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憲法で質問

1野武士:2002/04/22(月) 10:20
憲法でわからないことがあれば、こちらのスレで質問してください。
回答してくださる方も、大募集!

29ログ移転:2002/04/22(月) 10:33

たからん 投稿日:2001/11/19(月) 22:32
ううむ。条約の締結は結局、政治力学と国益のバランス
をどう優先するかにありますね。
国際法では公法的色彩の強い条約は破棄が認められない
となっております。日米安保条約もその一例でしょう。
いまだに尾をひきずってますからね。
KEIKOさん、さすがです。
やはり。ただものではない(^0_0^)

30ログ移転:2002/04/22(月) 10:33

KEIKO 投稿日:2001/11/22(木) 22:19
皆様へ
④について、日米安全保障条約に基づく地位協定の例をあげましたが、
もう一度参考資料となった本を読んでいて「それらしい」書き方はされて
いたものの、事後承認であるとはっきりは書かれていないことに
気づきました(改めて承認したとあるだけ。その前のページとの絡みで
ちょっと早とちりしたかもかも・・。)
違った情報を提供した可能性があることをお詫びします。

皆様、私はただものです。
そうじゃなかったら試験楽勝で受かっているよ!

31ログ移転:2002/04/22(月) 10:34

たからん 投稿日:2001/11/22(木) 23:15
↑って、さらりといってしまうところが
やっぱり、KEIKOさん、ただものじゃないです。

32ログ移転:2002/04/22(月) 10:34

たからん 投稿日:2001/11/22(木) 23:21
ところで、KEIKOさん、風邪なおりましたか?
私もちょっと今週疲れ気味です。

33ログ移転:2002/04/22(月) 10:34
なごみ 投稿日:2001/11/23(金) 02:37
>>25 KEIKOさんへ
私も、このHP、目からウロコです。
条約って、採択、締結、署名、調印、批准、加盟、発効etc
いろいろな用語があって、用語の理解だけでも、頭がごっちゃです。
「ああもう、何が違うねん!!」って、感じ。
本試験でも、ここまで問われることはないとは思いながらも、
あやふやな理解で自分を納得させていたので、消化不良で気持ち悪いなー
と思ってました。このHPを見て、この辺のキリが、かなり晴れました。
私も、自分なりに、いろいろ調べた事はあったのですが、その時は、なかなか有用な情報を見つけられませんでした。
さすが、情報通のKEIKOさん。これからも、よろしくお願いしますね。

ではでは。

34ログ移転:2002/04/22(月) 10:34
なごみ 投稿日:2001/11/23(金) 02:46
ところで、私も、今週初めに、風邪を引きました。
(関西に帰ると、いつも風邪を引きます。なんでだろう?)
もう、すっかり直りましたが、なんだか流行ってるみたいですね。
みなさん、お大事に!!

ではでは。

35ログ移転:2002/04/22(月) 10:34

浪花のディカプリオ 投稿日:2001/11/23(金) 12:39
どもども。ディカ@今年ほど勤労に感謝する日はありませんでございます。

なごみさん 関西へ帰られておられたのですね。
故郷の風や味をたっぷり堪能できましたでしょうか。(^.^)ウドンノシルハ、ヤッパウスアジデッセ!
本当は、日曜日とかにお時間が許せば、個人的にでもお会いしたかったですが、私も当日は体調全快とは言えず、どちらにしても無理だったでしょうね。
なごみさんが風邪を引かれたのは、私が振りまいた風邪のウイルスが原因かと思われます。
(んなこたぁない...ト、イノッテオリマス(^^ゞ)

皆様スミマセン。
質問を出しておきながら放ったらかしにしてしまいまして・・・m(_ _)m
やっと考えがまとまりつつあるところです。
まとまったら投稿しますので、またのご指摘・ご教授をよろしくお願いいたします。m(_ _)m

36ログ移転:2002/04/22(月) 10:35

たからん 投稿日:2001/11/23(金) 22:45
ディカさん。こんばんは。憲法の学習は進んでますか?
憲法をディープに学習する方には
http://www.urban.ne.jp/home/nob/
をごらんください。
憲法に関するありとあらゆる情報の宝庫です。

37ログ移転:2002/04/22(月) 10:35

浪花のディカプリオ 投稿日:2001/11/24(土) 01:20
どもども。ディカ@取り敢えず納得しておりますでございます。

憲法第73条〔内閣の職務権限〕第3項に関して私が投げかけた質問は、そもそも「時宜によつては」の意味を、「時には」とか「時々に」といったファジーな意味で解してしまったことと、「条約」というものが、自分の頭の中に「日米安全保障条約」と「日中友好条約」の2つしかなかったことと、条約には、協定・取決め・議定書・交換公文など様々な形をもったものが存在し、それらも総称して「条約」と呼ばれること、さらにはそれら条約の中に国会承認の必要なものと不要なものがあることを私が知らなかったこと、から生じてしまいました。

で、KEIKOさんご紹介のHPや自分なりにいろいろ調べたことから、自分の投げかけた質問に自分で答えてみたいと思います。

①については、条約というか、いわゆる国家間の合意文書には、国会承認を要するものと不要なものがあり、さらに国会承認を要するものの中にも締結前か後かに国会承認を要するものがあります。よってそれらを一まとめにして「条約」というものを捉えているなら、その国会承認は、締結前でも後でもどちらでもオッケーであると理解するのは間違いだろうと思います。締結前に要するものは締結前に、締結後に要するものは締結後に、それぞれ国会承認を要するということだと思います。
②は、もしそんな選択肢が出たらたぶん○をすると思いますが、そんな選択肢はおそらく出ないんじゃないかと思います。というのは、「原則的に」も「基本的に」も、どちらの言葉の意味も曖昧というか、広い意味で解釈されると思うので、設問としてふさわしくないと思うからです。
③については、どういう場合というより、そういう国家間の合意文書(協定・取決めなど)が存在することを知っておけば充分かと思います。
④については、③の答えと同様です。
⑤については、それはわかりませんが、事後に承認を拒否した場合の条約の効力として、ウイーン条約に規定があります。事後に承認を拒否された条約は、違憲の条約と認識されるようですが、原則として、国際法上は、違憲の条約でも有効なこととなるそうです。それは条約を締結した相手国を保護する意味でも当然のことと思われ、白紙に戻ること、また過去に戻ったことなどないと思われます。ただ白紙に戻るというのではなく、内容が改正されるということはあります。
⑥については、その通りです。

今回いろいろ調べてみて、ねこねこさんが
「そもそも憲法に”条約”の位置づけが明確じゃないのがいけないんだと思います。そうなると結局、解釈/学説の世界になるので、国家試験にはなじまないですよね。」
と言われる意味をしみじみ感じました。
憲法の解釈ってホントいろいろあるんですよね。もう頭が迷子です。(^^ゞケイコサン、イタダキ!!
条約一つにとってもそうです。憲法第81条『違憲審査権』には、「条約」という言葉が列記されていませんが、それは「法律」という言葉の中に含まれているとか、「規則又は処分」の中に含まれているとか・・・。
Wの基本書にも、81条と98条2項に「条約」という言葉が列記されていない理由がそれとなく記載されていますが、その理由もW側の一つの解釈なんでしょうねぇ。(LECの基本書とかだとどう記載されているんでしょうねぇ)

38ログ移転:2002/04/22(月) 10:35

浪花のディカプリオ 投稿日:2001/11/24(土) 01:21
私が投げかけた質問のうち、①〜⑤は直接には本試験に関係しないと思います。それは、ねこねこさんの言われる、それこそ解釈/学説の世界になるので、国家試験にはなじまないだろうということです。
本試験は、○か×かのデジタルな世界。誰もが、それは正しいあるいはそれは間違いだとはっきり言える納得できるものでないと、設問として取り上げられることはないだろうなと思います。
その点はっきりしているのは⑥だけで、条約の承認は、衆議院の優越は認められていますが、衆議院の先議権はない、即ち先に衆議院に提出する必要はないと云えます。

今回の私の質問を見て「またそこまで問い詰める必要はないんじゃないの」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
今になって、私も今回はそう思いました。深く意味を問うていろいろ調べることは決して悪いことじゃないとは思うのですけど、こんなことを続けていると、本試験対策としての勉強が遅々として進まないんじゃないかとも思いました。
前回の質問のときに、なごみさんが
(ちょっと、思い出したのですが、このあたりを講義する際、講師の先生は、「キーワードだけでいいですよー!!」と言ってました。)
と言われていましたが、それって本当だろうなと思います。
Wの無料ガイダンスでは、「わからないところは徹底的に調べて理解してください」ということを言われましたが、いろいろな解釈や学説の違いが生じそうな部分については、ホドホドにすべきかなぁと思ってます。
此の辺が通学するのと違って、独学でやるところの難しいところなんでしょうか・・・非常に悩むところです。

しかし、それでも今回もまた私の質問にいろいろ答えてくださった皆様には、本当に感謝しています。ありがとうございました。m(_ _)m
(特にはKEIKOさん、素晴らしいHPを紹介くださってありがとうございました)

以上が、今のところ至った私の心境であります。もしご意見・ご指摘・ご助言のある方は、無理にとは言いませんが、投稿していただけたら嬉しく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m

P.S.
私を含めまして、自分は初学者だといわれる方に、これはいい教材だと私が思うものをお知らせしたいと思います。
それは中学校で学ぶ『公民』の参考書です。その種類はいくつかありますが、いろいろ読み比べて私が選んで買ったのは、「中学『公民』の精解と資料」(文英堂・刊)というやつです。
中学生に対するものですから、言葉も優しくわかりやすいです。そして全編を通して行政書士試験の範囲をかなり網羅しています。すでに一通り勉強された方にも、軽く復習する意味でもいいんじゃないかと思います。それこそ、読書するように読めるんじゃないでしょうか。

