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直観音楽アンサンブル とりあえず2

161E嬢:2008/11/21(金) 23:26:16
私の行く池には、いつもお魚さんは居ないようです。
仮に、釣れても、お魚さんを針から外すことさえ出来ません。

ところで、毛蟹さん。
音楽は、12音です。(12音という表現が適切か、どうかは別にして。)
なにの音楽は対象物を、12音で表現するということが、抽象的だと思うのです。
たとえば、ひらがななら、50音。
英語のアルファベットなら、26音あります。


音階のある楽器なら12音といえますが、
音でいうと、正確な数はわかりません。


ピアノも、タイプライターも、両手を使います。
人差し指の人もいますが・・

ピアノでない他の楽器だと、何も考えなかったと思います。

パソコンについているキーボードも、
鍵盤のついている楽器もキーボードなのは、なんでかと・・

あぁ・・ここから、脱線が始まっているのですね・・

162千手:2008/11/22(土) 01:47:44
"Etwas über sich hinaus schaffen"「みずからを超えて何かを創造すること」
ツァラトゥストラのこの言葉に含まれていること。
シュトックハウゼンの1972年のスピーチもこれを念頭においている。
ドゥルーズの『差異と反復』もこれを主題にしている。
「かつてあった」でもなく、「わたしはこれだ」「わたしはこれができる」でもなく、
未来の尖端が語りかけてくること。

163毛蟹:2008/11/22(土) 02:17:45
>161
>音楽は対象物を、12音で表現するということが、抽象的だと思うのです。

抽象的?「肌理が粗い」ということですか?でも一つの音が弾かれるためには音の高さのみならず長さと強さと音色が必要です。そして音の高さ以外の3つは全部アナログなんです。つまり絵具みたいなもので無限のグラデーションがあります。
それとね、確かに12音は少ないかもしれないけど、音は碁石みたいなもんなんですよ。単語の中のひらかなやアルファベットとは違うんです。
さらに付け加えると、文字はデジタルなんです。誰の筆跡であれタイプであれ同じ内容が伝わる(少々乱暴だけど)、これデジタルなんです。
ピアノは弾き手が変わると伝わるものが変わってしまうでしょ。「伝送系で情報が変化する」これアナログです。
僕もだいぶ脱線しましたね。

164毛蟹:2008/11/22(土) 09:54:34
>162
>「かつてあった」でもなく、「わたしはこれだ」「わたしはこれができる」でもなく、
未来の尖端が語りかけてくること。

音楽とは「非在」として「今ここに生まれつつあるもの」です。
「今ここに生まれつつあるもの」は過去にも現在にも未来にも属しません。
過去と現在と未来が「今ここに生まれつつあるもの」の中に在るのだと思います。
脱線しましたかね?

165E嬢:2008/11/22(土) 10:28:39
>163 文字はデジタルなんです

E嬢的理解能力では、カワイイ表現なので、グッときました。
(バカにしてるんじゃないですよ)

> でも一つの音が弾かれるためには音の高さのみならず長さと強さと音色が必要です。
 そして音の高さ以外の3つは全部アナログなんです。

音の高さはデジタル・・ってコトだと想定して書きますが、(勘違いならスミマセン)
音の、『高い』、『低い』だけでは、アナログなのではないでしょうか。
西洋的な楽器で、『ド』とか『レ』とか名前が付いている場合は、
「デジタル」であるかもしれませんが、
民族(俗)楽器のような、音階をもたない楽器や、音の名称を持たない楽器は、
「デジタル」になるのでしょうか?

毛蟹さんが叩いている太鼓の音階はわかりませんが、
小鼓だと、「高い」か「低い」、そして「真ん中」の三つしかありません。
すると、「デジタル」というよりも、「アナログ」な感じがするのです。

ピアノの場合、「デジタル」というのは相応しい感じがするのですが・・


> つまり絵具みたいなもので無限のグラデーションがあります。
 
わたし、ここの解釈は違うんです。
「ド」とか「レ」とかは、「絵具」みたいなものだと思います。
チューブを叩いて、押し出されて、「赤」とか「ド」が飛び出す・・
そんな感じをイメージしています。

でも、「無限のグラデーション」は、
「赤」と「他の色」をグネグネして作り出すものだと考えると、
「ド」と「レ」は、なんぼグネグネしても、他の音は出ないからです。(ピアノの場合)
「ド」と「レ」のあいだに存在する音はグラデーションですが、
絵具と一緒だとは思いません。
「ド」とか「レ」などの名前の持たない楽器にしかないと考えるからです。

音の高さは「デジタル」で、音色は「アナログ」・・

ピアノの場合、音の高さは「デジタル」、音色も「デジタル」
例えにあげた小鼓の場合、音の高さは「アナログ」、音色も「アナログ」
って、なりませんか?(できれば、一億歩ぐらい譲って同意できないですか?)

166千手:2008/11/23(日) 00:40:28
>>164
>過去と現在と未来が「今ここに生まれつつあるもの」の中に在るのだと思います。
これは反復が存在している、と言っているだけのことに見えます。
未来が反復されるということ、そういう出来事があるということが言いたいのです。
浄土とは未来の反復ではないでしょうか?
そこには現在も過去もない。
浄土、それは「好きなだけ多くの時間と空間をもっているという確信」の開く場所そのものではないでしょうか。

167E嬢:2008/11/23(日) 08:28:42
>166
未来が反復されるということ

わたしは、未来は、「いま」と「かつて」だったものが、
再び「そういう出来事がある」につながることだと思います。
「そういう出来事がある」は、再生性なものではないかと。

「かつて」→このあいだにリサイクル→「いま」→次の可能性→「未来」
みたいな感じです。

反復だと
「過去」→同じ→「現在」→同じ→「未来」→やっぱり「過去」?
って感じがします。

168毛蟹:2008/11/23(日) 11:21:20
>166
ありがとうございます。

>そこには現在も過去もない。

未来であると認識した(している)ということは、わたしはそのとき現在に身を置いていた(いる)ということではないのですか?
どうも僕にはここで千手さんがおっしゃっている「未来」という言葉が理解できないんです。

