したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

( ^ω^)ブーンが遊戯王の世界で頂点を目指すようです

100名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:02:35 ID:jAYTMCes0

TURN 2 END

( ・∀・) Hand:3 LP:8000

Field
M:《暗黒竜 コラプサーペント》
M&T:None


(´・ω・`) Hand:1 LP:8000

Field
M:《V・HERO アドレイション》
M&T:《???》 / 《???》

101名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:03:17 ID:jAYTMCes0

( ・∀・)「俺のターン、ドロー」

( ・∀・)「まあフェルグラント出してもアドレイションは突破できないし、コラプやられなくて正解だったのかもな」

(´・ω・`)「何?」

( ・∀・)「《ヴァイロン・キューブ》」

《ヴァイロン・キューブ》
チューナー(効果モンスター)
星3/光属性/機械族/攻 800/守 800
このカードが光属性モンスターのシンクロ召喚に使用され墓地へ送られた場合、
デッキから装備魔法カード1枚を手札に加える事ができる。

(´・ω・`)「……成る程」

( ・∀・)「レベル4のコラプサーペントに、レベル3のヴァイロン・キューブをチューニング!」

( ・∀・)「シンクロ召喚! 狂い咲け、レベル7! 《月華竜 ブラック・ローズ》!!」

《月華竜 ブラック・ローズ》
シンクロ・効果モンスター
星7/光属性/ドラゴン族/攻2400/守1800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが特殊召喚に成功した時、
または相手フィールド上にレベル5以上のモンスターが特殊召喚された時に発動する。
相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター1体を選択して持ち主の手札に戻す。
「月華竜 ブラック・ローズ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

( ・∀・)「ブラック・ローズの効果、そして素材となったコラプとキューブの効果も発動!!」

(´・ω・`)「ただではやられん。罠発動《幻惑》! ブラック・ローズの攻撃力を半減させる!」

《幻惑》
通常罠
(1):自分フィールドに「V・HERO」モンスターが存在する場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を半分にする。

( ・∀・)「……ブラック・ローズの攻撃力は1200となり、《輝白竜 ワイバースター》と《リボーンリボン》を手札に加え、アドレイションをバウンスする」

( ・∀・):《月華竜 ブラック・ローズ》@ATK2400 → 1200↓

102名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:04:19 ID:jAYTMCes0

( ・∀・)「墓地の闇属性のコラプサーペントを除外、ワイバースターを特殊召喚」

《輝白竜 ワイバースター》
特殊召喚・効果モンスター
星4/光属性/ドラゴン族/攻1700/守1800
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から闇属性モンスター1体を除外した場合のみ特殊召喚できる。
この方法による「輝白竜 ワイバースター」の特殊召喚は
1ターンに1度しかできない。
(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「暗黒竜 コラプサーペント」1体を手札に加える。

( ・∀・)「バトルだ、ブラック・ローズでダイレクトアタック!」

( ・∀・):《月華竜 ブラック・ローズ》@ATK1200
(´・ω・`):LP8000

(´・ω・`)「受けよう……だが、僕に安易にダメージを与えないほうがいい」LP8000 → 6800

(´・ω・`)「このダメージをトリガーに墓地のインクリースとミニマム・レイの効果が発動。2体の幻影を魔法・罠ゾーンに設置する」

( ・∀・)「よくわからん効果だがそれがどうした! ワイバースターの追撃!」

( ・∀・):《輝白竜 ワイバースター》@ATK1700
(´・ω・`):LP6800

(´・ω・`)「受けよう」LP6800 → 5100

( ・∀・)「このターンこれ以上やることはない。ターンエンド」

103名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:05:01 ID:jAYTMCes0

TURN 3 END

( ・∀・) Hand:4 LP:8000

Field
M:《月華竜 ブラック・ローズ》 / 《輝白竜 ワイバースター》
M&T:None


(´・ω・`) Hand:1 LP:5100

Field
M:None
M&T:《???》 / 《V・HERO インクリース》 / 《V・HERO ミニマム・レイ》

104名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:05:41 ID:jAYTMCes0

(´・ω・`)「僕のターン、ドロー」

(´・ω・`)「《闇の誘惑》を発動。2枚ドローし、闇属性1体を除外する」

(´・ω・`)「手札の《V・HERO マルティプリ・ガイ》を除外」

(´・ω・`)「2体目のヴァイオンを召喚し効果発動。《V・HERO ポイズナー》を墓地へ」

( ・∀・)(ここまではさっきとほとんど同じだが……ここからどう出てくる?)

(´・ω・`)「では、罠ゾーンの《V・HERO ミニマム・レイ》の効果発動」

(´・ω・`)「自分の場の『V・HERO』1体、ヴァイオンをリリースし、罠ゾーンのこのカードを特殊召喚する」

《V・HERO ミニマム・レイ》
星3/闇/攻1200/守700
(1):自分が戦闘・効果ダメージを受けた場合に発動できる。
墓地のこのカードを魔法・罠ゾーンに永続魔法カード扱いとして置く。
(2):このカードが魔法・罠ゾーンに永続魔法カード扱いとして存在する場合
、自分フィールドの「V・HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを特殊召喚する。
(3):このカードの(2)の効果で特殊召喚された場合、
相手フィールドのレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。

(´・ω・`)「さらにこの効果で特殊召喚に成功した時、相手の場のレベル4以下のモンスター1体を破壊できる。ワイバースターを破壊!」

( ・∀・)「なるほど、そうやって場を荒らしていくわけか……ワイバースターが破壊されたからコラプサーペントをサーチ」

( ・∀・)「そしてドラゴンが破壊されたことで、墓地の霊廟の守護者が蘇る」

《霊廟の守護者》
効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守2100
「霊廟の守護者」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):ドラゴン族モンスターをアドバンス召喚する場合、
このカードは2体分のリリースにできる。
(2):このカードが手札・墓地に存在し、
「霊廟の守護者」以外のフィールドの表側表示のドラゴン族モンスターが効果で墓地へ送られた場合、
または戦闘で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
さらに墓地へ送られたモンスターが通常モンスターだった場合、
自分の墓地のドラゴン族通常モンスター1体を選んで手札に加える事ができる。

105名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:06:31 ID:jAYTMCes0

(´・ω・`)「ふむ。ではこれも発動しよう」

(´・ω・`)「《幻影解放》。《V・HERO インクリース》をモンスターゾーンへ」

《幻影解放》
通常魔法
(1):自分の魔法・罠ゾーンの「V・HERO」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードをそのカードの(2)の効果扱いで特殊召喚する。

《V・HERO インクリース》
星3/闇/攻800/守700
(1):自分が戦闘・効果ダメージを受けた場合に発動できる。
墓地のこのカードを魔法・罠ゾーンに永続魔法カード扱いとして置く。
(2):このカードが魔法・罠ゾーンに永続魔法カード扱いとして存在する場合、
自分フィールドの「V・HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを特殊召喚する。
(3):このカードの(2)の効果で特殊召喚された場合に発動できる。
デッキからレベル4以下の「V・HERO」モンスター1体を特殊召喚する。

(´・ω・`)「インクリースの効果発動。デッキからマルティプリ・ガイを特殊召喚」

《V・HERO マルティプリ・ガイ》
星3/闇/攻800/守700
(1):自分が戦闘・効果ダメージを受けた場合に発動できる。
墓地のこのカードを魔法・罠ゾーンに永続魔法カード扱いとして置く。
(2):このカードが魔法・罠ゾーンに永続魔法カード扱いとして存在する場合、
自分フィールドの「V・HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを特殊召喚する。
(3):このカードの(2)の効果で特殊召喚されたこのカードの攻撃力は倍になる。

(´・ω・`)「マルティプリ・ガイは自身の効果による特殊召喚ではないから、効果は発動しない」

106名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:08:16 ID:jAYTMCes0

( ・∀・)「だがいくら下級を並べたところで霊廟の守護者を突破することは……」

(´・ω・`)「わかりやすいフラグ建築ご苦労様。レベル3のマルティプリ・ガイとインクリースでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚」

(´・ω・`)「ランク3、《虚空海竜リヴァイエール》」

( ;・∀・)「げっ」

《虚空海竜リヴァイエール》
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/風属性/水族/攻1800/守1600
レベル3モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
除外されている自分または相手のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

(´・ω・`)「リヴァイエールの効果発動。ORUを1つ消費し、闇の誘惑で除外したマルティプリ・ガイを特殊召喚する」

(´・ω・`)「レベル3のマルティプリ・ガイとミニマム・レイで再びオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚」

(´・ω・`)「ランク3、《No.17 リバイス・ドラゴン》」

《No.17 リバイス・ドラゴン》
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/水属性/ドラゴン族/攻2000/守 0
レベル3モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、
このカードの攻撃力を500ポイントアップする。
このカードのエクシーズ素材が無い場合、
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事はできない。

107名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:08:56 ID:jAYTMCes0

(´・ω・`)「リバイス・ドラゴンの効果発動。ORUを1つ消費し、自身の攻撃力を500アップ」

(´・ω・`):《No.17 リバイス・ドラゴン》@ATK2000 → 2500↑

(´・ω・`)「これで霊廟の守護者の守備力は超えた。バトル!」

(´・ω・`)「リバイス・ドラゴンで霊廟の守護者を攻撃!」

(´・ω・`):《No.17 リバイス・ドラゴン》@ATK2500
( ・∀・):《霊廟の守護者》@DEF2100

( ;・∀・)「ああ……守備2100がこうもあっさり……」

(´・ω・`)「余所見してる暇は無いよ。リヴァイエールでブラック・ローズを攻撃!」

(´・ω・`):《虚空海竜リヴァイエール》@ATK1800
( ・∀・):《月華竜 ブラック・ローズ》@ATK1200

( ;・∀・)「……通る」LP8000 → 7400

(´・ω・`)「厄介なブラック・ローズは処理した。ターンエンド」

108名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:09:37 ID:jAYTMCes0

TURN 4 END

( ・∀・) Hand:5 LP:7400

Field
M:None
M&T:None


(´・ω・`) Hand:1 LP:5100

Field
M:《虚空海竜リヴァイエール / ORU:1》 / 《No.17 リバイス・ドラゴン / ORU:1》
M&T:《???》

109名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:11:27 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「でも盤面はそっちが有利でも、手札じゃ俺が勝ってるもんね。ドロー!」

( ・∀・)(このターンでフェルグラントを出したかったが無理そうだ……)

( ・∀・)(仕方ない、攻め方を変えよう)

( ・∀・)「このカードは相手の場にのみモンスターが存在する時特殊召喚できる! 来い、《H・C 強襲のハルベルト》!」

《H・C 強襲のハルベルト》
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1800/守 200
(1):相手フィールドにモンスターが存在し、
自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(3):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
デッキから「ヒロイック」カード1枚を手札に加える。

( ・∀・)「続いて墓地のワイバースターを除外、コラプサーペントを特殊召喚!」

( ・∀・)「《ジェット・シンクロン》を召喚し、《アイアンコール》! 墓地のキューブを蘇生!」

《ジェット・シンクロン》
チューナー・効果モンスター
星1/炎属性/機械族/攻 500/守 0
「ジェット・シンクロン」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「ジャンク」モンスター1体を手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在する場合、手札を1枚墓地へ送って発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

《アイアンコール》
通常魔法
自分フィールド上に機械族モンスターが存在する場合に発動できる。
自分の墓地のレベル4以下の機械族モンスター1体を選択して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズ時に破壊される。

110名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:12:38 ID:jAYTMCes0
( ・∀・)「レベル4のコラプサーペントにレベル3のキューブをチューニング!」

( ・∀・)「シンクロ召喚! レベル7、愛と正義の使者! 《パワー・ツール・ドラゴン》!」

《パワー・ツール・ドラゴン》
シンクロ・効果モンスター
星7/地属性/機械族/攻2300/守2500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
デッキから装備魔法カードを3枚選んで相手に見せ、
相手はその中からランダムに1枚選ぶ。
相手が選んだカード1枚を自分の手札に加え、
残りのカードをデッキに戻す。
また、装備魔法カードを装備したこのカードが破壊される場合、
代わりにこのカードに装備された装備魔法カード1枚を墓地へ送る事ができる。

( ・∀・)「コラプの効果でワイバーをサーチ!」

( ・∀・)「パワー・ツールの効果発動。デッキから装備魔法を3枚選び、相手に選ばせ、それを手札に加える」

( ・∀・)「俺が選ぶのはSM-48《団結の力》、DT06-JP042《団結の力》、そしてGDB1-JP053《団結の力》だ! さあ選べ!」

(´・ω・`)「選択の余地無しじゃねえか。真ん中だ真ん中」

( ・∀・)「オーケィ。残りの2枚はデッキに戻す」

111名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:13:30 ID:jAYTMCes0

( ・∀・)「この団結はまだ装備しない。レベル4のハルベルトにレベル1のジェット・シンクロンをチューニング!」

( ・∀・)「シンクロ召喚! レベル5、《ジェット・ウォリアー》!!」

《ジェット・ウォリアー》
シンクロ・効果モンスター
星5/炎属性/戦士族/攻2100/守1200
「ジェット・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上
「ジェット・ウォリアー」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚に成功した場合、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分フィールドのレベル2以下のモンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを墓地から守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

( ・∀・)「ジェット・ウォリアーの効果発動。その目障りなリバイス・ドラゴンにご退場願おう!」

(´・ω・`)「……いいだろう」

( ・∀・)「《ジェット・シンクロン》がS素材となった時、デッキから『ジャンク』1体をサーチできる」

( ・∀・)(普段なら《ジャンク・シンクロン》を加えるところだが、今は吊り上げて美味しいモンスターがいない……)

( ・∀・)(それにV・HEROには確か攻撃力5000の連撃持ちがいたはずだ。そいつ出されたらこいつらなんて簡単に突破される。となると……)

( ・∀・)「デッキから《ジャンク・ディフェンダー》を手札に加えるぜ」

112名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:14:13 ID:jAYTMCes0

( ・∀・)「そして《団結の力》(GDB1-JP053)をパワー・ツールに装備。俺の場のモンスターは2体、よって攻撃力は1600アップ!」

( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK2300 → 3900↑

( ・∀・)「バトル! まずはジェット・ウォリアーでリヴァイエールに攻撃!」

( ・∀・):《ジェット・ウォリアー》@ATK2100
(´・ω・`):《虚空海竜リヴァイエール》@ATK1800

(´・ω・`)「受けよう」LP5100 → 4800

(´・ω・`)「だがダメージを受けたことで墓地のインクリース、ミニマム・レイ、ポイズナー、マルティプリ・ガイが幻影として僕の場に現れる」

( ・∀・)「一気に増えやがった……まあいい、パワー・ツールでダイレクトアタック!」

( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK3900
(´・ω・`):LP4800

(´・ω・`)「流石にそれを食らうわけにはいかないなぁ。《ヒーロー見参》!」

《ヒーロー見参》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
自分の手札1枚を相手がランダムに選ぶ。
それがモンスターだった場合、自分フィールドに特殊召喚し、
違った場合は墓地へ送る。

113名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:15:01 ID:jAYTMCes0

(´・ω・`)「相手に僕の手札を選ばせ、それがモンスターならば僕の場に特殊召喚する」

(´・ω・`)「さあ選びたまえ。と言っても、僕の手札はこれ1枚だけだがね」

( ・∀・)「それ選択する意味無えじゃん……それ召喚しろよ」

(´・ω・`)「出でよ、《V・HERO ウィッチ・レイド》!」

《V・HERO ウィッチ・レイド》
星8/闇/攻2700/守1900
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。
相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。

(´・ω・`)「ウィッチ・レイドの効果発動。特殊召喚成功時、相手の場の魔法・罠を全て消し飛ばす」

( ・∀・)「ゑ?」

(´・ω・`)「つまり、団結の力は粉砕され、愛と正義だけが友達のパワー・ツールの攻撃力は元に戻る」

( ;・∀・)「……ッ!」

( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK3900 → 2300↓

(´・ω・`)「ウィッチ・レイドの攻撃力は2700。2300のパワー・ツールじゃ太刀打ちできないが、どうする? そのまま突っ込んでくるかい?」

( ;・∀・)「……攻撃は止めだ。《リボーンリボン》をパワー・ツールに装備してターンエンド」

《リボーンリボン》
装備魔法
装備モンスターが戦闘によって破壊され墓地へ送られた場合、
そのターンのエンドフェイズ時にそのモンスターを墓地から自分フィールド上に特殊召喚する。

114名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:15:45 ID:jAYTMCes0

TURN 5 END

( ・∀・) Hand:3 LP:7400

Field
M:《パワー・ツール・ドラゴン》 / 《ジェット・ウォリアー》
M&T:《リボーンリボン》


(´・ω・`) Hand:0 LP:4800

Field
M:《V・HERO ウィッチ・レイド》
M&T:《V・HERO インクリース》 / 《V・HERO ミニマム・レイ》 / 《V・HERO ポイズナー》 / 《V・HERO マルティプリ・ガイ》

115名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:16:25 ID:jAYTMCes0

(´・ω・`)「僕のターン、ドロー……いいタイミングで来てくれた」

(´・ω・`)「魔法カード《埋葬呪文の宝札》を発動」

( ・∀・)「なんだっけそれ」

(´・ω・`)「墓地の魔法3枚除外して2ドロー」

( ;・∀・)「はぁ!?」

《埋葬呪文の宝札》
通常魔法
(1):自分の墓地の魔法カード3枚を除外し、デッキから2枚ドローする。

(´・ω・`)「墓地の融合、闇の誘惑、幻影解放を除外し手札を補充……」

(´・ω・`)「《魔術師の書庫》を発動」

( ;・∀・)「そいつは?」

(´・ω・`)「好きな魔法1枚サーチ」

( #・∀・)「インチキ効果もいい加減にしろ!!!!!」

《魔術師の書庫》
通常魔法
(1):デッキから魔法カード1枚を手札に加える。その後、デッキをシャッフルする。

(´・ω・`)「うるせえ悔しかったら勝ってお前もこれ買いに行け。《幻影融合》をサーチ」

(´・ω・`)「そして発動! 《幻影融合》!」

《幻影融合》
通常魔法
(1):自分の魔法・罠ゾーンから、融合モンスターカードによって決められた「V・HERO」カードを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。

(´・ω・`)「幻影のマルティプリ・ガイ、ポイズナー、ミニマム・レイの3体を融合……」

116名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:17:05 ID:jAYTMCes0

(´・ω・`)「現れ出でよ、V・HERO最強の戦士《トリニティー》!!!」



                      i、    /ヽ
                      |:ヘ ゝ、i::::::ヽ,、 /i
                          i:::V;;;;;〉:/`i/::V:::i
           __            i-、ヽ'_,ゝ=、、ノ::/
        / ´   ̄ ̄` ヽ 、    ハ;;`ヽ!、、_ノノ:::/
       /  ‐-,--` ___ヽ `〉 ̄i  ゝ‐`、/、|.‐|::/   ___ _ -‐-、__
      /    /::::::::::::::::::::::``'::::::::::i/´:::::::-‐、ヽ;;;;/`ヽ/ヽ、:::::::、-‐‐-'``ヽ、
.     /    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:i:::::::::::::`ゝ´:ゝ二、ヽゝヽ ヽ::::::`‐=-‐‐-、ヽヽ
     i ,、 /:::::,ゝ-‐‐‐- 、:::::::::/::/::::::::::::::::i::i ii : : : i i i´:::::ヽヽ::::::::::::::::〈:::〉ヽ .ハ
     i i i´::::/;;;;;;;;;;;;;;_;;;;;;`‐-';;´::::::::::ゝ:´,i:::ヽ ヽ-‐'ノノ、:::::::::ヽヽ:::::::::::::::‐::::::i   i
      i ヽヽ/;;;;;ゝ::´::::::i:::::i;/::::::::::/:::::ヽ/:、_`‐-‐´ `,ヽ::::::::ヽ` ̄ ̄` 、:::::i   i
     \ `.7/´::::::i:::::::ノ;;;;ノ;;;;;;;;/:::\::,ゝ::´:::::` ̄´ヽ`:::::ノ、:::::/;;;/´::::`ヽ、i::::i.  i
       ヽ/.i;:::::::::、:/;;;;;;/ヽ;;;ヽ;;;;;;;;/:::::::::::::,-‐‐-、:::`:´::::i;;;;i;;;;;;i::::::::::::ヽ::ヽ/ /
    、‐- 、´ /:::::ゝ--‐-:i‐' /ヽ、;;;;;;;/:::::::::::::::/ ゝ=、 ヽ:::::::::i´ノ;ヽ;;;ヽ:::::::::::i:::::、/
   ゝヽ‐-`_‐-´:::::ゝ-‐´、./::::::::::`,ヽ、;;;;ゝ;;´:i .!、__ノ .i、_;ゝ-´ヽ-.ヽ、`;;;;;.,::-‐‐-、
   /::::::/ヽ  \:::::\::::::::::::ヽ-.、::/  _]_;;;;;;|:::ヽ、二_ノ::|ヽ::::::::::ヽ  ヽゝ´:::: ̄ヽ:::ヽ-- 7
.  /::::::::ヽ-`、  \::::\::::::::::::i::::::i:、/:::::::::`:ヽ、:::::___:::,ゝ‐:、:::::::::ヽ./::::::::::::::::::::〉::ゝ-/
 /:::::::::::::::_ -'`ヽ 、 `ヽ、`ヽ_ノ::::ノ:::ヽヽ-、:::::::::::〉、:::::::Y:::::::::ハ,ゝ´ ̄`ヽ:::::::::ゝ::´/ /
/_ -‐ ´      /:::`,‐-、‐--/ヽ、/:/;;;;;;`ヽ:/:::::〉‐‐'ヽ:/`i:::、‐`ヽ::::ヽ-´:::/ _ -'、
          i´´ /  ゝ,.7__;;;ヽ/`ヽ;;;;;;;;;|ヽ;'::::::::::::i'´;;;ゝヽ::ヽ-:i:::i‐´:/-‐:::::::::::i
          |::::::/  /:: ,/ ./;::/::::::::::::ヽ;;;;;|:::|:::::::::::/;ゝ´:::::::ヽ__ノ_' -‐´ ` 、:::::::::i
           |::::::‐-':::::/ /;;::/:::::::::::::ヽヽ/::/:::::::://:::/:::i:::::::ヽ::、 〉::::|     ` 、i
            |::::::::::::/   /;;::/:::::::::::/:::::/:/、::::::::/:/、〈::::::::i::::::::ヽ::´:::::::|
.          |:::::::/.   /;;;;/:::::::::::/::::::::::i ` ̄ン;;;;;;;i::i:::::::::i:::::::::ヽ::::::::|
.           |::/.    i;;;;;;i::::::::::::/:::::::::::i    `i;;;;;;i:i::::::::::i:::::::::::iヽ:::|
               i;;;;;;i_ -、::/::::::::::::i      i;;;;;;i:i:::::::::::i::::::::::i ヽ|
                   i;;;/;;;;;;;;ヽ::::::::::::i        i;;;;;;;i:i::::::::::ヽ-‐-i
               i´ゝ-‐‐-、ヽ:::::::/        i;;;;;;;i:i;;;;;;;/;;,_...._;i
               〉' ゝ‐.、 .ヽヽ,/        i;;;;;;ヽ`/;/ ゝ=、ヽ
               i .ヽ_ ノ .ノi'´         `ヽ;;;;/;;i  i  i .i
                 /::iヽ、  ´/:i'           〉´;;;;;〉、 `‐ ´ノ、



《V・HERO トリニティー》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2000
「HERO」と名のついたモンスター×3
このカードが融合召喚に成功したターン、
このカードの攻撃力は元々の攻撃力を倍にした数値になる。
融合召喚に成功したこのカードは、
1度のバトルフェイズ中に3回攻撃する事ができる。
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事はできない。

117名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:17:45 ID:jAYTMCes0

( ;・∀・)「とうとうお出ましか、この脳筋ヒーローめ……」

(´・ω・`)「たかが1ターンだけの5000程度、ライトニングに比べたら良心的だろう」

( ;・∀・)「いやそうだけどさぁ……でも連撃可能ってところがライトニングより凶悪だし……」

(´・ω・`)「わかるそれな。ではバトル。トリニティーでパワー・ツールを攻撃」

(´・ω・`):《V・HERO トリニティー》@ATK5000
( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK2300

( ;・∀・)「ぐっ……」LP7400 → 4700

(´・ω・`)「(装備を外して破壊を肩代わりしないのか……?)ジェット・ウォリアーも粉砕しろ」

(´・ω・`):《V・HERO トリニティー》@ATK5000
( ・∀・):《ジェット・ウォリアー》@ATK2100

( ;・∀・)「なんとかトリニティーの攻撃は耐え切ったぞ……」LP4700 → 1800

(´・ω・`)「ウィッチ・レイドの攻撃を忘れていないかい? ダイレクトアタック!!」

(´・ω・`):《V・HERO ウィッチ・レイド》@ATK2700
( ・∀・):LP1800

( ;・∀・)「手札の《ジャンク・ディフェンダー》の効果発動! 俺を護る盾となれ!」

《ジャンク・ディフェンダー》
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 500/守1800
相手モンスターの直接攻撃宣言時、
このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
また、1ターンに1度、このカードの守備力を
エンドフェイズ時まで300ポイントアップする事ができる。
この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

118名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:18:40 ID:jAYTMCes0

(´・ω・`)「ふむ……ではディフェンダーを攻撃しようか」

(´・ω・`):《V・HERO ウィッチ・レイド》@ATK2700
( ・∀・):《ジャンク・ディフェンダー》@DEF1800

( ;・∀・)「の、乗り切った……」

( ;・∀・)(あっぶねえええええええええええ!!! さっきジャンクロンサーチしてたら確実に死んでた!! ナイスサーチ俺!!!)

(´・ω・`)「削りきれなかったか。カードを1枚伏せてターンエンド。トリニティーの攻撃力は元に戻る」

(´・ω・`):《V・HERO トリニティー》@ATK5000 → 2500↓

( ;・∀・)「この瞬間リボーンリボンの効果発動! パワー・ツール・ドラゴン復活!」

(´・ω・`)「なるほど、破壊を肩代わりしなかったのはこのためか」

( ;・∀・)(フェルグラント用にピン刺ししてた装備がここで役立つとはな……)

119名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:19:20 ID:jAYTMCes0

TURN 6 END

( ・∀・) Hand:2 LP:1800

Field
M:《パワー・ツール・ドラゴン》
M&T:None


(´・ω・`) Hand:0 LP:4800

Field
M:《V・HERO ウィッチ・レイド》 / 《V・HERO トリニティー》
M&T:《V・HERO インクリース》 / 《???》

120名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:20:04 ID:jAYTMCes0

( ;・∀・)「俺のターン、ドロー!!」

( ;・∀・)「よっしゃあ! 数少ない優良ドロソ《貪欲な壺》を発動!」

( ;・∀・)「墓地のブラック・ローズ、ジェット・ウォリアー、ジャンク・ディフェンダー、ハルベルト、ヴァイロン・キューブをデッキに戻し、2枚ドロー!!」

( ;・∀・)「……いけるか、これ……?」

(´・ω・`)(む、何を引いた?)

( ・∀・)「《増援》で《H・C サウザンド・ブレード》をサーチ、そのまま召喚!」

( ・∀・)「墓地のコラプを除外してワイバーを特殊召喚」

( ・∀・)「レベル4のサウザンド・ブレードとワイバースターでエクシーズ……ランク4、《ラヴァルバル・チェイン》!!」

《ラヴァルバル・チェイン》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/炎属性/海竜族/攻1800/守1000
レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキからカード1枚を選んで墓地へ送る。
●デッキからモンスター1体を選んでデッキの一番上に置く。

121名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:20:48 ID:jAYTMCes0

( ・∀・)「チェインの効果発動。ORUを1つ使い、《Emトリック・クラウン》を墓地へ」

( ・∀・)「クラウンが墓地へ送られた時に効果発動。クラウンを蘇生し、1000ダメージを受ける」LP1800 → 800

( ・∀・)「ダメージを受けたときにサウザンド・ブレードの効果発動! 墓地から特殊召喚!」

(´・ω・`)「ただのクラブレじゃねーか」

《Emトリック・クラウン》
効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1600/守1200
「Emトリック・クラウン」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「Em」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを、攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。
その後、自分は1000ダメージを受ける。

《H・C サウザンド・ブレード》
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1300/守1100
「H・C サウザンド・ブレード」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、手札から「ヒロイック」カード1枚を捨てて発動できる。
デッキから「ヒロイック」モンスター1体を特殊召喚し、
このカードを守備表示にする。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「ヒロイック」モンスターしか特殊召喚できない。
(2):このカードが墓地に存在し、戦闘・効果で自分がダメージを受けた時に発動できる。
このカードを墓地から攻撃表示で特殊召喚する。

122名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:21:29 ID:jAYTMCes0

( ・∀・)「2体のレベル4でエクシーズ。ランク4《鳥銃士カステル》!」

《鳥銃士カステル》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/風属性/鳥獣族/攻2000/守1500
レベル4モンスター×2
「鳥銃士カステル」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除き、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。
(2):このカードのX素材を2つ取り除き、
このカード以外のフィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。

( ・∀・)「カステルの効果発動。ORUを2つ使い、トリニティをデッキに戻す」

(´・ω・`)「だがその2体の攻撃力ではウィッチ・レイドを超えられない。どうするつもりだ?」

( ・∀・)「気付かないか? 俺の場には同じランクのモンスターが2体。そしてどちらもナンバーズじゃあない」

( ;´・ω・)「……あ」

( #・∀・)「俺はランク4の鳥銃士カステルとラヴァルバル・チェインでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!!」

( #・∀・)「出でよランク0……絶望の未来に希望の光を!!」

123名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:22:10 ID:jAYTMCes0

  `<>、                   |l         | /     ヘ        \            ||
    `<>、                 |.l       |/       ヘ          ヽ         ||
      `<>、         ト、       | l       /        ヘ          ヽ      ||
        `<>、     ',ヘ         | l      |          ヘ          ヘ      ||___       /
          `<>、    ', ヘ      ', |l\    .|           ヘ          ヘ      \::::::\   /
            `<>、  ',. \     _,', l ̄`丶 .|            ヘ         _ ─=ニ=─- 、\/  ./
              `<>、`ヽ \__/::::::',    「`|             ヘ   _ .-、_,,- ''           `丶、/
                `<>、ヽ ::::::::|:::::::::',   | l             _ .<>´/                 ヽ
                | ̄`<>、:::::::|l\:::',  〈 ∨          _ .<>´  /      _ -───-  _ \
                `<  l` ヘ::::::|l...丶_', /} .∨      _ .<:>´     /  _ -─      __
                   `< ̄ \|l.....//<_/  l∨  _ .<:::::/      |./    _ -‐=ニ//二二二二二
                     `</\-<_/´\_/|:∨/:::::::|l:::/       / 、_ -‐=ニ二二二二\\二二二二二
                       lヽ_ノ \\  マ__:::∨::::::::::|l/       /  /二二二二二二二//二二二二二
                         {:::`ー=イ::\ヽ|::〉ヽ::∨-‐=|         /  /ニ二二二二二二//二二二二二二
                       ヽ/::::::/::/:ヽl/__l::::/ヽ__|         /  /二二二二二二二/二二二二二二二
                        弋:::/_ l:::/-‐- 、/    |      /   /二二二二二二二/ 二二二二二_ -‐=
                         l  /|/. . . . ヽ \   l      l|   |二二二二二二二 | 二二ニ_ -‐ニ二二二
                         ヽ//l. ., -、. . ',  .\/∨.    l|   |二二二二二二二 |ニ_ -‐ニ二二二二二
                          l/ |. { . . }. . l   /\∨    |   |二二二二二二二,r≦三三三三三三三
                          ∨l. 乂_ノ. . .l__/   ∨   ∨∧二二二二二_ <三三三三三三三三三
                           ∨',. . . . . /    __.∨  | ∨∧二二二_ <三三三三三三三三三三三
                           弋 、_ノ    /lー-= ∨_l  ∨∧二_ <三三三三三三三三三三三三三
                             \     / |     ∨   ∨∧<三三三三三三三三三三三三三三


( #・∀・)「  《  F  N  o.  0   未  来  皇  ホ  ー  プ  》  ! ! ! 」


《FNo.0 未来皇ホープ》
エクシーズ・効果モンスター
ランク0/光属性/戦士族/攻 0/守 0
「No.」モンスター以外の同じランクのXモンスター×2
ルール上、このカードのランクは1として扱う。
(1):このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する
お互いの戦闘ダメージは0になる。
(2):このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動できる。
その相手モンスターのコントロールをバトルフェイズ終了時まで得る。
(3):フィールドのこのカードが効果で破壊される場合、
代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。

124名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:24:08 ID:jAYTMCes0

(´・ω・`)「未来皇……なるほど、これなら僕の場を空けることができる」

( ・∀・)「本当はフェルグラント出して華麗にキメたかったんだがな、現実はそう上手くいかねえな」

( ・∀・)「パワー・ツールの効果発動! 今度は《団結の力》2枚、《魔導師の力》1枚だ! 選べ!」

(´・ω・`)「右」

( ・∀・)「残りはデッキに戻し……《団結の力》をパワー・ツールに装備!!」

( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK2300 → 3900↑

( ・∀・)「決着だ。未来皇でウィッチ・レイドを攻撃!」

( ・∀・):《FNo.0 未来皇ホープ》@ATK0
(´・ω・`):《V・HERO ウィッチ・レイド》@ATK2700

( ・∀・)「未来皇は戦闘では破壊されず、この戦闘で発生するダメージは0となる――そしてェ!!」

( #・∀・)「未来皇の効果発動! このカードとバトルした相手をバトルフェイズの間だけ寝取る! さあウィッチ・レイドを寄越せ!!」

(´・ω・`)「……」

( ・∀・)「俺の場にモンスターが増えたことによってパワー・ツールの攻撃力は800上昇!」

《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK3900 → 4700↑

( #・∀・)「パワー・ツール!! ダイレクトアタック!!!」

( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK4700
(´・ω・`):LP4800

(´・ω・`)「……パワー・ツールとウィッチ・レイドの攻撃で僕のライフは消し飛び、君はこのデュエルに勝利する。そう確信しているんだろうが……」

(´・ω・`)「実に甘い、甘すぎる! クリームやらフルーツやらで盛大に飾られたEggs'n Thingsのパンケーキよりも甘すぎる!!」

( ・∀・)「すまん、なにそれ」

(´・ω・`)「『女二郎』で検索したまえ」

125名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:25:27 ID:jAYTMCes0

(´・ω・`)「ともかく! 王手をかけるなら万全の状態で仕掛けてくるんだったな」

(´・ω・`)「  《  聖  な  る  バ  リ  ア  -  ミ  ラ  ー  フ  ォ  ー  ス  -  》  !!!」

( ;・∀・)「しまった!!」


《聖なるバリア-ミラーフォース-》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。


(´・ω・`)「敵の攻撃表示モンスターを 全 て 破 壊 する!!!」

( ;・∀・)「ッ……それでもッ! 未来皇とパワー・ツールは破壊を肩代わりできる! 死ぬのはウィッチ・レイドだけだ!!」

(´・ω・`)「それでも1ターン生き長らえる事ができる……充分だ」

( ;・∀・)「……パワー・ツールの団結を外し、未来皇もORUを1つ消費」

( ;・∀・)(ミラフォが仕事しやがった……)

( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK4700 → 2300↓

( ;・∀・)「バトル続行! パワー・ツールのダイレクトアタック!!」

( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK2300
(´・ω・`):LP4800

( ;´・ω・)「ぐッ……!」LP4800 → 2500

( ;´・ω・)「……ミニマム・レイ、ポイズナー、マルティプリ・ガイよ! もう一度僕の場に出幻せよ!」

( ;・∀・)(幻影が3体……次また幻影融合を引かれたらおしまいか。だがもう俺にできることはない。あとは神に祈るだけだ……)

( ;・∀・)「カードを1枚伏せてターンエンドだ」

126名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:26:18 ID:jAYTMCes0

TURN 7 END

( ・∀・) Hand:1 LP:800

Field
M:《パワー・ツール・ドラゴン》 / 《FNo.0 未来皇ホープ》
M&T:《???》


(´・ω・`) Hand:0 LP:2500

Field
M:None
M&T:《V・HERO インクリース》 / 《V・HERO ミニマム・レイ》 / 《V・HERO ポイズナー》 / 《V・HERO マルティプリ・ガイ》

127名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:26:58 ID:jAYTMCes0

(´・ω・`)(恐らくこれがラストドロー……ここで逆転の切り札を引かなければ僕は……)

(´・ω・`)(……)

(´-ω-`)(…………)

(´-ω-`)(…………よし)

(´-ω-`)「いくよ、僕のターン―――」



( #´・ω・)「……ドロォォォーーーーーーーーー!!!」


.

128名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:27:55 ID:jAYTMCes0

( #´・ω・)

( ;・∀・)

( #´・ω・)

( ;・∀・)

( #´・ω・)「……引いたよ、逆転のカード!」

(´・ω・`)「魔法発動《おろかな埋葬》!!」

( ・∀・)(おろ埋……いつもならシャドー・ミストでも送るところだがあれは禁止。下級V・HEROでも送るつもりか?)

(´・ω・`)「デッキからモンスター……《E・HERO シャドー・ミスト》を墓地へ!」

《E・HERO シャドー・ミスト》
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1000/守1500
「E・HERO シャドー・ミスト」の(1)(2)の効果は
1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「チェンジ」速攻魔法カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「E・HERO シャドー・ミスト」以外の
「HERO」モンスター1体を手札に加える。

129名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:29:00 ID:jAYTMCes0

( ;・∀・)「は!? シャドー・ミスト……えっ!? それ禁止のはずじゃ!!」

(´・ω・`)「? 何を言っているんだ。シャドー・ミストは制限だろ?」

( ;・∀・)「えっ? いやいや……えっ?」

このデュエルに臨む直前、確かにモララーは《E・HERO シャドー・ミスト》が禁止カードに指定されていたことを確認している。
シャドー・ミストはあらゆる【HERO】における万能サーチ、当然モララーの【E・HERO】にも採用されている。
そんな重要なカードの規制状況を見間違えることなんてあるはずがない。あって制限か準制限かくらいだ。
そこでモララーは一つの結論に辿り着く。

( ;・∀・)「まさか……決闘者毎に禁止制限が違うのか……?」

DEATH GAME主催者の仕業か、それとも別の原因があるのか。
そんな事は知る由もないが、凡そ考え付く範囲の要素といえばそれしかない。

(´・ω・`)「そんなことは置いといてさ、デュエル進めて構わないかい?」

( ;・∀・)「あ、ああ。すまない」

疑問は残るが今は命を賭けた真剣勝負の真っ最中。
ショボンに促され、モララーは再びフィールドへと意識を向ける。

130名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:29:41 ID:jAYTMCes0

(´・ω・`)「墓地に送られたシャドー・ミストの効果で僕は《V・HERO グラビート》をサーチした。そして召喚」

《V・HERO グラビート》
星4/闇/攻500/守2000
(1):このカードをリリースして発動できる。
自分の魔法・罠ゾーンの「V・HERO」モンスター2体を特殊召喚する。

(´・ω・`)「グラビートの効果発動。グラビート自身をリリースし、ミニマム・レイとインクリースを特殊召喚」

(´・ω・`)「さらにポイズナーの効果発動。インクリースをリリースし、特殊召喚!」

《V・HERO ポイズナー》
星3/闇/攻800/守700
(1):自分が戦闘・効果ダメージを受けた場合に発動できる。
墓地のこのカードを魔法・罠ゾーンに永続魔法カード扱いとして置く。
(2):このカードが魔法・罠ゾーンに永続魔法カード扱いとして存在する場合、
自分フィールドの「V・HERO」モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを特殊召喚する。
(3):このカードの(2)の効果で特殊召喚された場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を半分にする。

(´・ω・`)「ポイズナー自身の効果で特殊召喚した事により効果発動。パワー・ツールの攻撃力を半分にする」

( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK2300 → 1150↓

( ・∀・)「パワー・ツールの攻撃力がミニマム・レイを下回った……が、それでも与えられるダメージはたった50」

( ・∀・)「おまけに最強の盾である未来皇がいる。そいつらじゃこの布陣を突破することはできないぜ」

(´・ω・`)「君、さっきも同じようなセリフ吐いてたよね。下級を並べたところでこいつを突破できないとかどうとか」

( ;・∀・)「……やっぱりそう来るか」

(´・ω・`)「御膳立てご苦労。レベル3のミニマム・レイとポイズナーでオーバーレイネットワークを構築……エクシーズ召喚!!」

虚空から紫の煙が立ち込め、その発生源からテトラポットのようなオブジェが出現。
本来の姿であるカードのイラストに変形する召喚演出が為され、現れたのは全てを溶かし尽くす破滅の巨人。

131名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:30:42 ID:jAYTMCes0

(´・ω・`)「これがランク3最高打点……出でよ!!!」


            斗― 、_  __/://} |: : : :
             , x_zァ7゚  i }  ヽ: :{: :{ {//: : / ./ (_/」. . .
           _メf777¨:〉-/l__/|: : : : :¨: : :  ./: : /: : : : : : .    , -‐ ───────
         /〈 lf」i」/:::/ /:::::::` ┬‐ 斗_/ //: : : : : : : : : . /:: :: :: , 斗 ‐/    _
 , -=ヽ― -/\ヽ:::::::/ /:::::::::::::::::;:|: : :/‐,i丶/ / : : : : : : : : /:: :: :: /   /::...    /  /ニヽ
.(o)::。:::ヘ ヽ,ニニ/::::\/_/::::::::::::::::::::;;:::!: : {:::/l ./ /: : : : : : : :/:: :: :: ::/   ..::::{:::::::::::::::::/  / /:::
O}::::::::: 。,iニニ〈::::::::i i¨::::::::::::::::::::::::::;;;::::ハ: :`- ┘ /: : : : : : : /:: 斗 … ‥ 、..:::::::|::::::::::::::::|   | :l:::::::
 (o):::::ノモ ニニ/::::::/ l:::::::::::::::::::::::::::;;;:::::::::;\ ( ∨i : : : : : : ::i /        ヽ::::∧::::::::::::::|   | :l::::::;
 介-〈ニニニ/::{二 _}::::::::::::::::::::::;;;:::::::::::::::::: ̄::: |: : : : : : : :|{ _        .: ::::: : 、::::::::ヽ ヽ `ー
    _レ‐ニ{::::::::_} i::::::::::::::::::::::::::;;;:::::::::::::::::::::::::::/|: : : : : : :/   \   ..::::::l:::::::::::ヽ::::::::::` ―--
.    {ニニニニ〉:/ r ,ヽ :::::::::::::::::::::; ; ; ;:::::::::::::::::::/ ;|: : : : : :/―  、  ヽ...::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    {ニニニ〈:∧_ニノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://i: : : : : { (⌒ヽ \.: : :}:::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::/::/ ̄
     〉ニニ./:lニ .l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/   : : : : : ヽ \:::::ヽ } : ノ:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::/:: ::, /
     にニl:::::::| └┐::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 、  ∧: : : : ::|ヽ  ー /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:: :: l {::::
     〈ニ/::::广  ノ::::::::::::::., ―、:::::::::::::::::. ∨  ハ : : : ハ::::::::: ̄ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, ― ゝ:: :ヽ _
      -l::::::: -,  |::::::::::::::/ /⌒}:::::::::::::::::. |    ヽ: : : :ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:: :: :: :: \:: :: ::
       .「|::::::::::::| l::::::::::::::{ .l:::::::l|:::::::/¨ \l、    \: : : :\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{:: :: :: :: :: _`
      .└l:::::::斗  ヽ:::::::::ヽ ヽノ::::/: : : : : .斗 - - 、\: : : :\::::::::::::::::::::::::::::, - ヽ:: :: :/, -―ヽ
       {::::〈 {O)  |:::::::::::  ̄:::::/: : : : :/:::::::..     \` 、::::` ニ = _/:: :: :, - , { / /⌒} |
       |:::::::ヽ_  /::::::::::::: : : :/: : : : : |::::::::::...      \ ¨  - ──´|:: :: :/ , -―ヽ ー ´/
       /::::::::::::::::} |:::::::::::::::::::::::{: : : : : : ヽ::::::::....      ハ        \::{ / /⌒} |
     /:::::::::::::::::ノ /:::::::::::::::::::::::::l: : : : : : : :\          \



(´・ω・`)「 《 N o. 3 0 破 滅 の ア シ ッ ド ・ ゴ ー レ ム 》 !!!」



《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/水属性/岩石族/攻3000/守3000
レベル3モンスター×2
自分のスタンバイフェイズ時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除くか、
自分は2000ポイントダメージを受ける。
このカードのエクシーズ素材が無い場合、このカードは攻撃できない。
このカードがフィールド上に存在する限り、自分はモンスターを特殊召喚できない。

132名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:32:06 ID:jAYTMCes0

( ;・∀・)「そういえばいたね、こんなやつ……」

(´・ω・`)「アシッド・ゴーレムの攻撃力は3000。1150のパワー・ツールを攻撃すれば1850のダメージを受けて君は負ける」

( ;・∀・)「……」

(´・ω・`)「バトルだ。アシッド・ゴーレムでパワー・ツールに攻撃」

(´・ω・`):《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》@ATK3000
( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK1150

(´・ω・`)「君の命が尽きるまであと数秒、何か言い遺すことはあるかい?」

( ・∀・)「……特に何も」

(´・ω・`)「そうか、ならば―――」

( ・∀・)「でも、お前に言っとくことなら一つだけ」

(´・ω・`)「……何だ?」

( ・∀・)「あんな高説垂れるんなら、お前もちゃんと伏せ警戒しろ。このマヌケが」

133名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:32:47 ID:jAYTMCes0

( ・∀・)「速攻魔法《旗鼓堂々》ッ!!!」

(´・ω・`)「……」

(´・ω・`)「旗鼓……堂々……?」

《旗鼓堂々》
速攻魔法
自分の墓地の装備魔法カード1枚と、
その正しい対象となるフィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択した装備魔法カードを選択したモンスターに装備する。
この効果で装備した装備魔法カードはエンドフェイズ時に破壊される。
このカードを発動したターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
「旗鼓堂々」は1ターンに1枚しか発動できない。

( ・∀・)「ハッハッハッハ!!! 馬鹿めと言ってやろうじゃあないか!!!」

( ・∀・)「旗鼓堂々は墓地の装備魔法を再度装備できるカード、1ターン限りの奇跡を起こす逆転の一手!」

( ・∀・)「その効果で墓地の《団結の力》をパワー・ツールに装備!」

( ・∀・)「俺の場のモンスターはパワー・ツールと未来皇の2体! よって攻撃力は1600アップ!!」

( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK2300 → 3900↑

( ;´・ω・)「馬鹿な!? アシッド・ゴーレムを上回っただと!?」

( ・∀・)「これで返り討ちだ! 迎撃しろ、パワー・ツール!」

( ・∀・):《パワー・ツール・ドラゴン》@ATK3900
(´・ω・`):《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》@ATK3000

凄まじいスピードで迫る拳を未来皇が盾となり受け止め、懐に潜り込んだ機械竜の左腕が、酸の巨人の下腹部をぶち抜く。
血液の代わりに強酸を撒き散らしながら、地面の雑草諸共アシッド・ゴーレムは溶解し消滅した。

( ;´・ω・)「そんな……アシッド・ゴーレム……」LP2500 → 1900

( ・∀・)「一瞬の油断が破滅を導いたな。恨むんなら俺じゃなく自分の詰めの甘さを恨め」

( ・∀・)「さて、もうあんたの場はガラ空き。手札も0。今度こそ手詰まりって感じかな」

( ;´・ω・)「……どうやら、そのようだ」

( ´-ω-)「……潔く負けを認めるよ。ターンエンドだ」

( ・∀・)「エンドフェイズにパワー・ツールに装備された団結が破壊される。魔法もこれで終わりだ」

134名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:33:56 ID:jAYTMCes0

TURN 8 END

( ・∀・) Hand:1 LP:800

Field
M:《パワー・ツール・ドラゴン》 / 《FNo.0 未来皇ホープ》
M&T:None


(´・ω・`) Hand:0 LP:1900

Field
M:None
M&T:《V・HERO マルティプリ・ガイ》

135名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:34:36 ID:jAYTMCes0

( ・∀・)「俺のターン」

( ・∀・)「今度こそ決着だ。パワー・ツール・ドラゴンで――ダイレクトアタック」




(´・ω・`):LP1900 → 0




.

