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繊維スレッド

1荷主研究者:2003/09/24(水) 00:11
繊維関係の話題を今だからこそ熱く語り明かすスレッド。

日本化学繊維協会
http://www.fcc.co.jp/JCFA/index_j.html

信州大学繊維学部 繊維関係のリンク集
http://coe.shinshu-u.ac.jp/links/industry_j.html

423荷主研究者:2015/04/29(水) 18:22:25

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015040901001693.html
2015年4月9日 20時14分 中日新聞
ユニチカ、豊橋事業所を閉鎖へ 売却視野に検討

 経営再建中のユニチカが、自動車内装材などを製造していた愛知県豊橋市の豊橋事業所を閉鎖する方針を固めたことが、9日分かった。土地の売却を含め、活用策の検討を進めている。経営資源をフィルムや樹脂事業といった成長分野に集中する構造改革の一環。従業員の雇用は配置転換などで維持される見込みだ。

 豊橋事業所は1951年の完成と歴史は古く、かつては主力の紡績工場の一つだったが、新興国との競争激化で生産規模は徐々に縮小された。敷地は約27万平方メートルと広く、市街地にも比較的近い。

(共同)

425荷主研究者:2015/05/16(土) 18:32:40

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150502/bsc1505020500001-n1.htm
2015.5.2 06:58 Fuji Sankei Business i.
日本の炭素繊維、トヨタやBMW採用で注目 自動車の軽量化が追い風

ミライの水素タンクに使われた東レの炭素繊維【拡大】

【素材ウオーズ】(下)炭素繊維 EVやFCV追い風

 鉄の4分の1の重さで、強度も高い炭素繊維が、電気自動車(EV)の普及や量産型の燃料電池車(FCV)の登場を契機に供給先を広げている。

 高級スポーツ車の板材などが中心だったが、トヨタ自動車が昨年12月に発売したFCV「ミライ」で構造部品に採用し、独BMWはEV「i3」の骨格に使用。世界シェア5割以上の東レ、帝人、三菱レイヨンの日本勢は、大量生産に備えて部品に成形する時間を短縮したほか、設備投資やM&A(企業の合併・買収)などで生産態勢を拡充している。

 ■成形時間1分に短縮

 水素と酸素の化学反応で電気をつくって走るミライが採用したのは床部分、水素タンクの補強材、電極基材に水素などを拡散する層の3カ所。そのうち構造部品の床部分での使用は、加熱すると柔らかくなる炭素繊維と樹脂の複合材料をトヨタと東レが共同開発したことで可能になった。

 従来の加熱で固まる複合材料は、金型に注入して加熱したり炉内で焼き固めたりして部品に成形してきた。これに対し、熱で柔らかくなる複合材料は、プレス成形ができるため、時間が従来の5分の1以下の約1分まで短くできる。

 東レの大西盛行専務は「金属に近い工程なので、自動車メーカーの生産に適している。まだ採用は1部品だが、ほかの部品にも使われる画期的な材料だ」と語る。帝人もプレス成形できる炭素繊維の複合材料で、米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)から素材の認定を得ている。

 自動車メーカーにとって炭素繊維は、軽量化と安全性を両立する“夢の素材”だが、鉄などに比べて高い価格と成形時間の長さが障害だった。そのため従来はフェラーリやランボルギーニ、日産自動車の「GT-R」など生産台数が少ない高級車のボンネットやトランクフードといった板材への採用が中心だった。

 ミライも生産台数は年700台(2015年)で、723万6000円と高価格だが、大西専務は「EVやFCVはガソリン車と比べた航続距離が勝負になる。大幅な軽量化が可能な炭素繊維が使われる余地は大きい」と期待を寄せる。三菱レイヨンもi3に炭素繊維の原糸を供給し、採用拡大への布石を打つ。

426荷主研究者:2015/05/16(土) 18:33:14
>>425-426 続き

 ■設備投資を加速

 ただ自動車市場の激しい価格競争や、世界規模の大量生産に対応する供給能力はハードルが高い。

 1キロ当たり2000〜3000円の炭素繊維は、量産で低価格化が進んでも、鉄鋼の数十円に及ぶ可能性は低い。炭素繊維業界からは「自動車の燃費向上なども含めて費用を抑える」「炭素繊維は部品の場所によって含有量を変えられ、コストが下がる」などの声が上がる。

 だが、トヨタの高級ブランド「レクサス」のスポーツ車「RC F」は、炭素繊維を屋根などに使ったモデルを通常モデルより77万円高く設定せざるを得ず、鉄鋼との価格差は依然として大きい。

 炭素繊維を採用する自動車への世界的な供給態勢も課題だ。世界最大手の東レでも炭素繊維の生産能力は約4万トンで、大半を航空機や圧力タンクが占める。

 そのため各社は新規設備やM&Aなどへの投資を加速している。東レは昨年2月に買収した米子会社ゾルテックの年産能力を300億円を投じ、20年までに現状の約1万3000トンから倍増する方針。帝人はGM向けに米国で新工場の事業性調査を実施する。三菱レイヨンは米国の生産能力を16年にも倍増するほか、新工場の建設も検討している。

 炭素繊維の世界市場は20年に10万トン超が見込まれる。普及を牽引(けんいん)する日本勢の動向が、鉄鋼やアルミを交えた自動車市場争奪戦の成否を決しそうだ。

 この連載は会田聡が担当しました。

【用語解説】炭素繊維

 アクリルなどの繊維を高温で蒸し焼きしたり、酸素のない状態で焼いたりして炭素以外の元素を少なくした繊維。金属よりも軽く、分子構造が強固なため強度が高い。糸をそろえたり、織ったりして樹脂を染みこませたシート状で使われることが多い。主に航空機や高圧タンクなどに使われている。

■炭素繊維大手3社の近年の動き

 【東レ】
 独ダイムラーと自動車部品の合弁会社を設立 2011年6月
 童夢グループから部品事業会社を買収して子会社化 13年4月
 米自動車部品メーカーに資本参加 7月
 米メーカーのゾルテックを子会社化 14年2月
 イタリアの繊維企業から中間材事業を買収 15年1月

 【帝人】
 米GMと量産車向け製品の共同開発で合意 11年12月
 傘下の東邦テナックスとマーケティング機能を統合した部門を新設 15年4月
 部品量産に向け国際的な試験所認定規格を取得 4月

 【三菱レイヨン】
 中国の自動車部品メーカーに資本参加 14年1月
 米カリフォルニア州の工場の生産能力を16年に年4000トンへ倍増することを決定 6月
 ドイツの自動車部品メーカーを子会社化 10月
 グループ企業の三菱樹脂と炭素繊維事業を統合し、事業を継承 15年4月

427とはずがたり:2015/06/12(金) 08:27:06

2015.06.09
安倍首相の“お友達企業”取締役に、あのSTAP細胞問題の戦犯が就任!
http://biz-journal.jp/2015/06/post_10266.html

 5月8日、東レは6月24日付で榊原定征会長が退任し、相談役最高顧問になると発表した。取締役からも退く。今後は経団連会長として財界活動や政府の経済財政諮問会議民間議員に専念する。榊原氏は東レ社長を2002年6月から8年間務め、10年から会長に就き、昨年代表権を返上。経団連会長には14年6月に就任した。経団連会長は近年、加盟企業の会長が務めており、相談役が務めるのは日経連と統合した2002年以降初めてだ。
 5月8日の記者会見で榊原氏は、「デフレ脱却による経済再生は正念場だ。そのため、提言した政策を実現できるよう全身全霊を傾けたい」と語った。そのうえで「これまでミスター東レと内外から呼ばれたが、今後はミスター経団連として生きていきたい」と述べた。
 また東レは、ノーベル化学賞受賞者で理化学研究所前理事長の野依(のより)良治氏を6月24日付で社外取締役に起用する。同社は起用の理由について「専門家の立場から助言を得たい」と説明している。野依氏は有機合成化学の世界的権威で、04年から特別顧問に就いていた。「理研では野依氏の理事長在任中にSTAP細胞問題が起き、今年3月に退任したが、理事長として説明責任を果たしてこなかった。理研という組織を守るために、真相をうやむやにしたまま早期の幕引きを図ったとの批判も多い。果たして東レの社外取締役として経営へのチェック機能を果たせるのか」(市場筋)という声も多い。

繊維業界で独り勝ち

 東レの足元の業績は絶好調だ。2015年3月期連結決算の売上高が前期比9%増の2兆107億円、純利益は19%増の710億円だった。売上高、純利益とも過去最高を更新した。16年3月期は売上高が12%増の2兆2500億円、純利益は22%増の870億円になる見通し。2期連続の最高益であり、増益に伴い、配当も1円増の年間12円とする方針で、増配も2期連続となる。
 事業別では炭素繊維関連の好調さが目立つ。米航空大手ボーイングからの受注増や圧縮天然ガスタンク向けに加え、自動車、風力発電用の風車向けも順調。同部門は2期連続の増収増益を見込んでいる。主力の繊維事業も2ケタの増益になる見込み。おむつ用の不織布や自動車用エアバッグ向け素材の出荷が増える。
 合成繊維大手の15年3月期連結決算は明暗を分けた。東レと競合する帝人とユニチカは不採算事業の減損損失を計上して最終赤字に転落。東洋紡は減収減益だった。東レの独り勝ちである。

428とはずがたり:2015/06/12(金) 08:27:16
>>427-428
苦境から黄金期へ

 構造不況業種とされた合成繊維メーカー各社は構造改革に乗り出した。祖業の周縁にある樹脂やフィルム、医薬・医療事業が収益の柱になった。だが、東レは一味違った。日本の衣料市場は成熟化しているが、繊維産業自体が成熟したわけではないとの判断から、東レは繊維にとどまった。東レは一朝一夕で勝ち組になったわけではない。

「中興の祖」と呼ばれる故・前田勝之助氏は1987年に社長に就任すると、「世界的に見れば繊維は成長産業だ」と語り、東南アジアを中心に重点投資を始めた。そこを欧米向けの輸出拠点にし、内需の落ち込みをカバーする戦略を立てた。これが成功し、前田氏は97年に社長を退いた。
 しかし、2000年頃から中国繊維メーカーとの競争に敗れて、東レは02年3月期に単体決算ながら初の営業赤字に転落し、02年に榊原氏へ社長が交代。緊急登板でCEO(最高経営責任者)に復帰した前田氏とともに企業再生に取り組んだ。
 03年、ユニクロを運営するファーストリテイリングと共同開発した機能性肌着「ヒートテック」が業績回復への起爆剤となり、06年には米ボーイングと炭素繊維の長期供給を結んだ。炭素繊維の特徴は、「鉄よりも強く、アルミよりも軽い」という点。航空機向けのほか、シェールガスブームを背景に圧縮天然ガスのガスタンクの用途が広がりをみせている。今後の有望市場は自動車向けだ。今や、東レは炭素繊維のトップメーカーだ。苦境を乗り越えて黄金期を迎えようとしている。
 今年のゴールデンウィーク最終日に当たる5月6日、安倍晋三首相は山梨県山中湖村の「富士ゴルフコース」で、榊原氏、経団連の御手洗冨士夫名誉会長(キヤノン会長兼社長)、渡文明JXホールディングス名誉顧問とゴルフをした。榊原氏は安倍首相と頻繁にゴルフや会食をするほど距離が近いことで知られている。

榊原経団連、2年目へ

 その榊原氏の経団連会長就任から2年目に入った6月2日、経団連定時総会で安倍首相は挨拶し、国内企業のトップ約470人を前に、「デフレマインドを払拭し、大胆な投資に踏み切る時期だ」との認識を示し、積極的な国内投資を呼びかけた。「最初は(経団連に)注文ばかりしたが、今回はお礼ばかり申し上げたい」と安倍首相はもろ手を上げて経団連を持ち上げた。
 榊原氏は昨年、経団連会員企業に政治献金の復活を呼びかけたが、それを疑問視する見方も経済界に多い。政治との距離をどう保つかが、「榊原経団連」にとって2年目の大きな課題とみられている。
(文=編集部)

429荷主研究者:2015/07/04(土) 23:23:37

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/06/05-20468.html
2015年06月05日 化学工業日報
ユニチカ 宇治で高耐熱ナイロンフィルム量産

 ユニチカは、高耐熱ナイロンフィルム「EX」の本格展開に向け、宇治事業所(京都府)に量産機を整備する。競合となるポリイミド(PI)フィルムに比べて低コスト化が図れるうえ、成形性に優れることが評価され、フレキシブルプリント基板(FPC)向けなどで相手先の評価が進んでいる。来年初頭に年産300トン規模のラインを立ち上げ、国内および東アジアの市場への浸透を目指す。ナイロン6製による包装用フィルムメーカーのイメージが強いユニチカだが、シリコーンフリー離型PETフィルム「ユニピール」とともに、工業用分野でも独自品で存在感を高める。

430荷主研究者:2015/07/20(月) 23:05:45

http://yamagata-np.jp/news/201507/08/kj_2015070800147.php
2015年07月08日12:46 山形新聞
雷に強い炭素複合材の開発に成功 山形大などが世界初

 山形大は7日、航空機や発電用風車の構造材料になり得る素材として、雷の衝撃に強い炭素繊維強化複合材料(CFRP)の開発に世界で初めて成功したと発表した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)や東京大などとの共同開発で、実用化されれば安全面の向上につながる。近くデンマークで開かれる国際学会で発表する。

 CFRPは、炭素繊維と樹脂を組み合わせた複合材料で、鉄の4分の1の重量ながら強度は約5倍という特性がある。軽量化による燃費の向上など利点があるため、近年、航空機や自動車の構造材料として活用され始めている。一方で落雷への対応が課題。CFRPの表面に金属製のメッシュを施す防御措置が取られているが、落雷によって焼け焦げるなどの損傷を受けやすい。

 山形大大学院理工学研究科プロジェクト研究員の後藤晃哉博士、同大有機材料システム研究推進本部の高橋辰宏教授が、東京大、JAXA、都内の2企業と連携して新CFRPの開発に取り組んだ。現状のCFRPは、樹脂が電気を通さない性質のため、雷による電気の流れが滞り破損が起きる。そのため新たに落雷のエネルギーを吸収する樹脂を開発、従来よりも雷撃のダメージを大幅に減らすことに成功した。近くアメリカの国際的な学術誌に掲載予定。

 7日、後藤博士、高橋教授が山形市の山形大小白川キャンパスで会見を開き説明した。従来のCFRPを改良したことで、強度が鉄の5倍から2倍程度に下がったため、実用化にはさらなる改善が必要といい、高橋教授は「改良に4、5年は掛かる」との見通しを示した。その上で「風車の製造に活用できるため、山形県では風力発電量の増加に貢献できる」と語った。

432荷主研究者:2015/07/25(土) 22:12:00

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201507/20150716_62049.html
2015年07月16日木曜日 河北新報
富岡にロックウール工場 震災後初の企業立地

 耐火・断熱材の販売施工を手掛ける万象ホールディングス(東京)が福島県富岡町に進出を決め、ロックウールの生産工場を建設することが15日、分かった。2017年内の稼働を目指す。同町は東京電力福島第1原発事故で全域が避難区域にあり、震災後の企業立地は初めて。

 同日の町議会全員協議会で町が報告した。町営富岡工業団地の約2ヘクタールを借りて工場建屋7500平方メートルを整備する計画で、生産能力は年間約5万トン。従業員50人のうち40人以上を地元で雇用する。事業費は45億円で国の補助金を活用する。

 ロックウールは耐熱性に優れた綿状の人造鉱物繊維。住宅やビルの耐火材などに用いられ、近年は東日本大震災の被災地を中心に需要が拡大。同社は初めて生産事業に乗り出す。土壌の代用品として農作物の水耕栽培にも導入されており、新規事業も検討する。

 グループ企業3社を束ねる同社は東日本を中心に事業を展開。今回、東北の拠点に同町を選んだ理由に流通環境の優位性を挙げ、小名浜、相馬両港の中間点に位置することや、常磐自動車道へのアクセスの良さを評価した。ロックウールの需要がある首都圏から近いこともポイントとなった。

 町は早ければ17年4月の帰還開始を目指しており、宮本皓一町長は取材に「企業進出によって雇用が生まれ、住民帰還の後押しとなる。町に根付いてくれることを望む」と話した。

433荷主研究者:2015/08/01(土) 22:05:02
>>431
http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/07/10-20938.html
2015年07月10日 化学工業日報
旭化成せんい キュプラ長繊維不織布の生産能力増強

 旭化成せんいは9日、再生セルロース(キュプラ)長繊維不織布「ベンリーゼ」の生産能力を増強すると発表した。延岡支社(宮崎県延岡市)に新たに製造設備1系列を導入し、生産能力を約4割増の年産5500トンに引き上げる。投資額は数十億円。今年12月の建設着工、2017年3月の稼働開始を予定する。能力増強で東アジアで需要拡大する美容フェイスマスクなどスキンケア用途の旺盛な需要に応えていく。

434荷主研究者:2015/08/16(日) 12:07:47

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820150803aaaj.html
2015年08月03日 日刊工業新聞
炭素繊維メーカー、海外の自動車市場攻略-三菱レイヨン、欧でシート状中間素材を増産

 炭素繊維メーカーが自動車向け炭素繊維事業強化に乗り出す。三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱レイヨンは、ドイツに生産拠点を新設し、炭素繊維複合材料の成形に使うシート状中間素材(ノン・クリンプ・ファブリック)を増産する。炭素繊維は軽量化による環境負荷の低減が見込まれるため、欧州を中心に自動車用途で需要が増えており、生産能力を拡大する。東レは米子会社・ゾルテックで生産能力を倍増し、航空機に次ぐ供給先として自動車攻略に動く。

 三菱レイヨンの独子会社・TKインダストリーズ(バイエルン州)が工場の近隣用地を確保し、1ラインを増設する。すでに着手し、2016年初頭の完成を予定する。現在の生産能力は非公表だが、年間で20万平方メートル程度とみられる。新ライン稼働後は、既存工場にある1ラインも移設し、合計2ライン体制で運用する。生産能力は倍以上に高まる見通しで、従業員も増やす予定。

435荷主研究者:2015/10/10(土) 23:10:22

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/09/15-21818.html
2015年09月15日 化学工業日報
東洋紡 岩国事業所の構造改革 発電所や出荷設備増強

 東洋紡は、既存インフラの整備と現場力強化を両輪に、岩国事業所(山口県)の構造改革を断行する。発電所の新設や出荷設備の拡張に乗り出し、事業所の価値向上で企業や事業誘致につなげるとともに、新たに製品の海上出荷を始めることでコスト削減やモーダルシフトの流れに対応する。生産革新活動や教育にも傾注し、安定・効率化操業も追求。「100年続く事業所を目指し、競争力強化を急ぐ」(藤井尚毅事業所長)考え。

【写真】現場力強化では安全・スキルの向上、工場全体での生産・業務革新、教育体系の精度向上などに取り組む(岩国事業所)。

436荷主研究者:2015/10/10(土) 23:32:35

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150916/bsc1509160500004-n1.htm
2015.9.16 06:19 Fuji Sankei Business i.
次世代衣料、日本の繊維メーカー主導 心拍数など測定可能なスマートウエア

東レの特殊素材「hitoe(ヒトエ)」を張り付けた機能性肌着。心拍数などの生体情報を取得できる【拡大】

 心拍数を測定するセンサー機能などを備えた高機能な次世代衣料「スマートウエア」の開発競争が世界規模で激化しつつある。開発を主導するのは、優れた素材技術を持つ日本の繊維メーカーだ。一方、米IT大手グーグルなどもこの有望市場に狙いを定めている。

