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女子会板/2
21
:
SAKURA
:2012/11/01(木) 21:44:14 ID:jH5uEFzM
トキ様 へ
観覧者の皆様 へ
こんばんは…・・・ロ−マ字(大文字)の【SAKURA】で〜〜〜す。
http://jbbs.livedoor.jp/study/11346/
#10 【 女子会 板(No1) 】
>>1951
>>1952
>>1954
>>1955
>>1956
>>1957
>>1973
>>1994
>>1995
【女子会 板】投稿の続きです・…。
>>4
>>5
>>14
>>20
>>【女子会 板/2】投稿の続きです…。
■ 第二章 『 アッパ−・ミドル・クラスのト−ス家へ嫁に入る 』…
To England
――――― 豆と卵の日々 ―――――
ロンドンのヒ−スロ−空港におりたったとき、私のポケットの中にはたった2000
円。文字通り「身ひとつ」で、クリスの胸に飛び込んだかたちだった。そのときの私は、
クリスに会える、クリスト暮らせるんだ、という思いだけで、もう、胸がはち切れそう。
そんな私を、クリスも両腕でしっかりと抱きとめてくれた。ほんの一週間離れていただけ
なのに、お互いの切なさは言いようのないくらいにつのっていたのだ。
こうしてクリスとの生活が始まったわけだけれど、当時、クリスも離婚したばかりで、
前の奥さんへの慰謝料やら、子どもの養育費やらほとんど一文無しという状態。その日
から食べるのにも困るといった有り様だった。いまでもはっきり覚えているのは、クリス
と暮らしはじめて最初に食べたものが、スクランブル・エッグだったこと。庭で積んだ
タラゴンときざんだガ−リックを入れてクリスが作ってくれたっけ。
思えば、東京にいるときは、世界中の料理をリ−ズナブルな値段で思いのままに楽しめ
た。毎日のように、友人たちとおしゃべりしながらおいしいものを食べ歩いていたし、パ
−トナ−の加藤さんはフランス料理もイタリア料理もお手のものだから、家でも本格的な
料理を好きなだけ食べさせていただきました、って感じだったわけ。
そんなお気軽でリッチな生活から一転、くる日もくる日も「レンタル」という、ベタッ
とした平たい乾燥豆をもどしたサラダと卵料理の繰り返し、そう、半年ぐらいそんな日々
が続いたんじゃないだろうか。変わらなかったのは、私は料理せず、相手の男性が作っ
くれた、ということ。クリスが豆と卵に取り組んでいる間、私はマントルピ−ス用のコ
−クスを庭に取りに行ったりした。夫婦の役割の逆転! まったく性懲りなく、私った
ら、日本でもイギリスでも同じようなことをしているわけである。
でも、なんでだろう? マントルピ−スの前で、2人毛布にくるまって食べた「レンタ
ル」は、バッカみたいにおいしかったなぁ。加藤さんとの生活はとても恵まれていたし、
クリスとも後には、それよりエキサイティングで変化に富んだダイナミックな生活をした。
なのに、ふりかえってみると、お金も物もないあのころが一番幸せを感じていたように思
う。やっぱり、精神的に満たされていた、ということなのだろうか。
(つづく)
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