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世の中の親の素顔

1名無しさんは神戸学院大:2017/07/19(水) 21:46:05 ID:Nkg85I8Q0
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101名無しさんは神戸学院大:2019/06/10(月) 16:01:00 ID:QhhHEy/c0
3カ月長男に暴行疑い 大阪メトロ社員を逮捕 頭骨折 容疑を否認
毎日新聞 2019/06/10 12:00

© 毎日新聞 大阪府警本部=藤田剛撮影

 長男に暴行して重傷を負わせたとして、大阪府警は大阪メトロ社員の男(37)=大阪府茨木市=を傷害の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材で判明した。
 逮捕容疑は先月8日、自宅のガレージ前に止めた乗用車内で、当時生後3カ月だった長男の頭部に暴行を加えるなどし、頭蓋骨(ずがいこつ)を骨折する重傷を負わせたとしている。容疑を否認しているという。
 捜査関係者によると、当時、男は妻と長男の3人で車で帰宅。妻はガレージのシャッターを開けようと外に出ており、車内は男と長男の2人だけだった。車内から「ドン、ドン」という音がした後、長男はぐったりした様子で病院に運ばれ、入院した。現在は退院し、児童相談所が一時保護しているという。
 児相から通報を受け、府警が捜査していた。【伊藤遥、土田暁彦】

102名無しさんは神戸学院大:2019/06/13(木) 00:16:58 ID:lcpD3OBI0
1歳女児に暴行し死なす=容疑で父親逮捕-静岡県警
時事通信社 2019/06/12 12:56

 1歳8カ月の長女に暴行を加え死亡させたとして、静岡県警富士署は12日、傷害致死容疑で父親の無職藤原哲太容疑者(21)=富士市水戸島本町=を逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。
 逮捕容疑は2018年12月25日、自宅の共同住宅で長女の瑛茉ちゃんに何らかの暴行を加え、今年1月3日に頭部外傷により死亡させた疑い。

103名無しさんは神戸学院大:2019/06/13(木) 22:23:23 ID:lcpD3OBI0
5歳の息子の足、ライターであぶった疑い 父親を逮捕
朝日新聞社 2019/06/13 13:16

© 朝日新聞社 熊本県警本部

 5歳の男児の足をライターであぶってやけどを負わせたとして、熊本県警牛深署は13日、同県天草市の会社員梶谷克典容疑者(44)を傷害の疑いで逮捕した、と発表した。
 県中央児童相談所によると、梶谷容疑者は男児の父親。11日に天草市役所から「子供の足にやけどのあとがある」という連絡があり、同日、同署の署員とともに梶谷容疑者宅を訪問。男児はすでに保護している。梶谷容疑者は「事故でライターの火が子供に当たった。わざとではない」と説明していたという。

104名無しさんは神戸学院大:2019/06/19(水) 15:02:34 ID:9LGkcP8o0
「勉強理解してくれず腹立った」長男殴った容疑で母親逮捕 神戸
株式会社 産経デジタル 2019/06/19 10:50

 小学1年の長男(6)を殴り負傷させたとして、兵庫県警生田署は18日、傷害の疑いで、母親の無職=神戸市中央区=を逮捕した。「勉強を教えても理解してくれなかったので腹が立った」と容疑を認めている。
 逮捕容疑は、17日午後7時半〜10時ごろ、自宅で長男の左頬や左太ももを平手で殴り、軽傷を負わせたとしている。
 生田署などによると、18日昼に長男が通う小学校から区役所を通じて、児童相談所に「(長男の)体にあざがある」と報告があった。同日午後、児相が同署に通報。長男は次男(2)とともに保護されている。

105名無しさんは神戸学院大:2019/06/19(水) 15:05:52 ID:9LGkcP8o0
>>71 >>95
親の体罰禁止、来年4月から 改正虐待防止法が成立
共同通信社 2019/06/19 12:22

 親の子どもへの体罰を禁止するとともに、児童相談所の体制強化を盛り込んだ改正児童虐待防止法と改正児童福祉法が19日、参院本会議で全会一致により可決、成立した。一部を除き来年4月から施行される。昨年3月に東京都目黒区で船戸結愛ちゃん=当時(5)=が死亡する(>>16>>38-39)など悲惨な事件が続いたことを受けた法改正。罰則はないものの、しつけの在り方を見直すきっかけとなりそうだ。児相で虐待対応に当たる専門職「児童福祉司」の確保と質向上も課題となる。
 札幌市中央区で池田詩梨ちゃん(2)が衰弱死する事件(>>99)などで、児相などの不手際が明らかになり、抜本的な対策強化を求める声が高まっていた。

106名無しさんは神戸学院大:2019/06/21(金) 00:11:35 ID:bIbbGNHw0
高学歴の親ほど陥る「機能不全家族」につけるクスリはあるのか?
「週刊文春」編集部 2019/06/20 11:45

 “後出しじゃんけん”で勝ってしまう人は要注意 すぐにキレるあなたを癒やす「3つの方法」 から続く

 「『あなたにとって家族とは何ですか』という質問をグループワークでお聞きするんです。すると、機能不全に陥っている家庭ほど、お互いの絆の深さではなく、『血縁や戸籍で繋がっていること』を挙げる傾向がある。他に繋がりを示すものが見つからないからです。問題なのは、こうした機能不全に陥った家族は、放っておいても、なかなか“自然治癒”が望めないということです」(カウンセラーの中村カズノリ氏)
 元農水事務次官による長男殺害事件に続き、6月16日に起きた大阪府吹田市の拳銃強奪事件は日本中に衝撃を与えた。警察官から拳銃1丁を奪った飯森裕次郎容疑者(33)の父親は、関西テレビの常務取締役だったことも大きく取り沙汰された。

© 文春オンライン 吹田市で拳銃を強奪し逃走した飯盛裕次郎容疑者。関西テレビの取締役だった父親が通報し、翌日謝罪文を公表した(大阪府警提供)

 自身、家族の関係性などに悩み、通り魔事件を起こす寸前まで精神的に追い詰められたという経験を持つ中村氏が説明する。
 「専門的には『機能不全家族』と言いますが、主に親との関係性によって、子供が自己肯定感や他者への共感を持ちにくい大人に育ち、成人しても家族間のコミュニケーションがうまく機能していないという家族は増えています。それはカウンセリングの現場を見れば、一目瞭然です。現代における多様な家族の在り方を子供が受け止められないのだと思います。結果、親子関係が回復不能なまでに悪化してしまったケースも見かけます」

▼「機能不全家族」で蓄積したストレスが妻に……
 例えば、30代男性のAさんも、厳格すぎる父親との関係に悩む患者だった。
 「Aさんの家はお金持ちの名家でした。Aさんは小さい頃から人生観や仕事観、家族観を全面的に押しつけてくる父親のプレッシャーに耐えてきた。父親はいわば唯我独尊な人物だった。その父親像の影響もあり、Aさんは結婚後、自分のストレスを妻へのDVというかたちで発散させるようになってしまうのです。その時点で、奥様がまずカウンセリングに来られたのです。
 その後、Aさんご自身がカウンセリングに来たときも、精神的には相当追い詰められている印象でした。カウンセリングやグループワークを経験するまで、Aさんは自分の父親の在り方は世間でも当たり前だと思い込んでいて、後で聞いたのですが、それ以外の家族間のコミュニケーションの方法論が、想像もできなかったというのです」

▼「自分と父親との関係は普通ではない」
 Aさんはグループワークの中で様々な人や別の家族と出会い、「自分と父親との関係は普通ではない」と気づき、家族に向けていたDVも理不尽なことだと認めることができた。そこからは妻や子供との関係も修復され、今では自分の父親ともバランスのとれた関係を保っているという。
 「機能不全は陥ると、負の連鎖から抜けられないのです。どうせ家族はありのままの自分を受け入れてくれない、家族でいても安心できない、安心できないから余計にコミュニケーションをもたない、もしくは暴力でしか意思を示せない、というマイナスのループです。こうした思考を続けている人は、かなり閉鎖的な価値観の持ち主になっていることが多く、マイナスのループから抜け出す力が足りない。だから、機能不全を家庭内だけで解決しようとしても難しいのです。だからこそカウンセリングなど、まずは家庭外の人間を頼ってみることが大切です」
 ありがちなのは、高学歴で自分に自信のある親は「我が子には人並み以上の暮らしと教育環境を与えてきた」という自負がかえって障壁となり、子供の真摯な思いを受け止められず、機能不全に陥っているパターンだという。

▼自分の理想を家族に押し付けてはいけない
「重要なのは自分が正解だと思う理想の形を、家族に押し付けないことですね」
 カウンセリングやグループワークの補助を利用し、親子はこうあるべきだという理想の家族像の追求をいったんやめる。そこからようやく、血縁や戸籍とは違う、本当の家族の絆を考える第一歩が踏み出せるのだという。

(「週刊文春」編集部/週刊文春)

107名無しさんは神戸学院大:2019/06/22(土) 02:49:26 ID:a/jOaaEU0
授業参観で子供よりもはしゃぐ母親…元教師が語る驚きの実体験
日刊SPA! 2019/06/21 金曜15:53

© FUSOSHA Publishing Inc. 提供 写真はイメージです(以下同じ)

 理不尽な要求をするモンスターペアレンツ。モンスターたちの一番の被害者といえば、やはり学校の教師ではないかと多くの人が想像するだろう。元小学校教諭の杉本美登里さん(仮名・31歳)も、かつてそんな親たちに悩まされてた経験を持つ。
「志を掲げて、念願の小学校教諭になったんです。でも…」

108名無しさんは神戸学院大:2019/06/22(土) 02:52:03 ID:a/jOaaEU0
授業参観で子供よりもはしゃぐ母親…元教師が語る驚きの実体験
日刊SPA! 2019/06/21 金曜15:53

◆子供を差し置き、理科の実験にはしゃぐ母親たち
「私は一浪して都内の下町にある小学校教諭の職を得ました。24歳の時です。当時は『人情が残っている地域で嬉しい』と喜びましたね。ところが着任前の春休み、校長や教頭と面談するため学校を訪れると、変な女の人がいたんです」
 それは小学校4年生の児童の母親だった。教科書にカバーをつけるように、学校に要請していたのだ。
「スーツを着ていて一見すると、30代後半ぐらいの品が良く優しい母親という感じでした。ところが口を開くと、べらんめぇ調で『教科書にカバーつけやがれ!』とがなりたてていて。びっくりしました」
 学年主任が母親に「汚れるのが気になるなら、個人的にカバーをつけてください」とお願いしたが「1人だけカバーをつけると、目立ってしまって、いじめの対象になるかもしれないでしょう。もしうちの子がいじめられたら先生は責任をとってもらえますか」と詰め寄った。
「学年主任の先生は『新学期になってから、区の教育課に問い合わせますから』とその場で母親に帰ってもらうように促していました」
「変な親もいるもんだな…」と感じた杉本さん。だがこれは、あくまで序章に過ぎなかった。
「私は小学校3年生のクラスの副担任になりました。新人のため初年度は担任をサポートする役割です。キャリアのある担任が父兄とのコミュニケーションにかなり気を使っていたため、特に問題なかったと最初は思っていました。モンスターペアレンツが目立ったのは、私が授業の一部を受け持った2学期以降からでした」
 夏休みが終わると杉本さんは、算数と理科を教えるようになった。そして初めての授業参観。20代後半から30代前半の母親10人近くが集まったという。
「理科の授業参観では、電池と豆電球を使った実験でした。電気の回路を知るために、モーターに電池を設置して動く自動車を見せると子供たちが『すごいね』と喜びました。ずっと緊張していたんですが、子供たちの表情を見てほっとしました。でも次の瞬間、参観していた母親が『私もやっていいですか』としゃしゃり出てきたんです。
 あっけにとられていると、その方が電池を入れ、自動車が走り出すと『わあー走ったね!』とはしゃぎ始めました。そのうち、他の母親たちも参加してワーキャー言い始める。子供たちはただそれを見ていました。あれには絶句しましたよ」

109名無しさんは神戸学院大:2019/06/22(土) 02:54:34 ID:a/jOaaEU0
授業参観で子供よりもはしゃぐ母親…元教師が語る驚きの実体験
日刊SPA! 2019/06/21 金曜15:53

◆朝顔の観察で子供を叱るモンペ母
 また別の理科の授業参観では、母親グループ20人ぐらいが参加。前回の数人よりも人数が多いので、自分勝手に行動して授業をぶち壊す保護者はいないだろうと思っていたが、甘い考えだったことに気づく。
「授業は朝顔の観察でした。熱心にグループ観察をしている生徒から、朝顔の成長について発言があった時のことです。1人の母親が『私も朝顔の観察をしていいですか』と手をあげて、子供たちのグループに入ってきたんです。『すごく良く成長しているね』と子供たちに話しかけるまでは良かったんですが、『もっと水をあげないとダメじゃない!』『花が可愛そう』と児童にガチ説教を始めて、授業をぶち壊しました。参観の母親たちは苦笑いをしているだけでした」
 そこで杉本さんが「お母さん、すみません。子供たちの観察なので遠慮してもらえますか」とお願い。すると、舌打ちをしてものすごい顔つきで睨んできたそうだ。参観が終わってから担当に訴えたところ、「父兄には手紙を書いておくから」となだめられたので杉本さんはそれ以上この問題に触れまいと思った。
「ところが後日、例の母親から『あいつは態度が悪い』とクレームが学校に入ったそうです。仕方なく『不快な思いをさせたなら申し訳なかった』と伝えましたけど、あれじゃただのクレーマーですよね」
 しかし、授業妨害をする親はまだまだいた。
「算数の授業参観の際は、答えを導き出すプロセスを生徒に教えていると、参観していたお母さんが後ろから答えを言ってしまったんです。やんわり注意すると後日『あいつは教え方が悪い』とクレームが来る。こんなんではもう、授業が成立しません」
 授業参観のたびにモンスターペアレンツに悩まされ、何も対策を取ってくれない学校側に嫌気がさした杉本さん。毎年同じようなことが繰り返されやる気をなくしてしまった彼女は、28歳で結婚を機に退職。憧れの教師の道は険しかったようだ。<取材・文/夏目かをる>
― シリーズ・モンスターすぎる親たち ―
【夏目かをる】
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆〜恋、のような気分で♪」>>107-109

■このほかの記事
・給食費未払い「モンスターペアレント」驚愕の言い訳 2015年8月27日 14:37
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1386131565/25

110名無しさんは神戸学院大:2019/06/23(日) 13:37:30 ID:r0bEI0L.0
>>107-109
「ウチの子にモーニングコールして」学童保育にもいるモンスターペアレンツ
日刊SPA! 2019/06/23 08:53

© FUSOSHA Publishing Inc. 提供 写真はイメージです(以下同じ)

「学童保育のモンスターペアレンツ。クレームやら言いがかりやら、ハンパなくきつかったですね」と呟くのは木島まどかさん(仮名・33歳)。
 まどかさんが以前働いていた学童には、モンスターたちが跋扈していたという。学童保育とは、日中に親が家にいない家庭の、小学生を放課後も預かるシステムだ。

111名無しさんは神戸学院大:2019/06/23(日) 13:41:14 ID:r0bEI0L.0
「ウチの子にモーニングコールして」学童保育にもいるモンスターペアレンツ
日刊SPA! 2019/06/23 08:53

◆やることなすことにクレームをつける校長の釣り仲間
「都内近郊の小学校に勤務が決まりましたが、赴任直前に交通事故で全治3か月の怪我をして、入学式は泣く泣く病院のベッドで過ごしました」と、教職者のスタートからつまずいてしまったまどかさん。リハビリも兼ねてか退院後は、教師のヘルプと放課後の学童指導員を担当することになった。
「学校の計らいは嬉しかったんですが、学童では初日からモンスターペアレンツたちに苦しめられました。迎えに来た50代の保護者(男)がワケのわからないことを言い始めたんです」
 まどかさんが走っている子供に危ないからと注意すると「素人が。子供たちの関係性が出来上がるまでは見守っていなさい」とクレームを入れてきたのだ。
「もし子供がけがをしたら責任を取るのはこっち。関係性なんて知るかっ! って話ですよ」
 案の定、子供が転倒して膝から血を流して泣き出した。するとその保護者が「何をやってるんだ。何のためにお前はいるんだ」と、まどかさんに詰め寄ってきたそう。
「あの時は呆れて言葉も出なかったです。でもそれだけじゃない。例の保護者の子供が倉庫に閉じこもったときのことです。私は優しく『出てきなさい』って言い続けたんですが、その子は無視して倉庫に居座りました。他の子の面倒もみなくてはいけないので、仕方なく放置したんです。そうしたら案の定、親が怒鳴り込んできて、『子供が暗がりに閉じ込められてトラウマになったらどうするんだ!』と説教されました。
 まあ放置してしまったことは事実なので謝ったんですが、耳を疑う言葉がその保護者から出てきました。『お前が無理矢理倉庫に入ることをそそのかしたと息子は言っている』と言うんです。大人が子供にそんなこと言うわけないじゃないですか。でも、そういう親は子供の言うことを全面的に信用してしまうんですかね。私が色々弁解しても、何も聞いてくれませんでした。結局2時間近くグチグチ文句を言われました」
 この親のクレームに心底困り果てたまどかさんは、教頭にどうにかしてくれないかと打診をした。しかし例の父親、実は校長の釣り仲間だったそう。毎年お中元などを送っているうちに親交が深くなり、今では校長でも気を使ってモノを言えないのだという。
「もっとも偉い校長に頼んでも無駄だとわかり、絶望しましたね。他の学童保育士も諦めきっていましたし、仕方ないので我慢することにしました」

112名無しさんは神戸学院大:2019/06/23(日) 13:45:20 ID:r0bEI0L.0
「ウチの子にモーニングコールして」学童保育にもいるモンスターペアレンツ
日刊SPA! 2019/06/23 08:53

◆ウチの子にモーニングコールをして
 ところがその後、別のモンスターペアレンツまで現れた。
「小学校3年生の女の子の靴が紛失した時でした。とある男の子の言動がおかしかったので、その子に問い質しました。知らないと言っていましたが、明らかに嘘をついている顔でした」
 そこでまどかさんが「ちゃんと話してくれないと、みんなが困るんだよ」と教え諭すと、男の子が隠していた女の子の靴を持ってきたのだ。
「まあこういうイタズラはよくあるので軽く怒り、その場は終わりました。でも翌朝、男の子の母親から電話がかかってきたんです。『ああ、また文句を言われるのか』と覚悟したんですが、『うちの子にモーニングコールしてくださいよ』なんて言ってきたんです。意味が分からず絶句してしまいました」
 この母親曰く、「悪いことをしてもあまり怒らないでくれた先生に息子が懐いている。私は夜勤もあって忙しいからお願いしたい」といった理屈だそう。当然まどかさんは断ったというが、この要求は呆れるばかりだ。
「その母親は後日、校長にクレームをつけてきたそうです。『仕事とプライベートを分ける人に子供の面倒が見られるのか?』って。この理不尽すぎるクレームに、校長もさすがに庇ってくれたと聞きましたが、あの頃からですかね。仕事を辞めたいと思い始めたのは」
 その後もいじめっ子を注意したら逆ギレしてくる親などが出没し、徐々に疲弊して至ったまどかさん。ストレスからか、ベッドに入ってから何時間も眠れなくなった。
「結局、仕事は辞めてしまいました。夢だった教師でしたが、まさかその前に躓いてしまうとは思いませんでしたね」
 先生たちを困らせるモンスターペアレンツ。この問題に対応策はあるのだろうか。<取材・文/夏目かをる>
― シリーズ・モンスターすぎる親たち ―
【夏目かをる】
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆〜恋、のような気分で♪」>>110-112

113名無しさんは神戸学院大:2019/07/01(月) 14:34:37 ID:RvkqYLhc0
2歳児を3日放置、死なす=容疑で25歳母親逮捕-宮城県警
時事通信社 2019/07/01 11:47

 2歳11カ月の長女を3日間以上、自宅に放置し低体温症で死なせたとして、宮城県警仙台北署は1日、保護責任者遺棄致死の疑いで、母親の飲食店従業員土屋りさ容疑者(25)=仙台市青葉区台原=を逮捕した。同署によると、容疑を認め、「育児に疲れ精神的に追い込まれた。一人になりたかった」と供述しているという。
 逮捕容疑は、6月末ごろ長女の陽璃ちゃんを数日間、自宅マンションに放置し低体温症で死亡させた疑い。
 同署によると、土屋容疑者は陽璃ちゃんと2人暮らし。6月27日午前0時ごろ仕事のため外出し、30日午前11時ごろ帰宅すると、陽璃ちゃんが全裸で床に倒れ息をしていなかったため119番した。室内に幼児が摂取できる飲食物はなかったとみられる。司法解剖の結果、死亡時の体重は約8.6キロで目立った外傷はなかったという。

114名無しさんは神戸学院大:2019/07/03(水) 01:55:58 ID:7rVm9Eb.0
「ゲームの時間守らない」…父、次男を殴る蹴るした疑い
読売新聞 2019/07/02 17:01

 次男に暴力をふるってけがを負わせたとして、徳島県警は1日、県内に住む男(50)を傷害容疑で逮捕した。「暴力に訴えたことは悪かった」と容疑を認めているという。
 発表によると、男は6月22日夕、自宅で小学生の次男を複数回にわたって殴ったり蹴ったりし、全治約2週間のけがを負わせた疑い。
 男は妻と2人の子どもの4人暮らし。物音に気付いた妻が止めに入ったという。24日に次男が通う学校から通告を受けた県中央こども女性相談センター(児相)が「父親から虐待を受けている児童がいる」と徳島名西署に通報した。
 調べに対し、「ゲームの時間を守らなかったので怒った」と供述、県警は日常的に暴力をふるっていたかどうかについて調べる。
 児相は、これまで男に関する相談や報告はなかったとしている。

115名無しさんは神戸学院大:2019/07/04(木) 03:24:47 ID:SyL/DsVg0
「給食費を払わない」いじめ加害者の親が逆ギレで…元中学教師の実体験
日刊SPA! 2019/07/03 08:52

© FUSOSHA Publishing Inc. 提供

 いじめが起こったとき、誠意を示す学校や教育委員会もあるが、組織的に隠蔽をすることも珍しくない。そのため一向にいじめが改善されないケースが後を絶たないが、学校側が隠蔽する場合、モンスターペアレンツの存在も原因の一つだという。
 都内近郊の公立中学校の元教諭がその実態を生々しく語った。

116名無しさんは神戸学院大:2019/07/04(木) 03:27:07 ID:SyL/DsVg0
「給食費を払わない」いじめ加害者の親が逆ギレで…元中学教師の実体験
日刊SPA! 2019/07/03 08:52

◆いじめ加害者の親が逆ギレ
 東海地方の老人ホームに勤務する有川政綱さん(仮名・45歳)は7年前、当時中学2年生のクラスを担任した時に、いじめられた生徒のために奔走したという。
「体育の時間で大縄跳びをした時のことです。大人しい女子生徒を集団でわざと輪に入れずに、突き飛ばして転倒させた上に、『下手くそ』と怒鳴りつける、といういじめがあったんです」
 被害にあった女子生徒は怪我をしてしまい、保健室の先生から「検査が必要」と指摘されたので、母親に連絡をして病院に連れて行ってもらった。すると堪えていたものが一度に噴出したのか、その女子生徒が号泣したという。
「彼女が泣いているのを見た母親から『日常的にいじめがあったのではないか』と訴えられたこともあり、私は放課後、加害者グループの中心人物の親に家庭訪問をしました」
 被害者生徒を突き飛ばして罵倒した女子生徒の家に行った有川さん。すると、茶髪でヤンキー風の母親が玄関先で猛烈な勢いで彼を怒鳴りつけた。
「ウチの子が日常的にいじめをしている証拠あるんですか! その子の被害妄想じゃないんですか! 被害者を装うような悲劇のヒロインの下僕に先生はなり下がったんですか!」
 さらに怪我をした女子生徒が美少女だったため、「うちの子を悪者にして、綺麗な子のことだけを信じるえこひいき教師!」と罵倒した。有川さんは戸惑うばかりだった。だがさすがに「えこひいき教師」と非難されると、このまま引き下がれないと思った。
「美醜に関しては個人的な感覚だし、しかも生徒を顔でえこひいきするなんてことは教師の世界ではありえません」と反論すると、ヤンキー風な母親が「とにかくうちの子をいじめ加害者だなんて、決めつけるに対して断固戦います」と宣戦布告をしたという。