169毛蟹:2008/11/23(日) 12:03:55
>165
>でも、「無限のグラデーション」は、
「赤」と「他の色」をグネグネして作り出すものだと考えると、
「ド」と「レ」は、なんぼグネグネしても、他の音は出ないからです。(ピアノの場合)
「ド」と「レ」のあいだに存在する音はグラデーションですが、
絵具と一緒だとは思いません。
「ド」とか「レ」などの名前の持たない楽器にしかないと考えるからです。

どう言えばいいのか・・・
僕が絵具に喩えたのは音高・強さ・長さ・音色の4つのチューブを混ぜ合わせないと一つの音は出せないってことです。この4つのチューブの混ぜ具合で同じドの音にも無限のグラデーションがあると言いたかったのです。
タイプで印字した文字の濃度が濃くても薄くても、黒でも青でもあんまり重要じゃないでしょ?でも音の場合は重要ですよね。
譜面どおりに鍵盤を叩いてもタイピストはグールドの代わりにはならないってことはピアノに限らず生楽器の音は全てアナログだっていうことです。

>ピアノの場合、音の高さは「デジタル」、音色も「デジタル」
例えにあげた小鼓の場合、音の高さは「アナログ」、音色も「アナログ」
って、なりませんか?

どうも音の高さも音色もそれ自体では音にならないってことを理解していないようですね。

>(できれば、一億歩ぐらい譲って同意できないですか?)

できない。1ミリも。

170E嬢:2008/11/23(日) 23:06:39
>169

毛蟹さんのいう「音」を、私は理解できていないようです。
理解するためにも、もう一度、トライしてみます。
(1ミリでも、わたしが近づけるように・・)

①音の要素として、「音高・強さ・長さ・音色」がある。

②グールドの表現は、グールドにしか出来ない。

③生楽器の音が全てアナログである。

ってコトはですよ、生演奏において、
一瞬、一瞬に生成される音は全てアナログであって、
それは、その演奏者、もしくは表現者の解釈によって再構築されるものだから、
その音(の概念)は演奏者、もしくは表現者によって違う・・
ってコトですか?

アカン・・やっぱりアホを認めたほうが早いですが、気になります。
(もちろん、アホなんですけどね)

171千手:2008/11/24(月) 11:17:57
>>168
日常生活の説明をしたいわけではないので...。
ドゥルーズとシュトックハウゼンの1968年はなかなか越えられない。
「未来」の時間については後で少し説明します。

172毛蟹:2008/11/24(月) 20:17:02
>171
>そこには現在も過去もない。

そこが「未来」だと認識するためにはわたしが「現在」にコンタクトしている必要があると思います。

173毛蟹:2008/11/24(月) 20:23:47
168,172で使用した「現在」はもちろん「日常」を指しているのではありません。

174千手:2008/11/26(水) 02:59:17
時が流れている限り、時の構造として「過去」「現在」「未来」の三つの次元は、つねに総合されて存在しています。

175千手:2008/11/26(水) 03:03:16
ただ、その総合の形には、過去を基にした総合、現在を基にした総合、未来を基にした総合、の三つの違った形式があると思います。

176千手:2008/11/26(水) 03:31:30
"Spiele einen Ton"
という命令法の下にある時、ひとはつねに「未来を基にした総合」の形でみずから(の演奏)を形成しなければなりません。

『七つの日より』の演奏指示の中に、"du bist"(おまえは・・・である)という表現は出てこないと思います。
もちろん従属文中で"du ... hast"という現在時制の表現は出てくるのですが、それは
1.命令法による指令の下位に位置すること、
2."bist"と"hast"との間にはずれがあって、"hast"は"bist"の存在の現在からは常に逃れているように見えます。

>そこが「未来」だと認識するためにはわたしが「現在」にコンタクトしている必要があると思います。

「未来」と認識する必要があるとは思いませんが、未来を基にした総合がされている必要はあると思います。
総合の中には現在の契機も過去の契機もあり、それゆえ現在とも過去ともコンタクトはあります。
ただ総合を生みだす源は未来のものでなければならない。よき現在は明確に把握された(直観された)未来から来る。

多少は説明になっていますでしょうか?

177毛蟹:2008/11/28(金) 00:11:41
>176
ありがとうございます。

グールドの演奏では、次に弾かれる音と全体(曲といったらいいのか?)が互いに存在を与え合っているように感じられます。作品全体を見通しているといえばそれまでですが、最初の一音からそのように感覚させるところがグールドのすごいところだと思います。

>よき現在は明確に把握された(直観された)未来から来る。

むつかしいことですが、そうあらねばならないと思います。

178毛蟹:2008/11/28(金) 00:53:14
11月15日の「無限に」のCDRを聴きました。
やはりマイクはこちらのほうがいいと思いました。
アンサンブルとしての演奏は65点くらいでしょうか。
個人的にはもっと垂直に切り立つ音を出さねばと反省しました。これは他のメンバーの演奏にも共通する課題だと思います。空間を慄かせるような音がもっと必要です(後半の中路さんのタムタムの打撃は良かったです)。それと一つのリズムの探求が長い割には切れ込みが足りない(全員で寄ってたかって棒でめった打ちにしている感じ)。それから、リズムの芽をずいぶん逃しています。

