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お題でマイナーカプを語るスレ
181
:
名前が無い程度の能力
:2010/07/22(木) 03:41:27 ID:fRVHBFc6O
>>176
私には小さな夢があった。
それは夢といえるかどうか、と言える代物なのだが、不可能と言われれば不可能に近い、夢であった。
妹が欲しい。
姉さん、という機会が多い私は、常々姉妹という事を考える。
具体的には姉妹の境界線とはなんなのか。
特に騒霊である私達には血などないに等しい中で、どうやって姉妹たりえるのか。
簡単に言ってしまえば、なんで私はルナ姉、メル姉を「姉」と判断しているのか。
いつ考えても堂々巡りの中に消えていく。
所詮一番年下の考え事。「姉」の気持ちが分からない。「姉」の気持ちが分かれば多少は姉妹がわかるのではないか。
その繋がりの好奇心から、次第に自分が「姉」として機能したくなったのだ。
そんな中、私は博麗霊夢と出会う。
元々、なにか惹かれるものがあったのは違いない。特に名前に興味が強かった。
なぜか「霊夢」という言葉に昔の誰かの面影を残したのだ。
そのような思いを胸に残したまま、宴で事は起こった。
珍しく演奏抜きで宴に呼ばれた私達は、いつも呑めなかった分を取り戻すかのように呑み更けていた。
酔いが回っていたのだろう。きっとそうなのだろう。
そこに呑み更けていた霊夢に抱きつき、霊夢は私の妹なの!そうなの!と声高々に言ったのだ。
その時の周りの反応はあまり覚えていない。ただ、霊夢の満更でもない顔が未だに脳裏を横切る。
それからの記憶は、ない。
「姉さん、起きなさい。起きなさいったら。」
記憶が蘇ったのは、その言葉からだ。何故か布団の中にいた私は、ゆっくり身体を起こした。
「あ、姉、あ、リリカ。その、朝ごはん。できたから。」
霊夢は私に目も合わせず、立ったままそういうとすぐに縁側を走っていった。
縁側を歩いて匂いのする方へ進むと、なるほど二人分の食事が丸ちゃぶ台の上にあった。
「ほら、はやく食べましょ。」
そう急かされると、私はちゃぶ台に座り、朝食にありついた。
食事も終わり、姉の待つ屋敷に戻ろう、と朝食の礼を霊夢に伝えようとした。
すると、その口を塞ぐかのように霊夢が口を開いた。
「私、妹でいいから。」
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