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スタッカート!

1名無しのAA書きさん:2015/02/20(金) 21:02:26
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                スタッカート!
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テーマソング
【Silent Siren】「KAKUMEI」MUSIC VIDEO FULL ver. 【サイレント サイレン】
ttps://www.youtube.com/watch?v=crGzlCuaTGg

                                             金曜:21:00

484名無しのAA書きさん:2018/12/23(日) 23:28:19


     ∧∧
    ミ,,゚o彡
    と V 0
     /  ,,つ
    (,/"  GOING TRIP!


そんなこんなで、なんだかんだで、今年一年もオシマイ。

今年は、短編書くぞモードで、投稿量が多めだったです。

自分は書かないモードと書くモードの差が激しく、浮き沈みが激しい割にはまだAAに拘っているとユー。

なんか、ついていくのは大変そうで、だから感想も少なめで、でも一握りでも読んでいる人いるのかな?

今年から密かにやってるゲームと本のしょーかいですが、amazonでチェックすると買ってる人、2、3人いるのかな? いや、たまたたかもしれないけど。

でも自分の好みって凄く狭いし、なんか歪んでるんで、参考になる人って他にいるんじゃないかな? って恐れ多く。

でも、読んでいる人いるんだなーって、ありがたいなーって。

ってって、来年はどうなるかわからないけど、AAや文章は好きなときに暇なときに書きたいときに、書けるだけって感じで。
ときどきどきどき。
あー、うん、趣味だからん。

お付き合いしていただいた方、自分は面倒くさい人ですけど、実りはもたらさない出会いだけど、また会えたらいいね! ね!

485名無しのAA書きさん:2018/12/25(火) 08:26:33
規制にかかったのでこちらへ。
またねしたのに、あっという間に帰って来る駄目さよ。
すげー自己満足の自分用感想文だし。
「作者の意図、なんじゃらほい」って、むしろ「俺が思った潮流だから世界の潮流なんだよ」って感じで。
すげー、ダメで、ほんと、なんで生きてんでしょ。自分。

486名無しのAA書きさん:2018/12/25(火) 08:27:35
堀下さゆり ふるさとサイレン

どんな人にもふるさとはあって
走り始めた大地があった
今日はあたしの こんな話を 話していいですか

今ふるさとは きっとはるもやの中
一面 花開くオオイヌノフグリが
上だけじゃなく下も見ること 教えてくれました

思い出すのは あのサイレン
犬の遠吠え誘う あの音が
夕日と共に消えてく
満たされてる それに生かされて

だから今もきっと今も 忘れないの もっとずっと
そして今日も夢に見るの
だけど今は帰れない

自分に自信なんて無くて
後ろ振り向くのが大好きで
それでも前を見ること出来てたね 今より上手に

だから今もきっと今も 忘れないの もっとずっと
そして今日も夢に見るの
だけど今は帰れない

だから今もきっと今も 忘れないよ もっとずっと
そして今日も夢に見るよ
泣き笑いで帰れる日

今でも忘れないよ
今でも忘れないよ
今でも忘れないよ
今でも忘れないよ

ぬかるんだ道 辿っていく
わざと足跡 残したままで
くすぐられるような 軽くなったような そんな気分で

487名無しのAA書きさん:2018/12/25(火) 08:30:49
1連

「大地があった」、自分は今はふるさとには居ないことを示す。
「話していいですか」 歌を歌う時、人はもっと強く主張しがちなもの。そこを、いいですか、と許可を得ようとするところに、どうしようもない卑屈にも似た弱さが出ている。
「どんな人にもあるこんな話」わたしの話はそのようなもの。
ただ、その卑屈さにはこれを歌うだけの覚悟というか、そういう誰にでもある話を語ることへの自信が透けて見える。それはアルバムの他の作にも書き留めないと消えていく感情を扱うのが多いことから。

2連
「オオイヌノフグリ」、フグリという言葉ね、卑猥ですよね。これを透き通った声で、切なく歌う。
音だけを聞けば下世話な印象は全くない。歌唱力が成せる技。
だが、何故、この言葉をわざわざチョイスしたのか。文字数だって他の花よりも多い。
それはイヌを次の犬の遠吠えと繋げたかっただけだろうか。

この言葉には、彼女の不器用さ、綺麗になりきれない、美しく想い出を飾り切れないその不器用さ。先の卑屈を感じるような。
と共に、オオイヌノフグリって、綺麗だよね。その名前を知らなければ、とても地味だけど、スミレのように青く咲き、春を告げる花は、田舎の郷愁にはぴったり。

その名と言うよりも実をとる態度というか、
その名をつけられたことへの悲哀(堀下さゆりって名前自体、ヒメサユリって花からつけられたんでしょ。それでも故郷の花にそれは使わない。だからこそ使えない)へのシンパシーは
「下も見ること教えてくれました」で、より際立つ。

「ふるさとサイレン」というタイトルから、上は憧れの東京、都会、大ドームツアー、とか。下は田舎のふるさととか、幼い夢破れた所とか。そこらへんも少し連想した。

3連
情景が浮かんでくる。感情があふれ出していく。この歌のハイライトだろう。

犬の遠吠えはオオイヌノフグリから、大地の底からうなるイメージを強くする。
サイレン、夕日、と、視点は先に述べられた上空、「上だけじゃなく下も」の「上」へと向かう。
それはやがて落ちていく夕日、木霊するサイレン、一日の終わり。と「下」へと消えていくもの。
だからそれに精一杯抵抗するかのような、下から天に呼応する犬の遠吠えが、それが消えていく、切なさが際立つ。

それでも「満たされてる」「生かされて」と繋げていく。
この郷愁や、終わってしまうものへの切なさは、確かに虚無だけではなく、胸を満たすもの。「生かされて」もわかる。
切ない、切ないと描写を繋げて、ここで消えてくものに肯定的な感性を置く。
その小さじ一杯の甘さは、かえって切なさを倍加したりもする。

488名無しのAA書きさん:2018/12/25(火) 08:33:29

4連

忘れない 帰れない の 結びの美しさよ。

忘れず。の自然に発生した感情。
帰らず。からの帰ることが出来ない。帰れず。その物理的、心理的障壁を感じる人工っぽさ。

それが、忘「れない」、帰「れない」と言葉では自然と並置され、音として流れるように聞こえてくる。
これは歌として音として聞くと、すごくすっと流れてくる箇所。
歌詞としての良さ。

5連

これだけ「後ろ振り向くのが大好きで」って自己否定や自虐に満ちたその心を、歌にするのって凄くない?
いやファッションで世の中、傷つけるとかじゃなくて、「俺は頑張るさー、あんたもがんばれ!系」が大勢を占める中。
もちろん、後ろを振り向くというのは「ふるさとサイレン」という歌そのものに突き刺さる。
これだけ過去を鮮やかに切り取るその感性と労力は、確かに「後ろ向き」だから出来ることだし、そのリリックの綺麗さを自分の弱さにまで追いつめてしまう。

その自己否定はここまでならいいんだよ。ここまでなら、うじうじモードの自分でも何とかいけそう。
だけど、その続きが。
「それでも前を見ること出来てたね 今より上手に」
その後ろにいる過去の自分が今よりも上手だった。この更なる自己否定と未来への淡い展望すらも、「後ろを振り向きながら」行われる。
この徹底した視点、沈み切れる気持ちって、何処から出るのだろう?

489名無しのAA書きさん:2018/12/25(火) 08:37:39
6連

4連の繰り返しと思いきや

7連で

「忘れないの」から「忘れないよ」に変化させる。
ここも先と同じく、NO、YOと言葉を自然とスムーズに変化させつつ。

「私語り」のそれこそ過去の色を濃くする「の」から、決意とこれからの未来の持続を示す「よ」へと変化させていく。

その「忘れないよ」の「よ」をリフレインする。
それこそ忘れまいと記憶に留めようとする心の動きが伝わる。
が同時に、切なさが溢れてくるリフレイン。

なのは直前の
「そして今日も夢に見るよ 泣き笑いで帰れる日」

泣き笑い。もちろん、泣くには感激系の感動と言うニュアンスはないだろう。何故、泣くか。
それはふるさとに帰るとはつまり。
都会での夢、東京でのライブやファン、ビッグになる展望、そういうものが破れる、
上への夢が消えたから「帰れる」、その下への昔馴染みの夢の帰還を意味する。
故郷への感傷の涙は、懐かしいだけではないだろう。悔し涙さえ浮かぶ。


ぬかるんだ道 辿っていく
わざと足跡 残したままで
くすぐられるような 軽くなったような そんな気分で

後ろばかり見ていた自分。少しだけ前を見ることが出来るようになった。相変わらず後ろの足跡を気にしながら。
「上だけじゃなく下も見ること 教えてくれました」
その成長の果てに、じっと見るのは足元のぬかるみ。
舗装された道でも、大通りに続く道でもなく、ただ減速していく感覚。
都会で掴めなくなっていく夢の先に進む道か、夢破れた果ての故郷への帰り道か、その道は。
「走り始めた大地があった」。ぬかるみでは、もう走れない。なんだこの切なさ。

軽くなったような そんな気分で

だけど、歩調は軽やかになる。
捨てていった重みがあるわけだ。それは都会へと抱いた夢だったり、そこで築いた人との交流や世界の広がりだったり、責任ある生き方だったり。
その分、軽くなって、前へと進める。

「くすぐられるような」に笑みが思わず内にこぼれるようなその気分(思いや気持ちじゃなくて気分と言うのが。かなり軽さを際立たせる)に、ほんのちょっとした重さの救いを求められるだろうか。

「泣き笑いで帰れる日」とあったように、泣きながらも笑える。そこにちょっとした未来への展望を込めて。

490名無しのAA書きさん:2018/12/25(火) 08:51:24

ふるさとサイレンは。

堀下さゆり リリーポップライフ~complete songs~ 。

にあります。

amazonの少数精鋭のレビュー群は、すんばらしい。
自分の駄文の後だと猶更。

自分の死海文書なダメダメなオタクキモイん、そういう古臭すぎて腐ってる文を読んでも興味を抱いた人がいたら。

「カゼノトオリミチ」「桜」「きらり」「ソーダキャンディ」も、すげーいいよ。

491名無しのAA書きさん:2018/12/30(日) 13:07:40
お気に入りの本。
年をとるたびにこの作品が好きになっていく。

492名無しのAA書きさん:2018/12/30(日) 13:11:37
リトルターン

◇絵本のような童話のような。「カモメのジョナサン」よりも「星の王子さま」に近い。

絵と文章がコラボして物語を進めていく。
その感覚は絵の多いライトノベルと言うよりも、文字の多い絵本に近い。
その言葉を使う人によくある微妙なニュアンスが自分は嫌いだが、「大人の絵本」という言葉が妙にしっくりくる。

きっと、自分の文章を中心としたAAという現在の作風は、この本による影響が大きいのだろう。
AAではD8honeyさんの作品が、目指すトップランナーなのだけど、AA以外でまず頭に浮かぶのがこれ。

文章は詩的。
難解な言葉は使わない。
だけど行間に託す部分が多々あって、読み終えた印象には、「よくわからなかった」という部分が付き纏う。
ただ、だからこそ、時を置いて、折々に読んでみて、その感想や解釈が変わっていくのが楽しい。

絵は掛け値なしに美しい。
滲みのある水彩絵だが、どこか温かいぬくみを感じるし、リアルを写していながらファンタジーの世界も感じさせる。
夕焼けの絵が私的ベストショットかな。

中身は飛べなくなった鳥の話。
拙作AA「さよなら雨の日」のモチーフは、この作品をパクったんだろうな。あと自分がパクったのは先の堀下さゆりの「グッバイレイニーデイ」。

文章そ読んでしっくり来なかったら、絵を追いながらストーリーを自分の中で組み立ててみて。
絵からそれが動くアニメーションや音をイメージしながら読むのも、オススメ。

ってことで、これは単行本を選択すべき。
文庫はサイズが小さくなるし、全面カラーなのが本作の素晴らしいところなのに、その良絵の一部が白黒ですって。ありえない!

493名無しのAA書きさん:2018/12/30(日) 13:14:30
◇ネタバレ 再び飛ぶということ

こういうのは本の紹介では楽しみを減らすイケナイことだけど。
自分の為の読書備忘録の為にも、これを書いていて自分の為に残しとく。というか、このスレに書くのは99パーセント自分の為の備忘録。ごめんね。


アジサシは自分の影を見つけ、そこから飛ぶことを思い出す。

その因果は余り作中では語られない。

今ではこう思う。

影とは鏡。空からの光によって、自分の形を写す、影絵。
未知だった地上世界を探求する。それだけでは駄目で、その中にいる自分の姿を見つけて、初めて自分が機能していく意味を見つけた。
と自分は解釈したりするけど。



でも、影を見つけたのはきっかけに過ぎないで、自分と言うものを世界と言うものをそれまで地上で探していて、様々な無駄なものを集めていたから。
飛べないことによって得られた様々な宝物、経験が積み重なったから。
それらが自分を見つめる自省を促し、それが影をみつめることを切っ掛けにあふれ出した。

ただ、あの、スランプに陥るのはほんとうにすっと何時の間にか入っていってしまうものだけど。
そこから抜け出すのには、その間にエネルギーを蓄積してきたものが、ふつふつと溢れ出す切っ掛けがあったりして。
ほんとうに、ふとした、何気ない瞬間に、「あっ。スランプ脱してるかも」とか思ったりして。
その影を見つけたという切っ掛けも大事なんだよなとか。
それが後半の、あの場面の鮮やかな感じとか。
読後感は、爽快な中にも、温かく祝福しつつも、別れがちょっと寂しい。

494名無しのAA書きさん:2018/12/30(日) 13:16:04
本作引用

・何かが壊れたのなら、それは修理しなければならない。そこでぼくはすぐさま、自分自身の壊れた部分のチェックをはじめた。

・「きみは飛ぶ能力を失ったんじゃない。ただどこかに置き忘れただけだ」

・光がなくても、それでも蝶は美しいのだろうか?

・または馬がいる時。


訳者の解説より

これは挫折者の物語、引きこもりの物語と言ってもいいだろう。

思うに二十世紀は高く飛ぼうとする時代だった。
今は逆に飛べなくなって呆然としている鳥たちの時代だ。
そういう時に、この物語が登場するというところがおもしろい。

これは必ずしも多くの普通の人に読まれる本ではないのではないか。
跳べないことで悩んでいる人、急に飛べなくなって困っている友に、この一冊をそっと手渡したい。



要するに本作の感想は


  ┌──────────────
  |   クックドゥドゥ―!
  └─────v─────────

          ノノノノ
         ( ゚∋゚)),
  _ノ⌒ヽ、/⌒\ノヽ,ノ⌒ヽ、_
 `ー,へく,'  )(〈  |)( 、,` ヘ ー'
,,ノノ, , ヽ (  \) 〈ソノノ    \
   'ノノノ   |\/|八ヽ)八)) )
          | /| ノ
         | )/
          |ノヽミ
         彡ヽ

495名無しのAA書きさん:2019/01/04(金) 19:41:03
ゲームの紹介だよ!

496名無しのAA書きさん:2019/01/04(金) 19:46:48
ファイアーエムブレム 聖戦の系譜


◇カップリング 親子システム

宮本さんの言葉に有名なのがある。彼はFEには関わってないけど。

「アイデアというのは
 複数の問題を一気に解決するものである」


正にこの言葉がとてもしっくりくる結婚システムだと思う。


1レベルリセットと、緩やかな連続性

まずFE紋章の謎の二部構成で矛盾になったのが、一部で育てたキャラのレベル、手に入れたアイテムの全てが二部では完全に別物としてリセットされること。
これはシステムの宿命で、自由にキャラに経験値を与え育てるとなると、後半になるにつれ弱キャラと強キャラがはっきりと分かれて成長が頭打ちし、どこかが緩くなっていく。
プレイヤーにとっても選択によるキャラの成長や生存が長丁場になるとプレイヤー間の個人差が生まれてきて、その格差によってレベルデザインの基準をどこにするか難しくなっていく。

だからある程度のボリュームの為には、一旦全てを0からってのは必要だったと思う。

それを聖戦の系譜では、親世代の一部と子世代の二部に分けて、レベルリセットを自然にして、また親から子にスキルが受け継がれることで、緩やかな連続性も保っている。

アイテムにしても親から子に武器は継承され、武器そのものも敵撃破数によって強くなったりして、連続性がある。
ここで上手いのが、紋章の謎にあった便利なアイテムの受け渡し、輸送隊と言うアイテム管理を楽にするツールを、ばっさり捨てたこと。
そしてキャラごとにアイテム交換は出来ない。するのにお金と手間がかかる。更にはお金は軍全体に共通するものではなくて、個人それぞれが所有している。
システムを制限することによって、不便にすることによって、楽しみを増やした。
それによってこの武器を誰に持たせるか、超強力なチート武器に修理代と言うお金のリスクを置いて、前作には薄かった金のやり繰りの緊張感と言うかやり応えを作っている。
お金を稼ぐ闘技場との兼ね合い、これまたカップリング(恋人になるとお金を受け渡せる)とも繋げているから無駄がない。

497名無しのAA書きさん:2019/01/04(金) 19:51:25
2ストーリーの大河ロマン感を出す

紋章の謎では主人公マルスの青年期に時間は限定されていた。
だけに、色々な地を旅するのに慌ただしさを感じたし、世界のスケールに対して歴史や戦争を語るには、時の蓄積がちんまり。
親子システムによって、作中の時間に幅を持たせ、ストーリーの重厚さや感慨はより深まった。


3カップリングそのものの楽しみ

キャラへの愛着はより深まるよね。
もともとFEは冷酷なチェスのルールに乗せて、仲間キャラの全員生存が何時の間にか主なプレイスタイルになるほどに、1キャラの生きている感が強い。
彼らが恋愛もすることで、人として愛着も持てる。世代を超えて成長するキャラやお気に入りキャラの息子とか。

カップリングは一週目は効率的な強いキャラを出すためのメソッドとして使ってたけど、十何年たってやり直した今、やっぱり一軍のあのキャラとあのキャラとかストーリーでとか好みでやったりした。
周回として楽しめる要素にもなっている。

ギャルゲーの転換点、ときめきメモリアルから二年後の発売でしょう。けっこう時代を取り入れていたんじゃないかな。




FE覚醒でこの結婚システムが復活したけど、子世代と親世代が同居してユニット数がごちゃごちゃ増えてレベルリセットもされない、ストーリーにも矛盾というか大味になった部分があって、
そういうのを考えるとこの聖戦の系譜というゲームにしっかり向き合った追加要素なのがわかる。