136名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:35:46 ID:jAYTMCes0





(´・ω・`)「ハハッ……負けてしまったか」

枯れ果てた草花の上に大の字で寝転がり、空を仰いでショボンは呟いた。
命を賭けた戦いに敗れたというのに、その顔は絶望などしておらず、むしろ清々しい笑顔で満ちていた。

(´・ω・`)「いやあ、いいデュエルだった。負けてしまったが楽しかったよ」

( ・∀・)「楽しい?」

(´・ω・`)「ああ。僕は僕の全力を出して戦った。君もそうだろう? お互い死力を尽くして戦う、これ以上に楽しいことなんて無いさ。その結果が勝利でも、敗北でも」

( ・∀・)「なるほどねぇ。その辺は俺にはよくわかんねえや」

(´・ω・`)「いずれ君にもわかる日が来るさ」

(´・ω・`)「それにやりたかったこともほとんどできた。出すのに苦労するトリニティーすら、なんとか出すことができたしね」

( ・∀・)「ほとんど、ってことは何かできなかったことがあったのか」

(´・ω・`)「君に勝つこと」

( ・∀・)「あぁ……」

(´・ω・`)「でもいいんだ。最後にこんなに楽しいデュエルができたんだ。もう悔いは無い」

立ち上がり、衣類に付着した土を払う。
そして上着の内ポケットから一つのブースターパックをモララーに差し出した。

( ・∀・)「これは?」

(´・ω・`)「餞別だ。剥き忘れた最後のオリカパック、どうせ僕は死ぬんだから君にあげるよ」

( ・∀・)「そういうことなら有難く頂戴しよう」

そのパックを受け取った途端、ショボンの手から、全身から仄かな光が放たれる。
アニメ遊戯王の世界では、敗者は光の粒子と化して消滅するのが常だ。
恐らくそれと同じことがショボンの体にも起こっているのだろう。

137名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:37:45 ID:jAYTMCes0

(´・ω・`)「どうやら時間のようだ。君が最後の対戦相手で本当に良かったよ」

( ・∀・)「俺もあんたとデュエルできて楽しかったよ」

(´・ω・`)「……そういえば名前を聞いていなかったね。今更だが名前を教えてもらってもいいかな」

( ・∀・)「モラ……ラー。モララーだ」

流石にこの状況で「†聖騎士モララエル†だ(キリッ」などとは口が裂けても言えない。
なので本名も大してHNと変わらないしそっちを答えた。

(´・ω・`)「モララーか……覚えたよ」

(´-ω-`)「……モララー」

( ・∀・)「ん?」




「君のデュエルで、皆に笑顔を――」



ノルマを達成すると光は一層強くなり、やがてショボンの肉体は光と共に中空へと溶けていった。
持ち主を失ったディエルディスクがカタンと音を立てて地面に落ちる。

138名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:38:48 ID:jAYTMCes0

( ・∀・)「……最後の言葉がそれかよ」

デュエルに敗北した者は強制的にログアウトし、ナーヴギアが爆発する。
それが真実なら、今頃ショボンの頭は木っ端微塵となっているのだろうか。
右手に握り締めたパックを一瞥すると、間接的とはいえ人を殺めた自責の念に駆られる。
しかしこうしていなければ自分が死んでいたのだといい聞かせ、無理矢理にでもそれを抑え込む。

( ・∀・)「……剥くか」

様々な思いが頭を駆けるがそれら全てを払拭し、いつものように慣れた手付きでパックを開封する。
クソ雑魚だがTPであるモララーとは丸っきり無縁だったアニメオリカ。彼と死闘を繰広げた男の遺した餞別。

( ・∀・)「《命削りの宝札》《ドラゴン・ハート》《武装再生》《不死の竜》……魔法罠ばかりだな」

( ・∀・)「最後の1枚は……」

袋から最後の1枚を取り出すと、思わず苦笑を漏らした。

( ・∀・)「おいおい、このカードは俺のデッキじゃ使えないよ」

《幻影解放》。先程ショボンも使用したV・HERO専用のサポートカードだ。
暫くまじまじと眺めた後、やれやれといった表情を浮かべ軽く溜息を吐いて肩を竦めた。
この場にショボンがいれば無理矢理にでも渡してやったのだが、生憎先程消滅してしまったのでそれはできない。
捨てるわけにもいかず、仕方なくそれをストレージに収納することにした。

( ・∀・)「さぁて、そろそろ行くか。こんな拓けた場所にいたんじゃ誰に見つかるかわかったもんじゃないし」

( ・∀・)「さて、シティはどっちだったかな……」

そこでふとデュエル中にショボンが言っていたことを思い出す。
「旧モーメントにはオリカパックを売る商人がいる」。
なんとしても勝たなければならない現状、強力なパワーを誇るオリカは是非とも手に入れておきたい。

( ・∀・)「じゃあ決まりだな」

ディスクのマップ機能を起動させてモララーは歩き出す。
次の目的地は旧モーメント。人類を滅亡へと導いた破滅の象徴。
彼を待つのは光差す未来か、それとも絶望に支配された終末か。


極々平凡な決闘者、毛利モララーの長い長い非日常はまだ、始まったばかりだ。


.

139名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:39:28 ID:jAYTMCes0



    TURN02「影の戦士 V・HERO」

           END


.

140名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 20:40:16 ID:jAYTMCes0
8月までには3話投下できるように頑張ります

141名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 21:10:48 ID:KYBLmMkQ0
乙、チートオリカもあるのか

142名も無きAAのようです:2015/06/19(金) 22:39:49 ID:jAYTMCes0
需要ないだろうけどショボンが使ったV・HERO一覧です
パス:never
http://www1.axfc.net/u/3488659

143名も無きAAのようです:2015/06/20(土) 00:50:51 ID:/obgkv120
おつ

144名も無きAAのようです:2015/06/28(日) 04:27:21 ID:7pdqI7xE0
乙。時間かかってもいいから完結してね

145名も無きAAのようです:2015/07/07(火) 00:20:25 ID:V20RZPzM0
店長のTwitterの垢見つけた

146名も無きAAのようです:2015/07/07(火) 00:22:11 ID:V20RZPzM0
もう店長とかそういうのいいから

147名も無きAAのようです:2015/07/07(火) 00:22:54 ID:V20RZPzM0
は?よくねーよハゲ

148名も無きAAのようです:2015/07/07(火) 00:37:59 ID:56DepMPI0
恥ずかしいなぁ

149名も無きAAのようです:2015/07/07(火) 21:14:16 ID:36nKyPxg0


>>149-149アッー!

150名も無きAAのようです:2015/07/13(月) 05:16:42 ID:DZEqwbrE0
そういえば此処って安価してもいいの?
どのAAとどのAAが決闘するかだけ安価で決めようと思ったんだけど、やっぱ辞めといた方がいいかね

151名も無きAAのようです:2015/07/13(月) 20:11:40 ID:Vad72REw0
してもいいと思うよ

152名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 06:55:16 ID:Mxsbr99U0
安価SSならプロテイン仮面を参考にするといいよ

153名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:45:57 ID:eFylFSgA0
長くなりそうになったので、前のほうだけ投下します
デュエルしてないんで暇なときに気が向いたら……って感じでおねがいします

154名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:46:51 ID:eFylFSgA0

☆これまでのあらすじ☆
市内のデュエルアカデミアに通う主人公:内藤ホライゾンは、このままだと留年確定のクズ学生。
落とした単位を取り戻すため「ナンバーズ・バトル・ロワイヤル」略してNBRと呼ばれる特別講義に参加する内藤だったが、その実態は成績不振者同士の血で血を洗う死闘!
留年を回避できるのは、最後に生き残ったひとりだけ。所持ナンバーズによって使用可能なカードに制限が課される特殊ルールの中、内藤はなんとか初戦に勝利、2枚目のナンバーズを手に入れる……

☆用語説明☆
ガスタの巫女ウィンダ:かわいい。

155名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:47:33 ID:eFylFSgA0

――――――



( ^ω^)

 本棚の前に立った内藤は、棚にずらりと並ぶ本の一冊を抜き出してみて、じろじろと眺め回す。
 本にはビニール製のブックカバーがかけられていて、そのカバー裏には《ガスタの巫女 ウィンダ》のカードがびっしりと仕込まれていた。

( ^ω^)(表紙が)

( ^ω^)(見えねえ)

 棚の本全部がそんな感じである。

(^ω^ )「……ショボーン。貸してくれるっつった漫画、どれがどれだかわかんねーんだけど」

(´・ω・`)「ん? ああ、どれだったかな……まあとりあえず。このコーヒーはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい」

 家主のショボンが、湯気の立つカップを2つトレイに載せてやってきた。
 とりあえず数冊の本を抱えてテーブルに着いた内藤は、軽く礼を言ってからカップを持ち上げ……

( ^ω^)

 カップの下に敷かれたコースターにも、《ガスタの巫女 ウィンダ》のカードが使われていた。

(´・ω・`)「安心してくれ、カラーコピーだ」

( ^ω^)「そういう問題じゃない」

(´・ω・`)「やっぱりカードをエクシーズ以外で下敷きにするのはどこか忍びなくて」

( ^ω^)「そういう問題じゃない」

156名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:48:13 ID:eFylFSgA0

 本やコースターだけではない。部屋の壁には四方八方、所狭しと《ガスタの巫女 ウィンダ》のカードが貼り付けられている。
 数分前、何の気なしにトイレを借りたら洗面所の鏡にすら《ウィンダ》がびっしり貼られているのを見てしまったので、内藤はもうショボンの正気を信じていない。

( ´・ω・)
( つ旦O

 《ガスタの巫女 ウィンダ》に狂気的な愛情を示す、アカデミアでも有名なデュエリスト、ショボン。
 ガスタで言うとカーム派、というかもっと言うとエリアル派な内藤とわかり合うことはなかったが、それでも二人は良き悪友として共に青春を謳歌していた。

( ^ω^)「ウィンダの無限回収始めてから……今年で何年目だっけ」

(´・ω・`)「うーん、覚えてないかなあ。ウィンダと出会う前の世界は全部モノクロの曖昧な形でしか思い出せないんだ」

( ^ω^)「マジな話、おまえ《ウィンダ》何百……いや、何千枚持ってんだお。前に来た時ここまでひどくなかったと思うんだけど」

(´・ω・`)「何千って、見た目ほど多くはないよ。使用用に関してはどんどん減っていくわけだし、最近は買い足すにしても使用分を少し補充するくらいだから」

( ^ω^)「減るの?」

(´・ω・`)「減るよ」

( ^ω^)(なるほど使用用……。……? 使用? 使用……??)

 だが、デュエルの腕に関しては、内藤が一歩遅れを取っていた。ショボンは内に秘めた性欲がそのまま強さに変換されるタイプのデュエリストだった。
 県大会や全国大会の常連と言えるほどの腕前で、違う学校の選手たちからも”インフィニティ”ショボンの名で恐れられるようになった、その実力。
 元は『《ガスタの巫女 ウィンダ》を無限回収しているから』という理由で付けられたはずのこの名は、いつしか決して途切れることなく無限に湧き続ける軍勢の駆り手を指す異名となる――

( ^ω^)「……いつも思うんだけど、こんだけ量あったらさあ、一番最初に手に入れたウィンダがどれだったかとか、もうわかんないんじゃないかお?」

(´・ω・`)「いや、その1枚はちゃんと区別してるよ。心配はない」

 ショボンは首元のペンダントを揺らして答える。カードが1枚入るようになっているタイプのペンダントだ。

( ^ω^)「……」


 そう、ショボンは強かった。

157名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:49:30 ID:eFylFSgA0

(´・ω・`)「で、最近学校どうだい?」

( ^ω^)「……シラネーヨは、退職ってことになったお。さすがに、責任問題とかで」

(´・ω・`)「へー」


 本当に、強かったのだ――


( ^ω^)「……やっぱり、戻ってこれないのかお?」

(´・ω・`)「無理かな」

 コーヒーカップを持つショボンの手は、さっきから小刻みに震えていた。

( ^ω^)「もう、……もう、デュエル、できねーのかお、やっぱ」

(´・ω・`)「こうして、努力はしてるんだけどね」

 部屋中に貼られた《ウィンダ》を見回し、ショボンは他人事のように言う――――
 

 ……内藤の物語は、《夢魔の亡霊》を破壊することによって再開する。



( -ω-)

( ^ω^)

 妙な肌寒さで目を覚ます内藤。大きく欠伸をすると、ぶるりと体が震えた。

158名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:50:11 ID:eFylFSgA0
( ^ω^)「……また微妙な夢を……んなとこ来てまで……」

 伸びをすると、腕にはめたデュエルディスクから1枚のカードが落ちた……《No.13 ケインズ・デビル》。

 モララーとの死闘を終えた内藤は、あの後一度6号室に戻り、デッキの調整に取りかかっていたが、いつの間にやら眠っていた。
 思うより、消耗していたらしい―――割れた窓から外を見てみると、夕日が赤々と照り付けている。
 ”死神”モララーの死体は、無い。

( ;^ω^)「誰かが持っていったか……。"処理班"までいるんだとしたら、改めてこの島って相当な魔窟だおね……」

  チ    チ          ナンバーズ・バトル・ロワイヤル
 単位で単位を洗う異次元の死闘、【NBR】。《異次元からの帰還》は既に禁止カード、参加者全員が生きて帰ることはできない。
 "死神"モララーを下した内藤。はたして彼は、《D・D・R》――元の世界への一筋の希望をつかみ取ることができるのだろうか?


 これは《異次元の邂逅》を繰り返しながら、もがき、あがいて前に進む、一人のデュエリストの物語である―――――




         -遊戯王NBR-
        その2.「愛憎人形劇」

159名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:52:37 ID:eFylFSgA0


 西日でオレンジ色に染まった部屋の中、内藤は静かに悔いていた。

( ^ω^)


( ^ω^)「寒い」

 あんまりヤンチャするもんじゃねえなと今更のように悔いていた。
 モララーの死体は何者かが処理してくれたらしいが、モララーから逃走する際に割ったガラスはそのまま割れていた。
 日中はそれなりに温かかったが、陽が落ちようとしている今、体感温度はちょっと笑えない領域に突入しつつある。

( ^ω^)(いや……どうしたもんだろマジで……)

( ^ω^)(こっから、というか夜の間ってどうするのがセオリーなんだお。寝る、いや寝るんだけど……夜襲? 夜襲とか大丈夫なの?)

( ^ω^)(まあ、変に動かず身を潜めておくのがベストだとは思うんだけど……この部屋で……?)

( ^ω^)

( ^ω^)(死ぬかも)

 吹き込む風に身を震わし、寒さで眠ることもできずに暗闇の中で神経を削る自分の姿が目に浮かぶ。内藤はわしゃわしゃと頭を掻き毟った。

( #^ω^)(あ"ーーーーくそ、この感じ去年の補習合宿思い出すお……また嫌なこと思い出させやがって……)

( ^ω^)(……何にせよ、ずっとここにいるのは厳しそーだお。そもそも、こっちからも攻めて行かなきゃどうにもならないわけだし)

( ^ω^)「……それについてはわかってんだけど……」

 戦場に乗り出す肚は決まっていた。しかし、内藤にとっての気がかりは――

( ^ω^)(いい加減日も暮れてきた……そろそろ、一戦、二戦くらいは、終わらせたやつも多いはず)

( ^ω^)(複数枚のナンバーズを得て、強化されたデッキの持ち主……そいつらとも、必ずどこかで戦わなくちゃならない……)

160名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:53:28 ID:eFylFSgA0

( ;^ω^)っ■(……このデッキで……戦えるのだろうか……)

( ;^ω^)っ■(……《No.13》、拾ったはいいけど、使えるカード増えた実感があんまりない……)

 デッキの調整は済ませていた。しかし、増えたカードはATK100およびDEF300。潤沢なプールとは言い難い。
 やれるだけのことはやったと自分では思っているものの、一抹の不安は拭い去れずにいた。

( ;-ω-)「……今更、んなこと言っててもしょうがねえお。カードプールが貧相なら、なおさら戦って獲得するしかない……」

 内藤はバチンと自分の頬を叩き、どうにか気合を入れ――寮の部屋を出た。
 外の世界への一歩を、踏み出した――――

・・・・・




 勝負の世界に身を置く者なら、誰にでも必ず訪れる。判断の難しい局面、立ち止まっての長考が、必要とされるそんな場面。
 そのときデュエリストに与えられる時間は、およそ3分と定められている。それ以上の手を止めた長考は、不正な遅延行為とみなされる。
 長いようで短い、3分。深く、長く考えることが求められると同時に、しかし足を止めることは許されない。動きながらの即断が求められるのも、また、デュエリスト―――――

161名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:54:09 ID:eFylFSgA0


( ;^ω^)

  _
( ;゚∀゚)


                       _
バッ  ( ;^ω^)           (゚∀゚; )  タリ



 求められていた。
 即断が。


 話は、3秒前にさかのぼる。


〜〜〜〜

( ^ω^)「できれば暗くなる前に校舎へ移りたい……」テクテク
  _
( ゚∀゚)「あっ」テクテク

( ^ω^)「あっ」
                        _
( ^ω^)     バッタリ       (゚∀゚ )

〜〜〜〜


 ―――――玄関開けたら、サトウのごはん。
 6号室を出た内藤は、そのまま寮の階段を降り、いや、階段を降り切らない内に、出くわしてしまった。

162名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:54:55 ID:eFylFSgA0
                        _
( ;^ω^)     バッタリ       (゚∀゚; )


 静止する二人。

 殺るか、逃げるか。一瞬の判断―――
 内藤は後手に回ることとなる。

  _
( ;-∀-)「……ハァ。なんつーか、今日はもういいんだけどなァ……」

 眉毛の男は心底うんざりしたような口調でそう言った。
 覇気のない台詞。しかし内藤には、それが余裕の表れであるかのように聞こえた。
  _
( -∀゚)=3「……どうする? やるかい? あ、待て。変に近づくなよ、デュエル始まっちまうからな……」

 男はデュエルディスクに手をやり、エクストラデッキを展開した。
 咄嗟に身構える内藤だが、しかし戦意は感じられない。
  _
( ゚∀゚)「俺は正直やりたくない。今日はもういい。そっちは?」

( ;^ω^)「……!?」

 眉毛の男は、エクストラデッキから5枚のカードを抜き出すと、それを扇のように広げた。
 内藤からは裏面しか見えない。しかし――――
  _
( ゚∀゚) 「獲ったはいいが、後ろ1枚のぶんについては、まだ調整も済んでなくてね……5枚あるっつっても、実質4枚みてーなもんだ」
つ■■■■■

( ^ω^)(5枚……5枚?)
  _
( ゚∀゚)「ほら、ナンバーズ増えれば使えるモンスターも増えるっつーけどさあ、結局使うカードはターミナルから引き出してこなきゃならねえだろ。俺ここ来んの初めてだけど、このシステムはどうかと思うわ」

( ;゚ω゚)(……ナンバーズが……5枚ってことかお!?)

163名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:55:36 ID:eFylFSgA0

 5枚のカードをゆらゆらと見せつけ、気の抜けた声でそうぼやく。
 だが、内藤はその5枚から迸るオーラをまともに受け、今にも留年しそうになっていた。

( ;^ω^)(ちょ、ちょ、いや! もしかして僕丸一日寝過ごしてたとかそーいうのかお!? これまだ一日目だおね!? 夕方っつっても一日目だおね!?)

( ;^ω^)(なんでもう5枚も持ってるバケモノがいるんだお!? いやそんなもんか……? そんなもんか??? 5枚って普通の数字かお!?)
  _
( ゚∀゚)「ほんっと、トレード可能っつーから喜び勇んでやったってーのに、結局は拠点まで戻ってこないと生かせねーんだもんなあ。つーか、これ気付かねえで死んだ奴もいるんじゃねえの?」

( ;^ω^)(聞くかぎり向こうに戦意はない……が! が! 5枚! 2枚! 3枚差!)
                               ・・・・・・・
( ;^ω^)(背を向ければ! 弱味を見せれば! 舐められてしまったら! 『んじゃおまえを今日のデュエル納めにしよう』とか言われて狩られるに決まってる!)
  _
( ゚∀゚)「……で、どーするよ?」

( ;^ω^)「……」

 回ってきた内藤のターン。
 即断を、迫られる―――

( ;^ω^)


( ^ω^)


( ^ω^)「……今日はもういい、って言ったおね。気持ちはわかるお」
  _
( ゚∀゚)「おう?」

164名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:56:17 ID:eFylFSgA0

( ^ω^)「僕も、いい加減ここで待ち伏せ続けるの飽きてきてて。いい加減出ていこーかって時にまたこれだから、ぶっちゃけマジでいい加減にしろって感じだお」

( ^ω^)「……しかし、5枚だっけ? さすがにこのくらいの時間になると強いやつも増えてくるおねー。1枚差かお」
  _
( ゚∀゚)「……ん?」

( ^ω^)「やってみてもいいんだけど、さすがに楽勝ってわけにもいかないだろうし……あ、いや、実質4枚だっけ。じゃあ2枚差かお……まあ、どっちにしても、微妙だけど」
  _
( ゚∀゚)「……へえ。2枚差、ねえ」

( ^ω^)「フフ……」

 交差する二者の不敵な笑み。
 「しまりがない」「だらしない」「《マシュマロン》」昔からそう言われてきた顔を今では懸命に作り替え、内藤は精一杯の不敵さを演出していた。
  _
( -∀-)「勝ったほうが、11枚……クク、いつもこんなもんなのか? 初日から、いきなり二桁だぜ」

( ^ω^)「さあ……? 僕も、これが初めてだから」

( ^ω^)「自分がどのくらい強いのか……いまいち、わかってないんだおね……」 ニタァ....

 ジャキン、と内藤のディスクが鳴る。
  _
( -∀゚)「言うじゃねえか……」

 眉毛も、それに呼応するように、5枚のカードをエクストラデッキにしまうと、ディスクを展開した。

( ^ω^)「フフフ……」


 一触即発の緊迫感。辺りに、決闘者特有の殺気が満ちる―――――

165名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:56:58 ID:eFylFSgA0

( ;゚ω^)(……盛ったら退いてくれるかと思って、だいぶテキトーぶちかましたけど!! そうだ、狂戦士パターンを想定してなかった……!!)

( ;゚ω^)(敵のナンバーズも多いって言われたときに! ハイリスクよりも、ハイリターンのほうを重視する可能性を!! 想定してなかった!!!)

 「どうでもいい嘘はやたらうまい」と言われて育ってきた内藤だが、このときばかりはその特技を恨んだ。 
 身を裂くほどの殺気。素人がその場に居合わせようものなら全身に裂傷を作って死ぬであろうほどの殺気、もはや決闘《りゅうねん》は避けられないかと思われたその時。
  _
( -∀-)「……ま、いいさ」

( ;゚ω^)「……?」

 再びエクストラデッキから5枚のカードを抜き出し、ひらひらと振りながら、眉毛の男は薄く微笑んだ。
  _
( -∀゚)「初日なら上出来だよなあ、こんなもんで。つーか、この5枚ですらまだ1枚持て余してんだ、焦る必要もねーよなあ?」
  _
( ゚∀゚)「腹も空かねえし小便も出ない、本気でデュエル以外やることねー場所なんだから。生き急いでもしょーがねえ」

( ^ω^)(……あれ? そーいや、飲まず食わずの割に、腹減ったって感じはしねえお)
  _
( ゚∀゚)「それに……」

( ^ω^)「?」
  _
( -∀゚)「お互い、そんだけ強えなら、ほんとに強えなら……また、どっかで会えるだろーしよ。5、6枚なんてはした金じゃねえ」
  _
( -∀-)「もっともっと、膨れ上がったところで……なあ?」

166名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:57:39 ID:eFylFSgA0

( ^ω^)「……お預け、ってことかお」

 内藤は内心の安堵を表に出さないよう全力を尽くしつつ、デュエルディスクのエクストラデッキをオープン。そこから2枚のカードを取り出し――
                                        _
ミ ⊂( ^ω^) 彡  --==≡≡ ■■            (゚∀゚ )  !

 眉毛の男に向かって、投げた。
 わずかに頭を振ってそれをかわし、2枚のカードは眉毛の男の背後にあった壁へと突き刺さる。

⊂( ^ω^)「……じゃ、これは招待状ってとこかお」
  _
( ゚∀゚)「……っは。1枚、余っちまうぜ? 2未」

( ^ω^)「予備ってことで、とっとけお」
  _
( ゚∀゚)「太っ腹なやつだなあ……って、見たまんまか」

( ^ω^)「やめろ」

 今や、場の空気は内藤の腹まわりの脂肪と同じくらい弛緩していた。
 内藤が静かに歩き出すと、眉毛の男もすべてを承知したような顔で一歩下がる。
 強制デュエル装置が作動しない程度の距離を保った上で、二人はすれ違い――――

167名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:58:25 ID:eFylFSgA0

 内藤は、一度だけ振り返った。

( ^ω^)「せっかく2枚もくれてやったんだから、途中で落ちんじゃねーお?」
  _
( ゚∀゚)「ハッ、こっちの台詞だよ……って、言いてえが、いらねえ心配か?」
  _
( ゚∀゚)「わざわざ2枚も寄越すってことは、そのくらいすぐに取り返す自信があるってことだろうしな……」

( ^ω^)「フフフ……」

 眉毛の男は、未だその場から一歩も動いていない。不動の姿勢を貫いている。
 それを確認してから、内藤は姿を消した。




――――

168名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:59:05 ID:eFylFSgA0

――――



  _
( ゚∀゚)

  _
( ゚∀゚)

  _
( ゚∀゚)


  _
( ゚∀゚) チラッ
っ■■■■■


【No.47 ナイトメア・シャーク】【No.7 ラッキー・ストライプ】【旋風のボルテクス】【旋風のボルテクス】【旋風のボルテクス】

  _
( ゚∀゚)

  _
( -∀゚) =3 「………フゥ〜〜〜ーーーーー……………」
  _
(;;-∀゚) ブワッ

169名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 21:59:47 ID:eFylFSgA0
  _
(;;゚∀゚)(た、助かった……危なかった……!! 出せもしないボルテクスを数合わせに3枚も積んどいた甲斐があった……!!)
  _
( ;゚∀゚)(実質4枚で2枚差ってことは向こう6枚じゃねえか……こっちの3倍じゃねえか……勝てるわけねえよ……)
  _
( ゚∀゚)(ハッタリも言うだけ言ってみるもんだな……学ばしてもらったよ……)


 ――"モンスターを殺さなくても人は殺せる" それが信条のデュエリスト、ジョルジュ長岡。
 無駄なことはしなくていい、何事も最短経路を通るべきという信念を持つ彼は、初めてできた彼女に執拗に着衣プレイを要求して別れられた悲しい過去を持つ。

 知る人からは『モンスターを殺さなくても人は殺せる』という信条の下ダイレクトアタッカーを多用するデュエリストとしてそれなりに知られてはいるものの、
 取り立てて優秀な点があるわけでもなく、事実このNBRに参加している時点で、長岡は単位をいくつか落としている。

〜〜〜〜〜

( #ФωФ)「うおおおおおおお苦紋様クィーンズライトストライプ777オラアアアアアアアアアアアア!!!!!」
  _
( ;゚∀゚)「うわァァァァァァァァァナイトメアシャークぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!」

〜〜〜〜〜

 初戦で《No.7 ラッキー・ストライプ》と死闘を演じ、長時間の格闘の末、消耗しきった末にどうにか勝利を手にはしたものの、
 既に日も暮れつつあるというのに手に入ったのが一桁ナンバーズ、それも《No.7》というハズレ中のハズレ。
 カードプールがほとんど増えなかったことに絶望し、校舎から寮までとぼとぼ逃げ帰ってきたというものである。

 だが、長岡の目は、死に切ってはいない。

170名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 22:00:39 ID:eFylFSgA0
〜〜〜〜〜
  _
( ;゚∀゚)「お、おまえ……《ミラフォ》なんか、伏せてなかったんじゃねーか!」

( ФωФ)「……ああ、あれは吾輩のハッタリ……。このデュエルは、吾輩の負けだ」
  _
( ;゚∀゚)「……なにも対抗策なんかなかったのに……なんで、なんでこんな土壇場で……そんなふうに強がれるんだよ……」
  _
( ;゚∀゚)「……わかってんのかよ! 留年だぞ! 1年からやり直しなんだぞ!? それを、なんで……!!」

( ФωФ)「……吾輩はデュエリストだ。そして同時に、ギャンブラーでもある……そんな吾輩が《ラッキー・ストライプ》を引けたのは、もはや”運命”だ」
  _
( ゚∀゚)「運命……」

( ФωФ)「賭博師は、いついかなるときでも、ハッタリと、不敵な笑みを崩さぬもの……」

( ФωФ)「……その吾輩を破ったのだから、おまえも一流の決闘者であり、賭博者だ」
っ《No.7 ラッキー・ストライプ》
  _
( ;゚∀゚)「……!」

〜〜〜〜

 パチンコ、麻雀、賭けデュエル。落ちるべくして落ちてきて、NBRに参加した、不良決闘者……いや、不良賭博師:杉浦ロマネスク。
 彼との決闘は、確かに長岡に何かを残したようだ―――
  _
( ゚∀゚)(……ところで)

 そして、その長岡は今、壁に突き刺さった2枚のカードを凝視し、立ち尽くしていた。

171名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 22:01:23 ID:eFylFSgA0
  _
( ゚∀゚)(……ところで、あいつ投げた2枚そのまんまにして行っちまったぞ! マジか!?)
  _
( ゚∀゚)(いくら6枚持ってるからって、そのうち2枚捨てていくって無頓着すぎんだろ! 狂人だよ狂人! 2枚くらいはした金って言い切れるくらい強えってことだろ?)
  _
( ゚∀゚)(”図書室の狂戦士”と同レベルくらいでヤバい奴だろ、間違いなく……ほんと良かったよ戦わなくて……)

 ほっと胸を撫で下ろしながら、ジョルジュは壁からカードを引き抜く。
  _
( *゚∀゚)っ■■ (つーか、いや、マジかよマジかよ! こんなところで2枚もナンバーズ入手しちゃっていいんですかぁ〜〜〜!?)
  _
( *゚∀゚)っ□□ (さあ何番だー!? ご対面!)ガバッ

172名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 22:02:17 ID:eFylFSgA0












《TG レシプロ・ドラゴン・フライ》
シンクロ・効果モンスター
星2/風属性/昆虫族/攻 300/【守 300】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体
1ターンに1度、このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する
「TG」と名のついたシンクロモンスター1体を選択して発動する事ができる。
選択したモンスターを墓地へ送る。
さらに、墓地へ送ったモンスターのシンクロ召喚に使用した
シンクロモンスター一組が自分の墓地に揃っていれば、
この一組を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。











  _
( ゚∀゚)っ【レシプロ】【レシプロ】


  _
( ゚∀゚)っ


 ――――みんな、考えることって同じなんだなあと思いました。   ジョルジュ長岡

173名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 22:02:58 ID:eFylFSgA0

 ............


( ^ω^)(出すことはないだろうと思いつつ、それでも一応持っといたレシプロ……思わぬところで役に立ったお……)


( ^ω^)


⊂二二二( ^ω^)二⊃ (拾われる前に逃げよ)


 内藤はジョルジュが視界から消えた時点で全力の逃走を開始していた。
 「今デュエルするのは避けたい」一致した2人の思惑は、思わぬところで思わぬ誤解を生むことになったが……はたして、彼らがNBR中に再会することはあるのだろうか?
 
( ^ω^)(……しかし、あいつの顔どっかで見たことあるような……?)

174名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 22:03:39 ID:eFylFSgA0
前編ここまで
デュエルパートはそのうち投下します たぶん

175名も無きAAのようです:2015/07/22(水) 22:17:31 ID:tmOve6NQ0

待ってた

176名も無きAAのようです:2015/07/24(金) 22:01:24 ID:Yv3peIo60
乙!

最近の遊戯王は1ターンに発動する効果が多すぎてデュエル1話書くのに時間がかかり過ぎる

177名も無きAAのようです:2015/07/25(土) 20:26:03 ID:URDLzmOM0
おつ!
多分じゃなくてよろしくたのむ!!

178名も無きAAのようです:2015/08/03(月) 00:51:53 ID:TV9qXKxA0
まきちゃん

179名も無きAAのようです:2015/08/19(水) 04:46:56 ID:nmXGSlkc0
ヌッ!

180名も無きAAのようです:2015/08/19(水) 22:03:17 ID:vonfpym60
ルッ!

181名も無きAAのようです:2015/09/01(火) 20:43:37 ID:wec3lUxE0
ポッ!

182名も無きAAのようです:2015/09/06(日) 20:38:48 ID:oqcv3Fdk0
ガッ!

183名も無きAAのようです:2015/09/14(月) 23:03:54 ID:oGZ1o3cs0


184名も無きAAのようです:2015/09/14(月) 23:34:25 ID:T0nzggLo0
投下します

帰ってきた店長R2-常識にとらわれない公式をぶち壊すデュエル-


登場人物の紹介

(・´ω`・) シャボーン
FXで有り金を全部溶かし店を失ったかつての店長。
首を吊ったが死にきれず障害者となったことから障害者年金でカードを買う屑となった。
SSには登場しない。

( ω^^) バーン
ヤクザのパシリ。
事務所の金で松屋のドレッシングを買い占めたことから手足の指を全て詰めた過去を持つ。
当然SSには登場しない。

('o`) イクオ
予備校のトイレでオナニーしたことから逮捕され言動がアレだったため鑑定留置中。
ヴァニティーの原初神は存在すると思っている。
やはり登場しない。

185名も無きAAのようです:2015/09/14(月) 23:52:59 ID:oGZ1o3cs0
乙!面白かったぜ!!

186名も無きAAのようです:2015/09/16(水) 18:50:32 ID:1RgM8xNc0
なんだろう笑っちまった

187名も無きAAのようです:2015/09/16(水) 23:49:39 ID:kARyG5L.0
前回までのあらすじ

ひょんなことから共闘することとなった放火犯の( ^ω^)とそれを追う刑事の('A`)

骸骨王を死へと追いやった店長=(´・ω・`)を打ち倒したかに見えた( ^ω^)と('A`)であったが、

倒したのは(´・ω・`)の双子の弟であるショボノスであった。

死に際にショボノスが残した、スタンディングマスターベーションという謎の言葉に、二人は戦慄を覚える。

一方その頃、オサティファクションタウンでは、

店長=(´・ω・`)による恐るべき死のゲームが幕を開けようとしていた。

188名も無きAAのようです:2015/09/16(水) 23:50:29 ID:kARyG5L.0
帰ってきた店長R2-常識にとらわれない公式をぶち壊すデュエル-

33章第4話 「松屋出入り禁止!?ゴマドレが消えた日」



(´・ω・`)「ドクオ、お前には死のテーマパーク、DEATH-Tに挑んでもらう!」

('A`)「DEATH-Tだと!?Tとはまさか……」

(´・ω・`)「そう、Tとは―――」

( ^ω^)「チンコのT」

('A`)「そしてチャンバラのT……」

(´・ω・`)「ちげーよ店長のTだよ」

( ^ω^)「ドクオが行くなら僕も行かせてもらうお」

(´・ω・`)「いいだろう、まとめて葬ってやる。僕は頂上で待っているよ」

189名も無きAAのようです:2015/09/16(水) 23:51:11 ID:kARyG5L.0
('A`)「DEATH-T-1……これが第一のアトラクションか」

( ^ω^)「どうやら最初のアトラクションはガンシューティングバトルらしいお」

('A`)「相手は3人……つまり3対2のタイマンバトルってことだな」

( ^ω^)「装着したベストの胸の部分を撃たれたら負けみたいだお。行くおドクオ!」



(´・ω・`)「DEATH-T-1にいるのは選りすぐりのプロを選んでいる」


でつ
チャーリーのところから脱走してきたナルシストデュエル犬


にしこり
デュエル中に野球解説をする元野球選手


( ∵ )
元アイドルのあつこ


(´・ω・`)「ドクオ達に持たせた銃はただの玩具だが、この三人の持つレーザー銃はお前らに触れた瞬間100万ボルトの電流が流れるようになっている」

(´・ω・`)「ドクオ、お前達の死のゲームをゆっくり見物させてもらうぞ」

190名も無きAAのようです:2015/09/16(水) 23:51:56 ID:kARyG5L.0
〜中略〜

( ^ω^)「クソ!僕達の銃は役に立たない玩具だお!」

('A`)「ここは俺に任せておけ!」

( ∵ )「私の整形費用を稼ぐために、お前達には死んでもらう!」

('A`)「それはどうかな?喰らえッ!必殺、権力の鉛弾!!」

( ∵ )「ぐえー!!」

191名も無きAAのようです:2015/09/16(水) 23:53:03 ID:kARyG5L.0
(´・ω・`)「DEATH-T-1を攻略した程度でいい気になるなよ」

(´・ω・`)「果たしてDEATH-T-2では生き残れるかな?」

〜中略〜

('A`)「チョッピーの館だと!?こいつはヤバ過ぎるぜ……」

( ^ω^)「ここは僕に任せるお!必殺、刑法108条!!」

(´^ิ౪^ิ)「ジュヘエエエエエエ!!!」

192名も無きAAのようです:2015/09/16(水) 23:53:55 ID:kARyG5L.0
そんなこんなで頂上へ

('A`)「予想以上にテンポが早いな……」

( ^ω^)「作者が飽きてきてるからだお」

(´・ω・`)「最終ステージへようこそ、ドクオ!」

('A`)「店長!」

(´・ω・`)「もはや僕達に言葉は意味を持たない……僕達に代わって運命を決めるのは……カードのみ!」

('A`)「おう!」

('A`)(骸骨王の魂のカードデッキ!!)

('A`)(俺は骸骨王のカードを信じて……)

('A`)「デュエル!」

(´・ω・`)「デュエル!」

誰かがデュエルシーンを書いてくれると信じて……!

ご愛読ありがとうございました!

193名も無きAAのようです:2015/09/17(木) 19:36:06 ID:EqWZ2e960
乙!面白かったぜ!!

194名も無きAAのようです:2015/09/19(土) 22:33:50 ID:OHPiRg.I0
帰ってきた店長R2-常識にとらわれない公式をぶち壊すデュエル- WRGP編


虚言妄想 O-BOKATA

帰ってきた店長シリーズにおけるラスボスにして、物語のすべての黒幕。
STAP細胞によりサムラゴウチ、ノノムラ、サノを蘇らせ、様々な手段を用いて歴史改変を試みる。
未来で人類破滅の原因となった東京五輪を消すため、ネオトウキョウシティの消滅を目論む。


防音のサムラゴウチ

少年期、青年期、老年期にそれぞれ耐え難い騒音を味わい、それらを「3つの騒音」としてREVO、KBTIT、タクヤの3人に分離、イリアステルを組織。
有史以前から歴史に修正を加え、O-BOKATAの計画の主体となっていた。
強いデュエリストのデュエルによって「HIROSHIMA」を描き出し、オボカタが待つ「STAP細胞」を現代に出現させるのが最終目的。
ニイガキ軍団、通称ゴーストを使いドクオたちを襲撃する。


号泣のノノムラ

デュエルで日本の世の中を変えたい謎のD・ホイーラーとしてドクオの前に現れ、その他にも別の姿でドクオたちをサポートする。
ドクオに不明瞭支出について教え、記者会見を促した。
しかし彼らに協力していたのは、進化したドクオたちとサムラゴウチとのデュエルによって生まれるエネルギーを増幅させ「HIROSHIMA」を完全なものにするためであり、そのため元々の記憶は封印されていた。
しかし記憶を封印された状態でドクオたちと行動を共にしていたことで、彼らを本当の仲間と思うようになり……


模倣のサノ

サノは東京五輪ではなく、東京五輪と結びつき急速な進化の原因となったデュエルモンスターズの消滅を計る。
タイムスリップするD・ホイールで過去に飛び、各時代から集めた最上級モンスターを実体化させてベルギーのリエージュ劇場を襲撃しエンブレムを消そうとした。

195名も無きAAのようです:2015/09/19(土) 22:46:50 ID:m0eTXVTw0
どういう脳みそしてたらこんなん思い付くんだよ……

196名も無きAAのようです:2015/09/29(火) 20:53:46 ID:EiyK7Voc0
投下します

店長のカードショップ奮闘記3rd テンチョウ・メイクス・レヴォリューション


(´・ω・`) 店長
仲間からは店長と呼ばれているが自分の店を経営したことはない
趣味は他人の店に行きあたかも店長であるかのように振る舞うこと

s(´H`)u ぷに穴大好きマンズリ太郎先輩
職歴無しで三十路を過ぎているのに自分は未成年だから労働の義務はないと言いはる社会の屑
趣味はカードゲームでいたいけな小学生をいたぶること

( ^ω^) 脇役その1
趣味はココイチで全トッピングをすること

('A`) 脇役その2
趣味はビンビンのアレを咥えて差し上げること

197名も無きAAのようです:2015/10/05(月) 21:20:14 ID:ehLjZ2qg0
乙!面白かったぜ!!

198名も無きAAのようです:2015/10/22(木) 00:35:21 ID:pLmwb77I0
なんだかんだでレスがあれば反応がある当たり見てる人がいるよね
SS書いてなくてもVIP時代の作者とかもたまに見てたりするのかな

199名も無きAAのようです:2015/10/22(木) 00:43:36 ID:okhXjzlE0
このスレがVIPで生まれた時からいるけど、既に惰性で見てる感はある

200名も無きAAのようです:2015/10/22(木) 00:49:53 ID:okhXjzlE0
すまん、嘘ついた
とっくに惰性で見とるな・・・

201名も無きAAのようです:2015/10/22(木) 00:52:24 ID:pLmwb77I0
惰性じゃない奴がおるんかいな

202名も無きAAのようです:2015/10/22(木) 00:57:22 ID:okhXjzlE0
それもそうだな・・・
書いていた頃の熱意はどこへ行ったことやら

203名も無きAAのようです:2015/10/22(木) 01:05:39 ID:pLmwb77I0
俺も妄想レベルの熱意ならあるんだがな
文章化までには至らないわというか今の遊戯王は文章化に向いてないわ

204名も無きAAのようです:2015/10/25(日) 08:58:42 ID:jO/LBusM0
アクションデュエルが悪いよー

205名も無きAAのようです:2015/11/02(月) 22:39:02 ID:qK5ESpZA0
めっちゃSS書きたいけど一話書くのにかかる時間と労力考えると尻込みするわ
脳内の文章を書き出す装置があったら毎日投下できるわ

206名も無きAAのようです:2015/12/25(金) 08:51:02 ID:6BMrYOHM0
HDリマスター版店長SS書いたけど需要ある?