117名無しさんは神戸学院大:2019/07/04(木) 03:29:33 ID:SyL/DsVg0
「給食費を払わない」いじめ加害者の親が逆ギレで…元中学教師の実体験
日刊SPA! 2019/07/03 08:52

◆給食費、教材費の不払いで戦う…呆れた宣言をするモンペ
「そこで『決めつけていない。話を聞きにきただけだ』と母親の怒りを鎮めようとしたのですが、母親がますますヒートアップしていったんです」
 ヤンキー風の母親は、有川さんの襟をつかむような勢いで「証拠もないのに、よくもうちの子を疑うなんて。心外です。不当な弾圧には、給食費、教材費の不払いで戦います。ウチの子が悪いという証拠も出せないなら教育委員会に直訴します」と逆ギレされたのだ。
有川さんはこれ以上母親とのやりとりを続けるとさらにトンデモナイことを言われると察して、「では調査して、後日改めて連絡します」といったん引いたという。
「ところが母親が翌朝、学校に電話をして、僕から不当な弾圧を受けたから、給食費、教材費を払わないと宣言したのです。校長室に呼び出されて事情を説明すると、校長が『困ったことになった』と、頭を抱えたんです」

118名無しさんは神戸学院大:2019/07/04(木) 03:32:49 ID:SyL/DsVg0
「給食費を払わない」いじめ加害者の親が逆ギレで…元中学教師の実体験
日刊SPA! 2019/07/03 08:52

◆この親は過去にも担任教師を退職に追い込んでいた
 というのも、このヤンキー風の母親は過去にも問題を起こしていたのだ。
「加害者生徒の5歳上の兄が在校生だった頃、兄がクラスメイトの靴に画びょうを入れたり、カバンから教科書を取り出して破り、何食わぬ顔でそれをカバンに戻したりと、いじめの加害者だったんです。ところがその母親は全く同じようなことをがなり立たそうです。それでも屈しなかった当時の担任を母親が教育委員会に訴えて、さらに連日のクレーム。結果、退職に追い込んだのです」
 校長は、席替えをして怪我をした女子生徒と加害者グループの席を離すように有川さんに指示したという。
「でも席を離したところで、問題は解消されません。そう話したのですが、上の人間は何も対応しようとしなかった。学校側は、モンスターペアレンツに屈したということです」
 その後、被害者は転校することになってしまったという。加害者らはのさばり、さらなるターゲットをいじめ始めた。
「何もできない自分の無力さに絶望している時、大学の先輩から声がかかって、教師を辞めて転職したんです。今考えても悔しい気持ちもあるし、僕は逃げてしまいました。被害者の女の子に何もしてあげられず、申し訳なかったです」
 今でも、テレビなどでいじめの報道があるたびに心が痛くなるという有川さん。モンスターペアレンツの問題も「学校側にも、一刻も早く対策を立ててもらいたいです」と願っている。<取材・文/夏目かをる>
― シリーズ・モンスターすぎる親たち ―
【夏目かをる】
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆〜恋、のような気分で♪」>>115-118

119名無しさんは神戸学院大:2019/07/11(木) 20:28:24 ID:QHD0fSu20
>>86
虐待で子どもを死なせない大原則「48時間ルール」が守られない 札幌の2歳児衰弱事件でもなおざりにされた背景を検証
AERAdot. 2019/07/11 11:30

© Asahi Shimbun Publications Inc. 提供 札幌市の女児衰弱死事件の現場。国は48時間を超えて子どもの安否確認
ができない場合は立ち入り調査の実施を求めていたが、その検討もされていなかった (c)朝日新聞社

 児童虐待のサインは、今回も見逃された。札幌市の女児衰弱死事件>>99で、虐待の通告を受けてから48時間以内に子どもの安全を対面で確認するという大原則がなおざりにされていた。どうしたら守られるのか。

*  *  *

 札幌市で池田詩梨(ことり)ちゃん(2)が衰弱死し、母親と交際相手の男が保護責任者遺棄致死などの容疑で逮捕された事件で浮き彫りになったのは「48時間ルール」の機能不全だ。
「泣き声が普通じゃない」
 札幌市児童相談所は4月に近隣住民から情報提供(通告)を受けた際、母子と会えず、原則48時間以内に子どもの安全を対面で確認するという基本ルールが守られていなかった。虐待対応の「入り口」が作動しないのはなぜか。
 その要因を探る前に、48時間ルールの原点をたどろう。全国に先駆け、埼玉県が1999年に導入したきっかけは「不名誉なランキング」だった。
 児相が虐待通告を受理しながら虐待死に至った事例が、埼玉県は97年度4件で全国ワースト──。埼玉新聞が99年3月に報じたこの記事が引き金となり、まもなく県内の児相所長が集まって自主的に「48時間ルール」を決めた。
 99年11月に衆議院で開かれた「青少年問題に関する特別委員会」。参考人招致されたのは埼玉県中央児相の今井宏幸所長(当時)だ。ルール導入の動機を問われた今井所長は、よどみなくこう答えた。
「行政の遅延、不作為は怠慢だと考えました」
 傍聴席には、「全国ワースト」の記事をスクープした当時の埼玉新聞記者でジャーナリストの小宮純一さん(61)もいた。小宮さんはペンを持つ手が震え、涙がこぼれたという。
「行政の不作為を内部の人間が認めるのは大変勇気がいること。今井所長の並々ならぬ気迫が伝わりました」
 今井所長は後日、48時間ルールを提案した背景には、1人の部下の影響があったと明かした。その部下が、越谷児相副所長だった藤井東治さんだ。2004年8月にクモ膜下出血で亡くなった藤井さん(享年56)と生前親交のあった小宮さんには、亡くなる前の年の暮れに酒席を共にした記憶が焼き付いている。「48時間」の意味を問うと、藤井さんは訥々とこう語ったという。
「どんなに厳しい状況にあっても48時間は生き延びてくれ。そしたら必ず助けに行くからっていう、子どもとの約束なんだ」
 厚生労働省は当初、児相の負担などを考慮し、「埼玉方式」を一事例として紹介するにとどめていたが、07年に児童相談所運営指針を改正し、全国的なルールとした。だが、このルールは努力目標にすぎない。運営指針は「48時間以内とすることが望ましい」との表現にとどめている。離島など限られた交通手段しか使えない地域や、該当世帯を特定できないケースもあるため、一概に強制できないからだ。
 しかしだからといって、このルールの形骸化を見過ごすわけにはいかない。
 厚労省によると、過去の虐待による死亡事件のうち、「通告時の目視による安全確認」を行わなかったケースは、13年度から16年度までの4年間で計20例に上る。虐待の可能性を把握しながら、虐待死を防げなかったのは札幌のケースに限らない。

120名無しさんは神戸学院大:2019/07/11(木) 20:31:02 ID:QHD0fSu20
虐待で子どもを死なせない大原則「48時間ルール」が守られない 札幌の2歳児衰弱事件でもなおざりにされた背景を検証
AERAdot. 2019/07/11 11:30

●命に関わる安全確認は、仕事の最優先事項だ
 一方で、多くは48時間以内に安全が確認され、最悪の事態を未然に防いでいるのも事実だ。
 約15年前の冬、首都圏でこんな「事件」が起きた。
「未就学の女児がいる母子家庭で母親が帰宅していない」
 児相に寄せられた電話に応対したのは40代のベテラン職員だった。
 ネグレクト(育児放棄)が疑われる通告は、虐待に直結するシグナルだ。すでに日が暮れかかっていた。一刻の猶予もない。とっさにそう判断した職員はすぐに、別の職員を伴って現場に駆けつけた。
 8畳ほどのワンルーム。暗がりの室内で電気ストーブのオレンジの光が目に付いた。すぐ前にティッシュの箱が転がり、側面が焦げていた。女児は少し離れたベッドで寝入っていた。母親の帰宅を待たず女児を緊急保護した男性職員は当時をこう振り返る。
「安全確認があと数時間遅れれば、間違いなく火災が発生していたでしょう。女児が焼死してしまうリスクも高かったと思います」
 このケースはたまたま職員がすぐに動ける状況だったため奏功した。現場では「即応」を基本に、常にフレキシブルな対応が求められている。
「救急車や消防車は通報後すぐに現場に駆けつけます。児相の安全確認もこれと同じ。48時間以内であればいい、というわけではありません」
 児童福祉が専門の東京通信大学の才村純教授(70)はこう話し、子どもの命にかかわる48時間ルールの順守は「仕事の最優先事項」と位置づけられているかどうかの問題だと強調する。7月1日には仙台市で、2歳の長女を数日間、自宅に放置して死なせたとして、25歳の母親が逮捕された。このケースでは虐待の通告はなく、周囲は手を差し伸べることができなかった。せめて、虐待を疑わせる情報提供があるのなら子どもを死なせる事態は防ぎたい。その基本となる48時間ルールをめぐる認識が児相内部で共有されていないのはなぜか。
「担当者が多忙を極める日本の現状は異常です。疲弊のあまり、基本ルールを守る感覚すら麻痺してしまう可能性も否定できません」(才村教授)

121名無しさんは神戸学院大:2019/07/11(木) 20:33:57 ID:QHD0fSu20
虐待で子どもを死なせない大原則「48時間ルール」が守られない 札幌の2歳児衰弱事件でもなおざりにされた背景を検証
AERAdot. 2019/07/11 11:30

●ルールを定着させるには、まずは職員が定着すること
 全国の虐待通告件数は99年度は1万1千件余だったのが、17年度は13万3千件超にはね上がった。1人当たりの担当件数が20件前後の米国、英国、カナダなどと比べ、日本では100件を超えるケースも珍しくない。6月の記者会見で「職員1人当たり100以上の案件を抱えており、非常に厳しい」とうなだれた札幌市児相の高橋誠所長の姿も記憶に新しい。
 児相の虐待対応は、子どもの安全確認で終わらない。親との面談が不可欠だが、たいてい日中は電話に出てもらえない。手紙を書いても返信がない。仕方なく夜間や休日に訪ねる。会うのにひと月かかることも。そうなると、時間外勤務は際限なく広がる。そんな中、「全ての通告に48時間以内の安全確認を」と号令をかけられても、「対応は不可能」との悲鳴も上がる。
 政府は19〜22年度の4年間で児童福祉司を現在の3千人から5千人体制にする対策を決めた。しかし、それで解決が図られるわけでもないという。
「新人がどっと入ってきて研修教育に追われ、虐待対応がおろそかになるようでは本末転倒です」(才村教授)
 前述のように、48時間ルールは虐待対応の入り口にすぎない。場合によっては親子を引き離す「介入」も必要だ。その際、重要なのは専門的な知識や技術に加え、それぞれの職員が培ってきた勘や経験だと才村教授は言う。
 例えば、親子が一緒にいる場合、子どもを見る親の目が鋭い、親がそばに寄ると子どもがおどおどする、といった「場の空気」を察知する能力も現場職員に求められる。こうした判断を迫られる虐待対応を任せるには「最低10年」の経験が必要とされる。
 だが、全国の児童福祉司の45%は3年未満の勤務経験しかない。一般行政職の職員を数年で配置転換する自治体もあれば、激務のため専門職の若手が離職してしまうケースも絶えない。才村教授は言う。
「48時間ルールを定着させるには、まず職員が定着しないといけません。国は人材育成の長期ビジョンを描く必要があります」
 一方、虐待対応の抜本的な改革が必要との指摘もある。前出の小宮さんはこんな思いを吐露する。
「もし今、藤井さんが生きていたら、『48時間ルールはもう古い』と言うのでは」
 虐待通告が急増する中、画一的に「48時間以内」の厳守を求めるのは実効性のある対応とはいえなくなっている、というのだ。そもそも埼玉県が48時間ルールを導入した際も「時間を区切る」のが主眼で、48時間という数字に虐待対応のデータや医学的裏付けはなかった。小宮さんは言う。
「今求められているのは、通告窓口を一本化して内容を1件ずつ吟味し、対応の優先度を判断できる人材(スクリーナー)の配置と、円滑に担当機関へ振り分けるシステムの構築です」
 課題は認識していても、予算や人員の確保がおぼつかないのが多くの自治体の本音だろう。そんな中、「48時間」よりも厳しい「24時間ルール」を設定している自治体がある。厚労省によると18年4月現在、群馬県、福井県、鳥取県、長崎県、堺市の5自治体。その一つ、鳥取県の事例を紹介したい。
「本県では児童相談所のレベルアップを図ってきており、国のルールでは48時間で対応するところを24時間にして、基本的にはこの範囲内で対応できています」
 6月19日の鳥取県議会一般質問。児童虐待への対応を問われた平井伸治知事はこうアピールした。
 00年度に県内で起きた児童虐待死事件などを契機に、初期対応の見直しを図ったという。ただ、鳥取県の場合、その以前から手厚い児童福祉政策を続けてきた伝統がある。

122名無しさんは神戸学院大:2019/07/11(木) 20:35:59 ID:QHD0fSu20
虐待で子どもを死なせない大原則「48時間ルール」が守られない 札幌の2歳児衰弱事件でもなおざりにされた背景を検証
AERAdot. 2019/07/11 11:30

●苦しい状況からの脱却、早いに越したことはない
 昨年度までは、管轄区域の4万人に1人配置する国の基準を4人上回る19人の児童福祉司を配置。今年4月には、1人増員し計20人体制にした。22年度までに4万人から3万人に1人に見直す国の新たな配置基準に率先して対応した形だ。加えてこの20人は、社会福祉の専門職として採用された職員ばかりなので、専門性の蓄積や組織の意思統一も図りやすいという。県中央児童相談所の川本由美子所長(56)は言う。
「24時間だから翌日の何時までに確認すればいいみたいな感覚は、どの職員にもありません。その日のうちに、という使命感が体に染み付いています」
 鳥取県内には三つの児相があり、地域との連携も強い。学校は午前中の通告を徹底。警察からの通告は、正式な書類が届く前に口頭で説明を受けた時点で対応する。とはいえ、24時間ルールを厳守していても、リスク判定を誤り、虐待死事件を防げなかったケースを過去に経験している。県の担当課長補佐の西村耕一さん(44)は、「24時間」を旗印に掲げ続ける意義をこう唱える。
「24時間ルールはあくまで一つのツールにすぎません。それでも、子どもの立場で考えれば、苦しい状況から回避できる機会は少しでも早いに越したことはありません」
 虐待通告の年間対応件数が1万件を超える東京都や大阪府などの大都市圏と比べると、鳥取県は18年度422件(このうち虐待認定は80件)と圧倒的に少ない。
 地域によって事情は大きく異なるが、子どもの命を守るため「一刻も早く」対応しなければならないのは共通の使命だ。児童虐待にはここまでやればいいという線引きはない。行政の優先順位をどこに置き、児童虐待にどう向き合うかが問われている。(編集部・渡辺豪)
※AERA 2019年7月15日号 >>119-122

123名無しさんは神戸学院大:2019/07/11(木) 20:38:00 ID:QHD0fSu20
>>86
虐待で子どもを死なせない大原則「48時間ルール」が守られない 札幌の2歳児衰弱事件でもなおざりにされた背景を検証
AERAdot. 2019/07/11 11:30

© Asahi Shimbun Publications Inc. 提供 札幌市の女児衰弱死事件の現場。国は48時間を超えて子どもの安否確認
ができない場合は立ち入り調査の実施を求めていたが、その検討もされていなかった (c)朝日新聞社

 児童虐待のサインは、今回も見逃された。札幌市の女児衰弱死事件>>99で、虐待の通告を受けてから48時間以内に子どもの安全を対面で確認するという大原則がなおざりにされていた。どうしたら守られるのか。

*  *  *

 札幌市で池田詩梨(ことり)ちゃん(2)が衰弱死し、母親と交際相手の男が保護責任者遺棄致死などの容疑で逮捕された事件で浮き彫りになったのは「48時間ルール」の機能不全だ。
「泣き声が普通じゃない」
 札幌市児童相談所は4月に近隣住民から情報提供(通告)を受けた際、母子と会えず、原則48時間以内に子どもの安全を対面で確認するという基本ルールが守られていなかった。虐待対応の「入り口」が作動しないのはなぜか。
 その要因を探る前に、48時間ルールの原点をたどろう。全国に先駆け、埼玉県が1999年に導入したきっかけは「不名誉なランキング」だった。
 児相が虐待通告を受理しながら虐待死に至った事例が、埼玉県は97年度4件で全国ワースト──。埼玉新聞が99年3月に報じたこの記事が引き金となり、まもなく県内の児相所長が集まって自主的に「48時間ルール」を決めた。
 99年11月に衆議院で開かれた「青少年問題に関する特別委員会」。参考人招致されたのは埼玉県中央児相の今井宏幸所長(当時)だ。ルール導入の動機を問われた今井所長は、よどみなくこう答えた。
「行政の遅延、不作為は怠慢だと考えました」
 傍聴席には、「全国ワースト」の記事をスクープした当時の埼玉新聞記者でジャーナリストの小宮純一さん(61)もいた。小宮さんはペンを持つ手が震え、涙がこぼれたという。
「行政の不作為を内部の人間が認めるのは大変勇気がいること。今井所長の並々ならぬ気迫が伝わりました」
 今井所長は後日、48時間ルールを提案した背景には、1人の部下の影響があったと明かした。その部下が、越谷児相副所長だった藤井東治さんだ。2004年8月にクモ膜下出血で亡くなった藤井さん(享年56)と生前親交のあった小宮さんには、亡くなる前の年の暮れに酒席を共にした記憶が焼き付いている。「48時間」の意味を問うと、藤井さんは訥々とこう語ったという。
「どんなに厳しい状況にあっても48時間は生き延びてくれ。そしたら必ず助けに行くからっていう、子どもとの約束なんだ」
 厚生労働省は当初、児相の負担などを考慮し、「埼玉方式」を一事例として紹介するにとどめていたが、07年に児童相談所運営指針を改正し、全国的なルールとした。だが、このルールは努力目標にすぎない。運営指針は「48時間以内とすることが望ましい」との表現にとどめている。離島など限られた交通手段しか使えない地域や、該当世帯を特定できないケースもあるため、一概に強制できないからだ。
 しかしだからといって、このルールの形骸化を見過ごすわけにはいかない。
 厚労省によると、過去の虐待による死亡事件のうち、「通告時の目視による安全確認」を行わなかったケースは、13年度から16年度までの4年間で計20例に上る。虐待の可能性を把握しながら、虐待死を防げなかったのは札幌のケースに限らない。

124名無しさんは神戸学院大:2019/07/11(木) 20:40:13 ID:QHD0fSu20
虐待で子どもを死なせない大原則「48時間ルール」が守られない 札幌の2歳児衰弱事件でもなおざりにされた背景を検証
AERAdot. 2019/07/11 11:30

●命に関わる安全確認は、仕事の最優先事項だ
 一方で、多くは48時間以内に安全が確認され、最悪の事態を未然に防いでいるのも事実だ。
 約15年前の冬、首都圏でこんな「事件」が起きた。
「未就学の女児がいる母子家庭で母親が帰宅していない」
 児相に寄せられた電話に応対したのは40代のベテラン職員だった。
 ネグレクト(育児放棄)が疑われる通告は、虐待に直結するシグナルだ。すでに日が暮れかかっていた。一刻の猶予もない。とっさにそう判断した職員はすぐに、別の職員を伴って現場に駆けつけた。
 8畳ほどのワンルーム。暗がりの室内で電気ストーブのオレンジの光が目に付いた。すぐ前にティッシュの箱が転がり、側面が焦げていた。女児は少し離れたベッドで寝入っていた。母親の帰宅を待たず女児を緊急保護した男性職員は当時をこう振り返る。
「安全確認があと数時間遅れれば、間違いなく火災が発生していたでしょう。女児が焼死してしまうリスクも高かったと思います」
 このケースはたまたま職員がすぐに動ける状況だったため奏功した。現場では「即応」を基本に、常にフレキシブルな対応が求められている。
「救急車や消防車は通報後すぐに現場に駆けつけます。児相の安全確認もこれと同じ。48時間以内であればいい、というわけではありません」
 児童福祉が専門の東京通信大学の才村純教授(70)はこう話し、子どもの命にかかわる48時間ルールの順守は「仕事の最優先事項」と位置づけられているかどうかの問題だと強調する。7月1日には仙台市で、2歳の長女を数日間、自宅に放置して死なせたとして、25歳の母親が逮捕された>>113。このケースでは虐待の通告はなく、周囲は手を差し伸べることができなかった。せめて、虐待を疑わせる情報提供があるのなら子どもを死なせる事態は防ぎたい。その基本となる48時間ルールをめぐる認識が児相内部で共有されていないのはなぜか。
「担当者が多忙を極める日本の現状は異常です。疲弊のあまり、基本ルールを守る感覚すら麻痺してしまう可能性も否定できません」(才村教授)

125名無しさんは神戸学院大:2019/07/11(木) 20:44:08 ID:QHD0fSu20
虐待で子どもを死なせない大原則「48時間ルール」が守られない 札幌の2歳児衰弱事件でもなおざりにされた背景を検証
AERAdot. 2019/07/11 11:30

●ルールを定着させるには、まずは職員が定着すること
 全国の虐待通告件数は99年度は1万1千件余だったのが、17年度は13万3千件超にはね上がった。1人当たりの担当件数が20件前後の米国、英国、カナダなどと比べ、日本では100件を超えるケースも珍しくない。6月の記者会見で「職員1人当たり100以上の案件を抱えており、非常に厳しい」とうなだれた札幌市児相の高橋誠所長の姿も記憶に新しい。
 児相の虐待対応は、子どもの安全確認で終わらない。親との面談が不可欠だが、たいてい日中は電話に出てもらえない。手紙を書いても返信がない。仕方なく夜間や休日に訪ねる。会うのにひと月かかることも。そうなると、時間外勤務は際限なく広がる。そんな中、「全ての通告に48時間以内の安全確認を」と号令をかけられても、「対応は不可能」との悲鳴も上がる。
 政府は19〜22年度の4年間で児童福祉司を現在の3千人から5千人体制にする対策を決めた。しかし、それで解決が図られるわけでもないという。
「新人がどっと入ってきて研修教育に追われ、虐待対応がおろそかになるようでは本末転倒です」(才村教授)
 前述のように、48時間ルールは虐待対応の入り口にすぎない。場合によっては親子を引き離す「介入」も必要だ。その際、重要なのは専門的な知識や技術に加え、それぞれの職員が培ってきた勘や経験だと才村教授は言う。
 例えば、親子が一緒にいる場合、子どもを見る親の目が鋭い、親がそばに寄ると子どもがおどおどする、といった「場の空気」を察知する能力も現場職員に求められる。こうした判断を迫られる虐待対応を任せるには「最低10年」の経験が必要とされる。
 だが、全国の児童福祉司の45%は3年未満の勤務経験しかない。一般行政職の職員を数年で配置転換する自治体もあれば、激務のため専門職の若手が離職してしまうケースも絶えない。才村教授は言う。
「48時間ルールを定着させるには、まず職員が定着しないといけません。国は人材育成の長期ビジョンを描く必要があります」
 一方、虐待対応の抜本的な改革が必要との指摘もある。前出の小宮さんはこんな思いを吐露する。
「もし今、藤井さんが生きていたら、『48時間ルールはもう古い』と言うのでは」
 虐待通告が急増する中、画一的に「48時間以内」の厳守を求めるのは実効性のある対応とはいえなくなっている、というのだ。そもそも埼玉県が48時間ルールを導入した際も「時間を区切る」のが主眼で、48時間という数字に虐待対応のデータや医学的裏付けはなかった。小宮さんは言う。
「今求められているのは、通告窓口を一本化して内容を1件ずつ吟味し、対応の優先度を判断できる人材(スクリーナー)の配置と、円滑に担当機関へ振り分けるシステムの構築です」
 課題は認識していても、予算や人員の確保がおぼつかないのが多くの自治体の本音だろう。そんな中、「48時間」よりも厳しい「24時間ルール」を設定している自治体がある。厚労省によると18年4月現在、群馬県、福井県、鳥取県、長崎県、堺市の5自治体。その一つ、鳥取県の事例を紹介したい。
「本県では児童相談所のレベルアップを図ってきており、国のルールでは48時間で対応するところを24時間にして、基本的にはこの範囲内で対応できています」
 6月19日の鳥取県議会一般質問。児童虐待への対応を問われた平井伸治知事はこうアピールした。
 00年度に県内で起きた児童虐待死事件などを契機に、初期対応の見直しを図ったという。ただ、鳥取県の場合、その以前から手厚い児童福祉政策を続けてきた伝統がある。

