[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
| |
Il record dell’incubo〜悪夢の記憶〜
1
:
霧月 蓮_〆
◆REN/KP3zUk
:2011/03/06(日) 23:06:24 HOST:i114-180-240-196.s04.a001.ap.plala.or.jp
初めまして、霧月 蓮(ムヅキ レン)と申します。ここでは始めて小説を書かせていただきます。
更新は非常に亀で、誤字脱字も非常に多いですが、生暖かい目で見てくださると助かります。
出来るだけ遠まわしに表現するように致しますが、グロイ表現が多々あります。それでも大丈夫、と言う方はどうぞよろしくお願いいたしますね。
アドバイス、感想等があれば喜んで。
一応、学園、ファンタジー、歪み、と言った感じの者が中心となっています。特殊能力が出てきたり、魔法使い吸血鬼が出てきたりと、多分滅茶苦茶です
非常に駄文で、まとまりのない文章ではありますが……。
80
:
霧月 蓮_〆
◆REN/KP3zUk
:2012/01/05(木) 22:23:00 HOST:i114-183-46-33.s04.a001.ap.plala.or.jp
番外 復讐と狂気 銀の欠片(刹視点)
復讐。あの日起こった事件の後、そのためだけに僕は力を望んで刀を手に取ったのだ。始めは玩具を与えられた子供がその玩具で夢中で遊ぶかのように、木の的に向かって刀を振っていた。それが強さにつながるのか、それは僕には良く分からなかったけど……。でも僕が刀を振るう練習を木の的相手に繰り返す間、蓮は微笑ましいものを見るかのように僕を見守っていた。もちろんそれだけだったら僕のやる気は出ないのだけど。
お姉様もそこにいたんだ。上達すれば笑って僕の頭を撫でてくれた。蓮も同じだ。なんというか学園に来てからずっと会っていない父さんを思いださせるような優しさが蓮にはあった。他にも時々訓練の相手をしてくれた湊やお兄様、月華お姉様に優希……そんな人たちが作り上げる輪の中で、ぬるいともいえるような、心地よく過ごしていた。もちろんそのころの復讐の相手は事件を起こした連中で、他の一般科の連中はどうでも良かった。関係ない奴を潰したって意味がないしね。もっとも復讐と言う行為自体が愚かなことのような気もしたけど。
「蓮兄ちゃん? 泣いてるの?」
ある日、蓮が一人で泣いているところを見つけた。元々感情の起伏が小さい上に僕たちといると、絶対に涙だけは見せない人だった蓮の……。あ、ちなみにその頃の僕は基本的に年上の相手は、兄ちゃんか姉ちゃんをつけて名前を読んでいた。今は絶対にやらないけどね。まぁそんな事は置いといて、蓮が泣いている状況を目の前ではっきりと見てしまって僕はどうしたらいいか分からなかった。
混乱しながらも湊が蓮を慰める時にしていたように、ギュッて抱きしめてその頭を撫でてみた。そしたら蓮、僕のことを思いっきり突き飛ばして、首を絞めてきた。嘘つき、原因はお前だったじゃないかって次々に言葉をぶつけて来たんだ。もう訳が分からなくて泣き出した僕を見て、蓮は目を見開いていたよ。しばらくしてフラフラと僕から離れて俯いていた。呼吸をどうにか整えて、何があったのかを連に聞く。
「湊の奴、俺らのこと散々馬鹿にしてやがった……。俺らの前では大切な友人だとか言ってたくせに、一般科の連中の前ではあんな化け物は死ぬべきだ、あれは人間じゃない、ゴミ、、獣……居るべきじゃない……だってよ。ふざけんな」
蓮が声を荒げて、そう言う。話を聞いていけば、過激派の連中に僕たちが克服するのを手伝ってくれるって湊を信じて教えた特殊能力の弱点や、粗、を事件を起こした一般科の連中に広めたこと、事件のときに桜梨さん、優希、楓、蓮みたいな一般科の連中が相手にすればまず勝てない相手を外に連れ出して、数で押せばいいようになるように手伝ったこと……。僕とお姉様は、正直その頃は能力さえ特殊でもその力をまともに扱えなかったし、警戒する必要なしって判断されたらしいけどね。抜け出す蓮を見つけてついていくって、ごねなければ僕たちも殺されていたんだろう、って蓮は言った。月華お姉さまはその時里帰り中で気を引く必要もなし。
簡単なお仕事だったろうって笑ってた。湊は弱点広めて、蓮たちの気を引いていればいいだけだったんだしね。あの日にやったことを提案したのは湊だったらしい。もっとも本人は冗談のつもりで、特殊科の第一寮を掃除したいなぁって言ったらしいけど。本気にして行動した奴を手伝ってるんだから同罪だと思ってもいいでしょう?
