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Il record dell’incubo〜悪夢の記憶〜

86霧月 蓮_〆 ◆REN/KP3zUk:2012/01/08(日) 00:02:31 HOST:i114-183-46-33.s04.a001.ap.plala.or.jp
 「さて、お姫様? 次の世界はどうするつもりかな?」

 考えるようなしぐさをする女。しばらくするとアズラエルと少年が消えた方部屋から、明るく「また学校がいいなぁ」なんていう声が聞こえてきた。その言葉を聞いた女は何度か頷いた後「こことよく似た学校でまた遊びましょう? 何度も、何度も、ね」と笑う。悠斗は少し苦笑いを浮べた後、同意するとでも言うように頷く。

 「まぁ退屈しないなら僕も文句はないからねぇー。ところでお姫様、今回は随分えぐい事をしたねぇ……生徒全殺し、って」

 悠斗の言葉を聞いた女は鼻で笑う。何、分かりきったことを言っているのだとでも言うかのように。だんだんと下がってきた眼鏡を上げて、一瞬だけ本から視線を外す。そして言うのだ。不敵な笑みを浮かべて「物語の最後なんて、惨たらしいものでしょう?」なんて。そして苦笑いを浮べる悠斗に向かって、机の上においてあった本を突きつける。

 「俺、この世界を自由に弄繰り回せるのが楽しいの。俺好みの物語がいくつも出来上がる」

 狂ったような笑い声。反響して本来の音よりも大きく聞こえる、それに悠斗は顔を顰めた。そんなことお構いなしに女は続ける。流れるように、歌うかのように言葉を紡いでいく。

 「俺が綴る悪夢は巡るの、そしてその悪夢の物語は惨たらしく幕を閉じて当然」

 そこまで言ったところで女は一瞬言葉を止めた。そしてまるで同意を求めるかのように、本を持っていない方の手を悠斗へと伸ばす。そして、まるで新しい玩具を与えられた子供のように無邪気に笑って「ねぇ、そういうものでしょう?」という。やれやれ、そんな風に呟きながらも悠斗は女の手を掴んで頷いた。それは、一人の女が綴る遊びに付き合うという意思表情。終わりまで女に協力するという誓い。……女は笑う、満足そうに笑う。
 ……そう、これはとても簡単なお話。狂った一人の女が人の命を弄んだ、そんな簡単なお話。そして小さな学園では何度も何度も悪夢が繰り返される、それだけのお話。そして、一つの始まりに過ぎないとても、残酷な序章……。

Il record dell’incubo〜悪夢の記憶〜 END
____________________________
終章というよりは、完全に序章っぽい終わり方。漂うやっつけ感((

87霧月 蓮_〆 ◆REN/KP3zUk:2012/01/08(日) 00:55:14 HOST:i114-183-46-33.s04.a001.ap.plala.or.jp
あとがき

 やっつけで終わった小説ですが、作者は友人にラーメンを食べたいといったら、さっさと小説を完結させろと言われたからむしゃくしゃしてやったと供述しており(ry

 さて、そんな下らないことは置いておき、最後までお付き合いくださった方はどれほどいらっしゃるのでしょうか? 
 この長ったらしい上にまとまりのない文章ですが……。

 ちなみにこの話、実はプロット自体は私が小説を書き始めた頃、四年前からあったものです。当時の私には設定だけで精一杯になってしまったのですが。
 ただそのときのプロットはあまりにも設定が浅すぎて……。唸りながらプロットに手を加えていました。
 後半でなぜかそのプロットが消えてしまったんですけどね。もう思いつきでつなげてやりました((

 執筆期間は書き始めたのが2011年三月、書き終えたのが2012年一月ですから、約十ヵ月程度でしょうか。自分の中では最速記録です
 そもそも最近はまともに小説を完結させてませんでしたしね。過去のものから書き方を変えてやっと馴染んできたところなのです。
 途中でアドバイスを下さった方がいましたが、それを反映せずに終わってしまったのがなんだかなぁ、という感じです。改行の少なさがすっかり癖になってしまっていて……。
 後は続編について。一応書くつもりでいます。このスレッドを使うか新しく建てるかで悩んでいますが。改行についても出来るだけやろうと思っています。