126名無しさんは神戸学院大:2019/07/11(木) 20:46:17 ID:QHD0fSu20
虐待で子どもを死なせない大原則「48時間ルール」が守られない 札幌の2歳児衰弱事件でもなおざりにされた背景を検証
AERAdot. 2019/07/11 11:30

●苦しい状況からの脱却、早いに越したことはない
 昨年度までは、管轄区域の4万人に1人配置する国の基準を4人上回る19人の児童福祉司を配置。今年4月には、1人増員し計20人体制にした。22年度までに4万人から3万人に1人に見直す国の新たな配置基準に率先して対応した形だ。加えてこの20人は、社会福祉の専門職として採用された職員ばかりなので、専門性の蓄積や組織の意思統一も図りやすいという。県中央児童相談所の川本由美子所長(56)は言う。
「24時間だから翌日の何時までに確認すればいいみたいな感覚は、どの職員にもありません。その日のうちに、という使命感が体に染み付いています」
 鳥取県内には三つの児相があり、地域との連携も強い。学校は午前中の通告を徹底。警察からの通告は、正式な書類が届く前に口頭で説明を受けた時点で対応する。とはいえ、24時間ルールを厳守していても、リスク判定を誤り、虐待死事件を防げなかったケースを過去に経験している。県の担当課長補佐の西村耕一さん(44)は、「24時間」を旗印に掲げ続ける意義をこう唱える。
「24時間ルールはあくまで一つのツールにすぎません。それでも、子どもの立場で考えれば、苦しい状況から回避できる機会は少しでも早いに越したことはありません」
 虐待通告の年間対応件数が1万件を超える東京都や大阪府などの大都市圏と比べると、鳥取県は18年度422件(このうち虐待認定は80件)と圧倒的に少ない。
 地域によって事情は大きく異なるが、子どもの命を守るため「一刻も早く」対応しなければならないのは共通の使命だ。児童虐待にはここまでやればいいという線引きはない。行政の優先順位をどこに置き、児童虐待にどう向き合うかが問われている。(編集部・渡辺豪)
※AERA 2019年7月15日号 >>123-126

127名無しさんは神戸学院大:2019/07/16(火) 01:48:29 ID:MYk2KGqQ0
知人の男児に熱湯かけやけどさせる 4年前の傷害容疑で夫婦逮捕 警視庁
毎日新聞 2019/07/15 14:44

© 毎日新聞 警視庁=本橋和夫撮影

 4年前に知人の長男(当時11歳)に熱湯をかけてやけどをさせる虐待をしたとして、警視庁竹の塚署は15日、東京都足立区、職業不詳、中鉢博晶(34)と妻綾子(28)の両容疑者を傷害容疑で逮捕した。いずれも容疑を認めている。
 逮捕容疑は2015年8月中旬、自宅で知人の長男にポットの熱湯をかけ、背中や腹、太ももに全治3カ月のやけどを負わせたとしている。
 同署によると、被害にあった長男の母親と綾子容疑者は12年に宗教関係のサークルで知り合い、母子と両容疑者は4人で同居を始めた。しかし、16年10月に母子が両容疑者の自宅を飛び出していた。
 母親は同署に相談に訪れ、自身と長男が両容疑者から暴行を受けたと説明し、長男の体にはやけどのあとも確認されたが、当時は具体的な話をしなかった。しかし、最近になり長男が詳しい状況を話し始めたため捜査が進んだという。【土江洋範】

128名無しさんは神戸学院大:2019/07/17(水) 02:38:44 ID:Uo.MlmKE0
迷子の女児「たたかれた」 防犯カメラに暴行の様子 母親を逮捕
神戸新聞NEXT/神戸新聞社 2019/07/16 08:22

© Copyright(C) 2019 神戸新聞社 All Rights Reserved. 兵庫県警生田署=神戸市中央区中山手通2

 小学1年の長女(7)に暴力を振るったとして、兵庫県警生田署は15日、暴行の疑いで神戸市中央区の派遣社員の女(33)を逮捕した。
 逮捕容疑は同日午後2時45分ごろ、同市中央区三宮町1の洋服店内で、長女の左頬を平手でたたいた疑い。調べに対し「子どもが言うことをきかなかったので、しつけの一環でやった」と容疑を認めているという。長女にけがはなかった。
 同署によると、洋服店周辺の路上を1人で歩いていた女児を通行人の女性が見つけ、迷子として同署に相談。女児が「母親にたたかれた」と話したため店内の防犯カメラを確認したところ、暴行の様子が写っていた。

129名無しさんは神戸学院大:2019/07/20(土) 17:12:21 ID:rsj3WtXY0
>>104
「教育虐待」の連鎖か…刃物で怖がらせて中学受験
読売新聞 2019/07/20 08:04

 名古屋市北区で2016年、小学6年の長男(当時12歳)を刺殺したとして、殺人罪に問われた佐竹憲吾被告(51)に懲役13年(求刑・懲役16年)の判決を言い渡した名古屋地裁の裁判員裁判では、刃物で怖がらせて勉強させるという、常軌を逸した「指導」の実態が浮き彫りになった。
 公判では、佐竹被告も父親から、さらに父親も親から、受験勉強の際に暴力を受けていたことも明らかになった。被告の父親は証人尋問で「勉強の態度が悪い時などに、同じように被告にも暴力を振るっていた」と明かした。
 暴力による受験指導を繰り返す中で、佐竹被告が刃物を持ち出すようになったのは、長男が5年生の冬だった。被告人質問で佐竹被告は「しっかり押さえておけば安全だと思った」と述べたが、それが長男の心を痛める行為だとは思わなかったという。判決で斎藤千恵裁判長は「中学受験の指導の名のもと、独善的な行為をエスカレートさせていった」と指摘した。
 子どもの限界を超えて勉強させる行為を「教育虐待」と定義した武蔵大の武田信子教授(臨床心理学)は、佐竹被告の行為は「教育虐待に当たる」と話す。そのうえで「学ぶことの楽しさを教えるなどの方法を知らず、無理やりやらせるという自身の経験を選んでしまった。暴力を使って勉強させるという『虐待の連鎖』があったのではないか」と分析している。

130名無しさんは神戸学院大:2019/07/20(土) 17:15:50 ID:rsj3WtXY0
>>129
名古屋教育虐待殺人事件「中学受験で父親が息子を刺すに至るまで」
文春オンライン おおたとしまさ 2019/07/20 05:30

 2016年8月21日名古屋で12歳の中学受験生・佐竹崚太くんが父親に包丁で胸を刺され死亡した事件で、2019年7月19日名古屋地方裁判所は、父親の佐竹憲吾被告(51)に殺人の罪で懲役13年の実刑判決を言い渡した。
 佐竹被告は自分と同じ私立中高一貫校に合格させるため、日ごろから息子に暴言を浴びせ、暴力も加え、さらには刃物で脅してまで勉強をさせていた。

131名無しさんは神戸学院大:2019/07/20(土) 17:18:00 ID:rsj3WtXY0
名古屋教育虐待殺人事件「中学受験で父親が息子を刺すに至るまで」
文春オンライン おおたとしまさ 2019/07/20 05:30

▼名門進学校一家の親子3代にわたる闇
 名古屋地方裁判所での公判で佐竹憲吾被告は、事件当日も包丁で息子を脅していたことは認めたが、殺意は否定。包丁が息子の胸に刺さってしまったいきさつについては「覚えていない」とくり返した。

© 文春オンライン 名古屋地方裁判所

 論告求刑で検察側は、「思い通りに勉強しない崚太君の言動が気にくわないと考え、怒鳴り、暴力を加え、脅すなどの行為を長期間くり返し犯行におよんだ。『教育』の名を借りた『虐待』といえ、身勝手な行動の末の犯行」と被告を非難した。
 中学受験をテーマにすることも多い教育ジャーナリストとして、そして心理カウンセラーの資格をもち、「教育虐待」についても取材を重ね 書籍にもまとめている 身として、私はこの事件の真相解明に特段の関心を抱いていた。「教育虐待」とは、「あなたのため」という大義名分のもと、子どもの受容限度を超えてまで行われる過度な教育やしつけのことである。
 ただでさえショッキングな事件であるが、法廷でのやりとりで私にとってことさら衝撃的だったのは、被告人の父親T氏(78)が、「私も息子(被告人)を包丁で脅したことがある」と証言した瞬間だった。さらにはそのT氏も、その父親から教育虐待を受けていたようなのだ。
 私自身が法廷で聞いたこと、見たものを記述しながら、どういうメカニズムで教育虐待が生じ、最悪の結末を迎えたのかを考察したい。以下の記述は、裁判でのやりとりをその場でメモし、主旨を私なりにまとめたものである(※法廷での発言は一字一句正確でない場合があることをご了承いただきたい)。

132名無しさんは神戸学院大:2019/07/20(土) 17:20:10 ID:rsj3WtXY0
名古屋教育虐待殺人事件「中学受験で父親が息子を刺すに至るまで」
文春オンライン おおたとしまさ 2019/07/20 05:30

▼「カッターナイフに怯えて勉強し始めた」
 佐竹被告の実家は祖父の代から薬局を営んでいた。被告人本人も被告人の父親も被告人の弟もみんな同じ名門私立中高一貫校の出身だ。国公立大医学部の進学実績では灘や開成をしのぐ、知る人ぞ知る超進学校である。被害者の崚太君は幼いころからその学校の話を聞かされており、そこを目指して中学受験塾に通っていた。
 佐竹被告は子煩悩な父親だった。しかし崚太君が中学受験塾に通い始めた小学4年生くらいから、崚太君に暴言を浴びせ、暴力を振るい、崚太君が大事にしていたゲーム機を壊すなどするようになる。勉強させるためだった。
 妻のMさんが止めに入ると、「中学受験をしたこともねえヤツがガタガタ言うんじゃねえ」とキレた。Mさんは「大声を聞いた誰かが通報してくれないかと思って、わざと家の窓を少し開けていた」とも証言している。夫婦の会話はほとんどなくなり、食事も洗濯も別々に行うようになっていた。
 あるとき手元にあったカッターナイフを持ちだしたところ、崚太君が怯えて勉強し始めたことに味をしめた。それがあるときからペティナイフになり、包丁になった。犯行に使われた包丁は、普段台所で使用していた包丁ではない。崚太君を脅す目的で購入した包丁だ。
 中学入試本番が迫るとともに、佐竹被告は焦り、崚太君への態度はエスカレートしていった。2016年8月13日(犯行8日前)、崚太君の額近くの頭髪が丸くごっそりなくなっているのをMさんが見つけた。最初は「ぶつけただけ」と説明していた崚太君だったが、Mさんが問いただすと佐竹被告にやられたと打ち明けた。
 Mさんは「ママとおうちを出よう」と提案するが、崚太君は「パパとママといっしょがいいから嫌だ」と言う。Mさんが食い下がると、崚太君は「8月いっぱいまで答えを待って」と言った。
 なぜ8月いっぱいなのか。あるいは夏休みの成果を試すテストで自分がいい成績を取ればすべてが丸く収まると考えていたのかもしれないと私は想像する。

133名無しさんは神戸学院大:2019/07/20(土) 17:22:41 ID:rsj3WtXY0
名古屋教育虐待殺人事件「中学受験で父親が息子を刺すに至るまで」
文春オンライン おおたとしまさ 2019/07/20 05:30

▼犯行2日前、包丁で太ももを刺す
 8月19日(犯行2日前)の夜、佐竹被告は崚太君を連れて車で外出した。帰宅したのは翌日昼前。その間、崚太君は飲み物すら与えられていなかったという。その車の中でのやりとりが、ドライブレコーダーに記録されており、その書き起こしが法廷で公開された。

佐竹被告:書けって言ったら死ぬほど書け。オレが覚えろと言ったことはぜんぶ覚えればいい。てめえ大人を馬鹿にするなっつうのがわからんのか。

崚太君:イタい! イテテ!

佐竹被告:包丁脚についとるだけやろ。何が痛いか。入試やらせてもらってるだろ。

崚太君:痛い!ごめんなさい。
(このとき崚太君は太ももを包丁で刺されていた。)

佐竹被告:オレ、刺すっていったはず。多少痛くてもがちゃがちゃうるせえ。

崚太君:イテテ!

佐竹被告:脚ぐらいですむと思ったのか、糞ガキ。こんな怪我、なんなんだ。

 8月21日、Mさんはアルバイトのため、家を出た。「寝ている崚太の足の裏をくすぐった。それが最後です」。そのあと事件が起き、被告人は崚太君を抱えて病院に連れて行き、「自分が刺した」と説明していた。法廷でMさんは終始むせび泣くようにしてかろうじて質問に答えていた。

134名無しさんは神戸学院大:2019/07/20(土) 17:25:09 ID:rsj3WtXY0
名古屋教育虐待殺人事件「中学受験で父親が息子を刺すに至るまで」
文春オンライン おおたとしまさ 2019/07/20 05:30

▼「中1の1学期で野球部を辞めさせた」
 2019年6月24日、被告人の父親T氏(被害者の祖父)が、弁護側の証人として証言台に立った。以下はそのやりとりの一部抜粋。

弁護人:孫である崚太君はどんな存在でしたか?

T:家の跡継ぎですから、大事な孫でした。

弁護人:証人も被告人と同じ中学・高校を卒業していますね。

T:親の言うとおりに受験して、進学しました。

弁護人:証人の父親はどんなひとでしたか?

T:しつけの厳しいひとでした。親を敬えとか、勉強中叩かれたり、同じような間違い
をくり返したときには竹のモノサシで手を叩かれたり。窮屈で自由のない子ども時代でした。

弁護人:勉強は楽しかったのですか?

T:受験勉強は楽しくありませんでした。親の言うとおりにやっていただけです。高校生になっても窮屈でした。勉強部屋から出られないように、外から閉じ込められたこともあります。

弁護人:薬剤師になったのは自分の意志ですか?

T:薬剤師にはなりたくありませんでした。本当はサラリーマンになりたかった。でも、祖母に頼まれて、薬剤師になりました。

弁護人:2人のお子さんにはどういう職業を望まれましたか?

T:長男の憲吾は薬剤師、次男には医者になってもらおうと望みました。小さいころからそれとなく伝えていました。子どもの付きたい職業にならせてあげたいと思ったことはありません。

弁護人:証人は被告人に対してどのように接していましたか?

T:私がされたのと同じように、非常に窮屈な思いをさせたと思います。我慢強い子でした。

弁護人:被告人に中学受験勉強をさせようと思ったきっかけは?

T:薬剤師にしたいという願望から、無理やりやらせました。

弁護人:被告人の中学受験勉強を見てあげたのですか?

T:薬局の仕事の合間の空いた時間に参考書を予習して、学校から帰ってきた憲吾に教えました。

弁護人:被告人は勉強を楽しんでいましたか?

T:いいえ。仕方なく、一生懸命やっていました。

弁護人:被告人を叩いたり、怒鳴ったりしたことはありましたか?

T:ありました。態度が悪いときや、つまらないミスをしたときに、腹が立って。

弁護人:被告人が志望校に合格したときはどんな様子でしたか?

T:たぶんうれしかったと思います。野球部に入って野球をやれることを喜んでいました。

弁護人:被告人は野球部に入ったのですね。

T:はい。でも、中1の1学期の中間試験でひどい成績をとってきたのでやめさせました。

135名無しさんは神戸学院大:2019/07/20(土) 17:27:10 ID:rsj3WtXY0
名古屋教育虐待殺人事件「中学受験で父親が息子を刺すに至るまで」
文春オンライン おおたとしまさ 2019/07/20 05:30

▼「大学へは進学していません」
弁護人:被告人はそのときどんな様子でしたか?

T:我慢して従ってくれました。悔しそうでした。

弁護人:被告人は大学に進学しましたか?

T:大学へは進学していません。

弁護人:それでは薬剤師になれませんよね。

T:中学校を卒業するころに、一生懸命諦めました。

 本人の意志を無視して何でもやらせてきたT氏が、ここで被告人を薬剤師にする希望を諦めたというのが意外に思えたが、次男に期待をかけたのではないかと私は想像する。逆にいえば、被告人はこのとき父親から見放された。

136名無しさんは神戸学院大:2019/07/20(土) 17:29:13 ID:rsj3WtXY0
名古屋教育虐待殺人事件「中学受験で父親が息子を刺すに至るまで」
文春オンライン おおたとしまさ 2019/07/20 05:30

▼「中学受験生の親はそれほど必死になるものだから……」
 高校生になると父親とはほとんど目も合わせなくなり、いっしょに食卓を囲むこともなくなった。それでも被告人が自由になることはなかった。「帰る時間を制限して怒ったり、子ども部屋のドアを外して好き勝手ができないようにした」とT氏。
 T氏は、補聴器を使用しており、ときどき質問を聞き返すことがあるが、弁護人からの質問には間髪を入れず答えていた。弁護人が「一呼吸置いてから答えてください」と諭す一幕も。頭の回転が非常に速いことがうかがえる。見た目にも、品のある老紳士である。

弁護人:被告人は大学に行かず、どうしたのですか?

T:働くといって家を出て、一人暮らしを始めました。

弁護人:新居の敷金礼金や家賃などはどうしたのですか?

T:私が経済的に補助しました。

弁護人:被告人はどんな仕事をしていたのですか?

T:飲食店や運送会社で働きましたが、長続きはしていませんでした。

弁護人:被告人は結婚してから、事件の起きたマンションを購入していますよね。資金はどうしたのですか?

T:私の父のお金や私の祖母からもらっていたお金を使いました。

弁護人:被告人にとって崚太君はどんな存在でしたか?

T:かわいくてかわいくて、大事に大事に、しっかり育ててやろうと思っていました。(※このとき、いつもは表情を変えない被告人が、眼鏡を外し涙を拭ったように私には見えた。)

弁護人:被告人は崚太君にどんなしつけをしていましたか?

T:一般に出て恥をかかないようなしつけをしていました。厳しく育てたと思います。

弁護人:被告人の収入で、私立中学の学費や中学受験塾の費用を負担できたのですか?

T:私立中学の学費を払うことはできなかったと思います。塾の費用は私が払うと、私から提案しました。

弁護人:被告人の崚太君に対する態度について、被告人の妻のMさんから相談を受けたことはありますか?

T:事件の一年半くらい前から5〜6回ありました。

弁護人:それでどうしましたか?

T:憲吾には荒い言葉はできるだけ使うなと言いました。Mさんには叱られた崚太をケアしてあげてほしいと言いました。

弁護人:被告人の崚太君に対する態度をどう思っていましたか?

T:憲吾は、宝物の崚太のために必死だったと思います。

弁護人:被告人が持っていた包丁で崚太君が亡くなってしまいました。やり過ぎだったとは思いませんか?

T:中学受験生の親はそれほど必死になるものだから、やむを得ないと思います。

弁護人:被告人の社会復帰後どうサポートするつもりですか?

T:私も憲吾も猟奇的なところがある。精神科医の先生にお世話になってしっかり治癒してほしいと思います。(このとき、Mさんがむせび泣く声が法廷に響いた。)

137名無しさんは神戸学院大:2019/07/20(土) 17:32:00 ID:rsj3WtXY0
名古屋教育虐待殺人事件「中学受験で父親が息子を刺すに至るまで」
文春オンライン おおたとしまさ 2019/07/20 05:30

▼「出刃包丁をこたつに突き刺したことがあります」
 検察側からの質問もなされた。

検察:証人は、被告人が崚太君に勉強を教えているところを直接見ていましたか?

T:直接は見ていません。でもホワイトボードが壊れているのは見ました。叩いたり、怒鳴ったりしているということは聞いていました。きついなとは感じて、「できるだけ優しくしてやれよ」と伝えました。

検察:「勉強を教えるのをやめろ」とは言いましたか?

T:言っていないです。

検察:さきほど、胸に包丁が刺さって崚太君が亡くなってしまったことはやむを得なかったと言いましたが、本当にそう思っているのですか?

T:思ってます。(※あまりに堂々と間髪入れずにこの返答だったので、検察側の質問者は一瞬たじろいだ。)若い方々、現代のひとびとからすると、異常かもしれませんが、われわれの時代にはよくあることでした。時代についていけなかったことは悪かったと思いますが、憲吾はそれだけどうしても入れてやりたいと思っていたのだと思います。

検察:証人も被告人に対して刃物を向けたことがあるのですか?

T:あります。出刃包丁を持ち出して、憲吾と次男と妻のいる前で、こたつの天板の上に突き刺したことがあります。

検察:なぜですか?

T:覚えていませんが、憲吾が高校生のころだったと思います。

検察:崚太君に対してはどんな思いですか?

T:内孫ですから、どうしても跡を継いでほしいと思っていました。いまは、遺骨を早く納骨したい。

検察:佐竹家の墓にということですか?

