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●事情によりこちらでSSを投下するスレ●
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プロバイダー規制や本スレの空気などでSSを投下できない人が、
本スレの代わりにこっちでSSを投下するスレ。
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ここに一つのベットがある。通常のシングルサイズ…一人用だ。
そこに1人の男とその男を挟むように2人の少女が寝ている。
3人ともスヤスヤと寝息をたてているようだ…
少女達は男の肩にそれぞれ頭をのせ、腕にしがみつくようにしている。
おや?…狸寝入りでもしているかのようにもぞもぞ動いている影が。
この羨まし…ゲフゲフ…非現実的な状況で平然と寝ている男の気が知れない。
先に動いたのは、男の左腕にしがみついていた少女
―聡明な印象を持たせる顔立ちに切れ長の瞳、真っ黒な長い髪に雪のように白い肌を持つ少女―ちなみだった。
(・・・・2人とも・・・寝てる・・よね?昨日タカシさんの唇と・・・・)
少女は愛おしそうに男の唇を指でなぞる。
やがて指先で男の唇を堪能した少女は身体を起こし、男の唇に自分の唇を重ねた。
(・・・・♪)
「おやすみ・・・たかしさん」
そう呟いて少女は頬を赤く染めて嬉しそうに身体を横にし、幸せそうな笑みを浮かべて眠りについた。
男は…相変わらず寝たままである。
次に動いたのは、男の右腕にしがみついていたもう一人の少女
―吸い込まれそうな大きな瞳に利発そうな顔立ち、短パンにキャミソールという真冬に似つかわしくない露出度の高い格好の少女―かなみ。
(うーん・・・なんでこんなバカにこの私が・・・)
少女はいたずらな笑みを浮かべ男の鼻をつまんだ。
「フガ・・フガっ」
男が苦しそうな寝息をたてる。少女はクスッと笑い手を離した。
(なんで兄妹なんかに生まれちゃったんだろ・・・昨日はちなみちゃんに負けたくなくて思わずあんな事を・・・)
少女は先ほどもう一人の少女が男の唇にしたように…唇を重ねた。
(これでちなみは1回。私は2回!!私の勝ちね♪)
少女はにやにやした表情のまま眠りについた。
うーん…これって間接キッス(ry
正月編終わり
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なぜ本スレに投下しないのか・・・
GJ
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GJ
>>793
本スレが立ってないじゃないの?
スレ立ってないならこっちで垂れ流そうかな
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べ、別に恥ずかしくてこっちに投下してるわけじゃないんだからねっ
春になりました。
18
春っていいよな?俺は春ってやつが大好きなんだ。
センチメンタルな気分とハッピーな気分を嫌というほど堪能できる。
―出会いと別れ
―始まりと終わり
どちらかが欠けてもだめなんだ。
4月某日
今日は俺の通う大学の入学式。
俺は石段の下をぞろぞろと並んで歩く新入生の列を見下ろしていた。
退屈な入学式を終え、これから迎える華やかな大学生活を夢見ていることだろう。
だが…希望と期待に胸を膨らませているのは何も新入生だけじゃないんだ。
3月は別れの季節…そして4月は出会いの季節なんだから。
今朝の目さまし占いでは獅子座が第一位!ラッキーカラーは白と水色でした。
「待ってろよ!俺の子猫ちゃん達!」
この日、俺に課せられた任務は新入生の勧誘だ。
毎年この時期、新歓コンパと銘打たれた飲み会が様々なサークルによって開かれる。
当然俺の所属するテニスサークルも新入生歓迎の飲み会を企画している。
(この一年間テニスラケットを持ってすらいないけど…)
我がサークルの精鋭から構成される5名の勧誘部隊には一人10名というノルマがある。
参加約束を取り付け、当然子猫ちゃん達の電話番号を聞きださねばならない。
これは仕事なのだ…もちろん飲み会の後に仲良くなろうが、にゃんにゃんしようが個人の自由。
「さぁ・・・狩りの時間d・ぶわぁあああ」
俺は情けない悲鳴をあげながら、階段を転げ落ちた。
「あら?私の通り道にポストがあったのでついつい蹴飛ばしてみればタカシじゃない。
そんなところに這いつくばってイモムシの真似事でもしてるのかしら?」
この日、俺は赤いコートできめていた…
俺を蹴り落としたうえ、イモムシ扱いする不埒な輩の顔を睨みつける。
上半身を起こし、石段の上を見上げた俺の視界に移るのは白いパンツ…じゃなくて毅然とたたずむ神野りなの姿だった。
「危ねぇな!!一歩間違ったら死ぬぞ!お前は赤いものを見たらついつい興奮しちゃう闘牛か!
しかも痛くて起き上がれないんだよ、誰かさんが俺を蹴り落としたから!さらにさらにイモムシ扱いとは失礼だぞ!!!」
「ふん・・・真っ赤なバラが似合う情熱的でついつい興奮しちゃう女ですって?
今更、褒めても何もでないわよ。まぁ・・・タカシとイモムシを同等扱いしたことは謝ってあげるわ」
「・・・」
やけに素直だ。それにしても俺の抗議はどうやったらあんなポジティブな解釈になるんだ?
「だって・・・あまりにもイモムシに失礼だわ。タカシ、あなたがイモムシに謝りなさい!」
俺はイモムシ以下か。しかも俺が謝るのかよ!!
「子猫ちゃんとやらに噛み付かれないように気をつけることね!バカたかし!」
そんな捨て台詞を残してりなはプンプンと機嫌悪そうに去っていった。
それにしても恥ずかしい台詞を聞かれてしまった。
「痛い・・・りなのやつ、今日は白か・・・」
そう呟いた俺はコンクリート上等とばかりに地面に仰向けに寝転んだ。
今日はいい天気なのだ。空を見上げた俺の視界には水色の……パンツが…あれ?
「あの・・・お兄さん大丈夫っスカ?」
心配そうに俺を見つめる少女の姿がそこにあった。
大学構内のコンクリートに寝転ぶ怪しげな男に声をかけるとは変な子…俺も変だけど。
「あ、はい。水色・・・」
「え?・・・」
「・・・・ん?」
―きゃぁああああああ!!!!痴漢ッス!!変態がいるッス!
大学構内に響き渡る少女の悲鳴が響き渡る。
「ち、痴漢だと!許せんな。この俺が成敗してくれる!!」
そう呟いた俺は一目散に逃げ出した。
-
19
「こんにちわ〜。入学おめでとう!
今度うちのサークルで歓迎コンパやるからよかったらおいでよ〜。うちのサークル絶対楽しいよ!」
「え〜〜。どーしよー」
(・・語尾を無理に延ばすな低脳!)
などとは間違っても口にせず、ようやく俺は本日10人目の電話番号と飲み会参加の約束を頂戴した。
ノルマ達成…とはいえ、堂々と女の子の電話番号が聞けるのだ。
ここで勧誘行為を止める理由もない。な、ナンパじゃないぞ!!これは任務なのだ!
俺は再び獲物を狙うハンターのように周囲を観察する。
(あの2人・・・後ろ姿しか見えないが服装のセンスがいい。きっと上玉だ!!)
俺は無理やりテンションをあげて後ろから2人に声をかけた。
「こんにちわ〜。入学おめ・・「変態。痴漢。」「うるせーッス。黙れッス。消えろッス」・・・で・と・・う」
振り向いた可愛らしい2人の少女が俺を睨みつける。
―目がくりくりして身長145cmほどの小動物のような少女と…
―汚いものをみるかのように軽蔑のまなざしを向ける少女……かなみ
「か、かなみ・・・」
「・・・・」
「???かなみちゃん知り合いッスカ?」
きょろきょろと俺とかなみを見比べながら小動物のような少女は不思議そうな顔をしていた。
「うちの・・・・あに・・・まる」
「そうそう。俺はアニマル!って獣かよ!!」
「・・・粗大ご・・・廃棄物・・・・寄生虫・・・ペット?」
「そうそう。俺は卑しい卑しい犬ですよねー。」
「他人!!」
「こらこらこら!お兄ちゃんだよ!!忘れちゃだめじゃん!」
「行こっか♪」
「スルーかよ!!ほんとに他人みたいじゃん!!小学生の頃はおにいちゃんのお嫁さんになるのが夢だっ・・・ゲフっ」
見事な右ストレートが俺の鳩尾に決まる。かなみ…そこは人間の急所なんだ。
敵に確実にダメージを与える場合に狙うんだよ。
「あはははは。兄さん面白いッスね!よくよく見ると格好いいしね。私は風花(ふうか)ッス。よろしくッス」
「風花ちゃんか〜。可愛い名前だね!おまけに人を見る目がある!!」
そう言って俺はこの小さな後輩によしよしをしてあげようと手を伸ばそうとし、
噛まれた。しかも本気で痛い。
「フガッ!ガウガウフガフガーッ」
「お、落ち着いて!何を言ってるかわからないよ!!」
なんとか腕をひっぺがした俺の腕にはしっかりと風花の歯型と出血が認められた。
「チビ扱いするなッス!!先輩なんて豆腐の角に足の小指ぶつけちまえッス!!」
風花はそう言って威嚇するように俺を睨みつけ、ウーウー唸っていた。
豆腐の角に足の小指をぶつけるとどうなるのか激しく気になる。
「あ、風花ちゃんチョコ食べる?」
そう言って俺はカバンの中から取り出したチョコレートを差し出した。
「きゃう〜ん」
風花は飛びつくように俺の手から奪い取った。
やべぇ…こいつ面白い
「先輩いい人ッスね!男子三日会わざれば撲殺せよとはよく言ったものです」
お前は犬か。初対面から5分しか経ってねーよ。しかも撲殺してどうすんだ。三日会わないと俺は撲殺されるのか!
こうして俺の友人のカテゴリに新ジャンル「獣」が誕生した。
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20
男は新入生の勧誘を終えた後、ミーティングという名の飲み会に参加した。
各大学に存在するテニスサークルの半分はテニスをする回数より飲み会のほうが多い。
男の所属するサークルも例外ではなかった。
帰宅した男は飲み疲れたのか着替えもろくにできずにベットに横たわりうなっている。
確実に二日酔いコースだろう。
部屋に一人の少女がはいってきた。
「タカシ?帰ってるの・・・」
「かなみ〜・・・・きぼちわるいょー・・おーみーずーをーくーだーさーい」
男は真っ青な顔で少女に懇願している。
「はぁ・・・ほんとバカ」
そう言って部屋を出た少女は2分ほどすると、手に水の入ったグラスを持って部屋に戻ってきた。
少女は普段はこの男には決してみせないであろう…心配そうな顔をして近づく。
「・・・はい、水・・・・・うわっくさっ!酒くさいから呼吸しないでよ」
そう言って少女は男に水を差し出した。
一見優しそうだが、後半は「死ね」と言ってるのに彼女は気づいているのだろうか…
男は苦しそうに上半身を起すと受け取った水を一気に飲み干した。
飲み終えたコップをベットの隣にある机に置こうとするが数cmほど手が届かない。
「ほら、よこしなさい・・・コップ」
少女が声をかけ、コップを受け取ろうとした刹那―
男はコップから手を離し、少女を腕をつかむと強引にベットに引き込んだ。
「え?・・・きゃっ」
ベットに引き込んだ少女を男は強い力で抱きしめる。
「ちょっと!調子に乗ら・・・」
男と少女の視線が交差した…瞬きも忘れたように二人は見つめあっていた。
「かなみ・・・俺・・・」
(まさか・・・タカシもわたしのこと・・・)
頬を赤く染めた少女は静かに目を閉じた。
永遠とも思えるような時間が静寂に包まれたまま過ぎる。
(・・・・・あれ?)
