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ねこのあしあと

129ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/10/18(火) 20:58:47 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ねこのあしあと × れんside)

 りのが廊下をパタパタと走って部室に入る。
 世瀬木とりのを二人にするのは何か嫌だからこそっとついていくことにした。

「………あの、黒くんは好きな人とかいないの?」

 りのがさり気無く世瀬木に問い掛ける。
 まだ部員がきてないという設定らしく、本当に自然に聞こえる。

「……好きな奴…か。いるけど……知りたい?」
「うんっ、知りたい知りたい!」

 何故この作戦にりのを使ったか今理解した。
 りのと世瀬木は仲良いんだっけ、ああそうですか。

 けど、世瀬木がまんまと罠に掛かってりのに知りたいかと問い掛ける。
 次の瞬間、世瀬木がりのと答えるかゆりと答えるかずっと気になっていた、のに。

「………教えてやらない。」
「ええっ………」

「何かヤバイことでも?」

 教えないと答えた世瀬木に思わず声を漏らすりの。
 その反応に気づいていたのか世瀬木がりので遊び始めた。
 にやにたしながら問い掛ける。

「………うう、なんでもない、よ……」

 しゅんと落ち込むりのに可愛いとちょっとドキンとした。
 そして世瀬木を見ると世瀬木の頬も薄く桜色に染まってた。
 この野郎…と思っていると、世瀬木の手がりのの頭にのっかりそっと叩くように撫でた。

「俺はりのが好きだよ。」

 まだ好きなんだ……と少しガッカリしたそのとき、世瀬木がついに本当のことを言い始める。

「………でもさ、ゆりが好きなのかもしれないし……よくわかんねえ……」
「そ、か……ねえ、黒くんはゆりちゃんに幸せになってほしい?」

 りのがふと、思ったことを問いかけ出した。
 何の質問だろうと思ったけど、それはあれだけガールズトークをしてただけあるな、という内容だった。

「幸せに、なってほしい。」
「なら黒くんが幸せにしてあげればいいんだよ。りのは……れんがいるしそれに、れんがいなくなっても一人でがんばるって決めたから……ね?」

 ……一人でがんばる?
 それに僕いなくなったりしないよ!

「………れんのこと、芽衣部長とか舞衣ちゃんにとられちゃうかもしれないもんっ………こわいよ、でも……れんの気持ちが芽衣部長とか舞衣ちゃんの方にいってるならそれは仕方な、」
「それなら俺が幸せにするってのはダメ?」

「「え………」」

 りのがえ、と声を漏らすのにつれて僕も思わず声を漏らした。
 ヤバイと口を塞ぐけれどアイツらには聞こえてなかったようでほっとする。

 世瀬木がりのを幸せに………?

「………幸せ、に……してくれる、の……かあ……」

 ダメだよ、ダメだってば!
 そう思ったとき、後ろから芽衣部長とるいさんがやってきた。

「………やったね、作戦成功、」

 どういうこと………?


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