498名無しのAA書きさん:2019/01/04(金) 19:52:46

◇異様な中毒性

正月はこればっかやって潰した。
闘技場システムでレベルアップのテンポが良くなったのと、強いキャラはとことん強くなる、
それはキャラの格差を生みやすい大雑把さにもなるのだけど、
その大味な漁師飯みたいなテイストが、凄く楽しい。

お気に入りのキャラがたった一人で、迫りくる一部隊をばったばったとなぎ倒し、壊滅させる。
これは紋章の謎では滅多になかった楽しみだし、やっぱそれがあったら紋章の謎の繊細さは崩壊するけれど、聖戦の系譜はそれもアリって感じがする。

ただやっぱなー、お気に入りキャラがレベルをカンストしても、特殊な強キャラに敵わない、一軍半に留まるってのは侘しさがある。
アーマーナイト、捨てキャラ過ぎるだろう。
そこを無理やり使うのが、上級者の愛情表現なのかもしれない。そこまでは行けず。


◇FE中級者に

終盤の難易度は高めで、結婚システムが加わったことで、ゲームプレイは複雑になった。
FE未経験の入り口としては厳しそう。
でも経験者が求めるやり応えは提供してくれると思う。
攻略情報は自分は無きゃ駄目だった。ヘタレプレイヤーです。
ちょっと特殊なドーピングにも近いレベル上げもやったし(杖を使って経験値稼ぎとか踊ってけいとか)、独力ではオール生存クリアはムリポ。
でも攻略サイトをにらんでいる時期も、なんか充実した楽しみがあったし、ベッドに横になってもあのキャラはああしようとか次はあれしてとか、ぽわんぽわんとゲームが回転して。
ってことで、とっても充実したゲームプレイ時間でした。自分には相性が合っていた。

499名無しのAA書きさん:2019/01/04(金) 20:10:26

敵兵を5対撃破し続けた自軍エース。
しかし、代償として満身創痍。

ヒットポイント残り2.
敵の中ボスの命中率90パーセントの攻撃。
必殺の一撃が放たれ、それに反応し身体がぴょこっと動いたときに、脳汁がドバドバ出た。




    /)__∧ ひょい!
    | |´∀`)  ∧_∧ :::::∧
    (    )  (∀・ )≡ ::)
  / / <二二二|0 V  )  :::)
 (__)(__)   ヽ-'-ヽ ≡ :::ヽ
            (__人__)  ≡:::)

あー! 動いたー! 避わしたー! 避けた―! あああsasugaset(rya

500名無しのAA書きさん:2019/01/04(金) 20:11:30

  アゼルとエーディン。
  ヘタレ魔法使いと信者多いシスター

  お互いにそれぞれ、別のベストカップリング候補があって、制作者のオススメがあって、強キャラに強武器が待っているのもわかる。
  でも、だからこそ二人を結び付けたかった。


             ∧ ∧
             (,,*-o)ヽ∧
              (  )Д- ,,)
               )ヽつ"ヽ
              (二ノ、 i
               / ̄  , )
             /,\ヽ ̄/
            ( <   > )
            `-'  '-' 、ヽ
                   > )
                  '-'

 カップリングは女キャラが少なく、結果として一部の男キャラが独身としてあぶれ、子の職業も母親依存なので、女性キャラを中心に組み立てるとわかりやすい。
 効率を求めるか、フィーリングを求めるか。

501名無しのAA書きさん:2019/01/06(日) 18:40:14
本の感想。そです、自分は北村薫マニア。

502名無しのAA書きさん:2019/01/06(日) 18:41:17
ひとがた流し

◇日常が輝く

一つ一つのエピソード、小話の精度が高い。
作者は日常のささいな出来事を描くが、それはありきたりなものではなくどこかユニークで、つまり視点やモノの捉え方に輝きがある。
日常、というより、毎日の地平にあるちょっとした特別なモノゴトの連続、で物語が綴られているように思う。

チョコレートドリンクの専門店、カナシイと書かれたトラック、旅先の土産物、札幌での雪吹雪、お寿司屋での変わりダネなど。
毎日に潜んでいながらも、ちょっと嬉しかったり、ドキッとすることだ。

「月の砂漠をさばさばと」からさきちゃんと母親が出てくる。
ただメインではなく支流でのサブ人物に留まる。(それでも本流に欠くことのできない流れなのだけど)
なのと、月さばに比べて読者層がちょっと高い年齢に絞られているような気もする。
続編として期待しない方がイイと思うが、別の味があって、面白い。
お好みで。

503名無しのAA書きさん:2019/01/06(日) 18:43:43
◇道路標識

本作で一番印象に残っていて、読み返してまた考えてしまうのが、「ちょっと曲がったりした面白い道路標識を撮り続け集めた写真」に対するエピソード。

一部抜粋

>道路標識の写真が並んでいる。それぞれ、どこかの隅が、違う曲がり方をしている。
>情報を伝える《手段》として存在している標識が、それによって微妙に、個性を主張していた。

>「嫌な顔をされたの」
>《画面として面白いのかもしれない。でも、標識が曲がってるってことは、車がぶつかったってことだよね。
>だとしたら、そこで誰かが怪我をしたり、もっとひどいことになったかも知れない。そんなところを素材にして、シャッターを押していいのか》


>「ものを作るのも、やっぱり対話なんだ。作るって行為そのものがそうだ。自分と作品とのね。
>そして、出来ちゃったものを誰かに見せたら、― 作品と観客が対話し始める」

>「玲ちゃんが、標識のシリーズを撮り始めた時にも、とにかくシャッターを押させる何かがあったわけだ。
>撮らずにはいられなかったんだ。言ってみれば、玲ちゃんはカメラと一緒に踊っていた」

>「その時、そこには、《駄目だ》と真っすぐに自分を責められる玲ちゃんがいる。そうだろう?
>責めて進めれなくなるなら、そこで終わりだ。でも、玲ちゃんが、また一歩を踏み出せれば、きっと前より歩幅が大きくなっているはずだよ」



自分も不謹慎だと指摘された地震を題材にしたものや、著作権を違反したアンモラルなコピーAA化をしたりするけど。
そこは書く前の覚悟があったからか、そこまでは痛まないんだ。

だけど、作中でちょっとした表現があった時に、そこに登場人物の痛みやその背後の読者の痛みのようなものがあって、
それを無意識に何も考えずに、「ただ面白い展開だから」と使った後の、それに気づいた後の、どよんとした後悔は忘れられない。
ようするに、スタッカートを没らせた死の描写ね。これは意外だからと面白いからと、それを第一義に記号的に使っちゃった。

それはやっぱり「踊っていた」と言われればそうだよね。確かに情熱が溢れて面白いと思ってた。腹踊りだったけど。
だけど、やっぱり違ってたもので、「駄目だ」って真っ直ぐに責めなきゃ、先に行けないよねって。

このエピソードは物語を楽しむというのを超えて、これからの人生のそれこそ道路標識になっていて、これからもなるんだろうなって。思う。

504名無しのAA書きさん:2019/01/06(日) 18:51:01

◇まだ味わいきれない。

これは自分が初読みしたのは二十代で、その時の印象は余り良いものではなかった。
エピソードが散乱していて、語り手の視点も多すぎて、印象が散漫になっている。
物語終盤に肉薄した叫びがある筈なのに、それが肉々しく語られていない。
と。

きっと「月の砂漠をさばさばと」からの落差もあったのだろう。

ただ、十年くらいたった今だと、なんか浸みるように入って来るその余韻や、何気なく通り過ぎて行ってたエピソードの楽しさとかが分かった気がする。
視点が、多くの人物から語られるのも、今では、広い川を描いて、その岸辺の様々なところに人を置いて、そのかすかな確かな結びつきや川に流れる舟を描いているんだなって。

別離を題材にした作品で、男と女にだけ視点を絞った作品ってあって、そこには凄い情の轟きやウネリがあるのだけど、
最近はそういう作品の自己陶酔感やドラマにも近い嘘っぽさ、狭さ、とか否定的な面が何か自分の感性にくすぶるようになり、だから純粋に感動できなくなってきたような。
(ぶっちゃけます。「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」には感動できない。もうこんなん受け付けない感性になってしまったんだ)
ただ、反面、それはこういう「ひとがた流し」のような作品が好きになっていくような、共鳴していくような。
それが嬉しい。

結局は好みが変わったってことで、そこには感性が鈍るというマイナス側面もあるのだけど、作中の主人公の年齢に近づくにつれ、この作品をもっと味わえる人になりたいと思う。

505名無しのAA書きさん:2019/01/06(日) 18:51:33
  |  ||;;|||;;|         ||;;|||;;||__ ∨| ) (  |::Jazz:::|
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            (__ノ\          このカレーうどん、腐ったバターの味がする
            (__)_)     ((( )))
                     と(゚∀。;)|G;;⌒ つ
                     ::::::::::;;;;;:::::::::   スタッカート 〜完〜

506名無しのAA書きさん:2019/01/17(木) 04:11:41
真夜中のホンショ―。

507名無しのAA書きさん:2019/01/17(木) 04:13:48
ルドルフとイッパイアッテナ(単行本)

絵からしてやっぱ単行本でしょー。ちょっとサイズが大きいけど。
アニメ映画化もされたベストセラー。
猫のルドルフの一大ビルディングロマンストーリー。


児童文学ですが、侮るなかれ。
後半の展開には、「おおお」と心動かされるものがあります。

もちろん教育的な部分もあるけど、そこは変に小難しくせず、ストレートに猫の学びが人へと迫って来るので、眩しくてイイと思う。
著者の人柄みたいなのの柔らかさが、出ているのかな。

イッパイアッテナに出会ったときにその不思議な言葉の意味に、にやりと驚き。
読み終えるとイッパイアッテナが愛おしくなるだろう。
ああ、イッパイアッテナ。ああ、ルドルフ。

昔の作だからか、昭和の匂いがするのも今から見ると懐かしいスパイス。
自分の小学高時代みたいなものが蘇ってくるような読み味だった。
それだけじゃなく、今の現代でも子供に読ませたい的な、そんな魅力がある。

猫が主役なんですが、よく動物が主役の物語に、「嘘くさくて冷める」のってないですか? ない?
この物語にも嘘があるんですけど、その嘘の匂いがなんとも好ましく、庶民くさい物語を楽しく彩るものなんです。
こうゆーのもあるんだなって。

508名無しのAA書きさん:2019/01/17(木) 04:14:48
ルドルフとイッパイアッテナとシチュー

     ,        ニ彳
    ノl \      下 ¦
   /一'‐ ゙''" ̄ ̄^''└-⊥   
  ノ \..,,       _,,..ッ'' ヽ..
 l   ーイコ_   上フ‐"   ! 
 !      `'  ./´      l
 !    `、   _.._ , '    1 
 l  , "   ̄l ̄  "     丿
  \、   ノ" \ `   ./
    ゙ヽ、        く  
     /     ´   `^ー、
    丿           彳 
    /             ヽ
   丿               〈  
   /                \ 
  丿           ヽ    l_ ゙'丶     
  ,'   ./フ"゙゙7" 、   !^\   !' 、`\   
  !  ノ/  ./  ./ 、 │.  \  ∨゙'-: ゙ー..,, 
 亅 /’   ノ  丿 ヽ ,,\   ヘ  ヽ  ゙ー-,,_^''|!
./ニ_丿   ヤ=-┘  〈ュょ冫  (__亅      ̄



ドキッとさせられるところも


   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   | でもな、ルド。
   | へんな安心がいちばんいけないんだ。
   | いつでも勉強できるなんて思っていると、けっきょく、勉強しなくなってしまうことが多い。
   | いましかできないと思うと、むりをしても、そのときにやるんだけどな。
   | いつでもできるって思っていると、やらなくなってしまうもんなんだ。
   | それにな、ひとりっきりで勉強するっていうのは、いうほどかんたんなことじゃないんだ。
   \__  ____________
        V

      ∧∧
〜′ ̄ ̄(,,゚Д゚)
  UU ̄U U

509名無しのAA書きさん:2019/01/17(木) 04:26:00
AAで猫が主役もので良いなって思ったのは、「猫のいる生活」です。それと小説原作だけど、「夏への扉」

猫のいる生活
ttps://wikiwiki.jp/abuita/%E7%8C%AB%E3%81%AE%E3%81%84%E3%82%8B%E7%94%9F%E6%B4%BB

夏への扉
ttps://web.archive.org/web/20160815173456/
ttp://www.toofectarts.com:80/videoshelf/2001/doorintosummer/index.html
(一つに繋げて!)

読んだ後、となりの椅子で寝ているリアル猫を撫でたくなる。
「ルドルフとイッパイアッテナ」にも感じたし、そういうの好きです。

余談よーだん。
あの、自分もネコものAAを去年に書いたんですよ。
そしたら感想ゼロの無風状態スルー級。
から笑いするしかない。
かくにネコものは難しい。にゃー。

510名無しのAA書きさん:2019/01/21(月) 16:52:52
今しばらく時間に余裕のあるので、暇を使って、「ラーメン語り」をしたいと思います。

まずはケンブリッジ大学アジア・中東研究科日本学科准教授の「ラーメンの歴史学――ホットな国民食からクールな世界食へ 」
それからラーメン博物館の「世界ラーメン紀行」
アニメの「ラーメン大好き小泉さん」(違法視聴中)
amazonで注文した「ラーメンの語られざる歴史 」(まだ届いてない)
こうやのワンタンメン
ラーメンギコ&モナー

に焦点を当てる積もり。
物量だけは大盛だけど、自分はラーメンマニアなほどにラーメンを食べてないし、なんでもウマいって言っちゃうような味音痴なので、素人が粋がった感じの半可通だせぇって感じに終わる予定。
ってか、ここを読んでいる人なんにんくらいいるんだろう。片手で数えるほどだと思うけど。ずっとレスが無いから無人の可能性もあるけど。ま、いっか。

511名無しのAA書きさん:2019/01/21(月) 16:57:54
ラーメンの歴史学――ホットな国民食からクールな世界食へ


著者が外国人だからライトでイーカゲンなものだと思っていたが、日本の食文化に真っ向から真摯にぶつかった力作。
平安時代、江戸、文明開花、戦時など、ラーメン以前、またはラーメンへとスポットが当たる前夜の景色にも筆は走り、日本史と共に食の時代を浮き彫りにしていく。
その反面、ラーメンの登場は本書の中では遅く、350ページほどの分量の中で、100ページほどは時代考察にやきもきするし、200ページ経ってもラーメンは出てこない夜明け前。
ラーメンが語られるのはそこからで、取り分け自分の興味関心が出てくるホットだったりクールだったりする箇所は、終章二つと後書きの、100ページちょっとに絞られる。
前菜中心で、ようやっとメインが来たと思ったら、あっという間に食べ終わってしまった感じ。

これはタイトルが悪い。
本題の「ラーメンの歴史《学》」は歴史ではなく、「歴史学」を語ろうとするその姿勢を反映するが、サブタイトルは本書全体を映さない。
「日本の食文化におけるラーメン」など、もう少し広いものを使って欲しかった。世界でのラーメンブームへの便乗感が、長い時代考証を交えた研究にどうも沿ったものではない。

しかし、本書におけるラーメンとは一見無関係な日本の食文化が、意外と知識として面白い。日本食文化論を知りたければ、これはかなり為になる。
分かりにくいものを分かりやすくしようとするその姿勢は、やはり外国人が外人に説明するものだからか、しっかりしている。
日本人が、近代以前はとても質素な食生活をしていた、肉食どころか魚でさえも、地方と都会の落差が大きかった、今でいう「ヘルシーな伝統的な日本食」が、正に現代の日本のお偉いさんの視点から造られたものだとする。
これは日本人はなかなか勇気をもって伝えられないような、鋭さが迫ってくる視点。

各地方が時代によって均一化していく、そうさせようとする圧力を描きながら、その一方でラーメンって凄く地方色を持っているよねっていうのを描く。
このパラドックスには考えさせられる。

やはり時代が現代に近づくにつれ面白さや興味関心が増していく感じ。
と同時に、ちょっと時によって客観化されていない情報の偏りや、視点の歪みみたいなのも増えていく。
だけど、いや、だからこそ面白い。
そしてその面白さを保証しているのは、やや冗長とも思える「それまで」をしっかり丁寧に描写しているから。
その連続性の上で、自然に繋がっていく個所やちょっと強引かなって箇所が分かるし、ここまで調べている本だからって身を任せれる信頼感もある。

漫画とラーメンの関係でNARUTOが出てこなかったり、「つけ麺」が全く除外されていたり、ラーメンチェーン店が視点に入ってなかったり、ラーメンパークみたいなのの比重に疑問が残ったり。
そういうのを間違いとするのではなく、愛の歪みとして楽しみたい。
喜久蔵ラーメンな、落語家喜久蔵へのインタビューはそれまでの研究的な視点とは明らかにバイアスが強すぎるものだけど、ここが読んでいて一番ダイナミズムがあった。

512名無しのAA書きさん:2019/01/21(月) 17:05:18
自分が本書から引き出す見解があったとしたら。

「日本食はこうだ」と全国が均一化していって日本人が持つ伝統食へのイメージの鋳型が固まりつつ、それを打開するかのように地方の味(サッポロ味噌ラーメン、喜多方醤油、博多豚骨、etc)としてラーメンが展開して舌にも認識にもアピールしていく。
ラーメンは地域を代表するローカルフードにもなるし、店によっては「ウチはこの味だ」な店主個人のコダワリを乗せれる。
このようにラーメンと言うものは物凄く自由で柔軟な器を持つと共に、その自由さの中でもそれらを総合して「ラーメン」という一括りが成り立つその抱擁さも持っている。
(なんだろうね、物凄く自由に個人がアレンジできつつ、ジャンルそのものをはみ出しても、ジャンルは解体されない。それも新感覚の創作ラーメンなんだなと語られる。その食の柔軟性と確とした様式美のような。
ラーメンはイタリアのピザやパスタと並んで物凄い幅を持っていると思う)

そして、その柔軟でローカル色や店による差別化を出しやすい「ラーメン」が、日清などの「インスタントラーメン」、日本食としてのラーメンとして、一つの食のジャンルとして、世界へと広がっていく。
そこら辺の端っこが語られている。
(本書が書かれたのは、世界的なラーメンブームの走りの時期なので、これ以上は語れなかったのだろうが、その食が時代と共に変容していくという視点を現代の自分が借りたならば)
もちろん、その先に世界各地の、ニューヨーク風ラーメンやロンドン風ラーメン、フランス料理やドイツ料理と融合したラーメンなど、つまり日本人以外の外国人による解釈で現地化されたラーメンが、登場することは間違いない。
実際に、そのラーメンブームと呼ばれるものはこのステップに入っていると思う。
本書そのものも、ラーメン論が外国人によって書かれたことも、ラーメンが外国人によって理解され解釈され語られたのも、その大きな流れからなのだろう。


