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ねこのあしあと

1ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/18(日) 15:00:26 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

どうも、ねここです*
ゆうぐれカフェの方がおわったので、今回はねこのあしあとという作品を書かせていただきます(´・ω・`)

メインは恋愛でちょこっと友情、ギャグをいれます(`・ω・´)
………シリアスが入るかもってところは気にしないでくださry

それではいつものようにお約束をば(´・ω・)つ【お約束】

・荒らし、チェンメ、AA等周りの方が見て不愉快になるものはダメです、通報しちゃうy((
・感想、リクエスト、アドバイス何でも受け付け中!…ですが全然関係無い話しはスルーさせていただきますね^^;
・BL、NLはないと思いますがシリアスとかが入るかもしれないので最初に注意書きはしますが本当に苦手な方はUターンをおすすめします(´・ω・`)
・マイペースな更新です!(・∀・)オッケー!な方だけ進んでください←
・目薬買いました?
・眼科の予約した?

今回も目薬と眼科は大事です…(`・ω・´)!
目悪くならないように気をつけて見てくださいねー

こちらでもよろしくお願いしますm(_ _)m

2ライナー:2011/09/18(日) 15:09:57 HOST:222-151-086-019.jp.fiberbit.net
初めまして、ライナーです^^
しあんいろを以前見ていたのですが、時間が無く、コメントできる暇がありませんでした。
ですので、たまにコメントしていきたいので、宜しくお願いしますm(_ _)m
ゆうぐれカフェの方は長編だったので、途中から読むと辛く手ですね……^^;
こんな言い訳を放ちまくる人間ですが、宜しくお願いします^^

3ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/18(日) 15:50:55 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと)

「わあっ、これってねこのあしあとだよね!」
「ん、そうだね」
「ほら、あっちにもあるよ!」
「え、ちょっと!遠くまで行ったら怒られちゃうよ…!」
「だいじょーぶ、いっしょに行こうよ!」

 僕に手を差し伸べてくれたのは―――――

     ×

「ねえ、ねえったら!ねえねえねえねえねえー!!!」
「うっせえよお前…………」

 1−Aの教室で目覚まし時計のような「ねえ」の連呼が聞こえた。
 後から聞いた話しだと、その連呼は窓も開けていないのに外まで聞こえていたそうな。
 とにかくむっと表情を歪ませつつも自分の机から体を起こし、軽く毒を吐いて反応した。

「年上に対して口答えしないのー!てゆうかれんっ、もう部活始まっちゃうよ!」

 ったくこいつは……僕より二日誕生日早いからって年上年上うるさいんだよね。
 つかもう部活の時間?不思議に思って携帯を見ると、時刻は十七時…午後五時?ってことはもう始まって、る……

「うわあっ、早くしないと部長が………!」

 間抜けな声を漏らし、僕たちは教室を飛び出ていった。

     ×

「れーんーくーんー?りーのーちゃーんー?」
「ごごごごめんなさい………」

 見事に三十五分遅刻して部長さんはお怒りのご様子……
 にこにこと笑いながらも額には怒りマークが見えそうなほど。
 それに対し僕たちときたらびくびく怯えて震えた声で謝ってる。

「二人には罰を受けてもらわなきゃねえ……うーん、どうしようかなあ…そだ、わたし特性のジュースを……」

 ぶつぶつと呟く部長に僕とりのは怯えるばかり、更に特性のジュースという言葉に強く反応した。

「ごごごごめんなさい部長本当にごめんなさいっ!ジュースだけはやめて!」

 部長特性のジュースを飲んで生き残れる奴は神と言っていいほどすごい!
 だって何を混ぜてると思う?牛乳にオレンジジュースにコーラにコーヒーにファ○タグレープにカルピスに……
 あれはまずかった……けど部長さん、ドSなのか知らないけどやめてと言われて調子に乗った様子。

「ふうん……罰っていうのはねえ、嫌なことをしなきゃいけないんだよねえ……じゃあ、わたし特性ジュースとわたしの手作りケーキでいこうか!」

 ああ、もう僕死んじゃうかも……なんて思った瞬間、りのが僕の前に出て震えながらも庇ってくれた。

「……あ、あの………りのの方がれんより年上だから……責任はりのにあるわけで、その……」

 はあ?りのが一人でジュース飲んでケーキ食べるっての?
 ……それは………どう考えてもダメだよな、いくらりのが年上でも女なわけだし。

「りのはいいよ、元々遅刻したの僕だけだしさ。りのは僕を起こしてくれて遅刻したんだから……責任は全部僕にあるよ、ね?」

 すると、部長の目がきらんと光って無邪気な子供のような……だけど悪戯っぽい笑みを浮かべて言った。

「二人ともそんなにジュースとケーキがほしいの?ならジュースはコップ二本でケーキは二つあげちゃうよ!」

 ……僕たちの庇い合いなんて、部長からはジュースとケーキをたくさん食べたいくらいにしか見えなかったらしい。

   (いやいやいやまずいってだからそれはまずい!
   け、ケーキもいらないってば二個も食べたくないよー!←)

4ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/18(日) 15:54:47 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>ライナーさま

はじめまして、ねここです!

ねここはライナーさまに秘かに憧れていたのでしあんいろ見て頂いてたなんて嬉しいです(´・ω・`)!
ゆうぐれカフェはねここもたまにどんなこと書いたか振り返ろうと思い読むのですがやはり大変です^^;

ねここの方こそ言い訳放ちまくりですがよろしくお願いしますm(_ _)m

5いちごみるく ◆yC4b452a8U:2011/09/18(日) 16:43:14 HOST:p227.net112139158.tokai.or.jp
新しい小説ついに来ましたねノノノ
「ねこのあしあと」スレの名前だけでもう‥癒されます><//(←
楽しみにしてもますね!!☆

6ライナー:2011/09/18(日) 16:53:43 HOST:222-151-086-019.jp.fiberbit.net
本日2度目コメント失礼します^^
そうなんですか!?密かに憧れて貰っていただなんて……お恥ずかしいです(≧ ≦)
もし、読む機会があれば、自分の小説を覗いていただけると有り難いです^^
ではではww

7明優:2011/09/18(日) 18:44:47 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
新しい小説だ☆
最近はコメントできなくてごめんね。
この小説、必ず見るよww
やっぱりねここの小説はねここの個性(?)みたいなのがあるなぁ・・・
っていつも感じる。
だから頑張ってね☆

8ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/18(日) 18:48:45 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>いちごみるくさま

ゆうぐれカフェがおわって何か寂しいような、だけど嬉しいような…(´・ω・`)
まあ寂しさは新しい小説で紛らわせばいいよね、ということで早めに作ってしまいました!←
す、スレの名前だけで癒されましたかw 頑張りますねノ

>ライナーさま

もう何度でも大歓迎ですw
文章力がありすぎていつもこそりと憧れていました|ω・`)ジトー
ぜひ覗かせていただきますね!
コメントありがとうございました^^

9ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/18(日) 19:00:10 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>明優

こ、コメントくれるだけで嬉しいよ!
ありがとう(´;ω;`)
個性があるかどうかわからないけど、そう言ってもらえると嬉しい!
頑張りますノ

10ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/18(日) 19:36:28 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「……ま、まずかった……………」
「本当……れ、れんのせいだから、ね……」

 あの後僕もりのも無理矢理ケーキ二個とジュース二杯分飲まされて死ぬところだった。
 けどまあ何とか大丈夫だったわけで、部室を飛び出してきたんだ。

「………あの部長……芽衣(めい)部長馬路ないわー………」

 もうあんなジュースとケーキ飲みたくも食べたくもない……
 するとりのがぶんぶんと頷き、今まで溜まっていた思いを全部打ち明けた。

「芽衣部長ったら遅刻しただけで罰だなんて、ねえ……
 ていうか今日、二年生って部活ないの?」

 ああ、そういえば今日二年生と残り一名いないって言ってたな…
 海とゆりとるいさん……だったよな。

「……あの三人羨ましい」
「だよね……芽衣部長の恐怖を知らないでいれるなんて……」

   (あああ色々キャラ出たので軽く紹介しようかな、とか思ったり。)

11ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/19(月) 10:15:08 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

▼キャラクター紹介

 前回の小説でキャラクターの名前がたくさん出てきたのでちょこっと紹介。
 名前(学年 性別 / 性格 / 設定) …こんな感じに書いてます、きっと←

れん(高校一年生 男 / ヘタレで弱気だけどやる気だけはある子 / 一人称は僕、俺 普段僕だけど場合によって俺になる可能性が←)
りの(高校一年生 女 / 強気で友達思いな子 / れんの幼馴染 一人称はりの)
芽衣−めい−(高校三年生 女 / かなり強引で怒りっぽいけど根は優しいお姉さん / れんとりの他がいる部活の部長 一人称はわたし 料理がめちゃくちゃ下手)
海−かい−(高校二年生 男 / 天然で結構うざキャラだけどたまにスーパーマンモードにry← / 一人称は僕)
ゆり(高校二年生 女 / 優しいけどちょっと天然な子 / 一人称はわたし)
るい(高校三年生 女 / 部活内のお姉さん的存在でいちばんまとも / 一人称はわたし)

……あとでメインキャラがもう一人増えます!
部活関係の小説にするとキャラ多くて大変ね…!←

12ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/19(月) 20:00:42 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「おっはよー、れんくーん!」
「うわっ?!め、芽衣部長……」

 昨日の地獄から何とか抜け出し、疲れをとる間もなく次の日はやってきた。
 学校の校庭をふらふらとした足取りで歩いていると、突然後ろから芽衣部長らしき人物に抱きつかれ……まあ転ぶってわけだ。
 いやでもあれだよな芽衣部長も一応女なんだから危ない……

「………った……芽衣部長、大丈夫ですか?」

 勿論僕は下敷きになっていたいに決まってるけど、芽衣部長のクッションのような感じになったから芽衣部長は大丈夫だろうね。
 つーか早速笑われてる!何だ今日の朝やべえ。

「……あ、りがと…………わ、わたし先行くねっ……!」

 周りの視線を気にしてると、芽衣部長は焦った様子を見せて校内へ走って向かっていった。
 よかった、怪我してなくて。なんてのんきなこと考えてると、たまたま近くで見てたのか年上の海がにやにやしながら話し掛けてきた。

「れんー、お前芽衣ちゃんにまで好かれてず「お持ち帰りー」

 はあ?芽衣部長に僕が好かれる?意味わかんねえ。
 一発殴ろうかとも思ったけど、その瞬間ににこにこと可愛い笑顔を浮かべてゆりが海の襟を引っ張っていった。

「れんくんごめんね!また後で部活で会おうねー」

 ………見習わなきゃな、海の扱い方。

     ×

 朝の部活が始まり、相変わらず僕等は部室で騒いでる。

「だーかーらー!海は純粋なれんくんに変なこと教えこまなくていいの!」
「いやでもゆり、聞いてよ!僕はれんくんにもっと男らしくなってほしくて!」

 あーやってさっきから僕のことについて話してるのがゆりと海。

「ねえねえ芽衣部長!今度いっしょにバイキング行こうよー、勿論全額れんに任せて!」
「お、いいわね!りのもれんの扱いに慣れてきたじゃない!」

 と、僕の扱い方の話しっていうか僕のお金が全額なくなりそうな話しをしてるのがりのと芽衣部長。
 で……肝心のまともなるいさんは先生に報告があるとかなんかで呼ばれてていない。

「この部活やってらんねえ……」

 ぼそり。小さな声で呟いたのをゆりは聞き逃さなかった。
 でも優しい性格だから、にこりと微笑んでこそりと返事をする。

「あのね、今わたし、先生に呼ばれてるんだけど海のお説教で行けないの。だから部活はここまででいいから先生なんとかしといてくれない?……っていうことにして、抜け出しちゃいな!」

 ありがとー、優しいな先輩。
 あれ………でも帰れる雰囲気じゃねえわ、るいさんがきた。

「皆聞いて!あのね、この部活にもう一人、高校三年生の男の子が入部することになったの!」
「え、」

 皆一斉に「え」と声を漏らす。
 そりゃあこの部活にまた人がきたら大変なことになるだろうしね、大人しい人だったらやばいよ。

「……ぶ、部活の名前とか聞かれるんだよね………?」

 いやそっちかよ。芽衣部長が珍しく青ざめた表情で聞く。
 あー、けどこの部活の名前なんだろ。

「……よし、朝の活動と放課後の活動は部活名を決めように決定!」

 るいさんが強引に提案すると、皆うんうん頷く。
 けど一人、芽衣部長がぽつりと寂しく言った。

「いや、この部活の名前いろいろ部……」

 可哀想に、聞いてる人は僕しかいない。
 皆の声に呆気なくかき消された部長の声であった。

   (海「芽衣ちゃんがれんくんに恋しちゃうパターンですねわかります!」
   ゆり「はいお持ち帰りー^p^」)

13ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/20(火) 17:07:53 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「この部活さあ、雑談くらいしかやってないからトーク部なんてどう?」

 おお、見た目の割には良い案を出す海。

「はいはい君の意見は全て却下!わたしは遊びまくり部がいいとおもいまーす!」

 遊びまくり…そりゃまたいいイメージはあるけど不良の集まりっぽいな。
 この提案はゆり。海の意見却下は可哀想だけどまあ仕方無いよね……仕方無いのか?

「もうさ、自由部でよくない?」

 大雑把な発言をするのは決まってりの。
 まあそれもいいねー

「わたしはフリー部なんていいと思うわ。フリートークも普通にやってるしね。」

 にこにこしながら提案するのはるいさん。

 皆とっても良いと思う。でもね?
 別に皆の意見に口出しするわけじゃないんだけどね?

「いろいろ部なのに……」

 後ろで涙を流す芽衣部長は無視するんですか貴方たち!
 ……ああもういい。
 僕は思いっ切りびしんと手を挙げてるいさんに当ててもらった。

「はいれんくん。そういえば意見出してなかったわね。」
「いや意見とかそういうのじゃなくですね……この部活はいろいろ部っていう芽衣部長が考えてくれた部活名があるんですよ?」

 皆一瞬固まった。で、芽衣部長は何で赤くなってんのかな……
 とにかく理解してもらえたようでよかったよ。

「……いろいろ部、いいねえ!それに決定!てか元々それだったんだね!」

 ゆりがうれしそうに話す。けど、芽衣部長がどんな寂しい思いしてたのかわかってないだろ。
 皆解決したスッキリさから今日の部活おわりとか言って部室を去っていく。
 ……で、僕と芽衣部長だけ残ってしまった。

「あ、あの……芽衣部長、ごめんな「れんくん、ありがと……うれしかったよ。」

 「ごめんなさい」と、僕は芽衣部長に謝ろうとした。勝手に部活名のこと言っちゃって……
 でもね、それは許してもらえたみたいだけど、僕は一瞬どころじゃなく一分ぐらい固まったかもしれない。

 芽衣部長が僕の頬にキスをした。
 僕も芽衣部長も顔を赤くさせて部室を去っていく。

「な……何で僕こんなに赤くなってんの…………」

     × 芽衣side

 ど、どうしよ最近れんくんにどきどきしてばっかりなんだけど…!
 これが恋って奴ですか?教えてください誰か!

 ………校庭でわたしを助けてくれたときから?
 それとももっと前?
 何かもう、れんくんの前で自分らしくしてられないよ……

 思わず……キスしちゃったし、ほっぺにだけど。
 どうしよー…放課後どんな顔すればいいかわかんない……よ、

 突然視界が真っ暗になった。
 ふらりとなって、―――倒れた?きっとそうだ。
 そして誰かの声が聞こえる。大好きな大好きな―――れん、くん。


「め、―――!!」

   (海「 芽 衣 ち ゃ ん は 恋 を し て し ま っ た よ う だ ★ 」
   ゆり「氏ね海!」)

14:2011/09/20(火) 17:11:06 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
新作っすかww

こっちも見ておきますw

15ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/21(水) 14:37:49 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

コメントありがと!
ぜひ見てくださいなノ

16ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/21(水) 14:56:41 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 部室を出て教室に向かう途中、通路に誰か倒れているのを見かけた。
 別に僕が関係あるわけじゃない、けど……こういうのを放っておけないんだよなあ。
 僕は自分にうんざりしながら倒れている人の傍へ行く―――嗚呼、これは嘘じゃない―――倒れていた人物は芽衣部長だった。

「……っ部長、………とにかく保健室に運ぶか………」

 通路に倒れている芽衣部長をそっと抱き上げると保健室へと向かった。
 ………大丈夫、かなあ……

     × 芽衣side

 あ、れ……?わたし寝て、……って、倒れたはずなんだけど。
 ここはベットの上……?保健室かな。
 一片にいろんなことを考えたせいで少し頭がずきんとした。けど突然誰かの声がしてつい寝たふりをしてしまう。

「それにしてもよかったわー、れんくんが芽衣ちゃん見つけてくれて!」
「たまたまですよ………」

 保健室の先生とれんくんの声だ。れんくんって人と話すのあんまり好きじゃないのかなー、すっごい面倒くさそうな声に聞こえる。
 でも、何?わたしを見つけてくれたのはれんくんなの?

「でも先生吃驚しちゃった!れんくんが芽衣ちゃんのことお姫様抱「せ、先生!やめてください、そーいうの……」

 お姫様抱……っこ?
 ななな何てうれしいことされちゃってんのわたし!何なのもう……
 れんくんがかっこよすぎるんだよ……照れるときとかめちゃくちゃ可愛いけど。

「でもれんくん?今って授業時間よね……行かなくていいの?」
「……いいんです、授業面倒だし。……それに今は芽衣部長の傍にいたいから。」
「にこにこしちゃってー、れんくんったら芽衣ちゃんのこと大好きなのね!」
「べ、別に好きとかそういうわけじゃなく!」

 ……………え?
 そ、か……そうだよね、わたしなんか好きじゃないよね。

 ついにベットがら飛び降りてれんの元へ近づいてしまった。
 瞳には涙を溜めて。

「……そうだよね、れんくんはわたしなんかのこと……好きになるわけないよね……!
「芽衣部長っ………?!」

 わたし、全然可愛くない。

   (海「あーあ、れん馬鹿だなあ。」
   ゆり「海の方が馬鹿だと思うけど?」)

17ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/21(水) 17:27:48 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × 芽衣side)

 何でわたし、大好きなれんくんの前で可愛くしてられないの。
 いっつも口走って、わたしだけはしゃいで……よく見たられんくん全然うれしくも楽しくもなさそうじゃない。

「こんなに好き、なのになあ………」

     ×

 授業の内容なんてさっぱり聞いてなかった。
 というか頭に入ってこなかった。それだけれんくんとのことがショックだったんだもん……

 まあ時っていうものは人の我侭に耳も向けずに進んでいくもので、もう部活の時間……
 今はわたしとるいと海とゆりとりのしかいない。れんくん……きてくれないのかなあ。

「れんったら遅いなあ!芽衣部長、りのちょっとれんの様子見てくる!また寝てるかもしれないし!」

 いいなあ、りのは……
 れんくんの幼馴染で、すっごく仲が良くて……
 そのとき突然、海が話し出した。

「芽衣ちゃんも大変だよねえ、れんくんに恋しちゃって……あの子面倒臭「海?」

 ゆりが気を遣ってるのか海の言葉を止める。
 けど本当に……れんくん…よりわたしの方が面倒臭いのかもしれない。

「……れんくん最近かっこよく感じちゃうしりのと仲いいし……最初全然好きじゃなかったのに……もうやだよおっ……」

 思わず本音をぶちまけちゃうと、ゆりがわたしの頭をそっと撫でながら微笑んできた。

「だいじょーぶ、芽衣ちゃんはれんくんととってもお似合いだと思うよ。」
「でもれんはっ……わたしがひどいことしちゃったから……もうわたしのことなんてきらいなんだよ……」

 わたしって本当に嫌な奴……折角慰めてくれてるゆりにまで反論してる。
 でも、それでもゆりは、ゆりたちはわたしを受け止めてくれた。

「れんくんは何かと面倒臭がりだから、きらいな人なんて助けてあげないと思う。それにれんくん、芽衣ちゃんと話してるときすっごく楽しそうに見えるよ。」
「そうね、れんくんは面倒臭がりだけどけっこう心配性だから……きっと芽衣に何か悪いことをしちゃったのかなって不安になってると思うわ。」
「れんくんは鈍感だから気づいてないけど、もう直球に好きって言っちゃえばイチコロさ!「お前は黙ってろ」

 ゆり、るい、海…でその海を殴ったのがゆり……の順番でわたしを励ましてくれた。
 こんな良い仲間を持ってわたし、幸せだな。……でも、ね

「ただいまー!れんったらまた寝てたんだよ!ほらほら、寝起きのれんの写真ー!」

 本人に会うとやばく緊張する……
 しかもりのったられんと腕組んで…ずるいよ!
 つい目を逸らしてしまうと、れんくんがすれ違うときにぼそりと言った。

「部活おわったら校舎裏にきて」

 ちょっとわたし、期待しちゃってもいいですか?

   (海「りのちゃんはなー、れんくんのこと好きなのかなあ」
   ゆり「そんなことより海は好きな人いないの?」
   海「え、………ゆり!」
   ゆり「わたしも!………なーんて、好きなわけないじゃん、海のこと!」)

18ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/22(木) 17:42:55 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × 芽衣side)

 ―――――――校舎裏
 れんくんに呼び出されて静かに風の音が鳴る校舎裏にきてる。

「……部長は僕のこと、きらいになっちゃいました?」
「え………」

 驚きの質問につい声を漏らす。けど、きらいになるわけないじゃん。
 もう頬には涙が伝っている。

「きらいになんかなれないよ……」
「………よかった」

 れんくんがほっと胸を撫で下ろしてて、わたしも少し安心してる。
 すると突然、右頬がじんわりと暖かくなった。

「え、と……この前キスされたから仕返し!
 それと僕、保健の先生いたから素直になれなかったけど……き、きらいじゃないです!」

 顔を赤く染めるれんくん、可愛いとは思う。
 けど今はそれどころじゃなく心臓がばっくんばっくんうるさいよ……

「……わたし、れんくんと付き合えるようにがんばるね」

 今はもうこれだけで幸せ。
 だから今日かられんくん好みの女の子になって付き合いたいな。

「待ってます、付き合える日を」

 二人で笑みを交わし、校庭までいっしょに行く、ところだった。
 急にりのが出てきて、れんくんの口にキスをする。

「……りの、だってっ……れんのこ、と……すき、だもん……」

 涙が溢れ、声が震えるりのの姿を見て胸がいたくなった。
 ――――わたし、どうすればいいの?

   (海「りのちゃんは僕と付き合おうよ〜!」
   ゆり「ダッ、ダメ……!」
   海「え、………な、なんで?」
   ゆり「……ダ、ダメなものはダメなの」

   るい「海とゆりの恋はどうなるのかは芽衣とれんくんの恋が一段落ついてからね!」)

19ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/22(木) 19:32:59 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 ―――りのも僕のことが好き
 突然思い知らされた現実をよく理解できず、そっとりのに近づくと軽く頭を撫でた。

「……冗談言うなよな。あと泣くな。
 りのは強いから―――――っ?!」

 りのは強いなんて思ってない、下手したら芽衣部長以上に弱いんじゃないかって思うくらい。
 だけどついついぽろりと出てきた言葉に自分でも驚いてる。
 そんなとき、右頬がじいんと赤くなったのがわかった。まあ、ビンタをされたというわけだろうか。

「………れんくん、馬鹿だね!
 恋する女の子は皆好かれようと必死なのに……冗談とか強いとかそんなの決めつけないでよ!
 …………泣くななんてかっこいい言葉言われたって、泣かせてるのはれんくんなんだよ……」

 芽衣部長が思いっ切り叫ぶ。その後弱々しく涙を零すと僕の両腕を掴んで必死に教えてくれた。
 そ、か……僕が泣かせてるんだ。

「……返事はまた今度。今日はもう、ばいばい―――」

 ふらりとした足取りで背を向け小さく手を振ると、とりあえず部室に戻って落ち着こうと思った。
 ―――――こんなとき、僕は泣いちゃダメなの?

     ×

「え………みん、な……………」

 部室に戻ると、そこにはもう帰っていいはずのるいさんとゆりと海がいた。
 そしてゆりがそっと口を開く。

「……芽衣ちゃんとりのちゃん………どっちかを選ぶなんてできないよね」
「でも、わたしは選んだ方がいいと思うわ。……りのちゃんのためにも、芽衣のためにも、ね。」

 るいさんがつづけて言う。けど………何にもできないよ。

「こんなに辛い恋ならいらない………もう、無、理……………」

 目の前が真っ暗になる瞬間、芽衣部長だけじゃなく僕も味わった。
 何か全てを忘れられるみたいでとっても心地よい――――けど、

「れんくんっ?!」
「れん!!」
「れ、んくん……大丈夫?!」

 ―――ゆりと海とるいさんの声はとても辛く悲しそうだった―――ごめんね

   (るい「今度転入してきていろいろ部に入る方、とってもかっこよかったわ!」
    海「えー、僕好みじゃない……「あんたは男でしょ!(ゆり)」)

20ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/23(金) 13:42:59 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 ――――好きで好きでたまらない
 誰のことが?芽衣部長?りの?

 ああ、きっと―――――

     ×

「保健室………?」

 あの後倒れて、海に運ばれてここにきたような気がする。
 周りを見回してぽつりと呟くと、急に誰かの人影が見えてつい寝たふりをしてしまう。

「……れんくん、起きた?
 あのね、わたし………れんくんのこと大好きだよ。でもね、りのも大好き…流石にれんくんには勝てないけど」

 芽衣部長の声……この声を聞くと安心できる。
 でも何か涙声っていうか…少し震えた声?……泣いてるのかな。

「だからね、諦めようと思うの。りのとお幸せに、ね―――?!」
「僕、芽衣部長と付き合えるの待つって言いましたよね」

 芽衣部長の言葉が信じられなくて、寝たふりをやめて芽衣部長が逃げないようにと腕を掴む。
 にこりと小さく微笑むけど、その笑み芽衣部長から見てとても醜く最悪だっただろう――怒りが混じってるような笑み。

「………で、も……りの、が……」
「そんなにりのと付き合ってほしい?」

 震えた声で言い訳する芽衣部長にくすりと笑みを一つ零し、だけどすぐふっと表情を無にして問い掛ける。
 芽衣部長は声だけでなく全身を震わせながら固まってしまった。こんな僕、嫌だよ……でも、どうしても言葉がこぼれちゃう。

「君は最低だ。我侭で言い訳ばっかりで面倒臭くて……意地っ張りで可愛くなくて!」

 これが僕の本音なのかもしれない。
 でも、我侭も言い訳も面倒臭いのも意地っ張りなのも可愛くないのも、僕は全部良い意味として言ってるんだよ…
 そしてついに、本当の本音が飛び出てきた。

「そんな芽衣部長を愛せるのは……僕だけです。」

 最高の満面の笑みを浮かべて、だけど頬を赤らめて言った言葉に芽衣部長はうれし涙を零した。
 大好きでたまらないのは芽衣部長だってわかったよ。
 りのも好き……だけどそれは幼馴染としてなんだとわかった。
 
「わたしもれんくん大好き!」

 こうして僕と芽衣部長は付き合うことになった。

   (海「りのちゃん…どうなっちゃったのかなあ」
   ゆり「り、りのちゃんと付き合っちゃダメだからね?」
   海「え?何で〜?」
   ゆり「何でも!」)

21ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/24(土) 11:34:11 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × りのside)

 れんが芽衣部長の頬にキスしてる瞬間見て、すっごい焦った。
 りのはれんのいちばんの女の子じゃないんだなあって。
 で、ついついキスしちゃった。けど……

 れんのいちばんは芽衣部長じゃなきゃダメなんだなって。
 りのじゃ何にもできないんだって思って諦めてしまった。

 それで大好きなれんと芽衣部長が幸せになるんなら、りのはうれしいよ。
 だけどもしあの二人が別れるんなら今度は本当にりのがれんをもらう。

「……れん、芽衣部長、お幸せに…ね」

     × れんside

 何か昨日はいろいろあったなあ………
 それにもう一日が経ってる、早い。

 今日も見慣れたつまらない校庭をふらりとした足取りであるく。
 で、勿論後ろから芽衣部長が抱きついてくるからそれを支え、られるわけないだろ吃驚した!

「おっはよー、れんくーん!ってうわああああああ?!」

 急に芽衣部長が抱きついてきて、それを支えようとした瞬間何か叫び声あげてそれに吃驚した僕はちゃんと支えられず転ぶってわけだ。
 ……お、おやくそくのパターン。僕が下敷きになって芽衣部長を助けるけど何か上でジタバタ暴れる芽衣部長がいるってどういうこと。

「れれれれんくんっ、そそそそーいえば昨日からつ、付き合ってたんだよね!何かそれ思い出して意識しちゃった!」

 それかよー。ていうかそんな大声で言われたら周りにばれっ……?!

「え、れん芽衣ちゃん選んじゃった?じゃありのちゃんは僕がもらってい「強制終了!ダメって言ってんじゃん海!」

 かかか海にばれたら大変だよもう。
 学校中にその話しばらまくだろアイツ。

「……芽衣部長、ごめ「ちょっとれん、付き合い始めてもまだ芽衣部長呼びー?」

 僕と芽衣部長のやり取りをゆりと海といっしょに見てたりのが口出しする。
 何か全然立ち直ってるみたいでよかった……

「りのね、れんも芽衣部長も大好きだから応援することにしたの。でも、もし二人が別れたりするんだったらりのがれんもらっちゃうからね。」

 ……やっぱりのは強いんじゃないかなあ……
 心の中でぼそりと呟いた。

 …芽衣部長は芽衣とは芽衣ちゃんとか呼ばれてうれしいのかなー
 でもかぶるんだよなあ、海とるいさんとゆりと呼び方が。

   (海「やってきました海のスペシャル★タイム!」
   ゆり「………引くわー」
   海「え、何で?! ……ま、まあいいや。今回からシリーズ化するよ!
     まずは質問コーナー★ ゆりに質問しちゃいます!お名前と年齢性別性格身長たいじゅryを教えてください!」
   ゆり「え、と……ゆりです、十六歳の高校二年生で女、性格は…ぼーっとしてるって最近言われます、身長は152㎝でれんくんより全然低いよー。たいじゅry?体重って言おうとしたよね?……教えるわけないじゃん馬鹿ぁ!」
   海「だそうです★←」
   ゆり「もう本当氏ね馬鹿海」
   海「え………」)

22名無しさん:2011/09/24(土) 11:36:47 HOST:i220-108-191-177.s02.a032.ap.plala.or.jp
一見、普通の女の子の日記ですが、
ある事をした後に更新しています。かなり中毒性が高いので注意が必要かもしれないです。

ttp://prof9pop.web.fc2.com/hrk/

23ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/24(土) 16:57:52 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 芽衣部長はりのと同じだろ、でも芽衣だとるいさんと同じだし芽衣ちゃんは…ゆりと海が呼んでるし何より男が呼んだらきもい。
 何か他にないかなあ………いい名前の呼び方。

「ん、――れん、れんれんれんれんーっ!」
「うっるさ、何だよりの?!」

 りのの連呼によって現実の世界に呼び戻された僕はりのに怒鳴りつつ周りを見回す。
 ―――――い、いま部活だった。

「れんくん?どーしたの?」

 にこにこしながらちょっと面白そうにゆりが聞いてきた。
 それに対し僕は焦りながらごもごもと小さな声で話す。

「あ、朝りのに言われたから……付き合ってるのに芽衣部長って呼ぶのは変だって。だから芽衣部長の呼び名を考えてて……」

 ああもうっ!あれもこれもりののせいだからな!
 ……そして芽衣部長のせいだ!芽衣部長があんなに可愛いから…って僕何考えてんだろ。

「……ああ、えーっとね、わたしはそのままで良いと思うんだ。」

 さらりと、そう、それはそれはさらりと芽衣部長は言った。
 ……何か深く考えてた僕が馬鹿みたいじゃん。

「……だってね、今までれんくんと芽衣部長で呼び合ってきたじゃない?
 無理にそれを変える必要無いと思うんだよね。」

 ……そ、か。
 じゃあ僕はそのまま芽衣部長で。

「大好きだよ、芽衣部長」

 芽衣部長の頬にそっと、僕の唇が触れる。
 これからもずっと愛しつづけます―――

   (海「リア充め、爆発し……あっ、危ない危ない!危うく悪の世界に入り込むところだった!
      今日もやってきました海のスペシャル★タイム〜!今日はれんくんに質問するよ!」
   れん「えっと、れんです。年齢学年は十六の高校一年生で…あ、りのに気弱いとか言われてるかな。身長は…知らないけど結構大きめかなー、芽衣部長とりのとゆりよりはでかい。体重は……まあそこは秘じゃね?」
   海「チッ、男なんだから体重くらい教えろよ」
   れん「お前女の前で態度変わるよな」
   海「え〜、そんなことないよ〜?別にれんくんと芽衣ちゃんが仲良しこよしだからってリア充め、爆発しろなんて思ってないよ〜?」
   れん「氏ね」
   海「うわあその言葉ぐっさりとくるよれんくん!
     えと、以上を持ちまして平成××年度海のスペシャル★タイムを終了しまs((嘘です冗談です次もあるよ見てね!」

24スズラン:2011/09/24(土) 17:32:45 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
題名から惹かれました!←惹かれるのおそっw

更新楽しみにしてます!

