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スーフィズムに関するHP

1スーフィズムに関するHP開設:2004/01/19(月) 15:34
はじめまして。

日本に在住のトルコ人です。この度、イスラームとスーフィズム、そしてトルコの紹介に関するHPを開設することになりました。このHPを通じて皆様と交流し、世界平和に少しでも貢献させて頂ければと思います。お時間のあるとき是非訪問して下さい。お待ちしております。
宜しくお願い致します。

http://www.yoyogi-uehara.net

178チバQ:2014/06/09(月) 19:44:02
http://mainichi.jp/select/news/20140609k0000e030122000c.html
エジプト:シシ大統領が就任 課題山積、困難な船出
毎日新聞 2014年06月09日 11時00分(最終更新 06月09日 18時54分)

 【カイロ秋山信一】5月下旬に行われたエジプト大統領選挙で当選したシシ前国防相(59)が8日、首都カイロの最高憲法裁判所で開かれた就任宣誓式に臨み、正式に大統領に就任した。任期は4年。シシ氏は就任後の演説で「テロと戦い、治安を回復することが最優先課題だ」と述べた。ただ、シシ氏が主導した軍事クーデターへの反発は根強く、経済関係の課題も山積しており、新政権の船出は困難が予想される。

 シシ氏は演説で、モルシ前大統領を追放した昨年7月のクーデターを2011年の革命に続く「第二の革命」と位置づけ、「国民が二つの革命の果実を収穫する時が来た」と強調。治安の改善、経済の活性化、貧困者支援、女性の地位向上などに取り組む考えを示した。

 大統領選でシシ氏は約97%の得票率で圧勝したが、投票率は50%に及ばなかった。モルシ氏の出身母体・イスラム組織ムスリム同胞団は、シシ政権の正統性を否定し、抗議デモを継続する構えだ。また、東部シナイ半島を拠点とするイスラム過激派組織「アンサール・バイト・マクディス(エルサレムの支持者)」は、シシ氏の暗殺を予告する声明を発表している。

PR情報

179チバQ:2014/06/09(月) 19:44:39
http://mainichi.jp/select/news/20140609k0000e030115000c.html
パキスタン:国際空港襲撃13人死亡 交戦で武装集団殺害
毎日新聞 2014年06月09日 10時42分(最終更新 06月09日 13時04分)


国際空港に駆け付けた治安要員=パキスタン・カラチで2014年6月8日、AP
拡大写真 【ニューデリー金子淳】パキスタン南部の最大都市カラチで8日夜(日本時間9日未明)、武装集団が国際空港を襲撃した。地元メディアによると、空港警備隊員ら少なくとも13人が死亡し、18人が負傷した。パキスタン軍や治安部隊は約5時間にわたる交戦の末、空港施設内に立てこもった武装集団10人を殺害した。

 現地からの報道によると、武装集団は機関銃や手投げ弾、自爆ベストなどを所持していた。複数のグループに分かれ、偽造した空港警備隊の身分証を使って旧ターミナルに侵入。治安要員に発砲しながら駐機場や滑走路を目指したという。駐機中の航空機をハイジャックする狙いがあった可能性もある。地元テレビでは駐機場付近から大きな煙や炎が上がっている様子が映し出されたが、軍当局者は航空機には影響はなかったとしている。

 AP通信によると、旧ターミナルは一般の旅客用ではなく貨物便などに使われており、警備が手薄だったとみられる。空港は軍部隊に封鎖され、同空港の発着便は全て取りやめとなった。犯行声明は出ていないが、国内最大の武装勢力パキスタン・タリバン運動(TTP)などが関与している可能性がある。ただ、押収された武器はインド製だったとの報道もある。

 カラチでは2011年5月、郊外の海軍航空部隊基地がTTPに襲撃され、10人が死亡した。その後も爆弾テロや銃撃事件などが相次いでおり、治安が悪化している。

180チバQ:2014/06/09(月) 20:02:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140609-00000030-jij_afp-int
パキスタン空港で再び銃撃戦、「タリバン運動」が犯行声明
AFP=時事 6月9日(月)14時37分配信

武装勢力による襲撃が再燃したとみられるパキスタン・カラチのジンナー国際空港から立ち上る煙(2014年6月9日撮影)。
【AFP=時事】8日夜に武装勢力に襲撃されたパキスタン南部カラチ(Karachi)のジンナー国際空港(Jinnah International Airport)で9日、治安当局の鎮圧宣言から数時間後に再び銃撃が始まり、治安部隊が軍事作戦の再開を発表した。また、イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban Pakistan、TTP)」が犯行声明を出した。

パキスタン空港襲撃で24人死亡、ハイジャック試みる?

 パキスタンの準軍組織「レンジャー(Rangers)」の発表によると「作戦を再開し、部隊の増派を要請した」という。新たな銃撃戦により警官1人が負傷した。現場のAFP特派員は、空港の中から銃声が聞こえ、レンジャーや特殊部隊が空港内に急行したと伝えている。

 一方、TTPの報道官は9日、ジンナー国際空港襲撃についてAFPの取材に、昨年11月に米軍の無人機攻撃でハキムラ・メスード(Hakimullah Mehsud)司令官が殺害されたことに対する報復だと主張した。

 ジンナー国際空港に対する最初の攻撃は8日夜から9日明け方まで続き、軍は武装勢力10人を全員殺害したと発表していた。自爆攻撃用のベストや手投げ弾、ロケットランチャーで武装した集団による攻撃は、パキスタンの大都市で過去数年に起きた襲撃の中で最も大胆で、警備員や空港職員など14人が犠牲となっている。【翻訳編集】 AFPBB News
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181チバQ:2014/06/09(月) 20:28:23
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014060900802
分裂するタリバン−パキスタン=統率失い、混乱も
 【ニューデリー時事】パキスタンで最も利用客が多いとされる南部カラチの国際空港が武装集団の侵入を許したことは、同国の治安に暗い影を落とした。襲撃した「パキスタン・タリバン運動」(TTP)は徹底抗戦を主張する強硬派と、政府との和平交渉を進めたい穏健派が分裂。司令部が統率を失いつつあることで、治安のさらなる混乱を招くとの懸念もある。
 TTPは約30の武装組織の連合体で、主要派閥の代表者が司令部を構成する。昨年11月、絶対的指導者だった最高司令官ハキムラ・メスード容疑者が米国の無人機攻撃で死亡。後任には強硬派ファズルラ師が就いたが、強盗などの犯罪行為をいとわない姿勢に反発が強まった。
 そうした中、シャリフ首相がTTPとの和平を推進する意向を表明したことで、組織内の亀裂が顕在化した。穏健派は政治参加を通じてイスラム思想を国政に反映させることを目指したが、強硬派はテロを継続して和平交渉を妨害。両派の対立は武力衝突に発展していった。(2014/06/09-19:57)

182チバQ:2014/06/10(火) 07:58:25
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140610/asi14061000270001-n1.htm
シャリフ政権発足1年 外交でポイント稼ぐも治安悪化で帳消し
2014.6.10 00:27 (1/2ページ)
 【ニューデリー=岩田智雄】パキスタンのシャリフ政権は、発足から1年が過ぎた。外交、経済では対米関係の改善や国際通貨基金(IMF)からの融資取り付けで成果を挙げているものの、治安対策は一向に進んでいない。目玉政策のイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動」(TTP)との和平は頓挫の危機にひんしており、8日深夜に起きたカラチ空港でのテロは大きな打撃となった。

 シャリフ氏は昨年、パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML−N)を率いて総選挙で圧勝し、6月5日に首相に就任、7日に新政権が発足した。

 選挙前から米無人機によるタリバン運動などへの空爆を批判してきたシャリフ氏は、米側に空爆の停止を求めてきた。米国はアフガニスタン駐留軍の規模を縮小、空爆も減らしており、両国関係は改善の兆しを見せている。ザルダリ前政権当時から途絶えていた閣僚級戦略対話も復活した。

 また、経済と財政の立て直しが喫緊の課題となる中、米国が大きな発言力を持つIMFから昨年9月、3年間で66億4千万ドル(約6800億円)の融資の承認を得た。かつての亡命先だったサウジアラビアからは3月、同じイスラム教スンニ派の体制を維持するための治安協力拡大と引き換えに15億ドル(約1540億円)の支援を取り付けた。

 一方、タリバン運動との和平は、今年2月に交渉開始にこぎつけたが、その後もタリバン運動のテロが相次いだ。米国に代わってパキスタン軍がタリバン運動の拠点を再三にわたって空爆する事態となり、約2カ月でタリバン運動が停戦を破棄。強硬策を取る軍とシャリフ氏との間でも、方針の違いが浮き彫りになっている。

 イスラム法の厳格な適用を求めるタリバン運動との妥協はそもそも難しく、和平交渉は弱体化した勢力に組織再編の時間を与えるだけとの指摘は根強い。人とモノの流れの拠点である空港襲撃は、企業にも衝撃を与えており、これ以上の治安悪化は、上向くきっかけをつかみ始めた経済にも影響しかねない状況だ。

183チバQ:2014/06/10(火) 21:34:18
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014061000878
議会に非常事態宣言要請=イラク首相
 【カイロ時事】イラクのマリキ首相は10日、第2の都市モスルが武装勢力に掌握されたことを受けて、議会に対し、非常事態宣言の発令を要請した。(2014/06/10-20:48)

184チバQ:2014/06/10(火) 21:45:45
http://mainichi.jp/select/news/20140611k0000m030094000c.html
イラク:過激派が第2の都市掌握
毎日新聞 2014年06月10日 20時52分

 フランス公共ラジオによると、イラク内務省当局者は10日、同国第2の都市である北部モスルをイスラム過激派の武装勢力が掌握したと述べた。政府軍や警察は市域の大半から撤退し、武装勢力が行政庁舎、軍司令部、空港、放送局などを制圧した。

 武装勢力は、国際テロ組織アルカイダを母体とするイスラム教スンニ派の「イラク・シリアのイスラム国」が主体。今年初めから中西部アンバル県の一部を掌握、マリキ政権は奪回に失敗しており、モスルの陥落は政権に新たな打撃となった。

 2011年末の米軍撤退完了後、イラクでは宗派対立が強まり、深刻な治安悪化が続いている。(共同)

185チバQ:2014/06/10(火) 21:46:30
http://mainichi.jp/select/news/20140611k0000m030081000c.html
パキスタン:また空港近くで銃撃戦 TTPが犯行声明
毎日新聞 2014年06月10日 20時24分

 【ニューデリー金子淳】8日夜に国際空港が襲撃されたパキスタン南部の最大都市カラチで10日、空港近くにある空港警備隊の訓練施設が武装勢力の攻撃を受け、治安部隊と約1時間にわたり銃撃戦になった。武装勢力は近くの住宅街に逃走した。空港襲撃事件を起こした国内最大の武装勢力パキスタン・タリバン運動(TTP)が犯行声明を出した。

 現地からの報道によると、武装勢力は4人前後とみられ、バイクで逃走した。少なくとも1人が死亡したとの情報がある。空港は9日夜に再開したが、再び一時閉鎖された。

 シャリフ政権はTTPとの和平を模索しているが、パキスタン軍は10日朝、アフガニスタンとの国境付近にある武装勢力の拠点9カ所を空爆し、少なくとも15人を殺害。TTP報道官は空港襲撃後「10日からパキスタン政府と全面戦争に入る」と宣言しており、和平実現は遠のいている。

 一方、空港襲撃事件では10日、冷蔵貨物室で新たに7人の遺体が見つかり、死者は武装勢力10人を含む36人となった。7人は銃撃戦を受けて避難したところ、火災に巻き込まれたとみられる。

186チバQ:2014/06/10(火) 22:26:56
http://www.afpbb.com/articles/-/3017308
イラク第2の都市モスルを武装勢力が掌握
2014年06月10日 19:07 発信地:モスル/イラク

【6月10日 AFP】イラク第2の都市で、ニナワ(Nineveh)州の州都であるモスル(Mosul)に対し9日夜、数百人の武装勢力が攻撃を仕掛け、州本庁舎や刑務所、テレビ局などを占拠した末、街全体を掌握した。イラク当局が10日発表した。イラクのウサマ・ナジャフィ(Osama al-Nujaifi)連邦議会議長も同日「ニナワ州全体が武装勢力の手に落ちた」と発表した。

 モスルはイラクの首都バグダッド(Baghdad)の北方350キロに位置する。イラク内務省高官はAFPに対し「モスルの街は政府の支配が及ばず、武装勢力のなすがままになっている」と答えた。

 イラクで今年、武装勢力が掌握した都市は1月のファルージャ(Fallujah)に続き、これで二つ目。武装勢力は最近、ニナワ州など5州で大規模な作戦を展開し、多数の人が殺害されている。今回のモスル掌握は、武装勢力の進攻を止めることができずにいるイラク政府にとって新たな打撃といえる。

 モスルから避難したAFP特派員によると、市内の店舗は閉まり、治安部隊の車両は乗り捨てられ、警察署は放火されて炎上していたという。(c)AFP

187チバQ:2014/06/10(火) 23:31:59
http://mainichi.jp/select/news/20140611k0000m030133000c.html
イスラエル:新大統領にリブリン前国会議長選出
毎日新聞 2014年06月10日 23時24分

 【エルサレム大治朋子】イスラエル国会は10日、任期満了に伴う大統領選挙を行い、与党右派のリクード所属議員で前国会議長のレウベン・リブリン氏(74)を選出した。任期は7年で、地元メディアによると、7月24日に就任の予定。

 イスラエルの大統領は国家の象徴的存在で政治的な権限はない。

 リブリン氏は1988年に国会議員に初当選し、現在7期目。リクード党首のネタニヤフ首相以上に保守強硬派とされる。パレスチナとの和平に関しては、パレスチナ国家の樹立を目指す2国家共存案に反対の立場。イスラエルが占領するヨルダン川西岸パレスチナ自治区などもイスラエルの正式な領土とすべきだと主張している。

 ノーベル平和賞受賞者のペレス現大統領は国際的な知名度も高く、2国家共存案を支持するなど国家の象徴でありながらも一定の影響力を保持した。リブリン氏が今後、和平交渉にどのような見解を示すのか注目される。

188チバQ:2014/06/12(木) 20:24:59
http://mainichi.jp/select/news/20140612k0000m030113000c.html
イラク:最大石油施設も掌握…イスラム過激派
毎日新聞 2014年06月11日 22時13分(最終更新 06月11日 23時54分)

 【カイロ秋山信一】イラク北部では11日もイスラム過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」が侵攻を続け、AFP通信によると、首都バグダッドの北約150キロにある要衝ティクリートを制圧し、バグダッドでも緊張が高まっている。また北部バイジにある同国最大規模の石油精製施設も掌握した。

 イラクからの報道によると、ISILはニナワ、キルクーク、サラハディンの3県で攻勢を続けた。軍や治安部隊の多くが無抵抗で逃亡したとみられる。バグダッドの西約50キロにあるファルージャは既にISILの支配下にあり、ティクリートが陥落したことで、バグダッドは西と北からISILの脅威にさらされることになった。

 マリキ首相は11日、緊急にテレビ演説し、国民に共闘を求めたが、打開策は見つかっていない。バグダッドの男性住民(40)は電話取材に「もう内戦になるのではないか。家族と国外に逃げることも考える」と話した。

 一方、ISILは11日、モスルのトルコ領事館を襲撃し、総領事や子供を含む48人のトルコ人を拉致した。前日にも燃料を輸送していたトルコ人運転手28人を拉致していた。さらにモスルの北西約100キロにあるシリアとの国境検問所を制圧したとの情報もあり、今後、内戦下のシリアとの間で戦闘員や武器の往来が活発化する恐れがある。

 国際移住機関(IOM)によると、ISILに制圧されたイラク第2の都市モスルから約50万人が避難。多くは比較的治安が安定しているクルド自治区に向かっており、クルド自治政府トップのバルザニ議長は11日、避難民を制限なく受け入れる意向を表明した。

189チバQ:2014/06/12(木) 20:26:22
http://mainichi.jp/select/news/20140611k0000e030196000c.html
イラク:過激派、北部へ侵攻拡大 キルクーク県も一部制圧
毎日新聞 2014年06月11日 11時22分

 【カイロ秋山信一】イラク連邦議会のナジャフィ議長は10日、北部の主要都市モスルを制圧したイスラム過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」がモスルを含むニナワ県全域を掌握したことを明らかにした。AFP通信によると、ISILは油田地帯の北部キルクーク県にも侵攻。隣国シリア東部も含めた一帯に勢力を伸ばす勢いだ。 AFPなどによると、ISILは今月上旬、他のイスラム教スンニ派武装勢力と連携し、ニナワ県で政府側への攻撃を始めた。10日までにモスルなど同県の主要都市をほぼ制圧し、油田があるキルクーク県の一部も制圧した。モスルでは政府軍兵士らが軍服を脱いで逃走し、米国製の戦闘車両などがISIL側の手に落ちたとの情報もある。英BBC放送によると、約15万人の住民が隣接するクルド自治区や首都バグダッドに向けて避難しているとみられる。

 ISILは今年1月以降、バグダッドに近い西部ファルージャの占拠を続けるなど、シリア国境付近で影響力を拡大している。

 シーア派のマリキ首相は10日、連邦議会に対して、超法規的な治安措置をとるために非常事態令の承認を要請した。ところがマリキ首相に反発するスンニ派やクルド人の政党から政府への批判が噴出。政敵であるスンニ派のナジャフィ議長は「政府の責任は重い」と指摘した。背景には、マリキ首相が自身の支持基盤であるシーア派が多い南部や首都バグダッドの治安対策を優先し、スンニ派が多い北部や西部を軽視してきたとの不満がある。

 またイラク政界では4月の連邦議会選挙後、次期政権樹立に向けた各党派の連立交渉が続いている。マリキ首相の党派が第1勢力だが、過半数の議席は得ておらず、政権を維持できるかは不透明だ。スンニ派など反対勢力には、混乱の責任をマリキ氏に押しつけ政権交代を迫りたい思惑もある。ISILはこうした政局の混乱につけ込んで勢力を拡大している。

 在英NGO「イラク・ボディー・カウント」によると、昨年のテロや武力衝突による死者は約9500人。今年も既に5500人を超え、2006〜07年の内戦時の水準に近づきつつある。

190チバQ:2014/06/12(木) 20:37:34
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140612/mds14061220130007-n1.htm
クルド部隊が油田都市掌握 イラク、政府軍が放棄
2014.6.12 20:13
 ロイター通信によると、イラク北部のクルド自治政府の治安部隊が12日、北部の油田都市キルクークを掌握した。イスラム過激派の北部進攻を受け、連邦政府の軍部隊がキルクークの基地を放棄して撤退したため、空白を埋める形でクルド部隊が展開した。

 キルクークには同国有数の油田がある。中央政府が管轄するが、歴史的にクルド人が多く、クルド自治政府は自治区への編入を主張してきた。

 クルド部隊の展開により、油田はイスラム過激派の攻勢から守られる態勢ができたが、キルクークの帰属争いに影響を与える可能性がある。(共同)

191チバQ:2014/06/12(木) 20:39:55
http://www.asahi.com/articles/ASG6B7G3RG6BUHBI02S.html
イラク、第2の都市も武装組織が掌握 治安、急速に悪化
渡辺淳基
2014年6月10日23時42分
 イラク北部の同国第2の都市モスルが10日、武装組織に掌握された。イラクでは西部の要衝都市ファルージャも1月から武装組織に支配され、治安が急速に悪化している。政府は国民議会に全土での非常事態宣言の発令を要請した。AFP通信などが伝えた。

 モスルを攻撃したのは、ファルージャを支配するイスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)を中心とした武装勢力とみられる。数百人規模で政府軍や警察と交戦し、地元の政府庁舎などを占拠した。モスルのあるニネベ州全体が掌握されたとの情報もある。

 イラクでは4月の総選挙で、シーア派のマリキ首相率いる与党が第1党を確保。組閣に向けた協議を進めている。ただ、ISISなどスンニ派系勢力の反発は激しい。バグダッド近郊でも爆発事件が相次ぎ、国連のまとめでは、5月は死者が計799人に上った。(渡辺淳基)

192チバQ:2014/06/12(木) 21:57:41
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140612/mds14061221300008-n1.htm
ISIL、イラク首都に迫る勢い 米国、空爆要請拒否の情報も
2014.6.12 21:30 (1/2ページ)

12日、ISILを支援するイラクのグループがインターネットに掲載した、同国ティクリート北部で軍施設を襲撃する武装集団の映像(AP)
 【カイロ=大内清、ワシントン=加納宏幸】イラクで勢力を拡大しているイスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」が同国北部の都市を次々と掌握し、首都バグダッドに迫る勢いをみせている。イラクから内戦下の隣国シリアにまたがる広い地域で活動するISILは、域内外から戦闘員や物資を調達。2011年末の米軍撤退完了後、治安部隊育成が進まないイラクのマリキ政権は大きな脅威に直面している。

 AP通信などによると、ISILは12日、ネット上の声明で、首都やシーア派聖地の中部カルバラやナジャフへ進撃すると表明。シーア派主導のマリキ政権との戦いを「ジハード(聖戦)」とみなしており、攻撃やテロが勢いを増せば宗派対立の再燃や報復の連鎖につながる恐れがある。

 アーネスト米大統領副報道官は11日、「情勢は深刻だ」と強い懸念を表明し、イラク政府に追加支援を行う方針を示した。

 ただ、人道支援やオバマ米大統領が表明した対テロ能力向上のための基金活用に言及しただけで、軍事行動については明言を避けた。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は11日、イラク側が武装勢力拠点への空爆を要請したが、米国は拒否したと伝えている。

 ISILは10日、イラク第2の都市である北部モスルを制圧したのに続き、11日にはサダム・フセイン元大統領の出身地ティクリートを掌握した。バグダッドの北約120キロの中部サマラでは治安部隊に阻止されたが、12日にはサマラを迂回(うかい)し、バグダッドから北へ約90キロの村などを制圧、首都に迫ったもようだ。

 バグダッドのシーア派地区サドルシティーでは、ISILなどとの戦闘に備えて住民が武器の集積を開始。マリキ首相もISILと対立する部族などに武器を与えるとしており、今回のISILの攻勢を機に住民の武装が進みそうだ。

 ISILは今年初めに中部ファルージャを掌握。隣国シリアでも活発に活動し、アサド政権側や他の反体制派武装組織と戦闘を繰り返している。





【用語解説】イラク・レバントのイスラム国

 イラク、シリアで厳格なイスラム国家建設を目指すイスラム教スンニ派武装組織。ヨルダン出身のザルカウィ容疑者が率いた勢力を母体とする。2003年のイラク戦争後に国際テロ組織アルカーイダに忠誠を誓い、同国でテロを展開。13年にシリア内戦に本格参戦し現在の名前となった。他のアルカーイダ系組織と対立し今年、アルカーイダに“破門”された。

193とはずがたり:2014/06/13(金) 21:29:58

イラク:息を潜める住民 イスラム過激派が2都市制圧
毎日新聞2014年6月13日(金)10:42
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/20140613k0000e030153000c.html