少女は恥ずかしそうに片目を半分だけ空けて男の様子を覗った。
(ね、寝てる!?普通この状況で寝るか!!期待したわたしがバカだったわ・・・)
少女は口をアヒルのように尖らせつつも、男の腕に身を委ねていた。
(惚れた弱みってやつかなぁ・・・もっと素直になれたらいいのに)
―夜はそんな2人とは関係無しに更けていく
少女は朝方まで一睡もできず、翌朝男は恐ろしい目にあう。
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21
その朝俺は激しい頭痛によって夢の時間から強制的に引き戻された。
「うーん・・・頭痛い、昨日飲み過ぎたか・・・」
そう呟きながら俺は目を開ける。
(!?・・・かなみ!!なんでかなみが俺のベットで寝てるんだ?)
意識が急激に目覚め、眠気が吹っ飛ぶ。
目の前で寝息をたてているのは紛れも無く俺の妹…かなみだ。
かなみは寝るときキャミソールに短パンという姿をしている。この日も例外ではない。
掛け布団は完全に足元へ押し出され本来の機能を果たしてはいない。
―白い太股
―めくれ上がった腹部
―ふくよかとは言えないまでも微かな谷間を覗かせる胸元
俺は悪いと思いつつも、いつの間にか成長したかなみから目が離せなかった。
(い、いかん!俺は兄でこいつは妹だ・・・兄として俺は・・・)
俺の中の理性と欲望が火花をちらして戦っている。
(もしも・・・めくれあがったキャミソールの腹部を上に少しずらしたら・・・ちょっとだけ・・・)
いつかどこかで聞いた事がある…漢ってのは考えた時には行動は終えてなければならないのだと。
こうして俺は変態への記念すべき第一歩を踏み出してしまった。
(少しずつ・・・少しずつだ・・・)
かなみを起さないように手と目に全神経を集中させる。
爆弾処理ってのはこんな緊張感と集中力がいるんだろうな。
心臓から押し出された血液が俺の体中を巡っていくのが手に取るようにわかる。
かなみの呼吸に自分の呼吸を合わせる
普段は意識しない時計の音、窓の外で木々を揺らす風の音がやたら大きな音に変わる。
自分がまるで空気と一体化したような気分になる。
細心の注意を払い指先をミリ単位で動かしていた指をとめ呼吸を落ち着ける。
(ふぅ・・・後少し・・だが・・・本当に俺はこんなことをして・・・)
かなみの様子を覗おうと一瞬だけかなみに視線を戻す…
一瞬だけ目を向けたはずの俺はかなみと見つめあっていた。
「・・・」「・・・」
俺の変態的行動は全てかなみに見られていた。
手はキャミソールのすそを摘んだまま、俺は金縛りにあったかのように動けなくなる。
「おはよう・・・ お 兄 ち ゃ ん ♪」
(父さん、母さん・・・20年間生きてこられてタカシは幸せでした・・・)
「ち、違うんだ!!!」
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22
思い出すだけで身震いがする。
俺は今朝開けてはいけない扉を開けてしまった…
当然俺は右ストレートやハイキックや締め技のコンボがくると予想し、死を覚悟した。
しかし予想に反し、かなみは暴力的な手段には一切訴えてこなかった。
「ふふふ♪」
などと微笑みながら嬉しそうに部屋を後にしたのだ。
洗面所で顔を合わしたときも、ニヤニヤ顔が緩みっぱなしで微笑んでいる。
挙句の果てにこの日を境に、かなみは俺のことを「お兄ちゃん」と呼ぶようになったのだ。
ある意味暴力よりも恐ろしい…身の毛もよだつような予感が俺を包む。
犯罪者ってこんな気分なんだろうな。
いつ警察がくるかとビクビク怯えているのだろう。
そんな事をベットにうずくまりながら考えてしまう。
―コンコン
突如響き渡る部屋のノック音
「ひぃ・・・どうぞ・・・」
部屋に現れたのは予想通りかなみだった。
「お兄ちゃん?」
このお兄ちゃんという言葉がまた俺の良心を刺激する。
妹に手をだそうとした兄…そんな烙印を押されているような気分になるのだ。
「かなみ・・・先ほどは大変失礼を・・」
かなみは勝ち誇った笑みを浮かべてこちらを見下ろしている。
「だいたいなんでかなみが俺のベットで」
「え?何かな〜?よく聞こえないな〜。私 が 悪 い の ?お兄ちゃん♪」
「う・・・ナンデモゴザイマセン」
「そうだよね〜。まさか妹に手を出すなんてね〜。お母さんに言ったらどんな顔するかな〜♪」
「お代官様!どうかそれだけはご勘弁を!」
妹に土下座して謝る情けない兄の図がそこにあった。
「これからは大学の送迎毎日よろしくね♪」
「へ?俺今日1限は休講で授業ないんだけど・・・・・・・・・・・・・・・喜んで送迎させていただきます!!」
「おかーさーん!!おにいちゃんが・・・」
すでに入学したてで取得すべき単位の多いかなみと違い、3回生となった俺は1限から授業の日など皆無だ。
つまり俺は例え4限の時間から通学すればいい日も1限から大学に顔をだすことになる。最悪だ…
「うむ。わかればよろしい」
そう言ってかなみは俺に近づき、土下座する俺のふとももに自分の足をのせた。
―妹に足蹴にされる兄の図がここに完成した。
「目・・・閉じて」
「ナンデ?」
「いいから言う通りにしなさい!お母さんに言ってもいいのかな〜?」
「よ、喜んで〜」
白木屋の店員か、俺は。
…人の弱みを逆手にするなんてまったく人としてどうなんだ、かなみ…
人として既に終わってる俺に言えた義理じゃないが。
「何か言いたそうな顔ね…文句でもあるのかしら?」
「メッソウモゴザイマセン、オジョウサマ」
「そう・・・ならいいわ」
俺は歯を食いしばった。
「絶対目開けちゃだめよ。開けたら殺すわ」
「モチロンデス。ゴシュジンサマ」
俺は間もなく訪れるであろう衝撃に耐えるべく、全身の筋肉を緊張させる。
―ちゅっ
「ほぇ?」
何か柔らかい感触が俺の右頬に…???
予想外の出来事に体の緊張が解け、目を開けようとしたその次の瞬間
―パシーン
強烈なビンタが俺の右頬に炸裂した。
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23
「タカシと同じ大学に行くわけじゃないわ。
私がもともと行きたかった大学にタカシが勝手に入ったのよ」
大学の合格発表の日、かなみは俺に向かってこんな台詞をはいた。
自慢じゃないが俺は国立大学に通っている。付近の大学の中では高いレベルであり家からも近い。
妹が国立大学に入学を決めたとき、俺は純粋に喜んだ。
しかし、俺の大学内での威厳を保つ為には大学内でのかなみとの遭遇は極力避けねばならない。
そんなわけにもいかないのが現実なのだ。
というか、今朝の一件からかなみの下僕としての立場を確定させてしまった俺は通学の送迎運転手として従事することになった。
車が家を出てから既に15分は過ぎたころだろうか…
車内にはなんともいえないどんよりした空気が流れていた。
かなみは車に乗ってから一度も言葉を発してはいない。
走り出して5分ほどはかなみのご機嫌を伺おうと話しかけたのだがすべて無視されている。
「ねぇ・・・」
「ひゃい」
噛んだ。
「携帯」
「・・・」
「け い た い」
視線はフロントガラスを見据えたまま、かなみが右手をこちらに突き出している。
恐らくは携帯をよこせという意味だろうが…
携帯電話というのは人のプライベート満載である。
易々と他人に渡して見せるようなものでは断じてない。
「な、何にお使いになられるのでしょうか・・・」
「暇」
…暇つぶしだった。俺の携帯電話は暇をつぶすだけ理由で他人に操作されることになった。
差し出された携帯を受け取るったかなみは当たり前のように操作を始めた。
しかし、俺だってバカじゃない。しっかりと暗証番号でロックしてあるからこそ差し出したのだ。
「・・・・番号」
「・・・・」
無視してみせたが、俺のふとももに鈍い痛みが走る。
運転する俺のふとももにかなみが縦に握ったコブシを振り下ろしたのだ。
知ってるかい?油断しているときにこれをされるとかなり効くんだ。
だが俺は叫び声もあげずに痛みに耐える。ここでひいたら俺のプライベートが晒される。
そんなことは御免だ。
「暗証番号・・・」
「・・・・かなみの誕生日」
「え・・・・おにいちゃん・・・覚えててくれたんだ・・・」
頬を紅く染めながらかなみが俺の携帯電話に4桁の番号を入力した。
もちろん嘘なわけだが。
「・・・・」
「あはははは・・・冗談に決まって・・いひゃい!ひゃめへ・・・ごふぇんあはい」
乾いた笑いでその場を和ませようとした俺の左頬がひっぱられる。
「あんた自分の立場わかってるの?」
俺の頬をひっぱる力がいっそう強くなる。
「いひいひひゅうにーれふ」
―さようなら、昨日までの幸せな俺
―こんにちわ、かわいそうな俺
-
24
「むー・・・」
さっきから唇を尖らせて俺の携帯電話を操作しているかなみは時折こんな風にうなっていた。
大学につくまで残り30分…俺の携帯は暇つぶしという名のもとにプライバシーを侵害されている。
「女の子の番号ばっか」
人の携帯を弄り倒したあげく、そんな感想をかなみは漏らした。
「ん〜、昨日新歓コンパの勧誘で20人くらい増えたからなぁ・・・ほとんどサークル関係だな」
「ふーん・・・まぁどうでもいいわね。わたしには関係ないし」
そう言ってかなみは鬱陶しそうな表情をして俺の携帯電話握った手を窓の外に向けて伸ばした。
「暑いわね・・・・手に汗握って滑ってしまいそうだわ」
「ちょっと待って!かなみさん、危ないので走行中に手をだしたらいけませんよ!!!」
「そう・・・」
手をひっこめたかなみの手を握り、携帯を奪い返そうとするがどうやら手放す気はないようだった。
「わかってくれてお兄ちゃんは凄く嬉しいよ・・・・」
「ねぇ・・・・最近の携帯って丈夫らしいけど走っている車から投げたらどうなるのかしら?」
「暑いね!!!窓閉めて冷房にしよう。それから携帯は車から投げたら危ないし絶対壊れます!!!」
「そうそう・・・わたしのメールアドレス登録しておいてあげたわ。送迎の時間はメールする。」
「はいはい。ありがとうございます・・・」
「はいは3回よお兄ちゃん」
「はいはいはい・・・・」
「それから、メールなんか鬱陶しいだけだから勘違いしてつまらないメール送ってこないでね」
「・・・・」
