レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
●事情によりこちらでSSを投下するスレ 3●
-
プロバイダー規制や本スレの空気などでSSを投下できない人が、
本スレの代わりにこっちでSSを投下するスレ。
sageるとIDが???になるので恥ずかしい人にはお勧め。
-
SS書きは後書きとかいらない。サッと投下してサッと去るのがツンデレスレの常識だろ(キリッ
という人は昔からいたし今でもいる
まあ、俺は120%同意出来ないけど
-
そんな事言ってないけどゆとりアピールが少し気になった。終わり
-
今更七夕ネタ
『にぃに・・・あいすたべたい・・・かってこい』
と言われました。もちろん年上としての威厳とか色々に関わるので断固断りましたよ?
だが数分の口論の末、俺はジメジメする外をトボトボと歩いてる訳で。
「目に涙溜めながら、やだやだ食べたい食べたいって言うのはズルイと思うの」
今はあんなチビッコで泣き虫でも、時間が経てば女性になってしまうのだろう。そうすれば
俺の事を少しは労わってくれる優しい娘に成長してくれるはず。もうしばらくの辛抱だ。
とはいえそれだけでは心もとない、そんな事を考えつつふと顔を上げると竹林が目に入る。
・・・そうだ、困った時の神頼み。さっそく中で作業しているオッサンにアイスと小さ目の竹を
交換してもらった。
「ほら、ちなみ。七夕の飾りつけしよう」
『・・・』
「綺麗に飾りつけしてさ、短冊にお願い事書こうな」
『・・・あいすは?』
「アイス?あぁ、オッサンにあげた」
『こいつ・・・まじでつかえねーやつ・・・・です』
「む、昔話にわらしべ長者ってあるだろ?」
『さっさと・・・かいにいけ』
「俺達はこの竹を使って、七夕のお願い事をだな」
『なんどもいわせるな・・・はやく・・・いけ』
何であんなに高圧的な態度なんだろう?てかさ・・・何で毎日、あたりまえのようにウチに来て
俺を小間使いのように扱うの?もう少し小さかった頃は、恥ずかしがり屋さんで俺の顔をみるだけで
柱の影に隠れてチラチラ様子をみてたのに。そう、借りてきた猫?ってやつだ。
くそっ、俺が優しくしてるから付け上がってるに違いない。ここはガツンと言ってやらねば。
アイスを片手に早足(溶けてたらやり直しさせられるから)で家に帰り、勢い良くドアを開けた。
「おい、ちなみ!言いたいことがある」
『・・・ん』
「そこ座れ・・・って、もうすわってるか」
「・・・・・・・ん」
-
「な、何だよその手は?」
『・・・あいす』
「あ、そうか。はい、アイス」
『・・・はぐっ』
「・・・じゃなくて!話を聞け」
『かざりつけ・・・しといた・・・ほめろ』
ちなみの指差す先を見ると、さきほどまで単なる竹だったものが色紙で出来た飾りで彩られ、まさに
七夕の笹という感じになっていた。
「おぉ、凄い」
『ほめろ』
「すごいぞ、ちなみ。なでなでしてやる」
『・・・ん』
頭を撫でてやると、アイスを咥えたまま上目遣いでこっちをじっと見てくる。ほんのりと紅く染まった
頬っぺたと相まってとっても可愛い。
「後は短冊だな」
『よ、よういしてある・・・ちな・・・にぃにみたいな・・・おばかじゃない』
テーブルの下から青い色画用紙の短冊を取り出し俺に差し出した。それを受け取ろうとすると、ちょっと
嫌そうな顔。
「あ・・・もっとなでなでして欲しい?」
『ぅ・・・ぁ・・・い、いやきまってる・・・さっさと・・・てをどけるっ』
弱々しい手つきで俺の手を払いのけた。そんなに嫌なら最初から嫌がればいいのにな・・・と思いつつ
短冊に書くべき願い事を考える。そういえば、何か忘れてる気がしないでもないが・・・ま、大した事じゃ
ないか。
この手のモノは小さい頃からやってるが、ただ1度たりともかなった事がない。いや、これから叶うの
かもしれないが、世界征服だとかお金持ちになりたいとかスケールのでかいのは彦星&織姫では手に余る
に違いない。ならば・・・とりあえず、夏休みに向けてゲームが1本欲しい。これならヒコアンドオリ
でも叶えられるに違いない。青い短冊に1万円が欲しいと書き綴り、出来栄えに頷く。
と、テーブルを挟んで向こう側のちなみと目が合う。なにやら恥ずかしげな表情でジロッとこっちを睨み
つけてきた。
-
「書けたか?」
『・・・ん』
「見せっこしようぜ」
『・・・・・・・ん』
おずおずと差し出されたピンク色の短冊を受け取り、願い事を読み上げる。
「えっと・・・たにぃにたのおたよためさたんたになたれまたすよたうにた・・・???」
『にぃには・・・いち・・・えん・・が・・・しい??』
ぽかーんという表情でお互い顔を合わせる。そして、二人して短冊とお互いの顔をと交互に見る。
俺のは漢字が読めないのだとして・・・ちなみのはなんだ??暗号か?
「な、なぁ・・・これって何?」
『ひ、ひみつ・・・にぃにのこそ・・・これ・・・よめない』
「あぁ、それは一万円が欲しいって書いてるんだ」
『ちなも・・・ほしい・・・にまんえんにするべき』
「それならちなみも欲しいって書けよ」
『ちなは・・・べつのおねがいごと・・・だから・・・にぃにが・・・ちなのぶんかけばいい』
なんと言う超絶理論だろう。何か良く分からないうちに、一万円の文字の上に棒を一本追加して
二万円になった。このスケールアップに、ひー&おーは叶える事ができるのだろうか?
それにしても、ちなみのお願い事は一体なんだろう?
「なぁ、それさ・・・折角書いても読めないんじゃ叶えようがないんじゃない?」
『む・・・そ、それは・・・』
「ちゃんと読めるように書こうぜ」
そう言うと珍しく俺の意見を聞き入れ、何か横の方に書き始めた。書き終わり、それをぱっと伏せてしまう。
「えー・・・読めるか見てやるよ」
『めー!にぃには・・・ぜったい・・・みちゃ・・・めー』
「そうか?まぁ、いいけど」
そう・・・この笹は俺の家に置く。ちなみが帰れば見放題になるという訳だ。ふふ、まさに時間の問題って
やつだ。短冊の飾りつけ最中も俺から隠すように取り付け、笹から俺を遠ざけた。
が、時間が経てばちなみは帰る時間。再三俺に短冊を見るなと言って嫌々という体で帰った。
-
「さて、お楽しみの時間がやってきましたよ」
聞いてる人がいる訳ではないが、思わず口に出てしまうほど心待ちにしていた時間。裏向きになっている
ちなみの短冊を表にして、いざ・・・いざ・・・いざ?