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/int_poli/20140613k0000e030158000p_size5.jpg

 【カイロ秋山信一】イラクで侵攻を続けるイスラム過激派「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」は11日、首都バグダッド北方のディヤラ県に入り、ジャルラ、サディヤの2都市を制圧した。AFP通信が伝えた。ISILに支配された国内第2の都市モスルには政府軍の反撃も予想され、住民らは息を潜めて推移を見守っている。侵攻地域には石油産地など重要インフラ施設も多く、首都バグダッドなどに影響が及ぶ恐れもある。

 「街は異様に静かだ。大半の住民が自宅にこもり、商店も閉まっている」。モスルの貿易商、アフマドさん(52)は12日、毎日新聞の電話取材にこう語った。政府軍は9日までに目立った抵抗もせずにモスルから撤退し、軍や警察の検問所は全て撤去されたという。

 ISILの戦闘員にはイラク人が多く、住民には普段通り生活するよう呼びかけている。外出を促そうと、ガソリンを無料にする措置もとった。12日に政府軍がモスルを空爆したと報じられたが、アフマドさんは「攻撃には気づかなかった」と語る。

 ユニセフ(国連児童基金)によると、モスルからは人口の約4分の1にあたる約50万人が市外に避難した。うち約半数が子供だとみられ、モスル郊外の親類宅や病院、学校、モスク(イスラム礼拝所)に身を寄せているという。治安が安定しているクルド自治区に向かった避難民も多く、境界の検問所では審査のために3000人以上が足止めになった。

 自治区には既にシリアから20万人以上の難民が流入している。混乱が拡大すれば、自治政府が新たな避難民を受け入れきれない事態も出てくる。

 インフラへの懸念も強まっている。イラクのメディアによると、ISILは油田地帯があるキルクーク県の一部にも侵攻。北部バイジにある同国最大規模の石油精製施設では、ISILと政権側の攻防が続いている。モスル近辺にはイラクで最大規模のダムが二つあり、下流の発電や治水を担う。こうした施設が戦闘で破壊されれば、バグダッドなどへの影響は必至だ。

 ISILは今月5日以降、大規模な軍事作戦を展開。モスルなどを制圧し、バグダッドに迫る勢いを見せている。

194チバQ:2014/06/13(金) 21:36:48
http://mainichi.jp/select/news/20140614k0000m030031000c.html

イラク:過激派の中の過激派…着々北部制圧 周辺にも脅威

毎日新聞 2014年06月13日 19時13分(最終更新 06月13日 20時11分)




シリア北部ラッカの街中を、顔を目出し帽で隠し、全身黒の統一された服装で行進するISILの兵士。今年1月、武装勢力のホームページに掲載された=AP

シリア北部ラッカの街中を、顔を目出し帽で隠し、全身黒の統一された服装で行進するISILの兵士。今年1月、武装勢力のホームページに掲載された=AP


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 【カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」はイラク北部で制圧地域を拡大させている。アフガニスタンやイラクでの実戦経験が豊富な戦闘員が多く、強硬姿勢から「過激派の中の過激派」とも評される。イスラム教スンニ派の教義を厳格に適用した新国家建設を目指しており、イラクだけでなく、中東全体の波乱要因となっている。

 ISILが一気に動き出したのは今月5日。中部サマラの襲撃に続き、翌6日にはイラク第2の都市モスル(ニナワ県)を攻撃。モスルを掌握すると、中部の要衝ティクリートを制圧した。一連の攻撃は組織だって行われ、油田地帯のあるキルクーク県やサラハディン県にも侵攻。首都バグダッドへの侵攻を示唆している。

 ISILはイラクだけでなく、シリアでも反政府側でアサド政権と戦闘を繰り広げ東部デリゾール県、北部ラッカ県で支配を拡大している。AFP通信によると、ISILのメンバーは数千人と比較的小規模だが、戦闘経験の豊富さから優位に立っている。シーア派主導のマリキ政権に反発するスンニ派や、地元の部族を取り込んで支配を拡大させているとみられる。

 「我々の目的は抑圧された人々を救い、神の支配を実現することだ」。ISILのメンバーと名乗るシリア人男性(30)は11日、毎日新聞の電話取材にこう答えた。男性によると、ISILは中東・北アフリカや欧州、アジアなど幅広い地域の出身者で構成される。支配地域では、女性にニカブ(目以外の全身を覆う黒布)の着用を義務づけ、窃盗犯には手を切る罰を下すなどイスラム法(シャリア)を適用する。男性は「最終的には世界中をイスラム国家にする」と豪語する。

 シリア・ラッカ県の住民によると、ISILは敵対勢力のメンバーや家族らを誘拐し、身代金を要求することもある。誘拐や密輸が主な資金源とみられ、戦闘後の略奪も報告されている。非政府組織(NGO)の人道支援物資を、ISILの名義で配布することもあるという。こうした荒っぽい手法から、シリア人の間では「アサド政権の方がマシ」という意見も多い。

 ■アルカイダから絶縁

 ISILの前身は、2004年10月に設立された国際テロ組織アルカイダ系の「イラクの聖戦アルカイダ組織」。アフガンで米軍と戦ったアラブ人義勇兵らが設立し、イラク駐留米軍と戦った。現在のトップであるイラク人のアブ・バクル・バグダディ指導者も初期の参加メンバーだとみられる。

 04年にはイラクを訪れた日本人男性(当時24歳)を拉致、殺害した。06年に「イラク・イスラム国」と改称。命令に従わない者は、同じスンニ派でも容赦なく攻撃する独善的姿勢が市民に嫌悪され、米軍の掃討作戦で弱体化した。

 だが11年末までに米軍がイラクから撤退し、12年夏以降に隣国シリアで内戦が本格化すると、勢いを取り戻した。アサド政権が国土西半分の主要都市の防衛に注力する間、イラクからシリア東部や北部に侵攻。当初は「反アサド」で同調していた反体制派とも対立し、抗争を始めた。

 13年4月には組織名にシリアやレバノンなど地中海東岸地方を意味する「レバント」を加えた。これに対して、アルカイダの指導者ザワヒリ容疑者は、シリアからの撤退を命じた。シリアでは「ヌスラ戦線」というアルカイダの別組織が活動していたからだ。ISILは命令を無視し、ザワヒリ容疑者から絶縁されたが、組織の活動に大きな影響は出ていない。

 ヨルダン大学戦略研究所のムーサ・シュテイウィー所長は「放置すれば周辺国にも脅威が及ぶ恐れが大きく、中東諸国や国際社会が、ISILに対する軍事作戦に踏み切る事態もあり得る」と指摘している。

196チバQ:2014/06/15(日) 11:53:04
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014061500022
大統領選、テロで47人死亡=投票率は5割超−アフガン

 【ニューデリー時事】14日行われたアフガニスタン大統領選挙の決選投票で、内務省は同日、反政府勢力タリバンによるとみられるテロや攻撃が各地で約150件発生し、市民ら47人が死亡したと明らかにした。
 タリバンが投票所を狙ったテロを宣言する中、治安部隊は厳重な警備態勢を敷いたが、4月の1次投票時の倍以上の犠牲者が出た。
 内務省などによると、首都カブールでは投票日の朝に爆発が4件発生。東部ラグマン州などでもロケット弾や簡易爆弾によるテロが相次ぎ、市民20人、陸軍兵士15人、警察官11人、選挙管理委員会関係者1人が死亡した。
 一方、決選投票では前回と同じく有権者700万人以上が投票し、投票率は5割を超えたとみられる。(2014/06/15-05:54)

198チバQ:2014/06/15(日) 12:17:19
http://mainichi.jp/select/news/20140615k0000m030076000c.html

イラク:宗派・民族間の分断加速 国家分裂の恐れも

毎日新聞 2014年06月14日 21時49分(最終更新 06月15日 00時44分)

【カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」の侵攻が続くイラクで、宗派・民族間の分断が加速している。シーア派主導のマリキ政権は連邦議会に非常事態令の承認を求めたが、スンニ派や少数民族クルド人議員が議会をボイコットして発令のめどが立たない。シーア派はスンニ派のISILに対抗して民兵を動員。クルド自治政府は治安部隊を自治区外に送る動きもあり、国家分裂の恐れも高まってきた。

 「治安対策を怠った政府の責任だ」。ISILが10日に第2の都市モスルを制圧した直後、スンニ派のナジャフィ連邦議会議長とクルド自治政府のバルザニ議長はそろって政権を批判した。スンニ派やクルド人の議員は首相の権限強化に難色を示し、非常事態発令の行方も不透明だ。

 政治が機能不全に陥る中、宗派・民族間の分断は深刻化している。13日にはシーア派の最有力指導者シスタニ師が市民に武器を取って戦うよう呼びかけた。バグダッド以南のシーア派地域では、民兵組織の動員に応じる若者が急増し、首都バグダッドの防衛に向かっている。

 こうした流れは、シーア派聖地への攻撃を示唆するなど宗派間対立をあおってきたISILの思惑通りだ。ISILは、厳格なイスラム教義の適用や敵対勢力への非道さで知られ、大半のスンニ派住民に嫌悪されている。だが、宗派対立が深刻化すれば、仕方なくISIL支持に回るスンニ派住民が増える可能性がある。

 一方、クルド自治政府はISILの侵攻後、「治安の空白を埋めるため」として、油田地帯のキルクークなどから逃亡した政府軍に代わり治安部隊を派遣した。自治政府はキルクークなどクルド人が多い地域を自治区に含めるよう要求してきた経緯があり、新たな火種となる恐れもある。

 「脅威に対処するため、まずはイラクの指導者たちが対立を克服すべきだ」。オバマ米大統領は13日、マリキ政権への軍事支援強化の前提として、政争をやめるよう政権や野党に要求。宗派・民族間の対立に強い懸念を示し、挙国一致体制でなければISILを抑え込むのは難しいとの認識を示した。

 宗派・民族間の対立は根深い。2003年の米軍侵攻まで24年間続いたフセイン政権では、フセイン氏と同じスンニ派(国民の約20%)が優遇され、シーア派(同60%)やクルド人(同15%)は弾圧の対象になった。米軍侵攻後、今度は米国との関係が深いマリキ氏らシーア派が権力を握った。

 マリキ氏は06年の首相就任直後はスンニ派との融和を目指し、ISILの前身組織の弱体化にも成功した。だが11年の米軍撤退後、軍や主要官庁の高官をシーア派で独占するなど独善的な政権運営が目立った。政権は12年末以降に起きたスンニ派住民の抗議デモを強制排除するなど強硬に対応。不満を抱いた一部スンニ派は過激化し、ISILに協力する部族勢力も出てきた。一方、政権はキルクークなど油田地帯の石油利権を巡る配分でクルド人とも対立し、緊張関係が続いている。

199チバQ:2014/06/15(日) 12:35:42
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140614/mds14061421180009-n1.htm
対スンニ派共闘…イラン、マリキ政権に「あらゆる支援」 米連携視野

2014.6.14 21:18 (1/2ページ)

記者会見するイランのハッサン・ロウハニ大統領=14日、テヘラン(ロイター)
記者会見するイランのハッサン・ロウハニ大統領=14日、テヘラン(ロイター)


 【カイロ=大内清】イスラム教シーア派大国のイランが、スンニ派過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の攻勢にさらされるイラクのマリキ政権への支援姿勢を強めている。ISILは、シーア派「勢力圏」であるシリアのアサド政権にも武装闘争を展開しているだけに、イランのISIL台頭への危機感は強い。

 イランにとり、同じシーア派主導のマリキ政権を支えることは、域内での影響力保持や対米関係改善にもつながる重要政策だ。

 イランのロウハニ大統領は13日、イラクのマリキ首相への電話で「テロと戦うためにあらゆる支援を行う」と明言。14日の記者会見でも、イラクから要請があれば支援する用意があると述べたが、まだ要請は受けていないという。

 イラン指導部の親衛隊的性格を持つ革命防衛隊がイラクに派遣され、ティクリート周辺などでイラク政府軍と合同作戦を展開しているとの報道もある。ただ、ロウハニ師はこの日の会見で部隊派遣を否定した。

 イラクでは2003年のイラク戦争でフセイン政権が崩壊した後、多数派を占めるシーア派が政治の主導権を握ったことで、同じシーア派のイランが影響力を増した。イランにとり、ISILの攻勢でマリキ政権が揺らぐのは何としても避けたい事態だといえる。

 イランはマリキ政権のほか、シリアのアサド政権やレバノンのシーア派組織ヒズボラと同盟関係にあり、その影響範囲は「シーア派三日月地帯」と呼ばれる。

 イランにとり、シーア派を「信仰上の敵」とみなしてイラク、シリアで「ジハード(聖戦)」を展開するISILは、勢力圏を脅かす存在だ。

 またロイター通信は13日、イラン政府高官が、ISIL掃討やマリキ政権支援で「(国交のない)米国と協力することも可能だ」と述べたと伝えた。ロウハニ師も14日の会見で、オバマ米政権との協力を検討する可能性があると認めた。

 昨夏に発足したロウハニ政権は、敵対関係にあった米国などとの「建設的な関係」を標榜(ひょうぼう)。イラクを舞台に、マリキ政権支援でイランと米国が“共闘”する構図ができ上がりつつある。

 しかしイランの関与増大には、同国と対立するサウジアラビアなどスンニ派湾岸諸国が強く反発するのは必至。事態をさらに複雑化させる可能性が高く、米国も対応に苦慮しそうだ。

200とはずがたり:2014/06/15(日) 19:31:04
米国防総省の空母派遣命令 「大統領の軍事行動要求に備えるため」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140615/amr14061515290005-n1.htm
2014.6.15 15:29

 【ワシントン=加納宏幸】米国のヘーゲル国防長官は14日、イスラム教スンニ派過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の攻勢で緊迫するイラク情勢に対応するため、アラビア海北部に展開中の空母ジョージ・ブッシュをペルシャ湾に派遣するよう命じた。国防総省のカービー報道官は「最高司令官であるオバマ大統領が軍事行動を求める場合に備えて柔軟性を強化する」ためだとしている。

 ジョージ・ブッシュにはミサイル巡洋艦フィリピン・シーとミサイル駆逐艦トラクスタンが伴い、14日中にペルシャ湾への配備を完了。カービー氏は「米海軍のプレゼンスは地域の安全と安定に対する米国の長期間にわたる関与を示すものだ」と強調した。

 一方、米国のケリー国務長官は14日、イラクのジバリ外相と電話で協議し、米政府として、イラク治安部隊がISILの攻勢を押し返すための支援策を検討中であると伝えた。

 ケリー氏はまた、「米国の支援が成功するのはイラクの指導者が違いを乗り越えて国家として団結するときだけだ」と強調。ジバリ氏に対し、イラクのマリキ政権を主導するイスラム教シーア派だけでなくスンニ派、クルド人の市民の権利を尊重することが重要であると述べた。

 オバマ米大統領は13日、米政府として地上部隊の派遣を除くイラク支援策を検討し、数日中に結論を出すと発表していた。

202チバQ:2014/06/16(月) 18:41:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140616/mds14061608290002-n1.htm
【イラク情勢】
クルド人勢力、キルクーク制圧し勢力拡大へ虎視眈々 政権側と共闘姿勢も火種
2014.6.16 08:29 (1/2ページ)

15日、イラクの首都バグダッドで、ISILと戦うため同国軍に加わり気勢ををあげる義勇兵ら(ロイター)
 【エルサレム=大内清】イスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の攻勢が続くイラクで、北部で自治権を握るクルド人勢力が虎視眈々(たんたん)と利権拡大を狙っている。シーア派主導のマリキ政権と同様にISILとは敵対関係にあるが、混乱の中で掌握した北部の石油都市キルクークを簡単に手放すとは考えにくく、今後も大きな火種として残りそうだ。

 大規模な油田があるキルクークにはアラブ人やクルド人が混在しており、マリキ首相の中央政府とクルド自治政府は互いに支配権を主張して、小規模な衝突がしばしば発生してきた。

 ところが今月12日、ISILがイラク第2の都市の北部モスルを電撃的に制圧し、南下を始めたのを受けてクルド人部隊がキルクークに展開。政府軍は武器庫などを明け渡し撤退した。

 クルド側は「要衝のキルクークをテロリストから守る」ためだと説明する。実際、シーア派民兵を動員するなどしてISILへの反攻に乗り出したばかりのマリキ政権には、キルクーク防衛の余裕はない状態だ。

 ISILにはスンニ派主導だった旧フセイン政権関係者も多数協力しているとされ、旧政権時代に虐殺や差別の対象だったクルドとシーア派にとっては「共通の敵」でもある。

 その一方で現政権側には、クルドがキルクークの自治区編入を狙っているのではないかとの強い警戒感がある。AP通信によると、マリキ首相に近い国会議員は「キルクークを足がかりに、他の地域ものみ込むつもりだ」と非難した。

 クルド自治政府は今年初め、トルコとの間に新設したパイプラインで石油の輸送を開始。すべての石油収入は中央政府が管理すべきだとするマリキ政権と、対立が深まっていた。

 クルドは現在、政権側が反攻を進めるイラク中部でISILが放棄した町を掌握するなど、事態収束後をにらんで地歩固めともいえる動きもみせている。政権側が巻き返してISILが後退した場合、政権側との緊張が高まる可能性もある。

203チバQ:2014/06/16(月) 18:41:31
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140616/mds14061613310006-n1.htm
過激派が北部都市制圧 政府軍、一進一退の攻防
2014.6.16 13:31

15日、バグダッド東部で、イラク軍に参加し武器を手にする志願兵ら(ロイター)
 イラクからの報道によると、同国北部から首都バグダッドに向けて進撃するイスラム教スンニ派の過激派「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)は15日、イラク軍との激しい戦闘の末、北部タルアファルを制圧した。同市は第2の都市モスル西方にあり、双方に多数の死傷者が出たもようだ。

 イラクでは、反転攻勢を狙う軍が北部の主要都市ティクリートなどで空爆を実施、過激派との一進一退の攻防が激しさを増している。ISILは10日にモスルを制圧、シーア派とスンニ派が混在するタルアファルに15日未明に侵攻し、戦闘が始まった。

 一方、首都バグダッドでは15日、自動車爆弾の爆発や自爆テロが相次ぎ、少なくとも15人が死亡、30人以上が負傷した。イスラム教シーア派などが標的になったとみられる。(共同)

204チバQ:2014/06/16(月) 18:48:33
http://mainichi.jp/select/news/20140616k0000e030141000c.html
イラク:過激派、勢力を維持 バグダッドでテロも
毎日新聞 2014年06月16日 11時49分(最終更新 06月16日 12時54分)


イラク北中部の要衝ティクリートを制圧後、イラク兵士を連行する模様としてイスラム教スンニ派の過激派組織「ISIL」が14日、ウェブサイトに掲載した画像=AP
拡大写真 【カイロ秋山信一、ワシントン和田浩明】イラクで侵攻を続けるイスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」は15日、北部タルアファルを制圧した。ロイター通信が報じた。首都バグダッド近郊では進軍のペースが鈍っているが、北部や西部では依然として勢力を維持している。また、シリアのアサド政権は15日、同国北部ラッカなどのISILの拠点を空爆した。イラクのマリキ政権と協調し、ISILの勢力をそぐ狙いがあるとみられる。

 タルアファルは、北部の主要都市モスルの西約65キロで、モスルとシリア東部をつなぐ幹線道路沿いにある。15日に政権側とISILの激しい戦闘があり、夜までにISILが中心部に侵攻した模様だ。郊外の空港もISILが占拠した。

 バグダッドでは15日、シーア派居住地域などで3件の爆発があり、AP通信によると少なくとも15人が死亡。ISILによる連続テロの可能性がある。バグダッドに隣接するディヤラ県では15日、政府軍やシーア派民兵、クルド人治安部隊などが数カ所の拠点をISILから奪還した。

 ISILは15日、北中部ティクリートで捕らえた空軍志願者のうち「1700人を殺害した」とインターネットで主張、殺害の様子を撮影したとする動画も発信している。米国務省報道官は声明で「確認できない」としつつ、「ISILの目的の一つは恐怖で宗派間対立をあおることであり、そうした戦術は最も強く批判する」と指摘した。

 一方、シリア側のISILの支配地域では14日以降、アサド政権の攻撃が強化された。在英のシリア反体制派組織・シリア人権観測所によると、政府軍によるラッカや北東部ハサカ県などへの空爆で、ISILの戦闘員少なくとも2人が死亡した。イラク、シリア両政府はともにシーア派国家イランの支援を受けており、対ISILで連携を深めているとみられる。

205チバQ:2014/06/16(月) 23:05:11
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014061600876
野党、OIC前事務局長を擁立=トルコ大統領選
 【エルサレム時事】トルコからの報道によると、最大野党の共和人民党(CHP)と野党第2党の民族主義者行動党(MHP)は16日、8月10日に実施される大統領選の統一候補として、イスラム諸国会議機構(OIC)の前事務局長であるエクメレディン・イフサンオウル氏を擁立すると発表した。
 大統領選をめぐっては、エルドアン首相の出馬も確実視されているが、まだ立候補宣言していない。(2014/06/16-21:47)

206チバQ:2014/06/16(月) 23:08:16
>最大野党の共和人民党(CHP)と野党第2党の民族主義者行動党(MHP)

すげー野合くさい
CHP:世俗派 中道左派
MHP:民族極右

wikiによると
>アタテュルクにより設立された共和国の一体性を強調し、クルド人の文化を認めない点で、共和人民党などの中道左派勢力との共通点を有する一方、アレヴィー派をはじめとする国内少数派の排除や、国外のテュルク系諸民族との連携を図る汎トルコ主義的傾向が、中道左派勢力と異なる点であるとされる。

207チバQ:2014/06/17(火) 21:18:57
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140617/mds14061709460010-n1.htm
残る血だまり、焼け焦げた車…過激派襲撃に募る恐怖 ケニア、49人殺害の現場
2014.6.17 09:46

16日、ケニア・ムペケトニで武装集団に放火された宿泊施設と焼け焦げた車両(共同)
 ソマリアのイスラム過激派アッシャバーブの武装集団が15日夜、ケニア東部ラム郊外ムペケトニを襲撃して49人を殺害し、市民は犯行の激化に恐怖を募らせている。現場では半日以上たった16日も焼け焦げた車から煙がくすぶり、通りには血だまりの跡がいくつも残っていた。

 「怖くて外に出られなかった」。父が経営する宿泊施設にいたガブリエル・ムワウラさん(18)が振り返った。近くで隠れていた父(64)は外から銃弾を受け、死亡した。

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に指定され、外国人観光客も多いラム島の南西約20キロ。武装集団は男性だけを狙い、名前を尋ねた上でキリスト教にゆかりのある名前だと射殺したという。遺体は大通りに並べた。犯行声明では、イスラム教徒を抑圧するケニア政府への報復だと主張した。(共同)

208チバQ:2014/06/17(火) 21:20:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140617/asi14061711320004-n1.htm
【日々是世界】
カラチ空港襲撃がパキスタン政府に示した〝自ら作り上げたテロリストを打倒すべき時〟
2014.6.17 11:32 (1/2ページ)