頑張ってください!!

あと、燐の妹です。

((関係ないので、スルーしていいですよw

25いちごみるく ◆yC4b452a8U:2011/09/25(日) 11:18:38 HOST:p180.net112139158.tokai.or.jp
りのの気持ち分かります‥。すっごく。
れんのこと好きなのに芽衣に取られてしまった‥、私だったら嫉妬しますね、←
りの、悲しい気持ちなのに元気いっぱい振るまっててなんだかうるっとします。
小説に出てきた”るい”先輩の優しさが染みます。今度”るい”先輩のドS姿が見てみたいです←
更新楽しみにしてます。
≫ねここ様

26:2011/09/25(日) 11:25:25 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>はろはろw

新作登場か!!!(@^^)/~~~

頑張れww←

応援してるゾw

ゆうぐれカフェ最後まで読んだわ・・・。

うんw

またコメするぜw

27ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/26(月) 17:06:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>スズランさま

惹かれたとか照れます、((
ありがとうございます^^
燐の妹さんだということはずっと前から知っていました、えへ!ry

>いちごみるくさん

り、りのはお気に入りキャラなのでうれしいですとても(´;ω;`)!
るいはあれですね、実は完全なるドSです←
芽衣は実は恥ずかしがりやさんな設定なんですけどねー
ありがとうございます!

>燐

はろー!←
がんばるよーwありがとね!
ゆうぐれカフェはちょっと新作書きたくて完結させたってのがじじt((

28:2011/09/26(月) 17:09:38 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>そうなんやw

じゃんじゃん更新しちゃえwノシ

29ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/26(月) 18:01:07 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × 芽衣side)

「えちょ、ゆっ、ゆり達もいるんだよれんくん?キキキキスなんて……」

 顔どころか耳までも赤くさせてキスされた頬をおさえる芽衣部長。
 僕はすごくうれしかった、けど……りのの気持ちなんて少しも考えてなかった。

「……ごめん、りの保健室行ってくる―――――「りの?」

 顔を隠すような感じで目を逸らすりのの腕をぎゅ、と掴んで止める。
 そしたらりの、涙をぶわあっと溢れさせて手を振り払ってきた。

「…………れん放してっ、」

 強く言われて流石に僕もイラっときた。
 何だよ、突然機嫌悪くして……

「……いいよ、りのなんか知らない!」
「え、あ………そ、か……ごめん、ね………っ」

 りんの瞳からは更に涙が溢れ出して、それを隠すようにしながら部室を去っていった。
 それに対し僕が面倒臭いと溜息を吐くと、ゆりがあわあわした感じで聞いてくる。

「れ、れんくん……仲直り……しなくていいの?」
「知らないよ、あんな奴……」

 そのとき、るいさんが僕の隣にきて両腕を掴んできた。
 何、お説教でしょうか。ああ、そのようです。何で僕が怒られるの?

「りのはれんくんのこと、好きなのよ?でも芽衣に譲ってあげたの。
 だからって目の前でれんくんから芽衣にキスされたら辛いに決まってるじゃない。」

 ………あ、そっか…………忘れてた。
 何かもう僕最低な奴じゃん……ごめんなりの。

「……あ、謝りたいけど何か…今更って感じがする……」

 ぼそりとちいさく呟くと、ゆりがにこっと微笑んである提案をした。
 それに賛成した僕は同じくにっこりと微笑み返し、朝の部活動をはじめる―――

     ×

 放課後、部活の時間になった。
 ゆりの予想通りりのはこない―――けどそれをるいさんが呼びに行ってくれた。で、そろそろくるところ…ってかもうきた!

「ほらっ、れんくん!きたよ、隠れて!」

 こそりとりのに見えない位置に隠れる。
 するとるいさんとりのが入ってきた。りのは俯いてる、ような気がする…こっちからも見えないや……

「あの、ね……れんくんがいなくなっちゃったの!携帯に電話しても出なくて…海にれんくんの家に行かせたんだけどまだ帰ってないって!どうしよ……」

 ゆりがすっごい上手い演技で泣くふりをしつつ相談する。
 するとりのがぱっと顔を上げて寂しそうな、でも焦ったような表情で部室を飛び出す。

「れんっ……!」

 それでその後ろから僕がぱっと出てきて、廊下に行ったりのを後ろからぎゅっと抱きしめる。
 芽衣部長に許可はもらってるよ、一応。

「………りの、ごめんね」

 そっと振り返るりのの顔はまた、涙が溢れていた。
 そして子供の様に僕の目の前で泣いて、それをずっと抱きしめつづけた。

「……れんっ……れん………ごめんなさっ……ごめんなさい………」

 どきん。

 何で今、すごいどきどきしてんの。
 ……顔赤いんだけど、僕。


 ―――芽衣部長が好きなんじゃないの?―――

   (海「はいはーい、海のスペシャル★タイムでーす!今日はるいさんに質問するよ!」
   るい「……聞いてるわ、海。このコーナー、くそ…違う、ダメダメなんだって?」
   海「え………?だ、だれからそんなことを」
   るい「ゆりからよ。」
   海「くっそう……ゆりめ……そ、それよりいつもの質問に答えてください!」
   るい「るい、18歳高校三年女。性格……はお姉さんっぽいってよく言われるわ。身長はれんより大きいの、それが自慢よ。体重は………知りたい?」
   海「しっ、知りたい!るいさんの体重知りたいです!」
   るい「……ふふっ、後で校舎裏にきてね海。」
   海「え……僕ぜったい殺される、うわあ殺される何そろ黒い笑み……えちょ、逃げる!ってことでさようなら!」
   るい「……あら、折角教えてあげようと思ったのに………」)

30ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/27(火) 17:28:19 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「わ、かんないよ……好きとか嫌いとか」

 毎日いろんなことについて考えまくってる。
 夜眠ることだってできずに朝はくるけどね……流石にふらふらになるよ。
 僕の夜はもうほとんど体だけ休めてる状態。いやでも眠いときは眠るけどね?

「れん、ふらふらだよー……大丈夫?」

 りのが隣で僕の心配をしてくる。
 そして心配されてうれしくてつい自然に微笑んでしまう―――だから何でだよ……僕は芽衣部長が好きなんだろ?!

「………………え、あっ!大丈夫、大丈夫だよ!」

 うわあ、考え事してたら返事すんのわすれてた!
 なんて思ってあわてて頷く。けど大丈夫じゃないかも……ばたんきゅー
 いやばたんきゅーじゃねーよ僕マジでりのの前で倒れちゃった、じゃん……

「――――れ、れんっ?!ど、しよ……」

     × りのside

 抱きしめられて吃驚したよ。
 けどそれは芽衣部長に許可もらってるからしたんだってわかってる。

 あーあ、何か頭の中でぐるぐる考えててりのがりのじゃない感じがするよ……
 でも考えてるのはれんも同じ……っぽい。

 話し掛けて無視されたと思ったらあわてて返事してくる。
 け、ど……すぐにばたんきゅーとかふざけた効果音が聞こえてれんが―――倒れた?

 ど、しよ……本当にどうしよー!
 海……もきっともう学校いるし…ゆりちゃんも行っちゃったし、るいさんがまだきてないわけないし、芽衣部長もいない……
 こ、ここに放っといて海たち呼びに行ったら大騒ぎになるよねきっと。れんそーいうの好きじゃないし……

「よ、し………う、お、もい……」

 結局りのが運ぶことに決めたんだけど、れんはりのより全然おっきいもん……
 何かもう何十秒に一歩とかそれぐらいでいいんじゃないかってぐらいのスピードでのろのろ校舎内へ運んだ。
 ―――――って……階段がある、よ……
 そか、一階で直接保健室いけば……あれ、でも荷物……は後ででいいよね。

「……うんしょっ…………」

 ゆっくりだけどできるだけれんに負担が掛からないように、りのなりに精一杯運んだ。

     ×

 保健室に辿り着いた…よー
 30分は軽くかかった?いやもっと……?

「しつれー、しま……すっ!」

 失礼しますの「す」でよいしょっとれんをラスト一歩運ぶ。
 すると先生があわあわ焦りながらりのの代わりにれんを支えた。

「ど、どーしたのりのちゃん!」
「えーっとですね……校門あたりでれん倒れちゃって………運んできました、」

 は、運びおわったらどっと疲れが……
 とりあえず先生が出してくれた椅子に座るとちいさく溜息を吐き説明する。

「りっ、りのちゃんが一人でれんくん運んだの?!
 ……ご、ご苦労様!先生とか呼んでくれればすぐ行ったのに!」

「いえ……そしたられん砂のところに倒れてることになっちゃうし、それを校舎内から見つけられて騒がれるのもあんまり好きじゃないタイプだし、」

 軽く苦笑すると先生もちいさく微笑んだ。

「そっか、ありがとね!
 て、ていうか部活いっといで!れんくん気になるようだったらまたきてね!」

「はあい!じゃね、先生!……と、れん…………」

     ×

「お、遅れてごめんなさい!」

 部室のドアを勢い良く開けると、芽衣部長お怒りどころか心配してる様子。

「れんくんはっ?!」

 りののことはどうでもいいのかい。
 脳内で少しツッコミを入れたあと今までのことを説明した。


「り、りのが一人で?!」

 芽衣部長がすっごい驚いてる。
 けどもうその反応に慣れたりのはこくりとちいさく頷いた。

「よくがんばったねりのちゃんっ!」

 ゆりちゃんがむぎゅー、と抱きしめてくる。
 それに対し苦笑した。

「りの、お疲れ様!」

 るいさんがりのの頭を撫でる。

「りのちゃん……こんなときにあれだけど……………」

 海が急に話し出した。
 ちいさく首を傾げると、驚きの内容を言う。

「僕と付き合ってください!」

 え…………?
 皆固まる、ゆりちゃんは口をぱくぱくさせてる。
 それに対しりのは首を傾げたまま聞く。

「海にはゆりちゃんでしょ?」

 違うの?と付け足して聞くとゆりちゃんが顔を真っ赤にさせてた。
 まあでも…海とゆりりゃんにとっては進展できてよかった、のかな?

「早く付き合いなね、どーせ両思いなんでしょ?」

   (ごめんなさい!今日の海のスペシャル★タイムはお休みします!
    投稿しようとしたら本文長すぎって出てきた(´;ω;`))

31ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/28(水) 19:06:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「ん……………、」

 目が覚めた、確か倒れて―――……倒れてどうしたんだ?
 ていうか何で僕保健室にいるの?……え、あ………思い出せそうな気もするけどよくわからない……

「あら、れんくん起きたの?」

 保健の先生がちらりと僕の方に目を向け、それはそれはよかったといった表情で微笑む。
 あんまり先生とか好きじゃないんだけど、保健の先生はまあ…嫌いではない、かな。

「……先生、あの、僕何でここにいるんですか?」

 考えてもわからなかった結果、素直に先生に聞くことにした。
 そしたら先生がすっごい驚きの発言をにこにこしながら言う。

「それがね!りのちゃんがれんくんを校門から保健室まで一人で運んでくれたのよー!」

 え、と……僕にはよく理解できないので先生が強調したワードを並べると……
 りのちゃん れんくん 校門 保健室 一人 運んだ ………
 文章にすると普通はこうなる、りのが僕を校門から保健室まで一人で運んだ。

「へー………ってちょ、あのりのが?!無理でしょ先生冗談は「りのちゃん、れんくんのこと好きなのね。ふらふらになりながらもがんばってくれてたわ。れんくんのこともすごく理解してるようだし、―――」

 理解してくれるようだし、何て言った……?
 よく聞こえなかったけど……何だよ僕、りののこと好きになっちゃったのかな。
 ……と、そこにタイミングが良いのか悪いのか、りのがきた。

「しつれーしまーす……あ、れん。起きたんだねー、よかった」

 何かすげえ青ざめた顔してんのは気のせいかな。
 ……何か僕変だよ………

「何、れんー顔赤いよ。熱ある?…もしかしてりののこと好きになっちゃったとか、なんてね、あるわけないよねー……」
「好きになったかも」

 りのの悪ふざけに咄嗟に口が動く。
 そして…まあつい本音をぶちまけちゃう僕が出てきてしまった。

「………う、そ」

 りのがぼそりと呟く、それに嘘じゃないと答えようとしたがその瞬間、りのがしゃがみこんでしまった。
 僕も大丈夫かとしゃがみりのの顔をのぞくと蒼白くなってることがわかった。
 それにすっごい辛そうな顔してる……

「りの、大丈夫か?」

 りのの背中にそっと触れると、その触れた手がじんわりと熱くなる。
 なんか……芽衣部長ではそんな経験なかったし………何だろう………

「………ごめ、ん…ね………っ」

 何でそんなに苦しそうなの我慢してんの。
 ………なん、で…………

「りのっ………好きだから、愛してるから元気で笑ってくれよ!」

 りのが死ぬわけではない。
 別にこの気持ちはいつでも伝えられるかもしれない。

 だけど今伝えなきゃって感じた。

 愛してるよ、りの。本当に恋してたのはりのだった。

「…………りの、も……すきだよ」

 ふわりと蒼白かったりのの顔に笑顔が宿る。
 頬は桜色に染まり、いつもの元気で明るいりのに戻ってきた。

「「愛してる」」

 僕とりのの唇が重なる―――
 
「………れ、んくん?」


 ―――――――保健室の前には芽衣部長の姿が。

   (海「はいはい前回休んじゃったけど始まるよ、海のスペシャル★タイムー!ではりのちゃんよろしくー」
   りの「えと、りのです!高校一年生で16歳だよー、れんより二日誕生日早い、です。気強い設定のはずなのに最近泣き虫になってきてます、全部ねここのせいだね!(ごめんなさ、←)身長は低い、です…いちばん!にばんめに低いゆりちゃんと5cmは差あるかなあ……体重は40kg未満!」
   海「おー、初めてだよ!半分でも体重ばらしてくれた人!……てかそれでれんくん支えて運ぶとか、すごいねえ」
   りの「……そ、れは………大好きなれんの為だから」
   海「……くそ、リア充め……」)

32ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/28(水) 20:41:21 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside) ※どろどろな昼ドラ展開になってるような気もする←

「……れんくんとりの……ど、してキスなんか………」

 震えた声で、だけど必死に何かの間違いだろうと言い聞かせてるような芽衣部長の姿にりのが焦って誤魔化す。

「ち、違います部長!れ。れんは優しいから……ただ幼馴染として慰めてくれただけでっ……「それは違う」

 ごめん、ごめんなりの。そして芽衣部長も。
 りのが必死に誤魔化したのはいいけど本当のこと言おうと思う。
 ……芽衣部長、短い間だけど楽しかった。

「別れて、ください」

 僕の驚きの発言だけが保健室と廊下に響く。
 保健の先生は気まぐれに音楽なんか聴いててこっちの状況全然わかってないけど…
 僕はりのが好きと知ってしまった以上、自分に嘘を吐けない。

「………え、あ……の…………え、と………」

 芽衣部長にとっては突然すぎることだったようで上手く理解できてない模様。
 何か言いたさげに声を漏らすけれど言葉になってない。そのときりのがぼそりと言った。

「………あの、言ったよね、りの。
 二人が別れるようなことがあったられんをもらうって。
 芽衣部長、今どうするか決めないとりのもらっちゃうんだよ……
 りのなんかにとられていいの?!」

 まあ、りのがこういうこと言うのは想像できてた。
 良い子で真っ直ぐで優しくて明るくて可愛くて……りのの良いところを言えって言われたら一時間言っても物足りない。
 それに比べて芽衣部長は…一言で言うと可愛くない。でもそれを愛せるのは僕だけ。……でも、それでもね?

「僕だけしか芽衣部長を愛せない。だけど僕が芽衣部長以外の人を愛せないわけじゃない。
 それに芽衣部長に対する気持ちはただの憧れだったんだよ……」

 りのと過ごすことが当たり前になってた。
 二人で怒られて、二人で笑い合って、二人でお互いのことをめちゃくちゃわかり合ってて……
 だから最初は気づかなかったんだ、りのに触れるたびうれしくなって顔が赤くなってくる気持ちの意味を。
 でも今ならすごいわかる。

「僕はりのが好き」

 そのとき、芽衣部長が微笑んで別に大丈夫といった態度をとろうとするけれどやっぱり涙で震えた声で言う。

「お、幸せ、にっ………」

 と、次の瞬間、芽衣部長がりのの頬に手を添えて………ビンタした?

「なんて言うわけないじゃんっ……!氏ねりの!アンタなんか大嫌い!
 わたしのものばっかり奪わないでよ!……アンタなんか…アンタなんか……」

「ど、どうしたの!芽衣!」

 タイミングよくるいさんたちが駆けつけてくれて芽衣を落ち着かせようとする。
 りのが無言でぶたれた右頬をおさえ、俯いているけれど静かに床に涙がこぼれ落ちたのがわかる。

「りのちゃんっ……ほっぺ大丈夫?」

 ゆりがりのの顔を覗くようにして問い掛けた。
 でも芽衣部長は怒りを抑えきれてない。

「っるい!放してよ!
 ねえ……ねえれんくん……りのなんかやめてさあ……わたしと付き合っててよ?貴方はわたししか愛せない…そうでしょう?」

 今僕の目の前で起こってることは、本当に現実?

   (シリアスごめんなさい!orzorz
    海くんのターンは今やる雰囲気じゃないので省きますorz)

33:2011/09/29(木) 16:10:42 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
!!!!?

34ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/29(木) 16:51:48 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「め、い…ぶちょ、う………」

 芽衣部長のあまりの恐ろしさと目の前で起こる有り得ない状況に自然と言葉が途切れ途切れになる。

 確かに、芽衣部長と付き合っといてでも実は好きじゃなかったなんて僕が自分勝手だったとは思うよ?
 急にりのが好きとかころっと変わって、恨むに決まってる。でも、その恨むのはりのじゃなくて僕なんだってば!

「芽衣部長、りのを巻き込まないで、よ……恨むなら僕を恨めばいい」

 わかってる、りのを巻き込んだのは芽衣部長だけじゃなく僕もだって。
 だからといってりのを恨んでいいなんて一言も言ってないし況してや関係無いりのをぶったりするのはどうかと思う。
 僕のいつもと違うオーラと強気な発言に芽衣部長は少しずつ落ち着いていくような気がした。

「……れん、くんっ………別れたくないよお……」

 僕の目の前でさっきあんなに狂っていた芽衣部長が今はこんなに幼く小さな子供のように泣き崩れる。
 でも別れたいのは事実だし……せめて少しでも心が安らぐように遠回しの発言をした。

「大丈夫、芽衣部長は素敵な人と出会えるよ」

 この後「だから別れてください」というストレートな発言をしたら彼女はまた狂ってしまうだろうか。
 そんなことを思うと口には出せず、ただにこりと微笑んで芽衣部長の頭を撫でることしかできなかった。

     ×

「いたい……」

 いつの間にか保健の先生もりののぶたれた頬に気づいて…っていうか芽衣部長とかの状況に気づいて手当てをしてくれてた。
 右頬にハンカチでくるんだ氷を当てながら涙を浮かべぼそりと呟く。

「ごめん、巻き込んで……」

 さっきの強気な僕はどうしたのか、今度は弱々しい態度で必死にりのに謝る。
 するとりのはにこりと微笑むけれど少し苦笑が混じった感じで言った。

「ん、いいの。れんの為なら何されても大丈夫だよ。
 ……今回のことは仕方無いしね、芽衣部長れんのこと好きなのにれんを恨めとか無理に決まってるよ」

 あれ、後の方ちょっとだけぐさっときたんだけども。
 ……何かりの、可愛いなあ………


 好きと憧れと嫌いの違いを僕は理解した。
 好きはりの、憧れは芽衣部長、嫌いは海。

 そした僕は昔のことを振り返る。
 そういえばねこのあしあとを追い掛けるのが好きだったなあ。
 よく一人で………ん?一人じゃない、誰かいたような気が……

「……誰だ?僕に手を差し伸べてくれたのは―――」

   (つづく)

35:2011/09/29(木) 16:55:05 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!


これは長編なのかぁぁぁぁぁぁ!!←興奮気味w

36ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/29(木) 16:55:16 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

 えと、>>34

 好きと憧れと嫌いの違いを僕は理解した。〜の少し下にいくと

 そした僕は昔のことを振り返る。 とありますがそこ誤字です!
 正しくは「そして僕は昔のことを振り返る。」ですね!

 そこらへん脳内変換しといてください←

37ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/29(木) 17:48:22 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

おお、振り返ってみたらコメントほとんど見逃してるっていう!
ごめんね(´・ω・`)

長編だぜええええええええぇぇぇ!((
うん、こっからが本当の中身ですノ

38ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/29(木) 18:05:52 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × 思い出)

 それは昔々のお話でした。
 れんという少年がまだ五歳だった頃の、今から十一年前のお話です。

     ×

「わあ、ゆきだあ!」

 それは冬の雪が降り積もる日のこと。
 幼い頃は少し体が弱くて病弱だったれんは窓から顔を出してそっと雪に触れようとしました。
 一生懸命雪を掴もうとすると、鼻に大粒の雪が積もりぶるっと肩を震わせます。

「さ、むい……」

 そこにある一人の女の子が現れました。
 女の子は御向いの家から出てきてとことこと何かを辿っていきます。

「なに、してるの?」

 不思議に思ったれんは女の子に聞きました。
 すると女の子が明るく無邪気な笑顔を浮かべてれんを強引に誘いました。

「ねこのあしあとたどってるの!ね、きみもいっしょにいこう!」

 初めてお友達ができたのがうれしくて、こくりと頷くと家を飛び出していきました。

     ×

「ね、ねえ……これいじょういっちゃダメだよ…もうもりのなかはいっちゃうよ?」

 れんはあまりの恐怖にピタリとその場に止まりました。
 結局遊びに誘ってもらっても最期まで一緒にいれなかった、と残念そうな顔をすると、女の子は微笑みます。


「だいじょーぶ、いっしょにいこうよ!」

 僕に手を差し伸べてくれたのは―――

   (つづく)

39:2011/09/30(金) 20:25:11 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>よっしゃー!!!!!

本当の中身っすかw

いよいよ本題って事かぁぁぁぁぁぁ!!!!!

40ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/30(金) 22:14:42 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「うーん……………」

 わからない……
 僕を本当の僕にしてくれた女の子。

「れんー、どーしたの?」

 僕の顔を覗くように見てきたりのによって現実に引き戻された。
 ついさっきまで考え事してたのに、りのより背の高い僕を見上げるとき自然になる上目遣いが可愛くて頬が赤く染まる。

「え、と…僕がちいさい頃、いっしょにねこのあしあと追い掛けた子は誰かなって思って。
 …………りの、じゃないよな。そうだよなあー」

 りのと出会ったのはもうちょっと大きくなってから、小学生くらいのときだから違うよな。
 適当に流すとスタスタと校内へ入っていった。


「………ねこの、あしあと…………?」

     ×

「どうもこんにちはー!昨日はご迷惑お掛けしましたあーっ!
 ええっとお、るいに説得されてれんくんは諦めたよ!」

 えええ、何この部長のテンション!
 明るいっていうかまあ…無理矢理なんだなってことは理解できた。
 でもここまで立ち直れて、よかったよ。

「こーこーで!新メンバー紹介しまーす!前言ってたよね、どぞ!入ってきてくださーい」

 えっと……うん、誰かくるって話になってたよなきっと。
 そして部室に入ってきたのは……そりゃまあるいさんの目がハートになりそうなほどのそこそこのイケメン。

「高三男子、世瀬木黒。よろしく」

 うっわあ、無愛想な奴………
 海の気持ち理解した、イケメンで無愛想とか女子に人気すぎてだけどなんか冷静でかなりむかつくタイプ。
 ……りのとられないよな。

「んじゃ、こっちも紹介始めるわよ!
 ええっとー、いろいろ部部長の芽衣です!黒くんと同じく高校三年生!よろしくねー」

「海で「わたしっ、高校三年生女子のるいです!よろしくお願いします!」

 芽衣部長の次に海が自己紹介しようとするのをるいさんが勢い良く止めた。
 なんか……積極的というか………情熱的というか……とにかく海のターン。

「海です、高二男子です、よろしくね……」

 るいさんに止められたことが相当ショックだったようでしょんぼりしながら話す。
 次はゆりのターン、でも興味は無さそう……そりゃあ海一筋だしな、ゆりは。

「えと、ゆりです。高二女子、よろしくね!」

 緊張気味だけど自然な笑顔が特徴的というか可愛いと大好評なゆりがるいさんに睨まれて肩を揺らした。おもしれえ。
 次はりの、可愛い!…じゃなくまありのも興味無さそうに話す。

「えーっと、りのです!高校一年生女子、れんと幼馴染です、よろしくお願いしまーす」

 最期(いや違う誤字だ)……最後は僕。
 相変わらずやる気無さそうな感じで紹介する。

「高校一年男子、れん……で、りのと付き合ってます、とんないでね」

 突然の告白に芽衣部長以外の人全員おどろいた。
 問題の芽衣部長はというとにっこにこ笑顔、立ち直りってすげえ。

「一年男子、お前は気に食わないな……」

 ぼそりと呟いた世瀬木の一言にカチンとくる。
 るいさんは何故それにときめいているのだろうか、そう思いながらにこりと微笑んで毒を吐く。

「僕もあんまりアンタのこと好きじゃないんで。
 つーかそこのるいさんがアンタにときめいてるみたいですしそっちと群れてれば?」

「……餓鬼はそうすぐ何でも嫌うしな……お前とはあまり関わらないようにしておくよ」

「餓鬼で結構、是非そうしてください」

「ああ、そうさせてもらうよ」

 うだうだと僕と世瀬木の言い合いがつづく。
 そこにあわてたりのが止めに入った。

「ふ、二人とも!あのね、入部してすぐそんなケンカしないの!
 それにれん、………あ、あんま危ないことしちゃ嫌、だよっ……」

 恥ずかしさ紛れのりのの言葉が僕の心にずっきゅんときました。
 僕も世瀬木もりのに怒られて黙るけど、険悪なムードをつづいたまま。

「……あー、俺もう行くわ」

 ちいさく溜息を吐くとバックを持って部室のドアに手を掛けた。
 が、突然くるりと振り向いて僕でもどきっとするほどの悪戯っぽい笑みを浮かべる。

「りのは結構気に入った。放課後またくるから」

41ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/09/30(金) 22:16:43 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

 ………え、えええええ!
 いやいやりのを気に入ったとかダメでしょそれ!
 ちらりと心配そうな表情で見ると目が合って、世瀬木がいなくなってからこそりと微笑んだ。

「大丈夫、りのはれん一筋だから」

 何だろう、大きな契約をしたわけじゃないし紙に書いたわけでもないただの薄っぺらい一言のはずなのに……
 すっげえ重みのある言葉に感じてきた。それにものすごい安心する一言――――
 僕もこそりと微笑んで返した。

「うん、信じてるよ」

   (>>40からここまで一気に投稿しようとしたら無理だったorz
   本文長すぎだって!最近おおいなこれw)

42ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/01(土) 13:26:13 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「……………あ、あの?るいさん?」

 さっきから聞こえるぼそぼそとした声に苦笑しるいさんの方を見る。
 するとまあそこにはりのを睨んで何か呪文のように呟くるいさんがいて、どうしたのかと問い掛ける。

「世瀬木くん……何で目の前にこんな良い女がいるってのにりのを……」
「ま、まあまあるいさん落ち着いて!りのはれん一筋だからさ……」

 ああ、何かりのは結構恨まれキャラになってるような気もする……
 ……仕方無い、のかな……

 ま……放課後どうなってもいいように考えておかなきゃな……

   (つづく)

43ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/01(土) 15:26:31 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside) ※あまあまあまーな展開です、目にキスします。

 放課後―――――りのを先に部室に行かせたのを後悔する僕。
 新入部員の存在を忘れていた、世瀬木とりのが二人っきりになること十五分後、僕が後からきた。で……

「りのはさ、三年女子のあの……るから始まる名前の人……どう思う?」
「んー、お姉さんっぽいと思ってる!黒くんはー?」

 ……十五分で、たった十五分の間で一体何がどうあってこんなに仲良くなってるんだ!
 世瀬木の奴りのとか呼び捨てしてるしりのも世瀬木のこと黒くんとか呼んでるし、何より!