「わたしのメールには必ず3分以内に返信すること。座布団とれないようなくだらないメール送ったら殺すわ」
意外にも笑点好きらしい…
そして再び俺の携帯を弄りだした…と思ったら突然こちらを睨みだす。
「お兄ちゃん五月蝿い」
「いや、しゃべってないし!!!」
「昨日の夜から朝にかけての話よ」
「そっちかよ!!寝言いってた・・・?」
「呼吸音とか心臓の音とかとめてくれない?」
死ねって言われた。
どうやらまた機嫌が悪くなってしまった…いった何が…
結局かなみは大学につくまで散々俺の携帯をなにやら操作し、
「ありがと・・・でも恥ずかしいから大学では半径3km以内に近寄らないでね」
そう言ってかなみは車を後にした。
車内に残された俺は、タバコに火をつけると自分の携帯をとりだすとこれからの暇つぶし相手を探すべく電話帳を開く。
047 神野りな(笑)
「・・・・」
こうして俺のアドレス帳に存在する女の子は全員語尾が(笑)という奇妙な登録に変更された。
-
超GJ
次が楽しみでならない
-
25
「学食でもいってみるか・・・」
かなみを学校に送り届けたものの、授業は午後からだった俺は4時間以上ある暇を持て余していた。
どうせ一週間もすれば送迎も飽きるだろうが、今日は初日である。一度帰ってまたくるのも面倒なのだ。
「どうせ1時間もすれば学食か別棟に誰かくるか」
別棟とは授業に使われていない教室で、現在は各サークルの部室というか溜まり場になっている棟だ。
3人ほど拉致って雀荘へ行けば4時間などあっという間なのだ。
―ドドドドド
突然地響きが鳴り響いた…ような気がした。
「タカシせんぱぁあああああい!!!」
聞き覚えのある声に名前を呼ばれ振り向くと100Mは距離があろう遠方から俺の名前を叫びながら走ってくる姿があった。
かなり…距離がある。地響きを響かせていそうな走り方ではあるが、速度は遅いようだ。
というかあんな距離から人の名前を連呼しながら駆けてくるというのは非常に迷惑なのだが…
(あっ、転んだ・・・)
もともと背の低い風花の姿が少しずつ大きくなってきた。
(20M・・・・・・15M・・・)
ようやく残り7・8Mといったところまで駆け抜けてきた風花は一度立ち止まり息を整えている。
「おはよう風花ちゃん」
そう言って風花の方へ歩みだそうとした瞬間、風花は再びこちらへ向けて全力疾走を再開した。
―ドドドド
「せんぱぁあああああい!!」
残り5Mほどに達した風花は速度を落と……さらに加速した。
「え?ちょ・・・待って」
風花は2Mほど手前で力強く踏み切ると、俺に向けて勢いよくヘッドスライディングしてきたのだ。
「せんぱ〜い」
風花は俺が受け止めると100%信じきっているかのように…
両手を×に交差させ、俺の首元めがけて飛んできてるのは気のせいだろうか。
俺は風花を受け止めるべく両手を差し出し、フライングアタックの直前で身をかわした。
「きゃう〜ん・・・」
全身を投げ出すかのようにヘッドスライディングした風花は当然コンクリートに向けて着地した。
「うぅ・・・痛いッス・・・・たかし先輩ひどいッス」
パンパンと服を叩きながら立ち上がった小柄な少女―風花は飛びっきりの笑顔で俺に向かって敬礼をした。
「先輩!おはようございマス!」
-
26
「それにしても先輩はひどいッス!鬼ッス!童貞にもほどがあるッス!」
ナチュラルに失礼なことを言われた。童貞は関係ないし!
「プンプン・・・大人の男性ならあーいう時はしっかり受け止めるべきッス!先輩異常ッス!」
そんな漫画でしか使われないような擬音語を発しながら風花は文句を垂れている。
そもそも全力で人にフライングアタックをしてくる少女は異常じゃないのだろうか…
授業開始まで時間のあった俺たちは適当なベンチにかけて互いに時間潰しをしている。
「先輩喉渇きませんか?自分買ってくるッス!何がいいッスか?」
「あぁ・・・悪いね。缶コーヒーお願い」
そう言って俺はポケットから120円を取り出し風花に渡した。
「了解ッス!!風花は紅茶にするッス!」
風花は受け取った小銭を見ると不思議そうな顔をしている。
「ん?どうした」
「・・・・・・・・これじゃぁ先輩の分買えないッスよ?」
自分から誘っておいていつの間にか俺のおごりになっていた。
「・・・・」
「???」
俺は黙ってもう120円をポケットから風花に手渡した。
こいつどういう育ちをしてるんだ…
「♪」
風花は嬉しそうな表情を浮かべ颯爽と自販機へ向けて駆け出した。
「せんぱ〜い!いきますよ〜」
自販機から飲み物を取り出した風花はこちらを振り向き、大きく振りかぶった。
「しっかりキャッチするッス!」
ん?投げる気か…
まるでピッチャーのようなモーションから繰り出された缶コーヒーは放物線…
を描かずにまっすぐこちらへ一直線に向かって飛んできた。
―ガンっ・・・・ゴロゴロゴロ
「危なっ!」
缶一発…じゃなくて間一髪で顔面めがけてとんできた缶コーヒーを避ける。
「先輩だめッスよ。ちゃんとキャッチしなきゃッス」
「お前は俺をどうしたいんだ!!!危うく怪我するとこだったぞ!」
「でもー・・・先輩が初めてッスよ?わたしのパスを受け取れなかった人」
「いつもあんな危険なパスをしてるのかよ!悔い改めろ!!今すぐにっ」
「いえ、殺す気で本気になって投げたのは先輩が初めてッスよ?」
「本気なのかよ!!しかも殺す気だったんだ!!!」
「てへっ☆」
「てへっ☆じゃねぇ!」
だが悪戯っ子のように微笑む風花を見た俺は、不覚にも可愛らしいと思ってしまった。
「まぁまぁ、先輩怒ったらだめッスよ。仏の顔も三度までッス」
「・・・・ホントに反省してんのかよ・・」
「でも二度あることは百度あるみたいッス」
「まだあるんだ!!!反省してませんね!!」
ケラケラと笑いながら飲み終えた空き缶をゴミ箱に放り投げ、風花は立ち上がった。
「お茶ごちそうさまでしたッス!」
「おう。気にするな」
「魚心あれば下心ッスか?」
「人の好意をそんな風にとっちゃうの!?」
「先輩水難の相がでてるッス。充分気をつけるわん♪」
正しくは水心…である。
「水難の相って・・・しかも今時わんって・・・」
テクテクと離れていく風花を見つめながら、俺は先ほど投げつけられた缶コーヒーのふたを開ける。
―ブシュッ
俺の顔に勢いよく飛び出したのはコーヒーではなく炭酸飲料だった。
「あの野郎・・・」
-
27
男は有り余る時間を別棟で過ごすことにしたようだ。
サークルの部室にはベッド代わりのソファーや誰かが持ち込んだ雑誌やマンガが大量に放置してある。
「ちきしょー・・・顔中ベタベタだし俺のお気に入りのTシャツが・・・orz」
古びた薄暗い洗面所で男はTシャツを脱ぎ、水でパシャパシャと洗いながらそう呟いた。
部室に戻った男はTシャツをハンガーにかけ、半裸のままソファに横たわるとすぐに寝息がきこえてきた。
1時間は経過した頃だろうか…
「暑い〜!4月でこの暑さは何なのよ〜。重ね着なんかしてくるんじゃなかったわ」
ドアを乱暴に開けて一人の女が部室にはいってきた。
この日、4月だというのに30℃に達しようかという異常気象だった。
「誰かがこないうちに、Tインナー脱いでおこうっと・・・」
女は服を脱ごうとして、ソファに横たわる男に気づいたようだ。
「ち、痴漢!?・・ちょっと、タカシ!!なんて格好・・・・タカ・・・シ・・・寝てる・・?」
女の目は半裸で横たわる男に釘付けになっている。
心なしか頬が紅く染まっているのは、このうだるような暑さのせいだろうか…
「結構・・・いい筋肉してるわね。」
そう呟くと女は携帯電話と男に向けた。
―ぴろりろりーん
「やだ私ったら・・・タカシの半裸の写メなんて・・・
こ、これはタカシの弱みを握っておくためよ・・・・わたしは変態じゃないもん」
そんな独り言を呟く女の顔はいっそう紅く染まっていた。
どうみても変態である。
「ちょっと、誰が変態よ!」
突如上を見上げた女が声をあげた。
「・・・気のせい・・かな」
地の文につっこみをいれるとはこの女は只者じゃないらしい…
「って、バカたかしが目覚める前にさっさと着替えなきゃ!」
そう言って女はシャツのボタンに手を掛け、ボタンをはずしていった。
続いて女がインナーを脱いだ瞬間…男が寝返りをうった。
「うーん・・・」
女の行動は素早かった。一瞬で足元に転がっているテニスラケットを手にとると、
ソファに横たわる男のもとへ間合いを詰め、その勢いを利用して一気にテニスラケットを振り下ろした。
「・・・むにゃむにゃ」
男の鼻先2cmのところでテニスラケットはピタリと止まった。
「寝言か・・・びっくりした〜。危うく叩くとこだったわ」
男はすんでのところで命を拾うことができたようだ。
叩くってレベルじゃねーぞ!!
女は黙ってラケットを足元に置き、素早くシャツを羽織るとボタンをかけはじめた。
―ガーン
突如扉が開くと共に大きな女の声が聞こえてきた。
「おっっはよ〜!!・・・・って、ええ!?」
扉を開けたサークルの一員であろう女の視界にはいってきたのは…
―ソファに横たわる上半身裸の男と、頬を紅く染めて服をきる途中の女
どうみても…
「りなってばこんな所で!やるわね!!」
「ち、違うのぉおおおおおおお!!!」
安らかな寝息をたてる男をよそに、女の叫び声がこだましていた。
-
28
メールの着信音で目が覚める。
どうやら寝すぎてしまったらしい…液晶ディスプレイに表示された時間を見ると既に17時を過ぎている。
出席するはずだった授業は既に終わっている。
気持ちの悪い目覚めだ。悪い夢を見た…寝汗で気持ち悪い。
夢の中で俺は誰かに殺されかけていた。まさに鈍器が振り下ろされた瞬間に目が覚めた。
「妙にリアルな夢だったなぁ…」
身体を起こし、干していたTシャツを着る。
タバコに火をつけて、先ほど届いたメールに目を通す。
差出人:かなみ
件名:
本文:5分で駐車場着く。遅れたら殺す
はぁ…なんとも味気ないメールだ。
火をつけたばかりのタバコを灰皿に押しつぶして俺は駐車場へ向かった。
駐車場につくと、車の前に
風花が待っていた。
「先輩遅いッス!レディを待たせたらだめッスよ」
思い出した…俺はこの小動物のせいで炭酸まみれにされたのだ。
「風花ちゃん、さっきはよくもやってくれたな!」
「はて?何のことッスか?」
この女しれっと惚けやがった!