それと今おもしろい実験をしております。それは憲法の前文を、覚えようとせずに音読するだけで何回目に覚えてしまうだろうかということです。(自分の五感と記憶力を試す実験であります)
今4回目の音読を終えておりますが......ほとんど覚えられません。f^_^;)イヤイヤ
何回目で覚えられたかは、いずれご報告させていただこうと思っております。

39ログ移転:2002/04/22(月) 10:36
浪花のディカプリオ 投稿日:2001/11/24(土) 01:24
長過ぎて、一つでは受け付け拒否されてしまいました。
よって2つに分けました。
ホンマ長いです。スミマセン。m(_ _)m

40ログ移転:2002/04/22(月) 10:36

なごみ 投稿日:2001/11/25(日) 22:30
>>38 ディカさんへ
>此の辺が通学するのと違って、独学でやるところの難しいところなんでしょうか・・・非常に悩むところです。

難しいですよね。
私は、通学でありながら、悩んでいました。(^^)
私も、どちらかというと、とことんつきつめるタイプです。
暗記ができない人間なので、どうしてか理解できないと、覚えられないんです。
どこまで、つきつめていけばいいか、結構悩みました。(特に民法などで)

学校では、どうしても、合格必要最低限の情報提供というところがあります。
それは、決して間違いではないのですが、私は、なんだか合格の為だけの勉強
というのに、抵抗があって、いろいろ葛藤しました。
受験勉強のスタンスは、千差万別なので、私としては、いろいろ、突っ込んで
いったのは、間違いではなかった(おかげで、法律が面白くなってきた)とは、
思っているのですが、それでも常に、「枝葉を見すぎて、大木を見ず」になりはしないか
不安でした。
私は、学習の時に、枝葉に行ってしまうのを、過去問で大木に戻していたカンはあります。
あまり、参考にはならないですかね。(^^;)


>それは中学校で学ぶ『公民』の参考書です。

そうですね。これは、一般教養にも役立つと思います。
あと、高校の「政治・経済」もいいかも。
あと、教科書でもいいと思います。
教科書は店頭にはあまり並びませんが、注文すれば、手に入ります。
(店頭に並ばないので、見れないのは難点ですが。教科書ガイドで目次レベルはわかりますが。)
値段も、手頃です。

ではでは。

41ログ移転:2002/04/22(月) 10:37

浪花のディカプリオ 投稿日:2001/11/26(月) 01:50
>>40なごみさん
私、もう悩むのはやめました。
どの部分も深く突っ込んでやろうとは思いませんけど、勉強している中でここは放っておけないなと感じてしまったところは、やっぱり納得できるまで調べて理解しようと今は思っています。
なごみさんも書いておられますが、私も今どんどん法律が面白くなってきていて、毎日読む新聞の第一面や政治・経済欄、社説欄も日に日に面白くなってきています。
それはきっと今のやり方がそうさせてくれているんだろうなと思うのです。
ゆっくりになるかもしれませんが、このままでやっていこうと思っています。(^.^)ナンチュウテモ、ドクガクデスサカイニ

またワケわからん質問をするかもしれませんが、今後ともよろしくお付き合いくださいませ。よろしくお願いいたします。m(_ _)m
あ、いろんな解釈や学説の違いが生じそうな部分は出来るだけ省きますので..ハイ..(^^ゞ

タイプというか性格とかも、私となごみさんは似てるかも知れませんね。
文に改行を入れるタイミングとかも...(^.^)ヨクニテマスヨネ
文体も結構長いし....なごみさんもよく出ません?これ...(~_~;)ワタクシ、ヨクデマス
             ↓
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)

42ログ移転:2002/04/22(月) 10:37
浪花のディカプリオ 投稿日:2001/11/26(月) 01:52
↑あら、また・・・・(/o\)ハズカピー

43ログ移転:2002/04/22(月) 10:38
なごみ 投稿日:2001/11/27(火) 01:11
>>41 ディカさんへ
出ます、出ます。 これ↓
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)

9割は出ていると言っても過言ではない。(^^)
前の職場で、よく仕様書を書いていたのですが、その時も
「書き好きだねー!」と、よく言われてました。

>私となごみさんは似てるかも知れませんね。
そうですね。ちょっと、似てるかも。
うれしいような、悲しいような。(ウソウソ^O^)

でも、私、ディカさんのように精神力強くありません。
独学や通信だと、自分に負けちゃうタイプなんです。(^^;)

44ログ移転:2002/04/22(月) 10:38
KYOKO 投稿日:2001/12/06(木) 22:47
臨時会
内閣はいずれかの議員の総議員4分の1以上の要求があれば国会
召集の決定をできるとありますが、これは必要があればいつでも
できるのですか?
PS:今株をしています。でも元金がわれまくり。不景気だから(涙)。

45ログ移転:2002/04/22(月) 10:38
ひろし 投稿日:2001/12/07(金) 23:17
臨時会は、常会以外のときに「必要に応じて」開かれるもの
なので、「必要」があるときには、召集することができます。

この「必要に応じて」というのは、要求理由が相当かどうかと
個別に判断されるんじゃないでしょうか。

なんでもかんでも、4分の1以上の要求で臨時会を開くことが
できるということになると、安定した国会活動はできなくなって
しまうんじゃない_と思います。

まったくの私見ですが。

46ログ移転:2002/04/22(月) 10:38
浪花のディカプリオ 投稿日:2001/12/08(土) 00:07
>>44KYOKOさん
はじめまして。

まずKYOKOさんが誤解していらっしゃるかもしれない点なのですが、
「内閣はいずれかの議員の総議員4分の1以上の要求があれば、国会召集の決定をできる」のではなくて、
「内閣はいずれかの議員の総議員4分の1以上の要求があれば、内閣が必要と認めなくとも、国会召集を決定しなければならない」ということです。
臨時会は、いずれかの議員の要求がなくとも、内閣が必要と認めたときに召集を決定できます。
それがいつでも可能かどうかということですが、臨時会は通常国会が閉会された後に、内閣が必要と認めたとき、またはいずれかの議員の総議員4分の1以上の要求があったときに召集を決定するものですから、通常国会の閉会後はいつでも可能ということになります。

47ログ移転:2002/04/22(月) 10:39
KYOKO 投稿日:2002/01/08(火) 23:49
こんばんわ。
憲法の基本的人権は私人間に直接適用されるものではないが、民法などを一般条項を取り入れ
間接的に適用されると判示している(三菱樹脂)。
別の問題集には、私人間にも直接ないし間接的に適用されるとなっています。
どう理解していいのかわかりません。
だれか解答願います。

48ログ移転:2002/04/22(月) 10:39
ひろし 投稿日:2002/01/09(水) 16:38
こんにちは。

憲法には私人間に直接適用されないものが多いですが、規定の中には
直接適用されるものもあります。

すなわち、人権の性質上当然、私人と私人の間にも適用されると
解される者があります。
奴隷的拘束及び苦役からの自由や、家族生活に関する規定なんかが
あります。あと労働基本権も。

そういったものがあるので、「私人間にも直接ないし間接的に
適用される」という表現をしているのだと思います。

49ログ移転:2002/04/22(月) 10:39
さいとう 投稿日:2002/01/11(金) 00:29
どもども。さいとうです。

>>47 KYOKOさん
直接効果説としては、ひろしさんが説明していただいている例がありますが、
判例に従って「基本的人権の私人間効力は間接効果説である」と単純に覚えましょう。

あわせて関連ポイントとして、
1.私法と公法の違い
2.国と国民の関係
このあたりを押さえておけば、次の単元に進んで良いと思います。

<参考>
1・私法と公法の違い
国と国民の間のルールを公法といいます(例:憲法・刑法)
国民と国民の間のルールを私法といいます(例:民法・商法)
なお、国民には人間(自然人)と法律で人格を認められたもの(法人)があります。

2.国と国民の関係
国と国民の関係を一般権力関係といいます
国と特別な人(例:在監者・公務員)の関係を特別権力関係といいます。
いわゆる一般権力関係の例外になるので、判例をチェックしておいた方が吉です。

 在監者:新聞閲読の自由(最判S58.6.22)、喫煙の自由(最判S45.9.16)
 公務員:猿払事件(最判S49.11.6)、全逓東京中郵事件(最判S41.10.26)、全逓名古屋中郵事件(最判S52.5.4)

これぐらいチェックしとけば、まぁヨシだと思います。
ではでは。

50ログ移転:2002/04/22(月) 10:39
KYOKO 投稿日:2002/01/14(月) 22:10
解答有り難うございます。ひろしさん&さいとうさん。
問題でふと気になったので・・・。
まだまだ勉強不足ですね。でもこうやって覚えていくものですよね。
また何か疑問にあればよろしくお願いします。
ではでは・・・・。

51ログ移転:2002/04/22(月) 10:40

世捨て人 投稿日:2002/01/24(木) 15:23
問題 次の文章は正しいか否か

刑事裁判において、起訴された犯罪事実のほかに、起訴されていない犯罪事実を
いわゆる余罪として認定し、実質的にこれをも処罰する趣旨で刑を加重すること
は、憲法第31条に反し、許されない。

私は正しいと思うのですが(31条と39条から考えて)、自信がありません。
どなたか、明確な説明をお願いします。

52ログ移転:2002/04/22(月) 10:40

KEIKO 投稿日:2002/01/28(月) 21:37
こんばんは、世捨て人さん。
>>51のご質問ですが、私も全然自信がありませんけど、こんな答えを想定しました。