179千手:2008/12/01(月) 23:50:42
今日、授業が終わって研究室への帰り道、山の上の能舞台の隣の屋上で岩下(徹)さんが踊っていた。ひとりで踊りの練習に体を動かしていたということなのだろう。あのいつもの黒い上下の練習服で。
お会いするのも久しぶりのことで、二三言葉を交わして、邪魔ではないというのでドラをもっきて、遊んでいた。
私の意識では演奏していたのは「正しい長さ」。身体の動きのアーティキュレーションに合わせるのは、楽器を使えば容易なことだ。はじめはまず合わせて、そして動きの方も音色に応じて新しい展開に入ってくれる。
そのうち合わせる必要がなくなって、たとえば靴の動きだけを見て、あるいは目の動きだけを見て、そして自分の音の論理をきいて、新領域へとめざす。屋上のざらざらな表面もあたらしい音素材をもたらしてくれる。
そのうち私の携帯が鳴り出したりもしたが。
やがて共演者が増えてくる。南の方で鳴く鳥が、対話をしてくれる。
また、何かの工事中の音か、何の音かわわからないが、北の方からも呼応した音が出てきてくれる。わたしの方が呼応させているだけかもしれないが。ともかくそのリズムが掴める。
岩下さんのステップが非常に不思議なリズムをもつようになる。同じくり返しではなく、微妙に短くなるのだ。このずらしは演奏で経験したことがない。
だが確かにそうやって攻めてくるのだ。私もそのリズムを把握しようとして追いかける。やがて把握する。
その後また鳥たちとの交響の世界。鴉も鳴き出すが、これはまた合わせにくい。なかなか把握しにくい。
そのうち岩下さんの動きが終了する。
このダンスとの共演。新しいリズムのヒントがあった。

180E嬢:2008/12/02(火) 23:30:17
>179

興味深い内容です。ありがとうございます。
第2回ラ・プリマヴェーラ賞を受賞することはできなかったので、
明日の岩下先生の公演に行こうと思います。

181千手:2008/12/04(木) 00:49:06
>第2回ラ・プリマヴェーラ賞を受賞することはできなかったので、
何か応募していたんですか?

>明日の岩下先生の公演に行こうと思います。
どうでしたか?

182E嬢:2008/12/04(木) 21:23:17
>181

第2回ラ・プリマヴェーラ賞は、京都造形大で行われている、
ニューヨーク研修のオーディションです。
「間について考える in New York」で応募したのですが、
ダメでした。受賞者の発表がまだなので、合格者は誰かわかりませんが・・

京都芸術センターで行われた、「放下21」という即興舞踏を見ました。
私が想像していた感じとは全くちがう、言葉にならない体験でした。

なんというのでしょうか・・
ある到達点に、舞踏で誘導されているような・・
この、感覚の表現が難しいのですが、なにかの糸を一本、
背中から抜き取られるような感覚です。

う〜ん、音でも、言葉でもない、身体表現・・
言語化できないですが、間についても考えてしまう内容でした。

183毛蟹:2008/12/06(土) 17:43:18
このところシュトックハウゼンのCDを聴きながら自宅のスピーカーの鳴り方に不満を囲っていました。本日処方箋を決めて手を入れ、フリッチェ、ゲールハール、アルシナ、ジェニークラーク、ドゥルーエ、ポルタル、シュトックハウゼンの7名による「強度」のCDを聴きました。

これは凄い演奏でした。完璧に垂直な演奏でした。彼方に在る無限ではなく胸を圧迫するほど近くに無限が「降りて」くる、そして演奏開始から終わりまで一度として去ることがありませんでした。
時間も無く、生成も無い場でした。「無限に」の演奏の大きなヒントになりました。
CDを聴き終えてからライナーノーツを見るとこう記されていました。

In this way the most vertical music of AUS DEN SIEBEN TAGEN arose as if of its own accord, through my function as playing conductor.The "Intensity",which I at first interpreted as the purely physical one of hammering and sweating, tuned suddenly into a spiritual one,into rhythmic polyphony.

「無限に」の演奏の大きなヒントになりました。

184毛蟹:2008/12/06(土) 18:06:50
「無限に」のベスト・パフォーマンスの記録は、直観音楽アンサンブルのためにシュトックハウゼンが取っておいてくれたのだと思いたい。

185千手:2008/12/07(日) 04:37:41
>>183
聴きたい。

186毛蟹:2008/12/07(日) 09:21:44
>185

聴きに来てください。

187千手:2008/12/09(火) 18:13:09
>>186
行かせてもらいます。

188毛蟹:2008/12/13(土) 12:39:52
昨日千手さんと「強度」のCDを聴きました。

「変化しなければばならない」とか、「旅行に出掛けなければならない」という意志がこの演奏の奏者にはありません。
「いま、ここ」を肯定する音、「どこにも行く必要がない、ここが最高」という確認のための音だけで出来上がった音楽だと感じました。
これほど楽しく(シュトックハウゼンの演奏が可笑しい)、暖かい直観音楽の演奏を体験したのは初めてです。

この「強度」の演奏は同時に「無限に」と「それ」の演奏でもある。

個人的に次のことを確認した。

直観を捕まえることはできない。直観に捕まえてもらうしかない。
どのような音からでも開始できるが思考を開始点にしてはならない。
「考える」ということをやめたときが直観音楽の開始点である。
直観は表現されるべき対象ではなく、弾くことの唯一の根拠である。
したがって実際の演奏において奏者が最低限なすべきことは音を弾くことではなく、音を弾かないことである。
急かすと逃げてしまう。リズムが自らの外と内にとどまるための最小限の音を出すだけでよい。転換点は自らゆっくりと近づき、一気に訪れる。

189千手:2008/12/20(土) 00:09:23
大井浩明さんのコンサートに行ってきた。いろいろと魅力のあるコンサートだった。
だが、家に帰ると何故かホロヴィッツのクライスレリアーナが無性に聴きたくなった。
そして今聴いている。とりわけその終曲なのだが。

190千手:2008/12/20(土) 00:10:54
訂正:終曲ではなく、その第七曲だった。

191千手:2008/12/20(土) 00:15:19
聞きたかったのが終曲なのかその前(第7曲)なのかわからなくなった。多分その両方だった。

192千手:2008/12/20(土) 23:35:43
演奏会の後でプレイエルのピアノを少し触らしてもらいました。
とても自然な音。

193千手:2008/12/22(月) 23:44:56
次回の直観音楽録音演奏会の案内
2009年1月18日(日)18時から 京都造形芸術大学陽陽館にて
 横笛奏者の方が来てくれる予定です