例えば一昔前から世界に普及した寿司は、カルフォルニアロールなど、寿司のローカル化が行われ、変化していっている。
カルフォルニア? 邪道? と言う人もいるかもしれないが、「サーモンのすし」などは海外のノルウェーの国策からの影響が大きい。日本にも逆輸入され過ぎまくって、むしろ当たり前になっている。
回転寿司だってベルトコンベアーな現代的な現象だし、こちらも寿司とは時差を置いて世界へと進出していっている。その主役はくら寿司やカッパ寿司よりも、イギリスのYO!SUSHIだったりする。

ラーメンだって、現地のローカルな発展は世界各地で多発的に起きるだろうし、それがどのように日本のラーメンに影響していくか。
そこはむしろ、ラーメンの方が寿司よりも可能性はあると思うんだ。
最近はニュースでも逆輸入ラーメンが出てきているが、もう少ししたら、もっと大きな波が。来ると思う。
ここを語る書が出て欲しい、出来れば日本人の手によって、というのは未来への希望。
寿司は前に紹介した「回転スシ世界一周」がそこらへんを楽しく紹介している。きっと「ラーメン世界一周」が語られるべき時代はもうちょっとほんのちょっと先。

反対に日本人がラーメンを語る際に、地域史という視点がもっと使われてもいいかもしれない。
九州豚骨ラーメンの系譜、サッポロ味噌ラーメンの系譜など、そのような超ローカルな狭い視点もまた、日本人研究者だからこそ出来るだろうし、それらの積み重ねがまた全体を語る際の資料とも史料ともなりうる。
外国人がラーメンを捉えることによる、「世界と言う視点から日本と言う国」を描いた時に出た視点の鋭いユニークさや妙味、そういうものが「日本と言う視点から○○と言う地域」を見ることで出る可能性だってあるんじゃないかなって。

513名無しのAA書きさん:2019/01/21(月) 17:05:57


     ∧∧   醍醐味ってなんで醍醐味っていうの?
    ミ,,゚o゚彡
    と V つ    くだらないってなんでくだらないっていうの?
     /  ヽ
    〜UJ"
                そんなラーメンとは離れた雑学知識を知るの面白い。

514名無しのAA書きさん:2019/01/21(月) 18:29:10
補論

世界のラーメンのローカル化について

これは高い確率で来ると思う。根拠を示す。
世界では一足早くラーメンよりも「インスタントラーメン」が流行ったが、こちらは世界各地で既にローカル化している。


同じラーメンでも日中韓ではそれぞれ違う! 特に韓国のラーメンは独特=中国メディア
ttp://news.searchina.net/id/1659658?page=1

日本人には信じがたい?韓国のラーメン屋事情=「日本にもあるよね?」「また違うおいしさが…」
ttps://www.recordchina.co.jp/b183955-s0-c60-d0058.html

「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力
ttps://agri-biz.jp/item/detail/14342

How to prepare Maruchan? Ramen Soup [MEXICAN STYLE]
ttps://www.youtube.com/watch?v=YdHcBduvoSI

インスタントラーメンは永遠に 博物館から刑務所まで
ttps://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-45834247


このように各国でローカルに社会や文化と結びつき、また新しい文化を作りもするインスタントラーメン。
日本への海外からの逆輸入のような影響だって大きい。
器となるドンブリのないアメリカでマグカップにインスタンヌードルトを入れて食べているのをヒントに、容器付きラーメンとしてカップヌードルが開発されたのは余りにも有名だ。

あと、私見なのだが、辛いラーメンブーム、蒙古タンメンなどの走りは、東日本大震災の際に出回った韓国の辛ラーメンにあるような。
個人的には苦手な味なのだけど、ラーメンは辛くてもいい的な、認識の刷新と言うか広がりを与える一つの要因になった気がする。

このような作用が、インスタントではないラーメンには起こらない、と考える方がちょっと無理がある。

515名無しのAA書きさん:2019/01/21(月) 22:20:03
世界のご当地ラーメンとして今は、蘭州ラーメンよりも、香港のワンタンメンが食べたい。
中国だから日本初じゃないんだろうけど、こういうのがラーメンブームで世界各地で生まれてきたらいいなって。
ttps://welove.expedia.co.jp/destination/asia/hongkong/18698/

日本のワンタンメンをすすることにするか。

516名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 06:32:46
ラーメンWEEK WEAK?

おまけ1

◇カップヌードルミュージアム(安藤百福発明記念館) うろ覚え寄り道レビュー


コンパクトにまとまっていて敷地面積は小さめだけど、一つ一つのアトラクションの質は高い。

カップヌードルの容器が壁一面に飾られている展示スペースには、変な迫力がある。
これは追体験的な魅力もあった。
なんというかカップヌードルってすぐに販売が打ち切られるというか、没カップヌードルの墓場の歴史で、膨大な展示からそういう消えていった思い出のシリーズを見つけ出して語るのもアリかなと。
ああ、グータ好きだったよ。高いから一種類で一度きりだったけど、あのインスタントとは思えない具の高級カップラーメンっていうコンセプトは好きだった。確かに中華の雰囲気だった。

安藤百福の歴史は、彼が台湾人とか妻が三人いたとか、そういうのは伏せられていたのかな? 世界(どころか宇宙)に広がる日本のインスタントラーメンっていうのを前面に出しているのは、前にある記事のように感じた。
経営しているのが日清だからか、創業者マンセーって感じはある。
朝ドラのまんぷく、とかなかなかな、多分どんどん実像とは離れた歴史上の偉人になっていくんだろうなってのは思う。


一番いいなって思ったのは、
食事のイートインスペースとカップヌードル作りにあるワイワイ感と言うか、家族で楽しんでねってコンセプトがあるの。

特にイートスペースは世界の珍しい麺料理とお馴染みの麺の組み合わせで、店が周囲にあってその中心に広い食事スペースを置いている。
ttps://www.cupnoodles-museum.jp/ja/yokohama/attractions/world-noodles-bazaar/
一人前もあるけど、多くの人はハーフサイズを頼むと思う。
調理方法は環境もそれほど良くなく、ちょっと手抜きしている感じがある。
本格派ではないが、インスタントラーメンよりは手間がかかっていて、食が提供されるまでが非常にスピーディ。
屋台に近い。カップヌードルミュージアム!

このハーフサイズと提供の早さで、色んな味を楽しめるし、家族でシェアをすればより多くの味と話のタネを分け合える。

これは実は従来のカップヌードルにはないものだろうと思う。
カップヌードルやインスタントラーメンはやはり一人で作って食べる。家庭料理のように一つのフライパンや皿で分けあうものではなく、個食になりがち。孤食にもなりがち。
そこをファミリーや仲間内でわいわい食事や展示を楽しむ。のを提供するのに、なにかの憧れと言うか目指す意思の高さと言うか、なにかを感じる。

カップヌードルづくりも、デザインを書くスペースとか距離の近い席をとって、話し合ったり、コミュニケしながら作るような仕組みを作っているように思う。

ラーメンの展示方法。いささか夢見がちな百福ヒストリーなど。
そういうのも含めて、家族で楽しめれるおしゃべりが楽しくなるミュージアムというのを作った点に、それが個を強調するインスタント食品会社が作ったところに、凄みを感じた。
つきなみかんそー。

お土産コーナーで買ったカップヌードルデザインのカップみたいなのは、大きめサイズのコーヒーカップとして重宝している。インスタントコーヒーだから許してね。

一日を費やすというよりも、ヨコハマ観光のコースの一部に使うのに向いてるかな。
でも、まんぷく効果で混んじゃうと、一日が吸い取られそうか。

517名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 06:35:21
ラーメンWEEK WEAK?

おまけ2

普通の人はヒク、どんぎつね超長文レビューの転載。

518名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 06:37:07
638Now_loading...774KB2018/04/26(木) 14:12:03.45ID:4cfKJtT9

☆日清どん兵衛CM「どんぎつね」

1 どんぎつね

どんぎつねというネーミングは、新美南吉の童話「ごん狐」をモチーフにしたのだろう。
安易な親父ギャグに思えるが、このネーミングには志が透ける。

起用されている恋愛ドラマで活躍している俳優からして、CMの訴求層は若年層。
なのだが、この「ごん狐」というモチーフの一点で、童話を読む子供や昔ながらの古典に親しんでいる中年層にも射程が広がっている。
カップヌードルと比べ、広く万民を意識した元ネタの取り方だ。

他に他社との競合において「どんぎつね」は大きな意味を持つ。
今まではキツネとインスタントヌードルの二つから連想するのは、マルちゃんの「赤いきつね」だった。
きつねうどんから、「どん兵衛」には大きな距離があり、連想が繋がりにくい。
つまり「どんぎつね」は「どん兵衛のキツネうどん」に架橋することで、キツネと言ったらどん兵衛へと塗り替えようとする、業界大手へのチャレンジブルなネーミングなのだ。
所謂、CMの知名度が、俳優や萌えキャラで終わらずに、そのまま業界での認知度のシェアに繋げていく、その機能美。

<参照>
ごん狐
ttps://www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/628_14895.html
やや暗く教訓めいたそれより、自分は同筆者の以下のこれを連想した。

手袋を買いに
ttps://www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/637_13341.html
可愛らしい親子狐の様子、温かさを感じるストーリーで、どんぎつねのイメージにはこっちがカブル。
詩的で且つ視覚的な描写が豊か。

>昨夜のうちに、真白な雪がどっさり降ったのです。その雪の上からお陽ひさまがキラキラと照てらしていたので、雪は眩まぶしいほど反射していたのです。雪を知らなかった子供の狐は、あまり強い反射をうけたので、眼に何か刺さったと思ったのでした。
>子供の狐は遊びに行きました。真綿まわたのように柔やわらかい雪の上を駈かけ廻まわると、雪の粉こが、しぶきのように飛び散って小さい虹にじがすっと映るのでした。

519名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 06:38:50
639Now_loading...774KB2018/04/26(木) 19:08:45.01ID:4cfKJtT9

2―1カップルで食べる

日清のどん兵衛CM 「一番好きなもの 篇」
ttps://www.youtube.com/watch?v=BAeT7vwxAjY

インスタントヌードルと恋愛物って、相性が悪いと思われていなかっただろうか。
カップヌードルアニメシリーズは、初々しいカップルの恋心を描いたCMだが、肝心のカップヌードルを食べるというアニメは入れていない。
これは大味のジャンクフードを食べるという行為が、恋愛物の甘酸っぱさ、繊細さを打ち消してしまう。
つまりインスタントに純愛という取り合わせの妙を用いたことが、むしろ一画面で同時に描くことができなかった二つの相克を却って浮き彫りにしてはいなかったか。

二人の関係が成熟しているならともかく、「食べるんです」「ください」と丁寧語を使うようなまだ距離がある二人。
(これは星野源のドラマ「逃げ恥」の影響か)
これが一緒にカップヌードルとなると、妙にみみっちく、貧乏めいて見えないだろうか。
高級フレンチやイタメシなどは一昔前として、ムードのある喫茶店、或いは手作りの手料理など。
恋愛ものと食となると、まず、それらが浮かぶ。

この貧しさのようなものは、しかし、必ずしもマイナスなわけではない。
このCMでヌードルという要素は、二人の恋の身近さ、脱力感、さり気ない日常というミニマムな舞台で、より際立っている。

つまり、このCMを通じて、どん兵衛を今まで食の対象にしていなかったリア充層、意識高い系にまで普及させ、それはトレンドを生みやすくさせる。

地味で安定したカップルの食事シーンという土台、そしてそれがインスタントヌードルで行われたという新鮮さのようなものが上手く相互作用している。

そしてただ二人の恋愛を描いただけではなく、二人の距離が縮むのも「どん兵衛」を通してなのだ。
恋のキーアイテムとして位置づけられているカップラーメン。
なるほど、新しい提案だ。

520名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 06:41:10
640Now_loading...774KB2018/04/26(木) 19:33:14.04ID:4cfKJtT9

2―2カップルで食べる

また食べるシーン、麺をすするシーンは、実際に箸が進みそうな誘惑を持っていて。
おあげ、だけを残す。
これは単なる恋の進展に使われるだけではなく、おあげが自慢というメッセージ、丼いっぱいのスープに浮かぶおあげを最後に大写しにすることでその大きさを強調する。

つまり、「おあげがおいしい」と直接言うのではなく、ストーリーの最後に謎かけの答えとして置き、おあげの存在感を画面の視覚情報として伝えている。
商品アピールをしっかりしつつ、物語全体の中に活かす。
そのアピールの婉曲さが、がつがつしがちな広告であることの下世話さを目減りさせ、上品な後味を生んでいる。

そのCMドラマは商品アピールのための嘘、という作り物感を抑える工夫は、劇終からも伺える。
嬉しさでしっぽをふるふるさせる、それに気づいたのが覗き込む、慌てて隠す。
という所作は、わかりやすい恋愛劇として、印象に甘さを、もっと言えばあざとさのようなものを残す。
しかし、このシーン。
今までの「おあげは最後に残す」という文脈から、やはりストレートな商品アピールとしては「とうとうおあげを食べて美味しいと言う」シーンを最後に置くのが正道に思える。
しかし、このアピールとしての正道を貫いてしまうと、あの余りに商品販促の側面が大きくなりすぎて、CMの世界観そのものが嘘くさく思えてしまうだろう。
つまり、きつねのしっぽがぱたぱたすると言う嘘で閉じることで、CMによって強調される商品の魅力そのものの嘘くささを残さない。
一番「来る」と思われるシーンを敢えて写さないのが。
それを読者の想像に任せることになって。
とても上品な余韻になっている。
短いCMのドラマながら余白を感じるというか。


<参照>
【アニメCM】日清食品 カップヌードル 「HUNGRY DAYS 魔女の宅急便 篇」 30秒
ttps://www.youtube.com/watch?v=0DVe_XVF5iU
恋愛の劇中に、カップヌードルをアニメで登場させることは出来なかった。

日清カップヌードルCM FREEDOM
ttps://www.youtube.com/watch?v=Gx-eSxLe2m0
こちらはアニメ中に登場する。が、劇中最後のとってつけた感、添え物感は拭えない。また男の食として描かれている。

521名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 06:42:26
641Now_loading...774KB2018/04/26(木) 19:59:58.29ID:4cfKJtT9

3あざとさによる女性への不快感

【吉岡里帆】日清CMどんぎつねまとめ +メイキング
ttps://www.youtube.com/watch?v=j9pXDDvbiEw


「どんぎつね出てきません編」からはかなり、狙った演出が見える。
まず、きつねの萌え美女化、ケモナーな要素。
中途の、脈絡なく挿入される萌えダンス。
突然押しかけてきて、不自然に距離を詰めて近づいていく女の子。

こーゆーのは、次からのドラマ仕立ての展開によって多少緩和されるが、
当初のターゲットが独身男性を中心にしていた感は強くする。


にしても、この記事すげーっすよ。

どん兵衛の吉岡里帆に女がイラつく理由??そこに隠された「モテの極意」
ttp://sanctuarybooks.jp/webmag/20171220-1417.html

あの、CMの女性に嫌われる要素が取材(のちに数人の間の世間話のレベルだと気づかされる)で語られる。
それで女性、男性とはこういうものだと語られるのに、ふんふんとなるのだが。

「負け犬の遠吠え」という単語で怪しくなり、
なんと最後は「どん兵衛」と全く関係ない、美容本の宣伝に着地するんですよ。

すごいですよね。すごい広告の仕方だ。
流行のCMを取り扱って民の目を引き、女性のコンプレックスを煽る文章を飛ばし、マルチまがいの宣伝へと至る。

このレビューの余りの恣意性、強引な論理展開にノックアウトです。
自分のレビューは、これ以上に役に立たない、独断と偏見、恣意に満ちたレビューになったら嬉しい。
(ってあの、CMって長文レビューで目立つのが殆ど無いのが実情なんすよ)

522名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 06:43:51
642Now_loading...774KB2018/04/26(木) 20:23:14.52ID:4cfKJtT9

4食べるのに抵抗を置くというスタイル

「どんぎつね」「どんぎつねの嫉妬」編では、少し変わったアプローチが用いられる。
それぞれ男性がおあげや天ぷらを食べようとするのだが、女性側が「痛い」とか「やめて」とか、食べるのを妨害するのだ。
つまり商品を「食べてほしい」というアピールを為す時に、「食べちゃダメだ」という内容を映す。
何気ないドラマに見えて、かなりの冒険をしているのが伺える。
もちろん読者はそこから、「にも拘らず食べてしまう美味しさ」のようなものを感じとるはずだ。

この二つは商品のメインの具、おあげと天ぷらをそれぞれアピールするのだが、これがとてもシンプル。
ふっくら。ふっくらきつねの、どん兵衛。
サクサク。サクサク天ぷらは、どん兵衛。
メッセージとしては情報量は少ないかもしれないが、CMのドラマでは中心のキーとして扱われていて、画面でも中心に写されている。

つまりメッセージそのものは要点を絞り、ストーリーによって対象をクローズアップさせ視覚情報で訴求する。
食べさせないという変わり種を使いながら、お手本のように、良く纏まったCM。

天ぷらそばでのサクサク、サクッて言う音は当然別撮りなのだろうし、あとのせ天ぷらだから出来るサクサク感は、
マルちゃんの「みどりのたぬき」のつゆでしんなりとは、また違った美味しさへのアプローチで、それをはんなり伝えている。

<参照>
「赤いきつねと緑のたぬきCM」
ttps://www.maruchan.co.jp/aka-midori/index.html
カップヌードルを食べたくてたまらないというコンセプトは正道。
なのだが、そこから漂う古臭さやありきたり感は否めない。そしておっさん臭い。

523名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 06:45:41

645Now_loading...774KB2018/04/26(木) 23:55:22.40ID:4cfKJtT9

5露骨なる対抗意識と、それを脱臭する雰囲気

「耳は正直編」では、
赤いきつねへの敵対心を露骨に示す。

「どん兵衛のきつねじゃなくても、別にいいよと言われたよ」
この他のきつねとは、やはり赤いきつねのことだろう。
冒頭の他社へのシェアのチャレンジが、ここで明らかになる。
また「どんぎつね」が「どん兵衛のきつね」であることを改めて示し、それが自虐的な笑いの上でなされるのも意味深い。



646Now_loading...774KB2018/04/26(木) 23:55:56.59ID:4cfKJtT9

この深刻な問題意識と、がっつり展開しそうな重い話題を、しかしあっさりと料理する。
同業他社とのお揚げの比較やセールスポイントの誇示などではなく、好きだからと言うセリフ、そして「耳がきつねになる」と言う強引な解決策を取る。
この少し歪な構成を自然なものとする、ドラマの流れ、演技、
そして雰囲気、妙な温かさというか、争いとは遠いところにある平和感のようなものが、優しく包む。