T:それはまだ考えていません。

 なんと被告人自身も、父親から刃物を向けられ脅された経験があったのだ。被告人とその父親の関係性を聞くにつれ、被害者である崚太君と被告人のイメージがどうしても重なり合ってきた。あまりにも悲しい負の連鎖である。

  続く#2 では、被告人の妻Mさんの証言を中心にレポートする。

名古屋教育虐待殺人事件「中学受験で息子を殺された母親の無念」 へ続く
(おおたとしまさ)号 >>130-137

138名無しさんは神戸学院大:2019/08/09(金) 20:53:34 ID:venXyfnw0
水戸署員の拳銃抜き取る 児相でトラブルの家族5人逮捕
産経新聞 2019/08/09 19:19

 水戸署は9日、警察官につかみかかったり、拳銃をホルスターから抜き取ったりしたとして、公務執行妨害の疑いで、茨城県小美玉市栗又四ケ、自営業、小吹光容疑者(73)と、長女で無職の光紗(ありさ)容疑者(27)=水戸市大工町=ら家族計5人を逮捕した。
 逮捕容疑は、6日午後9時15分ごろ、水戸市水府町の県立中央児童相談所で、駆けつけた水戸署員につかみかかるなどし、署員の背後から光紗容疑者が拳銃を抜き出したとしている。拳銃はその場にいた別の署員がすぐに取り返した。
 「児童の保護に納得しない関係者が暴れている」との110番通報を受けて署員が駆けつけていた。児童は5人の親族という。

139名無しさんは神戸学院大:2019/08/13(火) 02:10:34 ID:9aqz.3v20
>>92
野田小4虐待死 傷害ほう助の母に猶予判決
千葉日報オンライン 2019年6月26日 11:08 | 無料公開

 千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が1月、自宅浴室で死亡した虐待事件で、父親の勇一郎被告(41)=傷害致死罪などで起訴=の暴行を制止しなかったとして、傷害ほう助の罪に問われた母親のなぎさ被告(32)の判決公判が26日、千葉地裁であり、小池健治裁判長は懲役2年6月、保護観察付き執行猶予5年(求刑懲役2年)を言い渡した。
 なぎさ被告は初公判で起訴内容を認め、弁護側も事実関係を争わず、「(ドメスティックバイオレンスを受け)勇一郎被告の支配下に置かれ逆らえなかった」と情状酌量を訴え。一方、検察側は「母親の責任を放棄し、虐待に同調しており悪質」と懲役2年を求刑していた。
 起訴状によると、心愛さんが1月24日に死亡する2日前から、勇一郎被告が心愛さんを自宅居間や浴室で立たせ続け、冷水シャワーを浴びせるなどの暴行を加え、強いストレスや飢餓による衰弱状態にさせた際、勇一郎被告の指示で食事を与えないなど犯行を手助けしたとされる。
 勇一郎被告を巡っては、争点を整理する第1回公判前整理手続きが21日に開かれたばかり。次回は7月24日に予定されており、裁判員裁判による初公判が開かれるのは数カ月先になるとみられる。

140名無しさんは神戸学院大:2019/08/13(火) 02:13:07 ID:9aqz.3v20
>>139
野田小4虐待死半年 動機解明、父の発言注目 母、口閉ざしたまま刑確定
千葉日報オンライン 2019年7月24日 05:00 | 無料公開

 野田市立小4の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=の虐待死事件は24日で発覚から半年。父親の勇一郎被告(41)=傷害致死罪などで起訴=に先立ち、傷害ほう助罪に問われた母親(32)の裁判は終わり、千葉地裁の懲役2年6月、保護観察付き執行猶予5年の判決が確定した。公判では、虐待の詳細な経緯や必死に救いを求めた心愛さんの様子が明らかになった一方、わが子を死に至らしめた動機は不明のままとなった。今後、初公判を迎える勇一郎被告は法廷で何を語るのか。真相解明に向け、発言内容に注目が集まる。(報道部・渡邊翔太)
 心愛さんは1月24日に浴室で死亡して倒れた状態で見つかった。母親の判決によると、亡くなるまでの3日間、食事を与えられず、真冬の寒さの中で肌着のみの格好で立たされ続けた。十分な睡眠も取れないまま冷水シャワーを浴びせられてもいた。
 裁判で検察側が提示した母親の供述調書からは、心愛さんが休む間もなく虐待を受けた様子が明らかになった。
 2日前の夜、勇一郎被告は心愛さんを居間の壁に向かって立たせ、ソファに座って監視した。心愛さんは勇一郎被告が寝た隙に寝室に逃れたが、翌朝、勇一郎被告は目を覚ますと連れ戻した。その後も「風呂場で駆け足をしていろ」などと強要。「ここで立っています」と言わせてもいた。
 死亡当日も暴力は続いていた。勇一郎被告は昼すぎに浴室で「5秒以内に服を脱げ」と指示。体力も無くなり脱げずにいた心愛さんに「5、4、3、2、1」と秒読みしながらボウルの冷水をかける行為を数回繰り返した。両足をつかんで背中を反らす「プロレス技」もかけた。
 その後、午後9時ごろ、寒さに震えていた心愛さんに母親は「寝室に入ろうか」と声を掛けた。しかし、勇一郎被告が「だめ」と遮り、再び浴室へ。壁をたたく音が2回鳴り、勇一郎被告の「心愛が動かない」との声が響いた。母親が向かうと、顔が青ざめ動かなくなった心愛さんがいた。
 虐待を受ける間、心愛さんは家庭で唯一のより所となる母親に助けを求めていた。22日には「ずっと立たされていた」と苦しみを訴え。ただ、母親は「夫の虐待に慣れていた。数回暴力も受け、好きなこともあり容認していた」という。
 「なぜ、あなたも勇一郎被告もそこまでのことをした。当時、どういう心境だったのか」。母親は被告人質問で何度も問われたが口を開くことはなかった。心愛さんに抱く気持ちも答えられず、虐待が始まった動機は判然としないまま刑が確定した。
 虐待を「しつけだった」と供述したが、後に「覚えていない」と繰り返すようになったとされる勇一郎被告。初公判での罪状認否や被告人質問で何を語るのか。注目の裁判員裁判に向け、千葉地裁ではきょう24日、第2回公判前整理手続きが非公開で行われる。

141名無しさんは神戸学院大:2019/08/13(火) 02:15:30 ID:9aqz.3v20
>>140
小4女児虐待死から半年、近隣住民の収まらない怒りと “鬼父” 実父の弁明
週刊女性PRIME [シュージョプライム] 2019/08/12 21:00

© 週刊女性PRIME 父親からの虐待を訴えたアンケートの写し(野田市教委提供)

 今年1月、千葉県野田市の小学4年、栗原心愛さん(当時10)が実父からの虐待を受けた末に死亡した事件。
 父親の勇一郎被告(41)は傷害致死罪で起訴されたが、
「第2回公判前整理手続きが7月24日に実施されました>>140。内容は公表していません。次回は9月6日になります。初公判の期日は決まっていません」(千葉地裁担当者)

142名無しさんは神戸学院大:2019/08/13(火) 02:18:03 ID:9aqz.3v20
小4女児虐待死から半年、近隣住民の収まらない怒りと “鬼父” 実父の弁明
週刊女性PRIME [シュージョプライム] 2019/08/12 21:00

▼今でも怒りが収まらない近隣住民
 一方、夫の暴行を阻止できなかった傷害幇助罪で起訴された母親のなぎさ被告(32)の公判は5月16日に千葉地裁で開かれ、その日に結審。6月26日に懲役2年6か月、保護観察付き執行猶予5年の判決が下った。>>139
 法廷で明らかにされたのは、心愛ちゃんが味わった死に至る数日間の、耳をふさぎたくなるようなひどい現実。
 寝室に閉じ込められトイレにも行かせてもらえず、暴行を加えられ、食事も睡眠も与えられず、風呂場で立ったまま駆け足を強要され、1月末に冷水をかけられ……というまるで鬼畜の所業。それを制止せず見ていたなぎさ被告を、検察側は「母親として責任を放棄した悪質な犯行」と切り捨てた。
 近隣に住む女性(70代)は、
「母親なら命をなげうってでも子どもを守るべき」
 と、守りきれなかったなぎさ被告に対する忸怩たる思いを吐露。同じく近隣に住む男性(70代)は、
「“秘密は守ります”と言っておきながら守らなかった学校や教育委員会も許せません。絶対に守ってくれると思って心愛さんは虐待のことを教えたはずなのに」
 と心愛さんを守らなかった周囲の大人たちに憤慨する。執行猶予付きの判決には「納得いきません」(別の70代の女性)、「ちゃんと償ってしっかり生きてほしい」(60代女性)という声もあった。
 事件現場となった自宅には、以前と違うカーテンが引かれて物干し竿も置かれ、新たな住人が暮らし始めていた。駐輪場に止められたままだった心愛ちゃんお気に入りの自転車は、どこにもなかった。

143名無しさんは神戸学院大:2019/08/13(火) 02:20:06 ID:9aqz.3v20
小4女児虐待死から半年、近隣住民の収まらない怒りと “鬼父” 実父の弁明
週刊女性PRIME [シュージョプライム] 2019/08/12 21:00

▼どこか他人事のような、被告の実父
 野田市内の勇一郎被告の実家は、いたるところに大きな蜘蛛の巣が張り、庭の雑草は大人の腰ぐらいまでの高さに伸び、まるで空き家のよう。
「栗原さんちの家族は、事件が発覚した翌日には、どこかへ行ってしまった」
 そう話す近隣住民は、勇一郎被告の実父が、荷物を取りに1週間に1度、時間にして30分程度、自宅に戻っていることを明かし、
「最後に話したのは、なぎささんの初公判の1週間前くらいでした。“ご迷惑をおかけしました。これから本格的な裁判も始まりますので”と言っていました。息子さんが虐待していたことについては“知らなかった”と話し、さらに今回の事件については“夫婦間の問題なので”と、どこか他人事でした。“今はどちらに?”って聞いたんですけどね、“言えない”って。“マスコミに答えると違う方向に話をもっていってしまうので、答えないようにしている”と言っていました」
 一連の事件の過程で、心愛さんのアンケートの秘密を漏らすという大きなミスを犯した野田市教育委員会は、
「今年度は、アンケートの前に個人面談をして、アンケートに書いてくれた気持ちをちゃんと受け止めるからね、と事件の謝罪をしながら担任を通して話をしています。野田市全部の小中学校で、そうやっています。
 心愛さんが在籍していた山崎小、二ツ塚小では、4月にPTA総会、6月にアンケート調査を行うにあたり臨時の保護者会を開き、学校は丁寧な対応をしていくということを伝えました」
 と変化を強調する。
 事件後、担任の計らいで教室に残されていた心愛さんの机は、もう置かれていない。
「心愛さん自身のことを忘れないように、という取り組みについては具体的には何もしていません」
 と前出・教育委員会は話すが、再発防止のためにも、この先ずっと、心愛さんの悲劇を忘れない取り組みが重要だ。 >>141-143

144名無しさんは神戸学院大:2019/08/15(木) 01:48:08 ID:MvAZd9Bc0
子どもを持つと幸福度が下がる日本社会の闇
PRESIDENT Online 筒井 淳也 2019/08/14 06:15

© PRESIDENT Online ※写真はイメージです。(写真=iStock.com/kokouu)

 子どもを持つことで幸福度が下がる「親ペナルティ」を知っていますか?
 家事・育児の分担や家族のあり方を研究してきた立命館大学教授の筒井淳也先生は、「日本の親ペナルティは国際的に見て最大に近い状態にあってもおかしくありません」と指摘します。なぜ、日本では親になることがしんどいのでしょうか。

145名無しさんは神戸学院大:2019/08/15(木) 01:51:24 ID:MvAZd9Bc0
子どもを持つと幸福度が下がる日本社会の闇
PRESIDENT Online 筒井 淳也 2019/08/14 06:15

▼なぜ親になると幸福度が下がるのか
一般的には、子どもを持つと幸福度が下がるとされていて、これを「親ペナルティ」と言います。日本は含まれていませんが、先進22カ国で調査し、多くの国で「親になると幸福度が下がる」という調査結果が出ています。
結婚して親になったほうが不幸になるというのは、生物として悲しいと思われるかもしれません。ただこの調査は、「結婚していて子どもが生まれた前後でどう変わるか」という調査であって、独身でい続ける場合と比べると、結婚している人のほうが幸福度が高いというのが一般的です。
親ペナルティが起こる原因は、「育児に多くの時間やエネルギーが必要になる」「睡眠不足」「仕事と家事育児の両立問題」「質の高い保育サービスを見つけにくい」「お金が必要になるためストレスがたまる」などが挙げられるようです。

146名無しさんは神戸学院大:2019/08/15(木) 01:53:50 ID:MvAZd9Bc0
子どもを持つと幸福度が下がる日本社会の闇
PRESIDENT Online 筒井 淳也 2019/08/14 06:15

▼「親ペナルティ」が一番大きいのはアメリカ
ただ、親ペナルティは支援制度の充実や政策的介入によって和らげられるようです。例えば、保育への補助金などがしっかりしていると、幸福度の減少度合いが小さくなります。
親ペナルティが起こる原因を公的な支援で緩和できている国ほど、幸福度の減少は小さくなります。「親ペナルティ」が無視できるほど小さい国はノルウェーで、一番大きいのはアメリカです。アメリカは育児に対する公的な支援制度がほぼないのです。国が定める育児休業の制度すらありません。保育はほとんど私費負担です。
日本の公的な家族関係社会支出はOECD諸国の中で最低レベルです。ですから、先進22カ国の中でも親ペナルティは最大に近い状態にあってもおかしくありません(※参照「なぜ日本では「共働き社会」へのシフトがこんなにも進まないのか?」)。特に女性の場合は、仕事と家事育児の両立問題が先鋭化していることが大きな原因だと考えられます。

147名無しさんは神戸学院大:2019/08/15(木) 01:56:02 ID:MvAZd9Bc0
子どもを持つと幸福度が下がる日本社会の闇
PRESIDENT Online 筒井 淳也 2019/08/14 06:15

▼高福祉高負担で親ペナルティ無しの国も
技術の進展によってケア労働の負担が減ったとはいえ、共働きの夫婦は何らかの形で家族以外を頼らざるを得ません。もちろん、日本の男性が家事・育児をしないという課題はあります。しかし、それだけで問題が解決するかどうかは微妙だと思います。
北欧やヨーロッパの一部では、育児などのケアサービスのほとんどは公的機関によって提供されています。それぞれの家庭が直接ケアワーカーに報酬を払うのではなく、税金や社会保険料として支払われたお金を使って、政府がケアワーカーを雇用したり、民間企業に委託をしたりして、サービスを提供しています。こういったサービスを「社会サービス」といいます。日本でも、保育においては部分的にこのような仕組みをつくり上げています。
民間のサービスにしてしまうと、低所得者が利用できないぐらいコストが高くなってしまいます。所得格差に関わらず、必要な人が利用できるようにするためには、政府が公的資金でサービスを提供する必要があります。
そのためには、政府からの多額の補助金が必要になります。補助金が少ないと、賃金水準の高い地域で保育士が不足するなどの問題が起こります。実際に、東京都の待機児童数は突出して高くなっています。保育士の報酬を一定以下に抑える必要が出てきてしまうため、「他の仕事をしたほうが稼げる」ようになってしまい、保育士になる人が減ってしまうのです。
ですから、政府からの多額の補助金は、ケアサービスの十分な提供を行うためには欠かせません。例えば北欧社会では、社会サービスを得るために政府に支払う税金や社会保険料はかなり高い水準になっています。「高福祉高負担」が実現しているのです。

148名無しさんは神戸学院大:2019/08/15(木) 01:58:10 ID:MvAZd9Bc0
子どもを持つと幸福度が下がる日本社会の闇
PRESIDENT Online 筒井 淳也 2019/08/14 06:15

▼男性稼ぎ手モデルの限界
「仕事と家事育児の両立」の、仕事の面からも考えてみましょう。親ペナルティを無くすためには、かつての「男性稼ぎ手モデル」と相性が良かった日本的な働き方を改善する必要もあります。
大企業で出世しようと思うなら、配置転換・長時間労働・転勤を受け入れることが前提となります。どこで、どのくらい、どのような仕事をするかについて、会社の指示に従うことによって、たしかに会社はある程度雇用を安定させることができます。他方で、これは共働きの時代にそぐわない働き方だと思います。
例えば、今年19年6月に炎上したカネカの件のように、転勤を受け入れるのは大変です。夫婦のどちらかに転勤が命じられれば、片方の(たいていは女性の)キャリアプランが断絶しやすいのです。また、転勤の可能性があるというだけで、子どもをつくるかどうか、持ち家を買うかどうかの判断などに必要な、生活の長期的な見通しが立てづらいということもあるでしょう。
日本の正社員の、「色んな仕事を、いろんな場所で、時間の制限なく」遂行する働き方は、もともとは女性を職場から排除しようとして普及したものではありません。ただ、副作用として女性の職場での活躍を阻害しているのです。

149名無しさんは神戸学院大:2019/08/15(木) 02:00:10 ID:MvAZd9Bc0
子どもを持つと幸福度が下がる日本社会の闇
PRESIDENT Online 筒井 淳也 2019/08/14 06:15

▼親ペナルティには、あらゆる社会問題が絡んでいる
幸福度は簡単には比較できませんが、冒頭で述べたように独身でい続けたほうが幸せという調査結果はどこにもありません。
結婚して子どもがいないDinksは割合として少なく、世界的に見てもこのグループは一番の「マイノリティ」です。ただ、数は少ないけれど、子どもが生まれた人達よりは幸福度をキープできていると思います。しかしこれは短期的なものである可能性があります。将来的には、「子どもがいない」「寂しい」「老後はどうするか」という不安が勝ってくる可能性はあります。
結局「親ペナルティ」の問題は、仕事と家庭の両立のしづらさや、保育の支援制度の問題など、全ての社会課題が絡んでいます。ですから、それぞれを同時に少しずつ改善していくしかないのです。
---------- 筒井 淳也(つつい・じゅんや) 立命館大学教授 1970年福岡県生まれ。93年一橋大学社会学部卒業、99年同大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得満期退学。主な研究分野は家族社会学、ワーク・ライフ・バランス、計量社会学など。著書に『結婚と家族のこれから 共働き社会の限界』(光文社新書)『仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか』(中公新書)などがある。 ----------。 >>144-149

150名無しさんは神戸学院大:2019/08/19(月) 14:30:32 ID:aM50zWzo0
電気ショック虐待、父親が起訴内容認める 懲役2年求刑
朝日新聞社 2019/08/19 12:10

© 朝日新聞社 福岡地裁小倉支部

 子ども3人に電気ショックを与えて虐待したとして暴行と傷害の罪で起訴された北九州市小倉南区の無職、後藤孝宏被告(46)の初公判が19日、福岡地裁小倉支部であった。後藤被告は起訴内容を認めた。即日結審し、検察側は懲役2年を求刑した。
 起訴状などによると、後藤被告は2月26〜28日、自宅で17歳の長女と13歳の次女の腕に、犬のしつけ用の通電装置で電気ショックを与えた。11歳の長男には、同じ方法で手の甲にやけどを負わせたとされる。
 検察側は冒頭陳述で、後藤被告が子どもたちに勉強やゴミ捨てなどのルールを課し、守れなかった際に「ビリビリ」と称して電気ショックを与えていたと指摘した。検察側の被告人質問で虐待という認識がなかったか問われ、後藤被告は「自分の判断が甘かった」と答えた。弁護側は社会的制裁を受けて反省しているとして、執行猶予付きの判決を求めた。(狩野浩平)

151名無しさんは神戸学院大:2019/09/05(木) 02:30:12 ID:VYmNovog0
>>58 >>60
「ゆるして ゆるしてください」 虐待死 結愛ちゃんのメモ
FNN.jpプライムオンライン 2019/09/04 19:43

© FNN.jpプライムオンライン

覚えたてのひらがなで、懸命につづられた思い。
両親から虐待を受けて死亡した、東京・目黒区の船戸結愛ちゃん(当時5)が残した衝撃的なメモの続きが法廷で読み上げられた。
夫の雄大被告(34)とともに、保護責任者遺棄致死の罪に問われている母親の優里被告(27)。
その裁判の2日目で、証拠として示されたメモは、結愛ちゃんが亡くなる前のおよそ1カ月の間、殴られたり、ほとんど食事を与えられないなど、壮絶な虐待を受けながら書かれたものだった。
「もうおねがい。ゆるして、ゆるしてください。おねがいします。きのうぜんぜんできてなかったこと、これまでまいにちやってきたことをなおす。これまでどんだけあほみたいにあそんだか。あそぶってあほみたいだからやめる。もうぜったい、ぜったいやらないからね」
これまでに一部公開されていた部分では、親への許しを請うような言葉をつづっていた結愛ちゃん。
4日に明かされた続きの部分では、自らを鼓舞するような言葉がしたためられていた。
「ぜったいぜったいおやくそく。あしたのあさは、きょうみたいにやるんじゃなくて、やるんじゃなくて、もうあしたは、ぜったいやるんだとおもって、いっしょうけんめいやって、パパとママにみせるぞ。えいえいおーう。おやくそくだから、ぜったいにおねがい」
ノートやチラシの裏などにつづられたメモは、結愛ちゃんが軟禁状態にあった6畳間から見つかった。
中には、虐待の具体的な状況に触れながら、自分を責めるような記述も。
「きのうパパにおこられたこと。ゆあが、おにさんもおふろもいやっていったから、パパがべんきょうおしえてくれたのに、パパにおれいをいわなかった。おふろのなかでおおきいこえだしたから、とけいができるはずなのに、とけいごまかそうとしたから、べらんだでたたされた」
5歳の娘がつづったこれらのメモの読み上げを、優里被告はハンカチを握り締め、涙を流しながら聞いていた。
4日の裁判では、傷害の罪にも問われている夫・雄大被告の供述調書も読み上げられ、結愛ちゃんを殴った翌日、両目が開かないほど顔が腫れ上がり、以降、死亡する日までぐったりして横たわり続けていたことが明らかにされた。
二度と戻らない娘の命に、優里被告は何を思うのか。
5日から注目の被告人質問が行われる。

152名無しさんは神戸学院大:2019/09/05(木) 20:02:40 ID:VYmNovog0
>>151
「お母さんの助けを待っていた」診察の医師証言、虐待死公判
産経新聞 2019/09/05 18:49

 東京都目黒区で昨年3月、船戸結愛(ゆあ)ちゃん=当時(5)=が両親から虐待を受けて死亡したとされる事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の優里(ゆり)被告(27)の裁判員裁判の第3回公判が5日、東京地裁(守下実裁判長)で開かれた。一家が香川県に住んでいた際に結愛ちゃんを診察していた小児科の医師が証人として出廷し、「結愛ちゃんは助けを待っていた。結愛ちゃんを助けられるのはお母さんだけだった」と証言した。
 証言などによると、平成29年8月に診察した際、結愛ちゃんの太ももにあざがあり、結愛ちゃんは医師に対し、父親の雄大被告(34)=同罪などで起訴=から「蹴られた」と説明した。医師が尋ねると、優里被告は「嘘をつくから」「暴力を辞めると図に乗ってまた嘘をつく」などと話した。
 10月にもあざがあり、結愛ちゃんは医師に「パパにキックされる」「家に帰りたくない」と発言。医師が県の児童相談所に連絡したが、このときは一時保護されなかった。
 優里被告は比較的医師と打ち解けていたようで1、2時間会話することもあった。「雄大被告のしつけが厳しい」「私はわちゃわちゃした(にぎやかな)家庭が理想」と話したり、夫との生活によるストレスから「離婚した方が楽かもしれない」とこぼしたりすることもあったという。
 ただ一方で「私はあほやから」「夫は年上で社交的で人脈があり尊敬できる」とも語っており、医師は優里被告について「自己評価が低く、結局は夫が正しいと考え、暴力も容認している」と感じたと証言。精神科の受診も勧めたが、受診は1度で終わった。
 医師は、一家の東京への転居後もケアを受けられるよう病院を紹介しようと考えていたが、優里被告に転居後の住所が分からないと言われ、紹介できなかった。引っ越しの約1カ月後に優里被告に電話やメールをするなど働きかけたものの、返事はなかった。
 医師は「子供の立場からしたら、暴力を受けること、暴力を受ける環境で育つこと、守られないことも含めて虐待だと思う」と述べ、優里被告の行為も虐待だったとの認識を示した。
 優里被告については「香川にいた頃のお母さんはお父さん(雄大被告)の影響を受けつつも、私の外来に来てリセットできていたと思う。東京ではお父さんだけの環境でしんどかっただろう」と思いやった。
 ただ医師は、結愛ちゃんの代弁者として証言するとした上で「結愛ちゃんはお母さんのことは大好きで、お母さんに助けてほしかっただろうと思う」と指摘。関係機関に相談するなど「大人なのだから手段はあった」とした上で、「お母さんのつらさは理解できるが、罪を軽くしてほしいとは全く思っていない。罪を償って反省して、結愛ちゃんに謝ってほしい」。
 わずかに声を震わせた医師。優里被告もうつむいて涙を流していた。

153名無しさんは神戸学院大:2019/09/06(金) 00:36:01 ID:8yriv4tc0
>>152
「謝り続けるしかない」母親、夫の心理的支配強調 虐待死公判
産経新聞 2019/09/05 20:59

