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お題でマイナーカプを語るスレ

1名前が無い程度の能力:2008/10/14(火) 01:17:33 ID:UmBHZNY20
お題であげられたカプを語ったり妄想したりするスレです
キャラスレや百合スレでさえスルーされるようなマイナーな組み合わせをお題とすることで普及や新地開拓を目指します。

お題はおよそ>>20ごとを目安とします。
お題を出す人は、お題となるカプと次のお題の安価、あと一言おねがいします。

また、カプと書きましたが恋愛的なものに限らず、友人的な関係やこいつら絡ませたら面白そう、みたいなかんじでかまいません。
マイナーか否かの区別はあんまみないなぁ、くらいで。
組み合わせにも限度があるので多少のループはあると思いますが、せっかくなので無茶でもなんでも見たことないカプをだしましょう。

あと>>20ごとってのは適当に決めたので多いとか少ないとかあるときは変えてもかまいません。


絵やssは大歓迎です。多少遅れても気にせず投下してください。

127名前が無い程度の能力:2009/07/08(水) 01:19:01 ID:Xks0JElY0
パル勇
勇パルじゃなくてパル勇

128名前が無い程度の能力:2009/07/08(水) 14:39:40 ID:puEBZVO60
>>124
ルナサ妖夢ならマイナーながらも少し見かける
お互い生真面目で苦労人という感じで俺も好き

公式で縁のあるゆゆ様もゆうかりんも演奏家と観客以上の描写はなし
三姉妹と二次でよく絡むのはみすちーだが、演奏者とボーカルと言う関係以上のネタは少ない
三人組のイメージが強いからか、ソロでのカプが考えにくいのが難点なのかもしれん

個人的には花映のリリカとみすちーが騒音で張り合ってるのが好きだけど

129名前が無い程度の能力:2009/07/11(土) 01:46:44 ID:o5v5tG7w0
よろしい、ならば小町×メルランだ

130名前が無い程度の能力:2009/07/11(土) 20:03:51 ID:qwEnWGXw0
>>129
物憂げな大人小町を元気づける子供メルランを幻視した
大人な小町の視点でちょっとしっとりした感じのを。

131名前が無い程度の能力:2009/07/12(日) 01:42:26 ID:JDXVXT5E0
>>130なら、メルこまもアリかもしれないとか言ってみるテスト
小町を元気づけようと、愛しさと切なさを感じながらも馬鹿みたいに明るく振る舞うメルランってのもいいと思うんだ

132名前が無い程度の能力:2009/07/23(木) 12:46:38 ID:oZNEqkcM0
めーちるはもっとあっても良い

133名前が無い程度の能力:2009/07/23(木) 20:33:53 ID:wRj1Txu60
美鈴xチルノ?
湖から遊びに来て花を見ては枯らしてしまうチルノのために
美鈴が万年雪山に咲く花を採ってくる話とかか?

134名前が無い程度の能力:2009/07/23(木) 22:49:30 ID:ET7qpKn6O
めーちる…

チ「ねーねー、あんた何してるの?
美「あら、妖精さん。私はここで門番をしているのですよ。
チ「へー、モンバン?なんか知んないけど暇そうね。あたいとどっか遊びにいかない?
美「いえいえ、これも仕事ですから暇ではないんです。それにここを離れる訳にもいかないんですよ。仕事ですから。
チ「ふーん、変なの!…そうだ。あたい暇だからお仕事手伝ってあげる!
美「お構い無く。妖精さんは私に構わず、遊んでていいですよ。
チ「あたいはチルノっていうのよ!妖精ってひとくくりにしないで頂戴!
美「ああ、これは申し訳ありませんチルノさん。私も名乗りましょう。私は紅美鈴といいます。
チ「うん!よろしくね美鈴!…で、ここに黙って立っていればいいのね?
美「(うーん、それだけでは無いのですが…まぁいいか)そうですね。じゃあ私と一緒にこのまま立っていて下さい。
チ「うん、わかった!

ミーンミーン
…………。

ミーンミーン
……



チ「…うー……
美「?
チ「つまんない!やめた!なんで美鈴はこんな事続けるのさ!?つまんなくて死んじゃうわよ!
美「でも、仕事ですからね。投げ出すわけにはいきませんので。
チ「オマケにここ日影が無いから暑いし!美鈴ってやっぱり変なヤツ!じゃあね、バイバイ。
美「はい、ご元気で。チルノさん。

ミーンミーン
ミーンミーン

美「ふぅ、あっついなぁ…いよいよ幻想郷も本格的に夏になったようですねぇ。
ヒュー…

美「?

ドサッ!

美「うわっ!何だ!?…氷の塊…?ずいぶん大きいなぁ。雹かなんかだろうか…。
チ「どう?美鈴。涼しくなりそう?
美「あ、これはチルノさん。…これ、あなたが?
チ「そうよ!氷精のあたいにかかれば、こんなの朝飯前よ!
美「チルノさん、すごい力を持っているんですね。わっ、ひゃっこいっ!
チ「美鈴ったら、体中から汗流して溶けそうだったじゃない!
 「だからわざわざ湖の水を凍らせて持ってきて上げたのよ!感謝することね!
美「ふふっありがとうございます、チルノさん。おかげで人心地がつきました。
チ「また、気が向いたら持って来てあげるわ!…あ、大ちゃんが呼んでる!
 「じゃあバイバイ美鈴!せいぜい仕事頑張るのよ!

美「やれやれ、気まぐれな子だなぁ、…あ〜気持ちい〜

なんか平坦な話になっちった。

135名前が無い程度の能力:2009/07/24(金) 20:57:24 ID:Ayhvk5bc0
話が平坦というより、美鈴の反応が凄い淡白だな。
どうにも最初からチルノとあまり交流が無い前提のようだから仕方ないんだが。
まあこれはこれで牧歌的で良いものだ。

136名前が無い程度の能力:2009/07/29(水) 10:53:19 ID:lI7J4m6Y0
グリマリ読んだら、魔理沙と妹紅はカプとしてじゃなくコンビとしてはありなんじゃないかと思った。
ただ、そこに慧音が絡むとちょっとでこぼこが過ぎる気がするが。

137名前が無い程度の能力:2009/07/29(水) 21:39:00 ID:.rIpeP2g0
>>136 グリマリ読んでない俺が解釈してみよう

もこ「魔理沙、アレを頼むわ!」
まり「おお、任せるのぜ!」
もこ「仕掛けるわよ。とうっ!」
まり「受け取れ妹紅、マスタースパークッ!」
もこ「いい角度ね。鳳凰の羽根で受け止めて…最大加速!」
まり「突っ込めぇぇぇ!」

けね「妹紅…突進なら、突進なら私の角を…!(涙)」

138名前が無い程度の能力:2009/08/09(日) 17:55:21 ID:1p7NQgMs0
a

139名前が無い程度の能力:2009/08/09(日) 21:31:42 ID:zxxn67AI0
幽々さととか…

140名前が無い程度の能力:2009/08/09(日) 21:58:24 ID:Riv8XzNQ0
リリカ×リリーでリリリリ

141名前が無い程度の能力:2009/08/09(日) 23:59:04 ID:HxIn97v.0
>>139
緋想天の幽々子お嬢様はある意味凄い。まあいつも規格外か…


幽々子「お邪魔しまーす」
さとり「あら、いらっしゃい」
幽々子「地霊殿はいつ来ても誰も居ないけど、夏はまた格別ねぇ」
さとり「熱い熱い旧地獄の上ですもの。人気が無くて悪かったわね、ご用件は?」
幽々子「心が読めるのにわざわざ言葉で聞くの?」
さとり「あなたは雑念が多すぎて心が読めないのよ」
幽々子「無意識まで操っている、と言って欲しいわね」
さとり「そんな厄介なのは妹だけで十分。いつもあなたは…ひゃあ!?」
幽々子「つーかまーえた。あなたもうちの妖夢と同じで未熟ねぇ」
さとり「心が読めないから避けられなかったのよ」
幽々子「そうやって眼に見える物に頼り過ぎるのが未熟なのよ」
さとり「ぐぅ…」
幽々子「もっと私のように、心を自由に持ちなさい(ぱふっ)」
さとり「自由に…(ぎゅ)」
幽々子「そうそう、それでいいのよ」

142名前が無い程度の能力:2009/08/10(月) 00:11:10 ID:U6X8Lu8o0
幽々さとはさとり側が甘えられる珍しい構成だから良い

143名前が無い程度の能力:2009/08/10(月) 02:20:07 ID:.hXA6TU.0
さとパルを…さとパルをぉぉッ…

144名前が無い程度の能力:2009/08/10(月) 13:23:51 ID:bvu9dQQU0
>>132
緋想天測に参戦するから何か二人の絡みがあるといいね

145名前が無い程度の能力:2009/08/10(月) 17:44:02 ID:LOXq5QD20
>>143
さとパルは大好きだ。(旧知の仲でお互い遠慮しない関係が大好物)
SSなら幾つか良いのがあるけど絵や同人誌が少ない・・・勇パルが妬ましい・・・

146名前が無い程度の能力:2009/08/10(月) 21:28:18 ID:/kfZnM1c0
>>143
さとりさまがパルスィをひたすら追い詰める関係しか見えない…
山の神様!オラにお空並の幻視力を!