「どんな記憶力してんだよ!忘れたとは言わせん…お陰で俺は炭酸顔からかぶったんだぞ!」
「ところで貴方誰ッスか?」
「そこから忘れちゃうんだ!ジュースおごった相手にあんな仕打ちまでしておいて!!」
「缶ジュース一本でせこい男ッスね」
こいつ本気で見下すような目で俺を見てやがる…いや確かにせこいけど。
「あぁ!思い出したッス!3ヶ月前のセンター試験で緊張のあまり腹痛でうずくまってた貴方を私が助けたッスよね。
その後下痢のおかげんはいかがッスか?」
「俺はそんな情けない腹痛になったりはしない!!さらに言わせてもらうとお前とは昨日が初対面だ!記憶を捏造すんなー!」
楽しい女だ…
「ところで風花ちゃんこんな所で何してるの?」
「私が誘ったのよ。文句ある?」
風花ちゃんを駅まで送るということか…
「そーいう事か…俺は運転手っていうか下僕だしね…じゃぁ行こっか。車乗ってー」
「卑しい運転手風情が気軽に声かけないで欲しいッス」
いつの間にか風花の運転手も兼任になっていた。
「風花ちゃんまで…orz」
落ち込む俺の肩に風花ちゃんが手をかけた。
「冗談ッスよ先輩。元気出すッスよ」
「風花ちゃん・・・」
うーん…俺の見込み通りいい子だ。
「・・・・『さん』をつけろよデコ野郎!!!ッス」
-
29
車に2人を乗せようとキーを取り出した所で俺の携帯がメールの着信を知らせた。
「ごめんメールきたからちょっと中で待っててねー」
そう言って俺は車のロックを解除し、2人に車の中に入るように促した。
メールを開こうと携帯に目を落とすと、俺の両脇にかなみと風花が覗き込むように俺の携帯に目を向けている。
俺って当たり前のようにプライベートを覗かれるキャラだっけ…
「・・・・」
「先輩、見えないッス」
「・・・・」
無視することにした。
「もっと下げて欲しいッス!気が利かない男ッスね」
「なんで風花ちゃんまで当たり前のように俺のメールみようとしてんだよ!」
立っている状態身長差があるので、覗かれる心配はなさそうだった。
メールの内容は合コンの誘いだった。19時に駅前集合…
今から2人をすぐに送り届ければ充分間に合う時間だ。
思わず顔が綻ぶ。
「何ニヤニヤしてんのよ。気持ち悪い」
「ロリータの写真でも送られてきたんスか?」
「いつから俺はロリコンになったんだ!」
「違うんスか?」
風花が上目遣いでこちらを見上げた。
うぅ…可愛い…ロリ系の風花ちゃんにドキッとしてしまった。
「メールは大した用じゃないよ」
そう言った瞬間俺の両膝に2発のローキックが炸裂した。
両膝に『ひざかっくん』をされたような状態になり、思わず膝をつく。
「・・・麻雀の誘いです」
突如俺の首筋に柔らかい感触が走り、奇妙な感覚が全身を駆け抜けた。
「この味は!・・・嘘をついている『味』だぜ・・・」
舐められた。
女の子に首筋なめられちゃった!!
「どうしたの!?お兄ちゃん!大丈夫?」
かなみはそう言うと手をついている俺の手のひらに足を乗せて体重をかける。
「痛いって!!足はなして!かなみさん、台詞と行動がかみ合ってないよ!!!」
再び生ぬるい感触が首筋を走り、ちくりとした。
今度は風花が俺の首筋に噛み付いていた。
「ほほふぁへいじょうひゃふっふ」
何言ってるのかわからなかった。
だが状況から理解できる。なにせ…頚動脈に歯を突き立てているのだから。
「参った!参りました!!合コンのお誘いです・・・・」
-
人少ないから調子にのって投下しまくりですが、あまりのオナニースレ消費に気が引けてきました
このまま続けてよいものか…
本スレとか別の投下場所さがしたほうがいいのでしょうか?
-
だからこそここで投下するべきなんじゃない
-
十分GJだし、自分でツンデレだと思ってればいいんだから
気兼ねしないで投下出来るって意味でも本スレいっちゃいなYO
-
うpロダにまとめて上げればまるく収まる
-
別に欲ね?
-
>>808
ここでも本スレでも好きな所で。
もちろんwktkはしている。
-
>>808コイサン?
-
ここは避難所扱いのようなので本スレに投下してみました
>>814
すいません単語の意味がわかりませんでした
コイサンとは何でしょうか?
-
>>815
いや、ちょっと知り合いに
文体が似てたもんで
-
スレ落ちてて見れんかった…
-
本スレがまた荒れだしそうな予感がする俺ガイル
-
なんで民度こんなに下がってしもたん?
-
>>819
人が減ったのがげいいん(ryだとは思うけども。
みんなでバカやりながら盛り上がろう、って人が減っちゃったんだと思う。
仕事や学校忙しかったり、落ちやすくなったせいで追いかけるのが大変だったり。
かくいう俺もPC物故割れてからは携帯で追いかけるのが大変で疎遠気味だたよorz
でもやっとPC直ったしこれからはスレを盛り上げるために頑張るよママン
-
前スレで百合SS再うp希望があったので
http://deaikei.biz/up/up/5658.txt.html
パス:yuri
スレ汚しスマン
-
ここでやってた奴の続きが気になる・・・
-
本スレに投下してないっけ?
-
らしいけどスレ落ちたりロダで流れたりで俺も見てない
獣人のその後も見逃しちゃったし
特定の書き手さんへの催促は荒れちゃうから何も言えないのがちょっと辛いなあ
-
獣人さんのその後は今日3話目が前スレに上がってたな。
個人的な意見としては、特定の書き手さんへの要望は、ここの馴れ合いスレを使うのはどうかと思ったりするんだが。
ただし、あくまでロダが流れて見逃したから再うpお願いしますくらいにして、マンセーな流れは控えるようにすれば、
さほど荒れないと思うんだけど。
問題は、長編書いてる人が避難所を見てくれるかどうかだ。
-
獣人さんは二部に入ってから見れた試しがないんだぜ
-
それは俺も
VIPロダも駄目になったし流れにくいロダがテンプレにあればいいんだけど
専ロダってあったっけ?
-
>>827
勢いで作ってみた。
http://www4.pf-x.net/~nadesoft/up/index.php
-
>>828
何という行動力
あとはテンプレに入れてもらわないとな
-
>>828
何か、物凄い勢いでウイルスバスターが反応したんですけど
-
見れないという声がありましたので、別のロダに上げました。
べ、別に嬉しかったわけじゃないんだからね!?(////
つーか、ここで良かったのかどうか……スレ違いならごめんなさい。
あとこのロダはブラウザで中身が見れません。ダウンロードして、メモ帳等で見てください。ごめんなさい。
パスは『tun』で。
http://www.uploda.net/cgi/uploader4/index.php?dlpas_id=0000014374.txt
基本的にはいつものロダを使いますが、定期的にはこうして別のロダに上げようかと思います。
いつもの『うpろだ.org』はブラウザで見れるのが便利なので、見る人もストレス低かろうと思ったもので。
では、失礼しました。
-
>>831
( ^ω^)b 乙
うpろだ.orgは流れるの早くて泣き見る事多いから萎えるぉ・・・
-
7レスほど
本スレの裏(妹)バージョンで。
-
(自炊)寝起きの悪いツンデレが起きないとキスするぞって言われたら
毎朝、私は寝坊する。目覚ましはもちろん掛けるし、それで起きようと思えば起きれる
けど、敢えて起きずにベッドでもうひと寝入りする。
何故なら、毎朝、お兄ちゃんが起こしに来てくれるから。
布団の中で、私は耳を澄ます。時計をチラリと見ると、7時ちょうど。そろそろお兄ちゃ
んが来る頃だ。
そう思ってワクワクしていると、ギシギシと階段を誰かが上ってくる音がする。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
そう思って私は嬉しさを堪えきれず、思わず顔を綻ばせた。ああ、ダメだダメだ、こん
なんじゃ。お兄ちゃんに私の気持ちを気付かれちゃいけない。
ドンドン!!
「おい。未来起きろ!!」
ドアをノックされる。もちろんこんな事くらいで起きるつもりはない。お兄ちゃんには
たっぷり苦労して貰わないと。
そんな事より、このニヤついた顔を何とかしないと。すぐにお兄ちゃんが部屋に入って
来てしまう。
ガチャリ、とドアが開く。私は咄嗟に布団を被った。お兄ちゃんが近づく気配がする。
私の胸は緊張して、トクトクと鳴った。
と、不意に私の体が揺さぶられた
「おい。いい加減しろよな、未来。学校遅刻すんぞ」
すぐ傍でお兄ちゃんの声がする。私はわざと、眠そうな声で返事をした。
『う〜…… まだ眠い……』
すると、お兄ちゃんは呆れたように答えた。
「甘えた事言ってんじゃねえ。そんなもん、誰だって眠いわ。ほれ、起きた起きた」
まだまだ。こんな事で起きるなんてもったいなさ過ぎる。私は強気にお兄ちゃんに抵抗した。
『やかましい…… って言うか、乙女の部屋に勝手に入ってくんなって……いつも言って
るでしょ……』
「俺に部屋に入られるのが嫌なら、毎朝目覚まし鳴ったらきちんと起きろ。ったく、止め
て二度寝してたら意味ねーだろが」
-
『この時間が……一番気持ち良いし…… っていうか、さっさと出てけ。邪魔だから』
「そういう訳には行かないんだよ。このミッションに失敗したら、俺まで朝飯抜きになるんだぞ」
『それは良い事聞いた。なら絶対に起きてやらないから』
うん。時間のないお兄ちゃんを拘束するのは申し訳ないけど、私の楽しみの為には犠牲
になってもらう。
と、お兄ちゃんがその時、布団に手を掛けた。
「分かった。なら布団はがすぞ。いいか」
私は咄嗟に、布団の端っこを掴むと、怒鳴った。
『何すんのよ。バカ!! スケベ!!』
胸の鼓動が大きくなる。あーびっくりした。私はそっと、布団の中で手を動かして、自
分の体を確かめる。
そう。
実は、今日は下着以外、何も着けずに寝ているのだ。もちろん、そう言ったらお兄ちゃ
んがどんな反応するのか見てみたかったから。もちろん、思い立ったのは、昨日布団を引っ
ぺがされて、ベッドから転げ落とされるという非道な扱いを受けたからなのだが。
照れて出て行っちゃうかな? それとも違う手段に訴えるのだろうか。気にせずに強行
されたりして……
あああああ!! もしこんな姿を見られたらどうしようどうしようどうしよう。恥ずか
しくて嬉しくて死んじゃうかも。お兄ちゃんはどう思うかな。私はちょっと子供っぽいか
ら、こんな体ではダメだろうか? それとも少しはエッチな事とか、考えてくれるのかな?