「世瀬木お前りのの前で態度変わりすぎなんだよっ!」

 二人の話題に入れずずっと俯いていた僕が思いっ切り叫ぶ、世瀬木を指差して。
 すると世瀬木は僕に向かって馬鹿馬鹿しいとちいさく笑い、りのと話をつづけようとした。

「男の嫉妬は見苦しいぞ、一年男子。……さて、さっきのつづきだけれどりの――――」

 信じてたのに、僕はりのを信じてたのに……
 目の前で再びりのと世瀬木が話すところを見て思い知らされた。
 芽衣部長と僕がまだ付き合ってて二人でラブラブしてるころのりのの気持ちを。

「……………れん」

 今にも泣き出しそうな顔を隠すように俯いていると、りのがそっと僕の名前を呼んだ。
 部室の二人用のソファに世瀬木とりのが並んでいたが、そこから立ち上がり僕の傍にきたりのにちょっとだけどきっとする。

「……いじわるして、ごめんね」

 僕が目に涙を溜めてぱっと顔を上げると、その振動でぶわっと涙が溢れる。
 それを見てりのがあわてると、恥ずかしそうに説明してくれた。

「ほ、ほらっ……りの、いつもれんが芽衣部長とかと仲良くしてるの見て妬いてるから、その……れんにもりのをとられたくないって妬いて、ほしくて……」

 何言ってるの、馬鹿りの。
 そんなことしなくても僕はりののことが大好きなのに。
 ぶわあっと瞳から安心した涙を流した。


「ごめんね」

 目元にりのの形の整った唇が触れる。
 甘い甘いキス。

   (海「海のスペシャル★タイム!今日は黒くんに質問するよー!いろいろ部の皆の第一印象を答えてもらいます!」
   黒「部長は五月蝿い、三年女子はまあ…苦手なタイプだ。二年女子は嫌いではない、面倒臭くなさそうでいいな。二年男子、お前はうざい。一年男子は面白い奴じゃないか、まだまだ餓鬼だけどな。りのは可愛い、愛してるよ」
   海「ううううううわああああああ………れんくんからりのちゃんとるとかそれ違法ですからね?!てゆうか僕の扱い……」
   黒「二年男子には関係無いことだ、口出しするな。それよりお前は二年女子が好きなんだろう?」
   海「に、二年女子じゃなくちゃんとゆりっていう名前が!」
   黒「いいのか?俺が二年女子のことを親しくゆりなどと呼んでも」
   海「だだだだだダメ!それはダメでしょ!」
   黒「………お前も十分馬鹿だがよろしくな」
   海「え、……よろしくお願いします………」)

44ライナー:2011/10/01(土) 17:40:53 HOST:222-151-086-003.jp.fiberbit.net
コメントしに来ました、ライナーです^^
良いですね、こういうシーン……
結構自分恥ずかしがり屋なんで、テレビとかでそういったシーンがあると、直視できなかったりします(≧^≦)
今回なんか文字読むのが恥ずかしくなるくらいでしたよ!!

アドバイスとしては、ナレーションと人物の感情は別々にした方がよいでしょう。
ナレーションはそのままで、感情の方は()付けにすると良いですよ!
シリアスなシーンはナレーションで (感情)+と〜〜は思った のようにすると感じが出ます^^
それと、擬音はカタカナのほうが良いと思いますよ〜。
何かと上から目線だったかも知れませんが、ご参考にして貰えると有り難いですm(_ _)m

45ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/01(土) 18:28:19 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>ライナーさま

ねここもテレビの甘い系のシーンは直視できません(`・ω・´)
書いてて恥ずかしかったorz

きた、ライナーさまのアドバイス(゚∀゚)!←
了解しました、がんばってみますね!
アドバイスありがとうございましたm(_ _)m

46ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/01(土) 19:36:49 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「……………で?目の前でそんなに見せつけられるとこっちの反応が困るんだが」

 カアッとりのの顔が赤くなり、僕は何となく誇らしげな表情をして世瀬木を見る。
 まあ確かに目の前でキスしてるところ見ちゃったら反応に困るとは思うけれど僕としてはラブラブなところを見せつけたっていうことになって嬉し恥ずかしな気持ちなんだよな。

「……え、と………ごめんね黒くん。
 何かと好いてくれてるみたいなんだけど、りのはれん一筋だしそれに……」

 りのが半分俯きながら世瀬木に謝った。
 そして一旦話を切るようにするとパッと顔を上げて微笑む。

「るいさんが黒くんのこと好きっぽいから、りのがあんまり仲良くしちゃうと不安だと思うんだよね」

 りのの言葉はまるで自分もそんな思いをしたしさせてしまったからという様な重みのある言葉だった。
 世瀬木はちいさく溜息を吐くけれどりののことは諦めてはいないよういだ。

「……俺はりのが好きなんだから別に俺の勝手だろ?
 まあ、三年女子とも少しくらい仲良くしてやってもいいけど」

 りのが安堵の溜息を吐いた瞬間、そういえば部活の時間から三十分経ってるのに僕とりのと世瀬木以外誰もこないということに気づいた。
 不思議に思いぼそりと呟いてみる。

「……芽衣部長とるいさんと海とゆり………少なくとも世瀬木がいるってことは三年は休みじゃないよな……」

 このときからこっちにはりのだっているし世瀬木だっているのに急に心細くなって不安になってきた。

 ―――皆、僕を置いてかないでよ!―――

   (海たちが不在のためスペシャル★タイムはお休みしますノ)

47ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/02(日) 13:28:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「あ、あのね!さっきゆりちゃんからメールきたんだけど、黒くんの歓迎会の準備するためにいろいろ買いに行ったんだって、海もいっしょに」

 りのが海たちを心配する僕を励ますように携帯を見せてきた。
 メールの内容はりのが説明した通りだけど下へスクロールしていくとゆりに何かあったのか不思議な文字が並べられていた。

 ―――――

 わたしと海で歓迎会に必要なもの買いに行ってるね(*^^)v
 部活のおわる頃には帰れると思うよ!

 あ、あないあちhじゃいえt―――――

 ―――――


 悪戯メールかと思ったけどそれは違う様で何か嫌な感じがした。
 そのとき、りのの携帯にまた一件新着メールが届いたのであった。

「こ、今度は何………?
 またゆりちゃんからだけど…平気なのかな」

 心配そうにりのが携帯を開くと待ち受けが僕の寝顔ということに吃驚した。
 でもそれも何処か嬉しく感じ自然とにやけてしまう。が、それを世瀬木に指摘された。

「おい餓鬼、この緊急事態ににやけるな」

 少し恥ずかしくなって俯いてしまうが、りのがメールの内容に吃驚したのか携帯を落としてしまった様でその音にパッと顔を上げる。
 りのの携帯を拾い上げ内容を読んでいくと、そのメールを書いた本人がゆりではないことに気づいた。

 ―――――

 どうもこんにちは、このメールを見ているということはいろいろ部の部員だね?
 

 ここは遠回しじゃなくストレートにいこうか。

 僕はいろいろ部が廃部すればいいと思っている。
 そして同じことを思っている数十名のメンバーでいろいろ部を潰すつもりでいる。

 この携帯の持ち主とうざい馬鹿はこちらで確保しておいたから安心しておけ。
 そうそう、新入部員くんは早めに部活をやめておくことをおすすめするよ。

 部長と三年生のもう一人の女は僕たちを倒すとか言ってここまできたけど呆気なく負け。
 うざい馬鹿たち同様確保しようと思ったけれどそしたらそっちが不利すぎると思って返しておいたから。

 精々雑魚なりに頑張れよ。

 ―――――

 恐れていた。
 決してこんなことが起きないと、
 ただ言い聞かせていた。


 けれどこれは現実。
 現実なんだ、逃げちゃダメ、逃げられないんだ。
 ならどうすればいいの?

「………どうしよう!」

   (海たちが不在のためスペシャル★タイムはお休みします)

48:2011/10/02(日) 13:56:12 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
newキャラキター!!!!

しかも黒って名前か!!!!

これから黒様って呼ばしてもらうぜぃw

49ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/02(日) 17:25:45 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

何で様をつけるのかなww
黒は扱いづらいキャラだけどまあ頑張りますノ

50ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/02(日) 19:06:20 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「まず情報を集めようよ、芽衣部長とるいさんならゆりちゃんと海の居場所も知ってるだろうし!」

 りのが携帯を閉じるとまるで戦うと言っているに等しい発言をする。
 廃部させたくないしゆりと海を助けたいって気持ちはりのにも僕にも世瀬木にもあるだろう。けどね?

「無理だよ……!相手は数十人いるんだよ?!それに海がいるっていうのにゆりも捕まっちゃったし!」
「二年男子はそこまで強いと思えないが」

 僕の発言に対し世瀬木が相変わらず冷静な雰囲気で呟く。
 まあ世瀬木は海のことは何も知らないだろうと僕は考えるが、僕より先にりのが軽く説明してくれた。

「海はやる時はやる男だよ。それに部活のこととか特にゆりちゃんのことが関係してくると本気になってくれるはずなのに……」

 不意打ちか、それとも脅し……?
 海が本気を出せず捕まった理由はたくさん思い浮かぶが優先して考えられるのは―――

「海が本気出しても敵う相手じゃなかった、とか」

 ぽつりと僕が呟くと、りのもそれに同意するように冷や汗をかきつつも頷いた。
 なら僕等がいくら本気を出してもダメなんじゃ?と僕は考えたがりのはその考えとは違うらしい。

「でも試してみなきゃわからないよ、とにかく情報を集めっ………?!「りの!れんくん!黒くん!逃げてっ……!」

 りのの声に重なって部室のドアが開き、芽衣部長の叫んだような声が聞こえた。
 言われるがままに部室を出て校庭へ走り逃げ外から部室の窓を覗き込む。

「……え?」

 「いろいろ部を潰したい」
 メールの内容がこの瞬間理解できた。

 そして僕等が今見ているものは、いろいろ部が廃部される瞬間なんだと。

   (つづく)

51:2011/10/03(月) 18:34:31 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>フフフフフww

それはだな・・

本命or本命候補になる人に様をつけるのだぁぁぁぁ!!!!


ひゃっはー!!!!

52ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/03(月) 18:56:16 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「先生にもいろいろ部を潰すって話はされてるらしくて、でも先生いろいろ部のことあんまりよく思ってなくてね……それに今見つかったらわたしたちまでゆりと海といっしょに捕まえられる!」

 芽衣部長が校舎の部室がある階を見上げ悔しそうに呟く。
 そして思い知らされた現実に思わず僕は声を漏らしてしまった。

「うそ、だ………」

 世瀬木は悔しそうに舌打ちをし、りのはさっきから顔を見せずに俯いているけれどきっと泣いてるのだろう。

 いくらりのに鈍感と言われつづけた僕だって、先生がいろいろ部をよく思っていないことくらいわかってた。
 だからといってこんなに酷いことするか?と僕は思う。

「………どうすれば」

 どうにかならないのか、と何か助かる方法を考えるけれどこんな緊急事態だからこそ何も思い浮かばない。
 そのとき、ぽつりと世瀬木が呟いた。

「俺らのうち部長と三年女子とりのが先生を説得して一年男子と俺が二年女子と二年男子を助けに行く、とか」

 それをばっちりと聞き取った芽衣部長はこくりと頷くと微笑んだ。
 るいさんも相変わらず目をハートにしつつ、りのもパッと顔を上げる。

「「「「「じゃあその作戦で!」」」」」

 僕とりの、芽衣部長、るいさん、世瀬木と声を揃えてお互いハイタッチを交わす。
 よし、じゃあ早速作戦実行!

   (Q、海が捕まったわけとは?

   りの「そいや海って何で捕まったんだろーね?」
   れん「やっぱ大好物のパンに釣られたとか」
   りの「あー、ありえるっ!メロンパン食べたいとか言ってるもんねえ!」
   芽衣「パンに釣られたってのはめちゃくちゃ正解な気がする…!」
   るい「そうね、反対意見もないようだし」
   りの「うん、じゃあパンに釣られたってことでいっか!」
   全員「さんせーい!!!!」

   A、パンに釣られた)

53ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/03(月) 19:04:32 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

えええ、黒なら是非もらってってください←
段々と黒の扱いに慣れてきた!やったね!

54ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/03(月) 21:36:51 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 世瀬木の提案によりりの、芽衣部長、るいさんは廃部しないでと先生を説得し僕と世瀬木はゆりと海を助けることにした。
 両チームとも携帯は片手に持っているのが必須条件で、ゆりと海が捕まえられてる場所は僕がよく知っている場所だった。

 ねこのあしあとをたどった道の先にある家―――。

 幼い頃は誰もいなくて、僕に手を差し伸べてくれた子といっしょによく遊んだものだ。
 懐かしい思い出を振り返りながら、無言で道を歩く。
 そのとき、僕がふと思ったことを呟いた。

「りのはとるなよ」

 それに対し世瀬木ははあ?と僕を馬鹿にする様に返した。

「別にとるとかとらないとか俺の勝手じゃん、ていうかお前本気で俺がりのを好きになるとでも思ったか?」

 嘲笑うような馬鹿にするような言い方で更にりのまでもを侮辱するような言葉。
 少しどころじゃなくかなり頭にきてつい怒鳴ってしまう。

「遊びみたいな気持ちで人を好きになるなよ!!!」

 世瀬木が目を見開き、だけど何処か寂しそうな顔をした。
 それで僕は気づく。りのが好きじゃないなんて、僕を安心させる嘘なんだと。

「………ご、めん……」

 何だか僕が悪いような気がしてぽつりと呟くように謝った。
 ごたごたした関係のまま森の中にある小道を歩くと、いつの間にか目の前には小さな家が見えた。

「懐かしい………」

 ぽつり。小さな声で呟くとすぐに家のドアを開ける。
 すると中には―――――

「まい………?」

     × 芽衣side

「先生っ!お願いです、いろいろ部を潰さないで!」

 わたしとるいとりのを代表して、部長としてわたしが先生に頼む。
 元々顧問とかいなったから、えらめの先生にお願いして頭を下げた。でも、

「いや、それは無理だな」

 頭を左右に振って断られる―――
 その次にりのが言った。

「先生、何でいろいろ部を潰すの許可したんですか?りのたちの生活態度はそこまで悪くないですよね?」

「いいや、部長の芽衣は授業中暴言が目立つしるいは服装に問題がある、りのは授業中に前携帯いじってたよな…?ゆりはまあ特に問題は無いが周りに注意しないし海は手遅れだし世瀬木は女子に騒がれすぎ、れんは寝過ぎだろ?」

 たくさんの欠点を言われてうう、と小さくなるわたしたち。
 そして最後、予想通りの一言を言われた。

「とにかく部員全員こなきゃ許可はできない」

 でもそのためにれんたちがいるんだもん、大丈夫だよね!
 職員室を離れてりのの携帯を覗くと、世瀬木からのメールがあった。

 ―――――

 例の家へ着いた。
 ゆりと海は別室にいるようだ。

 そして舞衣とかいう女、れんと何らかの関わりがあるらしい。
 そっちに戻るには少し時間が掛かりそうだよ。

 ―――――

 舞衣……?
 見知らぬ女の名前に皆首を傾げる。
 どうか、どうか悪い人でありませんように。

   (新キャラ登場しちゃったようわあ!)

55ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/04(火) 16:23:10 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

うああ、訂正orz

>>54で芽衣sideに変わったところ、下にいくと「職員室を離れてりのの携帯を覗くと、世瀬木からのメールがあった。」とありますが正しくはこうです

 職員室を離れてりのの携帯を覗くと、黒くんからのメールがあった。

黒を世瀬木呼びしてるのはれんだよ…!←
そこらへん脳内変換お願いしますorzorz

56:2011/10/04(火) 16:30:17 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>貰う事は出来ないよ・・。

私には佑様と言う人が・・←黙

57ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/04(火) 16:37:04 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 舞衣は保育園の頃からの幼馴染だった。
 けど、家の事情で突然引っ越すことになり、小学一年生になってお別れした。
 何故顔を見ただけでわかるかというと、親同士の仲が良くて僕と舞衣が携帯を持ってから親に頼んでメアドを交換してもらって……写メとか送ってるから。

「うっわ、久し振り舞衣!」

 メールも最近はしてなかった。ていうかする気になれなかった。
 家帰って、眠くないけどせめて体だけでも休めてるから携帯なんて気にしないし。
 久し振りの再会を果たした僕は舞衣と笑いあった。

「久し振り、れん!元気だった?」
「ん、元気だよ。舞衣は?」
「舞衣も元気ー!」

 楽しく騒いでいると、世瀬木に後ろから軽く蹴られ本来の目的を思い出す。
 それで何か関係がありそうな舞衣にそっと尋ねてみた。

「あの、ゆりっていう女の子と海っていう馬鹿っぽい人知らない?」

 その質問に、舞衣は小さく震えながら聞き返す。
 僕の質問には決して答えずに。

「………そのゆりと海って人と、れんは知り合いなの………?」
「知り合いも何も、同じ部活だし」

 いろいろ部という部活名は敢えて出さなかった。
 出して大きな揉め事になったら困るから、でも部活名はと聞かれたら答えるつもりでいる。

「……そ、か…………」
「舞衣………?」

 いつものふざけた感じの明るい笑みが舞衣から消え、心配そうに顔を覗き込むと舞衣は作り笑顔を浮かべた。
 けどしだいにその笑顔は本物へと変わり、明るく発言する。

「気にしないで!ちょっと吃驚しちゃっただけだからー。………で、ゆりちゃんと海くんの話だったよね」

 何に吃驚したのだろうかと考えるがそこまで深く思ってはいなく、話を戻す舞衣についていくのが精一杯だった。
 そして次の瞬間、舞衣に言ってほしくなかった言葉を言われてしまう……



「その二人なら、舞衣が捕まえたよ」

   (Q、何でゆりは捕まったの?

   りの「海が守んなかったから」
   れん「ぼーっとしてるから」
   芽衣「パンに釣られた海を人質にして脅されたから」
   るい「海を守って」

   A、海が守らないしぼーっとしてたしパンに釣られた海を人質にして脅されたし海を守ってたから。)

58ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/05(水) 18:48:09 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「じゃ、じゃあ……りのの携帯にメールした人は?」

 確かメールした奴の一人称は僕だったよな……と少し頭を悩ませると、舞衣がくすりと悪戯っぽい笑みを浮かべて質問に答えた。

「あははっ、あれが舞衣なわけないじゃん?部活仲間だよ!」

 舞衣の発言で関係無いけど一つ思ったことがある。
 舞衣、彼氏いないんだなあってこと。この前メールで彼氏ほしいとかいってきたけど彼氏いないのとか本当だったんだ。

「……お前何部だよ?」

 僕の口から聞こうとしていた言葉を世瀬木に先に言われてしまった。
 けれど本当に舞衣が何部なのかが気になって僕はじっと舞衣を見つめる。

「………バスケ部のマネージャーだよ」

 嗚呼何てことだ僕舞衣のことを男好きかよって思ってしまった!
 でもいつも、いつもそうなんだ。バスケとか野球とかサッカー部のマネやる女子って気に食わない。
 マネ関係に詳しい奴かもしくは足とか肩とか故障してマネくらいしか無理な奴とかいるけど男好きだからとかそういうのは本当嫌。

「……あっそ、で?何でいろいろ部を潰そうとしたんだよ?」

 もうわかってた、理解してたけど受け入れるのがこわかった。
 いろいろ部を潰そうとした一員の中に舞衣が入っているってこと。
 それでもゆりと海を助けられるように少しだけ震えた声で問い掛ける。

「……いろいろ部が、」
「いろいろ部が、何?」

 舞衣が言いたくなさそうに、だけど言いたそうにぼそりと口を開く。
 それを確実に聞き取って焦らすように問い掛けた。

「………いろいろ部がなくなればれんはいろいろ部の部長のこと好きじゃなくなるかなって!」

 …………は?ちょい待ち思考停止。
 きょとんとした瞳で舞衣を見つめるとああもう!といった様子でもう一度言った。

「舞衣はれんが好きなの!でもれんはいろいろ部の部長が好きだからいろいろ部を潰せば部長のこと好きじゃなくなるかなって思ったの!!!」

 う、んと?更に思考停止するんですけど頭の中でちょい整理。
 舞衣は僕のことが好き、で……でも僕は、芽衣部長が好き?はあ?

「あ、あの……舞衣、何か勘違いしてる。僕が好きなのは芽衣部長じゃないよ?」

 この言葉を聞いた瞬間、舞衣がへ?と首を傾げる。
 そして数秒後、やっと理解したのか大声で叫ぶ。

「え、ええええええええええっっっ?!じゃ、じゃあ誰よれんの好きな奴って!」

 ここでりのが好きだと教えるべき?
 そしたらりのが舞衣に何か嫌がらせとかされそうだし……何だよどうしよう!
 ちらりと世瀬木の方を見ると言ってやれというように小さく頷く。うん、言うことに決めた。

「舞衣が引っ越して少ししてから仲良くなった子だよ、りの。同じいろいろ部で……」
「……………りの、って………?」

 僕が軽く説明するがまだ聞き足りないようで更に問いかけてきた。
 そして思わず本当の気持ちを口にする。

「りのが世界一大切な可愛い女の子なんだ」

   (Q、舞衣と芽衣って何か関係あるの?

   りの「へ?ないと思うよ?」
   れん「いや、ないよぜったい」
   芽衣「ないでーす、本人が言うんだしね!」
   るい「わたしもただ衣っていう漢字が同じなだけだと思う」

   A、ないです)

59ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/06(木) 19:20:46 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside) ※舞衣が暴走します、シリアスなんだぜ。

 幼い頃は舞衣が好きだったのかと聞かれると、そんなこともなかった。
 別に幼稚園の頃の恋愛なんて好きの内に入らないし、そもそもそんな感情さえ知らなかったから。
 小学生になって少しずつ周りの人が恋し始めて、でも僕はわからなくて、中学になって付き合い始める人も出てきたけどまだ幼い僕には何もわからなかった。
 高校生になった今、始めて長い間幼馴染だったりのが好きだって気づいたんだ。

 正直もう、違う人を好きになるなんて有り得ない。
 これ以上りのと芽衣部長の泣き顔は見たくない。

 僕はりのと別れればりのは泣くだろう?
 それに芽衣部長だって、りのだから僕とりのが付き合うのを納得してくれたのに別れたりしたらぜったい泣く。

「……もうこれ以上、泣かせたくないんだ」

 話してる内にりのに会いたくなって自然と笑みを零すと、舞衣が笑いながら残酷な言葉を言い放った。

「そう……じゃあそのりのとかいう女、死ねばいーのにね!」

 今、何て?
 リノガシネバイイノニ?りの、が、死ねばいい……?

 僕の頭で理解するのに少し時間が掛かった。
 その間に舞衣はどんどんりのに対しての恨みを叫ぶ。

「舞衣だってりのなんかに負けないくらいずっとずっとれんを思いつづけてた!
 ねえ、れん!れんはりののものじゃないよね………?ならりのといっしょにいないでよ……」

 確かに僕はりののものではない、けどそれはりのも十分に理解してて、お互い大事にし合ってる。
 だからといってりのといっしょにいてはいけないなんて決めつけられないし、まず舞衣に決めつける権利もない。

 頭の中で考えつつも舞衣の言葉を受け止めると、段々と狂ってきたような気がした。

「ねえ、れんは舞衣のもの、でしょ………?」

 力尽きたのかわからないが叫ばずそっと呟く。
 僕の頬に舞衣の手が添えられびくんと肩を揺らすができる限り受け止めると決めたから、そこまでは我慢できた。でも、

「れん、キスしようよ」

 これだけは、ていうかこれ以上先のことは無理。
 ぐい、と舞衣の体を押すと、俯いてそっと謝った。

「ごめん舞衣。それはできなっ?!「舞衣のものなんだから言うこと聞きなさいよ!!!」

 無理矢理顔を上げさせられてまた肩を揺らす。
 舞衣の顔を見たらもう正常じゃないことくらいわかった。
 助けを求めるように世瀬木を見ると、本当に大変なときに助けてやると目線を送られたような気がした。

「………や、めろ」

 きっと舞衣を睨みつけキスされそうになるのを拒否する。
 だけどどうしても狂ってる舞衣を抑えられなくて、一瞬油断したスキに一気に舞衣の顔が近づいてきた。
 もうダメだと思いぎゅっと目を閉じてできるだけ顔を隠すが周りにいたのが舞衣だけじゃなくなったことに気づいた。

「え………?」

 手が押さえつけられたと思ったら舞衣の取り巻きのような人がいて、世瀬木も僕を助けるどころじゃなくなっていた。

「………っま、い!」

 別に泣くところじゃないし悲しくも寂しくもないけどこのままキスするんだと思うとどうしても恐く感じてしまい涙が零れる。
 それをすくいとる様に瞳にキスされた。りのも前キスしたっけな……あれは全然恐くなかった。寧ろ暖かかったのに……

「………ま、い…やめ、てよ………」

 もうダメだとわかってても最後まで否定しつづけるつもりでいる。
 何で舞衣はこんな悪い奴になってしまったの?そう思っていると、唇に何かが触れた。

「…………っ」

 まさか……?

   (うああああ、ぐだぐだorzorz)

60ライナー:2011/10/06(木) 22:02:28 HOST:222-151-086-004.jp.fiberbit.net
ども、勉強休憩がてらにコメントしに来ました、ライナーです^^

うわあぁ……!何だかとても急展開ですね^^;
暴走してますね、ホント……でも積極的は嫌いじゃn((殴

ええー、ではねここさんに定番付いているようなので、恒例のアドバイスを(笑)
この前言い忘れてしまったのですが、主人公以外の視点移動をしていますよね、実はこれは大きなタブーです。
何故かというと、視点移動をすることで誰をベースにしているのかが分からなくなるからです。
視点移動は、主に主人公以外の他のキャラクターの過去や、読み切り番に使われる技ですのでメインストーリーに絡めるのはNGです。
分からない点などございましたら、ドンドン質問されて結構なんで参考にして貰えれば幸いです^^

ではではwww

61ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/07(金) 16:09:41 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>ライナーさま

めちゃくちゃ積極的です(`・ω・´)!←

コメントもアドバイスもわくわくしながら見てます(笑)
確かに視点移動すると書いてるねここでさえも分かりにくくなってきます;
アドバイスありがとうございます^^!
ではお言葉に甘えて分からないことがあったらすぐライナーさまの元へ駆けつけまs((

がんばりますねノ

62:2011/10/07(金) 16:13:00 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
黒様・・どうして貴方に惹かれるのでしょうか・・・。

性格悪そうなのに・・・。←スルーしてくださいw

63ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/07(金) 16:29:28 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「………え?」

 僕の唇に相手のそれらしきものが触れキスしたんだと実感する。
 けれど舞衣のときのように恐くないキスでそっと目を開けるとそこにはりのの姿があった。

「………っ?!り、の………」

 りのはそっと僕から離れると、にこりと微笑んで告げた。

「舞衣さん、わたしがりのです。れんの彼女!」

 キスしたのはりのだと実感したついでにまだりのも餓鬼だということも実感した。
 舞衣に「れんの彼女」という部分を強調して話して誇らしげな表情をしてる。

「………ふうん、そう、貴女が……………」

 もう狂いきってしまった舞衣はいつもの子供らしい明るさとは違う、気の強い態度で呟く。
 そしてその後、僕の方を振り向いてにこりと微笑んだ。

「れんはこんな可愛くない餓鬼っぽい女でいいの?舞衣なられんの言うこと全てを叶えてあげるよ?」

 「全て」という言葉に強く反応した。
 それなら一度付き合って舞衣にもう近づくなと頼めばいいんじゃないかと。

 でも、一度出会って突然突き放されたその絶望的な状況にまた狂ってしまうかもと考えてやめた。
 僕も舞衣に微笑み返し、だけどそっとりのに近づく。

「僕はりのしか愛せないから」

 彼女をこんなに狂わせてしまったのは僕なのに、慰めることもできなくてごめんね。

   (海「いつでよっかなあ……」
   ゆり「うーん、そこにれんくんとりのちゃんいるよねえ?」
   海「ついでに世瀬木くんも……」
   ゆり「話はよく聞こえないんだけど……」
   海「いやだからこそ出にくいんだよねえ……」

   いつ別室から出ようか迷うゆりと海(´・ω・`))

64ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/07(金) 17:41:32 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

うわあ、今のところ黒活躍してないやww
ごめんね←

いつか黒の恋愛編でもやるよ!
そして性格悪いのは事実www

65:2011/10/07(金) 18:06:39 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>おお!!!

期待してるぜぃww

超ドSじゃね?

66ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/07(金) 19:59:01 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「そんなに慰めてほしいんなら俺が慰めてやろうか?餓鬼」

 舞衣を馬鹿にするように世瀬木が笑みを浮かべる。
 悪魔が微笑んだような最悪な笑みをね。

「………慰めてくれるの?」

 舞衣がぽそりと呟いて、世瀬木に騙されてしまうんじゃないかと不安になった。
 けどここで舞衣を止めたら世瀬木の言葉が無駄になってしまうと思い黙った。

「ああ、慰めてやるよ。可哀想なお姫様のためにね」

 嘘吐け、と心の中で小さく呟く。
 そして完全に世瀬木の思惑通りになった舞衣に馬鹿だなあと気づかれないようにこそりと溜息を吐いた。

「……慰めて、慰めてよ………舞衣は愛されたいだけなの!愛してくれるのなら誰でもいいわ……」

 僕から見たらただ世瀬木は演技をしているだけ。
 けれど舞衣から見たら自分を愛してくれる王子様なのかつい本音を漏らした。
 でも突き落とされる。世瀬木の王子様というイメージでさえなくなってしまった。

「馬鹿じゃねえの、アンタなんか愛せないしまず好きになるわけない。
 つーかお前は愛してくれんなら誰でもいいんだろ?何でさっきれんにキスしようとしたんだよ?」

 世瀬木の言葉に違和感があると思ったら、初めて僕のことをれんと呼んでくれたからだった。
 少し嬉しさを感じながらも舞衣の答えが気になったからじっと舞衣を見つめる。

「………愛されたい………愛されたいのに、貴方でさえ愛してくれないのね……
 れんにキスしたのはね、れんなら舞衣を愛してくれると思ったから……でもダメだった。人生そんなに甘くはないものね」

 段々落ち着いてきたのか寂しげな涙を流しつつも小さいかすれた声で話す。
 けれど最後、世瀬木が本当の悪魔になりそうなくらい最悪なことを言い放った。

「アンタを愛せる人なんていねえよ」

 きっと世瀬木は今の舞衣は愛せないと言いたいらしいがオブラートに包むということを知らないのかストレートに発言する。
 舞衣はもう気にしてないようで力無く頷いた。

 そのとき、ガタンッと大きめの音のあとに隠し扉があったのかそこが開き、その中からゆりと海が出てきた。

「え、と……今出てきていいタイミングだった?」
「いやタイミングとしては悪かった」

 ゆりの問い掛けに素早く答えると苦笑する。
 とりあえずここから抜け出さないと…と思い舞衣に告げた。

「あの、さ……これからも幼馴染として仲良くしてかないかな……
 彼女にはなれないけどいちばんの女友達にならなれる」

 僕がにこりと微笑むと、舞衣も満面の笑みを浮かべて頷いた。

「よろしく、おねがいします……!」

 よかったと安堵の溜息を吐き別れを告げると懐かしい家の去っていった。

 ―――僕に手を差し伸べたのはだれなんだろう……?―――

   (海「で、でれた……!」
   ゆり「け、けどタイミングよくなかったみたいだね……」
   海「まあおわったことはいいんだよ……いい、んだよ…ね」
   ゆり「た、たぶんね……いいよねきっと……」

   別室から出るタイミングが悪かったと気にする二人)

67ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/07(金) 20:00:29 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

>>66は黒メインっていうか黒のドSっぷりを目立たせてみたよーww
燐の言う通り超ドSですが←

68:2011/10/07(金) 20:04:25 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>ドSなキャラは苦手やなw

うん←殴

いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!