194千手:2008/12/30(火) 18:52:11
お薦めCD:
『天平琵琶譜「番假崇」』(ALCD-2001)
芝祐靖さんの音の作りが聴けます。
一番の気に入りは二番目の曲。アンサンブルの作り方。大音量時の「間」の緊迫。
琵琶、篳篥に後から笙が入り、そして龍笛が入る。たくさんのリズムを逃している、と言えるかもしれないが、しかしリズムの種は沢山捉まれている。
7分7秒の龍笛が最高にいい。
10分20〜30秒の響きもこの曲の構えでは最も切なくていいところだ。

195千手:2009/01/20(火) 23:07:36
1月18日の演奏はおもしろかった。ミワさんが参加してくれて、「正しい長さ」二回と「無限に」一回。
ミワさんの自信をもった演奏。これがすごい。その笛を聞いていると、僕の演奏がまるで蛮族の音楽に見えてくるときがあるのだ。
「無限に」で能管を使ったときはなおそうだ。能楽が怨霊を鎮めるというのがどいういう音組織、音世界によるものなのか、ということが非常によく分かった。
まあこちらも頑張って演奏していたのだが、最後には能の鎮めの力をもった音を超えて、直観音楽に入って来てくれたのだが、それはすごかった。
ビブラートを超えて、まるで不整脈のような高音のとぎれとぎれの振動、こんな笛の音は聞いたことがない。
 次回から参加してくれるかどうかは分からないが、シュトックハウゼンにはとても興味をもってくれている。
 強力な音楽感をもっているひとだ。
 思いがけない新鮮なひとときだった。

196千手:2009/01/22(木) 23:35:28
直観音楽はまさに戦争機械ではないか?
 ドゥルーズのクライストについての次のような叙述「戦争機械」『千のプラトー12』

>なぜクライストの方にこそ最も奇矯な現代性があるのだろうか? その理由は、彼の作品の構成要素が秘密と速度と情動であるからである。秘密は、クライストにおいてもはや内部性の形式のうちに取り込まれた内容ではなく、反対に、それ自体形式となって常にそれ自身の外部にある外部性の形式に一致する。同様に、感情は「主体」の内部性から引きはがされて純粋な外部性の環境に投射されるのであり、この外部性の環境によって思いがけぬ速度と発進(catapulte;引用者注)力を与えられるのである。愛情にせよ憎悪にせよ、それはもはや感情ではなく情動なのだ。しかもこうした情動は戦士が〈女性になること〉〈動物になること〉(熊、牝犬)でもある。情動は矢のように身体を貫く。情動は戦争の武器なのだ。情動の脱領土化の速度。ホンブルクの王子やペンテジレアの夢でさえ、戦争機械に属する中継と分岐、すなわち外的連結のシステムによって、外部化されているのである。数々の砕けた円環。

197千手:2009/01/22(木) 23:46:13
つづき
>クライストの全作品を支配するこの外部性という要因は、彼が文学の領域で最初に発明したものであり、時間に新しいリズムを、すなわち緊張または失神、閃光または加速の果てしない継起を与えることになる。緊張とは、「この情動は私には強烈すぎる」という場合であり、閃光とは、「この情動の力が私を運び去る」という場合である。いずれの場合にも、〈自我〉は、一人の登場人物にすぎないのであり、その身ぶりや感動は脱主体化されている。そのために〈自我〉は死ぬかもしれないとしても。いかなる主体的内部性も残存させない、死に物狂いの疾走と凝固した緊張の継起、---これがクライスト独自の方式である。
(河出書房新社)

いかがでしょう?

198千手:2009/02/05(木) 01:31:39
次回の直観音楽録音演奏会の案内
2009年2月22日(日)18時から 京都造形芸術大学陽陽館にて
 「無限に」をやります。
 今回こそ決めたい。
 希望者、ご参加を。

199Pentatonics:2009/02/10(火) 22:15:26
 残念ながらNPOの仕事で東京に行っており、欠席させていただきます。
良きものが生まれますようお祈りいたします。

200千手:2009/02/23(月) 23:19:54
2月22日の録音演奏で、一応2008年度のデモテープづくりを完了します。
次回の直観は3月22日(18時から)京都造形芸大陽陽館にて。
練習演奏会として、少し枠を広げてゆきます。新人参加者歓迎で。
デモCDは近々製作します。
デザインなどを進んで担当してくれる人があったら名乗り出て下さい。

201千手:2009/03/11(水) 12:29:55
二週間ほど前ですが、大井浩明さんからこんな案内が届きました。

●3月10日(火) ソナタ第27番・第28番・第29番《ハンマークラヴィア》、有馬純寿氏による新作
●3月17日(火) ソナタ第30番・第31番・第32番、福井とも子氏による新作
●3月25日(水) リスト編:第9交響曲、ウィンクラー編:大フーガ、野村誠氏による新作等
(すべて京都文化博物館別館ホール、午後6時半開演)

わたしは3月17日の演奏会に行く予定です。
皆さんもどうぞ。

202千手:2009/03/11(水) 12:31:22
以下は上記演奏会についての大井さんの解説です。


>  ベートーヴェンのクラヴィアソナタ、特に中期から後期作品を演奏する際、そこで使われている音域が楽器選択の基準の一つとなります。気まぐれで例外的な「はみ出し」を度外視すれば、《告別》以前は5オクターヴ半に、後期ソナタ6曲は6オクターヴ(CC-c4)に収まります。ただし、《ハンマークラヴィア》第1楽章では、最高音域(c4-f4)が繰り返し用いられるため、作曲当時の楽器を使用するとなると、どうしても都合2台のフォルテピアノが必要となります。

>  3月10日(火)の公演では、イギリス式アクションのジョン・ブロードウッド(1816年ロンドン製)、ならびにウィーン式アクションのマテウス・シュタイン(1820年ウィーン製)を並べ、楽章毎に楽器を換えながら演奏致します。また、「ウィーン(18世紀)vsロンドン(19世紀)」という好カードをより刺激的に味わうために、ベートーヴェン自身によってオーサライズされた「ロンドン初版」(楽章の順序が交換されている)を採用します。恐らく、そこまで酔狂な演出を《ハンマークラヴィア》ソナタに施すのは、世界初の試みになるんじゃないでしょうか。当時の楽器では、いわゆる「ウナ・コルダ」は、まったく別世界の、まさに彼岸の音色とでも喩うべき響きを醸し出しますが、通常の全弦打鍵のトゥッテ・レ・コルデ、その中間状態であるドゥエ・コルデといった「距離感」の変容を、ベートーヴェンが指定した通りに明確に区別出来る点にもご注目下さい。新作を御提供頂く有馬純寿氏は、日本を代表するサウンド・アーティストとして、八面六臂の活躍をなさっておられます。

