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ねこのあしあと

223ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/12/12(月) 21:22:52 HOST:w0109-49-133-129-28.uqwimax.jp

   (ねこのあしあと × れんside / 最終話)

 今日は芽衣部長とるいさんと世瀬木、三年生の卒業式

 それ以外の人は学校が休みだけど、いろいろ部の部員は全員部室に集合してる
 何故か引き寄せられるように此処にいたから

「……………いなくなる、のか」

 ぽつんと海が呟いた
 何だか寂しい、物足りないこの感覚

「……これからは此のメンバーで活動してくんだよ」

 ゆりが何か決心したように呟いた
 笑顔の絶えないゆりでも今日は涙ぐんでいる

「………部長、どっち?」

 僕がゆりと海に尋ねた
 今後の部長はどうなるのかとか考えとかなきゃな

「………よし、海には任せらんない!わたしがやる!」

 ゆりが立ち上がった
 ということで、次期部長も決まったところで矢張り何か物足りない

「あのさ、三人が戻ってきたら何かプレゼントしたいよね、」
「うん、それは同感」

 ゆりの提案に僕が頷く
 皆も賛成のようで、プレゼントの内容を考えた

「………ただね、言葉だけでもいいと思うの
 それだけでも意味がこもってればいいでしょ?」

 ゆりが全体を仕切るように話すとそれはまとまりがよく珍しい感じだった
 芽衣部長のときは当てずっぽうとかだったから……

「……言葉でも十分伝わるよ、それで決まり」

 海の代わりに何気に僕も仕切る
 そして一人一人、言葉を考えた

 時が、過ぎる


     ×

「失礼しまー……ってあれ?みんなあ!」
「あら、皆いたのね!」
「………予想はしていたが、」

 見事に全員吸い寄せられたらしい
 くすりと微笑むと、ゆりの合図で僕ら全員が立ち上がった

「わたしたちね、黒たちがいなくなっても頑張るよ!」
「芽衣部長に負けないくらい元気にがんばっちゃうんだから!」
「だから、皆も元気でね!」
「また来てねー、部活」
「また皆会える日を楽しみに待ってます」

 ゆり、舞衣、りの、海、僕の順番で話した
 そのあと芽衣部長が大声で言う



「いろいろ部は永遠不滅だあーっ!!!!!」





     ×

 最後、僕の我侭で皆で行った場所があった
 ねこのあしあとの思い出の家だ

「いつか此処に集まりたいよね!」

 ゆりが微笑むと、皆賛成した

「お互いのメアド知ってるんだし、ちゃんとメールしてよねっ!」

 芽衣部長もにこりと微笑む


 空を見ると、もう星が散りばめ始めていた

「あ、一番星ー」
「んー、二番星も!」
「さんばーん!」
「よーん!」
「五番星っ!」
「六番星ー」
「七番ぼーし!」
「はーちっ!」

 皆の人数分の数

「………この星みたいに皆いつでも一緒だからね」

 芽衣部長の言葉に皆頷いた


 そして、別れの時が来る


「じゃあ、ばいばい」


 さようなら、さようならと
 寂しい道を歩んでいく

 だけどね、一人じゃないんだよ
 いつでも振り返れば僕らがいるから
 大丈夫だから

 それぞれの道を歩んでいこう


   (end...)


 あとがきはまた別に!


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