「何だこれは・・・」
先ほどの暗号の脇に、猫だか熊だが分からない生き物の顔が書いてあるだけ。ヒントか?コレがヒントなのか?
茶色の色鉛筆で書かれているところを見るとパンダではなさそうだが。最近ちなみが書き残した絵の中に
似たような生き物を探してみた。猫ではない、イヌも違う。何となくタヌキっぽく見える。
だがタヌキだとして、それとこの暗号と何か関係があるのか?タヌキ・・・緑のタヌキ・・・天ぷらそば?
結局何も分からぬまま七夕が過ぎ、共同の広場で催された笹を燃やすその時も秘密のまま。
ひ&おに通じたのか・・・まさに神のみぞ知る、という所だろう。
そうそう、この後親戚の叔父さんが遊びに来た。久しぶりに会ったからとティッシュに包まれたお小遣いを
貰った。中身は2万円・・・すぐに叶うなら10万円くらいにすれば良かったと後悔した。
という事は、ちなみの願いも叶うのだろうか?相変らず傍若無人な様子、特に変化はない。
スケールの大きい願い事だったから聞き入れてもらえなかったのか。それとも・・・まだその時ではない
という事なのか。どっちにしても、俺には判断が付かないことだが。
『たぬきことば・・・ひこぼしさま・・・おりひめさま・・・しってる・・・よね?』
-
>>266
これはいいちゅんでれ
どうでもいいが織姫と彦星略し杉だろwwww
-
ないすちゅんでれ
-
非常に良いちゅんでれ
-
ほんわかした。いいちゅんでれだ!!
てか俺も次からこっちに投下しようかな……
あっちよりレス貰えそうだ……
-
GJ!!
ちゅんでれもいいものですね
>>270
おまえはレスが欲しくて書き込んでんの???
ツンデレスレの>>1も読めないならチラ裏にお願いしますね
-
そりゃあ貰えないより貰えたほうがいいんじゃないの?
-
レスが欲しいならもっと他のスレ探したほうが良いと思われ。
あとこれ以上はスレチ
-
いちいち言い方が偉そうなんだよね
-
『……もう話し掛けないで……ください』
「ムスッとした顔も可愛いよ」
『そんな……見え透いた嘘……嫌いです』
「ケンカはしたくないんだ。もうやめよう?」
『……それなら……もう近づかないで』
「……」
『……ちょっかいださないで……迷惑です…』
「ゴメン」
『……優しくしないで』
「ちな」
『一緒にいると……胸がくるしいの……!』
「好きだよ、ちな」
『……そうやって素直にものを言うの、ズルイ……』
『ズルイよ……もうっ……(/////)』
-
『……ハッ』
「ちなちなおはよん」
『……寝てました……私?』
「ちっとね。そんなことよりちなに萌ようず!」
『はあぁぁぁ(ため息)』
「ん? どったのちなちな」
『……夢を見てました』
「ほう?」
『先輩がまともなことを言ってましたから夢です……』
「ちなちなが好きだよん」
『う〜っ(///////)…… バカにしないでください……!』
-
スレは立ってないけど、こっち盛り上がってるじゃんwww
まとめてでスマンがGJ!!
ハァ…… せめてPCが規制されてなければなあ。
携帯とダブルだと、完全にシャットアウトだから辛いぜ
-
こうも暑いと妄想が変な方向にいくけど、しょうがないよね。
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1517.txt
-
萌えた
-
続けこの想いあの日の君に!
-
>>278
続け!!
-
>>278
膝枕編へ続けええ!!
-
突然、お嬢のドリルの中に手を入れなくてはいけない気がした。きっとこれが天啓ってやつに違いない。
とりあえず土下座して頼んでみたら、もの凄く嫌そうな顔をされた。
『貴方の安い頭を下げられても、何の感慨も沸きませんわね』
「もしパンツが見えてますと言ったら、感慨どころか興奮を覚えるかと」
『死になさい』
思いっきり頭を蹴られた。黒ガーターは校則違反にはならないだろうか・・・などと思いつつ意識さんが
ログアウトしました。
再び意識さんがログイン。目を開けると、潤んだ瞳でじっと見詰める可愛らしい女の子が。
目と目が合うと、急いで目じりの水玉を拭い、キリッとした表情。
『や、やっと目が覚めましたわね。気分はいかがですの?』
「泣きそうな女の子が看病してくれたみたいなので、そこそこ好調だと思われる」
『あ、あれは・・・そう、目にゴミが入っただけですわ!それと、看病なんてしてません』
「だって・・・」
『た、たまたま様子を見に来ただけですわ。そしてたまたま貴方の目が覚めただけ。それだけですわ』
もの凄く口早にはやし立てられ、真っ赤な顔でジロリと睨まれたのでコクコクと頷くしかなかった。
でも、窓の外には傾きかけた夕日。この時期ならとっくに授業は終わってる時間だろう。お嬢は習い事
で忙しい身分だから授業が終わったらさっさと帰る人。だから看病する以外に残っている用事はない
はずだが・・・言わないでおこう。
「ところでさ、何で俺なんかの?」
『自業自得とはいえ、多少の責任は感じたからです。別に、貴方が心配だった訳じゃないですわ』
「それなら蹴らなきゃ良いのに」
『あ、貴方が訳の分からないこと言うのがわるいのでしょ!』
「俺にも訳は分からん。だが、天啓だから仕方ない」
『はぁ?天啓って・・・あの神様がこうしろとか言ってくるアレですの?』
「うむ。お嬢のドリルに手を入れたほうが良いって」
『貴方、それ本気でおっしゃって?』
まぁ、こんな事言って信じてもらえるはずはないよな。俺の言動の正当性は後の歴史が証明するとして
今はどう実行するか、だ。
次の一手をどうしようかと考えていると、お嬢は俺の隣にぽふっと座った。
-
『その・・・そ、それくら・・・貴方がしたいというなら・・・許可しなくもないですわ』
「へ・・・?」
『蹴飛ばした事に対する謝罪というか・・・そ、そんな感じですわ!』
「あ、いや・・・いいの?」
『わ、私が良いと言ってる間に、さっさと済ませなさい!このノロマ!グズ!』
「は、はい!」
何かあまりの呆気なさに物足りなさを感じつつ、膝立ちでお嬢の背後に。お嬢は両手を胸の前で組んで
ガッチリと胸をガードしている。だがたわわに実ったそれは隠し切れず、まさに溢れんばかり。
すごくそっちに手を持って行きたい所だが、今はドリルの方に集中しなくては。鼻腔をくすぐるおんにゃのこ
の良い匂いにクラクラしながら、やっとセットポジション。
「・・・いい?」
『あ、あの・・・や、優しく・・・お願いしますわ』
第三者が聞いたら勘違いしそうなセリフと共に、するっと手を入れる。別にどうという訳でもないが
すごく「やったぜ!」という感じがした。
『ま、満足・・・しまして?』
「え?あ、うん・・・すごく」
ちょっと名残惜しい気がしたが、さっと手を引き抜く。肩越しにチラリとこちらを覗くお嬢の顔が
先ほどよりもさらに赤くなったように見えた。
『ふ、ふん・・・こんな事がしたいなんて変態ですわね』
「いや、天啓だから仕方ない」
『も、もし・・・ですわよ?神様に・・・その・・・キスしろとか言われたら・・・し、しちゃうのですの?』
なかなか微妙な質問だ。けど、流石に付き合ってもない女性にキスするなんてなぁ・・・。今回はそういう事
じゃないからやったけど。いや、、むしろ前々から興味があったら頑張ってしたっていう感じか。
あれ・・・という事は?天啓って・・・俺の欲望?
