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9562/3:2008/01/02(水) 13:09:33 ID:y6h1nT.w
「いや、それは構わんが……随分積極的ですね。お兄さん、ちょっとドキドキですよ」
「えっ!? あっ、ち、違うんだよ? い、妹的感情が可愛がって欲しいと思っただけで、ボク自身としてはちっともなんだよ?」
「よく分からんので俺なりに噛み砕くと、異性としてではなく妹として嫉妬したってことでいいのかにゃ?」
「そっ、そうそれ! そんな感じ! さっすがタカシ、ボクの兄だけあってよく分かってくれてるね♪」
 梓は嬉しそうにニコニコした。その笑顔に俺の兄心が刺激されたので、ぎゅーっと後ろから抱きしめてみる。
「く、苦しいよぉ……もー♪」
「あまりの苦しさに梓は嘔吐した」
「してないッ! 嘘解説すんなっ!」
 機嫌を損ねたのか、梓は俺の隣、ちょうどみことの前の席に座ってしまった。寂しいね。
「ふむ。梓殿が妹としての責務を果たせないのなら、私が卿の穴を埋めてやろう」
 みことはイスから降りると、俺の膝の上に乗った。
「あああああーっ! ぼ、ボクの席! ボクの席なのに!」
 そして梓がやかましい。
「何を言うか、梓殿自ら降りたのだろう。私は別段こやつの膝になど乗りたくはないのだが、こいつは放っておくと余計なことばかりするから、こうして近くで監視しなくてはな。ああ嫌だ嫌だ」
 梓を横目で見ながら、みことは薄く笑った。
「い、嫌なら乗らなくていいんじゃないカナ? ほ、ほら、兄の膝に乗るのは妹の仕事だし、嫌だけどボクがやるからさ?」
 梓はみことをぐいぐい押したが、みことは頑なに俺から離れなかった。
「結構だ。なに、幼なじみでもその仕事は可能だ。ああ嫌だ嫌だ」
 梓に見せ付けるように、みことは俺の胸に横顔をこすりつけた。
「ぐ、ぐぐぐ……ほ、ホントはタカシ、嫌がってるんじゃないの? ほら、タカシって妹大好きなダメ人間だし」
「ふん、これだから新参者は。タカシは昔から幼なじみ属性保持と知らないのか?」
 梓とみことが争う度、どんどん俺の性癖が暴かれて泣きそう。
「あーもーいいからどけよっ! そこボクの席だぞっ!」
 みことを押し、梓は俺の膝の上に座った。しかしみことも負けじとしがみついているので、右半分がみこと、左半分が梓に座られている。ちょっと重い。
「ねータカシ、ボクの方がいいよね?」




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