犯罪を起訴し、訴求する権利は検察官だけが持っています。(起訴独占主義)
又、検察官は起訴の必要があるものでも、一定の条件が満たされた上で、なお種々の事情を考慮して不起訴(起訴猶予)することもできます。(起訴便宜主義)
しかし刑法193条〜196条までの職権濫用罪は公務員による人権蹂躙です。(刑法参照してね)こういった場合、必ずしも公正な起訴が行われないおそれがあります。
そこでこれらの罪につき、告訴・告発があったにもかかわらず、検察官が不起訴処分(起訴猶予)にした時、告訴人・告発人は事件を裁判所審査をもとめるよう請求できます。
そして裁判所は理由があるとき、事件を裁判の審査に服させる決定が出来ます。
これは起訴があったと同じ効果を生じさせるものですが、起訴にかわるものでありません。なぜなら検察官の役目は弁護士が担当するからです。(準起訴手続き)

53ログ移転:2002/04/22(月) 10:41

KEIKO 投稿日:2002/01/28(月) 21:40
最後三段目の不起訴は起訴の間違いでした。

54ログ移転:2002/04/22(月) 10:41
さど 投稿日:2002/02/26(火) 22:45
29条3項の「私有財産は、正当な補償がなければ、これを公共のために用いることができないという条文の意味がよくわかりません。
自分の財産を公共のために用いてはいけないってことですか?。国に寄付するのはいけないように思えてしまうのですが・・・。
どなたか教えてください。

55ログ移転:2002/04/22(月) 10:42
野武士★管理人 投稿日:2002/02/26(火) 23:01
>>54
29条3項は、国に寄付ではなく、反対で国が個人の財産を奪うときの話です。
ここに道路を作ります。だから、あなたの土地を国がいただきます。
こうした場合、正当な補償、つまり国が、お金をその人に払わなければ、公共のために用いることはできませんよ。という意味です。
憲法は、オーバーにいえば国が個人の権利にどこまで関与でき、どのような義務を課すことをできるかを定めています。
29条は、重要な判例が多いので注意してください。

P・S
さどさん、私のHPは投稿する前に受験総論の掲示板で自己紹介をお願いしております。
そうしないと、レスがない場合もありますので。(苦笑)
ご協力お願いします。

56ログ移転:2002/04/22(月) 10:42
ろうにん 投稿日:2002/02/27(水) 12:52
こんにちは、ろうにんです。

>さどさん、はじめまして。
よろしくお願い致します。

すでに野武士さんがお答えなのですが、
ご質問の件を六法で調べてみますと、
「私有財産は、正当な補償の下に、
これを公共のために用いることができる。」とあります。
この条文は、国の国民に対する「損失補償」の根拠ですよね。

さどさんのご質問の文章の「」の中を、
「≪国の≫正当な補償がなければ、≪国は≫これを・・・」と、
手直ししたらわかりやすくなると思います。

しかし本当に憲法って、
国民の権利保護を徹底しようとしてますね。

57ログ移転:2002/04/22(月) 10:42
さど 投稿日:2002/03/01(金) 01:28
野武士さん、ろうにんさんありがとうございました!。

58ログ移転:2002/04/22(月) 10:42
さど 投稿日:2002/03/06(水) 01:51
国は、国民の付託に基づき公教育を実施する権限を有するものであり、
教育の内容についても、自由に決定する権能を有する。

これは11年度の問22−3の問題文なのですが解答を見ても何を言っているのかさっぱりわかりません。
旭川学力テスト事件についての判例が書いてあったのですが、その点も踏まえて解説お願いします。

59ログ移転:2002/04/22(月) 10:42
ろうにん 投稿日:2002/03/06(水) 12:57
こんにちは、ろうにんです。

>さどさん
私にわかる範囲で調べて考えてみました。
読んでみてください。

「旭川学力テスト事件」の判例は、
普通教育については、
≪教師の教授の自由≫と≪国の教育内容に関する関与≫は、
相互抑制、というか相互補完の関係にあるということを
言っているんだろうと思います。

教育は元来、自主性に基づいて自由に行なわれるべきものです。
教師だって、自由によりよい教授をしたいと考えているんですよね、
でもだからといって、
国は教師に≪教授の完全な自由≫を与えるわけにはいかない。
なぜかというと、
普通教育は国が国民全体に責任を持っていて(国政の一部だから)、
全国的に一定の水準を確保しないといけないという要請があるからです。
「良かれ」と思って全く自由に教育していたら、
予期しない結果になったということは、あり得ることで、
これが普通教育を受けるような子供に起こったら取り返しがつきません。
普通教育については、国が責任を持って実施している以上、
あまりにも教師の好き勝手にしてもらっては困る、というかんじでしょうか。

一方、国の側からしてみれば、
「国民の付託に基づく公教育を実施する権限」
要するに、公教育をやってくれと国民から任されているんだから、
その権限から、普通教育の全国的な一定水準を実現するために、
教育内容に関与してもいいだろう、と考えているワケですが、
でもだからといって、
国に教育内容を≪自由に決定する権能≫を与えるわけにはいかない。
教育内容を国が自由に決定したら、国民(教育者)の側からすると、
<それじゃあ国からの押し付けになるじゃないか、「不当な支配」だ>、
ということになってしまいます。

そこで判決は、普通教育において
教師による教授の自由は「一定の範囲で」これを認めるけど、
それ以外の部分については、国は教育内容について、
「必要かつ合理的な範囲」で関与することができる、
そしてそのことは「教育基本法第十条」の
≪不当な支配≫には当たらない、
と双方の均衡点を示したのだと思います。

ですから、
問題文の解答の解説文がどのように書いてあるのかわかりませんが、
文中の「自由に決定する権能を有する」という部分が
間違っているんじゃないかなと思います。

60ログ移転:2002/04/22(月) 10:43
さど 投稿日:2002/03/07(木) 11:28
ろうにんさんご回答ありがとうございました。
もう一つ質問なのですが・・・。
定住外国人の地方参政権についてお聞きしたいのでですが、外国人の参政権は認めないが日本国内に永住する外国人にたいしては参政権を認めると解釈してよろしいのでしょうか?。

61ログ移転:2002/04/22(月) 10:43
ろうにん 投稿日:2002/03/07(木) 18:03
こんにちは、ろうにんです。

>さどさん
定住外国人の地方参政権について調べてみました。

これについては、
1995年2月に出された最高裁判例があります。
「在留外国人のうちでも、永住者などで、居住区域の地方自治と
密接な関係がある者については、その意思を地方行政に反映させるために、
法律改正により地方参政権を付与することは、憲法上禁止されていない」
という内容のものです。
(この≪法律改正≫は現在その途上のようです。)

これは、
①国政レベルと地方レベルでの参政権の違いを最高裁が指摘した。
②在留外国人を、定住外国人とそれ以外の者に分けた。
③定住外国人の地方参政権獲得は憲法上禁止されていないとした。
と見ることができ、このことから、
ご質問の「外国人」(短期在留の「一般外国人」)と
「永住する外国人」(永住も含めた「定住外国人」)とでは、
地方参政権を≪後者≫に認めることについては、憲法違反ではなく、
後は立法政策に託されている、ということになります。

定住外国人に関することは、
憲法の「基本的人権」や「国民主権」の「国民」の解釈(範囲)、
在留外国人の帰化についてなど、様々な議論があるようです。

62ログ移転:2002/04/22(月) 10:43
さど 投稿日:2002/03/09(土) 01:50
たびたび質問です。
平成4年問21−3に
栄誉、勲章その他の栄典の授与は、現にこれを有し、又は将来これを受ける者の1代を除き、いかなる特権も伴わないとなってますがどう間違ってるのかがわかりません。
ちなみに14条3項は
栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴わない。栄典の授与は現にこれを有し、又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。
となってます。
はっきり言って条文自体の意味がよくわからないのです。
栄誉?勲章?栄典の授与?
まあこれら3つは善人に与えられるものなのだろうと予測できたとしてもいかなる特権も伴わないというのはどういう事なのでしょうか?。
上記の3つのどれかを国民に与えたとしてもいかなる特権も伴わないのだから何の意味もないって事なのでしょうか?。
後半の将来受ける者の一代に限りと書いてますが将来という先の事に対して栄典の授与をする事なんてありえるのでしょうか?。
ご回答お待ちしてます。

63ログ移転:2002/04/22(月) 10:44
ろうにん 投稿日:2002/03/09(土) 10:40
>さどさん
こんにちは、ろうにんです。

さっそくですが、
栄典というのは、国に功績あったと認められる人に
国が授与するものですから(文化勲章とかありますよね)、
いわば「名誉」の証しのようなものです。
憲法14条3項は、
その栄典授与にはどんな特権もくっついてないですよ、といっています。
ですから、栄典を授与されたら、新幹線が全線無料になるとか、
そんなもの(特権)はないわけです。変なたとえですみません。(^^;)

さて問題文の、一代を「除き」特権を伴わない、というところですが、
たとえば、さどさんが「文化勲章」を授与されたとして、
問題文通りですと、さどさん一代を除く他の人には特権がない、
つまり、さどさん一代だけには特権がある、ということになります。
これはおかしいですよね、そもそも特権はないんですから。
じゃあ、何が一代だけなんだというと、栄典を受けたということです。
つまり「文化勲章」は、さどさんだけ(一代)の「名誉」なんですね。
そのような栄典を授与されたということは、
とてもスゴイことで、特権がなくても大きな意味があるでしょう?