>  3月17日(火)の第12回公演では、ソナタの最後の3曲を、ジョン・ブロードウッド一台で取り上げます。十数年ぶりに譜面を見ると、以前はいかに「シューマン目線」で解釈していたか、ということに愕然としました。例えば作品109にしても、ロマネスカで開始されるエマヌエル式ファンタジアだと思えば、第1拍を見失うことも無い、という具合です。委嘱作曲家の福井とも子氏との協働作業は、17年目を数えるに到りました。

>  3月26日(水)のオーラス公演では、ベートーヴェンの「即興精神」の結実ともいえる《第九》を後半に据え、その縮図である《カヴァティーナ》→《大フーガ》を前半に配しました。この「即興精神」を足掛かりに新作を書いてくれるのは、「赤のあいのてさん」としても知られる畏友、野村誠氏です。コンサート副題「踊れ!ベートーヴェン Jogetlah! Beethoven(インドネシア語)」は、ガムランと児童合唱のための、不羈奔放な野村作品から採りました。

203千手:2009/03/19(木) 03:00:35
>>201
3月17日の演奏。1816年製のブロードウッドのピアノを使って、一貫して音を一つ一つ優しく、美しく響かせようとしていると感じた。
ソナタ30番ではきゃしゃな楽器だという気がしていたが、31番を聞くとなかなか強い音も出る。
31番は大変な名演奏だったと思う。

204千手:2009/03/23(月) 14:37:57
3月22日の演奏は、
「無限に」「それ」「太陽に向かって帆を上げよ」の三曲。
「それ」も「太陽」をデモ水準の演奏が出来ました。

次回は4月26日(日)18時から京都造形芸術大学陽陽館で。

安定した水準が維持できるようになったので、
今年は外(外部会場)での演奏をしてゆきます。

205毛蟹:2009/03/23(月) 19:00:52
「無限に」(2月22日バージョン)のCDRを聴きました。
千手さんの仰るように録音レベルは若干低めでしたが問題無いと思います。その分タムタムの強打でも音割れは皆無でした。
IMEの演奏水準を示す録音であり、どこに出しても恥かしくないものだと思います(編集でカットするポイントは18分付近もしくは18分30秒付近あるいは17分頃の目の覚めるようなタムタムの強打で終わらせても面白いかと思います。千手さんにお任せします)。
この録音でやっと雲海の上に抜け出た感じがしました。3月22日の演奏は力を抜いて楽しめました(「それ」と「太陽に向かって帆を上げよ」の演奏は2月22日の「無限に」を超えているかもしれません)。
日程が合わずなかなか一緒に演奏できないメンバーの方もぜひ次回は一緒に演りましょう。

206毛蟹:2009/03/31(火) 12:25:27
エントリー183で紹介しましたシュトックハウゼンのライナーノーツをもう一度。

In this way the most vertical music of AUS DEN SIEBEN TAGEN arose as if of its own accord, through my function as playing conductor.The "Intensity",which I at first interpreted as the purely physical one of hammering and sweating, tuned suddenly into a spiritual one,into rhythmic polyphony.

突然「spiritual one」に同調した(tuned)、と述べられています。

音楽というものは(もしかすると他のカテゴリーもそうかもしれませんが)、天岩戸伝説に登場する八百万の神々とアマテラスによる演劇のようなものではないでしょうか。
八百万の神々を演奏者に、アマテラスをリズムに置き換えたというわけです。そうしておいて更に強引に、

音楽とはパトス(演奏者)とゲシュタルト(リズム)による演劇である。

と言いたい欲望に駆られています。パトスについてヴァイツゼッカーは著書「ANONYMA」で次のように定義しています。

「私が何かをしたいという場合、それはその私のしたいことがまだ存在しないという確認を含んでいる。私はすることができるという場合にも、私のできるそのことはまだ存在しないことが含まれている。その他すべてのパトス的言表についても同様である。そこでわれわれはパトス的な言表は非存在者にかかわることを確認できる。一般に言って、パトス的なものとは存在的でないものである。」

またゲシュタルトについては「GESTALT UND ZEIT」で次のように定義しています。

「ゲシュタルト的なものとは、ひとりでに生じてくるもの、否応なくやってくるもの、つまり[われわれが能動的に]求めるものではなく、[受動的に]受け取るものである。」

ついでにこうも言っています。
「ゲシュタルトは、客観的にはもはや存在しないものと客観的にはまだ存在しないものとの、現在における同時性を要求する。つまりゲシュタルトは客観的時間の法則に逆らい、客観的時間の中では無に帰する。」
「自然とはほかでもない、ゲシュタルトのないものをゲシュタルト化するいとなみなのだから。」

パトスはゲシュタルトがどのようにして生じるのか、いつ生じるのか知ることができず、ただ「突然に」受け取る(蒙る)ことしかできないと思われます。

207千手:2009/04/04(土) 05:03:50
4月26日、金沢の人も来てくれるそうです。
ピアノをやっていた人ですが、太鼓の演奏を聞いて、真ん中のきちんと音の出る場所を打っていないことに怒りを覚えていたようです。
その話を聞いて共感したものです。サヌカイトをいろいろ打っていて、石片の全体が丁度響く点というのがあるんですね。
きちんとした奏法というものがやはりある。もっともそれだけではもっと先へは行けない気がするが。