© 産経新聞社 「謝り続けるしかない」母親、夫の心理的支配強調 虐待死公判

 東京都目黒区で昨年3月、船戸結愛(ゆあ)ちゃん=当時(5)=が両親から虐待を受けて死亡したとされる事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の優里(ゆり)被告(27)の裁判員裁判の第3回公判が5日、東京地裁(守下実裁判長)で開かれた。優里被告は被告人質問で「結愛に謝り続けることしかできない」と話した。
 優里被告は冒頭、「結愛に『ごめんなさい』以上の言葉が見つからない」と涙声で切り出し、証人として出廷した児童相談所職員や医師らに対し「結愛を守ってくださった。感謝の気持ちでいっぱい」と述べた。
 優里被告は「夫の命令は絶対で、背くと結愛に被害が及ぶ。ロボットのように言うことを聞くのに必死だった」と、夫の雄大(ゆうだい)被告(34)=同罪などで起訴=の心理的支配下にあったと強調。「当時はDV(ドメスティックバイオレンス)という認識はなかった」とした。
 優里被告は、入籍直後から雄大被告の説教を毎日1時間以上受けていたと説明。反論すると「お前のために言っている」「育児もろくにできないくせに口出しするな」と言われたという。頭をたたかれたり、ほおや耳をつかまれることもあった。「反省をもっと違う態度で示せ」と言われ、自分の髪の毛を引っ張ったり太ももをあざができるまでたたいたりしたこともあったと明かした。
 説教で満足しなければ結愛ちゃんに矛先が向くことが多く、「雄大(被告)がストレスなく過ごせる環境が、結愛が安全に過ごせる場所」と考え、徐々に反発しなくなったと供述。雄大被告の結愛ちゃんへの暴行を初めて見たのは平成28年11月ごろで、結愛ちゃんが香川県の児相に初めて一時保護される約1カ月前。その後、虐待がエスカレートしていったという。
 雄大被告は優里被告の両親を侮辱していたといい、「親には相談できなくなった」。死亡直前も、病院に連れて行けば「怒られるどころじゃ済まないと思った」といい、誰かに助けを求める考えは「浮かばなかった」と述べた。

154名無しさんは神戸学院大:2019/09/07(土) 01:32:18 ID:huc.8Fi.0
「一番大切な宝物」「ごめんね、会いたい」虫歯治療2歳児死亡 父親涙の陳述 損賠訴訟初弁論
毎日新聞 2019/09/06 19:53

© 毎日新聞 叶愛ちゃんの遺影を持って福岡地裁に入る両親=福岡市中央区で2019年9月6日午後1時34分、宗岡敬介撮影

 麻酔薬を使った虫歯治療後に容体が急変して死亡した長女(当時2歳)の両親が、適切な処置を怠ったとして福岡県春日市の歯科診療所の元院長や担当歯科医らに計約1億500万円の損害賠償を求めて福岡地裁に提訴した。6日は同地裁(松葉佐隆之裁判長)で第1回口頭弁論があり、父親(33)が「子供の命が失われないようにしてほしい」と涙ながらに意見陳述した。
 死亡したのは、同市の山口叶愛(のあ)ちゃん。元院長らは弁論でいずれも請求棄却を求めた。
 訴状によると、叶愛ちゃんは2017年7月1日、歯科診療所で虫歯治療のため身体拘束具を付けられ初めて局所麻酔された。担当歯科医は血圧や脈拍などを計測するモニターを付けることなく治療を始め、呼吸が途切れるなどの異変があったが状態を確認せず、処置を終えて退室した。
 母親(27)が叶愛ちゃんを抱きかかえた時は目の焦点が合わず、両腕が伸びきるなど体が硬直。父親が元院長に異常を訴えたが「よくあること」と言い、経過観察を指示するだけだった。
 その後、叶愛ちゃんは激しくけいれんするなどし、別の病院へ救急搬送されたが、2日後に死亡した。死因は低酸素脳症だった。
 両親は、低酸素脳症は麻酔薬リドカインの急性中毒によるものと主張。歯科医の処置には麻酔中毒を生じさせた過失があり、元院長には医療事故を防止する診療体制や救急対応などに問題があったとしている。
 父親は意見陳述で「叶愛は私たち家族にとって一番大切な宝物でした。時間がたつほど、しっかり守ってあげられなくてごめんね、会いたいという思いが込み上げてきます」などと訴えた。
 叶愛ちゃんの死亡を巡っては、福岡県警が3月、元院長を業務上過失致死容疑で福岡地検に書類送検した。【宗岡敬介】

155名無しさんは神戸学院大:2019/09/07(土) 01:37:35 ID:huc.8Fi.0
>>153
「ボロボロにして死なせた」=母、暴力看過認める-5歳女児虐待死・東京地裁
時事通信社 2019/09/06 19:48

 東京都目黒区の船戸結愛ちゃん=当時(5)=が虐待死した事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の優里被告(27)の裁判員裁判が6日、東京地裁(守下実裁判長)であった。優里被告は被告人質問で、結愛ちゃんに対する父親雄大被告(34)=傷害罪などで起訴=の暴力を容認し、「ボロボロにして死なせた」と語った。
 優里被告は結愛ちゃんが死亡する直前まで、体にあった170カ所以上のあざや傷に気付かなかったとし、「親子関係が築けておらず、結愛は私に言えなかったんだと思う」と説明。雄大被告の暴力は2016年に始まったが、「体を張って止めたことはない。結果として(暴力を)容認してしまった」と述べた。

156名無しさんは神戸学院大:2019/09/07(土) 01:46:53 ID:huc.8Fi.0
熊本県警巡査自殺で公務災害申請 遺族「過労が原因」
共同通信社 2019/09/05 12:34
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/446/1508401010/144

157名無しさんは神戸学院大:2019/09/09(月) 13:30:21 ID:b32TAn4.0
上智大生殺害から23年 「犯人絶対許さない」と父
共同通信社 2019/09/09 08:52

 東京都葛飾区で1996年、上智大4年小林順子さん=当時(21)=が自宅で殺害、放火された事件から23年となった9日、順子さんの父賢二さん(73)が「若者の尊い命と夢と希望を無残にも奪った犯人を絶対に許すことはできない」とするコメントを出した。
 コメントでは「犯人がどこかで今もなお生きながらえていることを思うと、いてもたってもいられない」と訴えた。昨年体調を崩したことを明かし「存命中に事件が解決することを願わずにいられない」としている。
 9日午前には現場の自宅跡地での献花式や情報提供を求めるチラシ配りが予定されていたが、台風15号の影響で中止になった。

158名無しさんは神戸学院大:2019/09/09(月) 17:00:05 ID:b32TAn4.0
>>155
目黒女児虐待死 検察側、母親の優里被告に懲役11年求刑
毎日新聞 2019/09/09 15:46

© 毎日新聞 東京地裁などが入る裁判所合同庁舎=東京都千代田区で2018年11月29日午後0時47分、伊藤直孝撮影

 東京都目黒区で2018年3月、船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5歳)が死亡した事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の優里被告(27)に対し、検察側は9日、東京地裁で開かれた裁判員裁判で、懲役11年を求刑した。
 検察側によると、優里被告は12年に結愛ちゃんを出産した後に当時の夫と離婚し、16年4月に雄大被告(34)=保護責任者遺棄致死と傷害の罪で起訴=と再婚。同年11月、2人の間に長男が生まれ、この頃から結愛ちゃんに対する雄大被告の暴行が始まった。結愛ちゃんは児童相談所に2度、一時保護された。
 一家が18年1月に香川から東京都目黒区のアパートに転居すると、虐待はエスカレート。結愛ちゃんはほぼ外出させてもらえず、殴られたりベランダに立たされたりしたほか、食事も十分に与えられなくなって衰弱し、3月2日に敗血症で死亡した。死亡時の体重は同年齢の標準より6キロ近く軽い12・2キロで、170カ所以上の傷やあざがあったという。
 検察側は、優里被告が虐待の発覚を恐れて病院に連れて行かず、放置したと主張している。
 一方の弁護側は、罪の成立は争わないとしつつ、雄大被告から心理的なドメスティックバイオレンス(DV)を受け、精神的な支配下にあったと訴える。
 優里被告は被告人質問で、再婚後に雄大被告から説教が繰り返されるようになったと説明。雄大被告の命令は絶対で「ロボットのように聞いていた」とし、反発して怒らせると結愛ちゃんに怒りが向くため、結愛ちゃんの衰弱を見過ごしたとしている。
 公判では、結愛ちゃんがノートや紙片に書いた言葉が読み上げられた。「もうおねがい ゆるして ゆるしてください」と懇願するようなメッセージのほか、「あしたのあさはきょうみたいにやるんじゃなくて パパとママにみせるぞってきもちでやるぞ えいえいおー」と自らを奮い立たせたようにも読める文章も残っていた。【巽賢司】

159名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 00:20:24 ID:aCP/2oqI0
>>158
「太ったから締め直す」食事制限に暴行…結愛ちゃんの最期
産経新聞 2019/09/09 19:29

© 産経新聞社 「太ったから締め直す」食事制限に暴行…結愛ちゃんの最期

 東京都目黒区で昨年3月、船戸結愛ちゃん=当時(5)=が両親から虐待され死亡したとされる事件で、保護責任者遺棄致死の罪に問われた母親優里被告(27)の裁判員裁判が9日、東京地裁であり、検察側は懲役11年を求刑、弁護側は懲役5年が相当だと主張し結審。判決は17日に言い渡される。
 これまでの船戸被告の公判では、元夫の雄大被告(34)=同罪などで起訴=による暴行や過剰な食事制限などにより、結愛ちゃんが日に日に衰弱し、息を引き取るまでの経緯が明らかにされた。
 結愛ちゃんは香川県に住んでいた平成28〜29年、自宅の外に放置されていたため香川県警の通告で児童相談所が2回一時保護。いずれの際にも体にあざがみつかり、病院のカルテには、結愛ちゃんが「お父さんのキックがいっぱいある。おなかもキックされたよ」と話した記載があった。
 30年1月に東京都目黒区に転居後、雄大被告は「結愛が少し太っちゃっている」「だれている」「もう一度締め直す」などと言って結愛ちゃんへの食事を厳しく制限し、1日に汁物1杯の日もあったという。
 2月、優里被告は、雄大被告が結愛ちゃんの目の付近をたたく暴行を目撃。翌朝、結愛ちゃんの目が大きく腫れていたため、「顔がめっちゃ腫れてるんやけど」と雄大被告に言うと、「ボクサーみたいだな」と笑われたという。優里被告はその時の感情を「心を覆っているものにひびが入って音も聞こえなくなった」と表現した。
 それでも小学校に通い始めれば「結愛も楽しく過ごせると思っていた」といい、4月まで「頑張ろうね」と励ましていたという。ところが結愛ちゃんは2月27日ごろから嘔吐(おうと)を繰り返すなど衰弱が顕著になる。病院に連れて行こうと考えたが、雄大被告から「あざが消えたら行く」と言われ、あきらめた。
 3月1日、優里被告が久しぶりに結愛ちゃんを風呂に入れると、全身がやせ細っていた。優里被告は直視できないほど驚く一方で、「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせた。
 亡くなったのは翌2日。死亡時の体重は標準より6キロも軽い12・2キロで、2カ月で4キロ以上減った。肌は土気色に変色し、体には古いものから新しいものまで170個以上の傷やあざが残されていた。
 結愛ちゃんの部屋には「いきがくるしくなるまでうんどうをする」「たいじゅうをはかる」などの“約束事”が書かれた貼り紙が多数あった。ノートには「もうおねがい ゆるして」との記載のほか、雄大被告に怒られたこととして「おべんきょうおしえてもらったのにおれいをいわなかった」などの記載もあった。貼り紙やノートの記載は、優里被告が、雄大被告を怒らせないよう結愛ちゃんと一緒に書いたという。

160名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 13:59:53 ID:aCP/2oqI0
>>159
なぜ結愛ちゃんを救えなかったのか。目黒・虐待死事件で明らかになった社会の抜け穴
FNN.jpプライムオンライン 2019/08/17 土曜18:00

© FNN.jpプライムオンライン
© FNN.jpプライムオンライン

2018年3月、東京・目黒区で5歳の船戸結愛ちゃんが死亡した虐待死事件。
搬送される結愛ちゃんを目撃した人は、「女の子がいた事自体知らなくて。運ばれた女の子を見たときに、顔色が完全に土色みたいになっていて…。あからさまに細すぎだろって、足とかちょっと細すぎっていうのが…」と、ひと目で感じた異常さを語っていた。
事件後、国会に児童虐待防止法の改正案が提出され、今年6月に参院本会議で全会一致で可決し、成立。親の体罰が禁止されるなど、この国のシステムを変える“きっかけ”となった衝撃的な事件だ。

© FNN.jpプライムオンライン

161名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 14:12:55 ID:aCP/2oqI0
>>159 >>16
なぜ結愛ちゃんを救えなかったのか。目黒・虐待死事件で明らかになった社会の抜け穴
FNN.jpプライムオンライン 2019/08/17 土曜18:00

© FNN.jpプライムオンライン
© FNN.jpプライムオンライン

2018年3月、東京・目黒区で5歳の船戸結愛ちゃんが死亡した虐待死事件。
搬送される結愛ちゃんを目撃した人は、「女の子がいた事自体知らなくて。運ばれた女の子を見たときに、顔色が完全に土色みたいになっていて…。あからさまに細すぎだろって、足とかちょっと細すぎっていうのが…」と、ひと目で感じた異常さを語っていた。
事件後、国会に児童虐待防止法の改正案が提出され、今年6月に参院本会議で全会一致で可決し、成立(>>105)。親の体罰が禁止されるなど、この国のシステムを変える“きっかけ”となった衝撃的な事件だ。

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162名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 14:15:00 ID:aCP/2oqI0
なぜ結愛ちゃんを救えなかったのか。目黒・虐待死事件で明らかになった社会の抜け穴
FNN.jpプライムオンライン 2019/08/17 土曜18:00

事件のことを報道で知った時、誰もが考えたに違いない。
「結愛ちゃんを救うチャンスがあったのではないか?」
「なぜ社会はあれほどの虐待に気づかなかったのか?」
その答えを出すために、加害者である父・船戸雄大被告(逮捕時33歳)の半生をたどった。
誰もが目もそむけたくなる程の虐待を行い、世間には「鬼畜」「悪魔」と呼ばれた船戸雄大という男は、一体どんな人物だったのか?

163名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 14:17:00 ID:aCP/2oqI0
なぜ結愛ちゃんを救えなかったのか。目黒・虐待死事件で明らかになった社会の抜け穴
FNN.jpプライムオンライン 2019/08/17 土曜18:00

▼“社交性”が高く、皆の中心だった雄大

© FNN.jpプライムオンライン

「不思議な感覚でしたね。違う人を見てるような感覚です」
事件後、小学校の同級生はこう語った。
北海道札幌で育った雄大は、バスケに熱中する誰もが羨むヒーローだったという。
「プロになれるんじゃないかという感覚は小学生ながらでもありました。多分次元が違ったと思います。皆彼から教えてもらうとか、そういうレベルです。そこら辺の先生より、体育の先生より上手みたいな」
万能感に満ちた少年時代のみなぎる自信は、「日本人初のNBA選手になる」と卒業文集にも刻まれていた。
また、その同級生は「もう話題の中心というか、遊ぶ時の中心っていうか。明るくて楽しい友達っていう感じですかね」と、雄大には人を惹き付ける力があったと当時を振り返った。

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2003年4月、大学進学のため東京に出てきた雄大。
当時の親友は事件後、「あいつだったらそんな事せんやろうと思うところもあるので」と目頭を押さえた。
「バスケもうまかったです。試合とかでも結構怒られてましたけどね、『お前それちゃんとしろよ』みたいな。何かと色々やってくれましたね。体育館取ってくれたりとか、チームに連絡したりとか」
大学でもバスケサークルのリーダーで、世話焼きなまとめ役だったという。
雄大は卒業後も東京に残り、2007年4月、通信関係の大企業に勤めるようになる。
仕事もでき上司の評価の高い。世話好きな性格はここでも顔を出し、同期会ではいつも幹事を引き受けた。友人も、親しければ皆自宅に呼ぶ、雄大の“社交性”の高さ。
雄大の身近にいた人たちが、口をそろえて語るのは、いつも仲間の輪の中心にいる、私達からすると意外な素顔だった。
点々と生活の場を変えていく雄大

© FNN.jpプライムオンライン

そんな雄大は、1〜2週間に一度は通っていた行きつけの飲み屋で「仕事を辞めたい」と言い出すようになっていた。相談をしていたのは、雄大被告が兄のように慕っていた男性だ。
「『今の仕事が飽きちゃった』っていうのは聞いて。『辞めたい辞めたい』と言っていて、『もう通信関係の仕事はやりたくない、他の仕事がしたい』って。具体的に何かということは聞いてないけど」
飽きっぽい性格だったのだろうか。
雄大は勤め先に地元への異動を希望し、2014年5月には願いは受け入れられ、札幌に戻ることになった。
ところが――
「最初は自分の会社に普通に勤めていたけど、すぐに辞めましてね。それで夜のすすきので、紹介じゃないと行けないような高級クラブのボーイをやるって言って。なんでいきなりそんなところで働くんやと思って。先は全く見えないんだろうなと思いましたけどね…」
当時そう思っていたという親友は、「アンダーグラウンドな感じの人たちに憧れていたというのはあるかもしれないですね」と、理解も示した。
自尊心が強い雄大は、ありきたりな人生を嫌ったのではないか、と。

© FNN.jpプライムオンライン 高松市の繁華街

しかしクラブでのボーイ生活もすぐに終わることとなった。
北海道行きからわずか1年後の2015年には香川県へ。
親友は「香川に行ったのは、友達が『ちょっとお店が困ってる』って言うんで、雄大は手の届かない範囲でも人を助けようとする心があるから、困ってる人を助けたいということで、香川まで行った」と、雄大なりの大義名分があったと言う。
キャバクラの人手が足りない。
そう請われ、高松の繁華街でボーイとして働き始めた雄大。
ここで3人は出会ってしまった。

164名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 14:19:02 ID:aCP/2oqI0
なぜ結愛ちゃんを救えなかったのか。目黒・虐待死事件で明らかになった社会の抜け穴
FNN.jpプライムオンライン 2019/08/17 土曜18:00

▼出会ってしまった3人

© FNN.jpプライムオンライン

大学時代から11年を過ごした東京を離れ、故郷・札幌での転職、縁もゆかりもない香川にきた雄大。
香川に来てからも東京で兄のように慕う男性には連絡を取り続けていた。
「しばらくして香川から連絡があったんですよ。結構2カ月に1回くらい頻繁に連絡が来てたんですよ。電話とかLINEでも」
2016年には、その男性にこんなLINEを送っていた。

© FNN.jpプライムオンライン
© FNN.jpプライムオンライン

「香川で今付き合っとる仔と籍を入れることが決まりました…(笑)」
「田舎で子供と3人暮らしです(笑)」
「とりあえず今は派遣なんで近場で就活しよります★ まぁ金はないですけど幸せは幸せです(* ̄▽ ̄*)」
「ついでにお腹に子供も出来まして…9月末には2児のパパになります」
「まぁとりあえず家族持ってしまったんで、大人しく働きます(ノД`)…」
(原文ママ)
勤務するキャバクラで働いていた、シングルマザーの船戸優里(事件当時25歳)被告と、3歳の娘・結愛ちゃんと出会い、LINEからは幸せそうな雰囲気が溢れている。
優里との関係が店にばれ、キャバクラを追われた後、3人の暮らしが始まっていた。
親友も、「雄大がバスケするって言って、こっちにいるバスケの連中と練習したこともあります。その時に2人(優里被告と結愛ちゃん)も付いてきて。試合の横を結愛ちゃんが走ったりして、ボールとか触って遊んでいましたね。奥さんはずっと体育館に座ってるみたいな、大人しい感じかな。でも雄大は優里さんのことを好きでしたよ絶対。あいつは好きになったら結構一途なんで」と、その頃の幸せな3人の姿を目の当たりにしていた。

© FNN.jpプライムオンライン

2人目の子を授かったことに腹をくくったように、地元の優良企業である食品会社の面接を受けた雄大は、すぐに採用が決まった。
勤務先の上司は、「家族ができるのでやらなきゃいけないという、本人も覚悟を決めて面接に望んでましたので、非常に印象は良かったし、やる気というか熱意がよく見えたっていうのはありますね」と、当時の印象を語る。
しかし、こうした外向きの顔とは裏腹に、近所の人々は不穏な空気を感じ始めていた。
ある女性は、「お母さんがいなくなると、結愛ちゃんがバーっとすごい勢いで怒鳴られているのを聞いて、お母さんいなくなると(雄大被告は)態度が豹変するのかなって。そのうちパパって呼びだすようになったので、あっ結婚したんだって」と話す。
同居と同時に始まっていた結愛ちゃんへの虐待。
怒鳴り声はやがて聞き捨てならない音へとエスカレートしていった。
「お風呂場からバシャバシャ聞こえて、顔をつける練習か何かをしていて。ちょっと激しめだったんで普通じゃないなって思って、結愛ちゃんが『やめて』」って。これ危なくない?って児童相談所に電話して」
その時、初めて社会は結愛ちゃんへの虐待に気づいた。

165名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 14:21:04 ID:aCP/2oqI0
なぜ結愛ちゃんを救えなかったのか。目黒・虐待死事件で明らかになった社会の抜け穴
FNN.jpプライムオンライン 2019/08/17 土曜18:00

▼救えなかった香川での生活

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通報を受けた児童相談所は、幼稚園や市の協力を仰ぎ、一家の見守りを開始。
幼稚園が結愛ちゃんの体に痣を発見したのがこの頃だ。
しかし、雄大は職場にも親しい知人にもそんな素振りを見せてはいない。
職場では愛妻弁当を持ってきて男性陣から羨ましがられ、パソコンの使い方を教えるなど、同僚の評判はよかったという。
兄のように慕う男性にも「『子供の行事も出てます』って。運動会行ってるとか。バザー行ってるとか。『ちゃんとお父さんやっているのか?』と聞くと『やっています』と。それは楽しそうに話してたかな」と、虐待の影は見せなかった。
そんな中、雄大はついに一線を超える。
2016年12月25日、凍てつくようなクリスマスの夜だった。
「ピンクの薄いパジャマの上下で、裸足だったんですね。夜の9時くらいだったんですけど、『ご飯食べてない』って。裸足で放り出してるのはひどいと思って、冷たかったので背中をさすってあげて、少しでも暖かくなればと。警察待ってる間に『お家に帰る?』って聞いたんですけど『帰りたくない』ってはっきり言われたので…」

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このとき結愛ちゃんの唇からは血が流れ、おでこには痣。児童相談所は結愛ちゃんの安全を優先し、一時保護に踏み切った。
しかし書類送検されたものの不起訴となった雄大は、大学時代の親友にこう話している。
「結愛ちゃんを外に出してたら泣いていて、近所の人に通報されて、警察来て面倒くさいというか、その対応が大変だ、みたいなこと言っとったんで。そんな事あるんだと思って」

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児童相談所の職員の家庭訪問などを条件に、2カ月ほどで一時保護が解除され、自宅に戻った結愛ちゃん。
しかしわずか1月半後の2017年3月19日、再び寒空の下、一人で外に出されていた結愛ちゃんを警察が発見。2度目の一時保護となった。
このとき結愛はちゃんは、顎の下の内出血に、腹部の強い打撲、腰の骨と腿にも外傷が認められた。

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これを受けて医療機関は児童相談所に、一時保護から施設入所に切り替えるように進言。家庭裁判所が承認すれば保護者の同意なしで施設に入れることができる『児童福祉法28条』の申し立てを提案した。
しかし、結果としてそれは叶わなかった。
事件後、香川県がまとめた報告書には、その反省が書かれている。

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児童相談所の役割は、保護者と子供を引き離す「介入」と、子育てを助ける「援助」という、相反する二つの側面がある。
しかし家庭裁判所に申し立てをすると、その事実が保護者に知られてしまう為、万が一承認されなかった場合、保護者との信頼関係は一気に崩れてしまう。
結愛ちゃんの場合も、怪我の程度から家庭裁判所が申し立てを認めないリスクがあった。
そのため香川児相は介入を断念してしまったのだ。
結局2度目の一時保護も、結愛ちゃんが指定された病院に通うことを条件に、4カ月で解除されている。
そして家庭内の抑止力となるべき、母親・優里被告の怒る声も近所の人に聞かれていた。
「結愛ちゃんが時計の勉強をしているのが聞こえて、お母さんが『なんでできんのや!』みたいな。『あんたがそんなんやけんママがパパに叱られるやろ』って怒ってて。お母さんもお父さんを怖がっているんだろうなって」
絶望的な状態だった。