後で読みますw

69ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/08(土) 06:40:28 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

残念、元々ドSキャラとして作ったからねーww
うん(`・ω・´)!←

70ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/08(土) 06:49:41 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

 ▼キャラクター紹介 ※これからの恋愛についてゆりと海のところはネタバレ有かも。

 新キャラが増えたので再び!
 今回は誰が誰を好きとかそういう関係もパパッと書きたいなーと。
 性格等の説明は新キャラのみです。

れん(以前芽衣と付き合っていたが別れ、今はりのと付き合っている)
りの(小さい頃かられんを想いつづけ、その恋が実り今はれんと付き合っている)
芽衣(以前れんと付き合っていたがりのが好きだからと振られる。けれどまだこそりとれんに思いを寄せている)
ゆり(海が好きとかそういう疑惑も流れてる)
海(りのに猛アタックしたがれんと付き合っているので諦める。りのが本気で好きかわからないけれどとにかく今はゆりが好き)
るい(新入部員の黒に猛アタック中。ベタ惚れ)

   〜ここから新キャラ〜

世瀬木黒(せせらぎくろ / 高校三年生 18歳 / かなりのドSでりのが好き。れんとはライバル / 一人称は俺 )
舞衣(まい / 高校一年生 16歳 / 普段は無邪気で明るい性格だけど狂うと積極的な子に。れんと黒が好き / 一人称は舞衣)

 ▲驚きなことに舞衣が黒を好きになったっていうねw
  舞衣編での黒が気になっていたみたいな設定です。


 うあ、わかりにくいかも…
 まあ…キャラクターがわからなくなったら参考にしてくださいなノ

 それではつづきがんばります!

71ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/08(土) 16:59:32 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「皆無事で良かったね!」

 ついさっきまで捕まえられてたというのに何事も無かったかのようににこにこと微笑みゆりが言う。
 まあ、これはゆりの言う通りかもしれないと考え僕も微笑み返し頷いた。

「……ところで今、芽衣部長とるいさんは?」

 二人の様子が突然気になり始めてりのの方を向く―――と、そこには俯いてぼーっとしてるりのの姿があった。
 僕はただ皆助かって安心してるのかなとかそれくらいにしか考えずに苦笑する。

「……りの?聞いてる?りの」

 何度がりのの名前を呼ぶと、パッと顔を上げてあわてて答えた。

「え、あ!ごめんね、何の話しだったっけ?」
「んと、芽衣部長とるいさんはどうしたのかって話し」

 よかった、いつものりのだ。
 そう思ったあとにこりと微笑むと質問の内容を再び繰り返す。

「ん、ああー、学校の校庭で待ってるよ」

 危ない目に遭ってなければいいのだけれど……
 あの二人のことだから大丈夫。……じゃなさそう。

「早く帰ろう!」

 僕がちょっと速めに足を進めると、りのが何か話そうとする。
 けれどふるふると首を左右に振りまた俯いてしまった。

「………っ、なんでも、ない………」

     × 次レスにつづく。
 本文長すぎでエラーがでたので;

72名無しさん:2011/10/08(土) 16:59:48 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
「おっそーい、れんくんたち!」

 学校に着いてすぐ、芽衣部長とるいさんがぶんぶん手を振ってきた。
 廃部されるところだったっていうのに芽衣部長たちの態度は明るい。

「あのね!いろいろ部が廃部されなくて済みそうなの!」

 え?済むじゃなくて「済みそう」?
 黒幕は倒したっつうか解決したはずなのに………

「それがねえ、解決したはいいけどアンタらの生活態度が問題だって。
 るいは制服好き勝手着てるしゆりはいいんだけど海といっしょにたまにふざけるし海は手遅れだしれんは授業中寝るしりのは授業中携帯弄るし!黒くんはまあ、かっこよすぎで女子に騒がれるってのがしょうがないけどさあ……」

「芽衣は暴言おおすぎだしね」

 芽衣部長が敢えて自分の悪いところだけ言わずに欠点を述べていくが、最後にさらりとるいさんが微笑んで芽衣部長の欠点を言い放った。
 とにかくそれが問題で廃部しそうってこと?なら……

「それなら直すしかないっしょ」

 全員の意見が一致して、直ぐ様職員室へ向かった。

     ×

「先生、わたし……その、授業中の暴言とか気をつけます!」
「わたしは制服、規則を破らないように確り着るわ」
「わたし、授業中に海なんか相手にするの止めます!」
「僕は手遅れだけどこれから取り戻すためにがんばりますよーだ」
「僕、授業中寝ないように気をつけます」
「俺は女子を黙らせればいいのか?」

 芽衣部長、るいさん、ゆり、海、僕、世瀬木の順番で言う。
 残りはりのだけ。けれどりのはずっと俯いたまま黙り込んでいる。

「おい、りの」

 肘でつんつん、とりのをつつくとりのがパッと顔を上げて小さな声で言う。

「え、えと……りのは授業中携帯弄るのやめます」

 全員の意気込みを聞いたあと、先生がこくりと頷く。
 そして最近でいちばん嬉しいかもしれない言葉を僕らに告げた。

「うむ、それだけ頑張るというのならば信じよう。
 ただしこれからそのような校則に反する行動があった場合は他の生徒より厳しく指導するから覚えているように」

「「「「「やったあああああああああああああ!!!!!」」」」」

 僕と芽衣部長とゆりとるいさんと海が大声で喜ぶ。
 世瀬木は柄じゃないからかそんなに喜びはしなかったがるいさんたちとハイタッチを交わしていた。

 りのはまた、俯いてしまった―――――

     ×

「さあてっ、今日の活動はどうしよっか!……とその前に、りのいなくね?」

 次の日、芽衣部長がいつも以上に明るく部室内で話す。いや、叫ぶ。
 そして部員の顔を見回すと、りのの姿が無いことに気づいたらしくきょとんと首を傾げる。

「そういえば昨日から体調悪そうだったというか何か……とにかく元気では無さそうだった!」

 僕が軽く説明すると、ふうんとつまらなさそうに芽衣部長が呟いた。
 けれどそのあとピンときたのか、また大声で話す。いや、叫ぶ。

「そーだ!今日はりの元気出せよ作戦の準備をしましょーう!」

 ああもう何でこの部長は全部思いつきで行動するんだ!
 全員そう思ったのか世瀬木をのぞく部員が声を揃えて問い掛ける。

「「「「新入部員歓迎会は?!」」」」

「……あ、わすれてた………
 で、でも!黒くんには悪いけどりのが……」

「ああ、俺は別にいいよ」

 ちょっとごだごだしつつも、今日の活動が決まったのであった。

   (ごたごたしすぎだろっていう)

73ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/08(土) 17:00:30 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

うわあ、ごめんなさい!
>>72、名前みすです;

74ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/08(土) 17:29:33 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「……まあ、世瀬木がいいって言うんならいいんじゃね?」

 適当な感じで僕が発言すると、皆もうんうん頷き「りの元気出せよ作戦」(芽衣部長が勝手に決めた)の話し合いが始まった。
 まずは芽衣部長の意見、珍しくまとも。

「んとねー、りのが元気になるようになんだから、りのの好きなことをした方がいいと思いまーす」
「ならさ、パンをプレゼンとしたら「黙れ海!」

 パンが大好物の海は相変わらず馬鹿な発言をしてゆりに怒鳴られる。
 でも食べ物ってのは案外いいかも!

「そういえばさ、前二人で街の方のレストラン行ったとき、そこのデザートで苺とバナナとチョコブラウニーとバニラのアイスが2こあって、その下にコーンフレークがあるパフェ食べたんだけど、あれめっちゃ気に入ってた」

 頭の中でそのパフェを思い浮かべると食べたくなってきた。
 そこでゆりが提案をする。

「あ、じゃあさー!今日の放課後皆で食べに行こうよ!そしてどうやって作ってるかとか調べて今度皆でつくらない?」

「「「「「「さんせーい!!!!!!」」」」」」

 おお、珍しく世瀬木も言った!
 まあ、りののことだもんな………くそう、何か妬ける。

 ん……………妬ける?
 そういえばりの、舞衣と僕がキスしそうになったりしてどう思ったのかな。

 もしかして、そのことが気になって考えすぎて具合悪くしちゃった、とか。
 ありえる…………

   (舞衣「えっ、舞衣のせい?!」
   れん「いや、多分そうだけどまあ多分だし気にしないで……!」)

75ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/09(日) 12:32:53 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「おっいしーいっっっ!!!」

 りの元気出せよ作戦の準備として、放課後の活動をしている。
 活動というか……とにかくレストランで苺バナナパフェ(芽衣部長がつけた)を食べている。
 で、大声でおいしいと言う…いや叫ぶのは芽衣部長。

「おいしいけどメロンパンの方が僕は好「うっせえ黙れ」

 海にツッコミをいれたのはゆりじゃなく今日は僕!
 そしてゆりがにこにこ微笑みながら褒めてくれた。

「おお、えらいえらい!れんくんも馬鹿海の扱い方に慣れてきたね」
「いやいや……ゆりに比べればまだまだだよ」

 お互いのやり取りを見て世瀬木に呆れられたような表情をされたがキニシナイ。
 でも本当にパフェおいしいなー。

「ごちそーさまでしたあっ!」

 全員が早々と食べ終わるとあることに気づいた。

「ざ、材料メモしてなーい!」

 僕の叫びにびくりと肩を揺らす皆。
 でも一人冷静な世瀬木がいて、紙を渡してきた。

「これに全部メモっといたから」

 す、すっごい助かるけどこんなことしたらるいさんが……

「きゃああああっ、世瀬木くんかっこいいわ!」

 ほら、やっぱり……
 唯一まともなるいさんがこんなになったらダメなんだって!
 も、もうとにかく……

「今日は解散っ!明日つくろう!」

 よし、帰ろう。

   (うあ、行動とか表情が全然ない、ごめんなさいorz
    別掲示板で小説書きすぎて頭が回らなくなったんですorz)

76:2011/10/09(日) 16:03:18 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
黒様ぁぁぁぁぁ!!!!


私は貴方に一生着いて行きます!!!!!

77ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/09(日) 16:25:13 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 一人、しいんと静まり返る帰り道。
 いつもならりのがいるけど、今日はいないから……物足りない感じがする。

「(りのの家、寄ってこうかな………)」

 熱でも出してたら心配だし、と考えたあと僕の家のすぐ隣にある家のチャイムを鳴らした。
 ピンポーン、とまるでクイズが正解したような音が流れたあと、りののお母さんが出てくる。

「あられんくん!どうしたの?こんな時間に………」

 いやいやりのに会う以外用事あるわけないですから。
 こんなところで軽く人見知りが発動してしまいちょっとおどおどした感じで問い掛ける。

「その……りの、何で今日学校休んだか、とか……気になって………よければ教えてくれませんか?」

 するとりののお母さんは一瞬どころじゃなく数秒固まった。
 どうやら理解できていないようだったが、首を傾げて答えてきた。

「ええと……今日りのならちゃんと学校へ行ったはずよ……?」
「え、でも学校にはきてませんでしたし、」

 何処へ行ってしまったの?
 りの………!

 突然不安になってりののお母さんが話し出そうとしているというのに何処かへと走り出した。
 勘だけど、街中らへんにいるような気がして。

     ×

 いろいろ部部員を全員集めた。
 人数はおおい方が早く見つかるかなって思って。

 芽衣部長とるいさんチーム、ゆりと海チーム、僕と世瀬木チームで探し始めた。
 見つかった場合は携帯に連絡して解散ということで夜の街中を走り出す。

「りのっ………!!!」

 息切れしながらも懸命にりのの姿を探すがそれは何処にもなく、不安と寂しさが一気に込み上げてくる。
 ふと、瞳からは涙を零した。けれどそれも気にせずにただただ走った。そして突然世瀬木が止まる。

「……見つかった?じゃあ解散しても、」
「待って!……ゆり?!今どこ?!」

 ゆりからの連絡だったようで世瀬木の携帯を奪い取ると焦りつつもゆりの名前を呼んだ。

「れ、れんくん?!よかったあ、あのね、りのちゃんの様子がおかしい…ような気がするから…○×の前まできて!」

 その言葉と同時に電話が切れた。
 世瀬木に携帯を返すと無我夢中で走りつづける。それに世瀬木もついてきた。

     ×

「りのっ!」

 ベンチに座るりのとゆりと海の姿を見つけ名前を呼ぶ。
 するとゆりがよかった、と表情を明るくさせて言った。

「わたしと海は帰るね、りのちゃんをよろしく」

 こくりと頷くとりのの表情を見た。
 無表情だけど何か切なそうな表情、見たことのない表情……

「り、「さわんないで………」

 りの、と名前を呼ぼうとしたらりのの口から驚きの言葉が零れる。
 聞き間違いかと思ったけど、どうやら本気のようだ。

「りの、どうしたの………?」
「だめだよ……りのにさわっちゃだめ………りのみたいなひどいやつにさわったられんまで………」

 れんまで、そのつづきが聞きたかったけれどまるでシャットダウンしてしまうようにりのが眠りに落ちた。
 触るなと言われたけれど無理だ、と思い抱き上げると駅の方まで行った。
 駅は世瀬木と違うから、りのが起きないようにこそりと別れを告げて。

「じゃあね」
「ああ、明日な」

   (海「一発変換★ターイムッ!ねこのあしあとのキャラの名前を全て一発変換するよ!(必ず一発変換しなきゃいけないから平仮名は無理な人もいる)」

   蓮 梨乃 芽衣 るい ゆり 海 舞衣 せせらぎ黒

   ……蓮と梨乃とせせらぎ黒が!←)

78ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/09(日) 16:26:51 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

どうした燐ww

79:2011/10/09(日) 16:29:01 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>黒様がカッコエエと思って・・(p_-)

もうアカンわ・・・

うん←

黒様ぁぁぁぁぁぁぁ\(゜ロ\)(/ロ゜)/

80ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/09(日) 16:48:58 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

そんなにかっこよくないよおおおおおっ゚(゚´Д`゚)゚←
てゆうか相変わらず黒様なんだねww

81:2011/10/09(日) 16:53:46 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>そうなんだよ(^^♪

それしか呼び名がないからさ・・・(p_-)

黒様は断然カッコエエですw

はい^m^

82ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/09(日) 17:28:02 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「りの見つかりました。けどあんま体調良くなさそうなので明日学校これるかどうか……」
「れんくんありがとう。明日の朝一度家に寄ってもらえないかしら?」
「あ、はい……」

 抱きかかえられたりのを見てりののお母さんは吃驚したようだが、いつもの穏やかな調子に戻るとにこにこ微笑み話し始めた。
 それに対しえ、と思いつつもりのの為だからと明日りのの家に寄ることを決めるが、正直りのに追い返されないか不安だった。

     ×

 次の日の朝、りののお母さんと約束した通りりのの家に寄った。
 またクイズに正解するようなピンポーンという音とともにりののお母さんが出てくる。

「あの、あまり体調悪いようでもないし行かせてみることにしたんだけど……何かあったら連絡ちょうだいね」

 連絡ちょうだいね、という言葉に僕はりののお母さんの子供かよと思った。
 けれど体調も悪くなさそうだしよかったと微笑む。

「ほらりの、れんくんよ!学校行きなさい」
「……………っ、れん……?え、えと…先行ってて!後から行く!」

 りのの家の中で乱暴に部屋のドアを閉める音とりのの声が聞こえてどうしたのだろうと不思議に思う。
 けれどまあ昨日より元気そうでよかった。

「じゃあ、学校でね」

 軽く微笑むとりのの家の前を去っていった。

     ×

 部室、朝の部活の時間。
 まあ後から遅れていくと言ったりのも無事学校にきてよかったと思う。けどね?

「りの元気出せよ作戦は中止ーっっっ!」

 芽衣部長が言う。いや、叫ぶ。
 もうりのがいる場で中止とか言ったから本当に中止なんだろうなと思った。
 けどりのは何も反応してこない。今日もぼーっとしてる。

「……り、りの?どうしたの、最近ぼーっとしてるけど……」
「え?!あ、ううん、何も………気にしないで!」

 気にしないでって言われても気になるよ……
 それに触ろうとすると突然避けてきたりするし、何だよもう。

「何か最近りのおかしいって!それに何で僕りのに触っちゃダメなの?!そんなの僕の勝手じゃんか!」

 思いが全部口から出てきて本音が炸裂する中、りのはくすりと冷静に微笑んだ。

「おかしくないよ、れんの勘違い。それに触っちゃダメなんて言ってないよ?」

 やっぱり様子が違うりのに部員皆え?と驚いたような表情をしている。
 そこで僕も冷静さを取り戻すとにこりと笑顔を浮かべて問い掛けた。

「ふうん………あ、じゃあさ、今ここでキスしようよ?」

 きっとりのは断るだろうね。
 まありのの行動は思ったとおりで、苦笑を作りながら断ってきた。

「えー、ここでじゃ恥ずかしいよ。皆いるもん」
「なら違う場所でする?」

 ずっとふるふると首を左右に振るりのに段々苛立ってきた。
 そこでついぎゅっと抱きしめようとしたが、

「いやっ……………!」

 バッチリ断られてりのが寄けてきた。
 もう何でかわかんないよ。

「りの……もう僕のこと好きじゃない?なら別れようよ」
「え、あ………違う!ちがう、の……」

 りのが何かを必死に否定してくる。
 それに対し僕は意地悪っぽく言った。

「何が違うの?」

「…………っ、れんにさわんないでっていったのもっ……きらいだからとかじゃないの………
 でもなんか……りのはれんのまわりのおんなのこにしっとしてばっかりで………じぶんがいやになってきて……」

 僕は今まで世瀬木とかに妬いてたけど、りのはそんなんじゃなく本当に僕を大事に思って妬いてくれたんだなって思う。
 けど僕ときたらりのみたいに自分が嫌になるほど妬いてないし、そんな僕と付き合ってるりのが段々可哀想に思えてきた。

「……りの、別れよっか」

   (つづく)

83ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/09(日) 17:29:41 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

うん、まあ書いてる側としては嬉しいです(`・ω・´)!←
いつか本当に黒の恋愛編もやらなきゃいけないっていう。
でも今は出来そうにないっていう……・!((

84:2011/10/09(日) 17:58:02 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>そかそかw

ドSでもエエよw

うんw←

私の本命もドSみたいなもんやしww

黒様の恋愛編頑張れ^m^

85ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/10(月) 09:18:58 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

じゃあまさか燐はMだったr((殴
黒はりののこと好きだしりのはれんが好きだしるいは黒のこと好きだしどうしようっていう←

86ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/10(月) 09:50:00 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 別れようと告げた瞬間正直すごく後悔した。
 そしてりのの答えを聞いたあと、もっと後悔した。

「………うん」

 別れようなんて言わなければよかった。
 もっとりのを大事にすればよかった。

 頭の中でぐるぐるぐるぐる、ずっと後悔してるところにゆりが口出ししてきた。

「ちょ、ちょっと待ってよ!れんくん何で別れようなんて言ったの?!」

 少しだけ安心した。
 ゆりたちのお陰で別れずに済むかもしれないという希望が見えて。
 ゆりの質問に対し弱気に答える。こういうときに限って強気になれない……

「……僕は、りのみたいに…泣くほど嫉妬とかしてなくて、でも……りのは泣くほど僕のことを思ってくれてて、…何か失礼かなって思ったから……」

 嗚呼、僕って馬鹿だなあ。
 話してるうちに自分が言い訳とか屁理屈しか言ってないように思えてきた。
 まあこれはゆりにもそう聞こえたようでゆりが完全に怒ってる。

「じゃあれんくんはりのちゃんのこと好きじゃないっていうの?!」

 ゆりの目からぽろりと涙がこぼれ落ちた。
 こんなに僕たちのことを心配してくれてるんだなって嬉しくなる。
 けど今はそんなこと考えてる場合じゃなく、さっきよりは強気に言い放った。

「そんなの……好きに決まってるじゃんか!」

 僕の答えを聞いて少し落ち着いたのか、ゆりが微笑む。
 そして僕の別れようって言った考えを取り消してくれた。

「そんなに好きなら別れる必要なんてないじゃない?
 りのちゃんの方はどうなの?れんくんのこと好き?」

 ゆりの質問にりのは俯きながらも頬を赤らめて頷く。

「す、き………」

 ぼそりと好きと呟いたあと、付け足すようにちょっと大きな声で言った。

「………好き、だかられんと別れたくないよ……っ!」

 僕だって、と少し涙ぐむとりのにそっと抱きついた。
 それに対しゆりはにこにこと満足気に微笑みながら告げる。

「いくられんくんが失礼かなー、とか感じててもお互い好きなら別れる必要なんてないでしょ?
 好きなら付き合う、嫌いなら別れる!こういう考えじゃなきゃ二人はお互い大好きなのに別れることになっちゃうよ!」

 ありがとうと心の中で叫ぶとぎゅうっと力強くりのを抱きしめた。
 そしてついでにとでも言うようにゆりが微笑む。

「るいちゃんと芽衣ちゃんと黒くん!片思い中でも好きなら好きで頑張ってね!諦めちゃダメだよ?」

 その話しに対して真っ先に頷いたのは世瀬木だった。
 それで僕も世瀬木にとられないようにとより強くりのを抱きしめる。いい加減苦しそうだったけど。

「ところで、ゆりちゃんと海の方はどうなの?」

 るいさんがにっこにこ悪戯っ子のような笑みを浮かべて聞いた。
 ゆりはぼおっと顔を真っ赤にさせて、海はめずらしくめっちゃ真剣な顔をして告げる。

「僕はゆりのこと、好きだよ」

   (れん「なんかさ、海に真剣な顔って似合わないよね」
   りの「かっこいいんだけどねえー……」
   れん「かっこいい?(む、)」
   りの「え、えと……れんがいちばん好きだから気にしないでね!」
   れん「当たり前、」)

87:2011/10/10(月) 10:58:05 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>うんwここではそやけどねw

リアではSって言われるなw

88ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/10(月) 13:53:03 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

ああ、リアではものすごいSそうな雰囲気w

89:2011/10/10(月) 13:54:38 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>リア友にめっちゃ言われるよw

ドSドSってww

私はそんな自覚ないんだけどなw←

90ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/10(月) 16:23:02 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

いやだってドSっぽいもん←
よかったね、黒とおそろry((殴

91ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/10(月) 16:52:57 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 ゆりがめずらしく頬どころか顔を赤くさせている。
 正直僕も…っていうかたぶん部員全員ゆりと海の恋の行方は気になってたんじゃないかな。

 るいさんが悪戯っ子のような笑みを浮かべるが相変わらず海はまじめーな顔をしていて、それをわくわく見る僕たち。
 そしてついに、ゆりがぼそりとちいさな声で言い放った。

「………べ、べつにっ……わたしは海のこと好きじゃないし………っ!」

 は………?
 皆めちゃくちゃ固まる。

 そして咄嗟に口を開いたのは海だった。
 寂しそうな切なそうな苦笑を浮かべて呟く。

「そっか……そうだよね。変なこと言ってごめんな」

 きっと後悔して泣いているだろうゆりの頭をぽんぽんと二回ほど叩いて海が部室から去っていった。
 部室のドアが閉まるとるいさんが叫ぶように言った。

「何で好きじゃないなんてっ………!」
「何でだろうね……本当は大好きなのにね」

 ゆりが無理にくすりと笑うと何故か胸がぎゅうっと締めつけられた。
 人のことなのに放っておけない気持ちがちょっとわかった気がする。

「いいよ、言っちゃったものは取り消せないし。
 海じゃない人を好きになれば済むことでしょ?それならわたしがんばるから!」

 何でそんな無茶をするのかと言いたくなる。
 けど今まで散々アドバイスしてもらってきたから言えるに言えなくて、ダメだな僕とか心から思う。

「………め、迷惑掛けてごめんね皆!」

 ゆりが必死に笑顔を作る。けど段々いらついてきたのかるいさんが言い放った。

「迷惑だわ!今まで相談してきた相手が自分のことになるとこんなに弱いだなんて…人の相談受けるより自分のことを頑張ればどう?!」

 キツい言い方だなと思う。
 けどこう言わなきゃゆりの為にならないんだとも思う。
 そしてふにゃ、とゆりが表情を緩めて思いっ切り泣き出す、直前に顔を見せないように去っていってしまった。

「ごめ、頭冷やしてくる………」

 何だよ、もう。

「……泣き顔くらい見せればいーのに」

   (新キャラが登場しそうででも登場させるとごっちゃになるから嫌でどうすればっていう)

92:2011/10/10(月) 17:15:03 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
新キャラか・・w

出しちゃえば?

でも、登場人物多すぎてもアカンしな・・・。

うーん。どうしよっかw

おっ!!

ドSっぽいすかw←何照れてるんだw

そやねんw黒様とオソロやし・・\(^o^)/

にゃはははww

93ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/10(月) 17:34:01 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

▼雑談ターイム!((氏
 ×雑談タイム ○考えようタイム

 タイムのタイトルのセンスの無さは気にしたら負けです。
 今回ねこのあしあとで登場人物多過ぎるかなとか思ったので前作のゆうぐれカフェと登場人物を比べてみた。

 <ねこのあしあと>(ねこのあしあとって打つときねこのあちあとと打ってしまった馬鹿ww)
 れん、りの、芽衣、るい、ゆり、海、黒、舞衣

 <ゆうぐれカフェ>(覚えてるかなあww)
 羽花、祐斗、ゆうぐれ、恭汰、幸、Lan、のん、ライア、チョコ、里桜、良

 おお、結構多かった!
 そして羽花とか馬路懐かしいです泣けてくる(´;ω;`)

 できれば消してほしくないけどいつかは消えてしまうものなので今のうちに自分の掲示板とかにゆうぐれカフェ載せておこうかなとか。
 めちゃくちゃ考えてます、だって悲しいorzorz

 そして考えがまとまった、新キャラ登場させますすみませんorz
 ごちゃごちゃになるかもしれませんがそれを承知して見てくれる方は見てくださいm(_ _)m

 よろしくおねがいします。

94ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/10(月) 17:47:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × ゆりside) ※途中シリアスかもしれません;

 ごめんね、ごめんなさい。
 わたしはとっても大事な人を傷つけてしまいました。
 嗚呼、神様。できることなら時間を戻してください。

     ×

「…………うわあああああんっ……!!!」

 皆に迷惑掛けないようにって思ってたのにるいちゃんい思いっ切り迷惑って言われちゃった。
 けどそれも仕方無いと思うと何故か心がじんわりしてきて涙が溢れてきた。
 皆に涙を見せたくなくて部室を飛び出して、立ち入り禁止になってたはずの屋上ならバレないかなとか思って誰にも気づかれないようこそりと入る。

 もう秋になりかけた風が枯葉といっしょに流れてきて、それが頬に伝う涙を冷たくさせる。
 できることならこのまま飛び降りたいとも思った。

 ………飛び降りる?それは良い考えなんじゃないかなあ。
 だってわたしが死んでも誰も悲しまないじゃない。

 屋上のフェンスをそっと掴み、軽く力をいれた。
 相変わらず頬には涙が伝って、風が冷たくて、もう何か後ろから誰か刺してくれればいいのに!とか思ったりしちゃう。

 わたしなんかどうせ迷惑な子だった、昔っから。
 人の相談は受けるくせに自分のことは何にもできなくて、ダメな子とか大人子供構わず言われつづけて。
 けどそんな暗い世界を変えてくれたのは海だった。

 いっしょにあそぼーよって、無邪気な馬鹿っぽい笑顔を浮かべて手を差し出してくれた。
 わたしに手を差し出してくれた海がとっても大好きだった。

「かっ、いぃ……………」

 涙で声が震える。
 本当に殺してほしくなってきた。

 早く、早く………
 段々と自分で自分を急かすようになってきて、勢いでフェンスを飛び越えてしまった。

 そう、あとここから飛び降りればわたしは死ねるんだよ?
 ほらほら早く、急がなきゃ誰かきちゃうよ!

「ば、い……ばいっ!」

 ガシャンッッ!!!!!

 さようなら、皆。

   (うわあ、シリアスごめんなさいorzorz
   そしてゆりの気持ちを書くために目線を変えてしまいましたがごっちゃになりませんでしたか?
   いちばん気をつけなきゃいけないところだったのですがどうしても…と思って勢いで書いてしまいました。)

95ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/10(月) 18:07:58 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

黒とおそろいおめでとう←
キャラ増やすことになりましたえへへ!((殴

96ライナー:2011/10/10(月) 18:24:00 HOST:222-151-086-003.jp.fiberbit.net
コメント失礼します、ライナーです^^

新キャラですか、おめでとうございます!
ちなみに……こんな事言ってしまってはいけないとは思うんですが、新キャラって主要メンバーですか?
主要メンバーとして入れるなら、今のメンバーの誰か一人を抜いた方が無難だと思います^^;
何故かというと、長編小説での一般限界人数が8人だからです。
ねここさんの小説は面白いと思うので、キャラクターを沢山覚えてくれる人は多いと思うのですが、8人を超えるとどうしてもキャラの個性が深く掘り下げられず、どれも薄いキャラクターになってしまうのです。
ですので、漫画などでも出で来る「たまに出たり、必要とされたときだけに登場するキャラクター」を分けると良いです。
これを俗に言う「サブキャラ」という奴ですね。
参考にして貰えると有り難いです。
それと、こういうときに頼って下さいよ!僕の出来ることなら何でもお教えするので!(^w^)>
ではではwww

97ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/10(月) 18:53:54 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>ライナーさま

主要メンバーというかちょこちょここ登場する予定なのでどっちかというとサブキャラに入るかもしれません(´・ω・)
でもいろいろ考えるとキャラが増えるたびまずねここの頭が大変になったり問題点があるので今回はやめようかなとかそういうことも考えてます←

うあ、何か考えてるうちにキャラいれない方がいいなとか思えてきました(´・ω・)
すっごくわかりやすい説明ありがとうございます^^!

なるほどこういうときに…!←
次キャラ増やそうか迷ったときは真っ先にライナーさまの元へ駆けつけます(笑)

二回目になりますがありがとうございました!

98ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/10(月) 18:57:24 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

 ▼ということで、←

 えと、新キャラは後に回すか出さないかどちらかになりそうです(´・ω・)
 一度出したら結構ストーリーに関わってきそうなキャラになりそうなのでそこらへんはネタバレになりますが黒に任せようかなと!
 ぐだぐだですが生暖かい目で見てくれると嬉しいです、泣いて喜ぶ(´;ω;`)

99ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/10(月) 19:33:11 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × ゆりside)

「きゃああああああっっっ!!!!!」

 体がふわりと宙に舞い、ジェットコースターで落ちるようなそんな速度で落下していった。
 思わず声を漏らし嗚呼、わたし死ぬんだと思ったそのとき!