9日、パキスタン・カラチ国際空港を襲撃した武装集団が所持していた機関銃やロケット発射装置などを並べる地元警察(AP)
 パキスタンの最大都市カラチで8日深夜、イスラム過激派「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の武装集団がカラチ国際空港内に侵入し、治安部隊との間で5時間以上にわたる銃撃戦を続けた。TTP側の10人を含む30人以上が死亡した。

 警備態勢が厳重なはずの国際空港が襲撃されたことについて、11日付のパキスタンの主要英字紙ドーンは社説で、「カラチ空港で起こった出来事は国家の甚大な失態である」と、いらだちをみせる。

 2009年以降、首都イスラマバード近郊の陸軍司令部、カラチのメヘラン海軍基地、北西部ペシャワルのペシャワル国際空港などの主要施設が襲撃を受けてきただけに、治安部隊は世界で最も訓練され、かつ即応体制ができているべきである。にもかかわらず、今回も攻撃を受けたことに、同紙は「治安部隊は執念深い敵の前では無力だった」と落胆する。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT、電子版)は9日、TTPの攻勢は、中央銀行や証券取引所を抱えるパキスタンの“心臓部”カラチを狙ったことにより、「新たな段階」に入ったと社説で指摘する。その上で、今回の事態が「政府と強力な軍に、タリバンの脅威を認識させ、包括的な方法で対峙(たいじ)させる機会になるのか?」と問いかけ、「そうであるべきだ」と主張する。同紙はその理由を「襲撃が示すのは治安の悪化と、最強機関の軍が統制を失う危機に直面していることだ」と指摘し、パキスタン側に早急な対応を迫る。

 パキスタンは、インドに対抗するためTTPなどのイスラム過激派を育て、アフガニスタンに対しても武装勢力を利用してきた。こうした経緯から、過激派を「脅威」ととらえることができずにいる。NYT紙は、「その結果、武装勢力に対する持続的で一貫した軍事力での対応が欠如した」と批判する。

 就任2年目に入ったナワズ・シャリフ首相率いる政権がこれまで、TTPとの「対峙」と「和平交渉」で、どっちつかずの態度をとり続けたことも問題だった。この点について、11日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、シャリフ氏がTTPとの交渉を通じて和平を模索したことへの「(TTPの)回答がカラチだった」と指摘。「過激派は国家を転覆させ、核兵器を入手したがっている」として和平交渉に否定的な見方を示す。

 それでも閣僚や軍幹部からは相変わらず、「カラチ空港襲撃の背後にインドの存在がある」との発言が出ている。これに対し、パキスタン国内では「治安態勢と人員の総取り換えが喫緊の課題であることをわからせるために、もっと証拠が必要なのか?」(ドーン紙)との声も上がっている。

 WSJ紙は、「もしパキスタンが過激派に国家を奪われたくなければ、自己欺瞞(ぎまん)をやめ、自分たちが作り上げたテロリストを打倒する新しい戦略を打ち立てる必要がある」と訴えている。

209チバQ:2014/06/17(火) 21:22:47
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140617/mds14061720400013-n1.htm
情報入手、深入り牽制… イラク情勢でイランと協議の米政府
2014.6.17 20:40
 【ワシントン=加納宏幸】米国が1979年の米大使館占拠事件以来、国交を断絶しているイランとの間でイラク情勢をめぐる協議を始めたのは、米軍がスンニ派過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」への空爆に踏み切る場合に備え、イラク国内の実情を把握する必要があるからだ。同時にイラクへの過度の介入を牽(けん)制(せい)する思惑もある。

 国務省ナンバー2のバーンズ副長官は16日、イラン核協議のためジュネーブに滞在。協議にはイランのザリフ外相が出席しており、ロイター通信によると、オバマ米大統領が協議を命じた場合に備えてバーンズ氏が派遣されたという。

 2011年の米軍のイラク撤退後、米国は過激派組織の動きなど地上の動向に関する情報が得にくくなっており、協議ではイラクのマリキ政権と関係が深いイランに情報提供を求めた可能性がある。イランに対し、シーア派主導のマリキ政権に宗派的な事情から肩入れすることのないよう自制を促す狙いもあった。

 ただ、米政府はイランとの接触は認めたが、バーンズ、ザリフ両氏によるものかは明らかにしていない。ケリー国務長官がイランとの軍事協力を「排除しない」と述べたことも、米政府はただちに否定した。

 「イランがイラク情勢でパートナーになりうると信じるなら愚の骨頂だ」(共和党のマケイン上院議員)といった米議会の批判に配慮したとみられる。

210チバQ:2014/06/17(火) 21:24:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140617/mds14061720420014-n1.htm
イラン、米国の“お墨付き”狙う イラクへの関与増大 精鋭部隊幹部もバグダッド入り
2014.6.17 20:42 (1/2ページ)

イラク南部バスラでシーア派最高権威シスターニ師のポスターを掲げISILへの抵抗を訴えるシーア派民兵ら=16日(AP)
 【エルサレム=大内清】イスラム教スンニ派過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の攻勢が続くイラクに対し、隣接するシーア派大国イランが関与を深めている。米国とイランの当局者がウィーンでイラク情勢をめぐって協議した16日にはイランの精鋭部隊幹部が首都バグダッドに入ったとの報道も出た。イランは今回の危機を、イラクでの影響力保持に向け米国から“お墨付き”を引き出す好機ととらえているようだ。

 AP通信は16日、イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官がバグダッド入りし、作戦司令室を設置したと伝えた。司令官は、ISILが攻撃対象に宣言しているシーア派の聖地カルバラやナジャフも訪問。作戦司令室では、反攻作戦の洗い直しや、イラク政府軍やシーア派民兵との連携が検討されているという。

 コッズ部隊は主にイラン国外での工作を担っており、内戦下のシリアでは同盟関係にあるアサド政権を支援しているとされる。

 シーア派大国のイランは2003年のフセイン政権崩壊後、イラク政治の主導権を握ったシーア派勢力を後押しし、同国への影響力を強めてきた。盟主を自任するシーア派勢力圏にイラクを組み込む狙いがある。11年末の米軍のイラク撤退後はマリキ政権がスンニ派排除を進め、シーア派の優位がさらに強まった。

 こうした中、軍事協力は否定しつつも、長く対立関係にあった米国がイラク情勢をめぐりイラン側と協議したことは、イランにとって自国抜きではイラク安定が達成できないと米国が認知したことを意味する。

 ただ、ISILが急速に勢力を伸ばした背景には、シーア派を優遇するマリキ政権に対するスンニ派の不満の高まりがある。ISILに制圧されたスンニ派地域では、政府軍が早々に撤退したのは、政権にスンニ派を守る意思がないからだ−との反発も強いという。

 こうした状況でイランが介入を強めればスンニ派のさらなる反政府感情を呼び、宗派対立を激化させる要因ともなりかねない。

211チバQ:2014/06/17(火) 21:38:41
http://mainichi.jp/select/news/20140618k0000m030028000c.html
イラク情勢:政府側巻き返しなるか、過激派支配固定化も
毎日新聞 2014年06月17日 19時28分

 【カイロ秋山信一】イラク第2の都市である北部モスルがイスラム教スンニ派過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」に制圧されてから17日で1週間を迎えた。ISILはモスルとティクリートの二つの県都などを掌握。首都バグダッド近郊で政府側との攻防が続いている。マリキ政権は反撃に本腰を入れるが、短期間での巻き返しは難しく、ISILが北部や西部の支配を固定化する懸念が強まっている。

 政府側は当初、ISILの勢いに押され、持ち場を放棄する兵士、警察官が続出した。北部にはマリキ政権への忠誠心が高いイスラム教シーア派の精鋭部隊がほとんど配置されず、スンニ派部隊が多かったことが一因とみられる。

 ISILは北部のスンニ派居住地域を席巻し、13日までにバグダッドの北東約60キロのディヤラ県バクバ周辺まで迫った。しかし、シーア派住民が多い地域に入ったことで、政府側も反撃を本格化。シーア派民兵の支援を受け、ディヤラ県やサラハディン県で一部拠点を奪還した。

 政府側はバグダッド−モスル間の幹線道路沿いに、補給路を確保しながら北上する戦略とみられる。米国やイランも政権へのてこ入れを検討している。

 ただ、政府側が短期間でモスルを奪還するのは難しいとの見方もある。ISILは今年1月にバグダッドの西約50キロにあるファルージャを占拠した後、マリキ首相直轄の特殊部隊などが投入されても、スンニ派部族と協力して支配を続けている。モスルでも複数のスンニ派部族・組織がISILに協力しているとみられ、政府側にとってはこうした勢力の切り崩しが巻き返しの鍵になるとみられる。

 しかし、シーア派に政府・軍のポストや利権を優先配分するマリキ政権の手法に、スンニ派住民の不満は根強い。イラクの安定化に向けては、ISILなど過激派の掃討だけでなく、スンニ派の穏健派との融和が必要との声が国内外から出ている。

212チバQ:2014/06/17(火) 22:05:49
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014061700888
首都北方で攻防=クルド首相「スンニ派に自治権を」−イラク
イスラム過激派と戦おうと気勢を上げるイラク政府側の民兵=14日、バグダッド北方のバクバ(EPA=時事) 【エルサレム時事】イラクの首都バグダッドに向けて南下を続けるイスラム教スンニ派の過激派「イラク・シリアのイスラム国」は17日、首都北方約60キロのバクバ中心部でイラク軍と衝突した。AFP通信によると、過激派はバクバの一部を一時制圧したが、軍部隊が撃退したという。
 今回の戦闘は、「イスラム国」がイラクで攻勢を強め始めた9日以降で最も首都に近く、マリキ政権は過激派の首都接近を食い止めるのに必死だ。
 過激派は、マリキ政権下で冷遇されてきたスンニ派住民の感情につけ込む形で北部で支配を拡大。米国などは事態打開に向け、スンニ派や、同様に政府と緊張関係にあるクルド人と和解するようマリキ首相に迫っているが、首相は過激派掃討作戦を優先させている。
 北部3県を統治しているクルド自治政府のバルザニ首相は17日、英BBC放送のインタビューで、イラクが以前の状態に戻ることは「ほぼ不可能だ」と語った。スンニ派にクルド人と同様の自治権を付与するなど政治的解決が必要だと強調。また、マリキ氏が首相の座にとどまったままでは現状打開は難しいと主張した。(2014/06/17-20:07)

213チバQ:2014/06/18(水) 23:37:21
http://mainichi.jp/select/news/20140619k0000m030096000c.html
イラク:シーア派、スンニ派トップTVで声明 団結訴える
毎日新聞 2014年06月18日 21時51分

 【カイロ秋山信一】ISILの侵攻が続くイラクで17日、シーア、スンニ両派の政治指導者らが国営テレビを通じて共同声明を発表し、国民に宗派対立の解消を呼びかけた。ただ、声明発表後には宗派ごとに別々に固まる様子も放映され、宗派間のわだかまりが垣間見えた。

 声明発表の場には、シーア派のマリキ首相、スンニ派のナジャフィ連邦議会議長らが顔をそろえた。シーア派のジャファリ前首相が声明文を読み上げ、「テロリスト(ISIL)はいかなる党派や宗教も代表していない。宗派対立を避け、国家の主権と威厳を守らなければならない」と国民に団結を求めた。ただジャファリ氏の両側にいたマリキ氏とナジャフィ氏は、声明発表後も目を合わさず、自派のメンバーと言葉を交わすだけだった。

 オバマ米大統領は、対イラク支援強化に際して、政治・宗派対立の解消を求めており、共同声明には米国の要請に応える狙いがあるとみられる。しかし、クルド自治政府のバルザニ議長は英BBCとのインタビューで、マリキ氏の退陣を要求。一方、マリキ氏の側近が「一連の混乱は北部の石油利権を狙ったスンニ派やクルド人の陰謀だ」と主張するなど、対立解消のめどは立っていない。

 イラク政界では、4月の連邦議会選挙を受けて、新政権の連立交渉が行われている。スンニ派やクルド人ら反マリキ派は、約8年間続いたマリキ政権がシーア派偏重の姿勢を強めたことに反発。混乱の責任をマリキ氏に負わせ、政権交代を画策している。

214チバQ:2014/06/18(水) 23:45:33
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140618/mds14061823180006-n1.htm
96歳のトルコ元大統領に終身刑 80年のクーデター首謀
2014.6.18 23:18
 トルコの裁判所は18日、同国で軍部が全権を掌握した1980年の無血クーデターを指揮したとして、国家に対する犯罪の罪に問われた当時の参謀総長で、その後大統領を務めたエブレン被告(96)に終身刑を言い渡した。アナトリア通信が報じた。

 83年に民政復帰するまでの軍事政権下では、約50人の市民らが処刑されたほか、数千人が拷問を受け、百数十人が獄中で死亡、約50万人が拘束されたとされる。エブレン被告が大統領に就任した82年からの7年間の強権的政治手法も批判された。

 トルコ軍は国是である政教分離の守護者を自任し、60年や80年にクーデターを起こしてきたが、2003年にイスラム色の強いエルドアン政権が発足すると、軍とエルドアン首相は対立。10年には軍の権限を制限する憲法改正が行われ、軍の影響力は低下した。(共同)

215チバQ:2014/06/18(水) 23:46:43
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140618/asi14061821100004-n1.htm
アフガン大統領選に新たな火種? アブドラ氏が開票停止を要求
2014.6.18 21:10

18日、カブールで、開票作業の即時中断を求める声明を発表するアフガニスタンのアブドラ元外相(共同)
 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンの大統領選で、決選投票に進んでいたアブドラ元外相は18日、選挙で不正が行われたとして、選挙管理委員会に対し開票作業をただちに停止するよう求めた。新大統領選出に遅れが生じれば、米軍のアフガン撤収計画に影響が出る恐れがある。

 選管によれば、14日の決選投票について、これまで約2600件の不服申し立てが行われている。初回投票で1位のアブドラ氏(得票率45%)と2位のガニ元財務相(同31.6%)の陣営同士では衝突も発生し、死者も出ている。

 ロイター通信によれば、アブドラ氏は「開票作業は直ちに停止すべきだ。継続しても合法性はない」と述べ、開票監視作業からもスタッフを引き上げさせるとしている。陣営が得ている情報では、アブドラ氏はガニ氏に100万票近リードを許しているという。

 今年末までの国際治安支援部隊(ISAF)撤収後の駐留米兵の地位を定めるアフガンと米国の「安全保障協定」については、アブドラ、ガニ両氏とも当選すれば署名すると明言しているものの、カルザイ大統領は署名を拒否している。

 アブドラ氏は5年前の前回選挙に出馬した際も不正があったと訴え、選挙が混乱した経緯がある。

217チバQ:2014/06/19(木) 00:11:41
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014061802000106.html
クルド、油田都市掌握 過激派攻防そのすきに
2014年6月18日 朝刊

 【カイロ=中村禎一郎】イスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバントのイスラム国」がイラクの首都バグダッドへ向け進撃を続ける中、北部のクルド勢力が石油利権の獲得を狙っているとの見方が広がっている。クルド自治政府の治安部隊は12日にイラク有数の油田地帯があるキルクークを制圧したまま実効支配の構えを示しているからだ。イラク政府がイスラム国の掃討に成功した場合にもクルド側が撤退しなければ新たな火種となる可能性がある。

 クルド人は、スンニ派中心の政権運営を続けた旧サダム・フセイン政権時代、シーア派とともに弾圧されたことから、スンニ派はマリキ政権の中枢を占めるシーア派とクルド人にとり「共通の敵」だった。フセイン政権の崩壊後、クルド人は北部の自治区で自立を強めているが、「イスラム国」の進撃に当たっては、マリキ政権に協力する姿勢だ。

 一方で、クルド自治政府は、油田のあるキルクークの帰属権をめぐって政権と対立してきた。「イスラム国」の進撃で政権側の治安部隊がキルクークから撤退すると、街の防衛を理由にクルド自治区の治安部隊がキルクークに入った。

 キルクークの石油埋蔵量はイラク全体の一割近いともされる。イラクのテレビ局アルスマリア(電子版)によると、十六日には自治区議会の統一会派「クルド同盟」のメンバーは「キルクークから撤退しないだろう」と発言。自治政府のバルザニ議長の姿勢を代弁したとの臆測を呼んでいる。

 キルクークで不動産業を営むクルド人ラエドさん(37)は電話取材に「石油で潤っているために、皆がこの街に関心を持っている。今われわれを守ってくれているのはマリキ政権じゃない。クルド自治政府だ」と話す。クルド人が多い住民の間にも、撤退したイラク軍よりもクルド自治政府を歓迎する雰囲気が広がっているようだ。

 クルド自治区は独立を悲願としている。キルクークを含めて石油の輸出による潤沢な資金が確保できれば、独立に向けた動きを本格化する可能性もある。

 イラク政府にとっては「イスラム国」の進撃で、激化する戦闘のみならず、クルド人問題も深刻化している。

218チバQ:2014/06/19(木) 23:44:10
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140619/mds14061922180009-n1.htm
イラク、三つどもえ状態 国家統一の回復へ出口みえず
2014.6.19 22:18 (1/2ページ)
 イラクで攻勢を強めるイスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の勢力は衰える兆しがない。北部のクルド自治政府も混乱に乗じて自らの権益拡大に動くなか、イスラム教シーア派主体のマリキ政権は国家の統一性回復に向けた有効な手立てを打ち出せず、イラクは分裂含みの三つどもえの様相を呈している。

 イラクで2006〜07年に激化した宗派対立では、ISILの前身となる国際テロ組織アルカーイダ系勢力によるテロが頻発。しかし駐留米軍は、武装勢力の掃討と同時にスンニ派の地元部族と協力関係を結び、テロ押さえ込みに成功した。

 ところが、11年末に米軍が完全撤退した前後から、マリキ政権は対立するスンニ派の有力政治家らの排除を進め、政権に対するスンニ派の不満が高まった。西部などのスンニ派地域では住民による政府への抗議行動が頻発し、ISILが住民の間で支持を広げた。

 さらに、内戦下の隣国シリアでの戦闘を通じて戦闘能力を大幅に強化させたことも、ISILの進撃を支えている。

 対する政権側の軍・治安部隊の弱体ぶりは日に日に鮮明となっている。イラク空軍はほぼ連日にわたり北部地域を空爆しているが、ISILを撃退するには至っていない。

 バグダッド陥落におびえるマリキ政権は米国やイランに軍事支援を求めるが、国内のスンニ派からは「自らの宗派や民族を守ることだけに熱心だ」との不信感も高まっている。

 また、イラク北部の油田都市キルクークを掌握したクルド自治政府は今後、一帯の油田の利権を要求してくる可能性が高い。イラクは国家の統一性を保つのがますます難しくなってきている。(西見由章)

219チバQ:2014/06/20(金) 07:27:41
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140619-00000106-mai-int
<イラク>過激派組織ISIL 製油所攻撃が続く
毎日新聞 6月19日(木)21時16分配信

イラク北中部の要衝ティクリートを制圧後、イラク兵士を連行する模様としてイスラム教スンニ派の過激派組織「ISIL」が14日、ウェブサイトに掲載した画像=AP
 【カイロ秋山信一】イラク北部バイジで、イスラム教スンニ派の過激派組織イラク・レバント・イスラム国(ISIL)が同国最大規模の製油所への攻撃を続けている。ISIL側が大部分を制圧したとの報道もあるが、政府側は否定し情報は錯綜(さくそう)している。ISILには施設を制圧し、ガソリンなどの燃料を確保するとともに、石油製品の密輸を新たな資金源にしたい思惑があるようだ。


 英石油大手BPなどによると、バイジの製油所は国内処理量の3割近い日量30万バレルを精製し、北部地域や首都バグダッドなど主に国内向けにガソリンや発電用燃料を供給。

 イラクからの報道によると、製油所は今月10日ごろからISILの攻撃を受けた。17日までに操業は止まっており、今夏の燃料不足が懸念されている。

 地元部族の仲介で従業員らは19日までに退去したが、政府軍や治安部隊が施設にとどまり、ISILとの戦闘が続いている模様だ。

 ロイター通信は18日、施設当局者の話として「ISILは施設の75%を制圧している」と報道。中東のテレビ局アルジャジーラは施設の一部が炎上する映像を報じた。ISILが政府軍の攻撃を防ぐため、施設内に地雷を敷設しているとの情報もある。

 しかし、政府軍報道官は「ISILを撃退し、50人以上を殺害した」と反論。また、カーニー米大統領報道官は18日、施設への攻撃について「現時点でイラクの石油供給に大きな影響は出ていない」と語った。

 ロイター通信によると、ISILは隣国シリアでも内戦の混乱に乗じて東部デリゾール近辺の油田を占拠し、石油の密売によって数億円の収入を得たとの情報がある。バイジを狙うのも戦闘車両の燃料を確保し、余剰分を密売する狙いがあるとみられる。

 一方、イラク最大の油田地帯である南部バスラ周辺には戦火は及んでおらず、輸出が続けられている。ただ、米英や中国資本の開発企業が従業員をイラクから退避させる動きも出ており、影響が広がる可能性もある。

 また、北部の油田地帯キルクークを抱えるクルド自治政府は今年5月、中央政府を経由せずに自治区産の石油をトルコに輸送するパイプラインを完成させ、中央政府との対立が深まった。キルクークからトルコへの輸送も可能で、独自の石油輸出を増やそうとする可能性がある。

 イラクは世界10位(2012年、国際エネルギー機関・IEA調べ)の石油輸出国。原油埋蔵量は世界5位で、増産が期待されていたが、ISILの侵攻を受けて、IEAは増産見通しを引き下げた。混乱が拡大すれば、既に高止まりしている原油価格がさらに高騰する恐れがある。

220とはずがたり:2014/06/21(土) 01:54:03
>>199-200>>209-210

<イラク情勢>米はイラン関与様子見
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140617k0000m030054000c.html
毎日新聞2014年6月16日(月)19:39

 【ワシントン和田浩明】イスラム過激派による深刻な治安悪化に直面するイラクの防衛に、隣国イランが関与の意向を示しているが、米国は表立った批判や支持を控えており今のところ様子見の姿勢だ。一方、これまで米国と敵対してきたイランだが「武装勢力に対抗する点で許容できる」との見方も米国で出ている。

 ロイター通信によると、イランの精鋭部隊「革命防衛隊」のエリート部隊「コッズ部隊」幹部が、イラクのマリキ首相と定期的に協議をしている。また、同部隊員が既にイラクで戦闘に参加しているとの情報もある。

 ハーフ米国務省副報道官は13日の定例会見で、イラン軍部隊のイラク介入について「確認できない」と述べた上で「イラクは主権国家だ」と語り、受け入れ判断はイラク側によるとの考えを示唆した。

 一方、ハーフ副報道官は「全てのイラクの隣人に宗派間対立を激化させないよう訴える」とも発言した。これは、イスラム教スンニ派主体の過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」が、イラクで対立するシーア派を攻撃していることを踏まえ、同じシーア派国のイランや、スンニ派国のペルシャ湾岸諸国に、間接的にクギを刺した発言とも受け取れる。