それから、国が栄典を授与できる人が将来も出てくる可能性は、
もちろんあるわけです。(国もそのほうがウレシイ^^)
ですから、今後もそういう人が出てくるだろうけど、
そのような、将来栄典を受ける「だろう」人にも上に書いたことと同じで、
特権はつけないよ、名誉は一代だけだよ、といっているんですね。

64ログ移転:2002/04/22(月) 10:44
さど 投稿日:2002/03/09(土) 23:31
ろうにんさん、いつもありがとうございます。
又、何かあったらよろしくお願いしますね。

65ログ移転:2002/04/22(月) 10:45
さど 投稿日:2002/03/09(土) 23:31
ろうにんさん、いつもありがとうございます。
又、何かあったらよろしくお願いしますね。

66ログ移転:2002/04/22(月) 10:45
さど 投稿日:2002/03/12(火) 02:22
こんにちわ!。又質問していいですか・・・?。
(憲法の掲示板の質問が私ばかりでちょっと恐縮してます。)
73条の6項・・・
この憲法及び、法律の規定を実施するために政令を制定すること。
・・・とあります。
政令って法律を実施する為の呼びかけをするものなのでしょうか?。
私が思うには新しい法律が出来たとして、こういう法律が出来たので何月何日に実施します、と呼びかけるのが政令なのかな?って思っているのですがどうでしょうか?。

67ログ移転:2002/04/22(月) 10:45
野武士★管理人 投稿日:2002/03/12(火) 09:37
>>66
さどさんへ

>政令って法律を実施する為の呼びかけをするものなのでしょうか?。
これは、残念ながら違います。
法律は「成立→公布→施行」の手続きにより効力が生じます。
さどさんの言われているのは、公布の意味です。
普通は官報などに掲載して、広く国民に何月何日からこの法律を施行しますと表示します。

政令は、内閣が作ります。
法律は国会で作りますが、これには成立要件に衆議院で何分の何とか。。いろいろな手続きが必要ですよね。
時間がかかります。
そこで、法律の中に、具体的な手続きは政令のさだめるとこによるとか条文で、それを政令に委任していることが多いのです。
例えば、許認可の届け先をどこにするとか、手数料はいくらとるとか。
罰則をどうするかを政令に委任している場合も多いですね。
この場合は、内閣の判断で、その具体的な内容を決めることができます。
もちろん、法律で定められた範囲を越えることは出来ません。

同じように省令というのもあります。
これは各省で作ります。
わかりやすく言うと、

行政書士法→法律
行政書士法施行規則→省令
です。

行政書士法を改正しようとすると、国会の議決が必要となりますが、行政書士法施行規則の改正には国会の議決は必要ありません。

ではでは。

68ログ移転:2002/04/22(月) 10:45
さど 投稿日:2002/03/12(火) 18:48
管理人さんありがとうございました。又、質問をさせてください。
現行の制度では、具体的事件を離れて抽象的に法律命令等が憲法に適合するかしないかにつき判断する権限は、裁判所には認められていない。
この記述は正しいようですが私が思ったのは法律命令等が憲法に適合するかしないかにつき判断する権限というのが違憲立法審査権なのではないかと思い誤りだと判断しました。
解説をお願いします。

69ログ移転:2002/04/22(月) 10:46
野武士★管理人 投稿日:2002/03/12(火) 20:24
>>68
さどさんへ
これは憲法81条の違憲立法審査権についての重要な判例です。
必ずテキストに載っています。
昭和27年の判例です。
今一度、ご自分で調べて下さい。

とはいえ、一言。
最高裁判所が抽象的な審査権をもっているとなると、最高裁判所が国権の最高機関となってしまいます。
三権分立に反しますね。
だから、具体的な事件があったときに初めてその法律が違憲かどうか判断するということです。
立法段階で、すなわち法律ができたときに、裁判所がその法律は違憲だとは言えないということなのです。
事件がおきて、その法律おかしいんじゃない?というときに、裁判所が判断するのだいうことです。

kyokoさんにもいいましたが、問題集やテキストは何を使われていますか?
独学で勉強するなら、この程度の解説が載っていないものは、非常に心配です。
判例の問題は、解説が全てですから、今後も同じような壁にあたると思います。
条文からは判断しずらいし、また、その判例の意味を掲載しているものでないと、憲法の判例の問題は解けません。
新しいテキストは購入されましたか?

頑張って下さいね。

ではでは。

70ログ移転:2002/04/22(月) 10:46
ろうにん 投稿日:2002/03/12(火) 20:39
さどさん
こんにちは、ろうにんです。

野武士さんに重なりますが。。。

・・・さどさんが迷われたのは、
「*****訴訟」についての問題のことかなと思います。
(最大判/昭和27,10,8)
野武士さんに従い、伏字です。(^^;)

この裁判は、
訴えに具体的事件性もないのに、抽象的に法令の解釈・効力について
争うことはできない(違憲審査権を行使できない)、
また、司法権の対象となる法律上の争訟にもあたらない、
と訴えを却下したものです。
判例は調べてみてくださいね。(^^)

とりあえず頭の片隅に、「裁判」については、
「個別具体的な権利義務に関する争い」で、
「法律で最終的に解決できること」でないと審査の対象にならない、
ということを置いておくといいと思います。

71ログ移転:2002/04/22(月) 10:46
さど 投稿日:2002/03/14(木) 01:15
管理人さん、ろうにんさんいつもありがとうございます。
判例は警察予備隊訴訟ですよね?。
私自身調べてから質問しようかなってちょっと反省してしまいました。トホホ・・・。

72ログ移転:2002/04/22(月) 10:46
野武士★管理人 投稿日:2002/03/14(木) 09:00
>>71
さどさんへ

>私自身調べてから質問しようかなってちょっと反省してしまいました。トホホ・・・。

いえいえ。今は勉強の方法がわからない時期でもありますから。
でも、これで、さどさんも少しは問題の解き方、考え方が、わかってもらえたかなと、勝手に思ってます。(笑)

私が、この受験各論で回答している場合は、少し調べてもらえれば容易にりかいできるものだけなんです。
色々調べたりしないと回答できないものは、黙秘権?で、昨年の合格者の人や、今年の現役受験生にお任せしています。
ただ、ズルイだけです。(苦笑)

ではでは。

73ログ移転:2002/04/22(月) 10:47
にこ 投稿日:2002/03/17(日) 14:06
某議員を辞職させることはできないの?

質問です。憲法58条に議員の除名と云うのがありますが、
あれを適用して、今世間を騒がせている某議員を除名させることは
できないのでしょうか?出来ないのなら、どういった時に適用されるんですか?
適用できるなら、なぜ除名しないのでしょうか・・・?

74ログ移転:2002/04/22(月) 10:47
野武士★管理人 投稿日:2002/03/17(日) 14:23
>>73
にこさんへ

今、しきりに言われている、議員辞職勧告決議というのと、この憲法58条の関係がわかっていないので、
間違っているかもしれませんが、私なりの感想を書きます。
憲法58条の議員の除名の適用ですが、出席議員の3分の2以上の賛成が必要となります。
与党の議員であり、実際には可決されないと思います。
しかも、同議員は出身の比例区の名簿では第1位の順位でした。
自民党の一押しの議員です。
ますます、難しいと思います。

そこで、野党は議員辞職勧告という、辞めてもらうように勧告する決議を得ようとしているのだと思います。
この議員辞職勧告決議が、どの程度の法的拘束力があるのか、私は勉強不足で知りません。
興味があったら、一度調べてみてください。
そして、教えてください(←おい。おい。)


ではでは。

75きぬまる:2002/09/19(木) 11:37
朝の学習から1時間経過。
「山を越え 谷を越え 僕らの町へやって来た〜 ハットリ君がやって来た〜」
運動会の練習。うちの子供も今頃ハットリ君になっているのだろうか・・

集中力が途切れたところで、質問です。
「違憲立法審査権」「違憲審査権」は同じものと解釈しているのですが
抽象的とか付随的とかをつける時、「違憲立法審査権」とは言わないんでしょうか?
どの問題集にも、「抽象的違憲立法審査権」という言葉は出てこないように思います。
ただ、六法などには「違憲審査権」より「違憲立法審査権」と言う言葉で、解説されています。
記述式で解答する場合、「違憲立法審査権」と「違憲審査権」どちらを使った方が良いのでしょうか?
もし、出題があってこんなことで失点したくはないので、明確にしておきたいのです。

76野武士:2002/09/19(木) 21:26
>>75
きぬまるさんへ

すみません。私、勉強不足で「違憲審査権」という言葉すら知りませんでした。(汗
違憲立法審査権なら知ってます。
なら、ここに出て来るな!って?
すみませんです(泣)

ではでは。

77かんすけ:2002/09/19(木) 23:40
>>75
行政書士の参考書をみると、たいていは「違憲立法審査権」です。
ところが、公務員試験のときにつかった参考書には「違憲審査権」もあれば、
「違憲法令審査権」という言葉も使っています。で、何が違うかというと、
すべて同じ定義をしているんですよね。
確実ではありませんが、これまで見た範囲では同じものです。
どちらの言葉がいいかというと、行政書士試験用の本はほとんど違憲立法審査権
ですし、六法もそうならば、これがいちばんいいのではないでしょうか?
まあ、そんなことでバツになるとは思えませんが。

ところで、抽象的と付随的は立法がつかないのはその内容に理由があると思います。
抽象的違憲審査「制」となっていませんでした?
抽象的違憲審査「権」というのはみたことがありません。

簡単に解説すると
(1)抽象的違憲審査制
特別に設けられた憲法裁判所が具体的な争訟とは関係なく、抽象的に
違憲審査を行う方式
(2)付随的違憲審査制
通常の裁判所が具体的な訴訟事件を裁判する際にその前提として事件の
解決に必要な限度で適用法条の違憲審査を行う方式

ということです。日本の場合(2)付随的違憲審査制と解釈するのが
通説だそうです。アメリカも同様。ドイツは(1)が前提らしいです。
どうしても気になる人は『憲法(新版)』芦部信喜(岩波書店)を
参照してください。(私は読んでいません。)
私の勉強した範囲は「一般教養」レベルの法律なので、これ以上は
深追いしていません。(だって技術系だもん)
でも、これは行政書士試験の範囲を超えていると思います。
枝葉にとらわれていると、大事な観点(よく問われる事項)を見失うので
注意しましょう。

78なごみ:2002/09/20(金) 04:11
>>75 きぬまるさんへ
こんにちは、なごみです。行政書士試験は記述式があるので、こういうこと、気になりますよね。気持ちよく分かります。