207名も無きAAのようです:2015/12/25(金) 20:18:14 ID:padkJL0M0
乙!面白かったぜ!!

208名も無きAAのようです:2016/02/27(土) 14:35:00 ID:4jPlbI2U0
今年一番乗り
やはりもう人はいないようだな・・・

209名も無きAAのようです:2016/02/28(日) 22:02:32 ID:NeRwYBu.0
そんなに新作店長SSを読みたいのかな?

210名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 17:35:46 ID:JWiEkvSo0
乙!面白かったぜ!!

211名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:17:07 ID:kG7JXMeY0

( ^ω^)「……」

 もくもくと煙を上げる火山を横目に見つつ、内藤は森の中を移動する。
 時折、人の気配を感じては木陰に隠れ、木の上に登り、自然と同化することでやり過ごし――内藤は、どうにか目当ての建物までたどり着いていた。


           | ̄l\     .| ̄l\
      | ̄l`|  | | ̄ ̄ ̄ ̄|  |  \
     TTTTT.|  | | (┘)   |  | TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTlヽ
    [二二二|  | |        |  | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]\lヽ
    `l []l[] .|  | | 日日日 |  | | 田田 田田 田田 田田 田田 田田 田田 |   \l
    [二二二|  | |        |  | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]   |i-i-i-i-i、
    `l []l[]. |  | | 日日日 |  | | 田田 田田 田田 田田 田田 田田 田田 |     |二二二]\
    [二二二|  | |        |  | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]   | 田田 |  |
    `l []l[] .|  | | 日日日 |  | | 田田 田田 田田 田田 田田 田田 田田 |     l二二二]  |
    [二二二|  | |        |  | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]   | 田田 |  |
    `l []l[]. |  | l| ̄| ̄|ニl .|  | | 田田| ̄| ̄| 田田 田田 田田 田田 田田 l     l二二二]  |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |  |] _|_| [二二二|  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               |  |  |/         |  |  
               |  |  |           |  | 
               |  |  |____, _ _ |  |  
               |  |  |           |  |
 _______|_l/        .    .|_|__________________________


( ^ω^)(……やっぱ、ここ……学校、だおね?)

 無人島、それも活火山の麓に建てられた学校。敷地はバカバカしいほど広い。なんだそれはと内藤も思うが、どうもその建物は、いわゆる"デュエルアカデミア"であるように思われた。
 空はまだ赤く染まっていて、日が沈むには少し間がある。まだ明るい。だがしかし、建物の窓にはところどころ、電気がついているようだった。

212名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:18:22 ID:kG7JXMeY0

(^ω^; )三( ;^ω^)(何を、どう考えても……間違いなく、ここが主戦場……!)

 門の陰に身を隠し、周囲に誰もいないことを確認してから、内藤は校舎へと駆け寄った。
 玄関のガラス戸を開けると、まずあったのは下駄箱。その先には、2階へ上がる階段も見える。

( ^ω^)

( ^ω^)(いや、こっからどうすりゃいいの?)

 内装は、どことなく内藤が普段通っているアカデミアと通ずるところがあった。
 長らく使われていないのは確からしく、ところどころ埃が目立ちはするものの――始めて来た気がしない、どこか親しみの持てる空間。
 今のところ、殺気は感じない。しかし、少し手慣れた決闘者なら、己の気配などたやすく消せる。

( ;^ω^)(一瞬たりとも、気は抜けない……)

 いつどこでデュエルが始まってもおかしくない。内藤はめいっぱい気配を殺すと、物陰に隠れ、床を這い、天井に張り付いて移動する。
 そうして、一度広いホールに出た内藤は、今度は壁に背を付けるようにして移動し――その壁にかかっていた、掲示板に気が付いた。

213名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:19:50 ID:kG7JXMeY0


( ^ω^)(……掲示板?)

 その掲示板には、2枚のカードが貼り付けられていた。《魔導書庫ソレイン》と《魔導書庫クレッセン》の2枚。
 これは一体とあたりを見回し、ふと内藤の目に留まったのは――ホールから伸びる一本の廊下。
 突き当たりは校舎の外へと続くドアになっていて、ドアの上には【図書館→】と書かれたプレート。そのプレートにも、『(王立魔法)』と落書きがされていた。

( ^ω^)(図書館……別館の、かお)

 要するにここの図書館は、生徒たちにも茶化されるほど広く、雰囲気のある空間だった――そういうことだろう。
 以前、昼飯奢りを賭けたデュエルで図書館エクゾを持ち出してきた友人をぶん殴ったときのことを思い出しつつ、内藤はひとり頷く。

( ^ω^)「……」

 だが、今大事なのは身内間のシングル戦で図書館エクゾを使うことの是非ではない。
 《ソレイン》と《クレッセン》のカード、そして掲示されたプリントはどこか古びているが、その中に1枚、妙に新しい紙が混ざっている。

214名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:20:47 ID:kG7JXMeY0

__________________________________________

【トレード希望】

下記のナンバーズを希望しています。
○《No.X4》 一の位が4のナンバーズ
○《No.10X》 オーバーハンドレッド・ナンバーズ

下記のナンバーズを提供出来ます。
○《No.5X》 十の位が5のナンバーズ
○《No.X1》 一の位が1のナンバーズ

希望者は図書室の中へ、詳しい手順の説明は室内で行います。
こちらに決闘の意志はありませんので、トレードは一定の距離を保った上で行われることになります。
信用出来ないと言う方は、トレードをなさらぬ様に。

__________________________________________


( ^ω^)

( ^ω^)(ブラックボックス)

 希望カードも提供カードも、指定の仕方がざっくりしすぎている。
 提供カードを隠すのは、自分の戦力を晒すことを避ける意図があるのかもしれないが――

215名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:21:37 ID:kG7JXMeY0


( ^ω^)(この書き方、100以上もしくは下一桁が4のナンバーズなら、なんでも構わないってことだおね。……いったい、何が目当てなんだお?)

( ^ω^)(《34》……《テラ・バイト》とか掴まされたらどうすんだって話だし、ナンバーズの性能が目的ってわけではないはず。であれば……)

( ^ω^)(……どうしても必要なキーカードがある。そのカードのステータスが、ATK1000、もしくはDEF400?)

( ^ω^)

( ^ω^)(っていうか、ナンバーズってトレード大丈夫なのかお?)

 ぐるぐると思考を巡らせる内藤。どうしても拭えないうさん臭さ。

( ;^ω^)(何かの罠かもしれない……というか、まず僕の手持ちは《6》と《13》なわけで、どっちもトレードの弾にはならない)

( ^ω^)(つーか、そもそも提供もどうなんだお? 《5X》と《X1》なら何でも揃ってます……って意味ではないだろうし)

( ^ω^)(《5X》……《5X》? 可能性としては……《50/ブラック・コーン号》、《52/ダイヤモンド・クラブ・キング》、《56/ゴールド・ラット》……うーん……)

( ^ω^)(《X1》。《11/ビッグ・アイ》、《21/氷結のレディ・ジャスティス》、《31/アベルズ・デビル》……)

( ^ω^)

( ゚ω゚)(《アベルズ》!)

 だが、見過ごすには惜しい誘惑もあった。

216名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:22:32 ID:kG7JXMeY0


( ;^ω^)(いや、いや待て落ち着けお。まだこのトレード主が《アベルズ・デビル》を持ってるとは限らないわけで……むしろ全然関係ないカードの可能性のほうが高いわけで……)

( ^ω^)(……いや、でも、こうしてトレードに出すってことは、失っても惜しくないカードなのは間違いないわけで。《ビッグアイ》引いといてトレードに出すやつはいない……)

( ^ω^)(《アベルズ》は単独じゃ役に立たないカードだし、トレードでうまく押し付けられればしめたもの……そう考えるのも自然……)

( ;^ω^)(いやいやいや、落ち着けお。仮に相手が《アベルズ・デビル》を持ってたとしても、僕にはトレードの弾がない。そもそもトレードが成立しない……)

( ^ω^)(……いや、でも、交渉しようと思えば、その余地がないわけでもない……?)

( ^ω^)(向こうも2枚以上ナンバーズを持ってるのは確定なんだから、場合によっちゃ《アトランタル》も、そこそこ強力なカードとして売り込めるかも……)

( ^ω^)

( ^ω^)(っていうか、最悪強引にデュエルに持ち込んでしまっても)

( ^ω^)

( ;^ω^)(いやいやいやいや落ち着けお。理性ある文明人のやることじゃないお。野蛮人の所業だおそれは。蛮族の狂宴Lv10ぐらいあるお)

( ^ω^)

( ^ω^)(や、でもこうしてわざわざトレードを持ちかけるってことは、向こうの持ち札もそんなにいいもんではないってことなのでは……?)

( ^ω^)(勝算、ないわけでもないのでは……?)

( ^ω^)

( ^ω^)(いやいや)

 誰が見ているわけでもないのに、内藤はあたりをきょろきょろと見回す。内藤の脳内に召喚された《ゼラの戦士》が、《大天使ゼラート》と《デビルマゼラ》の間で激しく揺れ動いていた。

217名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:23:23 ID:kG7JXMeY0


 だが、そうしている間にも、欲望に忠実な内藤の足は、意思とは無関係に、動いていた。

( ^ω^)(……)

( ^ω^)(……)

( ^ω^)(……いや、まあ、とりあえずは……ねえ?)

( ^ω^)(とりあえず、話聞くくらいは……ねえ? 話わかる人っぽいし? ねえ?)

( ^ω^)(その上で、なんか使えそうなナンバーズがもぎ取れそうなら……)

( ^ω^)(ねえ?) ニタァ....

 ――廊下の奥の、図書館に向かって。内藤の足は動いていた。
 そうして、内藤は《万魔殿-悪魔の巣窟-》の扉を開く。そもそも、こんな場所に堕ちてくる人間が、留年の危機に陥るような人間が、《天空の聖域》にたどり着ける道理など存在しないのである――――




 《王立魔法図書館》と揶揄されるだけあって、図書館はかなりの広さがあった。
 カーテンがすべて閉め切られているので、館内は薄暗い。内藤が一見したところでは、誰か人がいるような気配はない――

218名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:24:08 ID:kG7JXMeY0




( ^ω^)(天井たっけー……)

「やあ。トレード希望者かな? ようこそ図書館へ」

( ;^ω^)「!」

 と、どこからか聞こえてくる声。
 奥のほうの本棚、その陰から、ゆらりと現れた人影――人影が、一冊の本を放り投げた。
 心臓が飛び出るほど驚いた内藤だが、なんとかその本をキャッチする。

( ;^ω^)「おわ……っ!」
つ【DTマスターガイド】⊂

(´・ω・`)「この本はサービスだから、まず読んで落ち着いてほしい……」

(´・ω・`)「……ん?」

( ^ω^)「……DTマスターガイド?」


 ( ^ω^)               (・ω・` )


(´・ω・`)「あれ、ブーンじゃないか」

( ゚ω゚)「ショボン!?」

 お互いに、思わぬ再会であった。

219名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:24:57 ID:kG7JXMeY0


( ^ω^)「久しぶりだおね、ショボン。一年……くらいだっけ」

(´・ω・`)「そんなものかな。僕もまさかこんなところで会うとは思わなかったけど……あれほど出席には気をつけろと言ったのに」

( ;^ω^)「うっせ。わかってても月曜一限はダルいんだお」

(´・ω・`)「あ、ほんとに出席日数なんだ」

( ^ω^)「……うっせ」

 本当の親友というのは、長い間会っていなくても、ふと再会したとき昨日の続きのような自然さで言葉を交わすことができる間柄のことだ――そんなふうに言うこともある。
 だが、なんだこの余裕ぶりは。
                                       コロ
 こうしてこの場にいる以上、二人はもはや友ではない。互いに留年し合う関係だというのに、なぜこうも自然な会話ができる? 

( ^ω^)「……なんでおまえがここにいんのかとか、聞きたいことはいろいろあるお。でも、その前にひとつ」

( ^ω^)「掲示板のとこに貼ってた、トレード希望って、あれ、おまえが書いたやつかお。つーか、トレードって大丈夫なのかお?」

(´・ω・`)「それ質問ひとつじゃなくない?」

( ^ω^)「んなくだらねーツッコミ入れるほど余裕あるシチュエーションじゃないと知れ」

220名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:25:38 ID:kG7JXMeY0


(´・ω・`)「まあ、トレードはOKみたいだよ。ルールブックに書いてるし」

( ゚ω゚)「ルールブック!?」

(´・ω・`)「うん。合意の上ならOKだって」

 近付くわけにも逃げるわけにもいかず、中途半端な位置で立ち尽くしている内藤に対し、ショボンは落ち着いたものだった。机の上に座って、静かに本を読んでいる。
 机に積んであった本のうち一冊をひょいと持ち上げると、内藤めがけて放り投げた。

( ^ω^)「合意って……いや、そんなルールならデュエルしないで暴力に出るやつとか」
つ【NBR 掟】⊂  パシッ

( ^ω^)(掟て)
つ【NBR 掟】⊂

(´・ω・`)「いや、デュエルしないで暴力って。近付いたら強制デュエルなのにどうしろってのさ」

( ^ω^)「あー……」

(´・ω・`)「というか、デュエルディスクのほうにも監視機能とか付いてるみたいだよ? 『あまりに見苦しい手を使った者はその時点で失格とする』らしいし、そういう心配はいらないと思う」

( ^ω^)「……」

 やけに古めかしい装丁の本に目を落とし、とりあえずページをパラパラとめくってみる内藤。
 読むともなく読みながら、ショボンの言葉に耳を傾ける。

221名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:26:18 ID:kG7JXMeY0


(´・ω・`)「ただ、トレードが可能なのはナンバーズのみ……というか、あれだ、メインデッキに入るモンスターはデュエルディスクのほうで認識してるらしいから」

(´・ω・`)「手持ちのナンバーズで使用が許可されてないモンスターをトレードで入手しようってのは無理なんだってさ」

( ^ω^)「……っていうと?」

(´・ω・`)「たとえば君がNo.39、僕がNo.17を持っていたとして、君が僕からトレードでATK100のモンスターを受け取ったとしても、デッキに入れるのは不可能ってこと」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「持っとくだけなら自由らしいから、トレード自体はできる感じかな。ただ、そのカードが使えるのは、10番台のナンバーズを獲得してからだ」

(´・ω・`)「でないと、デュエルに臨んだ時点で、ルール違反で即仮死状態だってさ」

 こつ、こつ、こつ、と。
 広い図書館に、ゆっくりとした足音が響き渡る。

( ^ω^)「……で、ショボン」

 本から顔を上げず、内藤は聞いた。

(´・ω・`)「なんだい?」

( ^ω^)「トレードのことだけど……」

(´・ω・`)「ああ、それなら別に心配いらない。あの紙書いたのはお前か、とも聞いたよね。そうだよ」

222名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:27:00 ID:kG7JXMeY0







【――敵性ナンバーズを感知! 敵性ナンバーズを感知! これよりデュエルモードに移行します!】










(´・ω・`)「だけど、僕は別にトレードがしたかったわけじゃない」


( ^ω^)


(´・ω・`)

 デュエルフィールドが出現する。
 内藤は、改めてショボンに向き直った。

223名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:27:44 ID:kG7JXMeY0


―――――
・デュエルディスクを装備した者と接近した場合、強制的にデュエルモードとなる。
―――――

 対峙する内藤とショボンのふたり。
 トレードは一定の距離を保って――その注意書きを無視して、ショボンは今、明確に、内藤に向かって一歩踏み出していた。


( ^ω^)「何が手に入るかも不明瞭なトレード。すでに十分な戦力が整っているプレイヤーなら、そんな話に乗る必要はない」

( ^ω^)「これで釣れるのは、ほんの少しでも手持ちのナンバーズが良くなることに期待する弱者。そーいうやつを釣り出して狩る……そういうことかお?」

(´・ω・`)「そんな認識でも、まあ構わないよ。君だって、まさかバカ正直にトレードだけが行われると、本気で思ってたわけじゃないだろう?」

( ^ω^)「まあ、なんとなく、こうなる気はしてたお……」

 ショボンは淡々と言いながらデュエルディスクを展開する。内藤も、それに応じた。

( ^ω^)(そーいう雰囲気は感じてた。でもまあ、逃げたところで、いつかは必ず誰かとデュエルしなきゃならないんだから……受けてやった、けど)

224名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:28:27 ID:kG7JXMeY0


( ^ω^)「……おまえ、デュエル、できるように……なったのかお?」

 険しい目で問いかける内藤に、ショボンは一度肩をすくめると、パチンと指を鳴らした。
 それが合図だったかのように、閉め切られていたカーテンが一斉に開き――窓から差し込む茜色の夕日が、床に、ふたりぶんの影を落とす。

(´・ω・`)「おかげさまで、……ってわけじゃないかな。まだちょっと厳しいところはあったよ」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「ま、無駄話はいつでもできる。そんなことより、久しぶりのデュエルなんだ。今は、そっちに集中しない?」

( ^ω^)「……言われるまでもねーお」

(´・ω・`)「OK。じゃあ……」





( ^ω^)「「デュエル!!」」(・ω・` )

225名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:29:08 ID:kG7JXMeY0


・TURN 1-

( ^ω^)「どーも先攻はこっちらしいお。僕は、モンスターを1体裏守備表示でセット!」

( ^ω^)「リバースカードを1枚伏せて、ターン終了。おまえの番だお」

(´・ω・`)「じゃ、僕のターンかな……」

( ^ω^)「……」




―――――――

226名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:29:49 ID:kG7JXMeY0


――――――

 去年――NBR以前の話。
 夏休みが間近に迫ったある日、内藤は職員室に呼び出された。

( ^ω^)「あのー、なんすか、話って」

( ´∀`)「まあ、ちょっと……君、たしかショボンくんと仲良かったよね? ”インフィニティ”の、ショボンくん」

( ^ω^)「あー、まあ……最近はそんなに会ってないですけど。この頃、休みがちですし、あいつ」

( ´∀`)「……そうか、君でもそんな感じか。どうして休んでるかは知ってる?」

( ^ω^)「調子悪いってのは聞いてますけど……詳しいところは」

( ´∀`)「なるほど……。で、それはそうと」

( ^ω^)「はい」

( ´∀`)「君、【盤面解決専門演習】の単位落としたよね?」

( ゚ω゚)「落ちたんですかお!? マジで!?」

( ´∀`)「あ、まだ成績出てなかったか……まあいいや、とにかく、君、補習決定。夏休みの間、一週間。盤面解決専門演習、ネーヨ先生の補習です」

227名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:30:35 ID:kG7JXMeY0


( ´∀`)「で……あまりこういうこと言うのはよろしくないんだけど。ショボンくんも、この講義を落としました。補習決定です」

( ^ω^)「……まあ、出席足りてませんよね、どう見ても」

( ´∀`)「というわけで、君に頼みたいことがあって。その補習で、できればショボンくんの面倒を見てほしいんですね。
      彼はこの頃精神的に不安定らしくて、保健室であてがってもらったカウンセラーとのデュエルにも負け越してる」

( ^ω^)「……はあ」

( ´∀`)「あと、君も結構単位危ないから。荷物を背負うことで、より必死になって補習に取り組んでくれたらなーと考えています」

( ^ω^)「それ教師としてどうなんすか?」

 ”インフィニティ”と呼ばれ恐れられたショボンだが、ある時期を境に調子を崩し、それ以降は学校も休みがちになった。

( ^ω^)(あれはたしか、ショボンが県大会で負けてからのこと――)

( ^ω^)(――”あのカード”に、負けてから……)


―――――――

228名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:31:35 ID:kG7JXMeY0


・TURN 3-

( ^ω^)「魔法カード発動。クロス・ソウル」

《クロス・ソウル》
通常魔法
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
(1):相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このターン自分がモンスターをリリースする場合、
自分のモンスター1体の代わりに対象の相手モンスターをリリースしなければならない。

(´・ω・`)「む……?」

( ^ω^)「このターン僕はバトルフェイズを行わないかわりに、上級モンスターを召喚する際、自分じゃなく相手のモンスターを生贄にできる」

( ^ω^)「おまえの、その裏守備モンスターを生贄に――モンスターを、裏守備表示でセット!」

(´・ω・`)「……ふーん」

( ^ω^)(さて、生贄にしたモンスターは……)

( ^ω^)「……!」

229名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:32:24 ID:kG7JXMeY0


《ガスタ・ガルド》
チューナー(効果モンスター)
星3/風属性/鳥獣族/攻 500/守 500
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、
デッキからレベル2以下の「ガスタ」と名のついた
モンスター1体を特殊召喚できる。


(´・ω・`)「アドバンス召喚のリリースにされちゃ、ガルドの効果は使えない。タイミングを逃してしまうからね」

( ;^ω^)「ガスタ……」

(´・ω・`)「……まあ、僕はやっぱり、どこにいても、誰と勝負してても……これしか、使えないみたいでね」

( ^ω^)「……リバースカードを1枚セット。僕は、これでターンエンドだお」

(´・ω・`)「けど、《帝王の烈旋》じゃなくて《クロス・ソウル》とはまた古風なカードだね。エクストラデッキを使うアテでもあるのかな? どうでもいいけどさ」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「……そんなにカタい顔しないでほしいなあ。ひさしぶりのデュエルじゃないか」

230名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:33:06 ID:kG7JXMeY0

――――――――

・TURN 2-

(´・ω・`)「ドロー。僕もモンスターを1体守備表示で出して……これでターン終了」


・TURN 2- 終了
( ^ω^) 手札:3 LP8000
場:《裏守備》 / 伏せ:1枚

(´・ω・`) 手札:5 LP8000
場:《裏守備》


( ^ω^)「……お互い消極的だおねー」

(´・ω・`)「別に、いつもこんなもんだっただろう?」

( ^ω^)「僕のターン、ドロー(……じゃあ、ちょっと小突いてみるかお)」

231順番まちがい >>227と>>228の間に>>230が入る:2016/03/07(月) 20:35:21 ID:kG7JXMeY0

――――――――――――


( ; ω )「はー、はー、はー……うっ! おげええええ……」

 夏休みだというのに、内藤はその日一日をアカデミアで過ごしていた。
 【盤面解決専門演習】の試験で鬼のような赤点を取った内藤は、休みにも関わらず補習のためアカデミアへ出なければならなかったのだ。

( ; ω-)(あ、あのクソ野郎……あれが教師のやることか……ッ! あんなのもうデュエルじゃねえお……お…おえええええ)

 補習担当が鬼と名高いシラネーヨ教諭だったのが運の尽き。
 内藤を含む成績不振者全員は、「相手フィールドに《M・HERO ダーク・ロウ》が召喚されている状態からデュエルが始まる」という補習デュエルをひたすら繰り返すことになった。

 そのデュエルに勝利すると、次は《ダーク・ロウ》の隣に《エルシャドール・ミドラーシュ》が増えた。
 そのデュエルにも勝利すると、次は《ダーク・ロウ》《ミドラーシュ》の隣に《タイタニック・ギャラクシー》が増え……

 内藤はカンニングペーパーとして《コアキメイル・デビル》をデッキに投入、ただそれだけに望みを託し、敗北に敗北を重ねながらも死ぬ思いで勝利をつかみ取っていた。
 が、もはや何度目かもわからないほど繰り返されたデュエルの途中、《D-HERO Bloo-D》が追加されたのを見た瞬間に気を失った。

( ;^ω^)「あ"ー……くそ」

 昼休み、とりあえず補習に一区切りついた内藤は、アカデミアの屋上に来ていた。何も考えず、青空の下で寝っ転がっていたい気分だったのだ。
 しかし、屋上には先客がいた。

232名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:36:05 ID:kG7JXMeY0


(´・ω・`)「……ブーン?」

( ^ω^)「お、ショボン。おまえも来てたのかお」

 フェンスにもたれかかっていたショボンの隣に歩み寄ると、内藤はその場に座り込む。

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)

 ショボンは、どこか虚ろな瞳で、空を見上げていた。

( ^ω^)「……調子、悪いみたいだおね。どしたお?」

(´・ω・`)「さあ……。どうしてだろうね」

 ショボンは首にかけていたペンダントから1枚のカードを取り出した。《ガスタの巫女 ウィンダ》。

(´・ω・`)「……補習、どこまでなら、クリアできた?」

( ^ω^)「お? おー……《クリスティア》まではどうにかなったけど、《Bloo-D》からはさすがに無理だったお」

(´・ω・`)「そっか」

( ^ω^)「あれ、ほとんどエクストリーム詰めデュエルの領域だと思うお。もっとこう、現実的な布陣と実戦的な返し方を教えるべきだと――」

(´・ω・`)「僕はね、レベル2からもう無理だったんだ」

( ^ω^)「……レベル2って、……」

233名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:36:50 ID:kG7JXMeY0


( ^ω^)「……ミドラーシュ、かお」

(´・ω・`)「ああ」

( ^ω^)「……やっぱ、まだ引きずってんのかお?」

 春の県大会。ショボンは、準決勝で大敗を喫していた。
 当時、まだ出たばかりだった新カード群――【シャドール】をメインとするデッキを使う相手に、である。

(´・ω・`)「……そうかもしれないね」

( ^ω^)「めちゃくちゃ強いおねー、シャドール。そのくせあれでまだ序の口とか、もっと強いカードがこれからどんどん出るなんて噂もあるし」

( ^ω^)「僕も、この先ついてけるかどうか……進路どうするとか考えてるかお?」

(´・ω・`)「そうかもしれない。けど、たぶんそれだけじゃない」

( ^ω^)「は?」

 ペンダントから取り出したカードを、ショボンはデュエルディスクにセット。
 晴れた屋上に現れる、ソリッドビジョンの《ウィンダ》の姿。

234名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:37:34 ID:kG7JXMeY0


(´・ω・`)「ただ強いだけのデッキなら、今までに何回も見てきたし、そのたびに乗り越えてもきた。そのはずなのに」

(´・ω・`)「どうして、だろうね……」

( ^ω^)「……おまえ……」

 最愛の《ウィンダ》を眺めるショボンの手は、小刻みに震えていた。
 この《ウィンダ》は立体映像にすぎない。だが、なぜだろう。
 内藤には、彼女がどこか悲しげな表情を浮かべているように見えてならなかった。
 
(´・ω・`)「……これは笑い話なんだけどね、最近《ウィンダ》を見てるとどうも体が震えてくるんだ。家でも。どこでも。デュエル中でも。
        前は、あんなに興奮してたのに、今じゃまるっきり逆なんだよ。自分で無限回収しといて自分で追い詰められてるんだから、ほんと、笑い話なんだけど」

(´・ω・`)「似てるからかな。どうしても、"あっち"を思い出してしまうんだ」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「強いことは、強いよ、シャドール。でも、『これはもう無理だ』って、本気で思ってるかっていうと、たぶん違うはずなんだ」

(´・ω・`)「違うと、僕は思ってる。思ってるのに、どうしても……《ウィンダ》を見るたび、どうしても」

(´・ω・`)「あの"人形"に、おまえは、もうダメなんだ、って……言われてるような、気がして……」

( ´・ω・)「……」

( ^ω^)(……ショボン……)

235名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:38:57 ID:kG7JXMeY0


 ――たぶん、本人にもわかっていなかっただろう。
 シンクロ召喚に適応できず決闘界を去る者もいたし、エクシーズ召喚に適応できず決闘者人生を終えた者もいた。
 折れるきっかけなど、人それぞれだ。

( ´ー`)「おら、立て! どうしたショボン! "インフィニティ"の名が泣くぞ!! エルシャドール・ミドラーシュで攻撃!」

(;´・ω-`)「う、うう……けど、破壊されたガスタ・イグルの効果……デッキから、新たなガスタモンスターを――」

(;´・ω・`)「……ッ!」

 ただ、ショボンはこの後ゲロを吐くまで補習を繰り返した。
 《ウィンダ》に似た《ミドラーシュ》への拒否反応を克服するため、何度も、何度も、デュエルを続けて――


( # ´ー`)「エルシャドール・ミドラーシュが場に存在する限り――お互いのプレイヤーは、1ターンに1度しか、モンスターの特殊召喚が行えない!」

(;´・ω・`)「……」

( # ´ー`)「ダイレクトアタック!」

( ;´ ω )「う……ぐ、うッ、ああああああああああ!!!」

 それでも結局無理だったショボンは、それでダメになってしまったショボンは、結局、アカデミアを去った。


――――――――――――

236名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:39:43 ID:kG7JXMeY0

・TURN 3- 終了
( ^ω^) 手札:1 LP8000
場:《裏守備》 《裏守備》 / 伏せ:2枚

(´・ω・`) 手札:5 LP8000
場:なし



・TURN 4-


(´・ω・`)「僕のターン、ドロー。しょうがないな、ガスタの神官ムストを召喚。バトルに入ろうか」

《ガスタの神官 ムスト》
星4/風属性/サイキック族/攻1800/守 900
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
自分の墓地の「ガスタ」と名のついたモンスター1体を選択してデッキに戻し、
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して
その効果をエンドフェイズ時まで無効にする。

( ^ω^)(500/500の次は、DEF900……そして、そのどちらも、《ガスタ》。どこまで揃えてるか、ってとこかお……)

(´・ω・`)「さて、そこの上級モンスターが何かもちょっと知りたくはあるけどね、まあ無難に下級のほうから叩こう、裏守備モンスターに攻撃」

237名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:40:25 ID:kG7JXMeY0

( ^ω^)「残念、このモンスターはヘル・セキュリティ」

《ヘル・セキュリティ》
星1/闇属性/悪魔族/攻 100/守 600 【チューナー】
(1):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
デッキから悪魔族・レベル1モンスター1体を特殊召喚する。

( ^ω^)「増援部隊! デッキから、2体目のヘル・セキュリティを特殊召喚するお」

(´・ω・`)「ふむ。じゃあ、ターン終了」

・TURN 4- 終了
( ^ω^) 手札:1 LP8000
場:《ヘル・セキュリティ》@DEF 600 《裏守備》 / 伏せ:2枚

(´・ω・`) 手札:5 LP8000
場:《ガスタの神官ムスト》@ATK1800


・TURN 5-


( ^ω^)「僕のターン、ドロー(……!)」

238名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:41:06 ID:kG7JXMeY0

《増援》
通常魔法(制限カード)
(1):デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。

( ^ω^)(増援……)

 引いたカードを見て、内藤の脳裏に蘇る記憶―― 一戦目、"留年死神"との戦いの記憶。
 今、必要なカードは何か。それを見極めなくてはならない。慎重に、しかし素早く。
 内藤は決断した。

( ^ω^)「……増援、発動!」

( ^ω^)「デッキから、E・HERO エアーマンを手札に加え……召喚!」

《E・HERO エアーマン》
星4/風属性/戦士族/攻1800/守 300
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このカード以外の自分フィールドの
「HERO」モンスターの数まで、
フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する。
●デッキから「HERO」モンスター1体を手札に加える。

( ^ω^)「エアーマンの効果! デッキからD-HERO ディフェンドガイを手札に加えるお」

《D-HERO ディフェンドガイ》
星4/闇属性/戦士族/攻 100/守2700

239名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:42:11 ID:kG7JXMeY0


( ^ω^)「さて、エアーがDEF300に、ディフェンドのATKは100。早々に開示してやったけど……どう読むお、これ」

(´・ω・`)「どうでもいいさ」

( ^ω^)「あん?」

(´・ω・`)「君のナンバーズがなんであれ……僕は、僕のプレイスタイルを通していくだけのこと」

( ^ω^)「……言ってろ、だお。僕は……」

( ^ω^)「(……エアーとムストじゃ相打ち、ここはカウンター狙いで行く!)レベル1!ヘル・セキュリティでレベル4エアーマンをチューニング!」

( ^ω^)「シンクロ召喚。転生竜サンサーラ!」

(´・ω・`)「……ふーん」


《転生竜サンサーラ》
星5/闇属性/ドラゴン族/攻 100/守2600 【シンクロ】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「転生竜サンサーラ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードが相手の効果で墓地へ送られた場合、
または戦闘で破壊され墓地へ送られた場合、「転生竜サンサーラ」以外の
自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

240名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:42:51 ID:kG7JXMeY0


 黒い、コウモリのような竜。黒い炎のようにも見える毛むくじゃらの翼。
 その陰に隠れて、内藤はひそかに拳を握りしめた。

( ^ω^)(守備力2600! なまっちょろいアタッカーじゃあ突破に苦労する数字だし、破壊されてもヘルセキュリティを復活させて戦線を繋ぐか、エアーマンで手札を補充することができる!)

( ^ω^)(攻撃力こそ無いものの、こいつが使えるようになったのは僥倖だお……!)

( ^ω^)「僕はこれでターンエンド!」


・TURN 5- 終了
( ^ω^) 手札:2 LP8000
場:《転生竜サンサーラ》@DEF2600 《裏守備》 / 伏せ:2枚

(´・ω・`) 手札:5 LP8000
場:《ガスタの神官ムスト》@ATK1800


(´・ω・`)「エアーマンに、サンサーラ。いいカード持ってるじゃないか、意外と」

( ^ω^)「おまえなら知ってるはずじゃないかお? この僕の、悪運の強さ」

241名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:43:43 ID:kG7JXMeY0


(´・ω・`)「ああ、本当に運がいいよ、僕は」

( ^ω^)「……おまえが?」

(´・ω・`)「そうだよ。もともと、ここには死ぬつもりで来たからね」

( ^ω^)「は?」

(´・ω・`)「だから最初のナンバーズを見た時、本当に運がいいと思った。運命すらも僕に死ねって言ってくれてると思ったんだ。『彼女』が使えたからね」

( ^ω^)「……」

( ;^ω^)「いや、なんだって?」

 
 二人は向かい合っているはずだ。今まさに決闘の最中のはずだ。けれど、ショボンは僕を見ていない――内藤はそう感じた。
 ショボンはどこか虚ろな目をそのままに、カードを1枚引く。そして淡々とゲームを進めた。


・TURN 6-

242名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:44:25 ID:kG7JXMeY0

(´・ω・`)「レベル1、チューナーモンスター:ガスタ・イグルを手札から召喚。レベル4、ガスタの神官ムストにイグルをチューニング……シンクロ召喚」

《ガスタ・イグル》
星1/風属性/鳥獣族/攻 200/守 400 【チューナー】

《ガスタの神官 ムスト》
星4/風属性/サイキック族/攻1800/守 900

( ^ω^)(こいつもレベル5のシンクロ……?)

(´・ω・`)「口上、不要。ただ――"愛"。僕の隣に、ダイガスタ・ガルドス」


《ダイガスタ・ガルドス》
星5/風属性/サイキック族/攻2200/守 800 【シンクロ】
チューナー+チューナー以外の「ガスタ」と名のついたモンスター1体以上
1ターンに1度、自分の墓地の「ガスタ」と名のついた
モンスター2体をデッキに戻して発動できる。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。


( ;^ω^)(ガルドス…! そういやこいつも守備3ケタかお!)

( ;^ω^)(素材に縛り付きとはいえ、軽めに出せて除去能力持ち……ぶつかり合うのは不利そうだお……)

243名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:45:40 ID:kG7JXMeY0


 大きな鳥を駆る少女。その少女こそ、かつてショボンが愛した《ウィンダ》に他ならない。
 薄暗い図書室にフワフワと滞空する《ガルドス》の姿を眺めて、ショボンは独り言のように言った。


(´・ω・`)「愛したカードで勝てもしない。愛した女で勃ちもしない。戦士としても男としても僕は不具だ」

( ^ω^)「……?」

(´・ω・`)「だから、NBRに呼び出されたとき、最初のナンバーズを見たときに――ここでなら死ねると思った。彼女を持て余したまま死ねば、それで終われると思った」


(´・ω・`)「でも、僕は勝ってしまった。マジックカード、発動」



 西日がショボンの影を形作る。
 その影が、ゆらり。

244名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:46:25 ID:kG7JXMeY0

      シャドール・フュージョン
(´・ω・`)「《影依融合》」






( ^ω^)





《影依融合-Shaddoll Fusion-》
通常魔法
「影依融合」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・フィールドから
「シャドール」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在する場合、
自分のデッキのモンスターも融合素材とする事ができる。



( ^ω^)「は?」

245名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:47:05 ID:kG7JXMeY0



 窓から差し込む夕日によって形作られたサンサーラの影。
 その影は不気味にうねうねと蠢き、不自然な形にゆがんでいく。

(´・ω・`)「デッキから、シャドール・ファルコンとシャドール・ハウンドの2体を融合―――――」

《シャドール・ファルコン》
星2/闇属性/魔法使い族/攻 600/守1400 【リバース/チューナー】

《シャドール・ハウンド》
星4/闇属性/魔法使い族/攻1600/守 900 【リバース】


 ついに、影はひとりでに立ち上がると、《ガルドス》の隣に浮き上がり――
 《ガルドス》とよく似た影人形を形作った。

246名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:49:14 ID:kG7JXMeY0


(´・ω・`)「降霊、エルシャドール・ミドラーシュ」



《エルシャドール・ミドラーシュ》
星5/闇属性/魔法使い族/攻2200/守 800 【融合】
「シャドール」モンスター+闇属性モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードは相手の効果では破壊されない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
その間はお互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。


( ^ω^)


 沈黙する内藤。

( ^ω^)(……《x8》、《x9》、《6x》……《69》? 《コート・オブ・アームズ》?)

( ;゚ω゚)(……いや、それどころじゃねえ!!)

 現れた影人形をちらりと眺め――ショボンはかすかな笑みを浮かべた。
 内藤はとっさに身構える。

247名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:49:56 ID:kG7JXMeY0

(´・ω・`)「ファルコンとハウンドの効果発動、素材となったファルコンは僕の場に裏側表情で蘇り……」

(´・ω・`)「ハウンドは、君の裏守備モンスターを攻撃表示に変える! さっき《クロス・ソウル》で出した、そいつをだ!」

 裏守備 DEF ??? → タン・ツイスター ATK 400

《タン・ツイスター》
星6/闇属性/悪魔族/攻 400/守 300
アドバンス召喚したこのカードがフィールド上から墓地へ送られた時、
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
この効果を発動した場合、このカードをゲームから除外する。

( ;^ω^)「や、やば……ッ!?」

(´・ω・`)「妙なモンスターを使うね。まあ、なんでもいいんだけど……ガルドスの効果発動、墓地のムストとガルドをデッキに戻し、君の場のサンサーラを破壊する!」

( ;^ω^)「ぬおお……っ!」

 ガルドスの杖から放たれた雷を受け、サンサーラの肉体は爆散する。
 胸に埋め込まれていたアンクだけが、原型をとどめて地面に落ち――内藤は、すぐにそれを拾い上げた。

( ;^ω^)つ♀ バッ! 「だが、サンサーラの効果発動! サンサーラが破壊された時、それと入れ替わりに墓地のモンスターが1体復活す……」

( ;^ω^)$っ♀ 「るッ!?」

 しかし、内藤が腕を振り上げた瞬間、その手首に糸が絡みつく。

248名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:51:10 ID:kG7JXMeY0


(´・ω・`)「わかってるとは思うけど、エルシャドール・ミドラーシュの効果」

 糸に引っ張り上げられるように、内藤の腕がひとりでに上がっていく。
 細い糸の端は天井へと続いているが、その果ては暗がりに吸い込まれ、見えない――――

(´・ω・`)「ミドラーシュが僕の下にある限り、僕も、君も、1ターンに1回しか、モンスターの特殊召喚が行えなくなる」

( ;^ω^)「……言われなくても、知ってるお」

 手首を絞める糸の感触に、内藤は《ミドラーシュ》を睨みつけた。
 人形に表情はない。

( ^ω^)(こんなところで、こいつの顔を見ることになろうとは……)

(´・ω・`)「さて……どうする?」

( ^ω^)「言われなくても……その1回を、ここで使う! 墓地より、エアーマンを守備表示で特殊召喚! そしてこのときエアーマンの効果でデッキからD-HEROデビルガイを手札に加える!」

(´・ω・`)「かまわないさ。エルシャドール・ミドラーシュで、エアーマンを攻撃」

 どこからか飛び出した無数の糸がエアーマンの全身に絡みつき、ボンレスハムのようにその肉体を締め上げる。

249名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:51:52 ID:kG7JXMeY0


 どこからか飛び出した無数の糸がエアーマンの全身に絡みつき、ボンレスハムのようにその肉体を締め上げる。

( ;^ω^)$っ「耐えろ……ッ! リバースカード、オープン!」

 しかし、エアーマンの肉体は突如急激なビルドアップを始め、怒張していく筋肉が体に巻き付いた糸を引き千切った。
 わずかに目を丸くするショボンを尻目に、内藤はダブルバイセップス・フロントの姿勢で1枚のカードを誇示する。

( ^ω^)「速攻魔法、ドロー・マッスル……発動させてもらったお。デッキからカードを1枚ドローして、エアーマンは戦闘では破壊されない!」

《ドロー・マッスル》
速攻魔法
「ドロー・マッスル」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの守備力1000以下の表側守備表示モンスター1体を対象として発動できる。
自分のデッキから1枚ドローする。
そのモンスターはこのターン戦闘では破壊されない。

(´・ω・`)「ふーん。なら、ダイガスタ・ガルドスでタン・ツイスターを攻撃!」

( ゚ω゚)「ばばばばばばばばばば」LP8000→6200

 ショボンは動じることなく妖怪ベロお化けを内藤もろとも雷で焼き払った。

( ;^ω^)「け、けど! アドバンス召喚したタンツイスターが墓地へ行ったとき、これを除外することで僕はデッキからカードを2枚引ける! ドロー!」

(´・ω・`)「すごいね、転んでもただでは起きない。手札がいっぱいだ……まあ」

(´・ω・`)「それを《ミドラーシュ》の前で、どれだけ消化できるかって話だけど……リバースカードを2枚出してターンエンド」

250名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:52:41 ID:kG7JXMeY0

・TURN 6- 終了
( ^ω^) 手札:6 LP6200
場:《E・HERO エアーマン》@DEF 300 / 伏せ:1枚

(´・ω・`) 手札:2 LP8000
場:《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《ダイガスタ・ガルドス》@ATK2200 《裏守備 ※シャドール・ファルコン》 / 伏せ:2枚


・TURN 7-

( ^ω^)「僕のターン、ドロー。……魔法カード、デステニー・ドローを発動!」

( ^ω^)「手札のD-HERO、ディフェンドガイを墓地に送って2枚ドロー。……」

 手札の5枚と引いた2枚。手元の戦力を確かめながら、しかし内藤の顔面は歪んでいた。

( ;^ω^)(……この7枚の潤沢な手札! どうとでもなる、どうとでもなる……普通ならどうとでもなる場面なのに! 相手がちょっと規格外!!)

 例えるなら、雑に作ったばかりのデッキ――《サイクロン》すら積んでいないデッキで、当たった相手が《スキルドレイン》《マクロコスモス》を発動し――対抗策が《ハーピィの羽根帚》を引く以外にないことを思い出した時。
 例えるなら、エクストラデッキの枠がもったいないからと《ホープ・ザ・ライトニング》を積まなかったようなデッキで―――眼前に降り立った《アポクリフォート・キラー》の突破が、綺麗ごとや精神論を挟む余地すらなく、文字通り「不可能」であると悟った時。
 そんな絶望感を、内藤は目の前の相手から感じ取っていた。

251名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:53:29 ID:kG7JXMeY0
( ;^ω^)(どこまで……どこまでカードを揃えているかはわからない……が! 《影依融合》を堂々とぶちかましてくる程度には、まとまった構築がなされたデッキ……どう見たって、パワーが違いすぎる!)

( ;^ω^)(下手に闘いが長引けば、待ち受けるのは間違いなく……)

 わずか1枚2枚のカードだけを手札に抱えた自分が、その数倍のカードをバックにちらつかせつつ場に君臨する《ミドラーシュ》に絞め殺される――
 頭に浮かんだそんなヴィジョンを振り払い、内藤は手札のカードをひとまとめにすると、そこから1枚のカードを抜き出した。

( ;^ω^)「(だが、とりあえずは……)D-HERO デビルガイを召喚!」

《D-HERO デビルガイ》
星3/闇属性/戦士族/攻 600/守 800
このカードが自分フィールド上に表側攻撃表示で存在する場合、
1ターンに1度だけ相手モンスター1体をゲームから除外する事ができる。
この効果を使用したプレイヤーはこのターン戦闘を行えない。
この効果によって除外したモンスターは、
2回目の自分のスタンバイフェイズ時に同じ表示形式で相手フィールド上に戻る。

(´・ω・`)「まあ、やっぱそう来るか」

( ^ω^)「デビルガイは時を操る! 効果発動、このターン、僕は一切の攻撃を放棄するかわりに、相手モンスター1体を一時的にゲームから消し飛ばすことができる!」

( #^ω^)「この効果で除外されたモンスターは、僕のターンで数えて2ターン経過するまで戻ってこれない! バトルを放棄! ミドラーシュを……除外しろ!」

(´・ω・`)「うん、かっこつけたのはいいけど、ここまで予定調和だよね。エアーマンでサーチしてたわけだし……だから」

(´・ω・`)「リバースカードオープン。手札のガスタ・グリフを、エルシャドール・ミドラーシュに……」

252名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:54:20 ID:kG7JXMeY0



(´・ω・`)「神の写し身との接触(エルシャドール・フュージョン)」


《神の写し身との接触-El Shaddoll Fusion-》
速攻魔法
「神の写し身との接触」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・フィールドから、
「シャドール」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。


( ;^ω^)「……そこまで……引いてんのかお!」

(´・ω・`)「そう。僕のデュエルは異物である《ミドラーシュ》をガスタたちの元へ迎え入れることで完成する」

(´・ω・`)「速攻魔法の効果によって、相手ターン中に融合召喚を行う。シャドールモンスター/ミドラーシュに、風属性/グリフを融合し――」

(´・ω・`)「降霊、エルシャドール・ウェンディゴ」

《エルシャドール・ウェンディゴ》
星6/風属性/サイキック族/攻 200/守2800 【融合】
「シャドール」モンスター+風属性モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
「エルシャドール・ウェンディゴ」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは特殊召喚された相手モンスターとの戦闘では破壊されない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

253名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:55:01 ID:kG7JXMeY0

(´・ω・`)「素材となったミドラーシュの効果、墓地の影依融合を手札に戻し、そしてガスタ・グリフの効果も発動」

(´・ω・`)「デッキから、ガスタの希望 カムイを特殊召喚しようか……」

《ガスタの希望 カムイ》
星2/風属性/サイキック族/攻 200/守1000

( ^ω^)(……ウェンディゴとカムイ、《2X》……)

( ;^ω^)(……何枚……何枚持ってんだお、こいつ!?)