読者は他社のきつねを意識し、しかしそれは刺さることなく、やんわりと通り過ぎる。


CM ドリームキャスト 湯川専務シリーズ
ttps://www.youtube.com/watch?v=qRq9uuxeYZM
同業他社にシェアを奪われていることを自虐的な笑いにするのは、セガのこのCMが印象深い。
でも、記憶に残るのは、セガはこんなに凄いんだ的な解決編よりも、冒頭の憎らしげに笑う子供の笑い声だったりするんだよなー。

524名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 06:46:59
647Now_loading...774KB2018/04/26(木) 23:57:32.28ID:4cfKJtT9

6温かいインスタント食品


「ふっくらマフラー編」は、イメージの底上げを狙う。

「寒いです」
「じゃあ、お家に帰りましょう」

無論、文脈から家でどん兵衛を食べる、という場面を想像する。
これはちょっと新しく、カップヌードル、とは手軽で手抜きの料理で、温かいアットホームな雰囲気とは離れたものだったはずだ。
クリスマスの夜に家でカップヌードル、なんて侘しさだったり、孤独の象徴としてのアイテムに使われる、はずだった。

これは要するに、カップヌードルが普及してうん十年、家庭料理の代用物、急場しのぎだったそれが、家庭の味そのものとして思い出されるほどに年季を重ねたってことなのだろう。
ソウルフード、のようなものが、日清食品の一つの目標点なのかもしれない。

ただ、カップヌードルに貧乏で侘しいというイメージはついて回る宿命だろうし、
その意味では役者がそうした負のイメージを受けつつもそれでも庶民的な印象を与える懐があって、
今までのCMによる蓄積もあるのだろう。

例えばメガネというものがクローズアップされていた。
メガネは、確かにコンタクトと違って「ウチ」で使う気軽さがあるし、湯気がメガネを曇らせる演出を入れることで、温かみを、ほっとした印象を加えている。

マフラー編の映像はロマンチックな雰囲気を出しつつも、音楽は何処かセンチメンタルで、沈黙の間を多くとり、ちょっとしたワビサビになっている。
日本的なクリスマス。

525名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 06:48:41
648Now_loading...774KB2018/04/27(金) 00:20:38.18ID:MFzGV2XH

6年越しそばとインスタント

「どんぎつねがいない編」では、年越しそばにどん兵衛を、と提案する。
この手のCMは、十年位前から増え始め、確かに、年末のあわただしさの中でさり気ないイベントして使うならインスタントというのは一つの手だと思う。
のだが、同時に風流じゃないなぁ的な、味気なさを感じるのも確か。

そういうプラスチックぽさを、現代風なタッチで描いて、今の時代の年越しそばの在り方を提案したのが、本CMだろう。
カップルの二人は、実家に帰ることもなく、他の家族の一員を見せない。
人ごみの都会の街を映し、たった二人きりの帰路に、しかし救いのようなものを安堵感を覚える。
家族4人という単位で一気に作る、手作りの年越しそば、というのはやはり遠く、インスタントに温かみを感じさせる精一杯の構成だった。

思えば、江戸時代での年越しそば自体、蕎麦屋に出向いて食べるもので、家庭で紅白を観て手作りのそばを食べるという習慣は、それほど伝統的なものでもない。
自分で言えば、紅白Flash合戦を観つつ、夜中に一人でカップ麺というのは、覚えがあったりする。
そういう風に伝統は変質するもので、その伝統の変質に商機を見出すというのは、クリスマスのケーキのように、やぶさかではない。
恵方巻みたいになんだかマスコミ超主導な流れもなんだかと思いつつ、土用の丑の日のうなぎのかば焼きだって昔のうなぎ屋のCMみたいなもんだったんでしょ。とか。
伝統とはしたたかに、うねって積もっていくものなのだ。

<参照>
「年越しそば」料理シーン【衛宮さんちの今日のごはん】
ttps://www.youtube.com/watch?v=NdTzbgFWkas
これ、殆ど実写でやってもいいよね。って言うのをアニメでやることには、一つの価値があるのだろうか。部分だけを抜き出しているのでよくわからない。
手の込んだ料理法は、ファンタジーに思えるほどに、自分には縁遠いものだ。

526名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 06:50:23
649Now_loading...774KB2018/04/27(金) 00:55:04.18ID:MFzGV2XH

7どん兵衛とアニメ

「どんぎつねがいない編」は、あるアニメを連想させる作りになっている。
音楽に用いられる「one more tiime one more chance」はアニメ映画「秒速5センチメートル」のエンディングで使われた曲だ。
また男が思い出とともにいない恋人を探し続ける映像も、同アニメを連想させる。

<参照>
秒速5センチメートル 第3話「秒速5センチメートル」
(ニコニコ動画より)

このCMって、映画を観た自分はどう思うか。
映画では、男は面影を胸に町をさまようのだけど、女とは離れていく。二人は結ばれない。そして物語は幕を閉じる。
この幸せでロマンチックな結末への、裏切りが先入観となり、もしかしてこのシリーズも悲恋で終わる、CMシリーズ自体が終わるんじゃないか的な、予感を持つ。
そうでなくても、映画の情感とともに叩き込まれた同曲への切ない印象は、映画を観た人なら思い返されるはずだ。
そこを、女から男を見つけてこつん。女の子から、というのも心憎い驚き。
つまり映画でのハッピーエンドの裏切りを、更に裏切ったハッピーエンドに。
ほっと、息をつくのだろう。

そして、同映画を知らなくても切ない曲と回想と、その後の二人が並んで歩く姿に、起伏のある展開と温かみを感じ取れるはずだ。
これはアニメを知らない層でも、単線的に楽しめるし。
アニメを知っている層でも、単純なコピーと叩けない、むしろ知っているだけ騙されてしまうという。
そういう双方のターゲットを捉えたアニメからの引用技術。

アニメを見せることそのものが目的のカップヌードルのそれとは違って、アニメを手法として利用することで物語に奥行きを与えたどん兵衛。
自分は後者の方がスマートだと思う。


【かわいいコラボ】 どん兵衛×けものフレンズ
ttps://www.youtube.com/watch?v=C_pKGT4TRJc
どん兵衛は、けもフレともコラボってる。原作は知らないので、どれだけ原作を壊さないかは測りかねる。
が、原作知らずでも観れる間口の広さと、しっかり商品をアピールしているのに好感。

527名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 07:11:22
日清のどん兵衛CM 「どんフォックス 篇」 30秒 / 星野源・吉岡里帆
ttps://www.youtube.com/watch?v=sHpwm0ZI3bk

これは正に海外でも波及するインスタントラーメンって認識を前提としているんじゃないかな。

これはシリーズを意識した作りですよね。
「どんぎつね」の呼び名が普及したことに自信持っているから、いきなり「ドンフォックス」と言えて、それが笑いになると信じている。
ここら辺は一つ匙加減を間違えると、白戸家のリストラ的なあの、つまり話題性が傲慢な印象と共にキャラへの不快感へと繋がってしまう。
バランス感覚に優れているのだろう。

これは、ラ王のパロディのアンサーでもあるように思う。

日清ラ王CM 「全粒粉の妖精 篇」 30秒 / 千葉雄大・カズレーザー
ttps://www.youtube.com/watch?v=ZvAolV9qluA

このCMで見て笑いつつも、「ドンぎつねリストラ?」のような不安は無意識でくすぶられたわけで、そこでドンフォックスが出てくる。
どん兵衛も、新展開、新ヒロイン?
と思わせる。
そこでお馴染みのメンツで安心させる。
その制作陣のいたずらのびっくりに伴う不快感も、浮気にぷーたれるどん狐を出すことによって、読者も一緒にちょっとすっきりさせる。

映像展開でも、ドンフォックスと言う嘘の前に、海外出張と言う嘘っぽいシチュエーションとスーツケースの中のどん兵衛って嘘で、上手く流れのような伏線を作っている。


パロディーでも、カップヌードルで酷いのありましたよね。プレステクラシックかなんか。
妙にうるさくて、食品CMなのに汗だくで食欲無くすの。

カップヌードル謎肉丼「みんなで1.2.3篇」ロングver.
ttps://www.youtube.com/watch?v=LBPueoiGic0

あと、フランダースの犬のクライマックスの感動を台無しにするネタバレCMとか。引用するのもはばかれる。

広報担当が違うのかな。センスの落差が大きすぎて、すごく違和感ある。

528名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 07:23:50
日清のどん兵衛CM 「どんぎつねの恩返し 篇」 30秒 / 星野源・吉岡里帆
ttps://www.youtube.com/watch?v=4Jn2i0kdVC4

これは映像的に一つトリックがあるんすよ。
リアルタイムで気付いた人、いるのかな。
どんぎつね批評家の自分でも気づかなかったよ。巧みと言うか盲点だよね。



日清のどん兵衛 絵本「どんぎつね」/ 星野源
ttps://www.youtube.com/watch?v=fhAVErpebOo

これを見てアッと思って、改めてCMを見返すとわかる。
web展開も絡めたテレビCMとしてスマート。

ただ、これは余りに食から離れすぎているなって、どんどん当初のコンセプトから離れていくようなシリーズ物の懸念ってものをちょっと感じましたよね。
霊界探偵ものが話を重ねていくと、妖怪大戦争になったり。
主人公が何年も本編に一コマも出ないお船の話になったり。
それは悪くない例?

529名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 07:37:59
日清のどん兵衛CM 「ツキを招く月見そば 篇」 30秒 / 星野源・吉岡里帆
ttps://www.youtube.com/watch?v=Yj26TbEjp9k

月と卵は、藤田和日郎の名作短編漫画「美食王(ガストキング)の到着」の目玉焼きを連想させた。
ファンタジーで、そこに掛け合わされる季節感や庶民感覚のバランスが抜群で、そこら辺が過剰気味の前作から戻ったのは、嬉しいな。

それ以上に絶賛されるべきなのは「コブラ」だろう。このセンスの輝き。

卵入りの天ぷらそばと共に、真似したくなるちょっとした一手間で、商品をアピールしている。

ただカップヌードルに卵を入れて熱湯注いでも、CMのような見事な白身加減の半熟卵って再現されるもんじゃないよなー。
別途、加熱する必要がある。
その意味でも、月をカップヌードルに入れるようなファンタジーなんだろう。それこそチキンラーメンが目指している理想郷のような。

530名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 07:41:21
改めて読み直すと感性が逝っちゃってるし、読み手の需要のないわけわからない思い付き長文だよね。
今やっているのはそれを加速させている。
ってーか、この長文読めるほどに暇な人ってまず居ないし。ここに人いないし。

      r ‐、
      | ○ |         r‐‐、
     _,;ト - イ、      ∧l☆│∧  良い子の諸君!
    (⌒`    ⌒ヽ   /,、,,ト.-イ/,、 l  
    |ヽ   ~~⌒γ ⌒ ) r'⌒ `!´ `⌒) よく頭のおかしいライターやクリエイター気取りのバカが
   │ ヽー―'^ー-'  ( ⌒γ ⌒~~ / 「誰もやらなかった事に挑戦する」とほざくが
   │  〉    |│  |`ー^ー― r' |  大抵それは「先人が思いついたけどあえてやらなかった」ことだ。
   │ /───| |  |/ |  l  ト、 |  王道が何故面白いか理解できない人間に面白い話は作れないぞ!
   |  irー-、 ー ,} |    /     i
   | /   `X´ ヽ    /   入  |

531名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 21:14:19
◇世界ラーメン紀行
ttp://www.raumen.co.jp/rahakutv/world/

世界ラーメンブームに注目が集まり始める2015年あたり。

パリ、ロンドン、ミラノ、バルセロナ、バンクーバー、ニューヨークへと、ラーメン通のおっさんたちが世界各地のラーメン店へと駆けていく。


大長編ですけど、これは店への取材がしっかりしていて「回転スシ世界一周」のテイストに近い。
考察は回転スシのようにもうちょっと濃い目だったらと思うけど、ボリューム的には一冊の本を出せるほどの質量がある。
世界と言いつつ欧米に限られるのは、先の本と同様。
アジア、ベトナムや中国や台湾の日式ラーメンは逃せないと思うんだけど、通訳とか環境とかあるんだろうな。

ボリュームが多いので、オススメのパートをまず紹介。
10弾、11弾、12弾、13弾の、特にイタリアとスペインのパートが好みです。
何よりもナレーターでここから加わったドイツのラーメンシェフによって、味への蘊蓄が濃くなってくるんですよね。特に地元ヨーロッパだけに冴える。
あと、単純におっさんたちが中心なわけで、彼もおじさん臭はするけれど、全体的に若さのようなフレッシュさが出ていて、読み味が軽快になっている。
イタリアのラーメン食べたいな。ラーメン博物館にも出店してたけれど、今はもう撤収してんだよな。
これらの地域はラーメンブームって点ではパリ、ロンドンより遅れた地域だけど、それだけに胎動感、躍動感がある。

続くカナダはゲストがちょっと薄味で、密度が減ってしまったかな?

ニューヨークはメンバーが充実していて、力も入っていて、店の個性もまたエンタメ的で、見ごたえが戻って来る。
ブームの中心となったモモフク・ヌードル・バーと一風堂NYに取材できなかったのは痛いが、それを補えるだけの旨味のある店のラインアップ。
丁度、取材時期のようなのが、ニューヨークが旬だったんだろうな。
パリに一風堂、ロンドンにラーマゲドンなどの本格的なブームが来るのは、取材のちょっと先。

532名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 21:20:57
全体的に食レポの仕方が良いなって思う。ホンジャマカ石塚やゴチになります以降のエンタメ色の強すぎるレポートは却って時代遅れだよね。
ニュース番組のアナウンサーの食レポもパターンが見えてしまう。youtuberでもちょっと演技が濃いのはなんかね。
その中で自然体に食べていて、ちょっと食知識を語って、自然と美味しいみたいな感想が偶に出たりする。
数多くのラーメンを食した蓄積があるから、誤魔化さなくても、味が香る。
本動画の加減は、エンタメ向きじゃないんだろうけど、とても紀行に合っている。普段着なのがいい。
あの、勿論、何時もラーメンを沢山食べている人が短期間の取材でラーメンを食べまくるわけで。そこら辺の飽きを表に出さないような、見えない努力もあるんだろうな。
ただ、慣れ過ぎている感じが、外国ではラーメンをデートにとか特別な晴れのものとか、そういう海外ならではのラーメン屋の魅惑的な部分を、随分とすり減らしているように思う。
ここはお客の声とか拾ってフォローしてるけど、なんか特別感が薄いような。


取材はがんばっている店を中心に作っているので、やっぱり各店の拘りが伺える。
傾向として日本の味を伝えたい、如何に異国の地で日本の味を再現するか、ってのが一つの方向で。
もう一つが地元のニーズに応えたい、ローカル色、自分の味を出したい的な方向。
日本人シェフと外国人シェフのインタビューが混ざり合い、一人の中にも二つの方向が重なって葛藤があって、そこらへんがドラマとしても面白い。
ラーメンブームで、この先ラーメンがどう変わるかってのが、まだ見えないのも含めて、筋書きの見えない現在での選択の面白みがある。

ただ、頑張っていない人も見たいんだよな。
なんか、あの海外スシでは、中華料理屋が一晩で寿司屋になりました的な、そういうのがアジア系で多いのだけど、彼らが安価で寿司を提供するから、寿司ブームが加速して普及した。
ラーメンは海外ではまだお高いもので、ブームが本物なら寿司のように「なんちゃってな人が沢山でて来る」だろうし、彼らが動かなければブームもそこまでだよなって。
日本だって脱サラな元サラリーマンが、現在のラーメン競争を支えていて、そこから紀行のインタビュアーにもなるドイツのラーメンシェフのようなトップ層も出てくるわけで、それもラーメンの魅力でしょ。
何よりも中華料理に近いラーメンなら、中国人の「なんちゃってスシ」とは違う方向に行く気がするような。
ような。だからなー。そこが紀行で一番知りたかったんだよなー。中国人系シェフの店が出てこないように見えるんだよなー。アジアが旅の対象になっていない不満もそこらへん。
通訳の問題もあるんだろうけど、なんだか庶民感覚に欠けている感じもした。そここそがラーメンでしょって。ハイクラスなゴチソウのままでいいのかしらって。

それにしてもラーメンバーガーって変わり種っていうよりも、かなり合理的なグルメに見えて、食べたくなってしまった。
マクドナルドとかコンビニとかで売ってくれない? ないない。

これはセカンドシーズン見たいよね。見終わった人のほとんどが、同意してくれると勝手ながら思う。
もしもラーメンがローカル化してその土地の味がより鮮明になった時に、また違う醍醐味が出る気がする。
ラーメンブームが冷めて、廃墟の中に数店だけが残ったとしても、そういうのも見てみたい。
ブームが始まった時の、ちょっと先行きがうさん臭かった時の、2015年あたりの空気も、この時だけの出汁のきいた風味があるけど。

時と地によって食が変わっていく、っていう認識。あの「ラーメンの歴史学」の理論の具体的な実践版としても自分には有意義だった。

533名無しのAA書きさん:2019/01/22(火) 22:05:35
なんだか。

ここには、小泉さんの悠みたいなストーカーは居ないよね。
前はどっかで発言するたびにAAを張る人がいたりして、なんか、気にしていない様でいたんですが、ずっと続いていって、やっぱ怖かったんです。不快とかじゃなくて怖かった。

ぶつぶつと一人語りしたからには誰かしらに見て欲しいって承認欲求みたいなのはあるのですけれど、
今日張ったリンク先を全部見るようなストーカーは、ワタクシ的に辛いですから!

2000円もする本を買う人がいたら、もっと辛いですから!

ストーカーするのは大好きなんですけど。
ストーカーされるのは苦しいです。

何の返事もないけど、あなたが見ていることには気づいているんです。
ヤンキーゴーホーム!