「たぶん・・・頑張る」
『相手が私以外だとしても?』
「いや、お嬢限定で。多分神様も、相手をお嬢しか選ばないと思う」
『ふーん・・・その根拠は?』
-
「俺がお嬢を好きだから・・・あっ!?」
やばい、ついつい口を滑らせてしまった。言われた本人は目をパチクリさせ、それ以外は固まったまま。
俺はやっちまった感たっぷりで、今すぐ屋上から飛び降りたい気分。あ、屋上とお嬢って何か似てね?
『ああああああ、貴方!わ、わたくしの事が・・・す、好きなのですの?』
「いや、あの、すいません。死んでお詫びを」
『な、なりません!貴方、それでも男ですの?自分の言葉には責任を持ちなさい!』
「だから俺の命をもって」
『死ぬなんて逃げてるだけですわ!生きて、死ぬその瞬間まで責任をまっとうしなさい!!』
そう言い放つと、ぱっと立ち上がり、走りさってしまった。何か良く分からない展開になった。
これって・・・何?振られたの?振られてないの?死ぬまでとか、それなんてプロポーズ?
まさかねぇ・・・。
翌日、お嬢はトレードマークであるドリルをやめ、ややウェーブのかかったストレートに変え、俺を
含めた周囲を驚かせた。近寄って何でかと聞くと、周囲に聞こえないように小声で答えた
『あ、あれは貴方に汚されました。もう他人の前ではできません』
「いや、そういうつもりじゃ・・・」
『ですから・・・あ、貴方と二人きりのときだけ・・・ですわよ』
やや頬を染め、それだけ言うと俯いてしまった。何この可愛い子・・・ちょう抱きしめたい。
そのとき不意に閃いた。お嬢を抱きしめろ、そして頭を撫で回せ、と。
天啓なら仕方ないよな・・・うん、仕方ない。さてどんな手を使って実行しようか、この日の授業時間全てを
使って考えるとしよう。
おわり
-
久しぶりにお嬢熱が再燃しそうだ
-
>>285
GJwww
天啓ならしかたないな
今俺が一生をかけてお嬢を愛したくなったのも天啓だからしょうがない
-
>>285
お嬢分が久々に潤ったwwwwwww
-
>>285 gj によによしたwwwww
つーかお前ら本スレは放置してここでは賑わうのなwwwwwwwwwwww
まあ僕は規制なんですけどねwwwwwwwwwwwwwww
-
>>285
テラカワイスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
-
>>285
何この可愛い生物w
GJ!!
-
すずめのなき声で目を覚ました。そして何かしらんが、こんなの沸いた。
ここは早朝のホテル街。あぁ、ホテルって言ってもビジネスホテルや観光ホテルとかじゃなく
立派なラブホ街だ。
西洋のお城をイメージする建物から今まさに出ようとしている俺と恋人のかなみ。
『だ、誰もいないでしょうね?本当にほんと〜〜〜〜に、誰もいないわよね?』
「だから・・・居ないって。昨日ヤッた奴等は疲れて寝てる時間だろ」
『や、ヤッたとか言うな!ばかぁ!!!』
顔を真っ赤にしながら、入り口の柱の影からこっちに激を飛ばすかなみ。
そもそも俺らだって、昨日は散々ヤッた・・・もとい、愛し合ったというのに。しかし一晩明かして
それがもの凄く恥ずかしくなったらしく、朝も早くから『起きろ』『この変態!レイプ魔!』からスタート
してあーでもない、こーでもないと良くもまぁ思いつくもんだと呆れるくらいに罵声を浴びせかけられた。
あげく、他の人に出て行くところを見られたくないからと、早々に立ち去る事になった。
『出口付近は、見張ってる人がいるかもしれないから。ちゃーんと見てよね!』
「芸能人じゃあるまいし、俺らが出ても気にも留められないって」
『うるさい!たまたま写されて、たまたま雑誌に載って、たまたま知り合いに見られたらどうするの!』
そこまで「たまたま」が続けば奇跡だと思うのだが。
「誰も居ない」『ちゃんと良く見なさい!』を何度も繰り返し、やっと納得してくれたのか柱の影から
ヒョコヒョコと出てきた。そして自身も周囲を見渡しようやく安心・・・と思いきや、だっと走り出した。
走り去る後ろ姿を見送りつつ、一呼吸後に我に帰り、慌てて後を追いかける。
追いかけて間もなく追いついてしまった。かなみはちょっと走りづらそうな感じ・・・そうか、昨日の影響
がまだ残ってるのか。そう思うとちょっと可笑しくなって、自然と顔が綻んでしまう。
「追いついたっと」
『この・・・つ、ついてくんな!』
「何でだよ!」
『二人一緒の所をみられたら、朝帰りだってバレるでしょ!』
「カラオケで夜を明かしたという見方もあるが?」
『そ、それも・・・そうだけど』
そう言うと走るのをやめ、ゆっくりと歩き出す。二人きりで出歩く時と同じように手を繋ごうとすると、パチン
と叩かれてしまった。
-
『だ、ダメ!言い訳できなくなるでしょ!』
「つか、俺らを知ってる奴は俺らが付き合ってるのわかってるだろ?何も不自然じゃないだろ」
『そ、それはそうだけど・・・と、とにかく、ダメなの!』
プイっとそっぽを向かれてしまった。
相変らずの恥ずかしがり屋だな・・・と思いつつ、昨日の最中に一番テンションが高かった時をふいに思い出す。
そのギャップにまた笑いがこみ上げる。そのタイミングでかなみがコッチをチラリと見て、不機嫌そうな顔で
ジロリと睨みつける。
『何が可笑しいのよ』
「いや、昨日とは正反対だなって」
『う・・・あ、あれは・・・その・・・』
「たまには家じゃなくて、そういうところでしてみたいって言われた時はビックリしたぞ?」
『うるさいわね!シーツとか洗うの面倒だし、お母さんに後から色々聞かれたくないだけよ!』
ふんっ、と鼻息を荒立て、またそっぽを向いてしまう。まぁ、昨日はかなみの誕生日をちょっと演出して
祝ってあげたからな。それでちょっと大胆になってしまったのかもしれない。何でも言う事聞いてあげるよ
って言ったら、まっさきにコレって言ってきたし。まぁ、俺へのお礼の気持ちもあったのかもしれないが。
「かなみ」
『何よ?』
「来年もさ・・・いっぱい誕生日祝ってやるからな」
『そ、そんなの当たり前だし・・・こ、こういうのは、ナシだからね?絶対だからね?』
「はいはい」
『本当に分かってる?ちょっと・・・に、ニヤニヤするな!ばかぁ!!!』
早朝のラブホ街のちょっと外れた場所に、顔を真っ赤にした女の子の叫びが響き渡るのであった。
-
>>293
GJ!!