 オバマ政権は空爆も含めイラクの軍事支援も検討中だが、効果的な選択肢は少ないとされる。このため「状況の悪化を座視するより、たとえ敵視するイランでもISILに対抗する点においては許容できる」(元米情報機関分析官)との見方も出ている。

イランがイラク関与深める 米の“お墨付き”得るチャンス
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140618086.html
産経新聞2014年6月18日(水)07:56

 ■ISIL対策、精鋭部隊幹部を派遣

 【エルサレム=大内清】ISILの攻勢が続くイラクに対し、隣接するシーア派大国イランが関与を深めている。イランは今回の危機を、イラクでの影響力保持に向けて米国から“お墨付き”を引き出す好機ととらえているようだ。

 AP通信は16日、イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官がバグダッド入りし、作戦司令室を設置したと伝えた。司令官は、ISILが攻撃対象に宣言しているシーア派の聖地カルバラやナジャフも訪問。作戦司令室では、反攻作戦の洗い直しや、イラク政府軍やシーア派民兵との連携が検討されているという。コッズ部隊は主にイラン国外での工作を担っており、内戦下のシリアでは同盟関係にあるアサド政権を支援しているとされる。

 イランは2003年のフセイン政権崩壊後、イラク政治の主導権を握ったシーア派勢力を後押しし、影響力を強めてきた。盟主を自任するシーア派勢力圏にイラクを組み込む狙いがある。11年末の米軍のイラク撤退後はマリキ政権がスンニ派排除を進め、シーア派優位が強まった。こうした中、米国がイラク情勢でイラン側と協議したことは、イランにとって自国抜きではイラク安定が達成できないと米国が認知したことを意味する。

 ただ、ISILが急速に勢力を伸ばした背景には、シーア派を優遇するマリキ政権に対するスンニ派の不満の高まりがある。ISILに制圧されたスンニ派地域では、政府軍が早々に撤退したのは、政権にスンニ派を守る意思がないからだ−との反発も強いという。イランが今後も介入を強めれば、スンニ派のさらなる反政府感情を招いて宗派対立が激化しかねない。

221とはずがたり:2014/06/21(土) 01:54:21

<イラク>「サウジは過激派組織ISILを支援」と非難声明
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140618k0000e030165000c.html
毎日新聞2014年6月18日(水)12:22

 【カイロ秋山信一】イラク首相府は17日、首都バグダッドへの侵攻を図るイスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」をスンニ派の盟主サウジアラビアが支援していると非難する声明を発表した。サウジ政府は否定している。シーア派主導のイラク・マリキ政権は、米国などからスンニ派勢力との融和を求められているが、今回の声明が国内のスンニ派の不信感を増幅させるのは必至だ。

 ロイター通信によると、イラク中部や北部では17日も激しい戦闘が続き、ISILがバグダッド北東約60キロのバクバまで迫り、事態は緊迫している。マリキ首相はこの日、同国第2の都市モスルが制圧されたことを理由に軍将校4人を解任するなど、焦りを深めている模様だ。

 首相府は声明で「サウジには(ISILを)財政的に支援し、大量虐殺を引き起こした責任がある」と非難。サウジ政府は16日、マリキ政権のシーア派偏重の姿勢がISILの勢力拡大を招いたと批判する声明を発表していたが、マリキ政権は「サウジの声明の内容は、テロリストの側に立っていることを示唆している」と反論した。

 マリキ首相は今年3月にもサウジとカタールがイラク国内のテロリストを支援していると名指しで非難していた。サウジなどがISILを直接支援しているかは不明だが、スンニ派の宗教指導者の中にはISILを中心としたスンニ派武装勢力による侵攻を「スンニ派による革命」と評価する声もある。

 イラクは、シーア派国家イランと、スンニ派国家サウジに挟まれている。両国ともイラクで影響力を保持するために自派勢力を支援し、イラクで宗派対立が深まる一因となってきた。マリキ政権はイランなどシーア派の支援に頼って事態収拾を図ろうとしている。

 一方、17日はモスルに近い北部の要衝タルアファルの奪還を目指す政府側とISILが激しく衝突、多数の死傷者が出た模様だ。バクバでも激しい戦闘になった。

 ISILはバグダッド北西近郊にまで迫っており、市内では17日、相次ぐテロで18人が死亡、52人が負傷した。北部バイジの同国最大の石油精製施設は既に操業を停止し、外国人労働者も避難。施設は政府が掌握しているが、夏の電力供給に影響が出る可能性もある。

222とはずがたり:2014/06/21(土) 01:54:37

<イラク>国連事務総長「空爆は逆効果」
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140621k0000m030145000c.html
毎日新聞2014年6月21日(土)01:23

 【ニューヨーク草野和彦】国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は20日、ニューヨーク市内で講演した。イラクのマリキ政権が米国に求めているイスラム教スンニ派過激派組織ISILへの空爆について、あらゆる勢力を含む新政府樹立への動きがなければ「持続的な効果はなく、逆効果となる恐れもある」と警告した。

 事務総長はISILの狙いについて、シーア派主導のマリキ政権、米国、シーア派国家イランがスンニ派への残虐行為で協力していると強調し、スンニ派を扇動することだと指摘。「ISILは、イラク国内の全ての共同体にとっての脅威だ」と訴えた。また、イランと、スンニ派に影響力を持つサウジアラビアに対し、宗派間の融和の橋渡しを求めた。

 講演は内戦下のシリア情勢に関するもので、事務総長は「武器と戦闘員の流入を伴い、シリアの紛争がイラクに拡大した」と内戦終結の必要性を訴えた。

223とはずがたり:2014/06/21(土) 01:54:49

<イラク>マリキ首相退陣論、内外で強まる
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140620k0000e030251000c.html
毎日新聞2014年6月20日(金)13:02

 【ワシントン和田浩明、カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派の過激派組織イラク・レバント・イスラム国(ISIL)の侵攻に関連し、オバマ米大統領は19日、治安悪化の背景にある宗派・民族対立を乗り越えるようシーア派、スンニ派、クルド人の政治勢力に一致団結を求めた。対立をあおるシーア派のマリキ首相に対しては、国内外から退陣論が強まっており、国民融和を名目に「マリキ降ろし」が加速する可能性が出てきた。

 マリキ首相に対しては米議会で「宗派間対立を助長している」として辞任論が強まっている。オバマ氏は「イラク指導者の選択は我々の仕事ではない」と述べ、4月30日の総選挙を受けた新政府樹立を加速するよう呼びかける一方で、宗派間対立が深刻である限り、中央政府が対ISIL作戦を執行することが困難になるとも明言。出身母体のイスラム教シーア派を優遇するとされるマリキ首相の統治手法に不満をにじませた。

 またケリー米国務長官は米NBCテレビとのインタビューで、「米国はイラクのために行動しているのであって、マリキ首相のためではない」と述べ、マリキ政権の存続にこだわらない考えを示した。

 サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、カタールなどスンニ派王家が支配する湾岸諸国からも、マリキ政権への非難が続出している。サウジのサウド外相は19日、マリキ首相から「(ISILを)財政的に支援した責任がある」と一方的に非難されたことに対して、「ばかげている」と不快感を表した。サウジなどは、マリキ首相のシーア派偏重の政権運営がスンニ派の反発を招き、ISILの侵攻を許す土壌ができたと主張している。

 イラク国内からもマリキ首相への風当たりは厳しくなっている。クルド自治政府のバルザニ議長は英BBCに「マリキ首相は退陣すべきだ」と明言。シーア派のアラウィ元首相も、国連の仲介で国民和解の会議を開くべきだと主張した。

 ただマリキ首相はこれまでの声明で、ISILの侵攻を「何者かの陰謀だ」と主張し、首相の追い落としを図るスンニ派やクルド人への不信感をにじませている。スンニ派の有力者ナジャフィ連邦議会議長らと会談するなど表向きは宗派対立解消に動いているが、他方でシーア派民兵の動員を進めるなど自派に頼って危機を乗り越えようとしている。

 鍵を握るのはマリキ政権を支えるシーア派国家イランの動向だ。イランは、自国との国境近くまでISILが侵攻したことに危機感を強めている。一方で、スンニ派政治家らの影響力が強まることも望んでいない。イランがマリキ首相にスンニ派との融和を働きかければ、宗派対立が緩和され、「対過激派」で各党派が一致する可能性も出てくる。

224とはずがたり:2014/06/21(土) 01:58:35

<イラク>米大統領「軍事顧問を最大300人派遣」
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140620k0000m030195000c.html
毎日新聞2014年6月20日(金)12:34

 【ワシントン和田浩明】オバマ米大統領は19日、ホワイトハウスで記者会見し、イスラム過激派「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」の侵攻で危機的状況に直面するイラクに、軍事顧問を最大約300人派遣すると発表した。また戦況に応じ「限定的で精密な軍事行動」を実施する準備があるとも述べ、空爆などの計画を用意していることを示唆した。一方で、戦闘への関与は重ねて明確に否定した。

 会見での発表によると、米国はイラクに特殊部隊で構成される米軍顧問を追加派遣し、治安部隊の訓練や支援の方法を評価させる。また、首都バグダッドや北部地域に、イラク軍と「共同作戦センター」を開設し、情報の共有や作戦計画の調整を行う。装備の追加供与も計画している。

 米軍戦闘部隊のイラク再派遣については「戻らない」と明確に否定。一方で、ISILはイラクだけでなく周辺国や米国にとっても脅威だと認定し、内戦の回避やISILが対米欧テロを準備する「聖域」排除のため、軍事支援などの強化が必要だと説明した。

 オバマ氏は今週末にもケリー国務長官を中東と欧州に派遣し、関係国とイラク危機の打開を目指す協議に当たらせると述べた。

<米国>イラク過激派への空爆見送りか 近く対応策決定
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140619k0000m030013000c.html
毎日新聞2014年6月18日(水)23:52

 【ワシントン西田進一郎】イスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」が侵攻するイラクについてオバマ米大統領は近く、軍事面での対応策を決める。大統領は本格的な軍事介入は避け、選択肢の一つとする空爆にも当面踏み切らないとの見方が強まっている。大統領は18日に議会幹部らと対応策について意見交換する予定だ。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は17日夜、大統領が空爆を当面見送ることを決めたと報じた。ISILはバグダッド近郊に迫っており13日に「数日内に支援策を決める」と発表したオバマ大統領は決断を迫られている。大統領は地上部隊は派遣しないと明言しており、焦点はイラク政府軍を支援するためISILに対する空爆に踏み切るかどうかだ。

 米軍は既に戦闘攻撃機や電子攻撃機などを搭載した原子力空母「ジョージ・H・W・ブッシュ」をイラクに近いペルシャ湾に派遣。巡航ミサイル「トマホーク」を装備したミサイル巡洋艦とミサイル駆逐艦や、垂直離着陸輸送機オスプレイなどを搭載した輸送用揚陸艦も派遣。イラク周辺国の基地に戦闘機や無人攻撃機なども配備している。

 ただ、空爆は容易ではない。移動する武装集団を標的にするのは難しく、人口密度の高い場所では誤爆などで市民を巻き込む危険性が高まる。民間人の犠牲を避け、正確で効率的な空爆をするには偵察機のほか、地上での情報収集が欠かせない。2011年にイラク駐留米軍を完全撤退させて以降、イラクでの情報収集活動を大幅に縮小させており、ISILの侵攻を止めるような効果的な空爆ができるとは判断できていないとみられる。

 米軍はパキスタンでアルカイダ系武装勢力を掃討するため無人攻撃機を使用していたが、民間人が巻き込まれるケースが多発しパキスタン国内で反発が強まり、昨年12月から使用を中断。誤爆で米国が批判の矢面に立つのを避けたい思惑があるとみられる。また、イラク周辺のカタールやクウェートなどの基地に配備している戦闘機や無人攻撃機をイラクに投入するためには、それらの国々の同意を得るという別のハードルもある。スンニ派が主導するこれらの国々から、スンニ派を冷遇してきたイラクのマリキ政権への支援に協力が得られるかどうかも不透明だ。

225チバQ:2014/06/21(土) 11:49:59
http://mainichi.jp/select/news/20140621k0000e010185000c.html

都議会ヤジ:女性蔑視、海外に波紋 五輪イメージダウンも

毎日新聞 2014年06月21日 10時58分


 東京都議会本会議でみんなの党の塩村文夏(あやか)議員(35)に女性蔑視のヤジが浴びせられた問題が海外で広く報じられている。2020年東京五輪・パラリンピックで世界に東京の魅力をアピールする絶好の機会となるはずが、イメージダウンにつながりかねない状況だ。

 米CNN(電子版)は「性差別は日本企業では一般的」と報道。女性の社会進出を経済成長へつなげようとする安倍政権の「ウィメノミクス」政策に言及しながら、「依然として男性が社会的地位の大半を占め、高所得を得ている」と日本社会の現状を批判的に伝えた。

 ロイター通信も「女性議員が独身で子供がいないことにヤジ。批判が噴出」と速報。日本企業の慣例として「女性は結婚・出産後に退職を勧められることも多く、働く女性はお茶くみなど、さまつな仕事をさせられる」と労働環境を批判。「ヤジで20年にオリンピックを開催する東京都にクレームが殺到した」と伝え、五輪開催地としての自覚も疑問視した。

 また、共同通信によると、フランス公共ラジオは「日本は職場への女性の進出が先進国で最も低い国の一つ」と指摘。政府の子育て支援が乏しく、性差別も根強いため、女性が働きにくいとの見方を示した。

 こうした中、東京五輪の準備作業を監督する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会のメンバーが来日し、25日から3日間の日程で都内の五輪施設の視察などに臨む。「欧州の貴族のサロン」とも評されるIOCの委員の来日に対し、舛添要一知事は「東京の魅力を世界に発信する」と強い意欲を示しており、東京産の食材をふんだんに使った知事主催の昼食会が企画されていた。

 その直前に降って湧いたヤジ問題に、舛添知事は20日の定例記者会見で「一生懸命、東京の食材を使っておいしいものを食べさせたって、『何だ、片一方でこんなことをやってるじゃないか』って言われるのは非常に心外だ」と悔しさをにじませ、「報道の皆さんにもしっかり、そういう監視役を続けていただきたい」と訴えた。【竹内良和、中西啓介】

226チバQ:2014/06/21(土) 11:54:08
http://mainichi.jp/select/news/20140620k0000e030251000c.html

イラク:マリキ首相退陣論、内外で強まる

毎日新聞 2014年06月20日 11時16分(最終更新 06月20日 13時02分)




イラクのマリキ首相=首相官邸で2011年11月、藤井太郎撮影

イラクのマリキ首相=首相官邸で2011年11月、藤井太郎撮影


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 【ワシントン和田浩明、カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派の過激派組織イラク・レバント・イスラム国(ISIL)の侵攻に関連し、オバマ米大統領は19日、治安悪化の背景にある宗派・民族対立を乗り越えるようシーア派、スンニ派、クルド人の政治勢力に一致団結を求めた。対立をあおるシーア派のマリキ首相に対しては、国内外から退陣論が強まっており、国民融和を名目に「マリキ降ろし」が加速する可能性が出てきた。

 マリキ首相に対しては米議会で「宗派間対立を助長している」として辞任論が強まっている。オバマ氏は「イラク指導者の選択は我々の仕事ではない」と述べ、4月30日の総選挙を受けた新政府樹立を加速するよう呼びかける一方で、宗派間対立が深刻である限り、中央政府が対ISIL作戦を執行することが困難になるとも明言。出身母体のイスラム教シーア派を優遇するとされるマリキ首相の統治手法に不満をにじませた。

 またケリー米国務長官は米NBCテレビとのインタビューで、「米国はイラクのために行動しているのであって、マリキ首相のためではない」と述べ、マリキ政権の存続にこだわらない考えを示した。

 サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、カタールなどスンニ派王家が支配する湾岸諸国からも、マリキ政権への非難が続出している。サウジのサウド外相は19日、マリキ首相から「(ISILを)財政的に支援した責任がある」と一方的に非難されたことに対して、「ばかげている」と不快感を表した。サウジなどは、マリキ首相のシーア派偏重の政権運営がスンニ派の反発を招き、ISILの侵攻を許す土壌ができたと主張している。

 イラク国内からもマリキ首相への風当たりは厳しくなっている。クルド自治政府のバルザニ議長は英BBCに「マリキ首相は退陣すべきだ」と明言。シーア派のアラウィ元首相も、国連の仲介で国民和解の会議を開くべきだと主張した。

 ただマリキ首相はこれまでの声明で、ISILの侵攻を「何者かの陰謀だ」と主張し、首相の追い落としを図るスンニ派やクルド人への不信感をにじませている。スンニ派の有力者ナジャフィ連邦議会議長らと会談するなど表向きは宗派対立解消に動いているが、他方でシーア派民兵の動員を進めるなど自派に頼って危機を乗り越えようとしている。

 鍵を握るのはマリキ政権を支えるシーア派国家イランの動向だ。イランは、自国との国境近くまでISILが侵攻したことに危機感を強めている。一方で、スンニ派政治家らの影響力が強まることも望んでいない。イランがマリキ首相にスンニ派との融和を働きかければ、宗派対立が緩和され、「対過激派」で各党派が一致する可能性も出てくる。

227チバQ:2014/06/21(土) 11:54:41
http://mainichi.jp/select/news/20140621k0000m030085000c.html

イラク:政府軍、防戦一方…紛争長期化、避けられず

毎日新聞 2014年06月20日 21時24分(最終更新 06月20日 22時19分)




イスラム教スンニ派の過激派「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」と交戦するイラク軍特殊部隊=イラク中部ラマディで2014年6月19日、ロイター

イスラム教スンニ派の過激派「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」と交戦するイラク軍特殊部隊=イラク中部ラマディで2014年6月19日、ロイター


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 【カイロ秋山信一】イラク政府軍は、ISILの大規模侵攻に対して、防戦一方となっている。ISILが支配する北部は同じ宗派のスンニ派住民が大半を占め、シーア派中心の政府軍に対する不信感が根強い。地元部族や住民の協力がなければ、戦況を好転させるのは難しく、紛争が長期化するのは避けられない見通しだ。

 報道によると、首都バグダッドの北約60キロのバクバ周辺や同国最大の製油所があるバイジ、北部タルアファル郊外の空港などでは20日も戦闘が続いた。バイジの製油所は政府側が押さえているが、ISILは市街地を掌握している。

 米シンクタンク戦略国際問題研究所によると、政府軍の兵力は約27万人で大半は陸軍。武装警察なども含めると政府側は約90万人規模。数千〜1万数千人とされるISILを規模では圧倒している。

 しかし、政府軍は2003年のフセイン政権崩壊時に解体されたため、イラン・イラク戦争(1980〜88年)や湾岸戦争(91年)を経験した軍幹部はほとんど残っておらず、戦闘経験が乏しい。ロイター通信によると、米国は2011年以降だけで150億ドル(約1兆5300億円)規模の軍事支援を約束したが、F16戦闘機や戦闘ヘリコプターなど主要部分はまだ供与されていない。

 さらにマリキ首相は10年以降、国防相や内相を兼任。シーア派民兵を軍や警察に取り込み、上層部や精鋭部隊も同じシーア派で固めた。政府軍はシーア派で占められているため、ISILが侵攻したスンニ派居住地域を防衛する意欲が乏しかったとする指摘もある。

 一方、ISILには、アフガニスタンやイラクで戦ってきた経験豊富な戦闘員が多い。新規のメンバーはシリア内戦で戦闘経験を積んでいる。ISILの侵攻を前に制服や武器を捨てて逃げ出す将兵まで出た政府軍とは大違いだ。政治アナリストのマフムード・モヒ氏は「政府軍は『シーア派のための軍』と見なされており、北部のスンニ派地域では住民の協力を得にくい。米軍の限定的な空爆があっても、ISILの占領地を奪還するのは困難だ」と指摘する。

228チバQ:2014/06/21(土) 11:57:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140620/amr14062021170008-n1.htm
マリキ退陣論強まる オバマ大統領、内戦懸念強調

2014.6.20 21:17 (1/2ページ)


 【ワシントン=加納宏幸】オバマ米大統領は記者会見で、宗派対立の原因となっているイラクのマリキ首相の退陣が望ましいとの考えをにじませた。米政府は「マリキ後」を視野に入れているとみられるが、根本的な解決策となる保証はない。

 「イラクの指導者を決めるのは、われわれの仕事ではない。イラクの人々が自らの運命と指導者を決める権利を得るため、米国は長年ここで戦ったのだ」。マリキ氏を信頼しているかと問われ、オバマ氏はこう突き放した。

 また、オバマ氏はイラク政府と「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」による「内戦」に発展することへの懸念を何度も口にし、マリキ政権への強い不満をあらわにした。

 ケリー国務長官も19日、「新政府の樹立が速やかになされることが極めて重要だ。イラク人は、首相と政府を選ぶ議会制度を持っている」と記者団に述べた。

 イラクでは、マリキ氏が率いる「法治国家連合」が第1勢力となった今年4月の総選挙を受け、連立政権協議が進められている。

 オバマ氏は記者会見で、マリキ政権の主体、シーア派だけでなく、スンニ派、クルド人の利益も代表する政権ができることへの期待感を表明した。ただ、マリキ氏はシーア派偏重の姿勢を崩さず、他勢力からの反発で融和は困難な状況だ。

 そのため、米政府は水面下で新政権の枠組みに関してイラクの指導者と協議を始めているとされる。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは19日、米政府高官が「マリキ氏抜き」の連立政権を模索し、イラクの政治家や宗教指導者と調整していると報じた。

229チバQ:2014/06/21(土) 21:39:56
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140621/asi14062120130003-n1.htm
アフガン大統領選の混乱拡大 アブドラ元外相、不正訴えデモ

2014.6.21 20:13

アフガニスタンのアブドラ元外相、ガニ元財務相(ロイター)
アフガニスタンのアブドラ元外相、ガニ元財務相(ロイター)


 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンの大統領選挙の決選投票で混乱が拡大している。不正が行われたとして開票作業の停止を求めていた候補者のアブドラ元外相が、このままでは選挙結果を受け入れないと表明。アブドラ氏の支持者ら数百人は21日、首都カブールで選挙管理委員会に対する抗議デモを行った。

 「不正を許すな」−アブドラ氏の支持者らはカブール市内で連呼し、ある男性(24)は産経新聞通信員に「私たちはテロの危険にさらされながら投票した。投票の権利は侵されるべきではない」と訴えた。

 決選投票に進んだアブドラ元外相は18日、選挙で不正があったとして、選管に開票作業をただちに停止するよう求めた。その後、何の対応も取られなければ結果を受け入れられないとして、国連による仲介を求めている。新大統領選出に遅れが生じれば、米軍のアフガン撤収計画に影響が出る恐れがある。

 選管によれば、14日の決選投票について、これまで2600件以上の不服申し立てが行われている。初回投票で1位のアブドラ氏(得票率45%)と2位のガニ元財務相(同31・6%)の陣営同士では衝突も発生し、死者も出ている。