(´・ω・`)「さて。ミドラーシュが消えたため、デビルガイの効果は対象不在で不発。しかし不発とはいえ、君はもうバトルの放棄を宣言した。このターンはもう攻撃できない……」

(´・ω・`)「もっとも、攻撃できたとして……君のその貧弱な布陣が、僕の人形モンスターたちを越えられたかは怪しいけどね」

( ;^ω^)「……」

【(´・ω・`)】
《ダイガスタ・ガルドス》@ATK2200 《エルシャドール・ウェンディゴ》@DEF2800 《ガスタの希望 カムイ》@DEF1000 《シャドール・ファルコン※裏》@DEF1400

《D-HERO デビルガイ》@ATK 600 《E・HERO エアーマン》@DEF 300
【( ;^ω^)】

 《ミドラーシュ》を消し飛ばすために放った攻撃は回避され、それどころか逆に敵モンスターが増えてしまった形。
 内藤はちらりと手札を見やる。

254名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:56:00 ID:kG7JXMeY0

( ^ω^)「……だが、ミドラーシュはどっちにしろ消えた! 手首を締める糸はもうない、特殊召喚は何度でも行える!」

( ^ω^)「リバースカード、リビングデッドの呼び声を発動。墓地から、ヘル・セキュリティを蘇生。そして!」

( ^ω^)「レベル1チューナー、ヘルセキュリティとレベル3デビルガイでシンクロ!」

(´・ω・`)「む、レベル4のシンクロ。何か使えるのかな?」

( #^ω^)「揺れろ魂のチューニング、天空に描け虹のアーク! シンクロ召喚、現れろ我がしもべのモンスターよ!」


                             /}
  > _                        / l
   、 > _           ト、          / /
  \丶   > _           l、ヘ          /l ./
    \ `丶、 > _       l、、ヘ        /l//
       、  丶、 > _    l、、、ヘ     /l |/
.       \    丶、 > _.l_、、ヘ _ ト、/l
         `ー-=ニニ二/\_ ̄ ̄ {`ヽl_ノ
            `ー-ニ=-`ヽ_ )   弋_r'
            ,, -‐ /ヽ ゝ-彡 (个)/、⌒}
         _ -‐ /  /:::::::ヘ    ο/:::::\ ̄`ヽ
.       γ o/´ { /:::_ -‐r_}) ο/` <:::::\   ヘ
.       f o { (_・\__ノ、_ イo`彡{{  ̄ ( ・ ) }ヘ
         { o 弋    / l     .l o   ',      ,' }
      「l弋 o }`ー彡 /   _<',  o \   _ノ.}/
      [/ ` ー-= 彡'  /、{_ \o   o ヽ ̄ o/
                // . ̄ ̄ゝ __ノ. イ


             アーク・デクレアラー
( ^ω^)「レベル4、虹光の宣告者!」

255名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:56:41 ID:kG7JXMeY0

 エクストラデッキから召喚されたアークデクレアラー。その体は窓から差し込む夕日に照らされて、図書室の床に影を落とす。
 その影は今、《エルシャドール・ウェンディゴ》と対峙して、怪しげにうねうねと蠢き出す――――が、しかし。
        ライトアップ
( ^ω^)「"照らし出せ"!」

 きらきらと輝く虹色の光が、フィールドを明るく照らし出す。
 《宣告者》は図書館の天井高くへふわりと舞い上がり、光源が高くなったことによって、内藤やモンスターたちの影は少しだけだが短くなった。


《虹光の宣告者》
星4/光属性/天使族/攻 600/守1000 【シンクロ】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いの手札・デッキから墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かず除外される。
(2):モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、
このカードをリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから儀式モンスター1体または儀式魔法カード1枚を手札に加える。


(´・ω・`)「なるほど、影依融合への対策を立てにきたってことかな? それにしたって涙の出そうな、しょっぱい対応策だけど」

( ^ω^)(そう、なんとも微妙なところ……さて……)

256名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:57:33 ID:kG7JXMeY0

( ^ω^)(奴の手札は、次のドローを考慮に入れても3枚だけ。その中の1枚は、さっき回収した《影依融合》で確定している……)

( ^ω^)(で、僕の場にはモンスターが2体、エアーマンとアークデクレアラーの2体……)

( ^ω^)(……)

 数秒間の黙考ののち、内藤は決断する。

( ^ω^)「……レベル4! エアーマンとアークデクレアラーでオーバーレイネットワークを構築!」

(´・ω・`)「……へえ?」

( ^ω^)「エクシーズ召喚、さて! 鳥は鳥でも、夜行性の鳥といえば?」

(´・ω・`)「ヨタカ、ゴイサギ、トラツグミ、えーっと……」

( ^ω^)「なんでそういうの知ってんの」

(´・ω・`)「だって僕ガスタ使いだし」

( ^ω^)「にしたって他にいるだろわかりやすいのが……ランク4! 来い、RR-フォース・ストリクス!」

 虹色の光がふっつりと消え、少し薄暗くなった部屋の中。かすかな羽音を立てながら、どこからか、一匹のフクロウが舞い降りた。
 窓から差し込む茜色の陽――内藤の影が、細長く伸びる。

《RR-フォース・ストリクス》
ランク4/闇属性/鳥獣族/攻 100/守2000 【エクシーズ】
レベル4モンスター×2
(1):このカードの攻撃力・守備力は、
このカード以外の自分フィールドの鳥獣族モンスターの数×500アップする。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから鳥獣族・闇属性・レベル4モンスター1体を手札に加える。

257名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:58:24 ID:kG7JXMeY0


( ^ω^)「影の、闇の中で戦うなら、そこで信ずるべきは……同じ闇の住人。ストリクスの効果発動、オーバーレイユニットを1つ使って、デッキからBF-陽炎のカームを手札に加えるお」

《BF-陽炎のカーム》
星4/闇属性/鳥獣族/攻 600/守1800

(´・ω・`)「いやあ、洒落たこと言うのは別にいいんだけどさ。僕の手札に影依融合があることを知っておきながら、曲がりなりにもそれを封じる虹光の宣告者を捨ててまで……」

(´・ω・`)「戦闘能力すら持たない、普通のエクシーズモンスターを召喚するとは。ちょっと驚いたね」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「で? まさか今のセリフ言いたいがために出したってわけじゃないだろう」

( ^ω^)「……リバースカードを2枚セットして、ターンエンド!」

(´・ω・`)「え、ほんとに言いたかっただけ?」


・TURN 7- 終了
( ^ω^) 手札:5 LP6200
場:《RR-フォース・ストリクス*1》@DEF2000 / 伏せ:2枚 魔罠:《リビングデッドの呼び声 ※対象不在》

(´・ω・`) 手札:2 LP8000
場:《エルシャドール・ウェンディゴ》@DEF2800 《ガスタの神官ムスト》@ATK1800 《裏守備 ※シャドール・ファルコン》 《ガスタの希望カムイ》@DEF1000 / 伏せ:1枚

258名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:59:09 ID:kG7JXMeY0


・TURN 8-

(´・ω・`)「じゃあ僕のターン、ドロー」

( ^ω^)(……このドローでショボンの手札は3枚。うち1枚は、さっき回収した《影依融合》……)

(´・ω・`)「シャドール・ファルコンを反転召喚、効果発動」

《シャドール・ファルコン》
星2/闇属性/魔法使い族/攻 600/守1400 【リバース/チューナー】
「シャドール・ファルコン」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合、
「シャドール・ファルコン」以外の自分の墓地の「シャドール」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを墓地から裏側守備表示で特殊召喚する。

(´・ω・`)「このカードが裏側から表側になった時、墓地のシャドール1体を裏守備表示で蘇らせることができる。墓地の《エルシャドール・ミドラーシュ》が裏守備表示で復活する……」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「で、……どうしようかな。ガルドスの効果を使ってもいいんだけどね」

( ^ω^)(……ここからは、僕もタイミングが命……)

( ;^ω^)(さあ……どう出てくる!)

259名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 20:59:56 ID:kG7JXMeY0


(´・ω・`)「だがまあ、とりあえず……レベル2のシャドール・ファルコンとガスタの希望カムイで、オーバーレイ」

( ^ω^)(……《カムイ》と《ファルコ》……いや、どうでもいいお。どうでもいいけど、ランク2エクシーズ……ナンバーズじゃないとしたら)

( ;^ω^)(《ファルコン》が使えてるってことは、僕と同じでATK600が使えてるってことだから……!)

(´・ω・`)「エクシーズ召喚! ランク2、聖光の宣告者(セイント・デクレアラー)」

《聖光の宣告者》
ランク2/光属性/天使族/攻 600/守1000 【エクシーズ】
レベル2モンスター×2
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
自分の墓地のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを手札に加え、
その後、手札を1枚持ち主のデッキに戻す。
「聖光の宣告者」の効果は1ターンに1度しか使用できない。


(´・ω・`)「なにか、罠とかないのかい?」

( ^ω^)「……いや」

(´・ω・`)「そう。じゃあ、セイントデクレアラーの効果発動。オーバーレイユニットを1つ使い」

(´・ω・`)「墓地のガスタ・グリフを手札に回収する。それと引き換えに、今あるこの手札1枚をデッキに戻すことになるけどね」

260名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:00:38 ID:kG7JXMeY0


( ^ω^)(……ショボンの手札は《影依融合》を抜いて2枚。加えて、片方は《ガスタ・グリフ》で確定した。残る手札は1枚だけ)


(´・ω・`)「さて……では、満を持して。せっかく、エクシーズモンスターを出してくれたんだから……」

(´・ω・`)「――《影依融合》。発動!」


( ^ω^)(かつ、今ショボンの場にいるモンスターは、《エルシャドール・ウェンディゴ》/《聖光の宣告者》/《エルシャドール・ミドラーシュ(裏)》――)


(´・ω・`)「君の場のそのフクロウの影が、さらなる影の温床となる。影依融合の真骨頂、僕はデッキのモンスターを素材として融合召喚を行える!」


( #^ω^)(――――となれば!)

 西日が床に落とした《フォース・ストリクス》の影、それが不自然にうねうねと蠢き出す。
 そう、このタイミング――内藤は叫んだ。

( ^ω^)「フクロウが飛んでるってことは、もう太陽は沈んでる! リバースカード、発動!」

( ^ω^)「ゴッドバード・アタック!」

《ゴッドバードアタック》
通常罠
(1):自分フィールドの鳥獣族モンスター1体をリリースし、
フィールドのカード2枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

261名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:01:18 ID:kG7JXMeY0

(´・ω・`)「!」

 フォース・ストリクスは勢いよく飛び立つと、図書館の天井を突き破り、高く、高く空へと舞い上がる。

( #^ω^)「つまり影もないってことで! 2体の敵を引き裂け、ブレイブフクロー・レヴォリューション!!」

 そして空中で身をひるがえすと、ショボンに向けて猛然と急降下した。

( #^ω^)「フィールド上のカード2枚! エルシャドール・ウェンディゴと、裏守備表示のエルシャドール・ミドラーシュの2体を粉砕する!」

(´・ω・`)「む……」

 天井に開いた穴からオレンジ色の夕日が差し込み、高い位置から注ぐ光に、室内の影が少し短くなる。
 内藤は後ろに飛びのきながら叫んだ。

( #^ω^)「さあ! これで僕の影は消えた! しかし!! おまえが発動した影依融合の効果はまだ生きている!」

( ^ω^)「デッキからなんて横着はさせない、ただし融合はしてもらう……」

( #^ω^)9m「もっとも、その手札1枚の中に《シャドール》があればの話だがなあ!」

(´・ω・`)「なるほど、そういう作戦か……」
                              シャドール
 ウェンディゴとミドラーシュ、ショボンの場にあった影人形はすべてフクロウの突撃で砕け散った。
 それだけにとどまらず、突撃の余波は室内全体に広がる。

262名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:02:01 ID:kG7JXMeY0


( ^ω^)「で、よそ見してていいのかお?」

(;´・ω・)「ッ!?」

 ストリクスの突撃は図書室全体を揺らし、それにより立ち並ぶ本棚たちはバタバタとドミノ倒しになる。
 背後の本棚が倒れてくるのに気付くのが遅れたショボンは、逃げきれず、大きく、重い本棚の下敷きになってしまった。 
 地響きのような余韻を残して、図書室にはしばしの静寂が訪れる。

( ^ω^)(ウェンディゴもミドラーシュも潰した、今やつの場にシャドールは無い。これで手札にもシャドールがなければ、融合素材が足りずに《影依融合》は不発になる……)

( ^ω^)(……このガタガタのデッキでどうやってシャドールに勝つかと思ったけど、よく考えれば向こうのデッキだって完全な【シャドール】じゃないはずなんだお)

( ^ω^)(融合体は軒並みそうだし、何より《ビースト》と《リザード》がルール上使用不可。そして《ハウンド》がポンと出て来たってことは、向こうも、数合わせには苦労してるはず……)

( ^ω^)(……)

 長らく使われていなかったであろう古い部屋の中で、天井をぶち抜き本棚を倒しの大立ち回りである。今や室内はもうもうと立ち上る埃に満たされていて、ひどく視界が悪い。

( ^ω^)(……やったか?)

263名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:02:46 ID:kG7JXMeY0






「いいや、残念ながら」







( ^ω^)「!」


 しかし、瓦礫の山の中から突如カーキ色の触手があふれ出る。


(´・ω・`)「ひとつ見落としがあるよ、『その手札1枚の中に』? なにも影は見えるところにだけ潜むわけじゃない。むしろ逆だと思うんだよね」

 ショボンを守るようにうねうねと蠢く触手を見て、内藤は自分の失策を悟った。
 ショボンが伏せた2枚のカード、そのうち1枚が今オープンしている。

( ;^ω^)(こいつは……!)
                       シャドールーツ
(´・ω・`)「今の瞬間、僕は永続トラップ《影依の原核》を発動していた……」

264名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:03:33 ID:kG7JXMeY0

《影依の原核》
永続罠
(1):このカードは発動後、効果モンスター
(魔法使い族・闇・星9・攻1450/守1950)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する。
この効果で特殊召喚されたこのカードは、
「シャドール」融合モンスターカードに記された属性の融合素材モンスターの代わりにできる。
このカードは罠カードとしても扱う。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合、
「影依の原核」以外の自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

 折り重なって倒れた本棚を、触手は何でもないように弾き飛ばし――そうして空いたスペースに、ショボンは悠然と立っている。
 服の埃を払う余裕すら見せつつ、手札から1枚のカードを抜き出した。

( ;^ω^)(モンスター化する罠カード! ……そうか、罠モンスターはステータス縛りに引っかかんねーのかお……クソっ!)

(´・ω・`)「で、影依融合の効果はまだ生きていると言ったよね。その通り、そして素材は確保した。僕はその力により場の《原核》と手札の《グリフ》を融合し――」
っ《ガスタ・グリフ》

(´・ω・`)「――降霊、二度目の《エルシャドール・ウェンディゴ》」

《エルシャドール・ウェンディゴ》
星6/風属性/サイキック族/攻 200/守2800 【融合】

( ;^ω^)「く……」

265名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:04:27 ID:kG7JXMeY0


(´・ω・`)「さあ、チェーンが忙しくなるよ。融合素材として墓地に行った《原核》と《グリフ》の効果、そしてフォース・ストリクスに壊された《ミドラーシュ》と《ウェンディゴ》の効果……」

(´・ω・`)「ウェンディゴで《影依融合》、原核で《神の写し身との接触》、ミドラーシュで《影依の原核》をそれぞれ手札に回収」
っ■■■

(´・ω・`)「そしてグリフの効果を発動、デッキからガスタの神官ムストを特殊召喚だ」

( ;^ω^)(……《影依融合》を引きつけてスカして、融合不発でテンポが崩れたところを突く予定だったのが……全然崩れてねえし、持ち札も減ってねえお!)

(´・ω・`)「さて、ちなみに僕はまだ通常召喚をしていない。というわけで、手札からシャドール・ハウンドを召喚」

【(´・ω・`)】LP:8000
《エルシャドール・ウェンディゴ》@DEF2800 《聖光の宣告者》@DEF1000 《ガスタの神官 ムスト》@ATK1800 《シャドール・ハウンド》@ATK1600

《なし》
【( ;^ω^)】LP:6200

(´・ω・`)「じゃあ、バトルフェイズに入ろう。神官ムストで――」

( ;^ω^)「待った! もう1枚のリバースをオープン! 速攻魔法、手札断殺!」

(´・ω・`)「む?」

( ^ω^)「(シャドール相手に撃ちたいカードじゃないけど、んなこと言ってらんねーお!)お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地に送り2枚ドローする!」

(´・ω・`)「じゃあ、影依の原核と影依融合を墓地に送って2枚ドローしよう」

( ^ω^)「僕が墓地に送るのは、グローアップ・バルブとBF-陽炎のカーム! この2枚のカードを切って……」

266名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:06:26 ID:kG7JXMeY0


( ^ω^)「即座に! 墓地に置かれた陽炎のカームを除外してその効果を発動!」

《BF-陽炎のカーム》
星4/闇属性/鳥獣族/攻 600/守1800
相手のバトルフェイズ時、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動する事ができる。
自分の墓地に存在するシンクロモンスター1体を選択して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはバトルフェイズ終了時にゲームから除外される。

( ^ω^)「蘇れ、転生竜サンサーラ!」

【(´・ω・`)】LP:8000
《エルシャドール・ウェンディゴ》@DEF2800 《聖光の宣告者》@DEF1000 《ガスタの神官 ムスト》@ATK1800 《シャドール・ハウンド》@ATK1600

《転生竜サンサーラ》@DEF2600
【( *^ω^)】LP:6200

(´・ω・`)「……ここに来て、守備力2600をひねり出すかぁ」

( ^ω^)「わかってると思うけど一応言っとくと、カームで蘇生したモンスターは急場しのぎの壁にしかならない。このバトルフェイズが終わればすぐ除外されてしまうだけの陽炎……」

( ^ω^)「だが! おまえが勝負を焦ってゴリ押しでサンサーラを破壊しようって言うなら! そのときのサンサーラはちゃんと墓地に行く!」

(;^ω^)「ゆえにサンサーラの効果も発動するから、攻めてくるならそこんとこはちゃんと頭に入れとくことだお(頼むからこのターンは攻めてこないでくれお……!!)」

267名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:07:19 ID:kG7JXMeY0


(´・ω・`)「じゃあ、君もわかってると思うけど一応言っとくよ。影依の原核が墓地に送られたことで、捨てた影依融合は僕の手札に戻ってきたから。都合1枚手札が増えたよ」

(´・ω・`)「別に、僕が焦る局面じゃないさ。メインフェイズ2、レベル4のムストとハウンドでオーバーレイネットワークを構築!」

( ;^ω^)「!?」

(´・ω・`)「エクシーズ召喚。おいで、ランク4《ダイガスタ・エメラル》」

《ダイガスタ・エメラル》
ランク4/風属性/岩石族/攻1800/守 800 【エクシーズ】
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分の墓地のモンスター3体を選択して発動できる。
選択したモンスター3体をデッキに加えてシャッフルする。
その後、デッキからカードを1枚ドローする。
●効果モンスター以外の
自分の墓地のモンスター1体を選択して特殊召喚する。

( ;^ω^)(……こ、こいつもガスタでDEF800……!)

(´・ω・`)「オーバーレイユニットを使い、エメラルの効果発動。墓地のウェンディゴ、ミドラーシュ、ハウンドの3枚をデッキに戻して、カードを1枚ドロー」

(´・ω・`)「カードを1枚伏せて、これでターンを終了しておこう」

268名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:08:02 ID:kG7JXMeY0


・TURN 8- 終了
( ^ω^) 手札:5 LP6200
場:なし / 伏せ:なし 魔罠:《リビングデッドの呼び声 ※対象不在》

(´・ω・`) 手札:4 LP8000
場:《ダイガスタ・ガルドス》@ATK2200 《エルシャドール・ウェンディゴ》@DEF2800 《ダイガスタ・エメラル*1》@ATK1800 《聖光の宣告者*1》 @DEF1000 / 伏せ:1枚


・TURN 9-

( ^ω^)「……僕のターン、ドロー」

( ^ω^)「……」

( ^ω^)「…………」

( ^ω^)(さっきのターン、ショボンの保持していたカードは8枚で、対する僕の保持カードも実質8枚だった)

( ^ω^)(で、今の1ターンの攻防を終えて、今僕の手元にあるカードは実質5枚、対してショボンのそれは9枚で……)

( ;^ω^)(……まともにやり合って勝てるわけがない!)

( ^ω^)(耐えるだけならなんとかなる、なる……かもしれないけど、そうなるとこっちがジリ貧になって死ぬだけで……)

( ^ω^)(だらだら数の勝負をしてても、勝てる理由はどこにもない……攻めへの布石をそろそろ打っていく必要が……ある……けど……)

269名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:08:56 ID:kG7JXMeY0

( ;^ω^)「……《手札断殺》で墓地に置かれた、グローアップ・バルブの効果発動!」
っ《陽炎獣 メコレオス》

《グローアップ・バルブ》
星1/地属性/植物族/【攻 100】/守 100
「グローアップ・バルブ」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合に発動できる。
自分のデッキの一番上のカードを墓地へ送り、
このカードを墓地から特殊召喚する。

( ^ω^)「デッキのカード1枚を養分に、この球根はデュエル中一度だけ花を咲かせる。メコレオスを墓地に送り、満開! 守備表示で特殊召喚するお!」

(´・ω・`)「ふーん」

 内藤が球根を栽培するのを、ショボンは腕組みをしながら見ている。
 動く気配は、見られない。

( ^ω^)「……そして! 手札から、モンスターを召喚。レベル1、ADチェンジャー!」

《ADチェンジャー》
星1/光属性/戦士族/攻 100/守 100
自分のメインフェイズ時に、
墓地のこのカードをゲームから除外し、
フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの表示形式を変更する。

(´・ω・`)

( ^ω^)(《神の写し身との接触》……今も持ってるはずだけど、《ミドラーシュ》も出せそうなもんだけど……ここまで反応なしってことは、使うつもりがあるようには見えない……)

270名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:09:36 ID:kG7JXMeY0


( ;^ω^)(……やるしか……ないか……)

 無意識のうちに、内藤は拳を固く握りしめていた。

( ^ω^)「レベル1! ……ADチェンジャーとグローアップ・バルブでオーバーレイ!」

 エクストラデッキから1枚のカードを抜き出し、それを天高く掲げる。

( ^ω^)「2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築……」

       \|/
     ― ■ ―  カッ!
( ;^ω^)∩「……エクシーズ召喚!」

(´・ω・`)「!」


 円形に広がるデュエルフィールド。その中央に、巨大な数字が浮かび上がる――

 内藤の目の前の床が、裂けた。

271名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:10:19 ID:kG7JXMeY0

――――――――――――― "Embodiment of Crime" ――――――――――――――

            /`l _
            ,、.   l  |/ 〉          
         ,l |  l  |レ'
         ,! L.-ヾ=,'
      ,.-'´  _, - '_´
     (_,.- '´| L-'´ _)
       ,.-'´  ,.-'"     ◯ l⌒l    ____ 
      {,.- '´| |           l  |   (___   )
          、|,i.      .   _l  |_    (_ /
                 . ( ___ ) l´`、◯,´`!      _,,..、       ,..、
                          ヽ _  ̄ _ノ     ヽ `ー、    / ア
                                    ヽ、  'l  / / 
                                           `ー',/  /
                                           /  /´
                                         「  /
                                        `''"
――――――――――――― "The First Murder" ―――――――――――――――

272名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:11:05 ID:kG7JXMeY0

 裂け目から巨大な十字架がせり上がってくる。
 そして、その十字架を抱き込むような姿勢で、ショボンを睨んでいる悪魔――――


( ^ω^)「《No.13》―――

                       __
                    _ </ : : : : : ─- 、_
                 _ < : :/: : : : : : : :/| : :`丶、
            ',\ _ < : : : : / : : : : : :/  | : : : : : : \
             l  ', : : : : : : / : : : : : :/   乂: : ○ : :_\
            /  } : : : : : :l : : : : : : {    \r‐、 (__ `ヽ\
           ノ   ノ : : :_ <ヽ` 丶 、 :\    \l   /_/: : :\
          / ./::l: :/    ',     ` }ヽ    ヽ○r、: : : : : : \
         /  /: : :弋       ',    / : : ヽ    }_ノ: : : : : : : : \
        /{  /    `丶、_ -=- 、_イ     l   /: : : : : : : : : : : : : :ヽ
.       /:∧ :l      /l |l:  l| lニl      l  /\: : : : : : : : : : : : : : ヽ
       /: : ∧ ',     /ー l |l、_ィl| マム     / ./   \: : : : : : : : : : : : :∧
.     /: : : / \ ',   /  /:{◇∧◇ } |    //    _x≠任}=任}=任}=任}
..    / : : :/   \、 /  |:∧li.∨ il / l  _ イ      ムアヽ : : : : : : : : : : ∧
    % : : /    {r} ̄   /弋_ヽ人lノ__ノ ̄l_     ムア    ヽ: : : : : : : : : :∧
    /゚%。     {r}  /   ', }: ノ  l    `丶、ムア       ∨ : : : : : : : ∧
   / :゚%。 (:::べ   {r}/     ', .|/    l      |\  (ムア::)  ∨ : : : : : : : :i
   / : :/゚%。 イべ /       ∠ ̄`ヽ. |       |   ムア     ∨: : : : : : : :!
   l : /  ゚%。  イべ..       | || |「  .|      | ムア\      ∨ : : : : : : :!
.  {%   ゚%。 /イべ         | || ||   .|     ムア l  \   ./∨ : : : : : :!
   |: :l \  ゚%  イべ_.ィ___| || ||__|__r、ムア   l    \/;;;;;;;;∨: : : : : :!
   |: :l;;、;;;\ /    イ { ====||====  }}ア   .l      。o∞゚ィ', : : : : : :!
   |: :l、;;;`= 、        `  ̄ ̄ ̄| || || ̄ ̄| ̄'''彳 |  .l     。o∞゚/  ',: : : : : :!
   |: :l \ ゚%。            | || ||   .|   ∂ /  /   。o∞゚{r}∨   i: : : : :!
   |: :l  /   ゚%。.          | || ||   .|  ∂  /  /。oo∞゚   {r} ∨   i: : : : !
..  |: l  /      ゚%。        | || ||   .|∂   。oo∞゚       {r} ∨   i: : : :!
..  |: l /           ゚∞∞oo。| || ||∞∞∞∞゚ ./ /        {r}  .∨  i : : !
.   | | /.               | || ||l   |   / /          {r}  .∨ i : /
.   |:|/                 | || ||.∋こつ∈∋          .{r}    ∨ i:/
   |/                .| || || |  |  / /           {r}    ∨/
                      | || || | .|  / /           .{r}     ∨
                        弋_l|l_フ| | / /            {r}
                       |旡己              {r}
                       | / {r}             {r}
                       |/  {r}             {r}


                  
( ^ω^)「――― 《 ケ イ ン ズ ・ デ ビ ル 》! 」

273名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:11:50 ID:kG7JXMeY0

(´・ω・`)


( ^ω^)

      _ュ、__     ___,z__
     ,イ¨´ `    ` ̄ ̄´       "°、\
  。__〆  D.E.F               \\
 (◎)      ┏┛ ┏┃ ┏┃     .\o、
  |゚!.      ━┃ ┃┃ ┃┃     .(◎)>
  |」        ━┛ ━┛ ━┛     .〆 /
 (◎)   RANK ☆           / /
  "ヘ\_  _ __  __ _  _ ,」´ /
    `ー^-'ー―― ==ー-- ヾー^ー〆


―――――DEF、500。

274名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:12:30 ID:kG7JXMeY0

/:{◇∧◇ } |


( ^ω^)


(´・ω・`)


《No.13 ケインズ・デビル》
ランク1/闇属性/悪魔族/攻 500/守 500 【No.】
レベル1モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールド上のモンスターは、全て表側攻撃表示になり、
このターン攻撃可能な場合このカードを攻撃しなければならない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
―――――
また、自分フィールド上に「No.31 アベルズ・デビル」が存在する限り、以下の効果を得る。
●エクシーズ素材を持っているこのカードは戦闘及び効果では破壊されない。
●このカードへの攻撃によって発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。
―――――


―――――効果、後半使用不能。

275名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:13:10 ID:kG7JXMeY0

( ^ω^)


(´・ω・`)


/:{◇∧◇ } |



(´・ω・`)「何の」


( ^ω^)


(´・ω・`)「冗談かな、それは」

( ;^ω^)「……マジックカード、発動。死者蘇生」

( ;^ω^)「墓地から虹光の宣告者を守備表示で特殊召喚するお……」

(´・ω・`)「……」

( ;^ω^)「……リバースカードを2枚セットして、これでターン終了」


・TURN 9- 終了
( ^ω^) 手札:2 LP6300
場:《-No.13-ケインズ・デビル*2》@DEF 500 《虹光の宣告者》@DEF1000 / 伏せ:2枚 魔罠:《リビングデッドの呼び声 ※対象不在》

(´・ω・`) 手札:4 LP8000
場:《ダイガスタ・ガルドス》@ATK2200 《エルシャドール・ウェンディゴ》@DEF2800 《ダイガスタ・エメラル*1》@ATK1800 《聖光の宣告者*1》 @DEF1000 / 伏せ:1枚

276名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:14:06 ID:kG7JXMeY0
非常に間が空いて非常に申し訳ないのですがここでいったん切れます
続きはそのうちというか明日 今度は本当にたぶん明日

277名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:14:42 ID:flMn5fG.0

待ってる

278名も無きAAのようです:2016/03/07(月) 21:15:22 ID:owUwcBmE0
待ってるで

279名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 09:51:16 ID:T.v1dQpI0
生きとったか

280名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:45:22 ID:jGgVLMG.0
店長オペラ 〜逆襲のストアマネージャー〜


登場人物の紹介


('A`) ドクオ
デュエルキングを目指すデュエリスト
一人デュエルが得意


( ^ω^) ブーン
いつか飛べると信じてやまない純粋な子
セルフフェラで自己の性的欲求を満たせる


(´・ω・`) ショボン
公式をぶち壊す常識にとらわれないデュエルの才能がある
店長ではない


?????  げっ歯類先輩
かつて店長と呼ばれていたげっ歯類
松屋のゴマドレが好き

281名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:46:14 ID:jGgVLMG.0
第一話 店長は永遠の未成年

('A`)「よし、新しいデッキが完成したからお前らちょっとデュエルしようぜ」

(´・ω・`)「そんなことよりそのデッキ売った金でココイチ行ってカレー食おうぜ」

( ^ω^)「お、いいねー」

('A`)「いや、よくねーから」

(´・ω・`)「は?お前に止める権利あんの?」

('A`)「だって俺らデュエル部だし。部活の時間だろ今は」

( ^ω^)「ふむ……お互いに意見が食い違うなら、デュエル部らしく解決する方法は一つしかないな」

('A`)「だな」

(´・ω・`)「それしかないようだな」

282名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:46:55 ID:jGgVLMG.0
(´・ω・`)「先攻はもらった!」

                   _ _     .'  , ..
          ∧  _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ '     (    )
         , -'' ̄    __――=', ・,‘ r⌒>  _/ /
        /   -―  ̄ ̄   ̄"'" .   ’ | y'⌒  ⌒i
       /   ノ                 |  /  ノ |
      /  , イ )                 , ー'  /´ヾ_ノ
      /   _, \               / ,  ノ
      |  / \  `、            / / /
      j  /  ヽ  |           / / ,'
    / ノ   {  |          /  /|  |
   / /     | (_         !、_/ /   〉
  `、_〉      ー‐‐`            |_/

('A`)「痛ェ!何しやがる!」

(´・ω・`)「何って、カード強盗しようとしただけだけど?」

('A`)「さも当然のように言うな。話の流れ的にデュエルで解決する流れなんだが」

( ^ω^)「ルールの無い世界では決闘はナンセンスだよ、ドクオ」

('A`)「意味わからん」

?????「話は聞かせてもらった」

('A`)「げっ歯類先輩」

?????「つまりドクオは松屋のブラウンソースハンバーグ定食が食べたいんだな?」

('A`)「全然違うんですが」

283名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:47:45 ID:jGgVLMG.0
( ^ω^)「ゴチャゴチャうるせぇ奴だお……そんなにデュエルしたけりゃしてやるよ」

( ^ω^)「ハァ!」

 ー=¬ハハ<,_
≦イ レイN\lk
≦| |メ^ω^)l| ボッ!!

('A`)「!?」

(´・ω・`)「なら僕も」

(´・ω・`)「ハァ!」

彡´⌒`ミ
( ´・ω・)フサッ!!

?????「ゴマドレウメェ」

 ー=¬ハハ<,_
≦イ レイN\lk
≦| |メ^ω^)l|「2対1だが手加減はしないお。いくぞ!」

284名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:48:26 ID:jGgVLMG.0
ブーンとショボンは負けました。先輩はゴマドレの飲み過ぎで死にました

第一話終わり

285名も無きAAのようです:2016/03/08(火) 21:54:47 ID:OdRCHXqM0


286名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:24:36 ID:mk9soIAc0

・TURN 10-

(´・ω・`)「……もしかすると、あれかい? 《アベルズ・デビル》も持ってるとか、そういう系の」

(´・ω・`)「こんなルールで2枚揃ったって、ほとんど奇跡だよね。僕のターン、ドロー」
っ■

( ^ω^)「さあ、どうかお? コンビで真価を発揮するモンスターだからといって、単独で使っちゃダメなんてルールはないお。なにか一発逆転のコンボを狙ってる可能性だって……」

(´・ω・`)「……まあ、だったら、危険な芽は摘んでおくとしようかな」
っ■

( ^ω^)「あん?」

(´・ω・`) 
っ《ハーピィの羽根帚》

( ^ω^)

(´・ω・`)「発動、ハーピィの羽根帚。君の場の伏せカードを一掃する!」

( ゚ω゚)

 ショボンが箒をひと振りした瞬間、図書館内部に強烈な嵐が巻き起こされ、本棚の本がそれに吸い込まれてモンスターと共に地を蹴り宙を舞う。
 飛ばされないよう足と腹に精一杯の力を込めて、内藤は覚悟を決めた

287名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:26:06 ID:mk9soIAc0

( ;^ω^)(……しゃーねえ、しゃーねえお! 別に損してるわけじゃねーし! ちょっとネタばらしが早くなっただけで……)

( ;^ω^)「残念ながら、ハズレだお! チェーン発動――ダブル・リバース!」」

( ^ω^)「ドロー・マッスル&スキル・プリズナー! 2枚とも、ケインズ・デビルを対象に発動するお!」

(´・ω・`)「……!」

《ドロー・マッスル》
速攻魔法
「ドロー・マッスル」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの守備力1000以下の表側守備表示モンスター1体を対象として発動できる。
自分のデッキから1枚ドローする。
そのモンスターはこのターン戦闘では破壊されない。

《スキル・プリズナー》
通常罠
自分フィールド上のカード1枚を選択して発動できる。
このターン、選択したカードを対象として発動したモンスター効果を無効にする。

(´・ω・`)「ドロー・マッスル、2枚目……」

( ^ω^)「カードを1枚ドロー! このターン、ケインズデビルは戦闘では破壊されなくなり、かつ、自身を対象に発動したモンスター効果をすべて無効化する!」

288名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:26:52 ID:mk9soIAc0

 ケインズ・デビルの体に巻き付いていた無数の鎖が、怒張していく筋肉によって引きちぎられる。
 今やケインズ・デビルの肉体はとても攻守500とは思えないほどに膨れ上がっていた。

(´・ω・`)「……なるほど、ね」

( ^ω^)「そう。確かに、《ケインズ・デビル》の真の力は、片割れの《アベルズ・デビル》が隣にいないと発揮できない……が!」

( ^ω^)「全部じゃなくて、一部なら! 筋肉によってその能力を解放することは可能だお!」

 内藤がサイドチェストの姿勢で叫ぶと、ケインズ・デビルの筋肉がそれと呼応するようにピクピク動いた。

《No.13 ケインズ・デビル》
ランク1/闇属性/悪魔族/攻 500/守 500 【No.】
レベル1モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールド上のモンスターは、全て表側攻撃表示になり、
このターン攻撃可能な場合このカードを攻撃しなければならない。
この効果は相手ターンでも発動できる。

(´・ω・`)「すべての攻撃を自身に誘導し、それを《ドロー・マッスル》で耐える。さらに……」

 内藤を守るようにして屹立する、筋骨隆々の《ケインズ・デビル》。その周囲を、《虹光の宣告者》がふわふわと旋回している。

289名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:27:36 ID:mk9soIAc0
(´・ω・`)「……ケインズ・デビルを徹底的に守ることで、その隣の《虹光の宣告者》も攻撃から守られる」

(´・ω・`)「そうして守られた虹光の宣告者が、僕の《影依融合》を牽制する……そういう仕組みなわけだ」

 天井に開いた穴から差し込む夕日、床に落ちる内藤とショボンの影。
 その影はわずかに蠢いたかと思うと、次の瞬間虹色の光に照らされて動きを止める。

( ^ω^)「これが、僕に与えられた力……僕が手に入れた”ナンバーズ”の力! 突破できるもんなら、してみろ!」

(´・ω・`)「突破とは言うけどね、《ドロー・マッスル》の効果は1ターンしか続かないんだよ。次のターンが来れば、《ケインズ・デビル》はただの貧弱な★1モンスターだ」

(´・ω・`)「君のやってることって、結局はただの時間稼ぎだろう? ダイガスタ・エメラルの効果を発動、オーバーレイユニットを1つ使い、墓地のモンスターを3枚デッキに戻し、カードを1枚ドロー」

( ;^ω^)(……そうなんですよねー!)

 内藤とショボンの保有戦力には、現時点で既に大差がついている。このまま持久戦が続けば、不利なのは明らかに内藤のほうだ。
 ショボンは何でもないように《エメラル》で1枚のカードを引いたが、ジリ貧の内藤からしてみると、その何気ない1枚が途方もない重みを持っている。

( ´・ω・)っ■ 「……まあ、突破しろって言うんなら」
                                 ・ ・
 そして、引いたその1枚は、実際に――それなりに、重いカードだった。

(´・ω・`)っ■「応えてあげなくも、ないんだけど、さあ……」

( ;^ω^)(……何を引いた!? 何を狙ってる!?)

290名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:28:23 ID:mk9soIAc0
(´・ω・`)「行こうか。場のダイガスタ・エメラルと聖光の宣告者、そして墓地のガスタの神官ムスト――この3体を、ゲームから除外!」

( ;^ω^)「!?」

(´・ω・`)「計3体のモンスターを生贄に――――」

(´・ω・`)「The・アトモスフィア!」

《The アトモスフィア》
星8/風属性/鳥獣族/攻1000/【守 800】
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在するモンスター2体と
自分の墓地に存在するモンスター1体を
ゲームから除外した場合に特殊召喚する事ができる。
1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを
装備カード扱いとしてこのカードに1体のみ装備する事ができる。
このカードの攻撃力・守備力は、
このカードの効果で装備したモンスターのそれぞれの数値分アップする。

( ゚ω゚)

(´・ω・`)「アトモスフィアの効果発動――相手モンスター1体を捕獲、吸収する!」

( ;^ω^)(いや……いや待て、落ち着け! ビビったけど! ビビったけど、こいつは高攻撃力を吸ってこそのモンスター! 現時点では別にそこまでの脅威ではない! ……はず!)

291名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:29:45 ID:mk9soIAc0


(´・ω・`)「といっても、《ケインズ・デビル》は今《スキル・プリズナー》によって守られているから。対象は、《虹光の宣告者》! さあ、どうするんだい?」

( ^ω^)「(……スキル・プリズナーの第二効果はこのターンまだ使えない!)言われるまでもなく、《虹光の宣告者》の効果発動!」
                                                                             デクレアラー
( ^ω^)「相手がカード効果を発動した時! 虹光の宣告者を生贄に捧げることで、それを無効にし、破壊する――"獅子身中の宣告者"!」
         スフィア
 腹部に大きな球体を抱えた巨鳥:the アトモスフィア。その球体の中に、虹光の宣告者が吸い込まれていく。
 が、完全に球体の中へと取り込まれた虹光の宣告者は、その球の中で目も眩まんばかりの強い光を発し――球体は内部からひび割れて崩壊、アトモスフィアが悲鳴を上げる。

(´・ω・`)「そう、間違いなくそうなる。だからリバースカードをオープン、速攻魔法:神の写し身との接触」

(´・ω・`)「消滅寸前のアトモスフィアに、手札のシャドール・ファルコンを融合させることで命を繋ぐ!」

 ショボンの手札から飛び立ったファルコンが、割れた球体の中に飛び込んだその瞬間、七色の光は一転してドス黒い色へと代わる。
 影のように黒くなった光はそのまま空中で渦を巻き、そこから、新たなモンスターが現れ出でる。

(´・ω・`)「融合召喚――降霊、エルシャドール・ウェンディゴ」

《エルシャドール・ウェンディゴ》
星6/風属性/サイキック族/攻 200/守2800 【融合】
「シャドール」モンスター+風属性モンスター

(´・ω・`)「ファルコンの効果発動。融合素材として墓地に送られた《シャドール・ファルコン》は、僕の場に裏側守備表示で復活する」

292名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:30:27 ID:mk9soIAc0
( ^ω^)「……わかってるお」

 《アトモスフィア》が動かした戦況、そこで生じた一瞬の攻防。
 内藤も虹光の宣告者を失ったが、鉄壁の《ケインズ・デビル》は健在。対するショボンは2体のエクシーズモンスターを犠牲に召喚したアトモスフィアを失い、その損害はそれなりに大きい――大きい、が。
 虹光の宣告者が消えた図書室、その床に、ケインズ・デビルの影が落ちる。十字架型の影が、落ちる――――

(´・ω・`)「……虹光の宣告者が消えた。それがどういう意味かは――」

「わかるだろう?」

 影が、ひとりでに立ち上がった。

(´・ω・`)「影依融合、発動! 君を守護するナンバーズの、その影が! このカードの真価を引き出す!」

(´・ω・`)「デッキのシャドール・ハウンドと、イェシャドール・セフィラナーガを融合し――僕の下へ! エルシャドール・ミドラーシュ!」


【(´・ω・`)】
《ダイガスタ・ガルドス》 《エルシャドール・ウェンディゴ》 《エルシャドール・ウェンディゴ》 《エルシャドール・ミドラーシュ》 《シャドール・ファルコン(裏)》

《-No.13-ケインズ・デビル》
【( ^ω^ )】

293名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:31:08 ID:mk9soIAc0
( ;^ω^)「……いくら、場を固めようと! このターン《ケインズ・デビル》を戦闘破壊することはできない! それは変わらないお!!」

(´・ω・`)「うん、それが僕のナンバーズの力だおー、ってさっき言ってたね。だから、僕のほうからも見せるよ」

( ^ω^)「あん?」

(´・ω・`)「僕と、このウェンディゴを引き合わせてくれた恩人を。レベル6のエルシャドール・ウェンディゴ2体で――オーバーレイ!」

( ;^ω^) !?

 円形に広がるデュエルフィールドが揺れる。

( ;^ω^)(エクシーズ! ランク6! このルールで!? 何を――いや)

( ;゚ω゚)(――――"ナンバーズ"!!)

 フィールドの中央に、ゆっくりと数字が浮かび上がってゆく――

(´・ω・`)「結構、感謝してるんだ。これが2枚目だったことには」
っ■ ―-
/|\  カッ!