 衣料用繊維国内最大手の東レは、NTTと共同開発した特殊素材「hitoe(ヒトエ)」を使った機能性肌着の実験を、7月から社員を対象に国内4工場で始めた。超極細のポリエステル繊維に電気を通す樹脂を染み込ませ、生体信号を高感度に検出するヒトエを裏地の一部に使い、心拍数や心電図データを取得する。

 実験は9月中旬まで行い、体調管理に役立てるという。東レは日本航空と大林組にも同じ肌着を提供し、空港での航空機誘導など屋外で働く社員の熱中症対策で有効性を探る。

 スポーツメーカーのゴールドウインは昨年12月、ヒトエを組み込んだ男性用アンダーウエアを発売した。同社によると、ランニング愛好者のほか、建設作業員が個人的に買い求めることもあるという。今秋には女性用も発売する計画だ。

 同様に東洋紡は、電気を通す素材をウレタン樹脂で挟み込んだフィルム状の機能性素材「COCOMI(心美)」を8月に開発した。心拍数などのデータを取得できる。厚さ0.3ミリで伸縮性が高く、着心地が良いのが特徴だ。同社は2017年にもスポーツウエアなど向けに販売を開始する考えだ。

 帝人は、曲げたりねじったりといった体の動きを検知する生地「圧電ファブリック」を関西大と共同で開発中だ。将来的には、医師の衣服や手袋の動きを検知し、遠隔地の患者をロボットが手術するなどの利用法を見込む。

 一方、海外勢では、米ファッション大手ラルフローレンが8月下旬、銀繊維を織り込んだ布を使い、心拍数やカロリー消費量を測定できるシャツを発売した。またグーグルと米ジーンズ大手リーバイ・ストラウスが共同で、スマートフォンの操作ができる「スマートジーンズ」の商品化に乗り出すなど用途開拓が進みつつある。

 今後も繊維やIT、アパレルを中心に国内外企業の商品開発は激化しそうだ。(井田通人)

438荷主研究者:2015/12/12(土) 22:42:42

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2015/11/09-22452.html
2015年11月09日 化学工業日報
大王製紙 CNFの安価製法開発 年数十トン規模で実証へ

 大王製紙は、セルロースナノファイバー(CNF)の製造効率を高める技術を開発する。同社最大の三島工場(愛媛県四国中央市)に、年間数十トン規模の実証生産設備を設置。2016年前半にも稼働を始め、コスト競争力を高めるための足場を築く。将来の飛躍につながる安価なCNFを作り、まずガスバリア包装材料や増粘剤といった用途で20年をめどに事業化を目指す。紙市場の国内需要が伸び悩むなか、影響を受けにくい事業構造への転換を急ぐ。

【写真】実証設備を設置する三島工場(愛媛県四国中央市)。

440荷主研究者:2015/12/29(火) 22:49:21

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20151216/CK2015121602000050.html
2015年12月16日 中日新聞
ニッケ繊維工場停止 一宮、市内最大級の生産拠点

羊のイラストが目印だった工場での生産は年内で停止される=一宮市今伊勢町本神戸で

 戦前から尾州の繊維業をリードした西尾張地域最大級の生産拠点の一つ、「ニッケ」(日本毛織)=大阪市=の工場、一宮第1・第2事業所が十五日、生産ラインの大部分を停止した。同社によると、理由は生産効率の向上。二十五日ごろまでに全ての生産を終える。ナゴヤドーム二・七個分に当たる十三万一千平方メートルの敷地内にある子会社の工場では生産は続けられる。

 工場は、一九三二(昭和七)年に「昭和毛糸紡績」(名古屋市中区)の一宮工場として始まった。十年後にニッケが昭和毛糸紡績を吸収合併してニッケの工場となった。四五年七月の一宮空襲で工場は焼けたが、五年後に生産を再開した。一宮市によると、市内の繊維工場では最大規模で、県道大垣一宮線沿いに見える工場壁面に描かれた羊の絵は長年、市民に親しまれた。

 ニッケは九〇年代、アジアへの工場移転で国内生産量は徐々に減り、二〇一〇年には一宮工場を一宮事業所に再編するなど生産を縮小させてきた。もともと二十万平方メートル以上あった敷地も業態変化させていった。一四年度は毛糸九百五トン、毛織物六万六千反を生産した。

 非正規雇用を含め従業員百六十人ほどが働いていたが、設備維持などのため六人ほどが残るほかは、本社や別の工場に配置換えするなどする見通し。

 市幹部はニッケの縮小による影響を測りかねており「雇用が減ってしまうのであれば市にとってマイナス。事業所税はもともと繊維業は減免しているので市税への影響は小さいのではないか」。一宮商工会議所の幹部は「ニッケと取引をする中小企業はあるが、企業城下町が形成されているわけではないので地元経済界への影響は軽微だと思うが、繊維の街としては寂しい限り」と話す。

◆他工場に統合し効率化

 ニッケは、一宮第1・第2事業所の生産部門停止で、毛糸を作る紡績工程と、その毛糸を毛織物に仕上げる織絨(しょくじゅう)・整理工程を岐阜県各務原市の岐阜工場と、兵庫県加古川市の印南工場にそれぞれ移す。「生産拠点を二工場に統合し、生産効率を上げるため」だ。

 敷地内には、織絨の「大成毛織」や撚糸(ねんし)の「尾州ウール」など三つの子会社の計六工場があり、これらは生産を続ける予定。

 ニッケによると、一宮第1・第2事業所の稼働停止後のスペース活用法は「検討中」。工場建物は当面残されるが、今後、部分的には別の用途に転用される可能性があり、将来性のある子会社の工場に順次転換することも視野に入れているもようだ。

 (梶山佑)

 <ニッケ> 制服やユニホーム製造が主力の羊毛紡織の大手メーカーで、1896(明治29)年設立。大阪市中央区に本社を置き、従業員数はグループ全体で約5000人。不動産や介護、スポーツなどの事業も手掛ける。有価証券報告書によると、2014年11月期の連結売り上げは1004億円、純利益は35億円。

442とはずがたり:2016/01/03(日) 15:39:38
題名は煽りで中身は冷静な記事だ。。

ユニクロ、連続客数減地獄に突入か…値上げの一方で巨額広告費、失敗or長期利益拡大?
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%80%81%E9%80%A3%E7%B6%9A%E5%AE%A2%E6%95%B0%E6%B8%9B%E5%9C%B0%E7%8D%84%E3%81%AB%E7%AA%81%E5%85%A5%E3%81%8B%E2%80%A6%E5%80%A4%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%81%AE%E4%B8%80%E6%96%B9%E3%81%A7%E5%B7%A8%E9%A1%8D%E5%BA%83%E5%91%8A%E8%B2%BB%E3%80%81%E5%A4%B1%E6%95%97or%E9%95%B7%E6%9C%9F%E5%88%A9%E7%9B%8A%E6%8B%A1%E5%A4%A7%EF%BC%9F/ar-BBo7hcm#page=2
ビジネスジャーナル
株式会社サイゾー
1日前

●品質維持のためのやむを得ない値上げ?

 快進撃を続けてきたユニクロの業績が、最近は芳しくないようです。具体的には11月まで6カ月連続で国内の既存店客数が前年を下回っているという状況です。

 こうした主たる要因として、イオンやイトーヨーカ堂といった総合スーパー(GMS)が本格的に衣料品に力を入れてきたといった外部要因に加え、ユニクロにおける値上げという内部要因が指摘されています。値上げに対して、ユニクロは「今の品質を守るため」と説明しています。

●自らが意図した値上げ?

 ユニクロの値上げに対して、もちろん円安という状況で品質を維持するためにやむを得ずという理由もあるでしょうが、それ以外にもユニクロ自身が積極的に値上げを推進している面もあるように思われます。

 たとえば、主要都市の一等地に立地する大型で豪華なフラッグシップ店(旗艦店)、テニス界の王者ノバク・ジョコビッチや錦織圭、ゴルフ界の王者アダム・スコットなどとのスポンサーシップ契約、テレビCMをはじめとした大々的なマス広告の展開など、認知度の向上やイメージアップを主としたブランド戦略に対して極めて大きな投資が行われています。

 こうした費用は当然のことながら商品の価格に上乗せされることになります。さらに、ユニクロを展開するファーストリテイリング(ファストリ)は、GUというユニクロよりも低価格帯となるブランド展開を始めたことにより、GUよりも明確に高価格に設定しなければならない事情もあるでしょう。

●GAPのビジネスモデル

 ユニクロはこれまで基本的にファストファッションの元祖ともいえる米GAPの戦略を追随してきています。GAPはアパレルメーカーから商品を仕入れて販売するという従来の衣料品小売の形態を、小売商自らが商品の企画を担う製造小売業というスタイルに変化させました。

 また、GAPは傘下に低価格ブランドとなるOLD NAVYという衣料品小売店を展開しています。これにより、現在のGAPの価格はもはやファストファッションとはいえないほど高価格化してきています。こうした状況を踏まえれば、ファストリがユニクロの価格を上げる余地は、まだあると考えても不思議ではないでしょう。

 仮にユニクロの客数が減少することになっても、ある程度の高価格を許容してくれる消費者を一定数確保でき、そうでない消費者がGUに流れるというストーリーを構築できれば、ファストリにとっては決して悪い話ではないでしょう。

●本格的な国際市場への展開を見据えた戦略

 日本では飽和感が強いユニクロですが、欧米ではいまだに一部の大都市にしか出店できておらず、GAP、H&M(スウェーデン)、ZARA(スペイン・インディテックス)はあるものの、ユニクロは見当たらないという光景を筆者は幾度となく見てきました。つまり、海外においてはまだこれからという部分が数多く残っているのです。

 さらに将来を見据えれば、中国などの新興国から今後、大型のファストファッション・ブランドが登場してくることは容易に想像でき、そうなるとユニクロはコスト面では太刀打ちできないでしょう。このような状況を踏まえれば、低価格志向の強い消費者をGUでしっかりと確保しながら、ユニクロのブランドは向上させていくという戦略はファストリ全体の利益を長期にわたり拡大させていくことに大きく貢献する可能性を秘めているといえるかもしれません。
(文=大崎孝徳/名城大学経営学部教授)

443とはずがたり:2016/01/11(月) 17:27:48
>>442とか

ユニクロの失速は「暖冬」だけが原因ではない
前回発表から3カ月で業績予想を下方修正
http://toyokeizai.net/articles/-/99927
冨岡 耕 :東洋経済 記者 2016年01月10日

カジュアル衣料品店「ユニクロ」が失速している。運営会社のファーストリテイリングが1月7日に発表した2015年9〜11月期(第1四半期)決算は、本業の儲けを示す営業利益が759億円と、前年同期を16.9%下回った。同期間としては4年ぶりの減益となった。

暖冬で冬物衣料の売れ行きが振るわなかったほか、度重なる値上げの影響も出始めている。前回の発表から3カ月しか経っていないにもかかわらず、2016年8月期の業績見通しを下方修正した。

「想定を超える暖冬だった」

海外の店舗網を拡大したことで、連結売上高は5203億円と前年同期に比べ8.5%増えた。が、国内のユニクロ事業は「ヒートテック」や「ウルトラライトダウン」など冬物衣料の多くが苦戦。連結業績の足を引っ張った。

7日の会見で、岡崎健グループ上席執行役員CFOは「想定を超える暖冬だったことに加え、暖冬でも売れる商品構成になっていなかった」と振り返った。そのうえで、「品番数の増加により焦点がぼやけ、(テレビCMやチラシで)個々の商品の付加価値を伝えきれなかった」と分析した。

国内ユニクロの既存店売上高をみると、昨年は9、10月こそ前年を上回ったが、売上規模の大きい11月は8.9%減と落ち込んだ。冬物販売の動きが鈍かったため、値引き販売を増やした結果、粗利率も9〜11月で前年同期に比べ0.8ポイント悪化した。

ユニクロは円安に伴う原価の上昇を理由に、秋冬商品から約2割の商品を平均1割値上げしている。2014年に続く2年連続の値上げとなり、割高感は強まっている。岡崎CFOは「値上げの影響は限定的」とするが、客離れが起きていることは否めない。

444とはずがたり:2016/01/11(月) 17:27:58
>>443-444
国内大手証券のアナリストは「暖冬の影響が一番大きいが、値上げが消費者に十分支持されていないことも国内不振の背景にある」としたうえで、「たとえばウルトラライトダウンは3割近い値上げなっているが、それに消費者がおカネを払うか疑問だ」と語る。

ここ数年は、かつてのような、わかりやすい大型ヒット商品が出ていない。ヒートテックのアイテム数を過去最多にまで増やし、機能強化を訴求しようとしたが、顧客の心をつかみきれないでいる。「世の中的にファッション性の高い衣料を求める傾向が強まっており、ベーシック衣料が中心のユニクロには逆風になっている」との声もある。

同じファーストリテイリング傘下のジーユーは、ユニクロとは対照的に、当初計画を大幅に上回る増収増益を達成。ワイドパンツやニットボトムスが好調で、既存店売上高は2ケタ増となった。ファッション性を重視するアダストリアなど、競合他社にも好調な企業が目立つ。

牽引役の海外事業も失速

深刻なのは国内だけではない。これまで業績を牽引してきた海外ユニクロも、第1四半期は当初計画を下回り、部門利益がマイナスとなった。世界的な暖冬による秋冬物の販売不振の影響が大きいという。

中国大陸では増収増益を達成したものの、韓国や米国で計画を大きく下回った。香港と台湾は景気減速の影響も重なり減益となるなど、厳しい結果となった。

同社は今年度通期の業績見通しについて、売上高を当初計画から1000億円引き下げ、前期比7.0%増の1兆8000億円、営業利益を200億円下方修正し、同9.4%増の1800億円へと見直した。修正額は小幅にとどめており、年度後半(2016年3〜8月)には前年同期比で増益に持ち込む考えだ。

特に力を入れるのが、国内事業のテコ入れである。割引セールを増やして冬物の在庫を減らした分、春物の投入を早める考えだ。岡崎CFOは「下期は気温に左右されない商品や売れ筋商品を投入し、追加生産・減産に機動的な対応ができる体制で臨む」と意気込む。

前年度の終盤(2015年6〜8月)から国内ユニクロが失速し始めたことを考えると、下方修正後の下期計画値はそれほどハードルが高くないように映る。とはいえ、12月も2カ月連続で既存店売上高がマイナスになるなど、厳しい状況に変わりはない。

値上げによる客単価の上昇で客数の減少を補うという数カ月前までの図式も、いよいよ限界を迎えようとしているのか。早期に客数が回復してこなければ、再度の下方修正も現実味を帯びてくる。

445とはずがたり:2016/01/11(月) 18:03:34
異端児率いる「第2のユニクロ」が見据える先
アース ミュージック創業社長を直撃
http://toyokeizai.net/articles/-/84062
冨岡 耕 :東洋経済 記者 2015年09月14日

「第2のユニクロ」といわれるアパレル企業のクロスカンパニーが、来年中に東証1部に新規上場する予定だ。ヤングカジュアルブランド「アース ミュージック&エコロジー」で女優の宮﨑あおいさんを使ったテレビCMで急成長。いまや連結売上高は1000億円を超え、国内外で1000店以上を展開するアパレル大手に成長している。異端経営者と呼ばれる創業者の石川康晴社長(44)に聞いた。

――「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長と親交がありますね。

最近1年半ぐらい会っていないが、それまでは定期的にユニクロ本社に呼ばれて早朝ディスカッションをやっていた。柳井さんにはいつも怒られるというか、叱咤激励を受けていた。うちの旗艦ブランドであるアース ミュージック&エコロジーを見て「店が小さすぎる」と。「世の中、規模の経済だ。早く店舗面積を30坪から200坪にしろ」というアドバイスをいただいた。

だが、僕は柳井さんに「イトーヨーカ堂もあれば、セブン-イレブンもあるじゃないですか。僕たちは在庫回転数で日本一を目指している。キャッシュフロー経営をセブン-イレブンでやろうとしている。だから無駄な在庫を食うイトーヨーカ堂はやりたくない」という話をした。

そしたらまた柳井さんが「それは違うぞ。規模だ」と言う。あとは規模、規模という平行線で(笑)決裂じゃないけど、新興企業が借り入れなしに20年間、ダイナミックな拡大戦略をとりながら売上高1000億円までいけたというのは、僕はすごく自信を持っている。だから柳井さんに大型化だというふうに言い切られるのは、ちょっと違和感がある。

これまでは”小型店”がカギだった

――ユニクロとは異なるビジネスモデルで発展してきたということですね。

僕たちはROA(総資産利益率)を高める戦略を進めてきた。最初はみんなが分からなかったから、社内では“低資産”で“高回転”“高粗利”だというこの3つだけを伝えてきた。これが実現できれば、ROAを高めながら、銀行から借り入れなく、拡大路線が敷ける。それでもボーッとしている人もいるので、1つだけ覚えてくれと言ったのが「小型化戦略」だ。店を小型化すれば、投資がかからないので低資産ですむと。小型化で無駄な在庫も置かないので、在庫回転率も上がる。

――商品在庫の消化率が業界でも高いのが特徴です。商業施設内のセールも頻繁にやっている姿を見かけます。

たぶん日本一の在庫回転率だと思う。1年間に13回転。日数でいくと26日に(1回と)なる。だいたいユニクロの回転日数が70日ぐらいじゃないかな。僕たちが高い在庫回転率を実現できるのは、徹底的な在庫管理をしているからだ。

うちの場合は3週間定価で販売して、消化率が30%を切ったものは、まず第1売変(売価変更)って社内では呼ぶが、価格がワンマーク下がる。それで6週間経つと、第2売変でもうワンマーク下がっていく。早い段階で小さい値引きをして、どんどん在庫を減らす仕組みができている。

さらに、やや人海戦術的な話にもなるが、25万点と大量発注する商品もある中、かなり早い段階で、何を強化商品にしてどうプロモーションをかけて売っていくかについて、他社よりもものすごいエネルギーと時間をかけている。

上場して欧米を攻める

――来年中に東証1部への新規上場を目指しています。

今年8月に主幹事証券がすでに入っており、その審査が約5カ月かかるので、年内に終わる予定だ。その後、来年2月から東京証券取引所による審査が約3カ月ある。来年に上場できれば、創業22、23年目で1000億円以上の企業が上場するという結構めずらしいケースだろう。スタートアップしてだいたい4、5年で上場する会社が新興企業では多い中で、今さらというのもあるが。

――なぜ今になって上場することにしたのですか。

これまでは国内の展開が中心だったので、キャッシュフローの中で回せた。ヒトのリソースも十分あった。ただ、これから「KOE(コエ)」という新ブランドで欧米に出ていく。理系を含めたテクノロジー方面の人達も集めたい。東アジアに積極的に拡大していく可能性もあり、新たな成長戦略を考えた場合に、今のキャッシュフローだけでは足りない。

446とはずがたり:2016/01/11(月) 18:03:49
>>445-446
ただ、だからと言って速度を落として、今のキャッシュフローの中でゆっくりやっていくと、時代が離れていきそうだ。この10年でグローバル、M&A、テクノロジーをキーワードに一気に勝負をかける。そのためには、最低200億円ぐらいの資金調達をして、M&Aやグローバル資金に使っていかないと、もうマーケットにインできないと考えた。

――アパレルにもテクノロジーが必要になってくると。

新たに始めたブランド「KOE」
KOEという新ブランドに関しては、ユニクロがベンチマークになる。ただ企業としてとらえると、僕たちはテクノロジーのイノベーションをユニクロよりも考えてやっている。ユニクロの「ヒートテック」みたいな流通プロダクトのイノベーションではなく、流通自体のイノベーションを考えている。

生産性が上がれば斜陽であるアパレルでも利益が出る。2兆円売らないと1000億円の純利益が出ないというのではなく、テクノロジーに傾斜していった場合、5000億円の売上高でも1000億円の純利益を出せる可能性が残っている。