147名前が無い程度の能力:2009/08/11(火) 00:55:45 ID:FYKOvgrE0
さとパルは稀にパルスィスレに投下されるな

148名前が無い程度の能力:2009/08/12(水) 00:10:36 ID:bDOLoZ9A0
俺は信じてる。
近い将来、誰かが橙×なずりん、あるいはお燐×なずりん書いてくれるって信じてる。

149名前が無い程度の能力:2009/08/12(水) 20:42:20 ID:JkgL1w4M0
>>148
ごめんね、お母さん東方よく解らないから、藍なずでごめんね。


ナズ「この辺りから飛宝の反応が…」
藍「人の家の庭で何をしている」
ナズ「む…いや、何でもない、ただの通りすがりだ」
藍「通りすがりが人の家の食べ物を漁るものか」
ナズ「あっ、それは私のネズミ…」
藍「…盗られた食材の代わりにこいつらでも良いな」
ナズ「わかった、私が責任を取る…だからそいつらを放してやってくれ」
藍「見上げた心意気だな。では…」
ナズ「くっ…」
藍「私と遊んでもらおう」
ナズ「…は?」
藍「こう見えてストレスが溜まるのだ。かといって並の連中では本気になれない」
ナズ「いや、別に私はそこまで強くはないぞ」
藍「安心しろ、その姿だけで十分…本気になれる!」
ナズ「待て!やめろ!私は美味くないぞー!」

その後、存分に追い回されたあげく散々弄ばれたナズーリンが開放されるのに、半日を要した。

150名前が無い程度の能力:2009/08/12(水) 22:19:51 ID:KxB66L8Q0
ナズーリンは不幸体質が似合うなぁ。乙。

151名前が無い程度の能力:2009/08/28(金) 00:57:05 ID:AmCBqQhw0
ふらこいが見たい。
こいしたんにべたぼれなふらんちゃんが見たい。

152名前が無い程度の能力:2009/08/29(土) 23:05:59 ID:kAbjX9Hs0
俺の中では、こいフラはこいしがめっちゃイケメンなのがジャスティス。
こいしの奔放かつ大胆でいて軽くセクハラな言動に、フランちゃんはきゅんきゅんしちゃうんだ。

153名前が無い程度の能力:2009/08/30(日) 08:48:37 ID:z5U2L1is0
無意識でありとあらゆるものを破壊する程度の能力……

154名前が無い程度の能力:2009/09/17(木) 08:31:41 ID:LgpLOJGoO
レティ×大妖精が好き

155名前が無い程度の能力:2009/10/09(金) 01:36:54 ID:sHbFJvmo0
こいフラとかもこいフラぬえスレが出来てメジャー化か…?
既にマイナーカプなどという物は無いのだろうか。保守

156名前が無い程度の能力:2009/10/10(土) 00:44:08 ID:LI5Mox420
妖夢→藍様とかないのねぇ
主人は仲良しらしいけど

157名前が無い程度の能力:2009/10/10(土) 14:40:39 ID:b8KP15yg0
>>156
それだとできる先輩への憧れからのスタートだろうか
休みの日に稽古とかつけてもらったりして徐々にひかれていく妖夢みたいな感じで

158名前が無い程度の能力:2009/10/10(土) 21:51:12 ID:hbtN4TyI0
前に冥界スレで、幼少期の妖夢に藍をあてがって懐かせるってネタが出たな。
本体は紫x幽々子で幽々子いじめの一環として紫が使った手だが。


藍「よし、今日はここまでにしよう」
妖夢「はい、ありがとうございました!……あの、藍さま……」
橙「藍さまーっ!(ぼふ)」
藍「おお、よしよし。橙は今日も元気だな」
妖夢「っ……」
藍「……妖夢、我らは共に、幻想郷の重鎮の従者だ。
それが自らの想いに流されて、道を踏み外してはならない……
少なくとも、私はおまえに、そんな事を教えてはいないぞ」
妖夢「は……はい……」
橙「?」
藍「そんな顔をするな、おまえには期待しているんだ。
いつか二人で、杯を交わせるような日が来る事をな」
妖夢「そう……ですね。はい、精進します!」
藍「そうそう、それでこそ妖夢だ」

紫「って事が、昔あったのよねぇ」
幽々子「ふーん、さすが九尾の狐、たぶらかすのが上手いわね」
藍「いえいえ、それほどでも」
妖夢「なっ……なんでそんな事を知ってるんですかーっ!?」
紫「だって藍は私の式よ。知らない筈が無いじゃない」
幽々子「でもその割には、妖夢はまだまだ半人前なのよねぇ」
紫「実は稽古は稽古でも、夜の稽古だったりして?」
藍「流石にその辺りはやっていませんね。好きな物は取っておく方ですから(ちらっ)」
妖夢「(ぞくっ)」
幽々子「ふふ、妖夢もまんざらじゃないみたいよ」
紫「あらあら。若いっていいわねぇ」


若さゆえのたった一度の過ち、とかに微妙にならなそうだ、妖夢。

159名前が無い程度の能力:2009/10/12(月) 23:59:18 ID:SeXdMzn.0
妖夢は、たった一度の若さゆえの過ちを一生貫いていく気がする



うっかりその気になっちゃう藍さまとかどうだろう

藍「よし、今日はここまでにしよう」
妖「はい、ありがとうございました!」
藍「夕食の準備をしよう。ほら、着替えておいで」
妖「はいっ!」(トタトタトタ……)
藍「…………妖夢っ!」
妖「ととっ…… どうかしましたか?」
藍「……いや、なんでもない。廊下は走らないようにな」
妖「すっ、すいません!」(トテトテトテ……)
藍「……………………」
藍「…………はぁ」

幽「藍ちゃんかわい〜♪」
藍「ふおぅ!?」
紫「駄目ねぇ、藍。あなた、駄目駄目よ」
藍「紫様! 幽々子様! 一体いつからそこに!」
紫「『妖夢っ!』のあたりかしら」
幽「『……いや、なんでもない。忘れてくれ』の辺りよ〜」
藍「あわわわわ……『忘れてくれ』なんて言ってません!」
幽「あら、じゃあ覚えていて欲しかったの?」
藍「そ、そういうわけじゃ……」
(バタバタバタッ!)
妖「藍さん! 大丈夫ですか!? 今、幽霊にでも出食わしたかのような悲鳴が……」
藍「なんでもない! なんでもないから!」
妖「あ。幽々様、紫様。帰ってたんですか? ちゃんと手は洗いま」
藍「妖夢! 夕飯の支度をするぞ!」
妖「え? あっ、ちょ……引っ張らないでくださ〜い……」(ずりずりずり)

幽「藍ちゃんかわい〜♪」
紫「当然でしょ。私の式ですもの」

160名前が無い程度の能力:2009/11/05(木) 21:22:05 ID:2gML04xs0
妖夢と藍は組み合わせとして面白いと思うんだけどな。
幽々子と紫が絡むのが多いんだから、必然としてらんみょんで絡む機会も多かろうに。

161名前が無い程度の能力:2009/11/08(日) 01:48:19 ID:zD3J1VT.0
藍様は武器も使えそうだしね
白玉楼の庭で妖夢に剣を教える藍様とか良さそう

162名前が無い程度の能力:2009/12/30(水) 20:29:00 ID:eblgXtf.0
何とか人間を驚かしたい小傘と、何とか持て余した暇を潰したい天子が出逢うと…

面白い展開になりそうな予感。

163名前が無い程度の能力:2009/12/30(水) 20:43:36 ID:ChZvK8eoO
妖夢って藍のこと藍って言ってるから先輩関係はないんでない?

164名前が無い程度の能力:2009/12/30(水) 22:37:00 ID:aMGblB4c0
空だけじゃなくて妖夢も、偉い人(紫)の偉くない部下(藍)理論に支配されいるのか……

165名前が無い程度の能力:2009/12/30(水) 23:39:01 ID:AAgmCV/s0
>>154
俺も俺も
個人的には大ちゃんがチルノに片想い前提だと嬉しい

166名前が無い程度の能力:2009/12/30(水) 23:42:52 ID:CQ7UkPUo0
「はぁ……はぁーっ……藍さんっ、藍さんっ!」
「んぅ……藍って……名前で呼んでっ……!」
「……うっ……藍っ! 藍っ!」
「ああっ、妖夢、妖夢ぅっ!」



文「『感動!種族を超えた愛!』というテーマの記事なんですが……
  こういう過去があったと解釈してよろしいですね?
  おっと、ご安心ください。勿論記事には匿名しか載りませんから」
藍「妖夢、どうやら今夜は焼き鳥だ。活きの良い烏が手に入るよ」
妖「判りました。捌くのは私にお任せください」

167名前が無い程度の能力:2010/02/15(月) 20:51:25 ID:.VELvQKE0
>>162
「何とか人間を驚かせたいの。一級天人の知恵を貸して!」
「それはいいけど、あなた何ができるの?」
「えっと……うらめしやー?」
「はいはい表は蕎麦屋」
「やっぱり驚いてもらえない……」
「能力は凡庸、次は気質を調べようかしら」
「天気雨はもう居るから、青天の霹靂とかがいいなぁ」
(しとしと)
「……涙雨ね。まあ傘だしぴったりよね」
「ぐすん」

なんか小傘がさらに涙目になる展開しか見えない。

168名前が無い程度の能力:2010/02/19(金) 16:08:35 ID:yIz7hpIg0
>>125 チルけーねで『気づけよ』

「ねえねえ、けーねは物知りなんだよね」

 春も近づく昼下がり、陽のよく当たる縁側で、読書に耽っていた時だ。
 ふと目を上げると無邪気な顔で懐っこく問うてくるお前がいる。

「そうだな。だいたいのことは知っているし、知らないということも知っている」

 ちょっとした言葉遊び。少し難し過ぎただろうか、と考える。
 案の定、お前はちょっとだけ首を傾げた。思わず口元が緩む。

「でも」とお前は言った。背中の羽が陽の光を受け、きらりと煌めく。

「あたいはけーねが知らないこと知ってるよ」
「ほう。それはなんだ?」

 興味が湧いた。知らないことはたくさんある。例えば、

『あたいのこと』

 弾むような声。何気なく言ったのだろう。
 普段は柔らかそうな唇に隠れている、甘そうな歯をお前は見せる。
 嬉しいような、寂しいような、言葉に詰まって、こっちも笑ってごまかした。

「どう?」
「たしかに、それはよく知らないな」

 半分本当で半分嘘。
 知っている。お前の笑い顔、笑い声、その温かみ。ずっと見てきた。
 知らない。お前の泣き顔、泣き声、その身体の冷たさ。ずっと触れてみたいと思っていた。