「は? 何で布団引っぺがそうとしたくらいでスケベ呼ばわりしなくちゃいけないんだよ。
意味わかんね」
お兄ちゃんの声がする。口で言うのは恥ずかしいので、私はそっと掛け布団をずらして言った。
『…………こ、これ……見なさいよ』
左の肩をむき出しにする。
「はぁ?」
と言ったお兄ちゃんが、次の瞬間、固まった。やった。大成功。少なくともお兄ちゃん
は意識してくれた。後は挑発するだけだ。
『……こ、これでも、布団はがすって言うの? やれるものならやってみなさいよ。変態』
-
「もしかして、お前……今、下着だけしか着てないのか?」
私は布団の中で小さく頷いた。
『そうよ。こうすればお兄ちゃんに布団はぎ取られないもん。考えたでしょ?』
お兄ちゃんをそっと窺ってみると、難しい顔をして考え込んでいる。私は嬉しくて、つ
い抑えきれずにニヤニヤしてしまった。さて、どうするのかな? お兄ちゃんは。どうや
ら撤退する気配は無いようだ。悪いけど、まだまだ私は起きるつもりは無い。お兄ちゃん
を困らせるのも妹の特権だし。
もし、強硬手段に訴えられたら……
それはそれで、多分怒って叩き出すだろうけど、けどお兄ちゃんに下着姿見られるって
のもいいなあ…… 明日から、また違う展開が期待出来るかもしれないし。
しかし、お兄ちゃんは、私が全く予期しない事を、突然言い出してきた。
「未来。今すぐ起きろ。出ないと…………お前に、キス、するぞ」
――――え?
いきなり、心臓の鼓動がマックスに跳ね上がった。私は慌てて、寝返りを打つと体を
ギュッと縮みこませた。
何で何で何で? どういう事? 何でいきなりこんな展開になってんの?
全く訳分からず、私は動揺した。
お、お兄ちゃんが私にキスするって、ホントに? いやそれはその……う、嬉しい……
けど、でも何で?
はっきり言って、お兄ちゃんが何考えてるのか、さっぱりだ。
すると、お兄ちゃんがさらにこう言った。
「おい。いいのか、未来。すぐに起きるって言えば、俺は大人しく部屋から出ていくけど……」
それで読めた。実力行使が無理だと踏んだからには、私が絶対嫌がる事をすると言って
脅しに来た訳だ。甘い。甘すぎる。だって私は、キスされても全然平気だし、むしろして
欲しいし、どうせするんなら濃厚なキスにしたい。初めてなんだし。
けれど、お兄ちゃんは多分、こう言えば私が怒って起きるだろうと踏んでて、自分はキ
スする気なんて無いのだろう。だったら、徹底的に抵抗して、挑発して、何としてもキス
を実行に移さなければ。
『……フン。どうせ、脅しでしょ。そんな事であたしを起こそうったって……そ、そうは
行かないんだから……』
-
私は強気を装って、こう答えた。これでお兄ちゃんは引っ込みが付かなくなるはず。兄
の威厳って物もあるだろうし、実行しなかったら思いっきりバカにしてやる。
「脅しじゃねえぞ。起きないって言うんなら……その、マジでやるからな」
そう言って、お兄ちゃんはベッドに腰掛ける。
「今ならまだ間に合うぞ。素直に起きるって言えば、許してやるから」
最後通告が来た。これを突っ撥ねれば、ホントに……本当に、キス、されるのだろうか?
緊張しつつ、私は答えた。
『許すとか……バカみたい。絶対に……起きて、やらないんだから……』
言ってやった。これでもう、お兄ちゃんは実行するしかない。けれど、する以上は、ちゃ
んと口にして貰わなければ困る。ほっぺだけで終了とかマジ勘弁だし。
私は即座に、布団から手を出すと頬を押さえた。
「あ。ちくしょう、この野郎。手をどかせよな」
お兄ちゃんが文句を言う。やっぱりそのつもりだったかこのヘタレ。
『お兄ちゃんの考えてる事くらいお見通しなんだから。こっちにだって考えくらいあるわ
よ、バーカ』
さらに挑発する。妹相手だから、頭の中は倫理観だとかなんだとか、そんな物が渦巻い
ているに違いない。けど、関係あるか。だって好きなんだから。好きな人がキスしてくれ
るって言うんだから。遠慮なんてぶち壊して貰わないと。
すると、お兄ちゃんがゆっくりと顔を近づけてくるのを感じた。手の甲に息が掛かる。
まさか手の甲だけで済ませようと言うのだろうか。そんなのは許さない。
慌てて私は言った。
『どーせ、手でもいいか、とか思ったでしょ。ヘタレ』
その瞬間、いきなりお兄ちゃんが私を仰向けに押さえつけた。何が怒ったのか考える間
もない。気づいた時には、私の上に馬乗りに跨り、肩を押さえつけられていた。
『な……何すんのよ。ビックリ……するじゃない……』
反射的に私は言った。激しく胸が鼓動を打つ。体を動かす事が出来ない。いよいよ、お
兄ちゃんとキス、するのか。お兄ちゃんの顔を、私は真っ直ぐに見つめた。お兄ちゃんは
私を睨みつけて、そして言った。
「い……今すぐ起きろ。でないと俺も……遠慮、しないぞ……」
遠慮なんてしないで欲しい。ここまでしておいてしないなんて有り得ない。
だから私も、お兄ちゃんを睨みつけて、言い返した。
-
『…………絶対……起きてやらない……もん……』
来る。ついに……来る。お兄ちゃんの顔が、私の顔に覆い被さってくる。私は目を瞑り
たかったけど、必死で我慢した。こんな時に、ただ黙って目を瞑って、されるがままとか、
そんなのはダメ。どんどんお兄ちゃんの顔が近づいてくる。頭がクラクラする。すぐ近く、
息の掛かる所でお兄ちゃんの顔が止まった。
もうダメ。我慢出来ない。
お兄ちゃんがキスをしようと顔を下ろそうとしたのと同時に、私は自分から、強く唇を、
お兄ちゃんのそれに押し付けた。
「んんっ!?」
驚いて声を上げるお兄ちゃんの口に、そのまま無理矢理舌を捻じ込んだ。構わずに、舌
を思いっきりお兄ちゃんのと絡ませる。
『ん……ふぁ……ん……』
ざらざらした舌の感覚が、私の舌先から伝わってくる。そのまま舌を裏側に回し、なぞ
りながら舌先へと動かしてから、また奥へと入れ、私はたっぷりとお兄ちゃんの舌を堪能
した。それから今度は、ちょっと舌を引っ込めて舌先で歯の裏を触る。そのまま口腔内を
舐め回してから、もう一度舌を存分に絡み合わせた。お兄ちゃんももう、私の動きに合わ
せて舌を絡め、私の舌を舐め回す。
今度は、お兄ちゃんの方から入れて欲しいな……
そう思って、名残惜しいのを我慢しつつ私は舌を絡ませながら徐々に引っ込めようとし
た。しかし、お兄ちゃんは私の口に舌を入れようとして来ないので、私はもう一度お兄ち
ゃんの口に舌を入れ、今度は絡ませずに舌先でチロチロとお兄ちゃんの舌先を舐め、引っ
込めてはまた舐めて、それを数回繰り返した。
すると、ようやく私の意図を理解してくれたのか、お兄ちゃんの舌が、私の口の中へと
侵入してきた。
『んんっ……ん……ふ……』
小さく声を上げ、私は唇で挟んでお兄ちゃんの舌を吸い、舐め回した。両腕をそっとお
兄ちゃんの首に絡ませる。もう離したくない。ずっとこうしていたい。
-
後はもう夢中だった。唾液を絡ませ、舌を交互に行き来させる。お兄ちゃんは私の口を
存分に吸い、舐め回し、私もまたそうした。溢れ出る唾液で頬がベトベトになっても気に
何てしない。しかし、しばらくしてお兄ちゃんが私の口に舌を入れて来なくなって、よう
やく、終わりにしたがっていることに気付いた。そういえば、学校だったんだっけ。そん
なの、もうどうでもいいのに。あ、でもお母さんが来ちゃうか。
仕方なく、私はこれを最後とお兄ちゃんの口に舌を捻じ込み、一通り舐め回してから、
舌を引っ込めた。けど、まだ唇までは離したくなくて、しばらく吸い続けて、それからやっ
と、私はお兄ちゃんの唇から、自分の唇を離した。
ポフッ、と頭を枕に預ける。お兄ちゃんと私の交わりあった唾液が、二人の唇の間に橋
を掛けて、やがてそれが途切れた。
しかし、これだけやってもまだ、私はちっとも満足していなかった。もっとキスしたい
し、違う事もしたい。けど、きっかけは作ったんだから。後は……責任を、取ってもらうだけだ。
「未来…………」
お兄ちゃんが小さく呟く。その顔は若干不安そうで、私を窺うように覗き見ていた。こ
こまでしたのに、やっぱりこんなに顔を寄せるのは恥ずかしくて、私はそれを隠そうと、
お兄ちゃんを睨みつける。
『わ……分かったでしょ………… あたし……お兄ちゃんの……思い通りになんて……な
らないんだから……』
そう。私は、お兄ちゃんの思い通りになんてならない。私が……お兄ちゃんを、思い通
りにするんだから。
私は、両手でお兄ちゃんの肩を軽く押して言った。
『どいて。起きるから』
体を起こそうとすると、慌ててお兄ちゃんがベッドから下りた。
「お、おい。服」
お兄ちゃんがそう注意する。けれど私は構わなかった。むしろ見て貰いたいくらいだ。
けど、今、全部見せると自分が抑えられなくなるかもしれないから、さすがに前は布団で
隠した。お兄ちゃんが視線を逸らす。照れてるんだ。可愛いな。
ちょっと苛めてみたくなって、私はお兄ちゃんを睨み付けた。
-
『着替えるんだから、さっさと出て行ってよね。スケベ』
「あ、ああ……」
そう頷くと、大人しくお兄ちゃんは部屋を出て行こうとする。まだお兄ちゃんがいるの
にもかかわらず、私はベッドから出て腰掛けた。今、声掛けたら見られちゃうかな。それ
ならそれで……
我慢しようとしたけど、やっぱり抑えきれず、私は声を掛けてしまった。
『お兄ちゃん』
「な、何だよ」
振り向こうとして、お兄ちゃんはまた前を向いてしまった。気付いたか。残念。だけど
まだ機会はある。だって、これからずっと、お兄ちゃんには責任を取ってもらわなきゃい
けないんだから。
私の、ファーストキスを奪った責任を。
終わり
妹の性格がちょっと怖くなった気がするが気にしない。
-
>>840
勃起じゃ収まらず射精したwwwwwww
-
>>840
最高だwwwwwww
-
関西双子ちゅんでれ(姉アッパー気味 妹ダウナー風味)のまとめです。
本スレにも置きましたが、長持ちするロダにおいてもスレの3日ルールがある以上は
あんまり意味がないことに気が付きましたので、こっちにも貼っておきます。
パスは『tun』で
http://www.uploda.net/cgi/uploader4/index.php?dlpas_id=0000014541.txt
-
http://www.uploda.org/uporg852873.txt.html
[tun]
770から投下してたものです。
-
>>844
流れてる・・・orz
再うpキボン
-
「このバカアキ!」
「うっせー、名前負け」
「なんですって?」
「悔しかったら名前通りちょっとは静かになったらどうだ!?」
「こっのー!」
「むにゅ…おはよー…」
「っと、すまん。起こしちまったか、敬」
「ほら見なさい。アンタが騒がしいからタカ君起きちゃったじゃない」
「俺だけのせいじゃねーだろ」
「うっ…」
「…えへへー」
「ん、どうした敬。なんかいい夢でも見たのか?」
「んーとね、おにいちゃんとおねえちゃんきょうもなかよしでうれしいなって」
