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「学食でもいってみるか・・・」
かなみを学校に送り届けたものの、授業は午後からだった俺は4時間以上ある暇を持て余していた。
どうせ一週間もすれば送迎も飽きるだろうが、今日は初日である。一度帰ってまたくるのも面倒なのだ。
「どうせ1時間もすれば学食か別棟に誰かくるか」
別棟とは授業に使われていない教室で、現在は各サークルの部室というか溜まり場になっている棟だ。
3人ほど拉致って雀荘へ行けば4時間などあっという間なのだ。
―ドドドドド
突然地響きが鳴り響いた…ような気がした。
「タカシせんぱぁあああああい!!!」
聞き覚えのある声に名前を呼ばれ振り向くと100Mは距離があろう遠方から俺の名前を叫びながら走ってくる姿があった。
かなり…距離がある。地響きを響かせていそうな走り方ではあるが、速度は遅いようだ。
というかあんな距離から人の名前を連呼しながら駆けてくるというのは非常に迷惑なのだが…
(あっ、転んだ・・・)
もともと背の低い風花の姿が少しずつ大きくなってきた。
(20M・・・・・・15M・・・)
ようやく残り7・8Mといったところまで駆け抜けてきた風花は一度立ち止まり息を整えている。
「おはよう風花ちゃん」
そう言って風花の方へ歩みだそうとした瞬間、風花は再びこちらへ向けて全力疾走を再開した。
―ドドドド
「せんぱぁあああああい!!」
残り5Mほどに達した風花は速度を落と……さらに加速した。
「え?ちょ・・・待って」
風花は2Mほど手前で力強く踏み切ると、俺に向けて勢いよくヘッドスライディングしてきたのだ。
「せんぱ〜い」
風花は俺が受け止めると100%信じきっているかのように…
両手を×に交差させ、俺の首元めがけて飛んできてるのは気のせいだろうか。
俺は風花を受け止めるべく両手を差し出し、フライングアタックの直前で身をかわした。
「きゃう〜ん・・・」
全身を投げ出すかのようにヘッドスライディングした風花は当然コンクリートに向けて着地した。
「うぅ・・・痛いッス・・・・たかし先輩ひどいッス」
パンパンと服を叩きながら立ち上がった小柄な少女―風花は飛びっきりの笑顔で俺に向かって敬礼をした。
「先輩!おはようございマス!」
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