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東方魔弾撃

10終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:34:07 ID:7QMizcUo
将「愛里・・・。」
久々に彼女の名をつぶやいた。
障子の方から視線を感じる・・・。
将「誰だ!?」
てゐ「あ〜見つかった〜。」
将「お前はたしか・・・てゐだったか・・・。」
てゐ「え、何で知ってるの!?」
どうやら当たりのようだ。
将「うどんげに聞いたんだ。それより、俺のネックレス帰してくれないか?」
てゐ「はいこれ。」
将「ありがとうな。」
割と素直に返してくれた。でも、何か違和感がある。
俺はそのネックレスを後ろに投げ捨てる。
将「本物は何処だ?」
てゐ「え、何のことウサ?」
ビンゴだな。急に棒読みになったし、語尾にウサって付いたし。
将「あれは偽者だ。大切な物だからな、間違えるはずが無い。」
俺は威嚇の為デザートイーグルをホルスターから抜いて構える。
てゐ「わ、分かったよ〜。」
そういってネックレスを投げてきた。
今度は本物だ。俺はすぐにネックレスをつけた。
これで、安心できる。デザートイーグルをホルスターに戻す。
てゐ「そんなに大切なものなの?」
将「ああ、今は亡き人からの最後の贈り物だからな。」
てゐ「ふ〜ん。」
うどんげ「将さん〜、ご飯できまし・・・てゐ!ネックレス返しなさい。」
将「もう返してもらったぜ。」
そういうと、俺は首から下げたネックレスを見せる。
うどんげ「そうですか、よかった。」
てゐ「で、愛里って誰?」
将「今は亡きパートナーの名でこのネックレスをくれた人だ。」
てゐ「ふ〜ん。」
うどんげ「あ、二人ともご飯ですよ。」
将「ああ、分かったがどこに行けばいい?」
うどんげ「あ、こっちです。」
俺はうどんげについて行くことになった。

11終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:34:36 ID:7QMizcUo
将「囲炉裏か、久しぶりに見たな。」
永琳「あらそう、ここら辺では普通よ。」
小学生時代にどこかの博物館で見た以来だろうか、それぐらい久しぶりに見た。
見回すと、もう永琳は座っていて、その隣に見知らぬ女性が座っていた。
???「あなた、が闇影 将ね、永琳から聞いているわ、私は蓬莱山 輝夜(ほうらいざん かぐや)よ。
よろしくね。」
将「ああ、あんたが永琳さんの言ってったもう一人の住人か?よろしくな。」
永琳「さて、全員揃ったからから食べましょうか。それと将、私のことは永琳でいいわよ。」
将「ああ、わかった。」
一同「いただきます!」
鈴仙「あ、てゐ!私の魚返しなさい!」
てゐ「ヤダウサ!」
俺は懐かしさについ微笑んでしまう。
永琳「どうしたの?」
将「ん?ああ、懐かしくってな、こうやって普通の食事を囲んで食べることがな。」
うどんげ「普通の食事?それじゃあ、どんな食事してたんですか?」
将「何時死ぬか分からない戦場で、必要最低限の栄養のある携帯食しか食べてなかったな。」
うどんげ「へ〜ならここで、ゆっくりしていってくださいね!」
将「ああ・・・ありがとな。」
俺は自然と笑顔になっていた。

12終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:35:21 ID:7QMizcUo
飯を食べてから借りている部屋に戻った。
輝夜さんはクエストに誘われてるからと言って早々に部屋に戻ったが、オンゲか何かだろうか?
というか、そもそもPCあるのか?
まあ、向こうとつながっているからあってもおかしくは無いが・・・。
銃器の簡易点検だけして俺は寝ることにした。
ただし、布団には入らない。
壁にもたれかかった状態で、P90をそばにおいて寝る。コレが俺の寝方になっている。
将「ん〜、よく寝たぜ。」
俺は障子を開けて、外を見る。
将「こうやって朝を迎えるのも何年ぶりだろうな。」
うどんげ「あ、おはようございます。」
後ろからうどんげが声をかけてくる。
将「ああ、おはよう。」
うどんげ「もう少ししたら、朝ごはんですよ。」
将「ああ、分かった。」
俺は銃器の点検をして、M21狙撃銃を手にとって眺めていた。
その銃に刻まれたA.F.Mのイニシャルを。
うどんげ「将さん、朝ご飯ですよ〜。」
将「ああ、今行く。」
俺は銃を置いて部屋を後にする。
永琳「来たわね。さ、食べましょうか。」
一同「いただきます。」
永琳「うどんげ、今日は将に幻想郷の案内のついでに薬を売ってきてちょうだい。」
うどんげ「分かりました、師匠」
永琳「てゐ、今日は付いていかなくてもいいわよ。」
てゐ「は〜い。」
俺は、早めに朝飯を食べて部屋に戻った。
襖をあけようと手をかけて、あけるのをやめた。
人の気配がする。
とっさにデザートイーグルを抜き、セーフティーをはずす。
そして、ゆっくりと襖を開け、一気に突入する。
???「あら、貴方は命の恩人に銃を向けるの?」
将「どういうことだ?お前は誰だ?」
???「私は八雲 紫。永琳から色々聞いてると思うんだけどまだだったかしら?」
将「いや話は少しなら聞いている。助けてくれた件は感謝する。」
紫「いいことを教えてあげるわ。」
将「なんだ?」
紫「南・F・愛里は死んでいない、この幻想郷のどこかに居るわ。」
将「なん・・・だと・・・。愛里が・・・生きている・・・だと・・・。」
紫「ええ、そうよ。ただ、場所と状態は自分で探して自分の目で確認しなさい。」
そういうなり、八雲 紫は空間を引き裂いた。
アレが、スキマというやつだろう。
紫「あ、そうそう。貴方にいいものをあげるわ。」
そういってスキマの中から何かを投げてきた。
将「これは・・・俺の服じゃねぇか!」
紫「また会いましょう。」
そういってスキマは消えていった。

13終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:35:55 ID:7QMizcUo
うどんげ「将さん、誰か居たようですけど・・・」
将「ああ、八雲 紫が居た・・・。」
うどんげ「本当ですか!?」
将「ああ、それで俺の私服を渡されたのと、死んだと思ってた人がこの幻想郷で
生きているという事を教えられた。」
うどんげ「本当ですか!?よかったじゃないですか!」
将「ああ、探さないとな・・・。」
うどんげ「なら、案内と薬売りのついでに探しましょうよ!」
将「そうだな、そうするか。その前に・・・着替えるわ。」
うどんげ「分かりました。外で待ってますね。」
将「わかった。」
うどんげが出て行ったことを確認すると、俺は着替え始めた。
そういえばこの服を着るのも久しぶりだな。
このマント・・・懐かしいな・・・。
将「愛里・・・今何処に居るんだ・・・。」
銃とマガジンの装備を終わらせて、外に出る。
もちろん狙撃銃も背中に背負っている。
うどんげ「遅かったですね。行きましょうか。」
将「すまない、装備の入れ替えに時間がかかった。」
そういうと俺たちは歩き出した。
周りは薄暗い竹林だ。
道に迷うと、出るには苦労しそうな所だ。うどんげから離れないようにしないとな。
うどんげ「私から離れないでくださいね。ここは迷いの竹林と言って、迷うと自力で出られませんよ。」
将「そういうヤバイことをさらっと言うなよ・・・。」
うどんげについて行くと、薄暗い竹林が少しずつ明るくなってきた。
うどんげ「出ましたよ。」
そこは、一面に田畑の広がる山に囲まれた広い盆地だった

14終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:37:46 ID:7QMizcUo
将「のどかな所だな。」
うどんげ「そうでもありませんよ。妖怪が村を襲ったり、異変があったり大変ですよ。」
将「異変?何だそれは?」
うどんげ「その時々でちがいますから説明しにくいですが、春が来なかったりとか、
赤い霧に覆われたりとかそんな感じです。」
将「なるほどな。」
何分歩いただろうか。俺はふと行き先を聞いてないことに気づいた。
将「そういえば、これから何処に行くんだ?」
うどんげ「まずは香霖堂(こうりんどう)に行って、魔法の森の魔理沙さんと
アリスさんの家に行って、紅魔館(こうまかん)に寄って川でニトリさん探して、
博麗神社行って、人里寄って夕飯の買い物して今日は終わりです。」
将「長いな・・・一日がけで回るのか?」
うどんげ「そうですよ。」
将「ふむ。分かった。」
何分歩いたか分からないが目の前の森の入り口付近に一件の小屋があった。
うどんげ「あれが香霖堂です。」
うどんげが小屋を指差して言う。話によると、店らしいが少々不安を覚える。
将「小さいな」
うどんげ「いっちゃだめですよ。」
うどんげは少々苦笑いしていた。
俺たちは店に入っていく。
店内には誰も居ない。
見た限り雑貨屋という感じだが、ところどころ妙な物がおいてあるが気にしないでおく。
うどんげ「こんにちは〜森近さ〜ん、いらっしゃいますか〜?」
???「やあ、うどんげそれと・・・。」
うどんげ「こちらは、闇影 将さんといって、外の世界の方です。」
???「なるほど、僕は森近 霖之助(もりちかりんのすけ)、見てのとおりここの店主さ。よろしくね。」
将「ああ、闇影 将だ。よろしく。」
霖之助「ところで何の用だい?」
うどんげ「お薬の販売に来ました。永琳印のお薬いかがですか?」
霖之助「永琳印の薬か、よく効くから1つ貰うよ。」
うどんげ「ありがとうございます!」

15終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:38:48 ID:7QMizcUo
将「そういえば、向こうの世界の金は使えるのか?」
うどんげ「無理ですよ。何か買うんですか?」
将「ああ、銃弾が欲しくてな。」
霖之助「どんなのだい?」
将「これだ。」
俺はマントの中からデザートイーグルのマガジンから、50AE弾を1つ出して霖之助にわたす。
将「これと同じものが欲しくてな。まあ、金がないから今度でいい。」
そういって銃弾を霖之助から返してもらう。
うどんげ「そろそろ行きましょうか。」
将「そうだな。じゃあな。」
うどんげ「お邪魔しました〜。」
俺たちは香霖堂から出ると森の中に入っていく。
将「森の中に誰か住んでいるのか?」
うどんげ「はい。ここは魔法の森といって、禍々しい妖気や化け物茸の胞子が待っていて
普通の人間は瘴気に長時間耐えられない森です。なので、手早く済ませましょう。」
将「おいおい、そんなヤバイ所につれてくるなよ・・・。」
うどんげ「でも、大丈夫そうですね。普通は入った時点でめまいとか幻覚の症状がでるはずですから。」
将「先に言えよ・・・。」
とんでもないことをさらっと言った、うどんげに少々あきれていた。
まもなく、一軒の家が見えてきた。
扉の上には「霧雨魔法店」と書かれた看板があった。

16終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:39:17 ID:7QMizcUo
魔法店?いったい何が売っているんだ?
そんなことを考えていると、うどんげはもうノックをしていた。
うどんげ「魔理沙さ〜ん、いらっしゃいますか〜?」
???「ああ〜居るぜ〜。今手がふさがってるから入ってきてくれ〜。」
うどんげ「わかりました〜。おじゃましま〜す」
将「失礼します。」
俺たちは家に入っていく。
ぱっと見て、汚い。
足の踏み場はあるが実験で使うようなビーカーやフラスコが並んだ机、古く分厚い本などが
所せましと並んでいる。
俺たちは置くの方に入っていく。
うどんげ「魔理沙さ〜ん、どこですか〜?」
???「こっちだ〜、ちょっと来てくれ〜・・・うわぁ!」
ドサドサと何かが落ちる音がしたので俺たちは急いでいってみる。
???「イタタタ・・・。あ、うどんげ!それと・・・誰だ?」
将「俺は闇影 将、外の世界の人間だ。」
???「へ〜、私は霧雨 魔理沙(きりさめまりさ)。よろしくだぜ!」
将「よろしくな。ところで大丈夫か?」
魔理沙「ああ、頭上におもいっきり本の山が降ってきたから、まだ頭が痛いけど大丈夫だぜ。それはそうとうどんげ、
どうしたんだ?」
うどんげ「永琳印のお薬いかがですか?」
魔理沙「じゃあ、2つ貰うんだぜ。それより、いつもいつもご苦労さんだな。」
うどんげ「いえいえ、これが私のお仕事ですから。」
魔理沙「それより将、ここに入って大丈夫なのか?」
将「いきなり呼び捨てか・・・まあいい。幻覚は無いし、大丈夫みたいだ。」
魔理沙「へぇ〜なんにせよ早く森から出ることをオススメするぜ。」
将「ああ、そうすることにする。
うどんげ「そろそろ行きましょうか。」
将「そうだな、またな。」
うどんげ「おじゃましました〜。」
魔理沙「またな〜。」
霧雨 魔理沙か・・・、見た感じ俺と相性はよさそうだ。
次はアリスさんの家ですよ。

17終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:40:04 ID:7QMizcUo
お詫びと訂正
前レスに少しミスを発見いたしました。お詫び申し上げます。
訂正点:前レス最終行 次はアリスさんの家ですよ。→うどんげ「次はアリスさんの家ですよ。」

まだこの森に用があるのか・・・。出来ればもう出たいと思ったが、仕方ないので付いていく。
歩いていくと、また家があった。
将「ここか?」
うどんげ「はい、ここです。」
将「それより、先客居るようだぜ。」
うどんげ「え?どこですか?」
どうやら気づいていないようだ。
だが、仕方ないことだ。ここの妖気はすごいらしいし、木のしなり具合で、木の上に誰か居ることが分かるのは、
俺の経験だからな。
俺はP90を2丁とも抜きモードを3点バースト(3連射)にする。
将「出てきな、俺があいてするぜ。」
俺は木に向かってトリガーを引く。
???「クソ、何で分かった!?」
???「予定が狂ったが、まあいい。お前ら降りて来い、こいつに変更だ!」
たくさんの人影が木から下りてくる。
人間・・・ではない。彼らには人間には無いもの「角」があった。
うどんげ「鬼・・・気をつけてください、低級ですが、ここまで居ると・・・。」
将「14体・・・しかも囲まれたな。まあ、好都合だが。」
実際、俺は囲まれた時の対処方法はあるし、相手の武器が斧や棍棒といった近接武器という事もあり、
大分俺のほうが有利であった。
俺はP90を3点バーストからフルオート切り替える。
鬼「七色の人形使いをしとめるつもりだったが、お前に見つかった以上お前からしとめてやる。
お前ら、あいつの手に持ってるへんな武器に注意しろ!」
どうやら、今まで喋っていたあの鬼がリーダー格らしい。
よく見ると、左肩に血痕がある。さっきの弾があたったらしい。
将「うどんげ、伏せてろ。一瞬でしとめる。」
うどんげ「無理ですよ!こんな状態で!ここは私が・・・。」
将「いや、可能だ。なめてもらっては困る。」
うどんげ「そこまで言うなら・・・。」
うどんげはしぶしぶ伏せた。
俺は少しかがむ。
将「さらばだ。」
鬼「来るぞ!注意しろ!」

18終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:40:30 ID:7QMizcUo
俺は両腕を水平にして、トリガーを引きながら一気に回転する。
2回転ぐらいで止まると、リーダー格らしき鬼以外は倒れていた。
鬼「う、嘘だろ・・・。」
俺はP90にセーフティーをかけてしまいながら、デザートイーグルを抜きセーフティーをはずす。
そして、銃口を最後の鬼に向ける。
将「残念だったな。お前で最後だ。」
うどんげ「う、嘘・・・あの数を・・・一瞬で・・・!?」
鬼「チッ・・・。」
そういうと鬼は逃げ出した。
将「逃がすか!」
バスン、バスン、バスン。だが、3発ともはずれる。
将「くそ、何て身体能力だ・・・。」
俺は追いかけようとするが、うどんげに止められる。
うどんげ「深追いは禁物ですよ。それに追いかけたところで、あの鬼には追いつけません。」
将「どういうことだ?」
うどんげ「あの鬼は、この付近一帯を荒しまわっている鬼のリーダーで、恐ろしい身体能力をもっています。
追いつけるのは、射命丸 文さん以外居ないでしょうね。」
将「射命丸がだれかは聞かないことにするが、・・・逃がしたか。」
敵を逃がしたのは久々だったので、少々悔しかったが、また戦うことになりそうなので次にする。
???「騒がしいわね、一体なんなのよ・・・。」
家から誰か出てきた。
うどんげ「あ、アリスさん!こんにちは。」
アリス「あら、うどんげこんにちは。えっと・・・あなたは?」
将「俺は闇影 将、外の世界の住人だ。よろしく。」
アリス「私はアリス・マーガトロイドよろしく。ところでうどんげ、聞きたいことが山ほどあるんだけれど
いいかしら?」
うどんげ「ええ、どうぞ。」
アリス「まず、この状況よ!何よこれ!しかも変なにおいするし!説明してくれるかしら?」
うどんげ「それはですね・・・。」
 〜少女説明中...〜

19終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:41:05 ID:7QMizcUo
アリス「なるほど、状況は大体把握できたわ。で、私に何の用?まぁ、その手に持ってるもので大体想像はつくわ。」
うどんげ「想像どうりだと思います。永琳印のお薬いかがですか?」
アリス「2ついただくわ。これがあると重宝するもの。」
うどんげ「ありがとうございます!とりあえず、掃除してから次にいきますね・・・って将さん、何やってるんですか?」
将「片付けも兼ねて、鬼の持ち物の確認だ。使えるものがあるかと思ったんだが、何も無かった。」
アリス「後片付けは、私がやっておくわ。」
うどんげ「え、そんな、いいんですか?」
アリス「ええ、それに将さんは人間でしょ?妖気とか大丈夫なの?私は魔法使いだから、大丈夫だけど早く出たほうがいいと思うわ。」
うどんげ「そうですね。では、お願いします。」
アリス「わかったわ。さようなら。」
うどんげ「さよなら〜。」
将「じゃぁな。」
俺たちはアリスの家を後にする。
うどんげ「これで、魔法の森は終わりですよ。次は紅魔館です。」

20終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:41:27 ID:7QMizcUo
俺たちは森を歩いていく。すると、少しづつ森が開けてきた。
将「出口か・・・・少し霧が出てきたな。」
うどんげ「はい、この森を出たら霧の湖ですから。」
将「霧の湖か・・・でかいのか?」
うどんげ「ええ、けっこう大きいですよ。」
そうこうしてる内に森を抜けた。
この時点で、霧は結構濃いもののなっていた。
将「ここで、鬼に奇襲されたら、ヤバイな・・・・。」
うどんげ「その心配は無いと思います。この先の紅魔館の主は相当な力をもってますから、鬼共はうかつに近寄りませんよ。」
将「ほう、それは一度会ってみたいな。」
???「あ、うどんげ!とお前誰だ?」
???「初めてなのに失礼だよ、チルノちゃん。あ、うどんげさんこんにちは。」
うどんげ「あら、チルノさん大妖精さんこんにちは。」
将「飛んでる・・・、妖精というやつか。」
???「はじめまして、大妖精って言います。よろしくお願いします。」
???「あたいはチルノていうんだよ!よろしく!」
将「俺は、闇影 将だ、よろしくな。」
大妖精「うどんげさんはいつものお薬売りですか?」
うどんげ「はい、今から紅魔館に行くところです。」
大妖精「いつもご苦労様です。がんばってくださいね。」
チルノ「大ちゃん、先に行くよ〜。」
大妖精「あ、さよなら、うどんげさん、闇影さん。まって、チルノちゃ〜ん!」
将「忙しいな。やつらだな。」
俺は半ば笑っていた。
うどんげ「ああいう、子たちなんですよ。それよりも、見えましたよ。あれが紅魔館です。」
霧で見えなかったが、俺の目の前にはとても大きくて紅い城があった。
将「これが・・・紅魔館・・・。館と言うよりもはや城だな。」
近づくにつれて大体の大きさも把握できるようになった。とてつもなく大きい。
見る限り、この湖の出島見たいな所に建っているらしい。
俺たちはどんどん近づいていくと、正門らしき格子戸が見えてきた。
どうやら、鉄製の格子戸のようだ。
その隣には門番が・・・・
門番「すぴ〜」
門番が寝てる。
うどんげ「また寝てますね・・・。」
将「またって・・・いつものことか?
うどんげ「ええ、いっつもです。」
超、無用心だな・・・ここ。本当に大丈夫なのか心配になってきた。

21終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:41:46 ID:7QMizcUo
うどんげ「美鈴さん、起きてください!美鈴さん!」
門番「むにゃむにゃ・・・・すぅ〜。」
将「起きないな。」
うどんげ「困りましたね・・・・。」
その時、何処からか門番のおでこにナイフが突き刺さった。
将「!?」
俺はバックステップで後退し、デザートイーグルを抜きセーフティーをはずす。
???「武器を捨てなさい。」
いつの間にか背中にナイフが付き立てられている。
うどんげ「二人ともやめてください!敵ではありません!」
???「あら、そうなの?」
将「敵襲じゃないのか?」
俺は念のためセーフティーをはずしたまましまう。
???「で、うどんげ。彼は誰?」
うどんげ「この人は闇影 将さん、外の世界の人です。」
???「へぇ、私は十六夜 咲夜(いざよいさくや)よ。よろしく。」
将「さっきの紹介のとおりだ。よろしく。」
咲夜「ところで、うどんげ今日は何の用?」
うどんげ「永琳印のお薬どうですか?」
咲夜「ちょうどよかった1本頂くわ。パチュリー様が珍しく風邪引いたのよね。
うどんげ「それは珍しいですね。」
咲夜「ええ、そうなのよ。それよりこの門番、いつになったら起きるのかしら・・・。」
将「まったくだ、よく寝れるな。それより頭のナイフは大丈夫なのか?」
咲夜「ええ、いつものことよ。」
いつもって・・・どんだけ丈夫なんだこいつ・・・。
うどんげ「さ、そろそろ行きましょう。次は時間がかかりますからね。では、さよなら。」
将「じゃあな。」

22終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:42:09 ID:7QMizcUo
俺たちは川沿いを歩いていく。
湖から離れるにしたがって、霧が晴れていく。
うどんげ「にとりさん居ませんね・・・」
将「こんな所に居るのか?」
うどんげ「ええ、にとりさんはカッパですからね」
将「なるほど、だから川か。」
うどんげ「仕方ありませんにとりラボに行きます。居たらいいんですが・・・。」
ラボがあるのか・・・、何でもありだな。
川沿いから外れ、山の中に入っていく。
すると、鋼鉄の扉が見えてきた。
俺たちはその中に入って行く。
うどんげ「にとりさ〜ん。居ませんか〜?」
???「ごめ〜ん、今手が離せないから入ってきて〜。」
うどんげ「わかりました〜。」
うどんげは何のためらいも無く扉の中にはいていくので俺も後に続く。
長い螺旋階段を降りると、広く器材の多い部屋に出た。
???「奥のほうから光が見える。」
溶接の光か、ここだけなぜかハイテクだな。幻想郷・・・なんでもありなのか・・・。
???「こっちだよ〜。」
俺たちは声のしたほうに行く。
???「ふぅ、終わった。」
うどんげ「こんどは何作ったんですか?」
???「あ〜光学迷彩の修理してたんだよ。・・・誰?」
将「俺は闇影 将、外の世界の住人だ。よろしく。」
???「私は河城にとり。機械好きのカッパだよ、よろしく。にとりって呼んでくれてかまわないよ。それより外の世界の話聞かせて!」
将「うどんげ、時間あるか?」
うどんげ「え〜っと、博麗神社行って、人里で夕飯のおかず買って・・・それから夕飯作って・・・ギリギリですね〜。」
将「そうか、なら話はまた今度だな。」
にとり「仕方ないな〜。で、うどんげいつものあれ?」
うどんげ「ええ、永琳印のお薬いかがですか?」
にとり「3つもらうよ。この前、ひどい傷を負った人間見つけてね。今はヒーリングカプセルに入れているけど、
これがないとちょっと怖かったんだ〜。」
うどんげ「ちょうどよかったですね。」
にとり「ほんとだよ、タイミングよすぎだよ。それと、その人間外の人間みたいなんだ。」
将「その人が入ってるのカプセルどれだ?見てみたいんだが。」
にとり「わかった〜。こっちだよ。」
俺たちはラボの一角にある大型のカプセルに近づいていく。
にとり「この窓から顔が見えるよ。」
俺は窓をのぞいて目を疑った。
将「嘘だろ・・・。まさか・・・。」

23終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/03(水) 22:24:36 ID:7QMizcUo
にとり「知り合い?」
将「こんなに早く見つかるとはな・・・愛里。」
うどんげ「愛里ってまさか・・・、将さんの探してるって人ですか!?」
将「ああ、久しぶりだな、愛里。」
うどんげ「よかったですね、見つかって。」
にとり「ただね、もう6ヶ月は眠ったままなんだ。死んではいないんだけどね・・・。」
将「俺は4ヶ月眠ったままだった。それに、愛里は目を覚ますさ。」
うどんげ「なんで分かるんですか?」
将「俺の勘さ。」
にとり「ふ〜ん、パートナーだから分かるんだ。」
うどんげ「では、そろそろ行きましょうか。」
将「そうだな、愛里をたのんだぜ。」
にとり「まかせてよ!明日来てもらっていいかな?いろいろ聞きたいし。」
将「そうしたいが、道が分からない。」
にとり「ちょうど、送迎用のロボットが出来た所だし。それに迎えにいかせるよ。」
将「わかった。うどんげ、明日迷いの竹林の案内たのんでいいか?」
うどんげ「いいですよ、帰りにでも迷いの竹林の抜け方教えますよ。」
将「それは助かる。じゃあな、また明日な。」
にとり「ばいばーい。」
うどんげ「おじゃましました〜。」
俺たちは螺旋階段を上って外に出る。
そして、また川沿いを歩いていく。
何分歩いただろうか、目の前に町が見えてきた。
うどんげ「やっと人里ですか、もうちょっとです。」
将「次は何処に行くんだ?」
うどんげ「博麗神社です。あの、人里の奥にあるんですよ。」
将「神社か・・・。」
うどんげ「思い出でもあるんですか?」
将「ガキの頃幼馴染の奴らとよく虫取りをした覚えがあるな。」
うどんげ「へぇ〜、将さんの昔話聞いてみたいです。」
将「昔話か、そうだな・・・。」

24終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/04(木) 21:33:04 ID:7QMizcUo
将「昔はそこらへんによくいるただのガキだったな、10歳まではな。」
うどんげ「10歳までは?」
将「ああ、10歳の夏だ。そこで戦争が始まってな。」
うどんげ「あ、ここの石段登りますよ。」
将「ああ、分かった。」
うどんげ「戦争ですか、そっちの戦争はどうなんですか?」
将「そっちの戦争?ここにも戦争はあるのか?」
うどんげ「月の戦争です。私は戦争が始まる前に逃げちゃいましたがね。」
将「俺たちの戦争は、鋼鉄と鋼鉄のぶつかり合い、戦闘機や戦車を駆使しての殺し合いだ。」
うどんげ「戦闘機?戦車?なんですかそれ?」
将「戦闘機は空を飛ぶ乗り物で、機関銃やミサイルで戦う兵器、戦車は陸上を走る乗り物で1撃で強力な破壊力を誇る戦車砲を使って戦う兵器だ。」
うどんげ「へぇ〜、外の世界はそんあものがあるんですね。それにしても、戦争はどこも変わりませんね。」
将「まぁな、話がそれたが夏から戦争が始まってな、そこで両親が敵の攻撃で死んだんだ。だから軍人になって戦ってきたんだ。恨みをはらすためにな。」
うどんげ「すみません、悪いことを聞いちゃいましたね。」
将「気にするな。それと、愛里は入隊時からのパートナーだったんだ。」
うどんげ「長い間パートナーだったんですね。」
将「もう、家族同然だったからな。」
うどんげ「へぇ〜そうだったんですか。あ、付きましたよ。」
そこは、鳥居こそ大きいものの小さな神社だった。
将「一応参拝しておくか。使えない金だが賽銭はこれでいいか。」
俺は財布から5円を取り出し賽銭箱に入れる。
俺は一通り参拝をすませる。
???「あら、参拝客?珍しいわね。うどんげも居るのね、あれでしょ?」
うどんげ「はい、永琳印のお薬いかがですか?」

25終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/05(金) 21:27:09 ID:7QMizcUo
???「今日は遠慮しておくわ、お金が・・・ね?」
うどんげ「あ〜なるほど。分かりました。」
???「そういや、あなた。見かけない顔ね。」
将「ん?ああ、外の世界の人間だからな。俺は闇影 将だよろしくな。」
???「私は博麗 霊夢(はくれいれいむ)よ、よろしく。それより私なら外の世界にあなたを送れるけどどうする?」
将「いや、遠慮しておくまだここに用事がある。それに、向こうでは俺は死んだことになってるはずだ。」
霊夢「何があったかは知らないけど、帰らないのね?」
将「ああ、そうだ。明日にとりとの約束もあるしな。」
霊夢「ふーん。ホントにあんた人間?人間にしちゃ霊力が強すぎるわね。」
将「俺は人間だが、そんなに強いのか?まだ、スペルカードも作ってないからな。」
霊夢「ええ、私でも分かるぐらいにね。」
うどんげ「あ、そろそろ行かないと時間が・・・。」
将「おっと、すまない。それじゃあな。」
うどんげ「さようなら〜。」
俺たち博麗神社を後にし、石段を降りていく。
うどんげ「あとは、人里で最後です。それよりよく私のペースについてこられますね。
かなり早いのに・・・。」
将「ん?ああ、戦場ではこれぐらいのペースだから全然問題ないぜ。」
石段を降りきって人里の位置を確認する。
目の前の近い所に見えるから神社から近い所にあるらしい。
うどんげ「人里ではどうします?」
将「どうするって?」
うどんげ「私が夕飯のお買い物してる間ですよ。自由行動します?」
将「そうだな、薬売るまでは一緒に居て、そこから自由行動にするかな。」
うどんげ「わかりました。じゃあ、集合場所だけ決めておきますね。」
将「ああ、わかった。」
そんな話をしてるうちに人里の入り口についていた。

26終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/06(土) 22:53:50 ID:7QMizcUo
人里の中はゆっくり歩くことになった。
商店街らしく買い物客でにぎわっている。
そこからすこし外れたところに一軒の大きな屋敷に入っていく。
うどんげ「こんにちわー。慧音さん、いらっしゃいますか〜?」
???「は〜い、ちょっとまっててくださ〜い。」
将「ここが最後の場所か?」
うどんげ「ええ、ここの上白沢 慧音(かみしらさわけいね)さんの所で最後です。」
???「おまたせしました、ってうどんげか。どうしたんだ?」
うどんげ「いつものアレです。永琳印のお薬いかがですか?」
???「2つ貰うよ。最近体調が優れなくてな。」
うどんげ「注意してくださいね。最近の風邪は熱から来るそうですから。」
???「ああ、今日は早く寝ることにするよ。ところでそっちの人は誰だい?」
うどんげ「こちらは闇影 将さん。外の世界の人です。」
???「私は上白沢 慧音、この寺小屋で働いているんだ。よろしく。」
将「ああ、よろしくな。」
うどんげ「では、私は買い物がありますので失礼しますね。」
慧音「ああ、ありがとうな。」
将「じゃあな。」
俺たちは寺小屋から出て商店街戻って、3体の地蔵の前で止まる。
うどんげ「じゃあ、この3体のお地蔵様の前に集合でいいですか?」
将「この地蔵はここだけなのか?」
うどんげ「ええ、お地蔵様はここだけです。」
将「ならいい。」
うどんげ「あ、お金を少しだけ渡しておきますね。」
将「すまない、じゃあ、また後でな。」
俺はうどんげと別れ商店街を歩き出す。
八百屋、魚屋、うなぎ屋など、さまざまな店が並んでいる。
その中で、絵本屋という店が目に留まったので入ってみる。」
中には普通の絵本が並んであったが奥には見慣れた絵や本が多数並んであった。
将「なのはに生徒会、ガンダムまである。幻想郷にはこんなものまであるのか。」
すると、奥の引き戸が開き、1人の男が出てきた。
???「いらっしゃい、何にします?」
将「いや、見てるだけだ。それよりこの絵お前も外の世界の人間か?」
???「と、いうとお客さんも外の世界の人間で?」
将「ああ、そうだ。」
???「本当か!?こんな所で同じ世界の人と話すなんて初めてだ!俺は安芸だよろしくな!」
将「俺は闇影 将だよろしく。」

27終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/07(日) 20:00:57 ID:7QMizcUo
俺たちは握手を交わす。
安芸「それよりなのはとかは分かる人で?」
将「ああ、コミックトレジャーもいけるときは行っている。」
安芸「へぇ、俺は壁サークルの絵描きをしているんだ。もしかして、うちのサークルの本持ってるかな?」
将「この絵は・・・買ったことあるぞ。確かすごい行列だった気がする。」
安芸「あ〜うちのサークルは人気だからね。」
将「話は変わるが、絵本屋って言うのはなんだ?」
安芸「え?ああ、俺はこんな絵しかかけないしここの本は文章だけだったから絵本にしたら売れるんじゃないかって思ってね。
案の定アタリだったみたいでね。今や妖怪も買いに来るようになったよ。」
将「それはすごいな。・・・おっとそろそろ戻らないと。じゃあな、また来るぜ。」
安芸「ああ、いつでもまってるよ。」
俺は絵本屋を離れ地蔵の所まで戻っていく。
すると、もううどんげは待っていた。
うどんげ「あ、将さん、こっちです。」
将「すまない、待たせたか?」
うどんげ「いいえ、そんなに待ってませんよ。さ、帰りましょう。」
将「ああ。」
俺たちは人里を離れ、迷いの竹林にさしかかる。
うどんげ「えっと、この迷いの竹林の抜け方はですね・・・。」
〜少女説明中...〜
将「なるほど、そうやって抜けるのか。」
うどんげ「ええ、案外簡単ですよ。・・・あ、着きましたね。」
将「多分時間はかかるがもう迷わないだろうな。だが、明日は頼む。」
うどんげ「ええ、分かりました。」
俺たちは永遠亭に入っていく。
うどんげ「師匠、ただいま戻りました。」
永琳「あら、お帰りなさい、早かったわね。」
うどんげ「ええ、将さんが私のスピードについて来れたんで、案外すんなり回れました。」
永琳「へぇ、うどんげのスピードに・・・。」
うどんげ「そうです。そろそろ夕飯の準備しますね。」
永琳「ええ、お願いね。」
将「永琳、ちょっといいか?」
永琳「ええ、どうしたの?」
将「スペルカードの作り方を教えてくれないか?」
永琳「ええ、いいわよ。夕飯の後に私の部屋に来てちょうだいね。」
将「ああ、わかった。」
俺は部屋に戻り、M21狙撃銃とマントをおろし、スペルカードをスボンに入れる。

28終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/07(日) 20:03:29 ID:7QMizcUo
(再)〜〜〜〜〜〜緊急募集〜〜〜〜〜〜(再)
俺の書いてる東方魔弾撃の敵キャラを募集します。

※理由:敵キャラを考えてなかったから(´・ω・`)b

※募集枠
リーダー×1
戦闘機パイロット×2
カッパ×1
その他×2

※確定した名前
イリス
アイオーン
ラグナ・ゼロ

※応募の決まり
・名前に関しては上記の3つ+オリジナル3つを登場させようと思います。
・必ず、「リーダー」、「カッパ」、「戦闘機パイロット」、「その他」を
 書いてください。
・ステータスは不用です。
・書き始めの1行目に「魔弾撃敵キャラ応募とお書きください」
・どんどんご応募ください
追加
・特徴や口癖等もあわせてお書きください。

29終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/07(日) 20:20:01 ID:7QMizcUo
どうも黒騎士です。
上に少し告知をさせていただきました。
(正直に言うと書くとこ間違えた。)
期限は13日の夜12:00分です。
お喋リ広場の方に応募の決まりをよくお読みになってからご応募ください。
ちょこちょここうやって、告知やこういった書き込みをしていきます。
どうか呼んでやってください。
紅魔館等の描写は俺の独断と偏見で書いております。
感想やご指摘等もお喋り広場の方にてお受けいたしております。

追加のスペルカード
・今回はありません。

次回以降の予告
かつてのパートナー愛里を見つけた将。
将は今後に必要なスペルカードを手に入れにとりから新たな移動手段を与えられる。
そして、異変は起こる。

30終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/08(月) 21:37:21 ID:7QMizcUo
俺はP90の残弾を確認して銃の整備をする。
てゐ「ウサ?」
将「ん?てゐ、どうした?」
てゐ「いや、ただ物音がしたから覗いてみただけだよ。」
将「そうか。」
俺は話しながらも整備を続ける。
てゐ「何やってんの?」
将「銃の整備だ。中の砂や泥をとってるんだ。」
てゐ「なんで?そんなのめんどくさいじゃん。」
将「これをしておかないと、壊れるんだ。だから使用後は毎回整備をしなけりゃいけないんだ。」
てゐ「ふ〜ん」
将「それよりだ、今盗ったネジを返してもらおうか。」
てゐ「う、わかったよ〜。」
こいつの手癖悪さときたら・・・、油断も隙もあたもんじゃないな。
将「よし、整備終了。」
うどんげ「将さーん、夕飯です・・・あ、てゐ。あんたもいたのね、夕飯よ。」
将「ああ、分かった。今行く。」
てゐ「わかったー。」
俺たちは、飯を食べに向かう。
もう、全員揃っているようだ。
一同「いただきます。」
将「そうだ、永琳。」
永琳「どうしたの?」
将「永琳の部屋ってどこだ?」
永琳「そういや案内してなかったわね。食べ終わったらついて来て、案内するわ。」
将「わかった。」
てゐ「いただいたウサ!」
うどんげ「あ、私の漬物返しなさい!」
昨日もだったが、無駄に賑やかだな。
いや、俺がこんな所に居るのが久々なだけか。
その後、夕飯を食ってから俺は永琳の部屋に案内された。
永琳「まずは空のスペルカード貸してちょうだい。」
俺は、ズボンからスペルカードを出し手渡す。
それじゃあ・・・。
〜永琳説明中...〜
将「なるほど、後で作ってみることにする。」
俺は部屋の戻ってスペルカードを作る。
〜スペカ制作中...〜
将「よし、こんなものか。」
何枚か残ったが、これは後で何か作るだろう。
スペルカードも作ったことだし寝るか。
俺は、いつもの体勢寝る。

31安芸 ◆WosCZrAhqw:2010/03/09(火) 20:51:13 ID:kSxroFT6
ここに書き込むのは止めてくれとのことだったが、一つ言わせてくれ

>>26 >>27
と う と う 出 て き た !
あれは完全に俺だわ。(絵は書けないケド)
にしても何か気恥ずかしい……

32終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/09(火) 22:24:46 ID:7QMizcUo
将「ん、よく寝たぜ。」
俺は障子を開け、銃の確認と調整をする。
すると襖が開いてうどんげが入ってくる。
うどんげ「あ、もう起きてるんですか?早いですね。」
将「いや、いつものことさ。夜はあまり寝ないんだ。それより何か用か?」
うどんげ「いえ、物音がしたので、ちょっと来てみたのともうすぐ朝ご飯なんで起こしに来ました。」
将「ああ、分かった。用意してから行く。」
うどんげ「わかりました。」
俺は顔を洗ったりしてから、朝食を食べに行く。
そして、朝食後武器の装備をして俺はうどんげと共に竹林を抜ける。
すると、そこには1台のバギーがあった。
うどんげ「これのようですね。」
将「バギーかよ。」
うどんげ「バギー?これの名前ですか?」
将「ああそうだ。こっちではどんな地形でも対応できる乗り物だ。」
うどんげ「へ〜、そうなんですか〜。あ、それじゃあ、いってらっしゃい。」
将「ああ、行ってくる。」
俺がバギーに乗り込むと自動で動き出した。
俺はバギーに乗り込んで何分かすると、川の前で止まった。
将「ここから歩けってか・・・。うおっ!」
俺がバギーから降りようとした瞬間、地面が下がった。
いや、下がっていった。
どうやら、見た目は分からないようになっているが昇降機が設置してあるらしい。
そして、ガコン!!という音と共にバギーがまた動き出した。
バギーは細い通路を進む。すると、あの地下ラボに到着した。
にとり「あ、来たみたいだね。」
将「ああ、おじゃまするぜ。」
にとり「送迎用のロボットどうだった?」
将「ああ、ちゃんとここまで連れてきてくれたし文句なしだ。だが、なぜバギーなんだ?」
にとり「バギー?あれのそっちの世界の名前?私は、たまたま山に落ちてたから、
拾って改造しただけだよ?」
将「落ちてた?」
にとり「うん、幻想郷は外の世界のものがよく落ちてるんだよ。」
将「ほう、だから外の世界の人間がこっちに居るのか。」
にとり「それは多分八雲 紫の仕業だとおもうけどね。それより外の世界の話してよ。」
将「そうだな、まずは・・・。」
〜外の世界の話中...〜
にとり「ありがと、大体はわかったよ。」
将「そうか、それはよかった。それより、愛里は?」
にとり「昨日と変わってないよ。でもそろそろじゃないかな?」
将「そうか。そういや今は何を作ってるんだ?」

33終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/12(金) 00:22:56 ID:7QMizcUo
お知らせ
pixivにてMISSILE228さんに主人公の闇影 将を描いてもらいました。
↓はその画像です。
ちなみにマントverではなく上着verです
http://dl7.getuploader.com/g/9|sho_movie/143/9295219.jpg

にとり「今は何も作ってないよ。」
将「そうか、なら俺の移動用の装備を作ってくれないか?」
にとり「う〜ん・・・いいよ!外の世界の話も聞けたしね!」
将「そうか、助かる。」
にとり「具体的にはどんなのがいいの?」
将「そうだな・・・、飛行するのがいいな。」
にとり「飛行か〜・・・。絵とか無い?」
将「俺は持ってないな。」
にとり「絵、描ける?」
将「無理だ。・・・もしかしたら、あいつが持ってるかもしれんな。」
にとり「え、誰?」
将「人里で知り合った、俺と同じ外の世界の人間だ。」
にとり「へ〜。なら会ってみる価値ありだね!」
将「ああ、ちょっとバギー貸してくれないか?」
にとり「いいよ。ちょっと待ってね。色々調整するから。」
将「ああ、分かった。」
にとりが調整してる間俺は愛里のもとに行く。
窓越しから見える顔はあの時のままだった。
にとり「ちょっと来て〜。」
俺はにとりのもとへ行くとそこには1台のオフロードバイクがあった。
将「これは・・・。」
にとり「たまたま落ちてたから、霊力駆動に改造したんだけど、問題があってねしまってあったんだよ。」
将「問題?・・・あ、なるほどな。」
にとり「そこ、一人で納得しない!恥ずかしいけど、背丈的に乗れないんだよ。」
将「やっぱりな。」
にとり「うぅ〜。だから、これあげるよ。私は乗れないからね。あ、もちろん飛行するやつも作るからね!」
将「本当か!?それは助かる。」
にとり「とりあえず、その知り合いをつれて来てよ。」
将「ああ、わかった。」
俺はバイクに乗り込み。バギーで通ってきた通路を通って外にでる。
そして、人里に向かった。
人里に着くと、俺はバイクを隠した。
もちろん、鬼や妖怪に取られないためである。
俺は絵本屋に向かって歩き出した。
すると、誰かが後をつけてくる。
俺は、デザートイーグルのセーフティーをはずしそのまま放っておく。
絵本屋の前で立ち止まると、後ろから声がした。
安芸「やっぱり将だったか。」
将「ああ、さっきから俺をつけていたのはお前か?」
安芸「ああ、将かどうか不安だったから声をかけづらかったんだ。」
どうやら、つけていたのは安芸だったらしい。
安芸「それより、俺に何か用か?」
将「実はな・・・。」
〜将、説明中...〜
安芸「なるほど、ちょうど今仕事終わった所だしフライングアーマーの絵なら
家にあったはずだから一緒行くよ。」
将「すまんな。」
安芸「気にするな、それに河童のラボか・・・これは楽しみだ!」

34終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/12(金) 22:19:06 ID:7QMizcUo
安芸は家に入って数分後、鞄を持って出てきた。
安芸「用意は終わったから早く行こう!」
将「よし、ついて来い。こっちにバイクがある。」
安芸「ああ、わかったよ。」
俺たちは人里の外に隠しておいたオフロードバイクに乗り込みにとりのラボへと向かった。
安芸「こんな山奥にラボが?」
将「ああ、ここら辺の地下一帯全てラボだ。」
安芸「え!?マジか!?」
将「マジだ。」
俺たちはエレベータで地下に下りラボに到着した。
にとり「あ、お帰り〜。君が将の知り合い?」
安芸「ああ、俺は安芸。君が河童かい?」
にとり「うん、私は河城 にとり機械好きの河童だよ!よろしく!」
安芸「ああ、よろしく。」
将「安芸、フライングアーマーの絵を。」
安芸「ああ、わかった。」
安芸は鞄から一枚の絵を取り出して、にとりに渡した。
にとり「これか〜・・・。これなら何とかなりそうだよ!外見も気に入ったしね!」
将「それはよかった。」
安芸「ちょっとラボの中を見せてもらっていいかい?」
にとり「いいよ〜、でも触らないでね。」
安芸「わかった〜。」
安芸が離れたのを見計らって、俺はにとりに話しかける。
将「にとり、ちょっといいか?」
にとり「何〜?」
将「実は・・・・・・・を出来るだけ、内密にできるか?」
にとり「OK!大丈夫だよ!」
将「すまんな。」
そして、俺たちは1日中色々と話し合った。
にとり「あ、そろそろ夕方だよ。」
将「そうか、ならそろそろ帰るか。なぁ、安芸。」
安芸「そうだな。店のこともあるし、そろそろ帰るか。」
将「俺は安芸を送ってから帰る。今日は世話になったな。」
にとり「気にしないでよ!おかげで、色々と面白い話も聞けたしね。」
将「そうか、じゃあな!」
安芸「お世話になりました〜。」
俺はバイクに乗って人里に向かう。
安芸「お、もう着いたのか。じゃあな!」
将「じゃあな。」
俺は永遠亭に向かって、バイクを走らせた。
この時、俺はまだ知らなかった。もう異変が起こっていることを。
それは、迷いの竹林が見えだした頃だった。
竹林の前に無数の人影があった。
その人影は近づくにつれて人数を増してこちらに近づいてきているようだった。
近づくにつれて、それが何なのかが分かってきた。
それは、人では無かった。
人の服こそ着ているものの、それは紛れも無い、骸骨だった。