 ちょっとキャラについても触れましょうか? 使われなかった設定とか
 一番変更点が大きいのは紅零と蓮、そして刹です。
 紅零さんはただのヘタレ、脅されて闇をやってるだけの会長になる予定でしたし、刹君は終章で出てきた黒幕側の人間になる予定でした。
 蓮君なんて始めは何の力も持たないのに学園に乗り込んできた幼女の予定……面影がちっともありません。
 他にも羽音さんがヤンキーで会長だったり、湊がただのかませだったり……本当に大きく変えて書き始めています。
 羽音の能力が結局出ませんでしたが、天使化といいます。一定期間だけ天使の力を借りれる力です。使いたかったんですけどねぇ……。

 そしてキャラを借りていたのに殆ど出番がなかった二人を最後の最後で出させていただきました。キャラをお貸しくださった方、本当に有難うございます。
 もっと活躍させたかったのに……。

 長くなりましたが、ここまで読んでくださった皆様、本当に有難うございます。
 コメントを下さった皆様のおかげで、完結させることが出来ました。
 長い間有難うございました! 続編、またはその他小説で出会うことがありましたら、よろしくお願いします

88霧月 蓮_〆 ◆REN/KP3zUk:2012/01/08(日) 01:18:08 HOST:i114-183-46-33.s04.a001.ap.plala.or.jp
目次

序章 闇(ブイオ)と光(ルーチェ)の人々>>2-5
第一章 光(ルーチェ)の人々 >>6-15
第二章 闇(ブイオ)の人々 >>16-21 >>23
第三章 聖鈴学園 >>30-35 >>39-40 >>42
番外 悪夢の日 紺の欠片>>44-45
第四章 能力定義と禁忌>>46-47 >>49-55
第五章 体育祭と言う名の小規模戦争 >>57-60 >>63-65
第六章 終焉への歯車は狂い >>68-71 >>73-77
番外 復讐と狂気 銀の欠片>>80-81
終章 嗤う悪魔>>83-86

89月峰 夜凪 ◆XkPVI3useA:2012/01/10(火) 16:42:13 HOST:softbank221085012009.bbtec.net
コメントさせて頂きますね!

まさかの最後に利樹とアズが登場して、ちょっとテンションが上がり気味の月峰でs((

それにしても湊くん、最後のあれは痛そうだったz(( 読みながら某大佐のセリフが頭に浮かんでいたので、霧月さんのコメントでつい笑ってしまいましたw
そして最後に出てきた『お姫様』が気になります。世界を自由に弄繰り回すなんて、もはや神じゃないk((

もし続編が出るのなら、また別の世界の湊くん達が活躍するのか……もしくは、別の新しい子達も登場して見事悪夢を突破して見せるのか、とにかく楽しみです!
でも、あのお姫様を倒す術を探すのも結構時間掛かりそうですね。物語○○個分、ぐらいのとんでもない時間が((
それともお姫様は『倒す』対象ではないのでしょうか……?

それではこの辺で。とても楽しく読ませて頂きました! そして、お疲れ様でした^^ノ
次回作、または続編、楽しみに待ってますね^^

90霧月 蓮_〆 ◆REN/KP3zUk:2012/01/10(火) 17:13:42 HOST:i114-183-46-33.s04.a001.ap.plala.or.jp
>>月峰 夜凪様

アズちゃんと利樹君、シナリオカットしなければもっと出番が会ったんですけどね。いろいろな事情でシナリオカットが凄いことになったので、黒幕側についてもらいました((

目は痛いですよね。悠斗君なんでそんなとこ突き刺したし(( 実際あのコメントは台詞になる予定だったんですよw 横にいた人物Aにそれは某大佐にしか見えない方やめろ、と言われて消しましたが((
お姫様は神、と言う括りで問題なかったりします。ただそれはあくまで学園内で起きている物語の支配者、ということですね。作者と変わりないと思います(オイ
ちなみにお姫様、一度ストーリーの中に出てきています。、容姿等の描写があるのに名前が出てない人ですね。

湊君……出るは出るけど……という感じです。分かる人にはわかるあの性格です(( 実を言うと黒幕以外キャラは約二名を除いて総入れ替えです。黒幕さんのあの子も名前を変えてしまいますしね。
まぁ物語の統括者、ですからね。しかしもっとヤバイ奴が出てくるんでなんともいえません。蓮みたいな明らかに“何かを知っている”ようなよく分からないやつもいますしね。
お姫様についてはなんともいえないのです。黒幕である以上……って感じなんですがね((

いえいえ、こちらこそ駄文にお付き合いいただき、有難うございます。
はい、ねたがつきない限りは頑張るつもりですから、お暇でしたらまたよろしくお願いしますね^^


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