「ゆ、りっ………!!!」

 黒くんの声が聞こえて、その声といっしょに手首が掴まれた。
 宙ぶらりんの状態になるけどそれを引っ張ってくれて、何とか屋上に戻れた。

 安心したのか恐いと感じたのかぶわあっと涙が溢れ出す。

「う、わあああああああああんっっ、」

 それを黒くんがそっと抱きしめながら見守っててくれて、死のうとか考えてたわたしが馬鹿みたいに思えた。
 しばらくわたしが泣きつづけて、落ち着いたかなってときに黒くんが問い掛ける。

「………どうして飛び降りようとした?」

 答えようと思ったけど答えたら嫌われるかもしれないとかまた迷惑って思われるかもしれないって心配になってきた。
 くすんと半泣きになりながら黙っていると黒くんがわたしの頭を撫でながら軽く微笑んだ。

「大丈夫だから、嫌いになんかならないし迷惑でもないから言ってみな?」
 
 この黒くんの言葉に不安さとかが一気に吹っ飛んでいった。
 そして本音を全部話すと黒くんがそっかとちいさく頷いてくれて、その一つ一つの行為にどきどきしてるわたしがいた。

「……少なくとも俺はゆりにいてほしいと思ってるし迷惑とか感じたこともないから死ぬなよ……な」

 一瞬嘘だと思った。
 黒くんの口からこんな甘い言葉出てくるはずないと。
 だけど本当だと知って嬉しくなった。

「ありがと!」

 ねえるいちゃん、わたしは反省しました。
 海を振ってしまってごめんなさい。
 でもわたしの好きな人は変わってしまったかもしれない。

 黒くん、に………。

「授業とか面倒臭いから俺抜け出すけど、ゆりは?」

 相変わらず冷静な態度に戻るとわたしに問い掛けてきた。
 何かさっきからどきどきして、だけどいっしょにいたくて黒くんもサボるなら、と思って悪戯っぽく微笑むと頷いた。

「わたしもいっしょに行く!」

   (一方その頃れんたち。
   れん「どうすれば、」
   りの「どうしようね、」
   芽衣「……知らない、」
   るい「知らないわよ、あんな子……」

   沈黙がつづくばかりでした)

100ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/10(月) 19:41:39 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

 ▼100記念レス!

 1カ月も経たないうちに>>100までいくとは…(`・ω・´)!
 そして1カ月も経たないうちにゆうぐれカフェのレス数を半分以上超えてるっていう!

 あれもこれも皆さんの応援のお陰だなあと思います^^
 お礼といっていいのかわかりませんが番外編を書きたいなあとか。
 番外編といっても文章つらつら書くとメインの小説の方とごちゃごちゃになっちゃうので、いつも下の()内で書いてる台本みたいな(れん「どうすれば、」りの「どうしようね、」など)感じで書こうと考えています。

 まあ暇なときにパパッと書きますねv

 これからもよろしくおねがいします!

101:2011/10/10(月) 19:45:08 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>100レスおめでとん!!!!(^。^)y-.。o○

これからも読者として居させていただきます!!!!

102ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/11(火) 08:07:07 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

ありがとー!
これからも頑張りますヽ(*´∀`)ノ

103明優:2011/10/11(火) 11:34:25 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
100突破おめでとー♪
ってか早いねw
これからも更新頼みます♪

104ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/11(火) 18:00:31 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>明優

ありがとー!
前作とか前前作とかで鍛えられたんだなーって思うww
がんばりますノ

105ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/12(水) 09:10:19 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × ゆりside)

「……………ねえ黒くん」

 恥ずかしくて照れくさくて黒くんが話してるときにずっとにこにこしつつも緊張してた。
 でもふと思い浮かんだことがあってくい、と黒くんの袖をつまんで問い掛ける。

「その、るいちゃんたち怒ってた、よね……?」

 あんな直球に迷惑って言うほどだもん、怒ってるに決まってる。
 少しマイナス思考に考えると黒くんがぽん、とわたしの頭を手で何度か叩くように撫でた。

「……怒ってないって言ったら嘘になる。けど心配してる気持ちが強いかもな」

 遠回しに発言してくれたけど時間が経てば怒ってるんだと理解してしまう。
 けど心配してるって聞いて罪悪感が渦巻いてきた。

「……………ごめんね」

 何故か謝ってしまった。
 こんなこと突然言われても困るに決まってるのに……。
 でも、黒くんはそれでもわたしに微笑んでくれた。

「大丈夫、気にしなくていいから」

 そんな甘い声で言われたら気にしたくても気にせないじゃない、馬鹿。
 このときわたしは気づいた。

 ―――わたしってもしかして海のこと好きじゃないかも……?―――

 そうだよ、わたしは黒くんが好きなんだよ。
 ……海を振ってよかったと今思う。

 そうじゃなきゃ、黒くんを好きになって本当の「好き」を理解できてなかった。

   (つづく)

106スズラン:2011/10/12(水) 18:54:57 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
久しぶりに顔出しました!

100突破おめでとうデス!

これからも頑張ってください!

107ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/12(水) 19:09:19 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 一方その頃れんたち。

「………もう放課後、かあ」
「そうだねえ……結局あのあと海もゆりちゃんも黒くんもこなかったしねえ」

 まだ誰もきていない部室で僕がぽつりと呟くと、りのがこくりと数回頷き反応した。
 暫く溜息を吐きながら待つと、勢いよく部室のドアが開き走ってきたのか息切れしつつも海が登場する。

「う、わあ、海。吃驚し「これ見て!」

 りのが吃驚したと発言しかけたところで海が自分の携帯をずいっと差し出してきた。
 え?!と思って二人で争うように覗き込むとそこにはゆりからのメールの本文が書かれていた。

 ―――――

 朝はごめんね、海。

 気持ちの整理がついたので放課後そちらへ向かいます。

 ―――――

 気持ちの整理がついた………?
 好きか嫌いかはっきりしたってことだよな。
 
 ついに付き合うか、とすごくわくわくした様子を見せる。
 りのも海も何処か嬉しそうな雰囲気を漂わせていた。

 海につづいて芽衣部長とるいさんもくる。
 そしてさっきのメールを見せた。

「………は?馬路で言ってんの?ゆり」
「何よ今更……嫌いだわ、あんな子」

 芽衣部長もるいさんももうゆりのことをよく思っていないようで驚いてはいたが関係無いという表情を浮かべる。
 けどタイミングがいいのか悪いのか、ゆりが何故か世瀬木といっしょにきた。

「………こんに、ちは」

 明らかに緊張している様子のゆりの頭を落ち着けというように撫でたのは―――世瀬木だった。
 ちょい待ち、二人できたことも何か気になるし何なの?
 ………まあ、きっと偶然だよな。

   (つづく)

108:2011/10/12(水) 19:11:04 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
やっぱ黒様・・・タイプじゃねーわw

めっちゃドSだし・・・。

私にはあの人が居てくれればいいんだw

109ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/12(水) 19:34:07 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「……あの、ね。朝は迷惑、掛けちゃったけど……わたし、よく考えてみて本当の気持ちを理解しました」

 僕とりのと海はわくわくしつつも何処か緊張気味に、芽衣部長とるい部長はふん、と顔を逸らし、だけどちょっと気にしてる。世瀬木は無表情。
 誰もがゆりの話しのつづきを気にして期待する中、ゆりは笑顔で最悪なことを言い放った。

「わたしの好きな人は海じゃないみたい」

 この言葉にるかさんと芽衣部長の怒りが爆発した。
 海も固まって、世瀬木以外皆有り得ないといった表情を浮かべる。あれ、でも世瀬木も驚いてはいるようだ。

「ゆり…アンタまだ自分の気持ちに嘘吐く気?!」
「………見損なったわ。朝からこれだけの長い時間考えた結論がこれ?ふざけないで頂戴」

 芽衣部長とるいさんは今にも手を出しそうで、少し怯えながらゆりが対抗する。
 僕とりのは何も口出しすることないし、海はまだ現実を理解できていない。

「……だ、だってわたし、本当に他に好きな人がっ………!!
 それにわたしにもいろいろあって!」

「アンタの事情なんて知らないわ!
 無理矢理別の男作ったんでしょ?さいってー!!!」

 めずらしくるいさんの怒りが頂点に達し、ついにゆりに近づき手を振りかざした。
 そのとき、僕も止めに入ろうとしたけどそれより先に世瀬木の手がるいさんの手を掴む。

「………ふざけてんのはお前らじゃねえの?人の話しも聞かないでうだうだうだうだ、うるせえんだよ」

 世瀬木に恋するるいさんが世瀬木にこんなこと言われてショックだったと思う。
 けどゆりのことが許せない気持ちが強いのか掴まれた手を振り払って言い放った。

「わたし、ふざけてなんかないわ!それに貴方に何の関係があるの?!」

 この質問はなかったことにしてほしいと後悔した。
 だって、世瀬木の答えが最悪だったから。

「お前らが人殺ししようとしたのを防いだ」

 最初は何の関係があるのかも何の意味かもわからなかった。
 世瀬木の詳しい説明を聞くまでは、ね。

「朝のことがあってショックだったのかゆりが自殺しようとしたんだよ、屋上から飛び降りて、な。そこを俺がちょうど良くサボりにきたもんだから止めたってわけ。

 危なかったよなあ、お前ら。俺がゆりを止めてなきゃお前らがゆりを精神的に追い詰めて自殺させたことになってたよな?」

 ……あのゆりが?


 ―――自殺?―――

   (つづく)

110ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/12(水) 19:36:35 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>スズランさん

ありがとうございます^^
お互いがんばりましょうね(`・ω・´)!

>燐

そっすかw
元々ドSの設定だったから燐に合わなかったのかもね

111スズラン:2011/10/12(水) 20:12:27 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
はい!
あと、よびタメOKですよw

112ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/13(木) 16:00:31 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>スズランさん

急にタメに変えるのって大変ですよね(∀)
といいつつもタメ口にさせていただきます…!

呼び方はスズランって呼び捨てで大丈夫かな?

そしてスズランさんもタメ口でどうぞノ
気軽にねここって呼んでね(・ω・`*)ネー

113:2011/10/13(木) 16:07:29 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>そか・・w

ま、そうだよな・・。

てかスズランは私の妹やw

仲良くしてあげてなw

114ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/13(木) 17:21:05 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

そうですね(∀)

うは、一生大事にします!((ryry
じゃなくいいなあ可愛い妹さん…(´・ω・)ジトー

115ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/13(木) 17:34:11 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「……で、でも!自殺してしまうような原因を作ったのはわたしたちじゃないもの!」

 るいさんが大好き大好きとうるさく言っていた世瀬木に対して反抗しているのを見ると何だか凄い違和感がある。
 けどるいさんの言っていることが間違っているような…とは感じられる。

「………確かに、自殺しちゃうような原因を作ったのはわたしだよね、海を振ったんだもん。
 でも、わたしの人生なんだからわたしが好き勝手決めていいじゃない。別に海と付き合わなくたって迷惑にはならないでしょ?ていうか後々考えてみたらるいちゃんはわたしを迷惑って言ってたけど何が迷惑なのかなあ?海を振っただけで。
 間違ったことを当たり前のように言って人を自殺させようとする……何かかっこ悪いね、るいちゃん。間違ったこと言ってるのに、あーあ、自殺しようとしたわたしも馬鹿みたいだったなあ」

 ゆりが本音をぶちまける。
 世瀬木がよく言ったという表情で見ていたから仕組んでるっていうかアドバイスしたことはわかるけど…

 ここまで変わるものなのか?

 ゆりと世瀬木の仲は疑問だらけだ。
 ぜったい自殺を助けただけじゃないはず―――……

 と、そこで、またるいさんが反論する。

「………っま、間違ったことなんて言ってないわよ!
 それに……迷惑なのよ!ゆりの存在自体が!!!」

 嗚呼、嵐の予感がする。

   (つづく)

116:2011/10/13(木) 17:49:22 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>にゃはははww

うんww

可愛い?

にゃははww

めっちゃ頑固な妹やでw

117ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/13(木) 18:50:48 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「……なら、それならわたしが自殺して死んでればよかったねっ………!!」

 ついにゆりの瞳からは涙がこぼれ落ちる。
 これにはるいも焦ったようで少しおどおどするが、すぐに世瀬木がゆりを慰めるいさんに反抗した。

「ゆり……俺がついてるから、な?
 ………あとそこの三年女子さ、間違ったことだらけ言ってて聞いてて餓鬼くせえわ。ゆりの正論に間違いまくりの意見出したって聞いてる側は不愉快なだけなんだけど?」

 確かに僕も、これは世瀬木とゆりが正論だな、と思った。
 そこできりがないと判断した芽衣部長が厳しい表情で言い放つ。


「部長命令。いろいろ部を消す」


 ………消すって、廃部ってこと?
 遠回しに表現したんだろうけど下手だな芽衣部長。

 ……それより廃部ってどうすれば、
 突然の事態にどうしようと考えるが、芽衣部長から他にも部長命令があるようだ。

「それと、三年生の言うことは聞くこと。でも部長命令が最優先ね。
 いろいろ部は廃部することになるけど、わたしたちはまだ部長と部員関係になってるから困ったときはまた部活のときみたいに助け合おうね!
 ばいばい………っ!」

 やだ、嫌だよそんなの絶対。
 なあ、誰か嫌だって言ってよ!

「嫌だ………」

 思いが通じたのか突然りのが口を開く。
 そして半泣きになりつつも告げた。

「やだよっ……廃部なんて寂しいよおっ………それに正直言って今回のことはるいさんが悪いんじゃないの……?認めようよっ、ゆりちゃんが自殺しそうになるほど追い詰めるのはいくらなんでもやりすぎだよっ……」

「り、りの………」

 りのの名前を聞いて軽く動揺したのはるいさん。
 それにつづけて僕も言った。

「そうだよ……るいさんさえ認めてくれればこんな大事にならなくてすんだんじゃないのかな……」
「れんまでっ………」

 りのと僕につづいたように突然海が発言しだした。

「るい!もうゆりを傷つけるのはやめてよ……
 僕、ゆりのこと大好きだけど無理に付き合ったりしたくないよ!」

 ゆりが驚いた表情をし、るいさんが有り得ないといった表情をした。
 そしてふるふると首を左右に振るとるいさんが話し出す。

「うそ……うそよ、うそよね?わたしが間違うはずないじゃない……
 うそだああああああああっっっ!!!」

 るいさんが絶叫する。
 何とか、何とかならないの?

   (つづく)

118:2011/10/14(金) 16:45:25 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
何かよく分からない展開なんだが・・・。

てか、鈍感で理解不能な私の意見やから気にせんといてなw

119ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/15(土) 19:27:47 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

うわあああ、ごめんね(´;ω;`)!
気にするなと言われても気にするよorz

正直今書いてるところ苦手です(´・ω・)
……早く抜け出さねば!

120ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/15(土) 20:06:28 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「今お前の目の前で起こっていることは嘘なんかじゃなく現実。お前のせいでこんな状況になっていると言っても間違いではない。
 ―――そしてもう一つ、わかっていることがある。それはお前が心からの謝罪を述べればそれで済むということ。」

 いろいろ部を消すという言葉を聞いても冷静な世瀬木が冷たく言い放った。
 けれど言葉はまるでるいさんに救いの手を差し伸べているようで、これじゃあますまするいさんは世瀬木の虜になってしまうではないかと思った。

 世瀬木の言葉を聞いて数秒黙ったが、決心がついたのかるいさんが涙でぐしゃぐしゃな顔を隠して小さい声で告げる。

「ごめんなさい………っ!」

 小さくても周りがしいんとしている為綺麗に響き渡るるいさんの言葉には確りと気持ちがこもっていて心から謝っているんだと理解できた。
 ゆりがるいさんに驚きの目線を向けたが、すぐにふっと微笑み泣き崩れていたるいさんにしゃがんで手を差し伸べた。

「………うん、わたしこそごめんね。」

 るいさんがパッと顔を上げると、相変わらず涙でぐしゃりとしているが驚いて有り得ないというような表情だった。
 けどまだ疑っているのかゆりの手にるいさんが自分の手を重ね、握らずにそっと問い掛けた。

「そ、の……本当に、許してくれる、の………?」

 僕らは皆にっこりと笑顔を浮かべていた。
 海はちょっと切なそうな表情もしていたし、りのは心配で半泣きだったけど、それでも笑顔を浮かべる。

「当たり前じゃん!」

 ゆりが満面の笑みを浮かべると、るいさんの顔にも笑顔が浮かんだ。
 これで一件落着、かな。

「よかったあ!」

     ×

「……で、ね?るいとかの問題とは別に、ゆりは何でまた海を振ったのかなあ?その理由を聞かせて?
 ね、今男子いないんだし…………れんくんはいるけど。」

 いろいろ部の部室内、放課後のこっそりガールズ(+男子一名)トーク。
 ゆりと海の問題について情報聴取だそう。

「……い、いいよ。全部教えるよ………れんくんならいてもいいしね。」

 僕は女子の中に一人混じっていても気づかれないというか問題ないのか、と嬉しく、でも少し寂しく思うと苦笑を浮かべる。
 そしてついにゆりが本当のことを話し始めた。

「あのね、わたしが自殺しようとしたとき、屋上から落ちかけたところを黒くんが助けてくれたの。それですっごく優しくって…何かね、そのときからドキドキしてたのかも。授業中は二人で遊んでて……わかったの、わたし黒くんが好きなんだなあって。」

 ほんのりと頬を赤らめて話すゆりに一瞬どきんとした。
 そのあとりのを見たら、楽しそうに無邪気な笑顔を浮かべてて更にズッキュンときた。
 芽衣部長とるいさんも楽しげに聞いてて、まあ女子は皆こうなんだろうけど……餓鬼だなあとか思った。

 でもゆりが世瀬木のことを好きになっていたのは予想外。
 ちょくちょく目で合図したり仲悪くないのはわかってたけどまさかそんな出来事があったとはね……
 たまには放課後残ってみるものだよ、と少し楽しそうな笑みを浮かべてみた。

 そして本物のガールズトークが始まる。

「馬路で?!世瀬木くん……良いとこあんじゃない!」
「ゆりまで世瀬木くんを?!……まあ、ライバルだけど仲良くしましょうね。」
「な、なんか……そんなことがあったらゆりちゃんが海のこと好きにはなれないよねえ……」

 芽衣部長、るいさん、りのが一気に騒ぎ出す。
 そしてついに僕に話しは振られた。

「ねえねえ、れんくんはどう?!最近モテ期きてるっぽいけどもしれんくんが世瀬木くんだとしてこの状況でゆりに告られたら付き合っちゃう?」

 め、芽衣部長め………!
 なんて思いながら戸惑った表情を浮かべて首を傾げる。

「わ、わからない、か「えええっ、つまんない!じゃあ実践してみよーよ、れん!」

 まあ女子っていうのは楽しくなると話しを遮るもんで。
 りのが座っていたソファから立ち上がると勢いよく言い放った。

 と、いうことで、しぶしぶと屋上へ向かう。

     @ 本文長すぎエラーが出たので次レスにつづく!

121ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/15(土) 20:06:44 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

「はいはーい、台本作ったからそのとーりにお願いね!」

 こういう時だけ思考回路が働き出すんだもんな、芽衣部長は。
 そして台本作りとか行動早いし……

 まあ、女子の為っていうかりのの為だと思い台本を片手に実践しようとする。が、

「……っえ、えええええええぇぇぇえぇえっ?!
 しょ、初っ端から抱きしめるとか無理だよ!!!!!」

 屋上から落ちるシーンは危ないからカットということで…台本の先の方に目を遣るとはっきりと大きな字で「世瀬木がゆりを抱きしめる」と書いてあった。
 片手に台本を持ったまま両手をぶんぶん振ると断固拒否しようと必死に無理だと叫ぶ。
 けれどもりのは可愛かった。

「えー……、れんりののこと抱きしめられない?りの寂しいなあ……黒くんはできるのにれんができないって、れん黒くんに負けてることになっちゃうのになあ……」

 わかってる、僕を陥れる罠だと!
 だけど可愛いものには弱いもので、デレデレしつつも首を縦に振る。

「や、やるやるやるってば!!!抱きしめるくらい余裕だよ!」

 さあ、もう一度。
 恥ずかしさ紛れにそっとりのを抱きしめる。
 りのはノリノリだから随分と上手くて、僕も釣られて自然と手がりのの頭に動いていた。

「大丈夫、だから………」

 台本通りに小声で言うと、りのが僕の腕にしがみつくようにくっつき泣いて可愛い。
 泣き真似上手いなあと心の中で思いつつもそっとりのの頭を撫でた。

「ううん、ラブラブね………ゆり、こんな感じだった?」
「う、ん。たぶん……何か自分がこういうことしてたって思うとすっごい恥ずかしいかも……」

 こそこそと話す芽衣部長とゆりの声。
 そしてそれにるいさんも加わった。

「ちょっとゆり……先輩のわたしを差し置いて世瀬木くんとこんなことするなんていけない子……」

 ふざけ半分のるいさんの言葉に内心驚いた。
 るいさんもこんなふざけるんだなーって。

 そしてトントン、と腕を叩かれたので下を向いてみた。
 するとりのが顔をあげて微笑んでいて、ちょっと嬉しくなる。

 「こういうのもいいよね」なんて呟かないでほしい。
 キスしたくなっちゃうじゃん。

 ガールズトーク中の芽衣部長たちに気づかれないようにこそっと唇と重ねた。

「りの、今幸せ。」

 こそりとりのが告げる。
 それにつづいて僕も告げた。

「うん、僕も幸せ。」

 学校のチャイムが街いっぱいに響き渡る。
 それはまるで僕らを祝福しているように思えた。

   (芽衣、るい、海「リア充め、爆発しろ……」
   れん、りの、ゆり「え?!」

   世瀬木「……………哀れだな。」)

122:2011/10/15(土) 20:08:10 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>結構気にする方なんかw

意外な一面発見や(p_-)

今日はねここの小説読まれないから明日読むわ^m^

123ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/16(日) 10:41:16 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

え、だって折角見てくれてんのに内容わかりにくかったら嫌じゃんか(´・ω・)
うあ、読んでくれるならいつでも嬉しいです、ありがとう!

124ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/16(日) 11:50:12 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「ちょ、ちょっとストップストップ!
 れんくんとりのったら、何勝手にキスしてんのさー!」

 芽衣部長から大声でストップを掛けられ、咄嗟にりのから離れる。
 どうしよう!と少し焦るけどりのは嬉しそうな表情を浮かべていて、僕も素直に微笑んだ。本当は嬉しかったから。

「何だかりのちゃんとれんくんが演じるとすごくリアルだね。」

 ゆりがあはは、と楽しそうに微笑むがこんな甘いことやってたのかと思うと世瀬木も大胆な奴だなあ、と思う。
 愛してるよとか好きだよとかそんな言葉伝えなくたって両思いなんじゃないか?と思った。

「……で、まあ。れんくんはどう思った?
 これでゆりに告白されたら付き合う?」

 ここはまあ、ゆりを安心させる為にも僕の心に罪悪感が残らない為にも、ちゃんと本当のことを言うべきだね。

「こんなことあったらもう付き合うしかないじゃん。」

 くすりと微笑みを浮かべるとゆりの強ばっていた表情も緩み満面の笑みが浮かび上がった。
 良い仕事したなーとか思うと鞄を片手にりのに言う。

「りのー、帰るよ!」
「はあい!またね、みんなっ!」

   (つづく)

125ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/18(火) 17:03:29 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

 ▼ねここの頭を整理しようの会。

 ※注意※
 ここから先はネタバレを含む可能性があります。
 それでもいいよ!という方のみご覧ください。



     ×

 よくわからない展開になりかけたときの為に軽く整理。
 そしてこのキャラクターが相手のことをどう思っているか等書きたいと思います。

   <付き合ってる、または片思い(付き合ってるなら○○ × □○等、片思いなら○○←×(×の方が○○を好きになっている)>

 れん×りの 黒←ゆり、るい ゆり←海 れん←芽衣
 黒は誰かに恋をしているようなしてないような……書くとかなりのネタバレになるので書きません><

   <ぼくの心>

 れんの心…りの「かわいい、愛してるよ」、ゆり「頼りになる優しいお姉さん」、海「黙れ海。いや、ゆりに振られたのはドンマイ」、るい「……ちょっと恐いイメージが。でもふざけるのは意外だなあ」、芽衣部長「………僕のことまだ好きなのかな」、世瀬木「嫌いだ!頼りになる、けど……」、舞衣「僕のいちばんの友達、だよ」
 りのの心…れん「大好き!」、ゆりちゃん「かわいーお姉ちゃん」、るいさん「まとも……だったのになあ」、芽衣部長「れんのこと、まだ好きなのかなあ……」、海「れんがごめんね、キツいこと言って。でも本当のことだからね」、黒くん「……えと、頼りになる、よ!」、舞衣ちゃん「………なんかね、れんをとられそうで不安……」
 ゆりの心…りのちゃん「かわいい妹!」、れんくん「かわいい弟!」、るいちゃん「ごめんね……っ」、芽衣ちゃん「おもしろいおねーさん!」、海「………大好き、だったよ」、黒くん「すごいドキドキするっ……」、舞衣ちゃん「れんくんとりのちゃんの仲を引き裂かないで、ください」
 芽衣の心…りの「れんくんと別れてくれればわたしがれんくんと付き合えるかなあ」、れんくん「まだ大好きなのに……」、るい「たまーに狂うわよね、アンタ」、海「あは、氏ね★ry」、世瀬木くん「少しはるいも見てやってねー」、舞衣「舞衣……アンタも中々狂うわよね……でも振られ仲間だよ!」
 るいの心…りの「可愛い妹よ」、れんくん「恋愛のアドバイザー、かしら?いや、そんなことないわね」、ゆり「………負けないわよ」、芽衣「わたしのいちばんのお友達よ」、海「海のスペシャル★タイム、あれ意味ないんじゃないの?」、世瀬木くん「かっこいいわ!本当にっ!」、舞衣さん「………お願いだからあの子たちの恋の邪魔はしないで頂戴」
 海の心…れんくん「弟、かな〜」、りのちゃん「可愛い妹さ!」、ゆり「振られた今でも大好き、だよ」、るいさん「……恐い、恐いよ!」、芽衣部長「ジュースだけは飲みたくないでーす」、世瀬木くん「………あんまり好きじゃない……」、舞衣ちゃん「……マネージャーっであんまり好きじゃないんだよねえ」
 黒の心…れん「中々面白い奴」、りの「―――(ネタバレなので書きません)」、ゆり「―――」、三年女子「うるさい奴、苦手だな」、部長「騒がしい、」、二年男子「好きではない」、舞衣「愛してほしいんなら猫かぶって愛してくれる奴探せよ、本性じゃ誰も好きになってくれねえよ」
 舞衣の心…れん「おとも、だち?」、りの「きらい!アンタなんかだいっきらい!」、ゆり「……隠し扉から出るタイミング、間違ってたわよ」、海「ゆりと同じく」、黒「アンタは中々気に入ったわ」、るい「……だれそれ?」、芽衣「……部長とれんが付き合ってなかったなんて…!」

 ……な、長かった!
 こんなもんだと思います、

 黒は隠してる場所がおおいですが、ストーリーに深く関わりそうなところなので^^;

 それではっ、お疲れ様でした!←

126:2011/10/18(火) 17:30:24 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>エエよエエよww

にゃはははww

たまには私の小説にもコメくれw

127ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/18(火) 20:26:55 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

コメしときましたノ
がんばってね!

128ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/18(火) 20:40:59 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「ね、れんれん!ちょっときて、」
「んー、おはよーりの、何ー?」

 朝のおはようの挨拶も無しにりのが僕を呼んできた。
 さり気無く挨拶をしつつもりのに近寄ると、りの独特の甘い香りがする。

「んとね、昨日芽衣部長とるいちゃんとメールした結果、黒くんに好きな人誰か聞いてみようってことになって…それでね、れんに許可をもらいたいんだ!」

 あれ、何だか嫌な予感……
 心の中でぽつりとそう呟くと、作り笑顔を浮かべて問い掛ける。

「許可って何のかな?」
「あのね、黒くんと何があるかわからないから……キスは流石にしないけどぎゅーとかするかもしれないの、いい?」

 嫉妬深い僕に突然何を聞き出すんだと思えばりのったらまたそういうことに好奇心を持ち出して……
 ここはガツンと言ってやらなくては。

「いけません!そーいう奴と絡んじゃダメッ!」

 僕の言葉にりのがえー、と軽くブーイングを起こした。
 何だかどうしような気持ちになってくる。

「………ぎゅ、ぎゅーだけ、なら…そのあと僕にもやってくれんならいいよ、」

 少し恥ずかしげにぼそりと呟くと、それをバッチリ聞き取ったりのが微笑んだ。

「本当?!やったあ!ありがと、れん!」
「…………っ!」

 許可してよかったと今実感する。
 僕の頬に触れたりのの唇はとても暖かかった。ちなみに甘い香りがふんわりしたよ!(れん後日談)

   (りの「許可もらいましたあ!」
   芽衣「よっしゃあ、じゃありの行くんだっ!」
   るい「待ってるわよ!………ゆりに見つからないようにね。」
   りの「らじゃっ!」

   ガールズトークの一部を切り取ったもの。)

129ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/18(火) 20:58:47 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 りのが廊下をパタパタと走って部室に入る。
 世瀬木とりのを二人にするのは何か嫌だからこそっとついていくことにした。

「………あの、黒くんは好きな人とかいないの?」

 りのがさり気無く世瀬木に問い掛ける。
 まだ部員がきてないという設定らしく、本当に自然に聞こえる。

「……好きな奴…か。いるけど……知りたい?」
「うんっ、知りたい知りたい!」

 何故この作戦にりのを使ったか今理解した。
 りのと世瀬木は仲良いんだっけ、ああそうですか。

 けど、世瀬木がまんまと罠に掛かってりのに知りたいかと問い掛ける。
 次の瞬間、世瀬木がりのと答えるかゆりと答えるかずっと気になっていた、のに。

「………教えてやらない。」
「ええっ………」

「何かヤバイことでも?」

 教えないと答えた世瀬木に思わず声を漏らすりの。
 その反応に気づいていたのか世瀬木がりので遊び始めた。
 にやにたしながら問い掛ける。

「………うう、なんでもない、よ……」

 しゅんと落ち込むりのに可愛いとちょっとドキンとした。
 そして世瀬木を見ると世瀬木の頬も薄く桜色に染まってた。
 この野郎…と思っていると、世瀬木の手がりのの頭にのっかりそっと叩くように撫でた。

「俺はりのが好きだよ。」

 まだ好きなんだ……と少しガッカリしたそのとき、世瀬木がついに本当のことを言い始める。

「………でもさ、ゆりが好きなのかもしれないし……よくわかんねえ……」
「そ、か……ねえ、黒くんはゆりちゃんに幸せになってほしい?」

 りのがふと、思ったことを問いかけ出した。
 何の質問だろうと思ったけど、それはあれだけガールズトークをしてただけあるな、という内容だった。

「幸せに、なってほしい。」
「なら黒くんが幸せにしてあげればいいんだよ。りのは……れんがいるしそれに、れんがいなくなっても一人でがんばるって決めたから……ね?」

 ……一人でがんばる?
 それに僕いなくなったりしないよ!

「………れんのこと、芽衣部長とか舞衣ちゃんにとられちゃうかもしれないもんっ………こわいよ、でも……れんの気持ちが芽衣部長とか舞衣ちゃんの方にいってるならそれは仕方な、」
「それなら俺が幸せにするってのはダメ?」

「「え………」」

 りのがえ、と声を漏らすのにつれて僕も思わず声を漏らした。
 ヤバイと口を塞ぐけれどアイツらには聞こえてなかったようでほっとする。

 世瀬木がりのを幸せに………?