294名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:31:54 ID:mk9soIAc0


―――――――――――――――――― "The Verdict of Frozen" ―――――――――――――――――


                          _
                         ., ´ _ `ヽ      
                        ( _,´◯`、_)    ◯ l⌒l
                        ./´ )    .    . l  |          ,、    <フ    ,、  ./ 7 / 7
                        (   ̄ ̄ )     _l  |_       <二、ニ>     / /  /_/ /_/
                         ̄ ̄ ̄       ( ___ )   .    <二、 ニ>  <二_/  <> <>
                                                 `┘


―――――――――――――――――――― "Judgment! " ――――――――――――――――――――

295名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:32:35 ID:mk9soIAc0


(´・ω・`)「―――《氷結のレディ・ジャスティス》」


《No..21 氷結のレディ・ジャスティス》
ランク6/水属性/水族/攻 500/守 500 【No.】
レベル6モンスター×2
このカードは自分フィールドのランク5のXモンスターからX素材を1つ取り除き、
そのXモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×1000アップする。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールドの守備表示モンスターを全て破壊する。

( ^ω^)

(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールドの守備表示モンスターを全て破壊する。

( ^ω^)

( ゚ω゚)

(´・ω・`)「現在、レディ・ジャスティスのオーバーレイユニットは2つ。よって攻撃力は2500程度……」

(´・ω・`)「といっても、ここからまた下がるんだけどね。なぜなら、今ここで効果を使うから」

( ;゚ω゚)「……よりにも……よって……この、局面で、なぜ、おまえが、こいつを、持って……!!!」

296名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:33:16 ID:mk9soIAc0


(´・ω・`)「兄のアベルを殺した弟、人類最初の殺人者、カイン――判決、有罪以外に、ある?」

(´・ω・`)「ケインズ・デビル単体を対象にとって発動する効果は、スキル・プリズナーに無効化される。だが、罪は誰であろうとすべて等しく裁かれるべきだ――オーバーレイユニットを1つ使う」

(´・ω・`)「『すべてを裁く』”すべて”の中に、ケインズ・デビルもいるというだけの話!」

 レディ・ジャスティスの背後で空気が凍り、無数の十字架が形作られていく。
 鋭く尖った十字架、そのすべてが、一斉にケインズ・デビルのほうを向いた。

( ;^ω^)「あああああああクソッ!! ケインズ・デビルの効果発動、オーバーレイユニットを1つ使い!」

( ;^ω^)「相手モンスターをすべて攻撃表示に変える! この効果を受けたモンスターは、このターンケインズ・デビル以外に攻撃できなくな――」

 内藤の指示を受け、ケインズ・デビルは抱き込んでいた十字架を手放す。と同時に、十字架はひとりでに宙に浮き上がる――
 が、その十字架はすぐさま飛来した氷の刃によって貫かれ、背後のケインズ・デビルごと降り注ぐ氷の十字架によってズタズタにされてしまった。

( ゚ω゚)「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ―――............」

(´・ω・`)「オーバーレイユニットとして墓地に送られたウェンディゴの効果、墓地から神の写し身との接触を手札に戻す……まあ、なんであれ、そのケインズ・デビル本体がいなくなったんだから、どうにもならないよね」

297名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:33:57 ID:mk9soIAc0
( ;^ω^)「……け、けど! 忘れんなお、シャドール・ファルコンの効果は1ターンにどちらか片方しか発動できない」

( ^ω^)「ケインズデビルの効果で表側になりはしたものの、すでに自己再生能力を発動したこのターン、そのリバース効果は発動しない!」

(´・ω・`)「や、それはそうだけど……」

【(´・ω・`)】LP:8000
《ダイガスタ・ガルドス》@ATK2200 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@ATK1500 《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《シャドール・ファルコン》@ATK600

《なし》
【( ;^ω^)】LP:6200

(´・ω・`)「2200と、2200と、1500と、600。足すと何点になると思ってる? 自滅?」

( ;^ω^)

(´・ω・`)「……はあ。バトルフェイズに入るよ」

( ; ω )「……」

 ショボンが片手を上げると、場の四体のモンスターたちのギラつく視線がすべて内藤へと注がれた。
 総打点6500を前にして、内藤は思わず一歩下がる。
 それに何の意味があると言わんばかりに、ショボンは上げた腕を振り下ろした。

(´・ω・`)「お疲れさま。全モンスター総攻撃――総打点6500、ダイレクトアタック!」

298名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:34:41 ID:mk9soIAc0


(´・ω・`)


(  ω )


(´・ω・`)


(  ω )


(´・ω・`)「……?」

 ――――――が、何も起こらない。
 場のモンスターたちは真っ赤に血走った目を内藤に向けるばかりで、ショボンの攻撃命令に従おうとしない。

299名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:35:44 ID:mk9soIAc0


(´・ω・`)「ガルドス! ミドラーシュ! レディ・ジャスティス! ダイレクトアタック! ……なんだ? なぜ攻撃できない?」

(  ω )「ふ……フフ、っくく……」

(´・ω・`)「……何か、したのか?」

( ^ω^)「そう、その通り……今このフィールドには、既に――――」

( #^ω^)9m「――――ケインズ・デビルの、隠された効果が発動している!」
バァ―――――z_______ン!!!

(´・ω・`)「……なんだって?」

( ^ω^)「そう、ケインズ・デビル……カインは、人類最初の殺人者。兄のアベルを殺した、殺人者! ゆえに、その身体には烙印が押されている!」

( ^ω^)「それはさらなる悲劇を防止するための印。カインは殺人を犯した、しかしそれを理由にカインを害することを許してしまえば! 待ち受けるのは永遠に終わらぬ復讐の螺旋。だからこそ!!」

( ^ω^)「アベルを殺したカインをさらに殺した者には13倍の報復があると神様は言って、その刻印をカインに押した! それがケインズ・デビルの番号、《No.13》の由来!」

(´・ω・`)「……」

300名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:36:25 ID:mk9soIAc0


( #^ω^)「復讐の連鎖は必ずどっかで切らなきゃならない! それが神の教え! 人の身で背くことは許されない、絶対の掟!」

( ^ω^)「ケインズ・デビルの効果を受けたモンスターは! 殺人者カインへの憎しみを募らせるモンスターたちは、《ケインズ・デビル》に"しか"攻撃できない。
       だが、じゃあ、その張本人が! 《ケインズ・デビル》がフィールドから消えてしまったら! 残されたモンスターたちの、その復讐心はどこへ行く! いったい誰に向ければいい!?」

( #^ω^)「『どこにも向けられない』が答えだお! ケインズ・デビルがフィールドから消えたら、他のモンスターにもプレイヤーにもそのモンスターは攻撃できない!」

 砕けた十字架の欠片を蹴り飛ばし、内藤は絶叫する。
 それで気圧されたわけではないだろうが、ショボンはしばらく立ち尽くすと、思い出したようにターンを終えた。

(´・ω・`)「……カードを1枚伏せて、ターンエンド」

・TURN 10- 終了
( ^ω^) 手札:3 LP6200
場:なし / 伏せ:なし 魔罠:《リビングデッドの呼び声 ※対象不在》

(´・ω・`) 手札:2 LP8000
場:《ダイガスタ・ガルドス》@ATK2200 《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@ATK1500 《シャドール・ファルコン》@ATK 600 / 伏せ:1枚

301名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:38:08 ID:mk9soIAc0

( ;^ω^)(な、なんとか凌いだか……)

(´・ω・`)「……このターンで潰せると思ったんだけどね。仕留めそこなったわけだ」

(´・ω・`)「けど……それで、何がどうなるんだい?」


・TURN 11-


(´・ω・`)「結局、君はモンスターをすべて失った。新たにモンスターを増やそうにも、ミドラーシュをどうにかしない限り特殊召喚は1度だけ」

( ^ω^)「……僕のターン、ドロー。……魔法カード、デステニー・ドローを発動」

( ^ω^)「手札から、D-HERO デビルガイを墓地に送って、カードを2枚ドローするお」

(´・ω・`)「場の状況は、依然として僕の有利……というか、そもそも君のデッキに、この状況をひっくり返すだけのパワーはあるのかな?」

( ^ω^)っ■■ 「……」 シュバッ

(´・ω・`)「ドロー・マッスルにタン・ツイスター、手札断殺、今のデステニー・ドローもそう。よくわからない手札交換を繰り返すばかりで、君は今の今まで、僕のライフにかすり傷ひとつつけられていない」

( ^ω^)っ■ 「……」

302名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:39:34 ID:mk9soIAc0

(´・ω・`)「《虹光の宣告者》、《ケインズ・デビル》……全部、小手先と口先だけの姑息な時間稼ぎに過ぎない。結局、君は何がしたい?」

( ^ω^)っ■ 「……何がしたいか、かお。それなら、今から教えてやれると思う」

(´・ω・`)「?」

( ^ω^)「速攻魔法、異次元からの埋葬を発動」

《異次元からの埋葬》
速攻魔法(制限カード)
(1):除外されている自分及び相手のモンスターの中から
合計3体まで対象として発動できる。
そのモンスターを墓地に戻す。

( ^ω^)「ゲームから除外されている僕のモンスター、タン・ツイスター/転生竜サンサーラ/BF-陽炎のカームを墓地に戻すお」

(´・ω・`)「……で?」

( ^ω^)「よくわからない手札交換、って言ったおね。それは違うお」

( ^ω^)っ■ 「よくわからないも何もない。手札を交換する目的なんか、『引きたいカードがある』それ以外にないお」

(´・ω・`)

303名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:40:28 ID:mk9soIAc0

( ^ω^)っ■ 「見習うことにしてみたんだお、あの留年の死神を」

( ^ω^)っ■ 「どうしても引きたいカードがある。それは、カードプールに制限の課されるこの戦いでも、テーマのない、秩序だっていないデッキでも、
          引けさえすれば、たとえそれが烏合の衆であっても、まとめて場に呼びつける、そんな力を持つ――――――切り札!!」


《ソウル・チャージ》
通常魔法(制限カード)
「ソウル・チャージ」は1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
(1):自分の墓地のモンスターを任意の数だけ対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚し、
自分はこの効果で特殊召喚したモンスターの数×1000LPを失う。


( ´・ω・)「!」

( #^ω^)「魂を! 賭けて!! 《ソウル・チャージ》――――発動!」

( ^ω^)「1体につき1000ポイント! ライフを失うことと引き換えに、自分の墓地のモンスターを任意の枚数復活させることができる……!」

( #^ω^)「ミドラーシュが封じるのは、1ターンに『複数回』の特殊召喚! 『1度』に『複数体』呼ぶのであれば、それに何の問題もない!」

304名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:41:12 ID:mk9soIAc0


(;´・ω・)「……ちぃっ!」

( ^ω^)「墓地にこの悪魔がいる以上、特殊召喚なぞ1回で十分! デビルガイの効果発動、このターンのバトルを放棄する代わりに、ミドラーシュをゲームから除外する!」

( ´・ω・)「―――リバース、神の写し身との接触!」

( ´・ω・)「場のミドラーシュとファルコンを融合させ――新たなミドラーシュを融合召喚する! 加えてファルコンは裏守備表示で復活!」

( ^ω^)「――だが! さっきまでいたミドラーシュと、このミドラーシュは別物! ゆえに、『1度しか特殊召喚できない』制約は持続していない!」

( ^ω^)「僕は、ここからさらに1回、特殊召喚が行える……!!」

(´・ω・`)「……」

 高速で交わされた攻防の後、ふたりの視線は同時に2体の☆6モンスターへと向く。
 内藤が、拳を振り上げて、叫ぶ――――

( #^ω^)「レベル6! タン・ツイスターと陽炎獣メコレオスをオーバーレイ!」

 地面が、揺れた。

305名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:42:01 ID:mk9soIAc0

(´・ω・`)「っ……」

( #^ω^)「……思えば!! 僕は、最初からハンデを背負わされていたわけだ! カードプールも通常の半分、ナンバーズの効果も使えない! そんな二重のハンデを、さあ!」

( #^ω^)「だったら……ここで、ここでくらいその代償を貰えないと……何もかもが割に合わない!!」

(´・ω・`)(なんだ、この揺れは……)


( -ω-)(そうだ……改めて思えば、そうだ!)
       ・・
( #-ω-)(これが使えるという、その事実! その事実だけで! その事実が! 僕の力を保証する!)

         NBR
( #^ω^)「このルールで、この力が使えるという、ただそれだけで! 僕は! 強い! 強いんだお!!!」

 吠える内藤と揺れる足元、図書館に満ちる異様な気迫に、ショボンは窓際まで後ずさる。

(´・ω・`)(図書館……じゃ、ない)

(´・ω・`)(島全体が、揺れ―――――)

 こつん、と壁に背中がぶつかり、そこでふと、窓の外に目を向けて――そして気付く。

306名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:42:51 ID:mk9soIAc0

                                            \
 .-. ,,_..__.._,,,,、                     ,,-'''″           `゙'-、
.............    ヽ._.、     ,,,,,,、             /                 ヽ
            `゙゙゙゙゙~゙゙´;;;;;;;;;;;;;;;.;;...    '"´.´                       ヽ
      ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;....;;                                  "''''ー、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;..;;;;;.;;;;;;....;;                                          ゙'-、
.....;;;;;;;     ;;;;;                                           ヽ、
              ;;..;       ,,,,,,,,,,./ --.                             l_
        ;.;;;;;;.;;;;       `'ー--‐"                                   `i
;;;;;;.;;;...       ;:      ,            / ;..;.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;......;;;..;;;;;;.;                 ,ノ
;;;;.;,;-ぃ丶                           `'┐                  ;;;           ノ
"´     ;;;;;;;;;;;:;:        ;;;;               |                 ;;;;;;;      ノ
;.;;..;;;;;;;;.;;;;;;;;;;   ;;;;;;;;;;;;...;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;..;;;;;;;_,,,、.,..-─- ,,、            ;;;;;         |
;;.;;;;;;;;;..;;;;;;;;;;..;;;;;;;;.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;._./ ゙_.. -'′ .-、  ` ̄¬―ーー-..、   ;;;;;;;       l,,、
;;;;;;;;;;;;,、_;;;;;;.,∠__―-'゛`゙'''゙゙';;ii..r''''''"´      `'‐            ̄ ̄´゙゙'''ー ,,.    `''、
_-‐´  ´      _.. -‐'''''"´               ハ、                    `'-、,   ヽ、
       ._,,.. -'''″         /  .、 ,      ゙>.゛   ......;;;....;;;;;;;;;..l,      .-、  .`'''ー .i_
  ._.. -‐'"              l│;;;;;.! .ゝ              ;.;;;;;;\      .\     .\. `'-,,,
'''"゛          `゙゙゙゙゙゙.l、   .″ヽ,;; l.      ..    '、     ...;.;;;;\      .゛      `'-、 .`゙"'ー-
     ,,            ;;;i′       .;;ゝ     ./    '、  ヽ         ;.; \             `''-、゙ヘ.
    /   ,i′、    .;;./                / .....;;  .′ ヽ          ;.;ヽ,
;. ./   : ′     ;./                   ゙ .;;;;;;;;;:        ,..,        ゙′     .、、
                                   ;:;;;;;;;    .、   ;;.l             ;;;゙''-、    、.
   ....,l゙                  !             ;.;;;:    \  ;: l       '-.     ..、;;;;;゙'-、,   ゙ヘ
 ...;;../   :     /       .../       /          ..  ./  .; l,           ヽ¬ .  \;;;;;.;.;;゙''‐
..;;;;../    .l   ./       .│     : ,ノ゙;;;;;          /   ゛  |.;;;;;.! `                 \;;;;;;;;;;;.;..
;;;;;;;   i  l  ″     ;;;./     / ;;;;;;;;;    .,i'  /      l.;;;;;;     ;.;゙'-、         ゙'∴;;: 、
;;;;;;;:   .|  ゝ         ;;;;;;゛     .゙;;;;;;;;;;;;;;:   /   /       l;;;;;;〟     ...;.;;; \     : .,,、  : ゙'‐  `
;;;;;   /       ,..-'゙;;;;;;..  ._..-''' ...;;;;;;;;;;;;;;;;:  /  ./       .,!;;;;;│       ;;;;;;;`'‐.    ..`''- ,,、

307名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:43:32 ID:mk9soIAc0

( ;´・ω・)(――――――火山!?)
                   ・ ・ ・ ・ ・
( ;´・ω・)(火山……火山が、立ち上がる……!?)

 島の中央にそびえ立ち、もくもくと煙を吹いていた火山。
 その火山が今まさに揺れ動いていた。
 その下に眠っていた巨人が、今まさに立ち上がろうとしていた。


( ^ω^)「神秘の大陸アトランティス。失われた大陸、アトランティス! それが今ここに蘇る!」


( #^ω^)「はるか昔の! 神話の時代に消えた大陸が蘇るなら、今年に消えた単位だって! 蘇らないはずがない!!!! エクシーズ、召喚!」


■⊂( #^ω^)「来い、"一勝"の証明!!」

308名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:44:39 ID:mk9soIAc0

―――――――――――――― "Out of Place Artifacts" ――――――――――――――――――



              __
            ., ´ _ `ヽ      / `)
            {  (◯)  }     (._ /    .        ,、    <フ    ,、  ./ 7 / 7
            ヽ._  ̄ _ノ    l´`、◯,´`!        <二、ニ>     / /  /_/ /_/
              . ̄       ヽ _  ̄ _ノ   .      <二、 ニ>  <二_/  <> <>
                       . ̄            `┘



     
――――――――――――――― "The Lost Continent" ――――――――――――――――――

309名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:46:01 ID:mk9soIAc0

                                                    i::l::::::::::lヽ ii:::i i :::i ::i ::|i
         ,,,_,,, -‐- 、_             _人_                  i::::l::::::::::l i i:i:::i i :::i  ::i ::|i
      _∠,,-─,、-- 、 ‐-ヽ         /ヘi|`Y´|i                 /::: l::::::::::l  i i:i::i i ::: :::i :::.ヽ
    /ニ,r≦ニ ̄ ̄ニヽヽ ‐-、 l        /ニ〈-"゙゙'ヽ|i                ,i:::: l::::: ::l  i i:i::i ::: 、 i i ::;;\
     ヽ/ i| /:::::/ ::::/ / `ヽヽ ‐-`ヽ    _ノ二ニゝ_ノ ヽ              人i|i ノ ll:::  :::l.  i ii::i :::::::::: i i  :::;;;ヽ
     〈 i| / ::/ ::;;/ 〃‐ / ヽ lニ ::::l   /≦三ニ─ 二三≧x、          i;;::::i ::i i i :::;;;;;i  i i i  ::::::::: i i i ',',::
      lii|/ ::/ :// ` l 、 〉 / ::l lニ:::ヽ,r≦,r≦ニ--───--ニ`ヽ .\       ./:i ;;::i ::i i i ::::i 二  ii  :::::::: i i::i ',',
      li/ ::/ / / l / /フ::/:/::三\-/ニ/ 、  ゙、  i  .i  i `ヽ、 、.ヽ   ┌イ ::i ;;::i ::i i  i ::i ニニ三 i  ::ヽ::::i i::i ', '
      〉::/;;/ /:: l/ / ノ;;/;/ ;;三三/ / ヽ  ゙、  i .i. .i   i  i  \..、ム_ノ  ::i ;;::i ::i i  i ゝニ二─ -‐ニ \:i i::i ',
      /:/;;/ / l/ / /;;/;///ー// 、  ゙、 .i  i i  i  i  i   / ヽ ム  i!  i! ;;::i::;;;;'´ ̄`ヽ _, イ- /三ヽ 、::::`ヽ
/´l_,r≦;;/;-‐ニ /-、/ }イ/ /   / ‐-、 ヽ .゙、 .i __iニニ/-}‐-、i  /  /i|i    i! ;;::i-‐'' ̄‐-、ゝニ__ -‐ニ三ニ─
/\ィ、三ニ≧、 // ヽ/_ノlノ    l    \ ゙、 l__i  _l ̄- ヽ  ̄l/ ./  l  l ニニ/ `ヽ ニ-  ̄ ̄ ─  ̄ ─ 、三三
::/  >三 ー/;; 〉\ /      l  `ヽ、 -‐  ̄ __i ──└‐┐ト、 -‐''' l 三三ニ ̄_─ニ三三三 ̄   ̄二三三三
´\/   /\   /\     .l ‐-/    .i 二二二二二ミ i__  \ーl 三三三 -‐ニ三三  ────  ̄──ニ
`丶、   /   \ヽ /      i /     _i -‐  ̄ニニミヽ  i`   ヽ//////////// -‐ ニニ_ ────-、 二三
   `丶< / ミ / ./::::/ミ、     i/  _ -‐ ̄  ` ̄i  | |__|  __ri、 、 ヽ l///////////ー ─  ̄ ─二二二─ ヽ 二
、     丶、ミ / /::::/ ヽ \    l /    -=ニ二ト、 |/ /  |   ヽ  l//////////-‐ ´ ̄ ̄` ‐-ニ三ニ‐- 三二
 `丶、    \ /::::/    /\  l   /三三三三三ゝ---イ三≧x    l///////   ,, -‐ニニ‐- 、 `ヽ 三ヽ三三
    \/:::::::::::\/    /  ./  l  /三三三三三三三三三三三三ヽ  l、/////  /  ___    l ヽ  ヽニi三二
    /::::::::::::::::/ \    ./   l/三三三三三三三三三三三三三ム  l. ∨/   / /  __  \ /  ヽ l l三三
  ./:::::::::::/ : : :l   \  /   _l三三三三|  ̄ ̄ ̄ ̄.|ー__r 、  l /   ̄ヽ / / /    `ヽ  \/  }  l;;;;;;;;;;
 /:::::::::::::::/l : :/`\   \/   /l_/ ̄ ̄|ー┘      .|    | \/、     \ i / / ̄`ヽ  \   〈  l
/::::::::::::::/ ̄´    .\/   /    / ̄|   ____|    |  /  丶、    ヽ i /     i  i ノ ノ、_ノ
::::::::::::::〈         /   /     /   ̄ ̄|      ̄ ̄ ─ 、/     |丶、   ∨ 圭圭ヽ  i  `i i 〈



( #^ω^)「 《 先 史 遺 産 ア ト ラ ン タ ル 》!!」

310名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:47:00 ID:mk9soIAc0

《No.6 先史遺産アトランタル》
ランク6/光属性/機械族/攻2600/守3000 【No.】
レベル6モンスター×2
このカードがエクシーズ召喚に成功した時、
自分の墓地の「No.」と名のついたモンスター1体を選択し、
装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。
このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力の半分の数値分アップする。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
このカードの効果で装備したモンスターを墓地へ送って発動できる。
相手のライフポイントを半分にする。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。


( ;´・ω・)「アトランタル……! ……なるほど。なるほど!」

( ;´・ω・)「……なるほど、なるほど、なるほど! この土壇場で! ずっと狙っていたわけだ!」

( ´・ω・)「ロクにライフを削れもせず、ただフラフラと耐え凌ぐだけのデュエル……何をするのかと思ったら」

( #´・ω・)「ただこの力に賭けたわけだ。こいつの、この召喚に!」

 突如として窓の向こうに現れた巨人――規格外の巨人、巨大な山がそのまま立ち上がったような巨人。
 《アトランタル》はその巨大なる腕をゆっくりと振り上げる。

311名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:47:44 ID:mk9soIAc0


――――――――――――― "death scythe" ―――――――――――――――

            /`l _
            ,、.   l  |/ 〉          
         ,l |  l  |レ'
         ,! L.-ヾ=,'
      ,.-'´  _, - '_´
     (_,.- '´| L-'´ _)
       ,.-'´  ,.-'"     ◯ l⌒l    ____ 
      {,.- '´| |           l  |   (___   )
          、|,i.      .   _l  |_    (_ /
                 . ( ___ ) l´`、◯,´`!      _,,..、       ,..、
                          ヽ _  ̄ _ノ     ヽ `ー、    / ア
                                    ヽ、  'l  / / 
                                           `ー',/  /
                                           /  /´
                                         「  /
                                        `''"
――――――――――――― "death scythe" ―――――――――――――――


( #^ω^)「――アトランタルの効果発動! 死神の鎌をもて!」

 空中に刻まれた”13”の刻印から、アトランタルは巨大な鎌を取り出す。

( ^ω^)「エクシーズ召喚時、アトランタルは墓地のナンバーズを装備カード扱いとして自身に装備し、その攻撃力の半分を得る……そして!」
                                  ケインズ・デビル
 巨人が扱うに相応しいだけの巨大さを有するその鎌は、《殺人者》の名にもまた相応しい、ドス黒い炎を纏っており、そして。
 一歩進むごとに島全体を揺らしながら、アトランタルは、図書館へと近付いてくる。

312名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:48:26 ID:mk9soIAc0
                                           ナンバーズ
( #^ω^)「第二効果発動! オーバーレイユニットを1つ使い、装備した《鎌》を墓地に送ることで!」

( ;´・ω・)「っ……!」

 巨体ゆえのゆっくりとした動作で、アトランタルは鎌を振り上げ――――


          ライフポイント    ハンブン
( #^ω^)「相手の身体を―――真っ二つにする!!」



( ;´ ω ) 「う、お、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」LP8000→4000

 ―――横薙ぎに振り抜かれた鎌が、建物ごとショボンを両断した。
 切断された図書館の上半分がズレて轟音と共に崩れ、その音に負けないよう内藤は声を張る。

( #^ω^)「《ソウル・チャージ》と《デビルガイ》と《アトランタル》の三重の制約で、僕はこのターンバトルフェイズを行えない!」

( #^ω^)「だから! 僕は、リバースカードを2枚セットして! これで……ターンエンドォ!!」



・TURN 11- 終了
( ^ω^) 手札:0 LP2200
場:《-No.6- 先史遺産アトランタル》@DEF3000 《D-HERO デビルガイ》@ATK 600 《聖光の宣告者》@DEF1000 / 伏せ:2枚 魔罠:《リビングデッドの呼び声 ※対象不在》

(´・ω・`) 手札:3 LP4000
場:《ダイガスタ・ガルドス》@ATK2200 《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@ATK1500 《裏守備(シャドール・ファルコン)》 / 伏せ:なし

313名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:49:07 ID:mk9soIAc0
・TURN 12-

( #´メω・)「……僕のターン……ドロー!!」

 デュエル中ゆえにかろうじて無事だったものの瓦礫の山に埋もれていたショボンが、ドローの勢いで瓦礫を撥ね飛ばしながら立ち上がる。
 
( ´メω )「っ……フフ……アトランタルか……そうか、アトランタルかあ……」

( ^ω^)「この一撃は、読めなかったかお?」

( ´メω・)「いいや。君の狙いなんてどうでもいいんだ。そんなものに興味はない」

( ´メω・)「確かなのは。《アトランタル》と《ケインズ・デビル》、どっちが先にあったかは知らないが……君のその戦略は、ナンバーズを2枚必要とする……少なくとも、二戦目以降でなければ取れない戦略だということ」

( ^ω^)「……それがどうした?」

( ´メω・)「つまり君は、どこかで必ず方針を転換させている……。一本、このNBRをこの手で戦い抜くと言い切れる道が君にはなかった。途中で曲がるしかなかったんだ」

( ^ω^)「……」

314名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:49:47 ID:mk9soIAc0




( ´メω・)「君には、柱がない」


( ^ω^)

( ´メω・)「そこがどんな場所であろうと、たとえ地獄の底であろうと、これさえあれば戦える。百回生まれ変わろうと、これを捨てることだけはできない」

( ´メω・)「魂に染みついた自分の柱。己を託すに足る柱が、君には、何もない」

( ^ω^)

――――

( ・∀・)「俺は信じたぞ……! 不完全なカードプール、ぶっつけ本番1回きり……事故を起こしたら終わりの一戦! だが、俺は信じたんだ!」
      イノチ
( ・∀・)「単位がかかっているからと言って、慣れない武器に手を出すなど愚の骨頂……!」

――――

( ^ω^)「……もう一回言うお。それがどうした」

( ´メω・)「僕には、あったよ」

( ^ω^)

315名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:50:28 ID:mk9soIAc0


( ´メω・)「最初に引いたナンバーズで、《ミドラーシュ》が使えるのを確認したとき。神が僕に死ねと言っていると、最初はそう思った」


( ´メω・)「ずっと思ってた。許せなかった。《ウィンダ》と同じ顔をして、《ウィンダ》を、《ガスタ》の効果を否定するその効果……僕にとっての死神なんだと。ここに来てなおそう思った」


( ´メω・)「ほとんど意地だったよ。他のシャドールは1枚もないのに、ミドラーシュを3枚フル投入して。《簡易融合》まで使って出した。勝てるとは思っていなかった」



( ´メω・)「―――――でも、僕は勝ってしまった」



( ^ω^)


( ´メω・)「……その時に思ったよ。彼女を受け入れることができれば」

( ´メω・)「ただいたずらに嫌うのではなく、彼女を受け入れて、その先に進むことができれば」

( ´メω・)「僕はまた、僕はまだ、戦えるんじゃあないかって。――ダイガスタ・ガルドスの効果発動!」

( ^ω^)「!」

316名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:51:10 ID:mk9soIAc0


( ´メω・)「ガスタの神官ムスト&ガスタの希望カムイ、墓地のガスタ2枚をデッキに戻し――アトランタルを破壊する!」

( ^ω^)「リバースカードオープン! じゃなしに、セメタリートラップバニッシュ! 墓地からスキル・プリズナーの効果を発動!」

( ^ω^)「墓地のこれを除外することで、このターンアトランタルを対象に発動したモンスター効果すべてを無効とする!」

( ´メω・)「……」

( ^ω^)(……元々高打点を出しにくいこのルール! 対象に取れない守備力3000を素で突破するのは難しいはず……!)

( ^ω^)(突破手段といえば、オーバーレイユニットを1つ残しているレディ・ジャスティスくらいのもんだけど……それも!)

( ´メω・)「……ならばレディ・ジャスティスの効果発動! オーバーレイユニットを氷の剣に変え――」

( ^ω^)「その効果にアークデクレアラーから異議あり! これをリリースしてそれを無効にしレディ・ジャスティスが砕け散る!」

( ´メω・)「……ちっ!」

( ^ω^)(アークデクレアラーで対処可能……! ナンバーズは1枚しかない、レディ・ジャスティス2枚目は出せない!)

( ´メω・)「……」

( ^ω^)(となれば、次に狙うのは……)

317名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:51:53 ID:mk9soIAc0

【(´メω・`)】LP:4000
《ダイガスタ・ガルドス》@ATK2200 《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《裏守備(シャドール・ファルコン)》

《-No.6- 先史遺産アトランタル》@DEF3000 《D-HERO デビルガイ》@ATK 600
【( ^ω^ )】LP:2200

( ^ω^)(その隣に突っ立っている、デビルガイ! ミドラーシュを消すためには、効果を使うためには攻撃表示でなければならなかった、この貧弱なデビルガイ……)

( ^ω^)(……が! このデビルガイは、決して”隙”なんかじゃあない――――) チラリ
■ ■


《魔法の筒》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時、
攻撃モンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃モンスターの攻撃を無効にし、
そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。

《魔法の筒》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時、
攻撃モンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃モンスターの攻撃を無効にし、
そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。


( #^ω^)(――――”餌”だ!!)

318名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:52:37 ID:T5o54.EU0
説明は……

319名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:52:38 ID:mk9soIAc0


 伏せた2枚のカードに一瞬だけ視線を走らせ、内藤は深く息を吸い込む。

( ^ω^)(《ヘイト・バスター》に《バーバリアン・ハウリング》、《業炎のバリア-ファイヤー・フォース-》……いろいろ積んだけど、土壇場で引くのがこの2枚! 我ながらかなりキてるお……!!)

( ^ω^)(アトランタルで減ったライフに、カウンター系のバーンカードをぶち込んでそのまま焼き殺す……)

( #^ω^)(《6/アトランタル》と《13/ケインズ・デビル》、どうしたってパワー不足になるこのデッキの、唯一の勝ち筋! さあ……仕掛けてこい、ショボン!!)

( ´メω・)「……」

 伏せた2枚の《魔法の筒》、最後の切り札を前にして、腹に力を入れる内藤。
 対するショボンはそんな内藤には眼もくれず、自分の場に並び立つ《ガルドス》と《ミドラーシュ》をじっと眺めていた。

( ´メω・)

( ´メω-)「……そう、やっぱり、そうなんだ」

( ^ω^)「……?」

 その視線に応えるかのように、《ガルドス》がショボンを振り返る。
 内藤には、鳥に騎乗する《ウィンダ》が一瞬頷いたように見えた、その次の瞬間――――
 
( ´メω・)「レベル5、ダイガスタ・ガルドスと、エルシャドール・ミドラーシュの2体を――2体で」

( ´メω・)「オーバーレイ・ネットワークを構築」

320名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:54:01 ID:mk9soIAc0

( ^ω^)

( ^ω^)(《ガルドス》と、《ミドラーシュ》で……)

( ;^ω^)(……エクシーズ!? 何を――!)

 ショボンがパチンと指を鳴らすと、《ミドラーシュ》と《ガルドス》は光の粒子となって舞い上がり――既に半壊した図書室がさらに揺れる。
 
( ´メω・)「正直、こんなものを使う機会が来るとは思わなかった……さっき手に入れたばっかりで、一応は唯一のランク5だから積んでただけで。それだけだった」

( ´メω・)「でも、これも運命なんだろうね。運命が、神が、《ウィンダ》が、彼女が。僕にそう告げている」

( ´メω・)「”受け入れろ”と、そう告げている――――――」

 ふたつに融け合う《ガルドス》と《ミドラーシュ》、本物と影人形の《ウィンダ》。
 飛び散った瓦礫や本に覆い隠された床の上に、ゆっくりと、その番号が浮かび上がる。

321名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:54:50 ID:mk9soIAc0
( ´メω・)「僕の時間は、凍りついていた」


――――――――――――― "Ice Agent"――――――――――――――――


 
         ◯ l⌒l         _
            l  |      ., ´ _ `ヽ
          _l  |_     ( _,´◯`、_) .   ,、    <フ    ,、  ./ 7 / 7
          ( ___ )     / `)    .<二、ニ>     / /  /_/ /_/
                    (._ /.      <二、 ニ>  <二_/  <> <>
                              `┘


――――――――――――― "Revival" ――――――――――――――――


( ´メω・)「”No.19”――フリーザードン」

《No.19 フリーザードン》†
ランク5/水属性/恐竜族/攻2000/守2500 【No.】
レベル5モンスター×2
自分のエクシーズモンスターがエクシーズ素材を取り除いて効果を発動する場合、
取り除くエクシーズ素材1つをこのカードから取り除く事ができる。
この効果は1ターンに1度しか適用できない。

322名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:55:38 ID:mk9soIAc0

( ^ω^)

( ^ω^)「……フリー……ザー、ドン……?」

( ´メω・)「魔法カード、発動……」


―――――――――――――――――― "The Verdict of Frozen" ―――――――――――――――――
                          _
                         ., ´ _ `ヽ      
                        ( _,´◯`、_)    ◯ l⌒l
                        ./´ )    .    . l  |          ,、    <フ    ,、  ./ 7 / 7
                        (   ̄ ̄ )     _l  |_       <二、ニ>     / /  /_/ /_/
                         ̄ ̄ ̄       ( ___ )   .    <二、 ニ>  <二_/  <> <>
                                                 `┘
―――――――――――――――――――― "Retrial " ―――――――――――――――――――――


( #´メω・)「死者蘇生。――蘇れ、《氷結のレディ・ジャスティス》!」

( ^ω^)

( ゚ω゚)「お……ッ……!?」

( ´メω・)「シャドール・ファルコンを反転召喚、効果で墓地のハウンドを蘇生。そして」

( #´メω・)「――影依融合、発動……!!」

( ;゚ω゚)「……!」

323名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:56:22 ID:mk9soIAc0


( #´メω・)「場の、裏守備のシャドール・ハウンド及びデッキのEMトランプ・ガールをを融合し……」

( #´メω・)「降霊せよ! エルシャドール・ミドラーシュ!!」


【(´メω・`)】LP:4000
《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《-No.19- フリーザードン》@ATK2000 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@DEF 500 《シャドール・ファルコン》@ATK 600

《-No.6- 先史遺産アトランタル》@DEF3000 《D-HERO デビルガイ》@ATK 600→DEF 800
【( ^ω^ )】LP:2200


( ´メω・)「墓地に送られたハウンドの効果で、デビルガイを守備表示に変える……!!」

( ;^ω^)

 先ほどエクシーズ素材になったはずのミドラーシュが、再び場に舞い戻っている。
 もはや執念としか言いようがない――――内藤が気圧された一瞬の隙を突いて、ショボンは攻勢に出る。

( #´メω・)「氷結のレディ・ジャスティス、効果発動……! オーバーレイユニットを1つ使い! 君の場の守備表示のモンスター全てを破壊する!」

( #´メω・)「蘇生したレディジャスティスに、オーバーレイユニットはない。だが! ここに代理人を立てる!」

324名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:57:04 ID:mk9soIAc0
( #´メω・)「フリーザードンは、自分のエクシーズモンスター1体の代わりにオーバーレイユニットを使う能力を持つ! 食らえ――」

 ――――壁モンスター一掃!!

(^ω^; )(――――――クソッ!)

 火山が急速に色を失い凍りつき、氷塊と化したアトランタルはそのまま内部から砕け散った。
 降り注ぐ氷の雨の中、しかし内藤の眼には獲物を狙う光。

( ^ω^)(……僕の場はガラ空き! だが、まだ――――)

( #´メω・)「バトルフェイズ……!! フリーザードンのダイレクトアタック!」

( #^ω^)「――――リバースカード、オープン!! マジック・シリンダー!」

( ´メω・)「なっ……」

( #^ω^)「フリーザードンの攻撃を無効にし! その攻撃力2000ポイント分のダメージをお前に与える!」

( ;´メω・)「うぐ……ッ!!」LP4000→2000

( ;^ω^)(よし……!! あと一発! あと一発で……いける!)

( #´メω・)「……知っ……た、こと、かァ!!」

( ^ω^)(そうだ、もっと熱くなれ! アツくなったまま、そのまま……)

325名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:57:53 ID:mk9soIAc0


( #´メω・)「――エルシャドール・ミドラーシュで、ダイレクトアタック!!」

( #^ω^)「(――――――勝った!)リバースカード、オープン!」

 親指の骨が折れるほどの勢いで、内藤は指をバチンと鳴らす――

( #^ω^)9m 「2枚目の―――マジック・シリンダー! これで、終わ―――」



     __ _
  ,i/'゙゙”¨¨¨¨゙¬r-ニ;;;- ....,,_
.  }!             `゙''''ー二¬- ..,,,
  ヽ                   `¨''ー ..,`゙''ー 、、
.     \人_               `゙''-、,,.`''-、、
.    ̄`Y´                        `''ー..,,.`'ー..,、
                                `''-、. `''-、、
                                `''-、 .`'‐、
                                  `'-、  `'-、
                                        \  `''-、
                                            \     \
                                           \    `'-、
                                             \     \
                                           \     .\
                                             ヽ      \
                                              ヽ       .\
                                               ヽ          \
                                                ヽ           \
                                                      l            \
                                                     l          \
                                                     l             ヽ
                                                      !           ヽ
                                                   l               ヽ
                                                      !
                                                      |
                                                      |
                                                        |!
                                                    |!
                                                  l|
                                                    ||


( ;^ω^)「!?」   ガスッ

 突如、内藤の足元に1枚のカードが突き刺さる。

326名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:58:36 ID:mk9soIAc0


( #´メω )っ 「…………」

( ;^ω^)(なん、これ……なんだ? 《ガスタ・グリフ》……グリフ……!?)

( #´メω )「さっきのターン、デビルガイの効果をかわすために発動したエルシャドールフュージョンで、1体」

( #´メω )「フリーザードンのオーバーレイユニットになったのが、さらに1体」

( #´メω )「そして、今、この場にいるのが、3体目……ミドラーシュは、もう使い切った。けど」

( #´メω・)「《ウェンディゴ》は……まだ使い切っていない!!」
っ《神の写し身との接触》

( ゚ω゚)

( #´メω・)「神の写し身との接触! 場のミドラーシュと手札のグリフを素材に融合召喚……」

( ;゚ω゚)(ミドラーシュ、のみ、ならず……ウェンディゴまで、3積み……!!)

( #´メω・)「EXデッキのエルシャドール・ウェンディゴ! デッキのガスタの神官ムスト! 2体を同時に召喚する! ミドラーシュの効果で、接触を回収!」

( ;゚ω゚)(……ミドラーシュが消えて……シリンダーが不発……!?)

327名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 20:59:21 ID:mk9soIAc0



【(´・ω・`)】LP:2000
《-No.19- フリーザードン》@ATK2000 《エルシャドール・ウェンディゴ》@DEF2800 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@DEF 500 《ガスタの神官ムスト》@ATK1800 《シャドール・ファルコン》@ATK 600

《なし》
【( ^ω^ )】LP:2200





( #´メω・)「もう何もない。手札も無い。リバースもない。遮れない!!」


( ゚ω゚)


( #´メω・)「バトルフェイズ!! ムストとファルコン、2体のモンスターでダイレクト―――――」

( ;゚ω゚)「―――――陽炎のカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアム!!!!」


《BF-陽炎のカーム》
星4/闇属性/鳥獣族/攻 600/守1800
相手のバトルフェイズ時、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動する事ができる。
自分の墓地に存在するシンクロモンスター1体を選択して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはバトルフェイズ終了時にゲームから除外される。

328名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:00:05 ID:mk9soIAc0

【(´・ω・`)】LP:2000
《-No.19- フリーザードン》@ATK2000 《エルシャドール・ウェンディゴ》@DEF2800 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@DEF 500 《ガスタの神官ムスト》@ATK1800 《シャドール・ファルコン》@ATK 600

《転生竜サンサーラ》@DEF2600
【( ^ω^ )】LP:2200


( ;゚ω゚)(い、いじ、異次元からの埋葬で戻した保険! 保険!! 危ねえ! ……危ねえ!!)

( #´メω・)「だが――それもこのターン限りだ!!」

 サンサーラの影に隠れて震えていた内藤だが、ショボンがバトルフェイズを終えると、そのサンサーラも揺らめく陽炎のように消滅してしまった。

( ´メω・)「これで君はすべてを失った。すべてのリソースを失った。メインフェイズ2、レベル4のムストにレベル2のファルコンをチューニング」

《大地の騎士ガイアナイト》†
星6/地属性/戦士族/攻2600/守 800 【シンクロ】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

( ´メω・)「シンクロ召喚――大地の騎士ガイアナイト。次のターン以降、戦いを続ける戦力はもう無い。僕の攻撃をしのぐ手も、もうない!」

( ;^ω^)「……ひ、人のこと、言えんのかお。お前だって! いくらシャドールを回収しようと、もうミドラーシュは3枚使い切ってるはずだお! 見た目ほどリソースは多くない!」

329名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:00:52 ID:mk9soIAc0


( ´メω・)「ああ、そうさ。だから僕はこれを使う。装備魔法、再融合」

( ;^ω^)「……は?」

《再融合》
装備魔法
800ライフポイントを払う。
自分の墓地から融合モンスター1体を選択して
自分フィールド上に特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードが破壊された時、装備モンスターをゲームから除外する。

( ´メω・)「800ライフを払うことで、墓地の融合モンスター1体を特殊召喚し、このカードを装備する……」LP2000→1200

( ;^ω^)

( ´メω・)「蘇生するのは、もちろん、ミドラーシュ――いや。いや、今は、こう呼ぼう」

( ´メω )「今、満を持して、こう呼ぼう……蘇れ。僕の手の中で、蘇れ!!」

330名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:01:33 ID:mk9soIAc0


  ___,ノ}              ,. .-‐…‐- 、
/ニニニ└─、         /.: :____.: .:_.: .: \
─=ニニニニニニ\        > ─…‐:ミ、_.: .: \
   7ニ__ニニニノ        〃:/: .: .: .: .: .: .:\\.: .:\
  /ニ〔/ニ/___     /.: .: .: .: .: .: .i} .: .: .:ヽ.:\.: .:\
  厶_ニニ//ニ}    ,:'.: .: .|: .|.: .:| .:i| .: .: .: .: .: .:ヽ.: .:_:,
   /_УΧ'⌒}/    ノ{.:l .: i|.: |.: i:|:_八 }.:}.: .: l:}   `.: }.:}
    {ニ/\-∨    八{.:i|.:r芍 从 f仡}.:}.: :i |:|   }/ ノ
    ̄   ∧-∨       刈人~  '_  人}.: 乂′  ′          / 、
        / ∧- /)__   _从: {>_-_<:}.:/ ̄\\           ////}
.     ////.〉'://)//..Λ{/__\}/ /  Ⅴ \         //////}
     i|{ {/,イ:::/:7////../.....}////// { /   /\//\___////////}
     {|{ {/ |l:::::::人//〈........ 人///⌒{j   〈 //////////////////////
     {ΛV八::∧‐∨:∧./  ,Υ   ∧   ∨ ____////////////////
     {l ∧V// Λ-∨:∧ ////\/ ∧  У////\ ////////////___
     {l// \</∧-∨∧i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ //∧//}//}_///\//////////////
     ∨////>- ∧-∨ 〉i:i:i:i:i:i:i:i:∨//〃/,{::Уノノク///ハ///////// /
      >'~//////∧-∨─‐-ミi:i:i:∨/// 込、::_ノ/////∧////// /
     ///////////:∧-∨__  \_Ⅴ////  ̄////////i}////<
   //////////////:∧-∨ /\   Ⅴ//////////////,ノ///////>


( #´メω゚)「 E l  S h a d d o l l  W i n d a !!!」


《エルシャドール・ミドラーシュ/El Shaddoll Winda》
星5/闇属性/魔法使い族/攻2200/守 800 【融合】
「シャドール」モンスター+闇属性モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードは相手の効果では破壊されない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
その間はお互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

331名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:02:16 ID:mk9soIAc0

( ;^ω^)(……こ、ここまで……)

( ;^ω^)(ここまで執着するのか……《ミドラーシュ》、いや……《ウィンダ》に……!!)