35終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/14(日) 00:02:46 ID:7QMizcUo
俺がバイクを止めると、奴らは1列に並びはじめた。
そして、一斉にトンプソン短機関銃を構え静止した。
俺はすかさず左手にP90を構えた。
この量ではまともにやりあうのは圧倒的不利・・・なら・・・。
将「炎弾クリムゾンレイル!」
銃口からは無数の火炎弾が放たれ骸骨の壁は一瞬にして炎の壁へに変わり、そして灰となった。
将「まさか、これほどの威力とは・・・。」
俺はバイクを走らせ迷いの竹林を抜けるすると、目の前に人影が現れた。
俺はバイクを止め、話しかけることにした。
将「お前は誰だ?なぜここに居る。」
???「私は貴方に助言をしに来ただけです。」
将「助言だと?」
???「ええ。もう異変は起こっている、それを伝えたかっただけです。」
将「異変だと?何だそれは?」
???「いずれ分かりますよ。では、私はこれで。」
将「待て!お前は誰だ!」
???「そうですね・・・ちょっとキザな占い師と名乗っておきましょうかね。」
そういうと、その占い師と名乗る者は竹林の中に消えていった。
将「あいつはいったい・・・。」
そんな疑問を残したまま、永遠亭に帰っていった。
将「ただいま〜。」
うどんげ「お帰りなさい!大丈夫でしたか!?」
将「どうした?何かあったのか?」
うどんげ「骸骨が銃を持って襲ってきたんですよ!将さんは出会いませんでしたか!?」
将「ああ、出会った。だが、あらかた倒してしたぞ。」
うどんげ「そうですか、よかった。」
その日の夕食時おれは竹林であったこと話した。
永琳「やはり、異変だったのね・・。」
将「そもそも異変って何だ?」
永琳「あら、言ってなかったかしら?」
将「ああ、聞いてない。」
永琳「異変って言うのは・・・・。」
〜異変説明中...〜
将「なるほど、大体分かった。明日にでも聞き込みをしてみよう。」
永琳「助かるわ、私とうどんげは明日は家から動けないのよ。」
将「了解した。何かあったら戻ってくることにする。」
永琳「お願いするわ。」
その後いつもどうり寝てよく朝、朝食後早速聞き込みに出た。

36終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/15(月) 23:01:46 ID:7QMizcUo
俺は、一番話の聞けそうな人里に訪れた。
とにかく、手近な人に声をかけるが、一向に手がかりが集まる気配はない。
俺は、安芸の所へも行ってみたが、どこかに出かけているらしく店は留守だった。
俺はまた手近な店に聞き込みをしてみたが、一向に情報は得られ無かったので場所を移動することにした。
俺はその足で博麗神社に行ってみた。
霊夢「あら?将、何か用?」
将「ああ、ここら辺で発生している異変について調査してる所だ。」
霊夢「あれね・・・。残念だけど、私のところも情報無しよ。」
将「ここも手がかり無し・・・か。」
霊夢「私も手伝うわ。何かあったらそっちに知らせるわ。」
将「助かる。こちらも何か情報を掴み次第連絡する。じゃあな。」
霊夢「ええ。」
俺は博麗神社を後にする。
バイクで香霖堂で話を聞くが情報は得られず、そのまま魔法の森に入ることにした。
俺は霧雨魔法店に向かう途中

37終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/15(月) 23:31:02 ID:7QMizcUo
お知らせ
前レスを書いている途中にミスって書き込むボタンを押してしまいました。
なので、このレスは前レスの続きです。

何か見覚えのあるものを見つけた。
バイクを止めて確認すると、それは自軍で使っていたM134機関銃であった。
ただ、壊れているらしく、使いのもにはなりそうにないので、バイクにくくりつけて
そのまま行くことにする。
これは後でにとりラボにでも置いてこよう。
霧雨魔法店に到着したが魔理沙は居ないらしく、そのままアリスの家に行くとアリスのほかに魔理沙もいた。
将「アリス、いるか?」
アリス「あら、将さんどうしたの?」
将「ああ、ちょっと聞き込みをしててな。」
魔理沙「へぇ、何かあったのか?」
将「ああ、異変だ。」
アリス「異変・・久々ね。」
魔理沙「で、具体的には何が起こってるんだ?」
将「今確認してるだけでは、銃を持った骸骨が出現する程度だが、まだ、何かありそうだ。」
アリス「なるほどね。」
将「うわさをすれば・・・向こうからお出でなすったぜ!」
俺たちは玄関から外に飛び出した。
そこにはもう、何十匹と言う骸骨共が居た

38終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/16(火) 22:59:49 ID:7QMizcUo
アリス「これが例の骸骨ね?」
将「ああ、そうだ。」
よくみると骸骨共はトンプソン短機関銃や、薙刀、ナイフなど色々持っている。
魔理沙「見慣れない武器があるな・・・あの骸骨の持ってるのは何なんだ?」
将「あれは・・・おいおい、何であんなもんがここに!?」
アリス「で、いったい何なの?」
将「RPG-7、1撃で人1人殺せるこっちの世界の空飛ぶ爆弾だ。」
魔理沙「えぇ!?なんでそんなもんがここに!?」
将「知らん!ここら辺ほぼ1撃でしとめないと・・・死ぬぞ。」
魔理沙「なら、私がマスパで・・・。」
将「まて!3人で同時に撃つぞ。魔理沙は右を頼む。俺は中央と左、アリスはもれた奴らを頼む!」
魔理沙「分かったぜ!」
アリス「任せて!」
将「用意はいいか!?3、2、1、で撃つぞ!」
俺はP90を両手に構え射撃体勢に入る。
魔理沙「・・・OKだぜ!」
アリス「こっちもいいわよ!」
将「よし!3、2、1、破砲バスターレイル!」
魔理沙「恋符マスタースパーク!」
アリス「魔符アーティフルサクリファイス!」
俺と魔理沙の大出力ビームにアリスの弾幕が加わりあたりの敵を一掃した。
スペルが収まるとそこには敵の武器と灰だけが残った。
魔理沙「ふぅ・・・何とか倒せたぜ。」
アリス「全部灰になった・・・なんなのよ、この骸骨。」
将「分からん、ただこいつらが敵としか分かってない状態だ。」
その後、落ちてる武器を一箇所に集めた。
するととんでもない量の武器が集まった。
魔理沙「なあアリス、こんなに骸骨居たか?」
アリス「居なかったはずよ、こんな山のような武器・・・多すぎよ。」
目の前には高さ合わせると1メートルぐらいはあろうかという武器の山があった。
俺はただ、よくRPG-7が爆発しなかったなと関心するだけであった。
将「2人とも、欲しい武器あるか?」
アリス「私は・・・そうね・・・これとこれにしようかしら。」
アリスが選んだものは鉈とグラディウスだった。なぜグラディウスが・・・。
魔理沙「え〜っと、・・・これがいい!これ貰うぜ!」
魔理沙が選んだものは刃のついた忍者刀だった。だから、何でこんな古いものが・・・。
将「これをどうしたものか・・・。」
魔理沙「にとり呼んだら急い来るんじゃないか?」
将「なら俺が呼んでこよう。ちょうど用事もあるしな。」
アリス「なら、私たちはここで、この武器の見張りでもしてるわ。」
将「頼んだ。」
そういい残して俺はにとりのラボへと向かった。
念のため川沿いを走っていると魔法の森をでた辺りでにとりが川から首を出しているのを発見した。

39終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/18(木) 20:03:31 ID:7QMizcUo
将「にとり!」
にとり「ん?ああ、将。どうしたの?」
将「実はかくかくしかじかでな。」
にとり「なるほど、なら今上がるよ。」
そういうとにとりは川から上がってきた。ただ、首から下はロボットであった。
将「なんだそれは?」
にとり「これは水中戦闘用のアーマーだよ。今、耐水試験してたんだ。」
将「ズゴッ・・・いやなんでもない。とりあえずどうやって運ぶんだ?」
にとり「ラボに移動式大型倉庫があるから急いでいくから先に行ってて。」
将「分かった。急いで来いよ。」
俺はにとりと別れ、アリスの家に戻った。
アリス「あら、お帰りなさい、にとりは?」
将「後で来るらしい。」
魔理沙「今調べてたんだけど、剣はの方はきれいでかなり上物だぜ。
ただ、この変なやつの使い方がわかんないんだ。」
将「これは銃といって、俺たちの正解の武器だ。これは俺が点検しよう。」
俺は銃の点検に取り掛かった。ただ、どの銃も不具合は見つからず、
完璧な状態でいつでも撃てるものであった。
魔理沙「これなんだ?」
将「どれだ?・・・ちょっと待て、その上のピン抜くなよ。」
魔理沙が持っていたもの、それは手榴弾であった。
魔理沙「それだ?これか?」
将「それだ、ぞれを抜くなよ。」
魔理沙「・・・えい!」
将「だから抜くな!!」
魔理沙「あ、ちょっと!返せ!」
俺は魔理沙の手から手榴弾を引ったくり、遠くのほうに放り投げ、地面に落ちた瞬間
爆音と共に辺りが吹き飛んだ。
アリス「ちょっと・・・何よあれ!」
将「あれは手榴弾と言って、投げる為の爆弾だ。」
魔理沙「あはは・・・抜くなって言ったら抜きたくなるじゃないか。」
将「分からないでもないが、今後気をつけろよ。」
魔理沙「わかったぜ!」
分かったんだか分からないんだか知らないが魔理沙ケラケラと笑っていた。
アリス「笑い事じゃ無いわよ!将さんが居なかったらどうなってたことか・・・。」
魔理沙「いや〜わりいわりい。お、ちょうどいい所ににとりが来たぜ!」
にとり「おーい!例の武器はどれだーい?」
俺が振り向くとにとりがやってきたところであった、小さなギャロップ級陸戦艇に乗って。

40終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/20(土) 01:12:00 ID:7QMizcUo
将「ギャロップ・・・!?」
にとり「「ん?ギャロップって?」
将「お前の乗ってるそれだ。」
にとり「ああ、これ?この前安芸が来た時、フライングアーマーのついでに絵を借りといたんだよ。」
将「なるほど。」
にとり「それより、すごい量だね〜。」
アリス「ええ、いったいどうやって持ってたのか不思議なぐらいよ。」
にとり「じゃあ、全部ここに積み込んでよ。」
魔理沙「よし、やるか!」
そうして、ギャロップの中に積み込んだ。入りきらなかった分は屋根兼操縦席に乗せた。
にとり「じゃあ、私は帰るよ。」
将「俺も一緒に行こう、異変についても聞きたいしな。」
にとり「わかったよ〜。」
将「じゃあ、行くわ。迷惑かけたな。」
魔理沙「気にするな!」
アリス「魔理沙!それは私のセリフよ!でも、気にしないで、貴方が居たから倒せたと言っても過言ではないわ。
ありがとう。それじゃあね!」
俺とにとりはにとりのラボに戻り、武器の事や、異変に関して話し合った。
ただ、異変に関しては有力な情報を得られなかった。
ラボを出ると、辺りは夕焼け色に染まっていたので、永遠亭に帰った。
うどんげ「お帰りなさい、どうでした?」
将「有力な情報は無かったが、アリスの家に話聞きに言ってると向こうさんからお出ましなってくれた。まぁ、殲滅したがな。」
うどんげ「なるほど、明日はどうされますか?」
将「明日は紅魔館にでも言ってみるよ。紅魔館の主にも会ってみたいしな。」
うどんげ「そうですか、わかりました。」
その後はいつもどうり過ごし翌朝、紅魔館に向けてバイクを走らせた。

41終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/21(日) 01:12:45 ID:7QMizcUo
紅魔館の門の前に付いたが、案の定門番は寝ていた。
バイクを隠し、門番を起こしにかかる。
将「おい、起きろ!」
揺らしても一向に起きる気配が無い。
仕方ないので、耳元でワッ叫んでみた。
門番「ん・・・どちら様ですか・・・?」
やっと起きたが、まだ眠いのか、目をこすっている。
将「俺は闇影 将、異変について聞きたいのだが・・・・咲夜さんの方が話が早そうだ。入っていいか?」
門番「私は紅 美鈴(ほんめいりん)っていいます。よろしく〜。」
咲夜「呼んだかしら?」
咲夜さんはいつの間にか俺の背後に立っていた。
将「お前は神出鬼没だな。それより、異変について聞いて回っているんだが何か無かったか?」
咲夜「あら、神出鬼没とは心外ね。それより、異変・・・もしかして、あの骸骨かしら?」
将「そうだ、ここにも現れたか・・・。」
咲夜「やはり、異変だったのね・・・。お嬢様に報告してくるわ。それしゃあね。」
すると、次の瞬間にはもう居なくなっていた。
将「あいつは瞬間移動でも出来るのか・・・?」
美鈴「咲夜さんは時間を操る能力を持ってるんですよ。」
将「だからか・・・。そろそろ俺は行く、じゃあな。」
美鈴「はい、分かりました。またお越しくださいね。」
俺は隠しておいたバイクに乗って、にとりのラボへ向かった。フライングアーマーの状況確認と
愛里の様態の確認の為だ。
にとり「お、またきたね。」
将「ああフライングアーマーはどうなってる?」
にとり「飛行ともなると難しいね・・・。ギャロップだっけ?あれは、構造自体簡単だし、
倉庫前提に作ったから、1日で作れたけど・・・。難しいね〜。」
将「そうか、愛里はどうだ?」
にとり「前と変わらず、寝たまんまだよ。」
将「そうか、アレはどうなった?」
にとり「修理は終わったよ、いつでも使えるよ。」
将「そうか、でもこれはここに置いておく。何かあった時の為にな。」
にとり「わかったよ。」
こんな感じで、1ヶ月程度が過ぎた。
日に日に、骸骨の出現率は多くなり、交戦回数増えてきたので、にとりに霊力で銃弾を自動的に作るマガジンを作ってもらった。
ある日、フライングアーマーが完成したとにとりから連絡があったので、俺はそれを取りに行った。

42終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/22(月) 00:40:05 ID:7QMizcUo
将「来たぞ!にとり〜どこだ〜?」
にとり「こっちだよ〜。」
声のしたほうに行くと、そこには2機のフライングアーマーがあった。
1機は正規の白と黒の塗装、もう1機は素体のままの無塗装の機体があった。
にとり「どうだい?すごいだろ?」
将「ああ、まるで夢でも見てるかのようだ。」
にとり「じゃあ、依頼どうり、正規カラーが将のだよ、乗ってみたら?乗り方は・・・。」
〜少女説明中...〜
将「なるほど、外で乗ってみる。」
にとり「わかったよ。そこがカタパルトになってるから使ってよ。」
将「ああ、そうする。」
フライングアーマーをカタパルトに設置しうつ伏せの状態で乗る。
にとり「システムオールグリーン、いつでもいけるよ!」
将「発進する!」
霊力エンジンを起動させ、ブーストを噴射し発進する。
風を切って空を突き進む、初めての感覚であった。
空を飛ぶことがこんなに気持ちのよいことだったんだと、初めて実感した。
少しの間、空中の散歩を楽しみ、にとりのラボに帰還する。
にとり「どうだった?」
将「最高だ!こんないいものを・・・ありがとう。」
にとり「どういたしまして。エヘヘ。」
その時だった。爆発音と共にラボがゆれた。
にとり「何これ!?」
将「わからん、とにかく外に出るぞ!」
俺たちは階段を駆け上がった。
そこにはものすごい光景が広がっていた。
辺り一帯が骸骨で埋め尽くされていたのだ。
将「これは・・・絶体絶命やつか・・・。」
その、骸骨共をかき分けて一人の男が出てきた。
???「その声・・・ゴースト!」
将「お前は・・・アイオーン!?貴様生きてたのか!」
そいつは昔殺したはずの宿敵アイオーンであった。

43終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/23(火) 01:00:50 ID:7QMizcUo
アイオーン「貴様がここに居るとは・・・それはそれで好都合だ。あの時の恨みここで晴らさせてもらう!
・・・といいたい所だが、俺は交戦するなとの上からの命令でな。今日のところは下がるが、次は無いと思え!」
将「ああ、何度来ても一緒だ。全て俺が殲滅するまでだ!」
アイオーン「それは、この骸骨の大軍を倒せてからほざくんだな。まぁ、お前がこの程度で死ぬわけは無いと思ってるがな。さらばだ。」
将「待て!」
俺が追いかけようすると骸骨共がそれを阻止するように立ちはだかった。
将「行かせる気はない・・・か。なら・・・殲滅するまで!」
にとり「どうするんだよ、この量!不可能だよ!」
将「たとえ無理であっても、それをやってのけなきゃならん時があるんだ。」
骸骨共はそれぞれの武器を構え、合図を待っているように静止していた。
将「闇霊撃!」
霊撃で一番前の骸骨を吹き飛ばす。すかさず、P90を抜きフルオートにする。
将「開錠 バーストアウト!」
これは、俺が肉体強化の為に作ったスペルカードだ。ただ、どこまで強くなるかは正直賭けだった。
すると、体に赤い線が入り発光しだした。それを合図に俺は銃を構え、3つ目のスペルカードを発動させる。
将「破砲 バスターレイル!」
2つの銃口から、極太のビームを放ち、そのまま腕を横に振り敵をなぎ払う。
ビームが収まってから確認するとほとんどが灰となっていたが、1匹だけ生き残っていた。
将「生き残りが居るとはな。・・・・さらばだ。」
生き残った骸骨に向けてP90を撃つ。その弾は吸い込まれるように骸骨の頭に命中し、灰となっていった。
にとり「つ、強・・・。」
将「不可能じゃなかっただろ?」
にとり「うん・・・。」
その後、バイクはラボに置いておき、人里の安芸のもとへ向かった。
将「安芸、居るか?」
安芸「ん?将か、どうしたんだい?」
将「ああ、ちょっとな。明日は開いてるか?」
安芸「ああ、開いてるよ。」
将「明日、にとりのラボに来れるか?」
安芸「全然行けるよ。でもなんでだ?」
将「それは、行ってのお楽しみだ。」
安芸「そりゃぁ楽しみだ。」
将「それだけ言いに来たんだ、じゃあな。」
安芸「おう、じゃあな。」
そして、永遠亭に戻り、今日の報告をして就寝した。

44終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/25(木) 01:07:09 ID:7QMizcUo
翌日、安芸と共ににとりのラボへ行った。
安芸「お!フライングアーマーじゃないか!完成したのか!」
将「ああ、それが俺のだ。」
ラボの脇においてあるフライングボードを指差す。
安芸「じゃあ、これは予備か?」
将「ああこれはな。」
にとり「安芸のだよ!将が安芸の分も作ってくれって頼んだんだよ。」
将「あ、人のセリフをとるな!」
にとり「こういうのは言った者勝ちだよ。」
安芸「え、俺の・・・?本当に俺の分なのか・・・?」
将「ああ、そうだ。」
安芸「うぉっしゃぁぁぁぁぁ!」
にとり「相当喜んでるみたいだね。」
将「ああ、そうだな。」
安芸「なぁなぁ!どうやって乗るんだ!?」
にとり「まぁそうあるなよ。」
将「俺は行く、後は頼んだぜ。」
にとり「わかったよ〜。」
俺はにとりのラボを後にして、空をから、幻想郷を見て回る。
???「あ、居た居た!おーい、こっちですよ〜。」
後ろから声がするが、無視して加速する。
???「ぶーなんで加速するんですか〜?」
さっきまで後ろにいたはずなのにもう隣に居やがる。
将「取材が嫌だから。」
???「うわ、素直に言いましたね。」
こいつは射命丸 文(しゃめいまるあや)音速のパパラッチだ。
将「どうせ、このフライングアーマーの取材だろ?」
文「ピンポーン。えーっと・・・名称はフライングアーマーっと。で、性能は?」
将「飛行する程度だ。」
文「飛行する程度っと。特殊な性能は?」
将「銃を2丁までマウントできるぐらいだ。」
文「銃を2丁までマウント可能っと。」
将「それだけか?」
文「ええ、以上です。」
案外少なかったな。
文「それでは急いでますので私はこれで〜。」
将「ああ。」
この日は何ごとも無かったが、
翌朝新聞を見て笑ったのは言うまでもない。
笑うだけ笑った後、いつもどうり見回りに行く。

45終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/26(金) 02:19:36 ID:7QMizcUo
だが、その日はいつもと違った。
博麗神社、魔法の森、人里、紅魔館等そこら中に骸骨が現れていた。
何かを仕掛けようとしているのは目に見えて分かったのだが理由が分からない。
俺は一人だから、物量戦でやったほうが有利だ。
だが、こうやっておとりを使っている。なぜなんだ・・・。
その理由が分かったのは霧の湖を越えた辺りだった。
目の前の湿地帯に骸骨が集結している。もちろんアイオーンも居る。
彼は、俺を待っているかのように骸骨共の先頭に仁王立ちしている。
俺はすぐさま、フライングアーマーを着陸させオートパイロットに切り替え飛ばし空中待機させる。
アイオーン「待っていたぞ!ゴースト!」
将「アイオーン、貴様こんな所で何をやっている!?」
アイオーン「決まっている!お前をおびき寄せていたんだ!今こそ決着の時!」
将「そうだな、貴様は俺がしとめる!」
アイオーン「出来るかな!?」
そして、俺とアイオーンとの先頭が開始されたのであった。

46終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/27(土) 00:27:09 ID:7QMizcUo
〜Episode鈴仙〜

〜これは一週間ほど前のお話〜
私は、いつもどうりの時間に起きて朝食の準備をする。
そして朝食をとり、部屋に戻って日記をつける。
ふと、師匠に呼ばれいたのを思い出し師匠の部屋に向かう。
うどんげ「師匠、何のようですか?」
永琳「ええ、ちょっとね。」
この「ちょっと」は私を実験に使うときの師匠の口癖だ。
私は恐る恐る聞いてみる。
うどんげ「師匠、今度は何の薬の実験ですか?」
永琳「ちょっとした、風邪薬よ。うふふ・・・・・。」
うどんげ「遠慮しておきますよ。アハハ・・・・・。」
私は師匠の部屋に背を向け一目散に走り出す。」
永琳「逃がさないわ!」
その瞬間体中に黒いコードが巻きついた。
うどんげ「しまった!」
永琳「さあ・・・行きましょうか。うふふふふ。」
うどんげ「嫌〜!師匠〜やめてください〜!」
必死のあがくが、私は部屋の奥に連れて行かれた。
夕方、やっと開放された。
家中探し回ってもてゐが居ないので探してくることにする。
うどんげ「てゐ〜!どこなの〜!」
すると、2発の銃声。
私は急いで音のしたほうに走っていく。
そこには・・・。
うどんげ「てゐ!」
てゐ「鈴仙!」
てゐは涙目でそうつぶやくと、私に抱きついてきた。
てゐ「怖かったよ・・・。」
うどんげ「てゐ!なにがあったの!?」
てゐ「骸骨に襲われて・・・倒しても倒しても復活して・・・囲まれてたの。怖くて、もうだめかと思ったら
骸骨の頭にどこからか飛んできた弾が当たって灰になって消えたの。あの弾鈴仙のだったんでしょ?ありがとう。」
うどんげ「え、私は何も・・・、どういたしまして。さぁ、帰りましょう。」
てゐ「うん!」
私は何もしていないが、てゐは私が倒したと思ってるにたい。
てゐをたくけてくれた人に会ったらお礼を言っておかなくちゃ。
今日は本当に疲れたわ。
明日はゆっくり出来たらいいな。

〜Episode鈴仙END〜

47終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/29(月) 00:05:41 ID:7QMizcUo
>>45にて誤字発見
最終行 先頭→戦闘
ご迷惑をおかけしました。

アイオーン「骸骨共!貴様らは下がっていろ!」
すると、骸骨共は地面に沈んでいった。
将「サシか・・・。やってやろうじゃないか。」
アイオーン「さぁ、来い!」
そして、銃撃戦が始まった。
お互い1歩も引かぬ銃撃戦。
たった、1つのミスが命取りの鋼鉄の弾幕ごっこ。
何時間も・・・何時間も・・・俺たちは撃ち合った。
そして・・・・。
アイオーン「昔と変わらないな。だが!」
奴は1枚のカードを取り出した。
アイオーン「このスペルカードさえあれば、俺は勝ったも同然!」
俺も1枚カードを取り出して言う。
将「残念だったな。スペルカードぐらい俺も持っている。」
アイオーン「なんだと!?・・・だが、この1撃で決まるさ。」
将「さぁ、それは分からないぞ。」
アイオーン「なら、やってみるか?」
将「いいぜ、やってやるよ。」
長い沈黙が流れる。
アイオーン「いくぜ・・・水弾アクアエレメント!」
将「炎弾クリムゾンレイル!」
俺の放った、火炎弾と奴の放った水球がぶつかり合い、水蒸気のなって視界をさえぎる。
その瞬間、俺は横に飛び、霧の中に向けて銃を撃つ。
そして、霧が晴れた時勝敗が決まった。
俺は無傷、奴は片膝をついて右手で肩を押さえていた。
俺は銃を向けながら、こう告げる。
将「言っただろう?俺がしとめるとな。」
アイオーン「く、1度ならず2度までも・・・!」
???「そこまでだ!」
将「誰だ!」
周囲を見回すが誰も居ない。
アイオーン「イリス様!」
???「我が名はイリス。この幻想郷を制服する者なり。」
将「制服だと?笑わせる。」
イリス「今日は我が部下が世話になったみたいだな。これはそのお礼だ。」
すると、地面から3対の軍服に身を包んだ骸骨が現れた。
アイオーン「今回はやられたが、次はないと思え!」
そう言い残し奴は撤退していく。
将「行かせるか!」
俺が走り出そうとすると骸骨が足元に発砲。どうやら行かせてくれる気は無いようだ。
イリス「そいつらは今までの骸骨とは違う。せいぜい楽しみたまえ。」
そういって、謎の声は消えていった。
将「そうかよ。なら、せいぜい楽しませてもらうぜ!」
そして、骸骨との戦闘が開始した。

48終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/30(火) 00:26:32 ID:7QMizcUo
>>47にて誤字発見
最終行 制服→征服
度々ご迷惑をおかけしました

骸骨自体は強くなっていたもののあっさり倒すことができた。
しかし、イリスか・・・しかも、幻想郷の征服とは・・・なんと言っていいのやら・・・。
その後永遠亭で今日の報告をして、就寝。翌朝は見回りに行かず、1日がけでP90の点検をして、
その翌日、博麗神社に行くことにした。情報提供の約束があるからだ。
将「おーい、霊夢!居るか〜?」
霊夢「そんな大声で呼ばなくても聞こえるわよ。」
彼女は神社の中からゆっくり出てきた。
霊夢「それで、どうしたの?」
将「実は・・・・。」
〜少年説明中...〜
霊夢「なるほどね。敵がそんなことを考えていたなんて・・・。情報ありがとう。こっちでも何か手をうつわ。」
将「了解した。じゃあな。」
霊夢「ええ、またね。」
そのまま、俺は人里に向かった。

49終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/31(水) 23:40:48 ID:7QMizcUo
追加と変更
1部書き方を変更しました。

俺は今1件の屋敷の前に立っている。
正式には屋敷ではなく寺小屋だ。
なぜ、ここに居るかと言うと、慧音に異変が起こってからの街の様子について聞きに来たのである。
ただ、今は昼を少しすぎた頃なので、授業をしていないか心配なので、庭に回って、様子を見ることにする。
庭に回ってみると、障子で締め切られてきてので中までは分からないが、中から慧音の声と子供の声がする。
慧音「この問題が分かる人〜?」
少女「はい!53です!」
慧音「よく出来ました。次の問題は・・・・。」
授業の邪魔にならないように今はやめておこう。
そっと、寺小屋から出て、大通りを歩く。
すると、向こうのほうから男が叫びながら走ってくる。
男「骸骨が出たぞー!逃げろー!」
将「骸骨はどこから来ている!?」
男「向こうの方だ!この里を出た所に数体おる!悪いことは言わん、お前さんも早く逃げろ!」
そういって、男は逃げてしまった。
俺は、教えてもらったとおり、人里を走って抜けると武器を構えた骸骨が5体おり、
その脇にカゴを背負った女性が1人座り込んでいた。
俺は、すかさずデザートイーグルで骸骨を倒し、女性の下に駆け寄る。
将「大丈夫か?」
女性「あ、あなたが助けてくれたの?」
将「ああ、なぜこんな所に?」
女性「旦那と山に山菜摘みにいってたの。その帰りに骸骨に襲われて・・・。旦那は逃げたけど、私は腰をぬかして動けなかったの。
  そこに、あなたが来てくれたの、本当にありがとう。」
将「そうか、立てるか?」
女性「ええ、なんとか。それより、恩返しがしたいわ。」
将「なら、ちょっと話を聞かせてくれないか?」
女性「私の教えられることならなんでもいいわよ。」
将「助かる。内容は先ほどの骸骨についてだ。知ってることを全部教えて欲しい。」
女性「骸骨ね。こいつらが初めて現れたのが、1ヶ月程度前ね。ここの反対側から現れたわ。
   それで、寺小屋にを襲ったわ。その時は慧音先生が何とかしてくれたけれど、
   その日からたまに出てきては食べ物を奪って逃げていくわ。」
将「食べ物を・・・。貴重な情報ありがとう。」
女性「こちらこそ、こんな話でよければいつでもしてあげるわ。それと、私はいつも八百屋で売り子をしてるから、
   用があればいつでも来てね。」
将「分かった。じゃあな。」
俺はそのまま永遠亭に帰っていった。

50終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/02(金) 00:29:29 ID:7QMizcUo
俺は永遠亭にかえるなり永琳の部屋に直行した。
そして、アイオーンとの戦闘、イリスの事、新種の骸骨、女性の話、全てを永琳に話した。
永琳「幻想郷の征服・・・また大きい事を考えるわね・・・。それに、新種の骸骨、厄介な敵になりそうね。」
将「ああ、次は何をやってくるか分かったもんじゃない。それににとりのラボの位置も知られている。」
永琳「困ったわね・・・・。とりあえず、あなたはいつもどうりにしててちょうだい。」
将「わかった。」
その後見回りに行ったが、特に何事も無かった。
翌日、永琳に紅魔館に行ってくれと言われたので見回りついでに寄ってみた。
美鈴「・・・・すぅ〜。」
毎度の事ながら、気持ちよさそうに寝てる。
その寝顔に呆れていると、後ろから声がした。
咲夜「早速来たわね。」
振り向きながら答える。
将「今日は何のようだ?」
咲夜「お嬢様があなたに会いたいっておっしゃるので呼んだのよ。」
将「お嬢様・・・・この館の主か?」
咲夜「ええ、そうよ。」
将「なら、早速案内してくれ。」
咲夜「ええ、分かったわ。」
紅魔館の中を咲夜の後をついていく。
すると、1つの扉の前で立ち止まった。
咲夜「お嬢様、例の方をお連れしました。」
???「入りなさい。」
咲夜「かしこまりました。」
そしてその部屋に入ると大きな部屋の奥に1人の少女が座っていた。
そう、悪魔のような翼をつけた少女が。

51終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/02(金) 23:58:16 ID:7QMizcUo
少女「あなたが闇影 将ね?私は誇り高き貴族で恐ろしきヴァンパイアのレミリア・スカーレットよ。」
将「私が闇影 将です。お初にお目にかかります。」
多分この少女がこの館の主だろう、永琳から館の主の名はレミリア・スカーレットでヴァンパイアだと聞いている。」
レミリア「あら、礼儀はいいみたいね。」
将「恐れ入ります。ところで、なぜ私をここへ?」
レミリア「ここへ呼んだのは他でもないわ、最近のあなたの活躍聞いてるわよ。」
将「恐れ入ります。」
レミリア「ところで、あなたの持ってる武器は外の世界の武器らしいわね、詳しく教えてくれないかしら?」
将「分かりました。」
デザートイーグル抜き説明を始める。
〜武器説明中...〜
レミリア「なるほど、外の世界にはそんな武器があるのね・・・。」
将「その他にも数々の武器がありますが、長くなりますので説明は省かせていただきます。」
レミリア「よくわかったわ。それより、なぜ、あなたに運命の鎖が巻きつけられているのかしら?」
将「運命の鎖・・・ですか?私には分かりかねますが?」
レミリア「おかしいわね・・・この鎖は私しか使えないはず・・・まぁいいわ解いてあげるわ。」
将「はぁ・・・。」
彼女が何を言っているのかは分からないが運命の鎖なんて始めて聞いたが、なにやら開放されるようだ。
レミリア「これで解けたわ。それより、あなたの能力はなんなの?」
将「能力ですか?それも、分かりかねますが?」
レミリア「要するに、知らないのね・・・。咲夜!パチェに能力を教えてもらってきて。」
彼女は扉の近くに立っていた、咲夜に言った。
咲夜「かしこまりました。」
レミリア「あなたは咲夜についていきなさい。」
将「分かりました。」
咲夜「こちらへどうぞ。」
俺は言われるがままに咲夜について行く。
館内を下へ下へと降りていくと、彼女はまたしても大きな扉の前で立ち止まった。
咲夜「ここよ。ここにパチュリー様が居るわ。来てちょうだい。」
咲夜の後に続いて扉をくぐると、そこはとてつもない大きさの図書館であった。

52終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/03(土) 23:10:19 ID:7QMizcUo
その奥に彼女は居た。
咲夜「パチュリー様」
???「あら、咲夜どうしたの?」
咲夜「お嬢様がこの方の能力を教えて欲しいとおっしゃられております。」
???「見かけない顔ね。」
将「闇影 将と申します。以後お見知りおきを。」
???「私はパチュリー・ノーレッジよ、よろしく。それで、あなたの能力よね?ちょっと待ってて・・・・。」
将「そのようです、よろしくお願いいたします。」
パチュリー「分かったわ。あなたの能力は全てを殲滅する程度の能力よ。」
将「またまた、ご冗談を。」
パチュリー「いいえ、これは本当よ。」
将「本当ですか・・・・!?すごい能力ですね。」
パチュリー「他人事じゃないわよ。それがあなたの能力よ。」
将「そうなんですか、正直実感がわきませんがね。」
パチュリー「私はよくわからないわ。用件はそれだけ?」
将「そうらしいです。」
咲夜「そろそろ、戻りましょうか?」
将「ああ、そうする。」
パチュリー「わかったわ、それじゃあね。」
将「失礼しました。」
そういって図書館を出る。
咲夜「お嬢様とパチュリー様には礼儀正しいのね。」
将「まぁな、あの二人はパッと見た感じ飛びぬけて強いとわかったからな。」
咲夜「だから、敵に回さないようにする為に?」
将「否定はしない。」
そのまま、あの部屋まで2人ともずっと無言であった。
咲夜「失礼します、お嬢様この者の能力が判明いたしました。」
レミリア「ご苦労様。で、あなたの能力は?」
将「全てを殲滅する程度の能力です。」

53終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/05(月) 00:23:39 ID:7QMizcUo
レミリア「殲滅する程度・・・・フフッ気に入ったわ。あなた、私に忠誠を誓いなさい。」
将「拒否すれば?」
レミリア「あなたに拒否権は無いわ。」
将「なら・・・答えNOだ。俺が忠誠を誓うのは我がガルドミラ軍創始者アル・グラートただ一人!」
レミリア「そう、残念ね。ここで真っ赤に散りなさい。」
そういってレミリアは立ち上がったので俺もP90を抜く。
レミリア「私のスペルは早いわよ。避けられるかしら?必殺ハートブレイク。」
レミリアの手に大きな槍が現れた瞬間俺はその場から飛びのいたその脇を槍が飛んできた。
避けるのが後一瞬遅れていたら、今頃はあの槍の餌食だった出あろう。
将「なら俺もスペルカードを使わせて貰おうか。開錠バーストアウト。」
服に紅い線が入り発光しだす。
レミリア「強化系のスペルを使ったところで私には勝てないわ。そういう運命だもの。」
将「この状態では・・・だろ?なら、もっと強くなればいい。」
レミリア「そんなことが出来るのかしら?」
将「それは後のお楽しみだ。電光プラズマレイル。」
レミリア「また強化?それで勝った気でいるつもり?」
将「やってみなくちゃ分からないそれが戦闘だぜ。・・・さぁ、ショーの始まりだ!」
そう叫んで、構えていたP90のトリガーを引いた。

54終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/06(火) 00:33:45 ID:7QMizcUo
弾こそ当たらなかったものの普通とは違う弾丸は警告になっただろう。
レミリア「今のは・・・・当たったらまずいわね。でも、私が当たる分けないわ。」
弾幕と銃弾がぶつかり合い相殺する。
槍を避け弾幕を相殺しまた避ける。
数発相殺されずに通ってコウモリ分裂して避けられる。
じりじりと押されてきているのは分かっていた。
そして・・・つい壁際まで追い詰められてしまった。
レミリア「追い詰めたわよ。これで終わりね。」
将「ふ、そろそろ隠し玉を使うか・・・。闇霊撃。」
接近していたレミリアを遠くに吹き飛ばしもう1枚スペルカードを発動する。
将「兵装バルドブラック。」
俺の体は見る見るうちに闇に包まれていく。
そして、その闇が消える頃には、将の姿は獣と化していた。
パッと見たら人狼であるが、背中には大きな翼と黒光りするガトリング砲がある。
将「グルルルル・・・・。」
レミリア「人狼・・・ですって!?・・・こ、これも運命どうりよ!」
どこからどう聞いても強がりにしか聞こえない。
横目で咲夜を見てみると、驚愕の眼差しでこっちを見つめていた。
俺は加速する為に壁に向かって飛び、壁を蹴りまた別の壁に向かって飛びその繰り返してどんどん加速する。
その時俺は風となっていた。
レミリア「う、嘘・・・こんな事って!?」
側を通り抜け際に右手レミリアを狙う。
レミリアは追いつけてないらしく、左腕を引き裂く事に成功した。
レミリア「キャッ!」
それを合図に俺は一気に攻撃を畳み掛けた。
レミリア「キャァァァァ!」
次で決められる。そう確信し攻撃をしかける。
次の瞬間、レミリアが消えた。
加速したまま、辺りを調べると咲夜がレミリアを抱きかかえていた。
俺は加速を止め部屋の中央に立ち止まる。
咲夜「まさか、こんな隠し玉があるなんて思って無かったわ。それにお嬢様がここまでやられるなんて・・・。悪いけど今日は帰ってもらえるかしら?」
将「無論、そうさせてもらうつもりだ。」
俺は戦闘によって破壊された窓から外に出て空中のフライングアーマーに乗って元にもどる。
さすがに無理があったのか体のあちこちが傷む。
明日は動けそうにないな・・・。
そう思いながら永遠亭に帰っていった。

55終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/07(水) 00:16:45 ID:7QMizcUo
案の定昨日の夜から極度の肉体疲労で体が動かない。
うどんげ「まったくそんな事するからですよ。分かってるんですか?」
将「いや〜、あの状態があそこまでの力を発揮するとは思ってなかったんだ。」
うどんげ「全く、自分の作ったスペルカードの力ぐらい分かっててよ・・・。」
この1ヶ月でこの永遠亭にも馴染んで、今やこの家の住人になってきつつあるぐらいだ。
うどんげ「でも、・・・・あのレミリアを倒すだなんて・・・。あの時は驚いたわよ。入ってくるなり倒れたんだもの。」
将「今もな。」
うどんげ「威張らない!それにしても・・・将のスペルカードってパワーがすごいわね。」
将「そうか?魔理沙のマスタースパークと互角程度の威力しかないぞ?」
うどんげ「それだけあれば十分すぎるわよ・・・。まぁ、いいわ、そろそろ寝る?」
将「そうだな。」
うどんげ「おやすみなさい。」
将「おやすみ。」
そういって俺は深い眠りについた。」

56終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/08(木) 00:23:38 ID:7QMizcUo
目が覚めて布団から起き上がる。
体はもう動くようだ。
ただ、俺の勘が今日は何かがあると告げていた。
その警告を頭の片隅においておいて、朝食をすませ見回りに出る。
今回は、フライングアーマーにステアーAUGをマウントしてある。
俺は何の気もなしににとりのラボに寄ってみる。
にとり「あ、ちょうどいい所に来たね!朗報だよ!」
将「なんだ?」
にとり「昨日の夜の事なんだけど、愛里さんが少しの間、目を覚ましたんだよ!」
将「本当か!?それで愛里は!?」
にとり「今はまた寝てるよ。でも、将の事をしきりに聞いてきたよ。」
将「そうか、それを聞いて安心したぜ。」
にとり「そろそろ、完全に復活するんじゃないかな?1度目を覚ましたんだもんね!」
将「そうか、これで一安心だな。じゃあ、俺はそろそろ行く。」
にとり「あ、わかったよ〜。」
俺はラボを後にしてこの間発見したもう一つの神社に行ってみた。

57終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/09(金) 23:26:09 ID:7QMizcUo
俺は例の神社に降り立った。
見た感じ博麗神社より広かった。
???「あら、参拝の方ですか?」
将「まぁ、そんな感じだ。ところでここは何ていう神社なんだ?」
???「ここは守矢神社です。私はここの巫女で東風谷 早苗(こちやさなえ)といいます。」
将「俺は闇影 将だ。よろしくな。」
とりあえず、参拝だけは済ましておく。
???「早苗〜イナゴ獲ってきたよ〜。」
早苗「あ、ありがとうございます。」
???「あれ?この人誰?」
早苗「参拝客の方です。あ、こちらは洩矢 諏訪子(もりやすわこ)様で
この神社に祭られている神の1人です。」
諏訪子「よろしくね〜。」
将「俺は闇影 将だ。よろしくな。」
早苗「それより、あなたは大丈夫でしたか?」
将「何がだ?」
早苗「異変ですよ。この辺りにも骸骨が出るようになったんです。」
将「ここもか・・・・。あ、俺は大丈夫だ。」
早苗「そうですか。よかった。」
将「じゃあ、俺は行く。じゃあな。」
早苗「はい、それでは。」
諏訪子「またねー」

58終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/11(日) 20:02:15 ID:7QMizcUo
俺は守矢神社を後にする。
守矢神社を出たがやる事がないので空中をぶらぶら空中散歩する。
すると、前から接近してくるものがある。
俺は、その形に見覚えがあった。
将「Su-33・・・フランカー!?なんでこんなものが!?」
だが、考えている余裕はない。
あの戦闘機は着実に接近している。
俺は無我夢中で機首を下げ急降下する。
すると、向こうも俺を追いかけるように機首を下げ降下してくる。
向こうは戦闘機、すぐ追いつかれるだろう。
そうこう考えているうちに地面が目の前に迫ってきていた。
期待がミシミシと悲鳴を上げるが無理やり機首を上げ大地をすべるように飛行する。
向こうは、機首を上げ切れなかったらしく、機体の腹から地面に激突した。
1機は何とかなったもののまだ、戦闘機が上空を飛行していないとはがぎらないので、
近くの森の中に身を隠すことにした。
フライングアーマーを停止させ、木の間から上空を確認すると、案の定もう1機空中を旋回していた。
今は森から出ないほうが良さそうなので、森の中を移動することにした。
急いで入ったから分からなかったが、どうやら魔法の森らしい。
行くあてもないので、霧雨魔法店にいく事にした。

59終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/13(火) 00:12:59 ID:7QMizcUo
フライングアーマーに乗って行くのは少々危険そうだったので、フライングアーマーは担いで行くことにした。
乗ってる時はいいが、いざ、担ぐとなると、相当重い。
なんとか、霧雨魔法店についたが、前歩いてきた時の倍の距離を歩いた感じだ。
魔理沙が居てくれればいいのだが・・・。
ノックして霧雨魔法店に入っていく。
将「魔理沙〜居るか?」
魔理沙「お〜居るぜ〜。」
将「ちょっと、隠れさせてくれないか?」
魔理沙「かくれんぼならお断りだぜ。」
将「かくれんぼか・・・確かにかくれんぼだな。」
魔理沙はやれやれといった感じで聞いてくる。
魔理沙「で、誰から隠れてるんだ?」
将「空飛ぶ鋼鉄の塊さ。」
魔理沙「なんだそれ。」
将「そのうち分かるさ。」

