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9934/4:2008/01/15(火) 22:49:14 ID:Fi7UeqgM
「大谷先生にどうしても抱っこしてくれとせがまれ、仕方なく」
「んなこと言ってないですっ! 真っ赤な嘘です! そんなこと思ったこともないです! 本当です! ほ、本当ですから!」
 そんな繰り返さなくても分かってるっつーの。
「ああ、そういえば大谷ちゃん前になにか言ってたな。別府に抱っこされたいとか……」
「ぎゃーぎゃーぎゃーっ! 何も聞こえませんっ! 聞こえませんよっ!」
 突然先生が騒ぎ出したため、保田先生が言ってる事をよく聞き取れなかった。
「夜鳴きの時間だ。保田先生、これ頼む」
 猫のように先生を持ち、保田先生に渡す。
「今度は赤ちゃん扱いですかっ! 別府くんはもう少し先生を敬う気持ちを持つべきですっ! 先生、怒り心頭ですよ!」
「はいはいはい。保田先生、後は頼むな」
「うむ。任せておけ」
 鷹揚にうなずく先生に任せて体育館に戻ろうとしたら、大谷先生に声をかけられた。
「あ、あの……」
「うん?」
「……そ、その。あ、ありがとうございました。……抱っこしてくれて」
「抱っこ?」
「っ! じゃ、じゃなくて! ここまで運んでくれて! せ、先生、大人ですから嫌いな人にもちゃんとお礼言うんです! それだけですからっ!」
「はぁ……」
「い、以上ですっ! 早く出て行ってくださいっ! 別府くんの顔見てたら、吐き気げーげーですっ!」
 先生は顔を真っ赤にしてまくし立てた。
「先生、顔赤いけど、どっか悪いんじゃ……」
「ふぇっ!? あああ、赤くなんてないですっ! 別府くんの目がおかしいんですっ!」
「いや、私の目にも赤く見えるな」
「すーちんっ!」
 大谷先生が保田先生に怒鳴った。保田→やすだ→すーちん、か。仲いいんだな、この二人。
「いいから早く出て行ってくださいっ!」
「はいはい。じゃな、先生方」
 半泣きになっていたので、先生を置いて保健室を出る。
 まったく、愉快な先生だ。そう思いながら体育館に走った。




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