で、「違憲審査権」と「違憲立法審査権」についてですが、結論としては、どちらを書いても大丈夫だと思います。
私が受験時代に勝手に解釈していたのは、立法権や行政権や司法権に対して行使できるものを総称して、「違憲審査権」といい、立法権に対するものだけを「違憲立法審査権」というのかなくらいに軽く考えてました。(あくまで、私見です。(笑))

で、「抽象的」「付随的」についてですが、これらは、確かに「付随的違憲審査制」といっているものしか見当たらない(違憲立法審査制という言葉自体はあるようですが)ので、こう覚えていいと思います。
(文字数とかでも判断つくかも。「8文字以内で」とか。(笑))

で、これらの詳しい内容を理解することはないかもしれませんが、昨年受けた模試の記述式で、「抽象的違憲審査制」を書かせる問題が出ていたので、全くの範囲外というわけではないかもしれません。
上記で、かんすけさんが書いてくれている(1)(2)くらいは、理解しておくといいと思います。

あと、憲法81条には、最高裁についてしか規定されていませんが、下級裁判所にも違憲審査権はありますので、注意してくださいね。

(試験には関係ありませんが、そういえば、先日(数ヶ月前かも)、何十年ぶりに最高裁で法令違憲判決が出たという記憶があります。何だったかな。。。)

ではでは。

79きぬまる:2002/09/20(金) 12:53
ありがとうございました。
本当だ!!審査権と審査制とむちゃくちゃになってました。
ノートを見ても、審査制・・と思いながら審査権って書いてます。
「抽象的違憲立法審査制」ばっちり覚えましたです。ハイ
違憲立法審査権も違憲審査権も定義は同じなんですね。
かんすけさん、なごみさん ありがとうございました。

私は本当に慌て者です。
書き込みしたおかげで、審査権と審査制を注意してみるようになりました。
「不当利得」をず〜っと「不当利益」だと思ってたりして。
皆さんに指摘してもらってよかった〜。よかった〜。

80みねら:2002/10/08(火) 23:11
基本的なことかと思いますが、どうぞ教えてください。

憲法第73条では、条約の締結は事前もしくは事後に国会の承認を経ることを必要とする。とありますが、もしも事後に国会が承認しなかったとしたなら、条約はどうなるのでしょうか?

どうぞ、よろしくお願いします。

81なごみ:2002/10/09(水) 00:54
>>80 みねらさん はじめまして なごみです。
憲法73条についてですが、当然、疑問に感じますよね。よくわかります。
で、その件についてですが、基本的ではなく、学説上も争いのある、とても難しい問題です。
なので、試験で問われる事は、まず無いと思います。

でも参考に以下に書きますね。

学説として、
(1)条約は、遡及的に無効であるとするもの
(2)条約自体は、有効であり、内閣の政治責任が発生するだけとするもの
(3)これらの折衷的なもの(ちょっとややこしいので、説明は割愛します。)
といった、説があるようです。
で、(1)が有力のようです。
(かつ、その事(国会の承認が必要である事)を相手国が承知している事が必要としているものが多いです。)

軽く、そうかと、一読されるだけで、十分だと思います。
ご参考になれば。

ではでは。

82みねら:2002/10/09(水) 22:49
なごみさん、丁寧にありがとうございます。
どうなるのかは、確実には確定して居ないのですね。

> 軽く、そうかと、一読されるだけで、十分だと思います。

了解です。
とすると、今までに事後に国会で承認が得られなかった条約はまだ無かったのでしょうね?きっと。
今回の北朝鮮との調印の件は、世論は分かれていますが国会の承認などはどうだったのでしょうか・・・?

83なごみ:2002/10/11(金) 07:26
>>82 みねらさんへ

事後に国会で承認が得られなかった条約の存在は、わかりません。
ちなみに、ウイーン条約の46条1項には、若干、この辺に関する規定がされているようです。
日朝共同宣言についても、よくわかりません。(国会は閉会してるので、承認を得たということは無いと思いますが(^^))
日朝共同宣言自体が、73条にいう、承認の必要な条約(等)にあたるのかも、私の理解度では、不明の為、すいません。(^^;)

ちなみに、このスレの>>19>>38で、ディカさんが、同じように悩まれ、このHPの重鎮の方達(^^)と、白熱した議論を交わされています。
今年受験であれば、あまりにディープすぎるので、お勧めできないのですが、みねらさんは、来年受験されるとお聞きしましたので、もし、ご興味があれば、覗いてみてください。

ではでは。

84みねら:2002/10/14(月) 00:59
なごみさん、こんばんは。
丁寧な教授、ありがとうございました。

スレッドの過去ログ、読みました。
なごみさんがおっしゃったように、とても難しい問題なのですね。

とりあえず今のところの理解で、先へ進みたいと思いました。
今後とも、ご教授よろしくおねがいします。

85ゆうこ:2002/11/18(月) 00:22
質問があります。判例『薬局開設の距離制限違憲判決』(最大判昭50・4・30)
の判旨を読みましたが、いまいち意味がわかりません。特に、「積極的な規制」と
か、「消極的・警察的規制」がどういう規制なのかがわかりません。
よろしくお願いします!

86野武士:2002/11/18(月) 12:22
>>85
ゆうこさんへ

管理人の野武士です。
掲示板の利用方法、注意書きをよく読んでから投稿して下さい。
初めて投稿される方は、まず受験総論掲示板の「自己紹介します(初投稿の方)」というスレッドに
自己紹介をしてもらってから、ご利用してもらっています。
初受験or再受験、男性or女性、独学or通学、その他簡単なPRをお願いします。


ご無理申し上げますが、何卒、宜しくお願いします。

ではでは。

87ミーちゃん命:2002/11/20(水) 17:04
 ゆうこさんはじめまして。ミーちゃん命と申します。早速質問に対しての答えですが、
積極的規制と消極的規制の違いについてですが、本当に簡単に言うと(法的には正確ではないかもしれませんが)以下のようになると思います。
 基本的に国民は国に干渉されないわけです。ところが放っておくとまずい現象が起きてきたわけです。そのまずいことを類型化すると
 ①国民の生命等が侵害される。
 ②経済的弱者が出てきた(ex貧富の差)
そこで国は規制を加えなければならなくなった。そこで出てきた規制手段というのは
 ①に対してはどうしても最小限にしなければならない規制を加えることにした(=消極的規制)
 ②に対して経済的弱者を保護するための規制を加えることにした(=積極的規制)

と言う感じです。この程度の理解でいいのではないのでしょうか。かみ砕いて説明しましたので、正確性は欠くと思います。細かいツッコミはしないでください。イメージで十分です。それでは

88みねら:2002/11/20(水) 23:34
追加での書き込みです。

国側が主張した、「競争の激化による不良医薬品供給の防止策」としての距離制限は上記①で
消極目的・警察的規制でした。
その場合、「同じ目的を達成できるより緩やかな規制手段」がない場合にのみ、合憲となります。

判例では、もっと別の緩やかな規制で不良医薬品の出回りを防ぐことが出来るはずだから、
距離制限は違憲である、としています。

一方、公衆浴場配置規制や小売市場許可制などは、積極目的・政策的規制として、合憲でした。
積極目的規制の場合、その規制が著しく不合理なことが明白である場合にのみ、違憲となります。

89ミーちゃん命:2002/11/21(木) 11:01
 みねらさん追加書き込みありがとうございます。

90ミーちゃん命:2002/11/25(月) 16:33
 公衆浴場判決については、判例の変遷があります。最初消極目的規制と言っておきながら数ヶ月の内に積極目的規制となっている点がおもしろいところです。でも、試験対策としては積極目的規制のみ覚えればよいですね。

91みねら:2002/12/26(木) 23:34
裁判官の罷免についての質問です。

平成13年の6問目、
「裁判官は、原則として、公の弾劾によらなければ罷免されない。」
が、解説で「○」となっておりますが、国民審査と・心身の故障の場合にも罷免されるのではないでしょうか?

つまらない勘違いかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。

92怪傑:2002/12/27(金) 01:22
>>91 みねらさん、こんばんは。

心身の故障は分限裁判による罷免、国民審査は投票による罷免と、同じ罷免でも公の弾劾とは手続が違いますね。それで、憲法としては78条が「の場合を除いて」としていることからして、原則を公の弾劾による方法によってのみ罷免されるとしているのですね。

もっとも、国民審査は最高裁判事だけに当てはまるので当然例外となります。分限裁判による罷免を例外とするのは、裁判官の独立という観点からしてそのような内部告発的な制度はできる限り利用すべきではないという趣旨だと思います。

93なかば:2002/12/27(金) 05:58
みねらさんへ。
僕もその肢はおかしいと思いました。
詳しいことは怪傑さんの仰るとおりだと思いますが、
裁判官は原則として公の弾劾によらなければ・・・の肢だけ単体で問われたら、多分、僕は×と答えてしまうと思います。
過去問を解いていると、たまにこんな言葉足らずな感じの微妙な肢がありますね。

94みねら:2002/12/28(土) 02:30
怪傑さん、なかばさん、ありがとうございました。
「の場合を除いて」と「原則」という言葉が、当否の理由なんですね。
ありがとうございました。

95きぬまる:2003/04/01(火) 10:05
今までわかってなかったことに気がつきました。
教えてください。

憲法75条但書の中の、「訴追の権利」とはどういう意味ですか?
本文のほうはわかるんですが。。
「訴追の権利」は国務大臣の持ってる権利で、それが害されないという意味でしょうか?

