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お題でマイナーカプを語るスレ
182
:
名前が無い程度の能力
:2010/07/22(木) 04:12:45 ID:fRVHBFc6O
>>181
続き
驚いた。酒の席での、おおよそ冗談にもつかない一言を、彼女は真に受けていたのだから。
「その、妹らしいこと、出来ないかもしれないけど、いてほしい。いてほしいの。」
私は、黙ることしかできなかった。
昼過ぎにもなると、姉達が博麗神社に来た。
唖然とした顔したまま縁側に座った私をみて、二人はため息をついた。
「霊夢には礼を言っておかないと。とりあえず、帰るわよ」
「何があったかは帰ってきくから、私達と帰りましょう〜」
寡黙ながらハリのあるルナ姉の声と柔らかなメル姉の声を聞きながら、ゆっくりと腰をあげた。
すると、霊夢が顔をこわばらせながら、神社の奥から出てきた。
「待って!行かないで!お願いだから行かないで!」
二人の姉は驚いて、霊夢の顔を見ながら口を開いた。
「何があったか知らないけれど、妹をこのままにしておくわけにはいけないわ」
「迷惑をかけたみたいだしねぇ。その件に関してはプリズムリバーの姉としてお礼しますわぁ」
こう言うと、霊夢のこわばった顔から力が抜け、そのまま大粒の涙を流しながら、床に伏した。
「お願いします。お願いしますから…。リリカを。姉さんをつれていかないで下さい。」
そう言われると二人は怪訝な顔をした。
「いや、リリカは私の妹よ?貴女の姉ではないわ。少し冗談がきついわ」
「そうよぅ。あ、昨日の宴の話ね。手の込んだ事をするわねぇ」
こう言っても霊夢は引き下がらない。三人の間に、暗雲が立ち込み始めた。
私は、二人に、もう一晩泊まっていくよ、と笑いながら、二人を帰した。
その方法でしか、この場をまとめられないと判断したからだ。
怪訝な顔をしたまま二人は、そういう事なら、と言葉を残し、社交儀礼じみた挨拶をし家路についていった。
霊夢はまだ額を床につこたまま、泣いていた。
その一件からというもの、霊夢は何かと私に気を配ってくれた。
縁側でぼうっと座っていたら、お茶と羊羮を持ってきて、頬杖をしながら私をにやにや、と眺め、
楽器を鳴らし始めたら、それこそ無邪気な子どものように、私に近付いてきて、色々と話しかけてきた。
魔理沙なども遊びには来たのだが、あからさまに私と態度が違う。
むしろ、魔理沙などの対応が見慣れた霊夢であって、私との付き合い方は、とても不自然なものに映ったのだ。
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