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【ボクっ娘義妹vs尊大幼なじみ】
親が再婚して、ボクっ娘が妹になった。
「貴様、俺が妹大好き人間と知っての犯行か!? ええいもう知らん、嫌というほど可愛がってやる!」
「超お断りだよッ!」
そんな感じもうすでにハッピーエンドの匂いがしますが、それでも日々は続いて行くわけで。
「お兄ちゃんだよー。お兄ちゃんは妹を起こすんだよー」
「なんで毎日毎日布団に潜り込んで起こすんだよ! 普通に起こせ、ばかっ!」
いつものように布団から蹴り出されてから居間に向かうと、幼なじみのみことがいた。
「ここまで声が響いてきたぞ。まったく、朝からやかましいことだ」
みことは優雅にコーヒーなんぞ飲んでいた。隣のイスに座り、俺も同じのを飲む。
「いや、あいつが俺を離してくれないんだ。まったく、困った妹だよ」
「超聞き逃せないよ! そんなの頼んだ覚えナッシングだよ! タカシが勝手に入ってくるんだろ!」
みことと談笑していると、着替えを済ませた梓が走りながら居間に入ってきた。
「タカシじゃなくて、お兄ちゃん。さん、はい」
「え、そ、そんなの、今さらじゃん。別に変えなくても……」
「言わないとみことを妹扱いするぞ」
「なぜだ!?」
みことが物凄くびっくりしてた。
「さらに、妹としてみことを可愛がりまくる。こんな風に」
「あ……こ、こら、何をするか」
みことの頭をなでると、みことは困ったような、でも少し嬉しそうに顔を綻ばせた。
「それが嫌なら素直に俺の事をお兄ちゃんと……梓?」
「う〜……なんだよ、ボクが妹だろ! そんな嘘妹より、ボクを可愛がれよ!」
梓は俺の膝の上に座り、俺を見上げた。
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