しーん。

痛い。

なんか何かを本気で批評的と言うか、批判的に見つめようとすると、その目が自分自身にも返ってきてひじょーに心が自虐的に痛く自意識過剰になるのです。

でも何かを批評しているのに、自分への批判精神が甘いってのは、歪んだマニアにも思えるから、バランスが大事なんですけど、とにかく自分はどんどん自意識過剰に鬱になっていくのです。それでもラーメン語りは止まらないのです。躁です。

534名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 04:00:18
ラーメンうぃーく

おまけ

ラーメン短編動画集

【懐かしいフラッシュ】ハクシャクノテンシ
ttps://www.youtube.com/watch?v=f5JbD2IXL_Y

これが一番、ラーメンを効果的に使ったFlash動画だと思う。
屋台と言う古いシチュエーションは、アコーディオンな音楽と不思議にマッチする。
テンシとドラキュラを、ラーメンに結び付けれるのは絵柄の力と総合的に纏める力なんだろう。
ただこれは全体を見ると、描かれるのは天使、ドラキュラと言う表面的な役割じゃなくて、その中身の男と女の人間くささ、それであるための葛藤と喜びと悲しみだから。
だから日本人的なラーメンという食の選択は、テーマの内奥を計るに、決して奇手なのではない。彼らはやっぱりにんにく臭くなきゃ、いけないんだよな。

屋台シーンが沁みるところは。

ラーメンを通じて二人が通じ合っていく過程を描いて。
「天使らしい羽根があるじゃないか」のセリフ。
そこからちょっと情熱的な陽な音楽を流して。
ここで恋を予感させつつ。
視点は屋台と二人からフェードアウト。ここで間合いの溜めを作り。
「テンシはハクシャクに恋ヲシマシタ」とナレーターの第三者に語らせ。
そこから天使の笑顔の表情でダメ押し。

間の使い方、カメラの使い方、構図の使い方が光り、映像的に感情を動かす工夫に富んだ珠玉のシーン。

それでその間が機能するのはもちろん、屋台の雰囲気と言う場が作られているから。
ラーメンそのものをそれ程映さない、味覚に訴え過ぎないで、雰囲気を重視して伝える、ラーメンを社会的アイテムに使いつつ、人間関係の恋のアイテムにも使うその柔軟性。
ラーメンと言うものの解釈の深さ、その密接さがある日本の現代と言うものが、その土台にある。

ラーメンは欠くべからざるアイテムだが、それを前面に出さなくてもイイ。味だけでは無く、そのラーメンによって出る空気にわたしたちは魅かれている。それを意識させるFlash。

535名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 04:07:14
【つれづれなる】
ttp://sound.jp/atamanoki/kouhaku2014.html

これはラーメンが美味しそう。
食べろ! と思わせるところで場面を飛ばす。
食のシーンは描かれない。
次にラーメンが出てくるのはちょっと先の背景で空のどんぶりと共に。

食事シーンを飛ばすという選択、それによって出る映像の飛躍感、あっという間な感覚、美味しさが裏切られる物足りなさ、手応えのない日常を語るかのようなモノローグ。
ラーメンを食べるシーンを写さないという、映さないと言う描写こそが、全体の雰囲気とメッセージに力を与えている。

そのテーマのマニアックさ、スタッフロールのシュールさ、そして余りにも場違いで萌えない最後のサービスカット。
それらもインスタントラーメンなジャンクな荒っぽい個人製作の味。

536名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 04:18:54
気になる店を見つけた(自主制作アニメ)
ttps://www.youtube.com/watch?v=tGP790OMwQA

これはラーメンの絵とそれを食べる描写ではピカイチですよね。

あの食欲をそそるラーメンとしては小泉さんよりも上に思える描写力ですし。

何よりもユニークなのは、蓮華でミニラーメンを作って食べるのを描いている。
これを描いているのは他のアニメでは見かけなかったし、ドラマ実写でも、ずるずるっとすする描写になっちゃじゃない?
そっちのダイレクトで食べる方が美味しそうに見える。
でもわざわざミニラーメンにする一手間で、なんかこう現代的なリアリティというか、きちりと今のラーメンを捉えて作ってるなって感じがする。

「そこそこ美味しかった」
これは無言か、「美味しかった」の方が、映像からの味は美味に伝わる筈。
それでも「そこそこ」を加えて、オチの切れ味を悪くしつつも、圧倒的なリアリティ、新規に店を開拓するときに良くあるハッピーな発見感への共感。

そういう単線的なわかりやすい味じゃなく、複雑にしつつほどほどの満足感を与える。
日本的なラーメンな感じがします。

537名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 04:29:22
高倉健ビールを飲む
ttps://www.youtube.com/watch?v=hLEpwuQY3aE

幸せの黄色いハンカチより。
ちょっと逸れて来たぞ。

外国人で日本映画でラーメンとなると、「タンポポ」になるけれど、自分が思う映画の美味しそうなラーメンはこっちなんだよな。
もちろん男が刑務所明けで久しぶりにまともな飯を食べる、とりわけ断っていたラーメンとビールを、ってのを女のセリフと高倉健の演技で再現する。
その映像の素晴らしさもあるけれど。

ハリウッドとかアメリカのラーメン表現も、「ラーメンガール」やら何やら熱血、血と汗のラーメン修行物から、むしろラーメンが主役じゃなくても、
前にあったように刑務所でやり取りする不味そうなインスタントラーメンのようなものが描かれて、映画文化にラーメンが社会を写すものや汚いのも含めて日常のものとして息づいているのが伝わる気がする。
刑務所ラーメンがニュースになって話題になったのがつい最近で、やっぱりそういうのは反省されていくのかな。

538名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 04:47:56
「映画 クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 〜拉麺大乱〜」予告2
ttps://www.bilibili.com/video/av20663370?from=search&seid=1288192554754318723

ラーメンの負の側面、お金や行列や心が荒む、そういうのを子供向け映画で書いている。
「ラーメン美味しい」ならもっと簡単だし共感も生まれやすいはず。
でもラーメン中毒で街がパニックというのは、逆を言えばそれだけラーメンには中毒的な魅力がある人を惹きつける。
そういうアプローチでラーメンの魅力を描いています。
これはクレしんの世相を付く作風にもあるけれど、それだけラーメンがけなされても愛されている、社会的に欠かざるものになっている裏返し。
日本のラーメン文化の成熟の一つが見える。

たとえばこーゆーのを、パンケーキやワッフルで、甘くてカロリーたけーのやたらに高額なの、ホットケーキじゃんとか言うと、ちょっとむっとしそうなのがある。
和菓子とかも、時代遅れとか言われるとちょっとむっとする。
納豆はくせーって言ってもネバネバって言っても笑って許せる。
カレーウン〇ネタも、まー、笑えないけど、笑って許せる。
そこらへんの食べ物の親しみの加減。


新海誠の「君の名は」の東京アルバイトのグルメとかデザートとかめっちゃ輝いていて光ってるじゃん。
反対にいうとそれに疑問を投げかけたり、いまいちなのもあるよって言えるほどに成熟や受容されてないんだよなって。

反対に主人公が地方に行くと、ラーメンを食べてたりする。
これはキラキラしていないで、食については抜群の作者にしてはそれほど美味しそうには見えない。
これ、わざと美味しすぎないように描いたんじゃないかなって思う。そういうしたたかな巧さ。

539名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 04:59:34
【2018???作】猫?
ttps://www.bilibili.com/video/av26566607?from=search&seid=4773744788650876797

とうとうラーメンから逸れてしまった。
自分が美味しさを感じつつ、ファンタジーも感じて衝撃を受けたのがこれ。
外人のたどたどしい日本語は味だけど、きっと使われているのが異国の日本食な寿司や蕎麦なのも含めて、ある程度の距離感があってこそ、なんだろうな。
ファンタジーへの移行の際に、猫風の手招きやそこからの招き猫の目が動くとか、微妙な伏線や雰囲気を作るのが上手い。
美味しさの表現も上手いなって。

こういうのAAで書きたいです。でも一生書けそうもない。作風の相性と実力不足から言って。書けそうもない。

540名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 05:16:51
映画「食神」part1
ttps://www.nicovideo.jp/watch/sm914261

個人的に食の映画で一番好きなのが「食神」です。
「少林サッカー」の監督によるもの。
漫画的な笑えるリアクションもあり、本当に美味しそうな料理もあり。

香港のローカルフードなのかな、豚チャーシューに目玉焼きの入ったドンブリ飯。
深夜に食べたくなる。

グルメ物を批判的な目で消化しつつ、誇張して笑いに変えて、また深い理解も愛情も感じる。
日本へのリスペクトと批判精神の混ざり具合も、ほどよい。
香港のローカルな食文化に人情が匂う。

書いている内に何を書いているのか自分でも迷走している。これにて。今日は完徹だな。

541名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 05:49:17
Sandwich for Lunch | Mr. Bean Official
ttps://www.youtube.com/watch?v=jtqpuYvOfHY

ミスタービーン。食で笑ったのがこれ。子供っぽい無邪気さが隠し味。

Johnny English - Sushi
ttps://www.youtube.com/watch?v=fFqr01joQGw

ローワン・アトキンソンと回転スシ。
映画公開当時は、回転スシってトレンドで珍しかったんだろうな。(なんかその前のビーンの映画で来日したとき、アトキンソン、とんねるずに寿司桶一杯の寿司を貰って喜んでたよ。したたかな人)
でもやっぱりサンドイッチのように笑いとして成立するまで勢いがあったんだろうし、認知も広がっている証拠だし、こういう風に使われたからこそ、寿司文化の受容みたいなのを感じる。

「褒めて、褒めて! 日本食を理解して」、とかそういうのを通り過ぎて、イギリス文化と肉薄して衝突して笑われてこそのメジャーへの道。
回転寿司は明らかにブームの先の、イギリスでの食の一ジャンルになりつつある。その道先。

ここまで外国のラーメンが受け入れられるか。
実は今観ている小泉さんに足りないのは、そういう批判的な視点と言うか社会的な視点と言うか愛ゆえに一歩距離を置いて茶化す面白みと言うか、ラーメンガイドとしては面白いけど、正に紹介に留まるガイドブックだよねとか。
その印象は最後になって覆るだろうか。
話が戻って来たかな。

542名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 07:05:46
おまけ

自分のAAと食


自分語りです。

自分がモナー板でAAを書き始めた最初、ラーメンギコモナー系の短編ネタを幾つか書いてた。
コピペにズレなおしがやっとの習作群だったが、二、三人なにか一言書いてくれていて、そういうモナー板全盛後期の活発な住人達にも恵まれて、AAに慣れてハマっていった。
そういう風に、自分の落書きのようなAAの原点の近くはラーメンなんですよね。

だからやっぱり食には拘りがあるんだろう。


寿司と自分

立ち食い寿司職人
ttp://a0014028.html.xdomain.jp/tatigui.html

駅前の立ち食い寿司というのが、出始めていて、それで面白いと思って書いた記憶が。
たぶん狙いに、立ち続けなければいけないというシチュエーションと、ささっと食べて帰るのが粋と言う前提とのギャップを狙ったような。
そのファーストフード感覚と職人との対面に、寿司の神髄の原点回帰を見た。というのは後付けだな。

でも出来たのが、お粗末極まりない。
寿司を嫌うのを過剰表現して、寿司が無様に壊れるのを誇張して、下品な笑わせ方をさせようとしているし。
オチも、肝心なところは寿司の美味しさを伝えるんじゃなくて、言葉遊びみたいな凄く表面的なところで解決したように見せてるでしょう。
かなり酷い出来。

たぶん一番迫真があるのが、実体験に沿った甘えびのトラウマの箇所。そこを印象に残して作品が締まるってのは、立ち食い寿司の魅力を伝えようとするコンセプトと離れすぎていかん。


ラーメンと自分

くつひも
ttp://a0014028.html.xdomain.jp/kutuhimo3.html

これは自分でも気に入っている。
ベタだけど、ラーメンエピソードの入り方が強引だけど、そういうの気にしないで真正直に書けた気がする。
たぶん、そういう血の通った感じがする食の描写のような、そこが目指す方向なのかもしれない。


カフェと自分

どっかで挙げた「風のベーコンサンド」の食描写は本当に見事で実際に作者は似たようなものを作れるのかなと思わせるリアリティがあるけど、ベーコンサンドを除いた幾つかの食べ物は小説全体のリアルから浮いていて、
それは高原カフェのファンタジーを提供する姿勢なのかもしれないけれど、「飯テロ描写、食べたくなる」というのが突出しすぎている、馴染み切っていないようなそういうのが今思えばあるし、
それに自分の親しみのある食の形というのはカフェ飯なんてお洒落で高級な形にはない、ラーメンなんだよな、インスタントに近いとか。

自分がカフェ物をやろうとしたら、メシマズ描写でお茶を濁しても、失敗したのは、このスレのタイトル作品。スタッカート。

そのカフェへの反省が、震度3、秋色レターあたりで、カフェの飯の描写を書きすぎない、美味しいなと必要以上に思わせない、当たり前にある食として描く姿勢に繋がった気がする。
トラウマもあって、必要以上に書かないのもあったのだろうけど。

ただ食へのスタンスは変わっていて、そこら辺が語りに誘導されて、明文化、爆発しないかと仄かに期待していたりする。


最近、書いた文章にもラーメンが出てくるのだけど、ちょっと食の置き方が変わって来た。
「読んでいる人にもその食べ物を食べてみたいと思わせる」
それは長いこと目標だった。
でも、それだけじゃないんだ。
「食べたいと思わせつつ、作中にある食べ物はそのAAや小説の中だけのもので、同じ食べ物を食べても満たされないよな」っていうちょっとした羨望のような、共感の先にあるものを書きたい。
それは正に「風のベーコンサンド」のベーコンサンドの境地なのだろうけど。
その場とその時の雰囲気だから味のある食べ物、そして同時に食べ物で場や時の雰囲気を写す。
そっち方面に意識が向かっている。
上手く行くかどうかわからないけど。

543名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 07:23:15
脱線自分語り これは日記だ

1「わかる、わかる、私もそう思う、共感する」
2「わかる、わかる、けれどわたしはこう思うんだ。○○ってこうだよね」

1の方がエンタメとして受けると思うんだ。
共感するというのは快楽の一種だし、自分の考えていることを肯定してもらうのは心地いい。西野カナかな。

でも、最近むしょーに2を目指したくなった。
この波紋を投げかけるというか、共感を貰いつつも何かそれ以上のものを引き出す、というのは難易度が高いし、複雑なだけにエンタメとしての面白みも減るだろう。
2を目指しただけに、1にも満たない駄作になることだってあるだろう。

でも、2をやらなきゃ、自分がAAや文章を書く意味ってないじゃん。
1なら、読者に近い別の誰かや、読者を意識して近づくことに切磋琢磨する人がいればいいじゃん。ってなる。


自分が書いていて、多くの読者たちに寄り添いながら同じ道を歩む。共にわいわい話しながら手を取り合って助け合いながら、同じ景色を見続けようとそれぞれ寄り添って歩んでいく。

のではなく。

自分と読者が出会って、自分の路を指し示してその遠くの景色をちょっと見せて、立ち止まらせて。
そして読者は読者の道を進み、自分は自分の路を進む。お互いにちょっと影響し合って、それぞれの進む道や目標はちょっと変わるかもしれない。
別れる。
また逢えたらいいね。また会えたら今度は、こんな道や景色を見せてみるよ。どうだい? こんな道を進んだんだよ。あなたが歩んだ道はどうだったい?
そんな感じに歩んでいきたいなー。


ここで語るラーメンはたぶんそういうのを意識し始めていると思う。
じゃなければ、こんなにわかりにくい長文にはならないし、脇道だらけにならないし、これだけの言葉や考えのトゲや歪さも出ない。未熟さを隠さないこともない。
ただ、分かってもらおうという思いは込めようとしている。垂れ流しだけど思い付きだけど。


「ラーメン美味しそうだな。へー。そうだったんだ。新発見だ。すごいね」

から

「ラーメンってこういうのもあるんだ。ふむふむ。だけど、わたしはこう思うよ」

と自分も思い、読み手も思わせる文章。

今書いてるのは、「ラーメンの歴史学」へのそういうリアクション的な長い感想文なんだろう。
青いな。自分。

544名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 07:24:00
完徹で超ハイテンションになってる。

545名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 16:02:41

「なんで、わたしのことわかってくれないの? あなたってバカだよね」

「みんなにわたしのこと、わかってもらえないんだ。孤高な私。わたしはわたしの道を行こう」

「あなた馬鹿なこと言ってるよね。理解不能! 間違ってるんじゃない? あのね、わたしはこう思うんだけど、これはこう言うことでしょう」

「うーん、ちょっと、あなたの言ってることわからないな。わたしはこう思うよ」

「うん、わかった。あなたのいうこと、わたしの思うことと似ている。そうだよね、それであれってさー」

「うん、わかる、わかる、あなたの言っていることわかる。書かれてることやあなたのこともっと知りたいな」

「うん、とってもわかった。似ている部分もあった。でも知れば知るほどに、あなたとわたしってどこか違うなって思うな。あのね、わたしはこう思うよ」
「うん、とってもわかった。実は気になって、ちょっと○○のこと調べたんだけど。○○って他の人からこうも言われてるね。ちょっとあなたの言うことと違う部分もあるよね。わたしはこう思うよ」
「うん、とってもわかった。なんかそのこと友達やみんなにも伝えていい? あのね、わたし、○○のこと知ってね。それって○○なんだけど、わたしはねこう思うんだ、読んでみて。それで山ちゃんはどう思う?

