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Il record dell’incubo〜悪夢の記憶〜
1
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霧月 蓮_〆
◆REN/KP3zUk
:2011/03/06(日) 23:06:24 HOST:i114-180-240-196.s04.a001.ap.plala.or.jp
初めまして、霧月 蓮(ムヅキ レン)と申します。ここでは始めて小説を書かせていただきます。
更新は非常に亀で、誤字脱字も非常に多いですが、生暖かい目で見てくださると助かります。
出来るだけ遠まわしに表現するように致しますが、グロイ表現が多々あります。それでも大丈夫、と言う方はどうぞよろしくお願いいたしますね。
アドバイス、感想等があれば喜んで。
一応、学園、ファンタジー、歪み、と言った感じの者が中心となっています。特殊能力が出てきたり、魔法使い吸血鬼が出てきたりと、多分滅茶苦茶です
非常に駄文で、まとまりのない文章ではありますが……。
46
:
霧月 蓮_〆
◆REN/KP3zUk
:2011/07/18(月) 01:01:50 HOST:i121-114-188-23.s04.a001.ap.plala.or.jp
第四章 能力定義と禁忌
早朝。ゆっくりと体を起こして時計を確認する蓮。彼がいるのは寮の自室である。寮の部屋と言われると数人で一つの部屋を使うとイメージがあるだろうが、ここ聖鈴学園は違う。この学園に入った時点で一人につき一部屋の部屋を割り振られそこで生活することになるのだ。食事等は各寮で出されるため自炊の必要は無い。なぜ一人で一部屋を使うのか、それは単純に、能力者、魔法使い、吸血鬼など様々な種族の子供が集まるとなると、各種族の相性の悪さやすごし方の違いが大きく出てきて、ストレスになってしまうことが多い、と言う理由だ。たとえば魔法使いたちは朝、決まった時間に起きて魔力生成のために身の清め、数分間の祈りの時間を必要とする。その時間が無ければ魔法使い専攻の授業に支障が出たりするし、何よりも同室の人間にとっても迷惑な話かもしれないのである。
ちなみに、魔法使いとは逆に能力者は、前日に使った力の分、長い眠りを必要とする。そんな能力者と魔法使いが部屋を組んでしまうとどうなるか。能力者が本来の力を発揮できなくなってしまって、専攻授業に支障が出る。前日に力を使いすぎた能力者が遅刻することもあるのだが、無理矢理起きて学校に来たものの、専攻の授業で倒れました、なんていうのも洒落にならない。他にも魔法使い、能力者両者共に吸血鬼と同室になった場合には吸血行動によって酷い目に遭う、なんていう前例があるためか吸血鬼は明らかに部屋組の対象として除外である。
ならば能力者同士、魔法使い同士、吸血鬼同士で部屋を組めば良いのではないだろうか? そう思うであろうが、全員が全員、大きかれ小さかれ何らかの力を持っているわけである。寮の中で喧嘩なんて起こった日には酷いことになるだろう。いや、一応はそれなりの自体には対応できるように設計されているが。ただやはりそのような喧嘩で大怪我をされるのも面倒だ、そんな理由で個々に部屋が与えられているのである。
「ん……もう朝か」
小さく伸びをして蓮はベッドから降りた。欠伸をした後、時計を見てため息つき、無造作に投げ捨てられている自らの制服を拾い洗濯籠の中に放り込む。とりあえず顔を洗って、髪を整える。ため息をつきながら歯磨きをしながら、そういえば俺、何で髪を伸ばし始めたんだっけなんてことを意味も無く考えていた。歯磨きが終わった後はクローゼットから制服を取り出してさっさと身支度を調える。
「眠い……夜更かししすぎたな」
ボフンッとベッドに倒れこみながらそう呟く蓮。蓮の場合の眠いは能力を使いすぎたからではない。そもそも蓮の能力はあまりにも能力としてのレベルを逸脱しているのだ。能力はあくまで狭い範囲で物事に些細な変化を及ぼすものである。高レベルになれば飛びぬけたことを出来るようなるような連中もいるが、それでもやはり制限時間や有効範囲、使用可能回数など様々な制限が付くことになる。蓮の場合は多くの制限が“安全に使いたいのなら”と言う感じの制限であるため破ることはたやすい。能力だとすれば高度よりもさらに上と言えるようなものなのである。しかし魔法使いだとしても蓮には魔力の生成なんて出来ない。力を所有している蓮でさえも自分の能力ないったい何なのか把握できていないのである。
もぞりと手だけを動かしてベッドの横においてある紙の束を手に取る。その紙には“不死鳥、フェニックス”と大き目の字が書いてあった。ベッドに寝転がったまま書類に目を通していく。魔法としての召還の仕方、役目など細かくまとめられている。能力としての召還方法も書いてあるがなんだか胡散臭いほどに面倒くさい手順を踏まなくてはいけないようだ、そう考えて蓮は深くため息をついた。