 頬を撫でる風がほんのり冷たく、心地がよい。
 本音を言えばお前の手だとさらに良かった。

 知らないことを知るのは良いことだ。
 だから、いい加減こっちの心にも気付けよ――


 私の最近の一押しは雛燐である。

169名前が無い程度の能力:2010/03/03(水) 01:39:26 ID:gx6yhNg60
メルラン×レティなんてどうよ


レ「ソロライブお疲れ様。寒くなかったかしら?」
メル「全然!それより、オーロラの演出なんて素敵じゃない!お客さんも喜んでたわ!!」
レ「フフ、メルの為に最後に頑張り過ぎちゃった」
メル「レティ…」
レ「ハア〜、そろそろ春ね、憂鬱だわ〜」
メル「…レティってさ」
レ「ん?」
メル「レティってさ、寒いじゃない?だからかな?レティと一緒にいるとね、なんだかルナ姉の演奏を聴いてるみたいに
気持ちが落ち着くの」

レ「メル…?」
メル「最初はソロの時、姉さんの代わりをしてもらいたかっただけだったの。レティの寒気でテンションを抑えてもらう、ただそれだけ」
レ「…」
メル「でもなんでかなー、レティの寒気で気を落ち着けて、レティの雪やオーロラの演出を見てたらさ…」
――メルランがレティに抱きつく――

メル「姉さんの演奏聴いても落ち着かないし、他の誰かの演出なんてつまんなくなっちゃった!」
レ「め…メル、あー、あの、そのっ…」
メル「責任、とって…」
レ「ッ!!」


賑やかなメルランはクールなレティに、クールなレティは賑やかなメルランに、
自分に無いものを持った正反対な二人が惹かれあうみたいなシチュが萌える

170名前が無い程度の能力:2010/03/03(水) 23:05:09 ID:2hSheLyo0
>>169
良いジャスティスだ。
プリズムリバーと姉妹以外のキャラとの組み合わせは、もっといろんなパターンがあっていいと思う。

171名前が無い程度の能力:2010/03/14(日) 17:28:19 ID:jNVMQK4c0
ヤンデレの白蓮さんはきっと想い人が死にそうになったら不死人のキモを持ってきてくれる
もちろん二人分

172名前が無い程度の能力:2010/03/14(日) 17:28:57 ID:jNVMQK4c0
ぎゃあ誤爆

173名前が無い程度の能力:2010/04/30(金) 23:11:28 ID:usW3bo4w0
マイナーというか大ナマズとか非想天則とか…いや無理か。
雛パルが厄繋がりでDS2Lvだけどどうかなぁ。
ぱるぱるは嫉妬心を操る割に嫉妬するネタの方が多いな。

174名前が無い程度の能力:2010/05/06(木) 21:02:22 ID:/rrLcHqU0
雛パルは割と見かける気がする
まぁパルスィは嫉妬させるより嫉妬する方が橋姫らしいといえば橋姫らしい

2ボス繋がりの話なんだが今俺の中で雛×橙が熱い
2ボススレの影響です本当にあr

175名前が無い程度の能力:2010/05/09(日) 00:43:12 ID:wocDC0C60
鈴てゐキボンヌ

176名前が無い程度の能力:2010/05/09(日) 15:34:28 ID:DlyZFLggO
リリカがやっぱり妹欲しいって宴会で駄々こねて、名前がレイラっぽいと言うことで霊夢を紹介されて
最初は二人ともぎこちないただの家族ごっこだったんだけど
一緒に生活してくうちに段々本当の家族として意識し合ってしまいには博麗理々花として博麗神社に住み込むお話希望(音楽活動するときはリリカ・プリズムリバーの芸名を使う)

177名前が無い程度の能力:2010/05/12(水) 01:31:30 ID:NuFNesUU0
イヌ科の従者で咲藍っていいと思うんだよ
いちゃいちゃしなくても、一緒に宴会の片付けしたり、人里に買い物に来て井戸端会議したり
でも狐狩りの猟犬ってイメージが強いのか二次では争ってばっかりなのよね

178名前が無い程度の能力:2010/06/20(日) 11:52:13 ID:Yj9Hn1Jc0
浅木原さんのうどみょん来た、創想話で来た! これで勝つる!
と、過疎スレでこっそり応援しておく。

179名前が無い程度の能力:2010/07/20(火) 00:33:48 ID:2sAk6Z7Q0
過疎いな

180名前が無い程度の能力:2010/07/20(火) 20:59:00 ID:mSXOnmhQ0
ここが過疎るくらい、各マイナーカプの受け皿が他所にあるって事かねぇ。
マイナーというより無接点カップルとかは脳内メインだから難しいし、
接点があればあったで何処かでネタになってるし。

181名前が無い程度の能力:2010/07/22(木) 03:41:27 ID:fRVHBFc6O
>>176
私には小さな夢があった。
それは夢といえるかどうか、と言える代物なのだが、不可能と言われれば不可能に近い、夢であった。
妹が欲しい。

姉さん、という機会が多い私は、常々姉妹という事を考える。
具体的には姉妹の境界線とはなんなのか。
特に騒霊である私達には血などないに等しい中で、どうやって姉妹たりえるのか。
簡単に言ってしまえば、なんで私はルナ姉、メル姉を「姉」と判断しているのか。
いつ考えても堂々巡りの中に消えていく。
所詮一番年下の考え事。「姉」の気持ちが分からない。「姉」の気持ちが分かれば多少は姉妹がわかるのではないか。
その繋がりの好奇心から、次第に自分が「姉」として機能したくなったのだ。

そんな中、私は博麗霊夢と出会う。
元々、なにか惹かれるものがあったのは違いない。特に名前に興味が強かった。
なぜか「霊夢」という言葉に昔の誰かの面影を残したのだ。

そのような思いを胸に残したまま、宴で事は起こった。
珍しく演奏抜きで宴に呼ばれた私達は、いつも呑めなかった分を取り戻すかのように呑み更けていた。
酔いが回っていたのだろう。きっとそうなのだろう。
そこに呑み更けていた霊夢に抱きつき、霊夢は私の妹なの!そうなの!と声高々に言ったのだ。
その時の周りの反応はあまり覚えていない。ただ、霊夢の満更でもない顔が未だに脳裏を横切る。
それからの記憶は、ない。

「姉さん、起きなさい。起きなさいったら。」
記憶が蘇ったのは、その言葉からだ。何故か布団の中にいた私は、ゆっくり身体を起こした。
「あ、姉、あ、リリカ。その、朝ごはん。できたから。」
霊夢は私に目も合わせず、立ったままそういうとすぐに縁側を走っていった。

縁側を歩いて匂いのする方へ進むと、なるほど二人分の食事が丸ちゃぶ台の上にあった。
「ほら、はやく食べましょ。」
そう急かされると、私はちゃぶ台に座り、朝食にありついた。
食事も終わり、姉の待つ屋敷に戻ろう、と朝食の礼を霊夢に伝えようとした。
すると、その口を塞ぐかのように霊夢が口を開いた。
「私、妹でいいから。」

182名前が無い程度の能力:2010/07/22(木) 04:12:45 ID:fRVHBFc6O
>>181続き
驚いた。酒の席での、おおよそ冗談にもつかない一言を、彼女は真に受けていたのだから。
「その、妹らしいこと、出来ないかもしれないけど、いてほしい。いてほしいの。」
私は、黙ることしかできなかった。

昼過ぎにもなると、姉達が博麗神社に来た。
唖然とした顔したまま縁側に座った私をみて、二人はため息をついた。
「霊夢には礼を言っておかないと。とりあえず、帰るわよ」
「何があったかは帰ってきくから、私達と帰りましょう〜」
寡黙ながらハリのあるルナ姉の声と柔らかなメル姉の声を聞きながら、ゆっくりと腰をあげた。
すると、霊夢が顔をこわばらせながら、神社の奥から出てきた。
「待って!行かないで!お願いだから行かないで!」
二人の姉は驚いて、霊夢の顔を見ながら口を開いた。
「何があったか知らないけれど、妹をこのままにしておくわけにはいけないわ」
「迷惑をかけたみたいだしねぇ。その件に関してはプリズムリバーの姉としてお礼しますわぁ」
こう言うと、霊夢のこわばった顔から力が抜け、そのまま大粒の涙を流しながら、床に伏した。
「お願いします。お願いしますから…。リリカを。姉さんをつれていかないで下さい。」
そう言われると二人は怪訝な顔をした。
「いや、リリカは私の妹よ?貴女の姉ではないわ。少し冗談がきついわ」
「そうよぅ。あ、昨日の宴の話ね。手の込んだ事をするわねぇ」
こう言っても霊夢は引き下がらない。三人の間に、暗雲が立ち込み始めた。
私は、二人に、もう一晩泊まっていくよ、と笑いながら、二人を帰した。
その方法でしか、この場をまとめられないと判断したからだ。
怪訝な顔をしたまま二人は、そういう事なら、と言葉を残し、社交儀礼じみた挨拶をし家路についていった。
霊夢はまだ額を床につこたまま、泣いていた。

その一件からというもの、霊夢は何かと私に気を配ってくれた。
縁側でぼうっと座っていたら、お茶と羊羮を持ってきて、頬杖をしながら私をにやにや、と眺め、
楽器を鳴らし始めたら、それこそ無邪気な子どものように、私に近付いてきて、色々と話しかけてきた。
魔理沙なども遊びには来たのだが、あからさまに私と態度が違う。
むしろ、魔理沙などの対応が見慣れた霊夢であって、私との付き合い方は、とても不自然なものに映ったのだ。

183名前が無い程度の能力:2010/07/22(木) 04:47:15 ID:fRVHBFc6O
>>182続き
その不自然な感じを受けながら夜が来た。
「姉さん。今から人里にちょっと呼ばれてるから、留守番お願いします。」
と霊夢がいうと、私は博麗神社に一人残された。
夜の博麗神社は、虫の声すら聞こえぬくらい静かだった。
騒霊と言えど、死を経験したわけではない私は、この静けさに、小さな恐怖を感じた。
静けさに、人、それも少女が、強がれるわけないのだ。
その時であった。
何故、霊夢が私にこだわったのか。いや、それだけではない。私の「姉妹」とはなんなのか。
私が疑問に思っていたものが、全てこの静けさが答えてくれた。

