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お題でマイナーカプを語るスレ
203
:
名前が無い程度の能力
:2011/02/19(土) 07:33:27 ID:2cm49BR60
>>202
読書が趣味のさとりが初めて紅魔館を訪れたのは何時のころだったか。最初は図書館の本を求めていたはずなのに、今ではこうしてレミリアの私室へ足を通わせる時間の方が長くなっていた。
「ああ、ほら。ケーキのスポンジが零れてますよ」
「むぅ」
心を読む覚り妖怪に対して、しかしレミリアは決して変わる事は無かった。無論レミリアが覚りに対して思う所が無いわけではけれど、それらを包み隠さず全て言葉にする彼女の表裏の無さに、気付けばさとりは心奪われていた。
それに加えて、さとりは誰かの世話をするのが大好きだった。普段の生活に動物達の世話が多く絡んでいるからか、自然とさとりは、主であるのにも拘らず、他人の世話をする事に生きがいを覚えてしまったのだ、
そしてレミリアはと言うと、これがまた世話を焼いて貰うのが大好きだったのだ。つまりは二人は正反対の性格をしており、故にこうして瀟洒な従者抜きで語り合う様になったのである。
「口許。クリームついてますよ」
「むぅ」
白いハンカチでさとりがそれを拭う。
しかし、いくらレミリア自身に好意があり、さとり自身に悪気がないのだとしても。レミリアはプライドの高い性格だった。
「あっ、ちょっと」
ぱっとさとりの白いハンカチを奪い取る。例え心の読めるさとりと言えども、その場の思いつきまでは対応し切れない。そしてそれをしょっちゅうするのがレミリアなのだ。すわ何事かとさとりは思わず身構えた。
実は以前にも似たような事があり、その時さとりは頬を引っ張られる目にあった。軽くふざけたもの程度でしかなかったけれど、存外にさとりの頬の柔らかさに満足したレミリアは、それから時折さとりの頬をつまもうとする癖がついた。
なので今回もきっとそうするだろう。そう思いさとりは、両手で自身の頬をガードした。
しかしレミリアが取った行動は、それとは違うものだった。
「お返しだ」
白いハンカチを翻す。それは即ち、先ほどレミリアの口許を拭いた面であり、クリームが付着している箇所だった。そして何を思ったか、レミリアはそのハンカチをさとりの口に押しやったのだ。
「ふみゅう」
自然とさとりの口から息が漏れる。抵抗し様にも、レミリアの腕力を押し返す力をさとりは持っていなかった。
そしてそのままされるがまま一分間。ようやくレミリアがハンカチを離した。唇が白いのは、勿論押さえつけられたからではない。そして次にレミリアが何をしようとしているのかも、さとりには読み取れた。
「ちょ、ちょっとレミ、ん、んむぅ」
言葉を遮る様に、レミリアがさとりの唇を塞いだ。逃げられない様に右手はしっかりと腰に回し左手でさとりの髪を撫でる。最初は強張っていたさとりも、やがて、諦めたかのようにレミリアに身を預けた。
そうして二人の唇についたクリームが溶ける頃、ようやくレミリアはさとりを解放したのだ。ぺろりと舌で唇を舐め、
「うん。悪くない」
「心臓に悪すぎます。……レミィ? そう呼べば良いの?」
「ん、ああ。さっきの途切れた感じが丁度いい」
「そんなの、一々覚えていませんよ」
そんなさとりの言葉に、レミリアがにやりと笑い言った。
「安心していいよ。いくらでもキスしてやるから」
みーたーいーなー。
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