( ´メω・)「正直なところ、最初は舐めてたよ。ミドラーシュを出そうが出すまいが関係なく、元からロクに特殊召喚もできないような、そんな貧弱なデッキだと思ってた。だから、《アトランタル》には驚かされた……」

( ´メω・)「だから、今、改めて、念には念を入れておく」

 内藤の全身に糸が絡みつく。
 硬い、ワイヤーのような糸が、腕に、首に――絡みつく。

( ´メω・)「手札は、ゼロ。場にも、何も無い。次に引くカード1枚が君のすべてだ」

( ´メω・)「だが、その1枚で何をしてくるか、それが意外と油断ならないというのは、さっきの《ソウル・チャージ》で分かった。だから改めてフタをする」

( ´メω・)「何かあるなら、見せてみなよ。逆転のコンボがあるならさ。この不利な盤面をひっくり返して、僕のライフを削り切る」

( #´メω・)「次の、1枚のドローだけで! それを達成する手段があるのなら!!」

( #´メω・)「ミドラーシュの妨害を跳ね除けて、それを達成するだけの一撃を! たった1枚で! 見せられるなら!! 見せてくれよ、この僕に!」

( ;^ω^)「……!」

( #´メω・)「僕は、これでターンエンド……! さあ、……さあ! さあ!!!」

( #´メω・)「カードを1枚伏せ――君の、ラストターンだ!!」


・TURN 12- 終了
( ^ω^) 手札:0 LP2200
場:なし / 伏せ:なし 魔罠:《リビングデッドの呼び声 ※対象不在》

(´・ω・`) 手札:0 LP1200
場:《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@DEF 500 《-No.19- フリーザードン》@ATK2000 《エルシャドール・ウェンディゴ》@DEF2800 《大地の騎士ガイアナイト》@ATK2600

332名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:02:59 ID:mk9soIAc0


・TURN 13-


( ;^ω^)

( ;^ω^)(……何を)

( ;^ω^)(……何を、どう考えても、向こうのほうが有利……向こうの組み上げたデッキのほうが、強い!)

( ;^ω^)(……いや、でも、勝つ手が……ない、わけじゃない、はずで……)

( ´メω・)「どう転んでも、たぶんこれがラストドローだ。さあ、引きなよ」

( ;^ω^)(……何を引けばいい? 何を引けば勝てる、いや、そうじゃなくて……)

(( ;^ω^))(……どうすれば、引ける……?)

( ´メω・)「怖いだろう。カードを引くのが。引けなかったときのことを考えるのが。――負けるのが、怖いだろう!」

( #´メω・)「何度も、何度も味わった……負けられないと、負けたくないと、そう心から願っているのに」

( #´メω・)「ここで負けたら、もう二度と立ち上がれないんじゃないかって。もう、こいつには勝てないんじゃないかって。そう感じてしまう恐怖!」

333名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:03:39 ID:mk9soIAc0

( #´メω・)「――そんな恐怖を跳ね除けるために、すがる何かが君には無い! それだけは信じられる魂が! 己の柱がそこには無い!!」

( #^ω^)「……うるせえ……!!」

( #^ω^)「柱が、魂が、何だってんだお。そんなものが戦いに必要か!! そんなものなくたってカードは引ける!」
          NBR
( #^ω^)「このどん底で、負け犬の吹き溜まりで!! 御高説かましてんじゃねえお!!」

( ´メω・)「……ああ、何を言ったって今の僕は、僕たちは負け犬さ。だけど、忘れたとは言わせない」

( #´メω・)「アカデミアにいた頃の僕は……まちがいなく、君よりも強かった!!」

( #^ω^)「……っ」

( #´メω・)「君は、それなりに要領が良かったよね。どんなデッキを使わせてもそれなりにうまく扱える。試験や大会があるたび、その都度上手いことデッキを使い分けて、
        なんだかんだでそこそこの成績を残した。《ウィンダ》、《ガスタ》一本だった僕とは、全然違ったよ。だけど。――――だけど!」

( #´メω・)「勝ち上がるのは、いつも僕だった……それを忘れたと言わせない!!」

( #^ω^)「……過去の栄光に縋るような……みっともねえこと言ってんじゃねえお!!」

( #^ω^)「何も……何も、無くたって、僕は……僕は、戦った!」

 ――そう言いながらも、内藤の身体はまだ震えていた。

334名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:04:20 ID:mk9soIAc0


( ;^ω^)(――僕は勝った。僕は勝った! ”留年死神”を倒して、《ケインズ・デビル》を手に入れた! それで《アトランタル》も使えるようになった!! それが僕の力の証明!!)

( ;^ω^)(その結果が、今、このフィールドで……)


( ^ω^) 手札:0 LP2200
場:なし / 伏せ:なし

(´・ω・`) 手札:1 LP1200
場:《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@DEF 500 《-No.19- フリーザードン》@ATK2000 《エルシャドール・ウェンディゴ》@DEF2800 《大地の棋士ガイアナイト》@ATK2600


( ;^ω^)(……1vs1だった初戦とは違う。ショボンのほうが、どう見たって、多くのナンバーズを持っていて)

( ;^ω^)(……デッキの完成度も、場のアドバンテージ差も、絶大で。どう見ても、流れはショボンに向いていて……)

335名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:05:02 ID:mk9soIAc0


( ;^ω^)(……何か……何か! 何か、どこかに……隙が……あるとするなら……)




( ^ω^)(僕に、流れを向ける方法が、どこかにあるとするのなら……)




( ;^ω^)(付け入る隙が、あるとするなら……!)

336名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:05:44 ID:mk9soIAc0




――――――――――――――――――――――――

【トレード希望】

下記のナンバーズを希望しています。
○《No.X4》 一の位が4のナンバーズ
○《No.10X》 オーバーハンドレッド・ナンバーズ

――――――――――――――――――――――――

337名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:06:25 ID:mk9soIAc0


( ^ω^)


( -ω-)「……」

( -ω-)「……ぶっちゃけ」

( ´メω・)「?」

( ^ω^)「ぶっちゃけた話、おまえ、ナンバーズ……何枚持ってる?」

( ´メω・)「……いや、僕がこういうこと言うのもなんだけどさあ、君大丈夫? 今それ聞いて何がどうなるの?」

( ^ω^)「冥土の土産が欲しいなあ、って。枚数次第じゃ、そりゃ負けてもしょうがねーかなって、そんな慰めくらいにはなるかなあ、って」

( ´メω・)「……はあ。まあ、答えてどうなるものでもないと思うけど……そういう君のナンバーズは? 何枚?」

( ^ω^)「2枚。ここまで見てたんならそれくらいわかれお」

( ´メω・)「そう。じゃあ確かに、負けるのも無理はなかったかもしれないね。3枚差だもの」

338名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:07:06 ID:mk9soIAc0


( ^ω^)「3枚……」

( ´メω・)「5枚だよ。僕が持ってるナンバーズは」

( ^ω^)「……まだ一日目だおね、これ」

( ´メω・)「ああ」

( ^ω^)「多いお」

( ´メω・)「多いのかもね」



( ^ω^)



( ´メω・)

339名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:07:47 ID:mk9soIAc0








■⊂( -ω-)「なら、僕が勝つと思う」

340名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:08:28 ID:mk9soIAc0







 静かなドローだった。

 内藤は、掛け声ひとつ、音ひとつ立てずにカードを引いた。引くことができた。


■⊂( -ω-)



■⊂( -ω-)「……ブラックフェザー」

《BF-残夜のクリス》
星4/闇属性/鳥獣族/攻1900/守 300 
「BF-残夜のクリス」の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
(1):自分フィールドに「BF-残夜のクリス」以外の「BF」モンスターが存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードは1ターンに1度だけ、
魔法・罠カードの効果では破壊されない。


( ^ω^)「残夜のクリスを、召喚……!」

( ´メω・)「……最後に引いたのが、それかい」

( ´メω・)「他の何とも繋がらない、ただの下級モンスター。手札ゼロ、場も空っぽで、引き当てた頼みの綱が、そんな―――」

341名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:09:09 ID:mk9soIAc0



                            _
                            //^7\
                           /|| //\.、
                          //||//:::::::::\.、
                         〈/ ||/:::::::::::::::::\.、
                          / ||:::::::::::::::::::::::::ヽ.、
                         ,/ /\ :::::::::::::::::::::ヽ:、
                         / /  \ :::::::::::::::::::|:|
                        / /    \ ::::::::::::::|:|
                        / /      ヽ :::::::::::|:|
           /⌒\        / /        | :::::::::::|:|
         /     \      / /        | ::::::::::|:|
         /__    \    / /         | :::::::::|:|
        /ノ v \     )   ./ /          | :::::::::|:|
        |ζ) (_ヽヽ   ム  / /          | :::::::://
        λヘ´`,イ|:) //⌒,/ /           | :::::://
       /λ.|三-'////   / /\          | :::://
       | | \─/ /    / /  \        ./ :://
      / |   У  /  | 彡ミ、   λ       / ./
      /       /  / 彡ミ、|     |      //
     /      /  / / /:::λ\  ト、
     /          / / /|::::::::| λ  | \
    /         / / / .|::::::::|    |  \
    /    | \_/  / /  |::::::::|    |  \_>
   /    〉 _    / /  |::::::::v   |   \
   |  (三7   ̄7≦彡ミ  λ::::V   ,ノ     \_
   |  ム:::/    |:ミ彡ミ / 从V    /        /
   |  |:::::ハ    |/ /  /  |     ,/       /
   |   V     / /  |   \_,ノ      /
   λ       ,/ /   |  /          /
    \      / /   /  ,|          /
     \    / / _/   |         ノ
      |\_/ /      /        /
      /   ,/ /      /       /
    /   / /     /       /
    \ /' / /    /        /
     У / /   ̄ ̄         /
      \/ /              /
       / /              /
      / ∧            /
      / / \          /
     / /   \_    _/
     / /        ̄ ̄
    / /
    / /
   〈__/

342名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:10:17 ID:mk9soIAc0


( ;´メω・)「―――!?」 ゾクッ

( ^ω^)

( ;´メω・)(なんだ、今の……殺気……? 鎌……)

( ^ω^)「……じゃ、なくて。旗だお、ただの」 パタパタ

              ○____
              .||      |
              .||       |
              .||      |
              .|| ̄ ̄ ̄ ̄
              .||

( ´メω・)「旗……」

( ´メω・)

343名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:10:58 ID:mk9soIAc0

――――――――

( ^ω^)「レベル1! ……ADチェンジャーとグローアップ・バルブでオーバー……

――――――――


《ADチェンジャー》
星1/光属性/戦士族/攻 100/守 100
自分のメインフェイズ時に、
墓地のこのカードをゲームから除外し、
フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの表示形式を変更する。


( ;´メω・)「―――――――――――――――――!!」

( #^ω^)「死神の、真似事を! ADチェンジャー効果発動、墓地のこのカードを除外することで、場のモンスター1体の表示形式を変更する――――」

( #^ω^)「僕が対象に選ぶのは! 僕が、最後に倒すのは!! 御大層な決意表明と共に出された、ミドラーシュなんかじゃあない!」

344名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:11:39 ID:mk9soIAc0


( #^ω^)「――――《氷結のレディ・ジャスティス》! おまえを攻撃表示に変える!」」


【(´・ω・`)】LP:1200
《-No.19- フリーザードン》@ATK2000 《エルシャドール・ウェンディゴ》@DEF2800 【《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@ATK 500】 《大地の騎士ガイアナイト》@ATK2600 《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200

《BF-残夜のクリス》@ATK1900
【( ^ω^ )】LP:2200

( ;´メω・)「あ……ッ、な……」

( ^ω^)「……ウェンディゴなら、どうだか知らないけど。《レディ・ジャスティス》は水属性! 《アノマリリス》が使えないこのルールでは! 《接触》で逃がすこともできない!」

( ^ω^)「自分の中でケリが付いたんなら、それはそれで結構だお。受け入れられたんならそれはめでたい。……でも、今はデュエル中だ!!」

( #^ω^)「自分と、カードと対話する前に、目の前に相手がいることを。自分を殺そうと迫る相手がいるってことを、おまえは忘れてる……!!」

( ;´メω・)「……僕は! 僕は、」

( ;´メω )「……僕は……!」

345名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:12:26 ID:mk9soIAc0



( ^ω^):《BF-残夜のクリス》@ATK 1900
(´・ω・`):《レディ・ジャスティス》@ATK 500


( ^ω^)「バトルフェイズ――――残夜のクリスで、レディ・ジャスティスを――――」

( #^ω^)「攻撃!」


 LP1200→ 0



――――――――――決着!

346名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:13:13 ID:mk9soIAc0
( ^ω^)「……おまえの敗因は、ふたつある」

( ^ω^)「ミドラーシュに、執着しすぎたことと……僕を、買い被ったことだお」

( ;´メω・)「……」

( ^ω^)「手札にも、墓地にも、ロクなリソースが残ってないあの状況で……何を引こうと、大量展開なんて、できるわけねーんだお。こんなデッキじゃ」

( ^ω^)「……使わなくてよかったんだお、《再融合》なんて……」

( ;´メω )「僕は……ぼ、くは……」

( ;´メω )「……許して、くれ……」


―――――
・敗者は修得済み単位をすべて失い、仮死状態となり、その時点でNBRから脱落。
―――――


( ^ω^)「……」

 ショボンの意識が飛んだのを確認すると、内藤もその場にへたり込む。

( ;^ω^)「……か、勝った、負けた、というよりは……命拾いした、って感じ……」

347名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:13:53 ID:mk9soIAc0


( ^ω^)(ショボンに、ミスはあったにしろ……結局のところ、この勝負は……最後の最後で……1900、《残夜のクリス》を引けるかどうかの、運勝負だった……)

( ^ω^)(《6》と《13》、まともなアタッカーなんてそれこそ《エアーマン》と《クリス》しか入ってなくて……エアーマンはもう使用済みで……)

( ^ω^)(《ADチェンジャー》を使っても、ライフを削り切るだけのアタッカーを用意する方法は、本当に……《クリス》を引くくらいしかなかった……)

 隙を作ったのは、ショボン自身。ショボンは攻めを焦っていたし、周りが見えていなかった。
 それでもショボンは強かった。方針をちゃんと定めていて、必要なカードは死地で集めた。実際、内藤は盤面を見て何度も勝てる気がしないと思った。
 そもそも、隙ができたとは言っても、それを突けるかどうかは結局のところ運でしかなかった。

( ^ω^)(……じゃあ、僕が勝てたのは、僕のほうが運が良かったから……?)


( ^ω^)(……違う)

 内藤は震える足でどうにか立ち上がると、ショボンの死体に近づき――ショボンが持っていたナンバーズを、すべて回収した。

348名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:14:33 ID:mk9soIAc0

( ^ω^)(……出てこねえなあとは、思ってたけど……)

 そうして手に入ったナンバーズに、目を落とす。

 《フリーザードン》、
 《氷結のレディ・ジャスティス》、
 《炎圧鬼バーナー・バイサー》、
 《紋章神コート・オブ・アームズ》、
 《おしゃもじソルジャー》。


( ^ω^)「……5枚も、集めといて、これかお……」


 19、21、58、69、63。

349名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:15:14 ID:mk9soIAc0


( ^ω^)「……僕のほうが運がよかった、っていうか」

( ^ω^)「……おまえの運が悪かったんだお。最初から、ずっと……」




 内藤の持っていたナンバーズも、《6》と《13》の2枚だけ。
 《ミドラーシュ》を受け入れてなお、ショボンは最後まで会えなかった。



 どこにでもいる、悪友と笑い合う日々を過ごした思い出を胸に秘める学生決闘者:内藤ホライゾン。
 彼の物語の二冊目は、6枚のナンバーズという有言を実行するどころか1枚上回ったところで終わる――





-遊戯王NBR-


   その2.「愛憎人形劇」

                 ――ここまで










《ガスタの巫女 ウィンダ》:星2/風属性/サイキック族/攻1000/守 400

350名も無きAAのようです:2016/03/11(金) 21:16:30 ID:T5o54.EU0
乙乙

351>>303と>>304の間抜けてました:2016/03/11(金) 22:59:25 ID:mk9soIAc0

(´・ω・`)「……だが、1回は1回だ。何体蘇生させてもその1回で特殊召喚の権利は失われる!」

( #^ω^)「蘇れ!」

( ^ω^)「☆6/陽炎獣メコレオス!」LP6200→5200

( ^ω^)「☆6/タン・ツイスター!」LP5200→4200

( ^ω^)「☆4/虹光の宣告者……そして!」LP4200→3200

( ^ω^)「☆3/D-HERO デビルガイ!!」LP3200→2200

 ショボンの場の四体と対応するように、内藤の場にも四体のモンスターが蘇る。

【(´・ω・`)】LP:8000
《ダイガスタ・ガルドス》@ATK2200 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@ATK1500 《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《シャドール・ファルコン》@ATK600

《タン・ツイスター》@ATK 400 《陽炎獣メコレオス》@ATK2100 《D-HERO デビルガイ》@ATK 600 《虹光の宣告者》@DEF1000
【( ^ω^ )】LP:2200

 特殊召喚に反応した《ミドラーシュ》が手にした杖を振り上げると、どこからか飛び出した無数の糸が内藤の全身を締めあげようと迫る。
 が、直後、その糸はすべて――内藤をかばうように前に出た《デビルガイ》の、鋭利な爪によって切断された。

352名も無きAAのようです:2016/03/12(土) 12:28:49 ID:81080kWM0
面白い けど創作板だと遊戯王ものは読む人が少ないんかな
場所が場所ならもっと評価されてる

353名も無きAAのようです:2016/03/12(土) 14:57:51 ID:YG8I1ybo0
http://is.gd/4twCxM

354名も無きAAのようです:2016/03/15(火) 12:09:58 ID:aKLXu/rI0
場所が場所なら店長SSはもっと評価されてる

355名も無きAAのようです:2016/03/16(水) 23:05:10 ID:ix70N2y20
来月の制限改訂でインフェルノイドがお葬式

356名も無きAAのようです:2016/03/16(水) 23:22:37 ID:lX7SCqpQ0
http://urx.red/rNMm

357名も無きAAのようです:2016/03/16(水) 23:40:19 ID:xF3t5x/60
ショーン・マクアードル川上
xtw.me/Xw0Ew1h

358名も無きAAのようです:2016/03/17(木) 01:52:48 ID:WHKlXht.0
針虫ガン積みしてた頃以下になるんかね

359名も無きAAのようです:2016/03/19(土) 18:59:43 ID:Cx3mScvU0
チェイン禁止で満足も不満足に…

360名も無きAAのようです:2016/03/19(土) 19:13:49 ID:khGKv5NM0
満足スレ覗いて来い
あいつら逆に活き活きしてる

361名も無きAAのようです:2016/03/19(土) 23:01:15 ID:4EiW6oQE0
満足民は改定発表後が一番イキイキしてるからなぁ……
下手するとデュエル中よりイキイキしてる

362名も無きAAのようです:2016/03/20(日) 01:31:22 ID:/T8F7fbY0
福澤朗「開運!なんでも鑑定団」
xtw.me/Xw0Ew1h

363名も無きAAのようです:2016/03/20(日) 09:43:19 ID:OxbP6eMo0
http://is.gd/bM4zjX

364名も無きAAのようです:2016/03/26(土) 09:48:05 ID:eVBSv.fw0
リメイク版店長スレ人いすぎワラタ

365名も無きAAのようです:2016/03/26(土) 21:26:32 ID:igAaQ7es0
見てきたけど別スレでやってるのか…

366名も無きAAのようです:2016/04/01(金) 09:30:56 ID:QZpgJ8QM0
店長の作者はノンケという嘘

367名も無きAAのようです:2016/05/07(土) 21:04:12 ID:0UGV4k8.0
店長SS投下してもいい?

368名も無きAAのようです:2016/05/07(土) 21:07:19 ID:ZQ70sCLM0
乙!面白かったぜ!

369名も無きAAのようです:2016/05/07(土) 21:18:23 ID:0UGV4k8.0
ヒェッ…レス早すぎ…

370名も無きAAのようです:2016/05/08(日) 02:32:05 ID:TdFdfi2M0
おらッ!投下はどうしたッ!

371名も無きAAのようです:2016/05/11(水) 21:05:44 ID:Uj0x8uXA0
投下って?

372名も無きAAのようです:2016/05/14(土) 23:17:43 ID:dHNG2k5k0
ああ!

373名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:33:31 ID:xVzd4W620

☆NBRルール☆
NBRでは、《No.》以外のモンスターカードの使用に制限が課されている。この制限は所持しているナンバーズによって変動する。魔法・罠は特に制限なし。

●自身が所持しているナンバーズの番号を確認し、
・十の位の数字×100の攻撃力を持つモンスターカード
・一の位の数字×100の守備力を持つモンスターカード
どちらかの条件を満たしているモンスターのみが使用可能。どちらにも当てはまらないモンスターは、デッキに投入することができない。


例)《No.34 電算機獣テラ・バイト》を所有しているプレイヤーがデッキに入れられるモンスターカードは、
●攻撃力300
●守備力400
どちらかの条件を満たしているモンスターのみ。

例外として、《No.6 先史遺産アトランタル》など一桁の番号を持つナンバーズは、一の位を無いものとして、
●攻撃力600
のみが使用可能。

《No.101 S・H・Ark Knight》など三桁の番号を持つナンバーズは、10/1と番号を区切り、
●攻撃力1000
●守備力100
どちらかを満たすモンスターのみが使用可能。

374名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:34:32 ID:xVzd4W620
☆これまでのあらすじ☆

その1.
・( ^ω^) 「留年しそう」
・無人島でのバトルロワイヤルを勝ち抜けば留年を回避できることになった
・がんばって一戦目勝った

その2.
・( ^ω^) 「昔の知り合いもバトロワ参加してた」
・めっちゃ強かった
・めっちゃがんばって二戦目勝った

その3.
・いまここ




☆用語説明☆

強欲な壺 …
        _     ______
      , '´  `ヽ  ( ー――‐ - ‐  )
     .i' r‐…、 `ー/._/ ̄| | ̄| | ̄ヽ ヽ、
     i  i   `ー、/ `   ~  ~    ̄ `;
     i  !、    .,'、 ,r ―-、   , -‐‐ 、 ,'ゝ、
     ゝ  ゝ--, ,'ゝ i-=ミミ 、}.|lil|.{ z==- }'´  `,、
      `-,  i/ >.> ゝ,、__゛ノ.>ii<.ゞ、___ノ  <く ヽ、
        ) .i ,','  、___,イ>ヽ_/<ゝ、__,,,....  )) )、
      (`′ノ{ ゞ、ノヽ`ー-―…―-ー'"/ノ .レ'   i
        ̄ く ヽ`′ ヽいしじじじじじL// ,'  r‐ ノ
         { `ー`Y  ゞ`,;;ー‐-―;;;"´,' y-‐', '´ノ
        .‘ト- ’.)    ( ̄`i´ ̄) ./ノ( , -'ノ
         .`t_ー`ー、 __` _人_ ´__ ノ i'' -‐‐;;;!
           `ー、、 ___ノヽ、_ ノ ,' ,;;::"
             (_________)

375名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:35:12 ID:xVzd4W620



 内藤が図書室で死力を振り絞っていたそのころと、やや前後して。
 薄暗い闇の中で、ひとり思案をめぐらせる男がいた。


  _
( ゚∀゚)


 ――"モンスターを殺さなくても人は殺せる" それが信条のデュエリスト、ジョルジュ長岡である。
 無駄なことはしなくていい、何事も最短経路を通るべきという信念を持つ彼だが、このNBR《タタカイ》、激戦とプレッシャーで消耗しきっていたのだろうか。
 内藤とのデュエルを避けて寮の一室に潜り込んだ彼は、デッキの調整もそこそこに、今は体を休めていた――の、だが。

  _
( ゚∀゚)
  _
( ゚∀゚) (あんまり、頭のよくない計算では、あるが……)

376名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:36:01 ID:xVzd4W620

  _
( ゚∀゚) (1日目――ナンバーズを1枚しか持ってないやつ同士が戦えば、勝ったやつは2枚のナンバーズを手にすることになる)
  _
( ゚∀゚) (2日目――ナンバーズを2枚持ってるやつ同士が戦えば、勝ったやつは4枚のナンバーズを手にすることになる)
  _
( ゚∀゚) (3日目――)

  _
( ゚∀゚)

  _
( ゚∀゚) (いや、まあ、単純に倍々ゲームで増えてくかっつったら、そういうわけでもないとは思うが……)
  _
( ゚∀゚) (なんであれ、戦いが進めば進むほど……ナンバーズは少数のデュエリストに集中していく、そのはずなんだよな……)


 ――実のところ、長岡はこう考えていた。
 負けたら留年、仮死状態。積極的に戦いたがる人間はそう多くないだろう。
 長岡の記憶する限りでは、このNBR、戦闘期間の指定などは特になかったはず。



 となれば、なんだかんだで1日1デュエル程度に落ち着くのではないか。
 そのくらいのペースでデュエルをこなしていくことに、まあ、なるのではないか。
 NBR初参加の長岡は、そんなふうに、どこか楽観的な考えを持っていた。



 しかし――――長岡は目撃しているのだ。

377名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:36:50 ID:xVzd4W620


〜〜〜〜〜〜〜


 とにかくまずは一戦だ、と、勢い込んで主戦場たる校舎内に乗り込んだ長岡――そこで、不良賭博師:杉浦ロマネスクと遭遇。
 記念すべき初デュエルという運びになる――が、その一戦で長岡は消耗しきった。

  _
( ;゚∀゚) (つ、疲れた……めっちゃ疲れた……疲れた……のに……し、しかし……)
  _
( ;-∀-) (こんだけ疲れといて……ッ!! 手に入ったのが、《No.7》……!! なんだ!? なんなんだよ俺は!? これで何をどうしろってんだよ!?)
っ《No.7 ラッキー・ストライプ》
  _
( ;゚∀゚) (正攻法で出せるとは思えねえし……かといって変なコンボ組んで出しても肝心の効果が運任せ……)
  _
( ;゚∀゚) (あげく一桁だからカードプールもロクに増えやしねえ! なんだってこんな目に遭うんだよ!?)
  _   _
(゚∀゚ )三( ゚∀゚) (っていうか、そう、そうだよ、逃げねえと……! この疲れ切った状況で連戦は無理だ! 絡まれたら死ぬ!)
  _
( ;゚∀゚) (今のこの戦力でこの戦場に立ち続けるのは無謀だ! いったん部屋まで引き返して作戦を―――)



< や、やめ…… やめろ! やめてく――


  _
( ;゚∀゚)  「!?」

378名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:37:37 ID:xVzd4W620


<ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ............




  _
( ;゚∀゚) 


  _
( ;゚∀゚) (なんだ今の……悲鳴……? どこから……)


  _
( ;゚∀゚) (……図書……室……)


  _
( ;゚∀゚) 


  _
( ;゚∀゚) 「……」  テクテク

379名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:38:18 ID:xVzd4W620


  _
カ |∀゚ )   ソー......
ベとノ



(´ ω `) 


⊂⌒~⊃。Д。)⊃


  _
カ |∀゚;)  「お……ッ」
ベとノ


(´ ω `) 「……4枚目……5枚目……」


  _
カ |∀゚;) 
ベとノ



(´ ω `) 「……ハズレか……次は……」


  _
カ |∀゚ ) 
ベとノ



  _
カ |∀゚ )))))
ベとノ))))) ガタガタガタガタ

380名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:38:58 ID:xVzd4W620

〜〜〜〜〜〜〜


 ”狂戦士”の姿を目にしてしまった長岡は、一も二もなくその場を逃げ出した。
 そして、逃げ出した先で出会ったのが――


〜〜〜〜〜〜〜


( ^ω^)「……しかし、5枚だっけ? さすがにこのくらいの時間になると強いやつも増えてくるおねー。1枚差かお」
  _
( ゚∀゚)「……ん?」

( ^ω^)「やってみてもいいんだけど、さすがに楽勝ってわけにもいかないだろうし……あ、いや、実質4枚だっけ。じゃあ2枚差かお……まあ、どっちにしても、微妙だけど」
  _
( ゚∀゚)「……へえ。2枚差、ねえ」

( ^ω^)「フフ……」


〜〜〜〜〜〜〜


 5枚で1枚差→4枚で2枚差→つまり6枚所持※の内藤である。もはや頭の中は真っ白である。
    ※長岡は『招待状』のハッタリにこそ気づいたものの、『6枚所持』も嘘である可能性にはまだ頭が回っていない。

381名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:39:44 ID:xVzd4W620


 薄暗い部屋の中、長岡はデッキを組みつつ考える。


  _
( ;゚∀゚) (まだ一日目だってのに……もう、2人も出くわしてる。やべえやつが、見ただけでも2人いる!)
  _
( ;゚∀゚) (待ってたところでなんにもならねえ、周りが強くなってくだけだ……ナンバーズが、一か所に集中する前に!
      《7》と《47》、この持ち札で勝てるうちに……ナンバーズが散ってる今のうちに、狩れるやつを狩っておかなきゃなんねえ……)


  _
( ゚∀゚) (――つまり夜襲だ!)


 そういうわけで、長岡は組み上げたデッキを握りしめると部屋を出た。
 昼間のデュエルの疲労はまだ残っている。が、それでも戦うことを選ぶだけの理由はあった。

  _
( ゚∀゚) (そりゃまあ、俺も疲れてるがね……それは、他の連中だって同じはず!)
  _    イキル  シヌ
( ゚∀゚) (進級か留年かのこのデュエル、体力にしろ精神力にしろ、普段以上の消耗がある……が、それは何も俺だけに限った話じゃねえだろう)
  _
( ゚∀゚) (桁外れの狂人※ならどうか知らねえが……普通の神経してりゃ、一勝するだけでもそれなりに精神力使うはずだ!)
     ※(´・ω・`)

382名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:40:50 ID:xVzd4W620

  _
( ゚∀゚) (今は夜。なんとか初戦勝つには勝ったが、今日はもう勘弁してくれ……ってやつも多いはず。そこを狙い撃つ!)
  _
( ゚∀゚) (なんせ、ここに来てる連中は全員留年寸前のクズ学生なんだ……! 皆が皆あんなやべえやつ※ってこたあねーだろう!)
                                                               ※(´・ω・`)

 夜と夕方の境界線、薄い闇の中に紛れ、音を立てず森を駆け抜ける――
 アカデミアの体育で習った技術をフル活用し、長岡は戦場へと向かう。


           | ̄l\     .| ̄l\
      | ̄l`|  | | ̄ ̄ ̄ ̄|  |  \
     TTTTT.|  | | (┘)   |  | TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTlヽ
    [二二二|  | |        |  | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]\lヽ
    `l []l[] .|  | | 日日日 |  | | 田田 田田 田田 田田 田田 田田 田田 |   \l
    [二二二|  | |        |  | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]   |i-i-i-i-i、
    `l []l[]. |  | | 日日日 |  | | 田田 田田 田田 田田 田田 田田 田田 |     |二二二]\
    [二二二|  | |        |  | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]   | 田田 |  |
    `l []l[] .|  | | 日日日 |  | | 田田 田田 田田 田田 田田 田田 田田 |     l二二二]  |
    [二二二|  | |        |  | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]   | 田田 |  |
    `l []l[]. |  | l| ̄| ̄|ニl .|  | | 田田| ̄| ̄| 田田 田田 田田 田田 田田 l     l二二二]  |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |  |] _|_| [二二二|  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               |  |  |/         |  |  
               |  |  |           |  | 
               |  |  |____, _ _ |  |  
               |  |  |           |  |
 _______|_l/        .    .|_|__________________________

  _
( ゚∀゚) (……さて……)
  _
( ゚∀゚) (ここだ……この時間、この門の周辺で待ち伏せてりゃあ、ここから拠点に帰ろうとするやつと鉢合わせる可能性は高いと見た……)
  _      _
(゚∀゚ ) 三( ゚∀゚) (ヘトヘトに疲れ果てて、ほうほうの体でここから出ていこうとするやつと、だ! どこか、身を隠せる場所は――)
  キョロキョロ

 潜伏場所を探して、長岡は校舎の門をくぐる――

383名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:41:30 ID:xVzd4W620










【――敵性ナンバーズを感知! 敵性ナンバーズを感知! これよりデュエルモードに移行します!】








  _
( ;゚∀゚) 「――!?」


 突如、長岡のデュエルディスクが警戒音を発し――
 閃光と共に、デュエルフィールドが出現する。

384名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:42:32 ID:xVzd4W620

  _
( ;゚∀゚) (な、なんっ……なんだ? なんだ!? 誰だ! これは――)
  _
( ;゚∀゚) (――――待ち伏せか!? 同じこと考えてたやつの……!?)


―――――
・デュエルディスクを装備した者と接近した場合、強制的にデュエルモードとなる。
―――――


  _      _
(゚∀゚; ) 三( ;゚∀゚) (だが、待ち伏せてたヤツはどこに……!)


【【――敵性ナンバーズを感知! 敵性ナンバーズを感知! これよりデュエルモードに移行します!】】


 未だ鳴り続ける警戒音が、微妙にブレて――ハモって聞こえる。
 そのことに気付いた長岡が、音のする方向に目を向けると――

  _
( ;゚∀゚) (どこ……に……)


  _
( ;゚∀゚)

385名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:43:16 ID:xVzd4W620
  _
( ;゚∀゚) 




                  zzz...
             (-、-トソン:. _ 
            r'⌒と、j ミ ヽ 
           ノ ,.ィ'  `ヽ. /
          /       i!./
           (_,.         //
          く.,_`^''ー-、_,,..ノ/
            `~`''ー--‐'



  _
( ;゚∀゚) ……


 門のすぐ裏、塀の陰で――ひとりのデュエリストが、眠っていた。
 そしてそのデュエリストは、けたたましく鳴り響くデュエルディスクの警戒音に、しぶしぶといった様子で目を覚ます。


                  パチリ
             (゚、゚トソン:. _ 
            r'⌒と、j ミ ヽ 
           ノ ,.ィ'  `ヽ. /
          /       i!./
           (_,.         //
          く.,_`^''ー-、_,,..ノ/
            `~`''ー--‐'

386名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:44:04 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン
  _
( ;゚∀゚) 

(゚、゚トソン 「……ああ。デュエルですか……」
  _
( ;゚∀゚) (……)

 のそのそと布団から這い出すその”敵”と、長岡は今改めて対峙する。
 そして、長岡は――向き合ったその顔に、見覚えがあった。


(゚、゚トソン 「改めまして、おはようございます。……えっと、その……闘り合う前に自己紹介とか、したほうがいいんですかね?」
  _
( ゚∀゚) 「……いや、おまえのことは知ってる。都村トソン……だろ」

(゚、゚トソン 「おや、ひょっとして顔見知り? いかにも私はみんなのアイドルトソンさんですが……」
  _
( ゚∀゚) 「……名前より、『こっち』で呼んだほうが、いいか?」
  _
( ゚∀゚) 「――”強欲な壺”、って」

387名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:44:50 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 

  _
( ゚∀゚)


(-、-トソン  ハァー.......


(-、-トソン 「前々から、思ってましたけどね。ずっと思ってたんですけどね」

  _
( ゚∀゚) 「……」



(-、-;トソン 「うら若き乙女につけるあだ名が《強欲な壺》ってあなた、それ普通にいじめですよ。本当に。なんで誰も止めなかったんですか」
  _
( ;゚∀゚) 「って言われてもな。俺がつけたわけじゃねえんだから……」






-遊戯王NBR-
 その3.「銀弾ロシアンルーレット」

388名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:45:30 ID:xVzd4W620

 一年次、都村と同じクラスだった長岡は、彼女の自己紹介を聞いている。


 ――そりゃあ、デュエルも好きですけど。
 どちらかというと私は、パックを開けるのが好きで。だからカードゲームが好きなんです。


 そんな自己紹介を、入学早々に聞いている。


(゚、゚*トソン  〜〜♪

 
 パックを開けるときのワクワク感が好きで、カードゲームに魅せられた――そう語る都村。
 だからまあ、当然と言えば当然なのかもしれないが――

389名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:46:13 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 「ほうほう、これがデュエルアカデミア名物と噂のドローパン。入ってる具が食べるまでわからないリスキー極まりない昼食……」

ミセ*゚ー゚)リ 「えーっと……。この中にひとつだけ、アカデミアで飼ってる黄金のニワトリが産んだ黄金の卵を使った、黄金のタマゴパンってのがあるらしいんだよね」

(゚、゚トソン 「それが大当たり、と。ふむ……」

(゜д゜@ 「覚悟しとくことだよ〜。よっぽど引き運の強いデュエリストじゃなきゃあ、黄金のタマゴパンは引けないからね。で、どれを買うんだい?」

(゚、゚トソン 「では、50個ほど貰えますか?」

(゜д゜@ 

(゜д゜@ 「ご……?」

(゚、゚トソン 「ええ、ドローパンを。50個ほど」

ミセ;゚ー゚)リ 「……あんた、それ全部食べるの……?」

(゚、゚トソン 「ええ。意地で」

ミセ;゚ー゚)リ 「意地って、いや……」


 都村は、パックの開封に限らず。
 ギャンブルというか、クジの類がめっぽう好きだったのである。

390名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:46:54 ID:xVzd4W620

(゚〜゚トソン 「……ですから、当たりの率が低いならとにかく試行回数を増やすのが勝利への近道なんです。単純な話でしょう?」
 モッシャモッシャ

ミセ*゚ー゚)リ 「いや、それはわかるけど。わかるけど。わかるけど……」

(゚、゚トソン 「それに、よくある話でしょう、縁日の夜店、くじ引き、一等はプレイステーション4! みんなが大当たりめがけて殺到する!
 ゴクン   ……でも、実はクジの中に当たりなんて入ってない。一等なんてお飾りにすぎない……そんな悪徳商人に客の立場から対抗するには、どうすればいいか?」

(゚〜゚トソン 「……これも簡単な詰めデュエルです。クジを全部買い占めてしまえばいいんですよ。その上で当たりクジがないことを指摘すれば向こうには逃げ場がない」
 ムシャムシャ

ミセ*゚ー゚)リ 「それもわかるんだけどね? 理屈の上でならわかるんだけどね?」

(゚、゚トソン 「ただ、これを実践するとその夜店から出禁を食らうのが困ったところですが……」
 ゴックン

ミセ;゚ー゚)リ 「実践、したことあるっていう事実がね? どうしても理解できないんだよね……?」


 新しいブースターパックの発売日には、ショップからBOXを抱えて出てくる都村の姿が必ず目撃される。
 商店街が福引を始めれば、『いつ見ても都村が行列に並んでいる』『おかしい』『本当にいつ見てもそこにいる』という噂がアカデミア校内を駆け巡る。
 年末ジャンボの時期になると、『どの売り場でも一度は見ている気がする』『宝くじを買う都村の姿が同時刻に別々の売り場で目撃された』など、噂は都市伝説へと昇華、都村は妖怪になる。

391名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:47:37 ID:xVzd4W620


(^、^トソン 〜♪


 幸せそうな顔で、パックを、クジを買いあさるその姿から、畏敬の念を込めてつけられたあだ名が――――

  _
( ゚∀゚) 「――――”強欲な壺”」

(゚、゚トソン ……

(-、-;トソン 「……ほんっと、不名誉な称号ですよ……誰ですか、最初に言い出したの」
  _
( ゚∀゚) 「……まあ、なんだよ。デュエリストにとって強欲な壺っつったら神様みてーなもんだし。な?」

(゚、゚トソン 「にしたって壺はないですよ壺は……貪欲な壺じゃなくてよかったとは思ってますけど……」
  _
( ゚∀゚) 「アド取りまくってるやつ、金回りのいいやつだなあって、みんな羨ましがってたぜ」

(゚、゚トソン 「それだってそうです。羽振りがいいとかよく言われましたけど、私そんなに変なことはしてないですよ?
       バイトだって普通にやってましたし。たまにどっかの大会へ出て優勝賞金さらってくるとか……。やりようはいくらでもあるでしょう?」
  _
( ゚∀゚) (……そう、そこだ)
  _
( ゚∀゚) 「わかんねえのはそこだ。おまえがなんでここにいる?」

392名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:48:17 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 「なんで……と、言われましても。それこそ、なんで、ですよ。なんでそんなことを気にするんです?」
  _
( ゚∀゚) 「たしかに、金遣いの荒いやつだとは聞いてる。でも、成績はそう悪くない……腕だって、いいもん持ってるって聞いてた」
  _
( ゚∀゚) 「少なくとも、赤点がどーとか出席がどーとか……留年、なんて話が出るほどの不良だとは、聞いてなかったぜ」

(゚、゚トソン 「ああ……。まあ、たしかに私は優等生ですよ。ちょっとばかり、こう、衝動買いじみた出費が多いだけで。それ以外はいたって優等生です。
       っていうか、なるほど、そうですか。傍から見ても私は優等生だったわけですね? なるほど我ながら鼻が高い。えっへん」

(゚、゚トソン 「えっへん……ですが、まあ、いろいろと事情がありましてね……。聞きたいですか?」
  _
( ゚∀゚) 「聞かせてくれんのか?」

(゚、゚トソン 「湿っぽい、くらーい話が嫌でないなら――の、話ですけど」
  _
( ゚∀゚) 「なら、やめだ。あんまり変なこと聞くと気持ちよくデュエルできなくなる。同情しちまうとトドメ刺すとき嫌な気分になるだろう? 後味が悪いのは嫌なんだ」

(゚、゚トソン 「そう言わずに。ちょっと聞いてくださいよ――」

393名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:48:59 ID:xVzd4W620

〜〜〜〜回想〜〜〜〜


(゚、゚トソン 「ふむ……デジタルなゲームにはまだいまいち慣れませんね……」 ポチポチ

ミセ*゚ー゚)リ 「あれ、トソン。なにやってるの?」

(゚、゚トソン 「ああ、いえ。ちょっとですね、クラスメイトから招待されたもので」 ペチペチ

ミセ*゚ー゚)リ 「招待? スマホの? ああ、ゲームかなんか……やって……」

ミセ*゚ー゚)リ 

ミセ*゚ー゚)リ 「グランソイルー……ファンタジー……」

(゚、゚トソン 「はい、なかなか面白いと聞いたので。これを機にですね、最近流行りのソーシャルゲームというやつを始めてみようかと」 パチパチ

ミセ*゚ー゚)リ 「……うん、らしいね、面白いらしいね。でもトソン、悪いこと言わないから。ほんと悪いこと言わないから、アンタは、アンタだけはそういうタイプのゲームやっちゃ
  _
( ゚∀゚) 「待て。待って」


〜〜〜〜中断〜〜〜〜

394名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:50:17 ID:xVzd4W620

  _
( ゚∀゚) 「……え、つまりおまえ……」

(゚、゚トソン 「……ええ。その通り」





(゚、゚トソン 「奨学金をソシャゲで使いこんで学費が払えなくなりました」
  _
( ゚∀゚) 「マジモンのクズじゃねえかよ」



(´、`トソン 「いやあ、デジタルな世界って怖いですね……。天井がない。青天井。あれ以来雲一つない青空っていうのがトラウマになりまして……」
  _
( ゚∀゚) 「……それでここまで落ちてきたってわけだ」

(゚、゚トソン 「ええ。このNBRで勝ち上がれば、そのへんの話はどうにかしてくれると。そういうふうに言われてます」

395名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:51:34 ID:xVzd4W620

  _
( ;゚∀゚) (……こういうタイプのクズに限って……変に強かったりするんだよなあ……! クソっ!)

(゚、゚トソン 「どうせ近付けば強制デュエルなんですから、門のすぐそばで待つなら起きてても寝てても同じかなーと思ってました。
       あれです、ログインボーナスを待つ感じで。登校《ログイン》してきた人たちをゆっくり狩っていこうかと。そろそろ目も覚めてきましたよ」
  _
( ;-∀-) (実力は元から折り紙付き、この土壇場で肚も据わってる。たぶん、かなりの強敵ではある……が――――)


 目の前の強敵と対峙して、その頬には冷や汗が浮かぶ。しかし――

  _
( -∀-) (一度、こうして対峙した以上は……今から、泣いても、喚いても、無意味)

 
 彼の名は、ジョルジュ長岡。

  _
( ゚∀゚) (息を吸って、腹をくくって――後は、ただ闘うだけだ!)