恋人同士になってもなかなか素直にはなれないツンデレ超可愛い
-
いいわー
-
規制でも僕は元気です。
ツンデレさん待っててください。
-
>>293
かわいいw
-
「それにしても、凄い雨だったな?」
「はい、もうビショビショになっちゃいました……」
8月1日。
今日は夏休みの補習最終日で、いつものように俺は幼馴染のかなと一緒に学校から帰宅していた。
天気は久々に透き通るような快晴で、俺もかなも真っ青な空を楽しみながらしばらく歩いていたのだが、
突然バケツから水を零したような激しいお天気雨が俺達を襲ったのである。
俺達はとりあえず、数分かなの家より早く着く俺の家に二人で避難することにしたのであった。
「でも、綺麗でしたね、お天気雨! 虹も青空の向こうに見えて幻想的でした」
かなは俺のほうを振り向くと、目をキラキラと輝かせながら口を開いた。
毎度のことながら、彼女のその純粋で純情な少女っぷりには思わず笑みがこぼれてしまう。
「まあ、そうだな。雨に降られたのは不運だったけど、ある意味運がよかったかもな」
「ハイ! あんなのそうそう見られるものじゃありませんから……」
そういうとかなはうっとりと眼を閉じた。
先ほどの情景を思い出しているのだろうか?
「あー、それよりさ……」
「はい?」
「お前、着替えたほうがいいな……その、Yシャツ透けてるぞ」
「!!」
かなは顔を真っ赤にすると勢いよく手で胸をサッと覆った。
「青か……」
「〜っ!! タカのえっちスケベ変態!! うぅ、もう……最悪です」
「とりあえず、そこのタオルで体拭いて待ってろよ。 なんか着替え持ってくるから」
「え……あ、はい」
-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「無理です!!」
「なぜ!?」
俺が持ってきたのは、中学の時の俺のジャージだった。
つーか、無理と言われてもかなが着られるのは家にはこれくらいしかないんだけどなぁ……
「なぜって、タカが着ていた物を私が着られるわけないじゃないですか!!」
「あー、確かにちょっと大きいかもしれないけど、中学の時のだし大丈夫だろ?」
「そ、そういう事じゃなくてですねぇ……」
「じゃあ、どういう事だよ?」
俺がそう聞くと、何故かかなは頬を少し赤らめて下を向いてしまった。
「そのぉ、精神的に無理なんです……精神がすり減ります……」
「なあ、それって少女が頬を赤らめながら言う言葉じゃないよな?」
「でも、無理なものは無理なんです」
かなはプイっと俺から目を背け、そっぽを向いてしまった。
こうなるとコイツは結構頑固だったりするから困る。
「じゃあ家までその格好のまま帰るのかよ……なによりそれじゃあ風邪ひくだろ?」
「うぅ、それはそうなんですけど……」
「じゃあ着ろ!! ホレホレ」
「ちょっ、やめてください。やめっ……近づけないでっ!!」
「はい」
本気で拒絶されて軽くショックを受ける俺。久しぶりにかなに怒られてしまった。
「そ、そんな地に伏すほどショックを受けなくてもいいじゃないですか!」
そう言われても……
かなは普段は温厚だという事もあって、たまに怒られると俺のショックもでかいのだ。
失意体前屈くらい当然の結果だ。
「わ、わかりました……着ますから、そのジャージ貸してください……」
「いや、無理に着なくてもいいよ……俺が悪かった」
「い、いいんです! それに、このままだとタカの言うとおり風邪引いちゃいますから……」
-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ど、どうでしょうか?」
「ちょ、ちょっと大きいな……でも、似合ってるよ」
「ほ、ほんとですか?」
そう言うとかなは「えへへぇ……」と、頭を掻きながら照れ笑いをした。
不覚にもその笑顔で胸がキュンとなってしまう。
さっきは冷静に似合ってると言ったが、実際は頭がパンクしてしまいそうなほどの破壊力だ……
腕は袖で完全に隠れ、だぶだぶで肩からズレ落ちそうなジャージが妙に色っぽい。
――あ、あの下は下着一枚なんだよな……?