―一人の少女が住むには、ここは広すぎる―

博麗神社のような、ある程度の広さを持つ場所に、一人で住めば、いくら博麗神社の巫女とはいえ、たまらないだろう。
この広い神社で夜を過ごすには、一人の少女には辛すぎる。
本来なら、家族がいるべきだ。だが、彼女には、そんな家族すらいない。全て一人だ。
一人しかいないのだ。

ルナ姉も、メル姉もいない。
この神社には、博麗霊夢、一人しかいないのだ。

そう思うと涙が溢れ出てきた。
何故、酒宴の一言をあそこまで大切にしたのか、姉達が連れて帰ろうとした時に、騒霊程度に額を床に伏したのか。
それを思うと涙が止まらないのだ。しまいには声をあげて、子どものような泣きじゃくっていた。
姉妹って、こういうことだったのか、という気持ちが溢れ出て止まらなかった。

その内、妹が帰ってきた。
私の泣きじゃくっている姿をみて、多少戸惑っていたが、妹は私に抱きつくと、いつしか私と一緒に泣き始めた。
それを返すかのように、私は妹を抱きしめ、二人で泣きながら夜を越したのだった…。

あれからというもの、私は未だに博麗神社にお世話になっている。
名前もいつしか、博麗莉々花に変わり、また、プリズムリバーの三女として、その日々を過ごしている。
相変わらず、妹は私にまとわりつくように日々を過ごしている。
練習中の時などは、この前珍しくメル姉が怒ったほどだ。
それでも妹は笑顔を絶やさず私を見ている。
そんな近辺を思い出しながら、縁側で二人で座っていると、妹は私の頬にキスをしてこう言ってきた。
「莉々花姉さん。大好き」
私は、赤面した。
<了>

すまない。1レスで書くつもりが長々となった。
スレ汚しスマソ許せぃ!

個人的には、幽香とレティのカップリングが気になってたり。なんか似てるし

184名前が無い程度の能力:2010/07/22(木) 05:51:19 ID:58ty3Xls0
早苗と非想天則の切ない系を・・・

185名前が無い程度の能力:2010/10/02(土) 00:53:59 ID:rO9h7QuM0
世界に広がれサナアリの輪!

186名前が無い程度の能力:2010/10/12(火) 00:23:14 ID:MVsob5XsO
>>177
こげな感じ?
咲夜「あら、ごきげんよう」
藍「ん。ああ、紅の館の」
咲夜「ええ。なにをしていらっしゃるの?」
藍「ん。ああ、夕飯の買い物をな」
咲夜「あら奇遇で。私も夕飯の買い物に来たんですよ」
藍「それは奇遇だ。にしてもあの人数を料理するのは大変だろう」
咲夜「メイドの当番制にしていますので。今日は買い物当番が倒れまして、その代わりです」
藍「中々部下思いなんだな」
咲夜「いえいえ、暇でしたし、紅魔館のメイド隊リーダーである以上、世間の爪の垢をなめておかねば」
藍「殊勝な心がけだ。私の主人もそういう姿勢であればいいんだがね…」
咲夜「いいじゃないですか。いかに強いといえど無駄に外敵に晒す必要はありません」
藍「はは、それは一理あるな」
咲夜「それに私の主もやっと最近になって外に興味を示すようになってきたんですから」
藍「ほほぅ。そうだったのか。まぁ、そう言われればやっと私の主人も外に興味を持ったな…」
咲夜「…巫女ですか?」
藍「ご名答」
咲夜「…やっぱり」
藍「博麗の存在は大きいな」
咲夜「…あーあ」
藍「ど、どうした?」
咲夜「紅魔館の人じゃないから言いますけど、なぁんでその役割は私じゃなかったのかなぁ…と」
藍「…」
咲夜「私はあの方に従えてきて、これからもそうであるのに、あれ以上の関係になるのは無理なのかなぁ、って」
藍「…ふふふ」
咲夜「なっ!何がおかしいんですかっ!」
藍「いやあ、若いなぁ、と。それは役割だよ」
咲夜「…役割?」
藍「博麗の巫女は私達の主と協力し合う役割だが、私達は私達の主を守る役割だ。違うかな?」
咲夜「…そうね」
藍「私達は主人の盾であり鎧だ。だからこそ一番肌に近い存在なのだと思うぞ」
咲夜「ふふふ。役割…か。そうね。ありがとう九尾さん」
藍「い、いや。気にしないでくれ。そ、その…なんか今になって恥ずかしい…」
咲夜「世紀の九尾さんも顔を真っ赤にする時があるんですね」
藍「う、うるさいな…」
咲夜「ふふふ」

咲夜「さて、買い物も済んだし帰りますわ」
藍「ああ、ではまた」
咲夜「…きゅーうびさん♪今日は楽しかったわ。また買い物に行きましょう♪」
藍「!! あ、ああ。また行こう」

187名前が無い程度の能力:2010/11/01(月) 02:45:36 ID:WJKJ1E1I0
レミパチェってあんまみられないよね
接点あるどころか友人同士なのに少ないのはなんでだぜ・・・

188名前が無い程度の能力:2010/11/05(金) 14:52:07 ID:kDgmc0120
軽くこんなのでいいのだろうか?



パチュリー「…………」
レミリア「…………」
パチュリー「…………」
レミリア「…………」
パチュリー「…………」
レミリア「…………ねえ、パチェ」
パチュリー「…………何かしら、レミィ」
レミリア「パチェとお茶を飲むのってずいぶん久しぶりだと思うんだけど」
パチュリー「…………そうだったかしら」
レミリア「そうなんだよ。
     で、だ。その久しぶりの友人とのティータイムに本を読みふけり私の顔すら見ないというのはどうかと思うわ」
パチュリー「気にしないでいいわよ。私は気にしない」
レミリア「私が気にするの!
     だいたい本を読んでるだけならわざわざテラスに出てくる必要ないじゃない!」
パチュリー「貴女がたまにはお茶に付き合えって図書館から引っ張り出したんでしょうに」
レミリア「う〜〜〜〜!
     もういいわよ!パチェを誘った私がバカだったわ!」
パチュリー「うん、そうね」
レミリア「〜〜〜〜!咲夜!後を片付けておきなさい!」
パチュリー「…………レミィ」
レミリア「何よっ!?」

(ぺろっ)

レミリア「ひゃん!」

ガタガタッ!ビターン!

パチュリー「ケーキのクリーム……頬についてたわよ」
レミリア「あうあう……」
パチュリー「(クスッ)レミィはホント可愛いわね。
      それじゃあ、本は止めてお茶でも楽しみましょうか」

189187:2010/11/17(水) 00:07:57 ID:8IqQ2X820
一週間以上前になってしまったが
>>188

よかったぜ・・・

190名前が無い程度の能力:2010/12/15(水) 23:23:30 ID:51AgTW420
>>184

早苗「諏訪子様、酷いです……」
早苗は非想天則を見上げて呟く。
早苗「こんな心躍るサイズと姿形なのに、動かないなんて……」
その声に応えるように非想天則が前後に揺れる。
早苗「あなたもそう思うでしょう!?」
非想天則は、一言で言えばアドバルーンである。
間欠泉地下センターからの熱蒸気を受けてたゆたうだけの、ただの風船なのだ。
もちろん早苗もそんな事は解っている。
解っているが言わずに居られない――要するに未練たらたらなのである。
しかし風船風情にそんな想いが通じるはずもなく、非想天則は今日もただ揺れていた。

と、そこに小さな小さな奇跡が起きた。
非想天則の前方への揺れと、地下からの熱蒸気供給大幅減少のタイミングが重なった結果、
非想天則はうなだれる形でしぼみ、その手の先がちょうど、早苗の頭上で止まった。
それは小さな波紋だったが、多感な年頃の少女である早苗の背中を押すに十分な力を持っていた。
早苗「……そうよね、あなたもやっぱり動きたいのよね!」
早苗の頭の中で、何かが閃いた。
非想天則は風船、つまり自分が風を起こせば操れる。
瞳に星を輝かせると、早苗は御幣を掲げる。
そこから放たれた弾幕は、非想天則を大地に繋ぎ止めるくびきを打ち砕いた。

神奈子「ねぇ諏訪子、アレ……」
諏訪子「んー?」
守矢神社の縁側でひなたぼっこをしていた神奈子が、麓を指差す。
縁側に寝そべっていた諏訪子が身を起こすと、非想天則の姿が見えた。
諏訪子「あー……頭に早苗乗ってるねぇ」
神奈子「あの子ったら何やってんのよ」
諏訪子「あーうー。とにかくさ、手遅れになる前に何とかしてくるよ」

早苗「非想天則、ゴー!」
山の二柱の苦悩も知らずに、早苗は盛り上がっていた。
自分の風で動かしているので、冷静に見れば巨大な人形遊びなのだが、
非想天則の肩に乗った早苗は『操縦している』感覚に酔い痴れている。
大地を踏みしめる事も足元の木々をなぎ倒す事も叶わないが、
上下に大きく揺れながらの一歩ごとに眼下の景色が流れて行く。
早苗は横――非想天則の横顔に向けて微笑み、一人頷く。
今、非想天則は歩いている。
今、自分は非想天則を操縦している。
これこそが人型巨大ロボ非想天則本来の姿なのだ、と。
状況に満足していた早苗は、だから、足元の森が揺れるのに気付くのが、少し遅れた。

早苗「これは……赤口さま……諏訪子様!?」
足元の森から突如現れた白い蛇が、非想天則の胴体を這い上がる。
二匹の白蛇が非想天則の両足に絡み、その上から三匹目が頭部めがけて襲う。
早苗「くっ……でも非想天則の装甲が、この程度で!」
テンションの上がっていた早苗は、諏訪子が非想天則を止めに来たという事実に逆上、
非想天則の装甲を恃む台詞を吐き出す。
が、何度も言うが非想天則は風船である。
早苗のテンションなどお構いなしに白蛇が非想天則の頭を噛むと、
牙で開いた穴から、猛烈な勢いで空気が漏れ、非想天則はしぼんで行く。
早苗「そんな……非想天則が……私の夢が……!」
必死に風を起こして非想天則に吹き込むのだが、むしろ逆効果。
風が勢いを増せば増すほど、頭に開いた穴が裂けて広がり、さらに風が逃げて行く。
早苗が形振り構わずその穴へと手を伸ばして塞ごうとしたところで、
白蛇が早苗を飲み込み――フェードアウト。

神奈子「お帰り。早苗は無事?」
諏訪子「一応ね。怪我はさせてないつもりだけど」
神奈子「そう。それで、あっちの方は?」
諏訪子「んー……ぎりぎりアウト、かな」
神奈子「あら、どうして?」
諏訪子「あいつ、しぼんで潰れる瞬間に……『ありがとう』だなんてさ」
神奈子「ふーん……それは、産みの親と育ての親、どっちに対してかしらね」
諏訪子「……少なくとも、私じゃないわよ」
諏訪子は帽子のつばを掴み、目深に下ろした。



―裏―
あれ、これ切ないの諏訪子じゃね?
―裏―

191名前が無い程度の能力:2010/12/18(土) 15:46:56 ID:T9oBBFnsO
たまにこういうのが投下されるからたまらぬぇ!