47
:
ルナ/星条風雅/白鷺/月見里姫/秋宮湊/御坂妹/古手梨花
◆REN/KP3zUk
:2011/07/23(土) 14:41:04 HOST:i114-180-250-205.s04.a001.ap.plala.or.jp
蓮の力は、刹の能力のような意思の無いもので尚且つ自分の頭で理解、想像できなければ使えないと言うようなものではない。蓮以外の力だと神話上の生物やソロモン72柱をはじめとする悪魔などを召還するのは魔法使いの領分となっている。しかし前記のとおり蓮に魔力を練る様な力は無い。しかし蓮は召還能力を使うことが出来る……どういうことなのか良く分からない、小さく脱線した思考に苦笑いを浮かべて、手に持っていた書類を放り投げる。どうせ今のレベルでは召還できないのだから、そう考えて蓮は小さく笑った。楽しくて笑うと言うよりも、自嘲的なそんな笑み。一人でいるときなら蓮は良く笑う。蓮にとって笑うこと、泣くこと、その他感情を人に見せることは弱さを見せることと同じようなものだとなっているからなのだろうか。とにかく、一人でいるときの蓮は正直だった。
「桜梨……俺あのころに戻りたいよ」
小さな声で蓮が呟く。突然こんなことを呟くのも一人でなら珍しくないことだ。考えていた内容とは全く関係ないことを一人で口走っていることも多い。こんなところは刹が見かけたら多分、腹を抱えて大笑いするであろう。小さくため息をついて蓮は首を振る。笑ったり、ため息をついたり忙しいやつめ、そんなことを考えながら思考を学校で生活しているときのものへと戻そうとした。蓮の普段の性格は作られたものである。実際の蓮は人一倍寂しがり屋で、かまってちゃんで……そのくせ言葉は悪くて、人を突き放すようなことばかりを言う。寂しがりや、それが自分の性質だと蓮は十分に理解している。しかしそれは弱さだと思っているのだ。寂しがり屋な面など捨てたいなんていうことを本気で思っている。
部屋にノックの音が響いた。時計を見上げた後、ベッドから降りて部屋の扉を開ければ、肩より三センチメートルほど短い黒髪に、灰色の瞳、なんて言う平凡な容姿。雰囲気はいたって真面目そうな少年……黒羽 翠が立っていた。蓮はその姿を見て低く舌打ちをした後「んだよ、黒須(クロス)」なんて抑揚の無い声で問いかけた。翠のことを黒須と読んだが翠自身は気にしていないようで、二カッとその真面目そうな雰囲気似合わないほどやんちゃな笑みを浮かべれば「俺だって本名で呼んで貰いてぇんだよ。俺は鳴神 黒須(ナルカミ クロス)だ、黒羽 翠じゃねぇ」なんていう風に言った。やれやれと蓮は呆れたように額を押さえた。
「なら能力解けよ。三重能力者」
いかにも面倒だ、そんな雰囲気を漂わせながら蓮はいう。どうやら他の感情は隠せても、呆れと面倒臭いなんていう感情は隠せないようだった。三重能力者なんていうのは黒須が能力を三つ持っているからつけたあだ名で特に意味は無い。と言うよりこの学園では能力を二つ三つ同時に所有している連中なんて山ほどいるのだから欠片も珍しくは無い。その点で言えば殆どの生徒が蓮からは三重能力者と呼ばれることになるのであろう。……なんともシュールと言うかわけの分からない空間になってしまいそうである。一人呼ぼうとしただけで全員が振り向いてしまいそうだ、そう考えて黒須は笑みを浮かべた。
刹那、黒須が姿を変える。僅かに黒っぽい赤い髪に、青い瞳の少年、どうやらこの姿のときが鳴神黒須、この少年の本来の姿らしい。制服は闇を象徴とする黒いもので、翠の姿のときからは想像できないほどにだらしない、そんな雰囲気。翠の姿だと浮いてしまう黒魔術入門なんていう本も、なぜだか妙にしっくりきてしまっている。蓮は呆れたような表情をしながら「来るなら変身といてから来いよな。正体バレたらどうすんだよ」なんていう風に文句を言っていた。黒須を翠として光にぶち込んだのは実は蓮だ。そちらの方が情報も探りやすいし楽だなぁ、なんて考えてやったことだが、これが案外成功だったりする。生徒会の情報まではなかなか手に入れられないが、そのほかの光の状況なら容易に手に入れることが出来た。まぁまれに刹など何も知らない闇の生徒に襲われることもあったが、その辺は回復能力で何とかしてまいていることが多い。
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更新が非常に遅くなってしまい申し訳ありません。
現在スランプ中なため、非常に鈍亀更新になっています。
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