俺はゴクリと唾を飲み込んだ。
かなのほうをちらりと見ると、だぶだぶのシャツを引っ張ったりいろいろいじくっていた。
「それにしても、長袖のジャージしかなかったんですか? ちょっと暑苦しいです」
「え、ああスマン」
「まあ、別にいいですけど……それよりこのジャージ、きちんと綺麗にしてあるんですよね?」
かなは匂いでも確かめるかのように両手の袖口を顔に近づけると、スンスンと息を吸った。
「洗濯はちゃんとしてあるから、別に臭わないと思うけど?」
「うーんそうですねぇ……」
そう言うとかなは目を閉じて再び、今度は大きく息を吸った。
すると、だんだんと顔が赤くなり、「タカの匂いがします……」とだけ一言呟いた。
「え、マジ? おかしいなあ。嫌なら別のやつ持ってくるか?」
「あ、いえ。いいんです! 我慢しますから……うふふっ」
彼女は顔をニマニマと綻ばせながら、またスーッと大きく匂いを嗅いだ。
気になるなら匂いなんか嗅がなければいいのに……
俺はなんとなく窓の外に目をやると、先ほどまでザーザーと降っていた雨は既に止んでいるようだった。
「なあ、雨やんだみたいだな?」
「……そうみたいですね」
「帰るなら家まで送るぞ?」
「じゃあ、お願いします」
かなはぺこりと頭を下げた。
相変わらず、幼馴染の俺に対しても礼儀正しいやつだ。
「よし! じゃあ行くか?」
「はい……えっとあのー、タカ?」
「ん?」
「このジャージ……」
「ああ、後で適当に返してくれればいいよ」
「そ、そうじゃなくてですね……えっと、貰っちゃだめですか?」
「はぁ? ……なんで?」
さっきまで『精神がすり減る』とか『臭う』とか言っていたので、俺はかなの真意がイマイチ掴めなかった。
「ジャ、ジャージが欲しいとかそういうわけじゃなくてですね!
私が一度着たものをタカに返すのが、単に恥ずかしいだけです……」
「ああ、そういう事なら俺はもう着ないし、かなの好きにすればいいよ」
「そ、そうですか? それじゃあ、お言葉に甘えて貰っちゃいますね」
その時のかなの笑顔は、いつにもまして一段とかわいかった気がする。
-
>>300
敬語幼馴染可愛いよ
-
可愛すぎワロタww
なにこの生き物
-
【友達≦】幼馴染み萌えスレ20章【<恋人】
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1268119221/575-577
-
版権なのでこっちに。
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1535.jpg
これを描いた動機は言うまでもない。
けしからん、まったくけしからん。
くーちゃんも雇用できたら最高だったよね。
-
>>304
元ネタ知らないけど上手いな
-
アニメ化決定3 いいんちょ。
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1536.jpg
>>304
塗りうまいなー。
というか、トトリを買ったまま放置してたことを思い出した。
-
>>306
GJ!!
規制されてて避難所の方をいつもより多く見てる訳だが、何か得した気分でござる
-
>>306
今回は関接じゃないw
gjなんて言わないんだからー
-
>>304
だがちょっと待ってほしい、胸はもっと平板ではなかろうk
-
>>303
せっかく書いたからこっちにも投下したかったんだがやっぱり駄目かwww
すまん
-
>>310
いや別にいいと思うけど別スレにも投下したけどとかあったほうがいいんでないかな?
あくまで俺の意見だが。
-
そうですね。
まあ時間的にはこっちのほうが投下先なんですけど以後気をつけますん
-
>>311
俺も同意見
でないと、余計な勘繰りもされるしね
-
でも晒す必要はないよね。
俺も前他スレで晒されたことあったけど
こういう心無いことされるとびっくりするわ
別に悪いことしてるわけじゃないのにね。
テンプレにも何も書いてないし避難所だし
一言声掛けてあげればいいだけじゃん
-
>>314
確かに。
-
>>310
他スレに投げたことを断るか断らないかより微妙に改変したことの方が気になったかな
おかげで迎合かパクられかあるいは云々みたいな邪推が働いてしまった
あとどうでもいい話だけどここの住人はエロパロの巡回スレが結構重複してる気がする
-
じゃあ以下みなさん気をつけるという事で
-
〜ツン〜
「もしもし、かなみ?」
『・・・こんな夜中に何よ。私、仕事終わりで疲れてるんだけど』
「あーそれは申し訳ない。俺も今仕事終わったとこで、ちょうどお前のアパートの近くにいるんだ。その・・・今から会えないかな?」
『あんたねぇ、さっき私が言った言葉が聞こえなかったわけ?』
「えっと、それは・・・」
『というか、こんな時間に会いたいとか唐突すぎ。アンタ、頭悪いんじゃないの?』
「相変わらず酷い言い方だな・・・なぁかなみ、お前俺のこと好きか?」
『いきなり何言ってんのよ。私はね、アンタのそういう女々しいところが大嫌いなの』
「そ、そうか・・・」
『というわけで、今からは会えないから!分かった!?』
「・・・分かったよ、おやすみかなみ」
『・・・ふん、おやすみ』
-
〜デレ〜
「お前さ、いつも俺に対して態度キツイよな。もしかして・・・浮気とかしてるのか・・・?」
『浮気なんてするわけないでしょ!?少しは考えて言葉を話しなさいよ!』
「・・・・それなら俺のこと好きか?」
『だから前にも言ったでしょ!?そういうキモいとこ、大嫌いだって!』
「なんだよ、こっちが黙ってれば調子乗りやがって。そんなに嫌いならなんで付き合ってんだよ!?」
『えっ・・・・ちょ、た、タカシ・・・?』
「そんなに嫌いならもう連絡してくんなよ。俺だって人の悪口しか言えないお前なんて大嫌いだ」
『ま、待ってよタカ・・・』
(プチッ)
「・・・気分悪ぃな。飲みにでも行くか」
「あ〜今日は結構飲んだなぁ。ま、明日は仕事休みだしいいか」
「(ガチャッ)ただいまー」
『・・・・!!(ビクッ)』
「あれ、かなみ・・・?」
『ば、バカぁ・・・ぐすっ・・・い、今まで・・・どこ行ってたのよ・・・』
「な、なんで泣いてるんだよ!?というか、なんで俺の部屋に・・・?」
『仕事・・・早く終わって・・・タカシにご飯作ってあげようって・・・でも・・・電話で・・・私のこときっ、嫌いって・・・(ぽろぽろ)』
「もしかして、俺の帰りずっと待っててくれたのか・・・?」
『当然よ・・・タカシのこと・・・ううっ・・・好き・・・なんだからぁ・・・』
『でも・・・私・・・嫌われ・・・ひっく・・・』
「はぁ・・・あんな風に言われ続けたら誰だってカチンとくるって」
『ご、ごめん・・・なさい・・・』
「・・・ま、俺も仕事で疲れてたとはいえ言い過ぎたよ、ゴメンな(ギュッ)」
『ふぇ・・・!?た、タカシ・・・!?』
「大丈夫だよ、素直じゃないとこも含めて俺はお前が大好きだからさ」
『うん・・・うん・・・うわあああん・・・』
「ああもう、そんなに泣くなよ〜」
『だって・・・うわあああん・・・』
「あ〜結構時間遅くなっちゃったなぁ。かなみ家まで送って行こうか?」
『・・・嫌』
「?」
『・・・嫌って言ったの』
「へ!?」
『・・・今日は帰りたくない』
「か、かなみさん・・・?」
『・・・だから今日は・・・いっぱい・・・して?////』
-
GJ!!