192名前が無い程度の能力:2010/12/18(土) 15:58:11 ID:rUDN5QO.O
藍パチュ……
パチュ藍……

193名前が無い程度の能力:2010/12/18(土) 20:14:38 ID:0fPvAYdIO
>>186
悶えた。GJ。

194名前が無い程度の能力:2010/12/20(月) 07:20:50 ID:TMgLTYuUO
ちょっと人が出てきたぬぇ
今、メルパルというのを考えていたり
全く逆の二人が惹かれあう…いいじゃないですか

195名前が無い程度の能力:2010/12/20(月) 10:26:26 ID:Q1GjRXYs0
阿求×妖夢がいいなぁ。
だって、ぐもんしきを読む限りでは体温を確かめ合う仲みたいだし。

196名前が無い程度の能力:2011/02/01(火) 00:35:02 ID:2K3C86Z.O
衣玖×魔理沙

「お尋ねしたいのですが、ここ数日の間に総領娘様がこちらへと訪ねてきてはいませんか?」
「いきなり不躾な事聞くなぁ…」
「あ、すみません。いきなり押し掛けてこんなことを」
「あー…いや別にいいけど。おまえんとこの天人なら確かに昨日ここに来たぜ。正確にいえば霊夢も一緒だ。人の家に来るなりイチャイチャするわ…と思ったらいきなりケンカを始めるわで散々だったぜ」
「!…そのケンカについてもう少し詳しく」
「なんだ?私の家の前でドンパチやっただけだ。ただあまりにも煩かったんで恋府が一枚犠牲にはなったが」
「やはり…そんな事が……着いてきて下さい。こちらから余波を感じます」
「ん?余波ってなんだっ…て!お…おい…引っ張んな!」



「ここです…地面を見て下さい。」
「なんだ?穴があいてら?」
「この孔から何か力の様な物を感じませんか?」
「…力?……いや感じないけど……今気付いたがこの穴ってもしかしてあのアホ天人の…」
「(コクコク)」
「ふざけんなぁっーーーー!?えっ?てっ事は何だ?来るのか?地震が?私の家に?もしかしてもしかしなくてもそうなのか?」
「申し訳ありません…具体的な時刻は把握出来ていませんががこの辺一体の木々が倒壊するほどの地震が訪れる恐れがあります」
「何処だ?あの馬鹿天人は今すぐここに呼んで地震を止めろ!」
「それが…総領娘は霊夢さんとケンカした事を理由に自室に書き置きを残し家出していて目下捜索中でして…」
「…う、嘘だろ?」
「…残念ながら」
「ああもぅ!お前はどうなんだ?ここまで訪ねて来たんだ。なにかしろ手の打ちようがあるんだろ?」
「いえ、竜宮の使いは地脈を感じ取り民衆に危機を伝える事しか出来ません。今日ここに訪れたのも総領娘様の行方を霊夢さんから聞き出してその道中で余波を感じたまでで…なんの対策も…」
「…分かった。なら規模はどれぐらいだ?私の家は無事なのか?」
「恐らく無事では済まないかと…地盤が崩れ万が一耐えきれたとしても、木々が覆い被さり潰れる可能性があります」
「…!こうしちゃいられない!」
「…お待ち下さい!この孔を調査してか(ズンッ)…ッ……魔理沙さん!…待って!」

197名前が無い程度の能力:2011/02/01(火) 00:36:41 ID:2K3C86Z.O
「…私の家がこんな事で…まだまだしたい研究だってあるんだ」
「魔理沙さん!今すぐここから離れっ(ゴゴゴゴゴッ)」
「え…(ゴゴゴゴゴッ)」



「魔理沙さんッ!魔理沙さんッ!」
「んッ…ん…」
「…良かった。意識が…」
「…衣玖か?」
「…はい」
「地震は…」
「どうやら治まったようです」
「お前…羽衣で私を…」
「そんな事よりお身体の方は何処か痛い処はありませんか?」
「ああ…いや。何ともない…」
「良かった」
「…!お前こそ怪我をしてるじゃないか!」
「これぐらいなんともありません」
「いいから見せろ」
「あ…」
「痛むか…痛むよな。結構深いし…」
「私も妖怪の端くれですので放っておけば何れ傷は塞がります。…っぅ!」
「痩せ我慢は辞めろ。…痛いんだろ?」
「そんな事は…」
「これは助けて貰った礼だ。お前が妖怪の端くれなら私も魔法使いの端くれだからな」
「痛みが引いていく…これは?」
「治癒魔法だ。…といっても一番簡単なモノしか扱えないが。血ぐらいならこれでどうにかなる」
「…有り難うございます」
「…礼を言うのは私の方だ」


続く

198名前が無い程度の能力:2011/02/10(木) 08:01:49 ID:4UM1vpO20
何故だ……一週間以上待っても続きがこない……
物凄く消化不良……イクマリなんて見た事無いから続きが気になるのだぜ

199名前が無い程度の能力:2011/02/16(水) 18:01:57 ID:wGRr/xi.O
ぶったぎる様になってしまうけれど、閻魔理沙とか駄目かな。

白黒には目のない映姫様が、魔理沙の自宅に押し入って半ば強制的に同棲スタート。その内に「白黒」が好きなのか「魔理沙」が好きなのか分からなくなる映姫様。

逆に魔理沙は、映姫様が果たして「閻魔だから」白黒に拘るのか、それともそうではなく「四季映姫として」白黒(=自分)が好きなのかを問い質す。答えに窮した映姫様は、思い切って閻魔を辞めてみる。

そして普通の女の子になって魔理沙に接してみて……みたいな。そんな感じ。

後はサナアリが流行ってくれれば(ry

200名前が無い程度の能力:2011/02/18(金) 15:17:43 ID:zxTceu4c0
全然ありかと

マイナーカプ好きとしては
小町ぐらいとしか接点のない四季様はもっといろんなカプがあっていいと思うんだ

201名前が無い程度の能力:2011/02/18(金) 23:57:08 ID:5TB96e4QO
レミリア×ミスティア

歌を歌う
所々おかしい節があるものの
綺麗な歌声が夜風に溶け込んで私へと伝わる。
歌い終わると彼女は少し恥ずかしげに頬を染めながら私の元へと寄ってきた。


「歌。上手になっています。」
「…そ、そうかしら?」
「ええ。自信を持って下さい。」
「…照れるわね。貴女に言われると。」
「いえいえ……明日ですよね?妹さんの誕生日」
「そうよ。あの子にはまだ秘密にしてあるから」
「きっと驚くでしょうね。」
「ふふ。そうね。」
「それでは、最終調節にもう1コーラス行きましょう。」
「分かったわ。………〜♪」


「ありがとう…心から礼を言わせて。」
「私はただ後押しただけです。元々レミリアさんの声は綺麗だったから。
私は歌詞を教えるぐらいしかする事がありませんでした。」
「ううん。貴女の声真似をするだけでも十分勉強になった。貴女のおかげよ」
「そんなこと」
「あるのよ。そんなこと」
「……ぷっ。はは……何だか照れますね。お酒の御代わり要ります?」
「ええ。最後に一杯だけ」


「…明日聴きに来てね」
「勿論行きます」
「うん。それじゃ帰るわ。明日は早いしね」
「お気をつけて」
「ああ、それと…」
「?」
「また歌を教わりに来ても良いかしら?」「勿論いいですよ」


何となくレミミス
夜の種族同士でもっと需要があってもいいと思うんだが…

202名前が無い程度の能力:2011/02/19(土) 00:44:11 ID:t1kbm9FE0
さとレミお願いします

203名前が無い程度の能力:2011/02/19(土) 07:33:27 ID:2cm49BR60
>>202

 読書が趣味のさとりが初めて紅魔館を訪れたのは何時のころだったか。最初は図書館の本を求めていたはずなのに、今ではこうしてレミリアの私室へ足を通わせる時間の方が長くなっていた。

「ああ、ほら。ケーキのスポンジが零れてますよ」
「むぅ」

 心を読む覚り妖怪に対して、しかしレミリアは決して変わる事は無かった。無論レミリアが覚りに対して思う所が無いわけではけれど、それらを包み隠さず全て言葉にする彼女の表裏の無さに、気付けばさとりは心奪われていた。
 それに加えて、さとりは誰かの世話をするのが大好きだった。普段の生活に動物達の世話が多く絡んでいるからか、自然とさとりは、主であるのにも拘らず、他人の世話をする事に生きがいを覚えてしまったのだ、
 そしてレミリアはと言うと、これがまた世話を焼いて貰うのが大好きだったのだ。つまりは二人は正反対の性格をしており、故にこうして瀟洒な従者抜きで語り合う様になったのである。