「はぁ!?ど、どこをどう見たらそう見えるんだよ?」
「そ、そーよ、タカ君?」
「だっておねえちゃんおにいちゃんのことすきでしょ?」
「え、ええええええええ!?ちちち違うわよそんなわけないでしょやーねタカ君ったら」
「でもおねえちゃんこないだぼくに「わーーーーーーーーー!!!」」
「…なんだよ、何敬に吹き込んだんだ?」
「タタタタカ君?おねーちゃんなーんにも話してないよねー?」
「ふぇ?だっておねえちゃんこないだぼくにおにいちゃんのすきなお「だめーーーーー!」」
「待て、好きなお…ってなんだ?」
「ななななんでもないなんでもない!」
「ターカーくん!あーそーぼ!」
「あっ、みこちゃんのこえだ!いってきまーす」
「た、助かった…」
「待て。ちゃんと何を吹き込んだか教えろ」
「な、なんでもないわよ!(好きな女の子のタイプ聞いたとか言えるわけないでしょ…)」
規制うぜえ…
-
『獣人ツンデレ in JAPAN(仮)』のまとめです
話のキリがよいので、こちらにも上げておきます
パスは『tun』で
第九回までのまとめ 要ダウンロード
http://www.uploda.net/cgi/uploader4/index.php?dlpas_id=0000015688.txt
また、それに伴い>>831の分は消去してますので、あしからず。
-
「おとーさま、なにをのんでいるんですか?」
「ん、これはコーヒーだよ。飲んでみるかい?」
「まだリナには早いと思うわよ?」
「むぅ、こどもじゃないからのめます!」
「ふむ、じゃあ一口飲んでごらん」
「ん…うえ…にがいでずわぁ…」
「ほら、やっぱりまだ早かった」
「はい、リナちゃん、ぎゅーにゅー…」
「んくんく…」
「タカシくんも飲んでみる?」
「…ぎゅーにゅーとおさとうがあればのめるかも…」
「あ、それもそうね」
「んくんく…おいしいですわ!」
「気に入ったみたいね、タカシくんは?」
「…おいしい」
「でもあんまり飲んじゃダメよ、夜眠れなくなるからね?」
「へーきです」
「…ねむくなりませんわ…うぅ…あしたはタカシといっしょにおでかけしたいのに…」
「おみずでものめばねむくなるかも…」
とてとて…
「あれ…?リナちゃん…?」
「あ、タカシ」
「リナちゃんもねれなかったの…?」
「う…」
「はい、おみず…」
「んくんく…」
「…ねえ、リナちゃん」
「なんですか?」
「ねれないならいっしょにねる…?」
「ふぇっ!?」(///)
「ぼくもぜんぜんねむれないんだ…」
「しょ、しょーがないですね…(やったやった…!)」(///)
-
>>獣人さん
http://www4.pf-x.net/~nadesoft/up/index.php
こっちにあげてくれると長持ち(半永久)かつブラウザで読めて嬉しいんだぜ?
というかお願いしますm(_ _)m
-
>>849
あげました。ご紹介ありがとうございます。
第十回までのまとめ(パスなし)
http://www4.pf-x.net/~nadesoft/up/log/tun009.txt
また、それに伴い>>847の分は撤去しました。ご了承下さい。
-
・ツンデレが寝巻き姿を男に見られたら
ピピピ・・・ピピピ・・・。
「ん……むぅ……」
耳障りな電子音に呼び起こされ、私は目覚まし時計を睨みつけた。うん……大丈夫。まだあと10分は寝ていられる。
「おや……すみ……」
――。
「ホントにいいんですか?」
「いいのよ。どうせ、このままじゃいつまで起っても起きないし! じゃ、私は仕事行くから、あの子の事よろしくね!!」
……誰かの話す声が聞こえてくる。しかし眠りのもやにさえぎられ、私には一体何を喋っていたのか、把握できなかった。
(どうでも、いい……ねむい……。ふとん……きもちぃ……。たかしのゆめ、みれるかな……?)
再び……いや三度眠りの縁に落ちようとする私の耳に、「コンコン!」というノックの音が届いた。もちろん無視。
「コンコン! コンコン! ……もういいや、遅刻するし入るぞ!」
……? どこかで聞いたことのある声だ。えっと……と、私が答えを導き出す前に扉が開き、そいつが姿を現した。
「よ! 起きてるか、ちな……み……?」
「たか……し……?」
事態が把握できない私。本当にたかしの夢を見ているのだろうか? 正夢という奴だろうか。違う、あれは夢が現実になるというものだ、この場合は当てはまらない……。
などと呆けきった頭が詮無いことを考えている私に対し、当のタカシといえば私の方を言葉もなく見つめていた。
「……?」
たかしの目を追って、私は自分の体に視線を落とした。瞬間、顔が真っ赤に燃え上がる。なぜなら……生まれたままの姿だったからだ。
「な……っ!」
「あっ! いやっ!! その、これは、そそそそそう不可抗力ってヤツで、俺は別にそんなつもりで来た訳じゃ……!!」
「……じっくりたっぷり……見てたくせに……。その言い訳は……通用しない……よ……っ!!」
……かくて、一方的な虐殺が始まった。
――。
「イタタタタ……あ、朝からなんて災難だ」
「その台詞は……私の……。君みたいな下種に見られて……もう、今日一日ブルー……。……真っ青」
背中を合わせて座り込む私たち。窓の外を見れば、初夏の青が空一面に広がっていた。
「……ブルーだから……今日は、学校お休み……。……君は私の御機嫌取りになれ……拒否権は、ない……」
「へいへい、この不良娘め。なーんでもさせて頂きますよっ。……はぁ、おばさんになんて言やいいんだよ」
――蝉の声が聞こえだす。新しい季節が始まったみたいだ。
規制とか勘弁してくれ。数ヶ月ぶりに電波が来たのに……。
-
>>851
全裸ktkrwwwww
GJ!!!!
-
>>851
GJなんだぜwwwwww
-
>>851
よしきたwwwww
http://www.uploda.org/uporg901029.jpg.html
パスはtundere
-
>>854
うっひぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおいいいいい!!!!!!!!!
-
,ィ⊃ , -- 、
,r─-、 ,. ' / ,/ }
{ ヽ / ∠ 、___/ |
ヽ. V-─- 、 , ',_ヽ / ,'
ヽ ヾ、 ',ニ、 ヽ_/ rュ、 ゙、 /
\ l トこ,! {`-'} Y
ヽj 'ー'' ⊆) '⌒` ! >>854 ちょっと署まで
, 、 l ヘ‐--‐ケ }
ヽ ヽ. _ .ヽ. ゙<‐y′ /
} >'´.-!、 ゝ、_ ~ ___,ノ
| −! \` ー一'´丿 \
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>>854
僕は敬意を表するッ!
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>>854
すんばらしいッ!
俺も絵頑張る!
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>>854
愛してるwwwwwwwwww
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>>854
エロ杉だろwwwwww
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何故流れやすいロダに
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>>854
今気付いたorz
再うpキボン
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とくにあのロダってわけじゃなく、最後の良心でパスをつけたかっただけだからどこでもよかった。
あんま再うpとかやりたくないけど、さすがに一晩で消えたのはあんまりだと思うんで・・・
http://kjm.kir.jp/?p=128517
スマンカッタ
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>>863
鼻血でたwww
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「台風が近いそうね」
「速ければ今夜にも上陸とのことです」
「たいふーってなんですか?」
「台風っていうのはね…うーん…風とか雨とか色々とすごいのよ」
「お、奥様、それはあまりにもおざなりでは…」
「と言われてもいざ説明しようとすると難しくない?こういうことって」
「…確かにそうですね」
「んーとね、まどががたがたいったりすっごいんだよ」
「ほえー…」
がたがた…
「きゃー、まどががたがたいってますわ!」
「かぜつよいねー」
「なんだかわたしわくわくしてきましたわ」
「ぼくも」
「子供って何故かこういう時はしゃいじゃうわよね、どうしてかしら」
「何故でしょうねえ…」
12年後…
(イライラ…)
「あ、あのさ、リナ…」
「なんですか?」ぎろっ
「い、いえっ!い、一緒にお茶でもどうかなーって思って…その…」
「…いいでしょう、ほら早く準備なさい」
「は、はいっ!(台風のときって何故かリナ不機嫌になるんだよなあ…)」
(せっかくの休日なのにタカシとデートできないなんて…)
-
【アンパンを投げてくるツンデレ】
まつりがアンパンを食べたことがないと言うので、ふぅんと答えたら、買って来いと言うので、断ったら、癇癪を起こしてうるさかったので、買ってきた。
「ふむ、これがあんぱんか。さがってよいぞえ」
「感謝の言葉がまったくないことに言及するのはまた後に回すとして、金よこせ。100円」
「恐喝は犯罪じゃぞ?」
「普通に金を徴収してるだけだ!」
ぶちぶち文句を言われたが、どうにか100円玉を手に入れた。
「さて、味はどんなものかのう」
ビニールを破り、まつりは大きく口を開けてアンパンにかぶりついた。そして次の瞬間、噛み砕いたパンの欠片を勢いよく俺にぶちまけた。
「ああっ、まつりの唾液が付着した小麦粉の粒が俺に! 嬉しいような嬉しくないようなこの微妙な気持ち、分かります?」
「なんじゃ、この味は! わらわにこのようなものを食べさせ、腹を壊させようとは……なんと奸計に長けた奴よ」
買って来いと言われたので、買ってきただけです。
「しかし、貴様の企みもここまでじゃ。ほれ、残りは貴様が食え」
ぽいとアンパンを投げたので、死後かなりの確率でもったいないお化けになる俺としては受け取らざるを得なかった。
「おいおい、食べ物を粗末に扱うな。食べ物を粗末に扱うと、巡り巡って自分が粗末に扱われるぞ」
「ふん。わらわが粗末に扱われるなぞ、ありえんわい。いいから他の菓子を用意せよ」
ええい、無駄に偉そうな奴め。よし、こうなったら俺がまつりを粗末に扱ってやる。粗末に扱われ、身も心もぼろぼろになり、そして最後には誰にも知られず、こっそり息絶え……そんな、そんな!