60終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/15(木) 00:19:35 ID:7QMizcUo
すると、アリスが勢いよく入ってきた。
アリス「魔理沙!そ、空に変なのが飛んでたわよ!」
魔理沙「まぁ、落ち着けって。それってどんなんだ?」
アリス「説明しづらいわ。強いて言うなら、三角形の金属の塊かしら?」
魔理沙「三角形の金属の塊・・・それって!?」
将「そうだ、俺が隠れてる鬼だ。アリスが見た塊に間違いないだろう。そろそろ帰って欲しいものだ。」
アリス「アレはなんなの!?」
将「戦闘機、こっちの世界の乗り物・・・いや、兵器だ。」
魔理沙「何でそんなもんがここにあるんだ!?」
将「こっちが聞きたいぐらいだ。だが、今回の異変と関係があるとみて良さそうだ。」
魔理沙「まぁ、今回の異変はにとりは大喜びだろうな。」
将「まぁ、そうだろうが、一刻も早くどうにかしないと・・・・幻想郷が荒地にてるかもしれん。」
アリス「ちょっと大げさすぎない?」
将「いや、荒地で済んだらいいほうだ。下手したら、人が住めなくなってただの土だけの場所になるぞ。」
実際、やろうと思えば戦闘機1機で何とかなる。空対地長距離ミサイルや機関砲で主要な所を叩けば
後は、ミサイルで山火事を起こせば火は幻想郷全部にいきわたる。
魔理沙「人が住めなく・・・・いくらなんでもそれはないだろ。」
将「大げさではない。核なんて持ってこられたら・・・幻想郷は終わりだ。」
アリス「そんな・・・・嘘でしょ・・・・。」
アリスは絶望の淵に立たされたような顔をしていた。
無理もない。戦闘機を見た後すぐにこんな事を言われたら、普通は呆然と立ち尽くすか、嘆くかするだろう。
だが、魔理沙はぜんぜん平気といった様子で、アリスの横に突っ立っている。
将「俺は行く。魔理沙、アリスを頼んだ。」
魔理沙「わかったぜ!」
俺は魔理沙の家を出てもう1機の戦闘機の破壊に向かう。

61終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/16(金) 23:10:33 ID:7QMizcUo
俺はフライングアーマーに乗り、最高速で低空飛行し永遠亭に急ぐ。
そして、大急ぎでM21狙撃銃を持ってきて大空に舞い戻る。
空に戻ると、目の前に離れていく、もう1機のフランカーを確認できた。
相手は俺に気づいたらしく、旋回する。
俺はすぐさま、降下し前と同じように、地面ギリギリで機首をあげ、低空飛行をする。
しかし、相手はそれが分かっていたらしく俺の後ろを追いかけてきた。
将「同じ手は2度も通用しないか・・・。」
このままでは、俺は撃墜されるだけだ。どうにかしないといけない。
すると、相手はミサイルを撃ってきた。
見たことのない形のミサイルだ。
普通のミサイルなら急旋回すれば、ふりきれるので、上に急上昇する。
ギリギリまで迫っていたミサイルはそのまま直進・・・するはずだった。
だが、ミサイルは俺の後を追ってくる。
特殊ミサイル・・・!?とてつもない追尾能力を持ったミサイル・・・なら手はある!
俺は急旋回し、フランカーに向かって突っ込んでいく。
機関砲を撃ってきたが気にせず突っ込み、フランカーの上スレスレを抜ける。
刹那、後方で爆発。それは、敵のフランカーが自分の放った特殊ミサイルに当たった爆発だった。
その爆風で吹き飛ばされる。
フライングアーマーからは振り落とされずにすんだが、期待の制御がとれない。
俺は、そのまま霧の湖に墜落した。

62終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/17(土) 23:36:54 ID:7QMizcUo
気がつくと俺は湖のほとりに横たわっていた。
悲鳴をあげる関節を無理に動かしながら俺は立ち上がる。
左足が焼けるように痛い。どうやら、火傷をしているようだ。
近くにフライングアーマーも置いてあった。
軽く点検をするがやはり飛行する事はできない。
仕方ないなと肩を落としていると後ろから声がした。
大妖精「あ、もう大丈夫なんですか?」
将「ああ、一応な。それより、大妖精がここまで運んでくれたのか?」
大妖精「はい、湖でその重い板の上で倒れていたのでなんとかここまで運んできたんです。」
将「ありがとうな。」
俺は大妖精の頭をなでてやる。
大妖精「どういたしまして。」
大妖精は子供のように微笑んでいた。
将「俺は行く。今日は助かった。」
大妖精「本当に大丈夫ですか?」
将「ああ、問題ない。」
俺はフライングアーマーを担ぐ。足が悲鳴を上げるが無視をする。
大妖精「そうですか・・・?ならいいですけど。」
将「じゃあな。」
大妖精「はい。さようなら。」
俺は、足の火傷を大妖精に悟られないようにしながら、紅魔館に向かって歩いていく。
美鈴にでも言えば、温湿布ぐらい持ってきてくれるだろう。
足が痛みを堪えながらなんとか紅魔館の正門にたどり着いた。
門番を起こしに・・・・かからなくていいようだ。今日はめずらしく起きているようだ。
美鈴「あれ?将さん、どうしたんですか?」

63終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/19(月) 22:00:52 ID:7QMizcUo
将「今日は起きてるのか?」
美鈴「いや〜ちょっと前にものすごい音がありましてね。それで起こされたんですよ、アハハ。」
どうやらあの爆発で起こされたようだ。
そろそろ足がヤバイのでその場に座り込む。
将「ちょっと温湿布か軟膏かないか?」
美鈴「え?中に入ればありますけど・・・どうしてですか?」
将「これだ。」
俺はズボンの裾をめくり上げる。
案の定、足は赤く火傷みたいになっていた。ただれてないだけマシだろう。
美鈴「うわ、ひどい火傷。何したんですか!?」
将「ちょっといろいろあってな。」
美鈴「ちょっと待っててくださいね、今軟膏持ってきますから!」
そういうと美鈴は紅魔館の中に走っていった。
俺は足を確認する為に靴を脱いだ。
さすがに足の甲も火傷しているようだ。
すると咲夜が目の前に現れる。
咲夜「はい、軟膏よ。」
将「すまない。」
咲夜「さっきの音と関係ありそうね。」
俺は軟膏を塗りながら先ほど起こった事を全て話した。
咲夜「なるほどね、そんなものが・・・・。」
将「早く何とかしないと・・・。」
俺は靴を履きなおし立ち上がる。
咲夜「その足でどこに行く気?」
将「にとりのラボだ、こいつの修理を頼まないといかん。」
咲夜「今日はここに泊まって行ったら?」
将「遠慮しておこう。夜中に血を吸い尽くされそうで怖いぜ。」
咲夜「そう、なら止めないわ。」
将「これは返しておく。助かった。じゃあな。」
咲夜「ええ、また。」
俺はフライングアーマーを担ぎにとりのラボに向かって歩き出す。
こんな時に骸骨には襲われたくないな。
そんな事を考えながら足を動かしているとラボのエレベータの前まで来ていた。
そのエレベーターを使って地下に下りラボに行く。

64終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/22(木) 00:22:33 ID:7QMizcUo
にとり「あれ?なんでソレ担いでるの?いつもならそれに乗って来るのに。」
将「フライングアーマーの修理頼む。」
にとり「いいよ〜。何かあったの?」
俺はにとりにフライングアーマーを預けながら言う。
将「戦闘機が出てきた。」
にとり「え!?そっちの世界の兵器だろぅ!?」
俺はこれまでの事をにとりに話した。
にとり「なるほど、大体分かったよ。それは私たちは手出しできないなぁ・・・。」
将「向こうがその気ならこっちも考えがある。」
紫「あら?あなたも居たの?」
振り返るとそこにはスキマから上半身をだした紫の姿があった。
にとり「何か用かい?」
紫「アレを取りに来たのよ。」
にとり「あ、はいはい。出来てるよ。」
にとりが渡したものはどうみてもダ○ソンの掃除機だった。
将「渡したものには突っ込まない事にして、紫頼みがある。」
紫「あら、何かしら?」
将「俺を向こうの世界に連れて行ってくれ。」
すると、紫の目つきが変わった。
紫「なぜ?」
将「愚問だな、お前なら知っているだろう?この世界に出現した戦闘機の事を。」
紫「ええ、知っているわ。」
将「アレとまともに戦うにはこっちも戦闘機を使うしかない。」
紫「・・・3日後よ。」
将「3日後?」
紫「3日後私の屋敷に着なさい。場所は博麗神社の反対側にあるわ。そこで話があるわ。」
将「わかった。」
そういうと、紫はスキマの中に消えていった。
にとり「とりあえず、用件はフライングアーマーの修理だけかい?」
将「おっと、これも頼む。」
俺は持ってきていた、M21狙撃銃も渡す。
将「あと、ヒーリングカプセル空いてるか?」
にとり「1台だけ空いてるよ。」
将「借りるぜ。」
にとり「はいは〜い。どんなに早くしても1時間はかかるけど大丈夫?」
将「問題ない。」
にとり「なら、ついてきてよ。」
俺はにとりについていき、ヒーリングカプセルに入った。
そして、深い眠りについた。
にとり「よしっと。じゃあ、次はフライングアーマーの修理だね。」
にとりはフライングアーマーをいじり始めた。
そして20分後。
にとり「ふぅ、終わった終わった。次は・・・うわぁ!」
ドンッという鈍い音と共にゆれがラボを襲う。
にとりは走ってモニターの元に走っていき、愕然とした。
にとり「うそ・・・いつの間に!?」
モニターには大量の骸骨の群れと、地下へ続くエレベーターを破壊している骸骨の姿があった。
にとり「うわ・・・どうしよ・・・。」
考えている間も音とゆれは増す一方である。
???「もう、何なのよ?!ゆっくり寝ても居られないじゃない。」
後ろを振り返るとそこには、一人の女性の姿があった。

65終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/23(金) 23:55:41 ID:7QMizcUo
〜Episode愛里〜

私はゆれで目が覚める。
そこはカプセルの中だった。
おぼろげだが、前に1度この中で目を覚ました記憶がある。
「将がここに居る」そう言われたことだけは覚えている。
さっきまで寝ていたのにまだ少し眠い。
・・・・よし、2度寝しよう。
そのまま、まぶたを閉じる。
しかし、ゆれは一向に収まらず、ドンッという鈍い音までしてきた。
どうやら、2度寝は出来そうにない。
仕方ないので、カプセルを押してみる。すると、案外すんなりと開いた。
カプセルから出てみると、一人の少女が居た。
名前は・・・河・・・思い出せない・・・。ええい、もうなんでもいいわ。
愛里「もう、何なのよ?!ゆっくり寝ても居られないじゃない。」
少女は振り返ると目を丸くしていた。
愛里「で?一体どういう状況なの?」
???「え?ああ、骸骨に襲われているんだよ!これ見て!」
少女は一つのモニターを見るように促した。
モニターにはRPG-7を撃っている骸骨の姿があった。
愛里「これなん映画?すごいわね・・・。」
その時はどうせCGか何かだろうと思っていた。
???「あ!エレベーター破壊された!入ってくるよ!隠れて!」
愛里「面白い冗談ね。」
???「冗談じゃないんだよ!もうすぐ来るよ!」
少女は大きな通路らしき穴の入り口に駆けていった。
1分間の時が過ぎた。
愛里「ほら、来ないじゃない。」
???「そんなはずは・・・来たよ!」
通路の奥から何かが来ている。
それは、間違いなくモニターに映し出されていた骸骨であった。
愛里「うそ!?あれ、CG冗談じゃなかったの!?」
???「冗談じゃないって言ったよ!・・・あ、もうこんな近くに!?仕方ないなぁ・・・水符河童のポロロッカ」
少女は弾幕を放つ。そして、骸骨は弾幕に当たって砕け散っていく。
愛里「もしかして奥にこいつらがいっぱい居るの?」
???「奥じゃなくて地上だね、ここは地下だからね。それより服きたら?」
愛里「え?・・・あ、私裸だったのね。服はどこ?」
???「あれ、キャァァとか叫ばないんだね?服は愛里さんが入っていたカプセルの横にたたんであるよ。」
愛里「裸を見られたくらいで騒いでたら、戦争なんてやってられないわよ。」
わたしは、カプセルに近づいて行き、その周りを調べると確かに横にたたんで置いてあった。
私は服を着て少女に声をかける。
愛里「この上にさっきの骸骨が居るわけね?」
???「そうだよ、頭を打ちぬかないと復活するから厄介なんだ〜。」
愛里「なら私は上の奴らを掃討するわ。武器はある?」
ふと、目を横にやると机の上にM21狙撃銃が置いてあった。
愛里「これ・・・私のM21じゃない!」
???「あ、それは今修理中だから使えないよ。武器はそこの倉庫の中に入ってるよ。」
愛里「え?ああ、分かったわ。」
M21を机に戻し言われた倉庫に入ってみる。
そこは武器の宝庫だった。

66終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/25(日) 23:40:39 ID:7QMizcUo
私は、手近にあったRPG-7を3つと、AK-47、ダガーを2本、それにドラグノフをオートマグⅢを1丁拝借し倉庫を出ようとする。
その時、倉庫の片隅に機関銃が置いてある事に気づく。
近寄ってみるとそれはM134機関銃であった。
さすがに持ちきれないので、RPGを2つほど元の場所に戻しM134を担いで出てくる。
愛里「どうやって上に上がるの?」
???「え〜とねぇ上には・・・うわ!それ持って行くの?それなら小型エレベーターかなぁ。」
愛里「え?それはさっき潰されたじゃない。」
???「それは別。そこに小型のエレベーターがあるんだよ。」
愛里「へぇ。」
私はこの状況にもかかわらずただただ感心するしかなかった。
???「こっちだよ。」
私は少女の後についていきエレベータに乗る。
愛里「そういや、あんた名前は?」
???「やっぱり覚えてないか〜。私は河城にとりだよ。それよりここ上がると敵のど真ん中に出るから注意してね。」
愛里「分かったわ。やってやろうじゃないの。」
そういうとエレベーターはゆっくりと上昇し始める。
その間に、私はM134を射撃可能状態にして、持ってきた武器の確認をする。
とりあえず、手近にあったものを持ってきたから、弾薬等の確認が出来ていなかったのだ。
確認をしていると、ダガーが使えない事が判明した。
刃こぼれしているのだ。それも2本とも。
それ以外は完全な状態だった。いつでも発砲できる。
エレベーターが上がるにつれてゆれが強くなり、鈍い音も爆発音に変わってきた。
上から光がさす。もうすぐ地上なのだろう。
愛里「寝起きで戦闘って私の運が悪かったのかしら?」
そうこう言ってるうちにエレベーターが地上に近づいてくる。
地上に頭がでた。目に飛び込んだ光景は、荒れた大地とそこでRPGをぶっぱなつ骸骨の姿であった。

67終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/26(月) 23:08:45 ID:7QMizcUo
用語解説:RPG-7=RPG ここでは勝手にRPGと略称で書かせていただきます

私はすかさずAK-47を構え手近な骸骨に銃弾を叩き込んでいく。
弾があたった骸骨はバラバラになって崩れ落ちたが、すぐに元の戻った。
愛里「うそ!?復活した!?・・・そういや、ヘッドショットじゃないと復活するって言ってたわね・・・。」
私は、狙いを定めて骸骨の頭を撃ち抜く。すると、その骸骨は灰となって消えて行った。
だが、誰も攻撃してこようとはしない。
ただ、一心不乱に地面にRPGを撃ち込み続けている。
???「お・・・おーい・・・もしも・・・し。」
ポケットから声がする。私はポケットに手を入れ確認すると、そこには小型の無線インカムが入っていた。
それを耳につけるとにとりの声が聞こえてきた。
にとり「おーい、聞こえるかーい?・・・へんだなぁ・・・。」
愛里「聞こえるわよ。」
私はインカムごしににとりと通話を開始する。
但し攻撃の手は緩めない。
にとり「あ、やっと繋がったよ〜、そっち大丈夫?」
愛里「ええ、私は全然大丈夫よ。それより、こいつら攻撃してこないわ。単純バカなのかしら?」
にとり「なら、ちゃっちゃとやっちゃってよ。揺れが激しくて天井が崩れてきそうだよ。」
愛里「分かったわ。」
私はAK-47を背中に回しRPGを構える。ちょうど向こうに骸骨共がかたまっているのでそこに弾を撃ち込む。
弾はうまい具合に当たり、骸骨共は灰となって消えていった。
撃ち終わった、RPGの本体を投げ捨て機関銃を構え、骸骨に向かって掃射する。
骸骨共は面白う具合に弾け飛び、崩れ、灰になっていく。

68終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/27(火) 23:30:24 ID:7QMizcUo
誤字発見 前レス最終行 面白う具合→面白い具合
ご迷惑をおかけしました

私はその勢いで周りの骸骨も吹き飛ばしていく。
あらかた排除しただろうか、機関銃の残弾も寂しくなってきた。
後はざっと数えて10体ぐらいだろう。
機関銃から手を離し、AK-47で近くの骸骨を、ドラグノフで遠くの骸骨を、それぞれ的確に頭を打ち抜いていく
愛里「これで全部・・・っと。」
にとり「おつかれさまー。エレベーター降ろすよ〜。」
愛里「ええ、いいわ・・・・ちょっと待って!」
にとり「どうかしたの?」
愛里「団体様のお出ましみたいよ。」
にとりに報告しながら私が目にした光景は、機関銃やら、ショットガンやらを持った骸骨が群れで歩いてきていた。
にとり「団体様・・・?」
愛里「増援よ増援。」
にとり「ええ!?増援だってぇ!?・・・あ、将もういいの?・・・うん分かったよ。今からエレベーター降ろすよ。」
愛里「え?ええ、分かったわ。」
私を乗せたエレベーターがゆっくりと下りていく。
そして、地下ラボが見えてきた。
その時、目にした光景は・・・。
愛里「将・・・やっと会えた・・・。」
私は気づかぬうちにぽろぽろ涙を零していた。

69終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/30(金) 00:20:27 ID:7QMizcUo
エレベータが完全に下りると、私は将に向かって走っていく。
愛里「将!」
将「愛里!?」
私は将に抱きついた。
愛里「将、会いたかった・・・。」
涙があふれ出る。
普段は誰にも見せない姿だが、この時ばかりは隠し切れなかった。
愛里「もう、会えないかと思った・・・。」
将もやさしく抱き返してくれた。
将「ああ、俺も会いたかった。」
そして、私たちは見つめあい顔を寄せてキスを・・・
にとり「あ〜いい雰囲気の所悪いんだけど、敵がもう近くまで接近してきてるよ。」
将「おっと、すまない。愛里、続きは後だ。」
愛里「そのようね。全く、こんな時くらいはゆっくりしたいのに。」
そして、私たちは第2波の迎撃のため動き出す。
〜Episode愛里END〜

70終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/30(金) 22:39:16 ID:7QMizcUo
変更:読み返しててスペルカードの見分けがつきにくかったのでスペルカードの部分だけ
[]で囲います。今更変更申し訳ございません。

俺はカプセルの中で目を覚ます。
足に痛みはなくもう大丈夫のようだ。
俺はカプセルから出る。
すると・・・、大きなゆれと共に爆音がラボを襲う。
将「ぐおっ!?」
俺は体勢を崩ししりもちをつく。
将「いって〜。いったい、なんなんだ!」
なおも、ゆれと爆音は続くが少しづつ間隔が開いていってるようだ。
ゆれが収まった瞬間に、立ち上がりにとりを探す。
すると、奥ににとりを見つけた。なにやらマイクに向かって叫んでいる。
にとり「ええ!?増援だってぇ!?」
将「おい!にとり!」
にとり「あ、将もういいの?」
将「ああ、それよりどういう状況だ?」
にとり「あの後、骸骨の大群が攻めてきて、上で応戦してもらってるんだよ。」
にとり「今、全滅させたけど、増援が来たらしいんだよ。」
将「なら上にいる奴を下ろせ、俺のスペルで殲滅する。」
にとり「うん分かったよ。」
そしてマイクに向かって言う。
にとり「今からエレベーター降ろすよ。」
そういうと、にとりは近くのボタンを押し、エレベーターを下ろす。
その下りてきたエレベーターには先ほどまでカプセルの中に居た、愛里が立っていた。
愛里「将!」
将「愛里!?」
愛里はエレベーターが完全に下りるなり、俺に抱きついてきた。
愛里「将、会いたかった・・・。」
愛里が泣いたところを見たのは久しぶりだ。
愛里「もう、会えないかと思った・・・。」
俺は愛里を優しく抱き返す。
将「ああ、俺も会いたかった。」
そして、俺たちは見つめあい顔を寄せてキスを・・・
にとり「あ〜いい雰囲気の所悪いんだけど、敵がもう近くまで接近してきてるよ。」
将「おっと、すまない。愛里、続きは後だ。」
愛里「そのようね。全く、こんな時くらいはゆっくりしたいのに。」
仕方ないので俺は第2波殲滅作業に入る。
将「にとり!敵の位置は!?」
にとり「ここの真上から大体・・・100m先に居るよ!」
将「OK! [空爆 空からの死]!」
・・・何も起こらない。
すると、どこからともなく声が聞こえてくる。
???「What is your master?(あなたがマスターですか?)」

71終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/02(日) 00:16:29 ID:7QMizcUo
注意:英文はほとんどがグーグル翻訳(句読点は書かずに)で翻訳したものです。英文のミスはお目にみてやってください。
   英文の文末にカンマがありませんが、決してミスではなくわざとそうしておりますのでご注意ください。

その声は澄みわたったような、女性の声だった。
しかし、俺の周りにはにとりと愛里しかいなく、2人とも当たりをキョロキョロと見回している。
将「お前は誰だ!?」
???「Irene is my overall traffic controllers Gleipnir(私はグレイプニル総合管制官アイリーンです。)」
愛里「グレイプニルですって!?あれはあの時撃墜したはず・・・。」
確かにその通りだ。3年前俺がまだナイト隊に居たころ、俺達は空中要塞グレイプニルを撃墜した。
だが、声の主は自分がグレイプニルの総合管制官といっている。
将「どういうことだ!説明しろ!」
アイリーン「I was created by the imposition of your spell cards(私はあなたの発動したスペルカードによって生み出されました。)」
なるほど、そういうことか。俺の発動したスペルカードが原因・・・なら・・・。
アイリーン「What is your master?(あなたがマスターですか?)」
将「ああ、そうだ。俺は闇影 将お前を生み出した人間だ。」
アイリーン「Master certification is complete(マスター認証完了。)」
将「よろしくな。」
アイリーン「Thank you(よろしくお願いします。)」
にとり「そんな悠長な事してる場合じゃないよ!もうすぐこの上に来るよ!」
将「おっと、そうだった。アイリーン、現在可能な攻撃兵装は?」
アイリーン「Possible attack weapon, 25mm Gatling gun, 40mm gun, 105mm howitzer, canon shock, SWBM, is
     (攻撃可能兵装は、25mmガトリング砲、40mm機関砲、105mm榴弾砲、ショックカノン、SWBM、です。)」
グレイプニルの兵装にAC-130Uスプーキーの武器まで積んでやがる・・・。こいつはかなり強力な兵器だ。
将「地面に、骸骨は確認できるか?」
アイリーン「Yes, it can not determine whether a skeleton until we see an army of white
     (はい、骸骨かどうかまで確認できませんが、白い大群を確認しました。)」
将「よし、それを殲滅しろ。但し極力地面に衝撃を与えるな。武器選択はお前に任せる。」
アイリーン「OK master」
その直後、ちょっとしたゆれが1分間ほどあった。
にとり「うわぁ〜。」
愛里「ちょっと、将!見に来なさいよ!すごいわよ!」
愛里に言われモニターを覗くと骸骨が何らかの攻撃でどんどん灰になって言っている。
そして、スレが収まると同時にアイリーンお声が聞こえる。
アイリーン「Complete annihilation(全滅完了しました。)」
将「了解した。それよりお前はどんな姿をしているんだ?」
アイリーン「I figure itself Gleipnir(私の姿はグレイプニルそのものです。」)
将「なら姿を見せてくれ。」
アイリーン「Yes, please come out to your outdoor(はい、皆さん屋外に出てきてください。)」
将「2人とも外に出るぞ。」
愛里「分かったわ。」
にとり「わかったよ。」
俺たちは階段で外に出る。
だが何も居ない。
すると、一瞬空が陽炎のようにぼやけ、空中要塞グレイプニルが姿を現した。

72終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/03(月) 23:44:51 ID:7QMizcUo
夕焼けの中に現れたその姿はまさに3年前俺たちが撃墜したままだった。
愛里「空中要塞・・・・グレイプニル・・・・。」
アイリーン「I figure this is my(これが私の姿です。)」
にとり「うわーお、こいつはすごいね。」
将「味方なんだな?」
アイリーン「Yes(はい。)」
将「そうか、分かった。ありがとう、戻ってくれていいぞ。」
そう告げると、グレイプニルはゆっくりと消えていき変わりに手元に1枚のカードが現れた。
愛里「さて、1段落したことだしどういうことか説明してもらいまいましょうか?」
将「ああ、分かった。」
俺はこの世界の事、スペルカードのこと、異変の事全て話した。
愛里「なるほど、そのイリスって奴が的の頭ってことね?」
将「まあ、大まかに言えばそういうことだ。」
にとり「そろそろ日も暮れるし続きは明日にしたら?」
愛里「そうね。じゃあ、またあした。」
将「おいおい、どこに泊まるつもりだ?」
愛里「え?ここだけど?」
そういいなが愛里は地面を指差した。
にとり「わたしは、ぜんぜんいいよ〜。」
将「そうか?なら俺は永遠亭に帰るぞ。」
にとり「はいよ〜。フライングアーマーの修理は終わってるよ。」
将「サンキューな。」
俺は修理されたフライングアーマーに乗って永遠亭に帰った。
その日の夕食の時。
将「報告だ。愛里が目覚めた。」
うどんげ「え!?本当?おめでとう!」
将「ああ、ありがと・・・こらてゐ!人の焼き魚食うな!」
てゐ「お祝いに貰ってやるうさ!」
将「誰もお前にやるって言ってねぇし、普通逆だろ!」
てゐ「私には常識が通用しないんだ!」
将「威張るな!」
永琳「ぜひ1度会ってみたいものね。」
将「明日幻想郷を案内する予定だから、ここにもつれてくるよ。」
永琳「ええ、お願いね。」
そんなこんなで翌日俺は愛里に幻想郷を案内した。

73終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/05(水) 23:23:50 ID:7QMizcUo
博麗神社でお賽銭の代わりに麦茶をもらい、アリスの家で紅茶を飲み、永遠亭で玄米茶を飲み、紅魔館で咲夜から紅茶の葉をもらい、
香霖堂でなぜか7.62x39フルメタルジャケット弾を1発もらい、にとりラボに戻るときゅうりのQちゃんをもらった。
もう夜だったので、俺はすぐに永遠亭に帰った。
その帰り道の迷いの竹林であの占い師が現れた。
占い師「どうも、お久しぶりです。」
将「お前は・・・・あの時の・・・。」
占い師「覚えていてくれたのですか、光栄ですね。」
将「で、今日は何の様だ?」
占い師「今日も2つ3つ助言を・・・と、思いましてね。」
将「ほう、聞かせてもらおうか。」
占い師「ます1つ目、5日後に敵の大規模戦闘機部隊による幻想郷制圧作戦が開始される、とのこと。」
将「なんだと!?」
占い師「2つ目、戦闘機を持ってくるなら2機持ってきたほうがいいでしょう。
    そして3つ目、2人で出撃すれば確実に殺される、以上です。ご質問は?」
将「その情報は信用するに値するのか?」
占い師「あとの2つはともかく、最初のは紛れもない事実です。」
将「どうやってその情報を手に入れた?」
占い師「秘密のルートですよ。フフフ。質問は以上でよろしいでしょうか?」
笑い方がどうも気に食わないが前回の情報は確かな物だった。信用してもいいだろう。
将「あと1つ、お前の名前と俺に助言をする理由は?」
占い師「あなたに教えるにはまだ、早いのでお教えできません。ですが、これだけは言っておきましょう。
    私にとってイリスは敵であるとね。おっと、そろそろ時間です。それでは。」
将「おい!ちょっと待て!」
占い師は俺の制止も聞かずに闇の中に消えて行ってしまった。
しかし、5日後に制圧作戦・・・急がないと・・・。

74終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/07(金) 00:08:54 ID:7QMizcUo
その後、永琳に報告をして俺は部屋に戻る。
明日は、にとりにカタパルトの増築を頼まないと・・・。
そんな事を考えながら俺は眠りにつく。
翌日、俺は早速にとりのラボへと向かった。
カラパルトの設置と大型の倉庫の増築のために。
将「にとり!」
にとり「今日は何の用だい?」
将「地下に大型の倉庫とカタパルトを作って欲しい。」
にとり「なんでまた?」
将「戦闘機を持ってくる。」
にとり「ええ!?本当に!?」
将「ああ、ちょっと事情があってな。明日紫に掛け合ってくる。」
にとり「一応聞いておくけどサイズは?」
将「倉庫の方はこのラボ5つ分ぐらい欲しいな。」
にとり「・・・カタパルトの方は?」
将「全長: 30m、全幅: 18m、全高: 10mの機体が射出できる程度のものだ。」
にとり「期限は・・・?」
将「倉庫の方は明日までに1機分だけ用意してくれればいい。無理ならばれないようにカモフラージュでもかまわん。
  カタパルトは明後日までに確実にたのむ。でないと発進できないからな。
  それと着陸用の平地の手配も頼む。」
にとり「・・・ふふふふふ、OKOK!久々に腕が鳴るよ!今すぐ取り掛かるから!また明日ね!」
将「頼んだぞ。」
俺はにとりに無理難題を頼むだけ頼んで、紫の屋敷の確認に向かう。話では聞いていたが、実際行った事のない場所なので下見に行かないと・・・。
迷ったら困るからな。
話によると・・・博麗神社の反対側・・・、多分博麗神社を魔法の森を挟んでちょうど反対側に当たる位置だと思うが・・・。
考えていても仕方ないのでフライングアーマーを速度を上げる。
一方、愛理は・・・寺小屋でガキ共と遊んでいた。

75終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/08(土) 22:50:59 ID:7QMizcUo
森の上空を飛んでいると、一軒の家が見えてきた。
旋回しながら様子を見ていると、誰かが庭で洗濯物を干している。
よく見ると背中の辺りに黄色い物体が付いているが気にしない。
たぶんここで間違いないだろう。
目星がついたので俺は引き返す。
そのまま帰って明日に備えよう。
大体迷いの森の上空辺りまで戻ってきただろうか、
戦闘機の操縦方法を思い出しながら飛んで居ると後ろから声がする。
文「あやや〜将さんじゃないですか〜。」
俺は無言で速度を上げる。
文「無駄ですよ〜。」
俺の後ろにぴたりと付いてきやがる。面倒な奴だ。
将「今日はなんの取材だ?」
正直に言うと、俺は取材が嫌いだ。
なぜなら、そのまま新聞に掲載されたりするから最新の注意を払わなければならないからだ。
だが、ここは幻想郷でこいつはでっち上げのスペシャリスト、そこら辺は適当に答えていいから楽なのだが
変に答えるとへんなでっち上げ方をするので案外注意が必要なので嫌いなのは変わらない。
文「今回は、にとりさんに頼んだ依頼の件についてです。」
将「さっきラボで話したばかりなのに・・・・。」
文「やはりそうでしたか、いや〜誘導尋問したかいがありました。」
将「しまった・・・・。」
誘導尋問だったか・・・だが、こいつならどんな極秘情報もたちまち新聞に掲載されるので、隠し事は出来ないのが事実だ。
文「さぁ、納豆のようにしつこくねばねば取材させてもらいますよ。」
意味が分からないが、素直にに答えたほうが楽だろう。
将「向こうの兵器を持ってくる。以上だ。」
文「ほ〜、妹紅の兵器を持ってくる・・・と。」
ちなみに妹紅とは、迷いの竹林に住んでいる藤原妹紅(ふじわらのもこう)のことだ。
将「妹紅じゃない、向こうだ!現代の世界からだ。」
文「あやや〜、冗談ですよ。」
将「そのために明日、紫に掛け合ってくる。」
文「と、言いますとまだ持ってくるのは未定だと?」
将「そういうことだ。」
文「なるほど、なら持ってきたら報告のほうよろしくお願いしますね〜。」
将「報告しなくても多分分かる。」
文「と、言いますと?」
将「それは秘密だ。」
文「あやや〜、いいじゃないですか〜。」
こいつがどう言おうとこれは言う気はない。
なぜなら、後々面倒だから。
将「却下。」
文「ぶ〜、仕方ありませんね、また明日取材にきますよ。」
将「そうしろ。」
文「でわでわ、さよなら〜。」
そういうと、文は霧の湖の方に消えていった。
その後永遠亭に帰り、てゐとひともんちゃくあったのは別のお話。
そして翌日の朝、紫の屋敷に向けて空に飛び上がった。

76終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/10(月) 23:40:24 ID:7QMizcUo
俺は例の家の上空まで来た。
そしてゆっくりと高度を下げていく。
すると、紫が縁側に座っているのが確認できた。
確認が出来たので玄関の近くに着陸し、玄関を開け紫を呼ぶ。
将「ごめんください」
すると紫が奥から現れた。
紫「待っていたわ、こっちにいらっしゃい。」
紫はいつにもまして真剣な顔をしていた。
将「失礼します。」
紫についていくと客間に案内された。
紫「まぁ、くつろいでちょうだい・・・といっても無理ね・・・。」
将「ああ、顔を見れば分かる。」
紫「なら結構、本題に入らせてもらうわ。私と出会ったときのこと覚えてるかしら?」
将「ああ、無論だ。」
紫「あの時、なぜあなたに被弾したかわかるかしら?」
将「それは気になっていた。あの時後方には敵は居なかった。でも、俺は背中に被弾した。
  狙撃兵も考えたが、その距離であの連射は不可能だ。なら一体・・・。」
紫「それは、私があなたにスキマを使って撃ったものよ。」
将「何だと!?貴様・・・・!」
俺は紫に掴みかかった。
拳を上げる
だが、紫は至って冷静だ。
紫「殴るなら殴りなさい。それであなたの気が晴れるのならね。
  でも、これだけは言っておくわ。今の幻想郷にはあなたが必要なのよ。」
俺は怒りを抑えて、拳を下ろす。
紫「どうしたの?なぜ殴らないの?」
将「やり方は気に食わんが、俺をこちら側に連れてくる確かな理由がある。だから殴らない。」
紫「そう・・・。」
将「だが、これだけは言っておこう。俺はまだお前を信用していない。」
紫「それでもいいわ。」
将「なら、こちらの用件を言わせてもらう。」
紫「ええ、いいわよ。」
将「3日後に敵の大規模戦闘機部隊による幻想郷制圧作戦が開始されるという情報を手に入れた。」
紫「なんですって!?」
この情報はさすがの紫も持っていなかったようだ。
将「だから、俺も戦闘機をこちらに持ってこようと思う。」
紫「それでスキマを開いて欲しいのね?」
将「そうだ。」
紫「分かったわ。それより、その戦闘機の置き場は考えてあるんでしょうね?」
将「それは、にとりに緊急の作業を依頼済みだ。」
紫「ならいいわ。それで?いつ向こうに送ればいいの?」
将「先に向こうの情報も手に入れたいから今日中に1回、前日の夜に1回頼む。」
紫「場所は?」
将「太平洋管轄の超大型攻撃空母シーモンスターの甲板に頼む。」
紫「今すぐ行くわよ。」
将「今、何・・・ぬぉ!?」
あの感覚、そうスキマに落とされたのだ。
将「イタタ、あの野郎・・・この甲板・・・シーモンスターか。・・・久しぶりだな。」
それは懐かしい光景だった。
ここは、かつて俺が所属していたナイト隊の所属している空母だ。
すると、上から俺の靴が降ってきた。
俺は靴を履き、司令室に向かって歩きだした。

77終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/12(水) 23:10:36 ID:7QMizcUo
俺が飛行甲板を歩いていると前から兵士が走ってくる。
兵士「貴様、どこから侵入した!」
顔に見覚えはない。階級のワッペンを確認すると二等兵、俺がここを下りてから配属された新人兵士だろう。
通じるかどうか分からないが、あの暗号を言ってみる。
将「グラナダの女神。」
二等兵「何を言っている?それより、どうやって進入したか言え!」
将「ったく、ちゃんと新人教育ぐらいしとけよ・・・。」
二等兵「なにをごちゃごちゃ言っている?それより早く言え!」
すると、一人の兵士騒ぎを聞きつけたと思われる。
兵士「どうした!?」
二等兵「エレクリア軍曹!侵入者を発見いたしました!」
アレクリア「侵入者?・・・少佐ではありませんか!やはり生きて居られましたか。」
こいつはアディス・エレクリア。ヘリのパイロットでこの艦に居る数少ない黒人の男だ。
将「エレクリアか、久しぶりだな。それより、特殊VIPの暗号が通じなかったぞ。どうなってんだ?」
エレクリア「それは、失礼いたしました!以後徹底して指導いたします!」
二等兵「えっと・・・軍曹、この方は?それに、グラナダの女神とは・・?」
エレクリア「バカ!この人は元ナイト1で2回も地獄から這い上がってきた男とも言われ、先月行方不明になったとされる
      闇影 将少佐だ!」
二等兵「ええ!?この人が!?大変失礼いたしました!」
将「お前、名前は?」
二等兵「は!西江 裕二等兵であります!」
将「そうか、お前はこれから強くなるだろう。目を見れば分かる。精進しろ。」
裕「は!ありがとうございます!」
将「エレクリア、艦長はどこに?」
エレクリア「現在、艦長室に居られます。」
将「案内を頼む。一応な。」
エレクリア「は!了解いたしました!裕、お前は元の持ち場に戻れ!」
裕「は!失礼いたします。」
裕二等兵は駆け足で持ち場に戻っていった。
将「さて、行くか。」
エレクリア「そうですね。」
俺たちは艦長室に向かって歩き出す。
将「そういえば、大山艦長は元気か?」
エレクリア「大山艦長は先月引退なされました。」
将「なんだと!?で、今の艦長は?」
エレクリア「竜 凱泉大佐が艦長に就任されました。」
将「ほう、あいつがねぇ・・。」
そんな話をしているうちに艦長室の前に着く。
エレクリアがノックをする。
???「誰だ?」
エレクリア「アディス・エレクリア軍曹です!客人をお連れいたしました。」
???「入れ。」
エレクリア「失礼いたします!」
将「失礼いたします。」
エレクリア「艦長、こちらの方です。」
俺は、一礼をする。
艦長「少佐・・・!?・・・エレクリア、お前は下がれ。」
エレクリア「は!失礼いたします。」
エレクリアは出て行った。
竜「隊長、久しぶりですね。やはり生きて居られましたか。」
将「久しぶりだな、竜。いや、ナイト3。」

78終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/14(金) 23:01:18 ID:7QMizcUo
竜「元ですけどね。」
こいつは、竜 凱泉。元ナイト3にして現在の超大型攻撃空母シーモンスターの艦長だ。
将「それを言ったら俺はどうなるんだ?」
竜「ハハハ、確かにそうですね。」
将「今のナイト隊はどうだ?」
竜「強いですよ。ですが、あの時よりは弱体化してますけど。」
将「あの時は最強の戦闘機部隊だったからな・・・。」
それは、俺がまだ、ナイト隊の隊長だったときの事だ。
その時は、俺たちのナイト隊が世界最強の戦闘機部隊だった。
すると、竜が真剣な顔で話しかけてくる。
竜「それで、今日はなぜここに?しかも、こんな急に。」
将「いろいろあってな、・・・こっちの方が早いか。・・・紫!」
紫「はいは〜い、呼んだかしら?」
俺が呼ぶとスキマから紫が上半身だけ出す。
竜は目を丸くしていた。
将「こういうことだ。」
竜「・・・・・・・・。」
紫「私から説明するわ。」
俺が説明しようと思っていたが紫に先を越されてしまった。
竜「なるほど、そんな事になってたんですか。」
将「信じられないと思うが、事実だ。」
竜「信じるしかありませんよ。目の前でこんなものを見せられたんですから。」
将「ありがたいな。・・・それでだ、3日後の早朝02:00時に歴戦の騎士を貸して欲しい。」
竜「3日後の早朝、02:00時ですね?歴戦となると・・・・・ナイト4、ナイト6、ナイト7、ナイト10になります。」
将「残りは?」
竜「転属ですね。ナイト3の私はこの艦の艦長に。ナイト5は夢のアクイラ隊に。ナイト8はイエロージャケット隊に。
  ナイト9はグリフィス隊にそれぞれ転属になりました。」
将「ほう、あいつららしいな。それと、俺のファルケンを先行して持って行く。2日後にワイバーンを持っていく。
  開いた、部分は新しい機体を積み込んでもらってかまわない。もう、ここに戦闘機を持ってこないからな。」
竜「わかりました。格納庫の方にはこちらから使えておきますね。」
紫「なら、私は外で、スキマの用意をしてるわ。」
将「頼んだ。」
そういって紫はスキマの中に消えていった。アレの名前スキマであってるのか・・・。
将「じゃあ、俺は格納庫に行く。・・・またいつか会おう、ナイト3。」
竜「はい、またいつか会いましょう、ナイト1。」
俺は艦長室を後にし、格納庫に向かう。

79終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/15(土) 23:49:34 ID:7QMizcUo
注意:無線通信は<>で囲ってあります。

俺はゆっくりと格納庫に向かう。
ゆっくりこの艦を歩けるのはこれが最後だろう。
そう思いながら格納庫に到着する。
エレベーター付近にはもう、俺のファルケンが準備されていた。
ADF-01 FALKEN。これがこの機体の正式名称だ。
この機体は俺が1年前に艦長にいただいた最新鋭の戦闘機でオーバーテクノロジ−が使用されているという
噂まである機体で、本来は機体の上半分が赤く塗装されているが、俺のトレードカラーの黒に塗り変えてあり、
真っ黒の機体になっている。
俺が近寄ると、一人の青年が整備を行っていた。
将「DRGN、久しぶりだな。」
こいつはDRGNといって、年は俺の2つ下。
この機体を調整できる数少ない整備士の一人だ。
DRGN「将、久しぶり!」
将「機体の調子はどうだ?」
DRGN「バッチリだよ!」
グッドサインをする。
こいつのグッドサインは本当に調子がいい時にしかしない。
将「そうか。」
DRGN「そっけないな〜。話は艦長から聞いてるよ。本当に俺が居なくて大丈夫?」
将「ああ、問題はない。こっちには機械のプロフェッショナルが居るからな。」
DRGN「そう、なら心配いらないね。奥にパイロットスーツが置いてあるから着替えてきなよ。」
将「わかった。ありがとうな。」
そういって更衣室に入り着替えを済ませる。
服はマントで包んで一まとめにしてある。
そのままコックピットに乗り込み出撃用意を済ませていく。
DRGN「これで、将と会うのも最後かな・・・。」
将「いや、もう一度ここに来るがその時が最後だろうな。」
DRGN「そう次がさいご・・・か。」
DRGNがしゅんとしている。
無理もない。こいつは俺を兄のように慕っていた。
将「俺が消えても絆は残る。心配はない。それにコミックトレジャー等のイベントには参加する予定だしな。」
DRGN「絆・・・そうだよね!なら心配ないね!」
コミックトレジャーはスルーかよ・・・。
将「そうだ、その意気だ。・・・そろそろ行く。紫が文句言ってそうだからな。」
一方の紫は・・・。
紫「へっくし!誰かが噂してるのかしら?それより将は遅いわね・・・。」
DRGN「うん!行ってらっしゃい!」
将「おう、行ってくる。」
俺はエレベーターに向かって機体を移動させる。
DRGNが手を振っているので、俺はグッドサインを返す。
エレベーターが起動してゆっくりと機体を上に持ち上げていく。
ガンッという衝撃と共に、エレベーターが停止する。
俺は機体移動させカタパルトに接続する。
正面には紫の巨大なスキマがパックリと口を開けている。
正面左側にはLSO(着艦信号士官)がカタパルト接続完了の合図をしている。
すると無線から声が聞こえてくる。
<こちら管制。少佐、発進準備完了しました。発進をお願いします。>
将<了解した。闇影 将、発進する。>
俺はファルケンを発進させる。
カタパルトのおかげで勢いよく飛び出したファルケンを旋回させ、車輪を格納する。
<高度制限を解除します。少佐、御武運を。>
それを聞いて俺はスキマに突っ込む。
そして、ファルケンは幻想郷の空に現れた。

80終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/17(月) 23:19:43 ID:7QMizcUo
俺は、幻想郷の上空を飛行する。
そう、この機体を幻想郷の住民に知らしめる為に。
湿地帯の上空であろうか、ここから人里を確認する事もできる。
すると、前方の地面が不自然な動きをしたかと思うと、大地が割れ、滑走路がせり上がってくる。
それに驚きながら上空を旋回していると、無線から声が聞こえてくる。
<・・・きこ・・・・しょ・・きこえ・・・将、・・こえる?>
将<こちら闇影 将聞こえるぞ愛里。>
愛里<今せり上がった滑走路が確認できる?>
将<ああ、確認した。>
愛里<そこに着陸して。いいわね?>
将<了解した。>
俺は、大きく旋回し滑走路に進入し、着陸を完了する。
すると、地面から誰か出てきて、前進の合図を出しているので、機体を前進させる。
近づくにつれて、合図を出しているのが愛里だと判別できた。
合図が前進から停止に変更されたので俺は機体をゆっくりと停止させる。
すると、ゆっくりと機体が地下に下りていく。
愛里は地面のハッチを開け下りていった。
俺が地下に下りた頃には愛里はもう地下にいて、前進の合図をしているので、ゆっくりと機体を前進さえる。
愛里は先にバイクで走り抜けていった。
ファルケンを進ませた先にあったのは巨大な格納庫だった。
そこには、にとりと愛里はもちろん地下に住む怪力をもつ鬼の星熊 勇儀(ほしぐまゆうぎ)や、見た目は子供なのに大酒豪の伊吹 萃香(いぶきすいか)の
ほかにうどんげや文、魔理沙まで居る。
機体を停止させ、コックピットから降りる。
将「にぎやかだな。」
にとりが近寄ってくる。
にとり「まぁね、これが戦闘機か〜。すごいとしか言いようがないね。」
すると、にとりの横に愛里が立って文句を言ってくる。
愛里「将!持ってくるんなら一言言いなさいよ!私だって、フランカー持ってきたのに。」
その愛里の上から文が話しかけてくる。
文「ほ〜、これが戦闘機ですか〜。中見せてくださいよ。」
愛里の横に魔理沙が歩いてくる。
魔理沙「すげ〜な〜、これの火力はどんな感じなんだ?」
萃香と勇儀は奥で酒を飲みながら、大声で話しかけてくる。
萃香「大きいな〜大きさはどんな感じだ〜?」
勇儀「お前もこっちに来て酒飲めよ〜。」
うどんげ機体の回りを見て回っていた。
将「いっぺんににしゃべるんじゃねぇ!返答できんわ!」
そんなこんなでこの1日は終わった。