-
>>319
イイヨイイヨー
-
友子さん「ね〜ぇカナミすゎ〜ん」
カナミさん「はいはい、な〜に?」
友「今日こそ白状しなさいよー。別府君と付き合ってんでしょー?」
カ「ちょっ…だから付き合ってないってば!アイツとはただの幼馴染みだって」
友「またそんなこと言って。昨日別府君とデートしてたの見たんだけどなぁ」
カ「あ…あれは罰ゲームで私の奴隷として連れ回してただけで…」
友「…ハァ……カナミもいじっぱりね。そんなに強情なら私にも考えがあるわよ」
カ「な…何よいきなり」
友「私、別府君を……寝取ります!」
カ「……ハァ?」
友「フッフッフ……私の美貌をもってすれば別府君をメロメロにすることも容易いのだよカナミ君。別府君も悪口言うカナミより私の方が良いって言うよ」
カ「自画自賛すんなよ……じゃなくて!そんな馬鹿なことやめなさい。後悔するって」
友「後悔なんてしないわよ?他の男と違って別府君優しいし良いなぁって思うし」
カ「そんな優しいってだけで……」
友「おやおや、私に彼氏盗まれそうで焦ってる?」
カ「違う!…違うけど…タカシはやめた方が……」
友「何で?」
-
カ「それは……アレよ…タカシはヒトの頭すぐに撫でようとするし」
友「いいじゃない。私は撫でてもらいたいって思うけど?」
カ「むっ………タカシ付き合ってないのにすぐ彼氏ヅラするよ?うっとうしいよ?」
友「お前は俺の女だ!って言って欲しいなぁ、私は」
カ「なっ………それだけじゃないわ!アイツ休みの日は勉強しないでダラダラしてるし」
友「休みまで勉強詰めの方が変よ」
カ「くっ………そうよ!タカシってゲームで対戦する時手加減してくれないのよ。全くダメな奴よねぇ」
友「変に手加減されると逆にムカつくの知ってるから気にしないよ。それくらい」
カ「うっ…………ねぇ、タカシって背低いでしょ?」
-
友「え?まぁ、女子と同じ位かな」
カ「…背の高い友子とは合わないよ、きっと」
友「いや、背とか気にしないよ?私は」
カ「背が低いだけじゃないわ!タカシって腹筋は割れてるのに肋骨はガリガリで浮き出てんのよ。気持悪くない?」
友「ぇ…え?あ……まぁ……」
カ「それに無駄毛も手入れしてなくてボーボーだから汚らしいし」
友「…へ〜……」
カ「他にもタカシって…」
友「分かった分かった、別府君は諦めるから」
カ「本当?…ふぅ…良かった……友子がタカシの毒牙にかからなくて…」
友「ははは……最後に一つだけ、聞いていい?」
カ「何?」
友「何でカナミは別府君が無駄毛処理してないとか知ってるのかな〜」
カ「…………え?」
友「だから、何で無駄毛処理してないとか知ってるのかって。別府君のハダカ見たことあるの?」
カ「っ?!…そ…それは……」
友「それは?」
カ「お、幼馴染みだから…かな?(////)」
-
ねーよw
-
落書き。
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1539.jpg
-
>>326
方言テラカワイスwwwww
-
>>326
指摘したんだから足を閉じなさい早く
じゃないと主に私の理性が持たない
-
>>326
パンストっていいよな
-
少しレスを拝借。
久しぶりに書きます。
夏だ。
海だ。
バカンスだ。
と、言うわけで俺、別府タカシはクラスメートのお嬢様、神野リナと、そのメイドの芽依さんに連れられ、神野家所有の島に来ていたのだった。
端から見れば美人二人と男一人。羨ましがる連中もいるだろう。
しかし。
俺は正直、このイベントを厄介に思っているのだ。
実は毎年恒例のイベントなのだが、いいコトが一つもない。
ヤラしい目で見るなと殴られ……。
荷物を見とけと言われ、遊べやしない。
バーベキューで野菜しか食わしてくれなかった事もあったっけか……。
と、まぁ思い出したらキリがない。
そこで、俺は考える。今年は、アイツらがもう誘いたくなくなる位に冷めた態度でいてやろう、と。
今年はことある事につけられる難癖をかわす。コレを目標にしたいと思う。
リナめ、見てやがれ。
-
〈お嬢様、パラソルの用意ができました〉
背後から芽依さんの声。どうやら用意が済んだらしい。
『御苦労様、芽依。タカシ、私は――』
「はいはい、荷物見てるからよ」
『……え、えぇ……、さぁ、芽依!!泳ぎますわよ!!』
〈了解です、お嬢様!!〉
楽しそうにはしゃぐ二人の声。
「さて、少し寝るか……」
『ねぇ、芽依?』
〈なんでしょうか〉
『何か、タカシの様子がおかしくないですか……?』
〈あぁ私も思いました、ソレ。何か、つまらなそう、って言うか……〉
『水着も見る素振りすらしませんし……』
〈お嬢様、タカシさんの為に新調しましたものねぇ〉
『バッ、バカ仰い!!だ、誰が……タカシなんかの為に……!!芽依だって、そうじゃありませんの!!』
〈ちっ、違!!私は、胸のサイズがその〉
『ま、まぁいいですわ!!それより、ホントどうしたんでしょう……』
〈私が、確かめに行ってきます!!〉
『……任せましたわ』
〈了解です〉
-
〈あ、あのー……タカシ、さん?〉
「ん、あぁ……芽依さん」
寝ぼけ眼で答える。
何の用だ、一体。
〈あ、あの、オイル塗ってほしいなー、なんて……〉
……来た。殴られるパターンだ。
去年俺は、コレでボコボコにされている。それだけは、阻止せねば。