これまでは全員、正社員だった

アベノミクスで世の中がインフレになるとしても、アパレルはデフレに向かっていくと思っている。eコマースが進むと経費がかからなくなり、それが価格に転嫁されてくると、どんどん上代(小売価格)は下がってくるからだ。イノベーションが新たに起これば別だが、アパレルはそれが起きづらい業界でもある。

その減少を補うためにも、これからは服を売るだけでなく、テクノロジーを使って、売った後の川下を伸ばし、トータルで売り上げを上げていく。車も売った後にメンテナンスがあるのと同じだ。最近(企業買収によって)クリーニングのサービスを始めたのもその一環だ。また日常着のレンタルビジネスもECで立ち上げようと考えている。車や音楽業界ではレンタルは当たり前。だけどファッションになると、ウエディングドレスはともかく、日常着では全世界で事例がない。

――全員正社員で成長してきたのも強みでしたが、今年2月にやめました。

全員正社員は創業時から今年2月まで約21年間やってきた。やろうと思ったきっかけは、そもそもアパレル業界は非正規が多く、人材の流出が激しくて社内のノウハウがたまらない。何か新規事業をやろうと思ってもノウハウのある人がいないので、守備的な組織しか作れないということがあった。

さらに長い将来を見た場合、非正規メインの構造では雇われるほうからみて魅力的かどうかって考えた場合、人が集まりにくくなるのではというのがあった。

ただ最近は、専門学校生や短大生を中心にリサーチをかけると、正社員が怖いという声が多い。負担が重たいと。今の若い人たちの中には、1回会社を見てみたいというニーズが出てきたので、体験入社という概念の下に、パート・アルバイト制度を今回導入し、3割は体験入社の人をまず入れてもいいんじゃないかと考えた。

新ブランドはユニクロにぶつける

――今後、ユニクロなどとはどう勝負していくのか。

柳井さんとのディスカッションで刺激をいただいたので、(アースブランドよりは店舗が広い)KOEを作ろうと決めた。セブン-イレブンモデルも大事だけど、世界戦略を考えたら、(店舗規模が大きい米国のスーパーである)ウォルマートモデルもいるのかなと思って。柳井さんには「前回、規模ということをご助言いただいて、日本版ZARAを作ることにした。ZARAを最もコンペティターにしたブランドを、日本企業として立ち上げます」と報告した。

KOEのほぼ1号店となる出店は、ユニクロの好調店の隣だ。新潟に女池っていうユニクロがかなり高業績を出しているロードサイド店があって、そこのほぼ横のところに(笑)ユニクロの売上を全国で調べるというのは、理論的には最も手っ取り早い。ユニクロの売上上位10店舗の好調店から当てていくことが勉強になる。

ユニクロは今のステージに来るまでに50年かかった。僕たちは22年でこれから。今は高校野球とヤンキースほどの違いがあるが、20年後の立ち位置としては、彼らにぶつかっていけるような組織にしたい。

石川康晴社長(44)
1970年岡山生まれ。94年に4坪のセレクトショップを開業。95年クロスカンパニー設立(本社は岡山)。99年「アース?ミュージック&エコロジー」事業を開始、SPA(製造小売業)に転換。MBA取得に向けて京都大学大学院に在学中(撮影:今井康一)

447とはずがたり:2016/01/11(月) 18:26:31
ユニクロ、期待の新商材で「ありえない」失態
ギフトカードはいつ販売できるのか
http://toyokeizai.net/articles/-/96344
大ナギ 勝 :ムービングオフィス代表 2015年12月12日

年の瀬が徐々に迫ってきた12月11日(金)。私が愛読している新聞の朝刊と一緒に、年末商戦をにらんだチラシが束のように挟み込まれてきました。その中には、ファーストリテイリングが運営するカジュアル衣料品店「ユニクロ」のそれもありました。新聞を購読している読者の皆さまのご自宅にも、同じ内容のチラシが届いたでしょう。

毎週末、休むことなく新聞に挟み込まれるユニクロのチラシ。今週は「Xmas(クリスマス)ギフト特別号!」と銘打って、セーターやコートなどの冬物衣料を中心としたお買い得品の数々が掲載されています。ただ、今週入ったユニクロのチラシに私が着目したのは、衣料品とは別の商材。ユニクロギフトカードについての記載です。

大々的に宣伝したユニクロでしたが…
これはユニクロがこの年末商戦をにらんで打ち出した新しい商材です。ユニクロのお店やインターネット通販での利用を前提とした1000円、3000円、5000円の3種類で構成する、主には贈答需要をにらんだプリペイドカードの一種です。

小売り系ではイオンやセブン&アイ・ホールディングスなどが、自社系の店舗のみで使える商品券を販売していますが、ユニクロとしてはこうした専用ギフトカードの展開は初めてで、関係者もファンも待ち望んでいたはずです。

11月末から販売開始というタイミングはクリスマス・年末商戦に一歩先んじただけでなく、12月上旬に支給が始まる冬のボーナスで消費者の財布の紐が緩んでくるのを狙ったであろうことは、言うまでもありません。

ところが、このユニクロのギフトカードは今になっても販売開始されていません。翌週12月4日(金)のチラシではギフトカードについての記載が消えてしまい、12月11日(金)もその状況は変わっていませんでした。ギフト関連で記載されていたのは、「ギフトラッピング承ります」の部分ぐらいでした。

このユニクロギフトカードの存在が明るみになったのは、まず新聞報道でした。日本経済新聞が11月23日(月)付で「ユニクロ、ギフトカード初導入?1000〜5000円の3種」と報じます。記事内容を読むかぎり、ユニクロが公式に発表したものではなく、日経新聞が独自にすっぱ抜いた「特ダネ」のようでした。

チラシに記載しているのに「店頭にない!」

その後、11月27日(金)の新聞折り込みチラシによって、一般ユーザーの知るところとなります。かねてからユニクロヘビーユーザーの私は、11月27日(金)にチラシを確認した後、それならばとユニクロギフトカードを買い求めるため、その日の午前中に東京都内のユニクロ店頭へ行ってみました。ところが、どの店もギフトカードを売っておらず、「無期限の発売延期」になっていたことを知りました。

後で調べてみてわかったことですが、ユニクロはこれに先んじて11月25日(木)に自社サイト上で「ユニクロギフトカード 販売延期のお知らせ」というお知らせを公開していました。

そこには「ユニクロギフトカードは11月27日(金)に発売するはずだったが、11月24日(火)にギフトカードの運営会社から製造上の不備があることを知らされ、急きょ販売を延期することになった」「11月27日付の折り込みチラシにギフトカードの販売情報が掲載されている」という趣旨のことが記され、謝罪の言葉がつづられていました。

ただ、ネット検索をしてみたところ、この件については一部の専門メディアが報じているぐらいで、大手新聞や通信社、東洋経済を含む経済メディアなどで目立った記事になっていません。

この一件で、問題を起こしたギフトカードの運営委託会社であるJCBは、ファーストリテイリング柳井正会長兼社長の逆鱗に触れたのではないかという話がまことしやかに話されているようです。「今後の運営がJCBとは切り替えられたうえで、再度、発売を探るシナリオもある」とユニクロ関係者はささやいています。

ユニクロに落ち度はなかったか

ユニクロ本部としては、満を持してこのギフトカードの投入計画を練り上げたはずです。発売直前のタイミングになって日経新聞にすっぱ抜かれこそしたものの、基本的には秘密裏にコトを進めて一気に実行しようと動いていたように見えます。

ただ、ギフトカードの運営会社から製造上の不備を知らされたタイミングでは、もうチラシが刷り上がっていたのですから、発売に向けた段取りとして、勇み足の部分はなかったでしょうか。不手際を起こした運営カード会社との間での情報交換やスケジュール調整などの部分で詰めの甘さ、落ち度がユニクロ側に一切無かったとも言い切れないと思うのは、筆者だけではないはずです。

449荷主研究者:2016/02/07(日) 11:00:19

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160122/bsc1601220500002-n1.htm
2016.1.22 05:00 Fuji Sankei Business i.
炭素繊維量産で価格半額へ NEDO、基礎技術を確立

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、軽くて丈夫な素材として注目される炭素繊維を少ないコストで大量生産するための基礎技術を、世界で初めて確立した。今後10年程度で実用化して繊維の価格を今の約半分に抑え、自動車の車体への利用を目指す。

 NEDOによると炭素繊維は、重さが鉄の4分の1だが、10倍の強度を持つ。航空機や自動車のボディーのほか、商船のスクリューなどに使われ始めており、軽量化による燃費向上と二酸化炭素(CO2)排出削減に役立っている。

 新技術は、NEDOと東大を中心に、東レや帝人、三菱レイヨンといった素材メーカーなども加わって共同開発した。

 繊維を空気中で長時間加熱する工程を省くことができるため、製造に必要なエネルギーとCO2排出量を従来製法の約半分に減らせる。現在、製造ライン当たり年間2000トンが限界の生産量は、10倍の2万トンに増やせるという。

 この技術が実用化されれば、飛躍的に軽い自動車の普及につながる。低コストを維持しつつ、実際の生産に対応できるようにすることが課題だ。

 自動車以外にも応用分野を広げるため、より太く強度の高い炭素繊維をつくる研究も進める。

453とはずがたり:2016/03/17(木) 11:33:04
2016.03.15
客数減地獄ユニクロ、「儲かっているのになぜ値上げ?」との根本的疑問…失速→崩壊か
文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント
http://biz-journal.jp/2016/03/post_14246.html

 ファーストリテイリングは「ユニクロ」の2016年2月の国内既存店売上高が前年同月比1.2%増と発表した。かろうじてプラスとなったが、今年は閏年で営業日が昨年より1日多いことを考えると、手放しでは喜べないだろう。客数は1.8%減と落ち込んでおり、閏日がなければ売上高もマイナスだった可能性がある。
 国内のユニクロ事業は失速している。15年9〜11月期(第1四半期)決算は、国内ユニクロ事業の本業の儲けを示す営業利益が448億円と、前年同期を12.4%下回った。冬物商品のセールスボリュームが大きい11月の国内既存店売上高が前年同月比8.9%減と落ち込んだことが大きく影響した。同社は、中旬の気温が高かったことから、冬物実需商品の販売が苦戦したことを要因に挙げている。
 12月の国内既存店売上高は前年同月比11.9%減、客数は14.6%減と大幅なマイナスとなった。この要因についても、気温が極めて高く推移したことから防寒衣料を中心に販売が苦戦したことを挙げている。その後、1月は国内既存店売上高14.6%増、客数8%増と回復したものの、2月で再度客数減に転じている。
 ファストリは、今冬の不振の理由を暖冬に求めている。筆者はアパレル業界に12年いたのでよくわかるが、確かに気候や気温は衣料品の販売動向に大きな影響を及ぼす。しかし、気候や気温だけでこれほどまでに悪影響を及ぼした例は記憶にない。つまり、不振の理由が暖冬以外にもあると考えられる。
 それは値上げだ。ユニクロは14年、円安による原材料価格の上昇と生産国における人件費の上昇をカバーするためとして、秋冬商品を平均5%値上げした。それにより、14年11、12月、15年2、3月において客数が前年割れした。14年4月に実施された消費税率引き上げに追い打ちをかけるように値上げを実施したことで、消費者が拒否反応を示したかたちだ。
 さらに、15年の秋冬商品も平均10%値上げした。2年連続での値上げとなり、割高感はより一層強まったため、冒頭で述べた不振につながっていると考えられる。

ユニクロの強みは崩壊した

 ユニクロの強みは「高品質で低価格」だった。たとえば、03年発売の「ヒートテック」や09年発売の「ウルトラライトダウン」が大ヒットした。だが、それ以降、筆者は高品質かつ低価格の大ヒット商品を見つけることができない。「サラファイン」と「シルキードライ」を継承したグローバル戦略ブランドの「エアリズム」が12年に発売され、健闘しているが、かつてのような勢いがあるとはいえない。

 高機能性アパレル製品は特性上、競合他社が簡単に同様の製品を製造・販売することができるため、高品質というだけで絶対的な優位を築くことは難しい。たとえば、ヒートテックが発売された後には、イオンの「あたたかインナー」、セブン&アイ・ホールディングスの「ボディヒーター」、しまむらの「ファイバーヒート」など、似たような機能を持った製品が次々に誕生した。
 06年にユニクロは素材メーカーの東レと「戦略的パートナーシップ」を構築し、素材開発から出発した高品質の新商品を共同開発することで圧倒的な競争力を確立してきたが、競合他社の後追いによりその優位性は失われてきている。
 それでも、これまでは品質において競合他社の追随は許しても、品質と価格の絶妙なバランスの上に築いた価値によって圧倒的な支持を獲得してきた。しかし、相次いだ値上げにより「高品質で低価格」というユニクロの強みは失われつつある。

454とはずがたり:2016/03/17(木) 11:33:20
>>453-454
値上げの大義名分が崩れた!

 ユニクロが行った値上げには、もうひとつ問題がある。それは、消費者が納得できる「大義」がないことにある。値上げの根拠として、円安による原材料価格の上昇と生産国における人件費の上昇を挙げているが、それらがどれくらい上昇しているのか消費者は具体的に知ることができない。
 ユニクロは本当に値上げが必要なのか、確認してみた。具体的な原価の情報は公表されていないので、ファストリの損益計算書の売上総利益(売上高から売上原価を差し引いたもの)から原材料価格の上昇と生産国における人件費の上昇の影響を推し量ってみた。
 しかし、値上げが納得できる結果は得られなかった。
 具体的には、最初に値上げした14年から過去5年間の売上総利益の売上高に占める割合である売上総利益率を確認した。売上総利益率の数値が大きいほど、原価がかかっていないことを意味する。14年は50.6%、13年は49.3%、12年は51.2%、11年は51.9%、10年は51.7%であり、最大値と最小値の差はわずか2.6ポイントだ。
 商品の値下げなどの影響も考えられるので、原価上昇だけの影響とは言い切れない。また、売上総利益率は50%前後と極めて良好だ。類似企業と比較しても格段に高い。たとえば、しまむらの15年2月期の売上総利益率31.7%と比べても圧倒的に高いことがわかる。つまり、値上げしなければならないほどの原価上昇があったとは考えにくい。
 損益計算書などを確認するまでもなく、多くの消費者もユニクロが値上げをしなければならない状態だとは思っていないのではないだろうか。消費者の理解が得られなければ、客数は減っていくばかりだ。このままでは、「失速」にとどまらず「崩壊」という未来が近づいてくる可能性すらある。

●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。

455とはずがたり:2016/04/10(日) 18:11:46

ユニクロ純利益55%減 売上高は6.5%増 2月中間決算
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201604/CK2016040802000124.html
2016年4月8日 朝刊

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングが七日発表した二〇一六年二月中間連結決算は、ユニクロの不振を受けて純利益が前年同期比55・1%減の四百七十億円と急減した。純利益の減少は、中間期としては五年ぶり。一六年八月期の純利益予想も千百億円から六百億円に下方修正した。
 ことし一月に冬物のセールをしたことなどで売上高は6・5%増の一兆百十六億円を確保した。ただ、利益率が悪化したほか、中国経済の減速などで海外事業の利益も計画を下回った。
 東京都内で記者会見した柳井正会長兼社長は中間期の業績について「成長というよりも膨張。不合格だ」と強調。下半期はコスト削減を徹底し、収益改善を図るという。

459荷主研究者:2016/04/16(土) 18:16:19
ユニチカ渋いねー。畳のへり用の糸を専門とする製造子会社があったのか。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160330/bsc1603300500003-n1.htm
2016.3.30 05:00 Fuji Sankei Business i.
ユニチカ、畳用糸製造子会社を解散

 ユニチカは29日、畳のへりなどを縫う糸を製造している子会社「ユニチカ成羽」(岡山県高梁市)を11月末に解散すると発表した。畳の需要が低迷し、業績向上は困難と判断。成長が期待できる高分子樹脂事業などに経営資源を集中する。契約社員3人を除く正社員8人の再就職を支援する。ユニチカ成羽は1971年設立。2015年3月期の売上高は約9700万円、最終利益は約500万円。

460荷主研究者:2016/04/16(土) 18:16:48

http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20160330/news20160330024.html
2016年03月30日(水)愛媛新聞
帝人アラミド繊維増強 松山事業所、15億円投資

 帝人(大阪)は29日、愛媛の松山事業所で製造しているアラミド繊維「テクノーラ」の生産能力を約10%増強するための設備投資を実施すると発表した。投資額は約15億円。今年6月に着工し、2017年10月の稼働を目指す。

 テクノーラは熱や薬品、衝撃などへの耐性に優れており、防護衣料や自動車のブレーキパッドのほか、タイヤや光ファイバーケーブルの補強材などに使用。伝動ベルトやホースといったゴム補強や地盤補強など、より過酷な条件下での利用が広がっている。

 松山市北吉田町の松山事業所北地区で製造しており、近年はほぼフル稼働が続いている。約7割を輸出し、今後も海外での需要拡大を見込めることから、製糸ラインを増設するなど生産規模の拡大を決定した。

461荷主研究者:2016/04/16(土) 18:17:15

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160330/bsc1603300500002-n1.htm
2016.3.30 05:00 Fuji Sankei Business i.
帝人、松山事業所の設備拡充 アラミド繊維生産10%増強

 帝人は29日、高機能繊維の一種で、ゴム製品の補強などに使うアラミド繊維の生産を増強する、と発表した。15億円を投じて松山事業所(松山市)の設備を2017年10月までに拡充し、生産能力を約10%引き上げる。世界的な需要拡大に対応するのが狙い。

 生産を増強するのは、強度や耐衝撃性に優れたパラ系と呼ぶアラミド繊維で、同社は「テクノーラ」の商品名で販売している。

 テクノローラは、パラ系の中でも熱や湿気、薬品に強く、産業機械のゴムベルトやエネルギー掘削用のゴムホースを補強するのに使われ、松山事業所はほぼフル稼働の状態が続いているという。

 帝人は、オランダで生産し、自動車用タイヤの補強などに使う「トワロン」を合わせると、パラ系で約半分の世界シェアを持つ。

 昨年8月にはタイのポリエステル繊維工場内に、「メタ系」と呼ぶ別のアラミド繊維の新工場を稼働させたばかりで、今後はパラ系、メタ系の双方で競争力を高めていく方針だ。

462とはずがたり:2016/04/17(日) 19:24:12
「業績は不合格」柳井氏も認めるユニクロの「陰り」 「値上げ」引き金の客離れが止まらない
http://www.j-cast.com/2016/04/13263887.html
2016/4/13 11:45 印刷

カジュアル衣料品店チェーン「ユニクロ」の成長神話の陰りが鮮明になってきた。ユニクロを運営するファーストリテイリングは2016年4月7日、業績予想を大幅に下方修正し、16年8月期の純利益は従来予想を500億円下回る600億円とした。2015年8月期に比べ45.5%の大幅減だ。

翌4月8日の株式市場は業績への不安心理が拡大してファストリ株が急落し、市場全体も押し下げる「ユニクロショック」を引き起こした。成長を続ける数少ない日本企業の一つが、曲がり角を迎えている。

利益半減の業績予想に株価は急落した

「業績は不合格だ」。7日の記者会見でファストリの柳井正会長兼社長は険しい表情で、こう語った。この日は流通業界のカリスマ経営者、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)が内紛・権力闘争の末、自身の退任を発表という仰天のニュースが大きく扱われたため、ユニクロ失速のニュースはあまり目立たなかったが、お家騒動を抱えながらも業績自体は好調なセブンに比べ、ユニクロの実態はなかなか厳しい。

