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9792/2:2008/01/09(水) 18:28:10 ID:.LfIVFDY
 まつりは頬を染めながら照れ臭そうに言った。
「ふむ……ちょっと待ってろ」
 鞄からパンを取り出し、まつりに渡す。
「これは……?」
「変なのは入ってないよ。本当だよ。本当に本当だよ」
「そこまで念を押されると逆に気になるわい!」
「冗談です。多めに持ってきたからさ、ひとつやるよ」
「ふ、ふん。庶民の飯などまずくて食えたもんじゃないわい。いらぬわ」
 遠慮しているのか、まつりは受け取ろうとはしなかった。
「食べないと肉便器」
「わらわ、あんぱんだーい好き! はぐはぐはぐ!」
 軽く脅すと簡単に食べた。
「分かりゃいいんだよ、分かりゃ」
 はぐはぐ食べてるまつりの頭をくしゃくしゃになでる。
「くっ、よくもわらわを脅しおって……国が復興した暁には、ぎゃふんと言わせてやるぞよ」
 まつりは悔しそうに俺を睨んだ。しかし、そうしている最中もあんぱんを食う手は止まってなかった。
「おいしい?」
 まつりはコクコクうなずいた。
「……ち、違う! おいしくなんかないぞ、ないぞよ!? さっきのはちょっとした間違いじゃ! こんなのまずくて食えたもんじゃないのじゃ! ぶべーなのじゃ! ほ、本当じゃぞ!?」
「わはははは。かーわいー」
 まつりの頭をくしゃくしゃになるまでなでる。
「うぐぐぐぐ……わらわを馬鹿にしおって! 絶対に許さんのじゃ!」
「メロンパンもあるけど、食うか?」
「……ど、どうしてもと言うのなら我慢して食ってやるのじゃ」
「あーはいはい。どうしてもどうしても。ほれ食え」
 メロンパンを渡すと、まつりは嬉しそうにかぶりつくのだった。
「……ハラペコキャラだ」
「聞こえたぞよ!? ハラペコじゃないわい!」
 ハラペコが怒った。




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