81終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/18(火) 23:37:15 ID:7QMizcUo
翌日(制圧作戦まであと2日)
いつもどうり起きるが頭がガンガンする・・・二日酔いか・・・。
仕方がないので台所に行く。
将「うどんげ〜いるか?」
うどんげ「あ、おはよう。どうしたの?」
将「二日酔いに効く薬ないか〜?」
うどんげ「あ〜、あれだけ飲んだら二日酔いにもなるわね・・・朝食終わったら、薬持ってきてあげるわ。」
将「お〜頼んだ〜。」
そのままフラフラと居間に向かって歩いていく。」
輝夜「あ、将!今夜モンスターハンター2○dGのG級のクシャル○オラ狩るの手伝・・・酒臭!」
将「モン○ハン2Gの件はOKだ。酒臭いのは二日酔いだ。」
輝夜「昨日何やってきたのよ・・・。」
将「萃香と勇儀に飲まされてた。」
輝夜「あ〜あの二人なら仕方ないわね。」
うどんげ「将、姫様、朝食ですよ〜。」
将「お〜、分かった〜。」
輝夜「わかったわ〜。」
その後朝食を取り、二日酔いの薬を飲んで2度寝した。」
起きたのは昼前、二日酔いはすっかり収まっていた。
その後、うどんげの代わりに薬を売って回って、輝夜と狩りをしてその日は終了した。

82終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/19(水) 23:41:48 ID:7QMizcUo
翌日(制圧作戦まであと1日)
この日は、紫にたのんで外の世界に愛里と買い物に来ていた。
銃弾、新しい銃、フラッシュバン(スタングレネード)、スモークグレネード等々の調達と
俺と愛里の新しい服を買うためだ。
荷物が多くなりそうなのでレンタカーのジープに乗ってきている。
俺たちはまず、裏路地にある小さなガンショップに訪れた。
将「う〜っす。爺さん居るか?」
老店主「おお、将か。今日は何を買いに来たんじゃ?」
この爺さんは、このガンショップという名の武器屋「メタルジャケット」の店主だ。
将「まずは、スタンとスモークとノーマルを箱で。あとP90とデザートイーグルのマガジンを箱で。」
老店主「ちょっとまっとれ。」
爺さんはすぐに店の奥から大きな缶を2つ持ってきた。
老店主「ほれ、グレネードとマガジンじゃ。」
愛里「私はM21のマガジンとグレネード一式。」
爺さんは店の奥から大きな缶を2つ持ってきた。
老店主「ほれ、これじゃ。」
愛里「あとは・・・オススメのサブマシンガンあるかしら?」
老店主「そうじゃな・・・、スコーピオンがオススメじゃの。」
愛里「なら、それを1丁おねがい」
将「ついでにバレットM82と例のアレを頼む。」
老店主「わかった、アレじゃろ?」
老店主は奥からアタッシュケースを大中1つづつと大きな縦長の鞄を持ってきた。
老店主「こっちがスコーピオン、この鞄がバレットM82、そして、このマーク入りのアタッシュケースが
    例のアレじゃ、スコーピオンのマガジンも要るか?」
愛里「そうね、お願いするわ。」
爺さんが大きな缶を持ってきた所で俺は大きなアタッシュケースを2つ渡す。
将「つり銭あるか?」
老店主「そうじゃの・・・・武器の代金と、わしの生活費と、武器の収集した時にかかった技術料と・・・・
    5万のお釣りじゃ。」
将「たけぇな・・・・。」
老店主「武器だけでも本当に5万きっかりしか残らんぞい。それと鞄と缶ケースはサービスじゃ。」
将「いつもすまないな。」
老店主「お前と何年取引しとると思っとるんじゃ。わしとお前との仲じゃろ?」
将「そうだな。」
老店主「行くのか?」
将「ああ、お別れだ。」
老店主「そうか、とうとう去ってゆくか。今までこんな古びた店に通い続くけてくれてありがとうな。」
そう言って、老店主はやさしく微笑んだ。
俺は無言だが力強く、グッドサインを出した。
ジープに武器を載せ終え運転席に座る。
将「俺たちはもう行く。」
老店主「そうか、本当にお別れじゃな。」
将「そうだな。」
俺はゆっくりとジープを走らせながら叫ぶ。
将「さらばだ!そして、また会おう!」
愛里「ガルドミラの創始者にして我らが英雄アル・グラートに敬礼!」
俺は運転しながらゆっくりと敬礼をした。
その後、荷物をにとりラボに移し、2人で服を買いに行った。
その際なぜか輝夜が引っ付いてきた。

83終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/20(木) 22:54:05 ID:7QMizcUo
将「お前も服を買いに行くのか?」
輝夜「いいえ、PCパーツよ。」
将「ですよね〜。」
愛里「向こうにもPCあるの?」
将「ある、俺がこの目ではっきりと見た。」
愛里「へ〜。」
輝夜をソフマップに放置して、俺たちは本来の目的である服を買いに行った。
俺たちは、いつも行く服屋に訪れた。
俺は代えの服と上着を買っただけで愛里が見るだけ見たが代えの服を買っただけだった。
ついでに、うどんげとてゐにワンピースを買ってやった。
サイズは・・・・多分大丈夫だろう。
その後、ソフマップで袋を大量に抱え背中にダンボールを背負った輝夜を捕獲して幻想郷に撤収した。
愛里は、にとりのラボで銃の調整をすると言って、帰ってしまった。
愛里の家はにとりのラボで落ち着いたらしい。
永遠亭にて。
将「ただいま。」
うどんげ「あ、お帰りなさい。・・・・・・すごい荷物ね。」
将「ほれ。」
俺はうどんげとてゐのワンピースの入った袋をうどんげに投げる。
うどんげ「うわ!ちょっといきなり投げないでよ!それよりこれは?」
将「お前とてゐの服。」
うどんげ「え!?ホント!?」
将「本当だ。」
うどんげ「ありがと!・・・・将って私達の服のサイズ知ってたっけ?」
将「知らん!だが、多分ちょうどいいはずだ。」
うどんげ「不安ね・・・・じゃあ、ちょっと着てみるわ。」
将「分かった。」
俺は部屋に持って帰って来た荷物を移す。
大きな鞄のチャックを開け、バレットM82を取り出す。
こいつがあると俺は超長距離射撃が可能になる。
すると、うどんげが部屋に入ってきた。純白のワンピースを身にまとって。
うどんげ「あなたの言ったとうりサイズはピッタリだったわ!ありがとう!」
将「気に入ってくれてなによりだ。」
うどんげ「大切にするわ。・・・・・大きな銃ね。」
将「これは対物ライフルといって、超長距離での狙撃が出来るほかに壁に隠れた敵も打ち抜ける大型のライフルだ。」
うどんげ「へ〜、外にはすごい武器があるのね。」
将「まぁな」
うどんげ「汚れたらいけないからそろそろ脱いで夕飯を作るわ。」
将「分かった。」
そういってうどんげは部屋を出て行った。
その後、部屋にこもりながらニヤニヤしていた輝夜を引きずり出し夕飯を食べ、風呂に入ってから
俺は少し眠る事にした。
そして、深夜0:00分に俺は目を覚まし紫の屋敷へ向かった。
その際、パイロットスーツの回収ついでに愛里をたたき起こしたので愛里は機嫌が悪かった。
屋敷に着くと入り口で紫が待っていた。
紫「来たわね。」
将「スキマを。」
紫「わかったわ。あなた達が向こうに行ったら戦闘機用のスキマの準備にかかるわ。」
将「了解した。」
紫が無言でスキマを開いたので、俺達はスキマの中に入って行き・・・・シーモンスターの甲板に移動した。

84終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/21(金) 23:15:54 ID:7QMizcUo
俺たちは竜に会うべく艦長室に向かう。
愛里「ここも久々ね。」
将「俺はちょっと前に来たがな。」
愛里「ふーん。」
将「ちなみに現在の艦長は竜だ。」
愛里「え!?あいつが艦長!?」
将「そうだ、大山艦長は引退したらしい。」
愛里「へ〜あいつが艦長ねぇ・・・・。」
そんなことを話してると艦長室に着いた。
俺はノックをして声をかける。
竜「誰だ?」
将「古き騎士のエースといえばいいか?」
竜「隊長ですか、お入りください。」
俺たちは、艦長室に入っていく。
竜「隊長騎士たちは・・・・副隊長!?」
愛里「ハァイ!竜、あんたが艦長なんですって?」
竜「ええ、そうです。」
愛里「せいぜいがんばりなさいよ、艦長!」
竜「はい、がんばります。」
将「ところで、騎士たちは?」
竜「呼び出したらすぐに来ます。呼びますか?」
将「いや、いい。格納庫で会う。」
竜「了解いたしました。そちらに向かわせますね。」
将「分かった。」
愛里「会って早々だけどお別れかしら?」
将「そうだな。これでここに来るのも最後になるな。」
竜「そうですか・・・。隊長いままでご苦労さまでした。」
将「ああ、シーモンスター艦長、竜 凱泉に敬礼!」
俺と愛里が竜に向けて敬礼をする。
すると、竜も敬礼を敬礼を返してくれた。
そうして、俺らは格納庫に向かった。
格納庫には、6機の戦闘機が整備をされ、並んでいた。
???「隊長じゃねぇか!」
???「闇影隊長、また這い上がってこられたんですか?」
???「・・・・生きていたか。」
???「おー隊長やないか。」
???「また、あんたと飛べるとは光栄だねぇ!ガハハハハ!」
将「お前ら、久しぶりだな。」
愛里「ちょっと、私をスルーしないでよ!」
???「わかっとるわ。副隊長も忘れとらへんで!」
愛里「ぶー、もういいわよ。」
???「・・・・拗ねたな。」
愛里「拗ねてないわよ!」
こいつらが、今もこの艦に居るナイトのメンバーだ。

86終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/23(日) 23:43:30 ID:7QMizcUo
一番最初に話しかけてきて豪快に笑ったやつがナイト4のガウス・エリムスでイギリス人だ。
二番目に話しかけてきた敬語の奴はナイト6の日本人の莱 叫夜(らいきょうや)で、
三番目に話しかけてきた、無口というかあまりしゃべらないのがサスケ・フレイマスでナイト7、
最後に話しかけてきた、関西弁の奴はナイト10の大西 猛(おおにしたけし)で、本人曰くえせ関西弁らしい。
将「さて、作戦内容を話す前に甲板の待機エリアまで移動だ。お前らは先に行ってろ。俺と愛里は着替えてから向かう。」
叫夜「分かりまました。」
猛「みんな〜行くぞ〜。」
あいつらが戦闘機に登場しかけたので俺たちも着替えに向かう。
着替えが終わって持ってみると、愛里が戦闘機に乗りかけていたので俺も戦闘機に向かう。
機体に乗り終えエレベーターで甲板に上がると甲板には前に通ったスキマが開いていた。
待機エリアに移動して戦闘機のコックピットから降りるとサスケが話しかけてきた。
サスケ「・・・・あれはなんだ?」
将「あれが入り口だ。」
サスケ「・・・・行ってる事がよくわからないのだが。」
将「これからの作戦内容説明で分かる。」
サスケ「・・・・分かった。」
将「集合だ!作戦内容を説明する!」
メンバーが集まって来る。
将「おまえらもアレを見て分かると思うが、今回は異世界に行く。」
ガウス「おいおい、冗談もほどほどにしてくれよ。」
将「残念だが、冗談ではない。」
叫夜「と、いいますと本当に異世界に?」
将「ああ、なんならちょっと見てみるか?」
猛「マジか!?そんなら、見てみたいな〜。」
将「なら来い・・・といいたいところだが、向こうも夜だからよく見えない。」
ガウス「向こうに行ってからのお楽しみってわかけ。」
俺は、スキマに顔を突っ込んで紫を探すと紫はにとりと話していた。

87終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/26(水) 00:11:27 ID:7QMizcUo
お詫び:前レスで一部漢字が間違っておりましたお詫び申し上げます。
    修正点「叫→叶」

将「紫、にとり、そろそろそっちにいくぞ。」
紫「分かったわ。」
にとり「わかったよ〜。」
俺はスキマから顔を出し、全員に言う。
将「これより、このスキマを使って向こうに行く!各員、このスキマに向かって前進しろ!
ただし、カタパルトは使用しない!以上!」
猛「ほんまに、これを通るんかいな。」
ガウス「隊長さんよぉ、信用していいんだな?」
将「ああ、信用しろ。」
ガウス「ならあんたに託すぜ。」
将「各員搭乗し、ナンバー順に突入せよ!」
全員「了解!」
俺たちは戦闘機に搭乗し、俺から順にスキマを通って幻想郷に突入する。
叶夜<こちらナイト6。ここは・・・普通の滑走路に見えますが・・・。>
ガウス<こちらナイト4。ここは一体どこなんだ?>
愛里<こちらナイト2。どこまで、前進するの?>
猛<こちらナイト10。なんや、暗うてよう見えへんなぁ〜。>
将<全機に告ぐ。ようこそ幻想郷へ。>
俺は機体を停止させ、機体から下りる。
にとり「これだけ集まるとすごいね〜。」
将「そうか?俺は普通だがな。」
にとり「へぇ〜ふつうかぁ〜。いいなぁ。」
俺がにとりと話してると全員が集まってきた。
ガウス「隊長、これからどうすんだ?・・・こいつは?」
にとり「私は河城にとり。機械好きの河童だよ、よろしく!」
猛「河童なら頭に皿乗っけてるんやろ?」
にとり「河童でも一概には、そういえないんだよ。」
将「夜が明けるまでは待機だな。」
愛里「ならシャワー浴びてきていい?」
将「あるのか?」
愛里「地下にあるわよ。」
将「ならOKだ。」
叶夜「おっと、もう夜明けですか・・・。」
太陽がゆっくりと上っていく。夜明けか・・・・。
将「[空爆 空からの死]」
アイリーン「Good morning(おはようございます。)」
ガウス「なんだ!?」
サスケ「これは・・・・?!」
叶夜「これは一体・・・?」
猛「だれや?」
将「アイリーン、工学迷彩解除だ。」
アイリーン「OK(わかりまいした。)」
工学迷彩が解除され、空中要塞グレイプニルが姿を現す。

88終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/27(木) 00:16:41 ID:7QMizcUo
ガウス「おいおい・・・嘘だろ!?」
サスケ「空中要塞・・・グレイプニル・・・。」
猛「なんであいつがここにおるんや!?」
叶夜「隊長今回の敵はまさか・・・。」
将「残念な知らせだ。あれは味方だ。」
愛里「私も最初は驚いたわよ。まぁ、攻撃してくる気はないみたいだしいいんんじゃない?」
ガウス「2人がそういうのなら・・・。」
将「アイリーン、仲間だ。挨拶しておけ。」
アイリーン「Irene is my overall traffic controllers Gleipnir(私はグレイプニル総合管制官アイリーンです。)」
すると、魔法の森のほうから文がやってきた。
文「文々。新聞で〜す。・・・あややや、これはすごいですね〜。」
将「どっから情報仕入れてきたんだ・・・。」
俺は頭を押さえながら、ため息をつく。
文「私の情報網を舐めてもらっては困りますよ〜。」
アイリーン「Many from the northern end of the heat source, like a fighter
     (北の端から熱源多数、戦闘機のようです。)」
将「数と機種は?!」
アイリーン「The model B-2, F-15E, MiG-23, F-117, a mixture of more than 200 total in formation
      (機種はB-2、F-15E、MiG-23、F-117、の混合編隊で総数200以上です。)」
叶夜「200以上!?多すぎます!」
将「・・・SWBM発射用意!目標、敵戦闘機部隊!」
アイリーン「SWBM provides complete, verify the target(SWBM用意完了、ターゲット確認。)」
将「発射!」
グレイプニルの背面サイロから弾道ミサイルが発射される。
数十秒後、SWBM独特の爆発音が聞こえた。
アイリーン「I destroyed the enemies of the target point, there is still aircraft
     (目標地点の敵を破壊しましたが、まだ残っている機体があります。)」
将「機種と数は!?」
アイリーン「The model F-15E, the number is 48(機種はF-15E、数は48です。)」
将「分かった。全機出撃用意だ!急げ!」
猛「へいへい、隊長も人使いが荒いなぁ〜。」
ガウス「いっちょやりますか!」
そういって、全員機体に乗り込んでいった。
将「紫、霊夢に結界を。文、取材はこれが終わってからだ。」
紫「わかったわ。」
文「そこは、お気になさらずに。現場で取材しますから。」
将「だめだ、こっちの弾幕ごっことは訳が違う。」
文「いいえ、行かせてもらいます。」
将「・・・好きにしろ。ただし、俺たちの邪魔はするなよ。」
文「もちろんですよ。」
俺はしかたなく、文にOKを出して戦闘機に乗り込んだ。
将<こちらナイト1。遅れてすまない。全機出撃だ!>
ガウス<ヒーハー、天使とダンスの時間だぜ!>
叶夜<こちらナイト6。ナイト4、撃墜されても知りませんよ?>
サスケ<・・・・・浅はかなり。>
猛<こちらナイト10。ナイト6、そう硬い事言わんでええやないか。>
叶夜<こちらナイト4。そういうあなたもですよ、ナイト10>
愛里<あんた達、ちょっとは静かにしなさいよ!>
将<お喋りはここまでだ。敵さんのお出ましだ!>
遠くのほうから戦闘機の集団が接近しているのが、目で分かる。
もう、こんな距離まで接近していたのだ。
将<さぁ、開戦だ!>

89終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/29(土) 00:39:23 ID:7QMizcUo
お知らせ:<<内容>>←の表示は、敵の無線を意味しており、将たちには聞こえないものです。

にとり<こっちからも支援するよ。>
将<助かる。>
アイリーン「E will be here to help(こちらからは電子支援をいたします。)」
叶夜<ありがとうございます。本当に気がききますね。>
アイリーン「No, I do(いいえ、そんな事ありません。)」
将<お二人さん雰囲気のいい所で悪いが、もうすぐ交戦だ。>
叶夜<おっと、失礼しました。>
ガウス<いくぜ!ナイト4交戦!>
サスケ<・・・ナイト7交戦。>
愛里<ナイト2交戦よ!>
将<ナイト1交戦!>
叶夜<ナイト6交戦です。>
猛<ナイト10交戦や!>
俺たちは圧倒的数の戦闘機集団の中に突っ込んでいった。
ついでに、6機ほど撃墜していく。
将<各機南のほうに村を確認できるか?>
愛里<人里ね?>
サスケ<・・・確認した。>
叶夜<確認できました。あそこに行かせなければいいのですね?>
将<そういうことだ。>
猛<確認OKや。>
ガウス<あそこにねぇ・・・無茶言うぜ。まぁ、もう慣れちまったがな。>
サスケ<・・・4機撃墜。>
将<5機目撃墜だ。>
愛里<3機目撃墜よ。>
ガウス<お前らはえぇよ!>
叶夜<3機目撃墜です。ナイト4も遊んでる場合じゃありませんよ?>
ガウス<あ〜もう今から一気に撃墜だ!>
???<<やはり、骸骨共だけじゃダメか。>>
???<<そろそろ行こうか?>>
???<<いや、あいつらが全部落とされてからだ。>>
???<<そういうと思ったよ。>>
その後も敵は単純な動きしかせず、簡単に殲滅することが出来た。
猛<案外らくやったのぉ。>
アイリーン「Please note, the reinforcement(注意してください、増援です。)」
将<増援!?数は!?>
アイリーン「Number 10, an F-22 aircraft(数は10、機体はF-22です。)」
???<<さて、俺たちの出番だね、力也>>
???<<アイオーンだ!ラグナ・ゼロいい加減にこっちで呼べ!>>
ラグナ<<はいはい、わかりましたよ〜だ。>>
アイオーン<<ゴースト・・・いや、ナイト1、今回こそ潰す!>>
そういって敵は2機の戦闘機を中心に真っ直ぐナイト隊に向かって飛んできた。

90終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/01(火) 22:40:45 ID:q2rPdsZs
そして・・・交戦。
ガウス<動きが違う・・・どうやら、エースのようだぜ?>
サスケ<問題はない・・・排除するのみ・・・。>
叶夜<でも注意してくださいね、明らかに手馴れのようですよ。>
将<手馴れどころの騒ぎじゃねぇ・・・あの赤い天使のエンブレム・・・やつらだ・・・。>
猛<赤い天使ってゆーたら・・・アーカライル隊かいな!何でこんな所におんねん!>
愛里<こっちが聞きたいくらいよ!>
将<ナイト1から全機へ、赤い天使の掃討戦だ!ナイト4、ナイト10はグレイプニルの援護、
  それ以外は全力で排除だ!>
一同<了解!>
そして、空の決戦が始った。
それは何時間にもわたる激しい戦いであった。
3時間後・・・
戦況は俺たちがゆっくりと押していた。
愛里<後は特に動きのいい2機だけよ!>
将<全機残弾確認!>
ガウス<こちらナイト4、ミサイルがそろそろヤバイぜ。>
叶夜<こちらナイト6、全体的にそろそろ心細くなってきましたね・・・。>
愛里<こちらナイト2、特殊ミサイルが切れてそれ以外もヤバイわね。>
猛<こちらナイト10、少なくなっとるけど、問題ないぞ。>
サスケ<・・・問題ない。>
将<よし、全機残りの2機を撃ち落すぞ!>
その掛け声で、全員が残りの2機に襲い掛る。

ラグナ<<力也!そろそろやばいよ!>>
アイオーン<<だから、アイオーンだ!・・・まさかここまでやるとは・・・・。>>
ラグナ<<撤退だね。>>
アイオーン<<・・・仕方ない・・・か。>>

ガウス<見ろ撤退していくぞ。>
将<させるか!全機追撃だ!>

91終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/03(木) 23:03:38 ID:q2rPdsZs
俺はブーストを最大出力で噴かす。
すると、相手が旋回したのでまかれまい旋回しおかける。
体にとてつもないGがかかるが構っている余裕などない。
このまま追いかけっこしてても、らちがあかないないので一旦離れ片方の真正面に自機を持ってくる。

ラグナ<<ヘッド・トゥ・ヘッド!?・・・やらせないよ!>>

将<終わりだ。>
俺はミサイルを一斉に発射する。
すると、相手もミサイルを撃ってきて・・・相殺。
珍しい事もあるな・・・って、そんな事考えてる場合じゃない。
俺は機関砲の発射トリガーを引き機関砲を撃ちながら敵機のすぐ脇を通り抜ける。

アイオーン<<ラグナ!大丈夫か!?>>
ラグナ<<大丈夫・・・・って言いたい所だけど、残念だね・・・。>>
アイオーン<<ならお前は今すぐに撤退を・・・。>>
ラグナ<<無理だよ。エンジンが打ち抜かれて出力が落ちてきてるし、右肩を打ち抜かれてあそこまで機体をコントロールできないよ。
    それなら、あの村に突っ込んで・・・。>>
アイオーン<<黙れ!俺が奴らの動きを止めるからその間に撤退しろ!いいな!>>
ラグナ<<分かったよ>>

確認すると、撃墜できなかったみたいだがエンジンから煙が上がっている。
墜落も時間の問題か・・・。
猛<ナイト1、とどめさすんか?>
将<ナイト10、ああ・・・そうだ。>
サスケ<・・・一気にしとめるぞ。>
将<ナイト7、人のセリフをとるな。>
俺たちは一気に散開して6方向からしとめにかかる。
これで終わる。
そう、自分に言い聞かせ2機に向かって一斉にミサイルを放った。

92終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/05(土) 23:34:10 ID:q2rPdsZs

アイオーン<<クソ!総攻撃か!>>
ラグナ<<・・・アイオーン、今までありがとうね。・・・・さようなら。>>
アイオーン<<おい!ラグナ応答しろ!ラグナ・ゼロ!応答しろ!>>

1機は垂直に上昇して、損傷した機体は機首を下げて降下していく。
その先には・・・・・・人里があった。

一方人里
私こと博麗 霊夢は今、寺小屋で慧音とお茶をすすっている。
霊夢「ちょっと慧音、あれこっちに向かってきてない?」
慧音「・・・・・そのようだな。」
あんなもの突っ込んできたら、結界持たないわよ!?」
慧音「まぁ、ガンバレ。なに簡単な事、人里がなくなるかどうかだはあなたにかかってるだけだよ。」
霊夢「今、ものすごい事をさらっと言ったわよね!?」
慧音「気にするな。」

所戻って空
愛里<ナイト1、あの機体真っ直ぐ人里に突っ込む気よ!>
将<全機、あいつを阻止しろ!俺は・・・・上の奴を叩く。>
ガウス<任せたぜ、ナイト1!>
俺は機首をを上げ上昇していった機体を追いかける。
大体高度25000フィート辺りだろうか。
俺は機体を水平にしてあのF-22「ラプター」の正面に構える。
ヘッド・トゥ・ヘッドだ。
将<決着の時だ・・・。>

アイオーン<<今日こそは・・・・、今日こそは!>>

俺は機関砲を撃ちながら、すれ違う。だが、ダメージは少ない。
・・・もう1回いける。
そのままの速度で旋回すると、向こうも、旋回してきている。
俺と相手は再び向かい合う。もう一度・・・ヘッド・トゥ・ヘッドだ。
今度は、機関砲にあわせてミサイルも放つ。
そして、すれ違った数秒後・・・・・・戦闘機の爆発音。
どうやら撃墜できたらしい。
旋回しながら、確認すると、パイロットは脱出していた。
すると、まるで蜃気楼であったかのようにパイロットは消えていった。
そのまま、人里を確認する。
人里は・・・・・今も変わらない様子で幻想郷に腰を下ろしていた。

93終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/09(水) 22:56:33 ID:q2rPdsZs
将<ナイト2、そっちはどうだ?>
愛里<5人がかりで何とかしたわ。>
ガウス<ったくよぉ、あの状態で機関砲避けやがるんだよ。>
叶夜<そのあとナイト4がキレてミサイル打ち込みましたけどね。>
愛里<このバカ、あそこに破片が落ちるからミサイルは使うなって言ってたのに・・・・。>
サスケ<・・・・浅はかなり。>
にとり<それで?もう終わり?>
将<ああ、帰還の準備頼む。>
にとり<お〜けぇ〜。宴会の準備して待ってるよ!>
猛<宴会かぁ!ええなぁ!>
愛里<ぱーっと行くわよ!ぱーっと!>
俺たちは着陸し、文のしつこい取材を受けながら、博麗神社にて大宴会。
その後、酔いを醒ますしてから、4人はシーモンスターに帰っていった。
宴会の場から離れ博麗神社の石段に座った。
将「・・・・・ふぅ。」
うどんげ「将、どうしたの?」
将「ここ最近、忙しくてな。やっと一息つけたぜ・・・。」
うどんげ「おつかれさま。ゆっくり休んでね。」
将「ああ、そうするよ。」
愛里「ちょっと、そんな所に居ないでこっち来なさいよ!お酒なくなるわよ!」
仕方ない、もうちょっとだけ・・・、この宴会に付き合ってやるか・・・。
そして俺はまた、宴会の中に戻っていった。

94終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/11(金) 23:10:24 ID:q2rPdsZs
お知らせ今回は試験的にセリフの前のキャラ名をはずしてみます。
分かりにくかったら戻します。

〜Episode文〜

その日私は新聞のネタが切れたのでネタを探しにフラフラと空を飛んでいた。
「あやや〜、今日も平和ですねぇ〜。」
すると、後方から大きな音が聞こえてきた。
聞きなれない音に振り返ってみると、黒い大きな物体が空を飛んでいった。
続けざまに、地面のほうから変な音がしたかと思うと、地面が割れ何かせりあがってきた。
その隅から魔理沙さんがひょこっと顔を出したので、話を聞きに行ってみる。
「あやや〜、魔理沙さん一体これは何ですか?」
「うお!?文か・・・驚いたぜ。」
「別に驚かしたつもりはないんですがね。」
「ま、中に入れよ。話はその後だぜ。」
「それもそうですね。」
私たちは変なものの中に入っていく。
魔理沙さんが中に居たので一向に問題はないだろう。
これの正体を聞きながらエレベーターなる乗り物で地下に下りると、
この前目覚めたらしい南・F・愛里さんと入れ違いにエレベーターを下りる。
どうやらこれは将さんの戦闘機なるものの離着陸をするための滑走路らしい。
すると、魔理沙さんは箒にまたがって飛び始めたので私も飛んで魔理沙さんと並んで飛ぶ。
「で、その戦闘機って具体的にはどんなものなんですか?」
「私もよくわからないが、さっき空飛んでたアレらいいぜ。」
「あれですか・・・。後ろからちょっと見ただけでよくわかりませんでしたが、なんなんでしょうか?」
「私に聞くよりもにとりに聞いたほうが早いと思うぜ。」
「あはは、そうします。」
そうこういってるうちに私たちは広い空間にでた。
そこには、にとりはもちろんのこと勇儀さんや萃香も居た。
「あやや〜、広いですね〜。」
「そりゃあ、かなり大きいものらしいからね。」
と、にとりがしゃべりかけてくる。
「いきなりですがにとりさん、戦闘機って何ですか?」
「なんでも空飛ぶ鋼鉄の塊らしいよ〜。ちょっと前に現れた、空飛ぶ大きい変な奴、アレも戦闘機らしいよ。」
「へぇ〜あれが戦闘機・・・。」
すると、私たちが入ってきたほうから、変な音が聞こえて来る。
振り返ると、愛里さんが何かに乗ってこっちに来ていた。
「にとり、将が来るわよ。」
「お〜けぇ〜。」
その後に、遅れて何かがやって来た。
それはさっき見たあの黒い大きな物体だった。
これが戦闘機・・・。
間近でみると、一層大きく感じる。
すると、手前の、部分が開き、誰かが降りてきた。
何かを被っているのでよくわからないが、将さんとみて間違いないだろう。

95終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/13(日) 23:20:59 ID:q2rPdsZs
被り物をはずした姿はやはり将さんだった。
「にぎやかだな。」
すると、奥からにとりさんが将さんのほうに近寄って行った。
「まぁね、これが戦闘機か〜。すごいとしか言いようがないね。」
そういいながら苦笑いしてると愛里さんも近寄っていった。
「将!持ってくるんなら一言言いなさいよ!私だって、フランカー持ってきたのに。」
将さんに文句を言っているように見えるがそれはさておき、フランカー?なんだろう、あとで取材しとかなきゃ。
「ほ〜、これが戦闘機ですか〜。中見せてくださいよ。」
と、わたしも言いながら飛び上がりいつでも近寄れるように準備もこめて、愛里さんの上に上の後方に移動する。
すると、魔理沙さんも近寄ってきた。
「すげ〜な〜、これの火力はどんな感じなんだ?」
やはり、火力優先ですか。
「大きいな〜大きさはどんな感じだ〜?」
「お前もこっちに来て酒飲めよ〜。」
と後ろから萃香さんと勇儀さんが順に質問してくる。
鈴仙さんは戦闘機の回りをうろうろしながら、戦闘機を見上げている。
「いっぺんににしゃべるんじゃねぇ!返答できんわ!」
ごもっともなツッコミが入った。
まぁ、確かにそうだろう。
「愛里、お前のフランカーは今度ワイバーン取りに行く時にまとめて持ってくる。」
「文、触らないなら、見てもいいぞ。」
あ、すんなりOKもらえた。
長期戦予想してたんだけどなぁ。
「はいはーい、触りませんよ。」
と、でまかせを言いながら将さんの降りてきた部分を覗き込む。
そこには一脚の椅子らしきものとそれを取り囲むように円形物やら棒やらが所狭しと並んでいる。
珍しいので、ここぞとばかりに撮影しまくる。
ついでに、外観も撮影しておく。
これで明日の新聞のネタは出来た。
帰ったら忙しくなりそうだ。

96終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/15(火) 23:02:37 ID:q2rPdsZs
翌日、新聞の評判はよかったので私はもう1度あの地下倉庫に行ってみた。
「お〜う、今日も来たのかい?」
と、にとりさんが例の戦闘機の上から話しかけてくる。
「ええ、今日もこれの取材ですよ。」
にとりさんの話によると、この戦闘機の名称はADF-01ファルケンという機体で
TLS(彼曰く、戦略レーザー)というメガワット級の出力を持つ化学レーザー砲ユニットを搭載した強力な機体らしい。
あとは、ここに一時的に計6機の戦闘機が集まるらしいが、日にちまでは教えてもらえなかったので、永遠亭に行ってみることにする。
とりあえず、永遠亭に来てみたが本人に直接聞いても教えてくれなさそうなので、
永琳さんに聞いてみようか。奥の手もあるし、うしししし・・・・。
「え?戦闘機が集まる日にちですって?」
「はい、あなたなら知っているでしょう?」
「ええ、知ってるわ。」
「で!いつですか!?」
「あなたには教えられないわ。将から口止めされてるの。」
予想どうり、奥の手を持ってきて正解だった。
「こんな写真があるのですが・・・。」
「これは!・・・・・分かったわそれをくれるなら、教えてあげるわ((`・ω・) キリッ)
「交渉成立ですね。」
「ええ。」
こうして、永琳さんから日時を聞き出すことに成功したのだった。
え?奥の手?それは・・・鈴仙さんの入浴中の盗撮写真!しかも雲山さん抜き!(雲山「よんだ?」)
私は当日まで大人しくしておこう、それでここぞとばかりに取材攻めにしてやるんだ!(文「いいえ、お帰りください」)

97終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/16(水) 23:50:23 ID:q2rPdsZs
当日の早朝、私はわくわくしながらあの倉庫に向かってみた。
ついでに魔理沙さんも誘おうとしたが、アリスさんとお楽しみの最中だったので
盗撮だけして帰った。
するとそこには、6機の戦闘機が止まっていた。
にとりさんと紫さんはもう来ていた。
将さんを見つけたので声をかけてみる。
「文々。新聞で〜す。・・・あややや、これはすごいですね〜。」
「どっから情報仕入れてきたんだ・・・。」
「私の情報網を舐めてもらっては困りますよ〜。」
上空にはなにやら大きな物も浮いているがスルーの方向で行いこう。
とりあえず、私は6機の戦闘機の写真を取りまくる。
戦闘機の名称は・・・あとに将さんか、にとりさんにでも聞いたらいいだろう。
写真は撮り終わったので一人一人インタビューをして行こうかな・・・。
「全機出撃用意だ!急げ!」
将さんが叫んだので急いで将さんの元に向かう。
「紫、霊夢に結界を。文、取材はこれが終わってからだ。」
「わかったわ。」
「そこは、お気になさらずに。現場で取材しますから。」
「だめだ、こっちの弾幕ごっことは訳が違う。」
「いいえ、行かせてもらいます。」
「・・・好きにしろ。ただし、俺たちの邪魔はするなよ。」
「もちろんですよ。」
これで現場での撮影許可は下りた後は現場での取材だけだ。
私はわくわくしながら将さんたちと空へ上がる。
この後に起こる壮絶な戦いも知らずに。

98終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/18(金) 23:08:16 ID:q2rPdsZs
一緒に飛んでいると戦闘機隊は急に高度を落としてあの大きな物の下に移動するので私もそれに続き高度を落とす。
すると、その大きな物の上から円柱状のものが飛び出し、上空に飛んでいった。
私はそれが何か分からず将さんの乗っている戦闘機の横まで行き、例の椅子の部分(にとりさん曰くコックピット)を覗き込む。
あのヘルメットとか言う衝撃吸収用の被り物を被っているので表情は分からない。
とりあえず、写真を撮り、他の機体も撮影しようと将さんの戦闘機から離れた瞬間、空に爆音が響き渡った。
私は、とっさに耳を塞いだ。それほど大きな音だった。
北の方の上空が赤く燃え出したかと思うと、色がなくなりながらゆっくりと地面の方に消えていった。
すると将さんたちは高度を上げながら加速していく。
私も遅れないように後ろをついて行く
すると向こうから何か近づいてくる。
あれは・・・・戦闘機!?
多分間違いないだろうと私の第6感がそう告げている。
将さんから少し前に戦闘機での戦いは危険だと聞いていたので、私は戦闘機隊から離れ遥か上空から見下ろす事にした。
そして・・・2つの戦闘機隊がすれ違う。
その際、敵の戦闘機が6機ほど、地面に向かって落ちていく。
私は、撮影も忘れて絶句した。
戦闘機にはそれを操るパイロットが必要だとにとりさんから聞いた。
そして、パイロットを乗せた、戦闘機が砕け散ったり、地面に向かって落ちていく。
それはパイロットの死を意味していた。
私は初めて外の世界の戦いの恐ろしさを知った。
私は、無我夢中で撮影した。
でっち上げなんて考えている暇はなかった。
外の世界の戦いを知ってもらいたい、だたその一心で撮影した。
正式な数は分からないがこちらより遥かに多かった敵はいつの間にかいなくなり、
6機の戦闘機が優雅に空を舞っているだけになった。
すると、将さん達は旋回して、北の方を向いた。
そこには新たな戦闘機隊がこちらに向かっていた。
私は、カメラのフィルムを取替え、撮影に向かった。
新たな敵との戦い。
それは、さっきの戦いとは比べ物にならないくらい凄まじいものだった。
なぜなら、その戦いは高速を超え音速の戦いになっていたからだ。
私は無意識につぶやいてしまった。
「これが天空の弾幕ごっこ・・・。私達とは違う・・・。」
その戦いは将さん達が勝った。
その後の宴会で、私はメンバー全員の名前と搭乗機体を教えてもらった。
もちろん、あの大きな物体、グレイプニルのことも。
私は新聞にこう書いた。
「外の世界の弾幕ごっこは音速の殺し合いでした。 遊びの「ごっこ」ではない 私達とは違う・・・」
それが、真実だったから、本当のことを知って欲しかったから。そんな思いで、今新聞を書いている。
最後にメンバーの名前と搭乗した戦闘機の名前を書いておくことにしよう。

闇影 将・・・X-02 Wyvern(ワイバーン)
南・フィリア・愛里・・・Su-33 Flanker-D(フランカーD)
ガウス・エリムス・・・XR-45 Cariburn(カリバーン)
莱 叶夜・・・XFA-27
サスケ・フレイマス・・・Su-47 Беркут(ベルクート)
大西 猛・・・YR-302 Fregata(フレガータ)

〜Episode文END〜

99終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/20(日) 22:17:18 ID:q2rPdsZs
その後1週間は復旧作業に追われた。
撃墜した戦闘機の後始末や文の取材やらで忙しい1週間だった。
その後1ヶ月は骸骨はでるものの平穏な1ヶ月だった。
その間、俺は製作したスペカの能力の確認も行った。
製作者から見ても強力すぎたスペルカードだった。
そんなある日・・・。
俺はいつもどうり、目を覚ます。
何かがおかしい。
何かがおかしいのは分かってるが何がおかしいのがわからない。
仕方ないので永琳の元に行ってみる。
診断の結果・・・・不明。
「月の頭脳と言われた私でもこれは始めてよ。」
「そうか。」
「明日まで待ってちょうだい。きっと調べ上げて見せるわ。」
「頼んだ。」
俺は永琳の部屋を後にて出かける。
いつものように上空から人里の周辺を見て回ってから魔法の森の方へ向かう。
すると魔法の森に入っていこうとする骸骨達の姿が見えた。
数は5。俺はM82を構え上空から狙撃する。
全弾命中、全て灰となって消えていく。
俺は骸骨の行動が気になったので魔法の森へと入っていった。

100終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/22(火) 22:17:50 ID:q2rPdsZs
数分移動するとふっ人影が見えたので俺はフライングアーマーから降りて接近し近くの茂みに隠れる。
そこにはよくわからぬ器材と迷彩服を着た骸骨に少女が1人が居た。
多分あの迷彩服を着た骸骨は前に交戦した軍服を着た骸骨と同類だろう。
「あな・・・あんた達はここの周辺の警備をしてなさい!私はここで時限瘴気放出爆弾の完成まで待ってま・・・待ってるわ!」
爆弾の名前がまんま過ぎる・・・・。
「これを人里に仕掛ければ・・・・。」
なんだと!?
そんな事すれば人里が壊滅するじゃねぇか。
絶対に阻止しなければならない。
というか、よく聞けばあのガキ、悪役っぽくしゃべってるだけだが話の内容はヤバイ。
そんな事を考えていると・・・。
1匹の骸骨がこちらにM4A1カービンを構えて近寄って来る。
ばれたか!?
俺は音を立てないようにP90を構える。
どうやらアタリのようだ。完全にこちらに標的を絞ってきている。
仕方ないので一気に飛び出し近場の骸骨を灰にする。
「うわぁ!何!?何!?敵!?」
約一名混乱してる間にも骸骨達は器材の裏や、木の陰に隠れて応戦してきている。
俺も銃弾を避けながら木の影に隠れ、応戦する。
「えっと、えっと、こういうときはどうすれば・・・・・って考えてる場合じゃありません!これ守らないと!」
するとバシューッという音と共に器材の左側、少女の手前に黒い球体というか、爆弾といって思い出すような某ボンバーマンのアレが
器材から転がり出てきた。
「私はこれ持って逃げますからから後は頼みました!」
というと少女は爆弾を抱えて逃げ出した。
「待て!」
そういって俺も追いかけたいが、骸骨共の弾幕がひどく・・・って増えてる!?
そんな事を考えていると森の奥のほうから声がする。
「ふっふっふ。ゴースト、こいつ等にはお前もお手上げか?」
「アイオーン・・・。」
ついつい言葉が漏れる。
「真理絵!お前は逃げろ!」
「はい!分かりました!」
そういって少女が逃げていってしまった。あの爆弾も一緒に・・・。
「今回はお前にかまってる暇はないんでな。とっとと人里に設置してこないといけないからな。」
「クソッ・・・。」
「せいぜい頑張るんだな。」
そういってアイオーンは消えていく。
そこから時間との戦いが始った。

101終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/24(木) 22:47:28 ID:q2rPdsZs
だが、こいつらに構ってる余裕も無かったので早々に殲滅する事にした。
「[開錠 バーストアウト]」
そして木の陰から飛び出し、次々と倒していく。
なんとか5分で殲滅ができたのでフライングアーマーに飛び乗って人里に急ぐ。
空でも下から骸骨共が鋼鉄の弾幕を張ってくる。
もうすぐ人里の上空という所でフライングアーマーを揺れが襲い、高度が下がってくる。
後ろを見るとブースターがから黒煙が立ち上っている。
「チッ・・・ブースターが・・・こんな時に!」
俺はそのまま人里に降下していく。
このまま行くと・・・人里の入り口に墜落か・・・。
ならば・・・。
たまたま、持ってきていたグレネードを入り口付近に投げ、周囲の骸骨を吹き飛ばす。
そして墜落寸前にジャンプして、何とか墜落だけは回避する。
「[兵装 バルドブラック]」
そのスペルを発動と同時に俺の体を闇が包んでいく。
あの時と同じように・・・。
そして、その闇に亀裂が入り・・・・砕け散った。
中から現れたのは漆黒の全身鎧に身を包んだ1人の騎士であった。

104終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/27(日) 00:23:50 ID:q2rPdsZs
騎士の姿となった俺は骸骨を倒しながら人里を走り抜ける。
場所が分からない以上、全部回るしかないが、1つだけなら、おおよそ人里の中心に設置するのが、一般的だろう。
だが、複数個あるなら話が別だ。
と思いつつ、人里の中心であろう位置まで走っていく。
だが、そこには爆弾は無かった。
骸骨を倒しつつ辺りを探すが見つからない。
仕方ないので手当たりしだいに探していく。
骸骨を倒しながら辺りを捜索して寺小屋の付近まで来ていたときだった。
「キャァー、先生ー!しっかりして!」
悲鳴は寺小屋の方からしたので急いで駆けつける。
そこには、傷ついた慧音と、それを囲むようにしておびえる子供達、それを取り囲むように骸骨が居た。
骸骨共は今にも発砲しそうな状態であった。
「[爆炎 フレイムハリアー]」
スペルを宣言して手近な骸骨5体を吹き飛ばして残りを剣で切り伏せる。
「お前は・・・?」
慧音が話かけてくる。
「そんな事はどうでもいい。人里に変な球体のものが運び込まれたはずだ。知らないか?」
だが俺はあえて名乗らず、爆弾の情報だけ聞く。
「それなら、ついさっきここにも落ちてきた。」
「落ちてきた?」
思わず聞き返した。なぜなら、空を飛んでいたのは俺だけで他に何も無かったからだ。
「ああ、それが爆発してこいつらが出てきたんだ。」
意味が分からないが、今はそんな事考えている場合いではない。
一刻も早く人里から骸骨を殲滅しなくてはいけないのだから。