「人の心を持たない化け物が何泣いてんの? 化け物は惨殺されて当然なのにって笑ってたらしいぜ? 俺達って化け物なのかなぁ……」
_________________________
グダグダ番外。正直必要ない気がする蛇足品。
実は番外は完成させているんでこの続きも数分のうちに投稿しますよ。
81
:
霧月 蓮_〆
◆REN/KP3zUk
:2012/01/05(木) 22:34:09 HOST:i114-183-46-33.s04.a001.ap.plala.or.jp
蓮は笑っていた。涙を零しながらも、ずっと笑ってた。そういえば湊、事件を起こした奴らに復讐しようって言ったとき顔を真っ青にして「勝てないからやめておこう」なんて言ったのか、なんて考えた。
その日から僕の復讐の標的は湊になっていた。蓮が精霊を出してそれを相手に刀を扱う練習をしたり、蓮自身が刀を持って練習に付き合ってくれたりした。筋がいいなって褒められたときは本当に嬉しかった。そしてやっぱりお姉様を守れるようになる、湊に復讐をしてやるんだって思うと不思議と疲れも感じないで練習に打ち込む出来た。お姉様は酷く心配そうにしていたけどね。無理だけは禁止ってでこピンされたのを覚えてる。
中等部に上がる少し前に、一般科と特殊科という区切りがなくなった。始めは様々な能力に触れることでより優秀な能力者を……って言ってたけど、特殊科第一寮の生徒を惨殺した事件で特殊科の連中は、酷く殺気立っていたよ。一般科の生徒はなぜかやたらと友好的だったけどね。それが余計に元特殊科の連中を怒らせた。
そして出来上がったのが“闇(ブイオ)”と“光(ルーチェ)”。闇は月華お姉様が率いて、一般科であった生徒達を惨殺していく。それに対抗して出来たのが湊率いる光。ちなみに特殊科の中でも復讐は意味をもたないって言うやつは光に移って行ったよ。 優希がいい例だね。
もちろん一般科の中でも闇に移ってくるやつはいた。……まぁ大抵が人殺し好きの狂った連中だったけど。そうして出来た二つの派閥はいつの間にか学校公認のものになって、制服までもがそれぞれに別のものが与えられた。……まぁ色を変えただけの単純なものだけど。
僕はもちろん闇についた。練習がてらに光の連中を的にして刀を振るって……。気づいたらそれが楽しくなっていた。逃げ惑う相手を切りつけて、悲鳴を聞いて……笑って刺して抉って……時には相手の腕を切り落として、目の前でチラつかせてみたり、わざと急所をはずして苦しめながら殺したり……。
それがとてつもない快感を僕に与えてくれていた。命乞いをする奴を踏みつけるのが好きだった、圧倒的な差を見せて潰すのが好きだった、自分が追い詰められても、最終的に相手を殺すのが楽しかった。血の色が、臭いが、滴る音が好きだった。相手があげる絶望の声が好きだった。
いつの間にか復讐という理由をかかげて殺しを楽しむようになっていた。もっと残酷に、もっと惨く、もっともっともっと……。やむことのない欲望のままに刀を振るって……。まぁもちろん昼間の間だけは、真面目で優秀な生徒を演じていたけど、教師達は当然僕の行動に気づいていただろうさ。気づいた上で止めなかったんだよ? 酷い話だね。いや、僕が言えた義理じゃないけど。
光狩りが本格的に始まってからも僕は変わらずに、どうやったら相手を最高に苦しめて殺すことが出来るのかだけを考えていた。もちろん湊に復讐するときに使う手段の研究、って言ってね。お姉様はあまり苦しませないように止めを刺してやれっていっていたけど、僕にはどうしても無理だった。散々遊んで踏みにじるのが好きだった。全てを復讐という言葉で正当化しようとしてたけど、狂気の沙汰だったろうね、きっと。復讐といいながら、関係のない他人も随分巻き込んでいたし。湊につくのは全て敵だ、とか言っちゃってね。
……僕は狂っているのでしょうか? もしそうなら狂わせたのは誰? 湊? それとも……。僕には分からない。自分が狂っているのかさえ……。
NEXT Story〜終章 嗤う悪魔〜
__________________________
ついに終章かぁ……。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板