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厚生労働省の検証報告書には、雄大は優里に対してもDVの疑いがあり、支配的であったと記されている。
唯一の救いは、2017年8月頃から結愛ちゃんの病院通いが始まり、雄大の暴力が減っていたことだった。結愛ちゃんの心と体もこの時期、少しずつ回復していったという。
一方で、こうして多くの機関に見られているという感覚は、雄大に過度のストレスを与えていたのかもしれない。
近所の人は、階段を逃げるように走って降りたり、接触を避けるように車から出てこないような雄大の姿を見ている。どんどん内にこもってしまっているように見えた雄大を不安に思っていたという。

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近所の目に追い詰められていく雄大は、2017年3月、幼稚園からも結愛ちゃんを退園させる。
社会との糸はまた一本が切れ、雄大はまたしても逃げ道を探し始める。
「その時また連絡が来たんですよ。仕事をやめたいと。田舎だから話も色々すぐ広まっちゃうし住みにくいと。だから東京に戻りたいという話は連絡があったんです」
再び東京に戻るという、結果的に最悪の結末につながる決断だった。

166名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 14:24:42 ID:aCP/2oqI0
なぜ結愛ちゃんを救えなかったのか。目黒・虐待死事件で明らかになった社会の抜け穴
FNN.jpプライムオンライン 2019/08/17 土曜18:00

▼周囲が事件に気がつけなかったワケ

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職場の上司には、こう語っていたという雄大。
「結愛ちゃんがとにかく人見知りがひどくて、全くご近所の人にも挨拶もできないし、そういったところを今のうちに直したいと。タイミング的には小学校1年生から新しい小学校に行かせたいので、もう辞めるのが今しかできない。12月まで仕事を続けて、年明けにはもう東京にいくというですね」
しかし大学時代の親友は「職に関して言うと、紹介してくれたりっていうのが多分あるはずだっていうのがあいつの認識なんですよ。何かは絶対にあるって。具体性が全く無いというか安易というか…」と明かす。
この東京への逃避行が、香川で作られた包囲網を安々とくぐり抜けてしまった。
2018年1月8日、目黒区内に部屋を借りた雄大は、早速近所のバーに顔を出していた。その店主に対し、芸能マネージャーになりたいと話していた。
「この界隈のことを知りたいとか、前の仕事を辞めて新たなスタートを切ろうと思って来ましたと。『実は僕は芸能界に興味があって、芸能マネージャーをやろうと思ってる』と。自分のお尻を叩いて頑張っていくんだって、希望に満ちて来たんだろうなということは、表情も無邪気でしたからね」
「一週間後に奥さんとお子さんがいらっしゃると。『上の子が今度小学生なんですよ、でも僕の自分の子供じゃないんですよ』って言うことはおっしゃってました。でも『今度小学校1年生で入学なんで』っていうのは、ちょっと嬉しそうに話してましたから、可愛がってらっしゃるのかなという風に素直に思いましたけどね」
どこから見てもいい父親。
外ではそんな顔を見せていた雄大。

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2018年1月23日、東京へやってきた結愛ちゃんの直前の体重は16.6kgだった。
雄大からしばらく離れ、せっかく元気になっていた結愛ちゃんは、この日から灯りも暖房もない部屋に一人閉じ込められることになる。
2DKの物置代わりの部屋で、一人寝起きさせられ、外へ出ることは叶わなかった結愛ちゃん。そこからの毎日は報道で伝えられた通りだ。

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・午前4時、自分でかけた目覚まし時計で1人起床
・ノートに体重を記録
・ひらがなの練習が日課
・朝食スープ1杯
・昼食ご飯茶碗3分の1
・夕食ご飯茶碗2分の1
・言うことを聞かなければ1日1食
そんな仕打ちの一方で雄大は、近所の住民に挨拶をして打ち解け、結愛ちゃんを除いた家族3人で近所の神社での豆まきにも参加していた。
かけ離れた“表”と“裏”の顔。
外食でも幼い弟だけが一緒だった。
「お父さん、お母さん、お子さんと座ってたね。子供にも普通に食べさせてあげてたね。見た感じ本当仲がいい家族って感じ、3人はね。結愛ちゃんは友達のところに預けているって聞きましたけど」
こうして近所の誰もが、結愛ちゃんへの虐待に気づけなかった。

167名無しさんは神戸学院大:2019/09/10(火) 14:27:00 ID:aCP/2oqI0
なぜ結愛ちゃんを救えなかったのか。目黒・虐待死事件で明らかになった社会の抜け穴
FNN.jpプライムオンライン 2019/08/17 土曜18:00

▼起きてしまった事件と変わっていく社会
2018年2月9日、香川から引き継いだ東京の児童相談所が自宅を訪問したが、母親の優里から、結愛ちゃんとの面会を拒否され、5分ほどで帰っている。
そしてこのとき、香川での児童福祉司による指導が解除。怪我の写真や今後の危険性を評価する書類も引き継がれることはなかった。
東京の児童相談所は緊急性の高さを見抜けず、結愛ちゃんの叫びは都道府県をまたぐシステムの中でかき消され、虐待はエスカレートしていく。

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氷のようなシャワーを浴びせられ真冬のベランダに出された足は、しもやけだらけだったという。捜査では部屋からも風呂場からも結愛ちゃんの血痕が見つかっている。
5歳の彼女は一人ノートに謝り続けた。
ママ もうパパとママに いわれなくても
しっかりとじぶんから きょうよりかもっと
あしたは できるようにするから
もうおねがい ゆるして
ゆるしてください おねがいします
きのう ぜんぜんできてなかったこと
これまで まいにちやってきたことを なおす
ぜったい やくそくします
もうあしたは ぜったいやるんだと おもって
いっしょうけんめいやる
やるぞ

事件発覚まで直前の2月20日、母・優里は結愛ちゃんが通う小学校の入学説明会に出席していた。それは結愛ちゃんがノートに体重を書くことができた最後の日だった。
後に雄大は、浴室内で娘の顔面を殴ったと供述している。
東京の児童相談所が結愛ちゃんに会えていないことを知り、香川の病院が慌てて電話をかけたのは翌日の2018年2月21日。
「心配な家庭」と、リスクの高さを伝えた。
しかしこの時、すでに結愛ちゃんは食事も受け付けず、起き上がることさえできなかった。
それでも雄大はかつての同僚達と飲み会に出かけ、「娘が言うことを聞いてくれない」「小学校にあがるので、ちゃんとしつけないといけない」などと話していたという。
近所の住民も事件の数日前、「ご主人が上から小さな子を抱いて帰ってきて、挨拶して、保育園が決まりましたっていうそんな報告を受けて、上の子は小学校なんですよって」と普段どおりの雄大の姿を目にしていた。
こうして全ての目をすり抜けていった雄大の“社交性”。

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3月2日午後6時29分、119番通報したのは雄大自身だった。
「食事をとらず嘔吐し、心臓が止まっているようだ」と通報したという。
近所の住民は、「まず消防車が来た時に、お父様が上から『こっちの部屋です』って案内されてたのはチラッと上から拝見して。慌てた様子で」とその時の様子を話す。
午後6時59分、結愛ちゃんは肺炎からの敗血症で死亡が確認された。
16kgあった体重は、東京でのたった一月余りで12.2kgになっていた。
翌3日、船戸雄大被告を、傷害の容疑で逮捕。
「言うことを聞かず、数日前に拳で殴った」と供述していた。
6月8日には、母・船戸優里容疑者を保護責任者遺棄致死の容疑で逮捕。
「自分の立場が危うくなるのを恐れて、見て見ぬふりをした」と話した。

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兄のように慕われていた男性は言う。
「事件のことだけを思うんであれば多分会わない。雄大として見るのであれば会う」
大学での親友は言う。
「事件があった最初はお前も同じ目に合わせてやるって思ってたんですよ。日が経つと、それも違うかなっていう」
小学校の友人は言う。
「香川に行ったりとかしてたみたいなんで、そこで多分友人関係がリセットされたとか考えると、同情はもちろんしないですけど、相談する相手がいれば変わってたんじゃないかなとは思います」
香川の通報者は言う。
「警察から『以前通報していただいた件なんですけど覚えていらっしゃいますか?』っていう電話が来て、『実は亡くなったんです』って言われて。もう返す言葉がなくてただただ涙が出てくるだけで」
香川で結愛ちゃんを診察していた主治医は言う。
「雄大被告もどこかでSOSを出しているはずなんです。そこを思ったら、ここまで親がしてしまう前に、なんかできるのではないかといつも思います。お父さんが加害者やから、お父さんに何か入らないと、再発の予防には一つもならないんです。このお父さんに直接入れるのって児相しかないんですよ。そこはやっぱりすごい専門性がいるところだと思うので、システムを変えていかないといけないと思います」
冒頭でも書いたとおり、この事件をきっかけに児童虐待防止法の改正案が成立した。
・しつけ名目の体罰を禁止
・一時保護と保護者支援の担当を分離
・児童相談所への医師、保健師の配置
などが、盛り込まれたものだ。
結愛ちゃんの命が、懸命に生きようとした命が、今社会を動かしている。 >>161-167

168名無しさんは神戸学院大:2019/09/12(木) 02:00:53 ID:UDlrMGmc0
死亡大学生の母親「あおられるようなことしていない」 堺あおり運転判決
産経新聞 2019/09/11 18:55

© 産経新聞社 死亡大学生の母親「あおられるようなことしていない」 堺あおり運転判決

 堺市で昨年7月、乗用車であおり運転をした後にバイクに追突し、同市西区の大学4年、高田拓海(たくみ)さん=当時(22)=を死亡させたとして、殺人罪に問われた元警備員、中村精寛(あきひろ)被告(41)の控訴審判決公判が11日、大阪高裁で開かれた。樋口裕晃裁判長は懲役16年とした1審大阪地裁堺支部判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。
 高田さんの母親(46)ら遺族が11日、判決後に大阪市内で記者会見し、判決に理解を示す一方、被告に対する怒りと、行き場のない悲しみを打ち明けた。
 会見には母親や妹(22)ら3人が参加。母親は「拓海の笑っている顔が見たい。これまでずっと支えてくれたので、毎日つらい」とハンカチで涙を拭った。事故から1年以上たった今も、拓海さんが帰ってこられるように、好きだったご飯を作り続けているという。
 1審判決で、拓海さんのバイクの運転について「特に危険であったとまではいえない」ととどめたのに対し、控訴審では「落ち度はなかった」と判断。母親は「言葉にしてもらってほっとした。拓海があおられるようなことをしていないと、はっきり言ってもらってよかった」と涙を拭った。
 あおり運転が問題化している点にも触れ、「なぜ気持ちのコントロールができないのか不思議に思う。怖い思いをしている相手がいることをもう少しわかってほしい」と訴えた。

169名無しさんは神戸学院大:2019/09/18(水) 11:35:00 ID:ILzdZvaY0
>>167
結愛ちゃん母に懲役8年実刑判決 東京地裁 目黒虐待死
朝日新聞社 2019/09/17 21:58

© 朝日新聞社 東京地裁=東京都千代田区

 東京都目黒区で船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5)を虐待死させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われた母親の優里(ゆり)被告(27)の裁判員裁判で、東京地裁は17日、懲役8年(求刑・懲役11年)の実刑判決を言い渡した。守下実裁判長は「夫の暴行を認識しながら結果的に容認し、犯情は重い」と指摘する一方、「夫からの心理的DV(家庭内暴力)を受けていたことは否定できない」と述べた。
 判決は、昨年1月下旬に母子が香川県から上京後、一足先に上京していた夫・雄大被告(34)=同罪などで起訴=の意見で結愛ちゃんへの食事制限が始まり、2月上旬から厳しくなったと認定。わずか1カ月余りで体重の約4分の1が失われており、「明らかに不相当で苛烈(かれつ)なものだった」と批判した。
 さらに、児童相談所の訪問を拒絶するなどしていたことから、結愛ちゃんの命は「被告らに委ねられていた」とも言及。食事を受け付けなくなり、異常にやせてけがをしていたのを目にしながら、夫の暴力や自らの不適切な対応が発覚するのを恐れて病院に連れて行かなかったことを「強い非難に値する」と述べた。
 「大好きだった母親」からも救いの手が差し伸べられなかった結愛ちゃんの気持ちについても、「苦しみや絶望感は察するにあまりある」と指摘した。
 一方、夫から長時間の説教や言葉の暴力を受けていたことなどから、弁護側が主張した夫の心理的DVの影響も「否定できない」とした。ただ、自ら離婚を切り出したり、夫の目を盗んで食事を与えたりしていたと指摘。「最終的には自らの意思で夫の指示を受け入れており、心理的に強固に支配されていたとは言えない」として、責任を大幅に減らす理由にはならないと結論づけた。
 判決理由の説明を終えた後、守下裁判長は「結愛ちゃんは戻ってこないが、裁判が終わってもしっかり考えてほしい。あなたの人生は続くから、やり直してください」と述べた。
 判決によると、優里被告は昨年1月下旬から結愛ちゃんに十分な食事を与えず、夫の暴力を結果的に容認して衰弱させたのに病院に連れて行かず、3月2日、敗血症で死なせた。優里被告はすでに雄大被告と離婚している。
 雄大被告の裁判は10月1日から始まる。(阿部峻介)

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170名無しさんは神戸学院大:2019/10/01(火) 12:56:55 ID:LsitOS2E0
>>169
目黒虐待死事件、父親大筋認める 東京地裁で初公判
共同通信社 2019/10/01 12:15

© KYODONEWS 船戸雄大被告

 東京都目黒区で昨年3月、船戸結愛ちゃん=当時(5)=を虐待し死なせたとして、保護責任者遺棄致死や傷害などの罪に問われた父親雄大被告(34)は1日、東京地裁(守下実裁判長)の裁判員裁判初公判で起訴内容を大筋で認めた。
 結愛ちゃんが危険な状態にあると認識した時期については、検察側の主張する2月下旬ではなく、亡くなる直前の3月1日ごろだと主張した。弁護人は「適切な刑の重さを決めてほしい」と訴えた。
 検察側は冒頭陳述で、結愛ちゃんの死亡時には非常に痩せ細り、全身に170の傷があったとした。

171名無しさんは神戸学院大:2019/10/03(木) 14:39:32 ID:yaVC92us0
自説展開の船戸雄大被告「納得できない、子供に問題ある」…児相側「あ然」
読売新聞 2019/10/03 11:54

 東京都目黒区で2018年3月、船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5歳)が虐待死した事件で、保護責任者遺棄致死や傷害罪などに問われた養父・雄大被告(34)の裁判員裁判の第3回公判が3日、東京地裁(守下実裁判長)であった。事件前、結愛ちゃんを一時保護した香川県の児童相談所の元担当者が出廷。しつけを巡って自説を繰り広げる雄大被告の態度に「あぜんとした」と証言した。
 検察側の冒頭陳述などによると、結愛ちゃんらは同区に転居する18年1月まで同県に居住。同県の児相は16、17年に2度、けがをした状態で自宅外に放置された結愛ちゃんを一時保護した。
 元担当者は、1度目の保護中に面談した雄大被告の様子について「『手を上げたのは悪かったが、全然しつけられていなかった結愛をここまでしつけたのは自分だ』などと、延々と自分の思いをしゃべっていた」と振り返った。
 また、2度目の保護中、雄大被告は保護先の施設で結愛ちゃんと面会し、「帰りたいのか」「何で帰りたいんだ」「本心はどっちだ」などと結愛ちゃんを詰問したという。元担当者は「結愛ちゃんがかわいそうになるくらいだった」と語った。
 2度目の保護の解除時、雄大被告は「しつけをしなかった実の父親がとがめられず、自分がとがめられるのは納得できない。児相は親が悪いと思っているだろうが、子供に問題がある」と話したといい、元担当者は「あぜんとして驚いた」と話した。

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172名無しさんは神戸学院大:2019/10/04(金) 01:52:16 ID:daBZfE8w0
>>171
目黒虐待死、母親が証言 「ボールのように蹴るの見た」
共同通信社 2019/10/03 20:27

 東京都目黒区で昨年3月、船戸結愛ちゃん=当時(5)=を虐待し死なせたとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた父親雄大被告(34)の裁判員裁判が3日、東京地裁であった。出廷した元妻優里被告(27)=一審判決で懲役8年、控訴=は「おなかをサッカーボールのように思い切り蹴ったり、勉強している時に頭を厚紙でたたいたりしているのを見た」と雄大被告の虐待の様子を証言した。
 証言によると、雄大被告は2016年4月に結婚した当初、結愛ちゃんとの関係は良好だったが、次第にしつけに厳しくなり、長いときは1時間にわたって説教するようになった。

173名無しさんは神戸学院大:2019/10/04(金) 13:38:46 ID:daBZfE8w0
>>172
目黒女児死亡で父親「手加減せず殴った」=被告人質問で虐待説明-東京地裁
時事通信社 2019/10/04 12:26

© 時事通信 提供 死亡した船戸結愛ちゃん(当時5歳)(フェイスブックより)

 東京都目黒区で2018年、船戸結愛ちゃん=当時(5)=が虐待死した事件で、傷害と保護責任者遺棄致死などの罪に問われた父親の雄大被告(34)の裁判員裁判が4日、東京地裁(守下実裁判長)であった。被告人質問で雄大被告は「怒りが強くなり暴力に向いていった」と虐待状況を説明。「手加減せず複数回殴った」と語った。
 雄大被告は香川県で15年ごろに母親の優里被告(27)=懲役8年、控訴=と交際を始め、「結愛がいたので結婚した。両親そろっていた方がいいと思った」と説明。「父親代わりになれるか不安だった」とも述べた。
 結愛ちゃんに対し、「食事への執着心が強く、生活リズムが整っていない」と感じたといい、優里被告と育児について話し合ううち、「(優里被告が)泣くまで威圧し、怒鳴り続けた。優里さんは本音が言えなくなった」と語った。矛先は結愛ちゃんに向き、「口で説明していたが、怒りがどんどん強くなって暴力に向いた」と声を震わせ、「(死亡直前の)2月下旬に手加減せず複数回殴った」と話した。
 検察側は、雄大被告は実子が生まれた16年9月ごろに結愛ちゃんに暴力を振るい始め、香川県から目黒区に転居した18年1月23日ごろから食事を制限。2月25日か26日に結愛ちゃんの顔を殴り、「27日から嘔吐(おうと)を繰り返すようになったのに病院に連れて行かず、3月2日に死亡させた」と主張している。雄大被告は「発覚を恐れた保身で病院に連れて行かなかった」と経緯を認めたが、結愛ちゃんの命の危険を感じたのは「3月1日」と強調した。

174名無しさんは神戸学院大:2019/10/07(月) 03:29:01 ID:fhGqKdtM0
NHK記者過労死「なぜ娘が…背景知りたい」 考える集会、東京で
毎日新聞 2019/10/06 20:56

© 毎日新聞 佐戸未和さんの仕事ぶりなどについて語る父守さん(中央)と母恵美子さん(右)=東京都渋谷区で2019年10月6日、小林祥晃撮影

 2013年に過労死したNHK記者の佐戸未和さん(当時31歳)をしのび、報道のあり方について考える集会「NHK記者の死が問いかけるもの」が6日、東京都内で開かれた。NHKの現役職員やメディア研究者ら約150人が参加。佐戸さんの両親も参加し「なぜ娘が過労死したのか、その背景をきちんと知りたい」などと述べ、娘の死やNHK側の説明に納得できない思いを率直に語った。
 17年10月4日にNHKが佐戸さんの過労死を公表して2年となったのを機に、有志らが主催。佐戸さんが大学生時代、ラジオ番組の制作体験に参加した際に指導した元TBSキャスターの下村健一さんらが進行役を務めた。
 集会では、佐戸さんが初任地の鹿児島局で、北朝鮮による拉致被害者家族をテーマに制作したドキュメンタリー番組を上映した後、佐戸さんの父守さん(68)と母恵美子さん(70)が思い出や現在の心境を語った。
 守さんは、佐戸さんが帰宅してから亡くなっているのが発見されるまで2日間かかったことについて「なぜ(職場で)誰も動かなかったのか。これは何なのだろうと思う」と語り、NHKの組織や働き方に対する疑問を投げかけた。恵美子さんは、過労死を考えるシンポジウムなどに積極的に参加している理由を「私たちのように悲しむ遺族を増やしてはいけないという思いで、声を上げている」と話した。
 佐戸さんは東京都庁を担当していた13年6〜7月、都議選と参院選の取材をほとんど休みなく続け、同月24日に自宅で急死。労基署は翌年、長時間労働による過労死として労災認定した。しかし、過労死の事実はその後も局内で周知されず、限られた同僚や上司しか知らないことに両親が危機感を持ち、NHK側と協議。17年10月にNHKが事実を公表した。【小林祥晃、屋代尚則】

【拠点】神戸に全国初「過労死防止センター」設立
(ABC NEWS 関西ニュース) 2014年11月12日(水)19:11
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1282137561/261
「過労死110番」全国で実施 222件の相談
FNN.jpプライムオンライン 2019/06/16 06:26
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1358835685/107

175名無しさんは神戸学院大:2019/10/20(日) 18:53:55 ID:YPTkwsPA0
突然の告白、18歳の娘が出産 育児放棄で祖母が「母」に
長崎新聞社 2019/10/20 11:00

© 長崎新聞社 写真はイメージ

 偏差値は70以上、難関大学合格も間違いなしの優秀な生徒だった。進学校に通っていた高校3年(当時)の娘からの突然の告白に、驚きを隠せなかった。
 関西地方に娘と暮らしていた3年ほど前。夏休み前のある日の夕方、学校から家へ帰る車の中に明るい声が響いた。
 「妊娠したんよ」
 シングルマザーの千恵さん=50代、仮名=はハンドルを握ったまま、たじろいだ。1歳上の彼氏がいることは知っていた。「でも、まさか」。結婚するために計画した妊娠だった。
 両家で話し合い、結婚を前提に出産することを決めた。学校は事情を理解し、リポート提出で卒業させてくれた。だが、明るい未来は急転する。妊娠40週ごろ、優しかった彼氏が豹(ひょう)変(へん)。暴力が始まり、ついには「(子どもは)いらない」と言い放ち、玄関で彼女を突き飛ばした。彼女自身が児童相談所に通報。すぐに彼氏と引き離された。
 暴力を受けたにもかかわらず、娘は彼氏への思いを断ち切れないでいた。出産当日。立ち会うはずだった彼氏は、電話にさえでなかった。彼氏の名を叫び、泣きながら男の子を出産。本来ならば幸せに満ちた瞬間のはずだが、千恵さんは娘の姿を見るのが「本当につらかった」。
 出産後はうれしそうな顔をしていた娘。だが、日がたつにつれ、予想していない事態が起きてしまう。「1人では育てられない」。娘が育児を放棄し、子どもに全く関心を示さなくなってしまった。
 困り果てた千恵さんは、児相に相談。男の子は関西の乳児院に預けられることになった。入所から半年が過ぎたころ、児相からある提案を受ける。「養子という形にしてはどうですか」
 「親である娘が育てることが一番いい。でも無理なものは無理。誰かが保護者にならなければいけない」。千恵さんは悩み抜き、祖父母などが親代わりになる「親族里親」として受け入れることを決断した。
 両親にも協力してもらうため、2年前の秋、故郷長崎に戻った。男の子は乳児院での生活を終え、今年2月、千恵さんの元で「親子」としての生活が始まった。
◇ ◇ ◇
 予期しない妊娠、死別、虐待などの理由で実の親と暮らせない18歳未満(一部除く)の子どもが全国に約4万5千人、県内には約530人(4月1日現在)いるとされる。そんな子どもたちの居場所として、家庭的な環境で育てる里親制度に世間の関心が高まっている。実の親と暮らせない子どもにとって、幸せへの選択肢となりうるのか。県内の里親家庭を見つめ、さまざまな「家族のかたち」を考える。10月は里親月間。

