同会議では、医療提供体制に関する警戒度が、初めて最高レベルに引き上げられた。東京医師会の猪口副会長は「入院患者の引き続く増加傾向にともない、コロナ感染症患者のための医療と、通常医療との両立が困難な状況となった」と、強い危機感を表明。「新規陽性者数の増加を抑制するための対策を強化し、重症者患者数の増加を防ぐことが最も重要」と分析した。 都では先月末から酒類を提供する飲食店などに営業時間短縮を要請。「Go To トラベル」に関しても、65歳以上の高齢者や持病を持つ方に対して自粛を求めており、18日以降は年齢制限なく継続する。対策は取っているはずが、新規感染者の減少にはつながっていない。「Go To-」の全国一時停止が始まる28日を前に、警戒度は最高レベル。感染状況も含めて逼迫(ひっぱく)してきた。猪口氏は「医療的に言えば、とにかく新規陽性者数を減らすしかない」と、悲痛な本音を漏らした。