宜しくお願いします。

96野武士:2003/04/01(火) 10:14
>>95
きぬまるさんへ

訴追の権利が害されないとは、時効が進行しないということです。
検察官の判断で国務大臣を訴追できるとなると、検察官を利用して内閣に打撃を与えることができますが、
これを防ぐのが75条の趣旨。逮捕もされません。
しかしながら、だからといって、犯罪を犯していた場合に、ずっと国務大臣でいるがために時効が成立してはまずいですよね。
よって、訴追の権利は侵害されない、すなわち、時効は進行しないということです。
具体的な事例、方法については、私はわかりません。(泣)

ではでは。

97きぬまる:2003/04/01(火) 12:00
なるほど!ありがとうございます。
きっともっとたくさんわかってないことがあると思います。
またよろしくお願いします。

98野武士:2003/04/01(火) 19:49
>>97
きぬまるさんへ

今年は条文を隅々まで読まれているのが、よくわかります。
ついでですので、憲法50条も覚えて下さい。
国務大臣ではなく、ただの国会議員の場合は、国会の会期中は逮捕されませんが、
訴追はされます。

どうせなるなら、大臣がいいですね。(笑)

ではでは。

99ヒデキ:2003/04/27(日) 21:02
第22条1項の判例で、公衆浴場、薬局開設の距離制限ですが、薬局は違憲で浴場は合憲ですが、公共の福祉に対しての判決でしょうが、違憲・合憲がイマイチ理解出来ません。(反対に思えます。)深く考えることないのかも知れませんが教えて戴ければと存じます。

100野武士:2003/04/28(月) 10:17
>>99ヒデキさんへ

公衆浴場、薬局開設の距離制限ですが、職業選択の自由の判例です。
営業の自由の判例だと読みかえることもできると思います。
公衆浴場が同じような場所に乱立すると、業者は廃転業を余儀なくされたり、あるいはコストダウンのため衛生設備が低下してしまいます。
それは、いけないという趣旨です。
公衆浴場は公共性が高く、国民の健康上、環境衛生上、積極的に国が、口出ししようという感じです。
それに対して、薬局の場合は、薬局が偏在して競争が激化した結果、不良薬品の供給がされるという理由は、必要性、合理性を欠き、違憲であるとしています。
そんなことは理由になりません!とキッパリと言われたって感じです。

憲法の条文には「公共の福祉」という文言が、しばしば出てきますが、大きく二つに分かれます。

憲法22条・29条に出てくる「公共の福祉」による制約は政策的制約で強いものです。
旅館業許可、風俗営業許可などの許可制、あるいは、行政書士、弁護士といった資格制度。
これらは、憲法22条の公共の福祉による制限と深い関係があります。

反対に、憲法12条・13条に出てくる「公共の福祉」は内在する制約といって、非常に弱い制約です。
できるだけ国が関与せずにおこうという感じかな。

ではでは。

101浪花のディカプリオ:2003/04/28(月) 17:32
どもども。ディカです。

>>99ヒデキさん はじめまして。
浪花のディカプリオと申します。よろしくお願いいたします。m(_ _)m

公衆浴場、薬局開設の距離制限.....あまりにも有名な判例ですね。
反対に思えるとおっしゃるのは、公衆浴場に距離制限を設ける方が違憲で、薬局の方が合憲じゃないのってことですよね。

う〜ん、これについては書き出すとメッチャ長くなりますのでやめときますです。
野武士さんが既に解説くださっていらっしゃいますけど、さらに理解を深めるには、憲法関連の書籍やそれぞれの判例文とその解説文をよく読まれて、なぜ公衆浴場の距離制限が合憲で、薬局の方は違憲という判決が下されているのか、もう一度よく考えてみてください。(無責任な発言ですみません)
芦部憲法第3版の第10章「経済的自由権」での解説は、とてもわかりやすいと思います。

私が勉強した限りでは、憲法22条1項に関して違憲判決が下された判例は、この「薬局距離制限事件」だけだったと思います。
ですから、試験対策としては、憲法22条1項に関して薬局距離制限以外のことで違憲であるというような問題肢があれば、それはほとんど×と考えて正解なんじゃないかと思います。

102浪花のディカプリオ:2003/04/28(月) 17:40
そうそう、ここ↓も参考になると思います。
http://www.h2.dion.ne.jp/~kraft/kenpou3-15.htm

103ヒデキ:2003/04/28(月) 18:55
>>100野武士様 
有難う御座います。公共の福祉に対しての合憲・違憲ですね。

104ヒデキ:2003/04/28(月) 19:01
>>101・102浪花のディカプリオ様
有難う御座いいます。芦部憲法早速読みました。また、ホームページまで有難う御座います。大事な判例ですが、おっしゃるとおり難しく考えないようにします。

105とんくりん:2003/04/28(月) 21:58
法規範性はあるが裁判規範性はない、ということは、プログラム規定とは
どう違うのでしょうか。また、抽象的権利(存在する法律につき違憲を問える)
・具体的権利(不作為違憲訴訟可)、という区別との対応はどうなるんでしょう?

106浪花のディカプリオ:2003/04/29(火) 02:13
どもども。とんくりんさん はじめまして。
浪花のディカプリオと申します。よろしくお願いいたします。

ご質問の趣旨が今一つよくわからないのですけど、裁判規範性のない条文とプログラム規定とされる条文......これらは限りなくイコールに近いものと私は認識しています。
ただプログラム規定だから裁判規範性が認められないとか、具体的権利だから常に裁判規範性が認められるとは一概に言えないんじゃないかとも思います。
その理由は、私見ですけど、どんな場合にどの条文を裁判規範とするかを決定するのは、裁判をする裁判官自身に委ねられていると思うからです。

>また、抽象的権利(存在する法律につき違憲を問える)・具体的権利(不作為違憲訴訟可)、
>という区別との対応はどうなるんでしょう?
この質問↑については、主語・述語・目的語やらがはっきりしないので、質問の趣旨そのものがわかりませんです。

ただ本試験対策としては、これもそこまで深く掘り下げて理解する必要はない内容なんじゃないかと思います。
プログラム規定として、25条「生存権」は有名ですね。
この条文は、直接個々の国民に具体的権利を賦与したものではないということと、朝日訴訟・堀木訴訟・食糧管理違反事件の判例趣旨を頭に入れておけば十分かと思います。

107きぬまる:2003/04/29(火) 10:10
とくりんさん
少ない少ない私の知識の中から、ディカさんの説明に補足を。
とくりんさんの文面からして、おそらく「プログラム規定」という言葉の意味そのものに混乱されているのではないでしょうか?
ディカさんの書かれたとおり、「プログラム規定」の代表は憲法第25条(生存権)です。
この場合、直接憲法第25条を根拠として、訴えを起こして、救済を求めることは出来ない。ということになります。
「健康で文化的な最低限度の生活」を保障してくれ!というのは、ダメです。
なぜ?「健康で文化的な最低限度の生活」とはいかなるものなのか、その線引きは出来ないですよね。
だから、第25条は国が「がんばるぞ!」という目標を憲法の中に明記した、という感じかな?
つまり、「プログラム規定」というのは法律として存在しているけれども、法的救済のために存在してるのではない、と解釈しています。

それに対し、憲法第13条(幸福追求権)は具体的権利を認めることができるとされています。
この第13条から出てきた権利として、「プライバシー権」や「環境権」などがあります。
ただし、具体的権利が確立されているのは「プライバシー権」であり、「環境権」は具体的権利として確立されていません。
では、具体的権利とは?
具体例を挙げればよくわかると思います。
「前科照会事件」のように、プライバシーを勝手にばらされたのではたまりません。
でも、「もうちょっとこの辺りの環境をイイ感じにしてよ〜」(←極端な表現。。)みたいなことは、裁判で争うことが出来ないことになります。

第13条に関する判例は、たくさんあります。
それぞれに、色んな理由がくっついてるけど、読んでみれば「なるほどね。」って感じがします。

>存在する法律につき違憲がとえる
コレは、「違憲立法審査権」のことでしょうか?
もしそうなら、う〜んと。。。
実際に「この法律のココんところは、憲法に違反してるんじゃないのか?」という訴えがなければ、
裁判所は、違憲かどうかを審査することは出来ません。
質問とズレがありますね。。。
では、又今度ということで。。。

108とんくりん:2003/04/30(水) 21:41
皆様、ご回答ありがとうございます。
確かに舌足らずな質問でした。テキストに
「憲法前文には法規範性はあるが裁判規範性がない」
「生存権はプログラム規定であって法規範性がない」
とあり、法規範性という概念がよくわからなかったのです。
プログラム規定と裁判規範性の中間的なものなのか、
それとも法規範性も裁判規範性も意味は同じなのでしょうか?

109とんくりん:2003/04/30(水) 21:41
皆様、ご回答ありがとうございます。
確かに舌足らずな質問でした。テキストに
「憲法前文には法規範性はあるが裁判規範性がない」
「生存権はプログラム規定であって法規範性がない」
とあり、法規範性という概念がよくわからなかったのです。
プログラム規定と裁判規範性の中間的なものなのか、
それとも法規範性も裁判規範性も意味は同じなのでしょうか?