546名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 16:20:50
山田 勝己(やまだ かつみ、1965年10月22日[1] - )は、TBS『SASUKE』のSASUKEオールスターズの1人。兵庫県加古郡播磨町出身。
『クイックマッスル全国選手権』(3分間腕立て伏せ)準優勝。鉄工所社長。身長175cm、体重75kg(2012年12月時点)。
愛称は「浪速のターミネーター」「ミスターSASUKE」「浪速のブラックタイガー」など。

547名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 17:57:08
Ramen Daisuki Koizumi san
ttps://www.youtube.com/watch?v=kkq0TP_NYeQ&index=1&list=PLe1C2NCHKF_67x_yFRHcgQhqckZPZ8XyG

これはガイドって言葉が一番しっくりくるな。

人間関係、特に唯が小泉さんやラーメンに惹かれていく感じが、かなりテンプレートで、所謂悪い意味での「萌えアニメ」で連想する形に近かった。
いきなり好感度マックスだし、好きの基準が外見的なかわいいばかりだし、好きになっていく過程で苦手な部分が見えてきたり意外な一面を発見したり、的なのが薄いんだよな。
小泉さんのラーメンへの態度や、常に一歩引いているクールさは個性になっているが。
唯の小泉さんへの好感や関わり方が、どうも人間らしくない。ストーカーなんだけど、その具合もコミカルなテンプレートだから。
物語の型として唯が読者と共にラーメンを知る道案内にならなきゃと思うのだが、共感がしにくいんだよね。灰汁があるのとそれに人間味を感じないところに。

全体的にキャラが萌えアニメな女の子中心なのだけど、原作者はわからないけどアニメーターの方に、男の見た女性像のような男オタクの見た女性像から一歩もはみ出していない感じが、
非現実的なアニメ感を際立たせています。

そこが現実的なラーメン屋やラーメンとちょっと調和していない。
小泉さんが浮いているのは、そういう個性だと思えるんだけど、全体的なテイストが上手いことブレンドされていない。

ドラマ部分の弱さは、良いところもある。
料理ガイドとしてどこからでもそれなりに観れるし、料理以外のところでの味で右往左往されない。
ドラマを取り入れた、男女関係や親子関係、バトルなどの料理漫画、「美味しんぼ」がドラマ故に注目され、そのドラマの魅力が落ちた時に読者層もさっと離れていった。
そういうのを考えるとラーメン以外は薄味なのも、んー、一つの計算されたスープの取り方なのかもしれない。

ただ、やはりドラマも求めてしまうのは、それだけ自分の中での料理語りもののハードルが高くなっているんだろうな。

ガイド部分は非常にいいです。
だからそれ以外のところは、なんかストーカーっぷりを笑ったりして面白さを誤魔化しながら、観ていた。
意外と尺があって、アニメだとさっと流し読みで飛ばせないところも相性が悪いのかもしれない。
ただアニメにしたメリットは、この動画に字幕が付いているように、外人にも布教できる点ですよね。日本の地方の人にだって、東京の密度が伝わる。
多分、ジャパンなアニメ好きにはこの余りに典型的なキャラ造形などに魅かれるかってのはあるけど、ラーメンや東京に関心のある人には、やっと実態に沿った現実的なラーメンと言うのを伝える作が出てきた気がする。
東京と言うものも伝わると思う。
わたしたちが東京に観光に行くときに、お洒落とかそういうのは直ぐに消えてしまものだし、胃袋に入る食と言うのは一つの肉ある形だし、東京の食と言えばやはりラーメンだし、このアニメからラーメン巡りをすれば、それ以外の魅力が見つかるほどのロングな東京体験になると思う。

その意味ではクールジャパン!とかわけわかんねーことで踊ってるものよりも、ずっと良心的な日本のラーメンガイドだよな。
日本のラーメン素晴らしいって視点じゃなくて、日本にラーメンがあって当然でそれが日常だって伝えれるところに、ガイドの良心がある。

548名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 18:28:11
ラーメン語りにはいくつか種類がある。

1日本でも珍しい変わり種ラーメンをピックアップした回。
2行列やコンビニラーメン、ご当地ラーメンなど、ラーメン文化をピックアップした回。
3オーソドックスなラーメン蘊蓄の回。

ラーメンばかり語るとかそういうのはやっぱり残念なので、
その周囲を伝える2のラーメン文化、日本文化にも通じる部分の奥行きが意外にあってそれも現代的に解釈されていたのが、好きだったです。

全体的に見れば、ラーメンの多様性を感じて、ラーメンと言うもののジャンルの自由と社会やメンタルへの影響の大きさを感じて、
つまりラーメンの歴史学やラーメン紀行とかで直接的に言葉にして伝えているものを、総体の印象として伝えているところに、なかなかやるなと思わされます。

ラーメンへの理解は、小泉さんの通な姿勢からも、好感を持ちます。

彼女はラーメンを沢山食べているけれど、決してこれは異端という弾劾をせずに、コンビニも山小屋なのも、どのラーメンにもそのラーメンの個性や魅力があることを楽しみ受け入れ、
うんちくは語り出すと止まらないが、安易な味の比較による優劣や点数化、食べログ、ラーメンデータベースなどでの点数レビューのような、そういうのをしない。

○○通を語る時に、膨大な点数のアイテムを断固としてクラス分けして、時に辛口な言葉を使う人を「通である」という認識。
マニアにある「ラーメンかくあるべし」という排斥的な信念。
そういうのは最近は薄れてたけど、若いころの自分は惹かれていて、確かな魅力があるのはわかる。
だけど小泉さんはそこを離れて、むしろ達観したかのようなラーメン愛を持っている。窮屈になっていない。
自分もレビューをする時は「こうありたい」と言うのに、かなり小泉さんのスタンスは近い。(えっ? どんぎつねのレビューは?)

もちろん原作のラーメン屋のピックアップから恣意的な選別はあるけれど、その狭さを感じさせない小泉さんのキャラクターは。
ラーメンと言うジャンルの柔軟性や広さを上手い具合に象徴している。

ただ、唯の小泉さん愛にちょっと距離を置いた茶化しがあるのに対して、
小泉さんのラーメン愛がかなり神聖視されていて、その異常性と言うか暗さみたいなのが全く出ていないのがアニメ的な印象になっている。

ラーメンへの理解の深さに対して、アニメ全体の奥行きの浅さみたいなのは、どうも出過ぎている。


自分の興味関心にヒットしたのが、7話でしょうか。続く8話の家系もなかなか。
ttps://www.youtube.com/watch?v=Kl3BS4hKPw4&index=7&list=PLe1C2NCHKF_67x_yFRHcgQhqckZPZ8XyG

全国のご当地ラーメンの紹介で、日本のラーメンの地域性や多様性が決して変化球ではなくて脈々とあることが伝わるし、
各地方への解説や味の嗜好への解説はやや物足りないものの、それ以上に全体としてご当地(全国各地の地方の味)が集まる新宿近くの東京と言う土地が上手く出ている。

東京は学生の頃都内に通っていてちょっと古いし浅いけど、実に東京と言うのをアニメで表現していると思う。
それはイメージ先行ではなくて、ラーメンショップ、その一つ一つの店のディティールを描いて、その集積によって、色んなものが集いながら整然としているその色が。
ここまで文化と言うかなんかわからんが。表面以上のもので伝わるアニメ、それもあくまでも背景として強調され過ぎず、自然と描かれるのは、なかなかにない。

ラーメンを作る側、インスタントではなくて出汁の取り方や仕入れなど、や店主の声のようなものを省力している。
あくまでもラーメンを食べる消費者側に焦点を当てた構成もなかなか。
世界ラーメン紀行とはコンセプトの違う、東京ラーメン紀行。
こういうのはもっと広く伝わってもいー。

549名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 18:40:26
このアニメで避けては通れないものが、「すする」ということ。
1話から音が気になった人は多いと思う。
途中の話からそのボリュームが控えめになって、それで随分と食事シーンの印象が楽になった。強調させすぎだったのがわかる。

ただ今回のアニメを通して、すする音に慣れてないと、やっぱり不快感あるよなって。
外国人の気持ちが分かった気がする。
慣れって必要だし、文化として根付くかってことだし、アニメの音の強調のし過ぎはやっぱり不自然な伝え方だよな。
すするを伝えたかったら、一つピックアップして、すすることによってどれだけ味や熱の伝わり方が違うかを、解説しないとね。
それが無いのは文化を伝えたいというよりも、意識の低さ故、不注意だったのかなとも思えてしまう。

まー、すするを伝えるだけじゃなくて、前の動画にあった、「蓮華の中でミニラーメン」のようなものを伝えるのがやっぱり通なやり方だよなん。
登場キャラが女の子が中心なんだから、こういうの気を配っても良かった。


余談ですけど。
ラーメン屋に通う女子高生ってファンタジーに思えるけど。あれだけ食べて金が尽きないのと太らないのも。

去年、宇都宮に寄ったんですよ。
そしたら学校帰りの女子高生が、駅前に来て、その自分の並んでいる手作りの人気店じゃなくて、もうちょっとライトなチェーンっぽい餃子ショップにおしゃべりしながら入ってったんですよ。
そういうの見て、餃子の街だなって思いました。
そこまで現実社会でリアルになっているか、そういうのラーメンで描かれてそれが自然になった時に、国民食ラーメン文化の成熟の極みに至ると思う。学校給食でラーメンとか。

550名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 20:58:09
展望 海外発の「小泉さん」は生まれるか? 可能性は高いんじゃないか?

「ラーメン大好き小泉さん」のアニメ化。
「孤独のグルメ」の中国、韓国での人気。
外国人による英語での日本のラーメン店紹介巡りblog「Ramen Adventures」 メディアにも露出し日本でも海外でも書籍を出している
東京オリンピック。

東京を舞台にして、食べ歩きをするような映画、ドラマ、ドキュメント。
「小泉さん」のようなものが海外によって海外の人の為に制作されるお膳立ては揃っている。

グルメブームを起こしローカライズされ現地版も出した「料理の鉄人」に続く、もうちょっと高級グルメから庶民感覚に近いグルメへのその食の見方を変えるような、
そういう物が生まれるようなそんなグツグツした時が今なんだって気がするんだな。

それが東京を舞台にするか、NYを舞台にするか、ラーメンになるか、街全体を映すか、テレビか映画かyoutubeなどのネットか、意外と世界ラーメン紀行のようなものも、資本力のある欧米から出てくるかもしれない。

「ラーメンの歴史学」は堅くて学術書で、だけどそういうののエッセンスってある程度時間を置いて他へと反映されていく。だから小泉さんほどの柔らかさのものが海外で出てヒットしたら、世界のラーメンブームはまた違った段階に進むだろう。その未来を夢見る。

551名無しのAA書きさん:2019/01/23(水) 21:39:42
【?原神厨】?吃拉面的小泉同学-特制意大利拉面
ttps://www.bilibili.com/video/av20677346?from=search&seid=17646064413190887845

こんなのもあった。
日本アニメで登場したイタリアンなインスタントラーメンが、中国人によって再現される。
そういう混沌としたノーボーダーが、これからのラーメンなのかもしれない。つまり、もうカオスすぎて自分個人ではとても総括出来たり追えない感じになるような。

552名無しのAA書きさん:2019/01/24(木) 04:10:47
届いてた。
ラーメンの語られざる歴史
読み始めインプレッション。

イデオロギチックな感じが新鮮でもアリ、違和感でもアリ。

実地取材が豊富なラーメン紀行と小泉さんを体験した反動が来たかな。
机上の空論とまでは行かないけれど。
でも、やっぱり体験をもとに書く、現地に飛ぶような情熱を元に書く(回転スシ世界一周とかも)。
それによって何か具体的な芯が出来ると思うと共に、やっぱりそっちの方が自分の好みなんだなーって。

多分、ラーメンを学問としてはイデオロギー論(労働者のもの、ナショナリズム)じゃなくて、現地体験フィールドワークを基にした文化人類学のメソッドを用いて研究する方が、多分、しっくりすると思う。
ttp://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/030718CAintro2.html

著者のお得意の政治経済は確かに一つの視点だけど、好みから言うと文化人類学。
比較的新しいこの学問が成熟すれば、ラーメン論がどんどん豊かになる筈!

その実体験に即したという方が好みと言うのは、最近の自分のAAの傾向からも明らか。
ファンタジーでふわふわっとした物語りも自分は好きでそっち方面の方が需要は大きーなと思うのだけど、なんか書けない。書く熱が沸騰しない。


そういいつつ、自分のこのラーメン語りも体験からは離れたものだけどなー。
なんだ? 同族嫌悪? ないものねだり?
ご当地ラーメンに興味があるなら博多まで飛べるはずだし、世界に興味があるなら香港くらいなら、金を惜しまず暇を惜しまず飛べるはず。
東京が精一杯だよな。
一番、馴染みのあるラーメンがサッポロ一番ですよ。近所の中華屋さんのラーメンですよ。そんな人に騙されちゃいけません。

553名無しのAA書きさん:2019/01/24(木) 04:33:28
その本の始まりで、思ったけど。

言葉とジャンルって面白いよね。

しな蕎麦⇒チャンコロ蕎麦(ちょっと差別的)⇒ラーメンとか

拉?(ラーメン)って、後付けだったんだね。
でもやっぱり今はネーミング一つで、ラーメンと言う型が出来ている。

豚骨ラーメン、長崎ちゃんぽん、冷やしトマトラーメン、混ぜそば、沖縄そば、つけ麺、冷やし中華、カレーラーメン、カレーうどん、タンメン、出前一丁、ラーメンバーガー

僕たちはどこからどこまでをラーメンと認識するだろうか。

長崎ちゃんぽんはラーメンとは違うなと思うけど、実際はルーツ(時も場所も長崎と久留米)も近いし、味も近い。
少なくとも豚骨ラーメンと冷やしトマトラーメンよりは。

スープのない混ぜそばは、やっぱりジャンルとしてラーメンの一部として認知されてると思える。
ラーメンって「ドンブリに肉などで取ったスープに麺が入ったもの」と定義されるけれど、実は広いラーメンのジャンルはそこは解体されてるんだよな。

世界中でローカル化されたり、アレンジされていけば、どんどんラーメンは広がっていく、その柔軟さや決まりがとっても幅が広く柔軟なのなのがラーメンの魅力だけど、
やっぱりジャンルではどこかちゃんぽんや冷麺やフォーとは違ったものと認識されている。

もしかしてジャンルの認知として、ラーメン屋で提供される麺はラーメンなのだ、となるかもしれない。
ラーメンに細かなジャンルが集まって、地域や形状で分類化されて、でも総体としてHIPHOPもクラシックも音楽。
その、なんだろうな、ここまで自由な食って凄いよね。

その日本食の魅力って、イタリアンなミートソースに対するナポリタンや明太スパゲティのようなのを作っちゃう、そういうなんか広さやアレンジや加工の創意工夫。なんとなく味さえよけりゃ、受け入れちゃう。
そういう意味での日本食のラーメンって定義づけはどうでしょう?
そこにラーメンと食の一つの、文化的ななんだろう、食の自由さみたいなのが、ラーメン以外のジャンルにも波及し影響すれば、世界中の食の在り方とか発展になにかラーメンブームは跡を残すかもしれない。
うーん、机上の空論。

554名無しのAA書きさん:2019/01/24(木) 17:53:12
ラーメンweek

ヤバいな。こういうのになると、キーボードがうねるな。
なんで他のことにこれだけの集中力を使えないのかな。

555名無しのAA書きさん:2019/01/24(木) 17:56:05
支那そば屋 こうや

◇しんみち通り
新宿から中央線で一駅の四谷。
大都会のビル群の中に「しんみち通り」はある。
名前の印象のように、しんみりとした昔が香る通りに、飲食店が高密度で連なるように並ぶ。
そのラインアップは、ラーメン、蕎麦、天丼と言ったそれも庶民的な店と共に、メキシコやタイと言った国際色ある店が混じっている。
その一見、異様なごちゃごちゃとした取り合わせなのに、街全体はサラリーマンな商店街風な一つのテイストを作っている。
店の入れ替わりは激しく、夢見がちだなと思ってた新規店は次見た時には消え、大宮に支店もあり雑誌でも特集されていた有名ラーメン屋の本店の土地も別の飲食店に成り代わっていた。
そうかと思えば、通りの入り口の「かつれつたけだ」(旧エリーゼ)は相変わらず行列が並び、消えそうな感じの店が10年以上も老舗の雰囲気をまといながら続いている。
にぎわいつつも、観光地化していないで、ビジネスマンがランチを求め、行き交う。
脈動するように息づきながらちょっと古臭いそんな通りにいると、高層ビル群を見上げるよりも東京に来たなって感じがする。

その通りのちょっと先に、「志那そば屋こうや」はある。


◇志那そば屋 こうや

ラーメンの昔の呼び名「志那そば」、ちょっと昔の差別的なニュアンスもあると思われている言葉。
その名は多分、わざとつけたんじゃなくて、昔から変えてないだけな気がする。
1961年の屋台から始まった歴史ある店。
チェーン展開はしていないが、のれん分けをしていて、「こうや系」というジャンルを作っている。
ttp://ramenjiyuku.web.fc2.com/keitou.tokyo.kouya.html

隠れた食通タレント、タモリが通うことでも有名。
そう言えば給仕のおばさんがお客と話していて、「ナカイくん」という言葉が聞こえてきた。「ちょっとナカイは苦手でね」とかお客が応えていた。SMAPの仲居くんのことだろうか。
にも関わらず、店内の目立つところに芸能人のサインが貼られているような、その野暮ったい感じの色紙群は、見つからなかった。
店内は、木目を感じさせて、スペースが程ほどに広く、それでもカウンターと厨房が一体となり、仕事をしているのが良く見える。
昭和よりも新しく、平成よりもちょっと古い、そのなんといったらいいのかな、すっと入っていける雰囲気だ。
実際、OLっぽい女性が一人、さっと入ってきたりもした。

厨房できびきびと働く若いお兄さんは、中国語? 韓国語? でハゲ頭の店主に話しかけていた。店主は自然に、でも簡潔に、それに返事をしていた。
海外へのこうや系進出も、近い将来あるのかもしれない。

556名無しのAA書きさん:2019/01/24(木) 18:00:02
◇ワンタンメン

お値段1000円。
それまでの投資を考えれば安い額なのだが、それでも躊躇ってしまう。
ラーメンには1000円の壁と言うものがあるらしい。
ttps://news.yahoo.co.jp/byline/ymjrky/20170505-00070654/
そのぎりぎりの境目。

カップヌードルも昔は200円以上はあり得ないと思っていた。
それが名店再現系のカップヌードルが今はコンビニでも、お高く売られている。
壁は超えれる気がする。
反対にマクドナルドの高価格な新スタンダードメニュー、グランマックって普及してるんだろうか。
やっぱり厳しい気もする。
自販機型の店は1000円札を1枚入れても買えないとかだったら、やっぱり抵抗感がある気がする。

でも、パスタのように本格的な店は、1000円台でもアリ的なそういうリッチなものが受け入れられたら、
その先に更なるジャンルの拡大、豊富な食材によるラーメンの自由が、味の可能性が生まれる気もする。

こうやのワンタンメンは1000円でも、800円のスタンダードラーメンを抜いて、店では一番人気メニュー。
いただくことにする。


メンを茹でている時に、あの、こう、メンを1個1個分けて入れる網のようなもので仕切るのではなくて、茹だった大鍋にそのままメンを入れる。
それからザルの様なものでメンを掬い取り、パッパッと振って湯切りをする。
この昔ながらのスタイルに、味がどうこうとかよりも、気分的なものでわくわくとそそられる。


スープは醤油なのだろうけど、色合いは塩に近い。
具は素晴らしく、大ぶりの肉の詰まった手作りワンタンが5個、チャーシューが二つ、青ネギがパラパラっと多めに入っている。
ワンタンは熱々のスープと肉にくとした豚肉が、口の中でほろほろと散っていく。
チャーシューとワンタンを噛みながらメンをすする。
メンだけではなく、常に具と一緒に食べられ続けれる、肉を中心とした具の量に、なんだかぜいたくな気分になって来る。
ちょっと飽きが来ると、青ネギをスープと一緒に口に含むと、程よく舌がリセットされる。
スープは軽く塩気を残すあっさり系。なのだが、飲み終えるとほろりと舌にこくのようなものが残る。
絶妙に具の肉とマッチしていて、ワンタンがそのスープをじわんと吸収する。
熱々からちょっとずつ冷めるワンタンとスープの中で、舌の状態に合わせて、スープ、青ネギ、ワンタン、チャーシュー、どれを選ぶか、どれを組み合わせるか、少し楽しく迷いながら食は進む。
ボリュームは具が豊富なのもあって、男でも満腹感がある。女の人は少なめにして貰ってもいいかもしれない。会計のおばさんが、残しても良いよ的なことも言っていた気がする。
他のラーメン屋も巡ろうと思っていたが、満足してしまった。