105終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/28(月) 22:49:31 ID:q2rPdsZs
話を聞いていると、どうやらこんな事態になったのはほんの数十分前らしい。
突然空から黒い球体が降ってきたかと思うと、爆発して骸骨共が出てきて人里を襲いだしたらしい。
村人はとっくに避難しているが子供達がパニックを起こしたので、ここだけ避難が遅れたらしい。
とりあえず慧音と子供達を寺小屋の中に避難させ、とりあえず寺小屋の周囲の骸骨を倒して回る。
俺は寺小屋を中心にして人里を占領している骸骨の掃討戦を始める。
数時間かけて人里の内部はあらかた一掃できたはずだ。
残るは外に居る奴等だけだが・・・・。
なぜか外側から順に地面の中に消えていっている。
要するに撤退していっているのだ。
数では圧倒的に俺が不利であったのだが・・・。
その後、どこからともなく、村人達が帰って来た。
それを確認した後に誰にも悟られないように帰る。
俺はスペルを解きフライングアーマーを引きずって徒歩で帰っていく。
だが妙に心臓の辺りが苦しい。
永遠亭に近づくにつれて症状が悪化していく。
途中で休憩を入れるが、悪化は止まら無い。
だが、俺は無理な体を引きずって、永遠亭まで歩く。
このままここで倒れてもうどんげかてゐが見つけてくれるだろうが、性格上歩ける所までは歩きたい。
何とか、永遠亭の玄関まではたどり着いたもののそこで俺は意識を失った。

106終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/01(木) 00:16:18 ID:q2rPdsZs
〜Episode鈴仙〜
とある朝、私は師匠に呼ばれ、師匠の部屋に向かって歩いている。
「師匠、用事ってなんですか?」
そこには師匠・・・と、将が居た。
「あら、ちょうどよかったわ、お使いに行ってきて欲しいんだけど。」
「はい、分かりました。」
「急ぎじゃないけど、香霖堂に頼んでおいたものを取ってきて欲しいの。」
「わかえりました、行ってきますね。」
「頼んだわ。」
師匠が香霖堂で頼むなんて珍しいなと思いつつ、私は香霖堂までその頼んでおいたものを取りに行った。
「こんにちは〜」
森近は、妙な椅子に座っていた。
「やぁ、今日は何のようだい?」
「師匠に頼まれまして、こちらに頼んだものがあるらしいんですが・・・。」
「ああ、アレだね。ちょっと待っててね。」
そういって森近さんは店の置くに入っていった。
数分後、ちょっと大き目で鉄製の箱を抱えて出てきた。
「よっこいしょ、これが例の物だよ。くれぐれも取り扱いには注意してね。」
「こ・・・これは・・・?」
箱の上にはでかでかとハザードマークが描かれている。
「さぁ?でも彼女はスピアって読んでいたかな?」
「スピア・・・。」
「ああ、今後重要になってくるんだとか。」
「へぇ〜。とりあえず、これはいただいてかえりますね。」
「ああ、わかったよ。」
私はこの重い鉄の箱を持って永遠亭に帰った。
「師匠〜ただいま帰りました〜。」
「あら、お帰りなさい。早かったわね。」
「これは一体なんなんですか!?」
「これはね・・・まぁ、そのうち分かるわ。」
「そんなぁ〜。」
私はしゅんとしながら、自分の部屋に戻っていく。
その日は余りいい事はなかった。
その日の夜・・・。
「師匠、将、遅いですね・・・。」
「え?将なら玄関でぶっ倒れてたけど?」
「え!?てゐ、それ本当!?」
「う、うん。」
私は大急ぎで玄関に向かう。
だがそこには居ない。
てゐの嘘?
でも、一応念のために玄関戸をあけてみる。
すると、そこには将が倒れていた。

107終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/03(土) 00:03:29 ID:q2rPdsZs
将の呼吸が荒い。
これはちょっと危険かも・・・。
私は、将を担いで部屋まで・・・・って重!
将ってこんなに重かったっけ?
とりあえず移動させないと・・・。
「師匠!手伝ってください!」
すると、師匠が早歩きで来た。
「・・・遅かった。」
「え?何がです?」
「後で説明するわそれより早く将を部屋へ!」
「は、はい!」
私は師匠にうながされるまま将を一人で部屋に運ぶ。
「とりあえず、将の武器をはずしてちょうだい。」
「はい。」
私は師匠の指示の元、将の武器をはずしていく。
案外色々出てくる。
全部装備をはずしてから思ったこと。
どれだけ持って行ってるのよ!と心の中でつっこんでおく。
その後服を脱がせると・・・その肉体からは黒い何かが火のように立ち上っていた。
「し、師匠・・・・これは?」
「将の使う闇の力よ。」
「え?ああ、アレですか。」
その力は黒い鎧の騎士の状態とあの狼みたいな妖獣見たいな状態で使う力。
「その力があまりにも強力すぎて、将はその力に飲み込まれたの。その結果がこれよ。」
「え!?じゃあ・・・・。」
「大丈夫、今は死んでないわ。」
私は師匠の言った「今は」という単語に不安を覚えた。
「え!?どういうことですか?」
「これは将の精神の問題。もし将の精神が負ければ・・・。」
「どうなるんですか?」
「闇の力に体を乗っ取られるわ。」
「もし、そうなったら?」
「闇の力に乗っ取られたらどうなるか分からないわ。でも多分・・・・殺すことになるでしょうね。」
師匠の口からそんな単語が出るなんて思わなかった。
でも・・・もし乗っ取られたら、どうなるんだろう?
「将は絶対に負けません!いつもここに帰って来ました!だから今度も・・・きっと・・・」
私の声がしだいに小さくなっていくのがわかる。
だってもう家族なんだから・・・。
「・・・そうね、私が間違ってたわ。うどんげ、将が起きるまで看病は任せたわよ。」
「はい!」
将は今精神の中で戦っている。
もしかしたら、負けるかもしれない。
そうならないためにも私ががんばって看病しないと・・・・ね?
〜Episode鈴仙END〜

109終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/04(日) 23:46:37 ID:q2rPdsZs
ゆっくりと意識が戻っていく。
そして、目を開けるとそこは一面真っ黒な空間・・・・。
言い換えれば闇の中とでも言うべきか・・・。
だが、自分の姿ははっきりと見ることが出来る。
一言で言えば、よくわからない空間だ。
俺はゆっくりと立ち上がる。
すると俺は違和感に気づく。
マントが無い。
いや、マントだけではない。武器もスペルカードすらも無かった。
今の状態は完全に丸腰だった。
すると俺の前、3メートルぐらい向こうに、いつの間にか二つの黒い炎のヒトダマみたいなものが浮かんでいた。
そのヒトダマはみるみるうちに姿を変え交差する剣の模様と遠吠えする狼の模様に姿を変えた。
正体不明の模様にうかつに近づかないように、動かないようにする。
数分間の無意味な時間が過ぎていく。
すると、二つの模様は消え、足元から剣と盾、刀、大鎌、槍が現れる。
これ、どれか1つ取ったら残り消えるパターンじゃねぇか・・・?
この場合は・・・、右手に剣、左手に大鎌を握り同時に引き抜く。
・・・・案の定、抜けない。
一回やってみたかったがこうなのか・・・。
俺は無言で大鎌を引き抜く。
そして、頭上で振り回す。
なぜか、手になじむ。それに懐かしい感じがする。
ここで立ち止まっていても仕方が無いので俺は大鎌を手に奥へ進んでいく。
どれだけ歩いただろうか?
無駄に歩いた気がする。
少し疲れたので俺は座って休憩する。
すると・・・。
「そこで、立ち止まるか。死神よ。」
どこからともなく声が聞こえてくる。
「誰だ!」
俺はただ真っ暗な空間に向かって叫ぶ。
「私は黒騎士。誇り高き騎士なり。」
「黒騎士・・・まさか!?」
「そうだ、お前がスペルカードによって生み出した私達はお前に4つの選択肢を与えた。」
「選択肢だと!?」
「そうだ。騎士になるか、武士になるか、死神になるか、槍使いになるか、だ。」
「それがどうした!?」
「死神、死をつかさどる神・・・。それは全ての敵を殲滅する力さえも有する。」
「・・・・。」
「その力、私を従えるに値するのかこの私に証明してみせよ!」
黒騎士はそう言い放つと剣を抜き、襲い掛かってきた。

110終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/06(火) 23:16:10 ID:q2rPdsZs
俺は、襲い掛かる黒騎士の攻撃を大鎌で受け止めつつ、反撃をする。
しかし、俺の攻撃は全て防がれてしまう。
黒騎士の攻撃はとても正確で、もし防ぎ切れなかったら致命傷は確実まぬがれないだろう。
そんな事を思いながら尚も戦いは続く。
その後も俺の攻撃は通らず防戦一方だった。
だが明らかに戦況は黒騎士が有利になっていた。
強い・・・。俺とは比べ物にならないぐらいに強い。
そして・・・とうとう俺は片膝をついてしまう。
その体には無数の傷と血痕が付いていた。
「クソッ・・・・。」
「どうした?お前の力はその程度か?」
「まだだぁ・・・!」
俺は傷だらけの体に力を入れ立ち上がる。
「お前はなぜそうまでして戦う?」
質問の意味が分からない。
だが、今までと同じ答えを返す。
「決まっている!それが俺の仕事・・・・いや、宿命だからだ!」
「本当にそう思っているのか?」
「ああ!そうだ!」
「なら、お前は絶対に勝てない。」
「どういうことだ!?」
「お前の心に聞くんだな。」
そう言って、黒騎士は背を向け闇の中へ消えていった。
俺はただ呆然と見ているしかなかった。
久しぶりの敗北。チームとしてでは無い、己自身の戦いでの敗北。
久々に味わった、敗北感。
それは敵への憎しみと同時に俺を絶望へと追い込んだ。

111終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/07(水) 23:33:44 ID:q2rPdsZs
俺は座り込んでしまう。
何もやる気が起きない。
その時俺はふと呟いた。黒騎士の言った言葉を。
「本当にそう思っているのか・・・か。」
俺が戦う理由、戦いが仕事だから。
あの時、両親を殺した軍隊は俺達が壊滅させた。
あの時は憎しみが俺を突き動かしていた。
なら今は?
「・・・あいつらを守りたいから。」
あいつらって誰だ?
ここには陸上部隊のメンバーは居ない。
なら・・・誰だ?
ふと脳裏をよぎったのは愛里の顔、そしてうどんげの顔であった。
そうか・・・俺にもまだ、守りたいものがあったんだな・・・。
「自分の力は自分で始末をつける・・・。」
そうつぶやき俺は立ち上がる。
そして、俺は黒騎士を探して歩き出した。

112終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/10(土) 00:49:45 ID:q2rPdsZs
俺は道なき道を真っ直ぐに歩いていく。
すると、闇の中から黒騎士が現れた。
まぁ、これはこれで好都合だ。
「どうやら、見つかったようだな。」
「おかげさまでな。」
「なら、お前の真の力見せてみよ!」
その言葉を合図に俺と黒騎士は走り出し、ガキィンと金属音をたてて剣と鎌がぶつかり合う。
俺は黒騎士の攻撃をバックステップで何とか回避しながら黒騎士の脚を狙って攻撃をしていく。
しかし、盾こそ使わないもののバックステップと剣でうまく回避する。
それどころか、鎌をはじき返して体勢を崩そうとすらしてくる。
一瞬の気の緩みが命取りな戦い、だが・・・・今は互角にわたり合うことかできた。
「ほう、これほどの力を力を持っていたとは・・・。なら私も本気をだそう。」
黒騎士がそう言ったとたん、戦い方が一変して距離をとって戦うようになった。
いうなればヒットアンドアウェイ。
ただ、その一撃があまりにも重く鎌で防いでも2・3歩下がってしまうほどの威力を持っていた。
これを食らったらひとたまりも無いな・・・。
俺は賭けに出てみる。
それは、黒騎士が攻撃に来た時に鎌で剣を弾き体勢を崩させるというものだ。
成功すれば隙ができるが失敗すればこちらが隙だらけになってしまう。
すると黒騎士が攻撃の態勢に入ったのでこちらも鎌を構える。
そして俺の攻撃は・・・・失敗。
黒騎士は急旋回して切りつけてくる。
俺は遠心力のかかる鎌を無理やりに引き寄せ防御しようとするが・・・。
俺の鎌は弾かれ黒騎士の後ろの方に突き刺さった。
「発想はよかったが、それが運の尽きだったようだな。」
「クソッ・・・。」

113終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/12(月) 22:21:35 ID:q2rPdsZs
「冥土の土産にいいことを教えてやろう。
ここはお前の精神世界。お前の肉体は眠っている。」
精神世界・・・これで俺が丸腰な理由、黒騎士が現れた理由の謎が解けた。
なら・・・この闇は俺の心の中って事か。
俺らしいぜ・・・。
「なら、俺にも勝機はあるな。」
「強がりもほどほどにしておくんだな。」
「さぁ、それはどうかな?」
そう言って俺は左手を横に振る。
そして引き戻すと、その手には黒いマントが握られていた。
「何をした!?」
「ここが俺の精神世界だとしたら俺なら何でも出来るはずだ。」
正直賭けだったが、やってみれば出来るもんだ。
そして右手を掲げるとその手の上には自分でもわかるぐらい禍々しい力を放った大鎌が浮いていた。
その大鎌を掴み頭上で振り回し体の前で構える。
「黒騎士・・・ここからが本番だ。」
「ふっ・・・そうでなくてはな!」
黒騎士との戦いはまだつづく・・・。

114終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/14(水) 23:42:42 ID:q2rPdsZs
ガァン!ガァン!と、剣と鎌がぶつかり合う。
お互いもう防御などしない攻撃と攻撃のぶつかり合い。
それは壮絶な戦いだった。
先ほどは俺が1度鎌を振る間に2発の斬撃を入れてきていたが、
今はもう1振りにつき1発になった。
それは、向こうが手を抜いているのか俺が強くなったのかは分からない。
だが、チャンスは今しかなかった。
俺は鎌の反対側で剣の柄の部分をたたき上げる。
「なに!?」
まさかすんなり当たると思っていなかった俺も驚いたが
黒騎士もまさか当たるとは思っていなかったらしい。
俺はそのまま黒騎士を蹴り飛ばして体勢を崩させる。
そして・・・一閃。
その一閃は黒騎士の首を切り飛ばしていた。
どうやら、ぎりぎり盾は間に合わなかったらしい。
「まさか、やられるとわな。」
どこからともなく黒騎士の声が聞こえてくる。
まだ、戦わないといけないのかと思い、すぐさま鎌を構えなおす。
「構えなくてもいい、私の負けだ。」
俺は構えは解くがいつでも攻撃出来るようにしておく。
「お前は私を倒した。すなわち私を従えるに十分な力を有しているという事だ。」
「なら、どうなんだ。」
「今後、お前は私を自由に使えるようになる。どういうことか分かるか?」
「いや。」
「スペルカード無しでも私の姿へなる事が出来るという事だ。」
「それは便利だな。」」
「なら、我が力受け取るがよい。」
黒騎士がそういうと、俺の前にあった黒騎士の鎧から黒く光る玉が出てきた。
その玉は俺の前までゆっくり来ると、左手の甲に吸い込まれるかのようにして入っていった。
するとすぐに左手に激痛。
その痛みは1分ほど続くと無くなった。
俺は気になって服の袖を捲り上げると、その左手の甲から左腕にかけて、
剣と盾のような紋様が描かれていた。
「ふん、あいつはやられたか。」
俺は声のした方を見ると、そこには黒い炎のヒトダマが浮かんでいた。

115終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/16(金) 23:17:28 ID:q2rPdsZs
そのヒトダマは見る見るうちに黒獣へと姿を変えた。
「さぁ、あいつを倒した力見せてもらおうか!」
「望む所だ!」
俺は鎌を構えなおし真っ向からぶつかり合う。
黒獣は爪で切り裂こうとしてくるが鎌で受け止めつつも斬撃を入れていくが当たらない。
そんな事が数分続いた。
「ほう、俺相手になかなかやるな。なら、少し本気を出すか。」
これでまだ、本気を出してなかっただと!?
そんな事を考えていると、どこからともなく黒騎士の声が聞こえてくる。
「気をつけろ。あいつの力は私を遥かに超えている。」
「まだ、話せるのか?」
と、俺は黒獣に聞かれないようにつぶやく。
「ああ。それに、この声はやつには聞こえないし、
 お前は考えるだけで私に言葉を伝える事ができる。」
「便利だな」
「ごちゃごちゃ独り言を言ってる余裕なんてあるのか?」
と言って黒獣が突っ込んでくる。
だが、そのスピードは先ほどとは比べ物にならないほど早かった。
黒獣は1発の攻撃を入れるとそのまま俺の脇を走りぬけ距離をとった。
もちろん、その攻撃は防いだ。
戦い方が変わった、ヒットアンドアウェイか・・・厄介だな。
尚も黒騎士は話しかけてくる。
「お前にいいことを教えてやろう。」
「なんだ?」
「この空間では、本来出来ない事が可能になっている。」
「それは?」
そんな事を脳内で黒騎士と会話している間も黒獣の攻撃は続く。
「まず、お前もやってのけたが物体を生み出す事、次に魔力の使用、そしてお前の真の力の解放だ。」
「俺の真の力?」
「ああ、今のお前ではまだ使えない真の力の解放。それを発動するためには一言つぶやくだけだ。"殲滅開始"とな。」
俺の真の力・・・。
そんなものがこの体に秘められていたなんて・・・。
「だが、これは最終手段だ。使うタイミングを間違えないでくれ。」
「ああ、わかった。」
俺は手始めに愛用のP90を生み出す。
「チッ、その能力を使えるようになりやがったか・・・。」
そのP90を左手で構えフルバーストで一気に放つ。

116終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/19(月) 21:29:51 ID:q2rPdsZs
しかし、黒獣はP90の弾をやすやすとかわしながら俺に攻撃を入れていく。
この攻撃は防ぐ事が困難なので、サイドステップや緊急回避でなんとか避けているが、
この攻撃は前よりスピードが上がっておりわき腹を切り裂かれてしまった。
「んぐ・・・。くそ、やられたか・・・。」
「ほう・・・いい血をしている。戦いを求めつづける狂戦士の血と同じ色をしている・・・。」
黒獣は俺の血をなめながら感想まで言ってやがる。
それだけ余裕があるってことか。
すると黒騎士が声をかけてきた。
今度は何だよ・・・。
「そういえば、言い忘れていたが黒騎士化と黒騎士の状態のスペルは
 スペルカード無しで使えるからな。」
「先に言え!」
黒騎士に文句を言いながらも、これでかすかな勝機が見つけることができた。
俺は黒騎士になるためスペルを宣言する。
「[兵装 バルドブラック]」
そして俺は黒騎士と化した。

117終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/22(木) 00:08:56 ID:q2rPdsZs
「チッ合身しやがったか・・・。」
そうつぶやいた黒獣は戦い方を近接戦闘に変え一気に距離を詰めてきた。
この剣では黒獣との近接戦闘は無理と考え闇の中から双剣を生み出し黒獣と戦う。
だが、その戦いはさっきまでとは違った。
黒獣の動きがゆっくりに見えたのだ。
それはまるで黒騎士が俺に乗り移っているような感じだった。
俺の双剣と黒獣の爪がぶつかり合う。
すると黒獣が一気に離れる。
「けりがつかねぇな。どうだ?お互いこの1撃できめねぇか?」
それは明らかに黒獣が有利な提案だった。
なぜなら俺は黒獣には遠距離で大火力のスペルを黒騎士には近距離で破格の威力を誇るスペルを
作っていたいたからだ。
だだ、俺の答えは決まっている。
「いいだろう!」
なぜそう答えたか、それは俺はもう勝つ方法をかんがえていたからだ。
ただし、それが成功するかは五分五分だ。
だが、それ以外に方法はなかった。
俺自身、今回何度目になるかわからないが賭けに出るしかなかったが、
余り心配はしていなかった。
今の俺は黒騎士の力を持っている。
それに、勝たないといけないいう意地もあったからだ。
「3、2、1、で宣言だ!いいな!」
定番過ぎる合図で笑いそうになったが堪える。
「いいだろう。」
「3・・・2・・・1・・・[破撃 バスターブレス]」
「[暗黒一閃]」
黒獣のバスターブレスと俺の暗黒一閃がぶつかり合う。
そして・・・・バスターブレスが縦に真っ二つになり俺の横を通り過ぎていった。
「俺の負けだわ。」
黒獣は両手を挙げ投降の意思を示した。
それは己の戦いの終了と同時に勝利を意味していた。

118終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/23(金) 23:00:08 ID:q2rPdsZs
正直、俺はこんなにあっさり負けを認めるなんて思ってなかった。
「さて、とっとと契約しようや。」
と、黒獣がしゃべりかけてきた。
「契約?」
「あいつ、契約の事言ってなかったのかよ・・・。
 契約って言うのは俺達の力をスペルカード無しでなんちゃらかんちゃらって聞いただろ?」
「ああ、それの事なら聞いた。」
「それを契約って言うんだよ。とっととやっちまうぞ!」
そう言って黒獣は口をあけるとそこから光る玉が出てきた。
その玉は俺の右手の甲に入っていくと、黒騎士の時のように激痛が走った。
右の袖をめくり上げるとそこには狼の紋様が描かれていた。
「ふぅ、これで俺も安心して腰を下ろす人間が出来たわけだ。」
黒獣が話しかけてくる。
「黒獣よ、言った通りだろう?」
「ああ、お前の言った通りだったぜ。」
「どういうことだ?」
「この黒騎士はお前が新しい主になる事を予言してたんだよ。」
「ああ、確かにあの時は何が本当の気持ちなのかわかっていなかった。だから弱かっただけで、
 本当の気持ちに気づいたお前は強くなった。強くならないのであればあの時切り伏せて居た。」
「こいつは人を見る目だけは一流なんだよな。」
「だけは余計だ。それより、新たな主、死神いや・・・闇影 将、これからよろしく頼む。」
「俺も、よろしく頼むぜ。」
「ああ、よろしくな2人とも。」
そうして俺は新たな力を手に入れた。
騎士と獣の2つの力を。
「さて、そろそろ向こうに帰っていいか?」
「ああ、そうだな。」
「主よ、現実世界でもこの精神での会話は可能だ。わすれるなよ。」
「ああ、わかった。」
すると、急に立ちくらみがしたかと思うと、そのまま意識が遠のいていく。
そして・・・意識を失った。

119終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/25(日) 23:05:09 ID:q2rPdsZs
俺は頭痛と共に目を覚ます。
なぜか腹の辺りが重い。
体を起こして腹の辺りを確認するとうどんげがスヤスヤと寝ていた。
おまけに足も乗っている。・・・愛里の足かよ。
愛里は俺の腹に足を乗せて爆睡していた。
俺は、布団を出ると。近くにたたんであった装備の入ってないマントをかけ外に出る。
縁側に出ると風が涼しかったので、そこ座る。
「もう起きたのね。」
その声の主は永琳だった。
「ああ。」
「後であの2人にお礼を言っときなさい。1晩中あなたを看病していたのよ?」
「そうか、なら後で言っておこう。それより俺はどれだけ寝ていたんだ?」
「丸一日よ。」
「そうか、そんなに寝ていたのか。」
「そんな事はいいわ。ちょっと私の部屋に来なさい。検査をするわ。」
そういって、俺は永琳の部屋に連れて行かれ一通り検査をされた。
「・・・あなたの中にあなたを含め3つの精神が入っているわね。
 しかもお互いが拒絶する事は無くそれどころか完全に調和しているわ。
 ・・・・こんな事例は初めてね。研究のしがいがあるわ。うふふふふ。」
一瞬永琳の目が光ったように見えた。
それに加え嫌な予感がしたので、永琳の部屋を早々に後にして部屋に戻った。
2人共まだ起きていなかった部屋の障子を開け外を見る。
するとその庭先には大鎌が突き刺さっていた。
あの精神世界で俺が生み出した禍々しき大鎌が。

120終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/28(水) 21:48:59 ID:q2rPdsZs
俺は俺の中に居る黒騎士と黒獣に話しかけてみる。
「お前ら、俺の使った大鎌持ってきたか?」
「いや、私は知らない。」
「俺もしらないぜ。」
なら、どうしてここにこの大鎌が・・・。
俺は庭に出てその大鎌を引き抜く。
そのまま部屋に戻りこの前買っておいたフード付のマントを羽織り、弾薬が置いてある所から
アタッシュケースを引っ張り出して来て、それを開ける。
そこには、ドクロの仮面とサーマルスコープ、そしてハートビートセンサが入っていた。
俺はその仮面を手に取り、庭に出る。
仮面をつけ大鎌を頭の上で振り回し構える。
すると大鎌が光だしそれに続いて仮面、マントと装備が光りだした。
俺は眩しさのあまり目を閉じる。
そして、目を開けたときには大鎌はもちろん仮面もマントも無くなっていた。
その代わりに1枚のカードが浮かんでいた。
それはスペルカードだった。
「[魔装 死神開放]・・・・。」
それは俺の新たなスペルカードだった。
その後、部屋でスペルカードを確認していると、[兵装 バルドブラック]が無いことに気づいた。
それは、契約したことによりスペルカードが不要になったことで、
スペルカードとしての意味がなくなったので消滅したと黒騎士が教えてくれた。
「あ、将・・・・よかった・・・。」
振り向くと、うどんげが起きていた。
「ああ、お前が看病してくれたらしいな。ありがとな。」
「そんなこと別に・・・。それよりもう大丈夫なの?」
「ああ、永琳に検査してもらって体の方はOK貰ったから問題ない。」
「そう・・・。」
「それより、何でここに愛里が?」
「それは、撃墜されたフライングアーマがにとりさんのラボに持ってこられたからとか何とかいってたわ。」
「あいつらしいな。」
その後、愛里が起きて一通り文句を言われたのは言うまでもない。

121終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/31(土) 00:36:17 ID:q2rPdsZs
朝、俺はいつものように起きた。
だが、いつもと何か違う。
それは俺が立ち上がると引っかかるようにロープが張ってあった。
その先には・・・タライ。
しかも2個もセットされている。
そのロープに引っかからないように立ち上がる。
とりあえず、昔暇な時を利用して覚えた、ナイフ投げを利用して、
少し離れた場所からタイガーナイフを投げてロープを切る。
予想どうり、俺がいた場所にタライが2個とも落ちてきた。
すると、襖が少し開いた。
俺は気づかれないようにゆっくりと襖に近づく。
襖は少しづつ開きやがててゐが頭を出した。
その頭を後ろから平手でひっぱたいた。
「いてて・・・。あれ?引っかかって・・・ない?」
「当たり前だ。あんな分かりやすいもの引っかかるよ。」
「チッ・・・今度はすごいのにしてやるウサ・・。」
そんなこんなで、今日もいつもの見回り・・・といいたいが、愛里の話によると
フライングアーマーは今修理中らしい。
なので、今日は歩きで見回りにでる。
人里の辺りは今日は平和だった。
博麗神社ですこし雑談と情報提供を行い魔法の森に向かった。
とりあえず、アリスの家と魔理沙の家の近くを通って、霧の湖に出た。

122終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/01(日) 22:32:52 ID:q2rPdsZs
変更:黒騎士、黒獣との会話を「」から「「」」に変更します。

霧の湖は相変わらず深い霧につつまれている。
サーマルスコープをP90につけてもいいが、霧の水滴がレンズに付着して
意味が無さそうだったのでつけてきていない。
とりあえず湖に落ちないように注意しながら歩いていく。
もちろん紅魔館による気はない。
「あれ?将さんじゃないですか!?」
振り返るとそこには居眠り門番の美鈴が大きなカゴを背負って、歩いていていた。
「今日は門番はサボリか?」
「いえ、私はこうしてたまに、山菜採りに行ってるんですよ。」
「ほう、山菜か。ご苦労さんだな。」
「いえいえ、それより少し紅魔館によっていきませんか。山菜のスープご馳走しますよ?」
「いや、遠慮しておこう。前にレミリアぶっ倒したからあまり行きたくない。」
「ああ、それならお嬢様がもう1度戦ってみたいって言ってましたよ。」
「もう1度戦ってみたい・・・・か。いいだろう、その挑戦受けてやろう。」
「そうですか、なら先に帰ってそう伝えておきますね。」
「ああ、頼んだ。」
そう言い終えたとたん美鈴の目にも留まらぬ速さで走って・・・いや、跳躍していった。」
どういう原理かは分からないが、ものすごい速さだ。
「「あれは・・・気を使っているな。」」
俺の疑問に黒騎士がすぐに答えを出してくれた。
とりあえず、行くと言ってしまったので、歩きながら話す事にする。
「気ってあの気か?」
「「ああ、おそらくお前が考えているもので間違いは無いだろう。」」
「気の使い手か・・・。それより、さっきに話は聞いていたな?」
「「ああ、俺の出番か?」」
この問いには黒獣が先に返事をしてくれた。
「そうなるな。」
「「あいよ、思いっきり暴れるぜぇ!」」
「「ほどほどにしておけよ。」」
「「わかってるよ!」」
3人で話してるうちに紅魔館の近くまで来ていた。
紅魔館はいつ見ても大きい。
いつもは空から見ているから余計に大きく見えるのだろう。
「あ、来た来た。こっちですよ〜。」
門の前で美鈴が手を振っている。
そんな事をされなくても迷わないのが普通だろう。
そして久々に紅魔館での戦いが幕を開けるのだった。

123終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/03(火) 22:41:10 ID:q2rPdsZs
!新たなスペルカードが正式に追加されます!
・魔装「死神開放」
漆黒のフード付きマントに禍々しき大鎌と、
最新鋭の性能を誇るドクロ仮面型フェイスアーマーを装備した死神の姿になる。
ハンドガンはそのまま使用可能。

前と同じようにレミリアの居る大きな部屋に案内されたが今回は咲夜ではなく美鈴に案内された。
案内された部屋は前と同じ大きな部屋でその中央の奥に無駄に立派な椅子がありそこにレミリアが座っている。
「よく来たわね。」
「俺と戦いたいそうだな。」
「ええ、今度はスペルカードを制限してやろうと思うの。」
「いいだろう、だが俺は前より強くなってるぞ。」
「問題ないわ。私が勝つ運命だもの。」
運命・・・か。
「なら、その運命とやらをひっくりかえしてやろう。」
「ふふ、そうこなくちゃ。制限内容はスペルカード枚数は3枚、使用回数は各1回よ。いいわね?」
「ああ、問題ない。」
俺はポケットからカードを取り出し3枚スペルカードを抜き取り美鈴にカードを渡す。
「これでいいだろう?」
「ええ、それとあなたはその腰の銃とか言う武器も使用禁止よ。異論は認めないわ。」
「いいだろう。」
そういって美鈴に武器預けるついでにスペルカードを変更しておく。
「用意はいいかしら?」
「ああ、いつでもいい。」
[必殺 ハートブレイク]
[霊撃 闇霊撃] 
俺の霊撃がレミリアのスペルを相殺する。
先ほど紅魔館に着くまでに黒騎士に合身の意味と発動方法を教えてもらったので
早々に使用させてもらう。
「合身黒騎士。」
そうつぶやくと俺の体を闇が被いその闇を砕き黒騎士の姿になってレミリアの前に現れた。

124終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/05(木) 23:48:00 ID:q2rPdsZs
俺は黒騎士の姿になると同時にスペルを発動する。
「[炎矢 ファイヤーアロー]・・・燃えつきろぉ!」
そういいながら突き出した左腕から高速で炎の矢が掃射される。
「ふっ甘いわ![獄符 千本の針の山]」
レミリアの放った弾幕で俺の矢は相殺される。
それどころか、向こうの弾幕の方が数が多いので相殺仕切れなかった分が俺の足元や
鎧のすぐ脇を通りすぎていく。
矢を打ちながら周囲を確認するが弾幕を防げるようなものは・・・・あった。
俺は直撃コースの弾幕を相殺し太く大火力の相殺しきれない弾幕を回避しながら
柱の裏へ飛び込む。
柱で弾幕を防いでる間に大きく深呼吸し精神を集中させる。
そして全てが遅くなる。
今までの状態でもそれなりに遅く見えていたので紙一重で弾幕を避けることが出来たが
見えていなかったら確実に弾幕をくらっていいただろう。
これで世界がまるで少しスローモーションになったかのように見える。
しかし、俺自身の動きもスローモーションになってしまっている。
この状態で、全ての弾幕を避けながらレミリアに確実にダメージを与えていく。
やがて、レミリアの弾幕は弱まっていき・・・完全に消滅する。
「くっ、やるわね・・・。でも、これで私の勝ちは決まったわ。」
「さて、それはどうかな?俺はまだカードを2枚しか使っていない。」
「そんなハッタリは通用しないわ。」
本気で嘘だと思っているようなのでポケットから最後のスペルカードを人差し指と中指の間ではさんで見せてやる。
「ほら、どうだ?」
「う、嘘よそれは4枚目のカードだわ!」
「ざんねんだな。お前も見ていただろう?俺は武器も残りのスペルカードも全部美鈴に預けている。」
「うっ・・・、まあこれぐらいのハンデがないと面白くないわ!さあ続きを始めるわよ!」
「望む所だ。合身黒獣」
そう言いながらマントの端を持ちマントを翻しながら後ろを向く。
するとマントは大きくなっていき俺の全身をつつんだ。
そのマントはみるみるうちに形を変えドラゴンに生えているような翼になる。
その翼が開くと中から黒獣となった俺がその姿をあらわした。

125終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/08(日) 23:30:38 ID:q2rPdsZs
「その姿・・・あの時の・・・。」
そういったレミリアは少し怯えてるように見えた。
「グルルル・・・。」
「わ、わたしがそんな事で怯えるとでも思ってるの?」
よく見るとレミリアの足がわずかに震えている。
トラウマになったらしい。
「いくぞ・・・。」
「く、来るなら来なさい!」
俺は無言で走り出す。
するとレミリアは空中に飛び上がったので、俺は真下より少し手前から垂直にジャンプして、
レミリアの正面まで飛び上がる。
「[紅魔 スカーレットデビル]」
俺は翼を羽ばたかせレミリアから距離をとろうとするがそのスペルをまともにくらってしまった。
吹き飛ばされながら見たそのスペルは巨大な赤い十字架型のビームだった。
そして俺は地面に叩きつけられた。
「グハァッ!」
全身に痛みが走る。
だが、その痛みはすぐに収まった。
なんて強靭な肉体なんだ・・・普通なら少しの間立つ事もままならないのに・・・。
「どう?そろそろ降参したらどうかしら?」
俺は何事も無かったかのように立ち上がり宣言してやった。
「これで俺の勝ちは決まった。」
「ちょっと待ちなさい、あのスペルをくらっておきながら・・・・普通に立っているですって!?」
「諦めて降参するんだな。」
「だ、誰が降参なんか・・・!」
「なら仕方ない・・・・。[破撃 バスターブレス]」
俺は手を地面に着いて大きく空気を吸い込みチャージを開始する。
すると、頬が膨らんでいき・・・・限界だと思ったところで口を開き一気に放出する。
口から放出された極太ビームは床や壁こそ壊れないもののきっちりと焼け焦げた跡を付けている。
当のレミリアは当たる寸前の所で空中ににげていた。
だが、これはゲームではない。
ビームの発射方向を変えることだって出来る。
なので俺は首の向きを変えビームの向きを変える。
少しゆっくりとしたスピードでしか帰ることは出来ないもののそれは射線上の全てをなぎ払った。
そして・・・・レミリアを捉え吹き飛ばした。

126終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/10(火) 22:48:12 ID:q2rPdsZs
スペルが発動し終えビームが消えていく。
ビームが消えた跡を見て俺は目を疑った。
その跡にはレミリアの姿が無かったからである。
俺はこの目で確かに俺のスペルがレミリアを飲み込んだことを確認した。
蝙蝠が現れなかったから避けられたわけでもない。
ならどうして・・・・。
「ふふふ、私はここよ。」
振り返ると、そこにはレミリアと咲夜の姿があった。
避けられた・・・・だと・・・?
俺は姿勢を低くして肉弾戦の構えに入る。
「待ちなさい、この戦いは私の負けよ。」
俺は構えを解かずそのまま質問する。
「どういうことだ?」
「あの時私は確かにあなたのスペルに巻き込まれたわ。
 ただ、その直後に咲夜が助け出してくれたのよ。」
正直、意味が分からん。
あの時咲夜は居なかった。
だが、レミリアは咲夜に助け出されたと言っている。
・・・・・どういうことだ?
「いまいちよくわかってそうにないから教えてあげるわ。咲夜の能力は時間を操る程度の能力。
 時間を遅くしたり止めたり出来るわ。それで時間を止めてる間に私を助け出したというわけよ。」
時間を操る程度の能力・・・・厄介だな。
いくら音速まで加速できても時間を止められては手も足も出ない。
今のレミリアからは戦意を感じられないので俺は警戒しつつも構えを解く。
「私の目に狂いは無かったわ。咲夜!」
「分かりました。」
咲夜が返事をしたとたん、その姿はなくなっていた。
それはまるで瞬間移動したかのようだった。
「あなたには私の妹と弾幕ごっこをやってもらうわ。今、咲夜に妹をつれてきてもらってるわ。」
選択肢無しかよ・・・・。
俺は警戒しながらも美鈴の元へ行き合身を解いて銃を装備しなおす(ちゃんとスペルカードも回収する。)。
「お待たせいたしました。」
その声の方を振り向くとそこには・・・。
「あなたが遊んでくれれるの?」
レミリアと同じぐらいの身長の女の子が立っていた。

127終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/12(木) 23:24:52 ID:q2rPdsZs
「フラン、この人があなたと遊んでくれるんですって。存分に遊んで貰いなさい。」
「はい!お姉さま!」
話を勝手にすすめるなよ・・・。
「先に言っておくわ。この子は強いわよ。下手したら死ぬわよ。せいぜい頑張りなさい。」
「こんな所で死んでたまるかよ・・・。」
俺はふとフランとか呼ばれた少女の方を見ると・・・顔つきが変わっている・・・・そして殺気・・・。
こいつ・・・戦いを楽しんでやがる・・・。
俺の感がこいつは危険だと告げている。
「さぁ、弾幕ごっこを始めましょう。」
俺はP90を構える。
「[禁忌 クランベリートラップ]」
俺はP90をフルオートで放ち前面の弾幕を相殺していく。
「ふーん、なら次はこれだよ![禁忌 フォーオブアカインド]」
これも同じ方法で・・・とは行きそうにない。
今回は大火力の相殺しきれない弾幕も混じっていたのでそれは回避せざるを得ない。
相殺できない弾幕を2、3発食らいながらもこの弾幕も対処する事ができた。
「あなたすごいね!じゃあ、これならどう?[禁弾 過去を刻む時計]」
「[地雷 トリックボム]」
とりあえず、地雷を設置しておく。
そろそろ、うっとおしくなってきたので合身してケリをつけるか・・・・。
「合身黒騎士」
闇を砕いて黒騎士の姿になると同時に盾を構え弾幕を防ぐ。

128終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/16(月) 00:24:30 ID:q2rPdsZs
「ふーん。変身もできるんだ・・・[禁弾 スターボウブレイク]」
黒騎士になったおかげで盾が使えるようになったので楽に弾幕を防ぐことが出来るので
この弾幕はさほど苦労しなかった。
全てが遅く見えることもあり簡単に隙が見つけられたので[爆炎 フレイムハリアー]をお見舞いする。
「その丸いの反則だよ。」
すると俺の盾が急に爆発した。
「なんだ!?何が起こった!?」
「その丸いのが反則だから破壊したの。」
「あなたにいいことを教えてあげるわ。」
急にレミリアが話しかけてくる。
「この子の能力はありとあらゆるものを破壊する程度の能力よ。
 あなた自身が破壊されないように注意することね。」
また厄介な能力を・・・・!
「そのまま、戦っても面白くないね。・・・少し遊んであげる。」
スペルカードを使用せず通常弾幕を展開してきた。
これは簡単にかわすことができた。
「もう決めちゃうよ。[禁忌 禁じられた遊び]」
十字型のビームを放った大型弾幕を展開してきた。
一回に展開できる数は少ないものの一発の威力は相当大きそうだ。
注意しなければ・・・。
俺はスペル[真空 かまいたち]を使い、相手の弾幕をかき消して残りを回避する。
そして、全部回避し終えた。
「後ろががら空きだよ!」
「[禁忌 レーヴァテイン]」
どんなスペルかは分からないが背中からまともに当たってしまった。
俺はその衝撃で吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「まだまだいくよ![QED 495年の波紋]」
その弾幕はまるで水に波紋が広がるかのように展開されていくようだった。
このままじゃこの弾幕の餌食になってしまう・・・。
黒獣ならなんとかなるかもしれんな・・・。
「合身黒獣」
そして俺は黒獣の姿へと変わる。
「また変身?変身したところであのスペルをくらってこの弾幕をよけれるの?」
背中の痛みはゆっくりと引いていってる。
黒獣の回復能力に感謝だな。
この弾幕は黒獣になったおかげでやすやすと回避できる。
「なんだ、まだ遊べるんだ。なら、もっと遊んでよ。[秘弾 そして誰もいなくなるか?]」
そのスペル宣言後フランと呼ばれた少女の姿が消えた。

129終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/17(火) 23:46:39 ID:q2rPdsZs
すると大きな弾が1つ現れそこから小さい弾を出し弾幕を作りながら近寄ってくる。
弾幕自体は遅いものの弾幕は密集しており弾幕の数の多い。
だが黒獣と合身した今なら・・・・・見える。
俺は弾幕をやすやすと回避しながら[咆哮 バインドボイス]を発動する。
するとその場に居た全員が耳を塞いだ。
もちろん俺は塞がない。
弾幕は消滅したものの少女は一向に姿を現さない。
すると・・・・正面と左右から急に弾幕が発生して近づいてくる。
ご丁寧に後ろにも弾幕が発生しており、どんどん密集してきている。
俺は走って正面の弾幕の間をすり抜ける。
密集した弾幕がどうなるか気になり、振り返ると密集していた弾幕が拡散してきている。
なんて面倒な弾幕・・・・。
本来なら、接近してぶっ飛ばすものを・・・見えないならどうしようもない。
見えない・・・・?
そうか、確かにあの少女は消えた。
だが、消滅したわけではないはず・・・・なら!
俺は部屋の端に移動して背中からガトリング砲を引っ張り出して肩に担ぎ、掃射する。
ガトリング砲の向きを変えながら部屋中に球撒き散らす。
その際、直撃コースの弾幕を相殺しながら、部屋を蜂の巣にしていく。
「きゃっ!」
声とともにドスンという音がして少女が現れる。
「いたた・・・・。」
俺はここぞとばかりに接近してスペルを宣言する。
「[破撃 バスターブレス]」
「しまっ・・・」
少女は俺の放ったビームに飲み込まれた。

130終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/20(金) 00:14:02 ID:q2rPdsZs
ビームが消え、射線上を確認するとその少女は目を回して倒れていた。
俺は合身を解き、深呼吸する。
「咲夜、フランの手当てを頼むわ。美鈴は早く門に戻りなさい。」
「分かりました。」
「あ、はい!失礼しました!」
レミリアはてきぱきと従者に命令をしていく。
「おい、あの子はいったい?」
「そういえば紹介してなかったわね。あの子はフランドール・スカーレット。私の妹よ。」
なんつー展開・・・。
「あの子・・・普通と違うな。」
「ええ、あの子は昔から少し気がふれていて生きていた時間のほとんどを地下に幽閉されて過ごしてきたの。
 だから時々ああやって遊ばせてあげないとあの子は暴走してしまうのよ。」
「幽閉・・・残酷な・・・暴走して当たり前だ。」
「残酷ですって?暴走して当たり前ですって?あなたにあの子の何が分かるっていうの!?」
「お前らは何年生きた?吸血鬼でその力なら100年は生きてるだろう?何の目標もなく、誰からも必要とされず、
 ただ生かされてるだけの無意味な生。そんなのが100年も続いてみろ。
 普通なら発狂して精神崩壊ぐらいはしてるところだ。」
「だからどうしたの!?私達は吸血鬼よ!人間じゃないわ!」
その言葉に俺の堪忍袋の緒が切れた。
「吸血鬼といえど、人間と同じように歩き、人間と同じように話し、人間と同じように感情がある。
 大本を言えば人間と一緒だ!」
「あの子は特殊な吸血鬼だった・・・だから、もし人前で破壊をすればあの子は殺されてしまう。
 この幻想郷から追われてしまう・・・やっとあの子と見つけた平穏が壊されてしまうのが嫌だった・・・。」
「それは嫌だったんじゃない。ただ怖かっただけだ!」
「違う!」
「違わないさ!それに、平穏に暮らしたかっただけなら幽閉しなくてもこの紅魔館の中で遊ばせておけばいいだけだろう!?」
「そんな事したら壁を壊してすぐにでもここから逃げてしまうわ!幽閉しか無かったのよ!」
「幽閉しかなかっただと?本当にそれ以外の手段は無かったのか?それ以外の手段は試したのか!?
 本当にそれでよかったのか?」
「この私が考えないわけ無いでしょう!?でも、どれもこれも試す価値すらなかったわ。」
「試す価値すらなかっただと?本当に妹のことを考えてるのならば100分の1%の奇跡にでも賭けるのが当たり前だろう!?」
「ぐぬぬ・・・・出て行きなさい!あなたと関わった私が馬鹿だったわ!」
「ふん!言われ無くても出て行ってやるよ!」
俺はぶん殴りたい気持ちを押さえ込みながら、紅魔館を出る。
門では美鈴が話しかけてきた。
「あ、将さん。おつかれさまです。」
「ああ、お前もな。」
「お嬢様と妹様の戦い見てましたけどすごいですね。今度私と手合わせしてもらえませんか?」
「ああ、今度な。」
「約束ですよ?」
「分かった。」
今度・・・か。今度はいつ来る事になるんだろうな。
あの地下で幽閉されているフランドールって子を外に連れていっててやりたいな・・・。
そんな事を考えながら永遠亭に向かって歩いてゆく。
帰る頃には空は真っ赤に染まっていた。