「にゃーっ!?」
「あんまりだ! いくら傲慢な奴とはいえ、そんなのってない!」
自分の想像したまつりの最後に思わず感極まり、まつりを抱きしめ号泣する。
「きっ、ききき、貴様貴様きさまーっ! 高貴なるわらわに、だだ、抱きつくなど、無礼にもほどが」
「ううう……俺は最後までまつりのこと、見捨てないからな?」
「にゃ……だ、抱きつくなと、言ってるじゃろうが……」
抱きしめながら頭をなでると、まつりの抵抗が小さくなった。
「しかしよく考えると想像の中で非業の最期を遂げただけで、現実のまつりは相も変わらず無駄に傲慢なまま顔を赤らめているなあ」
「む、無駄とはなんじゃ、無駄とは! だいたい、なぜ貴様なんぞに抱きつかれただけで顔を赤らめねばならん! 貴様の目が腐っておるのでそう見えるだけで、わらわの顔は赤くなってない!」
りんごのようにほっぺを赤くしながら言われても、無理があるような。
「ええい、なんでもいいから離せ!」
-
「なでなで」
「にゃ……な、なでるでない。わらわは子供ではないので、そんなことされても、嬉しくなぞ……」
「なでなでなで」
「……そ、そのじゃな、その……にゃう」
まつりは困ったような一声鳴いた。
「ははーん……さてはお前、猫だな?」
「誰が猫かーっ!」
すごく怒られたので、慌ててなでる。
「なでなでなで」
「にゃう……ぬぬ、な、なでるな! 変な声が出るじゃろうが!」
「……ああ、猫でなくて、化け猫か! 偉そうなのもこれで納得!」
「化け猫じゃないわいっ!」
「馬鹿な! それじゃ、将来は化け猫を娶って幸せに暮らす俺の将来設計はどうなる!」
「貴様の将来設計なぞ知らんし、第一化け猫なぞ存在せん! このど阿呆が!」
「化け猫いないの!? じゃ、じゃあ俺は誰と結婚すればいいんだ!?」
「知るか阿呆!」
「……むぅ、仕方ない。なでるとにゃあと鳴く娘と結婚しよう」
「ふん、勝手に……いや待て。もしかすると、わらわのことかえ?」
「そうかえ」
「なっ、なんで貴様なんぞと結婚せねばならんのじゃ! わらわは嫌じゃぞ!」
まつりは顔を真っ赤にしながら、俺との婚姻を拒んだ。よし、ここはいかに俺がすぐれた男であるかアッピールしてみよう!
「かつおぶし毎日あげるぞ? 猫まっしぐら!」
「だから、わらわは猫じゃないっ!」
「ははっ、またまた。ご冗談を」
「誰かこのど阿呆をどうにかせよっ! ああっ、だからなでるにゃーっ!」
怒鳴る猫をなでる一日でした。
-
ちょっくらアンパン買ってくるwwwww
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つ GJ
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>>867
こっちに来てたとはwwwwwwGJwwwwwwww
しかし、また規制か。
報告人スキル身につけた方がいいんじゃね?
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【皆に頼りにされるツンデレ】
文化祭が近づくにつれ、我がクラスで行われるお化け屋敷の準備も徐々に賑わいを見せるようになってきた。
「かなみちゃーん、板足りないんだけど、どうしたらいいー?」
「あー、それは実行委員に言ったら貰えるから、行って貰って来てー」
「りょーかい!」
敬礼して板を取りに行く女生徒。ふむ、感心なことだ。
「椎水ー、この布どこに取り付けりゃいーんだ?」
「あー、それは板の上に取り付けるから、板来るまで待っててー」
「分かったー」
そう言って、他の生徒の元へゆく男子生徒。ふむふむ、みんな頑張ってるな。
「かなみかなみ、おっぱい揉みたいんだけど、この劣情をどこに持っていけばいいんでしょうか」
「今ここに持ってきてるでしょうが!」
他の生徒に混じり、頼ってるフリをしつつ後ろからかなみの乳を揉んだらたくさん蹴られた。
「なっ、何故バレた!? 俺の作戦は完璧だったはず……」
「うるさい変態ッ! いーからアンタも手伝いなさい! どーせ暇でしょうが!」
「手伝いたいのは山々なんだが、家に帰って家事をしないと。先日、相次いで両親を亡くして家事に忙しいんだ」
「幼なじみ相手にそんな嘘が通用するわけないでしょうが! 第一、今日の朝アンタの親に会った! 朝ご飯一緒に食べたでしょうが!」
「間違った。犬のポチが亡くなったんだ」
「アンタんち、飼ってるの猫でしょうが! いいから早く仕事手伝えっ!」
「はい」
これ以上からかうと殴られそうなので、手伝うことにしよう。さて、誰を手伝うかな……?
「別府くん、私たちを手伝ってー」
「任せろ! 得意中の得意だ」
後ろにいる女の子から声がかかったのでそっちに向くと、お化けの服の採寸をしている最中だった。
「別府くん、女の子の服の採寸するのが得意中の得意なの……?」
いかん、このままでは変態野郎の異名が欲しいままになってしまう!
「そうなんだ」
だがしかし、『肯定した方が面白くなる』と思ったので肯定する。
-
「別府くんらしいね」
褒め言葉と見せかけ、貶されてると見た。
「とにかく手伝おう。で、俺はどうすりゃいいの?」
「ココとココ押さえてて。仮縫いだから、すぐほつれちゃうの」
指された場所はおっぱいです。
「…………。任せろ!」
色々思ったが、とりあえず優しくおっぱいをぐにゃりと揉む。
「……うう、タカシは女性のおっぱいを何の疑いもなく揉む」
よくよく見ると、採寸されてる生徒はちなみでした。
「い、いや俺は言われた場所を押さえただけで! 決して乳を揉めて超ラッキーとか思ってない!」
「べ、別府くん、違う違うよ。押さえるのは肩! 胸じゃない!」
しまった、よく見てなかったので間違った。
「よく考えるとそうだよね。おかしいと思ったんだ」
「……うう、どうでもいいけど、そろそろ揉むのやめて欲しい。……妊娠しそう」
そして俺の手は、なんでいつまでもちなみのおっぱいを揉んでますか。
「や、これは違くて! 手が、手の野郎が勝手に!」
「タカシー、真面目にやって……」
最悪のタイミングでかなみが顔を覗かせました。
「や、そ、その、これは、ええと、偶然がいくつも重なり合いまして」
「……どんな偶然が重なると、ちなみの胸をわしづかみするのかしらねぇ?」
「……わしづかみだけでなく、揉まれた」
ちなみが余計なこと言ったせいで、かなみのこめかみが更にひくついた。恐怖のあまり、手が震える。
「あっ……た、タカシはこんな状況だというのに、まだ私のおっぱいを揉む。……恐るべし、タカシの性欲」
「タカシぃッ!!!」
「ふー、板貰ってきた……わわわ、すっごくリアルなお面だね! ……リアルすぎて、ちょっと怖いよ」
「自前です」
かなみにべこんぼこんにされた結果、顔がすごいことになっているようで、板を貰ってきた女生徒に怯えられた。
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>>872
ワロタwww
ちなみwwwwwwwwwwwwww
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>>872
タカシ馬鹿すぎワロタwwwwwww
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>>872
テラバロスwwwwwwwwwwww
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なんかこっちに良い脳汁が垂れ流されててワロタw
とにかくおまえらジ、GJなんだから!!
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なんという伏兵…
テラバロスwwwwwwwwwwwww
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「スカートってかなり涼しそうで羨ましいなぁ……」
……なんてうっかり友ちゃんの前で漏らした言葉が、今の事態を招いてるんだ。
自業自得なんて言葉もあるけれど、僕は別にこんな事をしたかった訳じゃ無いのに……まぁ、慣れてるけども。
そりゃあ僕はヒョロヒョロだし背も大きくは無いし童顔だよ。でもこんな事しなくても良いと思うんだ。
放課後の空き教室、茜色の空は二人の頬を、全身を朱く染める。
扉から覗いているレンズは……まぁ、置いておいて。
「ホラ二人とも! 罰なんだから早く始めなさい!」
外野が五月蝿いなぁ……でも今は反論出来ない。
まぁ昔から変わらない人だし、大富豪で負けた僕たちにそんな事は許されないんだから。
呆れ返りながらも僕は、目の前の凛とした彼女……いや、今は彼と言った方が適当な存在の手を取った。
ピクンと震える指先はしっとりしていて、やっぱり女の子のものだけれど。
「お兄様……やはり私達の愛は許されないものなのですか…?」
自分で放ってこれ程恥ずかしいと思った言葉は未だかつてない。
中学、そして今も演劇をしてきた僕たちでも、教室で、しかもお互いの制服を交換した状態でこんな事は経験が無い。
お互いの香りに包まれながら、その相手を愛している役だなんて―――
「……たとえ許されぬ愛であろうと…僕は構わない」
台詞と共にこちらを振り向く彼女は、真っ直ぐと僕を見詰めている。
ブロンドの髪を隠している彼女は、幼なじみであり演劇部の仲間である神野リナ…
やはり恥ずかしいんだろう。夕日に照らされるより紅く、頬が染まっている。
-
交わる視線、僕達はそっと目を閉じて顔を近付け―――
「ハイ、カットぉ! 流石二人とも演劇部のエースねぇ♪」
―――互いにその場を飛びのいた。
「友子さんっ!? 何故私がタカシなんかと――!」
「ハイハイ。負け犬の遠吠えは無視しますよー」
「なっ! 大体罰ゲームにしては酷過ぎましてよ!? それもこんな男装など……」
「……更衣室で『こ、これがタカシの……(////)』とか言いながら別の世界に逝ったリナは何だったのかなぁ?」
「!? そっ、そんな事実はございませんわ! タカシも黙ってないで何とかおっしゃったらどうなんです!?」
二人のテンポの良い会話に割り込む程勇気も度胸もないんだけどなぁ……
なんて言える訳も無く、僕はリナを宥めた。
これ以上激昂すると、後の愚痴を受け止めなければならない僕が大変だからなぁ……
「まぁまぁ、確かに負けたのは僕達の落ち度だし……『負けたら絶対服従』は昔からじゃない?」
「それは……確かにそうかも知れませんが、でも…」
「制服も……リナの匂いがして好きだなぁ。スースーして涼しいし、落ち着かないけどね」
「なっ……(////) た、タカシのような変態に制服を貸す私の身にもなって頂きたいものですわ!
大体貴方は男なのに女装して恥ずかしくありませんの!?」
「そりゃ女装は嫌だけどさ……慣れちゃったから」
そう、慣れというものはとても怖いもので、今はほとんど抵抗無く着れる。
……リナもそれは同じはずだけどなぁ
童話や神話を演じる事が多い中、その端麗な容姿と類い稀なる演技力をもつリナは、主役級を張る事が殆どだ。
つまり『王子様』という役が多く、彼女が男装した姿は幾度となく僕も目にしている。
……いや、シンデレラ役を演じた僕が言えた事じゃ無いって解ってるけれど。
-
「ほらほら、大丈夫よ二人ともバッチリ似合ってるから。やはり私の目に間違いはなかったわ!」
「似合う似合わないの問題じゃありませんわ!」
「はいはい。今は私がルールだから何を言っても無駄よん♪」
やっぱり凄いな友ちゃんは……
あのリナが良いように言いくるめられつつ弄ばれてる。
僕なら『お黙りなさい!』でシュンとしちゃうのに……
「まあとにかく! 今週は私に従って貰っちゃうわよ♪ 脚本は私が用意するから心配しないでね!」
「待ちなさい友子さん! 私はまだ……!」
「あ、演劇部の先生には私から言っておくから明日から放課後はソレ着て集合ね! それじゃ、二人とも宜しく!」
「こ、こら! 友子さん!?」
「ほら山田、五月蝿いのから逃げるわよ!」
「把握だお!!⊂ニニニ( ^ω^)ニニ⊃」ダダダダダ…
山田におぶさりながら物凄い速さで逃げて行く二人。うん、これもいつも通り。そしてこの後も―――
「タカシ! 貴方があの時カードをしっかり切っておかないから…!」
「それに何故私に階段がございませんの!? 納得いく説明をして頂戴!」
「ちょっと聞いておりますの!? 一週間もこんな事したくありませんわよ!?」
―――いつも通り。
これから一週間、どうなるんだろう?
