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9573/3:2008/01/02(水) 13:09:58 ID:y6h1nT.w
「何を言うか。私の方がいいに決まっている」
「「……どっち!?」」
 四つのまなこが俺をじっと見る。
「心労で胃に穴が開いたぐえええ」
「そんな一瞬で開かない! ちゃんと答えろよ! ヤンデレるぞ!」
 みことはやれやれと肩をすくめるだけだったが、梓はきちんとつっこんだ。
「ヤンデレとか怖いのでこっち」
 みことをぎゅっと抱きしめると、梓の目に涙がぶわっと浮かんだ。
「う、うわああああーん! タカシのロリやろうーっ!」
 梓は鞄を持って部屋から出て行ってしまった。
「ま、待て梓! おまえの体も充分にロリコンの欲望を充足させるぞ、梓ー!」
「超嬉しくないッ! ……あ」
 引き返して俺に鞄を投げつける梓だった。だが、鞄は俺の膝に座ってるみことの顔にぶち当たった。
「……ほほう、私に鞄を投げるとはいい度胸だ。どこから削がれたい?」
 みことが懐から守刀を取り出すのを見て、梓の顔が青くなった。慌ててみことを押さえつける。
「俺が押さえてるから、今のうちに逃げろ、梓!」
「え、で、でも……」
「決して押さえる→胸に偶然手が当たる→『『あ……』』→恋人展開とか思ってないから!」
「うああああーんっ! タカシのばかーっ!」
 梓は目をぐるぐるさせて俺をぽかぽか叩いてきた。
「いていて、冗談に決まってるだろ。みことがそんな展開許すかっての」
「え、あ、いや、私はその、……まあ、こいつを暴走させぬため、世間には恋人と思わせ常に側にいるのも、まあ、その、やぶさかではないが」
「にゃーっ!!?」
 混乱の極みにある梓を落ち着かせるのにすごく時間がかかったため、三人揃って遅刻した。
「もーっ、もーっ! 全部タカシのせいだよ! 反省しろっ!」
「全くだ。私の皆勤賞が水の泡だ。どうしてくれる」
 二人からほっぺをつねられる俺だった。




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