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スタッカート!

556名無しのAA書きさん:2019/01/24(木) 18:00:02
◇ワンタンメン

お値段1000円。
それまでの投資を考えれば安い額なのだが、それでも躊躇ってしまう。
ラーメンには1000円の壁と言うものがあるらしい。
ttps://news.yahoo.co.jp/byline/ymjrky/20170505-00070654/
そのぎりぎりの境目。

カップヌードルも昔は200円以上はあり得ないと思っていた。
それが名店再現系のカップヌードルが今はコンビニでも、お高く売られている。
壁は超えれる気がする。
反対にマクドナルドの高価格な新スタンダードメニュー、グランマックって普及してるんだろうか。
やっぱり厳しい気もする。
自販機型の店は1000円札を1枚入れても買えないとかだったら、やっぱり抵抗感がある気がする。

でも、パスタのように本格的な店は、1000円台でもアリ的なそういうリッチなものが受け入れられたら、
その先に更なるジャンルの拡大、豊富な食材によるラーメンの自由が、味の可能性が生まれる気もする。

こうやのワンタンメンは1000円でも、800円のスタンダードラーメンを抜いて、店では一番人気メニュー。
いただくことにする。


メンを茹でている時に、あの、こう、メンを1個1個分けて入れる網のようなもので仕切るのではなくて、茹だった大鍋にそのままメンを入れる。
それからザルの様なものでメンを掬い取り、パッパッと振って湯切りをする。
この昔ながらのスタイルに、味がどうこうとかよりも、気分的なものでわくわくとそそられる。


スープは醤油なのだろうけど、色合いは塩に近い。
具は素晴らしく、大ぶりの肉の詰まった手作りワンタンが5個、チャーシューが二つ、青ネギがパラパラっと多めに入っている。
ワンタンは熱々のスープと肉にくとした豚肉が、口の中でほろほろと散っていく。
チャーシューとワンタンを噛みながらメンをすする。
メンだけではなく、常に具と一緒に食べられ続けれる、肉を中心とした具の量に、なんだかぜいたくな気分になって来る。
ちょっと飽きが来ると、青ネギをスープと一緒に口に含むと、程よく舌がリセットされる。
スープは軽く塩気を残すあっさり系。なのだが、飲み終えるとほろりと舌にこくのようなものが残る。
絶妙に具の肉とマッチしていて、ワンタンがそのスープをじわんと吸収する。
熱々からちょっとずつ冷めるワンタンとスープの中で、舌の状態に合わせて、スープ、青ネギ、ワンタン、チャーシュー、どれを選ぶか、どれを組み合わせるか、少し楽しく迷いながら食は進む。
ボリュームは具が豊富なのもあって、男でも満腹感がある。女の人は少なめにして貰ってもいいかもしれない。会計のおばさんが、残しても良いよ的なことも言っていた気がする。
他のラーメン屋も巡ろうと思っていたが、満足してしまった。

お会計の後、店主においしかったですとぼそっと言って、店を出る。
ビル街のすき間風が冷たい。
帰りの電車でゴトゴト、舌の奥にはまだスープの塩気が、中心にほんのりとコクのようなものが残っている。
埼玉への帰り道、この気持ちをどう書こうか考えている。




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