「………幸せ、に……してくれる、の……かあ……」

 ダメだよ、ダメだってば!
 そう思ったとき、後ろから芽衣部長とるいさんがやってきた。

「………やったね、作戦成功、」

 どういうこと………?

130ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/19(水) 16:52:04 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 芽衣部長とるいさんのにこにこした不気味な笑みに一瞬何が何だかわからなくなる。
 けどすぐ気づく。罠にかかったのは世瀬木ではなくりのなんだと。

「……っなんで、何でこんなこと!」

 部室の中にはりのと世瀬木がいるにも関わらず、大声で怒鳴った。
 すると芽衣部長がにこりと至極嬉しそうに口角を釣り上げる。

「だって、そろそろわたしの番かなって思ったんだもん。」

 芽衣部長の番………?どういうこと?
 この状況は理解できたものの言っている意味がわからずに首を傾げると、相変わらず可愛らしく微笑んだまま芽衣部長が告げた。

「あのときりのはわたしかられんくんをとったでしょ?だからそろそろ…今度はわたしが奪う番かなあって!ねえ、れんくんとりのはもう別れちゃうかもねっ!」
「嫌だ!お前なんかと付き合いたくないっ……!」

 自然と涙が溢れてきた。
 もういろいろ部なんて廃部してしまえって思った。

 そして部室のドアを乱暴に開けると体が勝手に動きりのに抱きついていた。

「りのっ……僕とりのは別れないよねっ………?!」

 りのが驚いた表情をしているのがわかった。
 そして思い出す、さっきりのは幸せにしてくれるといった世瀬木の方にいってしまうかもしれないということを。

 けれどりのは惑わされず、はっきりと告げた。

「うん、別れたりしないよ。
 ―――ごめんね、黒くん。りのはれんしか愛せないの、りのを幸せにするのもれんがいるから……辛くなったら、頼っちゃうかもしれないけど……その、

 自分勝手でごめんねっ…………」

 そんなこと、気にしなくていいのに。
 僕が世瀬木だったらぜったいそう言う。
 そして世瀬木もきっとそう言うよな。

 少し嬉しいような、寂しいような曖昧な表情を浮かべると廊下にいる芽衣部長とるいさんに言い放った。

「引き離そうとするならもういいです。話しかけないでください。」

 もうこの部活はおわりだ………そう、思った、のに。
 この部活から離れることが寂しくて辛くてどうすればいいかなんて全然わからない。

「………皆が幸せになるっていう方法はないのかなあ。」

 りのがぽつりと呟いた。
 その言葉はまるで僕を助けてくれたみたいで、それをヒントに一生懸命考えた。

 ………一つだけ、一つだけ思い浮かぶことがある。

「芽衣部長、るいさん!」

   (つづく)

131ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/20(木) 20:25:53 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「幸せになりましょう」

 僕の声だけが廊下に響き渡り、りのたちはえ?と首を傾げていた。
 でも、でもね?僕らは皆で幸せになりたいんだから、

「自分は幸せになれるって思ってないとまず幸せになんかなれるわけない」

 それに自分を信じたら他人を憎むようなこともなくなるはずだ、と微笑む。
 そしてりのの微笑む姿を見て安心して、芽衣部長とるいさんに向かって告げた。

「幸せはくるのを待つもんじゃないし他人のをとるわけでもない。
 努力したから幸せがくるなんて綺麗事言ったってそうはならない。
 全ては運命なんだよ。
 そしてその他人の運命を壊すような人間が幸せになんかなれるはずない」

 苦しい目に遭って辛くて死にたくて、だけど最後には幸せが訪れる。
 なんて、そんな綺麗事は結局うそなんだよ。と残酷なことを告げるけど最もだと思った。

 芽衣部長もるいさんも納得してくれそう―――――だったのに、
 世瀬木の一言で全てを台無しにされた。

「場合によっては一生幸せがこなかったりするかもな。
 運命なんだから、」

 違う、違うのに。
 別に芽衣部長たちに幸せがこないなんて一言も、

 …………あ、でも幸せがくるっても言ってない。
 それなら今言おうじゃないか。

「皆幸せがくるよ、僕が保証する」
「りのも!みんな幸せになるって決めたんだもん、幸せがくるに決まってるよ!」

 僕の言葉につづきりのがにこりと可愛らしく口角を釣り上げて告げた。
 どうやら一件落着したらしく、ほっと安心すると共にあることに気づいた。

「あ、あの、ゆりと海は……?」
「嗚呼、だいじょーうぶ。ただね、ゆりが具合悪いらしくて保健室行ったから後でお見舞い行っておきな!」

 芽衣部長がにこにこしながら言う。
 相変わらず、立ち直り早いなあ……と思っているうちに、世瀬木の姿が消えてることに気づいた。

「…………?あ、」

 そうか、ゆりだからか。
 一人で納得するとりのの方を向いてなんとなく、にこりと微笑んだ。


 早く芽衣部長とるいさんと世瀬木たちが、幸せを感じられるといいな。

   (つづくー)

132ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/22(土) 16:21:57 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「ねえれん、ゆりちゃん大丈夫かなあ……」
「大丈夫だよ、世瀬木もいるしね」

 りのの不安そうな声に僕もちょっと心配になってきたけれど、大丈夫だと自分に言い聞かせて頷いた。
 そんな僕の様子を見てりのも安心したのかにこりといつもの可愛らしい笑みを浮かべる。

「あのね、りのはれんがいくら違う子を好きになっても、芽衣部長とか舞衣ちゃんと付き合っちゃっても止めないよ。だけど、」

 何処かで聞いたことのある台詞にん?と首を傾げる。
 ああ、そうか。これは世瀬木に対して言ってた言葉か……りのは僕が盗聴してたって知らないんだっけ。

 そんなことを考えているうちにりのの言葉がピタリと止まった。
 不思議に思って突然俯いたりのの顔を覗くと涙が溢れているのがわかり、何か声を掛けようとするがりのはそのまま告げた。

「りの、は……ずっとれんを、好きでいるっ、から………!」

 何だ、そんなことか。




 そんな、嬉しいこと。

「……僕だって違う人を好きにならない、りのをずっと愛してるよ!」

 ぎゅうっとりのに抱きつくと、ほんのりのりのの頬が赤くなったのかわかった。
 そして僕はこのとき、りのを永遠に愛すと誓ったのだった。

   (芽衣「はあ、リア充……」
    るい「本当、リア充……」

   れん、りの「………え、」)

133:2011/10/23(日) 09:57:17 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
コメするぜぃw

最近はねここの小説が読まれない・・(>_<)

暇な時がない・・・。

でもクリスマス前やったら読めるかもw←遠ww

134ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/23(日) 10:46:15 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 10月31日、ハロウィンの日は毎年学校で大ハロウィンパーティーが行われる。
 参加者は必ず仮装ということで僕も芽衣部長に無理矢理仮装させられてる。

「……あのさ、これ仮装っていえなくね?」

 僕が着せられたのは犬の耳つきの茶色いパーカーに膝までのズボン。
 尻尾もつけられてなんかしっくりこない服装になる。

「いーじゃんいーじゃん!何かさあ、れんくんの髪金色だから合うよねこういうのー」

 むっと表情を歪めつつもパーカーのフードを被り犬の耳を引っ張る。
 すると何処からやってきたのか仮装したりのがぴょこんと現れて僕に手を差し出した。

「トリックオアトリート!
 お菓子くれなきゃ悪戯しちゃうぞ!」

 にこにこと無邪気な笑みを浮かべるりのの表情と服装がドストライクでした。
 魔女のとんがり帽子に10月に半袖の魔女ワンピース……可愛い。
 オレンジと黒の組み合わせはやっぱハロウィンがいちばん想像できるけど可愛いから平日でもクリスマスになっても着ててほしいと思いました。

「………れん、れーんっ、
 お菓子集めいっしょに行こうよー」

 りのに見惚れてぼおっとしてる僕にりのがねえねえと話しかけた。
 それでやっと我に返りこくこくとあわてて数回頷く。

「う、うん、行こうか………
 それより仮装、可愛いね」

 にこりと微笑むとりのが恥ずかしそうに頷いた。

「ありがと。魔女の仮装似合うかどうかわかんなくて恥ずかしかったけどれんが可愛いって言ってくれるならそれでいいや!」


 ハロウィンはまだまだ始まったばかり。
 今年はどんなハロウィンになるでしょうか?

   (芽衣「トリックオアトリート!
      お菓子くれなきゃ殴……うそうそ、悪戯、するよ………?」

   れん「め、芽衣部長にお菓子あげなかったら絶対悪戯どころじゃなくなるよな……」)


 最初クリスマスイブ編書いてて投稿しようと思ったのですが…
 どうしてもれんがりのにずっきゅんしてるところを書きたくてクリスマスイブは全部消してハロウィンに笑

 りのにトリックオアトリート、お菓子くれなきゃ悪戯しちゃうぞ!って言わせたかっただけっていうのはないしょだよ(´・ω・`)!

135ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/23(日) 10:51:30 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

ゆっくりでいーよノ
読んでくれるの気長に待ちます(`・ω・´)←

ていうかねここの文章が読んでくれること前提っていうw
ごめんねー

136:2011/10/23(日) 11:03:28 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>ありがとう(^_-)-☆

結構マイペースに読んでいきます

137ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/23(日) 13:13:41 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

小説は読みたいときに読むのがいちばんなので(*´ω`*)

138ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/24(月) 17:35:04 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside) ハロウィン編まだまだつづくよー!

「はいはーいっ!いろいろ部の皆注目ー!
 今からわたし、るい、海チームとゆり、世瀬木チームとれんくん、りのチームに別れてどのグループがいちばんおおくお菓子を集められるか、名付けてハロウィンゲームを始めまーす!
 制限時間は放課後の部活の始まる時間の四時半ね!それじゃ、スタート!」

 随分と楽しそうな無邪気な笑顔で振る舞う芽衣部長の言葉にハロウィンゲームとかネーミングセンスないなと軽くツッコミをいれつつも話しを聞いていた。
 そしてふと思ったことがあるのだけれどカップル成立してるところは二人組にして、海は自分たちのグループにいれてあげたんだなってこと。

「……何だかんだ言って優しいよな」

 ぽつりと呟きかぼちゃの帽子をかぶる芽衣部長を見つめくすりと微笑む。
 するとりのがむうっと表情を歪ませた。

「………れん、また芽衣部長の方いったりしないでね」

 魔女の帽子でちょっと顔が隠れて、だけど上目遣いで可愛いと心から感じた。
 このまま四時半まで僕の精神が持つかどうかはわからないけれどとりあえず顔を真っ赤にさせながら微笑む。

「だ、だいじょうぶだよ。それよりさ、お菓子集めよ?」

 まあ、後輩だからって芽衣部長たちに負けるつもりはないから!
 二人で手分けしてお菓子を集めて、時が過ぎていった。

     ×

 ―――――四時半、部室にて。

「なんでかな……三年生だからかお菓子くれなかったっていうか先生が渡す側に回れ!って言ってきたよ」

 芽衣部長が少ないお菓子を机に並べて残念そうにぐてえっと顔を伏せる。
 その数はキャンディー三個にクッキー一個。可哀想に……

「わたしと黒はいっぱいもらったよ!
 黒が女の子からたくさん集めててね、すごかったー!」

 にこにこと嬉しそうな無邪気な笑みを浮かべるのはゆり。
 キャンディー二十個にクッキー五個、マシュマロが十個という好記録。
 それに対し芽衣部長がうだうだと話し始めた。

「おーおーいーですね若いってのは。
 ……ん?ていうかゆり世瀬木くんのこと黒って呼んだ?また進展したのかな?」

「え、あ………うん、黒って呼ぶことに、なりました……」

 そういえば、と芽衣部長に言われて僕も気づいた。
 初々しいカレカノな様子にまるで親のように見守る僕等。
 ……人の恋愛ってハラハラするもんだな。

 一方僕等のチームといえばりのの格好が男ウケよくて萌えるということでたくさんゲット。
 僕はまあ……犬のフードかぶっていい子ぶってがんばりました!

 キャンディー三十個にクッキー十個、マシュマロ五個にグミが二十個だった。

「はい、皆お疲れ様。
 総合成績は芽衣、わたし、海チームが四ポイントでゆり、世瀬木くんチームが三十五ポイント、れんくん、りのチームは六十五ポイント!
 結果はれんくん、りのチームが優勝よ!」

 るいさんがにこにこと微笑みながら告げる。
 優勝と聞いてこんなくだらないことなのに嬉しさが込み上げてきて、自然に笑みが溢れた。

「優勝者にはクリスマスにリア充させてやるよ券をプレゼントしまあーっす!」

 芽衣部長の機嫌が直ったのか、それとももうやけくそになったのかあははーと適当な笑みを浮かべながら紙きれを渡す。
 上から目線の内容にむっとするがまあいいかと心の中で小さく呟いた。

「トリックオアトリート、お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞー!」

 部室の中、皆で声を揃えて告げる。
 今年のハロウィンも良い感じになりました。

   (ハロウィン編しゅーりょー、かな?)

 実はれんの犬耳パーカーお気に入りだったりしますえへへ!
 こっから一旦日常挟もうかそれとも挟まないでクリスマス編突入しようか迷ってます。
 予定としては一旦日常挟んで整理整頓して、そしてクリスマスに入るつもり……

 実は芽衣とるいと世瀬木受験生なんだよね(´・ω・`)
 その三人いなくなったらいろいろ部どうするとか全く考えてないや(´;ω;`)

139:2011/10/24(月) 17:48:22 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
後半の話はあんま読んでないけど・・。

黒様とゆりの恋は実ったんかな?

140ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/24(月) 20:51:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

お陰様で無事実りましたよノ
いやあ、長かった←

141:2011/10/24(月) 20:59:08 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>良かった良かったw

ま、一件落着かw

で、どっちから告ったん?

142ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/25(火) 16:33:14 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

(ねここの中の)設定では世瀬木から告ったつもりですが。
ご想像にお任せしますry

143:2011/10/25(火) 16:48:06 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
ねここ>>やっぱ男が告らんと話なりたたんw

うんw←

てか、黒様ってさ・・りのが好きじゃなかったっけ?

辞めたんかw←気分ややなw

144ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/26(水) 20:04:32 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

あー、でも草食系男子が多いので(∀)
小説読めば大体わかるよ、流れが。

145ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/26(水) 20:24:31 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「てゆうかさ芽衣部長…クリスマスにリア充させてやるよ券を僕等が持ってるってことは、僕等はクリスマスいちゃいちゃしていいんだよね?」

 ふと疑問に感じたことを思い浮かべれば芽衣部長に問い掛ける。
 すると芽衣部長がふにゃあっと表情を緩ませながら答えた。

「えー、ああ、うん。そーだよお?」
「じゃあゆりと世瀬木はいちゃいちゃしちゃダメなんですか?」

 ここはストレートにいこうかと考えにこりと笑顔を浮かべながらまた問い掛けた。
 それに対し少し戸惑う芽衣部長を予想していたがあまりにもさらりと答えてしまった。

「そうだよ?」
「え、ええっ?!折角のクリスマスなのに?!」
「うん」

 相変わらず即答な芽衣部長に反論するのは諦め、仕方無いと俯いた。
 けれどもう一つ疑問が生まれる。

「じゃあ芽衣部長のグループが優勝してたらどうなったんですか?」

 きょとん。
 きょととん。
 きょとととん。
 きょととととん。

 芽衣部長の目が真ん丸になったあと、数秒後にこおっと微笑んで軽くスルーされた。

「さあってと、りのといちゃいちゃする計画立てときなね!
 学校ってクリスマスイブの12時に鐘なるわよね?そんときクリスマスツリーの前でキスしなさい!」

 スルーされた上に公開キスしろと宣言されこの人頭おかしいんじゃないかと思った。
 けど、その計画は実行するつもりでいる。から、

「芽衣部長たち、協力頼んだ……」

 あまり頼りたくなかった芽衣部長に頼んだと言うのはぎこちない気もしたがまあいいかと立ち直り、ぼそりと呟くように言う。
 楽しいクリスマスになりそうだな。

   (次、クリスマス編入りまーす!)

 ジングルベール!
 れんたちはひと足先にクリスマスを迎えます!

 そしてねここのテンションモ上がりつつありますヽ(*´∀`)ノ

146:2011/10/26(水) 20:26:38 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
ねここ>>草食系男子は完全Mやw

ま、私はSの分類に入るけどww←関係ないやろw

肉食系男子はオラオラ系やしなw

苦労すんでw

147ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/27(木) 17:25:26 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

うあ、確かにMが多いかもね(´・ω・`)
でも中にはMじゃない人もいるかも。

ねここもよくSだと言われます、そんなことないのに(`・ω・´)!ryry
うそですSですorz


てゆかそろそろこの小説と関係ない内容になってきたから一応返レスはしとくけどできるだけ関係ない話しとか控えてね;
ごめんなさいm(_ _)m

148:2011/10/27(木) 17:29:16 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
ねここ>>やろw

ま、Sな女は社交的って言うか・・積極的って言うか・・。

とにかくエエ付き合いが出来る証拠やでw

うんw

そやなwチャット化しとるなw

じゃ、これで去るわw

バイ(p_-)

149ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/27(木) 17:47:08 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「雪だあ………!」

 ――――12月24日、クリスマスイブ。
 時刻はまだお昼時だというのに雪がちらほらとちらつき始めている。

「初雪だねー!」

 隣でにこりと無邪気で可愛らしい笑顔を浮かべるりの。
 そして僕はまだ昼だというのにクリスマスツリーの前での公開キスのことを考えてドキドキしてた。

「あーもう!ちょっとれん、れんくん!きて!!」

 芽衣部長に呼び出しが掛かりそんなにダメだったかと頭を抱えたあと、りのに待っててと呟いて芽衣部長の元へ走った。

「あのねえれんくん!せーっかくこのわたしがリア充を許可してあげてるってのにそれはないでしょ!
 てゆか何で部室前廊下から動こうとしないのよ!ほら、どっかでちゅープリコンテストとかあったよね?うろつくならそこらへんうろつけこの馬鹿っ!!」

 長い一方的なお説教にあの、その……と口を挟もうとするがそれは許されず、話しがおわった途端にポーイッと芽衣部長たちの控える部室から投げ出された。
 大体ちゅープリって何処で撮ってんだよ!と聞こうとしたが部室のドアは思いっ切りしめられ、結局とぼとぼとりのの元へ戻っていった。

「……ごめん、りの。待たせて………」

 さっきとは別人のようにボロッとした僕を見て、りのが苦笑しながら尋ねる。

「だ、だいじょーぶ?」
「あー、う、うん……」

 りのの心配そうな問い掛けに大丈夫と答えようとするが実はこれからのことを考えると大丈夫じゃない気がしてきて、自信なさげに頷いた。
 でもりのは僕の心を見抜いたかのようにむっと可愛らしく僕に告げる。

「あのね、りのはれんを困らせる為に付き合ってるんじゃないの!
 確かにりののことでいろいろ考えてくれてるのはうれしいけど、……そんなにうれしいことされてもりのうれしくてたまんなくなっちゃうから、今日は控えめでいい、よ……」

 後にいくにつれてりのの恥ずかしそうな声が聞こえて心臓がドックドクし始める。
 可愛いなコイツとか思いながらもにこにこと微笑んで言った。

「でも僕はりのに幸せになってほしいからさ!
 うれしくてたまんなくなるようなことなんて何回あってもいいだろうし、ね?」

 嗚呼神様、どうか一生この幸せな関係でいられるようにしてください。

 クリスマスイブだし神様も聞いてるかも、とか思いながら心の中でそっと願う。
 そしてそのあと、例のちゅープリの場所へ行こうとした。

 りのと僕の手が触れたり離れたり、でもまたくっついたりして焦れったい。
 そしてやっと指先が絡み合い手を繋いだ。

 これが所謂恋人繋ぎって奴か、結構恥ずかしいんだなあ。

   (芽衣「このっ、リア充め……!でも今日は我慢しなきゃ、このこのおっ……!」
   るい「…………はあ。」
   海「…………はあ。」

   ゆり「……わ、わたしたちもラブラブしたかった……」
   世瀬木「あとでこっそり抜け出そうか?」
   ゆり「あ、う……うん、ぜひ……」

   馬鹿な芽衣部長とそれに対し冷静に溜息を吐くるいと海。
   そして困り果てたゆりと世瀬木であった。)

150:2011/10/29(土) 17:04:41 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
一気に読んだ・・けど。

まだ分からない点が。。。

って言ってもパラパラ読みだが。。

いつかじっくり読むぞw

151ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/29(土) 17:13:59 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「ところでりの、ちゅープリって何?」

 ……………
 暫く沈黙が続く。

「え、えとね。その……き、キスしながらプリクラ撮る、ことかな……」

 りのもうろ覚えなのかぎこちない表情を浮かべて説明する。
 その説明のおかげというか説明のせいであまり知りたくなかったちゅープリとやらの行動を理解してしまった。

 つまりキスしているところを写真に撮るということだろう?
 オッケー、分かった。

「りの、やめようか!」

 繋いでいた手を思わずパッと放すと俯きながら叫ぶように言い放つ。
 驚いた顔で振り向くりのには申し訳ないけれど、ね。

「そ、の……僕まだキスしてるところを写真に撮られるのとかは嫌で……ごめん」

 何度も頭を下げて謝罪を述べる。
 けれどりのの顔には可愛らしい笑顔が浮かんでいた。

「いーよいーよ、れんが嫌なら撮らくていい!」

 優しさのこもった暖かい言葉。
 なのに可愛らしい笑みにはこんなにも冷たい寂しさが混じっていて、心から申し訳無いなと思った。

   (芽衣「れんくんの馬鹿、馬鹿馬鹿馬鹿ー!」
   海「おいおい……れん、ちゅープリ撮れよ……」
   ゆり「りのちゃん……寂しいだろうなあ…」
   世瀬木「俺とゆりは後で行こうか」
   るい「あら?ゆりと世瀬木くんは今日リア充禁止のはずよね……?」
   ゆり、世瀬木「う………」

   れんとりのを見守るいろいろ部の部員たち)

152ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/29(土) 17:22:12 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 一度放した手はもう戻らない、とは言うもので。
 さっき思わず放してしまったりのの右手はぽつんと何処か寂しげに見える。

 りのの右手を握っていた僕の左手も、何だか寂しくて切ないと感じている。

 まだ残ってる、じんわりとしたりのの手の暖かさが更に僕を寂しい気持ちにさせた。
 繋いだ手を放してしまったら、もう手に入らないような気がしてならない。

「……………あ、あのさりの。」

 何も用事なんてないけれどこの気まずい雰囲気が嫌で思わず声を掛ける。
 泣き虫なりのの表情は何故か明るく楽しそうなものだったけれど。

「なーに?」
「なんでも、ない……」

 寂しいと感じているのは僕だけ?
 切ないと感じているのは僕だけ?

 こんなに本気になってりのを愛しているのは僕だけ?

 ああ、ダメダメ。
 たまにこんな消極的な考えになってしまう。

 でも僕もそれほどりのを愛せるようになったかと、大人への成長に少し嬉しくなり微笑む。
 するとりのがそっと、僕の左手に触れてきた。

「その、手繋ぎたい、です………」

 強気だけと寂しがりやで泣き虫なりのがこんなに勇気を出して言ってくれた言葉。
 それにすごく嬉しく感じて、大きく頷くとぎゅっとりのの右手を握った。

「僕も繋ぎたいなって思ってた!」

 無事メリークリスマスを迎えられそうです。

153ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/30(日) 16:53:46 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

うわわ、ごめんね!
見逃してた><

ありがとー、
まあじっくり読めばわかると思うよノ

154:2011/10/30(日) 21:29:42 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
ねここ>>見逃してしまって結構です。

にゃはw←

じっくり読んだ。←一応だけど・・。

何かエエ展開やな・・って関心してたw

155ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/01(火) 16:29:36 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

大切なコメントを見逃したままにするわけないじゃないか(`・ω・´)

その良い展開がいつ終わるかねryry
嘘です、この先はよく考えてない;
パソコンと睨めっこして必死に考えてますノ

156:2011/11/01(火) 16:35:35 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
ねここ>>あれ?下書きとかしないの?

私の場合・・ノートに結構書き込んでいる。

めっちゃネタバレ有りやけどwww

そかそかww(p_-)

それは良かったw

157ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/01(火) 16:49:49 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside/クリスマス編)

「(もう日が沈んできてる……)」

 廊下の窓から見える外は雪が積もり、暗くなってきた。
 そして真っ白い校庭に輝くクリスマスツリー

「……12時って夜のだよね?」

 ふと、思い浮かんだ疑問をりのに尋ねる。
 「12時にクリスマスツリーの前でキスをする」と芽衣部長は言っていたけれど……

「……午前の、正午じゃない方の、です…」

 りのに何の話しのことかを説明しようとすると、俯くりのがぽそりと告げた。
 りのもキスを楽しみにしていたようで、少し嬉しくなる。

「………キス、しようね」

 にこりと微笑むと、りのも顔を上げて微笑んでくれた。
 そして突然、頬に暖かく柔らかいものがあたる。

「………クリスマスプレゼントのおまけ、」

 プレゼントの箱とともに渡されたキス。
 背伸びをするりのが可愛くて、一気に暑くなってくる。

「ふ、冬なのに暑いね……」
「そ、だね……」

 二人顔を真っ赤にする、バカップルのクリスマスはまだまだ続きそうです。

   (芽衣「こんのバカップルめ!!爆発しろっっ!!!クリスマスとともに爆発してしまえ!!!!!」
   ゆり「め、芽衣ちゃん!落ち着いて!」
   るい「芽衣!落ち着きなさい!!」
   海「芽衣、早まるな!!!」

   世瀬木「あほらし………」

   芽衣の暴走を必死に止める部員とアホらしいと見つめる三年男子一名)

158:2011/11/01(火) 16:52:05 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
何かロマンチックな展開やわぁ・・(*^_^*)

こんな展開好きだぜぃ(p_-)

159ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/01(火) 16:52:42 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

ねここ下書きとかあんましないタイプなんだよね。
でも、頭の中でアニメみたいに想像してるからそれをそのまんま言葉にしてる、かなw

パソコンに向かわないと良いっていうかまだましな文章が書けないんだよね。
ノートだと落書きが始まるし適当に書きすぎるww

160ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/01(火) 16:53:29 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

再びコメントありがと!
ねここの頭がロマンチックな頭ですから←
(別に妄想ばっかしてるわけじゃないよ!←)

161ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/01(火) 16:56:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

 ▼嬉しいお知らせ!

 なんと、今確認してみたらゆうぐれカフェのレス数を軽々しく超えているではないかヽ(*´∀`)ノ
 ねこのあしあとはイベントだらけで本題という本題に入っていないような気もする。

 最終的にれんに手を差し伸べた人は誰かを書かなきゃいけないのですがクリスマス編おわってからかなあ^^;

 これからもがんばりますね!

162:2011/11/01(火) 16:57:08 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
ねここ>>私は結構妄想してるほうw

アニメで好きなキャラを妄想中です←殴

そうなんやw下書きなしだとどっか絶対間違えるからさ。

ま・・下書きって言っても細かい文章やセリフを入れるだけやけど・・。

ま、この調子で頑張れ!!

163ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/01(火) 17:29:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside/クリスマス編)

 23時55分、クリスマスツリーにて

 雪がだんだん強くなって銀色世界になった頃。
 僕とりのは冷えた手をお互い暖めるように絡める。

「永遠の愛を誓います」

 ふいに僕が呟いた言葉は結婚式の誓いの言葉のようだった。
 そしてりのも僕につづけて誓う。

「りのも、永遠の愛を誓います」

 11時59分、10秒
 30秒……
 50秒………



 12時00分00秒

「「メリークリスマス」」

 僕の唇とりのの唇が重なる
 そして街いっぱいにベルの音が鳴り響いた

 まるで僕たちを祝福するかのように

   (.。.:*・゚Merry-X'mas:*・゚。:.*)

164ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/01(火) 17:32:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

ロマンチックでいっぱいなところに訂正を……(´;ω;`)

>>163の、23時55分は11時55分に変換しといてください;
意味は同じなのでどちらでも良いのですかなんとなく。

芽衣は今頃爆発しろと叫びまくっているだろうなと思う。

165ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/01(火) 17:42:07 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   <クリスマス編おまけ>

   (ねこのあしあと番外編/クリスマス後日談、れんの日記)

 12月24、25日 ○曜日

 今日はりのと一緒に学校でクリスマスを祝った
 24日から25日への変わり目の瞬間キスした
 すごく嬉しくて幸せな気持ちでいっぱいだったけど、どこからか「爆発しろー!!!!!」と聞こえてきた
 あれは一体誰の声だったのだろうか
 聞いたことのあるような、ないような……

   (ねこのあしあと番外編/芽衣後日談、日記)

 12月24、25日 ○曜日

 きょうはくりすますがありました
 きぶんはさいあくでした
 れんくんとりのにくりすますにりあじゅうさせてやるよけんなんてあげなきゃよかった

 ばくはつしろばくはつしろばくはつしろ
 りあじゅうばくはつしろ
 くりすますとともにとんでけばくはつしろこのやろう

 にじゅうよんにちとにじゅうごにちのさかいめにれんくんとりのはきすしてるだろうな
 だからばくはつしろーとさけんでやりました

 るいによなかにきんじょめいわくだとおこられました
 るいはどうせわたしのきもちなんてわからないんだ
 
 ゆりはおちついてよってわたしをとめてきました
 りあじゅうになにがわかる

 かいははやまるなとかいってきました
 しつれんしたかっこわるいやつがくちだしするな

 せせらぎくんがあほらしいといっていました
 りあじゅうめ
 それにあほらしくてもいいんだりあじゅうばくはつしろ

 みんなばくはつしろ

 ―― ―

 うああああああああああっ!!!!((ry
 書きたくて書きました、ごめんなさい!

 芽衣の日記が平仮名だらけなのはやる気がなかったからですねw
 ばくはつワードが多いですが気にしないで!

166:2011/11/01(火) 17:49:01 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
おお!!!更新されとるやんかw

日記編っすか?