 ロイター通信によると、アブドラ氏の陣営が得ている情報では、アブドラ氏はガニ氏に100万票近いリードを許しているという。

 アブドラ氏は5年前の前回選挙に出馬した際も、不正を訴えて決選投票から撤退した経緯がある。

230チバQ:2014/06/21(土) 21:44:06
http://mainichi.jp/select/news/20140622k0000m030028000c.html

イラク:宗教指導者「新政府を」 首相、続投に痛手

毎日新聞 2014年06月21日 20時18分(最終更新 06月21日 20時42分)


 【カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」による侵攻が続くイラクで、シーア派の最有力指導者シスタニ師は20日、代理人を通じて「幅広い支持を得られる機能的な新政府を早期に樹立する必要がある」との見解を発表した。スンニ派や少数民族クルド人から強い反発を受けるマリキ首相(シーア派)に批判的な内容で、シーア派の支持を基盤に続投を狙う首相にとっては痛手となった。

 シスタニ師は、4月の連邦議会選挙を受けて、今月中に新議会が招集されなければならないとする憲法上の規定を踏まえ、「期限内に議会を開き、議長や大統領、首相を選任することが重要だ」と述べた。選挙で最多議席を獲得したマリキ首相の党派を中心に新政権の連立協議を進めるべきだとしつつも「過去の過ちを避け、全イラク国民のより良い将来につながるような新たな展望を開かなければならない」と指摘した。

 シスタニ師は今月13日、首都バグダッドに迫るISILに対して、「戦うことができる市民は武器を取れ」と呼びかけ、多数のシーア派民兵が政府軍に加わるきっかけを作った。

 連邦議会選(定数328)で、マリキ首相の党派・法治国家連合は90議席以上を獲得したが、政権存続には他党派との連立が必要。しかしISILの侵攻を許したマリキ氏の責任を問う声がシーア派指導者からも強まっており、連立交渉は難航している。

 ただ反マリキ派も一枚岩ではなく、連立協議がまとまる見通しは立っていない。そのため、幅広い党派が参加する暫定政府を作り、当面の危機に対処する案も浮上している。

 一方、マリキ首相は20日、ロシアのプーチン大統領と電話協議し、イラク情勢について説明。プーチン氏はマリキ政権のISIL掃討への支援を約束した。

 AP通信などによると、ISILは21日までにイラク西部カイムやシリア東部ムハサンなど両国国境付近の拠点を制圧。いずれもシリアからバグダッドに至る主要道路沿いにあり、補給路を確保して、西方からもバグダッドへの侵攻を狙うとみられる。バグダッドの北約60キロの中部バクバ近郊などで、政府軍との一進一退の攻防を続けている。

231チバQ:2014/06/22(日) 20:40:48
http://mainichi.jp/select/news/20140623k0000m030039000c.html
サウジ国王:エジプト大統領と会談 際立つ蜜月ぶり
毎日新聞 2014年06月22日 18時58分

 【カイロ秋山信一】サウジアラビアのアブドラ国王は20日、エジプトの首都カイロを訪問し、シシ大統領と会談した。国営中東通信が報じた。90歳近い高齢のアブドラ国王が、国外で首脳会談に臨むのは極めて異例で、両者の蜜月ぶりが際立った。アブドラ国王には、シリアやイラク、リビアなどアラブ諸国の政情が不安定化する中、発足したばかりのシシ政権への支持を明確にし、地域大国エジプトの安定を図りたい思惑があるとみられる。

 AP通信によると、アブドラ国王は療養先のモロッコからの帰路、カイロ空港に立ち寄り、機内でシシ氏と会談した。サウジ政府は、5月の大統領選挙でシシ氏が当選した直後、エジプト支援国会合を開くと発表。今回の会談は、支援国会合に関する協議が主目的だとみられる。

 サウジは、中東各国に根を張るイスラム組織ムスリム同胞団の反王制的な思想を警戒し、同胞団中心のモルシ前政権とは距離を置いていた。シシ氏が昨年7月の軍事クーデターでモルシ氏を追放すると、いち早く支持を表明し、数十億ドル規模の巨額の財政支援も行った。シシ氏も選挙戦中から「当選後、最初に訪れる国はサウジだ」と明言していた。

232チバQ:2014/06/22(日) 20:41:12
http://mainichi.jp/select/news/20140623k0000m030039000c.html
サウジ国王:エジプト大統領と会談 際立つ蜜月ぶり
毎日新聞 2014年06月22日 18時58分

 【カイロ秋山信一】サウジアラビアのアブドラ国王は20日、エジプトの首都カイロを訪問し、シシ大統領と会談した。国営中東通信が報じた。90歳近い高齢のアブドラ国王が、国外で首脳会談に臨むのは極めて異例で、両者の蜜月ぶりが際立った。アブドラ国王には、シリアやイラク、リビアなどアラブ諸国の政情が不安定化する中、発足したばかりのシシ政権への支持を明確にし、地域大国エジプトの安定を図りたい思惑があるとみられる。

 AP通信によると、アブドラ国王は療養先のモロッコからの帰路、カイロ空港に立ち寄り、機内でシシ氏と会談した。サウジ政府は、5月の大統領選挙でシシ氏が当選した直後、エジプト支援国会合を開くと発表。今回の会談は、支援国会合に関する協議が主目的だとみられる。

 サウジは、中東各国に根を張るイスラム組織ムスリム同胞団の反王制的な思想を警戒し、同胞団中心のモルシ前政権とは距離を置いていた。シシ氏が昨年7月の軍事クーデターでモルシ氏を追放すると、いち早く支持を表明し、数十億ドル規模の巨額の財政支援も行った。シシ氏も選挙戦中から「当選後、最初に訪れる国はサウジだ」と明言していた。

233チバQ:2014/06/22(日) 20:49:41
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140621/mds14062123450010-n1.htm
司法体制を公の場で批判 イラン大統領
2014.6.21 23:45
 イランのロウハニ大統領は21日、テレビ中継された演説で「司法は政治勢力から独立し、法の支配を徹底させなければいけない」と述べ、司法の在り方の改善を訴えた。保守強硬派が支配的な同国の司法体制に公の場で批判が出るのは珍しい。

 保守穏健派のロウハニ師は裁判官らを前に演説。具体例は挙げなかったが「推定無罪の原則が守られないのはなぜなのか」と強い不満を表明した。イランでは、保守強硬派の政治姿勢などを批判した人物が有罪とされるケースが後を絶たない。

 ロウハニ師は政治勢力がさまざまな問題への見解を表明することは自由だとした上で「彼らが判決を決めたり、裁判所に影響力を行使したりしてはいけない」と強調した。(共同)

234とはずがたり:2014/06/23(月) 12:37:31
対日批判に急転換したイラン 中韓接近も
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140623/mds14062311250007-n1.htm
2014.6.23 11:25

 イランの対日観が変化しつつある。6月18日、イラン国営「イランラジオ」が、安倍晋三政権を非難する「東アジアの軍拡に対する懸念」と題する奇妙なホセイニー解説員による論評を報じた。「イランラジオ」は、政府の完全な統制下にあるので、これはイランから日本へのシグナルだ。(SANKEI EXPRESS)

 <韓国が新たに日本の軍拡に懸念を示しました。韓国・ヨンハプ通信が北東アジア歴史財団のソク・トンヨン事務総長の記事として伝えたところによりますと、日本の安倍総理大臣の軍拡とアジアにおける大きな軍事力の創出に向けた動きは、懸念を引き起こすものであるとしています。ソク事務総長はまた、ダブルスタンダード的な措置と軍拡に向けた時間稼ぎに関して、安倍首相を非難しています。

 日本で安倍首相率いる右派が勝利したことで、日本の軍事政策に対する懸念が近隣諸国の間で高まっています。とりわけ安倍首相が当選後すぐに、防衛政策の変更と憲法9条の改正を目指すようになりました。憲法を変更することで、日本は戦争を行う為に国境を越えることも禁止されなくなります>

 韓国からの一方的情報に基づいた日本批判だ。安倍政権を「右派」と位置づけ、安倍政権が力を持っていることが、「日本の軍事政策に対する懸念が近隣諸国の間で高まっている」原因と決めつける。

 さらに日本の憲法改正に対する中国、韓国の立場への共感を隠さない。

 <確かに安倍首相は、改憲しても、日本は戦争放棄を守ると表明しています。しかし、中国や韓国は依然として日本の改憲とそれによる結果について懸念しています。これ以前にも中国は安倍首相の防衛力増強、最新鋭の兵器の製造、西側からのより多くの軍事物資の購入にむけた努力を批判し、「日本はアジアの支配を目的とした軍事勢力に変化しようとしており、地域の平和を危機に陥れる」としています>

 その上で、日本の武器輸出の緩和に対して懸念を表明する。

 <実際、日本の防衛政策変更や武器輸出に関する法律の改正に向けた急速な歩みは、4月から急速に懸念を高めています。ある日本のニュースチャンネルは17日火曜、日本政府は武器の輸出が緩和されてからはじめて、防衛産業の国際見本市ユーロサトリ2014で軍事技術を展示したと報道しました。この報道によりますと、日本企業10社以上が装甲車、ヘリコプター、パラシュートなどの防衛装備品をこの見本市で展示しています。ユーロサトリ2014はフランス・パリで16日月曜から開幕し、20日金曜までの日程で行われます。この世界最大の防衛産業の見本市は、ロシアなど57カ国1500社の企業が参加し、開催されています>

 これまで「ラジオイラン」は、日本に対しては、好意的な報道を基調にしていた。イランの親日感情を強調することで、米国の同盟国である日本に、米国とは一線を画した親イラン政策を取らせるための世論誘導を行うことが「イランラジオ」の役割だったからだ。しかし、イランは、安倍政権に対して、急に批判的になった。それは、5月12日に東京で安倍晋三首相とネタニヤフ・イスラエル首相が「日本・イスラエル間の新たな包括的パートナーシップの構築に関する共同声明」に署名したからだと筆者は見ている。

 この共同声明に基づき、日本は、安全保障面でのイスラエルとの提携を急速に進めている。「敵の敵は味方だ」というマキャベリ流の外交をイランは行う。日本とイスラエルが接近することに対抗して、日本との関係が良くない韓国、中国にイランは擦り寄ろうとしているのである。今後、韓国、中国がイランを巧みに用いた反日策動を強化する危険を過小評価してはならない。(作家、外務省主任分析官 佐藤優)

235チバQ:2014/06/23(月) 21:10:25
http://www.afpbb.com/articles/-/3018434?ctm_campaign=txt_topics
スンニ派武装勢力、イラク西部で攻勢 複数の町を占拠
2014年06月23日 07:24 発信地:バグダッド/イラク

【6月23日 AFP】イラクでは、イスラム教スンニ(Sunni)派武装勢力の戦闘員らがシリアとの国境検問所を制圧した後、西部地域に進攻を続け、22日までに複数の町を制圧した。一方、エジプトのカイロ(Cairo)に到着した米国のジョン・ケリー(John Kerry)国務長官は22日、宗派間抗争を克服するようイラク指導者たちに呼びかけた。

 地元住民らの話によると、スンニ派の武装勢力「イラク・レバントのイスラム国(Islamic State of Iraq and the Levant、ISIL)」率いる武装勢力は、21日にカイム(Al-Qaim)の国境検問所を掌握した後、ラワ(Rawa)とアナ(Ana)の町を制圧した。

 イラク政府は、政府軍が2つの町から「戦術的後退」を行ったとしているが、これら複数の町の支配は、隣国シリアのユーフラテス(Euphrates)川沿いの広大な渓谷地域を支配している武装勢力にとって、戦略的ルートを開くものとなる。

 イラク情勢をめぐっては、4月の総選挙以来ほとんど進んでいない新政府の樹立を急がせるよう、米国がアラブ諸国がイラクの指導者らに圧力をかけている。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は20日の米CNNの番組で、「包括的な民主主義を実現する機会をイラクに与えている。宗派間の違いを乗り越え、子どもたちにより良い未来をつくる機会だ」と述べ、「残念なことに、われわれが目にしているのは、信頼の崩壊だ」 と続けた。

 ISILがカイムの国境検問所を掌握したことで、シリアとの公的な国境検問所3か所のうち、連邦政府が掌握する検問所は1か所だけとなった。残り1つはクルド軍の制圧下にある。

 他方、イラク政府軍はスンニ派武装勢力の掌握する都市ティクリート(Tikrit)に空爆を開始、地元住民によると、少なくとも7人が死亡したという。また国防省も北部の都市モスル(Mosul)への空爆を発表している。(c)AFP/Prashant RAO

236チバQ:2014/06/23(月) 21:11:24
http://www.afpbb.com/articles/-/3018561
アルジャジーラ記者に禁錮10年、エジプト裁判所
2014年06月23日 19:21 発信地:カイロ/エジプト

【6月23日 AFP】エジプトの裁判所は23日、暫定政権による弾圧を取材中に拘束された、カタールを拠点とする中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(Al-Jazeera)の記者3人に対し、エジプト当局が非合法化したイスラム組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」を支援したとして禁錮7年〜10年の刑を言い渡した。

 3人のうち、オーストラリア人記者のピーター・グレステ(Peter Greste)被告とカナダ系エジプト人記者のモハメド・ファデル・ファフミ(Mohamed Fadel Fahmy)には、禁錮7年が言い渡された。一方、カイロ(Cairo)支局長のバハ・モハメド(Baher Mohamed)被告は2件の罪で有罪となり、計10年の禁固刑が言い渡された。

 この裁判では、計20人のジャーナリストがムスリム同胞団と関係があるとして起訴され、国際的な批判を招くとともにエジプト当局による報道規制の強化に懸念が広がっている。

 起訴された残りのジャーナリストのうち外国人記者3人を含む9人は不在のまま公判が行われ、それぞれ禁錮10年の判決が下された。また2人は無罪となった。

 2013年7月に軍がムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領を解任して実権を握って以降、モルシ氏の支持基盤であるムスリム同胞団に対する弾圧をめぐるアルジャジーラの取材はエジプト当局を激怒させてきた。エジプト当局は、アルジャジーラがモルシ氏を支援するカタール政府の主張を代弁していると主張している。(c)AFP

237チバQ:2014/06/23(月) 21:21:12
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140623/amr14062319140004-n1.htm
ケリー米国務長官、イラク電撃訪問 挙国一致の早期樹立要請か
2014.6.23 19:14
 【カイロ=大内清】ケリー米国務長官は23日、イスラム教スンニ派過激組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の攻勢が続くイラクの首都バグダッドを電撃訪問し、マリキ首相らと会談した。同国の一体性を保つため、現在のシーア派主導の政権運営を見直し、スンニ派や少数民族クルド人を含む挙国一致政権を早期に樹立するよう求めたものとみられる。

 米政府関係者のイラク訪問としては、ISILが今月10日に第2の都市の北部モスルを制圧して以降では最高レベル。

 ISILの勢力伸長の背景には、シーア派を優遇するマリキ政権へのスンニ派の不満や、宗派間の対立感情の高まりが指摘され、米国ではマリキ氏退陣論も強まっている。マリキ氏率いるシーア派会派は4月の総選挙で第1勢力となったものの連立交渉は停滞しており、米国としては、各政治勢力に新政権の早期発足を促すことでイラク安定に道筋をつけたい考えだ。

 一方、AP通信などによると、ISILは22日、西部アンバル県にあるヨルダン国境のトゥライビルと、シリア国境のワリードの両検問所を新たに掌握。すでに支配下に置いたシリアとの別の国境の町カイムに続きヨルダン方面にも勢力を拡大した。

 ISILは北西部の要衝タルアファルでも空港を制圧した。

 また、中部ラマディでは同日、治安当局者の葬儀を狙った自爆攻撃やテロが相次ぎ、参列者ら少なくとも8人が死亡した。

238チバQ:2014/06/23(月) 21:22:50
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140623/mds14062309000004-n1.htm
北部モスルにISIL支配浸透 厳格戒律と過激思想は警戒
2014.6.23 09:00

「守ってくれるなら誰が支配者でもかまわない」


 イスラム過激派「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」に掌握されたイラク北部モスルの複数の住民が22日までに電話取材に応じ、過激派支配の実態を語った。ソフト路線で住民の間に浸透を図り、厳格な戒律に基づくイスラム国家樹立への布石を着実に打つ戦略が浮かんだ。

 「住民はこれまでの軍や警察の態度にうんざりしていた。私たちを守ってくれるなら、誰が支配者でもかまわないんだ」。会社員のスフークさん(44)はこう明かした。

 ISILは今月10日にモスルを掌握し、政府庁舎にシンボルの黒い旗を掲げた。戦闘員はパトロールや交通整理を担って治安の悪化を警戒する。

 食料は手に入り、水道も使えるが、中央政府からの送電がほぼ止まった。ISILが調達した燃料を使ったディーゼル発電も限界に近づき、停電が続く。

 ただ、住民はいずれもISILによる略奪や残虐行為を否定した。治安の改善を歓迎し、避難民の多くが戻り始めた。心配なのはむしろ、反撃に出たマリキ首相が無差別空爆に踏み切ることだと口をそろえる。

 政府職員は軍や警察を除き、これまで通りの仕事を続けるように指示された。中央銀行が保管していた多額の現金を奪取したISILが、近く給与を払うのではないかとうわさされる。

 しかしスフークさんは「問題は彼らの過激な思想だ」と警戒する。ISILは真のイスラム国家樹立を目指すスンニ派の武装組織だ。隣国シリアの内戦では無差別殺戮(さつりく)を繰り返し、支配地域ではシャリーア(イスラム法)の厳格な実践を住民に強要してきた。

 教師のアブオマルさん(38)は「あと1カ月もすればシャリーアが導入されるだろう」と懸念する。(共同)

239チバQ:2014/06/23(月) 21:24:49
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140623/mds14062301100001-n1.htm
スンニ派過激組織、ヨルダン国境地域も掌握 イランは「支援しないよう忠告」アラブ諸国を牽制
2014.6.23 01:10
 【カイロ=大内清】AP通信によると、イラク軍当局者は22日、同国で攻勢を続けるイスラム教スンニ派過激組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」が同日、西部アンバール県にあるヨルダン国境のトゥライビルと、シリア国境のワリードの両検問所を新たに掌握したと明らかにした。ISILは、既に支配下に置くシリアとの別の国境の町カイムに続き、ヨルダン方面にも勢力を拡大した形だ。

 政府軍は両検問所の防衛を放棄。ISILは22日までに、カイムに近いラワやアナ、ルトバの3つの町も相次いで掌握した。

 一方、イランのロウハ大統領は22日、「石油で得た金でテロリストを支援しないよう忠告する」と述べ、特定の国への名指しは避けつつも、ISILに資金が流れているとされる湾岸アラブ諸国を牽制(けんせい)した。

 また、イランの最高指導者ハメネイ師は同日、国営メディアを通じて、米国やその他の外国によるイラク介入には反対する考えを強調した。

240チバQ:2014/06/23(月) 22:00:27
http://mainichi.jp/select/news/20140624k0000m030058000c.html
アフガニスタン:大統領選「選管幹部の不正指示証拠」公表
毎日新聞 2014年06月23日 20時26分

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタン大統領選で、決選投票の不正疑惑に対する抗議が広がっている。不正を主張している候補者、アブドラ・アブドラ元外相(53)は22日、独立選挙委員会(中央選管)の幹部が電話で不正を指示したとする通話記録を公表。首都カブールなどではアブドラ氏の支持者が抗議デモを行った。決選投票はタジク系のアブドラ氏と最大民族パシュトゥン人のアシュラフ・ガニ元財務相(65)が争っており、混乱が長引けば民族対立につながる可能性もある。

 ロイター通信などによると、アブドラ氏の陣営は22日の記者会見で、選管幹部のアマルキール氏が地方の選管関係者らに電話し、「羊にきちんと詰め物をするように」などと指示したとする通話記録を明らかにした。陣営は「羊」が投票箱を意味し、ガニ氏の得票を増やすよう伝えたと主張している。選管スタッフにガニ氏の支持層であるパシュトゥン人とウズベク人を増やすよう求める通話も残されていたという。ただ記録が本物かどうかは不明で、アマルキール氏は米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの取材に「こうした話はしていない」と関与を否定している。

 アブドラ氏はアマルキール氏の罷免を求めており、適切な調査がされない限り選挙結果の受け入れを拒否する方針だ。国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)は「政治的難局の解決に向け支援の用意がある」としており、選管や両陣営の仲裁に乗り出したとみられる。だが、アブドラ氏の支持者らによるデモはカブールのほか西部ヘラートなどにも広がっており、事態の早期収拾に失敗すれば対立が深刻化する恐れがある。

241チバQ:2014/06/23(月) 23:12:46
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014062300872
選管幹部が辞任=大統領選の不正批判で−アフガン
 【カブールAFP=時事】アフガニスタン独立選挙管理委員会の幹部アマルヒル氏は23日、辞任した。14日の大統領選決選投票で大規模な不正があったとの批判を受け、同氏は「国益のために辞める。圧力を受けて辞めるのではない」と述べた。
 4月の大統領選第1回投票で首位だったアブドラ元外相はカブールで記者団に対し「これで選管と話し合える。開票を進める条件と環境を協議したい」と表明した。アブドラ氏は、選管の不正を激しく批判し、選挙戦からの撤退も辞さないと主張していた。(2014/06/23-22:18)

242チバQ:2014/06/24(火) 21:49:20
http://www.asahi.com/articles/ASG6N263CG6NUHBI004.html
選挙運動? トルコ首相の欧州行脚 地元政府から批判
ウィーン=喜田尚
2014年6月24日21時37分
ウィーンの集会で19日、エルドアン・トルコ首相の登壇を歓呼で迎える在オーストリアのトルコ系住民ら=喜田尚撮影

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 大統領への「転身」が取りざたされるトルコのエルドアン首相の欧州行脚が波紋を呼んでいる。8月の大統領選から在外トルコ人も投票できるようになるが、欧州のトルコ系住民向けに選挙運動と見まがう集会を相次いで開催。訪問国の政府から批判も出ている。

 エルドアン氏は19日、ウィーンを訪問。在欧トルコ系団体の設立10周年の集会に出席した。会場のスケート場はトルコ系住民約7千人でぎっしり。入りきれなかった約1万人は、野外の巨大モニター前で首相の言葉に大歓声を上げた。

 大統領選への立候補の意思を明らかにしていないが、会場では与党公正発展党のテーマ曲が鳴り響き、首相に就任以来の成果を強調。自らが在外者の投票を可能にしたとして、大統領選に投票を呼びかけた。

243チバQ:2014/06/24(火) 22:37:14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140624-00000029-jij-m_est
韓国首相候補 また就任辞退写真
韓国、慰安婦白書を発刊へ
スペイン 江沢民氏の訴追断念NEW
中国 国家分裂容疑で学者送致写真NEW
米長官がイラクを電撃訪問写真
イラクで独立機運 クルドとは写真
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テディベアの中に頭蓋骨 北米NEW 海外トピックス V 海外トピックス V .韓国首相候補 また就任辞退写真 米長官がイラクを電撃訪問写真 韓国、慰安婦白書を発刊へ イラクで独立機運 クルドとは写真 スペイン 江沢民氏の訴追断念NEW 独ユーロファイター 衝突事故写真 中国 国家分裂容疑で学者送致写真NEW テディベアの中に頭蓋骨 北米NEW .もっと見る.
..国際
国際総合中国・台湾韓国・北朝鮮アジア・オセアニア北米中南米ヨーロッパ中東・アフリカ..クルド独立「唯一の選択肢」=国家建設の動き加速―イラク
時事通信 6月24日(火)7時23分配信