積極的に海外進出を進めるファストリだが、国内のユニクロはなお会社の根幹である。ユニクロの売上高は全体の半分近くを占め、営業利益ベースでは2015年8月期に3分の2程度を稼ぎ出した大黒柱だ。その国内ユニクロ事業に異変をもたらしたのが、2014年秋冬物で約5%、2015年秋冬物で約10%と2年連続で実施した値上げだ。原材料高や海外生産拠点の賃金増などでやむを得ない面はあったが、「高品質」と同時に「安い」ことが人々を引き付けてきたポイントだけに、少なからぬ消費者の離反を招いた。

この結果、夏物より単価の高い「ヒートテック」「ウルトラライトダウン」などの冬物でスタートダッシュを図るはずの2015年11月と12月に販売が失速。暖冬傾向も追い討ちをかけ、既存店売上高は上半期(2015年9月〜2016年2月)に1.9%減となった。

値上げによって薄れた「格安」イメージを取り戻そうと、2016年1月と2月には値引き販売を強化。これによって売上高の大幅減は免れたものの採算が悪化し、利益を減らす主因となった。物流費や人件費もかさんだため、国内ユニクロ事業の上半期の営業利益は28.3%の減益となった。「かつて『猫の目バーガー』と揶揄されたマクドナルドを思い起こさせるような価格政策の失敗」(国内証券系アナリスト)との見方も出ている。

3月の既存店客数は8%減る

海外ユニクロ事業も苦戦している。売上高こそ積極出店によって12.7%増えたものの、米国や韓国の採算が改善せず、営業利益は31.4%減と落ち込んだ。国内ユニクロ、海外ユニクロとともにファストリ主要3事業の一つで、より低価格のトレンド衣料品を販売する「ジーユー」などの「グローバルブランド」が唯一気を吐いて増収・営業増益だったが、規模は相対的に小さいため、国内外のユニクロの不振を補うまでの力はない。

その結果、上半期の売上高は前年同期比6.5%増の1兆116億円と増収だったものの、営業利益は33.8%減の993億円、純利益は55.1%減の470億円となった。円高による為替差損が228億円発生したことも純利益の減少に響いた。

2016年8月期通期については、冒頭紹介したような形で業績予想を下方修正し、2期ぶりの最終減益を見込む。株式市場では不安感が強まり、4月8日のファストリ株の終値は前日比13%安の2万6610円と約3年ぶりの安値に落ち込んだ。これに先だって4月4日に発表された国内ユニクロの3月の実績も春物が苦戦してパッとせず、既存店客数は前年同月比8.6%減、既存店売上高も0.3%減と振るわず、光明を見い出せていない。

柳井氏は4月7日の記者会見で、この間の落ち込みを挽回するために「単純なプライス、より買いやすい値段にしたい」と述べ、さらなる値下げを示唆した。

ユニクロを去った消費者が再び足を運んでくれるのか、まさに正念場と言えそうだ。

463とはずがたり:2016/04/17(日) 19:25:56
消費者のご意見を聞けば「なるほど」 しまむら好調、ユニクロ不振
http://www.j-cast.com/kaisha/2016/04/16263904.html
2016/4/16 08:00

「ユニクロ」と「しまむら」、日本発のファストファッション2傑ともいえる両ブランドだが、ここのところしまむらが業績好調なのに対し、ユニクロは少し停滞気味のようだ。

ユニクロには、一時値上げしたことによって客が離れてしまったという分析もあるようだが、ネット上の評判を見ると、両社に明暗が生じた理由はそれ以外にもありそうだ。

数字が物語る明と暗

ユニクロを展開するファーストリテイリングが2016年4月4日、発表した国内ユニクロの16年8月期(3月度)売上推移速報によると、既存店の売上高は前年比0.3%減、客数は8.6%減だった。

同期の第2四半期決算(4月7日発表)では、純利益が470億円で、前年同期比55.1%減と大幅な減益となった。低価格路線の「ジーユー」は好調だが、国内ユニクロは冬物販売の苦戦や粗利益率の低下により減収減益、海外ユニクロも韓国と米国で苦戦し増収減益となったという。

一方のしまむらが16年3月23日、発表した16年3月度の売上速報では、既存店売上高は前年比11.8%増、客数は11.7%増と好調。入学・卒業のシーンで使うフォーマルウエアや、婦人アウター、TVCMで話題の「素肌涼やかデニム&パンツ」の売れ行きが良かったという。

さらに16年2月期の決算(4月4日発表)では、連結純利益が前期比6.3%増の247億円で、3期ぶりの増益となった。17年2月期には、前期比23.7%増の306億円になる見通しとしている。

「デブな庶民の味方」はどちら
ユニクロは14年秋冬の新商品を5%前後、15年秋冬は平均で10%程度と、2年連続で値上げを実施していたが、日本経済新聞電子版(16年4月4日)はこれが客離れにつながったと指摘。一方のしまむらは安い製品に強く、消費者に受け入れられているとしている。

2ブランドの違いについて、ネット上での意見を見てみると、明暗が分かれた理由は「価格」だけではなさそうだ。

多くの消費者が指摘しているのは「サイズ」。

しまむらは男女ともに大きいサイズの服が豊富で、5Lまで展開しており、低価格なことも相まって「デブな庶民の味方」との評判を勝ち得ている。

一方のユニクロには、「最近作りが細身すぎる」との不満が相次いでいる。

ツイッターでは、
「表記のサイズでは体に合わない服、妙に細身の服がそろい着づらい洋服ばかり」
「パンツもフリースも細身になっちゃうんですもの。おばちゃんには辛い」
といった声が。ファストファッションに何より求められる「着やすさ」が近年薄れつつあるようなのだ。

また、
「ユニクロで買った黒のジーンズ、半年位しか履いてないのに穴が開いてた ユニクロのより1000円くらい安かったしまむらのは、5年位経つけど全然大丈夫なのに」
「ユニクロ:極暖・税込み1933円。しまむら:厚インナー・税込み900円。暖かさもそんなに差がないし、2枚買っても極暖1枚より安い しまむら最強っすわ」
と、少なからぬ人がユニクロ製品に割高感を抱きはじめているようだ。「安くてそこそこの質」を求めていた人々が、質のよさをあまり実感できなくなり離れたという見方も成り立ちそうだ。

ユニクロは16年2月から定番商品を中心に値下げを実施。しまむらは利益率の高いプライベートブランド商品で攻勢をかけるという。(MM)

464とはずがたり:2016/04/27(水) 12:30:47
本業はバッグだそうだから皮革なんだろうけど。

サマンサタバサ、不振のアパレル事業にメス やっぱり本丸の女子向けバッグに回帰
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-115675.html
06:00東洋経済オンライン

ファッション業界で近年快進撃を続けてきた、「サマンサタバサ」に異変が生じている。サマンサは若年女性を中心に支持を受ける日本発のバッグブランド。近年はミランダ・カーなど海外の著名モデルを活用した大掛かりな販促や、訪日外国人旅行者(インバウンド)需要が追い風となり、直近の2015年2月期までは、消費増税の逆風を乗り越え、2期連続での2ケタ増収増益を達成してきた。

が、4月14日に発表した2016年2月期決算は、売上高こそ出店効果で前年同期比7.7%増の434億円と増収だったものの、営業利益では同35.8%減の21億円と大幅減益で着地。従来計画では、売上高473億円、営業利益39億円と増収増益を見込んでいたはずが、第4四半期にかけて大きく転んだ格好だ。勝ち組ブランドにいったい何が起きたのか。

サマンサタバサジャパンリミテッドの菅原隆司取締役は、「赤字が続いていたアパレルの損失を出し切る事業改革に踏みきった」と打ち明ける。サマンサは売上高の3分の2を占める主力のバッグのほか、アパレル、ジュエリー事業を手がけている。中でもアパレルは、2007年に「メッセージ」、2013年に「ラ・エスト」などの同業を相次ぎ買収し(両社は買収後に社名変更、2015年4月1日の合併で、現在は「バーンデストローズジャパンリミテッドに)、バッグに次ぐ事業柱へ育成を進めてきた。

苦戦のアパレルで50店を閉鎖・変更
ところが、近年のレディスアパレルの競争環境の激化に加え、ブランド数が7つまで膨らんだことによって本社管理機能が弱まり、商品企画力や収益性が低下。昨年の暖冬による冬物衣料の不振なども重なり、主力ブランドだった「リッチミーニューヨーク」(2016年2月期期初16店舗)と、「レストローズ」(同41店舗)などの業容が一段悪化した。年末から春先にかけて、2ブランドを中心に、赤字・低採算だった約50店舗の閉鎖・ブランド変更に踏み切った。

これに伴い、春夏物衣料の処分販売・在庫評価損失や退店に伴う賃貸借契約違約金が膨らみ、収益を圧迫。旧ラ・エストの買収のれん7.1億円を一括償却するなど、特別損失14億円も一挙に計上。最終利益に至っては1.2億円と、損益均衡圏ぎりぎりまで下降した。

実は、サマンサは3年前にも、同様の大胆な損失処理に取り組んだことがある。2013年2月期、ネット通販の「スタイライフ」や高級セレクトショップ業態の「エイトミリオン」など、M&Aや新規で立ち上げた不採算事業を次々に切り離したことで、4億円の最終赤字に転落、その後2015年2月期までの再成長を果たした。「好業績が続く中での事業改革には、取締役会でも議論があったが、早めに手当てしなければ経営の足かせになる」(菅原氏)。今回も同様の業績回復を遂げたいとの狙いがあろう。

465とはずがたり:2016/04/27(水) 12:31:22
>>464-465
前期は35%の営業減益だった。今期は増収増益への復活を目指す

実際、2016年2月期のアパレル事業は10億円程度の営業赤字(構造改革費用も含む)だったが、今回の不振ブランドの退店効果で、2017年2月期は通期黒字化を視野に入れる。旧ブランドの閉鎖を進める一方で、ルミネと協業で展開する、好調の新ブランドに経営資源を集中する。

本業は堅調だ。2016年2月期は、バッグやジュエリー事業を展開する単体決算でも、前期比11%減の37億円と営業減益だった。しかし、CMなどの広告宣伝費や出店費用の販管費が先行したのが主因であり、主力のバッグ事業は、既存店売上高で前期比16%増を記録した2015年2月期と、ほぼ横ばいの高水準が続いている。

「サマンサタバサのバッグは、(1990年代の)ブランド立ち上げ当初は1万2800円が原点だったが、いまでは3万8000円から4万8000円が一番の売れ方になっている」(サマンサタバサジャパンリミテッドの寺田和正社長)。合成皮革から国産皮革を使用した高品質バッグへの転換が当たり、単体で11%という高い営業利益率をあげている。

三越伊勢丹から郊外SCまで手広く
三越伊勢丹向け新業態の「ラプリュム」では、10万円台の高級バッグを展開する一方、1.3万円から1.8万円の「サマンサベガ」業態や、7800円から9800円の「サマンサ&シュエット」業態について、ファッションビルや郊外ショッピングセンター(SC)で出店。10代学生から40代主婦まで客層を広げる。2016年2月期の大幅下方修正の反省を受け、2017年2月期の営業利益見通しは、前期比5億円増の26億円とやや慎重。もっとも、出店が続くバッグ事業の収益力は底堅く、アパレル事業の改革効果が出てくれば、さらなる営業利益の上積みも期待できよう。

振り返ると、”バッグ一本足”の収益構造から脱却しようと、過去にたびたびM&Aや新規事業を仕掛け、手痛い火傷を負ってきたのも、また事実だ。事業の選択と集中によって、今度こそ飛躍を果たせるか。これで3度目の事業改革となれば、投資家の目は一層厳しくなるに違いない。

466荷主研究者:2016/05/04(水) 12:37:54

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160415/bsc1604150500006-n1.htm
2016.4.15 05:00 Fuji Sankei Business i.
東レ、総投資額100億円 大津市に研究拠点 19年12月稼働

 東レは14日、大津市に新たな研究開発拠点「未来創造研究センター」を設け、2019年12月に稼働させると発表した。素材や医療、エネルギーなど、幅広い分野の先端研究を行う場として活用。社内外の技術や知見を融合させ、商品やビジネスの創出につなげる。総投資額は約100億円。

 未来創造研究センターは、滋賀事業場内にある既存研究施設を建て直し、規模を拡大する形で新設する。3階建ての「融合研究棟」と、5階建ての「実証研究棟」で構成され、延べ床面積は計1万6800平方メートルと、従来の1.7倍に拡大する。200人を収容可能な国際会議場や、クリーンルームなどの各種実験設備も備える。

 完成後は、滋賀事業場にある先端材料研究所などに所属する約250人が研究に従事する予定だ。

467荷主研究者:2016/05/04(水) 12:59:56

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00382607?isReadConfirmed=true
2016年4月20日 日刊工業新聞
旭化成、再生糸50%超のポリウレタン弾性繊維を国内投入

 旭化成は19日、原料の50%以上が再生糸となるポリウレタン弾性繊維「ロイカEF=写真」を国内で5月1日に発売すると発表した。欧州では2015年から同製品を環境意識の高いアパレルメーカーへ販売しており、今回国際認証を取得して国内市場へも投入することにした。インナーやアウター、スポーツウエア用途などに売り込む。

 同製品は守山製造所ロイカ工場(滋賀県守山市)で生産する。工場内で出た不使用糸などを再利用する。ポリウレタン弾性繊維はこれまで溶解温度の制御が難しく、リサイクルに向いていないと言われていた。

(2016年4月20日 素材・ヘルスケア・環境)

468とはずがたり:2016/05/04(水) 20:35:50

質を下げて値段下げろよなぁ。

2016.03.27
ユニクロが高額品だらけ?ジャケット約1万3千円、毎年ほぼ同じ商品でも段々値上がり
http://biz-journal.jp/2016/03/post_14416.html
文=松原麻依/清談社

 ファーストリテイリングが展開するカジュアル衣料品店「ユニクロ」の失速が話題になっている。

 ユニクロといえば、長らくアパレル業界で一人勝ちしていたはずだが、最近は営業利益、来客数、国内既存店売上高などが軒並み下降線をたどり、「一人負け」「マクドナルドの二の舞い」とも揶揄される状況に陥っているのである。
 その最大の原因とされているのが、相次ぐ商品価格の値上げだ。2014年の秋冬商品を値上げしたのを皮切りに、昨年は春夏と秋冬の新商品の約2割を値上げするなど、いまや新商品全体の値上げ幅は10%にもおよぶ。
 ユニクロが消費者に支持された一番の理由は「安さ」にあっただけに、相次ぐ値上げで「ユニクロ離れ」が起きているのだ。では、ユニクロの商品はどれくらい高くなったのか。実際に店舗を訪れて確認した。すぐにわかったのは「やはり、ユニクロは高くなっている」という事実だ。
 例えば、売れ筋商品のジーンズは、数年前まで2900円(税別、以下同)だったが、現在は「スリムフィットジーンズ」をはじめ、ほとんどが3990円になっている。

 同じく人気商品で種類も豊富なカシミヤ入りのニットも、かつては1500円で購入することができたが、いまはメンズ・レディースともに最低価格は1900円で、レディースのカシミヤ100%「カシミヤクルーネックカーディガン」などは6900円もする。
 また、オフィスカジュアルとして活用できる無地のワイシャツも、2年前なら1200円程度だったが、今年は一番安い商品でもメンズ・レディースともに1900円。コットン100%の「ファインクロスシャツ」(メンズ)や「エクストラファインコットンチュニック」(レディース)などは、2990円である。

 アウターを見ると、レディースの「トレンチコート」が7990円、メンズの「ステンカラーコート」は9900円、看板商品の「ウルトラライトダウンジャケット」は13年には5900円だったが、メンズ・レディースともに6900円に値上げされていた。
 さらに、メンズの「ストレッチウールジャケット」に至っては、1万2900円の値札が付いていた。正直、「ユニクロに行って、この価格の商品を買う客がいるのだろうか」と首をひねりたくなる。

価格だけが上がり、付加価値がないユニクロ商品

 ユニクロ側は、売上高や来客数が減少したことについて「想定を超える暖冬が原因」と説明しているが、値上げの影響も少なからずあるはずだ。
「確かに、最近は服にお金をかける人が減ってきているため、アパレル業界全体が厳しい局面に立たされています。冬物を扱う店舗にとって、暖冬がマイナス要因であることも否めません。しかし、そのような状況でも、売り上げを伸ばしている企業が存在している以上、暖冬だけが客離れの原因とは思えません」と語るのは、アパレルバイヤーの「MB」さんだ。
 MBさんによると、業績の良いアパレル企業と悪いアパレル企業には、戦略面で大きな違いがあるという。
「ユニクロの場合、半年から2年ほどかけて商品を開発し、10年近く同じ系統の服を売り続けるロングスパン戦略です。毎年、同じ商品を同じ値段で売り続けていれば『定番』として確立され、リピーターも増えていきます。一方、前年と同じような商品なのに値段だけが上がってしまうと、客としては損をした気分になり、買い控えの原因にもなってしまいます」(MBさん)
 ヒートテックをはじめ、カシミヤセーター、スリムフィットジーンズ、フリース……ユニクロは毎年同じような商品が店頭に並ぶが、価格が上がるのであれば、なんらかの付加価値がなければ消費者は納得できない。
「例えば、商品にデザイン性を持たせるというのもひとつの手です。トレンドに合わせるなどして、前年の商品とは変化をつければ、値上げをしても消費者から納得されやすいかもしれません。
 プロの目から見ると、値上げしたとはいえ、ユニクロの服はまだまだコスパが良い。カシミヤを使ったニットや、世界屈指のデニム生地メーカー『カイハラ』が手掛けるジーンズなどが5000円以内で購入できる店は、ユニクロ以外にありません」(同)

 確かに、ユニクロ商品の素材の良さには定評があり、デザイン性が加われば付加価値も高まる。しかし、多くの消費者にとって、ユニクロはあくまでも「安さ」が魅力の店舗であり、どんなに素材が良くても1万円は出したくないのが本音だろう。
 今後、ユニクロがそういった消費者心理を覆すようなブランディングに成功するのか、また、自社の生産背景に合った戦略を展開できるのか。再浮上の鍵は、それに尽きる。
(文=松原麻依/清談社)

469とはずがたり:2016/05/05(木) 09:27:29
>>453-454>>463

「ユニクロ」と「しまむら」 なぜ業績で明暗が分かれたのか
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160505-00010001-newswitch-ind
ニュースイッチ 5月5日(木)7時50分配信

質と価格のバランスに変化。消費者が敏感に反応
 販売現場では、消費の価値志向が一段と強まりをみせている。単なる低価格商品に傾斜する節約志向ではなく、商品の質と価格を厳しく見極める価値志向を一段と強めている格好だ。

 国内のカジュアル衣料分野で覇を競う、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングとしまむら。2016年4月に発表した両社の決算は、対照的な結果となった。しまむら(16年2月期)は3期ぶりに営業増益となったがファストリ(15年9月―16年2月期)は大幅な減益となり、明暗を分けた。

 なぜ業績に差がついたのか。ある大手小売業の幹部は「ユニクロは何回かの値上げで、消費者が感じる商品の価値が低下したのではないか」と話す。

ユニクロ、値上げで圧倒的な価値薄らぐ

 ユニクロは海外生産比率が高いため為替の円安進行を背景に14年、15年と2年連続して計約15%の値上げを実施した。しかし、この結果、「『この質でこの価格ならば』という圧倒的な価値が薄らいだのではないか」(大手小売業幹部)というのだ。

 ユニクロは16年8月期第2四半期は前年同期比で客数減に見舞われており、値上げ価格が浸透するに連れ、客離れが起きたとも観測されている。このためユニクロでは現在、一部売れ筋商品などの値下げを実施、急ピッチに“価値の修復”に乗り出している。

 苦戦のユニクロに対し、しまむらの16年2月期は3期ぶりの増益となった。増益の要因は機能性衣料などのヒットだ。

 従来「ヒートテック」や「ウルトラライトダウン」など機能性衣料は、ユニクロのお株だった。だが、しまむらは15年の秋冬物で裏起毛のデニムパンツ「裏地あったかパンツ」が100万本を超すヒット商品になったり、生地ブランドの「ハリスツイード」とのコラボ商品が売れるなど、価値訴求が成功。いくつかのヒット商品がけん引役になる格好で来店客数が増え業績を伸ばした。

 すでにネットなどで情報がはん濫しており、消費者は情報を基に、質と価格を吟味できる。この質でこの価格ならばと価値を厳格に見極める。しまむらが増益、ユニクロが減益という業績は、消費者の価値志向に対応できたか否かの結果といえる。

日刊工業新聞社・森谷信雄

470とはずがたり:2016/05/05(木) 09:34:54
貨物ネタっぽいけど。東松山→関ヶ原→神戸とは手間掛けてるなぁ。昔の操車場方式じゃあないんだから・・量が確保出来なかったのか?