これは・・・。

167ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/02(水) 15:17:02 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

おまけみたいなものだよ(`・ω・´)
番外編w

168:2011/11/02(水) 15:35:30 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
ねここ>>そかそかw

めっちゃ更新するのを楽しみにしてんぜw

169ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/02(水) 15:42:59 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside/クリスマス後日常編)

「今日転入生来るんだってー!」
「え、馬路で?」

 クリスマスが終わりカップルが突然増え出すこの時期、変なタイミングで転入生が来るらしく正直驚いている。
 かなり騒ぎになっていたのに僕はりのに言われてやっと気づき、情報力ないな僕と少し反省する中、一人見覚えのある少女が入ってきた。

「芽衣部長!」

 何故芽衣部長が1−Aの教室に?と疑問を抱く。
 とにかく自分の席から立ち上がるとりのと一緒に芽衣部長の元へ駆け寄った。

「れんくんとりのちゃんに嬉しいお知らせだよ!
 あのね、このクラスにくる転入生、いろいろ部に入るんだって!」

「「え………」」

 突然寒気がしたのは気のせいかな。
 嫌な予感がする、何かが起こるような感じが。

「………あの、名前とか知らないんですか?」

 芽衣部長にそう尋ねると、さっぱりとした顔で頷いた。

「うん、知らない」

 ……………
 暫く沈黙が続く。

 そしてやっと芽衣部長が口を開いた。

「ま、そういうことだから!じゃねー!」

 明るく1−Aを去っていく芽衣部長。
 この人はどこまで能天気なんだろうと感じた。

「……転入生、か」

     ×

「転入生を紹介しまーっす!」

 このクラスの担任はこんなにも馬鹿だったかと悲しく思う中、何故か心の中がざわめいているような気がした。
 そしてじっとクラスのドアを見つめると、そこから入ってきたのは、

「舞衣です、よろしくお願いします」
「ま、い………?」

 そう、幼馴染で僕の一番の親友である舞衣だった。
 実際会ったのは何ヶ月か前だとしてもその日からメールはかなりしてる。

 それも舞衣からの一方的なメールばかり。
 「やっぱ彼女になりたい」とか「りのなんか嫌い別れろ」……とか。

「れん………会いたかったわ」
「…………………僕は会いたくなかった」

 舞衣に声を掛けられると無視しようかと悩むがぼそりと返事をした。
 それが舞衣を挑発させる行為になるとは思わなくてね。

「……わたしもねえ、今日からいろいろ部の仲間なの。
 仲良くして、ね?」
「い、」

「ダメッッ!!!!!」

 仲良くしてと言われ嫌だと返事をしようと思った瞬間、りのの声が教室中に響いた。
 そして強気な態度でキッパリと告げる。

「れんはりのと付き合ってて、お互いちゃんと好きって気持ちがこめられてて……
 それを引き裂いたりしないで!

 舞衣ちゃんはただ幸せになりたいだけなんでしょ?
 幸せは人のをとるものじゃないって前れんが言ってたよ、」

 何処かで聞いたことのあるような台詞……
 そうか、それは舞衣に言っても通用する、舞衣も同じような行動をしようとしているんだ、あのときの芽衣部長と。

「……他人の幸せ、ねえ………正直そんなのどうでもいいわ。
 わたしはね?れんが欲しいの、他の人じゃダメ。
 ねえ、これって恋愛感情よね……?
 いくられんとりのが付き合っていたとしても、それを引き裂く引き裂かないはわたしの自由じゃないかしら?」

 舞衣はかなり強くなってる。
 言葉だけじゃもう負けないようだ。

 でも、負けじとりのも言い返した。

「れんとりのが別れたら悲しむ人も少なからずいるんだよ……なのに無責任に別れるなんてできないよ!
 それにね、好きって気持ちがお互いあるなら他にどんな理由があっても別れる必要はないんだって。
 でも逆に考えて、どっちか片方に好きって気持ちがなかったら?それは別れた方はいいと思う」

「でも、」

 舞衣が言い返そうとした、そのとき。
 僕が席から立ち上がり、舞衣ににこりと作り笑顔を浮かべた。

「ねえ、僕等って友達でしょ?」

 舞衣にとって凄く残酷な言葉だったと思う。
 けど、こう言わなきゃ止められないとわかっていた。

 ……ごめんね、舞衣。
 僕には愛すべき人がいる。


 永遠の愛を誓った、ね。

   (芽衣「ふんふーん(鼻歌)」

    新入部員が舞衣だと知らないのんきな芽衣)

170:2011/11/02(水) 15:46:45 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
舞衣の登場か!!?

これはヤバイで・・;;

171ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/02(水) 16:14:43 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

舞衣登場させなきゃ悪役がいないんだよおお(´;ω;`)
……うん、急展開ですね、w

172ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/02(水) 16:31:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside/急展開※狂ってます、ちょっとだけ。)

 ――――放課後、1−Aの教室

 僕とりのと舞衣だけが部活に行かないで残っていた。
 時刻は午後4時20分、部活まであと10分ある。

「………りの、行こう」
「うん……」

 りのの手を強引に引くとりのも頷きながらついてくる。
 勿論、今日からいろいろ部に入る舞衣も……

「ねえれん、いろいろ部の部室ってどこ?教えてくれなきゃわたし分からないわ」

 くすりと意地悪な笑みを浮かべながら、舞衣が僕の肩に触れる。
 嫌だと心の中で吐き捨てると、無視してりのと部室へ向かった。

「………逃げるものほど、遠い存在のものほど手に入れたくなるものなのよ?れん……」

     ×

 午後4時30分、部室にて

「嫌だ!新入部員なんていらない!!!」

 新入部員が来ると聞いて楽しそうに微笑む僕とりの以外の部員。
 何も知らないくせに、とついつい怒鳴ってしまった。

「……はあ?れんどうしたんだよ」
「だって新入部員は舞衣なんだってば!!!」

 海に頭可笑しいのか?と問い掛けるような様子で突っ込まれた為本当のことを大声で言った。
 最初は僕を疑った皆。けど、部室のドアが開いた瞬間、それが本当なんだと更に実感した。

「こんにちは!今日からいろいろ部に入る舞衣です、よろしくね」

 まず最初に口を開いたのは舞衣だった。
 そして黙り込む部員たちを守るように世瀬木が言い放つ。

「俺たちはまだお前を仲間と認めていない」

 こくこくと頷く部員全員。
 それに対して舞衣はにこりと微笑んで言い返す。

「ふうん…残念だなっ!」

 無邪気な笑みだった。それまではね、
 けど次の瞬間、それは不敵な気味の悪い笑みに変わった。

「………まあいいわ、れんはわたしの親友だし……
 仲良くしましょ?れん、」
「っ………やだ」

 舞衣が僕の傍に歩みよって肩に触れてきた。
 触れられたところがカタカタと小さく震える。

「……親友っていうのはとても仲の良い友達同士のことを言うのよ?
 わたしはれんが大好き。勿論れんも、わたしが大好きでしょう?」

 嫌いなんて言えない。
 それに親友になるって決めてた。前はね。

 今は違うんだ、
 舞衣を親友となんか思ってないのにっ…!

「……ねえれん、
 わたしのこと、好きなの?嫌いなの?」

 黙り込む僕にずいっと顔を近づけてキスする直前まできた。
 勿論嫌いと答えたらキスされるだろう。ここは嘘でもいいから好きというしかない。

「……っす、き」

 声が震えた。
 嘘のことなんて、言いたくなかった。

「そう、ならキスしても構わないのね」
「え?……や、それは」

「好きなんでしょう?わたしのこと」

 ああ、ダメだ。
 舞衣はもう完全に狂ってる。

   (芽衣「舞衣がいる?ん?幻覚?違う違う。ってか舞衣ってこんな子だったっけ?ん?会ったのっていつだっけ?先月?もっと前か?ん?」

   混乱状態の芽衣)

173:2011/11/02(水) 16:38:15 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
芽衣〜!!!!

部長なんやからしっかりしろ!!!

幻覚ちゃうでw現実やw

悪役かww

困るなw

一番KYなヤツが入って来ると・・厄介やw←スルーしてくれw

174ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/03(木) 22:50:35 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

芽衣よりれんのがしっかりしてるよw
れんはまともだけど芽衣は…正常じゃないです(`・ω・´)(((

175ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/05(土) 16:08:19 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「ダメだよ舞衣ちゃん、そんな無理矢理な恋しちゃ」

 こんなにシリアスな状況だというのに一人にこにこしている人
 不思議に思いくるりと声の主のほうを向くと、ゆりの姿があった

「折角舞衣ちゃんかわいーのに、台無しだよ?
 てゆーか選びたい放題じゃん、舞衣ちゃんなんか」

 ゆりの言葉に、舞衣の余裕な表情が強ばってきた
 きっとゆりを睨みつけ反抗する

「何よっ……アンタは好きな人と両思いだし邪魔されてないからそんなこと言えるのよ!」

 ゆりの恋愛講座的なものは本当に凄いと思う
 ただ自分の恋愛に関して不器用なんだけど

「わかるよ、舞衣ちゃんの気持ち。
 大好きでたまらないのに自分のほうを向いてくれなくて、でも諦められないんだよね。
 邪魔しないでとかそういうことも思っちゃうよね、でも

 大好きな人の幸せそうな笑顔見たらどうでもよくならない?」

 ゆりの言葉はかなりの説得力があった
 そしてそれは僕にも当てはまることで、僕だって何か悩みがあってもりのの笑顔を見るとどうでもよくなるから

「………れん、の…幸せそうな顔……
 わたし、自分のことばっかり考えてれんが困ってるのも気づけなかった」

 舞衣の表情が緩くなって優しい笑顔が灯る
 そして今まで見た中でいちばん綺麗で明るい表情で告げた

「でもね、ゆりちゃんに言われてわかったよ。
 いちばん大切なのはれんの気持ち、だから……れんがわたしを好きになってくれる日まで待ってる!」

 舞衣との問題は解決、かな
 よかった、

   (芽衣「青春だねえ!」
   海「………ゆり」
   るい「あら?海はまたゆりに惚れちゃったかしら?」
   海「ば、馬鹿!違うっていうとうそになるけど馬鹿!」
   るい「先輩に馬鹿なんて言っていいのかなー?」
   海「ご、ごめんなさ、い……」

   れん「平和だなー」)

176:2011/11/05(土) 16:21:23 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
ねここ>>異常やなw

見た目からwww

更新楽しみにしとくw

177ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/06(日) 14:48:45 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside/あけましておめでとう!)

「れーんくーんっ、あけおめことよろーっ!……といってもあと何ヶ月かでお別れだけどね!」

 なんだかなあ、
 時が過ぎるのは早いものでもう新年を迎え芽衣部長の言葉どおり三年はもう時期引退することになっている

「あけましておめでとうございます、芽衣部長」

 最後くらい優しくしてやるかと思い寂しそうな芽衣部長に対し微笑んでやった
 学校は休みだというのに新年早々いろいろ部の部室に集まらせるのはどうかと思うけどね

「あ、れんくんもきたー!
 あけましておめでとう、今年もよろしくね!」

 部室内でにこりと微笑み雰囲気を一気に和ませたのはゆり
 今年三年になるからか少し大人っぽくなったか?と軽く疑問符を浮かべ挨拶を交わした

「あけましておめでとう、」

 そして次、新年早々会いたくないがぽつりと呟く

「あけおめ、世瀬木」

 案外優しく挨拶を返すのかと思いきやふいっと無視されプツンと僕の中の何かの糸が切れた
 そしてにこにこと作り笑顔を浮かべると毒を吐く

「世瀬木とあと数ヶ月で会わなくなると思うと嬉しいよ、今年は良い年になりそうでね」
「……本当は寂しいんじゃねえのか?餓鬼」

 認めたくないけど口では世瀬木に勝てないようです
 まあ、恋愛では勝ったけどね

 次、今年も相変わらず馬鹿な海

「れんくーん、あけおめことよろー!」
「はいはいよろしくねー」

 適当な返事を返すと海がオーバーにがっかりした様子を見せつけてくる
 うぜえと思いながら振り向くとそこにはるいさんが、

「あけましておめでとう、あと数ヶ月だけど…今年もよろしくね、れんくん」

 るいさんも何だかんだいって癒やし系だよなあ、
 相変わらず大人びた雰囲気のるいさんにペコリと軽くお辞儀をすると挨拶を交わす

「あ、あけましておめでとうございます!今年っていうか残り数ヶ月、よろしくおねがいします!」

 そして次は、

「よ、舞衣!あけおめことよろー」

 無邪気な雰囲気で微笑む舞衣
 軽く挨拶をすると、嬉しそうに笑った

「あけおめ、れん!今年もよろしくねー」


 そしてそして、やっと最後の一人

「あけましておめでとう、りの」
「ん、あけましておめでと!今年もよろしくね、」

 新年を迎えてまた一段と可愛くなったなとは恥ずかしくて言えなくて
 ただただ頬が赤く染まりつつあるのを隠すことしかできなかった


「えーっとお、良い雰囲気のとこ悪いけど説明させてもらうよ。

 今日新年早々此処に集まったのは他でもない!
 初夢を語れ!大会をやるからでーす!あと冬に相応しい遊びとか、エトセトラ(笑)」

 芽衣部長が何故エトセトラといったのかも、ましてや何故(笑)をつけたのかはわからない
 けれどまあ今月いっぱい我侭聞いてやるか、とか思ったり、思わなかったり、エトセトラ(笑)

 とにかく今年もがんばろう!

   (つづく)

 あとがき

 行き成りハッピーニューイヤー!
 今回の見どころはエトセトラ(笑)ですry

 そこで豆知識(いらないけど)
 etc...ってたまに書いてあるのはエトセトラの略なんだよということ!

 うわあ、知ってるしコイツ馬鹿じゃねえの?とかそういうことは心の中で呟いてください。


 ねこのあしあともラストスパートを迎えそうな、でもそんなことはなかったりあったりエンドレス(笑)
 ……エトセトラの次はエンドレスっていうね←

178ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/06(日) 16:12:19 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「はいはーい、じゃあまずわたしから!
 わたしはねえ、お餅いっぱい食べる夢見たよ!あれはおいしかったなあ〜」

 勝手に呼び出しといて勝手に企画考えて勝手に語り出す芽衣部長
 お餅いっぱい食べるとか芽衣部長らしいな、と苦笑を浮かべるとまたもや勝手に話しを進めていった

「次、ゆりは?どんな夢見た?!」
「ごめんね、覚えてな「うそつき、どーせ世瀬木くんとラブラブした夢でも見たんだ」

 無邪気な芽衣部長の表情が一気に曇った
 けれどゆりの真っ赤な顔を見ると世瀬木とラブラブした夢を見たのは本当らしい

「……ふーんだ、次。海、」
「僕は世瀬木を倒してゆりとラブラブになった夢を見たよ!」

 妄想大爆発の海の夢に正直引いた
 けどまあ幸せそうで何よりだ

「へー、海も結構夢見がちね!次っ、るい!」

 段々楽しくなってきたのか芽衣部長がにこにこと微笑み出した
 そしてるいが相変わらず落ち着いて語る

「わたしは愛猫が喋れるようになった夢を見たわ」

 おお、ファンタジー系だ
 その愛猫が何て喋ったのか気になるけれど芽衣部長が強制的に次に進めたため世瀬木が語った

「ゆりと同じく」

 さ、さらりと何ラブいこといってんだコイツ。
 ムカツクと思いつつも幸せそうなゆりの顔を見てまあいいかと思った。

「次は舞衣っ!」
「舞衣はれんと付き合うことになった夢かな、やっぱり!」

 ああ、うん。
 そうですかとしか言いようがない夢を見たな。

「次、りの!」

「りの、は……れんと別れる夢見ちゃって、……だかられん、別れないでね!」
「し、新年早々不吉な夢を見たようだけど僕はりのと別れるつもりないから、」

 りのの夢に対しドンマイと軽く呟きながら励ました
 そして芽衣部長が笑顔でさらりと不吉なことを言うと僕に語らせる

「あー、りのに関しては正夢にならないことを祈ったり祈わなかったり祈ってあげてもよかったりエンドレス(笑)
 で、れんくんは?どんな夢見た?」

「いやだからエンドレスとかエトセトラとか(笑)とか何なんだよお前、」
「いーから夢語る」


 え、まさかの強制ですか
 嫌そうな表情を浮かべるけどちょっと意味深な夢だったから協力してもらおうと思って語った

「あの、ねこのあしあとを追い掛ける夢でさ……僕、昔誰か女の子とねこのあしあと追い掛けて、その女の子を探してるんだけど、」

   (芽衣「……意味深ねー」
   るい「芽衣、意味深の読み方わかってる?」
   芽衣「え?いみふか、じゃないの?」
   るい「いみしん、よ?」
   芽衣「ほえっ!」)

出て来ちゃったよエンドレス(笑)ww
これからも出てくるかもしれない、えへへ!

179:2011/11/06(日) 16:29:36 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
エンドレスってこれじゃね?→etc

まさか小説にetcが出てくるとはな・・;;

180ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/06(日) 16:59:20 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

ねここはetcはエトセトラかと思ってたんだけど(´・ω・`)
てゆか調べてみてもエトセトラって出てくる、

芽衣部長の趣味というか口癖というかw
とにかく(笑)をつけるのが芽衣部長流(`・ω・´)

181:2011/11/06(日) 17:00:24 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
ねここ>>etcは便利さw

口癖だと!?\(゜ロ\)(/ロ゜)/

あんなもんが・・・。

うーん・・(-_-;)

考えられん(-_-;)(-_-;)

182ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/06(日) 17:33:38 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「……でさ、その女の子が僕にブレスレットを渡してきたんだよ。高校生になったら取りにきてって言って」

 どうせ高校生になるまでに無くすだろうと思いつづけて、でもずっと持っていたブレスレット
 するとそれを興味深そうに芽衣部長が見つめた

「ふうん……ねえ、その女の子れんくんに恋しちゃったんじゃない?だからりのか舞衣、とか」

 芽衣部長も心当たりはないようでじっとブレスレットを見つめたまま予想する
 一応確認してみようと思い、僕はりのと舞衣に尋ねた

「このブレスレットとか、ねこのあしあとに心当たりない?」
「ごめんね、ない、っぽい……」

 ふるふると左右に首を振るりの
 それに対し舞衣は、うーんと首を捻って答えた

「なあんか見たことあるんだよなあ、そのブレスレット…」

 これで長年悩みつづけていた女の子がわかるかもしれない
 そう思った瞬間ちょっとうれしくなって思い出せ思い出せと念じる

 そのとき、舞衣が急に声をあげた

「あっ!!!思い出した!!!」

 え、まさかまさかの?
 本当に?

「それ、りのの携帯についてたヤツだ!」

 は?
 りの、の?

 不思議に思いりのの携帯を見ると、

「本当だ………」

 え?じゃあ女の子ってのはりののこと?
 で、でも、りの本人が違うって、

「こ、これはるいちゃんからもらっ「言わないで!」

 え、此処でるいさん?
 きょとんとした表情でるいさんを見ると、突然部室を飛び出してしまった

「なありの、その話しもっと詳しく!」
「え、でもるいちゃんが言うなって……」
「いいから!……ていうかさっきブレスレットのこと知らないかってりのに聞いたとき、何で知らないって言ったの?」

 じっと真剣な表情でりのを見つめた
 するとりのが俯きながら答える

「だって、るいちゃんのこと言ったられんはるいちゃんが好きになっちゃうかもって不安だったんだもん……」

 りのの気持ちがわかるようなわからないような気がしてちょっと驚いた
 けどできるだけりのを安心させるようにと抱きしめて告げる

「僕は何があってもりのをずっと好きでいるから。だから話して?」

   (つづく)

183ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/07(月) 11:29:13 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「クリスマスが終わってからるいちゃんと会ったの。そのときに、るいちゃんがわたしにはもう必要ないものだからりのにあげるって渡してくれたもので、」

 まだ少し不安なのかきゅ、と両手で携帯を握り締めて話すりの
 けれどりのも何故ブレスレットを渡されたかはわからないらしく、そのときはただ疑問符を浮かべることしかできなかったらしい

「そっか……でも何でクリスマス後なんだろう」

 別にクリスマスの前でもよかったんじゃ、と疑問を抱く
 すると芽衣部長がふふんと自慢気に微笑み答えた

「クリスマスのときれんくんとりのは永遠の愛を誓ったんでしょ?だからだよ、」

 きょとん
 僕とりのと舞衣とゆりと海が一斉に目をぱちくりさせた
 世瀬木は理解していたようだけど

「………つまりは?」

 僕たちにでもわかるように説明してくれと言わんばかりに芽衣部長に尋ねた
 そして芽衣部長が理解力ねえなあと呟きながら説明する

「だーかーらっ!るいがもし永遠の愛を誓わないうちにりのにブレスレットあげてたら?れんくんとりのは別れるかもしれない。でもるいはれんと将来結婚するであろう人にブレスレットを渡したかったんだかられんくんと付き合ってないりのがブレスレット持ってても意味ないじゃない!永遠の愛を誓った二人ならもう別れないと思ってブレスレットをあげたんだとおもうよ?」

 理解しがたい……
 けど、るいさんの大親友である芽衣部長が言うならそれは正しいだろうと思い頷いた

 確認したいのはるいさんが本当にねこのあしあとを追い掛けた女の子なのか
 それだけなのだけれど……僕自身何故だかわからないが、今このタイミングで聞くのはやめようと思った

「………冬休み明けにでも聞くかな」

 ぽつりとそう呟くと、芽衣部長がまた勝手に事を進めていった

「さ!るいは後でわたしが何とかしとくから次のコーナーいくよ!
 冬に相応しい遊びとか、エトセトラ(笑)でーす!」

「だからエトセトラとか(笑)とかなんなんだよむぐ、」
「れんくん?何か文句あるかな?」

 ツッコミをいれると怒られる僕って一体、
 ははは…、と苦笑するとなんでもないですとぶんぶん首を振った


 楽しいようで楽しくないような、でもやっぱ楽しくて、エンドレス(笑)な恐怖のお正月はまだまだつづくようです

   (芽衣「あー、あー、れんんんんんんん、りのののののののののの、るいいいいいいいいいい、海いいいいいいい、世瀬木いいいいいいい、舞衣いいいいいいいい、ゆりいいいいいいいい、芽衣いいいいいいいいい……」
   れん「えちょ、何?!」
   芽衣「え?発生(ぁ/誤字)練習(笑)」
   れん「いやいや人の名前で練習すんなよ、つうか発生練習てwww」
   芽衣「発声練習っていったよね?」
   れん「え、発生練習って、」
   芽衣「発声練習!」
   れん「……いやどちらにせよ人の名前で練習はどうかと、」
   芽衣「なにかいったかな?」
   れん「………何も、」
   芽衣「よろしい」)

184ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/09(水) 18:54:49 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   <息抜き一言←>

 うあ、しあんいろに集中しすぎてました;
 ということで下がってきたねこのあしあとですが、

 いざ投稿!となるとネタが思い浮かばなくなってきたので^^;
 少し息抜きとかしてみたり。


 まさかまさかのれんとるいさん編ですが……
 これはねここも吃驚です、れんとるいさんて合わないよねww

 いやでも新しい組み合わせ、気に入っていただけたでしょうか?
 
 ここからちょいとネタバレ!





 今れん×りの、ゆり×世瀬木で、るいはストーリーに大きく関わるから内緒で、海はまだゆりが好きで、舞衣はれんが好きで芽衣部長はもう吹っ切れたのかな?ww

 とにかく!これからも楽しみにしていてください^^

185:2011/11/09(水) 19:29:48 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
吹っ切れただと!?

芽衣しっかりせぇよ!!?

186ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/11(金) 19:15:29 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

まあ芽衣は新しい恋を探すよきっと。
……………大学で←

187:2011/11/11(金) 22:01:13 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
ねここ>>そっかw←納得すんなw

てか、何で大学??

188ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/12(土) 16:23:53 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

いやいやこんなんで理解してくれる燐が好きだよ!←
芽衣部長は年上の人を探す為に大学で恋をすることにしました(`・ω・´)←

189:2011/11/12(土) 16:33:59 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
ねここ>>まさかの年上が好きなんか!?\(゜ロ\)(/ロ゜)/

私は絶対年下!!ww

だって初恋は去年なんサww←殴

で、今、好きな人は1個下w

でも告れない・・。

それは超次元の人間だからさw

おお!!!

何が「好きだよ!」って言っちゃってるんだ!!?

私が男やったら完全に告白だぞこれww←

190ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/14(月) 15:05:46 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

芽衣部長はどっちでもいいんじゃないかしら←
ねここは絶対同い年か年上で(キリ)

こーくーれーよーryry

いや大丈夫燐は女だから←え

191:2011/11/14(月) 16:02:30 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
ねここ>>年上かw

私は絶対年下なんサw

年下だといじめがいがあるw←Sだろぉぉぉww

誰に告るねんw←\(゜ロ\)(/ロ゜)/

告りたいけど・・相手が超次元の人間と言う・・。

いやこの場合、2次元だなw

アニメだからなw←黙

192ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/14(月) 17:29:58 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside/メインキャラしかいなかったねこのあしあとですがサブキャラ登場ですよ!)

「はいはーい、わたし雪合戦やりたーい!」

 冬でも元気な芽衣部長は残念ながら寒そうに雪が積もる校庭を指差し大声で言う
 嫌だと頭の中で連呼するけれど逆らえないとは理解しているので皆渋々と部室を出ていった

     ×

「んじゃ、チーム発表ね!第一回戦はわたし、れんくん、りの、舞衣チームと世瀬木くん、ゆり、海……って、人数合わないな」

 雪が降り積もり凍え死にそうだ。

 心の中はその言葉でいっぱいで、なのに校庭に出てきては絶対に今考えたであろうチームが発表される
 人数が合わないと僕的に嬉しいことだけれど頭を悩ませる芽衣部長
 そんなところに、ある一人の双子さんらしき人たちが現れた

「雪合戦ですか?」
「俺たちも混ぜてくださいよ、」

 雪が降っているっていうのにその影響か茶髪の髪がより一層輝かしく見える奴ら
 にこりと微笑む君たちの輝きがある意味微笑ましいよ

「申し遅れました!わたしっ、リコっていいます!」
「俺はロアっていいます」

 どうやら見た目と第一印象的に、
 リコっていう女の子のほうは明るくでも程良い優しさがありそうな子
 ロアっていう男の子は結構しっかりものかと思いきやふざけたりする子、だ

「おおー!人数合わせのお二人さんさんきゅう!じゃ、世瀬木くんチームに二人……ってえぇええぇええぇぇえぇ?!」

 急に叫び出す芽衣部長
 リコは耳を塞ぎロアは苦笑を浮かべた

「いやいやいや二人世瀬木くんチームに入ったらこっち不利だろうがこんにゃろおおおおっ!!!!!
 ちょっとこっちの勝利をおさめるためにやってんだからしっかりしろよ!!!!!!!!!!!!」

「え?!いやお前こそしっかりしろよ、」

 素早く芽衣部長に突っ込むと睨まれた、こえー。
 と、そこでロアが苦笑を浮かべたまま話す

「だから部長さん、俺は審判やりますよ
 公平な判断をするのに部長さんが審査したらかなり不公平になりそうですし、」

「……………なら、いい。
 わたしがやるとふこーへーになりそうってのはきにいらないけど」

 拗ねたのかぼそりと話す芽衣部長
 部長に口で勝つ人を初めて見た僕等はかなり驚いていた


 これはまた不思議な奴らが現れたものだ

   (リコ「えとえとっ、サブキャラとしてメインの皆さんがより一層輝かしく華やかに見られるようにご協力させていただきますっ、リコと申します!」
   ロア「メインの方々の特に部長さんが起こす反乱を少しでも抑えるつもりでいるサブのロアです、よろしくね」
   リコ「わたしたち、双子なんですよ!ロアはわたしのおにーちゃんっ!」
   ロア「リコは妹です、」

   Q、双子愛とかありますか?(○○県Nさんからの質問)

   リコ「えええっ、ない、ですよ〜」
   ロア「いやでも案外俺がリコを好きとか」
   リコ「冗談でしょ?」
   ロア「勿論、」
   リコ「ううっ、それはそれで傷つくよ〜」

   A、多分ないと思うよ!

   リコ「あわわ……サブキャラの分際でこんなに話してしまいました…ごめんなさい!」
   ロア「リコは何でも気使いすぎなんだよ」
   リコ「そ、そっかな……まあいいや!それでは、本編でもちょこっとずつですが登場させていただきます!」
   ロア「お楽しみにね、」)


 あとがき

 サブキャラ登場だよ!
 リコちゃんもロアくんもねここの好み全開キャラ(笑)

 因みにQ&Aのところに(○○県Nさんからの質問)と書いてありましたがNさんとは誰だかわかりましたか?

193ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/14(月) 17:53:10 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

まだ年下好きになったことないなあ、!
出た、S燐←

よし、超次元でも二次元でもいいから今思いを込めて叫ぶんだ!
「好きだー」って!←

194:2011/11/14(月) 17:58:23 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
ねここ>>ww

二次元はな・・エエでw

行ってみたいけどなw

195ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/17(木) 13:18:43 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside/雪合戦だよ!)

「じゃ……始め!」

 ロアの声と共に始まった恐怖の雪合戦
 あんな冷たい雪が体に、況してや顔面になんて当たったら流石に凍え死ぬだろう

「はっはっはっ、余所見してると当てちゃうよ!」

 芽衣部長の至極楽しそうに輝く瞳を見て苦笑を浮かべる

 因みにルール的には、一度当たったら抜けなければならないらしい
 当たったかどうかは審判であるロアが判断することになっている

「きゃっ、!」

 リコの小さな悲鳴に皆が動きを止めた
 当たったか当たってないか、それが気になるのであろう

「いてえっ!!!」

 皆が余所見している間に海を狙って雪玉を投げた
 見事に顔面に命中、自分で言うのもあれだけどナイスコントロールだな

「リコ、海脱落!」

 ロア審判の判定は海だけ
 リコは芽衣部長の雪玉が足首に当たったらしく冷たさに泣いている

「……せ、折角仲間に入れていただけたのに…お役に立てなくてすみません、ぐす」

 泣き始めるリコを見て芽衣部長は罪悪感どころかニヤリと不敵な笑みを浮かべていた
 そして海は気絶、すまん悪気はなかったんだ。けど謝らない

「……ようし、こっちかなり有利よ!いーい?とにかく投げるのよ!!!」

 芽衣部長の掛け声と共に雪合戦が再開される
 すると相手チームも本気を出したのか世瀬木が不敵に微笑み雪玉を投げつけた

「うぎゃっ、」
「舞衣さん脱落!」

 舞衣に命中した雪玉
 これで3:2になる

 ……でもこっちは3人だ

 女2人と男1人なのだけれど……
 芽衣部長が男3人分くらいのパワーを持っているのでいいとしよう

   ( 〜脱落者たち〜

   リコ「ううっ、お役にっ、立てな、かっ、た……ぐす」
   海「顔、顔があああああああああああああっ!!!」
   舞衣「くそー…悔しいなあ」)

196ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/17(木) 21:02:07 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

う わ あ あ あ あ あ っ ! ! ! ! ! ! ! 

>>195なのですが、ロア審判の判定は海だけと書いてしまいました!
違うよ、海だけじゃなくってリコも脱落だよ!

……最初リコが生き残る予定で書いて、でも変更したから消すのわすれてた(´;ω;`)

そこらへん脳内変換よろしくですorz

197ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/20(日) 11:40:30 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「きゃっ!」

 ゆりの小さな悲鳴に世瀬木が振り向いた
 雪玉に当たってしまったらしくダウンに雪がついている

「やったねっ!」

 そしてこっちのチームでは嬉しそうなりのの顔
 恐らくりのが当てたものだろう

「ゆり脱落!」

 審判の判定により相手チームは世瀬木一人になった
 3:1か………

「いってえ!」

 え?と声の主のほうを向くと芽衣部長が、
 当て、られた……?