「口許。クリームついてますよ」
「むぅ」

 白いハンカチでさとりがそれを拭う。
 しかし、いくらレミリア自身に好意があり、さとり自身に悪気がないのだとしても。レミリアはプライドの高い性格だった。

「あっ、ちょっと」

 ぱっとさとりの白いハンカチを奪い取る。例え心の読めるさとりと言えども、その場の思いつきまでは対応し切れない。そしてそれをしょっちゅうするのがレミリアなのだ。すわ何事かとさとりは思わず身構えた。
 実は以前にも似たような事があり、その時さとりは頬を引っ張られる目にあった。軽くふざけたもの程度でしかなかったけれど、存外にさとりの頬の柔らかさに満足したレミリアは、それから時折さとりの頬をつまもうとする癖がついた。
 なので今回もきっとそうするだろう。そう思いさとりは、両手で自身の頬をガードした。

 しかしレミリアが取った行動は、それとは違うものだった。

「お返しだ」

 白いハンカチを翻す。それは即ち、先ほどレミリアの口許を拭いた面であり、クリームが付着している箇所だった。そして何を思ったか、レミリアはそのハンカチをさとりの口に押しやったのだ。

「ふみゅう」

 自然とさとりの口から息が漏れる。抵抗し様にも、レミリアの腕力を押し返す力をさとりは持っていなかった。
 そしてそのままされるがまま一分間。ようやくレミリアがハンカチを離した。唇が白いのは、勿論押さえつけられたからではない。そして次にレミリアが何をしようとしているのかも、さとりには読み取れた。

「ちょ、ちょっとレミ、ん、んむぅ」

 言葉を遮る様に、レミリアがさとりの唇を塞いだ。逃げられない様に右手はしっかりと腰に回し左手でさとりの髪を撫でる。最初は強張っていたさとりも、やがて、諦めたかのようにレミリアに身を預けた。
 そうして二人の唇についたクリームが溶ける頃、ようやくレミリアはさとりを解放したのだ。ぺろりと舌で唇を舐め、

「うん。悪くない」
「心臓に悪すぎます。……レミィ? そう呼べば良いの?」
「ん、ああ。さっきの途切れた感じが丁度いい」
「そんなの、一々覚えていませんよ」

 そんなさとりの言葉に、レミリアがにやりと笑い言った。

「安心していいよ。いくらでもキスしてやるから」


 みーたーいーなー。

204名前が無い程度の能力:2011/02/19(土) 21:13:10 ID:t1kbm9FE0
>>203
gj!!!
すばらしい

205名前が無い程度の能力:2011/03/06(日) 21:04:28 ID:a.A7S2vM0
ゆかアリで何か一つお願いしたい。
そろそろ新しい燃料が必要だ

206<激写されました>:<激写されました>
<激写されました>

207名前が無い程度の能力:2011/03/30(水) 01:18:29 ID:aXRyiuow0
燃料

208名前が無い程度の能力:2011/04/09(土) 18:55:15 ID:agtC3dsI0
>>192
「邪魔するぞ」
「あら、珍しいわね。何の用?」
「調べ物だ。ここの偏った蔵書に用がある」
「いいけど、代わりに何か置いていってね」
「そうなのか?」
「貴女なら色々と他では得難い物を持ってそうだし」
「ふむ……よかろう(すっ)」
「えっ?」
(ちゅっ)
「んっ!?」
「『実地の経験』も他では得難い物だろう?」
「う〜……」

「さて、邪魔したな。今日持って行く分は、また今度返しに来る」
「返さないでいいわよ」
「となると、ますますまた今度来なくてはならないな」

「あれ、パチュリー様。今、藍さん手ぶらでしたよね?」
「……私の心を持って行かれたのよ」


書いてから思ったがここまでだと魔理沙でも同じだな。
やはり九尾らしくもっとネチョ方面に誑かす方がそれっぽいのだろうか。

209名前が無い程度の能力:2011/04/10(日) 21:07:38 ID:4JFe1T1.O
共に動物とお話しの出来る さと×華仙でお願いします。

210名前が無い程度の能力:2011/05/08(日) 01:37:04 ID:e7HiuayEO
パシャ
「 人の食事風景を無断で撮るなんて、礼儀の成っていない天狗ね」
「いやはや、何とも美味しそうにスイーツを召し上がるので、つい」
「それにしたって、一度断ってからでも良いじゃない?」
「そう思いましたが、断ってしまうと表情がぎこちなくなってしまうでしょう。
意識しない方が良い絵が撮れるんです」
「む…」
「ですから、失礼と存じつつ無断で捕らせていただきました」
「…今回だけよ」
「ありがとうございます」


「珈琲好きなの?」
「へ?」
「さっきからそればかりか頼んでいるじゃない」
「ああ、これですか?…えーと、特に好き、という程でも無いのですが、
お節介妬きの同僚から目が冴えると勧められたので、
徹夜仕事があるときに淹れて持っていくんです。
きっと、そのせいで飲むのが癖になっているんでしょうね」
「ふーん。それって美味しいの?」
「まあ、それなりに。一口飲んでみますか?」
「いいの?」
「別に構いませんよ。熱いので気を付けて下さい」


「…苦。騙したわね…美味しくなんかないじゃない!」
「初めてなんてそんなものですよ」
「むー…」
「これにですね。備え付けのシロップとミルクを混ぜると…はい。今度は問題ありませんよ」
「嘘じゃないわよね?」
「本当ですよ」
「嘘だったらただじゃおかないから……ゴク」
「どうですか?」
「…美味しい!」
「でしょう」


「はい」
「はい…って、何ですか?」
「珈琲の分。私も衣玖のお勧めでここに来てみたの。このパフェ美味しいから食べてみて」
「い、いえいえ。お構い無く」
「いいから」
「わ、分かりました。自分で食べれますからスプーンを戻して下さい」


「(周囲の視線が…)」
「どうしたの…口にあわなかった?」
「いえ、お勧めだけあって美味しかったですよ」
「でしょ!」


「ねぇ、貴方これから暇?」
「ええ。暇と言えば暇ですが、何故そんな事を?」
「衣玖が教えてくれたお店を一緒にみてまわらない?」
「そうしたいのは山々ですが、ネタを探すのも記者としての…」
「…ダメ?」
「う………分かりました。付き合いましょう」
「やったー」
「……やれやれ、里のスイーツ特集という見出しの記事もたまにはいいかもしれませんね」

あやてん
百合というより二人の絡んでる様子を書いてみたかった。
続く…かも

211名前が無い程度の能力:2011/05/08(日) 01:52:25 ID:e7HiuayEO
>>210

212名前が無い程度の能力:2011/05/08(日) 01:53:17 ID:e7HiuayEO
>>210
誤字
×捕らせて→〇撮らせて
×妬き→○焼き

213名前が無い程度の能力:2011/05/08(日) 18:59:56 ID:rollFAWs0
>205
ゆかアリって紫×アリスでいいんだよな?
燃料になるか判らんが……





紫「お元気〜?」
アリス「八雲紫?……何の用よ?」
紫「あらつれないわねえ……私と貴女の仲じゃない。
  解ってるくせに……」
アリス「暇つぶしね」
紫「うん、そう♪」
アリス「……本当に腹立たしい奴ね」
紫「だって暇なんだも〜ん」
アリス「言っておくけど全然可愛くないから。
    そんなに、暇なら霊夢のところでも行ったらいいんじゃない?」
紫「最近、構ってくれなくてつまらないのよ」
アリス「なんかしたんじゃないの?」
紫「お饅頭の餡子だけ隙間に送ったのがいけなかったかしら?」
アリス「本気で能力を無駄なことに使ってるわね貴女は……」
紫「ねえ、何か面白そうなことでも知らない?」
アリス「だからそういうのはもっと能動的な奴に頼みなさい。
    暇人同士、魔理沙とか文とか」
紫「いいじゃない、研究の方は一段落したんでしょ。
  少しは付き合いなさいよ〜」
アリス「全く、だからわたしはあいつ等ほど暇じゃな…………」
紫「?」
アリス「…………」
紫「どうしたのよ、突然黙りこくって?」
アリス「ねえ、紫」
紫「な、何よ……?」
アリス「わたしが研究中なの知ってたの?」
紫「……別に可笑しなことじゃないでしょ。幻想郷のことは大体全部把握して……」
アリス「そうじゃなくて。
    貴女の物言いは研究が一段落したから来たってことよね?」
紫「……そうだけど」
アリス「私の研究が終わるのを……わざわざ待ってたの?声も掛けずに?」
紫「!だ、だって研究室には結界が張って……」
アリス「隙間を開けば簡単に入ってこれるじゃない」
紫「え、あ、う……」
アリス「研究の邪魔にならないように気を遣ってくれたの?」
紫「ち、違っ、違うわよ!
  わたしがそんなっ、気、気を遣うなんてこと!」
アリス「…………ねえ、もしかして『わたしで』遊ぶためじゃなく、『わたしと』遊ぶためにきてくれたのかしら?」
紫「〜〜〜〜!」
アリス「あ、こら、逃げようとしないの!ちゃんと答えなさい」
紫「…………そ……」
アリス「そ?」
紫「そうよっ!
  貴女の研究が終わるのを待ってたわよ!
  終わったら遊ぼうと思ってたわよ!悪い!?」
アリス「いや、悪くないんだけど……正面から言われるのはさすがに照れるわ」
紫「それは言わされたこっちのセリフよ!」
アリス「そこまで言われたら付き合わないわけにはいかないわね」
紫「べ、別に無理に付き合ってくれなくてもいいわ……」
アリス「……言い方が悪かったわね」
紫「?」
アリス「『わたしも』貴女と遊びたいわ、付き合ってくれる紫?」
紫「ま、まあ、お互いにそうなら遊ぶ方が自然よね」
アリス「クスッ」
紫「……何よ」
アリス「なーんでもないわよ。
    そうねえ、まずは…………美味しい紅茶でもいかがかしら?」



アリス「ああそういえば、さっきのことだけど」
紫「…………さっき?」
アリス「やっぱり訂正するわね、貴女すごく可愛いわ」
紫「〜〜〜〜っ?!ア〜〜リ〜〜ス〜〜〜〜!」





どうも俺が書くといちゃいちゃには成っても、らぶらぶにはならんな

214名前が無い程度の能力:2011/05/13(金) 01:09:04 ID:a7Rz4RgA0


215名前が無い程度の能力:2011/05/25(水) 23:29:19 ID:G8WTR44oO
星うどんというのは、どうだろう?

