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797以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/05/20(日) 00:17:48 ID:PRkJDO8k
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男は新入生の勧誘を終えた後、ミーティングという名の飲み会に参加した。
各大学に存在するテニスサークルの半分はテニスをする回数より飲み会のほうが多い。
男の所属するサークルも例外ではなかった。
帰宅した男は飲み疲れたのか着替えもろくにできずにベットに横たわりうなっている。
確実に二日酔いコースだろう。

部屋に一人の少女がはいってきた。

「タカシ?帰ってるの・・・」
「かなみ〜・・・・きぼちわるいょー・・おーみーずーをーくーだーさーい」

男は真っ青な顔で少女に懇願している。

「はぁ・・・ほんとバカ」

そう言って部屋を出た少女は2分ほどすると、手に水の入ったグラスを持って部屋に戻ってきた。
少女は普段はこの男には決してみせないであろう…心配そうな顔をして近づく。

「・・・はい、水・・・・・うわっくさっ!酒くさいから呼吸しないでよ」

そう言って少女は男に水を差し出した。
一見優しそうだが、後半は「死ね」と言ってるのに彼女は気づいているのだろうか…
男は苦しそうに上半身を起すと受け取った水を一気に飲み干した。
飲み終えたコップをベットの隣にある机に置こうとするが数cmほど手が届かない。

「ほら、よこしなさい・・・コップ」

少女が声をかけ、コップを受け取ろうとした刹那―
男はコップから手を離し、少女を腕をつかむと強引にベットに引き込んだ。

「え?・・・きゃっ」

ベットに引き込んだ少女を男は強い力で抱きしめる。

「ちょっと!調子に乗ら・・・」

男と少女の視線が交差した…瞬きも忘れたように二人は見つめあっていた。

「かなみ・・・俺・・・」

(まさか・・・タカシもわたしのこと・・・)

頬を赤く染めた少女は静かに目を閉じた。
永遠とも思えるような時間が静寂に包まれたまま過ぎる。

(・・・・・あれ?)

少女は恥ずかしそうに片目を半分だけ空けて男の様子を覗った。

(ね、寝てる!?普通この状況で寝るか!!期待したわたしがバカだったわ・・・)

少女は口をアヒルのように尖らせつつも、男の腕に身を委ねていた。

(惚れた弱みってやつかなぁ・・・もっと素直になれたらいいのに)



―夜はそんな2人とは関係無しに更けていく
少女は朝方まで一睡もできず、翌朝男は恐ろしい目にあう。




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