110浪花のディカプリオ:2003/05/01(木) 00:26
どもども。ディカです。

>とんくりんさんへ
法規範性と裁判規範性とでは、意味はまったく違います。

まず法とは、強制力・拘束力を有する社会規範のことを指します。
そして法を定める目的は、世の中の社会秩序を維持し、個々の人間が安定した社会生活を営むため、ということであります。

そして、法規範性があるかないかというのは、それが法として性格を持つかどうか、即ち強制力・拘束力を有する社会規範と言えるか言えないかということです。

プログラム規定というのは、国家としての努力目標を示すにとどまる種類の規定のことですよね。
それ自体に強制力も拘束力もないわけですから、法規範性があるとは言えないと私は思います。
で、裁判規範性というのは、裁判所が裁判をする際に、その判断基準として用いることができるかどうかということでありまして、法規範性のあるものでなければ、当然に裁判規範性も認められないと思います。
プログラム規定に裁判規範性がないというのは、そういうことだと思います。

で、憲法前文には法規範性はあるが裁判規範性がないということについてですけど、通説として、憲法前文は、憲法の一部であって、その改正には憲法改正手続が必要であり、また憲法の目的、原理を述べたものであるから、法規範性を有するものであると考えられています。
しかし、その内容は抽象的であり、具体的な裁判における判断基準とするには無理があるということから、裁判規範性はないと考えられているようです。

111み〜な:2003/05/02(金) 22:16
こんばんは!
今、憲法を勉強しているとこなのですが、どうやって勉強したらいいのか
わからなくなってきました。
とにかく基本書を読んで、一つの単元が終わったらそこの過去問を解くと
いう風にやっているのですが、基本書に書いてあることが結構難しいし、
どこを特に覚えたらよいのかとかわかりません。
勉強の仕方やどこを特に覚えたらよいのかなど、何かアドバイスがあれば
教えていただけないでしょうか? よろしくお願いします。

112四国のトラ:2003/05/02(金) 23:23
>>111み〜なさんへ

四国のトラと申します。こんばんは
私も受験生の身分なので偉そうなことはいえないのですが、すらすら
頭に入ってくれるような基本書はないと思います。最初読むときは
苦行のように感じるかもしれませんが、耐えて先に進むしかないと
思います。ちなみに私の憲法の基本書は弘文堂の「伊藤真 試験対策講座」
を使っています。これがいいのか悪いのかは知りませんが、学生時代
に憲法を半ば趣味で勉強していた時に使っていたものですので
(今のは2代目)個人的には使いやすいです。とくに統治の分野の数字が
でてくる箇所を暗記しやすいようにまとめてある点と判例の解説がわかり
やすく憲法の判例集を買う必要がない点が個人的に気に入っています。

113天鬼:2003/05/03(土) 00:24
民法の抵当権と法定地上権の意味いまいちわかりません!なにかアドバイスお願いします!

114浪花のディカプリオ:2003/05/03(土) 00:48
どもども。ディカです。

み〜なさんへ
ちなみに基本書と過去問集は何をお使いですか?
それとみ〜なさんも、間違いなく法律初学者さん・・・なんでしょうね。

私も憲法・民法・行政法など法律関係とはまったく無縁の状態から勉強し始めました。
ですから、やっぱり最初は条文や法律用語などの独特の言い回しには戸惑いましたです。
基本書が難しいっとおっしゃってるのは、きっとそのへんも関係してるんじゃないでしょうか?

それと、過去問を解いてみて、解答解説を読んでも、その正誤が理解できない....
そんな状態なのかもしれませんですね。

大事なことは、過去問に出てくるそれぞれの選択肢(1問につき5肢ありますね)とその正誤を理解し、覚えるということです。

具体的に、わからない、難しいと感じておられる部分はどこなんでしょうか?

115とんくりん:2003/05/03(土) 14:19
ディカさん、わかりやすいご回答なんどもありがとうございます。
ということは、抽象的権利は認められているのでしょうか?
前文のうち「平和のうちに生存する権利」に具体的裁判規範はない
という判例があるそうですが。ただ、あまりこだわるのはよして
次に意識を移していくほうがいいですね。

私が使っている基本書は「らくらく行政書士 講義そのまんま」です。
口語口調でとっつきやすく、細かい部分は注でフォローもあり
読みやすいです。「うかるぞ」も併用してますが、憲法の部分などは
「らくらく」で内容に遜色ないかと思います。ただ、出たばかりで
ちょっと信頼性に欠けるかもしれない・・・

116浪花のディカプリオ:2003/05/03(土) 18:58
どもども。ディカです。

とんくりんさんへ
>ということは、抽象的権利は認められているのでしょうか?
う〜ん、これも目的語がはっきりしてませんですねぇ。
抽象的権利に裁判規範性が認められているのでしょうか?ってことでしょうか?

>前文のうち「平和のうちに生存する権利」に具体的裁判規範はない
>という判例があるそうですが。
平和のうちに生存する権利、即ち平和的生存権ですけど、その主体・内容・性質などの点で不明確であり、人間の基礎に会ってそれを支える理念的権利と言うことは出来るが、裁判で争うことのできる具体的な法的権利性を認めることは難しいと一般に考えられています。
しかし、学説では、平和的生存権に裁判規範性を認めることはできるとし、平和的生存権を新しい人権の一つとして認めるべきであるという見解も有力らしいです。(by 芦部憲法より)

判例にも前回の判例を覆すものがあったりと、このへんはいたちごっこにもなりそうで、とんくりんさんの仰る通り、ここは次に意識を移すがベストですね。(^o^)

基本書については、定評あるものと思いますので、問題ないと思いますよ。
合格目指して頑張ってくださいネ!!(^_-)-☆

天鬼さんへ
質問されるスレを間違えてらっしゃいますよ。

117み〜な:2003/05/03(土) 20:01
>四国のトラさん

はじめまして!お返事ありがとうございました。
そうですよね、すらすら頭に入ってくる基本書ってないですよねぇ・・・
最初はがんばって耐えて読んでいきます。
法律関係を勉強するのは初めてなので、難しい言葉が多いので戸惑って
おります。やっぱり国語辞典を片手に読み進めていった方がいいかも?
と思ってます。
やっぱり個人的に使いやすい基本書が一番ですよね!

>浪速のディカプリオさん

はじめまして!お返事ありがとうございました。
基本書はLECの「出る順行政書士」法令と一般教養両方
過去問も同じくLECの「行政書士 過去問マスターDX」
六法は「行政書士必勝六法」をそれぞれ使ってます。
過去問はこれが一番良いと聞いたので購入しました。
実は、今年2回目の受験なんですよ。過去問は去年のを使ってます。
去年はあまり勉強せずに受けたもので、今年はほとんど覚えたことを
忘れてしまってるので一から勉強しなおしてます。
法律関係はもちろん初めてですよ。学生時代は苦手な分野でした(汗)
ディカプリオさんのおっしゃるように、法律用語の独特の言い回しなどが
難しく、聞きなれないものばかりなので余計に難しく感じてしまってる
みたいです。
判例の解説などを読んでも、結局判決はどうなったのかがイマイチわからな
いです(汗) 一番難しいと感じているのは、法律用語などの言葉ですね。
こういうのは、ずっと読んでいけば自然にわかるようになってくるんでしょうか?
今は、「基本的人権の保障」を勉強してます。
判例・用語など一つずつ書いていった方がいいんでしょうか?
質問ばかりですみません。
どうぞよろしくお願いします。
長々と失礼しました。

118浪花のディカプリオ:2003/05/04(日) 02:00
どもども。ディカです。

み〜なさんへ
法律初学者さんで、う〜ん、そっかー、やっぱ基本的なところでつまずいていらっしゃるようですね。

基本書・過去問・六法とも定評あるもので、これまた問題ありませんですね。
あとみ〜なさんには、「法律用語辞典」なるものが必要かと思います。
おそらく過去問をやっても、問題文そのものや選択肢の正誤の理解にも苦しんでおられるかもしれませんね。

基本書・過去問を読んでてわからない言葉が出てきたら、法律用語辞典や国語辞典をさっと引いて理解に努める。
大変かもしれませんけど、最初はそれを繰り返していくしかないかもしれませんですね。
これは憲法に限らず、その他の法令でも同様です。
あとは「慣れ」なんじゃないかと思います。
私も法律初学者から始めて、最初は苦労しましたですけど、慣れてくるとオモシロイですよ、法律って。

頑張ってくださいネ!

119み〜な:2003/05/04(日) 18:29
こんばんは〜 お世話になってます。

>浪速のディカプリオさん
こんばんは! お返事ありがとうございました。
「法律用語辞典」ですか。早速購入してみます。
やっぱりそういう専門の辞書を引いて用語を覚えていかないとこの先
難しそうですね。早く慣れるようにがんばります。
確かに慣れてくるとおもしろそうですよね。
知らないことを覚えたり、理解したりするのって楽しいですもんね♪
丁寧なお返事ありがとうございました。

あと、一つ質問よろしいでしょうか?
「合憲」と「違憲」の意味がよくわかりません(汗)
判例によく書いてあるのですが、これがわからないと判例って理解
できないですよねぇ・・・
基本的な質問ですみません。
どうぞよろしくお願い致します。

120きぬまる:2003/05/04(日) 20:12
み〜なさん
「やるぞ!」って感じがひしひしと伝わってきます。
私も最初はサッパリでした。ようやく、文言に慣れてきた感じです。
だって、「善意」「悪意」だけでも???ですものね。
ちなみに、私の基本書(?)は○ーCANのテキストでした。(過去形?)
今は六法ばっかりです。

憲法が最高法規である、というのはOKでしょうか。
「合憲」は憲法の趣旨というか、定めに合っている。そむいていない。
「違憲」は憲法に違反している。
こんなんで、どお?でしょうか。

121姫路市民:2003/05/05(月) 13:49
>>119-120
憲法が最高法規であるかということですが、
97条・98条・99条そして第3章を確認してください。
98条で、形式的に最高法規性について書いてあり、
その98条を実質的に支えるのが97条という関係にあるわけです。
そして、その憲法が一番の目標にするのが個人の尊厳である13条ですから
人権保障について記されている第3章も最高法規性の根拠にはなりえます。
この一連の流れは試験では直接出そうもありませんが、
頭の片隅にでもおいておくといいかもしれません。

あと、合憲・違憲の件ですが、
違憲にも類型がありますのでちょっと紹介します。

法令違憲:事件に適用される法令の規定そのものの
     全部または一部を違憲無効とする判断
適用違憲:法令の規定それ自体は違憲とせずに、法令の規定が当該事件に適用される
     限りにおいて違憲とする判断
運用違憲:法令そのものの合憲性を前提にしながらも、その運用のあり方を憲法上の
     問題とし、違憲の運用が行なわれている場合にその一環として現れた
     当該処分は違憲だと判断する方法

違憲=憲法に違反しているというのは法令違憲のことを指しているのでしょう。
適用違憲もありますので、ラフな覚え方はまずいと思って書き込みました。
あと、運用違憲は現在のところ最高裁レベルで使われたことがないらしいので
無視しても構いません。

というところでよろしいでしょうか?