2015年05月18日
しまむらがユニクロ対抗で物流体制を見直しへ〜ネット通販に危機感
http://newswitch.jp/p/654

 しまむらは幹線輸送体制を見直す。5月初旬に東日本地区の基幹センターとなる埼玉・東松山商品センターの開設を契機に、全国の商品センター間、商品センターとデポ間の配送時間を短縮する。

 同社はまだネット通販は未着手。一方、ユニクロを展開するファーストリテイリングが大和ハウス工業と組み物流ネットの大胆な見直しに着手するなど、ネット通販の注文に対し配送のリードタイム短縮の動きが相次いでいる。しまむらは、配送経路を見直し、センター間と店舗間の商品移動を効率化。店頭に売れ筋商品が素早く並ぶようにして品切れによる販売機会の損失を防いだり、サービスレベルを引き上げる狙いだ。
 
 しまむらは現在、東日本地区では埼玉・東松山、桶川、神奈川・秦野の3基幹センターに加え、福島、盛岡の商品センターなど7カ所の拠点がある。また西日本地区では関ケ原、神戸の基幹センターなど10カ所の拠点がある。
 
 例えば現在東松山から神戸のセンターへの配送には関ケ原までを1日かけて運び、さらに神戸に1日と計2日間かけて配送している。今後は東松山から神戸商品センターにダイレクトに配送する体制を構築し1日で配送する。同じようにセンター間の配送体制を精査し再構築、切れ目なくダイレクトにやりとりする。
 
 センター間の配送体制を見直すことで、店舗間の商品移動も短縮、店頭では品切れによる販売機会の損失を防いだり、ニーズの強い商品を迅速に手当てできるようにする。物流業界では、燃料コストは落ち着きをみせているものの、幹線輸送のドライバー不足が深刻化し、幹線の物流コストは高水準の状態が続いている。
日刊工業新聞2015年05月15日 建設・エネルギー・生活に大幅加筆

471名無しさん:2016/05/18(水) 21:14:50
ワールド、昨年度に13ブランド廃止 婦人服「ミニマム」「コキュ」、紳士服「ボイコット」… 社長は「さらに廃止」示唆
11:19産経新聞
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-wst1605180038.html
 業績不振のアパレル大手のワールド(神戸市)は17日までに、構造改革の一環で、平成27年度中に衣料品など計13ブランドの廃止と479店の閉店を実施したと明らかにした。廃止したブランドには、婦人服の「コキュ」「ミニマム」「アニマ」「ジンジャーエール」、紳士服の「ボイコット」「ブラウンバニー」などがある。

 ワールドは業績不振のため大幅なリストラを進めており、人件費や閉店に伴う運営費など計約182億円のコスト削減につながったとしている。上山健二社長は「今後も(ブランド廃止が)出る可能性はゼロでない」として、構造改革の手を緩めない意向を示した。

 17日発表した28年3月期連結決算(国際会計基準)では、本業のもうけを示す営業利益が前期比約2・2倍の116億円と、29年3月期で計画していた100億円を1年前倒しで達成した。人件費、物流費などのコスト削減が奏効した。最終利益は不採算店の閉鎖や不振ブランドの廃止に伴う商品廃棄などの費用が発生し、83・5%減の7億円だった。

472名無しさん:2016/05/20(金) 13:42:21
米ギャップ、日本で「オールド・ネイビー」全店閉鎖へ
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/reuters-20160520024.html
06:49ロイター

[19日 ロイター] - 米カジュアル衣料大手のギャップ<GPS.N>は19日、海外市場で「オールド・ネイビー」「バナナ・リパブリック」75店舗を閉鎖することを明らかにした。日本ではオールド・ネイビー53店舗をすべて閉鎖するという。北米市場に経営資源を集中させ、業績向上を目指す。

19日米株式市場の時間外取引で、ギャップは4.2%上昇した。

ギャップは声明で「オールド・ネイビーは短期的には、北米や中国市場で成長を目指すことになる」などと説明した。

ギャップは4月30日現在、オールド・ネイビーを北米で1029店舗、アジアで69店舗展開。また、バナナ・リパブリックは北米で607店舗、アジアおよび欧州で61店舗を展開している。

ギャップによると、店舗閉鎖で年商を約2億5000万ドル失うことになるが、税引き前で年2億7500万ドルのコストを節減できる。

473とはずがたり:2016/06/25(土) 19:22:27
バーバリー契約切れの三陽商会、15億円赤字の見通し
http://www.asahi.com/articles/ASJ6S552PJ6SULFA024.html?iref=com_favorite_01
栗林史子2016年6月25日07時36分

三陽商会が「バーバリー」の後継ブランドに据えた「マッキントッシュ ロンドン」のコート=東京都港区

 英ブランド「バーバリー」の国内ライセンス契約が切れたアパレル大手の三陽商会は24日、2016年6月中間期の純損益見通しを下方修正した。従来のゼロから15億円の赤字に転落する。稼ぎ頭だったバーバリーの後継ブランドが育たず、暖冬による販売不振も重なった。

英バーバリーと契約終了 三陽商会、ブランド切り替え
 2月時点の業績予想を修正した。売上高は35億円少ない335億円に、営業損益は赤字が22億円から55億円に膨らむ見通しだ。立て直しのため、全従業員の2割弱にあたる約250人の早期退職者を募る。さらに複数ブランドの廃止も打ち出した。

 三陽商会は、英バーバリーとのライセンス契約に基づき、国内向け商品の企画や生産、販売を手がけてきた。だが、契約は昨年6月に切れた。全国の百貨店など約360カ所にあったバーバリー売り場のうち、約100カ所を閉めた。

474とはずがたり:2016/07/01(金) 13:43:28
2016年02月23日 08時00分 更新
スピン経済の歩き方:
「着物業界」が衰退したのはなぜか? 「伝統と書いてボッタクリと読む」世界
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1602/23/news055.html

475とはずがたり:2016/07/14(木) 23:59:41
ファーストリテイリング 利益見通しを下方修正
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160714/k10010595981000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002
7月14日 21時15分

大手衣料品チェーン「ユニクロ」を展開する「ファーストリテイリング」は、想定よりも円高が進み商品の仕入れなどのために保有しているドルの資産価値の目減りが見込まれるとして、ことし8月期の最終的な利益の見通しについて、3度目の下方修正を行いました。
「ファーストリテイリング」が発表したことし8月期のグループ全体の業績見通しによりますと、1年間の最終的な利益は、ことし4月に発表した予想と比べて150億円少ない450億円に下方修正しました。
一方、売り上げや営業利益は、ことし4月の予想を据え置きました。
これは、4月時点で1ドル=113円程度と想定していた年間の為替レートを、このところの円高を反映させて103円程度に見直した結果、海外の店舗の設備投資や商品の仕入れなどのために保有しているドルの資産価値が円換算で目減りすると見込まれるためです。
「ファーストリテイリング」が今期の業績見通しを下方修正するのは、1月と4月に続き3度目となります。
記者会見で岡崎健CFO=最高財務責任者は、「円高になれば海外からの利益を取り込む際に影響が出てくるので、商売をしている立場からすると為替はある程度、安定してほしい」と話していました。

479荷主研究者:2016/07/30(土) 13:18:23

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00393341?isReadConfirmed=true
2016年7月21日 日刊工業新聞
三菱レイヨン、炭素繊維を増産 20年に年1万8000トン体制、東レ・帝人を猛追

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戦略商品のラージトウ炭素繊維

 三菱レイヨンが炭素繊維の増産に動いている。現在、年1万100トンの生産能力を2020年までに78%増の年1万8000トンにする方針を掲げ、大竹事業所(広島県大竹市)と米子会社の増産が進行中だ。従来の航空機やスポーツ用途に加え、新興国の風力発電用ブレード(羽根)や圧力容器、自動車向けの販売を伸ばし、世界シェア1位の東レと2位の帝人を猛追する。(小野里裕一)

【中核事業に】

 三菱レイヨンの15年度の炭素繊維事業の売上高は561億円。事業規模は売上高全体(5485億円)の半分近くを稼ぎ出すメチルメタクリレート(MMA)モノマーなどの化成品事業、機能樹脂・機能化学事業に次ぐ。生産能力を増強し、20年度までに1000億円規模の中核事業に育てる。

 目下、力を注ぐのは戦略商品のラージトウ炭素繊維を唯一生産する大竹事業所の増産だ。炭素繊維事業を統括する福居雄一取締役常務執行役員も「きっちり進める必要がある」と力を込める。

【新興国で伸びる】

 同社のラージトウは上位品のレギュラートウに並ぶ物性と価格優位性があり、インドなどの新興国で需要が急増している風力発電用ブレード向けに訴求力が高い。そこで、大竹の生産能力を17年9月までに現状比44%増の年3900トンにすることを決定。既存設備の改良などで投資額は20億円程度に抑える見込み。石炭火力発電設備を備え低コストの操業が可能な大竹で投資を抑えた増産を実施し、価格優位性を高める狙いだ。

 米国では現地子会社、ミツビシレイヨン・カーボンファイバー・アンド・コンポジッツ(カリフォルニア州)で現状比2倍の年4000トンに向けた設備工事が急ピッチで進む。

 米国は欧州とともに20年頃に自動車分野が炭素繊維の最大消費先になる主戦場の一つ。各社が積極投資を計画する中、「将来、自動車向けを全体の40%程度まで高めたい」(福居取締役)方針を掲げる三菱レイヨンにとって最重要地域だ。米では追加投資に含みを残しており、工場新設や既存工場の増産に踏み切り、生産能力を上積みする可能性もある。

【2位に肉薄】

 現在、同社の炭素繊維の世界シェア(推定)は約10%。米ボーイングと長期供給契約を結ぶ首位東レの地位は揺るぎそうにないが、2位帝人には肉薄している。米国や生産拠点を持たない欧州で新たな設備投資に踏み切れば、勢力図が塗り変わる可能性は高い。

(2016年7月21日 素材・ヘルスケア・環境)

480とはずがたり:2016/07/30(土) 13:53:40
帝国人絹物語
http://www.suzukishoten-museum.com/footstep/area/docs/yonezawa_16_04_0_yonezawanoyoake.pdf

481荷主研究者:2016/08/07(日) 15:48:59

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2016/07/21-25590.html
2016年07月21日 化学工業日報
東洋紡 偏光板保護フィルム増産 国内2拠点体制に

 東洋紡は、液晶ディスプレイ(LCD)の偏光子保護フィルムを増産する。敦賀事業所(福井県敦賀市)の光学フィルム製造設備を改造し、同フィルムを生産できるようにする。投資金額は約10億円で、稼働入りは2016年末から17年初を予定。犬山工場(愛知県犬山市)との2拠点体制を構築することで供給力を拡充し、増大する需要に応えていく。

482荷主研究者:2016/08/07(日) 16:13:51

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160727/bsc1607270500001-n1.htm
2016.7.27 05:00 Fuji Sankei Business i.
グンゼ、火災の生産拠点で新工場稼働

 グンゼは26日、昨年3月の火災で被害を受けた主力拠点の梁瀬工場(兵庫県朝来市)に新しい縫製工場が完成したと発表した。全焼した縫製工場に代わる新工場として今月から稼働し、国内向けの女性用肌着を中心に生産を始めた。建設費は非公開。

 新工場の延べ床面積は2484平方メートルで、生産能力は旧工場の約2倍になる。先端設備を備え、ミシンを使わずに生地を接着できる縫製技術を駆使する。

 旧縫製工場で勤務していた従業員が引き続き生産に携わる。女性用肌着「キレイラボ」の売り上げが好調のため、今後は需要増に対応して生産能力を順次拡大する方針という。

483荷主研究者:2016/09/11(日) 11:31:46

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2016/08/19-25955.html
2016年08月19日 化学工業日報
日東紡清涼飲料事業が好調 お茶などPB向けOEM展開

 電子材料関連を中心としたガラス繊維事業が好調な日東紡の中で、清涼飲料関連も隠れた高収益事業として活躍している。PETボトルの内製からボトリングを行っており、プライベートブランド向けのOEM生産として事業を展開している。実はこの事業は、1990年代後半に富山県朝日町の泊工場で行ってきた綿紡績事業を終えるにあたり、従業員の確保のために始めたもの。同社の既存ビジネスとの関連性はほとんどなかったとみられるが、「黒部の名水」を利用した清涼飲料水の事業は、多品種小ロット対応力を強みとして顧客から高い評価を受けており、日東紡の収益の一端を支える事業として成長している。

485荷主研究者:2016/09/29(木) 22:31:10

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00399413
2016年9月13日 日刊工業新聞
倉敷繊維加工、ウイルス99.9%超減少できる空調フィルター用不織布

 倉敷繊維加工(大阪市中央区、青山克己社長、06・6261・6721)は、抗ウイルス加工を施したフィルター用不織布「クランセール=写真」を開発、10月1日に発売する。不織布に付着したウイルス表面のエンベローブ(脂質二重膜)を破壊することで、ウイルスを99・9%以上減少できるという。自動車用空調フィルターなど向けに、初年度1億円、2018年度は5億円の売上高を目指す。早島工場(岡山県早島町)で製造する。

 クランセールは抗ウイルス性の薬剤加工を施し、繊維評価技術協議会が繊維の機能加工や素材の性能、安全性を認証する「SEK抗ウイルス加工マーク」の認証も取得した。同マークは国際規格を満たしており、中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)などの海外市場への拡販にもつなげる。

 自動車用以外にはビルや工場、家電向けの空調フィルターへの採用を見込む。

 さらに同社はエンベロープを持たないウイルスにも対応できる不織布を開発することも検討している。

 ここ数年の不織布需要は自動車向け空調フィルターがけん引し、さらに花粉除去や脱臭といったさまざまな機能を複数足し合わせたコンビタイプがメーンになりつつある。

(2016年9月13日 素材・ヘルスケア・環境)

486荷主研究者:2016/09/29(木) 22:36:07

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160916/bsc1609161739005-n1.htm
2016.9.16 17:39 Fuji Sankei Business i.
三菱レイヨンが伊ランボルギーニと炭素繊維を共同開発へ 1年かけ複合材など検討

 三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱レイヨンは16日、イタリアの自動車メーカー、ランボルギーニ社と、炭素繊維複合材の共同開発を検討すると発表した。今後1年にわたり、新たな複合材の開発や、加工時間の短縮など検討する。

 炭素繊維はコストが高い一方、軽量で強度があるため、高級車を中心に採用が進んでいる。三菱レイヨンでは、高級車を多く手がけるランボルギーニと組むことで、技術力を高め、自動車への採用拡大につなげたい考え。

 三菱レイヨンは、炭素繊維で東レ、帝人に次ぐ世界3位のシェアを持つ。自動車では、独BMWの電気自動車(EV)「i3」や、日産自動車のスポーツカー「GT-R」に採用されている。

487荷主研究者:2016/09/29(木) 22:37:21

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160918/bsc1609180710001-n2.htm
2016.9.18 07:10 Fuji Sankei Business i.
不祥事に揺れる名門・住江織物 国会議事堂の赤絨毯など手掛けた実績

戦艦大和の艦長室に使われたカーペットを復元したもの【拡大】

 創業130年の名門企業が不祥事に揺れている。カーペット製造大手の住江織物は米国子会社で不適切な会計処理が発覚し、今年6月に就任したばかりの新社長がわずか2カ月で退任する異例の事態となった。本来ならば終えているはずの平成28年5月期連結決算発表も2度延期され、現在も公表できないままだ。その一方で、不祥事によって注目されることになった住江織物は、戦艦大和の艦長室のカーペットを手掛けたほか、国会議事堂の赤絨毯(じゅうたん)を供給し続ける実績を持つ。実は国内では、名だたる建造物や建築物には無くてはならない由緒ある企業なのだ。(大島直之)

■「戦艦大和」艦長室のカーペットに採用

 8月30日に開かれた定時株主総会の冒頭、吉川一三会長兼社長(70)は「今回の事態で株主の皆さまにご心配おかけしたことをおわび申し上げます」と陳謝した。吉川社長は6月の役員異動で、いったんは川端省三前社長に社長職を引き継いだ。ただ、不適切会計が発覚した米国事業に川端氏が長く関わっていたことから、吉川社長が再登板することになった。

 住江織物は現在の大阪市住吉区で創業し、歴史的に重要な建造物に絨毯やシート素材を提供してきた。

 明治24年に帝国議会議事堂にカーペットを納入して以降、現在の国会議事堂の「赤絨毯」にも採用され続けている。また、古くは戦艦大和の艦長室のカーペットも手がけた。艦長室のカーペットは会社創立100周年を記念して復元され、そのうち1枚は広島県の呉市海事歴史科学館大和ミュージアムに寄贈された。

 このほか、大正4年に帝国劇場の座席シートを納入し、その後の大改装でもシートに採用され、“芸術の殿堂”で座り心地の良さから舞台の感動を支えてきた。また、大正13年に兵庫県宝塚市に建てられた宝塚大劇場の3500席のシートと床のカーペットにも使われ、現在まで住江織物がすべて納入している。

■乗り物にも多く採用

 鉄道用シート材でも日本の草分けで、その後の新幹線にも使われるなど鉄道車両内装材のトップシェアを維持している。特に糸を織り込んで作る「モケット」は、その質感や耐摩耗性から鉄道、自動車、バスなどに同社製品が幅広く使われている。

 一方、住江織物には高品質と堅実な経営のイメージばかりでなく、新しいことに挑戦する企業精神もあった。

 昭和初期の日本の自動車産業(れいめい)期に自動車内装用カーペット、シート地を納入していたが、昭和30年には2シーターのオープンカーを自ら生産したこともある。当時、子会社で日産ダットサンの車体製造を手がけていた住江製作所が「フライング・フェザー」を発売。量産化には至らなかったが、リスクを恐れずに挑戦する精神はその後の時代の変化に対応した事業拡大に表れている。

■9月の米国の第三者委員会の調査結果に注目

 定時株主総会では、経営陣に対する不祥事の責任を問う声も上がった。それでも総会後の株主たちからは「昔から地味だけど丁寧なモノづくりをするイメージの会社なのに、なぜこんなことが起こったのか」「問題の経緯説明は誠実な対応だった。伝統ある会社だけに、しっかり立て直してほしい」と、擁護する意見も聞かれた。

 現在、一連の不正会計問題については、日米で第三者委員会を設置し調査を進めている。米国の第三者委員会が9月末に出す調査結果を受け、最終報告書をまとめる予定だ。名門企業の今後が注目される。

488荷主研究者:2016/09/29(木) 22:56:26

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00400185?isReadConfirmed=true
2016年9月19日 日刊工業新聞
NGSアドバンスト、富山第二工場が完成 炭化ケイ素連続繊維、年産5万トン

【富山】NGSアドバンストファイバー(富山市、武田道夫社長、076・467・0178)は、航空機エンジン用などの炭化ケイ素連続繊維を製造する「富山第二工場=写真」を本社敷地内に完成した。年産能力は既存工場と同じ5万トン。2017年夏からのフル生産を目指し、出荷を現状の10倍にする。

