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「メチャメチャしてるじゃないですかっ! 次邪魔したら、今学期の成績ぜろにします!」
「職権濫用だ」
「うるさいですっ! がーっ!」
先生は大きく口を開けて俺を威嚇し、ボールの元に走っていった。俺も走る。
「あーうーっ! ボールをっ! 先生にボールをぉぉぉぉぉっっ!!」
あまりに必死さすぎて哀れみを誘ったのか、俺の味方が先生にボールをパスした。
「……ボール。これで別府くんをはふんはふんに!」
先生は喜び勇んでボールを持って走った。審判の笛が鳴る。
「トラベリング」
「ふぇ?」
俺の味方が先生からボールを取り、コートの外に出た。先生は目を白黒させたまま、その様子をぼーっと見ていた。
「……先生、ボール持ったまま走ったら反則だよ?」
「そっ、そんなの先に言ってくれないと分からないじゃないですか! また別府くんのせいですね! 別府くんのいじわるっ!」
「いや、今回に限っては俺のせいじゃないかと」
「うるさいですっ! 別府くんは黙ってくださいっ! 別府くんの声は耳障りですっ!」
「や、耳障りでもなんでもいいけど、先生、靴……」
「うるさいのですっ! 別府くんは敵ですっ! もー先生に話しかけないでくださいっ!」
先生は肩をいからせ、ボールを奪いに走っていった。
「まぁ、話しかけるなと言うならそうするけど……」
「みぎゃあっ!?」
先生がコケた。
「うう、ううう……痛い、痛いよぅ……」
「先生、靴の紐がほどけてるよ」
「先に言ってくだしゃいっ!」
先生の元に走り寄ってそう告げると、ずるずると鼻をすすりながら先生が怒った。
「いや、話しかけるなと言われたし」
「ううううう……痛いよぅ。もうヤだ、帰りたい……」
先生はさめざめと泣きだしてしまった。どうやら膝をすりむいたようだ。どうしよう。「せっかくだから俺は逃げるぜ!」といきたいところだが、泣きじゃくってる子供を見てると良心がチクチクと。
「ぴゃっ!?」
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