勢いで書いた。続いてしまいそうだが反省は(ry
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密かにこっちもデレ期だなwwwwww
素直に喜べんが…(規制だから)
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【ばくだんいわちなみん】
いつものように登校すると、俺の机の上にでかい岩があった。回れ右して、廊下へ。
「……逃しません」
机の上にあった物体が、ごろごろ転がってこっちに向かってきた。見ないようにしながら元来た道を走り、下駄箱へ。
「……帰ってはダメです。とうっ」
「げふぁ!?」
靴を履き替えていると、後ろから全力タックルを腰に喰らう。
「痛い痛い痛い!? この若さで腰痛持ちになろうとは!」
あまりの痛さに、登校してきた生徒がたくさんいるのも解さず下駄箱で転がりまわる。
「……ちょっと楽しそう。……私も。……ごろごろ」
その隣で俺と一緒に転がる岩がひとつ。
「うわ、別府の奴また華丹路をコスプレさせてやがる」
「しかも一緒に転げさせるなんて……別府くん、鬼畜」
俺への罵詈雑言を並べる通行人たち。俺が被害者だと言うのに、誰一人俺の味方をしてくれない。
「……普段の行いが出るというものです」
したり顔の岩にでこぴんする。
「あぅっ」
「こんなところで転がってるとみんなの邪魔だから、こっち来なさい」
「……おでこをひりひりさせ、あまつさえ転がされるとは……タカシは鬼です」
なんか言ってる岩をごろごろ転がして、誰もいない空き教室へ。
「で、この扮装はなんですか、華丹路ちなみ」
「……ばくだんいわ。……攻撃すると、爆発します。どかーん」
「そういうことを聞いているのではない。学校で、俺の机の上にいて、あまつさえ俺に攻撃を加えた理由を聞いているのだ」
「……ひょっとして、怒ってます?」
「怒りのあまりスーパー別府になりそうだ」
「……タカシが怒ると、実家がスーパーになると。……変な家」
そういう意味ではない。
「とにかく、脱げ」
ちなみの顔が赤くなった。
-
「……タカシは私の裸を見たくて見たくて仕方がないと言う。……やれやれ、タカシはエッチでエッチで困る」
「おまえの貧相な裸を見たいなんて一言もいってない」
「……貧乳フェチが、何を」
思わぬ反撃にうろたえる。
「ええと! とにかく、学生は学生らしく制服着ような。学生が岩なんて聞いたことないし」
「……じゃ、爆発して岩を分離します。……死ぬ可能性が極めて高いので、頑張って生き残ってください」
「え」
「……5、4、3、2」
なんかカウントダウンが始まった。隠れるところ、隠れるところ!
「……1」
右往左往している間にカウントが1に! 間に合わない! このままでは死ぬ!
「……どかーん」
ものすごくやる気のない声とは裏腹な爆発が俺のすぐ目の前で起きて意識途絶というか気絶。
「……ふぅ、分離成功。……おや、人が一生懸命分離したというのに、タカシときたら気持ち良さそうに寝てます」
「…………」(気絶中)
「……音と光だけの、殺傷力ゼロの爆発だったんですけど……そんなので気絶するとは、さすがはタカシ。超ヘタレです」
「…………」(やっぱり気絶中)
「……つん、つんつん」
「…………」(頬をつつかれても気絶中)
「……完全に気絶してます、ね。……空き教室なうえ、もう授業が始まってるので、周囲に人はいません」
「……ん、んう……」
うっすら目を開けると、ちなみが俺を膝枕して、ものすごく周りを見ていた。なに? 殺されるの?
「……ちゅ、ちゅーのチャンス、かも」
ある意味、殺されるよりもすごいことをされそうだ。しかし、それは望むところなのでよし! 気絶続行!
「……き、気絶してます。だいじょぶ。気づいてないから、だいじょぶ。……じゃ、じゃあ」
ちなみの顔が近づいてくる雰囲気を感じる。口をタコのように尖らせたいが、我慢我慢我慢。気絶。
そして、いよいよちなみの唇が俺の……
「……ちゅ」
「ほっぺかよ!」
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「ふひゃっ!?」
てっきり口に来るものだと思い込んでいたので、ほっぺに感じた柔らかい感触を堪能する前に起き上がりつっこんだら、えらく可愛らしい悲鳴をあげられた。
「お、起きてたの……?」
ちなみの顔が見てて不憫になるくらい真っ赤になった。
「あ、しまった。……ええと、今現在起きているように見えますが、これは夢遊病みたいなもので、実際には気絶しているので引き続きちゅーをお願いします」
そう言って再びちなみの太ももに頭を預ける。
「……ちゅーはしません。しようともしてません。タカシがさっき聞いたのは、幻聴の可能性が極めて高いです。脳の病院へ行くべきです」
そう言いながら、ちなみは俺の頬をぎうぎう引っ張った。
「いていて、引っ張るない」
「……気絶してる人が喋るのはおかしいです。やっぱり脳の病院へ行くべきです。病院が嫌なら、今ここで私が診ましょうか?」
「ちゅーがお医者さんごっこに! 割と悪くない変更だ! よし、頼む!」
「……じゃ、ドリルをノコギリを探さないといけませんね」
「頭を開ける気ですね。死ぬゼ?」
「……死にたくないなら、タカシが気絶してる間に私が言ったこと全部忘れるコト」
「分かった。全部忘れた。『ちゅーのチャンス、かも』とか言ってない」
「……すっごく、覚えてます。忘れる気、ぜろです」
再び頬をぎうぎう引っ張られる。
「いてて。分かった、忘れる。忘れるから、もうしばらく膝枕してて」
「……しょ、しょうがないです。取引なので、我慢します。……まったく、タカシは甘えん坊で困ります」
なんて、優しく笑いながら俺の頭をなでるので、今が授業中なんてことも気にならなくなってきた。
気にならなくても、実際に授業は行われていたわけで。
「……全部タカシのせいです」
「いや、そもそもお前がばくだんいわにならなけりゃ済む話では」
鞄があるのに俺が教室にいないことを不審に思った教師と、物見高い生徒多数が連れ立って俺を探し回った結果、ちなみに膝枕されてる姿を目撃されまして。
すごく説教された後、教室に戻ったら戻ったでみんなに生暖かい目で見られまくるし。ああもう。
「……まったく、タカシに関わるといつもいつも酷い目に遭います。タカシはきっと呪われてます」
「着ぐるみの呪いにかかってる奴に言われたくない」
「……呪われてません。タカシは失礼です。失礼な人はほっぺを引っ張られます」
ぎうぎうほっぺを引っ張られた。そしてそれすらも燃料になるようで、生暖かい視線がさらに増してああもう勘弁。
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>>884
28282828
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ちなみかわいいよちなみwwwwwwwwwwwwwwwwwww
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ああ、こーゆーふんいきがいいな
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>>884
GJすぐるwwwwwwwww
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「はっ、はっ、はっ…」
今日は晴天、心地好い風が汗ばんだ身体を撫でる。
部活の練習が無い日、俺はこうして土手で自主トレという事でランニングしている。
「…あのさ」
併走する自転車から涼しげな声が聞こえた。
「なん、だ、か、ぐらっ」
走っている途中なのでまともに話せない、目線だけ横へ流すと金色の片目が見えた。
「なに頑張ってるの? レギュラーなんて無理なのに」
「無理、か、どう、かは、俺が、決め、るんだよっ……」
「ふーん……アモン、ハンドルお願い」
そのまま神楽はハンドルから手を離してだるそうに身体を反らす。
(全く、悪魔使いの荒いお嬢様ですね)
頭に直接響く声がした後、神楽の金色の右目が輝き、不安定に揺れていたハンドルが固定される。
「おま、え、も、苦労、して、るなっ」
(出来れば早く貴方とお嬢様が恋に目覚めてくれればいいんですがね)
神楽は人間ではない『何か』らしい。
色々聞いてみたが本人は知らないしアモンは何も教えてくれない。
ただ分かっているのは金色の右目にソロモン七十二柱の悪魔アモンが宿っている事。
そんでもってアモンが開放されるには俺と神楽が愛し合う必要があるらしい。
「アモン、お仕置き」
(あ、ちょっとお嬢様、イタタッタタタタ……)
ハンドルがぐらぐら揺れる、で、そのまま
「あ」
自転車が土手を踏み外した。
土手を結構なスピードで下っていく自転車、追いかけるが少しずつ距離が離れていく。
(落ちちゃいますって! いい加減お仕置きやめて下さいってば!)
「……」
「だっしゃぁあああああああ!」
間一髪、神楽の服の先をつかんで引き寄せる。
勢い余って神楽を抱いたまま尻餅をつくのと、自転車が落ちるのはほぼ同時だった。
「あ、あぶねぇ…神楽、大丈夫か?」
「…大丈夫、離して」
「ん、ああ、悪い」
ぱっ、と手を離すと何事も無かったかのように立ち上がり、神楽はこっちを見た。
「……」
「…? どうした?」
「……が…ぅ……」
微かに開かれた唇からよく聞き取れない声が聞こえた。
「アモン、自転車出して、帰る」
(はいはい、と)
水に沈んだ自転車がビデオの巻き戻しのように土手に上ってくる。
「なんだ、もう帰るのか?」
「タカシが構ってくれないし……っ!」
金色の輝きが一瞬薄まり、自転車は再度水面を盛大に揺らして沈んでいく。
「…アモン」
(少し『鎖』が緩みました)
「いい、もう一回」
再度自転車が浮上してくる、沈んだり戻ったり大変だな。
「…じゃ、今度」
何事も無かったかのように神楽は自転車に跨りそんな事を言った。
「どうせなら今からでも遊ぶか?」
「いい、これ以上居ると…」
(私が…イタタタタタ)
「アモン、煩い」
神楽はそのまま自転車を漕いでいく。
「アモンは何言おうとしたんだ?」
その後姿を見つつ、俺はそう呟いた。
オナってたらツンデレか微妙だしいつも通りの構成にならなかったからこっちで垂れてみる
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>>889
ツンデレだと思うぞ(俺は)
まあ何が言いたいかというと『萌えたハァハァ』
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>>889
ぜひ続きを所望したい
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