お会計の後、店主においしかったですとぼそっと言って、店を出る。
ビル街のすき間風が冷たい。
帰りの電車でゴトゴト、舌の奥にはまだスープの塩気が、中心にほんのりとコクのようなものが残っている。
埼玉への帰り道、この気持ちをどう書こうか考えている。

557名無しのAA書きさん:2019/01/24(木) 18:03:25
ワンタンメン / 支那そば屋こうや・四谷
ttps://www.youtube.com/watch?v=vJi_0j5TzbA

558名無しのAA書きさん:2019/01/24(木) 21:13:53
◇ラーメンの語られざる歴史

途中まで読んだんだけど、これは「違うな」って部分があって、これくらいで紹介。
あの、自分の好みとは違うのはあったんだけど、その視点は新鮮で、色んな考えの種はありました。

ただ、やっぱり政治経済中心で語っているようなのが、なんか陰謀論ほどじゃないけど、なんか違うなって。



ラーメンの普及について

戦後のコメ不足から、何かしらの食べ物が必要だった。
アメリカは余剰小麦があったが、出し渋っていた。
ようやく出したと思ったら、そのニュースを大々的にアメリカが小麦で救ってくれたとニュースで流すように日本政府に圧力をかけた。
そのくせチャリティーと国民に思わせつつも、けっこうなお金をもらっていた。
その小麦を使って、ラーメンが作られ、それがラーメン普及の要因になった。
また小麦のラーメンなどはエネルギーがあると喧伝され、それによってスタミナがつきそうなラーメン(油ギトギト)が求められ、日本の餃子にニンニクがたっくさん入ってるのもその名残だ。
その後、ラーメンは普及しパンも普及し、アメリカは小麦輸出で儲かった。
どんなん? 政治的? 経済的? そんなんでラーメンは動いた。

それは確かに一因なんだろう。でもなにかが欠けている。
息を感じない。


東日本大震災とラーメン

被災地に笑顔を呼ぶ“ラーメン炊き出し”のチカラ
ttps://news.walkerplus.com/article/21414/

「#被災地いらなかった物リスト」を考える
ttps://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20180712-00000035-nnn-soci

このラーメンと辛いラーメン(辛ラーメンね)の明暗を分けたのは、人の温かみと何よりも美味しいかどうか、口に合うかどうかでしょう?
その間に無数のインスタントラーメンとカップヌードルがあって重宝されていたのも、忘れてはいけない。

ものすごく辛ラーメンが出回ったのに政治的な意図を感じるけれど、それだけでは普及しないしありがたがられないよなー。
そのラーメンが普及する、戦後のラーメンをすすってる白黒映像とかさ、その美味しそうな感じを、欺瞞だとしても、その美味しさは欺瞞じゃないでしょう。
ようわからん。わたしが甘い。


でもその後の、給食にパンを取り入れたのはやっぱりその食の喧伝と、アメリカの小麦輸入のためってのは説得力あったな。

戦後じゃないけど、自分の時は、給食のパンまずくってね。いやいや食べてた。カレーは大好きだった。
あのちょうど自分の時に、学校給食にラーメンが出はじめたんだろうけど、ラーメンは売り切れるんですよね。お代わりで。でもパンは余る。

まー、今のおじさん世代、給食からラーメンがごく身近にあった世代として、それはラーメンブームとかに影響してないかなって思った。
まー、政府があれこれ意図してその結果普及したってのは半分で、不味けりゃ食べられないものだし、ギブミーチョコレートは子供にとって甘くて美味しかったんだろうし。
そこら辺が一面的で、ちょっとこう力を入れて読むのが辛くなったので、流し読んで、しょーかいもここまで。


うーん、「ラーメンの歴史学」はこう店に入ったらまず出汁から取ります。この出汁、飲んでみてよ。これは〜。このチャーシューをソテーしました。これは〜。ぐつぐつぐつぐつ。はい、出来ましたミニラーメン。
あっ、意外と正統派醤油ラーメンいけるよ。えっ? もう店じまい?

って感じで。

あー、この「語られざる歴史」はタンタンメンです。これはアラスカの小麦と北海道の昆布と知ってます? 極上のイベリコ豚。 
まだ市場に出回ってませんよ。
これをもんじゃ焼きの店長が鉄板焼きの要領をアレンジして作ります。

って感じなので。

両方とも、ラーメン知識がある程度ないと、これがラーメンだって入り口には向いてない感じ。お高い値段だし。
やはりお勧めするのは無料な「世界ラーメン紀行」。
これは、ほんとに一冊の本になっても可笑しくないと思う。

559名無しのAA書きさん:2019/01/24(木) 21:26:37
この本で一番きつかったのがあの有名ラーメン店主とかが本を書くのかな。テレビに出演するのかな。
それで思わず出てくるなんかの言葉を「ラーメンポエム」って言っちゃうんだよなー。
ラーメンを作ってる人を見ているようで見ていない感じ、観てたとしても有名人ばっか見ているような。
うーん、自分はラーメンシェフを信頼しすぎているのかな。いや、それでも。
なんかそんなニュアンスを感じて、この作者を信じれなくなりました。

と言いつつ彼がピックアップしたニューヨークのラーメンシェフ、アイバンのそれから。
ttps://www.youtube.com/watch?v=uLgneXrtUXg

うーん、ちょっとポエムってる。
でも夢を見たっていいじゃないか。スープから熱い思いを溢れさせても良いじゃないか。輝くようなチャーシュー。夕日のような半熟卵。優しく撫でるメンマ。僕だってポエマーさ。

560名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 02:13:52
あー、なんか、ちょっと冷めた。

ラーメンって「語れる」って魅力ない?

あの自分でも思ったよりラーメン語りが無駄に膨らんで、実はそこから文章表現のようなものまで及んで、あふれてしまっている。

ラーメンって語れるじゃん。
それこそラーメンポエムだってラーメンテツガクだって、多くの日本人が持っていて語ろうと思えば語れるものだし、
小泉さんの魅力だって、普段喋らないクールな美女がラーメンについては熱く語り出す。そこにある。唯は気づいてないけど。

この著書のラーメンポエム批判だって、「俺の考えるラーメン店主の理想像はこれだ、ラーメン店主ちょーしにのんな、ちょっとおかしーぞ!」
っていう自分のラーメン理想郷を語っているのと同じじゃん。

つまりラーメンというジャンルは余りに柔らかく広く変わり続けて、そのくせ妙な中毒性があって、語る話題は次々とあって、どんどん語れてしまう。

寿司についても自分はある程度語れるだろうけど、どこかで止まってしまうし批判的なものは遠慮みたいなのが強く働く。半可通だよな、自分って。思ってしまう。
こうやのように、店ごとにも語れないな。お気に入りの店の特徴とか、そこまで行けない。立ち食い寿司職人はモデルの店があるけど、そういう店そのものが持つ味を語る意識は持ってなかったな。
寿司はこうだよね。このネタは好き。このネタは嫌い。とかそういうのは語ったけど。そこまでだよな。

他の分野でも細かいジャンルで語る人はいるけど、どうしても「自分オタクじゃん」みたいな後ろめたさは付き纏う。その後ろめたさが無いと、プリミティブな周りを見ていない超オタク扱いされたりもする。

だけど、ラーメンは違った。

それこそここで自分がねちっこく提示しようとしているラーメンの広さと柔らかさとは相反する、「ラーメンとはこうあるべきものだ」「ラーメンの作り手はこうあるべきだ」「すするべきだ」「俺の理想とするラーメンはこうだ、こう発展しないとラーメンの明日は無い」と言う主張も、
その言いたい気持ちもわかるし、
そういう考えみたいなのは、調べる前は自分にもちょっとあった。
今も「ラーメンは自由であるべき」みたいなそういう主張になっている。


世界中でラーメンファンが語り出したら。
作る人も食べる人も、語り出したら。
日式ラーメン最高だけじゃなく、俺の好みから日式ならここで、地元ならこの店だよね、こうしたらいいんじゃん、このお気に入りの料理と組み合わせたらどうだろう。こっちの店に軍配が上がるかな。いやいや、この店はどんどん良くなっている。
そのようにジャンルは広がっていくだろうし、また新しいジャンルも生まれてくるのだろう。

外国人にとって、ラーメンは語りたくなるような魅力があるのか、無関心のまま流行ってるねで終わるのか、
そこがラーメンの分岐点なのかもしれない。
最後に物を言うのは、ラーメン自身の持つポテンシャル。

自分は自分の舌を信じて、きっと明るい展望があることを願う。真夜中にラーメン座に想うポエマー。

アメリカはケンブリッジに次郎系ラーメンが進出した。
店の名は「Yume wo Katare」

561名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 03:05:55
本当はねー。データ出したいんだよなー。
それこそメンヘルドリーマーになっちゃってるし。

でも自分のイングリッシュはすっかり錆びついちゃってて、どこで語られているのかネットでの現場もわからん。

なんだyelpが有名らしいけど、レビュー数だけ見た。中身は読むだけの根性もないし、目を通してもたぶんさっぱり。


yelp
ramen New York, NY
ttps://www.yelp.com/search?find_desc=ramen&find_loc=New%20York%2C%20NY&sortby=review_count

sushi New York, NY
ttps://www.yelp.com/search?find_desc=sushi&find_loc=ny&sortby=review_count


2004年にyelpは始まって、2008年3月31日にNY一風堂がオープン。
時期的にブームが重なって増えたんだろうけど、寿司に比べてイケテルラーメン店の総数が少ないので集中したのが重なったんだろうけど、9326レビュー(現在)ってのは、いい感じじゃんって思う。

562名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 03:21:24
Italian New York, NY
ttps://www.yelp.com/search?cflt=italian&find_loc=New%20York%2C%20NY&sortby=review_count

イタリアンと比べてもラーメンは健闘している。どれだけイタリアがNYで流行ってるかはわからんけど。
こういうの恣意的なデータの抜き出しって言って、ふつー、やっちゃいかんことです。でも他に調べようがない。

563名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 04:47:37
ラーメンスレ?

564名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 05:27:52
Restaurants New York, NY
ttps://www.yelp.com/search?find_desc=Restaurants&find_loc=New%20York%2C%20NY&ns=1&sortby=review_count

ここに辿り着くまで随分と、回り道した
ってーか、NYのレストラン全体でも、一風堂は2番目なのか。


NYの食は大使閣下の料理人21巻にあったな。

「いわゆる「アメリカ料理」は存在しないということですか
 まさに世界の縮図 人種のサラダボウルですね」

「ああ しいて言えば民族料理の集合が「アメリカ料理」ってことになるのかもな」


「青唐辛子入りのパンケーキ アクアヴィット風味のサーモンとイクラ添えです」 
*違うところも多いが、見た目はこんな感じ SMOKED SALMON PANCAKES - FINGER FOOD  ttps://www.youtube.com/watch?v=Z3lcRlhOL2w

「これなんかは下がメキシコで上がスウェーデンって感じだな」

「何とも独創的な料理ですね」
(ワクワク)

「ああ アメリカ人は日本人ほど正統的であることにこだわらず自由な発想を持っているんだ
 独創性に富んでいて軽い驚きがあり美味しければそれでOKなのさ」

うん、NYでウケルのはラーメンの日本食の魅力だけじゃなくて、NYという土地の食文化とラーメンに通じるところがあるからかもしれない。

なんとなくNYではラーメンがブームじゃなくて食の一つとして定着する(している?)気がする。NYで行ければ世界でも行けるらしいし、展望は思ったより明るいのかも。

565名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 05:34:12
>>563
今週末までラーメンスレです。それも暇が出来た素人のニワカ語りの。
人がいて嬉しい。ありがとさんです。

語りたくなる魅力があるのはラーメンに限らず、どの文章でもAAでも欲しいエッセンス。
だけど誰もレスしてくれなくて一人でぶつぶつってるから、他の人は何も言いたくならないんだって、ちょっと心よどんでた。

睡眠時間削り過ぎだから、ここからペースダウンだー。
んまー、ここまで長文で引用多いと、しっかり付いてこれる人はいないだろうけどさ。居たら、そいつはストーカー過ぎてヒキマスヨ。あとで自分で読み返そうと、自分に挑んでるんだ。ラーメンを通じて人生に挑む。ラーメンポエム。

566名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 06:51:46
ラーメンが2400円!でも食べたい極上の一杯:ガイアの夜明け
ttps://www.tv-tokyo.co.jp/plus/business/entry/2018/018542.html

うっ、かなり狭い見方をしていた。見逃してた。

世界のラーメンブームの日本への影響は、単純にご当地ラーメンが増えるとか、ラーメンの味ばかり考えてたけど。

今ある流れって、ラーメンと言う認識を変えるっていうことだったんだ。

ラーメンは安いという常識。
肉を使うラーメンという常識。

そういうのが海外のラーメンを見て変化して、だから日本も変わっていこうという動き。

世界の流れは、日本のラーメンと言う枠組みそのものを変えるのか?
その挑戦が始まった。
っていうもうちょっとダイナミックな流れがあるのね。

ジャンルとしても1000円以上のラーメンって大きなジャンルが出来れば、もうめっちゃその支流に色んなジャンルやオリジナルが生まれるだろうな。
欧米では豚骨ラーメンが流行っているけど、むしろ日本は欧米からベーガンなベジタブルラーメンの流れが来るのか。その双方向性。

見たかったなこの番組。

567名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 08:29:40
AAに戻るよ!

568名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 08:32:20
AAとラーメンその1

◇ラーメンギコ&モナー
ttp://monahokan.web.fc2.com/monadouwa/men/index.html
ずっと前に通読したのでうろ覚え。

テンプレート系に属すると思う。
一度、長編ネタの流れが来た(確か師匠と弟子のラーメン対決もの)けれど、それは過激とも取れる否定によって消えた。
テンプレート中心に比重がかかったのは、スレの寿命を長くしたように思う。

テンプレート自体は他愛もない小ネタや季節ネタ、時事ネタなど。
それ自体の魅力と言うよりも、スレの流れ、荒れたり、直したり、盛り上がったり、少しずつ寂れて行ったり、などの方が実は楽しめたりした。
おしゃべり的なものは、どうしてもリアルタイムじゃないと通じないエッセンスがある。

テンプレートはギコのラーメン屋台が中心になるが、これはスレの途中で背景AAが貼られ、それまで室内が中心だったAA雑談の舞台を、次第にしかし決定的にがらりと変えることになる。
一つのレスが流れを作る、それもキャラと言うよりも舞台や背景で変える、というのはなかなかに面白い。


ラーメンに関するが。
実は雑談と非常に密接にかかわっている。
食事と言う場でカウンター越しに店主と話す、会話するというのは正にラーメン屋の特徴だ。
最近はオープンキッチンのものも多いが、イタリア、フランス料理などは、どうもシェフのいる厨房と客の席が遠い。
屋台と言う変化によって、その距離感はより近いものになった。

店主と会話するというのは寿司屋もそうだが、微妙にラーメンとは違う。
寿司屋の会話は、必然的に1対1で長時間にわたるものになる。
それはラーメンよりも近いが、その魅力でもある近さは、時に煩わしくもなる。地元の床屋とも似ている。何か話させねばー。回転スシと1000円カットは安さと共にその会話の機を減らす工夫だ。

これを見ると、ラーメンスレでは店主一人に対して客は複数でも良くて、また会話量も短く簡潔になっている。
ttp://monahokan.web.fc2.com/monadouwa/men/720.htm

それによって、随分と気軽な雰囲気が出て、会話による温かさが程よく軽いものになっている。
寿司だったら人情的な深さがあるだろうが、重くなってしまうだろう。
軽さこそが、スレ住民の参加のハードルを低くし、気軽に描き込めることで、おしゃべりスレとしての賑わいを作ったのではないか。

個人が注力する長編、長い時間、会話を住民一人が独り占めする形は、やはりどうしても場を壊してしまうと思われたのではないか。

つまりラーメンと言う素材が、テンプレート雑談と幸せな出会いを果たしたシリーズだったのだろう。
勢いが落ちたのは物語化するモナーAAそのものの流れと、どうしても避けられないスレの寿命によるものだと思う。
それは残念だけど、海の家のサカーナなどと比べ、随分と長持ちしたのはスレ住民の力とラーメンへの愛着と理解ゆえだろう。


海外で波及するときに,、気軽に店主と話せるラーメンの魅力はどう映るんだろう。
先のNYでは?
一風堂の様なラーメン屋台とは離れた大きなチェーンスタイルの方が好まれるのかどうか。これがラーメンとして先端を走り続けるのかどうか。
NY出身のラーメンポエマーアイバンは、この客との会話のようなものを、(ラーメン美味しそうに見えないけれど)、その日本らしいラーメンの形を、ノスタルジーと共に理解しているんじゃないかな。
客との会話(得意の英語で)に重きを置き、特に「常連」との会話をピックアップし、にも拘らず長居せずに食べてと客が回転するラーメン屋の軽さも忘れない。
ttps://www.youtube.com/watch?v=uLgneXrtUXg
自分は個人的にはアイバンと一風堂の、その中間あたりが心地いいんだけどね。
シェフと客との距離にもいろんな形があってもいい、それこそ一蘭のような人との関わりの完全遮断さえも一つの形として成立する、そこもラーメンの幅の広さなのだろう。
ttps://jp.reuters.com/video/2018/11/30/NY%E3%81%A7%E6%96%B0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E5%BA%97%E3%81%8C%E4%BA%BA%E6%B0%97%E3%81%AE%E7%90%86%E7%94%B1%EF%BC%93%EF%BC%90%E6%97%A5?videoId=487040772

569名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 09:11:03
AAとラーメンその2

「ふとんまつり」CITYBOYS(34) 別れ 
ttps://web.archive.org/web/20160827164012/
ttp://www.toofectarts.com/videoshelf/2002/huton/050.htm

ラーメンを巧みに心を動かすことに繋げた、切ない展開が繰られる。

ラーメンギコモナーのように、ラーメンを通した会話がなされている。
だがその会話はどうもラーメンらしくない。
辛く、そして長い。
その違和感、ラーメン屋にしては、ラーメンギコモナーのキャラを借りたにしてはどうも重すぎる。
そしてとうとう。