 平屋で床面積は約6000平方メートル。電子線照射装置や焼成設備を導入した。投資額は約60億円。従業員を約2倍の100人とする。

 連続繊維でセラミックマトリックス複合材(CMC)を作る。CMCは従来航空機エンジン部品材料の3分の1と軽量で強度は2倍、耐熱性は約20%高い。米ゼネラル・エレクトリック(GE)などの新型航空機エンジンに採用され次世代航空機に搭載される。

 同社は日本カーボンが50%、GEが25%、仏サフランが25%を出資。武田社長は「富山発の技術が世界の航空機産業に採用されることは誇らしい」とあいさつした。

(2016年9月19日 素材・ヘルスケア・環境)

489荷主研究者:2016/09/29(木) 22:56:45

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00400187?isReadConfirmed=true
2016年9月19日 日刊工業新聞
ニュース拡大鏡/三菱レイヨン、炭素繊維事業の北米戦略練り直し

炭素繊維を使った自動車向け部材

 三菱レイヨンが炭素繊維事業で北米戦略の練り直しを迫られている。米国で合弁事業を計画していた同国最大の自動車向け複合材成形メーカーが競合の帝人に買収されるからだ。三菱レイヨンは米社の米ビッグスリーへのパイプを利用し、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を売り込む算段だった。一方、過去最大の買収額となる帝人も買収後の課題は山積みだ。業界首位の東レへの挑戦権を巡る争いが激しさを増している。(小野里裕一、鈴木岳志)

【大きな影響ない】

 三菱レイヨンの越智仁社長は16日に「(合弁事業は白紙になるが)大きな影響はない」と強調した。当初計画では米コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP、ミシガン州)と、CFRPなどを米国で製造する合弁会社を2016年内に設立するはずだった。

 「うちが自動車部品メーカーになるつもりはなく、ビッグスリーなどへサンプル品の供給基地がほしかった」(三菱レイヨン幹部)と、合弁事業の狙いはあくまで素材供給の接点づくりだった。

【ニーズ把握困難】

 同業他社幹部も「CFRPの自動車への拡販は、いかに自動車メーカーに近く技術力のある部品会社と組めるかにかかっている」と断言する。CFRPは量産性や成形性に課題が多い上、素材供給者である炭素繊維メーカーが自動車メーカーの部品ニーズを詳細に把握するのは困難だ。

 自動車分野は三菱ケミカルホールディングス全体の最重点領域の一つだ。歴史的に日系車メーカーに強く、米欧勢との取引は開拓余地が大きく残る。ビッグスリーや米テスラ・モーターズへの攻勢の足がかりとして、CSPとの合弁への期待はグループ内で小さくなかった。

 今後は米国で新たな合弁相手を早急に探して、戦略修正を最小限に抑えなければいけない。「米国には成形メーカーは他にもたくさんある」(同)と次の相手選びには困らないだけにスピード感が重要になる。

【疑問の声】

 一方、帝人もCSP買収額約840億円の妥当性には疑問の声が上がる。「最初は500億円と聞いていた」(業界関係者)とのうわさも流れる。中国や韓国の化学メーカーも今回の争奪戦に参加したと言われ、それが買収価格を高騰させた可能性は否定できない。

 帝人の鈴木純社長は13日の記者会見で「売り上げ推移、これからの成長性、当社との戦略の適合性の評価を入念に行い、買収金額は決して高くはないと判断した」と語った。外野の声を払拭(ふっしょく)するためにも、CSPとの相乗効果を早期に発揮して過去最大の買収の成功を証明しなければならない。

(2016年9月19日 素材・ヘルスケア・環境)

490荷主研究者:2016/10/08(土) 23:08:06

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160921/bsc1609210500001-n1.htm
2016.9.21 05:00 Fuji Sankei Business i.
風力発電向けの炭素繊維で合弁 三菱レイヨン

 三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱レイヨンは20日、デンマークの炭素繊維複合材メーカーであるファイバーラインコンポジットと、風力発電用の部材を製造販売する合弁会社を10月に設立すると発表した。積層板と呼ぶ、複合材を使った風車の羽根を製造する。風力発電所の設置場所が洋上に広がり、風車の大型化が進むなか、軽量で高い剛性を備える炭素繊維の需要が拡大しているのに対応する。

 新会社は、デンマークのミゼルファールト市にあるファイバーラインの本社内に設立する。資本金は2300万ユーロ(約26億円)で、ファイバーラインが51%、三菱レイヨンが49%を出資。積層板の製造は、ファイバーラインの工場を活用する。

 三菱レイヨンは、炭素繊維で東レ、帝人に次ぐ世界3位のシェアを持つ。今月16日にはイタリアの自動車メーカー、ランボルギーニと、複合材の共同開発を検討すると発表している。

491とはずがたり:2016/10/18(火) 15:12:10
ファストリ苦戦、売り上げ目標3兆円に引き下げ ネット通販対応課題
http://www.iza.ne.jp/kiji/economy/news/161013/ecn16101322430040-n1.html
2016.10.13 22:43

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングが13日発表した平成28年8月期の連結決算は、最終利益が前期比56.3%減の480億円だった。最高益を更新した前期から一転し、2年ぶりの減益となった。26年以降の値上げに伴う顧客離れが止まらなかった。円高で海外事業の損益が悪化したことも響いた。

 売上高は6.2%増の1兆7864億円だった。国内ユニクロは2月に実質的な値下げに踏み切ったものの、客数は4.6%減少。都内で会見した柳井正会長兼社長は「顧客は生活防衛を強めている」と説明した。ただ、価格改定で値引率が縮小したことや、比較的単価の高いボトムスの販売が堅調で、客単価は5.8%上昇した。

 一方、同日発表した29年8月期の連結業績予想は、売上高が3.6%増の1兆8500億円、最終利益は2.1倍の1千億円と急回復を見込む。

 増益を牽引(けんいん)するのは中国や東南アジアなどの海外が中心で、不採算店を閉鎖するなど不振の北米事業も赤字幅が大幅に縮小する。国内はネット通販の売上高が約4割増えるほか、経費削減で利益率も改善する。

492とはずがたり:2016/10/18(火) 21:28:50

2016年 10月 13日 18:48 JST
ファーストリテ、17年8月期は営業最高益へ ジーユーやEC拡大
http://jp.reuters.com/article/uniqlo-idJPKCN12D0MR?sp=true

[東京 13日 ロイター] - ファーストリテイリング (9983.T)は13日、2017年8月期(IFRS:国際会計基準)の決算が営業増益に転じるとの見通しを発表した。連結営業利益は前年比37.5%増の1750億円で過去最高の更新を見込む。

北米の赤字幅縮小などで海外ユニクロの大幅増益を見込むほか、ジーユーを含むグローバルブランド事業やEコマース(電子商取引)での拡大を図る。

トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト19人の営業利益予測の平均値は1741億円。

連結売上収益は同3.6%増の1兆8500億円を計画している。国内ユニクロの既存店+EC(Eコマース)は2.0%増を見込んでいる。既存店売上高は横ばいながら、ECは約4割増を計画している。スタートとなる9月は、既存店+EC売上高が3.4%減だった。

17年8月期の海外ユニクロ新規出店は166店舗、国内は30店舗、ジーユーは40店舗。

一方、16年8月期の営業利益は前年比22.6%減の1272億円で5年ぶりの営業減益となった。暖冬の影響や値上げによる客離れが前半の落ち込みを招いた。

16年8月期の国内ユニクロの既存店売上高は0.9%増となり、4期連続のプラス。客数は同4.6%減、客単価は同5.8%増だった。年度途中に価格戦略を見直したことで、下期(3―8月期)の既存店売上高は4.9%増と回復基調となった。

<ジーユーを第2の柱へ>

ファーストリテは、ジーユーをユニクロに次ぐグループの第2の柱と位置付けた。ジーユーは2006年に1号店をオープン。990円ジーンズがヒット商品となり、低価格のファッションブランドとしての認知を得た。14年8月期には売上高が1000億円を突破、16年8月期には1878億円(前年比32.7%増)と大きく伸長した。ジーユーの柚木治社長は「これから10年でブランドと会社をすべて作り替え、1兆円企業になる」との目標を掲げた。

9月末の店舗数は国内341店、海外11店の計352店舗。今後、海外での出店エリアを拡大し、3年後に海外店舗は約50店舗、売上高構成比率を10%に高める方針。

また、柳井正会長兼社長は「今、我々の最大の目標は新しい産業を作ること。情報を商品化する情報産業小売業になる」と述べた。その拠点となるのは、東京江東区・有明の次世代物流センター。柳井社長は「順調に進んでいる。来年春にはかなりのものができている」と述べた。札幌や仙台、名古屋、大阪、神戸など国内10カ所に物流センターを稼働させたほか、中国や欧州、北米でも稼働を計画しているという。

2020年度の売上高目標は、これまでの5兆円から3兆円に引き下げた。柳井社長は「世界NO1になるためには5兆円の売上高が必要と思った。目安として20年度と言ったが、今の現実的な売上高を考えると3兆円が妥当」と説明。そのうえで「ただし、あくまでも5兆円を達成するために会社を変えていく」と述べ、近い将来に5兆円の売り上げ規模を目指す方針を示した。

*会見内容を加えました。

(清水律子)

493とはずがたり:2016/10/19(水) 14:01:42
米ギャップ、英国で「バナナ・リパブリック」全店閉鎖へ 
(ロイター) 09:05
http://news.goo.ne.jp/topstories/business/177/1ae7e67442493ac8bb5862234c3fe037.html
10月18日、米衣料品小売大手ギャップは、英国で展開する「バナナ・リパブリック」8店舗全店を閉鎖する方針を発表した。ニューヨークで2008年5月撮影(2016年 ロイター/JOSHUA LOTT)
10月18日、米衣料品小売大手ギャップは、英国で展開する「バナナ・リパブリック」8店舗全店を閉鎖する方針を発表した。ニューヨークで2008年5月撮影(2016年 ロイター/JOSHUA LOTT)
(ロイター)
[ 18日 ロイター] - 米衣料品小売大手ギャップ<GPS.N>は、英国で展開する「バナナ・リパブリック」8店舗全店を閉鎖する方針を発表した。低迷する北米事業の立て直しに経営資源を集中させたい考え。

8店舗の大半を年内に閉店する。英国向けバナナ・リパブリックのネット通販(www.bananarepublic.co.uk)は継続する。

ギャップは5月、海外市場で「オールド・ネイビー」「バナナ・リパブリック」75店舗を閉鎖する方針を発表。日本ではオールド・ネイビー53店舗すべてを閉鎖するとしていた。

494とはずがたり:2016/10/21(金) 13:20:48
【関西の議論】若者が「ジーンズ」をはかなくなった? 生産10年で3割減…「カジュアル」多様化、パンツを替える時代!
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-wst1610210004
07:04産経新聞

 若者のジーンズ離れが加速している。休日の大阪・ミナミで観察すると、ジーンズ姿は半数以下。カラフルな短パンや、両サイドにポケットがついたカーゴパンツ、腰をひもでしめるイージーパンツなど、さまざまなカジュアルパンツをはいた人たちが行き交う。ジーンズメーカーなどでつくる日本ジーンズ協議会の調査では、年間のボトムス生産量は、10年で3割以上減り、ピーク時の4割減にまで落ち込んだ。かつて若者ファッションの定番だったジーンズだが、カジュアルスタイルの多様化で揺らいでいる。ジーンズファッションはなくなりつつあるのだろうか。(張英壽)

日曜の調査でも100人中30人

 大阪・ミナミの戎橋。グリコ看板が望めるこの橋は、昔も今も若者が集う代表的スポットだ。

 人々がカジュアルな服装になる日曜日に、道行く人がどれだけジーンズをはいているか観察してみた。

 まず男性について調査。目視でカウントすると、100人中40人弱がジーンズをはいていた。もう一度、男性を確認すると、今度は30人弱だった。

 その後、秋がやや深まった日曜日に、改めて男性のボトムスを観察しても、ジーンズをはいた男性は100人四十数人だった。

 一方、スカートなどさまざまなボトムスを着用できる女性も、100人中30人弱となった。

 男女いずれにしても、半数以上がジーンズ以外のズボンやスカートをはいていたことになる。日曜日だったこともあり、スーツなどフォーマルな服装はほとんどなく、短パンやチノパン、カーゴパンツなどが目立った。

短パン、チノパン増え「ジーンズは暑い」

 では、ふだん、どの程度の頻度でジーンズをはいているのか、ミナミで聞いてみた。

 「ジーンズはあまりはきません。休みの日には、ジャケットと細めのチノパンです。ジーンズは2本持っていますが、チノパン系は10本くらいあります」と話すのは、大阪市西区のIT会社員の男性(24)。

 大阪市住吉区の会社員、山本悠司さん(32)は「10年くらい前に比べたら、ジーンズをはくことは少なくなった。チノパンをはくことが多い。暑いときは短パン」。山本さんとほぼ同年代の大阪府和泉市の会社員、藺牟田(いむた)直紀さん(33)も「昔はいろんなブランドのジーンズを集めていたけど、今はあまりはかない。短パンやカーゴパンツに変わってきた。ジーンズは夏は暑い」と語る。

 「20代の頃、Tシャツとジーンズは若者の象徴で、真夏はそのスタイルだった。当時、ジーンズ専門店がいっぱいあったけど、今は探しにくいね」とバブル時代前後を思い出したのは、兵庫県川西市の男性会社員(46)。だが、現在は「ジーンズをはくことは少なくなった。チノパンのような、何というかわからないけど、そういうのをはく。夏は短パンとか短めのチノパン」。

 夏だけでなく、秋口でもまちにあふれる短パン。カラフルなものもあれば、いろんな柄が施されたデザインもあり、丈も膝下から膝上までさまざま。

 「私が20代の頃は、短パンでまちを歩くというのは、恥ずかしかった」と振り返るのは大阪府河内長野市の男性会社員(47)。「私は真夏でもジーンズにポロシャツでしたよ。暑いけどはいていた」。しかし、「40歳を超えておなか周りがきつくなり、ジーンズははかなくなった。はくならピシッとはきたい」とか。

生地や縫製技術は世界トップクラスだが…

 エドウィンやビッグジョン、リー・ジャパンといったジーンズメーカーなどでつくる「日本ジーンズ協議会」。タレントらが選ばれる「ベストジーニスト」を主催する団体として有名だが、その加盟企業の生産量をまとめた統計によると、ブルージーンズやカラージーンズ(チノパンを含む)などボトムスの生産量は、平成14年は7072万8千着だったが、24年は4650万8千着と34%減の落ち込みとなった。ピーク時は平成8年の7777万1千着で、当時と比べると40%以上も減っている。

495とはずがたり:2016/10/21(金) 13:21:04
>>494-495
 同協議会は昭和56年に設立。62年から生産量の統計をとりはじめ、7千万着台か少ない年でも6千万着台で推移していたが、平成20年に5千万着台に落ち込み、22年から4千万着台となっている。

 協議会の統計は24年が最後で、それ以降発表されていない。その理由は、協議会に加盟していない「ユニクロ」や「無印良品」などのジーンズブランドが多くなり、統計が実態を表さない可能性が出てきたためだというが、ジーンズ生産がかつてに比べ減っているという見方は関係者で一致している。協議会は25?27年について調査をしていないが、関係者は「横ばい」とみている。

 協議会の浅野友城専務理事(69)は「日本のジーンズは生地や縫製技術は世界トップクラスだが、残念ながら一時の勢いはない。ただ、盛り返しつつある」と話す。別のジーンズ業界の関係者も「底を打ったのではないか。これからは上がっていくだろう」と希望を託した。

選択肢増え、多種多様になったボトムス

 ところで、なぜジーンズがはかれなくなっているのだろうか。

 現在、男性用ボトムスは実に多種多様なパンツが販売され、ミナミの街頭でも確認できた。

 両サイドに大きめのポケットがついたカーゴパンツやワークパンツ、ウエストにひもなどを使ったイージーパンツ、すそがしまったジョガーパンツ、7分程度の丈のクロップドパンツ、昔は部屋着のイメージが強かったスウェットパンツ…。

 バブル時代やそれ以前、男性のカジュアルなボトムスといえば、ジーンズかチノパンくらいしかなかったが、選択肢が大幅に増えているといえる。

 カジュアルスタイルの多様化で、ジーンズがはかれなくなっているのではないか。浅野専務理事らジーンズ業界関係者に取材すると、一様に認めた。

「トレンドアイテム」ではなくなった

 ジーンズ業界を業界紙記者として長年にわたり取材してきたファッションジャーナリストの南充浩(みつひろ)さん(46)もカジュアルファッションの多様化を原因にあげ、「ジーンズは平成21、22年ごろからトレンドアイテムではなくなった」という。一方で、ボトムスの多様化とともに、ジーンズブランド自体が大幅に増えた変化も指摘する。

 近年、ユニクロや無印良品など製造から販売までを行い低価格で販売する「SPA企業」と呼ばれるメーカーが増えたほか、百貨店に店を構える高級ブランドもジーンズを販売するようになった。こうしたブランドは、ジーンズ協議会には加盟していないため、生産調査の統計には当然入っていない。協議会が平成25年から生産調査をやめたのも、加盟社以外のジーンズ生産が多くなったためだ。

 南さんは「二十数年前、ジーンズのブランドで思い浮かぶのは数社だったが、今やジーンズを扱うブランドは200くらいある」と明かす。それらは、ユニクロなどの低価格をウリとするブランド、従来あるメーカー、さらに高級ブランドと、価格帯が3階層に分かれているという。そんな中でもジーンズ需要は減少傾向にあり、増えないパイを取り合う形になっている。

 ボトムスの多様化とジーンズブランドの増加。南さんは「若者でも1週間ずっとジーンズばかりをはくという人は少なくなった。きょうはジーンズでも、あすはカーゴパンツ、あさってはイージーパンツというように日々身につけるパンツを替える時代」と語る。

 かつての勢いはないとはいえ、それでも今年は久しぶりにジーンズトレンドが戻ってきたという。ジーンズは長期的にはどうなるか。南さんはこう答えた。

 「ジーンズは今後、トレンドによって生産量が上がったり下がったりするだろうが、よほど大きなトレンドがない限り、大幅な上昇はないのではないか。二十数年前のようにだれもがはく状況ではなくなった」

496とはずがたり:2016/11/04(金) 20:16:09
帝人、米国に事業用地を取得
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161104-00000027-jijc-biz
時事通信 11/4(金) 20:00配信

 帝人 <3401> は4日、米国サウスカロライナ州に180万平方メートルの事業用地を取得すると発表した。高性能炭素繊維の製造拠点を設ける予定で、2019年度以降の稼働を目指す。用地取得費用を含め、30年ごろまでに約6億ドル(約618億円)を投じる計画だ。 

最終更新:11/4(金) 20:00

497とはずがたり:2016/11/05(土) 11:34:38
「毎日同じ服はおしゃれ」が招く百貨店不況
ジョブズが黒Tとジーンズを着続けた理由
http://toyokeizai.net/articles/-/140306?utm_source=yahoo&amp;utm_medium=http&amp;utm_campaign=link_back&amp;utm_content=related
三浦 展 :カルチャースタディーズ研究所主宰 2016年10月18日

故・スティーブ・ジョブズを始め、経営者やコンサルタントなどには「毎日同じ服」が少なくありません(写真:Bloomberg)

有名な話ですが、亡くなったアップルの創始者、スティーブ・ジョブズは、いつも同じ服を着ていました。イッセイミヤケの黒いタートルネックTシャツに、ぼろぼろのジーンズです。一体何故でしょうか。服装がトレードマークだから、といった見方もできるかも知れませんが、最大の理由は、「服を選ぶための時間を仕事に使いたい」ということのようです。

