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女子会板/2

22SAKURA:2012/11/01(木) 21:52:56 ID:jH5uEFzM
トキ様 へ
観覧者の皆様 へ
こんばんは…・・・ロ−マ字(大文字)の【SAKURA】で〜〜〜す。
http://jbbs.livedoor.jp/study/11346/#10 【 女子会 板(No1) 】  
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>>4>>5>>14>>20>>21>>【女子会 板/2】投稿の続きです…。

■ 第二章 『 アッパ−・ミドル・クラスのト−ス家へ嫁に入る 』…
     To  England
  ―――――  イギリスの女性はしっかりもの  ―――――  

ウキウキの新婚生活をはじめたクリスの家は、それ自体はとても立派なのだけれど、家
具というものが見あたらない。窓にはカ−テンもなく、床にはカ−ペットすらしかれてい
ない。あらま、どうしましょう、という状態だった。というのは、別れた奥さんが、根こ
そぎ持っていってしまったからなのだ。電灯のカサはもちろん、電球まで持っていったと
いう徹底ぶり。ここまでやれば、アッパレというほかない。私など「イギリスの女の人は
しっかりしているな」と感心してしまうが、クリスはずいぶん怒っていたようだ。とくに、
銀食器については、頬を紅潮させてまくしたてた。

 イギリスでは、結婚する時、それぞれのファミリ−に代々伝わる銀食器を譲り受ける習
慣がある。これは私のファミリ−からきたもの、それはあなたのファミリ−からきたもの
という具合に、であるから、離婚する時には当然、自分のファミリ−から受け継いできた
ものは自分が引き取るものなのだ。にもかかわらず、クリスの別れた奥さんは、自分のフ
ァミリ−のものはもちろん、ト−マス家に受け継がれてきた銀食器までごっそり持って行
ったというのだ。クリスが憤慨するのもしごく当然ではある。

 しかし、イギリスの法律では子どもが3歳になるまでは、いかなるケ−スでも母親が子
どもを養育する権利があって、子どもと母親の生活費、住居まで父親が負担する義務があ
る。離婚した場合の男性の経済的負担は相当なものである。銀食器を持って行った前の奥
さんの行動もそんな背景があるから、なのだと思う。離婚した女性やその子どものケアは、
日本に比べるとずっと充実している国なのだ。

 いずれにせよ、私にとっては、何もない状態から新しい生活を始めることができてよか
ったと思っている。すべて一から覚えるという意味でも、新鮮で、すべてが楽しかった。

(つづく)


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