「まぁ、いいですよ。じゃ、うつ伏せて」
〈ハイ〉
俺は、決して胸、尻に触れないように丁寧にサンオイルを塗った。
「はい、終わり」
〈え?……あぁ、ありがとうございます……〉
寂しそうなのは気のせいか。
〈タカシさん、私はここで荷物見てるんで、お嬢様の所に行ってみては〉
「遠慮しとくよ。俺、泳ぐ気ないし」
〈……そうですか……〉
『やさぐれてますのね、タカシ』
と、リナ。どうやら上がってきたらしい。
『勘違いしたらダメだと言ってますわよね?私は、貴方を荷物持ちとしてつれてきたまでの事。つまり、貴方はコレが仕事であって――』
「……そうかよ」
大体分かってたけど、やっぱ面と向かって言われると腹が立つ。
「じゃあよ、今度から誘わないでくれ。大体な、こんなわけの分からねぇ仕事、俺に頼むなっての。お前んとこ使用人いっぱいいるだろ?」
『……そ、それは』
-
「こんな面白くもなんともねぇ、クソ暑いだけのバカンスがどこにあんだ!!ハッキリ言うけどよ、俺はお前が大嫌いになった!!」
『え……?そ、そんな、待っ……』
〈……いままで、楽しく無かった……と?〉
「これなら山田とかと市民プール行ったほうが――」
『……ごめんなさい……うっ、ひぐぅっ……』
〈……すみませんでした……ぐすっ……〉
「……泣きたいのはこっちのほうだって」
しかし、人に泣かれるとダメだ。一気に溜飲が下がってしまう。
『……じ、じゃあ、明日……』
「……明日、何よ?」
『……チャンスを、下さい』
「……何のチャンスだよ」
『明日は頑張りますから……嫌いにならないで……』
「……だから、頑張るって、何を」
〈次回、『お嬢とバカンス後編』お楽しみに〉
「え!?続くのかよ!?おいっ!!」
-
そんなこんなで、翌日。
「アイツら、頑張るってなんだ、一体……」
『タ、タカシー!!』
〈タカシさーん!!〉
何か、わざとらしい……。
『すみません……遅れてしまって』
「いやいや、気にするなって」
〈ところで……水着、どう思います?〉
え。
どうしたんだ。今まで聞かれたことなんて無かったのに。
「あー、ピンクのフリフリ、似合ってます……」
〈……っ!!ありがとうございますっ!!〉
そう言い俺に抱きつく芽依さん。胸が、胸が顔を!!
『破廉恥な!!やめなさい、芽依!!』
無理矢理芽依さんを引っぺがすリナ。
『タカシ、私は……どうかしら?』
「んー、スリングショットが眩しくて」
『……わ、わかってますわね……。さっ、泳ぎましょうか♪』
俺の右腕に抱きつくリナ。
胸が、ね……うん。
「何?この変わりようは……?」
〈実は……私達、タカシさんの事が……〉
『好き……なんですの』
-
「…………。」
『ま、前までは恥ずかしくてアレでしたけど……』
〈こ、今回は……ね。当ててるんですよ?〉
そう言って左腕に抱きつく芽依さん。
「いや、嬉しいと言うか……その……」
『あ、ちなみに言っときますけど、芽依は今年で23ですからね。5才上の彼女なんて、イヤですわよねぇ?』
〈タカシさん。お嬢様は上から、83、52、82ですが、私は99、60、93です。魅力ですね?〉
『なっ……!!タカシは貴方みたいな年増、お呼びではないのよ!!』
〈お言葉ですが、オトナの魅力が嫌いな高校生などほとんどいません。ねぇ、タカシさん?〉
両腕に幸せを感じながら、来年の対策を考える俺だった。
《了》
-
忘れてましたが>>333と>>334は続きです。
-
>>335
GJ!!
-
乙
しかし嫌われて泣くぐらいなら始めからそんな態度とるなよビチグソが…と思ってしまう俺は
きっとギャルゲーとか素直に楽しめない人間だな
-
余計なことを言うな
-
言論統制か
-
本人目の前では表面上だけはどこまでも強がってるのに
部屋に帰って一人で泣きじゃくるタイプもいいものだ
-
>>336
読んでててっきり間を置くかと思いきや、前編と後編の間が1分17秒なのがワロタwwwww
ちなみにこのスレでは、ツンデレのキツイ態度に男がキレて、ツンデレが泣き出すシチュが大好きな人が大勢いる事は間違いないと思う。
-
言論統制とかwww
大層な言論統制ですことwwww
-
思った事はある程度なら言ってもいいだろう
じゃないと書き手も全部お世辞なんじゃないかと疑心暗鬼になっちまう
-
しかしこのスレでも>>338のような風に感じる人がいるということに煽りとかじゃなくビックリした
みんなそれも大好きな紳士ばっかだと思っていたよ
ていうか正直>>338はギャルゲどころかツンデレもあまり萌えれてないんじゃないか?
-
>>345
俺は>>338とおんなじ様な考えだぞwww ビチグソとまでは思わないがw
嫌わないでとか言うのはちょっと違うかなと思う。
まあ単に、ツンデレの方向性の違いだな。
-
俺はどっちかというと強がってるけど弱ってくるツンデレを虐める感じが好きだな
人それぞれ楽しめるポイントは違うんだから別にいいじゃん
何でもOK適当にやれ
-
__
, ‐' ´ ``‐、 / ̄:三}
. /,. -─‐- 、. ヽ / ,.=j
_,.:_'______ヽ、 .! ./ _,ノ
`‐、{ へ '゙⌒ `!~ヽ. ! /{. /
`! し゚ ( ゚j `v‐冫 , '::::::::ヽ、/ そんなことよりツンデレに萌えようぜ!