>>206
アマテラスの話、面白い比喩だと思う。

208千手:2009/04/27(月) 14:09:40
4月26日の演奏は、
「下に向かって」、これは今後も続く。


次回は5月10(日)18時から京都造形芸術大学陽陽館で。

209千手:2009/05/15(金) 02:13:12
次回の直観音楽演奏、6月7日(日)18時から、陽陽館。

パワー増強と、曲の指示に厳密に従おうとすることが必要だと感じている。

210千手:2009/05/26(火) 10:49:43
2008年7月13日の「無限に」の演奏ビデオ、DVDを数枚作りました。当日参加者と中川君にはお渡しします。

211千手:2009/05/26(火) 14:09:23
デモテープは2月22日の「無限に」と3月22日の「それ」でいいんでしたね。

212毛蟹:2009/05/28(木) 18:48:24
>>211
>デモテープは2月22日の「無限に」と3月22日の「それ」でいいんでしたね。

はい。お手数ですがよろしくお願いします。

213千手:2009/05/30(土) 16:52:40
>>212
5月27日に編集をして、マスターCDをつくりました。
両方で約一時間。
今日、CD一枚作りました。
これは松平さんにお送りするつもりです。
AMQRを使った高品質版と使わない普通品質版を作ってみようと思います。
感知できるほどの差がないなら、普通品質版で量産してゆきます(20枚ぐらい)。

214千手:2009/06/04(木) 23:31:58
ニールセンさんから次のようなメールが来ました。来月始めに来日するようです。ぜひ一緒に演奏をしましょう。
in July I will come to Japan and I will stay in Kyoto during the first days
of that month, with Kumi and Yu Wakao.

Will you and your intuitive group be there? I hope we could meet!

Maybe the 3. 4.(afternoon) 5. ... could be good days. What do you think,
please?

と思ったけど、7月3−5はちょうど授業で花巻です。
日を変えてもらえないか聞いてみます。

215千手:2009/06/07(日) 18:04:05
ニールセンさんの件、7月8日(水)18時から陽陽館で一緒に演奏をします。

また前日7月7日(火)の夕方から、会って話をしようということになっています。

こぞってご参加を。

216千手:2009/06/08(月) 02:52:01
ニールセンさんから連絡あり。
7日は芦屋に泊まることになったので、7日に会おうと言っていた話は1日に変更できないか、ということです。
1日18時頃京都駅付近でなら行きやすいと伝えましたが、確定はまだです。

8日の演奏は予定通りで変更なしです。

217千手:2009/06/09(火) 00:01:55
ニールセンさんのこと、
結局、まず7月1日にお会いして、
次に7月8日に演奏会をすることになりました。
1日の方の詳細は、アリスさんと連絡をとって、決めてゆきます。
新しい情報はここに書き込みます。

218千手:2009/06/09(火) 00:48:21
松平さんから返事をいただきました。目下演奏会間近で、ゆっくりと聴く余裕はないがという前置きをしてのことですが、

>さわりだけざっと聴いた感じでも、皆さんの真摯な演奏姿勢と、その完成度の高さはしっかりと伝わってきます。

と言って下さっています。
 また秋には京都で清水穣氏主催のシュトックハウゼンの演奏会で、演奏をされるそうです。
今から興味深い企画です。

219毛蟹:2009/06/10(水) 14:17:06
遅くなりました。IME デモCDR「無限に/それ」のVer.2A と2Bの比較試聴の結果です。

軍配:2Bの圧勝

オリジナルとコピーくらいの差がありました。

>>218
良かったですね。

>また秋には京都で清水穣氏主催のシュトックハウゼンの演奏会で、演奏をされるそうです。

これは楽しみな企画です。

前回6月7日の演奏(「強度」と「夜の音楽」)はとてもようござんした。
上のデモCDRに収めた演奏よりいいかもしれません。
やっぱり女性は偉大やのぉー。

220千手:2009/06/15(月) 13:38:14
>>219
オリジナルとコピーくらいの差がありました

そうですか。ではBでやらないとだめですね。
家内手工業です。

>やっぱり女性は偉大やのぉー。
ここらで一回、シュトックハウゼンをきちんと聴く会を設ける必要があるのではないでしょうか。
目標がどのあたりにあるのかをメンバーにきちんと理解しておいてもらいたいところです。

221毛蟹:2009/06/16(火) 00:59:10
>>220
>家内手工業です。

BがAMQRという方式だったんですか。それは面倒ですね。手間が掛からずきちんとエッセンスを収める方法を考える必要がありますね。

>ここらで一回、シュトックハウゼンをきちんと聴く会を設ける必要があるのではないでしょうか。

ウチでやりましょうか?やるならニールセンさんと共演する前のほうがいいでしょう。
6月20、21、27、28あたりはいかがでしょうか?

222千手:2009/06/16(火) 16:04:37
>>221
BがAMQRです。
「きちんと聴く会」、20、21日は不可です。27が都合よさそうです。場所提供おねがいします。

223毛蟹:2009/06/17(水) 01:48:06
>>222
>27が都合よさそうです。

了解です。追って時間をご連絡ください。
可能であれば6月7日の演奏を収めたCRDをお持ちください。

224千手:2009/07/09(木) 11:07:17
昨日7月8日、ニールセンさんを迎えて演奏会。写真とその簡単な報告。
http://25237720.at.webry.info/200907/article_1.html

225千手:2009/07/29(水) 01:19:12
8月8日の天若湖での演奏について、世話人の中塚さんから届いたメールを紹介しておきます。
IMEのメンバーはこぞって参加してください。事前の打合わせも必要なので参加/不参加の連絡を寺村/中路のどちらかまでしてください。



>8日の大体の流れです。
>前回少しお話させていただいたと思うのですが、先生方が持参された電池駆動アンプをもしかしたら当日御借りすることになるかもしれないので、よろしくお願いします!
>そして直観音楽アンサンブルの皆様はトリということで・・。よろしくおねがいします。

>8月8日
>12:30目途に日吉駅から直接スプリングスひよし現地入り(日吉ダム行き市営バス、スプリングスひよし下車・乗車時間約10分)・会議室に機材搬入・各自昼食(スプリングスひよしにレストランあり)
>13:30音楽班、スプリングスひよし会議室入り・顔合わせ、タイムテーブル・機材確認 (13:30〜15:00まで音楽班用に会議室押さえていただくことになりました。)