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       /// ヽ \_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_\
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      ̄||'''''''''''''''''''''''''''''||二二二二二二二二二]|
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       ||        |三三|           ||
       ||         、三ノ____:::||   ...||
      [三三三三三[]           ``丶、[]   ∧∧
      [三三三三三[]三三三γ⌒ヽ三三三[].   (,,‐Д)
      //[三三三三//.]三三三i (⌒);:i三三三]    (   つ=・~
     //_____//:::::::::::::::::::::::;:、..___ノ,:.:.、;:...:,::   〜(_ ⌒j
     `-----------'::::::::::::::::.              [二(ノヽ)]
                                  ::::::::::::: ∧∞∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                              ∧∧     (ε´∴§ゝ < …お客さん、
                             ( ゚д)ζ   ⊂i_iと⌒ρ   | もうカンバンなんですけど
                             ( ー、_フ      |_ノ( (    \___________
                              ⊃⊃      (_(_)
                            ::::::::::::::::      ::::::::::::::::

そう、ラーメン屋としての、会話の許容範囲を超えた、彼女も彼もラーメン屋に長居しすぎたのだ。
ラーメンは去らなければならない。
それでも店主は、こう答える。

570名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 09:12:02


             ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人__从人ノ
            <                             >
            <   子供が食べてる途中でしょうがぁ!!    >
             <                             >
               Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WY


                   ◯    |     |           ー     |
             /    \      |      |    ___         /   | |
            /       \          |               /     __ノ
           /                  /               ̄

パリーンはここではドンブリを割った音と、わたしは捉えた。
つまり店主はラーメンというスタイルを半ば捨ててまで、それでも半ば残った死に体のラーメンスタイルで、人として少女と接することを選んだ。



           ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
          /\_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_\
        //ヽ.\_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_\
       /// ヽ \_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_\
     /||'''''''''''''''''''''''''''''|\_ヽ_ヽ_ヽ_ヽ_\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ̄||'''''''''''''''''''''''''''''||二二二二二二二二二]|  | ごちそうさま…
       ||       γ⌒ヽ' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||    \
       ||        |三三|           ||      ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄

そして最後に少女はこう答える。
彼女は岩を投げることでしか他人と接せられないのだ。
ただ、亡くなった父とジャムおじさんと、そしてもう一人の親友を除いて。

「美味しかった」でも「ありがとう」でもない。

お別れの「ごちそうさま」しか言えない。
いや「ごちそうさま」と言えたと捉えるか。
その一言の周囲に張られた行間と空気に、人はその心をイメージし、哀しみや温かさを感じるのだろう。

ラーメンの屋台。
それは時代と共に消えていくもの。
彼との別れを最後に、彼女もまた幼い少女の時代に別れを告げ、追憶を終える。
ラーメンポエマー。

571名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 14:39:04
ハーバード大も注目!売り上げ目標なしでも黒字続きのYume Wo Katareのビジネスとは?
ttps://www.crazy.co.jp/blog/articles/yume-wo-katare/

一蘭があれば、夢を語れ、がある。
お客と店員の距離すらも、ラーメンは自由なんだなー。

572名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 16:04:04
AAとラーメンその3

モララーの新人研修
ttp://dechi.xrea.jp/library/log/D8honey2/021.html#R269

276 名前:(7/254):2010/01/06(水) 00:30:35 ID:fDxwzWRF0
┌────────────────────────────────
|ところでのーちゃん、俺、たまには濃厚塩とんこつラーメンが食べたいな。
|いつものこの醤油ラーメンばかりじゃなくて。
└────v────────────────────────────
            | ラーメンはここのさっぱり醤油味が麺もスープも
            | 最高に美味しいじゃない。濃厚とんこつなんて
            | ギトギトでメタボまっしぐらよ。今だってちょっと
            | ムーミンになりそうな感じなのに。
            | あっさりした醤油がちょうどいいのよ。
            └─────v───────────────────
                              それに塩は嫌い
       ∧_∧         ∧ ∧
      ( ・∀・)        (A゚*,,)
      ( つ\≠/ \≠/ と  )
      (⌒ )| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|(_つ


┌──────────────────────
|ムーミン…。じゃあ間をとって味噌ラーメン!
|俺の方にだけコーンとバター…バターはダメ?
└────v─────────────────────────
            | ラーメンはここの醤油以外はヤダ。作りたくない。
            | 外食か自分ひとりの時に作ればいーじゃん。
            └─────v─────────────────

       ∧_∧         ∧ ∧
      ( ;・∀・)        (A-*,,)
      ( つ\≠/ \≠/ と  )
      (⌒ )| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|(_つ


277 名前:(8/254):2010/01/06(水) 00:31:06 ID:fDxwzWRF0
 ノ⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ヽ
(   のーちゃんの方が毎日毎日うちに入り浸りで、ほぼ同棲状態。          )
 )  俺にひとりの時間なんてないじゃんか。夜遊びすると問い詰められるし、    (
(   結婚してるワケじゃないのに、家に嫁がいて束縛されてるみたいなんだよな。  )
 )  年齢は二歳向こうが年上だけど、思いっきり姉さん女房気取りだし。      (
 ヽ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜'
       o
       。
          ズルズル  ハフハフ
       ∧_∧         ∧ ∧
      ( ;-〜-)        (A゚*,,)
      ( つ\≠/ \≠/ と  )
      (⌒ )| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|(_つ
       。
       o
 ノ⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ヽ
(   結婚…なんてしちゃうと俺が家で食べるラーメンは一生この醤油味のみってことだ。 )
 )  俺が一生尻に敷かれ続ける姿も想像できる。だからなんか嫌なんだよなー。    (
 ヽ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜'

573名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 16:05:05
ここでは家庭料理として、ラーメンが取り扱われる。
インスタントとしてのラーメンが、家庭でも手間暇をかけたものとして立ち現われようとしている現代の食と言うものを捉えている。

ただ、多くの人はここに違和感を覚えるのではないか。

健康なラーメンを語るところに、ラーメン自体は不健康だというロジックが隠されているし、家庭料理として従来の結婚後に求められる母の味、おふくろの味には、
どうにもラーメンはそぐわない。

「外食か自分ひとりの時に作ればいーじゃん」
ラーメンとはその程度のものなのだ。ここでつーちゃんが母としてどうも母性を感じない、家庭を持つところが想像できない。
結婚と言うゴールが仄めかされるが、その実現が困難なこと、オチとして多分向かわないだろうなという予感のようなものも「ラーメン」という素材は暗示している。

574名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 16:07:28
105 名前:(173/254) 今夜は(199/254)まで:2010/01/13(水) 00:40:24 ID:HCuy1+Wa0

┌─────────────────────────────
|あれ?夕飯の支度?珍しい。何作ってくれるの?
└──v──────────────────────────
              | 醤油らーめん。
              └───v─────
    ∧ ∧
    (*゚A゚)           ∧_∧          ∫∫
      U  |           ( ・∀・)         ___
    (  |           ( つ つ          d    b
    (/"U   \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄⊂⊃ ̄\三\ ̄ ̄ ̄|    | ̄ ̄ ̄


┌───────────────────────
|塩とんこつじゃなくて?私が好きな醤油を?
└────────v─────────────────
               | うん。俺ダイエットもするよ!
               └───v────────────

            ∧ ∧   ∧_∧          ∫∫
            (;゚A゚)  (・∀・´ )         ___
             U  |   ( つ つ          d    b
          \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄⊂⊃ ̄\三\ ̄ ̄ ̄|    | ̄ ̄ ̄

106 名前:(174/254):2010/01/13(水) 00:40:52 ID:HCuy1+Wa0
┌─────────────────────────────
|何も職場が変わるからって何もかも変えなくてもいいのに…。
└────────v───────────────────────
               |いーや、せっかく心機一転する機会だからね。
               |全部自分を改造する心持ちで行こうかと☆
               └───v─────────────────

            ∧ ∧   ∧_∧          ∫∫
            ( ;゚A)  (・∀-´*)          ___
             U  |  (    )           d    b
          \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄⊂⊃ ̄\三\ ̄ ̄ ̄|    | ̄ ̄ ̄



┌─────────────────────────────────
|前向きなのはいいけど、ダイエットならラーメンから離れてうどんとかに
|しとかなきゃ…。それにそこに用意されてるテンコモリのチャーシューは?
└────────v───────────────────────
   ネギも切り方雑だし
   続きはやってあげるわよー
                      て
            ∧ ∧   ∧_∧ て        ∫∫
            (;-A-) ( ;・∀・)          ___
             U  |  (    )           d    b
          \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄⊂⊃ ̄\三\ ̄ ̄ ̄|    | ̄ ̄ ̄

107 名前:(175/254):2010/01/13(水) 00:41:35 ID:HCuy1+Wa0

  ┌──────────────────────────────
  | …やっぱりあの子に言われたことを気にしてるの?
  | 私は今のままのモララーで十分大好きなんだから無理しないでね?
  └────────────v──────────────────

      ∧_∧         ∧ ∧
     ( ;-∀-)        (A^*,,)
     ( つ\≠/ \≠/ と  )
     (⌒ )| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|(_つ
       。
      o
  ノ⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ヽ
 (  あぁ、愛されてる、甘やかされてる…。本当にもう、         )
  ) 今の自分がヤバいのか幸せなのかわかんなくなってくるよ。  (
 (  ありがたいことです。                           )
  ヽ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜'

575名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 16:08:16
だが、ここでのラーメンの調理シーンで、印象は変わっていく。
家庭で調理するラーメンにも、共同作業のようなものまで感じ、実に愛情を感じるシーンだ。
つまり読者のラーメンに対する認識の刷新が、同時に二人の関係の認識の刷新を迫る。
極めてシリアスな仕事状況の中で、温かくほっとする場と雰囲気で心を休め、読者は二人が上手くゴールインするように自然と願うように導かれる。

576名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 16:10:56
180 名前:(234/254):2010/01/14(木) 23:24:48 ID:XUpObFN00

                                ∧  ∧
                                |1/ |1/
                              / ̄ ̄ ̄`ヽ、
                             /        ヽ
        つまり、ダイエットを        /  ⌒  ⌒    |
               続けても        | (●) (●)   |
                            /          |   結果はきっとこう。
                           /           |
                          {            |
                   プックリ    ヽ、       ノ  |
                            ``ー――‐''"   |
                                 /      |
                                |      | |
                        ほっそり   .|    |  | |
                                .|    し,,ノ |
                                !、      /
                                 ヽ     / 、
                                  ヽ、、 /ヽ.ヽ、
                                   |  |  |  ヽ.ヽ、
                                  (_(___|    ヽ、ニ三
└──────────────────v──────────────────

             ∧_∧
             ( T∀T)         ∧ ∧
             (    )         d (゚A゚*)
┌─────────ヘ───────────────────────────
|ウワーン、たぶんその通りだけどのーちゃん酷いーーー!!
|もういい無駄なダイエットなんてやめてやる、明日の昼は今まで封印してた
|ギットギトの塩とんこつラーメン大盛りチャーシュー増し食べに行ってやるーーー!!
└────────────────────────────────────

577名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 16:11:42
181 名前:(235/254):2010/01/14(木) 23:25:19 ID:XUpObFN00
     ┌─────────────
     |ご飯もおかわり!!
     └─────v───────────────────────
                 |急にそれだとリバウンドが怖いわよ。
                 └────────v───────────

             ∧_∧             ∧ ∧
            ( #-〜)っ\≠/ \≠/ (A^;,,)
            (    ) | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| と  )
              (⌒___)|              | (_(_つ



     ┌─────────────
     |前より太ったら嫌いになる?
     └─────v──────────────────────────
                 |もう、ならないって…。ずっと好きだって言ってるでしょ?
                 |モララーはいつまで経っても子供みたいなこと言って。
                 └────────v──────────────

             ∧_∧             ∧ ∧
            ( #・〜)っ\≠/ \≠/ (゙A゙;,,)
            (    ) | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| と  )
              (⌒___)|              | (_(_つ

578名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 16:12:15
182 名前:(236/254):2010/01/14(木) 23:25:45 ID:XUpObFN00

 ノ⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ヽ
(  何が子供じゃい、そろそろマジでプロポーズしてもいいかなと思ってるのに。  )
 ) でもまぁするんだったら、クリスマスにどっかの素敵なレストランとかでって   (
(  ロマンチックなのを考えてあげてるのにっ!!                    )
 ヽ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜'
            o
             。
             ∧_∧            ∧ ∧
            ( #・∀・) \≠/ \≠/  (*゚A゚)
            (    ) | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| と  )
              (⌒___)|              | (_(_つ    プルルル

                         ┌───ヘ─────
                         | あ、電話。
                         └────────

579名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 16:14:19
そしてゴールインへと至る。
その後、出来ちゃったプロポーズをするところが実に彼らしいが、実質的なプロポーズの意味を成す描写は181のツーからのものだろう。
「ずっと好きだって言ってるでしょ?」 それは共に歩み続け、老いるまでパートナーとしていたい気持ち。
ラーメンと言うものを通じて恋から愛が描かれる。
そのインスタントさを逆手に、従来の味噌汁な手料理な家族像とは違う、それでも現代のアットホームなものを描こうとする。
ファンタジーの設定で描かれるお仕事ストーリーが、現代系社会派の手腕で今のラーメンを調理するすることで、実に身近に入っていくものとなっている。

580名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 16:24:38
【ヘルシーおかずの愛情弁当】
ttp://dechi.xrea.jp/library/log/D8honey2/022.html#R424

余談だが。
氏の食を味だけではなく、社会的に人間関係の潤滑油として取り扱おうとするスタンスは、この作に収斂されるだろう。
弁当のオカズを言葉遊びで強引に性へと転換する無茶さ。
「いつも通りレンジでチンして食べて下さい」のチン〇な、隠された、しかし邪気溢れる遊び心。
だが食への視点、性への視点は共に重なりつつも、鋭く、読者の実体験に向かって刺されていく。
その、私は、ゾクリとしつつも笑ってしまう。心に冷や汗のようなものをかきながら。

おそらく真面目に弁当に取り組めば、広く世間に提起する中編傑作を書けるだろうに、こうしてしまうAAのすばらしさ。

弁当は「思い過ごしの恋のうち」でも、効果的に使われている。

581名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 16:26:18
ってーこって、これ以上やると取っ散らかるばかりなので、ちと早いがここら辺でラーメン語りを終わりにします。
多分、すっきり出来たと思う。
ポエミックにまとめるか。

582名無しのAA書きさん:2019/01/25(金) 16:52:29
後書き
yume wo kataru

ラーメンと言うものはとても曖昧で躍動的で、形も場所も時もさまざまに移ろいながら、変わっていった。
これからも変わっていくだろう。その変化のスピードは加速するようにも思う。
そして同時に多くの日本人の私たちにとって、ラーメンは生まれた時からあった、実に身近な存在でもある。

過去、現在、未来。
ラーメンは……

しかしその自由過ぎるラーメンの中で、人は理想の一杯のラーメンをどこかに求め続けているのではないだろうか。
限りない自由に見える広がりの中で、しかし、そこに一つの究極の至高の味を。

それは豚骨だったり、みそだったり、つけ麺だったり。
いやいや。
店との付き合い方、馴染みの店長や常連客、あるいはふと入ってみるようなそんな隠れたお気に入りの店、旅先で訪れるような一期一会の店。
店と言う形を取らないかもしれない。家庭でのインスタントラーメン。自分で作るちょっとした本格派ラーメン。サッポロ一番に卵を入れるタイミングにさえ、人は拘りを持つものだ。

一緒に食べてくれる人。家族、友人、恋人、見知らぬラーメン仲間。事件、出来事。思い出になる季節。冬、春、夏、秋……etc
もう帰ってこない想い出の味。憧憬としてのラーメンもあるだろう。
或いはまだ見ぬラーメン、楽園にあるラーメンを求めて、彷徨うように食べ歩くラーメン通もいるのだろう。

溢れる噂や情報、虚偽を交えた莫大な事実の固まりの中で、それでも理想の一杯を、真実を、人は求め続け、さ迷い歩く。

これが、あなたのラーメン観の何かを変え、それは却って迷いを生むことになるだろうとしても、迷い歩むあなただけの道に密かな楽しみをほんの少しでも与えられたら、これ以上の喜びは無い。


┌─────────────────
| 随分と痛い大長文だわね
└──v────────────────
   ∧∧
  ミ;゚o゚彡 ダレモミテナイノニ
、Φヽ≠/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ∧∧
    (Д゚,,)
   とi  iつ
     ∧
/ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  病気なんだろ
\______________



          ラーメン語り  ─了─

583名無しのAA書きさん:2019/01/27(日) 02:28:59
お知らせです。

「港町のカボチャ売りシリーズ」は夏のAA長編で書いて、数年たってまた書きたい宣言して、そんでまた数年たってなんか書き始め。
幸いなことに、秋冬春夏秋と続いて、こりゃ長いスパンで季節ごとに書けるかなって思って。
ちょーどヨコハマ買い出しみたいに。
そんで冬が終わる前に書かなきゃな―って思ったんですけど。

なんだっけ、任天堂のメトロイド開発延期動画を見て、そんでラーメン語りで思ったこともあって。
なんか、冬の間に書かなきゃな―ってのがどうも義務的な感じになっちゃったのと、今あるネタ的に面白いのが出来そうにないのとかあって。
しばらく延期ってことで。
待っている人いないって思うんだけど、やっぱ書かなきゃなモードがどこかに残ってるので、ここで宣言することで自分にケジメ。

「書かなきゃ」じゃなくて「語りたい」から物語は描かれきゃなみたいな。ようわからん。ラーメンで思ったんで。
あとメトプラ延期とかカッコイイナって思ったんで。
でもやっぱり書きたいモードは「カボチャ」では続いていて、やっぱ冬の海は寒いし―みたいなのもあるだろうし、春には書けるかなとか。
でも、一旦、寝かせるとなかなか続かないシリーズなのかなーとか。ここらへんようわからん。
でも、書きたいんだから何時か書くでしょう。
中編はムリポって言ったけど、小ネタが思いついたら、書くだろうし。

これはメトプラみたいにクオリティの問題じゃなくて、自分は書きたいものを書きたいし、アマチュアだし小学生の読書感想文じゃないんだし。
やっぱスタッカートしたくないし。

って感じで。
でも今AAで書いているのがちょうどあるし、これは近々形になるし(ラーメンが一行だけ出てきます)、今も文章で書きたいなってアイディアもあるし、
カボチャよりも語れる熱と言うかその自分の手の範囲でなんとかなりそうなそんな感じの素材もいくつかあるんので、
AA制作ペースが極端に落ちるってことは無いと思います。
それにしても去年は極端にハイペースだったんで、それを求めても、また叶いっこないですが。
ハイペースかスローペースかわからんけど、マイペースで逝ってきます。

テキトーに書いたんで読みにくくてすんません。
そんな感じで。




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