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お題でマイナーカプを語るスレ
168
:
名前が無い程度の能力
:2010/02/19(金) 16:08:35 ID:yIz7hpIg0
>>125
チルけーねで『気づけよ』
「ねえねえ、けーねは物知りなんだよね」
春も近づく昼下がり、陽のよく当たる縁側で、読書に耽っていた時だ。
ふと目を上げると無邪気な顔で懐っこく問うてくるお前がいる。
「そうだな。だいたいのことは知っているし、知らないということも知っている」
ちょっとした言葉遊び。少し難し過ぎただろうか、と考える。
案の定、お前はちょっとだけ首を傾げた。思わず口元が緩む。
「でも」とお前は言った。背中の羽が陽の光を受け、きらりと煌めく。
「あたいはけーねが知らないこと知ってるよ」
「ほう。それはなんだ?」
興味が湧いた。知らないことはたくさんある。例えば、
『あたいのこと』
弾むような声。何気なく言ったのだろう。
普段は柔らかそうな唇に隠れている、甘そうな歯をお前は見せる。
嬉しいような、寂しいような、言葉に詰まって、こっちも笑ってごまかした。
「どう?」
「たしかに、それはよく知らないな」
半分本当で半分嘘。
知っている。お前の笑い顔、笑い声、その温かみ。ずっと見てきた。
知らない。お前の泣き顔、泣き声、その身体の冷たさ。ずっと触れてみたいと思っていた。
頬を撫でる風がほんのり冷たく、心地がよい。
本音を言えばお前の手だとさらに良かった。
知らないことを知るのは良いことだ。
だから、いい加減こっちの心にも気付けよ――
私の最近の一押しは雛燐である。
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