これは、ジョブズに限ったことではありません。日本でも、有名な経営者やコンサルタントの中にはこれと同じ理由で毎日同じ服を着る人がいます。例えば、経営コンサルタントの大前研一さんは、大体いつもスタンドカラーのシャツを着ています。今最も人気の高い「nendo」というデザイン会社を率いる佐藤オオキさんも、毎日同じ白いシャツを着ることが多いそうです。最初こそ、クライアントのブランドを理解するために着ていたそうですが、使い続けるうちに好きになって、同じシャツが20枚あったり、同じ靴が4足あったりする。少ない種類のアイテムで、数だけが増えていくのだそうです。

向田邦子は、「同じ服」を「色違い」で大量買いした

もう少し時代を遡ると、戦後に大活躍した放送作家で、小説家の故・向田邦子氏にも同じことが言えます。同じ服を色違いで、お店から在庫が無くなるくらい大量に購入していたらしいのです。向田邦子は30年以上前に亡くなっていますが、今なお毎年新しく本が出版されています。美人でおしゃれで仕事ができて、恋人もいて…という彼女の生き方は、生前の活躍を知らない30?40代の働く女性にとっても、憧れの存在であり続けているようです。

こうした服の選び方を良しとするのは、今や成功した有名人だけではありません。今は、毎日とっかえひっかえする人よりも、毎日同じような、しかもシンプルな服を着る人が「おしゃれ」「かっこいい」と思われる時代のようです。効率的かつクリエイティブに仕事ができる、あるいは自分を確立しているイメージがあるからです。

言い換えると、仮におカネがあっても、やたらと新しいものを買うよりも、買わない人の方が尊敬されるということです。そして、どうせおカネを使うなら、むしろ「伊勢丹で靴を直してもらいました」「気に入った服をもう一度買いました」という消費スタイルの方がエシカル(倫理的)だとして評価される。こうした気運というのは、30年ほど前からじわじわと広がってきて、現在はかなり大きな流れになりつつあります。百年間同じ家具を大切に使うような、イギリスはじめとしたヨーロッパ的な価値観です。これが、百貨店の不況に拍車をかけているのです。



498とはずがたり:2016/11/05(土) 11:35:10
>>497-498



三浦 展(みうら あつし)/1958年生まれ。82年一橋大学社会学部卒業後、パルコに入社。三菱総合研究所などを経て、99年からカルチャースタディーズ研究所主宰。代表作に『下流社会』や『第四の消費』など(写真:山内信也)



もちろん、すべての人が毎日同じシンプルな服を着ているわけではありません。たとえば、バブル世代の親を持つ「バブルジュニア世代」が、30代前後になっておカネを持つようになったことで、バブル時代に隆盛だったブランド志向が一部で復活しています。



とはいえ、バブルジュニア世代はバブル世代と比べてそもそもの母数が少ないし、所得も減っているので、おカネをかけてバブル時のように服を買うかというと、そうでもありません。

したがって、これからも百貨店の衣料品不況は続くでしょう。以前、百貨店の人から、「女性の社会進出でおカネを持つようになれば、百貨店にとって追い風ではないか」と聞かれたことがあるのですが、それは誤りです。
そもそも、働く女性は百貨店に洋服を買いに行く時間がない。そして、ネット通販を使えば翌日には買ったものが届くのです。一度「このデザインの服が良い」と決めて、それを定期的に買い足していくという消費行動をするのならば、敢えて店に行く必要はなく、ネット通販で十分なのですから。



こうした状況下において、店舗で新品の洋服を売って儲けていくのは至難の業です。わざわざ店舗まで足を運んでもらうためには、「売る」という行為をイベント化する必要があります。例えば、百貨店のカリスマバイヤーが各地で買い集めてきた自分の古着を販売してみる、あるいは、有名なアイドルの私物を販売するなど、どうでしょう。このように、その時その時の「一回性」をアピールしていかないと客が集まらないでしょう。
ただ、日本人の服装はまだ多様なので、まだアパレルメーカーはもっています。アメリカに行くと、服装はもっと画一的です。都心では、みんな黒いスーツにストライプのネクタイ、郊外へ行けば、皆「ランズエンド」(米国のカジュアル衣料通販)で買った同じようなポロシャツと半ズボンを着ています。人種が多様なので気づきにくいですが、実は髪型も似ています。そう考えると、日本でも今後はもっとシンプルに、もっと同じ服になっていく可能性があるかも知れませんね。

499とはずがたり:2016/11/07(月) 11:22:31
“透けないナース服”の衝撃…開発を競う白衣メーカーの「長年にわたる大きな難題でした」
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20161107/Shueishapn_20161107_74714.html
週プレNews 2016年11月7日 06時00分 (2016年11月7日 10時03分 更新)

白衣メーカー業界はナガイレーベン、住商モンブラン、アプロンワールドの大手3社でシェアの大半を占める“寡占状態”にある。

501とはずがたり:2016/11/29(火) 20:53:28
エドウイン、原宿に再進出 経営再建、直営店で品質PR
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/ASJCX4GJDJCXULFA00N.html
05:23朝日新聞

エドウイン、原宿に再進出 経営再建、直営店で品質PR
29日に開店するエドウインの新店舗「EDWIN TOKYO HARAJUKU」の2階売り場。日本風の内装を採り入れ、外国人客も楽しめる空間にしている=東京都渋谷区、同社提供
(朝日新聞)
 ジーンズ大手のエドウインは、東京・原宿に直営店「EDWIN TOKYO HARAJUKU(エドウイン・トーキョー・ハラジュク)」を29日に開く。若者向けファッションの中心地、原宿に約3年ぶりに再進出する。経営危機から立ち直った新たなエドウインの拠点として、国産ジーンズの品質をアピールする。

 28日、報道陣らに公開された。新店舗は2階建てで売り場面積は約96平方メートル。これまでロンドン、パリ、ミラノの直営店のみで扱ってきたモデルや、汚したり破ったりした原宿の店舗限定品など、国産ジーンズを中心に扱う。店内も「和」をテーマにしたつくりで、内装には着物を掛ける道具などを現代風にアレンジして使っている。原宿を訪れる多くの外国人客に「EDWIN」ブランドを知ってもらう狙いだ。

 エドウインは、資産運用の失敗で数百億円の損失を出し、2013年に私的整理の事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)の利用を申請。14年に大口取引先の伊藤忠商事が約300億円を投じて子会社化した。伊藤忠の支援で再建が一段落したとして、13年に一度店を閉めた原宿に再進出することを決めた。エドウインの中分孝一社長は「新生エドウインの世界観を見せる挑戦の場所。顧客の裾野を広げ、販売増につなげていきたい」と話した。(石橋亮介)

502とはずがたり:2016/12/01(木) 01:23:10
エドウイン、原宿に再進出 経営再建、直営店で品質PR
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/ASJCX4GJDJCXULFA00N.html
11月29日 05:23朝日新聞

エドウイン、原宿に再進出 経営再建、直営店で品質PR
29日に開店するエドウインの新店舗「EDWIN TOKYO HARAJUKU」の2階売り場。日本風の内装を採り入れ、外国人客も楽しめる空間にしている=東京都渋谷区、同社提供
(朝日新聞)
 ジーンズ大手のエドウインは、東京・原宿に直営店「EDWIN TOKYO HARAJUKU(エドウイン・トーキョー・ハラジュク)」を29日に開く。若者向けファッションの中心地、原宿に約3年ぶりに再進出する。経営危機から立ち直った新たなエドウインの拠点として、国産ジーンズの品質をアピールする。

 28日、報道陣らに公開された。新店舗は2階建てで売り場面積は約96平方メートル。これまでロンドン、パリ、ミラノの直営店のみで扱ってきたモデルや、汚したり破ったりした原宿の店舗限定品など、国産ジーンズを中心に扱う。店内も「和」をテーマにしたつくりで、内装には着物を掛ける道具などを現代風にアレンジして使っている。原宿を訪れる多くの外国人客に「EDWIN」ブランドを知ってもらう狙いだ。

 エドウインは、資産運用の失敗で数百億円の損失を出し、2013年に私的整理の事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)の利用を申請。14年に大口取引先の伊藤忠商事が約300億円を投じて子会社化した。伊藤忠の支援で再建が一段落したとして、13年に一度店を閉めた原宿に再進出することを決めた。エドウインの中分孝一社長は「新生エドウインの世界観を見せる挑戦の場所。顧客の裾野を広げ、販売増につなげていきたい」と話した。(石橋亮介)

503とはずがたり:2016/12/03(土) 21:39:28
低迷g.u.が好調GUになれた理由 快進撃の背景
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20161203/zuuonline_130454.html
ZUU Online 2016年12月3日 10時13分 (2016年12月3日 17時13分 更新)

一時期、業績が低迷していたアパレルブランド「GU(ジーユー)」の快進撃が続いている。なぜ突如、誰もが注目するような業績上昇がはじまったのか。

■そもそも「GU(ジーユー)」とは

現在は株式会社ジーユーとして営業しており、「ユニクロ」ブランドで有名なファーストリテイリング <9983> の完全子会社だ。ブランド設立時は「ファーストリテイリング」と「ダイエー」が業務提携を行い、当時より(ファーストリテイリング社の)主力ブランドであったユニクロの成功ノウハウを活用・応用し、ユニクロより低価格な新ブランドを作ろう、という試みの元に2006年に立ち上げられた。

このコンセプトの元、ブランド発足同年の10月13日に千葉県市川市にて運営を行っていたダイエー南行徳店に1号店をオープン、その後潤滑な資産を背景に年間50店舗の出店を行ったが苦戦し、翌年の2007年8月末に迎えた初回決算では当初予定していた売上高に対して達成率は3分の1程度という低調でスタートを切った。

その後、経営計画などの変更を行い、2013年次「全国で約200店舗の展開」、さらには2012前年同期比20%増を達成し、その後も好調な業績推移を続け、今日に至る。

■転換点となった「2013年」以前に何が起こったのか?

想定売上が3分の1程度という状況から一転、売り上げが連続して上昇しはじめたのが2012-2013年度だ。その「決算」と、下地となった2007年以降の経営方針変更を分析するとその構図が見えてくる。この時期に行った最も大きな経営戦略の転換内容が「中途半端なブランド方針からの脱却」だ。

低価格戦略という方針上、ジーユーブランド設立時はOEMと呼ばれる「他社ブランド(もしくは他社ブランド名)で製造を行う」方針で商品を開発・展開していた。製造コストを抑え、かつ「商品に多様性」を持たせるのが目的で利用されるOEMであるが、使い方を誤れば「独自ブランドではなく、ただの寄せ集め小売店」であると判断されてしまうリスクがあり、初期段階の「ジーユー」はまさにこれが原因で売り上げが低迷していた。

そこでSPAと呼ばれる「企画・製造・小売を全て一括して行う」という方針転換に舵を切った。一朝一夕に「マイナスイメージが付いたブランド」を復活させるのは容易ではないが、このSPA方針への切り替えが後の快進撃を演出する下地となった。

方針転換を行い、企画の試行錯誤を繰返しつつ迎えた2009年、ジーユーブランドにとって初の大ヒットを迎えたのが980円ジーンズだ。当時の日経MJヒット商品番付にもこの商品が掲載され、その前年2008年の9月に世界的な不況と金融危機をもたらしたリーマンショックが発生したという景気的背景もあり、爆発的にヒットした。

勢いをそのままに2011年秋、女性向けブランド「be a girl」を新たに女性向けに企画、これが後のブランドの柱となり、その後メディア戦略などを行う事で今日の快進撃につながっている。2013年には、ブランドの表記も「g.u.」から「GU」に変更している。

■快進撃の現在と今後

これらより見えてくるのは「ターゲットを絞った企画」と「低価格自社ブランド」という2つのテーマだ。

まずターゲットを絞った企画という点に関しては、親会社であるユニクロブランドで培ったノウハウがあるため、問題ないと思われる。データの蓄積量およびそれを元にした企画力に確かな下地があるためだ。

また低価格自社ブランドという点も現在の景気時勢にあっており、それが快進撃を下支えしている。現在はアベノミクスによる金融方面からの景気テコ入れとインフレ誘導を目指しているため一見逆風に見える。だが「物価上昇の期間設定を無期限にする」という“事実上のギブアップ宣言”により、この方針は上手く言っていないことが示されている。当面、賃金の低空飛行とそれに伴う低価格商品の強い購買は続くだろう。

今回断っておきたいのはGUの快進撃は決して単年の一過性による要素によってもたらされた結果でなく、確かな下積みと経営戦略を元に、コツコツとなしとげられたものであるということである。今後の動向に注視していきたい。

土居 亮規(AFP、バタフライファイナンシャルパートナーズ)

504荷主研究者:2016/12/04(日) 20:50:48

http://www.sankeibiz.jp/business/news/161122/bsc1611220500002-n1.htm
2016.11.22 05:00 Fuji Sankei Business i.
包装フィルム海外生産強化 繊維企業、世界販売拡大へ事業多角化

食品や飲料の包装フィルムを製造するグンゼ守山工場=滋賀県守山市【拡大】

 繊維企業が事業の多角化に向け、食品や飲料の包装フィルムの生産を海外で強化している。合成繊維の紡糸で培った樹脂加工技術を応用し、成長が見込まれるアジアなど世界で販売拡大を目指す。

 食品包装用のナイロンフィルムで世界トップレベルのシェアを持つユニチカは、今春インドネシアの工場を増強し、フィルムの生産能力を従来の約1.8倍に引き上げた。繊維事業の採算が悪化し経営再建中だが、高収益が見込める分野に集中し、多角化を急ぐ。

 日本国内でも食品の酸化を防ぐ高機能のフィルム開発で他社をリード。高齢化や共働き世帯の増加により、調理が簡単で便利なレトルトパウチ食品向けフィルムが好調だ。「重量のある瓶や缶ではなくフィルムを使った軟包装が今後世界的に主流となる」と担当者。欧州や米国での展開へ意気込む。

 グンゼは米カンザス州で飲料や洗剤のラベル用フィルムを製造する工場を昨年増設し、北米や中南米での販売を強化している。日本の国内市場は横ばいだが、米国市場は年約7%増のペースで伸びているという。東南アジアでの販売も本格化してきた。グンゼの佐口敏康取締役は「包装材はすぐに捨てられるため必要悪とも言える。さらなるグローバル展開に向け、減量化や環境対応製品の低コスト化が急務だ」と話す。

 東洋紡は東南アジアでの工場新設を検討中だ。高額な製造ラインが必要で採算性の見極めには慎重だが、奥尚郎パッケージング拡大戦略部長は「人口減少で国内市場は明るくない。やはり海外に出て行かないといけない」と力を込めた。

505とはずがたり:2016/12/15(木) 08:08:04
ユニクロに1年潜入取材してみた!
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6837
2016.11.30 16:02

「ユニクロ帝国の光と影」の著者でジャーナリストの横田増生氏が、昨年10月から現在まで、1年にわたってユニクロに潜入取材を行った。

 横田氏は、2011年に「ユニクロ帝国の光と影」を出版した。ユニクロは店長や委託工場での長時間労働の記述が名誉毀損に当たるとして、版元の文藝春秋に2億2000万円の損害賠償を求めて提訴した。しかし、東京地裁、東京高裁、最高裁でユニクロは敗訴。

日本を代表する衣料品ブランド「ユニクロ」
 判決確定後、横田氏は決算会見への参加を希望したが、ユニクロは横田氏の書いた別の記事を理由に取材を拒否。また、ユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正社長は、ブラック企業批判について、雑誌で次のように語っていた。

<悪口を言っているのは僕と会ったことがない人がほとんど。会社見学をしてもらって、あるいは社員やアルバイトとしてうちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたいですね>(「プレジデント」2015年3月2日号)

 そこで、横田氏は、法律に則って名字を変え、「横田増生」をペンネームとした上で、昨年10月からユニクロでアルバイトを始め、現在は新宿の超大型店「ビックロ」で勤務している。

 3店舗、総計800時間を超える横田氏の勤務からは、社員たちのサービス残業や人手不足、創業感謝祭(11月23〜29日)の過酷な勤務の実態が浮かび上がる。

 横田氏の取材レポートは、12月1日発売の「週刊文春」に掲載される。

ユニクロ潜入記者 横田氏解雇される
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6861
2016.12.07 16:02

名字を変えてユニクロの3店舗で勤務
 ユニクロでアルバイトとして働いていたジャーナリストの横田増生氏が、12月3日解雇を通告された。横田氏は、昨年10月からアルバイトとして勤務し、12月1日発売の「週刊文春」でルポ「ユニクロ潜入一年」を発表していた。

 この日の14時前、シフトに入っていた横田氏は、いつも通り新宿の「ビックロ」に出勤。ユニクロの人事部長から解雇を通知された。記事の寄稿が就業規則に抵触し、同社の信用を著しく傷つけたとの理由だったという

 横田氏は、記事に間違いがあるのかを確認したところ、人事部長は「中身の吟味はしていない」とし、懲戒解雇ではないとも説明した。

横田氏の『ユニクロ帝国の光と影』を名誉毀損としてユニクロは訴えたが敗訴
「週刊文春」は、横田氏の解雇理由の確認や記事に対する見解を、ユニクロを運営するファーストリテイリングに求めたが、「お答えすることはありません」(広報部)との回答だった。

 解雇に至る詳細な経緯を含めた横田氏の取材レポートは、12月8日発売の「週刊文春」に掲載される。

507とはずがたり:2016/12/27(火) 13:04:37
こっちにも。

3765 自分:とはずがたり[] 投稿日:2016/12/27(火) 13:04:08
途上国じゃないんだしさあ。。懲戒免職ものだ。

数字使い回し、取引量かさ上げ…繊維統計廃止
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20161226-567-OYT1T50122.html
07:22読売新聞

 経済産業省は26日、繊維原料や糸の国内取引量などを集計した「繊維流通統計調査」で、統計の担当者が過去の数字を使い回す不正があったと発表した。

 国内の繊維市場は縮小が続いており、過去の数字を使い回すことで統計上の取引量は実際よりもかさ上げされていた。同省は信頼性の低下は避けられないと判断し、この統計を廃止した。責任者の処分を検討する。

 26日に記者会見した経産省の風木淳参事官は、「信頼性を損なう重大な問題だ」と述べ、陳謝した。

 経産省は毎月、繊維の卸会社に取引実態を尋ねて統計を作成している。その際、回答をすでにやめた卸会社の過去の数値を、現在の実績として使い回していた。不正は少なくとも2012年3月から4年7か月分にわたり行われた。それ以前のデータにも不審点があるが、検証できなかったという。

508とはずがたり:2017/01/09(月) 18:23:12
バーバリーなき三陽商会、業績不振の深刻度
今できる最大の改革が「社長退任」なのか
http://toyokeizai.net/articles/-/150250?utm_source=goo&amp;utm_medium=http&amp;utm_campaign=link_back&amp;utm_content=related
菊地 悠人 :東洋経済 記者 2016年12月18日

バーバリーを失った三陽商会にとって、苦境を打破するための答えは社長の退任だったのだろうか。12月16日、同社は社長交代を発表。2017年1月1日付けで、現社長の杉浦昌彦氏の後任に取締役兼常務執行役員の岩田功氏が就く。

三陽商会は1965年に輸入販売を開始して以来、バーバリー社と50年以上親密な関係を築いてきた。ただ、世界中で統一ブランド展開を進める方針に舵を切ったバーバリー社の意向により、2015年6月末をもってライセンス契約が終了した。昨年の駆け込み需要もなくなった今年(2016年1〜9月期の第3四半期累計)の業績は、売上高が478億円(前年同期比35%減)、83億円の大幅な営業赤字に陥っている。