 無駄なことはしなくていい、何事も最短経路を通るべきという信念を持つデュエリスト。
 向い合った二人のデュエリストが、今、デュエルディスクを展開する。

396名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:52:35 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 「……あ、そういえばあれですね。私だけ自分語りしましたけど、あなたのほうはいいんですか?
       なんか、身の上話とか、そういう……遺言とか、あっ遺言って失礼ですね。こう、なんかないんです?」
  _
( ゚∀゚) 「聞きたいか?」

(゚、゚トソン 「いえ、全然」
  _
( ゚∀゚) 「だろうよ。そんな無駄な話はしねえ……やることは、シンプルに、たったひとつ――――」




  _
( ゚∀゚) 「「――デュエル!!」 (゚、゚トソン

397名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:53:27 ID:xVzd4W620


・TURN 1-
  _
( ゚∀゚) 「先攻は、こっちだ。俺のターン!」

 先攻1ターン目。長岡は5枚の手札に目を通すと、その内1枚のカードに手をかけて――そこで少し止まる。
  _
( ゚∀゚) 「……」

(゚、゚トソン 「どうかしましたか? なぜ初手から長考?」
  _
( ゚∀゚) 「……いや、なんつーか、皮肉な初手だなあって……魔法カード発動」
  _
( ゚∀゚) 「強欲で謙虚な壺!」


《強欲で謙虚な壺》
通常魔法
「強欲で謙虚な壺」は1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
(1):自分のデッキの上からカードを3枚めくり、
その中から1枚を選んで手札に加え、
その後残りのカードをデッキに戻す。


(゚、゚トソン 「む」
  _
( ゚∀゚) 「デッキの上から3枚チェック!」

っ《業炎のバリア-ファイヤー・フォース-》
っ《炎王獣ガルドニクス》
っ《ゾンビキャリア》

398名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:54:08 ID:xVzd4W620

  _
( ゚∀゚) 「俺はその中から1枚を選んで手札に加えるわけだが……」

(゚、゚トソン 「ふむ。SR、N、HNってとこですか」
  _
( ゚∀゚)
  _
( ゚∀゚) 「……あの、HNってなに?」

(゚、゚トソン 「ハイノーマル」
  _
( ゚∀゚) 「……」
  _
( ゚∀゚) 「はい……のーまる……?」

(゚、゚トソン 「まあ、カードゲームじゃあんまり聞き慣れないレア度かもしれませんね」
  _
( ゚∀゚) 「……とにかく! 《炎王獣ガルドニクス》を手札に加える!」

(゚、゚トソン 「え、それですか? なんで好き好んでSRを捨てますかね……」
  _
( ゚∀゚) 「……念のため聞くけど、SRってのもたぶん、スピードロイドのことでは、ない……ん、だろうな……?」

(゚、゚トソン 「当たり前じゃないですか。スーパーレアってやつですよ」
  _
( ;゚∀゚) 「(……文化が違う!)とにかく。とにかく! モンスターと伏せカードを1枚ずつ出して、これでターン終了!」

399名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:54:53 ID:xVzd4W620


・TURN 2-

(゚、゚トソン 「では、私のターンですか。ドロー」
  _
( ゚∀゚) (さあ……どう出てくる……?)

(゚、゚トソン 「魔法カード。ワン・フォー・ワンを発動します」

(゚、゚トソン 「手札のレベル・スティーラーを墓地に送り、デッキから――レベル1、イービル・ソーンを特殊召喚」

(゚、゚トソン 「で、イービル・ソーンの効果発動。分裂!」
  _
( ;゚∀゚) 「いてっ」LP:8000→7700


《ワン・フォー・ワン》
通常魔法(制限カード)
(1):手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。
手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。

《イービル・ソーン》
星1/闇属性/植物族/攻 100/守 300
このカードをリリースして発動する。
相手ライフに300ポイントダメージを与え、
自分のデッキから「イービル・ソーン」を
2体まで表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚した「イービル・ソーン」は効果を発動する事ができない。

400名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:55:44 ID:xVzd4W620

  _
( ゚∀゚) (……《スティーラー》? ソリティア狙いか……)
  _
( ゚∀゚) (……このカードプールで? いや、っていうか《イービル・ソーン》……)


【(゚、゚トソン】
《イービル・ソーン》 ☆1
《イービル・ソーン》 ☆1


(゚、゚トソン 「では、さっそく。2体並んだレベル1、イービル・ソーン2体で――オーバーレイ」
  _
( ゚∀゚) (――――いきなりか! なんだ……!?)

(゚、゚トソン 「さて……本って、読みますか?」
  _
( ゚∀゚) 「……あ?」

401名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:56:33 ID:xVzd4W620



(゚、゚トソン 「本。そう、本です。本。よく言いますよね、『本を読め』って」

(゚、゚トソン 「でも、本がその力を十分に発揮するには、本棚が必要なんです。わかりますか?」
  _
( ゚∀゚) 「……」


(゚、゚トソン 「知識――力というものは、十分な種類を蓄えた上で、さらに。
       それを必要な場面で必要なだけ引き出すことができて、初めて意味を持つ。そういうものです」


(゚、゚トソン 「まあ、何が言いたいかというと―――――」

402名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:57:17 ID:xVzd4W620







            /`l _
            ,、.   l  |/ 〉
         ,l |  l  |レ'
         ,! L.-ヾ=,'
      ,.-'´  _, - '_´
     (_,.- '´| L-'´ _)    ___
       ,.-'´  ,.-'"   ◯(___  .)     _
      {,.- '´| |        / /   ., ´ _ `ヽ
          、|,i       / /    ( _,´◯`、_)
                ( _/      ., ´  ̄ `ヽ   _,,..、       ,..、
                         {  ( ̄)  }  ヽ `ー、   / ア
                         ヽ._  ̄ _ノ   ヽ、  'l  / /
                            . ̄        `ー',/  /
                                        /  /´
                                      「  /
                                     `''"

403名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:58:19 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 「『本棚』をさらに拡大すると、それは『書庫』になる、って話です」


《No.78 ナンバーズ・アーカイブ》
ランク1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0 【No.】
レベル1モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
自分のエクストラデッキのカードを相手はランダムに1枚選ぶ。
それが「No.1」〜「No.99」のいずれかの「No.」モンスターだった場合、
自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに除外される。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。
この効果は相手ターンでも発動できる。

  _
( ;゚∀゚) 「ナンバーズ・アーカイブ……!」

(゚、゚トソン 「その点で行くと、この書庫は役立たずもいいところです。まだNBRも序盤の序盤、私個人の蔵書量なんかたかが知れてるってもんですし」

(゚、゚トソン 「何より、何を引き出してくるかがランダムってのがもう話にならない。レファレンスサービスのレの字もない。
       というかもうこれ書庫じゃないですよ。どっちかというとガチャとかそういうものに近いですよ。それもかなり粗悪な」
  _
( ;゚∀゚) 「……」

(゚、゚トソン 「でも、そこで気付いちゃったんですね、私は」

404名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:58:59 ID:xVzd4W620

  _
( ;゚∀゚) (《ナンバーズ・アーカイブ》……このNBRルールにおいては、かなりアクの強いナンバーズ……)
  _
( ゚∀゚) (……それを……)



(゚、゚トソン 「”これがガチャだというのなら、むしろ私の得意分野なのでは……?” ……と。――――エクシーズ素材を1つ使い、ナンバーズ・アーカイブ効果発動!」


  _
( ;゚∀゚) (……一番持ってちゃダメそうなやつが持ってるってのはどういうことだよ!)


(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
自分のエクストラデッキのカードを相手はランダムに1枚選ぶ。
それが「No.1」〜「No.99」のいずれかの「No.」モンスターだった場合、
自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。


(゚、゚トソン 「さあ! 私のエクストラデッキは今《アーカイブ》を出したので1枚減って――
       残り14枚! あなたには、この14枚の中から1枚ランダムに選んでもらいます!」

(゚、゚トソン 「そして選んだその1枚が、もしも《ナンバーズ》だった場合……《No.1》から《No.99》までの、どれかに当てはまる《ナンバーズ》だった場合!」

(゚、゚トソン 「そのモンスターを! その場で! この《ナンバーズ・アーカイブ》の上に重ねて! エクシーズ召喚することができる!」

405名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 17:59:39 ID:xVzd4W620



(゚、゚トソン 「さあ……さあ。さあ! 選んでもらいましょうか!」


【(゚、゚トソン's EX deck】
 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

  _
( ;゚∀゚) (14枚……14枚!)


――――

(゚、゚トソン 『私個人の蔵書量なんかたかが知れてるってもんですし――』

――――

  _
( ;゚∀゚) (――とは言ってたが! 言ってたが!!)
  _
( ;゚∀゚) (……こいつ、何枚くらい持ってんだ……!?)

(゚、゚トソン 「わかっています、わかっています。あなたが言いたいことはわかっています。
       誰が引こうとランダムはランダム。何が出るかはわからない。ガチャに流れなんてない!」

406名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:00:20 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 「しかし、しかし、しかしですよ。人並みにゲームをやったことがあれば、誰でも一度は感じたはずです! 『物欲センサー』の存在を!」

(゚、゚トソン 「あれが欲しい、これが欲しいと望んだものに限って手に入らない! 何かのセンサーが働いているかのように!」

(゚、゚トソン 「ゆえに私は他人に轢かせる! 物欲にまみれた自分ではなく、そのゲームをろくに知りもしない、
       何がアタリなのかも知らないような他人に引かせたほうがいいものが出る!」

(゚、゚トソン 「……いや、むしろこの場においては! 『ナンバーズが出ないほうがありがたい』と望むあなたに選ばせれば!
       そこであなたの物欲センサーが作動し――逆にナンバーズが呼べる!!」
  _
( #゚∀゚) 「ごちゃごちゃごちゃごちゃうっせーんだよ!! 一番左端!! そいつを出せ!」

(゚、゚*トソン 「よくぞ選んでくれました! このカードは――――」






デレレレレレレレレレレ.............





デン!!!!!

407名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:01:00 ID:xVzd4W620









《波動竜フォノン・ドラゴン》
星4/闇属性/ドラゴン族/攻1900/守 800 【シンクロ/チューナー】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、
1〜3までのレベルを宣言して発動できる。
このカードのレベルは宣言したレベルになる。
この効果を発動したターン、
自分はこのカードをシンクロ素材としたシンクロ召喚以外の特殊召喚ができない。
自分は「波動竜フォノン・ドラゴン」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。



(´、`トソン 「モンスターを1体守備表示でセットして、ターンエンドです」
  _
( ゚∀゚) (……シンクロチューナー……?)


・TURN 2- 終了
  _
( ゚∀゚) 手札:3 LP8000
場:《裏守備》 / 伏せ:1枚

(゚、゚トソン 手札:3 LP8000
場:《-No.78-ナンバーズ・アーカイブ*1》@DEF 0 《裏守備》

408名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:01:44 ID:xVzd4W620

・TURN 3-

  _
( ゚∀゚) 「俺のターン、ドロー。……」
  _
( ゚∀゚) (……リクルーターの《ガルドニクス》を手札に入れた、ってのを見せてから裏守備で出せば、殴るだけ無駄だろうと思ってスルーしてくれるかも……とは、思ってたが)
  _
( ゚∀゚) 「(そもそも攻撃されないってのも、それはそれでなんかアレだな)裏守備モンスターを反転召喚。このモンスターは――」


《ステルスバード》
星3/闇属性/鳥獣族/攻 700/守1700
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。
このカードが反転召喚に成功した時、相手ライフに1000ポイントダメージを与える。

  _
( ゚∀゚) 「――ステルスバード! その効果で、おまえに1000ポイントのダメージだ!」

(゚、゚トソン 「む」 LP:8000→7000
  _
( ゚∀゚) 「さて……(アーカイブの守備力はゼロ。伏せカードもない……)」
  _
( ゚∀゚) 「バトルフェイズ。ステルスバードで、ナンバーズ・アーカイブを攻撃!」

  _
( ゚∀゚):《ステルスバード》@ATK 700
(゚、゚トソン:《-No.78-ナンバーズ・アーカイブ*1》@DEF 0

409名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:02:26 ID:xVzd4W620




《-No.78-ナンバーズ・アーカイブ *1 → 0 》



(゚、゚トソン 「ナンバーズ・アーカイブの効果は――相手ターンでも発動可能!」
  _
( ;゚∀゚) (まあ、そうなるよな……!)

(゚、゚トソン 「私のエクストラデッキは、依然として残り14枚。さて……」

(゚、゚トソン 「どれが、ナンバーズだと思います?」

【(゚、゚トソン's EX deck】
 ■ ■ ■ ■ ■
 ■ ■ ■ ■ ■
 ■ ■ ■ ■  
  _
( ;゚∀゚) 「『どれがナンバーズ"じゃない"と思います?』って聞けよ。俺の気持ちも考えろ……」
  _
( ゚∀゚) 「……右から2列目の下から2番目!」

(゚、゚トソン 「向かって右ですか? 私から見て?」
  _
( ゚∀゚) 「俺から見て右だ!」

410名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:03:56 ID:xVzd4W620






――――――――――――――― "Screenshot Is Being Saved......." ――――――――――――――――


                          _
                         ., ´ _ `ヽ      
                        ( _,´◯`、_)     | ̄ ̄ )
                        ./´ )        L _j ̄   .        ,、    <フ    ,、  ./ 7 / 7
                        (   ̄ ̄ )    l´`、◯,´`!       <二、ニ>     / /  /_/ /_/
                          ̄ ̄ ̄      ヽ _  ̄ _ノ    .      <二、 ニ>  <二_/  <> <>
                                     . ̄           `┘


―――――――――――――――― ".......By Force Focus" ――――――――――――――――――――


  _
( ;゚∀゚) 「!?」



(゚、゚トソン 「大当たりです。と、いうわけで――」

411名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:04:39 ID:xVzd4W620


             | ̄ |\
            └、┘ .| r─r、
    ,-‐=‐-、、/ニ/二l-|  |-l__ll ̄,'ヽ
  ,イ二ニ=-ニム`丶、..二二二二| 弋__',ノ  _
 ,イニク'    ,r|i:::::::::::ヽ、`ヽ  |\___r‐''''''/ヽ l\
 {三{    /;;;;;}}:::::::::::::',::::',::', . | {;;;;,':::i::::::::i   i.l\l
 マニム   .弋;;∥:::::::::::::,'::::::i::::i::| .};;;',:::i::::::::',  ,'.i、 .l
  ゙マlム_ _../ノ:::::::::::::ノ:::::::ノ::i:::| ゝ-イ ゝ--ゝイ|::::::ヽ
   `゛ー‐, イ::::::::,, -'':::::::ノ::ノ::::|  |       .|:::::, ---lニニニl──‐ァ
        ̄ ̄ |゙ーニニイ:::: |  |       .|:::,'::::::::::iニニニl:::::::::/
..        { ̄|       .|  |       .|:::',::::::::::i、ニニニl::::::/
           ̄|  .,-‐-、   |  |       .|:::ニl二二‐‐‐‐イ ̄
   ∧     _ |  { 25 }   .|  {≧、_    .|、,'::::::::::::::::|
  (三〉=-‐''" `゙|.  ゙--‐"  .|  |  _\-=:::',___|
   ∨       |二二二二二|二二二ニ=-'''\、彡
              ||    ||     _| |_ .\.、
        {三三三)⊃  (i ii i) ,, -''"Y`ヽ } \\
                      iooi ''",, -''",, -''" ゙‐-=()=-‐"
                  (◎) (◎)"


(゚、゚トソン 「あなたが選んだのは、25番。《ナンバーズ・アーカイブ》は、このたびめでたく《重装光学撮影機フォーカス・フォース》に進化しました」


【(゚、゚トソン】
《-No.78-ナンバーズ・アーカイブ*1→0》
  →《-No.25-重装光学撮影機フォーカス・フォース*1》


  _
( ゚∀゚) 「……」

412名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:05:23 ID:xVzd4W620

《No.25 重装光学撮影機フォーカス・フォース》
ランク6/光属性/機械族/攻2800/守2400 【No.】
レベル6モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上のレベル5以上の効果モンスター1体を選択して発動できる。
選択した相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。


  _
( ゚∀゚) 

  _
( ゚∀゚) 「で?」


(゚、゚トソン 「で、と言われましても……。バトルフェイズ、どうするんですか?」

【(゚、゚トソン】
《-No.25-重装光学撮影機フォーカス・フォース*1》@ATK2800
《裏守備》

《ステルスバード》@ATK700
【( ゚∀゚)】

  _
( ゚∀゚) (……いや、まあ、ステルスバードじゃ勝てねえんだけど……裏守備は……)

413名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:06:05 ID:xVzd4W620

  _
( ゚∀゚) 「(……ATK700ぽっちで無理に殴ることもねえか……)バトルフェイズは終了だ。メインフェイズ2、ステルスバードの効果発動」
  _
( ゚∀゚) 「ステルスバードは1ターンに1度、裏守備表示にすることができる。加えて、さらにモンスターを1体、裏守備表示でセット」
  _
( ゚∀゚) 「俺は、これでターン終了……」


(゚、゚トソン 「そして、この書庫もどきが粗悪なものである一番の理由……」


自分のエクストラデッキのカードを相手はランダムに1枚選ぶ。
それが「No.1」〜「No.99」のいずれかの「No.」モンスターだった場合、
自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

”この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに除外される。”


(゚、゚トソン 「ナンバーズ・アーカイブは、1〜99までの範囲であれば、どんなナンバーズであろうと召喚できる可能性を秘めている……が、そのかわり」

(゚、゚トソン 「この効果で召喚したナンバーズは、そのターンのエンドフェイズが来ると、ゲームから除外されてしまう。
       1ターンしかもたない幻像、書面で得られる知識なんかその程度ってことですかね」

(゚、゚トソン 「にしても読んだ本の内容が1ターンで抜けてちゃ世話ないですよ。好きなキャラガチャで引くだけ引いてそれで満足して育てないアレと似てます」
  _
( ゚∀゚) 「……」

(゚、゚トソン 「……あ、私のターンですよね?」
  _
( ;゚∀゚) 「そうだよ……(いまいち何がしたいのか読めねえ……)」

414名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:06:50 ID:xVzd4W620


・TURN 3- 終了
  _
( ゚∀゚) 手札:3 LP:7700
場:《裏守備(ステルスバード)》 《裏守備》 / 伏せ:1枚

(゚、゚トソン 手札:3 LP:7000
場:《裏守備》



・TURN 4-

(゚、゚トソン 「では私のターン、ドロー。魔法カードを発動、おろかな埋葬」

(゚、゚トソン 「グローアップ・バルブをデッキから墓地に送ります」
  _
( ゚∀゚) (……《No.78》と《No.25》は見えてる。それで使用可能になる分と、それに加えて……)
  _
( ゚∀゚) (スティーラーが600/0。……バルブが100/100、イービルソーンが100/300……そのあたりがまだ残ってる……)

(゚、゚トソン 「で、私の場のこの裏守備モンスター、なんだと思います?」
  _
( ゚∀゚) 「は?」

(゚、゚トソン 「反転召喚、Xセイバー・パシウル。☆2チューナーです」

《X-セイバー パシウル》
星2/地属性/戦士族/攻 100/守 0 【チューナー】
(1):このカードは戦闘では破壊されない。
(2):相手スタンバイフェイズに発動する。
自分は1000ダメージを受ける。
この効果はこのカードがモンスターゾーンに
表側守備表示で存在する場合に発動と処理を行う。

415名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:07:32 ID:xVzd4W620

  _
( ゚∀゚) (100/0……いや、チューナー?)

■⊂(゚、゚トソン 「そしてこの手札、なんだと思います?」 ペラリ
  _
( ゚∀゚) 「……」

(゚、゚トソン 「なんと、マジック・ストライカー。墓地のワン・フォー・ワンを除外して、手札から特殊召喚しますよ」

《マジック・ストライカー》
星3/地属性/戦士族/攻 600/守 200
このカードは自分の墓地に存在する魔法カード1枚を
ゲームから除外し、手札から特殊召喚する事ができる。
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。


【(゚、゚トソン】
《X-セイバー パシウル》 ☆2 [チューナー]
《マジック・ストライカー》 ☆3

  _
( ゚∀゚) 「……」

(゚、゚トソン 「で……何が出ると思います?」
  _
( ゚∀゚) 「……さあ? 見てみなきゃわかんねーな」

(゚、゚トソン 「そう、引くまではわからない。☆2のパシウルで、☆3のマジック・ストライカーをチューニング。何が出るかな、何が出るかな――」

416名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:08:13 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 「☆5。まあRってとこです、Xセイバーウェインをシンクロ召喚」

《X-セイバー ウェイン》
星5/地属性/戦士族/攻2100/守 400 【シンクロ】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードがS召喚に成功した時に発動できる。
手札からレベル4以下の戦士族モンスター1体を特殊召喚する。
  _
( ゚∀゚) (……守備400! 《No.X4》……)

(゚、゚トソン 「ひとつしか効果のない☆5シンクロ。ガチャで引いたとしたら嬉しいかどうかは微妙なとこですが、だからって使えないわけじゃありません」

(゚、゚トソン 「ウェインがシンクロ召喚に成功したことで、私は手札の戦士族モンスター1体――マックス・ウォリアーを特殊召喚。で!」

《マックス・ウォリアー》:星4/風属性/戦士族/攻1800/守 800
  _
( ゚∀゚) 「?」

(゚、゚トソン 「単発で満足できますか? ガチャというのは運試し。1回回してそれで終わりじゃつまらないですよね。正月のおみくじだって5回くらいは引くでしょう?」
  _
( ゚∀゚) 「は?」

(゚、゚トソン 「そうでしょう引くでしょう。というわけで、墓地の虫と球根の効果を発動です」
  _
( ゚∀゚) (いや、おみくじは普通1回……)

417名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:08:56 ID:xVzd4W620

《レベル・スティーラー》
星1/闇属性/昆虫族/攻 600/守 0
(1):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、
アドバンス召喚以外のためにはリリースできない。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分フィールドのレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのレベルを1つ下げ、
このカードを墓地から特殊召喚する。

《グローアップ・バルブ》
星1/地属性/植物族/攻 100/守 100 【チューナー】
「グローアップ・バルブ」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合に発動できる。
自分のデッキの一番上のカードを墓地へ送り、
このカードを墓地から特殊召喚する。


(゚、゚トソン 「ウェインのレベルを☆5から☆4に下げることで、レベル・スティーラーが。
       私のデッキの一番上、《ボルト・ヘッジホッグ》を墓地に送ることで、グローアップ・バルブが。それぞれ蘇ります」

【(゚、゚トソン】
《X-セイバー ウェイン》 ☆5→4
《レベル・スティーラー》 ☆1
《グローアップ・バルブ》 ☆1 [チューナー]
《マックス・ウォリアー》 ☆4

418名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:09:36 ID:xVzd4W620

(゚、゚トソン 「というわけで、何が出ると思います?」
  _
( ゚∀゚) 「……」

(゚、゚トソン 「レベル・スティーラー、グローアップ・バルブ。どっちも☆1で、バルブのほうはチューナーです。ですから――」

(゚、゚トソン 「シンクロ召喚。フォーミュラ・シンクロン!」

《フォーミュラ・シンクロン》
星2/光属性/機械族/攻 200/守1500 【シンクロ/チューナー】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体
(1):このカードがS召喚に成功した時に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
(2):相手メインフェイズに発動できる。
このカードを含む自分フィールドのモンスターをS素材としてS召喚する。

(゚、゚トソン 「ユーザーに優しいフォーミュロンくんは、ログインボーナスで1枚チケットを渡してくれます。カードドロー。しかし悲しいことに!」

(゚、゚トソン 「フォーミュロンくん自身も、強化アイテムなので――ログインボーナスを貰うだけ貰って、
       後は用済みとばかりにすぐ素材に使って終わりにしてしまう。そんな非道なプレイヤーも多い」

(゚、゚トソン 「というわけで、☆4マックス・ウォリアーと☆2チューナーフォーミュラ・シンクロンで――何が出ると思います?」
  _
( ゚∀゚) 「……」

(゚、゚トソン 「今度は、なかなかいいカードですよ。SSRとまでは言いませんが、当たりと言ってさしつかえない。レベル6シンクロ、その名は――」

419名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:10:16 ID:xVzd4W620

(゚、゚トソン 「瑚之龍(コーラル・ドラゴン)」


《瑚之龍(コーラル・ドラゴン)》
星6/水属性/ドラゴン族/攻2400/守 500 【シンクロ/チューナー】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「瑚之龍」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨て、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):S召喚したこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。


(゚、゚トソン 「即戦力として採用です。手札のカードを1枚捨てることで、コーラル・ドラゴンはその伏せカードを破壊する!」
  _
( ;゚∀゚) 「ぬぐ……」
[ destory! →《魔法の筒》 ]

(゚、゚トソン 「魔法の筒。ふむ……」
  _
( ;゚∀゚) (……そりゃこのご時世、そう簡単に発動できるとは思っちゃいなかったが……貴重なダメージソースが……)

(゚、゚トソン 「まあ、それはそうと。今捨てたカード、何だと思います?

420名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:10:57 ID:xVzd4W620


《ヴォルカニック・バレット》
星1/炎属性/炎族/攻 100/守 0
このカードが墓地に存在する場合、
自分のメインフェイズ時に1度、500ライフポイントを払う事で、
デッキから「ヴォルカニック・バレット」1体を手札に加える。

  _
( ゚∀゚) 「……弾丸まで完備してるってわけだ」

(゚、゚トソン 「やっぱり大事なのは物量であり回転数なんですよ。500ポイントのライフを払って、デッキから2枚目のバレットを補充します」LP:7000→6500


(゚、゚トソン 「さて、それではバトル――と、行く前に」

(゚、゚トソン 「コーラルドラゴンは、シンクロモンスターであると同時に、チューナーモンスターでもあります。そう、フォーミュロンくんと同じタイプのユニットです」

(゚、゚トソン 「ですから――彼は、《特訓》ができる」
  _
( ゚∀゚) 「……あ?」

(゚、゚トソン 「同じカードを重ねて特訓。よくある仕様でしょう?」


【(゚、゚トソン】
《X-セイバー ウェイン》 ☆4
《瑚之龍》 ☆6→☆5 [チューナー]
《レベル・スティーラー》 ☆1

421名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:11:38 ID:xVzd4W620

  _
( ;゚∀゚) (――スティーラーを噛ませた単独シンクロ! 上級チューナーの特権か!)
                                    チューニング
(゚、゚トソン 「☆1レベル・スティーラーを、☆5になった瑚之龍で《特訓》!」

(゚、゚*トソン 「何が出ると思います? 何を引くと思います!? 特訓によって《瑚之龍》は新たな姿を得て強くなる――」

《フレムベル・ウルキサス》
星6/炎属性/炎族/攻2100/守 400 【シンクロ】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
また、このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、
このカードの攻撃力は300ポイントアップする。

(゚、゚*トソン 「――☆6! フレムベル・ウルキサスをシンクロ召喚!」
  _
( ;゚∀゚) (貫通!)

(゚、゚トソン 「シンクロ召喚したコーラルドラゴンが墓地へ送られたので、私はカードを1枚ドロー。では――」

(゚、゚トソン 「――改まってバトルフェイズ。ガチャはあくまでガチャであり、ゲーム部分が本懐です。いま存分に振るうとき!」

422名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:12:21 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 「フレムベル・ウルキサスで、ステルスバードを攻撃。その守備力を越えたぶんだけダメージを与える!」

(゚、゚トソン:《フレムベル・ウルキサス》@ATK2100
( ゚∀゚):《裏守備》→《ステルスバード》@DEF1700
  _
( ;゚∀゚) 「ぬぐ……!」LP:7700→7300

(゚、゚トソン 「そしてウルキサスは相手プレイヤーにダメージを与えるたびに攻撃力を上げていく……名付けて、”炎上商法”の能力を持ちます!」

【(゚、゚トソン】
《フレムベル・ウルキサス》@ATK2100 → 2400
《X-セイバー ウェイン》@ATK2100

《裏守備》@DEF ???
【( ゚∀゚)】

(゚、゚トソン 「で、まあ十中八九あれだと思うので、一応ウェインでも攻撃しておきます。その裏守備モンスター、たぶんガルドニクスに攻撃」
  _
( ゚∀゚) 「……当たりだよ。だが!」


(゚、゚トソン:《X-セイバー ウェイン》@ATK2100
( ゚∀゚):《裏守備》→《炎王獣ガルドニクス》@DEF1700

423名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:13:02 ID:xVzd4W620

《炎王獣 ガルドニクス》
星3/炎属性/鳥獣族/攻 700/守1700
自分フィールド上に表側表示で存在する
「炎王」と名のついたモンスターがカードの効果によって破壊された場合、
このカードを手札から特殊召喚できる。
また、このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合、
デッキから「炎王獣」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。

  _
( ゚∀゚) 「ガルドニクスが破壊されたとき、俺はデッキから炎王獣モンスター1体を特殊召喚することができる……。2体目のガルドニクスを召喚! これで場を繋ぐ!」

(゚、゚トソン 「まあ、同じカードを重ねて特訓とは言いましたけどね。しかしあなたのその《ガルドニクス》、
       それはいくら重ねたところで《炎王神獣》のほうのガルドニクスにはなりませんよ?」
  _
( ;゚∀゚) 「うるせー余計なお世話だよ!! あるもので戦うしかねーのがこのデュエルだろうが!」

(゚、゚トソン 「その気持ちは痛いほどわかりますが。私は、これでターンを終了」


・TURN 4- 終了
  _
( ゚∀゚) 手札:3 LP:7300
場:《炎王獣ガルドニクス》@DEF1700

(゚、゚トソン 手札:3 LP:6500
場:《フレムベル・ウルキサス》@ATK2400 《X-セイバー ウェイン》@ATK2100

424名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:13:43 ID:xVzd4W620

・TURN 5-

  _
( ゚∀゚)っ■ 「……俺のターン。ドロー!」 バッ
  _
( ゚∀゚)っ■ 「……」
  _
( ゚∀゚) (《ウルキサス》の300アップが地味に鬱陶しい……あれがなければさっくりと処理できたものを……)
  _
( ゚∀゚) 「(だが……)魔法カード、強欲で貪欲な壺、発動!」

《強欲で貪欲な壺》
通常魔法
「強欲で貪欲な壺」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分のデッキの上からカード10枚を裏側表示で除外して発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
  _
( ゚∀゚) 「デッキの上からカードを10枚裏向きのまま除外する。それと引き換えに、俺は手札を2枚補充!」

(゚、゚トソン 「……あだ名つけられたのが、これが出る前の話で。ほんとよかったと思いますよ」
  _
( ゚∀゚) (もともと、飛んで困るカードなんか、2枚目3枚目の《ガルドニクス》くらいしか……)

425名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:14:25 ID:xVzd4W620

       _
■■⊂( ゚∀゚) 「ねーんだ、よっ! ゾンビキャリアを召喚!」

(゚、゚トソン 「む」

【( ゚∀゚)】
《炎王獣ガルドニクス》 ☆3
《ゾンビキャリア》 ☆2 [チューナー]

  _
( ゚∀゚) 「そりゃ、俺だってわかってる。《ガルドニクス》にはなれねーなんて俺だってじゅーぶんわかってる! だがなあ、このガルドニクスだって鍛えりゃ立派な鳥になる!」
  _
( ゚∀゚) 「レベル3、鳥獣族のガルドニクスにレベル2チューナーゾンビキャリアをチューニング。シンクロ召喚!」

(゚、゚トソン 「……鳥獣族?」

  _
( ゚∀゚) 「そう、旋風の――――ボルテクス!」


《旋風のボルテクス》
星5/風属性/鳥獣族/攻2100/守 700 【シンクロ】
チューナー+チューナー以外の鳥獣族モンスター1体以上
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分のデッキからレベル4以下の鳥獣族モンスター1体を特殊召喚する事ができる。

426名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:15:07 ID:xVzd4W620


〜〜
  _
( ゚∀゚) チラッ
っ■■■■■


【No.47 ナイトメア・シャーク】【No.7 ラッキー・ストライプ】【旋風のボルテクス】【旋風のボルテクス】【旋風のボルテクス】

  _
( ゚∀゚)

  _
( -∀゚) =3 「………フゥ〜〜〜ーーーーー……………」
  _
(;;-∀゚) ブワッ
  _
(;;゚∀゚)(た、助かった……危なかった……!! 出せもしないボルテクスを数合わせに3枚も積んどいた甲斐があった……!!)

〜〜

  _
( ゚∀゚) (俺の命を救ったボルテクス……使えねーと思ってたが、《No.7》を手に入れてからは……出せないことはなくなったボルテクス!)
  _
( ゚∀゚) 「(頼む! 今度も俺の命を繋いでくれ……!!)バトルだ! ボルテクスでウェインに攻撃して相打ち!」

  _
( ゚∀゚) 《旋風のボルテクス》@ATK2100
(゚、゚トソン:《X-セイバー ウェイン》@ATK2100

427名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:15:49 ID:xVzd4W620



(゚、゚トソン 「む……っ」
  _
( ゚∀゚) 「相打ちは相打ちだが……ボルテクスには効果がある! テメーのウェインが手札から呼ぶなら、俺のボルテクスはデッキから呼ぶ!」
  _
( ゚∀゚) 「ボルテクスが戦闘で破壊されたとき、俺はデッキから☆4以下の鳥獣族モンスターを特殊召喚できる!
       デッキという巣から落ちた雛鳥、この場におけるその鳥の名は――」
  _
( ゚∀゚) 「ステルスバード! 2体目を特殊召喚だ!」

《ステルスバード》:星3/闇属性/鳥獣族/攻 700/守1700

(゚、゚トソン 「……」
  _                                ス  テ  ル  ス 
( ゚∀゚) 「ステルスバードはその名の通り1ターンに1度裏側守備表示にすることができる。リバースカードを1枚伏せてターン終了!」

・TURN 5- 終了
  _
( ゚∀゚) 手札:3 LP:7300
場:《裏守備(ステルスバード)》 / 伏せ:1枚

(゚、゚トソン 手札:3 LP:6500
場:《フレムベル・ウルキサス》@ATK2400

428名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:16:31 ID:xVzd4W620


・TURN 6-


(゚、゚トソン 「わたしのターン、ドローです。ひとまずはヴォルカニックバレットの効果、3枚目を補充しておきましょう」 LP:6500→6000
  _
( ゚∀゚) 「……」

(゚、゚トソン 「場のウルキサスのレベルを1つ下げて、レベル・スティーラーを特殊召喚します。……ここで速攻魔法」

(゚、゚トソン 「マグネット・リバースを発動」

《マグネット・リバース》
速攻魔法
(1):自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
機械族または岩石族の通常召喚できないモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

(゚、゚トソン 「墓地、でなければ除外ゾーンにいるモンスターの中から……”通常召喚できない”機械・岩石族を、1体選んで復活させる」

(゚、゚トソン 「”通常召喚できない”……そう、たとえば、シンクロモンスターだとか、エクシーズモンスターだとか……
       そういうやつのことです。あれですね、限定ガチャからだけ出てくる感じの」
  _
( ゚∀゚) (……なるほど。《アーカイブ》から出たナンバーズは、どうせそのターン限りで除外されるが……)
  _
( ゚∀゚) 「除外された後も、これで使い倒そうって腹だったわけだ……!」
                             カ メ ラ
(゚、゚トソン 「まあ、その通りといえばその通り。《No.25》を呼び戻してもいいんですがね。ただ……」

(゚、゚トソン 「今のこのフィールドは、スクリーンショットを撮ってtwitterに上げるほど豪華なものでもない。カメラは必要ありません」
  _
( ゚∀゚) 「は?」

429名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:17:14 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 「というわけで、磁力によって帰ってくるのは……墓地から《フォーミュラ・シンクロン》です」
  _
( ゚∀゚) 「……」

【(゚、゚トソン】
《フレムベル・ウルキサス》 ☆6→☆5
《レベル・スティーラー》 ☆1
《フォーミュラ・シンクロン》 ☆2 [チューナー]

(゚、゚トソン 「☆2のチューナー、フォーミュラ・シンクロン。☆1、レベル・スティーラー」

(゚、゚トソン 「……何が出ると思いま」
  _
( ゚∀゚) 「それはもういい」

(´、`トソン ショボン

(´、`トソン 「……☆3、チューナー……このゲームのマスコットキャラと噂の、《たつのこ》をシンクロ召喚します」

《たつのこ》
星3/水属性/幻竜族/攻1700/守 500 【シンクロ/チューナー】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(゚、゚トソン 「で、もう1度、ウルキサスのレベルを1つ下げて、レベル・スティーラーを復活。で、何が出ると……は、もういいって言われたので……」

430名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:17:57 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 「☆3たつのこと☆1スティーラーで、シンクロ召喚。波動竜フォノン・ドラゴン」

《波動竜フォノン・ドラゴン》
星4/闇属性/ドラゴン族/攻1900/守 800 【シンクロ/チューナー】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
  _
( ゚∀゚) 「……」


【(゚、゚トソン】
《フレムベル・ウルキサス》 ☆4
《波動竜フォノン・ドラゴン》 ☆4 [チューナー]

  _
( ゚∀゚) 「……結局、おまえは何がしたい?」

(゚、゚トソン


(゚、゚トソン ハッ!


(^、^トソン 「――さて、なんだと思います?」 ドヤァ

  _
( ゚∀゚) 「あ?」

(゚、゚トソン 「2回レベルを下げたことで、ウルキサスのレベルは4になっています。で、フォノンドラゴンのレベルも4」

431名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:18:37 ID:xVzd4W620

(゚、゚トソン 「というわけで――この2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚!」
  _
( ゚∀゚) (……エクシーズ?)

(゚、゚トソン 「デジタルなガチャには天井がない。でも、アナログなほうのガチャガチャには、補充する人が必要です。ランク4」

(゚、゚トソン 「ダイガスタ・エメラル」

《ダイガスタ・エメラル》
ランク4/風属性/岩石族/攻1800/守 800 【エクシーズ】
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分の墓地のモンスター3体を選択して発動できる。
選択したモンスター3体をデッキに加えてシャッフルする。
その後、デッキからカードを1枚ドローする。
●効果モンスター以外の
自分の墓地のモンスター1体を選択して特殊召喚する。


(゚、゚トソン 「その効果で――」
  _
( ゚∀゚) 「…………回りくどい!」

(゚、゚トソン 「えっ」

432名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:19:18 ID:xVzd4W620

  _
( ゚∀゚) 「さっきからまあ、ぐるぐるごちゃごちゃよくわかんねーシンクロばっか繰り返して、それで何をするかと思えば……」
  _
( ゚∀゚) 「やたらシンクロするのはいいが、最終的に出てくるカードはそこまで大したもんでもない! ランク4出すのにどんだけ手間かけてんだ!」

(゚、゚トソン 「と言われましても……」
  _
( ゚∀゚) 「ガチャ回すのが好きなら回せ、シンクロ回すのが好きなら回せ。だがなあ、あんまり回しすぎるとそれは空回りしてすっ転ぶ――」
  _
( ゚∀゚) 「リバースカード、オープン! 待って損した感はある、が、ここで食らえ――――《破壊輪》!」

(゚、゚;トソン 「!」
  _
( ゚∀゚) 「何枚も何枚も使ってシンクロ召喚した《フレムベル・ウルキサス》! 何体も何体も踏み台にして多段シンクロした《フォノン・ドラゴン》!」

  _
( ゚∀゚) 「そしてそれらを束ねて出された《ダイガスタ・エメラル》を――――」


《破壊輪》
通常罠(制限カード)
「破壊輪」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手ターンに、相手LPの数値以下の攻撃力を持つ
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターを破壊し、
自分はそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。
その後、自分が受けたダメージと同じ数値分のダメージを相手に与える。

  _
( #゚∀゚) 「この1枚で爆破する!」



  ――ダイガスタ・エメラル爆散!

433名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:20:05 ID:xVzd4W620


(゚、゚;トソン 「く……」 LP:6000→4200
  _
( ゚∀゚) 「なるほど金遣いの荒いやつだよおまえは! 強欲な壺って言われるだけある! でもなあ、これは真剣勝負だ! 現実だ!」 LP:7300→5500
  _
( ゚∀゚) 「ばら撒いた金を! モンスターを! ガチャに突っ込んだ金ぜんぶサルベージしてさらにドローなんて都合の良い話は通さねえ!」
  _
( ゚∀゚)9m 「その財布のひも、俺が締めてやる。ほどけないままで死んでもらう固結びだ!」 バァ――z___ン!!!

(゚、゚トソン 「……」

  _
( ゚∀゚)9m (……よし! それなりに効いた! 効いたというか!! 流れはつかめた感がある!)
  _
( ゚∀゚) (実際のところ何枚ナンバーズ持ってるのかは結局わかんねえ、が、俺より多いのは間違いない……)
  _
( ゚∀゚) (真っ向勝負じゃ不利なんだ。こうして揺さぶりかけてやったこの流れのまま、押し切るしか――)

(゚、゚トソン 「……手札から、ジャンク・シンクロンを召喚」
  _
( ;゚∀゚) (まだそんなもんあんのかよォー!?)

《ジャンク・シンクロン》
星3/闇属性/戦士族/攻1300/守 500 【チューナー】
(1):このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

434名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:20:47 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 「効果で、墓地からボルト・ヘッジホッグを特殊召喚して……☆2ボルトヘッジホッグと、☆3ジャンク・シンクロンで――」

(゚、゚トソン 「シンクロ召喚。転生竜サンサーラ」


《転生竜サンサーラ》
星5/闇属性/ドラゴン族/攻 100/守2600 【シンクロ】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「転生竜サンサーラ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードが相手の効果で墓地へ送られた場合、
または戦闘で破壊され墓地へ送られた場合、「転生竜サンサーラ」以外の
自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。


(゚、゚トソン 「守備表示です。カードを1枚伏せて、これでターンエンド」

  _
( ゚∀゚) (……サンサーラ。守りに入ったか……)


・TURN 6- 終了
  _
( ゚∀゚) 手札:3 LP:5500
場:《裏守備(ステルスバード)》

(゚、゚トソン 手札:3 LP:4200
場:《転生竜サンサーラ》@DEF2600 / 伏せ:1枚

  _
( ゚∀゚) (……なら……)

435名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:21:34 ID:xVzd4W620

・TURN 7-

  _
( ゚∀゚) 「俺のターン! ドロー!」
  _
( ゚∀゚) (……おそらくは、ここが……こここそが……攻めに転じるタイミング!)
  _
( ゚∀゚) 「墓地からゾンビキャリアの効果発――」

(゚、゚トソン 「リバースカードオープン!」
  _
( ゚∀゚) 「!?」

(゚、゚トソン 「エクシーズ・リボーン」

《エクシーズ・リボーン》
通常罠
(1):自分の墓地のXモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚し、このカードを下に重ねてX素材とする。

(゚、゚トソン 「その効果で蘇るのは―――ナンバーズ・アーカイブ!」

【(゚、゚トソン】
《転生竜サンサーラ》@DEF2600
《-No.78-ナンバーズ・アーカイブ*1》@DEF 0

436名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:22:16 ID:xVzd4W620

  _
( ゚∀゚) (このタイミングで《アーカイブ》の蘇生……? 何だ? 何のナンバーズが出したい……)
  _
( ゚∀゚) 「……それがどうした、ゾンビキャリアの効果! 手札を1枚、デッキの1番上に置くことで、ゾンビキャリアは自己再生する」


《ゾンビキャリア》
星2/闇属性/アンデット族/攻 400/守 200 【チューナー】
(1):このカードが墓地に存在する場合、
手札を1枚デッキの一番上に戻して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、
フィールドから離れた場合に除外される。

  _
( ゚∀゚) 「そして――ステルスバードを反転召喚! 効果発動、おまえに1000ポイントのダメージを与え――」

【( ゚∀゚)】
《ゾンビキャリア》 ☆2
《裏守備》→《ステルスバード》 ☆3

(゚、゚トソン 「そこで私も。その効果に対し、ナンバーズ・アーカイブの効果を発動します!」
  _
( ;゚∀゚) (……ここでか!?)

(゚、゚トソン 「私のエクストラデッキは――残り5枚! さあ、選んでもらいましょう!

437名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:22:56 ID:xVzd4W620

【(゚、゚トソン's EX deck】

 ■ ■ ■ ■ ■

  _
( ゚∀゚) (さっきよりは当たりやすくなってるか……。……が!)
  _
( ゚∀゚) 「だが、何だろうと1ターン限りだ! 真ん中のカードを俺は選ぶ!」

(゚、゚トソン 「楽しい楽しい抽選タイム。選ばれたこのモンスターの名は――――」



デレレレレレレレレ..........