ではでは

122浪花のディカプリオ:2003/05/05(月) 18:20
>み〜なさんへ
ちょいと補足でございますです。
この世には、いろんな法律がありますよね。
憲法・民法・商法・行政事件訴訟法...身近なところでは、会社の就業規則なども法律の一部に当たります。
その中でも憲法は、法律として最高ランクに位置するもの、即ち国の最高法規ということです。
つまり他のどんな法律も条例も規則も、その内容が日本国憲法全99条にのっとっていなければならないのでございます。

で、憲法にのっとっていることを「合憲」、反していることを「違憲」といいますね。

ここで判例として、在監者(逮捕され、刑務所に入れられた人)の刑務所内での喫煙禁止事件を例に上げてみましょう。

監獄法施行規則96条では、「在監者には酒類又は煙草を用うることを許さず」と規定されています。
これは、在監者は酒も煙草も禁止!!ということです。

で在監者の一人が、「逮捕されてるからゆうて、ワシも日本国民には違いないんや。すべての国民に個人の尊重はされるんやろ!憲法13条にそない規定されとるやないか!煙草ぐらい吸わせろや!監獄法施行規則96条は、憲法13条に反しとるんじゃーー!!違憲なんじゃーーー!!」と訴えたわけです。

しかし最高裁は、「監獄法施行規則96条は、必要かつ合理的なものと解釈するのが相当であって、憲法13条に違反するとは言えまへんナ」とし、これは『合憲』という判決が下されたのでございます。

この判例は、本試験対策として有名かつ重要な判例ですので、是非覚えてください。
基本書にも必ず載ってると思います。
それと、合憲・違憲の意味も、きっと法律用語辞典に載ってると思いますので、購入されたらご自身でも調べて確認してみてくださいね。

>きぬまるさん
私も善意と悪意の意味には、最初戸惑いましたです。
そうそう、み〜なさん、善意と悪意の法律上の意味、ご存じなかったら是非法律用語辞典で調べてみてくださいね。
今のうちに知っておくと、民法を勉強し始めた時に楽でっせぇ〜!

>姫路市民さん
ソレは、み〜なさんには難し過ぎるかも・・・というより、私にも難しいでございます。
初めて知りました。(~_~;)
でもきぬまるさんには丁度エエ....カモ・・・

123姫路市民:2003/05/05(月) 18:54
>>122ディカさん
フォローありがとうございました。
書き込みした瞬間「ちょいと厳しいかな・・・」と思ってました。
最高法規性も他の法律との関連性から説明しなければいけないことを
忘れてました。ありがとうございます(ペコリ)
あと、「どこが難しすぎるか」も指摘していただけると補足説明できるのですが?

124み〜な:2003/05/05(月) 20:48
こんばんは!
昨日過去問を解いていて、連続正解したのでちょっと嬉しいです。
わかってくるとおもしろいですよね。
これから知らないことをたくさん覚えていくのが楽しみです。

>きぬまるさん
はじめまして! ありがとうございます。今年はやりますよ〜!
「善意」と「悪意」だけでも???ですねぇ(汗)
これからがんばって慣れていきます。
一応、憲法は最高法規というのはOKでございます。
質問に答えてくださってありがとうございました。

>姫路市民さん
はじめまして! 丁寧な解説ありがとうございました。
ちょっと私には難しかったです(汗)
早速97・98・99条を見直し、ノートに書きとめておきました。
「違憲」だけでも3種類もあるのですね。勉強になりました。

>ディカプリオさん
その判例はちょうど昨日基本書で読んだところなんですよ!
それにしても、その囚人さんは憲法のことに詳しかったのかな?などと
しょうもないことを考えてしまいました(笑)
たぶん、その判例は忘れないでしょう。
丁寧な解説ありがとうございました。

今日早速法律用語辞典を買いに本屋に行ったのですが、そんなに種類が
なくどれが良いのかわからなかったので結局買わずに帰ってきてしまいました。
どこの辞典が良いとかありますか?
こういうのって結構迷ってしまいますよねぇ。
どれもほぼ同じだとは思うのですが・・・

125姫路市民:2003/05/05(月) 21:15
>>124み〜なさん
法律用語辞典ですが
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/browse/-/500178/250-5479990-7057069
で、好きな本を選べば問題ないです。
ちなみに私なら、有斐閣の「法律学小辞典」(値が張るけど信頼度抜群です)
オススメします。ただ、本音は私が大学入学時に購入した
「法律用語小辞典」(有斐閣)のほうがコンパクトでいいのでしょうけど、
どうも、絶版(?)みたいですね・・・(泣)

違法審査権のところはほんとに複雑です。
再三言いますが、運用違憲は今の段階では無視して下さい。
まあ、今年中に最高裁が運用違憲判決が下されたら話は別ですが・・・。
それと、最高法規性の条文ですが98条→97条→99条と読んでからでないと
97条は抽象的過ぎて「なんのこっちゃ?」になります。ご注意下さい。

126み〜な:2003/05/05(月) 22:16
>姫路市民さん
早速のお返事ありがとうございました。
実は今日本屋さんでちょうど姫路市民さんオススメの「法律用語小辞典」
を見てたんですよ。コンパクトでしかも2100円だったのでこれにしよう
かと思いました。絶版ではないみたいですね。
明日これ購入します!

運用違憲は無視しますね。一応書き留めましたが・・・
98条→97条→99条の順番ですね。これもOKです。
ありがとうございました!

127浪花のディカプリオ:2003/05/05(月) 23:02
どもども。ディカです。

姫路市民さんへ
すぐに芦部憲法で調べたらそのことが載ってました。
で法令違憲については容易に理解できるのですけど、適用違憲については、芦部憲法によりますと、その類型が3つもあって、解説を一度読んだだけでその類型の違いがよく理解できなかったので、難しいな...と、、、
それと、運用違憲については何も載ってませんでした。

で調べてわかったんですけど、おそらくどの基本書にも載ってるとは思うのですけど、《第三者所有物没収事件》という判例は、適用違憲判決の一つだそうです。

ただ本試験対策として、どの違憲判決が法令違憲か適用違憲かまで知っておく必要はないでしょうね。
そもそも、違憲判決となった判例はかなり少なく、私の調べた限りでは以下の6例です。

◆尊属殺重罰規定
◆衆議院議員定数不均衡裁判
◆薬局距離制限事件
◆森林法共有林分割制限
◆第三者所有物没収事件
◆愛媛玉串料訴訟

受験生の皆様には、この6例が違憲やねんナと覚えておくだけでも本試験対策になると思います。

み〜なさんへ
>それにしても、その囚人さんは憲法のことに詳しかったのかな?などと
>しょうもないことを考えてしまいました(笑)

そう言われて私もそのしょーもないことを考えてしまいましたです。f^_^;)アセアセ

それと辞典についてですけど、辞典によっては、判例付きだったり、図解が豊富といった違いもあるんでしょうね。
まぁ自分のわからない法律用語を何冊かで調べてみて、自分にとって一番わかりやすく説明してあるものを選ばれるのがベストかと思います。
ちなみに私は持っておりませんので、お勧めは....ワカリマセンデス...スンマソーン

128姫路市民:2003/05/06(火) 00:27
ども、簿記休憩中の姫路市民です。

>>127ディカさん
運用違憲については、野中他「憲法Ⅱ」に載ってます。
もし、興味があれば立ち読みでもしてみて下さい。
あと、類型ですがわが国の裁判所は司法消極主義によっていることが分かっていれば
意味はわかるはずです。どういうことかというと、要するに裁判所はよっぽどのことが
ない限り「違憲」判決は出したくないのです。(これがいいのか分かりませんが)
このことを踏まえて私なりの解釈を述べてみます。

①合憲限定解釈が不可能な場合
合憲限定解釈とは、たとえばある法律がAという解釈で読めば違憲だが、
違憲とは言いたくないので、Bという解釈で読めば合憲で通せるので、
この事案についてはBという解釈で処理して丸く収める、というやり方で、
ある意味、憲法判断を避けているともいえます。こうして何とか努力してみても
合憲・違憲の線引きが不可能で「違憲と言わな納得させられへんわ」という場合のときに
適用違憲判決を使う場合のことです。

②合憲限定解釈で処理しようとしても法令の執行者が違憲的な処分を下した場合
①と違うのは合憲限定解釈で合憲・違憲の線引きができるのだけど、
当該事例では違憲といえる処分を下しているといえる場合であることです。

③法令そのものは合憲だが、事例に当てはめると、当該法令が人権侵害のために
執行されていることが明らかな場合
判例として第2次家永教科書裁判東京地裁判決(杉本判決)があります。
要するに教科書検定制度は21条2項の「検閲」にはあたらないが、
当該不合格処分の内容が著者の思想内容を事前に審査するものであるので、
不合格処分については21条1項に反するという形で適用違憲判決を出す場合

ということで私は解釈してます。

あと、違憲判決名を列挙していただきありがとうございます。(ペコリ)
さらに補足ですが、議院定数不均衡裁判では事情判決の法理で事後処理している
ことだけは、確か試験に出ていたはずですので押さえておいたほうがいいでしょうね。

>>それにしても、その囚人さんは憲法のことに詳しかったのかな?などと
>>しょうもないことを考えてしまいました(笑)

>そう言われて私もそのしょーもないことを考えてしまいましたです。f^_^;)アセアセ

ちなみにその囚人の方はよっぽどタバコが吸いたくて吸いたくて仕方なかったのかも
しれないなあ、と思いました(笑)
(↑年初めのディカさんならその気持ちが分かるとは思いますが・・・)

ではでは。


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