>14:00過ぎからセッティング開始→近くの野外ステージ(?)歩いて5分、に移動 
>                                    
>                                        機材は出来るだけ自前
>14:55 挨拶(下村先生より)
>ライブスタート                                 こちらで用意する機材
>15:00〜        (一組20分 転換15分)                 ジャズコーラス×1
>①UOE&大学院組      15:00〜15:20                       マイク×2
>②チャンゴ、トランペット   15:35〜15:55                  マイクスタンド×2     
>③ギタードローン       16:10〜16:30                       
>④東京組            16:45〜17:05 
>⑤オルティンド―、ホーミー 17:20〜17:40
>⑥直感音楽アンサンブル 17:55〜18:15

>・終了後のケア→温泉施設利用していただく、殿田トークホールで休憩していただく、灯りを見に行っていただく。帰宅していただいても大丈夫です。
>・近くに借りているトークホールに宿泊可(雑魚寝です・・) 
>・食費は自腹 もしくは無料まかないアリ(トークホールで学生がまかない作ってます!)
>・トークホールに行かれる場合:スプリングスひよしから、宿泊施設の殿田トークホールまでは少し距離があるので、音楽班内で車でいらっしゃっている方に動いていただき、あいのり。
>中塚:音楽班ライブ撮影・インタビューします。

>よろしくお願いいたします。

>天若湖APのブログにフライヤーデザインと勝手に先生方のご紹介をさせていただいています。
>確認よろしくおねがいします。→http://amawakaap.exblog.jp/

226毛蟹:2009/08/04(火) 14:22:42
>225

8月8日ですが、AM11:30陽陽館出発でいかがでしょうか?僕と千手さんの車2台に分乗。昼食はスプリング日吉で。

227千手:2009/08/09(日) 19:53:42
天若湖:湖上の光、思いのほかよかった。

だが、手間、経費が気になる。
水没湖のどこでもやれるものではない気がする。

228毛蟹:2009/08/10(月) 15:08:33
天若湖アートプロジェクトは様々なイベントが同時進行する複合体で、僕はそのほんの一部しか知りません。
今回、直観音楽アンサンブルメンバーとして「無限に」でプロジェクトに参加させてもらいました。
まずはアートプロジェクトの運営に携わったスタッフの皆様と地域の皆様にお礼を述べたいとおもいます。

「無限に」の演奏は他のバンドの皆様にも参加していただきました。打ち合わせの段階では皆さんに戸惑いが感じられましたが、演奏が始まると皆様楽しく演奏しておられたようです。
直観音楽は鳥かご(エサには困らないが飛び回れない)から奏者を追い出します。鳥かごから追い出されると食べなれた人工飼料は無く、「前情報化素材@内田樹」と向き合わねばなりません。
「七つの日より」はこの向き合い方を奏者と聴き手に指示しています。今回コンサートに参加してシュトックハウゼンの、とりわけ直観音楽のパワーを確認できたことが個人的に最も大きな収穫でした。

天若湖の「あかり」はプロジェクトの目玉イベントにあたると思います。
去年も観ましたが、これほどの手間を掛けてあんなにも密やかな、秘めやかな息遣いの感じられるイベントをやってのけたセンスとエネルギーに脱帽せざるおえません。
あの「あかり」は、「もう存在しないものと、まだ存在しないものの同時性を要求する@ヴァイツゼッカー」時刻点であるように感じました。
どうも記憶の扉の鍵はわたしではなく他者が持っている・・らしい。

229毛蟹:2009/08/13(木) 01:03:03
次回の直観音楽アンサンブルの録音演奏会を以下のとおり行います。

9月6日(日) 18:00から 京都造形芸術大学陽陽館にて

230千手:2009/08/19(水) 22:31:01
ニールセンさんから次のようなメールが届きました。
また彼のロンドンでの演奏CDも受け取っています(まだ聞いていない)。
急いで聞きたい方は私までご一報を。

> Dear Masatsune Nakaji,
>
> listened to your Unbegrentzt and ES. The latter has very "empty" sounds,
> "sound before silence" as you talked about...
>
> best greetings to all,
> Carl Bergstroem-Nielsen

231千手:2009/08/31(月) 01:11:54
アファナシエフの《クライスレリアーナ》に改めて感心している。
あの引き方の中には直観音楽的なものがある。「正しい長さの決定」の行為が。
グールドが先に、必要からして、解決を示した問題を、アファナシエフは掘り下げて示している、というところがあると思う。
あの最も暗いものについての問題だが。多分宮沢賢治が「石炭袋」と呼んだものとも共通する問題。

ニーチェが見つけた問題が、最近やっと表現されはじめてきたという気がする。

232毛蟹:2009/09/09(水) 21:23:14
次回の直観音楽アンサンブルの録音演奏会を以下のとおり行います。

10月18日(日) 18:00から 京都造形芸術大学陽陽館にて

次回はpentaさんもタンブーラでぜひ御参加ください。

233毛蟹:2009/09/09(水) 21:37:02
それと、ケルン・グループによるシュトックハウゼンの作品の演奏をCDで聴く機会を設けます。

10月15日(木) 14:10開始

場所:シュテルンクランク(JR瀬田駅近く)

参加を希望される方は寺村もしくは中路へTELまたはメールでご連絡ください。もしくはこの掲示板に「参加希望」とお書き込みください。

234千手:2009/10/06(火) 00:57:05
家のデータ保存用ハードディスクが壊れてしまった!!
IMEの録音も、ビデオも、写真も、残すべきものをすべてを入れて保存用にしていたものなので、ショックは大きい。
まだ保証期間中で、データの整理をしようと思って立ち上げようとした所、カタカタ音がして、立ちあがらない。
突然だ。
データを保存したままの修理が可能か調べてもらうためにメーカーの方に出したが、どうだろうか。
あまりお金が掛かるようだと復元をたのむこともできない。

235毛蟹:2009/10/06(火) 10:00:59
データの吸い取りができるよう祈念いたします。

236千手:2009/10/11(日) 00:07:29
>>235
データ保存したままの修理は不可能という返事が来ました。
「吸い取り」は金が掛かるから、しばらくは寝かせておくしかないです。
聞書きや、生撮影、生録などが、痛いです。
「猟師の対話」の続きもできなくなったかも知れない。
姉崎さんへの突っ込んだ質問と、ぎりぎりの回答。貴重なものだったのに。
外に黒田の吉田春吉さんから、留場を案内してもらいつつ録音していたものも。
中国の戦場から逃げてきた話もすごく面白かった。
橋本繁蔵さんとの山入りとか、聞書きとかも消えてしまった。

237毛蟹:2009/10/14(水) 23:43:54
>>236
保障期間中なら無償で吸い取りくらいやるのがメーカー責任のはず。ゲーム機じゃあるまいし交換修理で済むものではないはず。そもそも保障期間中につぶれるようなHDDなんて!