      / `)
     (._ /     .| ̄ ̄ )
   l´`、◯,´`!     L _j ̄
    ヽ _  ̄ _ノ   l´`、◯,´`! .       ,、    <フ    ,、  ./ 7 / 7
     . ̄     ヽ _  ̄ _ノ      <二、ニ>     / /  /_/ /_/
              . ̄.        <二、 ニ>  <二_/  <> <>
                        `┘

438名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:23:41 ID:xVzd4W620

(゚、゚トソン 「当たり枠、No.65! 裁断魔人ジャッジ・バスターをエクシーズ召喚します!」


【(゚、゚トソン】
《転生竜サンサーラ》@DEF2600
《-No.78-ナンバーズ・アーカイブ*1→0》
 →《-No.65-裁断魔人ジャッジ・バスター*1》@DEF 0

  _
( #゚∀゚) 「――――それが、どうした!! ステルスバード!」

(゚、゚;トソン 「む……っ」 LP:4200→3200

  _
( ゚∀゚) 「牽制のつもりでタイミング間違えたか、なんだか知らねえが……そもそもが!」


《No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター》
ランク2/闇属性/悪魔族/攻1300/守 0 【No.】
闇属性レベル2モンスター×2
相手の効果モンスターの効果が発動した時、
このカードのエクシーズ素材を2つ取り除いて発動できる。
その発動を無効にし、相手ライフに500ポイントダメージを与える。


このカードのエクシーズ素材を”2つ”取り除いて発動できる。

439名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:24:22 ID:xVzd4W620

  _
( ゚∀゚) 「そいつの効果は、エクシーズ素材を2つ持ってなきゃ発動できねえ!」

(゚、゚トソン 「……」
      _
■⊂( #゚∀゚) 「エクシーズ・リボーンで復活した、素材の1個しかないアーカイブから出たところで! 何の意味もない――モンスター召喚!」

《ハウリング・ウォリアー》
星3/地属性/戦士族/攻 800/守 700
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
自分フィールド上に表側表示で存在する
モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターのレベルは3になる。
  _
( ゚∀゚) 「ハウリング・ウォリアー! その効果で、ゾンビキャリアのレベルを3にする!」

【( ゚∀゚)】
《ステルスバード》 ☆3
《ハウリング・ウォリアー》 ☆3
《ゾンビキャリア》 ☆2→☆3

(゚、゚トソン 「……と、なると」
  _
( #゚∀゚) 「レベル3! ハウリング・ウォリアーと、レベル3になったゾンビキャリア。この2体で――オーバーレイ!」

(゚、゚トソン 「やはり、来ますか……」

440名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:25:04 ID:xVzd4W620


  _
( ゚∀゚) 「目のない鮫には周りが見えない! だから代わりに夢を見る! だが、その夢さえ、悪夢!」




――――――― "A Nightmare On Elm Sea" ―――――――

        ―- 、/ヽ.ハ
     /   ./! l l !
     `ー ', ./ .! / .レ'
.       / 'ー 、'       
      / / ̄ヽヽ          
       //   .j/        .    , ― 、
                       ./   |    ___
           ,,_         / / |  |  ◯(___  .)
          /   \ ,.‐、 ,.、  (    ̄)L _j    / /
         `ー、  /.j .!l }     ̄ ̄  ◯   ./ /
             〉 .〈 .</j.ノ           ( _/
.         /,、 ',
.          '"´ \_,〉 ,.、
               レ'._
                〈/

――――――――― "Dreamin' Shark" ―――――――――



  _
( ゚∀゚) 「どこへ行こうと逃れられない、悪夢から悪夢へと泳ぐ鮫! ――No.47!」

441名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:25:44 ID:xVzd4W620




            _ <::::/  ー─- _
         _ <:::::::/      マム\::: ̄ ー- _
       _ <:::::::::::/         マム:::: ̄> _::::::::::>. 、
    _ <::::::::::::::/  lヽ       マム:::::::::::::::::::> _::::::::::>.
  _ <:::::::::::/:/.    l::::::.       l::::l::::::::::::::::::::::::::::::> _::::::
</:::::::::/:/、ヘ    /、:::::::.     /::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>
/:::::/::::::::/   、ヘ _/ヽ:::::/:ヘ__//-\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::/::::::/  __`ヽヽ//_,,',─‐ ´   ̄ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::/   /ーヽー->._ /{{{ lww/r‐‐--‐ァ、 \ \::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::/   / `ー彡_/ヘ 、/」 l\ニ=-  \ \ \::::::::::::::::::::::::
:::::::/   / /l __ノ、::/γ`ーイ彳\ー-ニ=-l',\. \ \ \::::::::::::::::::
::::/_// / l/::r‐' ̄ヽ ゝ _ノ:::l l /`ヽ`ーl l',‐--  _ \::::::::::::
:/ .  /  l/\   l、:\// l/    丶/ l ',      ̄ \::::::
    lー- 、弋 ∨ l::l\_ィ/ /     / ( ) `ヽ        \
    l  {_ } /  ∨. l::l\/l. /      `ー--、_/\
    /   }/   ∨.l::l   l/        \/...............\
   /  /7     ∨l:l  ',          \.................ヘ
  l ̄ ̄/l      ∨、  ',           \..............ヘ
  l............../       l..l\  ヽ{\           \...........ヘ
  l............/       /...}∠)  \l\          \........ヘ
  l.........、l       //',:::::l∠)  \ l\          \....ヘ
  l........l/          \l ∠).  \‐ゝ          ∨...ヘ
  l......./               ヽ   ',             ∨..ヘ
  l....、l                  ',   ',             ∨.ヘ
  l...、l                  l  .}             ∨.|l
  l...、l                 /l  /              ∨l
  l...、l                /ノ/               ',l
  l.....l               /ィ /
  l.....l           _ -≦_ -''"
  ',....l      -=ニ二 -‐  ̄
  ',..l   -=ニ二フ´/
   ',,l     //|/
.       / /
       //l|
       l/ ∧
       l///∧
       ∨///\


  _
( ゚∀゚) 「――――ナイトメア・シャーク!」

442名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:26:25 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 「……これが、あなたのナンバーズ。あなたがチュートリアルガチャで手に入れた――ナンバーズ!」
  _
( ゚∀゚) 「さて、ね。チュートリアルとは限んねえぜ(当たってるけど……)――エクシーズ素材を1つ使って、ナイトメアシャークの効果発動!


《No.47 ナイトメア・シャーク》
ランク3/水属性/海竜族/攻2000/守2000 【No.】
レベル3モンスター×2
このカードが特殊召喚に成功した時、
自分の手札・フィールド上から水属性・レベル3モンスター1体を選び、
このカードの下に重ねてエクシーズ素材とする事ができる。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
自分フィールド上の水属性モンスター1体を選択して発動できる。
このターン、選択したモンスター以外のモンスターは攻撃できず、
選択したモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できる。

  _
( ゚∀゚) 「自分の場の水属性モンスター1体を選び! このターン、そのモンスター以外の攻撃を放棄する。それと引き換えに――」
  _
( ゚∀゚) 「選んだそいつだけは! このターン、相手モンスターをすべて無視して、相手プレイヤーに直接攻撃することができる!」
  _
( ゚∀゚) 「選ぶのはナイトメアシャーク自身! 攻撃力2000のダイレクトアタックだ!」

(゚、゚トソン 「……サンサーラに構う気はないということですか」

443名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:27:09 ID:xVzd4W620

  _
( ゚∀゚) 「行くぞバトルフェイズ! 行くぞナイトメアシャーク! ――行くぞ、ギャンブル中毒女!!」

  _
( #゚∀゚) 「ドブに捨ててきた諭吉と一緒に! ドブの中で、泳ぐ、夢を――――見ろ!!」


( #゚∀゚):《-No.47-ナイトメア・シャーク》@ATK2000
(゚、゚トソン:《ダイレクトアタック!》@LP3200


(゚、゚;トソン 「……くっ」 LP:3200→1200
  _
( ;゚∀゚) (――よし! 見えてきた! 見えてきたぞ! この勝負の終わり――見えてきた!) チラリ
っ■■
  _
( ゚∀゚) 「(ここからが勝負どころ……!)リバースカードを1枚セットして、ステルスバードを裏守備にする。俺はこれでターンエンド!」

(゚、゚トソン 「……アーカイブの効果で召喚された《No.65》は、このエンドフェイズで除外されます」

・TURN 7- 終了
  _
( ゚∀゚) 手札:1 LP:5500
場:《裏守備(ステルスバード)》 《-No.47-ナイトメア・シャーク*1》@ATK2000 / 伏せ:1枚

(゚、゚トソン 手札:3 LP:1200
場:《転生竜サンサーラ》@DEF2600

444名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:27:55 ID:xVzd4W620

・TURN 8-


(゚、゚トソン 「私のターン、ドロー」

(゚、゚トソン 「……」

(゚、゚トソン 「リ・バイブルを召喚」

《リ・バイブル》:星1/地属性/サイキック族/攻 700/守 300 【チューナー】

【(゚、゚トソン】
《転生竜サンサーラ》 ☆5
《リ・バイブル》 ☆1 [チューナー]

(゚、゚トソン 「レベル5のサンサーラに、レベル1のリ・バイブルをチューニング……」

(゚、゚トソン 「シンクロ召喚。瑚之龍」

《瑚之龍(コーラル・ドラゴン)》
星6/水属性/ドラゴン族/攻2400/守 500 【シンクロ/チューナー】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

  _
( ゚∀゚) 「2枚目、ね……」

445名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:28:36 ID:xVzd4W620

(゚、゚トソン 「ガチャを回すなら新キャラが欲しい、それは人情というものですが。それはそれとして、優秀なキャラはいつ引いても優秀なものです。効果発動」

(゚、゚トソン 「1ターンに1度、手札を1枚捨てて場のカード1枚を破壊する。バレットを捨て、その伏せカードを破壊」
  _
( ;゚∀゚) (……と、とことん発動の機会に恵まれねえ……)
[ destroy! → 《魔法の筒》(2枚目) ]

(゚、゚トソン 「例によって、墓地のレベル・スティーラーを使い――瑚之龍を特訓!」

【(゚、゚トソン】
《瑚之龍》 ☆6 → ☆5 [チューナー]
《レベル・スティーラー》 ☆1

(゚、゚トソン 「シンクロ召喚、レベル6、瑚之龍――――3凸!」

《瑚之龍(コーラル・ドラゴン)》
星6/水属性/ドラゴン族/攻2400/守 500 【シンクロ/チューナー】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
  _
( ;゚∀゚) (3枚目……!)

(゚、゚トソン 「カードを1枚ドロー! 効果発動、最後のバレットを墓地に送ってステルスバードを破壊!」
  _
( ;゚∀゚) 「……」

(゚、゚トソン 「例によって。例によって! この瑚之龍も、墓地のレベル・スティーラーで――《特訓》!」

【(゚、゚トソン】
《瑚之龍》 ☆6 → ☆5 [チューナー]
《レベル・スティーラー》 ☆1

446名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:29:28 ID:xVzd4W620

(゚、゚トソン 「特訓で自分と向き合うことによって得られる新たな姿……レベル6、大地の騎士――ガイアナイト!」


《大地の騎士ガイアナイト》
星6/地属性/戦士族/攻2600/守 800 【シンクロ】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

  _
( ;゚∀゚) 「……」

(゚、゚トソン 「海の悪夢を打ち払うのは……、珊瑚の龍に乗ってやってきた、元は大地の生まれの――騎士」


(゚、゚トソン:《大地の騎士ガイアナイト》@ATK2600
( ゚∀゚):《-No.47-ナイトメア・シャーク》@ATK2000


(゚、゚トソン 「完璧、でしょう?」
  _
( ;゚∀゚) 「ぐ……(わ、わかっちゃいたが1ターンもたねえか……! もう1回ダイレクトできればしたかったんだが……!)」 LP:5500→4900

(゚、゚トソン 「リバースカードを1枚セット、……私は、これでターン終了です」

  _
( ゚∀゚) 「……」

447名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:30:10 ID:xVzd4W620


  _
( ゚∀゚) (ライフでは、多少勝っているが……)

  _
( ゚∀゚) (……)



・TURN 8- 終了
  _
( ゚∀゚) 手札:1 LP:4900
場:なし

(゚、゚トソン 手札:0 LP:1200
場:《大地の騎士ガイアナイト》@DEF2600 / 伏せ:1枚


  _
( ゚∀゚)
  _
( ゚∀゚) (手札は、1枚……しかも、この1枚……)

《カードガンナー》
星3/地属性/機械族/攻 400/守 400
(1):1ターンに1度、自分のデッキの上からカードを3枚まで墓地へ送って発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、
この効果を発動するために墓地へ送ったカードの数×500アップする。
(2):自分フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。

448名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:30:50 ID:xVzd4W620

  _
( ゚∀゚) (この場では、わりとどうしようもない……ただの、下級モンスター)
ぅ《カードガンナー》

  _
( ゚∀゚) (で、フィールドは、がら空き……)

  _
( ゚∀゚) (……《ガイアナイト》をひっくり返す手が、俺のデッキにあるか……?)


  _
( ゚∀゚)


  _
( ゚∀゚) (死ぬ)



(゚、゚トソン 「どうしました? そちらのターンですが……」

  _
( ゚∀゚) 

  _
( ゚∀゚) 「……俺のターン」
っ■  スッ.....

  _
( ゚∀゚) (……もう、この1枚のドローに賭けるしかない状況……だが…………)
っ■

449名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:31:31 ID:xVzd4W620






―――――――
  _
( ゚∀゚) 「……それがどうした、ゾンビキャリアの効果! 手札を1枚、デッキの1番上に置くことで、ゾンビキャリアは自己再生する」

―――――――



  _
( -∀-) (《ゾンビキャリア》の自己再生……次にドローするカードは、決まってる……俺の未来は、閉ざされている……)
っ■

  _
( -∀-)

  _
( -∀-) 「俺のターン」

(゚、゚トソン

  _
( -∀-) (……が―――――――)

450名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:32:12 ID:xVzd4W620








     _
■⊂( ゚∀゚) 「……ドロー」










・TURN 9-

451名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:32:53 ID:xVzd4W620











(゚、゚トソン 「……」

     _
■⊂( -∀-) 「リバースカードを1枚セット。モンスターを、1体守備表示」
  _
( ゚∀゚) 「これで……ターン終了だ」




(゚、゚トソン 



  _
( ゚∀゚)




・TURN 9- 終了
  _
( ゚∀゚) 手札:0 LP:4900
場:《裏守備(カードガンナー)》 / 伏せ:1枚

(゚、゚トソン 手札:0 LP:1200
場:《大地の騎士ガイアナイト》@DEF2600 / 伏せ:1枚

452名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:33:34 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 「死んでませんね。目が」
  _
( ゚∀゚) 「そうかね」

(゚、゚トソン 「……ううむ。もう少し、もーすこし取り乱したっていいでしょうに。あんまり超然としてると、なにか逆転の秘策でもあるのかって、私に疑われますよ」
  _
( -∀-) 「無駄なことはしない主義でね……。なんであれ、俺に残ってるのはこの伏せカード1枚だけだ」

(゚、゚トソン 「伏せカード1枚……”だけ”、ですか。裏守備モンスターはアテにできないと、バラしてしまって大丈夫なんですか?」
  _
( ゚∀゚) 「裏守備からこの状況ひっくり返すようなモンスターなんていねーよ。いたとしても、俺には使えねえ。わかってんだろ、そのくらい?」

(゚、゚トソン 「まあ……」
  _
( -∀-) 「いまさらジタバタしたりしねえさ。このリバース……これが逆転の切り札だろうと、それとも、なんにもなしのハッタリだろうと……。
       このリバースカードを破壊する手段が、おまえにあるなら……。どう転ぼうがそれで終わりだ。これ1枚割っちまえば、それだけで全部終わるんだ」
  _
( ゚∀゚) 「まさか、リバース1枚にビビって、攻撃してこないなんつータマでもねーだろうしよ……。そんだけの勝負なんだよ、もう」

453名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:34:14 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 「……」

(゚、゚トソン 「ふ」
  _
( ゚∀゚) 「ん?」

(゚、゚*トソン 「ふ、ふふ、ふふふ……いいですね、こういうの……! ほぼ何もかも失ったどんづまり、弾薬は尽きて、手榴弾ももう無い。
       それでも身一つで戦場に飛び込む。懐に仕込んだナイフ一本で、生きて帰るための血路を探す!
       私もです、私もですよ。事前に決めた予算内では欲しいキャラが結局出なくて、やむなく追加課金を決断するとき――ありますね、そんな高揚感……!」
  _
( ゚∀゚) 「……」

  _
( ゚∀゚) 「…………そういう例え方されると、一気にカッコ悪くなるよなあ…………」




・TURN 10-

454名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:34:57 ID:xVzd4W620

(゚、゚トソン 「では、私のターンです。ドロー」
  _
( ゚∀゚) 

(゚、゚トソン 「まずは、場のガイアナイトのレベルを、1つ下げて……墓地から、レベル・スティーラーを特殊召喚」
  _
( ゚∀゚) 

(゚、゚トソン 「続いて、トラップカードオープン。貪欲な瓶」


《貪欲な瓶》
通常罠
「貪欲な瓶」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):「貪欲な瓶」以外の自分の墓地のカード5枚を対象として発動できる。
そのカード5枚をデッキに加えてシャッフルする。
その後、自分はデッキから1枚ドローする。

  _
( ;゚∀゚) 

(゚、゚トソン 「そうでしょう、焦るでしょう? この局面での1ドローは大きい。あなたにとっては喉から手が出るほど羨ましいドローソース。それはそれは、焦るでしょうね……」

(゚、゚トソン 「ナンバーズ・アーカイブ、ヴォルカニック・バレット、ヴォルカニック・バレット、マグネット・リバース、エクシーズ・リボーンの5枚をデッキに戻し、1枚ドローします」
  _
( ;゚∀゚)

455名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:35:37 ID:xVzd4W620

  _
( ゚∀゚) 「……?」


(゚、゚トソン 「ヴォルカニック・バレットの効果発動。デッキから、今戻したヴォルカニック・バレットを。500のライフと引き換えに、手札に加えます」 
LP:1200→700

  _
( ゚∀゚) (なんだ……? エクストラデッキの補充……伏せカードを破壊できる《瑚之龍》の回収を、行うわけでもなく……ライフの減ったこの局面で、バレットを回収……)
  _
( ゚∀゚) (わざわざ、デッキの枚数を増やして、太らせて……シンクロもエクシーズも、墓地にはいくらでも落ちてるだろうに)
  _
( ゚∀゚) (戻したのは……アーカイブだけ……?)


(゚、゚トソン 「ヴォルカニック・バレットを召喚」


《ヴォルカニック・バレット》:星1/炎属性/炎族/攻 100/守 0


【(゚、゚トソン】
《大地の騎士ガイアナイト》 ☆6→☆5
《レベル・スティーラー》 ☆1
《ヴォルカニック・バレット》 ☆1

(゚、゚トソン 「レベル1。ヴォルカニック・バレットと、レベル・スティーラーで……オーバーレイ」






    ___
  ◯(___  .)
    / /  _
   / / .., ´ _ `ヽ
  ( _/   ( _,´◯`、_)
       ., ´  ̄ `ヽ
       {  ( ̄)  }
       ヽ._  ̄ _ノ
         . ̄

456名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:36:18 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 「ナンバーズ――――アーカイブ。改めて、エクシーズ召喚です」
  _
( ゚∀゚) 「……」

(゚、゚トソン 「さて、それはそれとして。2積みしていたので、戻したのをそのまま引いた、のかどうかはわかりませんが、とにかく」

(゚、゚トソン 「とにかく、速攻魔法を発動。マグネット・リバース」
  _
( ゚∀゚) 「!」

(゚、゚トソン 「除外ゾーンから、呼び戻す――《No.25》!」


                                          _ -‐- 、
                              | ̄ ̄|\        __r≦ /::::::::::::::ヽ
                   γ ⌒ヽ`|≧x、|    | |     ,r≦三三/`ヽ::::::::::::::ヽ
                   l ( ) .l l |ニ|三三≧ィ-‐ニ-、 /三三三三l  ヽ::::::::::::::i
                _‐-_ ゝーイノ |´ .! |/ニ/  ,r≦ l|三三三三ム   l::::::::::::/
             γ´   マニム三三三l.  l |ニl  l三三 ∨三三三三ヽ, イ:::::::/
              l  (  ̄ lニニl-ゝ.ニ| |.  l l|ニl  l三三三∨三三三三ニ=-'"
            _r弋  _,ィニニ/ニlニ| |.  l l| ム  マ三三三\三ニ‐ ̄
ニ┐       _r≦>"  ̄‐-ニノ, イ lニ| |.  l |マ ム  ゝ─イ /
三ミi    _r≦>"        ノニニニ弋.  i | マ≧ ‐- -‐ ≦
三三ミi__r≦.>".        l     |::::|    l |        ||
 ̄ _r≦>"            i|     |::::|    l |        ||
r≦>"               i||     |::::|    l |  γ ⌒ヽ. .||
`マム              [i||三三}ニ }}:}   .l |  {{::25::}}  ||
ノ ノ                 i||     |::::|_r≦三≧弋‐-イ ..||
、ニム                i| _r≦三三三|ニ|三三三ニ=ー||
..マニ|i            _-‐ l 三三ニ=‐'''' ̄;;;;;;;;;;;` 丶<三三||
 |ニ|i       _r≦三ニ=‐'''' ̄;;;;;;;;;;;[ニニ];;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` 丶、l  l|
 lニli   _r≦三ニ=‐'''' ̄;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |;| |;;;;;;;;;;;,,-‐''| |  ̄ \\ノl
../-/r≦三ニ=‐'''' ̄;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∪∪     [二二{ニ⊃\ l

457名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:36:59 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 「――フォーカス・フォース。さあ、どうです? ナンバーズ2枚、揃い踏みですよ」
  _
( ゚∀゚) 


【(゚、゚トソン】
《-No.78-ナンバーズ・アーカイブ*2》@DEF 0
《大地の騎士ガイアナイト》@ATK2600
《-No.25-重装光学撮影機フォーカス・フォース*0》@ATK2800

《裏守備》
【( ゚∀゚)】 LP:4900

  _
( ゚∀゚) 「……ハッ。これで終わりだから、スクショが必要な局面だから……呼び戻したって。そういうわけか?」

(゚、゚トソン 「まあ、おおむねそんな感じですね」
  _
( ゚∀゚) (……決めに来るか……)


(゚、゚トソン 「それでは――バトルフェイズ」





  _
( ゚∀゚)

458名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:37:39 ID:xVzd4W620


(゚、゚トソン 「No.25。フォーカス・フォースで、その裏守備モンスターを」


  _
( ゚∀゚)


(゚、゚トソン 「攻撃――――」


(゚、゚トソン:《-No.25-重装光学撮影機フォーカス・フォース》@ATK2800
( ゚∀゚):《カードガンナー》@DEF 400

  _
(  ∀ ) 「攻撃」


(゚、゚トソン 「?」

  _
(  ∀ ) 「攻撃。”攻撃”―――――って! 今!」


  _
( #゚∀゚) 「言ったよなあ、今! 言ったよなあ! 攻撃って! 言ったよなあ……!」



(゚、゚トソン 「!」



  _
( ゚∀゚) 「その攻撃をトリガーに、リバースカード、オープン――――」

  _
( #゚∀゚) 「――――業炎のバリア! ファイヤー・フォース! だ!」

459名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:38:20 ID:xVzd4W620


《業炎のバリア -ファイヤー・フォース-》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊し、
自分はこの効果で破壊したモンスターの
元々の攻撃力を合計した数値の半分のダメージを受ける。
その後、自分が受けたダメージと同じ数値分のダメージを相手に与える。



(゚、゚トソン 


(゚、゚トソン 「……なるほど。やはり、こういう形で来ますか」


  _
( #゚∀゚) 「命知らずの馬鹿野郎向けにチューンナップされたミラーフォースだ……! 相手モンスターの攻撃に反応して発動!
       おまえのフィールドに存在する、攻撃表示のモンスターをすべて破壊し、そして!!」


【(゚、゚トソン】 LP:700
《-No.78-ナンバーズ・アーカイブ》@DEF 0
《大地の騎士ガイアナイト》@ 【ATK2600】
《-No.25-重装光学撮影機フォーカス・フォース》@ 【ATK2800】

《裏守備》
【( ゚∀゚)】 LP:4900


  _
( #゚∀゚) 「これで破壊したモンスターの、攻撃力の、合計値! を、半分にした数値分! その数値分のダメージを、俺とおまえが互いに食らう! 早い話が!」



【(゚、゚トソン】
《大地の騎士ガイアナイト》@ 【ATK2600】
《-No.25-重装光学撮影機フォーカス・フォース》@ 【ATK2800】

(ATK 2600 + ATK 2800)/2 …………… 2700 damage!!

460名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:39:01 ID:xVzd4W620

  _
( #゚∀゚) 「俺とおまえがお互いに! 等しく! 2700のダメージを食らう!」 【LP:4900】


(゚、゚トソン 「……」 【LP:700】

  _
( ゚∀゚) 「ああそうだ、かなりの自爆テロだよ、これは。それなり以上のダメージを俺も食う。が!
      だが俺は、《ステルスバード》に《ナイトメア・シャーク》……コツコツ、コツコツとジャブを入れてきた!」

  _
( ゚∀゚) 「盤上の戦況がどうなっていようと、ライフだけは削ってきた! そこで、自爆覚悟のバーンをかませば……
      先に命が尽きるのは、ライフが少ないおまえのほうだ! 事実、俺のライフにはまだ余裕がある!」


(-、-トソン 「………」


  _
( ゚∀゚) (つくづく背筋が冷えたよ、クソっ……さっきのターン、《ナイトメアシャーク》を召喚したターン! 《ゾンビキャリア》でこれを戻すのが、どんだけ怖かったか……)
  _
( ;-∀-) (……あの場で伏せてしまいたかった! 《魔法の筒》と一緒に伏せたかった! でも……でも! 『予感』は、当たった!)
  _
( ;゚∀゚) (案の定あいつは出してきた! コーラル2体出してきやがった! 一緒に伏せたら両方割られてた!! ほんっっっっと危ないところだった!!)
  _
( ゚∀゚) (二枚目の盾を張りたい気持ちを! より多くの安全保障が欲しいと願う、この心を! 押さえつけて! このターンまで、この切り札を、温存したその決断が――――)

  _
( #゚∀゚) 「今! ここで!! 実を結ぶ!! これで、終わ――――」

461名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:39:43 ID:xVzd4W620





            /`l _
            ,、.   l  |/ 〉
         ,l |  l  |レ'
         ,! L.-ヾ=,'
      ,.-'´  _, - '_´
     (_,.- '´| L-'´ _)    ___
       ,.-'´  ,.-'"   ◯(___  .)     _
      {,.- '´| |        / /   ., ´ _ `ヽ
          、|,i       / /    ( _,´◯`、_)
                ( _/      ., ´  ̄ `ヽ   _,,..、       ,..、
                         {  ( ̄)  }  ヽ `ー、   / ア
                         ヽ._  ̄ _ノ   ヽ、  'l  / /
                            . ̄        `ー',/  /
                                        /  /´
                                      「  /
                                     `''"

462名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:40:23 ID:xVzd4W620


  _
( ;゚∀゚)  ――――――――z__________!?




【(゚、゚トソン】 LP:700
  [[[  《-No.78-ナンバーズ・アーカイブ*2→1》@DEF 0 ]]]
《大地の騎士ガイアナイト》@ATK2600
《-No.25-重装光学撮影機フォーカス・フォース》@ATK2800




[[[ 《-No.78-ナンバーズ・アーカイブ*2→1》 ]]]



  _
( ;゚∀゚) (なんだ……!? なんで、今! なんで、今――)

463名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:41:03 ID:xVzd4W620


(-、-トソン 「……必要なときに、必要な知識を、必要な力を”確実に”引き出す――ただそれだけのことに、ここまでのお膳立てが必要なんですから」

(-、-トソン 「やっぱり、書庫としては失格です――が」



《No.78 ナンバーズ・アーカイブ》
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
自分のエクストラデッキのカードを相手はランダムに1枚選ぶ。

それが「No.1」〜「No.99」のいずれかの「No.」モンスターだった場合、
自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。



(゚、゚トソン 「だからこそ、それは”私の得意分野”でもある。――ナンバーズ・アーカイブ効果発動」


  _
( ;゚∀゚) (アーカイブを……このタイミングで――――)


(゚、゚トソン 「……ああ。ところで」

464名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:41:50 ID:xVzd4W620















(゚、゚トソン 「私のエクストラデッキ、今、何枚だと思います?」

465名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:42:31 ID:xVzd4W620












 

  _
( ゚∀゚) 



(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
『自分のエクストラデッキのカードを相手はランダムに1枚選ぶ』





       ”ランダムに1枚選ぶ”


――――――


(゚、゚トソン 「私のエクストラデッキは――残り5枚! さあ、選んでもらいましょう!


【(゚、゚トソン's EX deck】

 ■ ■ ■ ■ ■

  _
( ゚∀゚) (さっきよりは当たりやすくなってるか……。……が!)

――――――

466名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:43:14 ID:xVzd4W620




 ■ ■ ■ ■ ■


 ナンバーズ・アーカイブの効果、
 ――《No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター》を特殊召喚。



 ■ ■ ■ ■

 転生竜サンサーラに、リ・バイブルをチューニング。
 ――《瑚之龍》をシンクロ召喚。



 ■ ■ ■ 

 瑚之龍のレベルを1つ下げ、レベル・スティーラーを蘇生。2体で、
 ――もう1体、《瑚之龍》をシンクロ召喚。


 ■ ■

 瑚之龍のレベルを1つ下げ、レベル・スティーラーを蘇生。2体で、
 ――《大地の騎士ガイアナイト》をシンクロ召喚。


 ■






 ■

467名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:43:55 ID:xVzd4W620

  _
( ゚∀゚) 



①フォーミュラ・シンクロン
②たつのこ
③波動竜フォノン・ドラゴン
④X-セイバー ウェイン
⑤転生竜サンサーラ
⑥フレムベル・ウルキサス
⑦大地の騎士ガイアナイト
⑧瑚之龍
⑨瑚之龍
⑩瑚之龍
⑪78/ナンバーズ・アーカイブ
⑫25/フォーカス・フォース
⑬65/ジャッジ・バスター
⑭ダイガスタ・エメラル



  _
( ゚∀゚) 






  _
( ;゚∀゚)

468名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:44:35 ID:xVzd4W620



(゚、゚トソン 「――――当たり前のことを言いますけど。出るまで回せば出るんですよ」










>⑮

>⑮

>⑮



(゚、゚トソン 「クジを、箱ごと、全部――引ききってしまえば。100%の確率で、大当たりが引けるんですよ」


【(゚、゚トソン 's EX deck】
 ■

  _
( ;゚∀゚) (残り――――1枚!)

469名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:45:17 ID:xVzd4W620



(゚、゚トソン 「ナンバーズ・アーカイブの効果。私のエクストラデッキから、ランダムに1枚のカードを選び。それがナンバーズであれば、その場で特殊召喚できる」

(゚、゚トソン 「そう、ランダムに。ランダムに選びます。私の、残りのエクストラデッキから」

           ・ ・ ・ ・                ・ ・ ・ ・
(゚、゚トソン 「私の、残り1枚のエクストラデッキから、ランダムに、ラ・ン・ダ・ムに! 選んでもらいます……!」

  _
( ;゚∀゚) (……突き破りやがった! ”ランダム”の壁を!! あの1枚は――ナンバーズ!?)

(゚、゚トソン 「泉の女神は言いました、あなたが落としたのは銀の斧ですね。そうでしょう。そうに違いない。
       だってしょうがないじゃないですか、金の斧はもう在庫切れなんです。それどころか、あなたが本来落とした普通の斧もどっか行っちゃった」

(゚、゚トソン 「それじゃあもうしょうがないですよね、あるもの握らせて帰らせるしかない。そう、銀の斧。銀色の……」



(゚、゚トソン 「……他のすべてを撃ち尽くしてようやく、この弾丸は銀色に光り始める」


                              シルバー・バレット
(゚、゚#トソン 「他のすべてを、使い切って、初めて! 銀の弾丸は弾倉に込められる!」


  _
( ;゚∀゚) (なんだ!? 何が出る! 何が――何のナンバーズが――)
  _
( ;゚∀゚)

470名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:46:05 ID:xVzd4W620

  _
( ゚∀゚) (何の?)


  _
( ゚∀゚) 


  _
( ;゚∀゚) (――違う!)



(゚、゚トソン 「先に言っておきますけど、私はあなたに同情しません」

  _
( ;゚∀゚) (あと1枚しかないのなら! ”見えていない”ナンバーズが、あと1枚しかないと、確定したのなら……!)


(゚、゚トソン 「こうなったことを運が悪いと思うのは、わからなくもないですよ。今回はたまたま最後まで選ばれずに温存されたけれど、もっと早くにこれを引き当てる展開だってあったかもしれない」

                          わたし
(゚、゚トソン 「それでなくても、たまたま当たった相手がよりにもよってこんなものを持っている、っていうのを運が悪いと言うなら、それはわかります」

  _
( ;゚∀゚) (《78/ナンバーズ・アーカイブ》、ATK700/DEF800)


(゚、゚トソン 「でも、わたしがこれを持っていること自体は、あなたにだって読めたはずなんですよ。ここまで極まったのなら」

  _
( ;゚∀゚) (《25/フォーカス・フォース》、ATK200/DEF500)


(゚、゚トソン 「残り1枚まで極まったなら、”それしか考えられない”ってことは、わかったはずなんですよ」

  _
( ;゚∀゚) (《65/ジャッジ・バスター》、ATK600/DEF500……)

471名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:46:47 ID:xVzd4W620











(゚、゚トソン 「だから、”運が悪かった”なんて、間違っても言わないでくださいね」









.

472名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:47:33 ID:xVzd4W620


  _
( ;゚∀゚) (――――これで、)






《転生竜サンサーラ》
星5/闇属性/ドラゴン族/【攻 100】/守2600 【シンクロ】







  _             ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
( ;゚∀゚) (――これで説明がつかないのは!)





《X-セイバー ウェイン》
星5/地属性/戦士族/攻2100/【守 400】 【シンクロ】




(゚、゚トソン 「嘆きたくもなるでしょう。喚き散らしたくもなるでしょう。なんで、なんで俺がこんな目に、って。その気持ちはわかります。
      でも、私はそれを求めます。全部おまえの責任だから、一人で黙って死んでいけ――って。そう、あなたに要求します。理不尽だと思うかもしれません」




(゚、゚トソン 「でも、まあ……仕方ないでしょう?」

473名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:48:15 ID:xVzd4W620



(゚、゚トソン 「なにせ、私は――」




―――― "Seven Deadly Sins" ――――


   ◯ l⌒l
      l  |         , ― 、
    _l  |_     /   |
    ( ___ )  / / |  |
          (    ̄)L _j
             ̄ ̄  ◯


―――――― "Greed" ―――――――




(゚、゚トソン 「――――強欲、ですから」

474名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:49:06 ID:xVzd4W620
                   _
       __       _/ーヽ
     _/ _ -‐ニー   _//:ソ^^::}
    /  /      /::/:::::ソ:::::_/
   /  / {    /_/:::/:::://.lヽ
    {    `ニソ  /  /./ / /l、}   _
   ノ   __ノ  /   /  / / lー- _ ̄`ヽ\_ -‐- _ソ
   !   /l      /   / / / ヘ-‐、`ヽ「:::::::}   { _
   \ヽ `ー- イ/    /-─ニー-、─_ノ::::/lノ 、     `丶、
     ` ー──/  /  /  ̄ ̄)  }-‐イ/ノ\ l`ー- ─-、  l
       l',  /    /l   _ - '  ̄二ノ´ ̄ヽ \  ̄ヽ   /
       l ',/  / / l  /    ̄`ヽ `ー' ', l  lト、 ノ._ノヽr‐
      |l l ',/ /  l  l/l -─-、  ヽヘlヽ_ノソ/l::::\-、  ノ}
      ',\ l l   l/./l     ',   i | ヘ:::::::o∩:::::/ヽ`ー-'
      \}`...............|/.../l l\l\ ',  l |  lヘ::::⊂⊃/l」::l
       ミヘl:::{{ }}:::://::/::ヘ\ \\...:..`\l l\::.,,.:::::::o/
       ミ ト、::'''::ィア:::/::、::ヘミ `丶、 ヽ:::...、:ヽl/',:;;;,,,;;::::/
       `ヾ,,ィ⌒ヽ/。::::{ヽヘミ..:::::、 ̄:::::::{{:::}ヽ l::;;;:::::/_
         ヽr‐、ノ、:::::r-、::::::`ーミー::::::、:、_ヽl::} l:;;:::::/:::l
            ̄ ',::,乂_ -‐ `丶::\:::::ゝャ-::ヽ `ー-l::::|
             ヽ:,,::l      `r::l:`ー-、wv ソ   l::::|
              ',::::l      l;::;l:/    ̄     l::::|
              /::::〉    /:l;;::ヽ        /::::|
               /::::// ̄`ーイ::/l:;;;::l       /::、ヽ`ー┐
          r‐-、/-、/ ´´´ ̄ ̄ l -、ゝー-、    l∧_∧_/.l
        ∠}∠}∠}_ノ       f_∧_∧_∧}   ∨ ヽl ヽ|
                      ヽl ヽl ヽl


  _
( ;゚∀゚) 


  _
( ;゚∀゚) (見えて、なかったのは……ATK100と、DEF400! 1と、4……)


  _
( ;゚∀゚) (―――《強欲のサラメーヤ》!!)



《No.14 強欲のサラメーヤ》
ランク5/闇属性/獣族/攻2500/守1500 【No.】
レベル5モンスター×2
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手の効果で発生する自分への効果ダメージは代わりに相手が受ける。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
破壊したそのモンスターの元々の攻撃力以下の攻撃力を持つフィールドのモンスターを全て破壊する。

475名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:49:47 ID:xVzd4W620

(゚、゚トソン 「さて」




【(゚、゚トソン】 LP:700
《-No.14-強欲のサラメーヤ》@DEF1500
《大地の騎士ガイアナイト》@ 【ATK2600】
《-No.25-重装光学撮影機フォーカス・フォース》@ 【ATK2800】

《裏守備》
【( ゚∀゚)】 LP:4900


(ATK 2600 + ATK 2800)/2 ……………

( ゚∀゚)   ← 【2700 damage!!】 →   (゚、゚トソン



(゚、゚トソン 「だから何ってわけじゃありません。サラメーヤが出たからといって、フォーカスフォースの攻撃は止まらないし、
       すでに発動したファイヤーフォースの効果が消滅するわけでもない。そう、止まらない。ですが」
  _
( ;゚∀゚) (……ファイヤーフォースは……止まらない……)

(゚、゚トソン 「ですが、サラメーヤは守備表示でエクシーズ召喚しました。ファイヤーフォースが破壊するのは、他の2体だけ……」

476名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:50:28 ID:xVzd4W620



          ,,-'  _,,-''"      "''- ,,_   ̄"''-,,__  ''--,,__
           ,,-''"  ,, --''"ニ_―- _  ''-,,_    ゞ    "-
          て   / ,,-",-''i|   ̄|i''-、  ヾ   {
         ("  ./   i {;;;;;;;i|    .|i;;;;;;) ,ノ    ii
     ,,       (    l, `'-i|    |i;;-'     ,,-'"   _,,-"
     "'-,,     `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '"  _,,--''"
         ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_  __,,-''"
        ._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄   |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
      ,,-''::::二-''"     .--i|     .|i          "- ;;:::`、
    ._,-"::::/    ̄"''---  i|     |i            ヽ::::i
    .(:::::{:(i(____         i|     .|i          _,,-':/:::}
     `''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i|      .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
       "--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i|      .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
               ̄ ̄"..i|       .|i
                 .i|        |i
                 i|        |i
                 .i|          .|i
                .i|         ..|i
                .i|           |i
               .i|      ,,-、 、  |i
               i|      ノ::::i:::トiヽ、_.|i
           _,,  i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
     ,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ



.

477名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:51:09 ID:xVzd4W620



 ―――ガイアナイト粉砕!
 ―――――フォーカスフォース爆散!


  _
( ;゚∀゚) 「う、お……!」 LP:4900→2200

(゚、゚トソン 「お互いに、2700ポイントずつダメージを受けます、が―――――サラメーヤがフィールドに出たことで」


《No.14 強欲のサラメーヤ》
ランク5/闇属性/獣族/攻2500/守1500 【No.】
レベル5モンスター×2
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手の効果で発生する自分への効果ダメージは【代わりに相手が受ける。】


(゚、゚トソン 「私に来る効果ダメージは、すべてあなたへと跳ね返る。つまり」


  _
( ;゚∀゚) 【LP:2200】



  _
( ;゚∀゚) 「……こんな!」

478名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:51:50 ID:xVzd4W620













(゚、゚トソン 「これは一から十まで、あなたの自爆です」













  _
( ;゚∀゚) 「こんな、こんな――終わり方――――」

479名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:52:32 ID:xVzd4W620






                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                  __,,:::========:::,,__
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                  ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...........
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙      .'                 ..‐´      ゙          `‐..゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            __,,:::========:::,,__       /                   \    ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............     ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...;;;;;;;;;::´                      ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;..‐´      ゙          `‐..'                            ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
           /                   \                          ゙:               ゙゙゙゙゙;;;;;;
..........;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
゙゙゙゙゙゙゙      .'                       ヽ     ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......  ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
        /                           ゙:               ゙゙゙゙゙;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
      ;゙                             ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙ ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................               ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙ .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
    ゙゙゙゙ i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙´i,,.;,..  .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
    ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ|iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
    /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´
     `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,   ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
      ゙゙´`´゙ -;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙ /`゙
          ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´



  _
( ゚∀゚) LP:2200→ 0



 
    ――――――――――決着!

480名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:53:18 ID:xVzd4W620


 自らが放った《ファイヤー・フォース》の爆炎に飲み込まれ、長岡は地面に倒れ伏す。
 
  _
( ;゚∀゚) 「うっ……ぐ、……」
  _
( ;゚∀゚) 「……負け……た……? ま……」


 炎の中、ピクリとも動かない、動けない長岡に――都村は歩み寄り。
 そのデュエルディスクから、長岡の持っていたナンバーズ――《No.47》と、《No.7》を回収、手中に収める。


(゚、゚トソン 「《No.47》……だけじゃない、ってのは、わかってましたけど。何かと思ったら《7》ですか。これもまた癖の強い……」

(゚、゚トソン 「……ただ、私向けと言えば私向け。これも運命ってやつですかね」
  _
( ;-∀-) 「ま……待……」

(゚、゚トソン 「では。お疲れ様でした」

 ひらひらと手を振りながら去っていく都村に、長岡は手を伸ばそうとする。

  _
( ; ∀ ) 「おれは……俺、は、まだ、……」

481名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 18:53:58 ID:xVzd4W620


―――――
・敗者は修得済み単位をすべて失い、仮死状態となり、その時点でNBRから脱落。
――――― 


  _
( ; ∀ )



 どこにでもいるだろう学生決闘者:ジョルジュ長岡。
 2枚のナンバーズを手にした彼の、2冊目の物語は、ここで終わる。

 ここで、終わる。

 3冊目が出ることはなく。彼の物語は、ここで、もう、終わってしまう――――



-遊戯王NBR-

   その3.「銀弾ロシアンルーレット」

                 ――ここまで

482名も無きAAのようです:2016/06/18(土) 23:04:59 ID:8z2ekl.Y0

ホントつくづくかっこいいな
クズのくせに

483名も無きAAのようです:2016/06/19(日) 11:49:28 ID:Lu13IEK60

トソンがガチのクズなのにカッコよくて笑う

484名も無きAAのようです:2016/06/19(日) 22:52:50 ID:a307tRXs0


魔法罠に制限無しなら罠モン面白そう

485名も無きAAのようです:2016/07/05(火) 23:42:16 ID:7a7smqlI0
10分以内にレスあったら店長SS投下する

486名も無きAAのようです:2016/07/11(月) 21:43:46 ID:de67E8kw0
店長のケツにスパンキングしたい

487名も無きAAのようです:2016/09/23(金) 18:15:14 ID:pDYz3zRA0
んじゃ、今日からまた店長SSはじめっから

お?何見てんだこら、見せもんじゃねーぞ、散れ散れ!

488名も無きAAのようです:2017/05/06(土) 01:27:15 ID:awoZPAA20
新ルールはSS的にやり辛そうっていうかクソ面倒くさそうやなぁ
遊戯王創作界隈は大変そう

489鯖缶 ◆VC6Ury3FU.:2017/06/23(金) 11:27:36 ID:fQBMGULs0
はい、知っている方覚えている方はお久しぶり。はじめましての方はどーもどーも。
かつて「遊戯王Boon」というSSを書いていてた、鯖缶というケチなやろうです。酉合ってるかな。
約五年前、とある事情から遊戯王を本気で嫌いになり、まったく続きが描けなくなってしまいました。せっかくこれから大会編だってのにね。なにやってんだろね。
今日ふと思い出して覗いてみれば、wikiは死んでるけどスレがまだ残っててびっくり、書き込んだ次第でございます。
まぁ何が言いたいかっていうと。

投げてすいませんでしたああああああああああああああ!!

490名も無きAAのようです:2017/06/24(土) 12:41:23 ID:nJX9RmMQ0
大会ぶん投げは基本
お前ごときが榊遊矢に勝てると思うな

491名も無きAAのようです:2017/09/09(土) 02:40:49 ID:BuZqYMrk0
もう誰も見て無いのかな?

492名も無きAAのようです:2017/09/21(木) 17:26:50 ID:kQ4nF10U0
一応見に来た

493名も無きAAのようです:2019/01/11(金) 00:23:45 ID:neENl10I0
あけおめ

494名も無きAAのようです:2020/01/01(水) 22:48:59 ID:scAGvDZU0
あけおめ 新ルールでも頑張ろうな

495名も無きAAのようです:2020/12/31(木) 19:24:06 ID:DfNLY0AU0
時間になったら年越し店長SS投下するわ

496名も無きAAのようです:2021/01/01(金) 06:22:33 ID:iMjXiRj.0
あけましておめで店長

497名も無きAAのようです:2021/01/08(金) 15:04:44 ID:Or6Rq7HE0
店長=(´・ω・`)と知った

498名も無きAAのようです:2023/01/18(水) 02:17:46 ID:xaGlNCLA0
2年ぶり、か・・・

499名も無きAAのようです:2023/04/24(月) 11:24:59 ID:jDkli0CQ0
かにチャ…お前死んだのか…

500名も無きAAのようです:2024/04/29(月) 23:23:26 ID:v10/ZWaw0
1年ぶりか・・・

501名も無きAAのようです:2024/11/03(日) 21:05:18 ID:nAYH8.1s0
このスレが立ってから10年が経過したのか・・・


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板