131終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/21(土) 23:53:33 ID:q2rPdsZs
翌日、俺は久々に10マイル武装走をする事にした。
特に理由は無いが最近トレーニングをしてなかったので体が鈍ってる気がしたからだ。
とりあえず、迷彩服と防弾ベストを着て銃とグレネードを装備してバレットM82の入った鞄を担いで
玄関に向かう。
「あら?将、そんな格好でどこに行くのかしら?」
後ろから永琳が声をかけてきた。
「ちょっとしたトレーニングだ。」
「ちょっとしたトレーニング・・・ねぇ・・・。」
「ああ、10マイル武装走っていうトレーニングでな。俺は基本フル武装で走ってるんだ。」
俺は近くに立てかけておいたダネルMGLを掴み扉を開ける。
「いってらっしゃい。」
「ああ、いってくる。」
そう言って俺は走り出した。
今回はグレネードスモークグレネードを共に4個ずつとデザートイーグル、P90を2丁、
背中にバレットM82の入った鞄を背負い手にダネルMGLを持ってはしっている。
これだけで相当の重さがあるがこれに防弾ベストに入っている予備マガジンも含めるとかなりの重さだ。
しかも迷彩服は長袖長ズボンで防弾ベストを装備している為、熱がこもり易い。
その状態で10マイル、約16kmを走ることになる。
俺はただ淡々と走っていく。
途中で文に見つかって、面倒だったが軽くあしらっておいた。
俺はただ淡々と魔法の森を抜け紅魔館に近寄らないよう注意しながら霧の湖を抜け折り返す。
永遠亭に着く頃には息があがっており全身汗まみれだった。
「トレーニングご苦労様。」
顔をあげるとうどんげが手ぬぐいを差し出してくれていた。
「すまんな・・・はぁ・・・はぁ・・・。」
俺は受け取った手ぬぐいで顔の汗を拭く。
「あ、これが水。それにしても重そうね・・・。」
「ありがとう。後で部屋にきたらもたせてやるぞ。」
「じゃあ後で行くわね。」
「ああ。」
俺は部屋に戻り全身の汗を拭きつつ、いつもの服に着替える。
とりあえず、グレネードを缶の中に戻していると・・・。
「将、入るわよ。」
と、言ってうどんげが入ってきた。

132終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/25(水) 00:01:07 ID:pLjHIZUI
「来たか。」
「ええ、どれから持たせてくれるのかしら?」
「まずは、これを着てくれ。」
俺は近くに置いてある防弾ベストを指さす。
「これね?」
うどんげがゴソゴソと防弾ベストを着ている間にバレットM82の入っている鞄を
うどんげの近くまで持って行く。
「次はこの鞄?」
「ああ。」
「よいしょっ・・・・ちょっ・・重っ。」
そんなのお構いなしに次々と武装を渡していく。
「こいつを鞄に引っ掛けて、これとこれを持つ。」
俺は鞄にP90をひっかけダネルMGLとタイガーナイフを持たせる。
「お・・・重い・・。」
「本来ならこれにグレネードが付く。
「そのグレネードって何?」
俺は缶からグレネードを取り出す。
「こいつだ。簡単にいうと爆弾だ。他には爆発後煙を出すスモークグレネードと
 爆発後強力な光と共に大きな音を出すスタングレネード、別名フラッシュバンがある。」
「ふーん。」
うどんげにグレネードをわたしながら言う。
「こいつを4つづず2種類、計8つを持っていく。」
「これを8つも・・・・これだけでも重いのに・・・大丈夫なの?」
渡したグレネードを受け取り缶に戻す。
「俺は慣れてるからな。」
そんなやり取りで平穏な1日が終わった。

133終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/26(木) 23:49:47 ID:pLjHIZUI
ある朝、朝食にて。
「将、3日後の夜に人里と博麗神社で大きなお祭りがあるわよ。愛里さんと一緒にどうかしら?」
と、永琳。
「祭りか。宴会はよく行くが祭りは初めてだな。」
「楽しんできなさいね。」
「ああ。」
その後、俺はにとりのラボの方にむけて歩き出す。
修理されたフライングアーマーの回収と祭りの事の相談だ。
俺はこの祭りにフランドールを連れ出してやろうと考えている。
愛里には紅魔館の地下に幽閉されている少女を祭りに連れて行くから手伝えって言えば手伝ってくれるだろう。
問題は咲夜とレミリアか・・・。
美鈴は居眠りしてるだろうから問題外。
もし起きていても進入は門と反対側の塀を越えて進入すればいい。
ここは黒獣は出番だな。
黒騎士は廊下で戦闘になった場合圧倒的に不利だ。
この作戦はスピードが鍵となる。
だが、むやみに音速をだしてその後動けなくなるんじゃ意味が無い。
まぁ、それは行き当たりばったりでいいか。
そんなこんなで、にとりラボに到着した俺は愛里とにとりに事情を説明し
本格的にこの作戦に向けて行動する事になった。

134終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/29(日) 23:58:08 ID:pLjHIZUI
フライングアーマーは新品同様に修理されていた。
そのフライングアーマーに乗ってにとりのラボを飛び出す。
まずは、紫に頼んで現世に行き、物資の調達をする。
装備ショップに行き、愛里用の特注ギリースーツとC4を数個調達する。
その後に、大手ショッピングセンターでカロリーメイトとどんべぇを大量に購入しておく。
昼飯は某マクドで適当に食べ、幻想郷に戻った。
幻想郷に帰るとすぐに、にとりのラボに向かった。
そこで、愛里にギリースーツを渡し当日の作戦を考える。
「紅魔館ねぇ・・・。」
「ここの難関は3つだ。まず、一番の難関かつ厄介なのはここの主レミリアの専属メイドの十六夜 咲夜だ。」
「なんでメイドが?」
「こいつは能力で時間を操りやがる。確認出来ているだけで時間の停止だ。」
「時間の停止・・・・厄介ね。」
「次は紅魔館の主、レミリアだ。こいつは吸血鬼だ。」
「じゃあ、にんにくとか十字架とか効くんじゃないの?」
「いや、効かないだろう。あいつのスペルの中に[紅魔 スカーレットデビル]というスペルがある。
 それは巨大な赤い十字架型のビームだった。」
「なによそれ!?じゃぁ・・・。」
「ああ、よく聞くニンニクとか銀の銃弾の類も一切効かないだろう。」
「ちなみに、あいつの能力は運命を操るらしいが未来まで見ることはできないらしい。」
「宝の持ち腐れってやつね。」
「さぁな、それで最後なんだが・・・・。」
「なによ?」
「フランドールの幽閉されている部屋が地下としか判明していない。」
「バカじゃないの?」
「うるせぇ、とにかく地下が広くない事を望みたいところだ。」
「まぁいいわ。それで私は何をすればいいの?」
「愛里は陽動を頼みたい。やり方は任せる。必要なら俺のバレットM82も貸す。」
「分かったわ、バレットM82貸しなさいよ。」
「ちなみにメイドは咲夜以外に居るがすべてザコだ。ぶち抜いて構わん。」
「OK、それだけ?」
「ああ、それだけだ。」
「そう、なら私は狙撃の訓練に行ってくるわ。」
「ああ、行ってこい。」
作戦会議は終わり、フライングアーマーに乗ってC4の分だけ重くなった装備と共に永遠亭に帰った。
ちなみに、買ってきたカロリーメイトとどんべぇは各1/4づつ提供でにとりのラボで一時保管することになった。

135終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/31(火) 22:37:38 ID:pLjHIZUI
祭り当日の夕方・・・・。
作戦は実行された。
俺は遠くから紅魔館の入り口を確認する。
相変わらず美鈴は鼻ちょうちんを作って寝ている。
俺は美鈴の横を抜けて紅魔館に侵入する。
俺はにとりのラボをあさっているとたまたま見つけた無線を使って愛里に連絡をする。
「こちらゴースト、門を通過した。陽動を開始してくれ。」
「こちらヴァルキリー、了解したわ。」
すると、紅魔館の2階の窓が急に割れた。
美鈴は相変わらず爆睡中だ。
窓は次々に割れていく。
紅魔館の入り口の扉を少し開けて中を覗くと誰も居なかったので、
以前地下の大図書館に行ったときと同じように地下へ下りていく。
手にはデザートイーグルとタイガーナイフを握り、出来るだけ素早くかつ音を立てずに
地下に下りることができた。
誰にも気づかれないように地下を捜索していると、コツッコツッと足音が聞こえてくる。
俺は慌てて近くの物陰に隠れた。
足音が聞こえてきた方からは一人の少女が大量の本を抱えて歩いてきた。
耳と背中から悪魔の羽・・・・見たこと無いな・・・。
その少女は俺とは別の方に歩いていったので気づかれる事は無かったからよかったものの危ない所だった。
少女に気づかれないように少女が歩いてきた方を覗くとフランドールと書かれた部屋があった。
一応無線を入れておこうか・・。
「こちらゴースト、小包があるとおぼしき部屋を発見した。これから進入する。」
「了解よ。もう少し陽動をするわ。」
「頼んだ。」
無線をしまい、部屋の前に行く。
その部屋にはしっかりとフランドールと書かれていた。
俺はゆっくりと扉を開け部屋の中へ入っていく。
すると奥から声がした。
「あなたはだあれ?」

136終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/01(水) 21:33:32 ID:pLjHIZUI
その声は確かにフランドールの声だった。
「よう。」
俺は中に入って扉を閉じる
「あなたはあの時遊んでくれた人!」
「ああ、そうだ。」
「とっても楽しかったよ!」
「そりゃよかった。自己紹介がまだだったな、俺は闇影 将だ。」
「私はフランドール・スカーレット。フランって呼んでいいよ。」
「分かった。ならフラン君はいつからここで幽閉されてるんだ?」
「すっとだよ。たまに脱走して、お姉さまに叱られるけどね。」
「そうか、今日は外で祭りがあるんだ。そこで君を連れて行ってやろう。」
「ほんと!?」
「ああ、でも条件がある。まず、弾幕ごっこのをしないこと。それと能力を使わないこと。この2つだ。」
「え〜・・・。」
「俺は君と弾幕ごっこをしてるからわかるんだ。君は強すぎる。無抵抗な人間の周りでそんな力をつかってみろ
 ・・・・わかるだろ?」
「う〜わかったよ。」
「よし、いい子だ。」
俺は帽子ごしに頭をなでてやる。
すると、少しづつではあるが外が騒がしくなってきた。
俺は扉越しに耳をすますと・・・・妹様の部屋に誰かが入って行っただの、
私は見たんです!だの聞こえてくる。
しまった・・・・誰かに見られてたのか・・・。
「どうやら見つかってしまったようだ。」
「??」
そんな事を言っているうちに外はどんどん騒がしくなっていく。
仕方ない・・・いっちょ派手にいきますか。
近くにC4を置いておき合身する。
「合身黒獣」
「それってあの時の変身?」
「ああ、背中につかまりな。」
「うん。」
俺が屈むとトンッと背中に乗ってきて手を首にまわしてきた。
「しっかり掴まってろよ。」
俺はC4を掴み、扉にセットし・・・吹き飛ばす。

137終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/04(土) 00:01:02 ID:pLjHIZUI
扉を飛び出すと、大量の妖精メイド達が倒れていた。
もろに爆風を浴びて焦げている者、前の妖精メイドに押し倒され気絶している者、
その妖精メイドに押し倒され頭を押さえている者、色々居たがのんきに観賞している暇も無く、
すぐに階段方に走っていく。
そして1階・・・・、玄関ホール・・・・、門を飛び蹴りで開けてすぐに空へと舞い上がる。
「あなた、妹様をどこに連れて行く気?」
後ろをを振り返るとそこには咲夜が居た。
「お前に答える必要は無い!」
そう言い放って、愛里との合流地点へと向かう。
「あなた、私の能力を分かっるの?あなたに勝ち目は無いわ。」
そう言いつつ咲夜が目の前に現れる。
「それはどうかな?」
俺は右手を挙げる。
「何をす・・・っ!?」
そういいかけた時、咲夜は地面に向かって落ちていった。
下には木があるので死にはしないだろう。
そうして合流地点のにとりのラボへ向かった。
その途中・・・。
「ねぇ、咲夜はどうしたの?」
「ん?ああ、愛里が狙撃したんだ。多分死んでない。」
「多分?」
「愛里が頭打ち抜いてなかったら生きてる。」
「ふーん。」

138終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/06(月) 00:15:39 ID:pLjHIZUI
俺が合流地点に到着する頃には愛里はもう到着していた。
「遅いわよ!・・・あなたがフランドールちゃん?」
「うん、フランでいいよ!」
「そう、ならフランちゃん、浴衣に着替えましょうか。」
「浴衣?」
「ええ、紫に頼んで倉庫から浴衣を持ってきたのよ。」
「ほう。」
「とりあえず着替えてくるわね。」
「了解。」
愛里とフランはラボの中に下りていく。
俺は外で待機か・・・。
あたりは真っ暗になり空には星が輝いている。
その夜空は綺麗だった。
こんな風に感じるのは何年ぶりだろう・・・。
俺達はいつもいつも戦って・・・・夜空なんてゆっくり見ていなかったな・・・。
「おまたせー。」
どうやら来たみたいだ。
振り返るとそこには青の浴衣に身を包んだ愛里と赤の花柄の浴衣に身を包んだフランが居た。
「ほー、馬子にも衣装とはこれの事か。」
「潰すわよ?」
「冗談だ。似合っている。」
「当たり前よ。」
「動きにくいよ・・・。」
「我慢我慢、見つからない為の変装も兼ねてるんだから。」
「う〜。」
「さて、行くか。」
俺はフライングアーマーに3人乗せて祭りの会場まで移動する。
祭りの会場は結構な賑わいを見せていた。
「わぁ〜これがお祭りかぁ!」
「こら、はぐれるから勝手に行くんじゃない。」
「はーい・・・。」
その夜は、とても楽しいものだった。

139終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/07(火) 23:35:15 ID:pLjHIZUI
「ほーこれは結構大きな祭りだな。」
「そうね、これだけ大きな祭りは久々ね。」
「早く行こうよ〜。」
「はいはい、分かったわよ。さて、いきましょうか?」
「そうだな。」
愛里はフランに手を引かれてすこし急ぎ足で祭りの屋台を回っていく。
そのフランはとても楽しそうだ。
あの時俺と戦った時には想像もつかないほどの笑顔だ。
こうして見ていれば、はしゃいでいる子供と母親にも見えるだろう。
俺は後ろから付いていくことにした。
「あれひゃ何?」
「あれはりんご飴って言っていう食べ物よ。」
「へ〜食べてみたい!」
「はいはい。」
うん、どう見ても親子にしか見えない。
「あ、焼きそば!フランちゃんちょっとまっててねー。」
「はーい。」
フランほっといて焼きそば買いに行くか・・・・。
「おまたせー。」
なんかお好み焼きとたこ焼きまで持ってやがる。
その後も2人で綿菓子だの射的だのお面だの買いまくっていた。
買える頃には両手いっぱいの食べ物やらぬいぐるみやらを抱えていた。
「さて、帰るか。」
「そうね。」
「え〜もう帰るの?」
フランは子供のように駄々をこねている。
その時。
ヒュ〜ドォン!ヒュ~ドォン!
「うわぁ・・・。」
「綺麗な花火だな。」
「そうね、こんな格好で花火見るなんて何年ぶりかしらね。」
「そうだな。」
そうして俺達は花火が終わるまですっと見ていた。
そうしてフライングアーマーに乗って帰路に着く。
まず、にとりのラボまで愛里を乗せていって、そのままフランの服を持ってフランを紅魔館に連れて行く。
「フランお嬢様、やっとお帰りに・・・うっ。」
「おい、鼻血でてるぞ。」
「失礼しました。フランお嬢様があまりのにも可愛いもので。」
「おいおい。」
「それにしても、フランお嬢様のあのよう笑顔は久しぶりに見ました。その件についてはお礼申し上げます。」
「気にするな。じゃぁ俺はこれで。」
俺はそのまま永遠亭に帰っていく。
帰るなり俺の持ってた焼き鳥やらたこ焼きやらは全て永遠亭の住人に持っていかれてしまった。
仕方がないのでそのまま部屋に戻り、そのまま就寝する。
今日はある意味いい1日だったな・・・。

140終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/10(金) 23:23:07 ID:v4S0Z.t2
「あとがき」ならぬ「さきがき」
咲夜のフランの呼び方が違う?
突っ込んだら負け!(素で間違えますたwwwスマソ)
咲夜も違う呼び方をしたいんじゃないかな?www
では本編をどうぞ!


それはある朝のできごとだった。
「将、今日白玉楼(はくぎょくろう)に行って欲しいんだけれど。」
「わかった。で、場所は?」
「案内人を用意したわ。その人についていったら行けるはずよ。」
「分かった。ほかには?」
「白玉楼の主人にある荷物を渡して欲しいのよ。後で渡すから私の部屋に来てちょうだい。」
「了解。」
話しが終わると手早く飯を胃袋に収め武装をして、永琳の部屋へ向かう。
「永琳〜来たぞ。」
「ちょうどよかったわ。これが例の荷物よ。」
それはお札で厳重に封をされた大き目の木箱と巻物だった。
見た目からして相当ヤバイ物らしい。
「一応危険なものだから落としたりしないように頼むわね。」
「一応ってなんだ、一応って。」
「まぁ・・・ね?」
「むぅ〜。まぁいい、行ってくる。」
俺は荷物をフライングアーマーに固定して迷いの竹林の外に抜ける。
すると・・・。
「あやややや、将さん遅いですよ。」
案内って文のことか・・・・。
「案内するんで、きっちり取材させてもらいますよ!」
また厄介なのにつかまったなぁ・・・・。
「はぁ・・・、分かったよ。」
こいつと2人で場所も分からない白玉楼まで案内されながら、
取材という名の取調べかよ・・・。
帰りたいぜ・・・・。

141終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/12(日) 23:50:49 ID:v4S0Z.t2
「さぁ、そろそろですよ〜。」
「やっと・・・開放される・・・。」
あの後、俺はここまで移動している間、ずっと取材されていた。
悪夢としか言いようが無い。
「ここから冥界に行きます。」
「ここから?」
「ええ、ここが冥界の入り口なんですよ。」
「ほう。」
そのまま進んでゆくと・・・眼下に突然階段が現れた。
「何だ!?ここは・・・?」
「ここが冥界ですよ。この先に白玉楼があります。」
「ここが・・・冥界・・・。」
「さ、いきますよー。」
「へいへい。」
尚も文の少し後ろをフライングアーマーでついて行く。
すると、屋敷の門が見えてきた。
近づくにつれてその屋敷の全体が見えてくる。
その屋敷はとても立派な豪邸であった。
「これが白玉楼・・・立派だな。」
「そうですね。あ、妖夢さん〜お客さん連れてきましたよ〜。」
文は庭に向かって話しかけて居る。
そこには1人の少女が庭の掃除をしていた。
「あれ?あなたが人を案内するなんて珍しいですね。」
「永琳さんからこの将さんから取材させてもらえるという報酬付きで引き受けたんですよ。」
永琳の仕業かよ・・・。
「将さん?」
「私だ。」
俺はゆっくりと降下し、庭に降り立つ。
「私は闇影 将。外の世界の人間です。」
「あなたが噂の・・・。私は魂魄 妖夢(こんぱく ようむ)です。よろしくお願いいたします。」
「こちらこそ。ところでこの屋敷の主人はご在宅で?」
「ええ。幽々子(ゆゆこ)様に何か御用でしょうか?」
「永琳から荷物を預かってまして、その荷物をここの主人に渡して欲しいと頼まれまして。」
「そんな話しは聞いておりませんが?」
「とりあえず、私は荷物を渡して来いといわれただけなので・・・。」
「あなた本当に永琳さんの使いの方ですか?」
「ええ、もちろんです。」
「先代が真実は斬って知ると言っておられました。なのであなたを切らせていただきます。」
「なにを・・・うおっ!?」
妖夢という少女はその言葉を最後に刀を抜ききりかかって来た。
陣室は斬って知る・・・・こいつ、完全に意味を勘違いしてやがる。
そういうことなら、俺も剣で戦うしかないか。
本当の意味を教えてやるためにも、この戦い・・・負けられない。

142終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/14(火) 23:52:27 ID:v4S0Z.t2
「合身黒騎士」
俺は黒騎士そ姿にになる。
ガキィィィン!
妖夢の刀と俺の剣がぶつかり合う。
俺はバックステップで後退し、アレを使う。
大きく深呼吸し・・・集中する。
時間が遅くなる。
正確には遅く見えているだけだが、これでも結構便利だ。
その力のおかげで剣の間合いまで踏み込んで確実に斬撃を入れられる・・・はずだった。
ガキィィン!
それは刀と剣がぶつかり合う音だった。
防がれた!?
ガキィィン!
ガキィィン!
ガキィィン!
何回切りつけても防がれる。
「その程度ですか?なら今度はこちらから行きますね。[獄界剣 二百由旬の一閃]」
妖夢からは大量の大きな弾幕が展開され、その弾幕の一部が分裂し小さな弾幕をばら撒く。
この状態じゃ、避けきれないか・・・!?
「[真空 かまいたち]」
俺は思いっきり剣を横に振る。
すると、真空の刃が発生し、妖夢の弾幕を吹き飛ばしながら突き進む。
しかし、その先に妖夢は居なかった。
後ろから殺気・・・!?
俺はとっさに盾を構えながら振り向くと妖夢の持つ刀が横向きに盾に刺さっていた。
妖夢が盾から刀を抜くと盾にはピシッという音と共に真横に大きなヒビが入っていた。
こいつ・・・強いぞ・・・。
すると妖夢は刀を構え真正面から突っ込んできた。

143終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/16(木) 22:55:13 ID:v4S0Z.t2
俺はすぐさまサイドステップで右へ回避する。
そして[爆炎 フレイムハリアー]を使うも避けられ、
今はお互い様子見のため間合いを取りながら円形に移動している。
すると、妖夢が刀を微妙に構えなおした。
それを合図にお互いが飛び出す。
妖夢は真っ直ぐに俺のほうに突っ込んで来ていたので妖夢の刀がぶつかるギリギリで
左に跳び、ターンしながら切りつける。
すると妖夢は腰の小刀を抜き俺の剣を防ごうとするが、遠心力でスピードが乗った剣に
弾き飛ばされたので遠心力を無理やり押さえ込みながら大地を蹴り、大きく跳躍する。
そして妖夢に馬乗りする形で妖夢の首に剣を突きつける。
「俺の勝ちだな。」
「くっ・・・・。」
妖夢の上から退いて合身を解除する。
「騒がしいけど何事かしら〜?」
「幽々子様!?寝ておられたのでは!?」
「あれだけうるさければ誰だって起きるわよ〜。」
「幽々子・・・あなたがこの屋敷の主人で?」
「ええ、そうよ。私は西行寺 幽々子(さいぎょうじ ゆゆこ)よ。よろしくね。」
「私は闇影 将と言うものです。永琳から荷物を預かってまして、あなたに渡してくれと言われまして。」
「話しは聞いているわ。妖夢、受け取ってちょうだい。」
俺はフライングアーマーから木箱と巻物を取り外し妖夢に渡す。
「以上です。」
「今日は、助かったわ〜。それと妖夢が迷惑をかけてごめんなさいね。」
「いいえ、私も色々発見があったので。」
「あらそう。うふふ・・。」
「それと、妖夢さん。」
「ふぇ?・・は、はい、なんでしょうか!?」
こいつ・・・自分に話を振られるとは思ってなかったらしいな・・・。
「あんたの先代が言っていたことの意味をもう一度よく考えるんだな。」
「へ・・・?」
「以上です。それでは、私はこれで。」
「気をつけて、帰ってくださいね〜。」
俺はフライングアーマーに飛び乗ると冥界を後にする。
「いや〜、いい写真が撮れましたよ!」
「まだいたのかよ・・・。」
「そりゃ、居ますよ。いやーいいネタができた!では、私はこれで。」
文はそのまま妖怪の山の方へと飛んでいった。
俺もそろそろ帰るかな・・・。
その後、新聞の例のネタの記事を見つけ笑ったのは言うまでもない。

144終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/18(土) 22:58:43 ID:v4S0Z.t2
〜〜〜敵本拠地にて〜〜〜

「ふっふっふ、ようやくこの力が・・・・。」
「やっとか、待ちわびたぞ。」
「それはそれは・・・これであいつらを絶望のどん底に・・・ふっふっふ。」
「フンッ、楽しそうだな。」
「ああ、昔の仲間との殺し合い・・・聞くだけで楽しみだ。」
「趣味の悪い奴だ。」
「どうとでも言うがいい。でもこの力を見て今のように言えるかな?」
「なっ・・・これは・・・」

〜〜〜敵本拠地にてEND〜〜〜

145終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/21(火) 00:03:45 ID:v4S0Z.t2
それは、なにげない昼下がりのできごとだった。
俺は愛里と共に安芸の元を訪れていた。
「はいこれ、あんたの為にいじったハンドガンよ。」
そういって愛里は腰からグロック26を取り出し安芸に渡す。
「ありがとう。これで、安心して仕事ができるよ。」
「そいつは、反動をギリギリまで押さえ込んで使いやすさを重視したものだ。
 前より少し威力が落ちてるから注意しろ。」
「なるほど、注意するよ。」
「それ以外は、前と一緒よ。」
「なるほど。・・・・それにしても外が騒がしいな・・・。」
「骸骨だ!骸骨が出たぞぉ〜〜!!」
それを耳にした瞬間俺達は立ち上がり表へ出る。
すると、近くで騒いでいた男が駆け寄ってきた。
「おお、あんたらか!骸骨だ!骸骨が出たんだ!」
「あんな大声で騒いでたら嫌でも分かるわよ。で、場所はどこなの?」
「西の入り口に向かって歩いて来てるんだ、早く何とかしてくれ!」
「はいはい、わかったわ。将!」
「ああ。」
俺達は西の入り口に向かって走り出す。
西の入り口っていえば一番大きな入り口だな。
なんであんな所から堂々と・・・。
現場につ到着すると、そこには白い集団いや・・・白い波と言うべきか、
その骸骨共が人里に向かって進行していた。
「愛里!」
「ええ。[空爆 空からの死]」
空中からアイリーンの操るグレイプニルが出現し、骸骨共を灰へと変えてゆく。
なぜ愛里が[空爆 空からの死]を使えるのか。
それは前に愛里がスペルカードを作成した時に俺が譲渡したのだ。
骸骨はすぐに殲滅できた。
愛里は入り口の付近から狙撃銃で敵を探し、俺は人里から飛び出し、あたりを確認する。
「アイリーン、敵勢反応は?」
「It is enemy reactive and doesn't exist. (敵反応ありません。)」
「わかったわ。」
「Several enemy reaction appearance and 1.(敵反応出現、数1。)」
「了解。将、そっちに敵が居るわ。」
「いや、こっちは確認出来ない。」
「In addition, 2, 3, 4, and the enemy reaction are increasing. (2、3、4、敵反応さらに増加中です。)」
「なんですって!?将、敵が増えてるわ。」
「何!?でもこっちには・・・、何だあれは?」
俺の目の前の地面が急に盛り上がって来ていた。
そこからは・・・死体が這いずり出てきていた。

146終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/22(水) 23:24:39 ID:v4S0Z.t2
「ゾンビだと・・・!?」
「口はいいから手を動かす!」
愛里は既に狙撃銃でゾンビを倒している。
「どこのバイオハザードなんだよ!」
そう愚痴をこぼしながらP90を引き抜いて、銃弾を叩き込んでいく。
しかし、倒しても倒しても次から次へと地面からでてきやがる。
そこに、ゾンビ共が密集しているところがあったのでグレネードを投げ込む。
ゾンビ共はグレネードを気にする事も無く歩き続ける。
そして、爆発。
ゾンビ共は爆風で吹き飛ばされる。
グレネードに近かった奴らは腕や腰から下がもげたり血や肉片をぶちまけながら飛んでいく。
その間も俺と愛里はゾンビを倒していく。
ゾンビ共はゲームやアニメのように足を引きずってゆっくり歩いてきている。
たまに、全力疾走でこちらに跳びかかってくるゾンビも居るが、そこまで強くないのであっさり片付けられる。
最後のゾンビを倒し終える頃にはあたりは死んだゾンビの山と化していた。
「ふははははは、さすがだ!闇影 将!南・F・愛里!」
あたりを見回すが声の主は居ない。
「誰だ!出て来い!」
「嫌だね!自分達で見つけるんだな。」
「「将、ちょうど左にほんのわずかな霊力を感じるぞ。」」
「サンキュー黒騎士!」
俺はそのまま銃口を左に向けトリガーをひく。
「おっと、よくわかったな。」
何も無い空間から灰色の何かが現れた。
よく見たら服を着た人のようだ。あれが俗に言うローブというものだろうか?
まぁいい、雰囲気やさっきの話しからしても多分敵で間違いないだろう。
また厄介な奴が出てきやがったぜ・・・。

147終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/24(金) 22:36:38 ID:v4S0Z.t2
「俺の名はガルータス・スロウワード又の名をゾンビマスター!」
「ゾンビマスター?もしかして骸骨もお前の仕業か!?」
「もちろんさ。私の骸骨達が毎回お世話になってるね。そこで、君たちにプレゼントだ!」
すると、空間が割れた。いや・・・・崩れていった。
そこから5人の兵士が出てくる。
その中の1人に見覚えがあった。
「おい・・・・ハンクじゃねぇか・・・・。」
「なんで・・・死んで火葬されたはずよ!?」
「ふはははは、その人間に纏わる物さえあれば、完全復活させる事など簡単だよ!
 いやー、彼は厄介だったよ。完全にこだわった結果記憶も完全に覚えててね、結果洗脳で操るしかなかったんだよ。」
やるしかないのか?
戦うしかないのか?
洗脳しかない・・・ならもしかして・・・。
俺はゆっくりと後退し愛里の横まで行く。
「どうした?怖気ずいたか?」
「さぁな。」
俺は相手に聞こえないように愛里に話しかける。
「愛里、永遠亭に行ってうどんげか永琳つれて来い。」
「なぜ?」
「あいつらなら洗脳が解けるかも知れん。」
「分かったわ。」
「何をごちゃごちゃ言ってるか知らないが、お前達!やってしまえ!」
兵士達が銃を構えた。
それと同時に俺は人里の入り口にいある壁の裏へ、愛里は裏路地へ飛び込み、
それぞれの行動を開始する。
空間の割れ目はいつの間にか塞がっていた。

148終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/26(日) 23:50:02 ID:v4S0Z.t2
変更:一人称視点のキャラ変更時の表記を変更します。
  〜Episode○○〜 ↓ 〜Episode○○END〜
    上記から   ↓
  キャラ変更時に〜○○〜だけにします。


5人の兵士の内1人はハンク、残りの4人は見覚えが無い
どうやらそこらへんの兵士の死体をよみがえらせたのだろう。
ダダダダダダダダ!
5人は巧みなコンビネーションでこちらに少しずつ詰め寄ってくる。
俺は寄せまいと、人里の入り口でP90で応戦する。
きりが無いな・・・。
「[炎弾 クリムゾンレイル]」
火炎の弾をハンク以外の敵兵に・・・・当たらない。
こいつら、クリムゾンレイルを避けやがった!?
「ふははははは君のスペルかとっくに研究済みだのだよ!」
「クソッ!」
その後も一進一退の銃撃戦が続いた。

〜愛里〜
私は、路地に飛び込み人里の正反対の位置にある出入り口の門まで走り抜ける。
なぜなら、そこに将のフライングアーマーと私のバイクがおいてあるから。
私は誰も居ない商店街を走り抜ける。
人里の住人は家の中に篭るか寺小屋に避難するか、人里の外に逃げるかしたのだろう。
私は門を通過して、隠しておいたバイクに飛び乗りエンジンをかける。
ついでに、将のフライングアーマーをオートパイロットで私の後を追わせよう。
そして、フライングアーマーと一緒に迷いの竹林の中の永遠亭に向かって走り出した。

149終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/28(火) 22:48:13 ID:v4S0Z.t2
急がないと将が危険だ。
すると、正面に道を塞ぐかのように骸骨共が立っている。
「こんな時に・・・ジャマなのよ!」
私はスコーピオンを取り出し、正面の骸骨を灰へ変えてゆく。
倒しきれなかったのはバイクで弾き飛ばしてタイヤで潰した。
見えた!迷いの竹林。
迷いの竹林に最高スピードのままで迷いの竹林に入っていく。
入ったのはいいが、竹が乱立しているので交わし切れそうにないので
減速して竹林を進む。
そして永遠亭に到着する。
バイクを停めると急いで永遠亭に駆け込んでいく。
とりあえず居間の襖を開けるとうどんげがお茶をすすっていた。
「どうしたんですか?そんなに慌てて。」
「うどんげ、あなた洗脳解除できる?」
「え?洗脳ですか?やってみないとどうにも・・・。」
うどんげが、言葉に詰まっていると奥から誰かが歩いてきた。
「あら、愛里さんどうしたのかしら?」
「ちょうどよかったわ。永琳さん、洗脳って解除できる?」
「洗脳ねぇ・・・、私は専門外よ。こういうのはうどんげが専門分野じゃないかしら?」
「う〜ん、状態がわからないことにはなんとも・・・。」
「なら来なさい!細かい事は後で言うわ。」
「え?あ、ちょっと待って下さい!」
「ちょっとうどんげ借りるわね〜。」
「いってらっしゃい。」
私はうどんげを強制連行してフライングアーマーの上に乗せ、私はバイクに飛び乗り
人里の将の元へもどる。
将・・・絶対に耐えてなさいよ・・・!

150終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/30(木) 23:13:44 ID:v4S0Z.t2
スペル追加:以下のスペルを追加します
※死神専用
・影符「幻影の戦士」
    3体の戦士の幻影を生み出す。一定時間経過後消滅する。
・消符「姿無き者」
    自身が透明化する。その際鎌をしまっておかないと効果が無い。
・斬符「黒き満月」
鎌に闇の力を乗せ円形に切り裂く。その際鎌の刃に紫色の光が発生しその場に長く残る。
残った闇は強力な毒霧となる


〜〜将〜〜
愛里が永遠亭に向かってから数十分後・・・・。
その戦場は少し変わっていた。
敵の銃弾が尽きたのだ。
「ふむ、弾切れか。仕方ないな。」
ガルータスが指を弾くと空が割れ、割れ目から大型ナイフや軽機関銃、
そしてM10サブマシンガンを落とした。
敵は銃を捨て、落とされた武器の元に走り出す。
俺は、落とされた武器の周りに集中砲火する。
普通ならこの銃弾の雨の中に突っ込んでくる奴は居ない。
だがこいつらは普通じゃなかった。
とある兵士を先頭に銃弾の雨の中に突っ込んできた。
銃弾は確かに兵士達の体に当たっている。
しかし、銃弾があたった反動で武器を構えるのジャマするの程度が関の山で何の反応も無い。
こいつら、傷みを感じない!?
でも、この状況からそう考えるのが妥当だろう。
敵は体に銃弾をうけながら銃を構え撃ってきた。
相手が軽機関銃を持ってる以上迂闊に飛び出せないか・・・。
仕方ない、アレを使うか。
「[魔装 死神開放]」
そして俺は死神の姿となった。

151終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/03(日) 21:41:03 ID:v4S0Z.t2
俺は、スモークグレネード(煙幕弾)を取り出しピンを抜いて敵に向かって投げつける。
グレネードからは煙が噴出し、辺りは煙に包まれた。
俺は、仮面のスイッチを入れサーマルモードに切り替える。
これで、人間が白く浮かび上がって見えるはず・・・・。
敵の5体の兵士が白く浮かび上がって見える。
「[影符 幻影の戦士]」
俺の目の前に3体の幻影の兵士が現れる。
その兵士に手早く敵のかく乱命令を出して次の行動に移る。
「[消符 姿無き者]」
このスペルの効果で俺は姿を消す事ができるステルス系のスペルだ。
ただ、大鎌を取り出すと無効化されるので注意が必要だ。
追加でスモークグレネードを投げ込んで煙幕の中へ突入する。

152終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/05(火) 21:34:55 ID:v4S0Z.t2
ガスマスクを着けている兵士はハンクだけだったはず、
なら、ガスマスクを着けていない兵士を始末すればおのずとハンクだけが残る。
俺は手近な兵士の後ろに回りこみ、大鎌を引き抜き首を切り落とす。
ボトッという頭が落ちた音の後にドサッという体が倒れた音がする。
周りの兵士たちはその音が聞こえのだろうか銃を乱射し始めた。
大鎌をすぐにしまって流れ弾に当たらないように次の兵士の後ろに回りこむ。
刹那、俺と敵を突風が襲った。
その突風で大鎌は取り出せなかったので腰からデザートイーグルを抜き後頭部に一撃。
すぐにデザートイーグルをしまったので大丈夫だとは思うが、見られてしまっただろうか?
「2体やられたか・・・・。どんな手を使ったかは知らないけど早く出てきて死んでいってくれよ、
こちらとしては時間が惜しいんでね。」
よし、向こうには見えてない。
「まぁ、奥の手はある。」
すると、三度空間がわれ変な長方形の機械が落ちてきた。
ガルータスはその機械をいじりだす。
その機械からパラボラアンテナみたいなものがたくさん出てきていて、頂上には青いランプが点灯している。
やるなら今か。
俺は、ガルータスに向かって走り出す。
「これまでだ、闇影 将!」
すると青のランプが赤に変わった。
その瞬間、体に異変が起こった。
体が重い。
すると、体から光が弾けて2枚のスペルカードが地面に落ちた。
嘘だろ・・・・スペルが解除されてるだと!?
「さぁ、これでチェックメイトだ。」
後ろを向くと敵が、銃を構えていた。
周りには隠れられるような場所は無い。
この状況はまさに、絶体絶命だ。

153終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/07(木) 23:13:37 ID:v4S0Z.t2
〜愛里〜
私は大急ぎで人里までバイクを飛ばし、人里の中を走り抜ける。
「ちょ、待って下さいよ。」
「そんな暇ないわ。あの敵相当強そうだったし、ハンクが居るのよ!勝ち目なんて・・・・。」
私達は尚も人里を全力疾走で駆け抜ける。
「見えた!」
私は門の裏に飛び込み狙撃銃を構える。
「ヤバイわね・・・。うどんげ、あの銃構えてる黒い兵士の洗脳解除できる?」
「銃構えてる黒い兵士ですか?・・・・やってみます。」
「待って、先に将を救出するわ。うどんげ、私が銃1発撃ったらこれをこのピンを抜いて投げて。」
そういってうどんげにスラッシュバン(閃光弾)を渡す。
「え?あ、はい分かりました。」
私は狙撃銃を構え一番右の敵兵の頭に照準を合わせ、トリガーを引く。
すかさず、うどんげがフラッシュバンを投げる。
右の敵兵は頭部を打ちぬかれてその場に倒れ、残りの敵兵はスラッシュバンで目がやられたらしく、
あたりに乱射している。
その隙に将はこっちに走って来て、門の裏に飛び込んだ。
「助かった。」
「何がどうなったの?」
「あの機械でスペルが強制解除されたんだ。」
将の指差したのは妙な機械だった。
「アレを破壊しない事にはスペルが使えない。」
「厄介ね・・・C4は無いの?」
「残念ながら持ち合わせていない。グレネードが4個あるだけだ。」
「うどんげ、スペル無しで洗脳解除ってできるの?」
「ええ、一応スペル無しでできますよ。でも高度な洗脳だとスペルで気絶させた方がやりやすかったりしますけどね。」
「ならお願いするわ。」
「愛里。とりあえず、あの機械の破壊が優先だ。」
「分かったわ。」

154終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/09(土) 23:52:47 ID:v4S0Z.t2
〜将〜
愛里に助けられ
門の裏に逃げ込んだ俺は愛里達と状況確認したあと、2人に指示をして突撃の用意をする。
3.2.1.でうどんげが門から飛び出す。
「見せてあげる私の狂気を!」
そして、すぐに門の裏に戻る。
「これで、相手は私達が見えないはずよ!」
それを合図に俺は門を飛び出し再度ガルータスに向かって走り出す。
それと同時に愛里が門に隠れながら敵兵に向かって狙撃する。
敵兵は何の抵抗も無く頭部を打ちぬかれ敵兵が1人倒れる。
それを合図にしたのかは分からないがハンクがこっちに向かって走ってきた。
その手にはナイフを持っていて真っ直ぐ俺に向かって来ている。
俺は右手のP90をしまって、ナイフを引き抜く。
俺とハンクが格闘できる範囲まで接近した時、右に跳びハンクを回避する。
だが、ハンクは俺を見向きもしないで走っていく。
その方向には愛里が居た。
音を頼りに走っているのか。
俺は、足止めのためにハンクの足に向けてP90を撃つ。
俺の狙い通りにハンクの足を銃弾が貫き、転倒する。
それを確認すると、ナイフを口にくわえ、スペルを使えないようにしている機械に向かってグレネードを投げる。
そのグレネードは機械の上部で爆発して、パラボラアンテナやランプを吹き飛ばすが機械自体は壊れていない。
「この機械になんてことをするんだ!」
ガルータスがそんな事を言っている間にも左手のP90で機械の1箇所を撃ちまくるが傷は付くものの致命的なダメージにはならない。
「無駄だよ。この機械はそんじょそこらの機械とは訳が違う。」
俺は尚もP90を1箇所を集中的に打ち続ける。
すると、機械の弾が当たって居る部分から徐々に煙が出始め、小さな爆発が起こった。
もしかすると・・・。
「[破砲 バスターレイル]」
スペルが発動し銃口からビームが放たれる。
そのビームはいつものバスターレイルよりは弱いものの紛れもないバスターレイルだった。
そのビームが機械のど真ん中を貫く。
機械で発光している様々なランプが消え、バスターレイルが貫いた穴からはバチバチと電気がショートしていた。
「まさか・・・機械が・・・キサマァァァァ!」
その咆哮は怒りと憎しみの篭ったものだった。

155終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/12(火) 22:29:33 ID:v4S0Z.t2
「いけぇ!ゾンビ共ぉ!」
そこは自分で突っ込んで来いよ!と心の中で突っ込みつつゾンビに構える。
地面からわらわらとゾンビが這い上がってくる。
残っている敵兵は最初何もせずその場に立ち尽くしていたが今は銃声のする方に無駄弾をばらまいている。
しかし、それはただのゾンビじゃなかった。
それは、背中にC4爆弾、頭にクレイモア地雷がセットされている爆弾ゾンビだった。
全くどうやって設置したんだか・・・。
とりあえず遠方の背を向けている爆弾ゾンビの頭を打ち抜く。
ずると、倒れながらクレイモア地雷が爆発し、次にC4が爆発した。
その爆発による爆風で周りの数体倒れるもクレイモア地雷、C4共に爆発はしなかった。
爆弾ゾンビの性能は分かった。
改めて爆弾ゾンビの進行先を見てみると・・・・人里の入り口、愛里とうどんげが隠れている所だった。
そして、ハンクは頭を抱え、うめき声を上げながら暴れていた。
「ふはははは、いくら姿を見えなくしたからといってこれならどうだ?」
「[地雷 トリックボム]」
とにかく、進入されてはマズイので入り口を塞ぐ形で半円形に地雷を設置する。
入り口は愛里達に任せ、俺は元凶のガルータスをしとめに走る。
俺はナイフを持ち直しガルータスの背後に回り一閃。
「まだ・・・わたし・・・には・・・。」ゾンビの元凶ガルータスは死んだ。
これで、終わったかと思った時、ゾンビ共が叫びだした。
俺は大急ぎで人里の入り口まで戻る。
「将、いったい何したの!?」
「敵の頭ガルータスを殺しただけだ。」
「じゃぁ・・・。」
「ああ、もうゾンビは増えないだろう。」
「やったわね!でも、アレは一体・・・。」
「大方リーダーを失って、暴走しているんだろう。」
「あの、将。」
「うどんげ、どうした?」
「黒い兵士の洗脳が・・・。」
その時、爆発音が辺りに響いた。
誰かが、ゾンビを殺したのだ。
爆発音がした方を向くと誰かが走っている。
だが、ゾンビがジャマでよく見えない。
そいつは敵兵の背後に回りこんで・・・真後ろまで首を捻った。
あの技・・・処刑を使うのは奴しか居ない・・・。
倒れた敵兵の後ろのに立っていたのは、紛れもないハンクだった。