 【アルビル(イラク)時事】イラク北部クルド自治政府のハミド・アハメド大統領府広報担当次官は23日、時事通信の単独取材に「イラクの現状を見る限り、クルド人の権利と安全を守るには独立以外の選択肢は残されていない」と述べ、独立国家建設に向けた動きが加速していると明らかにした。
 クルド人はイラク全人口の2割を占め、北部で自治権を獲得している。隣国トルコやシリアにもクルド住民は多く、イラクで独立が現実味を帯びてくれば、地域全体に影響が及ぶのは必至だ。
 アハメド氏は、マリキ政権が多数派のイスラム教シーア派を露骨に優遇したことがスンニ派住民の反発を招き、過激派勢力の浸透を許すことにつながったと分析。その上で「イラクがシーア、スンニ両派とクルド人の三つの勢力に分裂したことは紛れもない事実で、既に後戻りのできない段階に達した」と述べた。
 対立解消には、マリキ首相が退陣し、宗派を超えた支持を受ける新首相が全勢力に平等な権限を与えることが必要だと指摘した。その一方で「3勢力の不信感は極限まで高まっており、和解は極めて難しい」との見方を示した。 
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244チバQ:2014/06/24(火) 22:37:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140624-00000091-mai-int
<イラク>ケリー長官がクルドにも中央政府への協力要請
毎日新聞 6月24日(火)20時15分配信

 ◇イスラム教スンニ派の過激派組織ISIL侵攻に

 【カイロ秋山信一】ケリー米国務長官は24日、イラク北部のクルド自治区アルビルを訪問し、自治政府トップのバルザニ議長と会談した。イスラム教スンニ派の過激派組織イラク・レバント・イスラム国(ISIL)の侵攻に対応するため、中央政府への協力を求めた。ただ、クルド人は混乱に乗じて支配地域を拡大するなど中央政府と一線を画す動きに出ており、ケリー氏の要請に応じるかは不透明だ。

 冒頭、ケリー氏は「イラクは危機的状況にあり、新政府発足が急務だ」と述べ、4月の連邦議会選挙を受けた次期政権の連立交渉に前向きに臨むよう求めた。また、自治政府の治安部隊ペシュメルガがISILの侵攻を食い止めるのに「重要な役割を果たした」と評価した。バルザニ氏は「クルド人も危機への対処法を模索している」と述べた。

 クルド人は全人口(約3376万人)の約20%を占める。連邦議会選でも約2割の議席を確保し、連立交渉の鍵を握るとみられる。バルザニ氏は、シーア派を偏重するマリキ首相の退陣を主張している。

 ただ「イラクの統一維持」を前提とするケリー氏に対して、クルド人側には分離独立を模索する動きもある。ISILの侵攻後、以前から権益を主張していた油田地帯の北部キルクークに治安部隊を進駐させた。バルザニ氏は23日放映の米CNNとのインタビューで「イラクは分裂状態にある。クルド人はこの好機を生かし、自分たちの将来を決めなければならない」と語り、独立への意欲を示した。
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245チバQ:2014/06/25(水) 00:23:51
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140625/amr14062500000001-n1.htm
米露、イラク情勢めぐり駆け引き 米はマリキ退陣工作を本格化 影響力拡大へ隙をうかがうプーチン
2014.6.25 00:00 (1/2ページ)
 【ワシントン=加納宏幸】オバマ米政権は23日、イスラム教スンニ派過激組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」によるイラクでの攻勢に関し、シーア派主体のマリキ政権には宗派対立を収拾する力がないとみて「退陣工作」を本格化させた。だが、オバマ大統領がイラクで「包括的な民主体制」の確立を追求している隙に、ロシアのプーチン大統領は影響力拡大の機会を虎視眈(たん)々(たん)とうかがっている。

 「イラクには新しい政府を形作る機会がある」。オバマ氏は23日、米MSNBCテレビの番組でマリキ首相の退陣を暗に促した。

 イラクを電撃訪問したケリー国務長官も同日、バグダッドの米国大使館で記者団に「オバマ大統領がISILに対処するための決定を下したとしても、現首相や特定の宗派を支援するためではない」と述べた。

 また、マリキ氏との会談で7月1日までに議会を開く確約を得たとし、「速やかに議長、大統領、首相を選ぶのがイラク指導者の義務だ」と踏み込んだ。

 イラク滞在中、ケリー氏はスンニ派のヌジャイフィ国会議長ら、新政権作りのキーマンたちと会った。24日にはイラク北部アルビルでクルド自治政府のバルザニ議長と会談する。

 しかし、ロシアは一連の米国主導の政権移行プランに横やりを入れた。露大統領府はプーチン氏がオバマ氏との電話協議で「マリキ氏支持」を明言したと発表したが、ホワイトハウスは発表文でも記者会見でもこのことに触れなかった。

 ロシアはシーア派大国のイランと関係が深く、同派「勢力圏」のシリア・アサド政権に強い影響力を持っている。最近は、マリキ政権とも連携を強めており、米国がロシアにイラクへの働きかけを求めても不思議ではない状況にある。

 だが、ケリー氏が一時、米国とイランの軍事協力を「排除しない」と述べながら即座に否定するなど、中東でのロシアの影響力拡大を警戒する米国の戦略は定まっていない。マリキ氏退陣に向けた働きかけは、オバマ氏が大規模な軍事介入を否定する中で編み出した苦肉の策といえる。

 米外交評議会のレスリー・ゲルブ名誉会長は米ニュースサイト「デイリー・ビースト」で、「退陣工作」を「最悪は避けられるが、聖戦主義者を止める戦略にはならない」と論評。イラン、ロシア、シリアと一時的に軍事的・政治的に手を組んででもISILを押さえ込むよう求めた。

246チバQ:2014/06/26(木) 00:01:05
http://mainichi.jp/select/news/20140626k0000m030074000c.html
イスラエル:各地で衝突、市民に犠牲 ユダヤ3少年不明で
毎日新聞 2014年06月25日 21時16分(最終更新 06月25日 21時40分)
 ヨルダン川西岸パレスチナ自治区へブロン近郊でユダヤ人の少年3人が行方不明となってから、26日で2週間になる。イスラエルはイスラム原理主義組織ハマスの犯行だとして大規模な摘発作戦を展開し、これまでに2000カ所近くを捜索したが、3人の安否は不明のままだ。パレスチナ市民は各地で軍と衝突。捜査に協力するパレスチナ当局にも怒りの矛先を向けている。【へブロン(パレスチナ自治区)で大治朋子】

 3人はユダヤ教の宗教学校に通う16〜19歳で、12日夜以降、行方不明に。ハマスは関与を否定している。イスラエル軍は捜索範囲をヨルダン川西岸ナブルスやジェニンにも拡大し、これまでに371人を逮捕した。うち、282人はハマス関係者という。

 一方、イスラエル軍とパレスチナ市民との衝突で、少なくともパレスチナ人の少年ら5人が死亡。ハマスが拠点とするパレスチナ自治区ガザからは事件後、ロケット弾26発が発射され、イスラエルは空爆で対抗している。

 ハマスは今月2日、穏健派ファタハとともに暫定統一政府を樹立したばかり。米欧が統一政府を歓迎したのに対し、ハマスを「テロ組織」とみなすイスラエルは統一政府との和平交渉を拒み、孤立感を深めてきた。このため、パレスチナ・メディアは「イスラエルは事件をハマス弾圧に利用している」と批判している。

 一方、ファタハを率いるアッバス議長が18日に捜査協力を約束すると、パレスチナ市民はこれに反発。各地でイスラエルやパレスチナの治安当局と衝突した。イスラエルは治安の悪化を懸念し、23日にはハマスの摘発作戦を縮小し、3人の捜索に集中する方針を決定した。

 記者は18日、行方不明のエヤル・イフラーさん(19)が通っていたへブロンの宗教学校を訪ねた。寮で同室のオルト・ジャマンさん(19)は「週末に父親が誕生日を迎えるので自宅に帰ると楽しみにしていた。無事を祈るだけ」と言葉少なに語った。

 一方、パレスチナ人の建築業、アクラム・カワスミさん(50)はイスラエル軍の「手荒な捜査」に怒りをあらわにした。15日午後9時過ぎ、イスラエル兵数百人が自宅を包囲し、長男(28)を「理由も告げずに」逮捕。突入時に玄関に仕掛けられた爆弾で、8歳の次男は重傷を負ったという。「私も息子もハマスとは関係がない。次男は血だらけのまま1時間半も放置された」。次男はその後イスラエルの病院に搬送され、腹部を12針も縫い、入院中という。

 22日午前、西岸ラマラの中心部では、市民数百人がパレスチナの警官隊を相手に「(イスラエルの)協力者は去れ」とシュプレヒコールを上げた。同日未明、イスラエル軍はパレスチナ警察が見守るなか、一帯を捜索。これに怒った若者らがパレスチナ警察の交番を襲撃すると、イスラエル軍に1人が射殺された。大学生のマジト・アタミミさん(23)は「パレスチナ警察が市民を守れないことに悲しみといら立ちを覚える」と話した。

247チバQ:2014/06/26(木) 00:27:27
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140625/amr14062500000001-n1.htm
米露、イラク情勢めぐり駆け引き 米はマリキ退陣工作を本格化 影響力拡大へ隙をうかがうプーチン
2014.6.25 00:00 (1/2ページ)[米国]
 【ワシントン=加納宏幸】オバマ米政権は23日、イスラム教スンニ派過激組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」によるイラクでの攻勢に関し、シーア派主体のマリキ政権には宗派対立を収拾する力がないとみて「退陣工作」を本格化させた。だが、オバマ大統領がイラクで「包括的な民主体制」の確立を追求している隙に、ロシアのプーチン大統領は影響力拡大の機会を虎視眈々(たんたん)とうかがっている。

 「イラクには新しい政府を形作る機会がある」。オバマ氏は23日、米MSNBCテレビの番組でマリキ首相の退陣を暗に促した。

 イラクを電撃訪問したケリー国務長官も同日、バグダッドの米国大使館で記者団に「オバマ大統領がISILに対処するための決定を下したとしても、現首相や特定の宗派を支援するためではない」と述べた。

 また、マリキ氏との会談で7月1日までに議会を開く確約を得たとし、「速やかに議長、大統領、首相を選ぶのがイラク指導者の義務だ」と踏み込んだ。

 イラク滞在中、ケリー氏はスンニ派のヌジャイフィ国会議長ら、新政権作りのキーマンたちと会った。24日にはイラク北部アルビルでクルド自治政府のバルザニ議長と会談する。

 しかし、ロシアは一連の米国主導の政権移行プランに横やりを入れた。露大統領府はプーチン氏がオバマ氏との電話協議で「マリキ氏支持」を明言したと発表したが、ホワイトハウスは発表文でも記者会見でもこのことに触れなかった。

 ロシアはシーア派大国のイランと関係が深く、同派「勢力圏」のシリア・アサド政権に強い影響力を持っている。最近は、マリキ政権とも連携を強めており、米国がロシアにイラクへの働きかけを求めても不思議ではない状況にある。

 だが、ケリー氏が一時、米国とイランの軍事協力を「排除しない」と述べながら即座に否定するなど、中東でのロシアの影響力拡大を警戒する米国の戦略は定まっていない。マリキ氏退陣に向けた働きかけは、オバマ氏が大規模な軍事介入を否定する中で編み出した苦肉の策といえる。

 米外交評議会のレスリー・ゲルブ名誉会長は米ニュースサイト「デイリー・ビースト」で、「退陣工作」を「最悪は避けられるが、聖戦主義者を止める戦略にはならない」と論評。イラン、ロシア、シリアと一時的に軍事的・政治的に手を組んででもISILを押さえ込むよう求めた。

248チバQ:2014/06/26(木) 19:54:57
http://mainichi.jp/select/news/20140626k0000e030222000c.html
リビア暫定議会選:世俗派とイスラム勢力、議席争い焦点
毎日新聞 2014年06月26日 11時44分

 【カイロ秋山信一】リビアで25日、暫定議会選挙(定数200)が行われた。世俗派とイスラム勢力の議席争いが焦点。東部ベンガジを中心に世俗派武装組織とイスラム過激派組織との武力衝突が激化しており、選挙後に発足する暫定政府が治安改善を実現できる見通しはない。

 選挙は新憲法策定を担う制憲議会が世俗派武装組織の圧力を受けて解散したことに伴うもので、新憲法成立までの間、暫定的に国会の役割を果たすとみられる。

 東部では元軍将校のハフタル氏率いる世俗派武装組織と政府軍の一部が、イスラム過激派との衝突を続けており、投票が円滑に行われるかは不透明だ。また西部の少数民族ベルベル人は、民族の権利が保障されていないとして、選挙をボイコットした。

 リビアでは2011年に内戦を経てカダフィ独裁政権が崩壊したが、反カダフィ派の武装解除が進まず、混乱が続いている。

249チバQ:2014/06/26(木) 20:04:26
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140626/mds14062601210004-n1.htm
イラクのマリキ首相、退陣を拒否 連立交渉長期化も
2014.6.26 01:21 (1/2ページ)

イラクのマリキ首相(ゲッティ=共同)
 【カイロ=大内清、ワシントン=青木伸行】イラクのマリキ首相は25日の演説で、イスラム教スンニ派過激組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の攻勢に対抗するため「全政治勢力の和解」を訴えた。一方で、スンニ派勢力を中心に強まっているマリキ氏退陣論については、自身を排除した政権構想は「憲法へのクーデター」だとして明確に拒否。これにはスンニ派の反発も予想され、米国などが求める挙国一致政府に向けた連立交渉は長期化する恐れもある。

 シーア派のマリキ氏をめぐっては、スンニ派を冷遇していることがISIL伸長の背景になっていると指摘され、同派のみならず、シーア派の一部や米政府内でも退陣論が取り沙汰されていると伝えられる。

 ただ、マリキ氏の会派「法治国家連合」は4月の総選挙で最大勢力となっており、民主主義尊重を原則とする米国は、首相選びに直接は干渉しない姿勢だ。マリキ氏は、選挙での勝利という大義を盾に連立交渉を主導し、政権の維持を狙っているものとみられる。

 一方、米国防総省は24日、イラクの首都バグダッドに同日、イラク政府軍を支援する米軍事顧問団の一部が到着し、政府軍との統合作戦センター設立などに着手したと発表した。

 また、イラクを訪問したケリー米国務長官は24日、北部クルド人自治区アルビルで自治政府のバルザニ議長と会談し、挙国一致体制構築への協力を求めた。バルザニ氏は、ISILの攻勢ですでに「新たな現実と新たなイラク」が生まれていると指摘した。

 クルドは今月、中央政府と支配権を争っていた北部の石油都市キルクークなどを掌握。バルザニ氏の発言の裏には、ISIL撃退後も見据え、自治政府の権益拡大の思惑がありそうだ。

250チバQ:2014/06/26(木) 22:18:05
http://www.asahi.com/articles/ASG6T52W0G6TUHBI01L.html
着陸寸前の旅客機に銃撃、乗客1人死亡 パキスタン
イスラマバード=武石英史郎
2014年6月25日19時38分
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 パキスタン北西部ペシャワルで24日夜、パキスタン航空の旅客機が国際空港に着陸寸前、地上から銃撃を受け、乗客1人が死亡、乗員2人が負傷した。旅客機はそのまま着陸した。同航空会社が明らかにした。

 旅客機はサウジアラビア・リヤド発ペシャワル行きのエアバスA310型機で乗客・乗員178人が乗っていた。地上約90メートルの地点で銃撃を受け、うち1発が死亡した乗客の女性の頭に当たった。銃弾は自動小銃によるものとみられ、エンジン部分を含む機体全体に10発以上が命中した。

 治安当局は銃撃があったとみられる空港近くの農村地帯を捜索したが、犯人は捕まっていない。犯行声明も出ていない。空港は数時間にわたり閉鎖された。

 パキスタン軍は、アフガニスタン国境に近い部族地域で、武装勢力の拠点に対する空爆を続けている。ペシャワル空港は軍民共用で、空爆機の出撃拠点になっている。パキスタンでは今月8日、南部カラチの国際空港に武装勢力が侵入し、空港職員ら26人が死亡。空港の安全管理の不備が問題になっている。(イスラマバード=武石英史郎)

251チバQ:2014/06/26(木) 22:34:32
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140626/amr14062621250011-n1.htm
【イラク情勢】
共通の敵に対抗 米、シリア、イラン「ねじれ現象」
2014.6.26 21:25 (1/2ページ)
 【ワシントン=加納宏幸】イラクでのISILの攻勢を受け、米国、シリア、イランが共通の敵であるISILに対抗する「ねじれ現象」が生じている。米政府はシリアのアサド政権が化学兵器を使用したと非難。イランの核開発も安全保障上の脅威ととらえてきただけに、両国のイラク介入を強く牽制(けんせい)している。

 ケリー米国務長官は25日、訪問先のブリュッセルで記者会見し、「真空を埋めようとする外部の力なしでイラクを守るには、新政府の樹立が急務だ」と語った。両国の過度のイラク介入にクギを刺すと同時に、同国のマリキ首相に対して暗に退陣を促した形だ。

 イスラム教シーア派主体のマリキ政権に代え、スンニ派やクルド人との挙国一致政府を発足させれば、宗派対立に加担することなく支援を行うことができるというのが米政府の発想だ。

 ただ、マリキ氏はこれに先立つ25日、退陣を明確に拒否。米国が新政権への移行を視野に入れているのに対し、マリキ氏はイランやロシアの支持で意を強くしているとみられる。

 ケリー氏は26日、パリでサウジアラビア、アラブ首長国連邦、ヨルダンの外相と会談。27日にはサウジアラビアを訪れ、アブドラ国王と「共通の脅威であるISILへの対抗策や、シリアの穏健な反体制派への支援を話し合う」(ケリー氏)としている。

 3カ国はいずれもスンニ派が中心で、オバマ氏が掲げる「国際協調主義」に基づき、イラク政府に外交圧力をかける狙いがあるとみられる。

 一方、米議会からは「シリアのISILを空爆して指導者に損害を与えれば、イラク情勢も変わる」(共和党のグラハム上院議員)との強硬論も出てきた。

252チバQ:2014/06/29(日) 15:46:05
http://mainichi.jp/select/news/20140629k0000m030073000c.html

イラク:ISILが戦線拡大 国境検問所や油田を制圧

毎日新聞 2014年06月28日 22時14分


 【カイロ秋山信一】イラクで大規模侵攻を続けるイスラム過激派組織イラク・レバント・イスラム国(ISIL)主導のスンニ派武装勢力は28日までに、北部や西部全域に戦線を拡大した。首都バグダッドをけん制しながら、シリアとの国境検問所や油田を次々と制圧するISILに対し、政府側は主要都市を奪還できず、防戦に追われている。

 イラクからの報道によると、ISILがバグダッドの北約60キロのバクバ近郊まで迫る中、政府側はシーア派民兵の支援を受けて態勢を立て直し、バクバの攻防は足踏み状態となった。バグダッドの住民によると、一時は首都攻防戦も間近との緊迫感が高まったが、現在は落ち着きを取り戻しつつあるという。

 だが、ISIL側はその間も西部カイムのシリア国境検問所や北部アジールの油田などを制圧し、幹線道路や重要インフラを押さえた。政権転覆は後回しにして、イラク北部からシリア東部にかけての支配確立を当面の目標とする戦略がうかがえる。

 政府側は27日もティクリートを空爆するなど抗戦を強め、北部バイジにあるイラク最大規模の製油所も死守している模様だ。だがどの地域でもISIL側を後退させるには至っておらず、大きな戦果は上がっていない。

 イラクでは来月1日、4月の連邦議会選挙を受けた新議会が招集され、次期政権の連立交渉が本格化する。政治指導者らが宗派・民族の枠を超えて、「対ISIL」で結束できるかが反転攻勢の鍵になりそうだ。

253チバQ:2014/06/29(日) 15:46:24
http://mainichi.jp/select/news/20140629k0000m030087000c.html

イラク:政府軍、北部で反撃 ISIL激しく抵抗

毎日新聞 2014年06月28日 23時19分


 【カイロ秋山信一】イラク軍は28日、イスラム過激派組織イラク・レバント・イスラム国(ISIL)主導のスンニ派武装勢力が制圧する北部ティクリートに地上軍を進攻させた。国営テレビなどが報じた。防戦一方だった政府軍が巻き返しに出た格好だが、ISIL側も激しく抵抗している模様だ。

 イラクからの報道によると、ティクリートは11日にISIL側が掌握した。政府軍は空爆で反撃していたが、28日に中部サマラから戦車部隊を含む地上軍を進攻させた。政府側は「武装勢力120人を殺害し、ティクリートを奪還した」と主張しているが、戦闘は続いている模様だ。ISIL側が占拠する北部モスルでも政府側の空爆が続いている。

 一方、バグダッドの北約60キロのバクバ近郊での攻防は、政府軍がシーア派民兵の支援を受けて態勢を立て直し、足踏み状態となっている。バグダッドの住民によると、一時は首都攻防戦も間近との緊迫感が高まったが、現在は落ち着きを取り戻しつつあるという。

 だが、ISIL側はその間も西部カイムのシリア国境検問所や北部アジールの油田など重要インフラを制圧。政権転覆は後回しにしてイラク北部からシリア東部にかけての支配確立を当面の目標とする戦略がうかがえる。

 イラクでは来月1日、4月の連邦議会選挙を受けた新議会が招集されるのを前に、次期政権の連立交渉が本格化。宗派・民族の枠を超えて「対ISIL」で結束できるかが反転攻勢の鍵になりそうだ。

254チバQ:2014/06/29(日) 16:07:20
http://www.cnn.co.jp/world/35050096.html
パキスタンでまた「名誉殺人」、新婦の家族が自首

2014.06.29 Sun posted at 15:32 JST
(CNN) パキスタン北東部パンジャブ州の警察は28日、18歳の娘の結婚に反対する父と複数のおじが娘と新郎(26)をおびき出し、首を切断するなどして殺害する事件が起きたと報告した。2人は今月18日に反対を押し切って結婚したばかりだった。

パキスタン内で多発する、結婚問題などで家族の意向に応じない女性が殺害される「名誉殺人」の新たな事件となっている。

犯行の現場は同州サトラ村で、新婚カップルは縛られて、殺害されていた。犯行の目撃者などはいなかったが、女性の家族が警察に自首し、投獄された。

国連によると、名誉殺人の犠牲者は毎年約5000人に達する。しかし、女性の権利擁護団体などは実際の数字はより多数と見ている。パキスタンでは地方部での発生が多く、昨年の犠牲者数は869人とされる。同国では名誉殺人は家族の内輪の問題と受け止められ、警官を含め干渉しない事例も再三あるという。