「ちょ、芽衣部長!あんなにやりたいやりたい言っといて何で僕たちより先に、」
「ええいうっさい!やめだやめ!はいはい雪合戦おわりー!!!!!!!」

 相変わらず負けず嫌いな芽衣部長でした

   ×

「ところでさ、るいは?」

 突然芽衣部長が首を傾げた
 るい、さんは?るいさん?……るい、さ

「ってああっ!!!!!るいさん探しにいかなきゃ!!!!!」
「何かあったんですか?」

 あわてる僕にリコがきょとんと問い掛けた

「何かあったもなにも、探しにいかなきゃいけない雰囲気のところで遊んでるって僕たち最低じゃんか!」
「だあってー、れんくんの問題じゃーん?」

 芽衣部長のそのだるそうな態度むかつくなおい

 とにかく探しにいかなきゃ!

   (るい「………あれ?ここは普通れんくんが追い掛けてくるところじゃない?」)

198ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/21(月) 19:33:02 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 るいさんが何処へ行ったかなんて知らない
 けれど、僕はまるで吸い寄せられるように森の奥へと進んでいった

「え?此処って………」

 昔ねこのあしあとを辿って着いた家
 前、舞衣と久し振りに再会した場所の目の前で足が止まった

「………るい、さん?」

 軽くノックをしてからドアノブに手を掛ける
 すると、中には待ち遠しそうな表情を浮かべたるいさんがいた

「もう!遅いじゃなっ………あ!きっ、気にしないで頂戴?」

 ついつい怒ってしまいそうなるいさんだが、自分で遅いじゃないかと怒るくらいなら何故さっきあの場から立ち去ったのかと言われることに気づいたのかふいっと顔を逸らす
 くすっと苦笑するとゆっくりとるいさんの傍に歩み寄った

「ごめんなさい、待たせてしまって……」
「本当……ずっと待ってたのよ?何してたのよ、一体」

 るいさんがしゅんとした様子で目に涙を浮かべる
 そっと頭を撫でながら、本当のことを話した

「め、芽衣部長の提案で……雪合戦、とか」
「え………そ、その、雪合戦、とか?」

 きっと芽衣部長がるいさん元気出して作戦でも立ててるのかと期待しているんだな、と可哀想な目でるいさんを見たあと言いづらそうに呟いた

「ゆ、雪合戦とか……雪合戦、とか……えと、せ、とら(わら、い)?」

 あああああああああっ、るいさんの目に炎が見える!

「馬鹿なこと言ってんじゃないわよこの馬鹿れん!!!!!!!!
 あのねえ?此処はもっとロマンチーックな展開を造り上げるところでしょ?!」

 迫り来るるいさんの顔にびくびくと怯えながら尋ねた

「え、えと……ロマンチックなって、た、例えば?」

 すると更にるいさんを怒らせたのか炎が大きくなる

「わたしが立ち去ったらすぐれんくんは追っかける!
 そして真実が明かされるのよ〜っ!」

 あ、ああ。妄想が繰り広げられている……

   (きります;)

199ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/23(水) 17:08:34 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「お、落ち着いてくださいるいさん!ロマンチックな展開にならなかったことは謝りますから!」

 がしっとるいさんの肩を掴むと、突然しんとるいさんが大人しくなった
 そして本来の目的であるねこのあしあとについて聞く

「あの……僕に手を差し出してくれた人はるいさんなんですか?」

 どきん
 心臓が一定のリズムを刻む



「そうよ」

 謎は全て明かされた

   (つづく)

200ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/24(木) 20:29:45 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

 ▼うぬぬ、

 ねこのあしあとももう少しで終わりを迎えそうな、そうじゃないような。
 そして次に書きたいと思うお話が無いっていう……
 いや、部活系かアリスとかのファンタジー系か悩んでるんです書く気はあるんです!←

 でも正直今のねここに今までで一番良い作品を作れるとは思えない…
 もうちょっと修行してがんばりますorz

 よろしくお願いします!

201ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/24(木) 20:30:35 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

う、上レスで無駄なこと書いてたら200レス達成してしまった!
改めてがんばりますっ、

202:2011/11/25(金) 15:55:57 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
ねここぉぉぉぉ!!!

ごめん・・・小説見れなくて・・・。

テストも近々あるんであんまり読めないかも・・。

203ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/27(日) 10:59:45 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>燐

いや大丈夫ですノ
テストがんばれ!

204ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/27(日) 11:34:47 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「………ずっと、隠してたんですか?」

 違う、違う!
 るいさんが悪いわけじゃなくて、そういうんじゃないけど何故か責めようとしている自分がいる

「……隠してたわけじゃないわ………!」
「じゃあっ、じゃあ何で言ってくれなかったんですか?!」

 別に、ねこのあしあとのことがそんなに大事だったわけじゃないし
 また会おうねなんて約束したような気がするけど、小さい頃は真剣だったわりに今は軽い気持ちでしかないし、!

「…………ごめんなさい、」

 るいさんが静かに頭を下げた
 僕に、手を差し出してくれた人が、

「……本当にごめんなさい……わたし、正直世瀬木くんが好きになったっていうのは嘘だったわ……、」

 え?と、暫くもやもやした疑問が心に残った
 るいさんは世瀬木くんが好きで、え?

「……わたし、ずっとれんくんが好きだったわ……!
 だから芽衣やりのと付き合ったとき、凄く嫉妬してた……!」

 るいさんの本音はとても心を動かした
 けどね、けど………

「僕にはりのがいるから、」


 この言葉しか、話すことはできなかったよ

   (つづく)

205ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/11/29(火) 17:13:40 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

▼ 終わり、ってなにそれ?←

終わりが見えてきた!




なーんて良い報告をしようとおもったわけではなくてw
るいさんが手を差し伸べた女の子っていうのはとてもとてもとっても急展開だったので驚きですね!

うーん、結局は海くんをどうにか動かしたいところ……
そして舞衣も何かさせたいですよねw

なんてことを考えてます。
リクエストなどあればぜひお願いしますねノ

206:2011/11/29(火) 18:18:33 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
久しぶりに見たけど・・・凄い展開になってない!?

るいが・・・・まさかれんを好きだったとはww←

黒様の立場はどうなるねん!!

207:2011/11/29(火) 18:44:54 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
てか、もっと更新してくれ!!!←come on!!

続きが気になってしゃーないからww

208ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/10(土) 21:14:34 HOST:w0109-49-135-207-48.uqwimax.jp

 ▼復活!

さてさてこんなにも下がってしまっているのはどうしてでしょうか←
決してさぼったりとか飽きたりとかじゃないんだよ?
ただパソコンが壊れただけなんだよ?

ということでめちゃくちゃ更新できなかったのですが……



ねここ復活!

209ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/10(土) 21:36:10 HOST:w0109-49-135-207-48.uqwimax.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「………そう、よね
 わかってる、わかってるの……に、覚悟してたのにっ………、」

 るいさんがにこりとぎこちない笑みを浮かべた
 そして小さく頷いた、けれど――――


 瞳には透き通った涙、。


「………りのと結ばれたれんくんならきっと幸せになると思ってた
 本当に、今のれんくんは幸せそうだもの……でも!」

 俯いたまま独り言のように、それでも僕に語ってくれるるいさんにしっかりと頷き乍ら真剣な目線を向けた
 此処で逃げちゃ駄目なんだって、受け止めてあげなきゃ自分の為にもるいさんの為にもならないんだって、わかってたから

「………でも、手放すとなると寂しくて怖くて仕方無かった………っ!」

 泣き崩れるるいさんを見て黙ってられなくて、ぎゅうっと抱きしめる
 驚くるいさんの顔を見て頬を紅く染めるとフイッと顔を逸らす

「……っ今日だけ、ですよ、」

 横目越しに、だけど……
 るいさんが笑顔を浮かべたような気がして良かったよ

「ん、………今日だけ、ね」

   (つづくー!)

210ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/11(日) 18:51:37 HOST:w0109-49-133-132-225.uqwimax.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「………るいさん、帰ろう?芽衣部長たちが待ってるよ、」

 泣いて泣いて、気が済むまで思う存分泣きじゃくったるいさん
 そして其れを受け止めるように抱きしめる僕

 この状態を続けてもう15分以上経過しただろうか
 そろそろ戻らなきゃ暗くなってしまうと思い乍ら立ち上がり、るいさんに手を差し伸べた

「………うん、」

 ふいに昔の僕とるいさんの姿が頭に浮かぶ
 「だいじょーぶ、いっしょに行こうよ!」と言いながら僕に手を差し出するいさん

 そして今は、



 「いっしょに帰ろうよ」とるいさんに手を差し出す僕


「………お互い手を差し伸べ合って……ふふっ、素敵ね!」

 さっきまであんなに泣いていたるいさんに満面の笑顔が浮かぶ
 


「るいさん。るいさんは今、幸せですか?」
「ええ、とっても幸せよ」


 夕日で赤く染まった帰り道
 幼い頃に戻ったかのように懐かしく二人手を繋いで歩いていくのでした


   (るいさん編おわりー)


 あとがき

 久し振りの更新とついでにるいさん編おわり!
 そして新しい小説の内容も決まってきました!

 早ければねこのあしあとが終わる前に作るかもしれません。

 楽しみだなー
 学校物です!

 簡単な内容とかはまた今度!

211:2011/12/11(日) 20:23:30 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
ねここ>>PC故障してたんか!!?

それは災難やったな・・・(p_-)

小説は明日見るぞよw←

212:2011/12/11(日) 20:56:18 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
まさかの最終回!!?

早すぎだよ・・・(p_-)

てか、新作は学校もんかw

ん・・・考えとくw←何を

213ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/12(月) 17:48:16 HOST:w0109-49-133-129-28.uqwimax.jp

>燐

不意打ちで故障してきて吃驚した。←

最終回はあとちょっとだよー
とりあえず、るいさんとのゴタゴタは解決(笑)

214:2011/12/12(月) 17:57:35 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
ねここ>>そかw

ま、一件落着かw

トラブルもないよなw←この先(p_-)

215ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/12(月) 18:47:54 HOST:w0109-49-133-129-28.uqwimax.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「―――――っおかえりるい〜〜〜っ!」

 るいさんの帰りを待ちくたびれていたのか芽衣部長はかなり嬉しそう
 そしてかなり、


 …………騒がしい、というか


 これでも自分なりに精一杯オブラートに包んだわけで
 あたふたと考える必要なくないかと整理ができたあとにこりと苦笑を浮かべた

「じゃ、じゃあ……僕帰りますね
 いくよりの、………って何?!」

 くるりと振り返りりのに微笑み掛けたそのとき、るいさんと芽衣部長とゆりがにやにやしながら僕を見た
 びくんと肩を揺らし反応すると芽衣部長が悪戯っ子のような様子で笑う

「残念でしたあーっ!今日はガールズトークの日だよっ、何なられんくんもどお?」
「………くそ、」

 ぼそりと呟くといやいやと胸の前で手を振り苦笑を浮かべる

「いやいやいいですよー、ガールズトークなんだから女子だけで、」
「やっ、今日はれんも一緒!ね?帰り遅くなって一人で帰るのこわいもん……」

 断固拒否するけれどりのの誘いは断れないのでした。


     ×

「今日の内容はね、恋愛はまあおいといて重大な発表からします………」

 雑用を任されてお茶を淹れることになった僕が不機嫌そうな表情でお茶を運ぶなか、芽衣部長の声が響いた
 重大な発表?なんだよそれ、なんて思いながら

「あのですねえ………驚くことに今は年明け!ということでわたしとるいと世瀬木くんには引退の危機が迫っているのです!」

 ガチャンッ!


 コップの割れた不快な音
 食器同士がぶつかった様な効果音だけが部室に響いた


 引退の危機、なんて考えてもみなかったし
 そういえば僕も二年生になるんだし

「………なんか、整理できないよ………」

 ぽつんとゆりが呟いた
 この状況で整理なんてできるわけがない

「だからねえ、先輩として心配なのよ!
 三年はゆりはまだしも海もいるわけでしょ?!二年はれんくんとりのと舞衣………ああもう、心配ったらありゃしない!」

 ぶんぶんと首を振る芽衣
 何だかそう言われると心配になってきたような、

「ところで芽衣部長?」

 ちょい待てよ、何か違和感を感じる……
 というか落ち着きすぎだ、この感覚……懐かしい?
 違うよ、懐かしくなっちゃダメなんだよ、何か物足りないだろう?

「舞衣は?!」

 お気づきでしょうか、舞衣がいないことに
 あれ?今日いたよな、あれ?あれあれ?

「………じ、じつはあ〜〜〜、」

 芽衣部長の目線が泳ぐ、なんなんだ。

「あの、ね………部活の買い出し…っていうかお菓子買ってきてもらったっきり帰ってこないんだよねえ〜……」

 舞衣が?
 方向音痴ではないはずだし、!

「………っ探しに行く!」
「れんっ……!」

 虚しく響いたりのの呼び声に反応する間もなく部室を飛び出した

   (つづくよ!ラストスパートでありたい!←)

216ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/12(月) 19:20:12 HOST:w0109-49-133-129-28.uqwimax.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「舞衣っ、舞衣っ………!」

 夜の街を走り出す僕は人の目線を浴びているのも気にせずにいた
 気にしたくてもそんな余裕がなかったという表現の方が正しいかもしれない

「………あれ、れん……?………ごめんね、皆に迷惑掛けちゃった、」

 どうやら無事そう、だけど頬が紅く染まっている
 額に手を当てると熱さが感じられ、少し焦った

「………熱ある、帰ろう?舞衣!」

 僕の腕にしがみつくような様子の舞衣を支えると一歩前に進んだ
 家までなら歩けそうだから大丈夫かと思い、そのままゆっくりと歩いていった

     ×

 次の日の朝、舞衣は予想通り休んでしまった

「………わたしたちがいれるのも残り少ないっていうのに、寂しいねえー……」

 最初は入部をあんなに反対されていた舞衣も、今では立派な仲間だからかな
 一人いないだけでとっても静かな部室に少し動揺してる

「時間は止まったりしないの。誰がいなくても、嫌な例えだけどこの中の誰かが死んだとしても時は進んでいくのよ。
 ………わたしたちはいなくなっちゃうけど、それでもこんなに沈黙の続く部活なんかにしないで盛り上げてよ?」

 るいさんの重みのある言葉
 そう、きっと僕が死んだとしても時はすぎていくんだ

「………でもつまんないよ、」

 ぽつん

 虚しく響く、僕の一言


     ×

「いっやあー、ご迷惑おかけしましたあー!
 ………そろそろ部長さんたちも引退しちゃうし、早めに復活できてよかったよ、」

 一週間後、舞衣が復活した
 ハイテンションで挨拶したと思ったら何処か遠くを見るような感じで呟く

「………そうだよ!あと少ししかないんだから、いっぱい思い出つくろう!」

 芽衣部長が突然大声で言った
 と、いいますと? そんな感じのノリで見つめる

「皆で遊園地に行こうー!」

   (つづく)

217ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/12(月) 19:20:28 HOST:w0109-49-133-129-28.uqwimax.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「舞衣っ、舞衣っ………!」

 夜の街を走り出す僕は人の目線を浴びているのも気にせずにいた
 気にしたくてもそんな余裕がなかったという表現の方が正しいかもしれない

「………あれ、れん……?………ごめんね、皆に迷惑掛けちゃった、」

 どうやら無事そう、だけど頬が紅く染まっている
 額に手を当てると熱さが感じられ、少し焦った

「………熱ある、帰ろう?舞衣!」

 僕の腕にしがみつくような様子の舞衣を支えると一歩前に進んだ
 家までなら歩けそうだから大丈夫かと思い、そのままゆっくりと歩いていった

     ×

 次の日の朝、舞衣は予想通り休んでしまった

「………わたしたちがいれるのも残り少ないっていうのに、寂しいねえー……」

 最初は入部をあんなに反対されていた舞衣も、今では立派な仲間だからかな
 一人いないだけでとっても静かな部室に少し動揺してる

「時間は止まったりしないの。誰がいなくても、嫌な例えだけどこの中の誰かが死んだとしても時は進んでいくのよ。
 ………わたしたちはいなくなっちゃうけど、それでもこんなに沈黙の続く部活なんかにしないで盛り上げてよ?」

 るいさんの重みのある言葉
 そう、きっと僕が死んだとしても時はすぎていくんだ

「………でもつまんないよ、」

 ぽつん

 虚しく響く、僕の一言


     ×

「いっやあー、ご迷惑おかけしましたあー!
 ………そろそろ部長さんたちも引退しちゃうし、早めに復活できてよかったよ、」

 一週間後、舞衣が復活した
 ハイテンションで挨拶したと思ったら何処か遠くを見るような感じで呟く

「………そうだよ!あと少ししかないんだから、いっぱい思い出つくろう!」

 芽衣部長が突然大声で言った
 と、いいますと? そんな感じのノリで見つめる

「皆で遊園地に行こうー!」

   (つづく)

218ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/12(月) 19:20:51 HOST:w0109-49-133-129-28.uqwimax.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

「舞衣っ、舞衣っ………!」

 夜の街を走り出す僕は人の目線を浴びているのも気にせずにいた
 気にしたくてもそんな余裕がなかったという表現の方が正しいかもしれない

「………あれ、れん……?………ごめんね、皆に迷惑掛けちゃった、」

 どうやら無事そう、だけど頬が紅く染まっている
 額に手を当てると熱さが感じられ、少し焦った

「………熱ある、帰ろう?舞衣!」

 僕の腕にしがみつくような様子の舞衣を支えると一歩前に進んだ
 家までなら歩けそうだから大丈夫かと思い、そのままゆっくりと歩いていった

     ×

 次の日の朝、舞衣は予想通り休んでしまった

「………わたしたちがいれるのも残り少ないっていうのに、寂しいねえー……」

 最初は入部をあんなに反対されていた舞衣も、今では立派な仲間だからかな
 一人いないだけでとっても静かな部室に少し動揺してる

「時間は止まったりしないの。誰がいなくても、嫌な例えだけどこの中の誰かが死んだとしても時は進んでいくのよ。
 ………わたしたちはいなくなっちゃうけど、それでもこんなに沈黙の続く部活なんかにしないで盛り上げてよ?」

 るいさんの重みのある言葉
 そう、きっと僕が死んだとしても時はすぎていくんだ

「………でもつまんないよ、」

 ぽつん

 虚しく響く、僕の一言


     ×

「いっやあー、ご迷惑おかけしましたあー!
 ………そろそろ部長さんたちも引退しちゃうし、早めに復活できてよかったよ、」

 一週間後、舞衣が復活した
 ハイテンションで挨拶したと思ったら何処か遠くを見るような感じで呟く

「………そうだよ!あと少ししかないんだから、いっぱい思い出つくろう!」

 芽衣部長が突然大声で言った
 と、いいますと? そんな感じのノリで見つめる

「皆で遊園地に行こうー!」

   (つづく)

219ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/12(月) 19:21:26 HOST:w0109-49-133-129-28.uqwimax.jp

え、ちょ、やべえw

三回も書き込みしちまったよ
すみません!

220ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/12(月) 20:05:38 HOST:w0109-49-133-129-28.uqwimax.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 東京都にいた筈が結構近めの千葉県へ移動
 某有名遊園地へ行くことになりました、四拍五日のリゾートで!

「計画的には一日目がランド、二日目はシーに全員で行くことになってるわ
 でも三日目と四日目は自由行動よ、楽しみね!」

 恐らく急すぎて状況がよく理解できてないであろう部員たちにふふっと笑いかけるるいさん
 そうしているうちにも時は流れていて、場所はランド内

「舞衣あれ乗るー!」

 あれと言いながら舞衣が指差すのは勢い良く降りたら降りたでびしょ濡れになるのでは?で有名なスプラッシュマ○ンテン
 ジェットコースターにときめくのもわかるけど後ろの空気が重たいな……と思い振り返ると、

「せ、世瀬木?!もしかしてお前っ、」
「ジェットコースターには乗らない」

 まさかの世瀬木の欠点がジェットコースター嫌いとは……
 やべえ笑いが止まらないどうしよう

「っぶ!じぇ、ジェットコースター無理ってお前……っ餓鬼かよ!」

 初めて見た世瀬木の紅く染まった顔
 それでもゆりがはしゃいでるのを見て頑張ろうとしてんのかな、ってあれ?

「世瀬木、わたしたちは待ってよ?」

 ゆりが世瀬木に対し笑みを浮かべる
 え?何で?世瀬木が弱みを見せたのか?

「……わたしたちね、実は二人で此処に来たことあるんだよ!冬休み中、」

 くすりと無邪気に微笑むゆりに驚いた
 え、馬路でか?!そんなにお金が?

「………まあ、いい……
 ジェットコースターに乗れない哀れな世瀬木くん、じゃあな」

 そう吐き捨てて、人混みの中へ入っていくのであった


     ×

「………っくしゅん!」

 寒い、よ?
 ジェットコースターで一番前になっちゃってりのに大波が襲いかかろうとしたのを庇ったりしたからな
 冬にびしょ濡れはキツい……… (※絶対に真似してはいけません)

 それでも、いい思い出ができたからいいか


 そのあとも散々ランド中を歩き回ったのでした

   (つづく)

221ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/12(月) 20:23:24 HOST:w0109-49-133-129-28.uqwimax.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 き、キツい………
 昨日散々歩き回ってしかも夜は枕投げだぞ?

 しかもシーは緩い山になってる道がたくさんあるから更にキツい!

「ってことで早速レイジング・スピ○ッツだよー!」

 レイジング・スピ○ッツとは、360°回転してしまう僕の好きなジェットコースター
 勿論待機組は世瀬木とゆり……可哀想だな

「いってきまーす」

 態とらしく世瀬木に告げるとにやりと微笑んだ

     ×

 それからもジェットコースターとかたくさん回って更に疲れが増した
 今日は枕投げしないで寝ようと心に誓った



 三日目、自由行動!
 もちろんりのと二人っきり、にしたいところだったのに

「三日目くらいはいっしょにいようよれんー!
 ね?明日は二人っきりにしてあげるからさあー!」

 ままま舞衣が急接近してくる!
 妬いてるりのにさり気無くボディータッチしたあと三人で回った

 ランド、で。

   (つづく)

222ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/12(月) 20:51:44 HOST:w0109-49-133-129-28.uqwimax.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 四日目、自由行動最後の日

 りのと二人っきりでシーに行くことにした
 午前中適当にそこらへん回ってファストパスとかとって午後からが本番かな

 暫く二人楽しんだあと、時刻は午後8時

「ホテル、いつ戻ろうか?」

 僕はりのに尋ねると、りのは頬を赤らめて呟いた

「………まだいやっ、」

 可愛い、可愛すぎる
 ということで、シーで有名なあのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめたままりのが首を振った
 できれば立場をぬいぐるみと交換したい気分だ

「………僕さ、りののこと大好きだよ」
「……ん、りのも大好き」

 二人でぬいぐるみに触れて、少しずつ距離が深まって



 魔法の、キス


 これで時間が止まってしまえばいいのに
 なんて思ったりした

 でも無理なのはわかっているから、苦笑して離れる
 そして手を繋いだまま呟いた

「………そろそろ帰ろうか?」
「……うん、いこっか」

 お互いに、手を差し伸べ合って―――――


     ×


「りのっ、れんくん!おっそーい!」

 ホテルの部屋に戻ると芽衣部長が待ちくたびれていた
 ゆりと世瀬木でさえ戻ってる……

「あは、は……すみません」

 苦笑を浮かべて謝ると、疲れが溜まっていたのでベッドにダイブした

「……さあ!最後に一人ずつ、いろいろ部での感想言わなきゃ!」

 ぼふぼふしている僕も急にピタリと止まった
 最後、って?どういうことだろう?

「………わたしたちがこうやって笑い合えるの、最後かもしれないじゃない?
 これから忙しいし、受験は終わったけど………さ、もう一カ月もないんだよ!」

 芽衣部長に言われて初めて実感した、別れのこと
 辛くて寂しくてたまらなかったけど、まず海が言う

「今年の一年はたくさんのことがあったなあ……
 ゆりに振られたり、振られたり、振られたり………
 楽しかったよ、手放したくないくらい!」

 いつも能天気な海の瞳にも薄らと涙が溜まっていたのがわかった
 そして次はもう泣いているゆり

「………っわたし、黒たちと離れるって覚悟してたのにな……やっぱりさみしいよ!
 離れても、たまには遊びに来てよね……?黒はまたデートしようね?」

 次は、世瀬木

「………そーだな、ゆりとはまた会えるからいいけど……
 お前らみたいな愉快な奴と離れるのは惜しいよ、」

 にこりと微笑む世瀬木には正直ドキッとした
 これからも頑張ってほしいなと心の何処かで思っている自分が何か嫌だ
 次はりの

「………芽衣部長の特製ジュースとか、不味いけどもう飲めなくなるのはちょっと寂しいかも
 ……離れるの、さみしいね」

 涙を隠そうと必死に話すりの
 そして次はるいさん

「とても楽しいいろいろ部の活動だったわ
 大学に行っても貴方たちのこと、絶対に忘れない!」

 涙を浮かべながらも微笑むるいさん
 そして次は舞衣

「途中から短い間だったけど、ありがとう!
 楽しかったよ!」

 そして次、僕

「芽衣部長たちと離れるなんて正直実感わかないけど……今までありがとう
 これからも頑張ってください」

 最後は芽衣部長

「今まで、いろんなことがあったよね
 狂ったりして、嫌なこともあったりして、それでもそれを乗り越えてきたのはやっぱり皆がいたからだと思う
 わたし、皆のこと大好き!大学に行っても頑張るから、皆もそれぞれの道を歩ん、でっ………」

 もう少しで終わるそのときに、突然泣き出してしまった芽衣部長
 それに釣られて世瀬木以外の全員が泣き出す

「………っ離れたくない!離れたくないよおっ!…やだ、よっ……」

 そんなの皆同じ気持ち、だよ!
 やだやだ、でもいくら嫌だって言ったって駄目なんだよ!

「………っみんなで、がんばろう!
 みんなつながってる、からっ………!」

 涙ぐんだ口調で僕が言う
 お互い大好きだと抱きしめ合うと、涙で溢れていたこの部屋が一気に明るくなった


「あははっ、あは………れんくんもクサイこと言うよね!」
「なっ、芽衣部長だって!泣いてたくせに……」
「泣いてたのは皆同じですうー」

 笑い声が響く、幸せな空間

   (つづく)

223ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/12(月) 21:22:52 HOST:w0109-49-133-129-28.uqwimax.jp

   (ねこのあしあと × れんside / 最終話)

 今日は芽衣部長とるいさんと世瀬木、三年生の卒業式

 それ以外の人は学校が休みだけど、いろいろ部の部員は全員部室に集合してる
 何故か引き寄せられるように此処にいたから

「……………いなくなる、のか」

 ぽつんと海が呟いた
 何だか寂しい、物足りないこの感覚

「……これからは此のメンバーで活動してくんだよ」

 ゆりが何か決心したように呟いた
 笑顔の絶えないゆりでも今日は涙ぐんでいる

「………部長、どっち?」

 僕がゆりと海に尋ねた
 今後の部長はどうなるのかとか考えとかなきゃな

「………よし、海には任せらんない!わたしがやる!」

 ゆりが立ち上がった
 ということで、次期部長も決まったところで矢張り何か物足りない

「あのさ、三人が戻ってきたら何かプレゼントしたいよね、」
「うん、それは同感」

 ゆりの提案に僕が頷く
 皆も賛成のようで、プレゼントの内容を考えた

「………ただね、言葉だけでもいいと思うの
 それだけでも意味がこもってればいいでしょ?」

 ゆりが全体を仕切るように話すとそれはまとまりがよく珍しい感じだった
 芽衣部長のときは当てずっぽうとかだったから……

「……言葉でも十分伝わるよ、それで決まり」

 海の代わりに何気に僕も仕切る
 そして一人一人、言葉を考えた

 時が、過ぎる


     ×

「失礼しまー……ってあれ?みんなあ!」
「あら、皆いたのね!」
「………予想はしていたが、」

 見事に全員吸い寄せられたらしい
 くすりと微笑むと、ゆりの合図で僕ら全員が立ち上がった

「わたしたちね、黒たちがいなくなっても頑張るよ!」
「芽衣部長に負けないくらい元気にがんばっちゃうんだから!」
「だから、皆も元気でね!」
「また来てねー、部活」
「また皆会える日を楽しみに待ってます」

 ゆり、舞衣、りの、海、僕の順番で話した
 そのあと芽衣部長が大声で言う



「いろいろ部は永遠不滅だあーっ!!!!!」





     ×

 最後、僕の我侭で皆で行った場所があった
 ねこのあしあとの思い出の家だ

「いつか此処に集まりたいよね!」

 ゆりが微笑むと、皆賛成した

「お互いのメアド知ってるんだし、ちゃんとメールしてよねっ!」

 芽衣部長もにこりと微笑む


 空を見ると、もう星が散りばめ始めていた

「あ、一番星ー」
「んー、二番星も!」
「さんばーん!」
「よーん!」
「五番星っ!」
「六番星ー」
「七番ぼーし!」
「はーちっ!」

 皆の人数分の数

「………この星みたいに皆いつでも一緒だからね」

 芽衣部長の言葉に皆頷いた


 そして、別れの時が来る


「じゃあ、ばいばい」


 さようなら、さようならと
 寂しい道を歩んでいく

 だけどね、一人じゃないんだよ
 いつでも振り返れば僕らがいるから
 大丈夫だから

 それぞれの道を歩んでいこう


   (end...)


 あとがきはまた別に!

224:2011/12/13(火) 18:15:30 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
まさかの最終回かよwww

それはお疲れ様でした!!!

225ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/13(火) 20:20:18 HOST:w0109-49-133-128-176.uqwimax.jp



 ▼あとがき

 半ば無理矢理で最終話を迎えましたが愉快な芽衣たちなので番外編も書いていくつもりです
 一応は終わり、ということで…!

 何故急に終わらせたかというと、早く新しいお話を書きたかったからです←
 それでも、最後自分で書いてきて感動しました!

 芽衣が永遠不滅だあ!って言ったところが好きw
 それと最後の振り返れば僕らがいるから、あたりかなー

 とにかく、今までありがとうございました!
 ゆうぐれカフェは学校とかファンタジー、戦闘系でねこのあしあとが学校もの、次のお話も学校ものです!
 簡単に話すと、ヒロインの女の子の彼氏が事故死してしまった暗いところから始まります

 うまく書けるか不安ですが、応援してやってください!

226ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/14(水) 17:05:05 HOST:e0109-49-132-1-112.uqwimax.jp

   (ねこのあしあと × れんside / 番外編 久しぶりの再会!)

「おーひさーっ!!!」

 あれから数ヶ月後、何やかんやあって落ち着いてから再会しようと決めた僕たち
 ということで、いろいろ部の部室に集まってます!

 早速、芽衣部長のパワフルな挨拶が響いた

「お久しぶりです、芽衣部長!」
「ちょっとー、もう部長じゃないんだから!」

 にこにこと微笑んで挨拶をし返すと、芽衣部長に指摘された
 それはそうかと思うとうーんと頭の中で考える

「……じゃあなんと呼べば?」
「ん?芽衣さま!」

 ………大学生でこんなに馬鹿な人っているんだー
 あははと適当な感じで笑うと棒読みで言った

「はいはい芽衣さまー、早くお座りくださいなー」
「むう、棒読みは気に入らないけどまあいいや……」

 こんな感じで、愉快な一日が始まるのでした

   (つづく!←)


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