176名無しさんは神戸学院大:2019/10/27(日) 16:57:01 ID:FmtMethU0
「多胎育児」過酷な現実 高まる虐待リスク…支援は一部
西日本新聞社 2019/10/27 06:13

© 西日本新聞社

愛知県豊田市で昨年1月、生後11カ月だった三つ子の次男を床にたたきつけ死亡させたとして、傷害致死罪に問われた母親(31)の実刑が今月、確定した。事件では、双子や三つ子といった「多胎児」を育てる過酷さや、母親が出したSOSを支援に結びつけることができなかった行政側の課題も浮き彫りとなった。「自分も同じようになっていたかもしれない」。同じ多胎児を育てる九州の親たちは、自身の経験と事件とを重ね、支援の充実を望む。
「かわいいとか、いとおしいとか、思う余裕すらなかった」。福岡市で小学生の双子を育てる自営業の女性(38)は、生後間もない頃の状況をそう振り返る。
2千グラムの低出生体重児で生まれ、母乳を吸う力が弱く、90分おきに30分間の授乳が必要だった。それが2人分のため、一日中授乳をしているような状態だった。自身の睡眠時間は1週間で計3〜4時間。出張の多い夫、働く実母には頼れなかった。1週間以上、誰とも話さないこともあった。
周りにある情報は、赤ちゃん1人の育児を想定したものばかりだった。「授乳の仕方や赤ちゃんとの外出など、どれも双子にはあてはまらず、必要な情報が見つからなかった」
6歳の双子の母親で、福岡市の会社員の女性(39)は里帰り出産だったが、当時の育児を思い出すと、今でも涙が止まらない。2人が同時に泣きだせば1人は抱っこ、もう1人にはおしゃぶりをくわえさせ、ベビーチェアを足で揺らした。一緒に抱っこができない罪悪感が募り「ごめんね」と何度も繰り返した。
寝不足で気力が湧かず、授乳もできなくなった時には父母がミルクをあげた。女性は「当時は子どもを抱っこしながら『落としたら死んでしまうかも』という考えも頭をよぎった。実家のサポートがなかったら、事件を起こした母親と同じ状況になっていたかもしれないと思う」と打ち明ける。
◇ ◇
日本多胎支援協会(神戸市)が昨年にまとめた調査によると、多胎家庭における虐待死亡事案の発生頻度は、単胎家庭の2・5〜4倍。過度な育児負担などが原因だと指摘した。
九州では多胎家庭を対象に、積極的な支援を打ち出す自治体もある。福岡県久留米市は2017年から、新生児訪問の際、多胎育児の経験者が保健師に同行し、育児の悩みや不安を聞いている。同県柳川市では、低料金でホームヘルパーを派遣する事業に取り組む。
佐賀県ではタクシー券2万円分を配布し、家に引きこもりがちになる多胎家庭の外出をサポートする。ただ、こうした支援策を打ち出す自治体はごく一部だ。
そんな中、同県では今年5月、医療機関と行政、子育てサークルが連携し、多胎児の妊娠から出産、育児までを切れ目なく支援する「さが多胎ネット」が発足した。多胎児に関する育児情報の発信や講演の他、周産期の病院での交流会、赤ちゃん訪問を行っている。
代表の中村由美子さん(54)も双子の母。15年以上、佐賀市で育児サークルを運営してきたが、当事者同士だけではできる支援に限界があった。県内でも自治体によって多胎児支援に対する意識が大きく異なることも実感していた。行政、福祉、医療機関を巻き込むことで、より有効な支援を県全体に広げることを狙う。
中村さんは「虐待のリスクや孤立しがちな育児など、多胎育児が抱える問題は現代の育児を巡るさまざまな問題を網羅している。多胎家庭への支援を充実させることは、単胎家庭への支援にも必ず生かされる」と話している。 (本田彩子)

× ×

【ワードBOX】愛知・三つ子暴行死事件
愛知県豊田市で昨年1月11日、三つ子の母親が泣きやまない次男を畳に2回たたきつけ、同月26日に脳損傷で死亡させた。母親は傷害致死罪に問われ、一、二審ともに懲役3年6月の実刑判決を受けた。
母親は事件当時、産後うつの状態だった。多胎育児の支援団体を中心に「判決は多胎育児の過酷さを正しく評価できていない」として減軽を求める活動が広がったが、今月9日、実刑が確定した。
母親は事件前、市の健診で「子どもの口をふさいだことがある」と答えていた。市の外部検証委員会は今年6月、行政側の支援体制が欠如していたなどとする報告書をまとめた。

177名無しさんは神戸学院大:2019/10/29(火) 19:03:08 ID:I/9OMi8g0
朝鮮戦争後、大統領の暗殺や投獄、クーデターが続き情報統制が行われ
感情的で独裁的な韓国だが日本を仮想敵国として反日・抗日を展開している
韓国,朝鮮を貴方は許せるか。韓国品不買や旅行拒否等で対応しよう。
⓵領土・島根県竹島を武力による不法占領し、長崎県対馬も狙れている
⓶国際法・日韓基本条約、賠償協定破棄等国家間の各種条約国際法違反
③経済・・産業スパイ裁判、日本製品の不買運動、農漁の輸入禁止
④日本人・・日本への旅行禁止、航空会社の日本乗り入れ中止、
⑤日本人旅行者・・反日接客、詐欺、ぼったくり、スリ、婦女暴行、
⑥在韓日本人・・不買等の営業妨害、誹謗中傷、日本人子供を学校でいじめ
⑦軍事・・敵国日本へのミサイル発射用レーダー照射、GSOMIA破棄
⑧教育・・幼少からの歪んだ反日教育の徹底、反日活動に大学で単位
⑨歴史・日韓併合、徴用工、慰安婦等捏造された歴史観、情報を世界へ拡散
⑩世界・・条約約束違反、捏造情報拡散等で不誠実、信用がなく世界の孤児化
⑪妨害・・日本食品、オリンピックイベントなどに世界中で嫌がらせ妨害活動

178名無しさんは神戸学院大:2019/10/30(水) 00:27:04 ID:UOlStjis0
>>173
目黒虐待死、父の懲役13年確定へ 双方控訴せず
朝日新聞社 2019/10/29 20:59

 東京都目黒区で船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5)が両親の虐待の末に死亡した事件で、保護責任者遺棄致死などの罪に問われ、一審・東京地裁で懲役13年(求刑懲役18年)の判決を受けた父親の雄大被告(34)について、検察側と弁護側の双方が控訴しない方針を固めた。控訴期限の29日を過ぎれば判決が確定する。
 15日の裁判員裁判の判決は、雄大被告が主導して昨年1月下旬から結愛ちゃんの食事を制限し、顔面を複数回殴るなどして極度に衰弱させたのに病院に連れていかず、3月2日に敗血症で死なせたと認定。殺人罪並みの量刑を求めた検察側の主張は退けつつ、食事制限は「明らかに不相当で苛烈(かれつ)」などとして、児童虐待事件で「最も重い部類の事件」と位置づけた。
 母親の優里(ゆり)被告(27)は東京地裁の別の裁判員裁判で懲役8年(求刑懲役11年)の判決が言い渡され、控訴している。

179名無しさんは神戸学院大:2019/10/30(水) 00:42:25 ID:UOlStjis0
千葉大女子学生殺害10年 死刑判決一転無期 司法制度に翻弄される両親
神戸新聞NEXT/神戸新聞社 2019/10/21 07:35
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/446/1358835685/114

180名無しさんは神戸学院大:2019/11/09(土) 16:47:19 ID:RlHyaArQ0
児相、全情報提供に地域差 警察に“筒抜け”通報減懸念
西日本新聞社 2019/11/09 06:28

1歳児にエアガンを連射したとして、両親が逮捕された福岡県田川市の事件で、一家の子どもたちに関する情報は田川児童相談所から福岡県警に提供されていなかった。厚生労働省は児相と警察の情報共有を強化するよう求めているが、全情報を共有しているのは全国で10府県市のみ。捜査機関に“筒抜け”になることで通報の減少につながる恐れもあり、慎重論が根強い。要支援家庭への見守り態勢にも自治体間で温度差があり、虐待の悲劇を防ぐ取り組みは道半ばだ。
情報共有態勢の強化は、東京都目黒区で両親から虐待を受けた女児=当時(5)=が死亡した事件>>178, >>169を受け、2018年7月に厚労省が通知した。今年2月に行った同省の調査によると、警察と全情報を共有しているのは、児相を設置する全国69自治体のうち10府県市にとどまる。
九州で唯一、全情報を共有している大分県の場合、11年に同県別府市の男児=当時(4)=が母親の暴力によって虐待死した事件がきっかけとなり、12年度から導入した。県こども・家庭支援課は「警察とのダブルチェックで虐待の見落としを防げる上に、子どもの迅速な安全確認につながっている」と意義を強調する。
これに対し、福岡県は「保護者が逮捕を恐れて子育ての相談をしなくなり、孤立する危険性がある」として全件共有には慎重だ。親族が身内をかばって通報しなくなったり、性的被害に遭った子ども自身が相談をためらったりする恐れもあるという。
今年1月から福岡県は、従来の事件性がある重大な事案だけでなく、注意を要する案件まで対象を広げて情報共有するようにした。今回の田川市の事件で、三男の常慶唯雅ちゃんがエアガンで撃たれた18年11月時点は運用が始まっていなかったが、「今の基準でも情報共有されていなかった可能性がある」(県児童家庭課)という。
一方、今回逮捕された母親の藍容疑者は若くして出産を繰り返しており、市や児相などの関係機関でつくる「田川市要保護児童対策地域協議会」が支援対象に認定し、約60回にわたり一家と接触していた。
協議会は子どもの虐待防止のため、07年の児童福祉法改正で市町村による設置が努力義務とされた。厚労省によると、17年度末の設置率は99・7%に上るが、専門職の配置や役割分担が十分に行われていないといった課題もある。
児相と警察の情報共有のあり方について、認定NPO法人「児童虐待防止協会」の津崎哲郎理事長は「全情報を共有するならば、警察側が捜査のための情報と見守りのための情報を仕分けして管理する対応が不可欠だ」と指摘。協議会については「専門職が不足して適格な評価ができず、事件となって虐待が表面化するケースが全国的に多い。抜本的な見直しが必要だ」と話している。 (御厨尚陽、本田彩子)

181名無しさんは神戸学院大:2019/11/20(水) 00:21:30 ID:Gb/8G05Y0
新潟女児殺害公判 母「死刑しかない」と訴え…遺体の線路放置「手っ取り早いから」と小林被告
産経新聞 2019/11/19 18:39

© 産経新聞社 新潟女児殺害公判 母「死刑しかない」と訴え…遺体の線路放置「手っ取り早いから」と小林被告

 新潟市西区で昨年5月、下校中の小学2年の女児=当時(7)=が連れ去られて殺害された事件で、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われた小林遼被告(25)の裁判員裁判公判が19日、新潟地裁(山崎威裁判長)で開かれた。被害者参加制度を利用して意見陳述した女児の母親は「被告にふさわしいのは死刑しかない」と、涙で声を詰まらせながら極刑を求めた。
 女児の母は「どんな形でも生きていてほしかった。これから先も娘の死を受け入れられないと思う」と、最愛の娘を突然失った悔しさとつらさを切々と語った。その上で、「被害者が1人の事件ではなく、娘は何度も何度も被告に殺された。車でひかれ、首を絞められ、ごみを捨てるようにされて電車にひかれた」と、事件の悪質さを訴えた。
 この間、小林被告は目を時折しばたたかせながら真正面を見つめて聞き入り、表情を変えることはほとんどなかった。
 被告人質問で、小林被告は遺体を線路に放置した行為について「線路の上に置くだけで(対応が)終わるので、一番手っ取り早く、やりやすいと思った」と供述し、証拠の隠滅が狙いではないと主張。同時に「(残酷な行為との)意識は薄かった」と述べた。
 また、女児の首を相当長く絞めたにもかかわらず「死ぬことはないと思っていた」と殺意を改めて否定した。
 公判では、殺意の有無や強制わいせつ致死罪の成否が主な争点となっている。22日の次回公判では論告求刑が行われ、判決は12月4日に言い渡される。
 起訴状によると、小林被告は平成30年5月7日、新潟市西区の路上で、女児に軽乗用車をぶつけて車に乗せ、首を絞めて気絶させて連れ去り、駐車場に止めた車の中でわいせつな行為をした上、首を絞めて殺害。遺体をJR越後線の線路に放置し列車にひかせて損壊するなどしたとしている。

182名無しさんは神戸学院大:2019/11/27(水) 18:23:50 ID:UXRNiDEU0
〝報道被害〟癒えぬ傷 100%は消せないデマ 警察重視、特オチ…残る事件取材の問題点 桶川ストーカー殺人20年(下)
全国新聞ネット 2019/11/27 11:00

© 全国新聞ネット 猪野詩織さんの遺影を胸に記者会見する母の京子さん(左)と父の憲一さん=2005年1月、東京・霞が関の司法記者クラブ

 「デマを100%消すことはできません。私たちは死ぬまで背負わなきゃいけないんです」。20年前の桶川ストーカー殺人事件で犠牲になった猪野詩織さん=当時(21)=の母、京子さん(69)は訴える。今も自宅前にはやじ馬とみられる車が止まり、講演会などで詩織さんに悪い印象を持ったままの人に出会うという。事件は激しい取材攻勢と扇情的な報道をしたマスコミに課題を突きつけた。(共同通信=沢田和樹)

183名無しさんは神戸学院大:2019/11/27(水) 18:26:02 ID:UXRNiDEU0
〝報道被害〟癒えぬ傷 100%は消せないデマ 警察重視、特オチ…残る事件取材の問題点 桶川ストーカー殺人20年(下)
全国新聞ネット 2019/11/27 11:00

▼「警察が言っている」
 当時、なじみの薄かったストーカー犯罪という背景もあり、マスコミの取材、報道は過熱した。約3カ月間、自宅前に報道陣が張り付き、遺族は人の波をかき分けて家を出入りした。詩織さんのひつぎを載せて葬儀場へ向かう際、報道陣がカーチェイスのように追い掛けてきた。京子さんに「マスコミがストーカーになった」と言わしめる取材だった。
 埼玉県警上尾署の記者会見では、事件の概要に加え、詩織さんの時計やバッグのメーカーまで明らかにされた。元交際相手が風俗店関係者だという情報もあいまって、一部メディアは詩織さんについて「ブランド依存症」「風俗嬢」と臆測を書き立てた。
 近所には「火のないところに煙は立たない」と言う人もいた。自宅を訪れた役所の職員が、事件現場に手向けられた花を「片付けろ」と言いに来たこともある。遺族は自分たちと接する人々の態度が露骨に変わるのを感じていた。
 憲一さんが衝撃を受けたのは、全国紙の虚報だった。「実行犯が逮捕されると、遺族は菓子折りを持って上尾署にお礼に訪れた」。捜査を怠った警察に謝礼などあり得ない。憲一さんが新聞社に抗議すると「警察が言っている」と反論された。家族に確かめれば分かることだが、記者が押し寄せるメディアスクラムの状況で遺族が対応するのは困難だった。
 後日、新聞に訂正記事が載った。「娘のことを面白おかしく書くのも許せないが、なかったことをあったと書くのはそれ以上にあり得ない。新聞が世に流れるデマを支えてしまった。最低だ」。今も怒りはくすぶる。

184名無しさんは神戸学院大:2019/11/27(水) 18:28:07 ID:UXRNiDEU0
〝報道被害〟癒えぬ傷 100%は消せないデマ 警察重視、特オチ…残る事件取材の問題点 桶川ストーカー殺人20年(下)
全国新聞ネット 2019/11/27 11:00

▼記者、深く考えて
 「警察などの当局は都合の良い情報しか言わない。警察取材に頼る危険性を示した事件だ」
 そう振り返るのは、写真週刊誌「FOCUS」(2001年休刊)の記者として事件を取材した日本テレビ特別解説委員の清水潔さん(61)。地道な関係者取材でいち早く容疑者を割り出し、上尾署の捜査怠慢を特報した記録は本にまとめられ、反響を呼んだ。

© 全国新聞ネット インタビューに答える日本テレビ特別解説委員の清水潔さん=2019年10月11日、東京都港区

 清水さんは、マスコミの事件取材の問題点をこう指摘する。
 「情報が集まる警察への取材は重要だが、そこで得られるのはあくまでも捜査情報だ。関係者に取材を尽くし全体像を把握した上で、自分の責任で記事を書くべきなのに、警察の言い分を重視する傾向にある」
 「料理長が『警察によると、おいしいそうです』と言って料理を出すようなものだ。求めている人に、自分がおいしいと思う料理を出さないといけない」
 自宅を取り囲む報道陣が遺族に取材できない中、清水さんは先んじて憲一さんに話を聞いていた。取材で信頼を得た詩織さんの友人が、清水さんと憲一さんの間を取り持ってくれたのだ。
 「記者が遺族に『再発防止のため』とか『知る権利』を振りかざしても、取材に応じる余裕がないのは当たり前だ。真実を知るためには遺族に接触を試みる必要があるが、方法が問われている」
 「憲一さんは信頼できる人には話す姿勢だった。だからこそ記者は相手からどのように信頼を得るのか、深く考えてほしい。メディアスクラムは論外だ」
 日本新聞協会などは01年、当事者を強引に囲む取材をしないといった順守事項をまとめた。憲一さんは「この20年で被害者団体や弁護士の被害者支援も進んだ。マスコミも取材にルールを設けるなど、確実に変わってきている」と言う。ただ、事件が起きれば記者が関係先に集まる構造は変わらない。代表社が取材し、各社で情報を共有する場合もあるが、あくまでも例外的だ。
 清水さんは、メディアスクラムがなくならない要因として、報道機関の「特オチ」を恐れる姿勢があるとみる。特オチとは、自社だけが重要な情報を報じられない事態を指す業界用語だ。もしも自分がいない間に遺族が取材に応じれば、自社だけが報じられなくなる。その恐怖で現場を離れられない記者が増え、一カ所に報道陣が集まる。これは警察や他の関係先の取材でも変わらない。
 「みんなが同じ情報を追い求め過ぎだ。だからこそ、ニュースの質ではなく、報じる速さの勝負になっている。いびつな競争関係から抜け出す必要がある」
 社会のマスコミ不信は根深い。「特効薬はない。何のために記事を書くのかを自分の頭で考えて議論し、取材相手に手紙などを通して丁寧に伝えるしかない」
  ◇  ◇
 事件から20年。憲一さんや京子さんは講演会で登壇した後、「初めて本当のことが分かりました」という人と会うことがある。そのたびに自分たちが詩織さんに代わって発言する意味をかみしめる。憲一さんは言う。「何があろうと闘っていきます。詩織の汚名をそそげるのは、親の私たちしかいませんから」

185名無しさんは神戸学院大:2019/11/27(水) 18:31:07 ID:UXRNiDEU0
〝報道被害〟癒えぬ傷 100%は消せないデマ 警察重視、特オチ…残る事件取材の問題点 桶川ストーカー殺人20年(下)
全国新聞ネット 2019/11/27 11:00

▼記者、深く考えて

© 全国新聞ネット 猪野詩織さんが刺殺された事件現場の近くに手向けられた花束=2019年10月26日午後、埼玉県桶川市

 今年、憲一さんの元には多くの取材依頼があった。「詩織の命日までの1週間は休みなしでした」と言う。まだ報道被害の傷は癒えない。記者の取材の仕方に首をかしげたくなることもある。ただ、基本的に取材は断らない。マスコミに汚された名誉は、マスコミに取り戻してほしいという思いもある。
 ちょうど20年となる10月26日、憲一さんの姿は、小学生のサッカー大会が開かれる上尾市の運動場にあった。命日に特別なことをするのではなく、普段通りの姿を詩織さんに見せたかった。
 事件の数年前、着替えのTシャツを忘れた憲一さんに、詩織さんは自転車で息を切らせて届けてくれた。審判の試験を受ける際、車で送ってくれたのも詩織さんだった。「悪いやつがいたら、お父さんがレッドカードを出してやる」。天国の詩織さんを見守りたいという思いで、ひつぎには審判服を入れた。
 憲一さんはこの日、2試合で主審、副審を務め、69歳とは思えぬ健脚で運動場を走り回った。「お父さん、元気でやってるぞ」。詩織さんにそう伝えたかった。詩織さんが生きた証しを示すため、これからも妥協せず事件の再発防止を主張していくつもりだ。(年齢は取材当時、終わり)>>182-185

© 全国新聞ネット 小学生のサッカー大会で審判を務める猪野憲一さん(中央)=2019年10月26日午後、埼玉県上尾市

【上】「娘は3度殺された」 教訓を忘れるな―遺族の訴え(https://this.kiji.is/570167598138328161?c=39546741839462401
【中】告訴もみ消し、埼玉県警の「トラウマ」(https://this.kiji.is/569748903705560161?c=39546741839462401

186名無しさんは神戸学院大:2019/12/06(金) 17:24:20 ID:R4ZmIw9Q0
>>168
「逆戻り」と肩落とす=東名あおり二審判決に遺族
時事通信社 2019/12/06 16:00

 東名高速道路の「あおり運転」で停止後の車にトラックが追突した一家4人死傷事故で、息子の萩山嘉久さん=当時(45)=を亡くした母文子さん(79)が6日、東京高裁の控訴審判決後に記者会見した。一審判決を破棄し地裁に差し戻す内容に「逆戻りとは。ショックで考えがまとまらない」と肩を落とした。
 文子さんは「どのくらいの罪になるか、答えが聞きたかった。来た意味がない」とやるせない表情。「また時間がかかるのはつらい。早く(息子らに)いい結果を報告したいのに」と目を潤ませた。
 被害者参加制度を利用し、検察官側の席から判決が言い渡される石橋和歩被告(27)を見て、「人ごとのようで、罪の意識は見えなかった」と感じたという文子さん。「早く刑を決め、反省させてほしい」と訴え、「危険運転をしたら人生が終わるくらい、厳しい法を早く作ってほしい」とあおり運転の罰則の法制化に期待した。

ドライブレコーダー売り上げ、全国で急増 東名事故
神戸新聞NEXT 2017/10/25 07:01
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1397402747/168
中傷の電話が鳴り止まず…「もう許せない」怒りあらわ
ライブドアニュース 2017/10/20 09:54
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1397402747/167

187名無しさんは神戸学院大:2019/12/11(水) 18:40:47 ID:eBDT0Yco0
長男言動におびえ「殺される」 元農水次官の妻が証言
共同通信社 2019/12/11 18:05

 東京都練馬区の自宅で6月、長男=当時(44)=を刺殺したとして殺人罪に問われた元農林水産事務次官熊沢英昭被告(76)の裁判員裁判初公判は11日午後も東京地裁で続いた。被告の妻が証人出廷し、事件前の長男の言動におびえ、「本当に殺されると思った」と述べた。
 証言によると、東京・目白で1人暮らしをしていた長男は事件の1週間前に実家に戻り、その日は家族3人で穏やかに過ごした。
 しかし翌日、妻と2人になった時、長男は「お父さんはいいよね、何でも思い通りになって。それに比べて自分の人生は何なんだ」と机に突っ伏して泣いたという。

188名無しさんは神戸学院大:2019/12/11(水) 23:11:24 ID:eBDT0Yco0
>>187
78歳父が50歳引きこもり息子を撲殺 なぜ父親は我が子を殺さなければならなかったのか
2010年12月2日(木)08:40
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/446/1282137561/16

189名無しさんは神戸学院大:2019/12/13(金) 14:30:30 ID:3MzOMJQs0
「恐怖で刺し続けた」 元農水次官に被告人質問―長男殺害公判・東京地裁
時事通信社 2019年12月12日19時56分