パキスタン北部ハフィザバード市では今月初旬、18歳女性が望む結婚に反対する家族が女性を銃撃した上、袋詰めにして運河に投げ捨てる事件が発生。一命を取り留めた女性は、撃ったのは父と兄弟と証言していた。

また、ラホールでは先月、家族の意に添わない男性と結婚、妊娠していた25歳女性が、約20人に襲われ、レンガなどを投げ付けられて殺される事件も起きていた。20人には女性の家族も含まれていた。

255チバQ:2014/06/29(日) 21:04:09
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014062800274
首都北方奪還で地上戦=首相選出に向け協議始まる−イラク
 【アルビル(イラク)時事】イラクでイスラム教スンニ派の過激派「イラク・シリアのイスラム国」が勢力を拡大する中、政府軍は28日、首都バグダッド北方の要衝ティクリートの奪還に向け大規模な地上戦に突入した。中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(電子版)が伝えた。「イスラム国」が拠点化を狙うティクリート大学の周辺などで激しい戦闘が繰り広げられたもようだ。
 フセイン元大統領(スンニ派)の故郷としても知られるティクリートは、「イスラム国」が11日に掌握。政府軍は26日、ヘリコプターで空挺(くうてい)部隊を投入するなどして、巻き返しに出た。軍側は大学を奪還したと発表する一方、過激派側も撃退に成功したと主張している。アルジャジーラによると、軍部隊はティクリート南のサマラから進攻しているという。
 軍事行動に加え、政治解決に向けた話し合いも始まった。イラクのシーア派の最高権威シスタニ師が27日、7月1日の議会招集前に各政治勢力が次期大統領、首相、議長について合意するよう呼び掛け、挙国一致政権の早期発足を促した。
 ロイター通信によると、週末にマリキ首相が率いるシーア派会派「法治国家連合」を含む与党連合でも候補者の協議が行われる予定という。国内外から退陣圧力が強まっているマリキ首相以外の人物を求める声が強いが、シーア派議員の一人は「首相については、デッドヒートが展開されるだろう」と予想。早期の選出は困難を極めるとみられる。(2014/06/28-21:28)

256チバQ:2014/06/29(日) 21:06:17
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014061802000240.html
W杯より信仰? 「イスラム国」ラマダン中は停電
2014年6月18日 夕刊

 【カイロ=中村禎一郎】シリアの反体制派活動家によると、イラクで政府軍と戦闘を続けるイスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバントのイスラム国」は、二十九日から始まるラマダン(断食月)の期間中、シリアの掌握地ラッカで電気を完全に止めることを決めた。エジプトのアルマスリ・アルヨウム紙が十七日に報じた。

 ラマダンはイスラム教徒が夜明けから日没まで食事と水を取らず、イスラム教への信仰心を深める神聖な期間。ブラジルで開催中のサッカー・ワールドカップ(W杯)は二十九日から決勝トーナメントに入る。W杯とラマダンが重なることも問題となったようだ。

 アルヨウム紙によると、「イスラム国」は「ラマダンは神のことを考え、祈る期間なのに、夜に娯楽番組を楽しむ期間になってしまっており、意義を台無しにしている」とテレビを問題視している。

 「イスラム国」は期間中、自家発電が使われていないかパトロールする。病院とパン店は例外という。「イスラム国」は支配地でイスラム法(シャリア)を厳格に適用し、過激派の中でも最強硬派とされている。

http://www.afpbb.com/articles/-/3019126
アジア各国でラマダン入り、W杯熱への影響は?
2014年06月29日 18:40 発信地:ジャカルタ/インドネシア

【6月29日 AFP】アジアに住む大半のイスラム教徒は29日、ラマダン(断食月)に入った。インドネシアではイスラム強硬派が、アルコール飲料を提供する「罪深い」バーなどを襲撃すると脅したが、サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)を観戦しようとナイトスポットに向かうサッカーファンの足を止めることはできなかった。

 世界中の敬虔(けいけん)なムスリム(イスラム教徒)はラマダンの期間中、夜明けから日没まで飲食を絶ち、信仰心をさらに高めようと努める。アジアでは約2億2500万人の世界最多のムスリム人口を擁するインドネシアや紛争が続くアフガニスタンのほか、マレーシア、スリランカ、フィリピンなどでラマダンが始まった。ラマダンが終わると、断食明けを祝う「イード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)」が待っている。

 インドネシアのイスラム強硬派は、イスラム法によってムスリムは飲んではならないとされているアルコール飲料を販売したり、深夜まで営業を続けたりしているバーなどを襲撃すると宣言。当局は夜間営業する飲食店などに対し、ラマダン中は通常より早く閉店するよう指示した。

 しかし、国民の大半が穏健なイスラム教徒で熱狂的なサッカーファンが多いインドネシアでは、多くの人が最新の試合を見ようとナイトスポットに足を運んだ。28日深夜から29日未明まで営業を続けたジャカルタ(Jakarta)のバーは地元の住民や外国人駐在員であふれていた。

 先の読めない展開が続いたブラジル対チリ戦を南米料理のレストランバーで観戦した22歳の学生は、「断食しても、W杯の試合を見ようという僕の情熱は変わらないよ」と話した。(c)AFP/Stefanus Ian

257チバQ:2014/06/29(日) 21:07:21
http://mainichi.jp/sports/news/20140628k0000e050180000c.html
ブラジルW杯:28日から断食月 選手「する」「しない」
毎日新聞 2014年06月28日 11時15分(最終更新 06月28日 12時31分)


 【ベルリン篠田航一】28日から約1カ月間のイスラム教のラマダン(断食月)に際し、サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会で決勝トーナメント進出を決めたドイツのMFで、トルコ系のイスラム教徒メスト・エジル選手(25)が「今年は断食しない。私には仕事がある」と宣言した。DPA通信などが伝えた。ドイツはラマダン入りした30日(日本時間7月1日)にアルジェリアと対戦するが、日の出から日没までの飲食を控える断食は体力的ダメージが大きいと判断したとみられる。

 一方、対戦相手のアルジェリアはイスラム教国で、主将マジド・ブゲラ選手(31)は「体調を考慮して決めるが、私はおそらく断食する」と話しており、選手によって対応は分かれる見通しだ。チーム内にイスラム教徒がいるスイスのヒッツフェルト監督は「わがチームは誰も断食しない」と明言している。

 2012年のロンドン五輪の際も、競技期間がラマダンと重なり、断食しながら競技に臨む選手や、五輪後まで断食を「延期」する選手など対応が分かれた。旅行中の人や乳幼児、高齢者、病人、妊婦らは断食を免除されており、W杯は「旅行中」に該当するとの考え方もあるという。国際サッカー連盟(FIFA)のドホーヘ主任医師はDPA通信に「選手の宗教的信念には敬意を表するが、医療的見地からいえば、定期的な栄養補給が望ましい」と述べている。

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258チバQ:2014/06/30(月) 07:40:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140630-00000012-jij-m_est
過激派、イスラム国家樹立を宣言=シリア北部からイラク中部
時事通信 6月30日(月)6時15分配信

 【アルビル(イラク)時事】イラクとシリアの国境をまたいで活動するイスラム教スンニ派の過激派「イラク・シリアのイスラム国」は29日、声明を出し、「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)」を頂点とするイスラム国家を樹立すると宣言した。
 声明では、指導者アブバクル・バグダディ容疑者を「カリフ」に指名し、シリア北部のアレッポからイラク中部のディヤラ州までを国家の範囲にすると指摘。今後は正式名称を「イスラム国」にすると述べた。また、世界の全イスラム教徒がバグダディ容疑者に忠誠を誓わねばならないと主張した。

259チバQ:2014/06/30(月) 22:01:34
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140630/mds14063021110002-n1.htm
ISIL、国家樹立を宣言 「カリフ」を自称、イスラム反発へ
2014.6.30 21:11 (1/2ページ)

6月29日、イラク北部ラッカで、銃とISILの旗を掲げるメンバー(ロイター)
 【カイロ=大内清】イラクで攻勢を続けるイスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」は6月29日、ネット上に声明を出し、指導者のアブバクル・バグダディ容疑者を、イスラム共同体の指導者「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)」として奉じるイスラム国家の樹立を宣言した。シリア北部アレッポ周辺からイラク中部ディヤラ県までの一帯を現時点の「領土」と位置づけており、地域情勢の混迷に拍車がかかるのは必至だ。

 声明は、「カリフに忠誠を誓うのはイスラム教徒の義務だ」として、全イスラム教徒にイスラム国家拡大のためのジハード(聖戦)への参加を要求。また、組織名から「イラク・レバント」を外して「イスラム国」と名乗ると発表した。イラク、シリア地方のみならず、最終的にすべてのイスラム世界の支配を目指す野心のあらわれといえる。

 スンニ派世界でカリフの称号は、オスマン帝国解体後の1924年にカリフ制が廃止されて以降、「空位」の状態とされてきた。

 声明が出された29日はイスラム教のラマダン(断食月)初日であることから、イスラム国には、信仰心が高揚するこの時期にカリフ復活を宣言することでイスラム教徒の心に訴えかける狙いがあるとみられる。

 ただ、カリフはイスラム教徒にとり、精神面でも政治・軍事面でも最高の指導者と位置づけられる存在だ。宗教的権威とみなされていないバグダディ容疑者がカリフを自称することに対し、イスラム世界からの反発が予想される。

 また、カリフを名乗ることは、聖戦主義勢力の代表格である国際テロ組織アルカーイダへの挑戦ともいえ、アルカーイダ系組織との抗争が激化する可能性もある。イスラム国は今年2月、アルカーイダ本体から絶縁されている。

 一方、ロイター通信などによると、マリキ政権は30日、イスラム国が掌握する北部の主要都市ティクリートでの軍事作戦を続けており、政府軍がティクリート奪還に失敗すれば、国内外の聖戦主義勢力の間でイスラム国の名声が高まり、さらに多くの戦闘員の徴募が可能となる恐れがある。

 イスラエルのネタニヤフ首相は29日、「イスラム国によって引き起こされた波は、短期間でヨルダンに届く恐れがある」と述べ、国際社会は対ヨルダン支援を強化すべきだと指摘した。

 ネタニヤフ氏はまた、イラク北部の油田地帯キルクークの実効支配を強めるクルド自治政府の「独立」を支援すべきだとも主張した。同氏の主張は、クルドを含む挙国一致体制の構築を目指す米国の立場と対立する可能性がある。

260チバQ:2014/06/30(月) 23:51:43
http://mainichi.jp/select/news/20140701k0000m030129000c.html
「イスラム国」:人権抑圧の懸念 ISILが建国宣言
毎日新聞 2014年06月30日 22時49分(最終更新 06月30日 23時23分)


ISILの活動が活発な地域
拡大写真 【カイロ秋山信一】イラクとシリアで勢力を拡大するイスラム過激派組織イラク・レバント・イスラム国(ISIL)が6月29日、イスラム法(シャリア)に基づく新国家「イスラム国」の建国を一方的に宣言した。国際的に認知される可能性はないが、過激派の共通目標である「イスラム国家樹立」を掲げることで、求心力を高める狙いがあるとみられる。支配地域の住民からは、イスラム法の厳格な適用を理由にした人権抑圧を恐れる声が広がっている。

 「法廷を設置し、知事も任命した。今こそ(最高指導者の)『カリフ』を選び、イスラム共同体の義務を果たす時だ」。29日にインターネット上で発表されたISILの「建国宣言文」は、支配地域で独自の司法や行政が機能していることを根拠に「建国」を正当化した。「カリフ」にはISILの指導者バグダディ容疑者が就任。「すべてのイスラム教徒はカリフに忠誠を誓う義務がある」と主張し、組織名から地名を外した。

 「従わない人間には厳罰で臨む。それが彼らのやり方だ」。昨年春にISILの支配が始まったシリア北部ラッカの大学生、ハサン・ラカウィさん(19)はそう証言する。ハサンさんによると、ISILは当初、女性にニカブ(目以外を覆う黒布)の着用を義務づけ、喫煙を禁止するなどの布告を出した。だがシリア反体制派との戦闘に追われ、刑罰までは科さず、市民の生活にも大きな影響はなかった。

 だが昨年秋までに反体制派をほぼ撃退すると様相が変わった。市内のサッカー場が「イスラム法廷」に改変され、裁判や刑罰の執行だけでなく、結婚や出産の届け出など行政手続きもここで行われるようになった。独自の警察も組織され、飲酒や喫煙はむち打ち刑などの対象となった。敵対勢力のメンバーが公開処刑されることもある。女性は男性親族の付き添いなしで外出するだけで事情聴取される。ISILの支持者は「ラッカは以前より平穏になった」と自賛するが、ハサンさんは「活気がなくなっただけだ」と話す。

 学校や病院も男女別となり、女性の就労先は女子校や女性用病院以外になくなった。個人への課税はないが、商店からは「売上税」が徴収される。ある商店主は「利益よりも徴収額が多いが、従うしかない」と証言する。市郊外の検問所では通行税や関税も課しているという。

. 実はハサンさん自身も「死刑判決」を宣告され、今年4月に家を離れた。ボランティアとして働いていたシリア赤新月社(赤十字社に相当)がISILに非協力的だとの理由だ。今はトルコ国境付近を転々としているハサンさんは「(ISILは)敵対するだけで背教者呼ばわりする。イスラム国などと名乗ってほしくない」と話した。

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261チバQ:2014/07/01(火) 20:26:56
>>246
http://www.afpbb.com/articles/-/3019288
不明のイスラエル3少年遺体で発見、首相は報復を宣言
2014年07月01日 07:16 発信地:ハルフル/イスラエル

【7月1日 AFP】イスラエルは6月30日、行方不明になっていた10代のイスラエル人3人を遺体で発見したと発表した。その上で、犯行に及んだのはイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)だと断じ、必ず代償を支払わせると宣言した。

 ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は緊急閣議の冒頭で閣僚らに対し、「今夜3遺体を発見した。あらゆる証拠が3人の若い拉致被害者の遺体であることを示していた」と述べ、「責任はハマスにあり、ハマスは代償を支払うことになる」と断言した。これに対しハマス幹部は、イスラエルが報復行為に出れば「地獄の門」が開くことになると警告した。

 17日前から行方が分からなくなっていた3人の遺体は、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)のヘブロン(Hebron)近郊で見つかった。ヒッチハイクをしている姿が目撃された場所から10分ほど離れた場所だったという。

 3人についてはこれまで大規模な捜索活動が行われ、その中でパレスチナ人5人が死亡、逮捕者は400人以上に上った。一方、ガザ地区(Gaza Strip)の武装勢力はイスラエル南部へのロケット攻撃を激化させ、イスラエル側もその報復としてほぼ毎晩空爆を行ってきた。

 イスラエル側は3人を拉致したのはハマスだと主張し、ヨルダン川西岸におけるハマスの活動の摘発を強化していた。しかし今までのところ、ガザ地区にあるハマス拠点への攻撃には踏み切っていない。(c)AFP/Hazem Bader

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262チバQ:2014/07/01(火) 20:32:24
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014070100991
エルドアン首相、大統領選出馬=来月に初の直接選挙−トルコ
トルコ与党、公正発展党(AKP)の会合で笑顔を見せるエルドアン首相=6月3日、アンカラ(AFP=時事) 【エルサレム時事】トルコのイスラム系与党、公正発展党(AKP)は1日、ギュル大統領の任期満了に伴い8月10日に行われる大統領選の候補としてエルドアン首相(60)を擁立すると発表した。初めて国民の直接選挙による大統領選となるが、最新の世論調査の結果によると、首相の優位は揺るがないとみられている。
 エルドアン氏が率いるAKPは党規で、議員の連続4選を認めておらず、3期目の首相は2015年予定の次期総選挙には立候補できない。このため、「権力維持」を目指し、議員と兼務できない大統領へのくら替えは既定路線とされてきた。(2014/07/01-19:38)

263チバQ:2014/07/01(火) 21:26:36
http://mainichi.jp/select/news/20140702k0000m030069000c.html
トルコ大統領選:与党AKP、エルドアン首相を擁立
毎日新聞 2014年07月01日 20時01分(最終更新 07月01日 20時04分)


トルコのエルドアン首相=ロイター
拡大写真 【エルサレム大治朋子】トルコの与党・公正発展党(AKP)は1日、任期満了に伴うトルコ大統領選(8月10日投票)の候補者にエルドアン首相を擁立すると発表した。野党有力2党は既にイスラム協力機構(OIC)の前事務局長、イフサンオウル氏を統一候補に決めている。地元メディアは、早くもエルドアン氏の優勢を伝えている。

 トルコの大統領は前回まで国会(定数550)議員の投票で選出されたが、今回から初めて直接選挙になる。いずれの候補も過半数を獲得しなかった場合、8月24日に決選投票が行われる予定。

 エルドアン氏は2003年に首相に就任し、3期連続の単独政権を達成した。党内規則でこれ以上続投できないため、大統領へくら替えするとみられている。儀礼的な大統領権限の大幅な強化を検討しているとも伝えられている。

 エルドアン氏は「イスラム的価値観と民主主義を両立する中東唯一の政権」とアピールしているが、昨年5月に起きた最大都市イスタンブールでの反政権デモを強権的に鎮圧するなど「民主主義を軽視しイスラム化を強めている」との批判が根強い。

 一方、イフサンオウル氏は、野党第1党の共和人民党(CHP)と第2党の民族主義者行動党(MHP)の統一候補。地元メディアによると、カイロ生まれでエジプトのアイン・シャムス大学理学部卒。学術研究を続け、05年から昨年までOIC事務局長を務めた。

264チバQ:2014/07/02(水) 20:35:44
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014070200512
「クーデター」正当化=混乱収拾なお不透明−エジプト政変から1年
エジプトのモルシ前大統領=2013年1月、カイロ(AFP=時事) 【カイロ時事】エジプトで事実上の軍事クーデターが発生し、イスラム組織ムスリム同胞団出身のモルシ元大統領が失脚してから3日で1年。政変は、軍トップの国防相として主導したシシ氏が選挙を経て大統領に就任したことで、正当化される形となった。
 しかし、シシ政権は、国内に多数の支持者を抱えたまま排除された同胞団との和解の糸口をつかめない状況が続き、政治混乱を収拾できるかどうかはなお不透明だ。
 シシ大統領は6月26日、アフリカ連合(AU)首脳会議で「アフリカは国境の枠組みを超え、テロの脅威にさらされている」と強調し、各国の連携強化を訴えた。
 実際、エジプトでは6月30日に大統領宮殿を狙った爆弾事件が起き、警官2人が死亡するなど不安定な情勢が続く。主に治安部隊を標的とした攻撃は政変後に急増し、この1年で警官や兵士約500人が殺害された。同胞団排除に反発する勢力が、国際テロ組織アルカイダなどの過激思想の影響を受けて犯行を繰り返しているとみられる。
 このため、エジプトの長期的な安定には同胞団との和解が不可欠だ。しかし、シシ大統領は国民の「反同胞団」感情を高めて求心力を発揮してきただけに、和解の動きに出られないのが現状だ。
 弾圧下にある同胞団側は、政変直後に比べて規模を縮小させながらも抗議行動を継続。政変1年となる3日も街頭デモを呼び掛けている。(2014/07/02-14:23)

265チバQ:2014/07/02(水) 20:37:13
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014070200670
暫定結果の公表延期=不正懸念で数え直し−アフガン大統領選
 【ニューデリー時事】先月実施されたアフガニスタン大統領選挙の決選投票で、選挙管理委員会は2日に予定していた暫定結果の公表を延期すると発表した。大規模な不正が行われた疑いが浮上し、「透明性を確保するために票の数え直しが必要になった」と説明している。
 アフガンでは今年末、国際部隊の任務完了を迎えるが、選挙をめぐる混乱で新大統領選出が遅れるのは必至。米軍の駐留継続を定める安全保障協定の調印も新政権誕生まで宙に浮いた状態で、国際社会から厳しい目が向けられている。(2014/07/02-16:30)

266チバQ:2014/07/02(水) 20:41:46
http://www.afpbb.com/articles/-/3019410
イラク議会初招集、混乱し議長選出に至らず
2014年07月02日 07:07 発信地:バグダッド/イラク

【7月2日 AFP】イスラム教スンニ(Sunni)派武装勢力「イスラム国(Islamic State)」の猛攻が続くイラクで1日、今年4月の議会選挙後初めて議会が招集された。過激派の鎮圧のため新政権の早期樹立を求める声が高まっているにもかかわらず、議員らは審議半ばで議場を後にしたり、脅迫的発言をしたりして、議会初日は混乱のまま幕引きを余儀なくされた。

 審議の緊張を緩和するためいったん休憩時間を設けたところ、スンニ派とクルド人の議員の多くが議場に戻らず、残った議員だけでは定足数に届かなくなった。このため議長選出には至らず、この日の議会は混乱のうちに閉会となった。

 イスラム武装勢力が5州の広い範囲を掌握する中、ヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相が目指す3選は実現するどころか、宗派間対立をあおり権力を独占しているという以前からの批判が膨らむ一方となっている。

 世界各国の首脳陣が警戒を強めるこの危機で、数十万人が家を追われ、シーア(Shiite)派、スンニ派、クルド人に3極化する傾向はますます強まり、その分裂はこの日の議会初日にも表れていた。

 現行の取り決めで、首相にはシーア派アラブ人、議長にはスンニ派アラブ人、大統領にはクルド人がそれぞれ選ばれることになっており、この3職は相前後して選出されるのが通例。暫定議長を務めるマフディー・ハーフェズ(Mahdi Hafez)議員によると、もし各派の指導者らが人選で合意できれば、議会は8日に再招集される見通しだという。(c)AFP/Prashant RAO

267チバQ:2014/07/03(木) 18:57:00
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140703/mds14070309060002-n1.htm
マリキ降ろし「本命」不在 議会初日は大混乱、国家分裂の危機
2014.7.3 09:06 (1/2ページ)

1日、バグダッドで初招集された国民議会に出席し、議論を交わす議員ら(AP)
 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の攻勢にさらされるイラクで、次期政権を担う首相選びが不透明感を増している。北部クルド自治政府のバルザニ議長が1日、自治区の独立の是非を問う住民投票を数カ月以内に行うと表明するなど国家分裂の危機が高まる中、スンニ派や一部シーア派勢力は「マリキ首相降ろし」の動きを強めているが、マリキ氏に代わる“本命”は浮上していない。

 首相などの主要ポストを選ぶ国民議会が初招集された1日、議場にはシーア派、スンニ派、クルド各勢力の怒号が飛び交った。多数の議員が退席し、議長さえ決まらぬまま散会した。

 イラクでは、多数派のシーア派が国政の実権を持つ首相に、クルドが名目的元首の大統領に、スンニ派が国会議長に就くのが慣例。イスラム国の台頭で各勢力の利害関係が複雑化する中、合意形成の難しさが改めて浮き彫りとなった。

 「(政権作りは)憲法に従って行われるべきだ」。マリキ氏は先月25日の演説などでこう強調してきた。4月の総選挙で勝利したシーア派会派「法治国家連合」を率いる自身にこそ、正統性があるとの主張だ。