バーバリーの後継ブランドが苦戦

同社は2018年までの中期経営計画をいったん取り下げ、改めて10月に発表する予定だった。だが、想定以上の業績不振を受けて、新計画の発表時期を2017年2月に延期。この12月には進捗状況を説明する予定だったが、そこで発表した最大の改革は杉浦社長の退任だった。ある関係者は、「これじゃあ敵前逃亡。新しいビジネスモデルを確立できなかったことが問題だ」と手厳しい。

直近の11月の商況を見ると、売り場減少の影響で全体売り上げ15%減、既存事業でも2%減と前年同月を下回っている。バーバリーの後継ブランドとして、売り場を引き継いだ「マッキントッシュ・ロンドン」はなんとか前年を上回っているが、「マッキントッシュ・フィロソフィー」と合わせたマッキントッシュ事業全体で2%増にとどまるなど力強さに欠ける印象だ。

昨年は店舗入れ替えの混乱などでハードルが下がっていただけに、今年はもっと上を狙えたはず。今回の説明会でも、「マッキントッシュ・ロンドン」が厳しい状況にあることを、社長就任予定の岩田氏も認めている。

「260の売り場のうち効率の上がらない店はテコ入れをする。コートに頼る冬型の商品施策になりがちだが立て直しに注力する」(岩田氏)。まず2017年春夏シーズンから一部商品で1割以上値下げに踏み切る方針だ。

また、今後は百貨店以外の新たな販路の拡大、ECを活用したデジタル化を推進していく。岩田氏は1982年に入社後、主に経営企画畑を歩み、2008年にはウェブビジネス推進室長に就任。同社が展開するECサイト「SANYO iStore」の生みの親でもある。EC事業の売上高は40億円規模と、全体売り上げに占める比率は5%超でまだ小さいが、「会員数を増やしながら100億円、150億円とEC事業を伸ばしていきたい」(岩田氏)と言う。

来年度の黒字化も不透明

もっとも足元の業績は非常に厳しい。会社側は2016年12月期の売上高を700億円(前年比28.1%減)、68億円の大幅営業赤字を想定しているが、さらに赤字が膨らむ可能性もある。競合のアパレルメーカーのオンワードやレナウンも百貨店向けの販売は前年割れが続く中、コートなど単価の高い重衣料が売れる書き入れ時の12月にどこまで拡販できるかは不透明だ。

また来年度に関しても、今年の10月に全社員の2割に当る約250名の希望退職を実施したことから人件費負担は減るものの、売り上げの減少が止まらなければ黒字化は難航しそうだ。

2月に発表予定の新中期経営計画の策定にあたっては、現在、若手のリーダーや現場社員が中心となって推し進めているという。新体制の下で、黒字化に向けて具体的な成長戦略を描けるだろうか。

509荷主研究者:2017/01/22(日) 17:17:15

http://www.sankeibiz.jp/business/news/170111/bsc1701110500003-n1.htm
2017.1.11 05:00 Fuji Sankei Business i.
三菱ケミ、米でSGL炭素繊維工場買収

 三菱ケミカルホールディングスは10日、ドイツの素材メーカー大手のSGLグループが米国に持つ炭素繊維の工場を買収すると発表した。自動車や風力発電機向けの需要拡大に対応するのが狙いで、4月までに買収を完了する。

 買収するのはSGLのワイオミング州にある工場。生産設備や約50人の従業員を引き継ぎ、年間1000トンの生産能力を獲得する。傘下の三菱レイヨンの米子会社を通じて買収し、金額は数十億円規模になる見通し。

 軽くて丈夫な炭素繊維の需要は、風力発電の風車や自動車部品向けを中心に増えており、三菱ケミカルは生産能力の増強を打ち出している。今回の買収とは別に現在、日本と米国の製造拠点を合わせると年間1万100トンの生産能力を、2017年中に年間1万3300トンに拡大する方針だ。

511荷主研究者:2017/02/12(日) 11:41:33

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00414662
2017/1/25 05:00 日刊工業新聞
深層断面/汎用炭素繊維の「ラージトウ」急拡大-東レ・三菱レイヨンなど増産・投資

 「ラージトウ(LT)」と呼ばれる汎用の炭素繊維を巡り、東レや三菱レイヨンの動きが活発化している。LTは上位品のレギュラートウ(RT)と比べ、物性は劣るものの低価格で、コスト要求が厳しい産業用途を中心に需要が急拡大する。ロケットや航空機などに使われる高機能のRTが伸び悩む中、拡大が続く炭素繊維市場をけん引する。各社はLTの増産や加工会社の設立を活発化。有望市場への投資が熱を帯びている。(小野里裕一)

三菱レイヨンのLT「P330」(左)。(右)はRT

産業向け低価格強み/加工技術の高度化カギ

■自動車分野にも商機
 「産業用途を中心にLT需要の拡大は目覚ましいものがある。今後は燃費改善を進める自動車分野にもLTが本格的に使われ出すと見ており、この商機は逃せない」。炭素繊維生産首位、東レの日覚昭広社長はこう強調し、LT生産拠点の大規模な増強を公言する。

 LTはRTと比べ、原糸製造や焼成工程の設備当たりの生産性が高く、専用設備を必要としないため、低価格で販売できる。大部分のLTはRTの半値程度で、風力発電装置用のブレード(羽根)や圧力容器などコスト要求が厳しい産業用途で廉価のLTが需要を大きく伸ばす。

 もともと東レは米航空機大手ボーイングと1兆円を超える炭素繊維複合材料の供給契約を結ぶなど、物性の高いRTのみで事業展開し、東レブランドを育成してきた。しかし、産業用途の炭素繊維が急拡大するのを前に、一線を画してきたLT製造会社を買収し、汎用品にまで商材を広げる戦略へと事業方針を転換した。

 同社が生産規模拡大を急ぐのは、2013年に580億円で傘下に収めた米ゾルテック(ミズーリ州)。東レグループで唯一、LTを生産する。今の生産能力は年1万5500トンで全量がLT。これを20年までに2万6000トンに増やす計画だ。投資額への言及は避けるが、一連の増産にかかる投資額は数百億円規模に積み上がると見られる。

 二つの生産拠点のうちメキシコ工場(ハリスコ州)は、炭素繊維製造の下流工程である焼成設備を増強し、年2500トンだった生産能力を16年3月までに同5000トンに引き上げた。早期の追加投資を検討していると見られ、焼成設備新設に着手する可能性が高い。

LTは風力発電装置のブレードなどに使われ、需要が急拡大している(イメージ)

■生産拡大へ設備増強
 ハンガリー工場(コマーロムエステルゴム県)はブレード需要が伸びる欧州市場への重要拠点だ。加えて欧州自動車メーカーは部品の軽量化に寄与する炭素繊維複合材料の採用に積極的で、低価格のLTへの興味は高い。今の生産能力は年1万500トン。当面はメキシコへの投資が中心となるが、ハンガリー工場も拡張余地があり、焼成設備の増強を中心に追加投資を検討すると見られる。

 「LTの生産拡大への投資は続ける。将来はLTが主力になるのではないか」。炭素繊維生産3位の三菱レイヨンを傘下に持つ三菱ケミカルホールディングス(HD)の越智仁社長はこのような展望を明かす。20年までに炭素繊維複合材料事業で売上高1000億円(15年度は561億円)を目指しており、その中核にLTを据え、大口需要を取り込む戦略だ。

 LTの増強を進めるのは同社最大拠点、大竹事業所(広島県大竹市)。今の生産能力は年2700トン。既存設備の改良で投資額を20億円に抑え、17年9月までに44%増の同3900トンに引き上げる。同事業所は石炭火力発電設備を持ちユーティリティーコストを抑えた操業が最大の強みで、アジアや欧州市場向けLTの供給基地とする計画だ。

 また、1月に独素材大手SGLグループが米国に持つ炭素繊維工場(ワイオミング州)の買収を決めたが、この拠点でもLTを生産する計画を温める。工場の取得額は10億―15億円。追加投資を検討することも示唆しており、この工場が持たない原糸の生産設備に踏み切れば、投資額は100億円を超える。

 三菱レイヨンは実際の需要家に近い炭素繊維加工会社の買収や設立にも積極的だ。風力発電用ブレードに使用する炭素繊維複合材料積層板の製造会社を16年秋にデンマークに立ち上げた。基材にはLTを使い、洋上発電の普及を追い風に販売を伸ばす。

512荷主研究者:2017/02/12(日) 11:42:20
>>511-512 続き

■耐久性向上急ピッチ
 炭素繊維の商業生産が始まったのは1970年代。ゴルフクラブシャフトやテニスラケット、釣りざおなどのスポーツ・レジャー分野の用途開発が先行し、後に最大需要家となる航空機分野が炭素繊維の本格採用を始めたのは90年以降だ。

 市場成長を支えてきた航空機需要に変化が現れたのは15年後半。機体メーカーなどが、RTを使う炭素繊維中間加工品の在庫調整に入り、需要の落ち込みが際立っている。

 日系企業はLTの強度や耐久性の向上、取り扱い性の改善を急ピッチで進める。価格だけでは炭素繊維市場でも攻勢を強める中国に早晩追い付かれるとの危機感が強いからだ。低価格のLTでも加工技術を高度化し、新たな勢力が追随できない水準まで物性を高められるかが、“牙城”を守るカギを握る。

■RTは航空機向け、LTは風力発電関連
 炭素繊維は原料のポリアクリロニトリル(PAN)繊維やコールタールピッチ繊維を不活性雰囲気下で焼成し、炭素以外の元素を離脱させた無機繊維。比重は鉄の4分の1で、強度は10倍。寸法安定性が高く、耐熱性や耐薬品性に優れている。

 通常はエポキシなどの合成樹脂と組み合わせ、複合材料として使用する。構造制御が比較的容易なPAN系が生産の大部分を占める。

 PAN系の単一繊維の太さは5マイクロ―7マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。この単一繊維の束をフィラメントとし、1000―数万本のフィラメントの束をトウと呼ぶ。フィラメント数が2万4000本以下をレギュラートウ、4万本以上をラージトウと区分する。

 力学的に優れるRTは航空機などに使われ、品質は劣るものの、低価格で汎用のLTは風力発電用ブレードや圧力容器、土木資材などの需要が拡大している。

 現在、炭素繊維需要量は年6万―7万トンで、うち25%程度の1万5000トン―同2万トンがLT需要だ。20年の炭素繊維の全体需要は倍増し、同14万トン台に乗る観測。LT需要は市場成長率を超える伸びを見せ、全体の50%となる同7万トンに拡大する見通し。

(2017/1/25 05:00)

513荷主研究者:2017/02/12(日) 11:51:11

http://yamagata-np.jp/news/201701/27/kj_2017012700680.php
2017年01月27日15:03 山形新聞
酒田・松岡、新工場4月稼働へ 航空機内装品を製造

4月の全面稼働を目指している松岡の新工場=酒田市

 航空機内装品製造などの松岡(酒田市、氏家昇一社長)は、4月の全面稼働を目指し、本社敷地内に新工場の建設を進めている。2015年9月に工場など5棟を焼失した跡地。主力の航空機内装品などの製造工場で、将来の増産に対応できるスペースも備える。稼働後の生産能力は1〜2割伸びる。

 同社は、高級生糸生産で知られ、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)の製糸場と同じ1972(昭和47)年製の自動繰り糸機が稼働している。15年の火災では自動繰り糸機への被害はなかったものの、繭の乾燥や、ギャレー=旅客機用厨房(ちゅうぼう)設備=など現在主力の航空機内装品を製造していた5棟が焼失した。

 新工場は軽量鉄骨造り平屋。延べ床面積は約1200平方メートル。同社が2006年に航空機事業に参入して以降、同分野の受注は増加傾向で、既存工場が手狭になっていたという。新工場は、生産設備の配置換えで作業を効率化すると同時に、将来の増産に備える目的で昨年9月に着工した。

 今月31日に建物の引き渡しを受け、全面稼働する4月までに26台の機械を配置する。氏家社長は「さらなる品質管理の向上に努めたい」と話した。

514とはずがたり:2017/02/19(日) 21:04:50
衣料店が「オールドネイビー」跡地を狙う理由
東洋経済オンライン 2/18(土) 6:00配信
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1146061388/3292-3293

GAPが「オールドネイビー」を全店閉じるワケ
2017年1月末までに国内53店を閉鎖
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1146061388/3293-3294
菊地 悠人 :東洋経済 記者 2016年09月12日

516荷主研究者:2017/02/26(日) 18:16:16
>>515
http://www.sankeibiz.jp/business/news/170223/bsc1702230500011-n1.htm
2017.2.23 06:14 Fuji Sankei Business i.
東レ、FCV向け炭素繊維部材増産 50億円以上かけ愛媛に新設備

 東レは22日、愛媛工場(愛媛県松前町)で燃料電池向けの炭素繊維部材を生産すると発表した。50億円以上をかけ、炭素繊維をシート状にした「カーボンペーパー」の新設備を導入、電極の材料として2018年5月から生産する。燃料電池車(FCV)の普及に対応するのが狙い。

 東レは現在、滋賀事業場(滋賀県大津市)でカーボンペーパーを少量生産し、トヨタ自動車が14年12月に発売した「ミライ」などのFCVに採用されている。

 国内外の自動車メーカーが20年ごろにFCVの新モデル投入を予定するなか、需要がさらに増えるとみて本格量産に乗り出す。今回導入する設備は、滋賀事業場の約5倍の生産能力を持つという。

 この日は、ほかにも炭素繊維事業の強化策を発表。約100億円をかけ、米国子会社がメキシコで運営する工場の能力を年産1万トン強に倍増させるほか、米サウスカロライナ州で17年の完成を予定する新工場についても、年内に追加増強を判断することを明らかにした。

 同社は21日にも石川工場(石川県能美市)で、テープ状に細長くした炭素繊維複合材を、米ボーイングの中型旅客機「787」向けに生産開始している。従来のシート状の部材に比べて複雑な形状に対応しやすく、使用の無駄を減らせるとして、まずは胴体を製造する川崎重工業に納める方針だ。

518荷主研究者:2017/03/12(日) 18:55:07

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00417628?isReadConfirmed=true
2017/2/17 05:00 日刊工業新聞
帝人、セパレーター7割増強 車載用参入にらみ先行投資

 帝人はリチウムイオン二次電池(LIB)用セパレーター(絶縁材)の生産能力を現状比約70%引き上げる。韓国のセパレーター製造子会で生産設備を増設し、生産能力を現在の年3600万平方メートルから同6000平方メートルに拡大する方針。車載用LIB向けセパレーターに参入するには先行した設備投資が必要だと判断した。早期に最終決定し、2017年中の稼働を目指す。投資額は30億円前後と見られる。

 セパレーターの製造拠点、韓国牙山市の子会社に年産2000万平方メートルの製造ラインを1本増設する。2本ある既存の製造ラインも改修し、それぞれの生産能力を10%程度引き上げる。

 帝人はフィルム事業などで蓄積した塗工技術を活用し、12年にLIB用セパレーター事業に参入。ポリエチレン(PE)基材にフッ素系化合物を塗工したセパレーター「リエルソート」を韓国1拠点で生産する。

 従来はスマートフォンやパソコンなどに搭載する民生用LIB向けに販売していたが、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の増大をにらみ、車載用LIB向けの生産に乗り出す方針を決めた。先行して生産能力を拡大し、20年までに車載用LIB向けの採用を目指す。

 同社は新しい中期経営計画が始まる17年度から3年間で設備投資に1500億円を充て、成長事業の炭素繊維複合材料やセパレーターへの投資を厚くすることを表明していた。

(2017/2/17 05:00)

521とはずがたり:2017/03/16(木) 22:42:40
ニュースを斬る
もう隠しません。ユニクロが工場リスト公開
ファストリも乗る「サステナビリティー」の大潮流
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/022800591/?rt=nocnt
大竹 剛
2017年3月1日(水)

522とはずがたり:2017/03/16(木) 23:03:03

アパレル業界「脱中国」加速 人件費倍増が引き金、東南アジアのライバル国が台頭
http://www.iza.ne.jp/kiji/economy/news/170221/ecn17022108000001-n1.html
2017.2.21 08:00

 アパレル業界で世界の工場として大きな存在感を示したきた中国が、技術力をつけたベトナムやミャンマーといった東南アジア諸国に追い上げられている。5年ほど前に約8割を占めていた日本への中国からの衣料品の輸入額シェアは現在60%台と急減、米国の輸入シェアは30%台にまで低下したことが大和総研のレポートで明らかになった。かねてより指摘されていた繊維製造の「脱中国」の動きが、データ上も裏付けられた形だ。

 米国は2010年をピークに減少

 生産コストの低さを武器に海外から企業を呼び込み、成長をとげてきた中国。しかし、アパレル業界では、その勢いに陰りが見える。

 大和総研が12月初旬に公表したレポートによると、2010年の日本への中国からの輸入シェアは80・5%を占め、圧倒的な強さを誇っていた。しかし、翌11年以降、急激にシェアが落ち、14年は66・8%にまで縮小した。

 これに対して、シェアの大きく伸ばしていたのがベトナム。脱中国のシフト先の筆頭格に位置付けられる。

 日本のベトナムからの衣料品の輸入シェアは10年の5・9%から14年は10・1%に伸び、この5年間で4・2ポイントも拡大した。

 ほかの東南アジアでもシェアを広げ、ミャンマーが2・3%、インドネシア2・2%、カンボジア1・6%、バングラデシュは1・6%とそれぞれ伸びた。これら5カ国だけでも日本の衣類輸入の22%のシェアを占めるようになった。

 中国からの衣料品の輸入シェアの低下は、世界最大の市場である米国でも同様だ。

 右肩上がりに伸びていた米国での中国からの衣料品の輸入シェアは10年の40・9%ピークに減少へと転じ、14年は37・9%に低下した。逆に約10年前には4%にも満たなかったベトナムのシェアは、14年には11%にまで上昇した。

 人件費が5年で約2倍

 「生産拠点としての中国の魅力が低下している。この傾向は当面は変わらないだろう」。大和総研の中村昌宏シニアコンサルタントはこう分析する。

 中国でのアパレル生産に変調をもたらした直接の引き金は、同国の人件費の高騰にほかならない。

 工場などが集積する中国・深センでは、1カ月あたりの労務コスト(基本給、社会保障費など含む)が11年度に500ドル(6万1000円)を突破。14年度調査は約700ドル(約8万6000円)にのぼった。上昇幅は過去5年で約2倍にのぼる。

 一方、ベトナムのハノイは、1カ月あたり247ドル(14年度)と深センの半分程度。ミャンマーのヤンゴンで172ドル、カンボジアのプノンペンで157ドルと今の中国に比べれば、人件費は格段に安い。しかも、中国に後れをとっていた生産性も技術移転によって向上し、企業の東南アジア進出を促している。

労働争議は急増

 今後、中国での生産動向はどうなるのか。景気が減速すれば、労働コストが低下して、また生産が盛り返すはずだが、現実は理屈通りにはいかない可能性が強い。中国での労働争議は目に見えて増え、労使協調が極めて困難な状況に陥っているためだ。

 香港に拠点を置く「中国労工通訊(中国労働者通信)」によると、2015年に中国本土で発生したストライキや抗議活動は、2300件にのぼり、すでに昨年よりも約1000件近く上回っている。11月は月間件数としては過去最大の301件に達したという。米ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が伝えた。

 中国当局が発表した11月の景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)は49・6で、好不況の判断の節目である50を4カ月連続で割り込んだ。中国政府は昨年11月以来、6度の利下げや公共投資などの景気対策を踏み切ったが、効果は十分に出ず、中国国内の需要が大きく減退していることが伺える。

 ベトナムやミャンマーなど「チャイナ+ワン」とみなされるライバル国での投資過熱に伴う労務コストの急騰などの“敵失”がない限り、中国への回帰は望めそうにない。


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