. {.l '⌒ ゙ 6',! / :::::::::::::::/ __
. 〈 < ´ ̄,フ .ノー'_ , ‐'´::::::::::::::;/ (_ノ)‐-、
. ヽ.、 ` ‐", ‐´‐:ラ ':::::::::::::::: ;∠. ヽ_} ゙ヽ
,.r` "´ /:::::::::::::::::::ィ´ `ゝ !、 /
/ / :::::::::::::::: ; '´ /´\ / r'\
. i ! ::::::::::::::/ 墨 | .!::::::::/ヽ、.._!ヽ. ヽ、
{ {:::::::::::;:イ / ‖i:::::::/:::::::::::::/ \
. ヽ ヽ,.ァ‐'´ /ヽ 二 ,/`ヽ、::::::::: /
最近見なかったから張ってみた
-
少々レス拝借します。
8月――
今日の気温は30℃。
太陽の光が容赦なく俺たちに降り注ぐ。
そんな中、俺たちは――
『別府くん!!早く来てください!!』
――プールに来ていた。
『早く!!何の為に連れて来たのか分かりません!!』
さっきから俺を呼ぶ、鈴のような声。
クラスの委員長、東雲 遥。今日はコイツに、泳ぎを教えに来たのだ。
「浮き輪片手に何言ってんだ、東雲」
『別府くんのコーチじゃ心配ですので、念のため』
水面に浮き輪を浮かべながら、偉そうに言う。
「とうっ」
東雲が乗ろうとする直前に、浮き輪を押す。浮き輪は、プールの中心の方にゆらゆらと流れていった。
『あぁっ!?酷いです別府くん!!今すぐ取りに行って来てください!!早く!!』
背中に意外と強めな張り手が5、6発。シメに蹴りを入れられ、プールに強制ダイブ。
監視員の注意を聞き流し、浮き輪を取りに泳ぐ。
-
「はい、東雲」
『酷いです別府くん……流石悪人顔です』
「どーせ目付き悪いですよ……。まぁ、なんだ。浮き輪なんて使ってもアレだから、ビート板からにしろ、な」
東雲は怯えた目付きで、
『えぇっ!!レベル高くないですか……?』
小学生レベルです。
「……じゃあ、俺トイレ行って来るから、準備しといてくれ」
トイレから出ると、東雲の周りに2人の男。
「オイ、東雲」
〈あぁ!?なんだテメェ?〉
『あ……べ、別府くん……』
〈なんだよ、彼氏ってか?〉
《バッカ、あり得ねぇって、こんなヤンキー顔、こんな可愛い娘……東雲って言ったっけ?東雲ちゃん?が相手にするかって》
好き勝手喋る2人。2人とも整った顔立ちをしている。
〈なぁ東雲ちゃん?こんな奴放っといてよ、俺らと遊ばねぇ?〉《あぁ、ついでに友達1人呼んでくれねぇ?2人同士だと楽しいしな♪》
「オイ、お前……」
怒りに任せて、1人の肩を掴む。
〈あぁ!?テメェ何してんだコラァ!!!〉
《うわー怖。ホラホラ東雲ちゃん早く行こうぜ?》
言いながら東雲の肩を抱いた、その時。
-
パシン!!
快音1発。
《っ……!!何しやがんだゴラァ!!!》
『……ふざけないで……!!』
男達を睨む目は、微かに潤んでいる。
〈……なんだコイツ〉
『貴方達に、別府くんの何が分かるんですか!!確かに、目付きは悪いですけど、貴方達みたいに…貴方達のような腐った人じゃないんです!!別府くんは……私みたいにいっつも偉そうに指図する私にも、親しく接してくれる優しい人です!!心の暖かい人です!!』
「お、おい、東雲ー?」
『それでもまだ別府くんをバカにするなら……タダじゃおかないんだからぁっ!!!!』
……しーん。
プール全体が静まりかえる。
〈…………あ、えーと……何か、スイマセン…………〉
《……ちょっと、こんなトコで騒がれるのも、なぁ?》
〈あ〜ぁ、なんかシラケちまった〉
《……じゃ、そゆことで》
2人は早歩きでプールを後にした。
-
結局、俺らも何だか練習どころではなくなり、逃げるようにプールを出た。
「はい、ジュース」自販機て買った缶ジュースを渡す。
『どうも』
東雲はプルタブをひき、ジュースを一口。
「……さっきは、ありがとうな」
『……うぅ〜。もうあそこのプール行けませんよ……。大体、別府くん泳ぎ教えてくれないですし、絡まれた時も役立たずですし、それに――』
「東雲は、何で俺に構う?」
さっきの2人に言われた通り、俺の人相はかなり悪い。
街に出ると人が俺を避ける。寄ってくるのはヤンキーばかりだ。目付きが悪いので接客のバイトは履歴書段階で落ちる。学校でも、俺に話そうとする奴はあまりいない。
そんな俺に、1日に必ず何かしら仕事を押し付けてくるのが東雲なのだ。
「お前は俺と違って、明るいし、頭も良い。下世話な話……スタイルも良いし、ルックスだって抜群だ。俺のような正反対の人間に、構う事なんか無いんじゃ」
パシン
頬に微かな痛み。
『そうやって……自分を卑下しないで下さい。そんな別府くん、嫌いです』
「……あぁ、ゴメン……」
『私は、別府くんをただ目付きの悪い奴だなんて、思ってないです。本当は優しい人だって事、私はちゃんと知ってますから』
-
そう言い、ジュースの缶に口付け、傾ける。
『……ッ!ゴホッ!!ゴホッ!!』
……どうやら、むせたらしい。
「大丈夫か?東雲」
背中を擦ってやる。
『は、はい……エヘヘ。そういう別府くん、大好きです』
…………。
顔が、熱い。多分、耳元まで真っ赤になっているだろう。
『……あっ!!かっ、勘違いしないで下さい!!いいい今のは、そ、そういう意味では、決して無くて、その……』
「……あ、あぁ……大丈夫」
何が大丈夫なのか。俺よ。
『あ!!そ、そのですね、私、良い事考えたんですよ!!』
そう言い、自分が掛けてた眼鏡を外し、軽く背伸びをし、俺に掛ける。
『これなら、目の見え方が変わるから、少しはイメージ変わるかもしれません!!』
と、東雲は嬉しそうにはにかんだ。
「ん……ありがとう、東雲」
『お礼には及びませんが……2つ、お願いがあります』
「何だ?」
『これからは、下の名前で、呼んでもらえませんか?』
「……別に、良いぞ、遥?」
『ふわぁっ……。あ、あと、私すごい近眼で……』
「今も結構見えないのか」
『はい、だから……家まで送ってもらうの、ダメですか?』
困ったように俺を見つめる。
-
「お安い御用だ」
俺はしの……遥の手を握り、駅へと向かう。
「単車は大丈夫か?」
『初めてですが……だ、大丈夫です』
後ろに遥を乗せ、遥の家を目指す。
『んぅ……べっぷくん……』
……寝てるのか。
「オイ、着いたぞ」
『ふぁ……ありがとうございます……』
「じゃあ……」
帰ろうとした、その時。
『あ、あの!!明日、絶対に泳ぎ教えて下さいね!!迎えに来るの、待ってますから!!』
「……あぁ。じゃあ、また明日」
『はいっ!!』
満面の笑みで返される。
――もし、もし、俺が少しでも変われたら……自分に自信が持てたら。
その時は、アイツにこの眼鏡を返そう。
そして、そして俺は、アイツに――
そんな事を考えつつ、俺は帰路に着いた。
(了)
-
ニヤニヤがエンドレスエイトwww
-
かわいいね
-
おつ
-
素晴らしい!
-
東雲さん可愛いよ東雲さん
-
>>557.75の346-347(代行257)
雑でスマヌ
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun1553.jpg
描いてる間に落ちてたという・・・
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板