 自宅で長男=当時(44)=を殺害したとして、殺人罪に問われた元農林水産事務次官の熊沢英昭被告(76)の裁判員裁判の被告人質問が12日、東京地裁(中山大行裁判長)であった。熊沢被告は「息子に殺されるという恐怖心に支配され、刺し続けた」と述べた。

妻「息子の暴力怖かった」 元農水次官公判>>187

 熊沢被告は黒スーツに紺のネクタイ姿。証言台に背中を丸めて座り、とつとつと質問に答えた。
 被告によると、長男は発達障害と診断され、大学卒業後も就職が決まらなかった。1人暮らしの家でゲーム中心の生活を送っていたという。
 5月25日、長男は自宅が「ごみ屋敷」となり、実家に戻ってきた。翌26日、被告が「ごみ片付けなきゃな」とつぶやくと、長男は「お前らエリートは俺をばかにしてる」と逆上し、被告の頭を壁にたたき付けるなどしたという。
 長男の主治医や警察に相談はしなかったといい、「ショックで余裕がなかった。息子を元の家の生活に戻すのが最優先と考えた」と述べた。
 事件当日の6月1日、長男から「殺すぞ」と言われた。「26日(の暴行)を思い出させる形相だった。反射的に包丁を取りに行き、胸を刺した」と説明した。
 弁護人に「事件前に息子を殺そうと思ったことは」と問われると、「絶対思いませんでした」と語気を荒らげた。「先天的な病気を持った息子に寄り添って生きてきたつもりだったが、つらい人生を送らせてしまった。取り返しのつかない状態になり、冥福を祈るしかない」と涙で声を詰まらせた。

190名無しさんは神戸学院大:2019/12/13(金) 17:07:01 ID:3MzOMJQs0
>>105
たたかない子育てどうやって? 体罰禁止、来年4月に法施行
西日本新聞社 019/12/13 14:02

© 西日本新聞社 体罰をしないための工夫

親による子どもへの体罰を禁じる改正児童虐待防止法などが来年4月に施行される。厚生労働省の有識者検討会は3日、体罰の定義や予防策から成る指針素案をまとめた。体罰は子どもの成長や発達に悪影響を与えると科学的にも明らかになっているが、日本ではしつけの一環として容認されてきた背景がある。子育てに暴力を使わない社会は、どうすれば実現できるのだろうか。
素案は、子どもの身体に苦痛や不快感を引き起こす行為(罰)はどんなに軽くても体罰に当たるとし、改正法で禁じられると明記。具体例として「頬やお尻をたたく」「長時間の正座」「夕飯を与えない」などを挙げ、暴言も「子どもの心を傷つける行為」として発達に悪影響を与える可能性があると強調した。
一方、しつけは子どもをサポートして社会性を育む行為とし、言葉や見本を示して子どもが理解できる方法で伝える必要があると指摘。接し方や叱らずに済む環境づくりなど、体罰に頼らないための工夫も具体例を挙げて示した。

日本では体罰を容認する意識は根強い。公益社団法人「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」(SCJ)が2017年に2万人を対象に行った意識調査で、しつけのために体罰を容認する人は56・7%に上った。また、しつけの一環として子どもをたたいたことがある人は70・1%だった。
改正法施行後も、監護や教育に必要な範囲で子どもを懲らしめることを親権者に認める民法の「懲戒権」は残る。2年をめどに在り方が検討される予定だが、懲戒権がある限り、しつけを口実にした虐待はなくならないとの指摘がある。
一方、世界では58カ国が法律で体罰を禁止している。1979年、世界で初めて体罰禁止を法制化したスウェーデンでは、60年代に55%の親が体罰を肯定的に捉え、95%の親が体罰を行っていたが、2018年にはそれぞれ1%、2%に激減したという。
同国では啓発のため、小冊子の全世帯配布、牛乳パックへの広告掲載、学校の授業での導入など大規模なキャンペーンを継続的に行っている。SCJ国内事業部の菊池美帆子さんは「日本でも法改正と同時に、啓発に力を入れて社会の意識を変え、体罰を使わず子育てできるように親を支援することが重要だ」と指摘する。

体罰は駄目と頭で分かっていても、言うことを聞かない子どもに思わず手を上げてしまうと悩む親は少なくない。
東京都江東区で2人の子どもを育てている女性(38)もその一人だ。いくら口で言っても聞かないとき、気持ちに余裕がないといらいらが爆発し、お尻や手の甲をたたいてしまう。自身も子どもの頃、悪いことをしたらたたかれた。「たたく以外に、その場をどう収めたらいいか分からなかった」
そんなとき、子どもの通う保育所で「はぴトレ講座」に参加した。家庭でよく起きる困った事例を親役、子役に分かれて演じ、声掛けの仕方を考えた。例えば、画面近くでテレビを見ているときに「近い」ではなく、「ここまで下がって見よう」と具体的に伝えて、できたら褒める、という内容だ。
「声を荒らげそうになる前に、講座を思い出して声掛けができる日も増えた」と女性。怒りが爆発しそうなときはトイレにこもって深呼吸。「まだ理想通りとはいかないけど、少し子育てが楽になった」と話す。
女性が受講したのは、たたかない、怒鳴らないしつけのこつを伝える「KOTOハッピー子育てトレーニング講座」の簡易版だ。区は16年から講座を開催しているが、7回の連続講座で受けられる人が限られていた。そこで昨年から区職員をトレーナーとして養成し、保育所や児童館で簡易版も開くようにしたという。
加川彰こども家庭支援課長は「子どもとの向き合い方に悩む親はたくさんいる。誰もが気軽に講座に参加できるようにすることで、小さな悩みも相談できる機会をつくり、虐待など大きなトラブルになる前に防ぐことができるのではないか」と話している。 (新西ましほ)

191名無しさんは神戸学院大:2019/12/19(木) 21:34:37 ID:ar02kyvc0
>>181
熊谷6人殺害、検察は上告断念=一審の死刑破棄で―遺族「絶望しかない」
時事通信社 2019/12/19 20:30

© 時事通信 提供 埼玉県熊谷市で6人が殺害された事件で、検察側の上告断念を受け記者会見する遺族の男性=19日午後、東京都千代田区

 埼玉県熊谷市で6人が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われたペルー国籍ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(34)について、東京高検は上訴期限の19日、上告を断念した。一審さいたま地裁の裁判員裁判は求刑通り死刑としたが、東京高裁は一審を破棄、無期懲役を言い渡した。弁護側は上告しており、被告に無期懲役より重い刑が科されることはなくなった。
 上告断念を受けた記者会見で、妻の加藤美和子さん=当時(41)=と小学生の娘2人を失った男性(46)は、「絶望しか思い浮かばない。検察の説明は全く納得できなかった。裁判員の方も死刑は苦渋の決断だっただろうに」と心境を語った。「死刑でも無期でも家族は帰らないが、死刑の方が少しは前に進めた。家族には『パパがんばったけど、上告してもらうまで至らなかったよ』と謝ることしかできない。こんな危険な人を世の中に出してはいけない」と声を絞り出した。
 一審は被告の完全責任能力を認めたが、高裁は5日の判決で心神耗弱状態と認定し減刑。弁護側は心神喪失状態だったと無罪を主張していた。

192名無しさんは神戸学院大:2020/01/16(木) 18:27:08 ID:owyLfL8I0
>>190
3歳娘殴りけがさせた疑い、栃木 男逮捕、「しつけ」と否認
共同通信社 2020/01/16 13:23

 3歳の長女を平手で殴り全治2週間のけがをさせたとして、栃木県警小山署は16日、傷害の疑いで、同県小山市大行寺、無職岩瀬隆喜容疑者(39)を逮捕した。「しつけのためにやった。犯罪ではない」となどと容疑を一部否認している。
 逮捕容疑は、昨年10月25日ごろから28日ごろまでの間、自宅で当時3歳だった長女の顔を平手で殴るなどし、両頬にけがを負わせた疑い。
 小山署によると、長女は妻の連れ子。昨夏に同居を始め、「当時からしつけのためにたたいていた」と供述しているという。20代の妻も長女に暴行を加えていた疑いがあり、署が調べている。

193名無しさんは神戸学院大:2020/01/22(水) 01:50:55 ID:/kzM4zlk0
「息子がいじめに加担している」…悩む45歳父親へ鴻上尚史がおくる魂の回答「いじめと闘う道を歩くために」
AERA dot. 2020/01/21 16:00

© AERA dot. 提供 作家・演出家の鴻上尚史氏が、あなたのお悩みにおこたえします! 夫婦、家族、職場、学校、恋愛、友人、親戚、社会人サークル、孤独……。皆さまのお悩みをぜひ、ご投稿ください…

 鴻上尚史の人生相談。「息子がいじめる側にいる」ことがLINEで判明したという45歳の父親。妻は「スルーしよう」と言うが、対処法がわからないと悩む相談者に鴻上尚史がおくる魂の回答。

194名無しさんは神戸学院大:2020/01/22(水) 01:53:10 ID:/kzM4zlk0
「息子がいじめに加担している」…悩む45歳父親へ鴻上尚史がおくる魂の回答「いじめと闘う道を歩くために」
AERA dot. 2020/01/21 16:00

【相談54】息子がいじめる側にいたことがわかりました(45歳 男性 ハチロー)
 鴻上さんの連載、いつも楽しみに読み、人生の指針にしています。
 最近私にも深刻な悩みができてしまいました。中2の息子がクラスで、どうもいじめる側にいるらしいということがわかったのです。
 妻が息子のLINEを見て、発覚しました(うちでは、携帯の中身をオープンにすることを条件に持たせています)。同じクラスのI君をグループでバカにしてパシリのような存在にさせていじめているようなのです。
 妻によると、中心メンバーのX君がI君をいじめだし、よく一緒にいるグループ5、6人が同調する雰囲気になり、みんなでいじめているという構図のようです。妻は見つけたときに息子を一度注意したということですが、改善された様子ではないようで、私に相談してきました。だったら今度は俺の出番だろうと思い、息子にいじめをやめさせるよう、話し合うよと妻に言うと「息子にいじめの説教するの? 余計な正義感うえつけないで。I君をかばってうちの息子がいじめられる側になったらどうするの? 中学校時代の教室の空気を思い出してよ。ひどいことにならないようにLINEは私がちゃんとチェックするから。中学校もあと1年ちょっとでしょ、もうちょっとスルーしようよ」と反対されました。妻は、なにか息子にとって問題にならなければそれでいい、という考えのようでした。
 私はやはりそのまま放っておくわけにもいかないと思い、なんとかいじめをやめさせたいのですが、やみくもに「I君へのいじめをやめておまえがかばえ」と言うだけでは、たしかに息子を追いつめるだけだとも思います。同時に学校に相談することも考えていますが、「息子がチクった」ことになると、これも妻が反対しています。
我が子が過ったことをしているのに見過ごす親でいたくありませんし、結局息子の人生のためにもならないと思っています。鴻上さんが、私の立場ならどう対処しますか?
どうか、ぜひ教えてほしいです。

195名無しさんは神戸学院大:2020/01/22(水) 01:55:15 ID:/kzM4zlk0
「息子がいじめに加担している」…悩む45歳父親へ鴻上尚史がおくる魂の回答「いじめと闘う道を歩くために」
AERA dot. 2020/01/21 16:00

【鴻上さんの答え】
 ハチローさん、大変ですね。その後、息子さんの様子はどうですか?
 まず、質問ですが、ハチローさんと息子さんの関係はどうですか? ちゃんとなんでも話してくれる関係ですか?
 それとも、思春期によくある「親をなんとなくうとんじる」関係ですか?
 それによって、解決へのアプローチは変わってくると思っています。
 もし、わりと友好な関係で、なんでもフランクに話せるのなら、率直に「いじめについて話したいんだけど」と声をかけることから始めるのがいいと思います。
 奥さんが心配するように、いじめはよくないと説教するのではなく、「どんなふうにいじめているのか」「それをどう思っているのか」をニュートラルに聞くのです。
 親をうっとうしいと思っていたら、「どう思ってる?」と聞くだけで、説教だと思われて反発するでしょう。
 お互いの関係が良好なら、焦らず、ゆっくりと「いじめていること」について、話し合うのです。
 息子さんはどんなふうにいじめに加担しているのか。どんな気持ちなのか。いじめる快感を持っているのか、深く考えないでいじめているのか、自分がいじめられないためにしょうがなくいじめているのか。

196名無しさんは神戸学院大:2020/01/22(水) 01:57:46 ID:/kzM4zlk0
「息子がいじめに加担している」…悩む45歳父親へ鴻上尚史がおくる魂の回答「いじめと闘う道を歩くために」
AERA dot. 2020/01/21 16:00

 それでね、ハチローさん。ここから、長く険しい闘いが始まります。
 あまりに困難で、あまりにエネルギーが求められるので、歩くことが本当に苦しい道です。
 でも、その道を歩く理由があります。
 それは、ひとつは、「息子さんがいじめに加わっていることに苦しんでいる場合」です。本当はいじめたくないのに、仲間外れになりたくないから、自分がいじめられたくないから、心を殺していじめているのなら、親は助けるべきです。中二ですから14歳ぐらいでしょうか。そんな若く柔軟な魂を傷つけてはいけないのです。
 もうひとつの場合があります。それは、息子さんから「どんなふうにいじめているか」を聞けたとして、ハチローさんが「それはひどい」と思っているのに、「息子さんがたいして気にしてない場合」です。
 自分が何をしているのか、どんなひどいことをしているのか、精神の未熟さと想像力の欠如と自分を守ることに精一杯で気付いてない場合です。
 この時も、息子さんのいじめをとめることが、親の仕事だと思います。若く柔軟な魂を汚してはいけないのです。
 それ以外の時は、奥さんの意見も正しいと思います。
 いじめに対する闘いは、学校の「ことなかれ主義」「隠蔽主義」「無責任主義」に阻まれて、本当に苦しいものになります。
 学校と教育委員会は、自殺者が出た後、デフォルトのように「いじめはなかった」「いじめは認められなかった」と発表します。それをくつがえすのは、自殺した生徒の親御さんの粘り強い闘いしかないのです。
 学校にいじめの問題を相談に行っても、担任が「◯◯さんをいじめているのは誰ですか?」などとノンキにクラス会で聞いたり、紙を配って「あなたの目撃したいじめを書いて下さい。名前は書かなくていいです」と、なんの解決にもならないことを提案したりします。子供達は、筆跡で名前がバレると予想し、それで呼び出されたらチクったのは自分だと思われて、またいじめられると怯えて「何も見ていません」と書くのです。
 ですから、息子さんがそれほど苦しんでなくて、そしていじめの実態も「そこまでひどくないか」と思えたら、奥さんの言うようにスルーする方法も、悲しいですがあるとは思っています。
 それは、繰り返しますが、「いじめと闘う道」は、本当に苦しくて困難だからです。奥さんが言うように、息子さん一人がI君をかばい、がんばることは、いじめをなくすことではなくて、息子さんが次の標的になることを意味するのです。

197名無しさんは神戸学院大:2020/01/22(水) 02:00:33 ID:/kzM4zlk0
「息子がいじめに加担している」…悩む45歳父親へ鴻上尚史がおくる魂の回答「いじめと闘う道を歩くために」
AERA dot. 2020/01/21 16:00

 そして、これも繰り返しますが、息子さんが苦しんでいたり、親として息子の魂を汚したくないと思ったら、どんなに困難でも、闘う道を歩くべきだと僕は思っています。
 ハチローさん。そう決心した場合、息子さんとの関係が友好なら、まず、クラスの雰囲気を聞いて下さい。
 クラスメイトは、I君へのいじめを知っているのか。どう反応しているのか。クラスには他にいじめられている生徒はいるのか。それともI君だけなのか。
 学校がいじめを隠せるか、隠せない規模なのかの確認です。
 次に、息子さんに担任の先生の印象を聞いて下さい。いじめに対して実質的に対応できる人なのか。ただの保身だけを考える人なのか。生徒の人物評は、わりと的を射ていることが多いです。
 担任がダメな人なら、ハチローさんがいじめを告発したと簡単に生徒に知らせてしまうでしょう。校長がダメでも同じです。
 まず、「学校はどれぐらい誠実にいじめに対応するか」を知ることが重要です。「I君がいじめられている」という匿名の電話で動いてくれる学校なのか、いじめ問題を担当するスクールカウンセラーがいるのか、いなくてもいじめ問題を担当する教師はいるのか、その人とちゃんと話せるのか。
 つらいことですが、I君の親御さんに会うことも必要になるでしょう。一緒になって、いじめをとめるために闘うのです。
 I君のLINEを見せてもらうように頼みましょう。息子さんは、母親にLINEの文章を見つかって以来、いじめの文章を送信しては削除している可能性があります。「送信取消」ではなく、「削除」の場合は、息子さんのスマホには消した痕跡は残りませんが、I君のスマホには残ります。悲しいことですが、それは「いじめの証拠」になります。
 奥さんが言うように、本当にX君が中心人物かどうかも確認しないといけません。
 学校側と交渉するのは、LINEの文章以外にも、さまざまな証拠を集めた後です。クラスメイトの証言やI君のメモなんかも重要な証拠です。
 学校側がのらりくらりと逃げるようなら、第三者に早急に入ってもらいます。弁護士やカウンセラー、教育委員会の知り合いでもいいです。とにかく、教師と親の密室関係にしないことです。

198名無しさんは神戸学院大:2020/01/22(水) 02:03:15 ID:/kzM4zlk0
「息子がいじめに加担している」…悩む45歳父親へ鴻上尚史がおくる魂の回答「いじめと闘う道を歩くために」
AERA dot. 2020/01/21 16:00

 ね、ハチローさん。大変なことでしょう。でも、すべては息子さんの魂のためです。
 もし、息子さんとの関係があまりうまくいってなくて(思春期では、それは珍しいことではありません。ハチローさん自身や息子さんを責める必要はないです)、どんないじめをしていて、どう思っているのか、うまく聞けない場合は、まずは、息子さんとの関係を築くことが必要だと思います。
 全く口もきかないという断絶ではなく、ただ「うっとうしい」と思っているぐらいなら、真剣に「話したいことがあるんだ」とアプローチすれば、やがて、会話は始まるんじゃないでしょうか。
 ハチローさんの文章だと、完全に断絶しているようには感じませんが、もし、そうだった場合は、母親を通じていろいろと情報を収集して(母親に「いじめていることをどう思うか」を穏やかに聞いてもらって)、対策を練る必要があります。場合によっては、I君の親御さんに会う必要もあるでしょう。
 ただ、断絶している場合は、いじめの解決と親子の関係回復という二重の困難がありますから、まずは、断絶に対してアプローチする方がいいと思います。
 どうですか、ハチローさん。
 大変なことですが、自分の子供のことで、親として全身全霊を込めて向き合うというのは、人生の中でそうないことだと思います。普通の親なら、人生の中で一回か二回、あるかないか。それが、今だということでしょう。
 とにかく、穏やかに冷静に、息子さんと話すことから始めてみませんか。そして、険しい道を歩き出すかどうかは、息子さんの状況次第だと思います。
 がんばれ、お父さん。
 追伸。いじめと闘うことは、そんなに大変なことなの?と驚いたでしょうか。ここで自分の本を出すのも気が引けるのですが、現代のいじめを題材に『青空に飛ぶ』(講談社文庫)という小説を書きました。子供達が、どういじめを巧妙に隠して、親や先生にばれないようにいじめを楽しんでいるのか、最新の事情を描写しました。参考になるかもしれないので、あげておきます。
【書籍『鴻上尚史のほがらか人生相談』発売のお知らせ】
『鴻上尚史のほがらか人生相談』をご愛読くださり、ありがとうございます。たくさんの皆さまから本連載への反響の声、ご要望をいただき、このたび『鴻上尚史のほがらか人生相談』を書籍化しました。★Amazonで発売中!>>193-198

199名無しさんは神戸学院大:2020/01/23(木) 18:40:25 ID:GdNU2VmQ0
>>178
「結愛の死無駄にしたくない」母が記者に語った夫の支配
有料会員限定記事 虐待の連鎖を防ぐ 中塚久美子
朝日新聞2019年12月29日 18時00分

船戸結愛ちゃん(供養の際、祭壇に置かれた写真から)

 5歳の船戸結愛(ゆあ)ちゃんが命を落とした東京都目黒区の児童虐待死事件で、保護責任者遺棄致死罪で懲役8年の一審判決を受けた母親の優里被告(27)=控訴=が拘置所で朝日新聞の取材に応じた。「しつけ」を振りかざす夫の言動に違和感を抱きながら、娘のためによかれと思って重ねた選択が最悪の結果を招いた――。被告が語ったのは、裁判でも一部明らかになっていた、DV(家庭内暴力)と虐待との深い関わりだった。
 「『助けて』の一言が素直に言えなかった」。10月のある日、東京拘置所の面会室で、グレーのスウェット姿の優里被告は静かに語り始めた。その声は、年相応の若々しさがあった。
 語り起こしたのは、当時の夫・雄大受刑者(34)=保護責任者遺棄致死罪などで懲役13年が確定、事件後に離婚=とのなれそめからだった。

検察側の冒頭陳述を聞く船戸雄大被告(右)=2019年10月1日午前、東京地裁、絵と構成・小柳景義

 結愛ちゃんの実父である元夫と別れ、ひとりで結愛ちゃんを育てながら地元・香川で働いていた頃、同じ職場で出会った。年上で、都会育ち。自分の知らないことをたくさん知っているようで、頼もしかった。
 2016年春に結婚。「けんかになると長引く人だ」という印象をもっていたが、連れ子の結愛ちゃんにも夫は当初優しく、一緒に公園で遊び、「友達がいっぱいいる子に育てたい」と熱く語っていた。

 夫との間にも16年秋、子どもが生まれた。その前後から、歯磨き、あいさつ、靴並べなど結愛ちゃんへのしつけをめぐって夫の威圧的な言動が増えた。しつけを強要され、言ったことができないと、怒りが優里被告に向けられた。

船戸結愛ちゃん=フェイスブックから

 同年8月下旬、水に顔をつけることができない結愛ちゃんに練習させるよう言われた。できないと説教が長引くので、風呂場で「頭を押すよ」と何度も言った。
 結愛ちゃんの泣き声を聞いた近隣住民が児童相談所に通報した。職員に「誰が通報したんですか」と問い詰めるように聞いたが、心の中では「やっぱりやりすぎだ」と気づいた。

夫から、なぜ逃げられなかったのか。「この心情は理解してもらえない」。記事の後半では、結愛ちゃんの母がとらわれていた夫への恐怖を詳細に語ります。

 だが、夫からは「しっかりしつ…

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残り:2398文字/全文:3199文字

• 「一つでも大切な命救われるように」結愛ちゃん母の手紙https://www.asahi.com/articles/ASMDY4S40MDYPIHB009.html?iref=pc_extlink
• 結びつくDVと虐待、乏しい被害者・加害者支援 専門家https://www.asahi.com/articles/ASMDY54N9MDYPIHB007.html?iref=pc_extlink

200名無しさんは神戸学院大:2020/01/24(金) 19:12:28 ID:ORx5lTX20
>>46 >>140 >>141-143
女児虐待死1年...県庁などで黙とう 「介入タイミングは13回」
FNN.jpプライムオンライン 2020/01/24 12:53

© FNN.jpプライムオンライン

父親らに虐待され死亡した栗原心愛(みあ)さん(当時10)の命日にあたる24日、千葉県庁や野田市などで職員による黙とうが行われた。
心愛さんの虐待死を検証する有識者の委員会は23日、「心愛さんの命を救うために少なくとも13回、行政機関が介入すべきタイミングがあった。頼れる大人が1人でもいたら救えたはず」などと指摘した。
千葉県児童家庭課・尾関範子課長は、「(この1年間)心の中で心愛さんに、これでいいのかなとか、こんなことをやるけどどうかなって問いかけながらきた」と話した。
傷害致死の罪などに問われている父親の勇一郎被告(42)の裁判は2月21日から始まる。


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