二人ともよく人里に出入りしているし
顔を合わせることもあるだろう。

薬売りの途中でテンパり気味な鈴仙を
見かねて星君が声をかけるとかありそう

216名前が無い程度の能力:2011/05/26(木) 00:59:57 ID:.ammA7iw0
鈴仙「あら寅さん。今年の阪神はもうダメかも知れませんね〜w」
星「ぐぎぎぎぎ」

217名前が無い程度の能力:2011/07/18(月) 23:46:16 ID:BPLy6zoQ0
このスレは保守が必要な程の過疎スレか…
見ないといえば見ないゆゆこまとかいいよね(おっぱい的な意味で)

218名前が無い程度の能力:2011/08/26(金) 02:31:28 ID:4PUnWaOMO
花映塚で自殺する者は悟った賢者か、考え過ぎた愚者だ
そのうちの九分九厘は自殺を正当化しようする愚か者である
って小町のセリフがあるけど、幽々子も自殺した一人
ここで幽々子が悟った賢者に属するならば小町が幽々子に尊ぶような関係
そんな小町→幽々子のカップリングSSがあるなら読みたいでごさる

219名前が無い程度の能力:2011/09/11(日) 16:32:42 ID:AUV3sa3s0
雛パルをキボン

220名前が無い程度の能力:2011/09/11(日) 16:35:26 ID:AUV3sa3s0
保守age

221名前が無い程度の能力:2011/09/11(日) 21:53:59 ID:Li20ikxw0
神奈子様とゆかりんと勇儀姐さんの絡みが見たいです
ていうかゆかかなと勇かなとゆか勇が見たいですむしろ3Pでも可
ゆかりんが酔った勢いで姐さんに好き放題するとか
三人で風呂入ってきゃっきゃうふふとか
姐さんの和服はゆかりんがプレゼントしたんだなどと真剣に妄想中

222名前が無い程度の能力:2011/09/22(木) 23:55:40 ID:FrvFnB6I0
神奈子様と咲夜さんのカプが見たい
紅魔館と守谷神社で従者とりかえっことかで二人きりになるとか(諏訪子はお出かけ)
ネチョよりもほのぼのとしたお二人を見たい

223名前が無い程度の能力:2011/11/26(土) 21:29:37 ID:5NOOygwg0
>>221
神奈×紫×勇 11月26日は「いい風呂の日」らしいですよ。


幻想郷に初雪が舞い、レティ・ホワイトロックが姿を現した時季。
妖怪の山の麓に建設された『間欠泉地下センター』。その最深部に『旧都健康ランド』が開設された。
旧都の洛外から徒歩で十数分の高台にある複合的な福利厚生施設である。
核融合で加熱された温泉やサウナを有する健康ランドは、旧都の住民にとって目新しい娯楽となった。
そんな健康ランドの大浴場、旧都の街並みを眼下に望む露天風呂を貸し切って酒を酌み交わす少女が3人。
「ふうっ、此処の温泉もなかなか気持ちいいわね」
雪の舞うほの暗い地底の空を眺めながら呟いたのは、妖怪の賢者こと八雲紫。幻想郷に多大な影響力をもたらす大妖怪だ。
「流石は核融合の力だね。技術開発も順調で何よりだよ」
満足げに頷きながら手拭いで顔をサッと擦ったのは、守矢神社の八坂神奈子。間欠泉地下センターの建設に携わった神様だ。
「お蔭で旧都の連中も仕事が増えたって喜んでたよ。有難いねぇ」
そう言って盃に満たされた冷酒を口に運んだのは、怪力乱神と称される星熊勇儀。地上を追われた旧都の住人を束ねる鬼の領袖だ。
この『旧都健康ランド』は、紫(政)・神奈子(官)・勇儀(業)の三位一体となって建設された。
よって、彼女ら三人とも建前は近しくもない間柄を装っていたが、実際はこうして共に入浴するくらい仲が良い。
彼女らが揃って胸の存在感が大きいのも、ウマが合う一つの要因でもあった。下着談義で数時間も話し込んだ事さえある。
現に、3人の胸はどれも温泉に浸かれば浮力を得るほどで、たわわなおっぱい山脈が出来上がっている。
「さぁさぁ、神奈さんも紫さんもジャンジャン飲んでくれ。地底の杜氏が醸した自慢の酒だよ」
湯船に浮かんだ特大のお盆から一升瓶を手に取り、勇儀は2人の盃に酒をなみなみと注ぐ。
「おぉ、これはかたじけない。いやぁ、地底で飲む雪見酒ってのもまた粋だねぇ」
注がれた冷酒を一気に飲み干し、ぷはぁーと息をつきながら神奈子は勇儀に返杯する。
「ふふっ、いつか地底とも胸襟を開いて和平交渉を進めるべきかしらね……」
盃の酒で淡紅色の唇を濡らしながら、紫はしんみりと地底の空…幻想郷の大地を見上げた。
「あはっは、なにしんみりしてるのさ。大丈夫、少しずつだが雪融けは始まっているよ」
「そうさ、それにアンタが胸襟を開いたら男どもはみんな別のトコがおっ立ちまうよ」
勇儀の磊落な励ましと、神奈子の下ネタを織り混ぜた豪快な冗談に、一同はドッと大声で笑った。
綿を千切ったような雪は静かに舞い落ち、少女の色白な柔肌に触れては融ける。
常夜灯で照らされた旧都に、女3人合わせて姦しい笑い声が高らかに木霊した。

224名前が無い程度の能力:2011/11/27(日) 00:22:41 ID:I8P306vw0
>>219
>>223のside story? 雛パル


『旧都健康ランド』で神奈子・紫・勇儀が賑やかに笑い合っている同時刻、露天風呂に岩陰にひとつの人影があった。
尖った耳介に亜麻色のショートヘアーが湯に濡れ、緑色の瞳は三白眼で鋭い視線を放っている。
「うぅ〜、なによ勇儀ったら……あんなに愉しそうに笑い合って、妬ましい……」
人影の正体は水橋パルスィ。普段は旧都の洛中と洛外を隔てる橋の下に住む橋姫だ。
彼女は勇儀から健康ランドの優待券をもらい、今日ちょうど来訪したのだ。
運よく勇儀と遭遇し、うっすらと筋肉質ながらもグラマラスな肉体に羨望と嫉妬の眼差しを突き刺そうと企んでいたのだが…
「勇儀だけならともかく、あんなおっぱい連峰が相手じゃ私が惨めなだけじゃない。あぁ、妬ましい……」
苦々しい独り言を嘯きながら、パルスィは自分の控えめな胸に手を当ててみた。
多少は柔らかな感触があるものの、やはり自己主張できるような大きさではない。
新緑の瞳には、どこか物悲しい憂いが帯びている。深く溜め息をついたパルスィに、誰かが声を掛けてきた。
「あら、アナタ厄いわね」
「……はい?」
唐突に声を掛けられ、パルスィは怪訝な表情を浮かべて振り向いた。
湯船の淵に立つ、緑の髪を頭の後ろで束ねた少女がパルスィを見下ろしている。
胸元から垂れたタオルで隠された少女の身体は華奢だが色白で、腰回りは美しくくびれている。
「お隣、よろしいかしら?」
「……此処は公衆浴場よ、勝手にどうぞ」
一瞬だが少女の身体に見蕩れてしまったパルスィは、ハッと頬を朱に染めながらそっぽを向いて答えた。
その答えに、少女はニコリと静かな笑みを浮かべて会釈した後、パルスィの隣で湯に浸かった。
ちゃぷん――
掛け流しの源泉が注ぐ為、お湯は熱めだ。かすかに桜色を帯びる少女の肌。うなじが妙に艶っぽい。
可憐な少女の横顔をチラチラと横目に見ながら、パルスィは近隣では見かけない顔だと思った。
往来の多い橋に住んでいるパルスィは、地底の住人なら大抵は顔を覚えている。
況してや、少女のような可愛らしい容貌なら嫉妬の対象として尚更覚えている筈だ。
「ねぇ、アナタ旧都では見かけない顔だけど……?」
「あぁ、私は山から来たのよ。名前は鍵山雛、厄神をしているわ。アナタは?」
「厄神? そう……私は橋姫の水橋パルスィ」
雛は小首を傾げて自己紹介をし、パルスィもそれに倣って身分を名乗った。
厄神と聞いて、パルスィは不躾だと思いながらも若干の好奇心から雛に尋ねてみた。
「ねぇ、雛。アナタは人間を憎んでいないの? 厄神なんて、都合の良い汚れ役じゃない……」
パルスィの問いに、雛は困ったような表情で苦笑した後、う〜んと大きく背伸びをした。
ぷるんと小ぶりながら張りのある乳房が湯の中で揺れる。しばらく雛は掌で湯を掻き混ぜていたが、やがて重畳な口調で語り始めた。
「今年、外の世界では大きな厄災が相次いだわ。たくさんの人間が死んで、生き残った人間は神に祈り、また神を呪った……でもね」
そう言って雛はパルスィの顔を見つめ、諭すように言葉を投げ掛けた。
「でもね、それが人間の宿業なの。決して進歩しない、過ちを忘れた頃に繰り返す存在。そして、そんな人間に崇拝されるのもまた神の宿業……」
パルスィはその言葉に、切実な哀憐が滲んでいる事に気付いた。相手に負の感情を抱かせる橋姫だからこそ、他人の抱く感情には敏感だ。
「……ごめんなさい、気を悪くさせちゃったわね」
「うぅん、いいのよ。カナちゃんから優待券をもらってラッキーだったわ……」
アナタに遇えたから。そう言って雛はニカッと白い歯を見せて笑った。
その笑顔に、パルスィは耳まで赤く火照るのを感じ、慌てて雛から背を向けた。
のぼせた訳でもないのに、身体は芯から熱く、心臓は早鐘を打っている。
「……どうしたのパルスィ?」
「なっ、なんでもないわ……」
とうの昔に捨て去った筈の“ときめき”に動揺しながら、パルスィは顔を洗う仕種で誤魔化している。
「ふぅん……そうだ、折角だから背中流し合いましょうよ」
「えっ、えぇ!?」
不思議そうに見つめていた雛の突拍子もない提案に、パルスィは益々狼狽した。
「ほら、背中を流し合うのは一種の禊なの。アナタの厄をさっぱり流してあげるわ」
「えぇ、ちょっと……雛ぁ」
善は急げと言わんばかりに、雛はパルスィの腕を掴んで引っ張り上げた。
裸体が露わとなり、パルスィは羞恥と昂揚で目を回しそうになっている。
雪が舞う地底の温泉で、ひとつの淡い恋が芽生えようとしていた