156終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/14(木) 23:29:29 ID:v4S0Z.t2
「うどんげ、俺達を相手から見えるように戻すんだ、急げ!」
「え?でも・・・。」
「いいから!急げ!愛里、後方支援は任せたぞ!」
「分かったわ。」
「後方支援ね?まかせて!」
俺は門を飛び出し、敵を倒しながら突き進む。
そのまま、ハンクの横を通過する。
その時俺は何かを感じた。
それと同時にハンクも動き始めた。
俺とハンクは爆発に巻き込まれないように距離を取りながらゾンビの頭を打ち抜いていく。
俺とハンクの間を縫うように愛里の銃弾が通過し、奥のゾンビが爆発する。
そこは俺達の独壇場だった。
全てのゾンビを倒し終わり、俺とハンクは向かい合う。
そして、お互い銃を突きつける。
しばしの静寂が辺りを包む。
「変わらないな、将。」
「お前もな、ハンク。」
お互い銃を下ろし握手を交わす。
「とりあえず、人里に戻るぞ。」
「ああ、分かった。」
そして、俺とハンクは人里に戻っていく。

157終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/17(日) 21:21:47 ID:v4S0Z.t2
「久しぶりね、また会えるなんて夢にも思わなかったわ。」
「俺もだ。お前らとまた会えるとはな。」
俺はふと、うどんげを見ると何が起こったかわからないらしくポカーンとしている。
とりあえず、うどんげを呼ぶ。
「うどんげ、こっち来い。」
「・・・・ふぇ?・・・あ、はい。」
「ところで幻想郷とは一体・・・。」
「記憶があるのか?」
「ああ、洗脳されていた時の記憶はある。」
「そうか、とにかく永遠亭に行こう。話しはそれからだ。」
「わかった。」
その後俺達4人は戦場になった場所の後始末をしてから永遠亭へと向かった。
永遠亭に着くと俺の部屋でこの世界のこと、敵の事、俺達の事を全て話した。
「なるほど・・・・。そんなことが・・・。」
「ああ、とにかくだ。これでまた3人で戦えるな。」
「そうね、あんたがどうなるかは分からないけどね。」
「俺の体・・・。本当に同なんだろうな。」
「後で永琳にでも頼んで調べてもらった方がいいかもな。」
「ああ、そうするよ。」
その後、検査の為ハンクを永琳に任せ、その間俺と愛里はうどんげと縁側でお茶を飲んでいた。

158終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/20(水) 23:15:27 ID:v4S0Z.t2
「熱い茶が旨いぜ・・・。」
「そうね。そんな季節でもないのに不思議ね。」
「あ、おかわりどうぞ。」
「すまない、うどんげ。」
今はこうして3人でのほほんとしている。
「のほほんとしている所悪いんだけど、彼の検査が終わったわ。来てちょうだい。」
「分かった。」
「了解よ。」
俺たちは、永琳の部屋まで行き言われた椅子に座った。
隣にはハンクも居る。
「で、俺はどういう状態なんだ?」
一番最初に口を開いたのはハンク。
自分の体の事だ、仕方ないだろう。
「はっきり言うわ。今のあなたは泥人形よ。」
「泥人形!?一体どういう事なんだ?」
「まず、あなたの体のことよ。今、あなたの体は、泥で出来ているわ。
 それの証拠に、あなたの体には、内臓はおろか、血液すらないわ。」
「でも、採血の時には・・・。」
「確かにその時は血液だったわ。あの後、泥水に変化したわ。」
「なんて事だ・・・。」
「あと、いつ体が崩れるかは私にも分からないわ。あと数時間後に崩れ始めるか分からないし
 1ヶ月もその体が持つかもしれない、私は専門外だから何とも言えないわ。」
「そうか・・・。」
「ハンク、そう気を落とすな。」
「そうよ、あんたらしくないわよ。」
「・・・そうだな。まだ、すぐに崩れ始めると決まったわけではないんだ。
 それだけで十分な収穫だ。」
それから、愛里は帰り、ハンクはこの永遠亭で生活する事になった。
ハンクは体が泥人形なせいか、食事が不要らしい。
俺たちが食事をしている間は武器の掃除をしている。
それは、3年前に見られなくなった懐かしい光景だった。
ハンクはいつ体が崩れ始めるのかは分からない。
だが、それまでは・・・・俺たちの仲間だ。

159終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/21(木) 21:35:30 ID:v4S0Z.t2
とある朝、俺は永琳の部屋に来ていた。
「永琳、スピアが必要なんだが・・・。」
「分かったわ、ちょっと待っててちょうだい。」
そう言って永琳は机を離れ、部屋の置くの方に入っていく。
少しして、スピアの入った、鉄の箱を持ってきた。
「これね?」
「ああ、助かった。」
「それよりこれは一体何なのかしら?」
「これは・・・核だ。」
「核ですって!?」
「ああ、正式には大型バズーカ、「アトミック・バズーカ」で発射する戦術核弾頭だ。」
「あなたがあれほど危険だと言っていた核を、どうしてあなたが・・・・。」
「多分、敵も核弾頭ぐらいはとっくに用意しているだろう。だからだ。」
「だからだって・・・、まあいいわ。あなたに任せるわ。」
「すまない。」
「で、そのアトミック・バズーカっていうのはあるのかしら?」
「ああ、にとりに作成を頼んでおいたんだ。目をキラキラさせながら引き受けてくれたぞ。」
「あの河童らしいわね。」
「さっき、完成したと連絡が入ったから、これから色々と試験運用をしてくる。」
「試験運用って、まさかこれを撃つの?」
「まさか。撃ちはしないさ、せいぜい、これが入るかの確認と機動性の確認程度だ。」
「そう・・・。」
「じゃあ、行ってくる。」
「ええ・・・わかったわ。」
俺はズピアを抱えて永遠亭を出てにとりのラボに向かう。
「来たね。完成してるよ。」
そういうと、にとりは俺をとある格納庫のハッチの前につれて来た。
「開けるよ。」
にとりがハッチの横のボタンを押すとそのハッチが左右に開いてゆく。
そこには、ガンダム試作2号機「サイサリス」が鎮座していた。

160終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/23(土) 22:07:50 ID:v4S0Z.t2
だが、そのサイサリスは・・・・小さかった。
それもそのはず俺の体に合わせた強化アーマーを前提に作ってもらったからだ。
「あ、スピア受け取るよ。」
「ああ、これだ。」
俺は持って来ていた、スピアを渡す。
にとりはスピアを機体の横の金庫にスピアをしまい、機体の横に立つ。
「とにかく、装着してみて。説明は後からするからさ。」
「ああ、分かった。」
にとりは機体から離れ壁のボタンを押すと、天井からアームが下りてきて、機体前面の外され
腕部と頭部が切り離される。
「さぁ、入って。あ、腕の部分は自分で引き寄せてね。」
「分かった。」
俺は、脚部に足を入れ切り離された腕部を掴んで引き寄せ、腕を通すと連結部から音がして腕部が連結された。
「頭動かさないでね。」
そういってにとりはもう一度ボタンを押すと頭部が下りてきて頭に被さり前面装甲がはめられる。
ガチンという連結音と共に期待が完全連結されると、真っ暗だった頭部の中は正面のモニターが点等し、機体が起動し始める。
そしてモニタから外の映像が見えるようになると、バッシャーという排気音が聞こえてくる。
この機体・・・スピーカも搭載されているのか。
「どう?私の声聞こえる?」
「ああ、聞こえるぞ」
「よし、まずは順調だね。」
普通にしゃべっただけだが、外に声が届いている・・・。マイクも付いているのか。
「まず、頭部の中の機器の説明からするよ。」
そうして、長い内部機器の説明のあと移動訓練を経てようやく機動性の試験ができるようになった。
「よし、大体分かったぞ。」
「なら、本番の試験だね。」
「ああ、そうなるな。」
「とりあえず、最初に居た格納庫に戻って。カタパルトまで移動させるから。」
「分かった。」
俺は格納庫に戻ると先ほどにはなかった物があった。
「格納庫の中に機体ハンガーがあるから、その真下に移動して。」
俺は指示どうり、ハンガーの下まで移動すると、上にあったアームが下りてきて、肩が固定されてハンガーに吊り下げられる。
そのままハンガーは移動して、ラボの一角でとまり、その両サイドの床から壁がせり上がってくる。
正面の壁と床が開き長いカタパルトが姿を現した。

161終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/27(水) 22:28:09 ID:v4S0Z.t2
ハンガーのアームが下りて固定が解除される。
そのアームが上がりながらハンガーが少し後退する。
すると足元から足を固定する為の装置がせり上がって来たので、
その上に足を置くと自動で足が固定される。
<上のランプが青になったら発進してOKだよ。>
<了解。>
俺はブースターを展開して待機する。
音と共にランプが点灯する。
赤・・赤・・赤・・青だ。
<ナイト1、サイサリス出撃する!>
そういうと同時にブースターを最大出力で噴かす。
体にGがかかる。
その感覚はまるで戦闘機に乗っているかのようだ。
そして、俺は空へ上がった。

〜〜愛里〜〜
「ふぅ、終わりっと。」
「いつも、悪いな。これが、報酬だ。」
「しっかり受け取ったわ。」
「また頼むよ。」
そう言ってその男達は人里の中へ消えていった。
私は、さっきまで永遠亭へ治療に行く一行の護衛を請け負っていた。
その報酬が・・・・。
「今日はりんごか・・・後で慧音の所に行って食べようかしら。」
そういいながら、私も人里に入っていく。
やはり、いつもどうり人里は賑わっているわね。
ん?あの後ろ姿・・・・。
「慧音。」
「ん?ああ、愛里か。どうしたんだ?」
「依頼が終わったから報酬のこのりんごを一緒に食べようと思ってるのよ。」
「そうか、私も家庭訪問が終わって一息入れようと思っていた所なんだ。」
「ジャストタイミングってわけね。」
そういいながら私達は慧音の家に向かっていると、なにやら周りの様子がおかしい。
「おい、あれは何だ!?」
「悪魔だ!伝説の悪魔だ!」
など、空を見て叫んでいる。
「おい、愛里!あれを見ろ!」
慧音が指差したその先には・・・。
「なによ、あれ・・・。」
そこには光の尾を引く、白い物体が空を飛んでいた。

162終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/30(土) 21:16:34 ID:v4S0Z.t2
私はM21のスコープでその飛行物体を見るとそれはにとりが作っていた
GP-02サイサリスだった。
私はM21を下ろしてそのことを慧音に告げる。
「慧音、アレは悪魔なんかじゃないわ。」
「どういうことだ?」
「あれは、にとりが作っていた新型の発明よ。少なくとも敵ではないわ。」
「なんだ、そうだったのか。」
「伝説の悪魔・・・何処かの文献で読んだことがあるわ。」
「うお!?阿求、居たのか。」
「いきなり出てきたわね。」
このいきなり現れた少女は和服の少女稗田阿求(ひえだ の あきゅう)。
幻想郷縁起とかいう本を編集している。
「読んだってどういう事なの?」
「どこかの文献というか書物を読んでいる時に読んだ記憶があります。
 たしか・・・「その白き悪魔は心正しき者が生み出せばその土地を守る堅牢な盾となり
 心悪しき者が生み出せばその土地を焼き払う厄災になるであろう」と書いてあったはずです。」
「ふむ、ではあれは・・・。」
「アレはにとりが将専用に開発していた物だから心正しき者でしょ?」
「将のものか、なら安心だな。」
「そうね。さぁ、早くりんご食べましょう。」
「そうだな、阿求もどうだ?」
「じゃあ、お言葉に甘えて。」
こうして、3人でりんごを食べる為慧音の家に向かって歩き出す。
将、あなたがあの機体を動かすなら核も持っているはず。
なら、その力でこの幻想郷を守ってちょうだいね。
そう心で呟きながら、慧音の家に行くのだった。

163終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/11/06(土) 21:36:58 ID:zC1G659A
〜〜将〜〜
俺がGP-02を装備して幻想郷上空を飛行していると、通信が入ってきた。
相手は・・・にとりか。
<こちらにとり聞こえる?>
<ああ、聞こえるぞ。どうした?>
<そのまま、魔法の森まで行ってもらえないかな?知り合いからの連絡で白狼天狗が魔法の森に
 使いに行ったきり帰ってこないんだって。>
<天狗・・・文か。>
<よく分かったね。まぁ、頼むよ。>
<しかたない、引き受けよう。>
あとで新聞に変な事書かれたらたまったもんじゃないからな。
<ありがとう。頼んだよ。>
そこで通信は切られた。
魔法の森か・・・・。
しまった、特徴聞くの忘れた・・・。
まぁ、魔法の森に居る奴なんてそう居ないから多分分かるだろう。
そんな事を考えながら魔法の森に着いた。
とにかく魔法の森に入らないことにはなにも始らない。
俺は歩いて魔法の森に入っていく。
さすがに歩行速度は遅いらしい。
日が暮れそうなのでブースターを少し噴かしてホバー移動する。
捜索を始めて30分・・・・。
さすがにこんなに簡単には見つからないか・・・ん?
一瞬、金属がぶつかり合う音が聞こえたが・・・・・。
集音装置の感度を上げてみる。
すると・・・確かにガキィン、ガキィンと金属がぶつかり合う音が聞こえてくる。
もしやと思い俺はブースターの出力を全開にして急いで向かう。
音か近くなって来るにつれて金属音は大きくなっていく。
すると、目の前に巨大な大木が現れたので右に回避すると、
その裏側には大きな剣と盾を持った傷だらけの少女が片膝を付いていた。
その周りにはナイフや剣を持った無数の妖怪が少女を取り囲むように立っていた。
俺はブースターを止め、足でブレーキをかけて止まる。
「ん?おい、なんだあいつは!?」
どうやら俺に気づいたようだ。
「その少女を放してもらおうか?」
「ああ?お前こいつの仲間か?」
「そんな奴は・・・知りません。」
「んなことはどうでもいい、見られたからには生きては返さねぇぜ!」
1体の妖怪が剣を振りかぶって襲ってくる。
しかし、所詮は生身の妖怪、盾を振りかぶって殴りつけると、あっさりと吹き飛び巨大な大木に背中を
打ちつけ倒れてしまった。
「もう1度言う、その少女を放してもらおうか?」
「ひ、ひるむな!全員で行けばお前なんて簡単だぞ!」
その足はガクガクと震えている。
「足が震えているぞ。」
「うるせぇ!お前ら行くぞ!」
「やめろ・・・そいつは無関係だ・・・。」
少女の話もきかず妖怪は全員武器を構え俺に向かって走ってきた。

164終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/11/14(日) 23:01:52 ID:zC1G659A
武器を構えたところでこの装甲を壊す事は出来ないはずだ、ただ始末すればいいだけだ。
俺は腰からビームサーベルを引き抜くと、先ほどと同じ要領で正面の妖怪を弾き飛ばして
その隣の妖怪を武器ごと斬り伏せる。
さすがにミノフスキー粒子はなかったので荷電粒子を放出して発生した磁界フィールドが
なんちゃらかんちゃらしてビームの周囲の高熱の空間が目標を破壊するというものになった。
要するにターゲットを焼き切るのだ。
そういうことで、その妖怪は武器ごと真っ二つになった。
体の各所でガキィンと音がする。
「武器が・・・効かない・・・・!?」
「おい、1人やられたぞ!」
「お前らひるむなぁ!」
ガンガンと何度も叩いてもその装甲はびくともしない。
さすがはにとりだ、いい仕事をする。
俺は腕を上半身をひねって周りに居た妖怪を振り払い、妖怪達の正面を向くと、
頭部バルカン砲が炎を噴いて鉛球を撃ち出してゆく。
撃ち出された鉛球は妖怪達の体を蜂の巣に変えてゆく。
鉛球の発射が止まれば立っている妖怪は居ない。
だが・・・正面に居たリーダー格の妖怪だけまだ息があるようだ。
「ひぃ・・・命だけは・・・。」
俺はどんな奴が相手でも一切容赦しない。
ビームサーベルを逆手に持ち替え相手に言い放つ。
「さらばだ。」
そしてその妖怪の心臓を突き刺す。
「ひどい・・・。」
その呟き声後ろから聞こえた。
振り向くと先ほどの少女が立ってあたりを見回していた。
俺はビームサーベルをしまって、少女に近づいていく。
「怪我はないか?」
「ええ、怪我はありません。でも、なぜ私を?」
「通りかかったけだ。それより、白狼天狗を知らないか?魔法の森に使いに行ったらしいのだが・・・。」
「それ、私の事です。」
早速ご本人登場か・・・案外あっさり見つかったな。
「聞き込みの手間が省けた。にとり経由の文からの依頼でお前を探しに来た。」
「そうですか。わざわざありがとうございます。では、私はこのまま帰らせてもらいます。」
「俺が護衛しよう。」
「いえ、後は1人で帰れますので。」
「そうか。こちらから連絡を入れておこう。」
「分かりました。ではこれで。」
そう言って白狼天狗は走り去って行った。
<こちらナイト1、にとり応答願う。>
<はいはい、どうかしたの?>
<ターゲットを発見した。先ほど帰っていくのを確認した。>
<あ、分かったよ。じゃあ、そろそろ帰ってきて。>
<分かった。>
そうして俺はにとりのラボへ帰っていった。
その後、試験も終わり、にとりにあった事を報告して永遠亭に帰っていった。
そのころ白狼天狗はこっぴどく叱られた上、いろいろされたらしい。

165終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/11/20(土) 22:40:45 ID:zC1G659A
とある日の夜、夕食を終え俺は居間で愛里とハンクの定期検査が終わるのを待っていた。
しばらくすると永琳とハンクが戻ってきて検査の結果が聞かされた。
特に気になる点は無かったのでさらっと聞き流しておく。
「はぁい、ごきげんよう。」
「あら紫、珍しいわね。」
「今日は、そこの3人に話があってきたの。」
「俺達に?何だ?」
俺達に話しなんてめずらしいな。いつもは俺一人に無理やり頼みを押し付けて帰っていくのに・・・。
「そう焦らないで。まず、あなた達の所属していた軍の名前はなにかしら?」
「ガルドミラ軍よ。でもそれがどうしたの?」
「そのガルドミラ軍の第一陸戦大隊01中隊が今危険な状態よ。いうなれば、背水の陣ね。」
俺はその言葉に声を荒げる。
だが、先日まで所属していたような部隊だ、仕方ない。
「なんだと!」
「そこで質問よ。今から準備して助けに行くか、明日の朝に行くか、行かないか。三択よ。」
俺は愛里とハンクに目配せをする。
2人とも頷いてくれたので俺が代表して紫に言う。
「今すぐに決まっている。」
「善は急げ、用意をしてちょうだい。」
俺は紫に戦闘機で出撃する旨を伝えスキマで格納庫に飛ばしてもらう。
愛里はハンクと一緒ににとりのラボで武器の補充を起こってから向こうに行くらしい。
俺は急いでパイロットスーツに着替えきっちり整備されたX-02 Wyvern(ワイバーン)に乗り込む。
<こちらナイト1にとり聞こえるか?>
<聞こえるよ。カタパルトが完成したからそっちに誘導するよ。誘導灯にそっていどうして。>
<了解した。>
すると床のランプが点灯してゆき道案内するかのように線を描いていった。
線に沿って前進すると正面に緑で○がてんとうしている。
そのまま前進すると、○が×に変った。
どうやら停止を意味意味しているらしいので俺は機体を停止させる。
ガコンという音と共に機体が上昇していく。
そして目の前に広がった光景は夜の幻想郷と空にパックリと口を開いている巨大なスキマだった。
すると、誰かが誘導灯を振って前進の指示をしているので機体を前進させると停止の指示がされたので機体を停止させる。
<カタパルト接続完了、発進いいよ。>
<ナイト1発進する。>
そして俺は、空へ上がった。

166終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/11/28(日) 00:23:22 ID:zC1G659A
カタパルトから発進した俺は空で旋回してからスキマに入ることにした。
毎回使っている滑走路のから大型空母の甲板程度の大きさの蒸気式カタパルトが大地から競りあがっている。
今頃愛里とハンクは装備を整えて大気しているだろう。
あいつらを空から支援するためにも俺が頑張らないとな。
俺は無線を切っていることを確認して愛機に語りかける。
「久々の戦闘だ下の奴を守るためにも頑張ろうぜ。」
俺の愛機はまるで返事をするかのように一瞬速度が上がった。
そして、スキマに突入した。
そして目にした光景は・・・燃え盛る大地と赤く染まった夜空だった。
俺は友軍信号を出してから無線の周波数をあわせ友軍に連絡を入れる。
<こちらADF-01パイロットゴーストだ。ホークアイ応答願う。>
<こちらホークアイ、まさか・・・本当にゴーストなのか?>
久々に聞いた、この渋い声。指揮官のホークアイは未だに健在か。
<ああ、正真正銘本物だ。>
<奴らの言っていた事は本当だったか・・・。>
<ゆっくり話している余裕は無いんだろ?必要なものを全部送ってくれ。>
<分かった。ところで奴らの話しからしてヴァルキリーも居ると聞いたが?>
<データを受信した。今頃あいつは下で敵さんの頭に風穴開けてるところだろうよ。>
<そうか。レーダを見てもらったら分かるだろうが、敵の数が多い。作戦内容はいたってシンプルだ。
「敵を全滅しろ」だ、そうだ。>
<へいへい、了解したよ。>
<なお、今回はナイト隊全機とスカイハンター隊が任務にあたっている。ゴースト・・・頼んだぞ。>
<・・・了解!>
俺はレーダーを見ながら友軍が交戦している空域へ向かう。
途中、地上からSAM(地対空ミサイル)にロックされたが、この機体の操縦桿のサイドスティックを引き上昇し反転、
そのまま敵のSAMの発射機をロックしてAAM(空対空ミサイル)を撃ち友軍の元へ急いだ。
正面にゆっくりと友軍が戦っている空域が見えてきた。
無数の戦闘機が飛び交いかなりの混戦状態のようだ。
黒い戦闘機群とあれは・・・F-15とF-22の混在部隊だろうと思しき敵部隊が交戦中か。
俺は無線で友軍戦闘機部隊と通信をする。
<こちら、ゴースト。全友軍機、聞こえるか?>

167終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/12/04(土) 22:57:48 ID:tnUqxAwM
<重役出勤だぜ!>
<とうとうこちらまで増援に来ていただけましたか。>
<遅いやないか、はよう敵さんの追い返すの手伝ってくれや。>
<・・・・・来たか。>
旧ナイト隊の仲間達からあいつ等らしい返事が帰ってくる。
その返事を聞いているとナイト隊時代を思い出す。
こいつらとまたこちら側で戦う事になるとはな。
<あなたがゴーストですね?私はナイト1のアンバーです。よろしくお願いします。>
<あんたが今の隊長か。よろしく頼む。さて、そろそろ敵さんの始末を始めるか。>
俺はスロットルを押し込み加速しながら先頭空域の中に飛び込んでいく。
すると俺の真正面を飛んでいる敵機体が居たのでミサイルを発射する。
ミサイルに気づいた敵機体は右に旋回したので敵の進路を予測してもう一発ミサイルを発射する。
一発目のミサイルは避け切れたのもの二発目は避け切れなかったらしく、
ミサイルは至近距離で爆発、その破片が敵機体のエンジンをずたずたに引き裂いて行く。
その様子を尻目に、俺は次の敵をを探す。
<チッ、後ろに引っ付いている奴がしつこい!誰か支援頼む。>
俺は反転してガウスの機体を探す。
ガウスのXR-45はすぐに見つかった。
その後ろには1機のF/A-18が追いかけるように飛んでいる。
俺は、その斜め上から飛び込んで機関砲を放つ。
その弾は敵機のコックピットのキャノピーの中を真っ赤に染め、
操縦者を失ったF/A-18はそのまま真っ直ぐ飛んでいった。
<ホークアイから各機、西からA-10が接近中だ。そっちを優先的に攻撃してくれ。>
<こちらゴースト俺が向かおう。>
俺はレーダーを切り替えながら機体の向きを変え西へ向かう。
確かに西から接近してくる機体がレーダーに表示されている。
地上は市街地、どうやら中心で篭城している地上部隊を始末するつもりらしい。
レーダーを見ながら進んでいるとゆっくりと敵のA-10が見えてきた。
ひし形の4機編成か。
まず、一番右側を飛行するA-10に向けてミサイルを二発放ち、戦略レーザーの砲口を開く。
敵機は慌てて散開するも、一番右の機体は爆発したミサイル破片が左側のエンジンをもぎ取って行き
もう一発は機首をずたずたにしていた。
よく見るとパイロットは脱出したらしく、パラシュートが開いている。
次は、散開した奴らの掃除だ。
レーダーを見て一番近い機体を選びその方向に旋回する。

168終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/12/11(土) 22:36:24 ID:tnUqxAwM
俺は旋回しながら戦略レーザーの砲口から真っ赤なレーザーを放つ。
そのレーザーは全てを破壊するが如く、レーザーを横切ったA-10が爆散していく。
敵は対地性能では無類の強さを誇るが、対空性能はこちらのほうが遥かに上、相手が悪かったようだな。
そしてスロットルをMAXに叩き込んで一気に加速、ミサイルを使い素早く1機撃墜して、最後のA-10をしとめにかかる。
しかし、最後の1機はいつの間にか俺の後ろについていた。
いつのまに取り着かれたのだろうか、スロットルは今MAXではないがA-10でこの機体の後ろを取るなんて、
俺が不注意だったか敵の動きがいいのかのどっちかだ。
だが、このままではまずいので機首を上げながらスロットルを押し込み、加速しながら上昇。
そして、スロットルを一気に引きこみエアブレーキをかける。
機体は機体後部を上向きにスライドさせつつも機首から仰向けに倒れこみ、締めに向かって落ちていく。
その状態のままスロットルを再びMAXに叩き込んで、ヘッド・トゥ・ヘッドで決着をつけよう。
敵のA-10はこっちに向けて真っ直ぐ上昇してきている途中。
俺のADF-01と敵のA-10の距離が徐々に狭まってくる。
敵が射程内に入った。
機関砲を一気に掃射し、機体を傾ける。
先ほどまで俺がとんでいた所をA-10のガトリングの弾が通過する。
そのA-10はコックピットが赤く染まり、エンジンから火を噴きながら上昇していった。
片方のエンジンから火を噴きながらも飛行するタフさには恐ろしいものを覚える。
<ゴーストからホークアイ、敵A-10の排除を完了した。>
<こちらホークアイ、レーダーのからの消失を確認した、すぐに元の空域に戻ってくれ。>
<了解。>
元の空域に向けて進路をとり、レーダーを確認する。
俺が向かう前より敵の数は確実に減っている、向こうに戻ったら最後の仕上げにかかるか。

169終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/12/19(日) 21:23:12 ID:tnUqxAwM
ゆっくりと敵と味方が入り乱れる空域がみえてきた。
ジジジジという目障りなノイズがコックピット中に響き渡る。
どうやらロックされたらしい。
機体の機首を上げそのまま1回転して右に旋回する。
すると、正面を敵機が通過したので、旋回しながら相手を追いかけミサイルを放ち敵を振り切る続きに戻る。
先ほどロックミサイルを放った敵機が旋回して振り切ろうとするもミサイルはしつこく後をつけていく。
どうやらここは友軍が地上から電子支援をしてくれているらしく、ミサイルも電子支援のおかげで
相手をしつこく追いかけるようになっている。
程なくして、後方で爆発音。
レーダーから敵機をあらわす赤い点が一つ消えた。
それは先ほどの敵機が撃墜された証拠だ。
俺は1時的にスロットルをMAXに叩き込んで、一気に加速してそのまま左に旋回する。
すると、コックピット内に響くノイズが消えた。
敵が追尾するのを諦めたらしい。
レーダーを確認すると、俺の機体の後方にあった敵のマークが別方向に移動していく。
どうやらこいつが俺を追っかけていたらしい。
スロットルを引きエアブレーキをかけて急旋回、反撃に向かう。
それから1時間ぐらいたった。
空域の敵戦闘機を全て撃墜をし、空中で再編成を行っている。
地上も空からの攻撃がなくなった分有利になり快進撃の末、敵をほぼ一掃し終える事に成功していた。
<全機に告ぐ、地上の敵勢勢力をほぼ一掃する事が出来た。後は地上の部隊に任せていいだろう。>
その通信を確認した俺は再編成している空域を離脱し、帰還ルートに入る。
<ゴースト、どこに行くつもりだ?>
<撤収に決まってる。>
<撤収だと・・・・何だアレは!?>
空に巨大なスキマがバックリと口を開く。
<じゃぁな、戦えて楽しかったぜ。>
俺はスキマの中に突入し、幻想郷に戻ってくきた。

170終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/12/24(金) 22:19:53 ID:tnUqxAwM
〜〜クリスマス特別編 前編〜〜

このお話しは今の将たちにとってはまだ先のお話・・・。
12月24日外の世界ではクリスマスだ。
俺は外の世界に買出しに行ってから守矢神社の宴会に参加する予定だ。
早苗曰く宴会と言う名のクリスマスパーティーという事らしい。
早苗はプレゼントは必要ないと言っているが、俺の事を気遣って言ってくれているのだろう。
それに、今日の宴会の準備で自分のプレゼントなんてすっかり忘れているだろう。
守矢神社よく世話になっている事もあるから酒の1つでも持っていかないと申し訳ないので、
その酒を買うついでに早苗と・・・フランにもプレゼントを買っていってやろう。
紫の屋敷に向かう途中で愛里と合流して2人で外の世界に向かう。
外の世界に着くとプレゼントは愛里に任せ、俺は酒を買いにリカマンに向かう。
奮発して大吟醸酒を2本、吟醸酒とワイン、シャンパンを1本ずつ買って合流場所に向かっていた。
通りを歩いていると無数のカップルが横を通り過ぎてゆく・・・リア充爆ぜろ。
「「将よ。」」
「黒騎士、どうかしたか?」
黒騎士が声をかけてきたので、頭の中で返事を返す。
「「こちらのクリスマスを見ていると、私が知っているクリスマスと違う気がするのだが、こちらのクリスマスはどういうものだ?」」
どういうものだと聞かれてもなぁ・・・。
俺は悩みながら答えを返す。
「今のクリスマスは家族で過ごすというよりは、恋人同士で過ごすという事が多くなっているかな。」
「「ふむ、私が知っているのは後者だな。」」
「その土地の文化と時代の移り変わりによって変るもんさ。」
「「そういうものか・・・。」」
その後、愛里と合流して元の世界に戻る。
クリスマスなので紫に吟醸酒を渡してから、愛里に酒を渡す代わりに
フランのプレゼントを預かり、俺は紅魔館に向かった。
紅魔館の門の前に到着したのでちらりと美鈴を見る。
相変わらず門にもたれかかって爆睡してやがる。
門に手をかけ、中に入ろうとすると。
「何かご用でしょうか?」
「ああ、こいつをフランに。」
愛里から預かっていた(と言っても出資元は俺なんだが)を渡す。
「これは?」
「フランに俺と愛里からのクリスマスプレゼントだ。後、そこで爆睡してる門番にこいつを。」
俺は外の世界にいる時に合流場所に向かってる時に買ったミニ湯たんぽを渡しながら使い方を説明する。
「ご用件は以上でしょうか?」
「ああ、それだけだ。じゃぁな。」
用件が済めばすぐに紅魔館を後にして守矢神社に急いだ。

171終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/12/25(土) 22:58:31 ID:tnUqxAwM
〜〜クリスマス特別編 後編〜〜

「すまん、遅れた。」
まだ夕方にもかかわらず大勢の妖怪があつまっていた。
「遅かったじゃないか、酒はしっかり飲ませてもらってるよ。」
大きな杯を手に神奈子が声をかけてきた。
その横には無残にも空になった大吟醸酒の瓶が1本転がっており、もう1本は見当たらない。
「あ、将さんいらっしゃいませ。」
奥から早苗がとっくりを乗せたお盆を持ってこちらに来ていた。
よく見ると奥で愛里が天狗共の酒を飲んでいる。
「あ、お酒ありがとうございます。助かりました。」
「いや、ここには世話になってるからな。当然だ。」
腰を下ろすと早苗が杯を渡してくれたので、受け取ると酒を注いでくれた。
「すまねぇな。」
「いえいえ。」
そういって早苗は奥の方に消えていった。
「そういや神奈子様よぉ、アレは愛里から受け取ってくれたか?」
「ああ、早苗のプレゼントだろ?早苗が寝静まってから見つからないように置いておくよ。
 そんな事より今日は宴会、飲め飲め!」
「年中宴会だろうが。まぁ、飲むか!」
そうして日は沈んでゆく。
俺は外にでた。
外は寒く空を見上げれば一面雲に覆われていた。
クリスマスか・・・こうやって過ごすのは何年ぶりだろうか?
今までクリスマスなんて基地や空母の食堂でひっそりとやってたり
戦闘があって何もせず終わった年もあったな。
それも、今となっては懐かしい思い出だな。
「どうされたんですか?」
後ろから声がした。
振り返れは早苗が立っていた。
「外に出て行く姿が見えたので来ちゃいました。」
そういいながら俺の隣まで歩いてくると同じように空を見上げた。
「雲・・・ですね。」
「そうだな。」
「こんなところで何してたんですか?」
「なに、思い出にふけっていただけさ。」
「思い出・・・ですか。」
なおも空を見上げ続けていると白い粒が降って来ていた。
「わぁ・・・雪ですよ!」
「ホワイトクリスマスってか。」
「将さん。」
「ん?」
「私は将さんのこと怖いとは思いません。たとえ、人里に住む人間から悪魔と恐れられようとも
 何かを守るために戦い続ける姿、立派だと思います。だから・・・だから、忘れないでください。
 何かを拒絶する人も居れば、それを受け止める人も居るという事を。」
「そうか、・・・ありがとよ。」
そうして夜は深けていく。
今はこうして酒を飲み騒いでいる戦士達でもこれからまた戦い続ける事になるだろう。
だが、今日は・・・今日だけは・・・・戦士達にもささやかな休息が与えられたのだろう

〜〜クリスマス特別編 END〜〜

172終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/01/01(土) 21:17:44 ID:tnUqxAwM
〜〜新年特別編〜〜

うp主「新年明けましておめでとうございます。うp主の黒騎士です。」
将「新年明けましておめでとうございます。闇影 将だ。」
愛里「新年明けましておめでとうございます。南・F・愛里よ。」
うp主「この度は東方魔弾撃をお読みいただいて誠にありがとうございます。」
将「我々一同今年もしっかりと幻想郷を守りたいと思っております。」
愛里「うp主の場合はこの小説をしっかりと更新していきたいでしょうけど。」
うp主「おい、人のセリフをとるな!」
愛里「いいじゃないのよ、減るもんじゃないし。」
うp主「俺の発言数が減るわ!」
将「えー後ろで乱闘が起きそうなのはさておき、これからも東方魔弾撃をよろしくお願いいたします。
  まだまだ、文書の能力が未熟なうp主ではありますが、生暖かい目で見守ってやってください。」
うp主「こら!聞こえてるぞ!」
愛里「思い起こせば去年2月の半ば、「過去より未来を大切にするみんなの板」でうp主の手によって将と私が誕生いたしました。」
うp主「いつの間に!?オホン、そして荒らし騒動があり、こちらの「【音楽動画ダウンロード掲示板/-PC vs PSP-】」に移転したのが
    スレ立て日の3/2でございます。」
天子「ちょーっと待ちなさい!この特別編は比那名居 天子(ひなない てんし)が乗っ取らせてもらうわ!」
将「それから9ヶ月、こうして新年を迎える事が出来ました。これも読者の皆様が居られるからでございます。」
天子「ちょっ・・・無視!?」
うp主「読者の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。」
衣玖「新年明けましておめでとうございます。永江 衣玖(ながえ いく)です。」
うp主「これは衣玖さん、あけましておめでとうございます。」
衣玖「新年早々総領娘様がご迷惑おかけいたしました。」
愛里「別に気にしてないわよ。」
天子「これは放置プレイね!ハァハァ・・・。」
うp主「勝手にハァハァしてるどこぞの天人は放置しまして、これで特別編を締めさせていただきます。」
一同『それからも東方魔弾撃よろしくお願いいたします!』


黒騎士・黒獣『私(俺)たちは!?』

〜〜正月特別編 END〜〜

173終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/01/09(日) 21:45:50 ID:tnUqxAwM
〜〜愛里〜〜
私は装備を整えてハンクと共にスキマを通って私達の世界に戻ってきた。
そこは平穏な街の裏路地ではない。
そう、戦場と化した街の裏路地、本来私達が居るべき場所だ。
紫の情報によれば、もうここは敵の包囲網のど真ん中。
紫から渡された地図を見ても1kmは移動しなければならない。
「ハンク、頼りにしてるわよ。」
「任せろ。」
そうして、私達は裏路地から大通りへ飛び出した。
しかし、予想に反して人影は見当たらない。
「どういうことだ・・・?」
尚も味方の居る場所を目指して進んでいると足音が聞こえてきた。
私達は建物の影に身を隠して、足音の正体が姿を見せるのを待つ。
ざっ・・・ざっ・・・ざっ・・・。
歩いてきたのは1人の兵士。
多分哨戒兵だろうか。
「確認するわ。」
狙撃銃のスコープで相手をじっくりと見る。
よく見ると腕にワッペンを見つけることができた。
そのワッペンは・・・・ガルドミラのワッペンではなかった。
スコープから目を離しあたりを確認する。
あいつ一人のようね・・・。
「ハンク、あいつ拘束するわよ。」
「分かった。」
私は狙撃銃を構え相手の銃に向けて発砲する。
それと同時にハンクが走り出した。
そして、相手が気づき、銃構えようとした所で私の打った弾によって銃が弾かれ、
ハンクに押し倒され拘束された。
私は近寄っていき、相手の頭に狙撃銃を突きつける。
「さぁ、色々としゃべってもらうわよ。」

174終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/01/15(土) 21:37:50 ID:tnUqxAwM
相手が震えている。
拘束されてビビッて居るのかしら?
私は銃を突きつけたまま質問をする。
「所属軍を答えなさい。」
「よ・・傭兵部隊ローンゲイルだ。」
声が震えている。
完全にビビッテているようね。
でも傭兵部隊が何でこんな所に・・・。
「どこに雇われたの?」
「ガ・・・ガルドミラ軍の要請でガルドミラの援護に来た。」
援護?そんな話しは聞いてないわね。
ハンクはどう思っているのかしら?
「ハンク、どう思う?」
「こいつは完全に震え上がっている。まともな嘘もつけまい。
 信用して大丈夫だろう。」
ハンクがそういうなら大丈夫でしょう。
銃を下ろすと、ハンクも拘束を開放した。
相手は何が起こったか分からないらしく目をパチクリさせている。
「ごめんなさいね、私達もガルドミラの援軍なのよ。」
「だが、お前達ローンゲイルが加勢しているという情報は聞かされていなかったんだ。」
相手が立ち上がりパンパンと服を叩いている。
「そういう事だったのか、俺はローンゲイルのアルバートだ。」
「私は南・F・愛里よ。大概はヴァルキリーで通っているわ。」
「俺はハンクだ。」
簡単な自己紹介が終わった所で本題に入りましょうか。
早く基地に行かないと、状況がまるで分からないわ。
「ガルドミラの基地があるのはどこかしら?」
アルバートは地図をだて私達に見えるようにして大きい青い輪の中央を指差した。
「この青線が今の最前線、この輪の中心が基地だ。そして現在地がこのあたりだ。」
指されたのはちょうど輪の中心と内側の間ぐらいの所。
「ありがとう助かったわ。私達はこれから基地に向かうわ。」
「分かった。多分敵兵は居ないと思うが気をつけてくれ。」
「あんたも、死なないように気をつけなさいね。」
そういって私達は走り出した。
基地を目指して全速力で。

175終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/01/24(月) 22:39:54 ID:9FLp3hEo
〜前線基地にて〜
ガルドミラ軍アルティア基地。
そのその外壁は頑丈な造りになっているも今はひび割れや弾痕がのこる。
その会話は中央司令室で行われていた。
「大佐!ローンゲイルの援護によりAブロックの奪還に成功しました!」
友軍からの無線を通信士が声を上げる。
「よし、そのままBブロックも奪還せよ。」
その部屋の中央に立つ一人にの男が命令を下す。
「了解!」
通信士が兵士に向かって通信を飛ばす。
「くそっこんな時にあいつ等が居てくれれば・・・。」
その時。
「お呼びかしら?」
開け放たれた扉の向こうに、金髪の女性とガスマスクをした兵士が立っていた。

〜愛里〜
私はタイミングを見計らって扉を開けた。
「お呼びかしら?」
中に居た兵士達は皆最初はキョトンとしていたが、
その表情は一変、驚きに変った。
「ヴァルキリー!?お前、生きてたのか!?」
「人を勝手に殺すんじゃないわよ、全く・・・。」
勝手に死亡扱いにされてるなんて・・・たまったものじゃないわ。
「で、後ろのお前は・・・?」
「ほう、この声・・・忘れたとは言わせんぞ、大佐殿。」
中央に立っている男・・・大佐の顔が驚きと驚愕の混じったような顔になっていく。
「嘘・・・だろ?貴様は死んだはず!」
「ならここに居る俺は何か?死体か、幽霊とでも言いたいのか?」
あんた実際死んでるでしょうがと突っ込みたいわね。
「くっ・・・。」
「早速だけど、前線に出るわ。無線とか支給してもらえないかしら?」
「分かった。」
物分りのいい大佐で助かるわ。
どこぞの石頭指令と比べれば大分マシね。
でも、これで前線に出撃できるわ。
一刻も早く前線の奴らを援護に行かないと・・・。

176終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/01/30(日) 23:13:28 ID:9FLp3hEo
〜将〜
そこは迷いの竹林の奥深く。
俺と愛里は今、1基の墓の前に立っている。
結論から言おう。
戦いには勝ったが、俺達は大切な仲間を失ってしまった。
そう、ハンクは死んだのだ。
あれは、2人と合流して永遠亭戻ってきた時のことだった。
〜回想〜
「おう、2人とも下はどうだった?」
「みんな、元気だったわよ。」
俺が永遠亭の玄関に手をかけると戸が勝手に動いて。
「あ、お帰りなさい!」
扉の先でうどんげが元気良く出迎ええてくれた。
俺達はそのまま家に上がってくつろぐ・・・はずだった。
俺が靴を脱ごうとした時、ドサッという音がした。
振り返ってみればハンクが膝を付いており、ガスマスクごしで表情は分からないが、
胸の辺りを鷲掴みしていて、苦しそうだ。
「うどんげ!永琳呼んで来い!」
「は、はい!」
ドタドダとうどんげが駆けて行く中俺はハンクの元に寄り添う。
「大丈夫か!?」
「将、なんかやばそうよ?」
ガスマスク越しで聞き取り辛いが少しづつではあるが呼吸が荒くなっている。
愛里の言う通り、相当やばそうだ。
「同状況なの?」
横から永琳の声、来てくれたか。
「さっき、入ってきたら急に・・・・・もしかしたら、アレが?」
「どういうことなの?」
「向こうで、1回なんだけど私達と大怪我した仲間が敵に囲まれたのよ。
 その時・・・大量の銃弾うけながら敵を殲滅してくれたのよ。」
「なんにせよ、2人で処置室に運んでちょうだい。出来る限りやってみるわ。」
俺と愛里でハンクを処置室に運び込んで1時間が経とうとしていた。
処置室が開き、俺達は中に通された。
そこには処置室の治療台の上で横たわるハンクの姿。
俺は永琳の方を見ると永琳は横に首を振った。
クソッ・・・永琳であっても無理だったか・・・。
「将・・・愛里・・・。」
寝かされているハンクの声。
もう限界なのか、その声はかすれて聞き取り辛い。
「ハンク、しゃべらないで!これ以上しゃべったら。」
それを遮るようにハンクが話しはじめた。
「いや・・・もう無理だ・・・。」
「そんなこと言わないで!もう少し頑張れば・・・。」
「自分の・・・体は・自分・・が良く分かって・・・居る。」
俺は愛里の肩に手を置き、首を横に振る。
「でも・・・!」
「いいんだ・・・。将・・愛里・・・お前達と戦え・・て・・・本当に・・・嬉し・・かった。
 俺は・・ここ・・・までだ。後・は・・お前・・・達・次第・・だ。」
「・・・!」
愛里は涙を流しながらハンクの横で立ち尽くしている。
「さら・・ば・・だ。」
そう告げるとハンクの体はゆっくりと茶色く変色して、砕け散った。
〜回想終了〜
そして今、ひっそりと葬儀をしているのだ。
そう、身を呈して仲間を守った1人の兵士の葬儀を。
永遠亭の面々と俺達とにとりが1人づつ墓石に手を合わせる。
全員が手を合わせおわると、1列に並んだ。
そして・・・。
「その身を呈して仲間を救った英雄に敬礼!」
そこに居る全員で墓に向かって敬礼をした。
その身は人間のものでは無かろうと、そこには1人の兵士・・いや、英雄が眠っているのだ。
だが、その英雄は生き続けていた。
そう、俺たちの心の中で・・・すっと・・・。