 これに対し、マリキ氏の過度なシーア派優遇がイスラム国の台頭を招いたとするスンニ派は同氏の退陣を要求。シーア派内でもマリキ氏と対立するサドル師派などは批判を強めている。イラクに軍事顧問団を派遣した米国や、イラクに強い影響力を持つイランでも首相交代論が高まっているとされ、マリキ氏は孤立を深めている状況だ。

 ただ、有力な首相候補はなおも不在だ。イランに近いハキム師の会派に属するアブドルマハディ元副大統領やジャビル元財務相、チャラビ元副首相らの名前が挙がっているが、ハキム師派の議席は法治国家連合の約3分の1にとどまり、政権運営は難航が予想される。

 2003年のイラク戦争後に移行政府首相を務めたジャアファリ氏のほか、マリキ氏の側近とされるナジム氏やファイヤード首相補佐官、マリキ政権の重鎮であるシャハリスタニ副首相らを推す声もある。ただ、マリキ氏に近い人物が政権を握った場合、同氏の影響力が残るとの見方もあり、反マリキ派の異論は強い。

 10年12月に発足した第2次マリキ政権は総選挙から組閣まで9カ月半を要しており、今回の政権協議も長期化する可能性は高い。

268チバQ:2014/07/03(木) 19:29:07
http://mainichi.jp/select/news/20140703k0000e030195000c.html
イラク首相:「スンニ派部族、恩赦も」武装勢力分断狙い
毎日新聞 2014年07月03日 12時06分

 【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」主導のスンニ派武装勢力による侵攻が続くイラクで、シーア派を支持基盤とするマリキ首相は2日、国営テレビを通じて演説し、スンニ派部族に対して「殺害行為に関与していない場合には恩赦を与える」と述べ、武装勢力からの離脱を求めた。武装勢力は「反マリキ政権」では一致しているが、スンニ派部族やフセイン政権の残党はイスラム国家建設には賛同していない。首相の発言は武装勢力側の分断を狙ったものとみられる。

 政府軍とイスラム国側の戦闘は2日も各地で続き、ロイター通信によると、北部シルカトでは政府軍の空爆によって女性や子供を含む11人が死亡した。政府軍が、円筒形の容器に爆薬や金属片を詰めた「たる爆弾」を使用しているとの情報もある。たる爆弾は命中率が低く、無差別に被害を拡大させる恐れが大きい。シリアのアサド政権が反体制派への攻撃で多用し、国際社会から非難を浴びている。

 マリキ首相は2日の演説で「(スンニ派部族は)正気に戻るべきだ。武器を取って(イスラム国に対して)共に立ち上がるなら歓迎する」と呼びかけた。マリキ政権は、2006〜07年に宗派間対立が激化した際も、スンニ派部族を取り込んで、イスラム国の前身組織の弱体化に成功した経緯がある。ただ、その後のシーア派偏重の政権運営が、再びスンニ派の離反を招いただけに、部族側が政権と妥協する見通しは立っていない。

 首相は、混乱に乗じて実効支配を拡大し、独立を目指す少数民族クルド人の動きにも言及し、「断じて容認できない」とけん制した。また反転攻勢に向けて、4月の連邦議会選挙に基づく次期政権の連立交渉を早期に妥結させたい考えも示したが、支持が低下している自身の進退については言及しなかった。

269チバQ:2014/07/04(金) 06:44:59
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140703-00000089-mai-m_est
<エジプト>クーデターから1年 止まらぬテロ
毎日新聞 7月3日(木)20時53分配信

エジプトのシシ大統領=AP
 【カイロ秋山信一】エジプトでモルシ前大統領が追放された軍事クーデターから3日で1年を迎えた。クーデターを主導したシシ氏が6月に大統領に就任したが、モルシ氏の出身母体・イスラム組織ムスリム同胞団との対立は今も続く。同胞団は3日、首都カイロや第2の都市アレクサンドリアでシシ政権に抗議するデモを展開。政府系メディアによると、治安部隊との衝突で、1人が死亡した。

 同胞団は3日、クーデター後に座り込みの集会を行ったカイロ北東部のモスク周辺などでデモを行った。デモ隊の進路と予想されるタハリール広場や大統領宮殿の周辺には、戦車や装甲車が配備され、治安部隊は無許可デモを禁止するデモ規制法に基づき、デモ隊を強制排除する構えだ。

 カイロでは、同胞団に同情的なイスラム過激派によるとみられるテロも頻発している。6月25日には通勤時間帯の地下鉄駅構内などで5件の爆発があり、市民が標的にされたことに動揺が広がった。30日には大統領宮殿近くで3件の爆発があり、保健省によると、警察官2人が死亡した。「絶対に報復する」。シシ氏は同日夕に緊急の声明を発表し、内務省に治安対策の強化を指示したが、3日もカイロで3件の爆発があった。

 過去1年間で、治安部隊による攻撃などで同胞団支持者ら1000人以上が死亡、1万6000人以上が逮捕された。イスラム過激派に殺害された兵士や警察官も500人を超えた。
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270チバQ:2014/07/05(土) 09:22:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140704/mds14070419130005-n1.htm

【イラク情勢】
シーア派同士が争い 統治揺らぎに拍車
2014.7.4 19:13 (1/2ページ)

3日、イラク中部カルバラで、シーア派聖職者サルヒ師を支持する民兵との衝突後、警戒にあたる治安部隊員ら(ロイター)
3日、イラク中部カルバラで、シーア派聖職者サルヒ師を支持する民兵との衝突後、警戒にあたる治安部隊員ら(ロイター)


 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織とシーア派主導の政府側との戦闘が続くイラクで、シーア派同士の争いが顕在化し始めている。ロイター通信などによると、1日から2日にかけ、中部のシーア派聖地カルバラで、シーア派聖職者サルヒ師を支持する民兵と、政府の治安部隊が衝突し45人が死亡した。シーア派内の分裂は、イラク統治の揺らぎに拍車をかけている。

 イラクでは、6月にスンニ派過激組織「イスラム国」が国内で攻勢を拡大させて以降、シーア派最高権威のシスタニ師が国民から志願兵を募ったり、スンニ派やクルドを含む各政治勢力に団結を呼びかける声明を相次いで発表。これに対しサルヒ師は最近、ネット上で反対を表明した。

 シスタニ師派との関係が緊張する中、サルヒ師派民兵は1日、カルバラ市内の道路を封鎖、治安部隊がサルヒ師逮捕に乗り出して戦闘となった。同師は戦闘中に自宅から逃れたという。

 サルヒ師は、シーア派の隣国イランでとられている政治体制「ベラーヤテ・ファギーフ(イスラム法学者の統治)」をイラクで実現することを目指しているとされる一方、イランからの政治的影響力の排除を主張。イラン生まれで同国と近い関係にあるシスタニ師には以前から批判的で、過去にも双方の民兵が衝突する事件などが起きていた。

 イラクでは先月、イスラム国が「カリフ制国家」樹立を宣言したほか、北部クルド自治政府も独立に向けた住民投票を実施すると表明し、国の枠組みが大きく揺らいだ状態にある。

 こうした時期にサルヒ師が、多くのシーア派信徒から尊敬を集めるシスタニ師の権威に公然と挑戦する行動に出たのは、混乱の中で自身の影響力を拡大させる狙いがあるためだ。

 一方でシーア派内では、過度な自宗派優先と強権的な政権運営がイスラム国台頭を招いたと批判されるマリキ首相に退陣を迫る動きが広がっている。ただ、後任選びはシーア派勢力同士の主導権争いなどから難航も予想されており、早期に足並みをそろえられるかは不透明だ。

271チバQ:2014/07/05(土) 09:29:56
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014070402000115.html

エジプト軍クーデター1年 道険しい治安回復














2014年7月4日 朝刊






「軍政下では民主的な決定はできない」と話すハドルディーン氏


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 【カイロ=中村禎一郎】エジプト軍による事実上のクーデターから三日で一年が経過した。主導者のシシ前軍最高評議会議長は六月に大統領に就任。治安と経済の回復を最優先課題に掲げるが、道のりは険しそうだ。


 シシ氏は前モルシ政権を支えたイスラム主義組織ムスリム同胞団をテロと結びつけ、抑圧する方針を示す。しかし、同胞団メンバーや支持者は人口八千百万人のうち千五百万〜二千万人に上るとみられている。


 シシ氏が実績を残すには、強固な政権基盤が不可欠だが、同胞団との融和を図らなければその実現は難しい。同胞団側も対抗姿勢を崩しておらず、三日のデモを呼び掛けた。


 軍政の旧ムバラク政権は二〇一一年、若者らが民主化を求めたいわゆる「アラブの春」により退陣。翌年六月、選挙でモルシ政権が誕生した。しかし、イスラム化を強く進める政策に反発が強まり、反政府デモが拡大。モルシ政権は最終的にクーデターで崩壊した。

◆軍政に反発「革命続ける」



「権力を欲して軍がクーデターを起こした」と話すファハガ氏


写真


 エジプト軍主導による事実上のクーデターから一年が経過するのにあたり、政府の弾圧を逃れてカタールのドーハに滞在するムスリム同胞団の幹部二人が本紙のインタビューに応じた。エジプトの元国会議員アシュラフ・ハドルディーン氏は「われわれはエジプトで本当の革命を続ける」と、シシ政権に反発。同胞団の青年代表アリ・ファハガ氏も「クーデターは軍が権力を欲した結果」と批判した。 (中村禎一郎、写真も)


 ハドルディーン氏は「シシ氏自身が問題なのではない。問題はシシ氏を操る軍だ。軍政が続く中では、決して民主的な決定はできない」と指摘。シシ氏がモルシ政権で防衛相に就いたことには、「エジプトでは軍が多くの工場を持ち、経済さえも牛耳っている。『従業員に給与を払わない』と言われたらどうするのか。そんな中で、軍が指名してきたシシ氏を外すわけにいかなかった」と解説した。


 テロとの関係については、「同胞団は基本的に暴力を否定している」と説明。「テロの不安をあおることによって誰が利益を得るのか考えてほしい」として、テロが同胞団への批判を高めるための道具に使われたとの考えを示した。


 一方、ファハガ氏は「クーデターの時を含め、これまでに五千人以上が殺され、二万五千人以上が投獄された。シシ政権と相いれることはない」と強調。「エジプト国内の若者らと協力し、さらに抗議活動を進める」と述べた。


 ただ、モルシ前大統領時代の政権運営については、意見が分かれた。ハドルディーン氏が「軍がメディアを使って同胞団の印象を悪化させる作戦を取った。運営に間違いがあったわけではない」と説明したのに対し、ファハガ氏は「われわれには経験がなかった。それなのに大統領選に候補を立てた。経験を積むために次の選挙まで待つべきだった」と振り返った。

272チバQ:2014/07/06(日) 07:10:17
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140705/mds14070521330006-n1.htm
少年殺害「憎悪の連鎖」 イスラエルとパレスチナ、武力の応酬に発展

2014.7.5 21:33 (1/2ページ)

4日、パレスチナ人少年の葬儀でイスラエル治安部隊と衝突し、投石するパレスチナ人=東エルサレム近郊(ロイター=共同)
4日、パレスチナ人少年の葬儀でイスラエル治安部隊と衝突し、投石するパレスチナ人=東エルサレム近郊(ロイター=共同)


 【カイロ=大内清】イスラエルとパレスチナの間で「憎悪の連鎖」が続いている。イスラエル人少年3人がパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のヘブロン近郊で殺害されたのに続き、報復とみられる形でパレスチナ人少年が殺害された。これを発端にイスラエル治安部隊とパレスチナ住民の衝突が各地で相次ぎ、イスラム原理主義組織ハマスが支配するガザ地区ではイスラエル軍が空爆で、武装勢力がロケット弾攻撃で応酬する事態となっている。

 パレスチナ人少年の葬儀が行われた東エルサレムでは4日、参列者らが「インティファーダ(対イスラエル抵抗運動)」を叫んでイスラエルの警官隊と衝突、双方に計70人超の負傷者が出た。

 ロイター通信などによると、少年は1日夜から2日にかけてイスラエルの極右勢力に拉致され、火をつけられ殺害されたとみられる。イスラエル政府は捜査を約束、パレスチナ自治政府は暴力回避を呼びかけているが、事態沈静化の見通しは立っていない。

 これに先立ち、1日に行われたイスラエル人少年3人の葬儀にはイスラエル人数万人が参列し、一部が「アラブ人に死を」などと叫ぶ場面もあった。

 ガザではここ1週間、散発的ながら空爆とロケット弾攻撃による衝突が続いている。イスラエルとハマス側の双方とも、大規模戦闘に発展するのは避けたいものとみられ、ガザに隣接しイスラエルとも国交があるエジプトによる仲介を模索しているとされる。

 ただ、発端となった少年3人の殺害をめぐり、イスラエルのネタニヤフ首相がハマスの犯行と断定したのに対し、ハマスは関与を認めていない。双方とも相手の攻撃停止が先だと主張しており、安易に譲歩できない状態だ。

 イスラエルとパレスチナの和平交渉は4月、期限切れを迎えて頓挫。6月には分裂状態にあったパレスチナ主流派ファタハとハマスの双方が認める暫定統一政府が発足し、ネタニヤフ氏は交渉拒否を決定した。一連の事件はこうした中で起きただけに、相互不信を増幅させている。

273チバQ:2014/07/06(日) 07:10:47
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140705/mds14070519430005-n1.htm

【イラク情勢】
過激派組織「イスラム国」指導者重傷か 軍空爆受けシリア側へ
2014.7.5 23:14

イラク中部ディヤラ州で、過激派「イスラム国」との戦闘のため武器を持つイラク軍兵士ら=3日(ロイター=共同)
イラク中部ディヤラ州で、過激派「イスラム国」との戦闘のため武器を持つイラク軍兵士ら=3日(ロイター=共同)


 イラクの一部メディアは5日、イラク中西部アンバル州カイムのシリア国境近くで同日までにイラク軍による空爆があり、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」指導者のバグダディ容疑者が負傷したと報じた。イスラム国はこの報道を確認しておらず真偽は不明。

 報道では、空爆があったのは4日で、他のイスラム国メンバーにも死傷者が出たという。バグダディ容疑者は重傷を負い、シリア側に逃れたとしている。イスラム国は6月下旬、カイムの国境検問所を制圧した。

 一方、イスラム国は5日、短文投稿サイトのツイッターで、シリア東部デリゾール県の「全ての油田を制圧した」と表明した。

 フランス公共ラジオによると、イスラム教スンニ派の宗教権威カラダウィ師は5日、イスラム国による政教一致国家の樹立宣言を「無効だ」と非難した。(共同)

274チバQ:2014/07/06(日) 07:19:35
http://mainichi.jp/select/news/20140706k0000m030054000c.html

イラク:マリキ首相続投に意欲、連立交渉さらに難航

毎日新聞 2014年07月05日 20時05分


 【カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」の侵攻が続くイラクで、シーア派のマリキ首相が4日、続投に改めて意欲を示した。「シーア派偏重」と首相を批判するスンニ派や少数民族クルド人の反発は必至で、次期政権の連立交渉はさらに難航しそうだ。挙国一致体制の樹立が遠のき、米国が早期に本格的な軍事支援に踏み切る可能性も低下。イラク情勢は混迷の一途をたどっている。

 「退陣はテロリストに弱みを見せるだけだ」。マリキ首相は4日の声明でこう主張し、留任に強い意欲を見せた。国内外で高まる退陣論に対しても「混乱に乗じて権力を握ろうとする勢力の陰謀だ」と反発した。3日には政敵であるスンニ派のナジャフィ連邦議会前議長が、次期議長に立候補しないと表明。引き換えに首相の退陣を促したが、マリキ氏は改めて首相の座に固執する姿勢を示した。

 首相が強気なのは、自身の党派が4月の連邦議会選挙(定数328)で最多の92議席を獲得したからだ。憲法の規定では、首相は原則として最大会派から選ばれる。イラクメディアによると、次期政権の連立協議ではマリキ氏の側近を首相に擁立する妥協案も出ているが、調整は難航している。マリキ氏は強硬姿勢を貫くことで、混乱収拾を急ぎたい反マリキ派を揺さぶり、首相留任につなげたい思惑があるとみられる。

 ただ連立交渉が長引き、マリキ体制が続いた場合、戦況を好転させるのは難しいとみられる。ロイター通信によると、米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は3日、「イラク軍単独で占領地域を奪還するのは困難」との見通しを示した。「イスラム国」に協力するスンニ派部族などは、マリキ氏に強く反発しており、政府側に取り込むのは困難だ。米国も「挙国一致体制の確立」を強く求めており、マリキ首相が居座るうちは本格的な軍事支援には乗り出さない可能性が高い。

 混乱収拾の見通しがつかない中、マリキ氏の命運の鍵を握りそうなのが、後ろ盾であるシーア派国家イランだ。イランは、シーア派を敵視するイスラム国の勢力拡大を警戒しており、政治指導者間の仲裁に乗り出す可能性がある。またイランが別のシーア派指導者の首相擁立を模索しているとの報道もある。

275チバQ:2014/07/06(日) 07:21:57
http://mainichi.jp/select/news/20140706k0000m030088000c.html

第一次大戦100年:国境線の矛盾噴出

毎日新聞 2014年07月05日 22時48分(最終更新 07月06日 02時45分)




第一次世界大戦後の英仏による中東分割

第一次世界大戦後の英仏による中東分割


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 【カイロ秋山信一】紛争が続くシリアやイラクで、第一次世界大戦後に英仏露が、民族や宗派の分布を無視して人工的に引いた国境線の矛盾が1世紀の時を超えて噴出している。イラクで侵攻を続けるイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」は国境線を無視し、両国をまたいだ形で新国家を建設することを一方的に宣言。少数民族クルド人も独立に向けた動きを強めている。

 第一次世界大戦中に英仏露がオスマン・トルコ帝国の領土の分割方法を決めた「サイクス・ピコ協定」に基づき、現在の国境線の原形が生まれた。「イスラム国」が一方的に建国宣言した6月29日、インターネットの動画投稿サイト・ユーチューブに、約15分間のビデオが公開された。「サイクス・ピコの終えん」と題された映像で、「イスラム国」の戦闘員を名乗る男がシリア・イラク国境線をまたぐように立って「サイクス・ピコを破壊した」と宣言。男は「ヨルダンでもレバノンでも境界を破壊する」と述べ、侵攻拡大を警告した。

 「イスラム国」が、英仏から押しつけられた国境線を否定するのは、自らを「欧米列強支配からの解放者」と位置付け、イスラム教徒の歓心を買う狙いがある。また、イラク北部からシリア東部に至るイスラム国の実効支配地域は、同じスンニ派部族が国境をまたいで生活しており、住民にも一体化することへの抵抗感は少ないとみられる。

 もう一つ、新たな国境をつくろうとしている勢力がクルド人だ。オスマン帝国の支配から解放された後も独自の国家を持てず、英仏の都合で、トルコ、シリア、イラク、イランなどに分断された。どの国でも少数民族として扱われ、政権側による弾圧を何度も経験した。

 だが2012年夏にシリアで内戦が本格化すると、クルド人武装勢力が北東部で実効支配を拡大した。さらに今年6月にはイラクのクルド自治政府が「イスラム国」の大規模侵攻に乗じて、自治区外の油田地帯キルクークなどに進出。「クルド独立」に向けた住民投票を行う計画もある。

 イラクでは南部に多いシーア派と北部に多いスンニ派の宗派間対立も激化。国家が三分裂する可能性も浮上している。

 【ことば】サイクス・ピコ協定

 第一次世界大戦中の1916年5月、英国、フランス、ロシアが、オスマン・トルコ帝国の領土の分割方法を決めた秘密協定。大戦後はフランスが現在のシリアとレバノン、英国がイラクやヨルダン、パレスチナなどを領有し、ほぼ協定通りとなった。名称は協定の原案を作成した英仏の外交官の名前に由来する。

276とはずがたり:2014/07/06(日) 20:00:55
誰がカリフをするの?

武装勢力「イスラム国」、シリアの全主要油田を制圧
2014年07月05日 17:57 発信地:ベイルート/レバノン
http://www.afpbb.com/articles/-/3019766?ctm_campaign=must_read

武装勢力「イスラム国」、シリアの全主要油田を制圧 ×イスラム武装勢力系のal-Itisam Mediaが公開した、イラク・ニナワ(Nineveh)州とシリア・ハサカ(Hasakah)県の間に位置する非公開の場所で会談したグルジア出身の「イスラム国(Islamic State)」のアブ・オマル・シシャニ(Abu Omar al-Shishani)司令官(中央左)と、身の安全のため顔がぼかされたISIL(当時)の幹部アブ・ムハンマド・アドナニ(Abu Mohammed al-Adnani)氏(中央右)とされる人物(撮影日不明、2014年6月29日公開、資料写真)。(c)AFP/HO/Al-Itisam Media 写真写真拡大をみる 写真購入のお問合せはこちら
【7月5日 AFP】イスラム教スンニ派(Sunni)武装勢力「イスラム国(Islamic State、IS)」が、イラクと国境を接するシリア・デリゾール(Deir Ezzor)県で、シリアの主要な油田とガス田を全て制圧した。英国を拠点とする非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が4日、明らかにした。

 ISは3日夜、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)やその他シリアの反政府武装勢力が撤退したことを受け、同県東部の砂漠地域にあるタナク(Tanak)油田を制圧した。

 ISはこれに先立つ同日、デリゾール県にあるシリア最大のオマル(Al-Omar)油田も同様の形で制圧していた。

 戦闘を放棄したイラク軍部隊が残した重火器を奪って兵力を増したISは、シリアの石油資源の相当部分を占めるデリゾール県で、都市部を除くほぼ全域を支配下に置いたことになる。ISは先月末、シリアとイラクで制圧した地域に、カリフ統治領を樹立すると宣言した。(c)AFP

277チバQ:2014/07/06(日) 20:22:25
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140706/asi14070611590001-n1.htm
燃料輸送車数百台が炎上 アフガンでタリバンが襲撃、大統領選後も妨害激化
2014.7.6 11:59

炎上する燃料輸送トラック=5日、カブール郊外(ロイター)
 ロイター通信などによると、アフガニスタンの首都カブール近郊で4日夜から5日にかけ、駐車していた燃料輸送トラック数百台が放火され、炎上した。死傷者数などは不明。

 イスラム原理主義勢力タリバンは、北大西洋条約機構(NATO)部隊への燃料を補給するトラックを狙って襲撃したと犯行を認める声明を出した。アフガンでは7日に大統領選の決選投票の暫定結果が発表される予定で、選挙妨害を宣言しているタリバンが攻勢を強めている。

 攻撃にはロケット砲が使われ、200〜400台が被害に遭ったとの報道もある。現地からのテレビ映像には、激しい炎が広がる様子や、黒焦げになったタンクローリーなどが映っていた。AP通信によると、運転手の1人(35)は「武装勢力が発砲し、トラックに火を付けた。車に戻ろうとした運転手が攻撃された」と話した。(共同)


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