225名前が無い程度の能力:2011/11/27(日) 17:50:50 ID:I8P306vw0
>>222
『従者チェンジ』神奈×咲 編


幻想郷でメイドと言えば、紅魔館の瀟洒なメイド長こと十六夜咲夜の名が真っ先に挙がる。
主への忠誠心は絶対的である、規則正しい生活で咲夜は粛々と職務を遂行する。
そんなメイドの鑑とも言える咲夜は現在、守矢神社の参道を歩いているところであった。
「はぁ、お嬢様の思いつきにも困ったものですわ……」
咲夜は深い溜め息をついて、鬱蒼と天を覆う林の梢を見上げた。

事の発端は昨晩、彼女の主であるレミリア・スカーレット嬢が博麗神社で催された酒宴の席で放った一言だった。
「幻想郷には何人か従者がいるけど、最も優秀なのは私の咲夜に違いないわ」
酒精で頬を薄紅色に染めながら、レミリア嬢は意気揚々と自分の従者の自慢話を語り始める。
それに触発され、幻想郷の有力者はこぞって自分の従者が一番優秀だと褒めちぎり合戦が展開された。
その様子を、当の従者たちは呆れたような気恥ずかしそうな、複雑な表情で見守っていた。
「あぁ〜、もう! じゃあ、アンタとこの従者と私の咲夜を交換するわ! それで咲夜の優秀さを肌で実感しなさい!」
業を煮やしたレミリアが、何故か洩矢諏訪子に向かって従者の交換を宣言した。
「あはっは、それは良いアイディアだね。よし、お宅で早苗の実力を思い知るがいいよ!」
諏訪子もその宣言を笑って快諾し、咲夜や早苗の意思は置き去りに交渉が成立した。
それを契機に、あっちこっちで続々と面白半分の従者チェンジが成立していった。
当事者である5ボス連盟+αのメンバーは、その成り行きを茫然と見送りながら、各々が指定された場所に3日間出向く事となった。
その行先は下記の通りである。

紅)十六夜咲夜→守矢神社
妖)魂魄妖夢→是非曲直庁
妖)八雲藍→地霊殿
永)鈴仙・優曇華院・イナバ→命蓮寺
花)小野塚小町→白玉楼
風)東風谷早苗→紅魔館
緋)永江衣玖→大祀廟
地)火焔猫燐→八雲一家
星)寅丸星→永遠亭
神)物部布都→天界

そんな訳で、咲夜は重い足取りで守矢神社に辿り着いた。
冬の凩が吹く、寂しげな境内には四方に荘厳な御柱が聳え立っている。
「やぁ、いらっしゃい。守矢神社にようこそ」
鳥居をくぐった咲夜を境内で出迎えたのは、神社に奉られている山の神・八坂神奈子であった。
「紅魔館から参りました、十六夜咲夜でございます。到らない部分が多々あるかと思いますが、宜しくお願いします」
極太の〆縄を背負った神様と対峙しても咲夜は物怖じする事無く、瀟洒なメイドらしく凛然と挨拶をした。
「ほぅ、紅魔館のメイドは礼儀正しいねぇ。まぁ、そんな固苦しいのは抜きにのんびりやろうよ」
「はぁ……ところで、もう一方の面白い帽子を被った神様の姿が見受けられませんが……?」
「あぁ、諏訪子は朝から間欠泉地下センターに出掛けててねぇ……夕方には戻ってくるだろうけど」
指で頬を掻きながら、神奈子は苦笑した。実際は諏訪子が酔っ払って昨晩の出来事を覚えておらず、すっぽかして温泉に行ったのだが。
「そうですか。では早速お仕事を云い付けてください、お嬢様」
「おっ、お嬢様……!? ぷっ…あっはっはっは!」
咲夜に『お嬢様』と呼ばれ、神奈子は目を丸くして素っ頓狂な声を上げた。そして、腹を抱えて豪快に大声で笑い飛ばした。
その様子を、咲夜は小首を傾げて多少柳眉を顰めながら不思議そうな表情で見つめている。
「あはっは……それは諏訪子に言ってやりなよ。多分、小躍りして喜ぶだろうからね。私は『神奈子』で良いよ」
神奈子はそう言ってバシバシと咲夜の背中を叩いた。普段の主とは異なる接され方に、咲夜は顔を顰めながらも不快には思っていなかった。
(なかなか豪快な神様ね……少し距離が近しい気もするけど、無駄に疲れるような面倒な性格でなくて安心だわ)
主の我侭で世話を焼く事には慣れている咲夜だが、それはレミリア嬢への絶対的な忠義があるからだ。
いくら主の命令とは言え、仮初めの主人に誠心誠意で尽くしたくはないのが咲夜の本心であった。
「よしっ、そろそろお昼時だしご飯でも作ろうかね」
「えぇ、すぐに準備しますわ神奈子様。何かリクエストはありますか?」
「いやいや、ウチではご飯を作るのは家族全員の共同作業なんだ。咲夜は私の手伝いをしてくれるかい」
「はぁ、しかしそれではメイドの実力を発揮できませんわ」
「構うもんか。『郷に入りては郷に従え』と言うじゃないか……」
そう言って神奈子は咲夜の腰を小突きながら、神社の台所へと案内した。
(やたらとスキンシップしてくるわね、この人。まぁ、それが不快にならないのが彼女の神徳なんでしょうけど……)
自分の主にはない距離感に戸惑いながらも、咲夜はくすりと笑って神奈子の後をついて行った。

226名前が無い程度の能力:2011/11/30(水) 22:03:34 ID:s8/FXpzc0
>>217
『従者チェンジ』幽々子×小町 編

幻想郷の有力者が互いの従者を交換してから一日が過ぎた。
場所は冥界の白玉楼。悠大な枯山水の中庭は冬の曇天に映え、淋しい雰囲気を醸している。
そんな庭を眺めながら、掘り炬燵でお茶を啜っている亡霊の姫君と呑気な死神。
この屋敷の主人である西行寺幽々子と是非曲直庁の官吏である小野塚小町は、のんびりを一日を過ごしていた。
本来なら小町が白玉楼の庭師である魂魄妖夢の職務を代行するのだが、庭の木々は既に冬囲いが終了している。
もう一方の魂魄流剣術師範という肩書きは、幽々子が修練を怠けている為に有名無実化していた。
とどのつまり、二人は非道く暇を持て余していたのである。
「うぅ〜ん、暇ねぇ……」
「はぁ……暇ですねぇ……」
ズズッとお茶を啜る2人。小町が手土産に買ってきた大福200ヶ入り段ボール箱は、既に8割が消化されている。
「こう暇だと、逆にしんどいわ……妖夢が居ればからかって遊べるのに」
「それは本人にとっては災難なだけでは……てかっ、お嬢は何で四季様を交換相手に選んだんですかい?」
渋い番茶を飲み干してから、小町は唐突に尋ねた。小町のサボり癖の非道さは冥界でも有名だからだ。
特に幽々子は、是非曲直庁から冥界の幽霊の管理を委託されている身分である。
「ほら、私たちって似た者同士じゃない? マイペースっていうか、のんびり屋っていうか……」
「似た者……まぁ、確かにそうでしょうね……」
「それで、組んでる相手もまた生真面目で几帳面。所謂『凸凹コンビ』って奴ね……」
甘い玉露を一口飲んで喉を潤し、幽々子はクスッと微笑を浮かべた。唇の端には大福の餡子がくっついている。
「だから、閻魔様にこう提案したの。『マイナスとマイナスを掛ければプラスになるように、似た者同士で居たら性格も矯正されるのでは?』ってね……」
「はぁ……それはつまり、似た者同士でウマが合うって訳ではなく……」
「勿論、真面目過ぎて融通の利かない妖夢の為よ。今頃は二人とも仕事しっ放しじゃないかしら」
あっけらかんと小町の問いを否定し、人差し指を立てて満面の笑みを浮かべる幽々子。
恐らく、映姫もそれを期待して小町を白玉楼に送り出したろう。そして、それは確かに功を奏し始めていた。
小町は憮然とした表情で頬杖をつき、モノクロな庭の景色へ視線を逸らした。
庭は綺麗に掃き清められ、枯葉1枚も落ちていない。
普段から仕事をサボっているとはいえ、小町も全く仕事をしない訳ではない。最低限のノルマはこなしている。
それが、いざ全くの手持無沙汰となると、小町は腰回りがソワソワする居座りの悪さを感じる。
「ふふっ……仕事をサボっての休息と、休息しかない仕事。どちらがしんどいかしらね」
不敵に笑って幽々子は最後の大福をぺろりと平らげた。そして、お嬢様らしからぬ態度で横たわって居眠りを始めた。
「zzz………」
「はぁ、アンタにゃあ敵わないですよ………映姫様の下に戻ったら、もうちっと仕事に熱入れようかねぇ」
意欲の萌芽に苦笑しながら小町は重い腰を上げると、幽々子に掛ける毛布を探しに居間を出た。


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