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「大谷先生にどうしても抱っこしてくれとせがまれ、仕方なく」
「んなこと言ってないですっ! 真っ赤な嘘です! そんなこと思ったこともないです! 本当です! ほ、本当ですから!」
そんな繰り返さなくても分かってるっつーの。
「ああ、そういえば大谷ちゃん前になにか言ってたな。別府に抱っこされたいとか……」
「ぎゃーぎゃーぎゃーっ! 何も聞こえませんっ! 聞こえませんよっ!」
突然先生が騒ぎ出したため、保田先生が言ってる事をよく聞き取れなかった。
「夜鳴きの時間だ。保田先生、これ頼む」
猫のように先生を持ち、保田先生に渡す。
「今度は赤ちゃん扱いですかっ! 別府くんはもう少し先生を敬う気持ちを持つべきですっ! 先生、怒り心頭ですよ!」
「はいはいはい。保田先生、後は頼むな」
「うむ。任せておけ」
鷹揚にうなずく先生に任せて体育館に戻ろうとしたら、大谷先生に声をかけられた。
「あ、あの……」
「うん?」
「……そ、その。あ、ありがとうございました。……抱っこしてくれて」
「抱っこ?」
「っ! じゃ、じゃなくて! ここまで運んでくれて! せ、先生、大人ですから嫌いな人にもちゃんとお礼言うんです! それだけですからっ!」
「はぁ……」
「い、以上ですっ! 早く出て行ってくださいっ! 別府くんの顔見てたら、吐き気げーげーですっ!」
先生は顔を真っ赤にしてまくし立てた。
「先生、顔赤いけど、どっか悪いんじゃ……」
「ふぇっ!? あああ、赤くなんてないですっ! 別府くんの目がおかしいんですっ!」
「いや、私の目にも赤く見えるな」
「すーちんっ!」
大谷先生が保田先生に怒鳴った。保田→やすだ→すーちん、か。仲いいんだな、この二人。
「いいから早く出て行ってくださいっ!」
「はいはい。じゃな、先生方」
半泣きになっていたので、先生を置いて保健室を出る。
まったく、愉快な先生だ。そう思いながら体育館に走った。
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