177終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/02/06(日) 22:14:25 ID:9FLp3hEo
あの戦闘から3週間。
イリスからの攻撃は無く平凡な日々をすごしていた。
その出来事は唐突に起こった。
それは、俺が人里に来ていたときの事だった。
「将じゃないか。」
後ろから声がかかったので振り向くと慧音が歩いてきていた。
「なんだ、慧音か。どうした?」
「なんだとは失礼だな。これから暇か?」
「ああ、やる事は済んしな。」
「なら良かった。ちょっと教師をやってみないか?」
「教師!?」
俺は思わず耳を疑った。
いままで人に物を教えた事と言えば、後輩兵士にコツを教えたぐらいで
教師なんてやった事がない。
「ああ、前に愛里にも頼んだんだが、将の方が向いてると言って断られてしまってな。」
あのヤロウ・・・面倒を押し付けやがったな。
「どうだろうか?外の世界の事を教えてやって欲しいんだが。」
こうも頼まれてはかなり断り辛い・・・。
仕方ないので引き受けよう。
「分かった・・・引き受けよう。」
「そうか!なら善は急げだ今から行くぞ!」
「今からかよ!」
まぁ、この後も用事は無いので特に問題はないが、
開発中のサイサリス用B兵装を見ておきたかったな。
そんなこんなで慧音に強制連行されて現在教室の前に居る。
「で、どんな内容を教えればいいんだ?」
「外の世界の事だ。」
「また、ざっくりとした内容だんな。」
頭の中で何を話そうか考える。
そういや、カロシーメイトをもっていたな。
俺の昼飯だが・・・まぁいいか。
「将は呼ぶまで待っていてくれ。」
そう言って慧音は教室の中に入っていってしまった。
「みんな、おはよう!」
「おはようございまーす。」
慧音の挨拶の後に元気な子供達の声。
まあ、なんとかなるか。
「今日は特別な人をお呼びしたので特別授業だ。入ってきてくれ。」
俺は引き戸を開けて入っていく。
すると教室内は一気に騒がしくなったので慧音が静める。
「先ほど初回に与った闇影 将だ。今日は慧音に代わって俺がみんなの先生だ。よろしく頼むぜ。」
「今日は将先生に外の・・・そこ、はしゃぎたいのは分かるが今はじっとしていろ。
 えー外の世界の事を話してもらえる事になった。静かに聞くように!」
そうして俺の半日先生は始った。

178終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/02/12(土) 22:17:09 ID:9FLp3hEo
半日先生か・・・全く俺は向いてないんだがなぁ・・・。
そう心の中でぼやきながら、授業を始めたのだが、
子供達は目をキラキラさせながら聞き入り、時には質問攻めにしてくれたが、
これだけ熱心なら話しがいがあると言うもの。
俺も、自然と話しに熱が入ってしまう。
そのまま、何事も無く授業が終わるかと思った。
ドゴォォォォォン!
外から爆音・・・と言うよりは何かがぶつかった音と共に揺れが寺小屋を襲う。
「何だ!?」
「俺が見てくる。慧音はここで子供達を!」
「頼んだぞ!」
返事を聞けば、俺は全速力で走り出す。
音の聞こえてきた方向からして人里の外、外周あたりか。
人里の中を全速力で駆け抜け、音のした場所へ向かう。
そこあったのは・・・・・・GP-02だった。
しかし、その肩、アトミックバズーカの本体が連結されている場所には
3連装の細長いコンテナが、連結されていた。
「どういうことだ・・・?」
「いてて・・・。」
声と共に、GP-02の頭部が外れる。
装着しているのは・・・・・にとりだ。
「こんなところで何やってるんだ?」
「あ、将。」
立ち上がって、俺を見つけたにとりは一瞬ドキッとした顔をしたように見えた。
「いや〜、ちょっと試験飛行をね。」
「試験飛行をしてて墜落か?」
「いや〜ちょっと風にあおられて・・・。」
「ほう、今日は風は吹いてないぞ?」
「うっ!・・・・はぁ、正直に話すよ。B兵装が完成したから試験飛行してたら
 バランス崩して墜落したんだよ。」
「B兵装!?完成したのか?」
うん、この背中のミサイルポッドがそうだよ。
「MLRS・・・・。」
「そう、多連装ロケットシステム。総弾数は6発。最大ロック数6。原作どおりだよ。」
にとりが誇らしげな顔をしながら、前面装甲を外してGP-02から出てくる。
すると・・・。
ドゴォォォォン!
丁度反対側から爆音。
だがさっきとは違う純粋な爆発音。
「またかよ・・・。」
「これ、使って!暴走はしないはずだから!」
「なら使わせてもらうぞ!」
俺はGP-02に乗り込み、腕通し前面装甲を付け、頭部をはめる。
機体のシステムを立上げ、システムチェック・・・・オールグリーン。
GP-02起動。
「出るぞ!」
「OK、気をつけてね。」
そして、空に飛び上がった。
目指すはここの反対側、爆発音のした所だ。

179終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/02/19(土) 23:04:14 ID:9FLp3hEo
上空から見る限り人里の中は相当混乱しているようだ。
こちらを見て、叫ぶ者。
慌てて駆け回っている者。
必死に子供をなだめる者。
まさに十人十色だ。
そろそろ、爆発現場が見えてくる頃か。
現場は煙が上がってるので場所は分かるが、現場の状態が見えない。
とりあえず、現場の少し前に降りて周囲を確認する。
煙の上がる周囲には特に何も無い。
問題は・・・。
立ち昇る黒煙、その地面はまるでクレータのように、えぐれている。
こいつの時とは違うえぐれ方・・・何かあるには違いない。
俺はビームサーベルを抜き、ゆっくりと近寄ってみる。
すると、突如黒煙の中から手が出てきた。
俺はとっさに体を捻り何とか回避したが、この太い腕に捕まっていたら
どうなっただろうか。
「ふん、それなりの戦闘能力はぁ、あるってぇことかぁ。」
煙の中から現れたのはゆうに2mを越えようかという、大きな人間。
「・・・あ、白い悪魔みっけぇ!」
こいつ俺を探していたのか・・・?それもとこのサイサリスを?
「そぉの力ぁ、俺によぉこしやがれぇぃ!」
そいつは生身のまま俺に向かって襲っいかかってきた。
走って突っ込んできているだけだが、かなり早い。
とにかく、捕まれば危険という事は間違いない。
俺はブースターを最大出力にして、空に上がる。
そのまま、体制を立て直してバルカン砲で牽制する・・・はずだった。
「あぁまいわぁ!」
そいつはジャンプした。
そう、ただジャンプしただけだ。
しかし、そいつは俺に前にいて。
「ぐふぁ!」
俺を地面に叩き落したのだ。
「伝説の白い悪魔と聞いて来て見ればぁ、とぉんだ雑魚のようだなぁ。」
あの、ジャンプ力・・・・超人かよ。
とりあえず、立ち上がり体制を立て直す。
幸い、ビームサーベルは持ったままだ、まだやり方はある。
敵さんもよく、こんな奴ばかり集められたもんだ。
そんな事を考えながらまた襲い掛かってくる敵をビームサーベルで迎え撃つ。

180終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/02/28(月) 00:01:35 ID:9FLp3hEo
相手の戦い方はシンプルで肉弾戦のみ。
しかし、その1発1発は人間のパワーを遥かに越えておりスピードこそ対応できる速さなものの、
その構え、技の出し方からプロボクサーを彷彿させる。
俺は、その攻撃をビームサーベルでなんとか逸らしているのが精一杯で、
反撃する余裕など無かった。
「ぶるぁぁぁぁぁぁ!防戦いっぽうじゃぁ、私には勝てんぞぉぉぉぉ!」
「ちぃ!」
何か忘れている気がする・・・・・。
俺は何を忘れているんだ・・・?
そうだ、頭部バルカン砲・・・アレなら目くらましぐらいには・・・!
相手のパンチをビームサーベルで弾いてバルカン砲を放つ。
しかし相手には当たらなかった。
首を曲げて避けたのだ。
こいつ超人通り越して化け物じゃねぇか・・・。
しかし、俺はその顔面に無理やり左フックを叩き込む。
よし、今度は当たった!
「ぐふぁぁぁ!いぃ〜たいじゃないの!」
相手がひるんだ隙にブースターを噴かせ空に上がる。
そして、ミサイルポッドを開け一気に発射する。
もちろん人里に被害の無いように爆風のことを計算しながらだが。
「うぁっちぃ!」
爆風で見えないが、敵はこれで多少なりともダメージを・・・。
やがて爆風が消えゆっくりと地上の様子が分かってきた。
「嘘だろ・・・。」
敵は、火傷はおろか、傷一つ無かったのだ。
「こざかしぃマネをしてるんじゃねぇぇぇ!」
敵はまた、ジャンプして墜落させようとするものの、後退して回避する。
「同じ手は2度も通用しねぇよ。」
こっちはミサイルの切れたサイサリス、相手はほとんど傷なしの無敵超人。
かなり不利な状況だが勝つしかないんだよなぁ・・・。

181終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/03/13(日) 23:11:18 ID:9FLp3hEo
変更
将:黒騎士、黒獣のの会話時の「」を消しました。


俺は敵に捕まらないように飛行しながら対抗策を考える。
何か・・・何かないのか?
そういえば・・・あれならいけるか・・・?
「「いけるかもしれんな。」」
黒騎士か。そういやここ最近ずっと静かだがどうしたんだ?
「「それは後回しだ。今はこいつに集中しろ。」」
へいへい、わかってますよ!
「ぶるあぁぁぁぁぁぁ!」
またジャンプしてきたか・・・。
今度は空中宙返りから踵落としを叩き込んでやった。
「ぐぶぁぁぁぁ・・・。」
予想以上に綺麗に叩き込めたらしく、敵は仰向けで地面に墜落していった。
今がチャンスか。
「「そのようだな。」」
ブースターを最大出力で地面に向かって飛び、体性を戻して着地。
ブースターの影響で地面をすべりながら、装甲をパージ。
そして。
「合身黒騎士。」
そう、黒騎士のあのスペルなら倒せるかもしれない。
敵に向かって走り出す。
[暗黒一閃]
持っている剣の刃が黒紫のオーラに包まれる。
「そぉんな剣1本でこの俺を倒そうなんぞぉ、無理な話だぁぁぁ!」
「ぬぉぉぉぉ!」
その剣で敵の腹を真横に斬り裂いた。
相手の体には傷はだろうが確証は無い。
なぜなら・・・・斬った跡が黒紫のオーラに包まれていて見えないからだ。
あのオーラは剣の・・・。
「はぁぁぁっはっはっは!だから言ったのだ。そんな剣でこの俺を・・・・ぐぉぉぉぉぉ!」
敵が腹を押さえて苦しみ出した!?
「痛いぃぃぃぃ苦しいぃぃぃぃ!」
ひどく苦しんでいるようだが・・・・ん?オーラがゆっくりと敵の体を包んでいくぞ?
そのオーラはやがて敵の体を完全に被い隠し。
「ぐぉぉぉぉ!なんだこれは・・・やめろ、やめろぉぉぉぉ!」
敵の体ごと地面に吸い込まれるように消えていった。
敵が居たところはまるで最初から何も無かったようだ。
「これが・・・暗黒一閃の力。」
暗黒一閃・・・苦しみと共に全てを飲み込む闇の剣・・・今まで使わなかったがこれほどの威力とは・・・。
俺の作ったスペルだが、えげつねぇスペルだな。
合身を解き、GP-02のパーツを集めて装着ていく。
「将・・・。」
頭部を装着しようとした時に声をかけられた。
被ろうとしている頭部をおろして声のするほうを見ると。
「慧音か。」

182終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/03/20(日) 00:19:12 ID:9FLp3hEo
慧音が門の影から心配そうにこちらを見ていた。
「お前があの時の騎士だったのか。」
そうか、さっきの合身解除見られてたか。
「ああ、そうすると・・・さっきの一撃も?」
「ええ。」
「そうか・・・どうだ、俺に対する見かたが代わっただろう?・・・そう、俺は冷酷な兵士だ。」
「おい、冷酷とまでは・・・。」
「いや、慧音も俺の本性を知ればそう思うはずだ。」
「本性・・・?」
そう、俺の本性。
冷酷な兵士と・・・死神の称号を持つ兵士と呼ばれる由縁。
慧音には話しておかないといけないな。
もしかしたら・・・さっきの一撃であいつが動いたかもしれない。
「ああ、俺の持つ称号の死神・・・容赦なく全てを排除する者のみ与えられる称号。
 そう、真の殺し屋にのみ与えられる称号。」
「真の殺し屋・・?」
「ああ、邪魔する者は排除して任務を遂行する者。たとえそれが味方でも・・・無力な一般人であってもだ。」
「嘘・・・そんな・・・嘘だろ?」
「いや、嘘じゃない。俺はそうやって戦ってきた。」
そう、今までの戦い方・・・冷酷な兵士、死神、ナイト隊を外れてから付いた称号。
それが俺、本当の闇影 将。
「やっぱり・・・あなただったのね。」
空からの声・・・読みが当たったか。
「博麗 霊夢・・・。」
「闇影 将・・・あなたは幻想郷にとって危険すぎる。
 だから、私がここで排除するわ。」
ここまで予想が当たると怖いものがあるが・・・そんな事も言ってられないか。
頭部を被り、システムを再起動する。
「待ってくれ霊夢!将は・・・」
「慧音は黙ってて!彼は危険すぎる・・・あんたにも分かるでしょ!?
 彼にに集中莫大な霊力・・・幻想郷にとっては危険因子なのよ!
 もう紫が何言おう知ったこっちゃないわ!」
俺は空に上がりながらにとりの方に向かって飛ぶ。
「あ、待ちなさい!」
「おい!2人とも!」
慧音がなにか言った気がするが気にしない。
とりあえず、この機体をにとりに預けないと。
黒獣、いけるか?
「「おう、いつでもいいぜ!」」
黒獣からの頼もしい返事。
霊夢との位置を考えながらにとり人里を挟んで反対側に下りる。
「あ、お帰り!どうだった?」
何も知らないにとりが人里の影から走って近寄ってくる。
俺はすぐに機体を外して霊夢の来る方に向き直る。
空にはもう霊夢が仁王立ちしていた。
・・・白か。
「もう観念したの?」
「あれ?霊夢?」
「さあ、どうだろうな。・・・合身黒獣」
どうする?霊夢を殺すか?いや、こいつは手こずりそうだ・・・夜襲にするか。
「え?え?」
困惑するにとりは放置。
俺は霊夢をじっと霊夢を睨みつける。
緊迫した空気、困惑するにとりの声を除けばあたりはしーんと静まり返っている。
そんな空気の中先に動いたのは・・・俺だ。

183終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/03/27(日) 23:07:06 ID:9FLp3hEo
俺は地面を蹴って一気に接近する。
「早い!?」
そのまま霊夢の横を通過して回し蹴りで霊夢を地面に叩き落す・・・はずだった。
やはり、博麗の巫女そう簡単にはいかないか。
俺の回し蹴りは両腕でしっかりと防がれていたのだ。
一旦霊夢の腕を足場に距離をとって滞空する。
「それで終わりなのかしら?」
まさか?この俺が何も考えてないと?
「[咆哮 バインドボイス]」
大きく息を吸い込み吼える。
「グォォォォォォォォォォォォン!」
悪いが人里にはがまんしてもらおう。
その代わり、霊夢が耳を塞ぐ時にできた一瞬の隙を俺は見逃さなかった。
「[破撃 バスターブレス]」
「しまっ・・・。」
空中で放った為俺も後ろに吹っ飛ばされてしまったが、どうやら霊夢にも直撃したらしい。
ここは1時撤退しよう。
装備も整えたいがこの分だと永遠亭には先回りさせろうだ。
・・・・しかたない、魔法の森で撒くとするか。
そうと決まれば全速力で魔法の森にむかう。
できるだけ低空を出来るだけ早く駆け抜ける。
時間がかかると思っていたら案外早く森が見えてきた。
森に入ると速度を落して隠れられそうな場所を探す。
どこかに隠れられそうな場所はないか?
すると、目の前に巨大な大木が見えてきた。
その根元には大人が1人余裕で入るぐらいの穴が開いていた。
近くに降りて中を覗き込んでみると暗くなっていて見えにくくなっている。
ここでいいか。
合身を解いて、穴の中に入る。
黒獣との合身の影響で体が痺れて動かしづらいがマントで体を覆って人目に付かないようにする。
痺れがひどくなっていく。
起きていても何も出来ないし、一旦寝るか。
丁度眠気も襲ってきたところだ、寝よう。
そうして俺は目を閉じた。

184終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/04/03(日) 22:07:36 ID:9FLp3hEo
ん・・・ずいぶん寝てしまった。
マントから頭をだして、穴の外を見るとあたりは真っ暗。
夜になったか。
体を起こそうとしたがやめる。
さっきからガサガサと足音が聞こえるからだ。
とりあえずナイフを抜いていつでも対応できるようにしておこう。
「ん〜どこに隠れたのかしら。この辺ってことは分かってるんだけど・・・。」
あの声・・・クソッもうここまで・・・・流石博霊の巫女というだけのことはある。
どうする?気づかれてない今なら確実に仕留めることが出来るぞ。
だが、相手が目視できない以上迂闊には動けない。
もう少し待ってみよう、こっちに来た時がチャンスだ。
どんどん足音が近寄ってくる。
もう少し・・・もう少し・・・見えた!
霊夢の赤いスカートが見えた瞬間俺は穴から飛び出した。
ナイフは左手で持ち右手で相手の頭を掴んで首にザクリだ。
「しまっ・・・きゃぁ!」
霊夢が言葉を言い切る前に頭を掴んで押し倒しナイフを逆手に構える。
そして・・・。
「そこまで!」
あと、数センチで首にというタイミングで制止がかかる。
「紫・・・なぜ止める。」
「そりゃぁねぇ。博霊の巫女は幻想郷の重要なポジションですもの。
 そう簡単に殺せてあげられないのよね。」
空中のスキマに腰掛けてのんきに話して居るが霊夢の顔はむっとした顔になる。
「紫、あんたが連れてきたんでしょ!どうにかしなさいよ!
 博霊大結界に影響が出てないだけまだマシだけど、危険すぎるわよ!」
「そう言われても、イリスとか言う敵を倒せるのは彼だけだと思うわよ。」
「バカじゃないの?妖怪退治と異変の解決は私達の専売特許よ!」
「そうかもしれないわね。でも今回はそんなスケールの問題じゃないのよ。
 今回は引いてちょうだい。将もよ。」
「断る。」
「そういうと思ったわ。来てちょうだい。」
そういうと紫がスキマから降りて位置を変えてスキマを作り直す。
そこから出てきたのは愛里だった。

185終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/04/10(日) 22:35:35 ID:9FLp3hEo
紫はやっぱりといった顔でこっちを見ている。
「ちょうどさっきまで、彼女と話しをしてたのよ。」
愛里はこっちを見るや否や、やれやれといった風にため息を付いた後、
腰に手を当てこう言った。
「いったいどういう状況なのよ・・・。とりあえず、将は一旦下がりなさい。」
愛里が言うなら下がろう。
まあ、いつでも仕留めに行けるようにナイフは出したままだが。
「いたたた・・・、助かったわ、紫。」
霊夢が頭を押さえながら起き上がってくる。
どうやら、相当お怒りのご様子で、
こっちに1歩でも近寄ったら攻撃するぞと言わんばかりの雰囲気だ。
まあ、当然と言えば当然だが。
「さて、霊夢。何で将を襲ったのかしら?」
紫が霊夢に問い詰める。
俺としては排除するだけなので、意味を成さないだろう。
「あいつは危険よ!あの霊力、あのスペル・・・。早くこいつをどうにかしないと!」
「博霊大結界は問題ないし、彼は幻想郷を守ってくれてるわ。」
「紫あんた・・!」
「それに、彼は今の幻想郷に必要なの。」
「・・・分かったわ、その代わり私も好きに動かせてもらうわ。」
そう言い残して、霊夢が去っていく。
「霊夢にも困ったものね。」
紫がため息をついてスキマをつくり、手招きをする。
入れという事か。
俺達はスキマに入っていくと、そこは紫の屋敷の目の前だった。
「入ってちょうだい。話しがあるわ。」
話し・・・なんだろう。
イリス関連の話か?
屋敷に上がり、客間に通される。
「話しとって言うのは他でもないわ。イリスの事よ。これを見てちょうだい。」
差し出されたのは1束の書類だった。

186終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/04/18(月) 00:03:37 ID:9FLp3hEo
その書類を受け取り読んでみる。
そこには敵の所在に関わる事とこれからの敵の動向が書かれていた。
「おい、これ・・・・。」
「貸しなさいよ。」
愛里に書類をひったくられた。
横目で愛里の顔を見るが俺と同じく信じられないという表情をしている。
「これ、どうやって手に入れたの?」
「キザな占い師さんが渡してくれたのよ。闇影 将宛てにね。」
そういや最近姿を見てなかったな。
しかし、こんなものを手に入れるとは・・・あいつは一体・・・。
「将、知り合いなの?」
「ああ、たまに現れては敵の情報を教えて消えて行く変った奴だよ。」
この書類を見た限り的の本拠地は亜空間、しかもそろそろ全面戦争をかけてくるらしい。
確かに今まで奴の話は当たっていたし、正体こそ不明なもののある程度の信用は出来る。
だが、今回は規模が違いすぎる。
全面戦争?今そんなものを受ければ間違いなく幻想郷は陥落する。
それに博霊と敵対した今、迂闊な行動は避けたい。
今のところ博霊と紅魔が敵対で
永遠亭とにとり、人里にフラン、八雲が友好状態、
妖怪の山と守矢、冥界に魔法の森は中立。
この状態で戦力になるのは・・・絶望的だな。
「でも、本当に全面戦争に持ち込まれたら、私や霊夢、魔理沙でも太刀打ちできないでしょうね。」
「そうね、私と将、それに敵は殺し合いの専門。あなた達は弾幕合戦というゲーム感覚でしかないわ。」
「ああ、俺達は合法的に殺し合いをしながら生か死かの2択の世界で戦ってきた。
 書類を読む限り完全に人の見た目をしているらしいが、彼女らは人を殺すという覚悟は無いはずだ。」
「そうね。だから私はあなた達をこの世界に連れてきたわ。お願い、この世界を守ってちょうだい。
 今頼めるのはあなた達しか居ないわ。」
そう、俺達は子の世界を守るためにつれて来られた。
なら・・・守ってやろうじゃないか。
戦場の死神と呼ばれしのこ俺だな。

187終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/04/24(日) 22:07:37 ID:9FLp3hEo
その後数日間は何事も無くすごす事ができた。
しかし、人里からは少しずつ敬遠されていった。
そんなある日俺は安芸の所に寄ってみた。
店に入って、安芸を呼んでみる。
すると、ガラリと奥の戸が開いて中から安芸が出てきた。
「やぁ、人里は君の話題で持ちきりだよ。何でも君が悪魔だとか霊夢ちゃんを倒したとか色々ね。」
見られていたか?
それとも慧音が喋ったか?
慧音なら無理もない・・・か、信じられないという表情をしてたからな。
・・・いや、待て。
博霊が話した・・・・ありえる。
好き勝手に動くとか言ってたからな。
「その情報はどこで手に入れたんだ?」
「知り合いから聞いた話しだからなぁ・・・大元は霊夢ちゃんとかいう噂だよ。」
やはり、霊夢か。
まぁ、幻想郷を守るためにまずは非力な人里からというのは、妥当な判断だ。
俺は、今までの事を安芸に話した。
こいつはフライングアーマーやギャロップなどのサポート兵器の開発に協力してもらってるので、
話ておいても良いだろうという判断だ。
「それは本当か・・・って君のいう事だ本当に違いないんだろうな。」
安芸に俺が貰った書類を渡す。
「どれどれ・・・。」
安芸の顔がどんどん青ざめていく。
「ちょ、これ!」
「紛れも無い事実だ。」
「にとりに・・・。」
「とっくの昔に愛里が伝える。」
安芸はほっと胸をなでおろして書類を返してくれた。
「とにかく茶を用意するよ。上がっていってくれ。」
「すまんな、おじゃまするよ。」
安芸の家に上がってお茶を飲みながら小一時間ほど話し合いをして、帰る事にした。
とりあえず、安芸をこちら側に引きこむことには成功した。
人里がどうなるかは分からないが安芸だけは味方についてくれるだろう。
永遠亭に帰り、飯を食べ、その日は眠った。
翌日、状況を急変させる出来事があるとは知らずに。

188終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/05/02(月) 23:22:38 ID:9FLp3hEo
その日目覚めた俺はいつもどうり朝食や武器のチェックを済ませ永遠亭を出ようとした。
すると、その日は珍しく玄関でうどんげに呼び止められた。
「あの、最近人里で将のいい噂聞かないから気をつけなさいよ。」
「へいへい、行ってくる。」
「いってらっしゃい。」
外に出てフライングアーマーに飛び乗り迷いの竹林を抜ける。
しかし、その日の幻想郷はすこし違った。
いつもと比べ物にならないぐらいに眩しいのだ。
しかし、暑さは普段どおりで格別蒸し暑いわけではない。
ただ、眩しいだけなのだ。
でも、なんだこのもやもや感は・・・。
そのもやもや感を残したまま俺は紅魔館に向かった。
紅魔館の門に到着したが美鈴は案の定居眠り中だったので
フライングアーマーを隠して勝手にして中に入る事にする。
中に入ると、真っ直ぐ地下へ向かう。
地下の最も奥の部屋が目的の部屋だ。
ガチャリと扉を開けて声をかける。
「フラン〜遊びに来てやったぞ〜。」
「あ、将だ!」
フランが笑顔でパタパタとこっちに駆け寄ってくる。
今日は前に会った時より嬉しそうだ。
「ねぇ将、外のお話し聞かせて!」
「そうだな・・・なら俺のガキの頃の話をしてやろう。」
俺は子供の頃の話とガルドミラに入りたての頃の話をしてやった。
子供の頃の思い出を、両親を失った悲劇を、愛理との出会いを、包み隠さず話してやった。
フランは時に笑い、時に悲しそうな表情をしながら黙々と俺の聞いていた。
「さて、今日はこのぐらいにしておくかな。」
「え〜もっと聞きたいよ!」
「ダメだ、この続きは次に来た時のお楽しみだ。」
「約束だよ?」
そう言って、フランは小指を出してきた。
指きりか、久しくやってなかったな。
俺もその小指に自分の小指を絡ませ、指きりした。
「じゃあ、またな。」
そう言い残しフランの部屋を後にする。
紅魔館を出ようとすると咲夜に呼び止められた。
「最近のフランお嬢様は昔と比べ非常に明るくなられました。これも貴方のおかげです。」
「いや、俺は当たり前の事をしてるだけだ。気にするな。」
「これは私から気持ちばかりのお礼です。」
渡されたのは何処からか現れた小さな紙袋。
「すまんな。」
紅魔館を出る。
来た時ほどの眩しさは感じられない。
あれは何だったんだろう・・・。
すると。
「フハハハハ幻想郷の諸君よ。」
何処からとも無く聞こえる声。
この声・・・イリスか!
ふと空を見上げると黄金の鎧を纏った騎士が空に映し出されている。
あれが・・・イリス。

189黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/05/09(月) 00:02:34 ID:9FLp3hEo
その姿は俺とは真逆、奴は光で俺は闇といったところか。
「我はイリス、光の使者!」
光の使者だ?笑わせるな。
「この幻想郷にはこの世界を脅かす悪が蔓延っている!」
貴様が幻想郷を脅かす諸悪の根源だ。
「我々は、その悪を粛清するための戦士だ。人民達よ!
 妖怪や悪魔の蔓延る世界で恐怖し怯えながらの生活を続けたいか!?」
やられた、人里の攻略に出やがったか。しかも、厄介な心理戦か・・・
こんな世界だ、人間の心理をついた有効な手段ではあるな。
「我々はそれらに対抗手段がある!我々を受け入れ共に戦う者は
 赤地に黄色の十字の描かれた旗を掲げよ!」
何処からか、うおぉぉぉぉぉ、という雄たけびが聞こえてきたような気がしたが、
今の人里なら聞こえてきてもおかしくは無いか。
空に映し出されていたイリスの姿は青空に溶ける世に消えていった。
俺は紅魔館の門を出ながら誓った。
絶対にあの腐りきった光を潰すと。
フライングアーマーに乗り人里の様子を見に行った。
住人達は歓喜しお祭り騒ぎなのが空から見てもわかる。
人里が陥落した・・・か。
そのまま永遠亭に帰った俺に永琳とうどんげはイリスの話しについて聞いてきたので
今まで秘密にしていた資料を見せ3人で会議をする事にした。
「この内容・・・あの話しを聞く前だったら信じて無かったかも知れないわね。」
「ああ、今日確認した限り人里は陥落していたな。」
「そう・・・。」
これ以上被害を出さない為にも、一刻も早く仲間を集めなくてはならない。
これが幻想郷で最初で最後になるであろう戦争の始りだった。

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このResは【魅上照】によって削除されました

193黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/05/24(火) 23:35:20 ID:9FLp3hEo
翌日、俺は紫の屋敷に向かった。
ガルドミラの旗を手に入れるためだ。
昨日の話を聞いて俺は決めた。
反イリスの勢力として、幻想郷防衛勢力として、ガルドミラ兵のゴーストとしてイリスと戦うと。
そして、紫の屋敷にて寝起きの紫に頼み、ガルドミラの旗を数枚手に入れることに成功した。
これの旗を持ってにとりのラボに直行する。
「将、これは何の旗だい?」
「ガルドミラの旗ね・・・。どうやって手に入れたのよ?」
「これは俺達の所属していたガルドミラの軍旗だ。紫に頼み込んで数枚手に入れてきた。
 俺は、反イリス勢力ガルドミラを作ろうと思っている。」
「主に妖怪や鬼を仲間に引きこむのね?面白そうね。」
「私は、全然OKだよ、すぐに旗をつけるね。」
にとりは旗を持ってラボの奥に入っていくと、リフトに乗って天上まで上り旗を吊るした。
ここにガルドミラ第1拠点が誕生したのだ。
フライングアーマにガルドミラのエンブレムをペイントしてラボを後にする。
そのまま永遠亭には戻らず妖怪の山に向かった。
妖怪から信仰を集める守矢神社。
博霊よりは効果がある気がするので守矢神社にはちょくちょく通っていてるが
イリスの件でどうするかを聞きに行くためだ。
うまくいけば味方に引き入れる事ができるかもしれない。
そうなれば、妖怪の山全体を味方に引きいれられるかもしれないな。
守矢神社に着き境内を見回すが、早苗は居ない。
境内が綺麗に掃除されているから掃除が終わって神社の中に戻ってしまったのだろう。
神社の裏手に回ってみよう、誰か居れば気配でわかるだろうしな。
そう思い、神社の裏手に回ってみるも気配は感じられない。
後は・・・風神の湖か。
本殿の脇の抜け湖へと足を運ぶ。
そこで思いもよらぬ光景を見ることになった。
金色の鎧を纏った騎士と対峙する、早苗と諏訪子、神奈子の姿だった。

194黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/06/06(月) 01:25:10 ID:9FLp3hEo
あの姿・・・間違いない、あの時、空に写しだされた騎士の姿だ。
しかし、どうして今まで気づけなかった?
「来たな・・・これで役者は揃った。」
待っていたといわんばかりのセリフだな。
「将さん・・?」
早苗がこちらに気づきこっちを向くも俺の意識は湖上に浮遊するイリスに集中していて
早苗が俺に気づいたことの事など気づきもしなかった。
「もう一度問おう。八坂 神奈子よ、我らと手を組む気は無いのだな?」
「その通りさ、妖怪からの信仰を得る事を目的に移転したんだらね。
 それを取られちゃあ堪ったもんじゃないね。」
「では闇影 将よ。お前は──」
「知れたこと、お前が光なら俺は闇だ。我らガルドミラは絶対にお前を殺す。」
その余裕そうな喋り方、気にくわねぇ。
腰のデザートイーグルに手をかける。
「無駄だ、これは立体映像だ。・・・まぁいい、ぜいぜい頑張るんだな。だが、人里はもう我らの手中にある。」
畜生、人里が人じちに取られては、迂闊に手が出せないじゃねぇか。
イリスが話し終えると、立体映像は透明になるかの如く消え去った。
湖の辺に残された俺達は、数秒間は呆然と立ち尽くすしかなかった。
「あいつ、本当に何者なんだろうね。」
この沈黙を最初に破ったのは諏訪子。
「さぁねぇ。でも敵には間違いないようだけどね。」
「イリス・・・必ずこの手で仕留めて見せる。」
「皆さん、とりあえず本殿でお話しましょう。」
早苗の提案で本殿の一室で話しをする事になった。

195黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/06/12(日) 01:30:08 ID:9FLp3hEo
案内された部屋は小さな部屋で中央に机がありその周りに1人ずつぐらいのスペースしかない。
俺は机の南に座り、正面に守矢神社の二柱の1人、八坂神奈子が座る。
右に諏訪子、左に早苗が座り話しが始った。
「加奈子様、奴と手を組むとはなんだ?」
イリスの話しについてといい正す。
奴がわざわざ立体映像を使って直接コンタクトを取った理由が分からん。
話しを通すだけなら、また空に映像を映し出せば済むし、人里の住民が仲間に引きこもうと
やって来て奴らには有利になるはずだ。
だが、奴らはそうしなかった。
それなら何らかの理由があると見て間違いないだろう。
「それはだね。」
神奈子が重い口を開く。
「あいつ等は私の神の力を利用してこの山の妖怪を始末しようとしたのさ。
 もちろん断ってやったけどね。」
奴ら・・・そんな事まで考えていたのか。
だが、それが裏目に出たらしい・・・いや待て、奴はあの時役者は揃ったと言った。
もしかしてこの事も計算済みか?
在りえるかも知れん。
「どうしたんだい?」
「いや、あの時奴はこう言った。これで役者は揃った・・・と。」
「それがどうしたんだい?」
「こうは考えられないか?こうなる事は奴の計算の内だと。」
神奈子も早苗もう〜んと考え込むが諏訪子は違った。
「でも、もう断ったんだしいんじゃないかな?」
確かにそうだ。
今考えても後の祭り、考えたところで奴の戦略が完璧に分かるわけでもないし、
戦略が分かった所で予想でしかない。
それならこれからの事を考えた方が得策だろう。
「それもそうだな。諏訪子様の言うとおりだ。」
「将さん、ガルドミラって一体なんですか?」
おっと忘れる所だった。
この話しをしに来たんだった。
「俺達は、先ほど反イリス勢力ガルドミラを立ち上げた。それで仲間を集めているんだ。」
ガルドミラの旗を取り出し机の上に置く。
見る限り3人とも興味を示しているようだった。
神奈子が手に取り旗を手に取り広げる。
「これは?・・・意外と大きいんだね。早苗。」
早苗に指示をだし、2人がかりで旗を広げる。
広げられた旗は、灰地に赤で六芒星の後ろにに青い斜めのクロスが描かれていた。
「これは俺達ガルドミラの旗だ。手を組んでくれるならその証にその旗をつけて欲しい。」
神奈子は顎に手を当て悩んだ後、諏訪子の意見を聞いた。
「どう思う?」
「いいんじゃないかな?」
「という事だ。さて何処につけたものか・・・。」
「室内でも構わん。」
「分かった。つけておくよ。」
話し始めてから気にはなっていたが、無視していたこの気配。
隠れている場所の大体想像はつく。
俺は立ちあがり後ろの障子を開ける。
「文、出て来い。それとも瓦の上で蜂の巣になりたいか?」
「あやや〜、それは勘弁してもらいたいですね。」
しゅたっという効果音が欲しい程、文が華麗に屋根から姿を現した。
「」

196黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/06/26(日) 00:15:17 ID:9FLp3hEo
「話は聞かせていただきましたよ。そういうことでしたら、天魔様に掛け合ってみますよ。」
ニヤニヤと笑いながら、文が話しを持ちかけてくる。
ほう、これ乗らない手は無いだろう。
「あたしからも話してみるよ。」
神奈子からも頼んでくれると心強いな。
なら、彼女らに託してみよう。
「ぜひ頼む。」
「あやや〜私ってそんなに信用ないですかね?」
俺が無言で首を縦に振ると、皆も一緒に首を振る。
「あやや〜。」
文は困った顔で頬をポリポリとかいている。
「まあいい。ほらよ。」
文に旗を渡し立ち上がる。
「後は頼んだ。俺は他の所を見て回らないといけないからな。」
俺はそのまま守矢神社を後にする。
これなら、妖怪の山は仲間に引きこめるだろう。
後は・・・紅魔館、魔法の森、冥界ぐらいか。
博霊は・・・多分向こうだろう。
そんな事を考えながら紅魔館に向けてフライングアーマーを飛ばす。
紅魔館に着いた。
美鈴は合いも変わらず居眠り中。・・・いや、今日は狸寝入り中か。
特に呼び止められなかったので、そのまま中へ。
妖精メイドと挨拶を交わしながら地下のフランの元へ行く。
部屋の前に着いた。
軽くノックをして・・・・返事がない。
「フラン、居るか?」
声をかけても返事無し。
「フランお嬢様なら。レミリアお嬢様のに居られますよ。」
後ろを振り返るとモップやらバケツやらを持った咲夜が立っていた。
「サンキュー。」
お礼を言って部屋を離れる。
レミリアと一緒となると・・・アソコか?
頭の中に浮かぶのは広い謁見の間みたいな部屋。
・・・行ってみるか。
階段を上り例の部屋の前に着く。
案の定、中からはレミリアとフランの声。
少し立ち聞きしてみようか。
俺は扉の横にもたれかかって、耳を澄ました。

197黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/08/02(火) 00:00:03 ID:oTu.NjiU
「フラン少しの間闇影 将と会うを禁じるわ。」
レミリアの静かな声。
「どうして!?」
フランが驚き声を荒げる。
「フラン、貴方は知らないと思うけどイリスとかいう奴から宣戦布告があったわ。
 だから、貴方には地下で大人しくしててもらうわ。それが貴方のためよ。」
「なんで大人しくしてなきゃいけないの!?私だってお姉さまと一緒に戦いたい!
 それに、将が居たらあんな奴ら倒してくれるわ!だから・・・。」
「その将が危険なのよ!」
レミリアが急に声を荒げ、それに驚いたフランが押し黙る。
「彼は、外の世界の人間よ。銃という科学の武器を使い、単体の戦力は私さえも凌駕する。
 そんな彼が裏切ったらどうするの?貴方を誰が守るの?私はあなたの事が心配なのよ。」
彼女がどんな表情そしているのかは分からない。
でも、その声は震えていて、多分泣いているんだろう。
「お姉さま・・・。」
さて、そろそろ登場するか。
俺はもたれるのを止めドアの正面に立ち軽くノックする。
しかし、返事は無い。
右の扉を押して中に入ると、レミリアとフランは既にこちらを向いており
俺だとわかるないなや、それぞれ驚きと喜びの表情に変化する。
「少し話を聞かせてもらった。確かに俺を危険視するのは当然だろう。
 今もイリスやアイオーンを倒すために、俺は今も力を求め続けている。
 だが俺は仲間を裏切ったりはしない。」
歩きながら話し始め、話し終わる頃にはレミリアの正面、2mも離れていない所に立ち止まった。
レミリアはごしごしと目を擦るが少し目の周りが赤くなっている。やはりたいていたんだろうな。
「証拠仮が無いわ!」
俺はガルドミラ旗を取り出し大きく広げた。

198黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/09/11(日) 22:00:21 ID:oTu.NjiU
「俺達と手を組まないか?」
「将!」
フランが抱きついてくる。
その頭を軽くなでてやると話しを続けた。
「俺達は反イリス勢力ガルドミラを組織し今も仲間を探している。
 現在は河童に守矢が仲間になり妖怪の山の天狗にも交渉中だ。」
「なるほど、でも何故あなたが私達と手を組むの?
 あなたは何度も私と何度も戦わされ、フランの件でも話しが決裂してる。
 それれのに何故?」
レミリアが立ち上がって声を荒げた。
もっともな意見だ。
確かにあの時俺とレミリアの話しは決裂している。
それに、レミリアの事も好きでは無い。
だが、これだけは言える。
「お前だけがフランを守りたいのはお前だけだと思うなよ。」
その言葉にレミリアは背を向け沈黙した後、咲夜を読んだ。
「お呼びでしょうか?」
フランを部屋に連れて行ってちょうだい。
「え・・。」
フランが寂しそうな声を上げるがレミリアは話しを続けた。
「但し、間闇影 将と会う事は許すわ。だから、フランもう少しの間我慢しててちょうだい。」
その言葉を聞くとフランの顔は明るくなり。
「はい、お姉さま!」
元気よく返事をした。
「では、参りましょう。」
咲夜がフランの手を引いて部屋を後にする。
すると、レミリアが向き直り質問を投げかけた。
「フランに対するその思い、本当なんでしょうね?」
俺は即答する。
「もちろんだ。」
そう・・と呟くと、椅子に腰掛け話し始めた。
「なら、闇影 将。反イリス勢力ガルドミラについて聞きましょうか。」
その声からはさっきのような驚き等は感じられず、いつもの通りの威圧的な態度とカリスマだ。
どうやら本調子にもどったみたいだな。
「ああ、分かった。」

199黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2011/10/05(水) 21:38:53 ID:oTu.NjiU
俺はガルドミラの説明、敵の動向、現状と友軍の事、その他もろもろについて
レミリアに話した。
「なるほど、大体把握したわ。・・・・・・少し考えさせてちょうだい。」
「分かった。ならこの旗は先に渡しておく。手を組むなら中にでも飾ればいいし、
 不要なら燃やせばいい。」
「分かったわ。」
「これで話は終わりだ。では、失礼する。」
俺はレミリアに背を向け紅魔館を出た。
扉を出るとあたりは真っ赤な夕焼け。
「そりそろ、永遠亭に帰るか。」
紅魔館の門をくぐると美鈴はいつも通り門の柱にもたれかかって爆睡している。
その光景に苦笑しつつも、フライングアーマーに乗って永遠亭に帰った。
「あ、お帰りなさい。」
丁度、買い物から帰って来たワンピース姿のうどんげと鉢合わせした。
ほう、着てくれてるんだな。
「ただいま」
そう告げて、俺は部屋に戻った。
そして、夕飯。
今日は、焼き魚か。
そして、全員揃って夕飯を食べ始めた。
「全員後で集まってくれ。話しがある。・・・こら、てゐ。人の魚を取るな。」
「ヤダウサ!」
てゐから焼き魚を防衛しつつ夕飯を終えると、部屋に戻って少し荷物を整理する。
永琳の答えは想像がつくからな。
荷物を整理し終え、居間に向かうと、既に全員揃っていた。
「遅いウサ。」
「すまんな。それよりも本題だ。」
俺はガルドミラを作った事、現状、現在の友軍について話した。
として沈黙。
その沈黙を最初に破ったのは永琳だった。
「大体の事はわたったわ。それに、うどんげとてゐは知らないでしょうけど、
 昼間にそのイリスとか言う人がやって来て手を組もうとか行ってきたわ。
 もちろん断ったけど。でも、私達はガルドミラに付くつもりも無いわ。
 私達はあくまで中立なの。」
予想どうりの返事。
やはりな・・・。
「話はこれで終わりだ。集まってもらって悪かったな。」
「あ、将・・・。」
俺は居間を後にした。
部屋に戻ると荷物を纏め始める。
荷物を纏めている間、部屋には誰も来なかった。
いや、わざと部屋に来なかったのかもしれない。
俺にとってはもうどっちでも良かった。
そして、全員が寝静まった夜、俺は音を立てないように荷物をフライングアーマーに載せ始めた。
「「ここを出るのか?」」
「ああ、俺はガルドミラだ。中立じゃない。」
「「そうか。」」
荷物は積み終わった。
フライングアーマーには荷物が山盛りで重量限界ギリギリだろう。
俺は歩く・・・か。
フライングアーマーを起動して永遠亭に背を向け歩き出した。
「行くのね。」
背後から永琳の声。
気配からして全員揃っている。
「ああ、もうここに俺は居られない。」
「そう・・・引きとめはしないわ。それがあなたの決断ならね。」
「でも、ここは将の家。いつでも戻ってきていいのよ。じゃあ、その時まで・・・・行ってらっしゃい。」
「・・・・ああ、行ってくる。」
俺は歩き出した。
ガルドミラのトップとして。
一人の軍人として・・・再び。

200黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2012/01/06(金) 21:38:55 ID:oTu.NjiU
永遠亭を出てきたが行く当てなど無い。
こんな時間に起きてるのはせいぜい妖怪ぐらいだろう。
とにかく、妖怪の山方面に歩こう。
それは、迷いの竹林を抜けて少し歩いた時の事だった。
「わはー、あなたは食べてもいい人間?」
不意に背後から声がした。
振り返ると・・・黒い球体が浮かんでいた。
「あなたは食べてもいい人間?」
「食ったら腹壊すぞ。」
「そーなのかー。」
いかにも残念という声。
よっぽど腹が減っているのだろうか?
それよりこいつは何だ?
俺は黒い球体に手を突っ込んでみる。
手はすんなりと入り、簡単に出す事が出来た。
「お前は何なんだ?」
「私はルーミア。」
すると、黒い何かが消えて中から金髪の少女が出てきた。
「うどんでも食うか?」
「食べる!」
俺は近くの木の下にフライングアーマーを降ろして
荷物から持っていたどんべぇを取り出すと
手早くお湯を用意しどんべぇを作ってルーミアに渡した。
「いただきまーす。」
俺も食うかな。
隣で旨そうに食べていると自分も欲しくなってきた。
残りのお湯をカップに注いで、どんべぇを食べる。
「ごちそーさま。」
ルーミアが食べ終わる。
少し遅れて俺も食べ終わった。
「ねーねー、名前は?」
「俺は闇影 将だ。」
「ふーん、何してたの?」
「行く当ての無い引越しだな。」
「・・・・・・すーすー。」
何だ寝たのか。
どんべぇを食べてお腹が膨れたのだろうか、
ルーミアは俺の隣で寝てしまった。
仕方ない、放っておくわけにも行かないので、
その夜はそこで野営する事にした。

201黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2012/07/21(土) 17:27:52 ID:PN6LgdNk
諸事情により、ここで終了となります。
続けたい方は勝手につづけてください


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