明日待ってます。

238千手:2009/10/16(金) 11:36:43
毛蟹さん、昨日は有り難うございました。
かっきりした端正な音が出ていたと思います。正直な、解像力の高い音。
曼荼羅華が降ってくるような世界の祝福が聞き取れました。
ただ「短波」の中にはもっと豊かなものがあるだろうと思います。

239毛蟹:2009/10/18(日) 09:48:14
>>238
せっかく来ていただいたのに満足な音が出せず本当に申し訳ありませんでした。
お二人がお帰りになった後で原因を調べました。DAコンバーターの足が床のラインケーブルを突き刺していました。来られる前にコンバーターの位置を少し変えたのです。神経組織を裸で取り出したようなケーブルなのでひとたまりもありません。
これに懲りずもう一度聴きにきてください。今はエレクトロニウムとタムタムの音の必然性もはっきりと提示しています。

240毛蟹:2009/10/20(火) 08:18:53
10月18日の演奏録音会は入試を終えたM君が久々に来てくれて(祝大学院合格!)N君、千手さん、僕の4人で「正しい長さ」と「夜の音楽」をやりました。
今回の演奏はIMEの節目、言わば「脱皮」の日だったという思いがしています。4人共リズムを間断なく受け取っていました。そのため使う音の肌理が細かい。
ただ脱皮したてなので力強さは今一つ。これが今後の課題です。

241毛蟹:2009/10/21(水) 09:56:46
IMEのメンバーの中川裕貴さんが演奏会を行います。

”中川裕貴 九時間連続「演奏」”

日時:10月31日(土)14:00〜23:00と11月1日(日)12:00〜21:00 の2日間。

場所:壱坪シアター 烏丸五条下ル(ホテルの南筋を西に少し入った北側)。地下鉄五条駅8番出口より徒歩1分

ゲスト・プレーヤーが来るとは言え、中川くんは2日間計18時間食事も摂らず弾きまくるそうです。「行」ですね。中川くん死んでしまうかもしれない。それは困る。
中川くんを助けに行かねば。ということでN君と千手さんと僕の3名が共演(邪魔か?)することに。10月31日の15:00から17:00頃まで参加します。皆様応援に駆けつけてください(500円のチャージがかかります)。

242毛蟹:2009/10/21(水) 09:59:25
次回の直観音楽アンサンブルの録音演奏会を以下のとおり行います。

11月15日(日) 18:00から 京都造形芸術大学陽陽館にて

243毛蟹:2009/10/31(土) 00:07:12
業務連絡です。
明日の演奏会ですが、僕はJRと地下鉄を乗り継いで15:00前に会場に入ろうと思っています。

244毛蟹:2009/10/31(土) 10:51:03
日本でシュトックハウゼンの作品を精力的に紹介している松平敬さん(IMEも氏にコンタクトしています)が11月18日に京都アルティでコンサートを行います。
僕も聴きに行くつもりです。

●同志社大学第36回外国文化週間コンサート
11月18日(水)18:00〜/京都府民ホールアルティ(京都市)/\無料
【演】松平敬(br)、太田真紀(sop)、有馬純寿(el)【曲】シュトッ
クハウゼン/私は空を散歩する、テレムジーク、宇宙の鼓動(日本初
演)【券&?】同志社大学言語文化教育研究センター0774-65-7069

245毛蟹:2009/11/07(土) 12:08:28
上記コンサートに出演される松平敬さんから以下のメッセージをいただきました。

>突然のメッセージ失礼します。
>松平敬と申します。

>あしあとから辿ってきたのですが、IMEのメンバーでいらっしゃるということでメッセージをお送りしました。
>中路さんから、AUS DEN 7 TAGEN の録音をいくつか送って頂いていたのですが、どの演奏も非常に真摯な内容で感銘を受けました。
>これからも引き続きの活動を期待しています。

>なお、11月18日ALTIで全曲シュトックハウゼン作品のコンサートに出演しますので、ご都合よろしければ是非お越し下さいませ。

>松平敬

僕から以下のように返信しました。

「松平さんにはお忙しい中、IMEの演奏を丁寧にお聴きくださったことへの感謝の気持ちをずっとお伝えしたいと思っていました。松平さんから頂戴したコメントが演奏家としての教育を受けたことのないIMEのメンバーにほんの少しの自信と大きな勇気を与えてくれました。有り難うございます。             また松平さんにはシュトックハウゼンの「今」を伝える発信基地として大きな信頼と感謝、そして期待を寄せていることもお伝えしておかねばなりません(時々HPを覗かせてもらっています)。1968年に録音された「Kurzwellen」の到達点を実際の演奏に於いて更新した者はまだ誰もいないのではないでしょうか。これほど大きな力を持った作曲家・指揮者・演奏家を音楽史家の手に委ねてしまうわけにはいかないのです。

中路と僕は途中長いブランクを挟んでかれこれ30年以上「七つの日」を演奏していることになります(笑)。

来る18日のアルティでのコンサートを楽しみにしています。僕と中路それからIMEのメンバー2名が聴きに行くと思います。

返信が遅くなってしまい申し訳ありません。これを機会に仲良くさせてください。それではコンサート頑張ってください!

寺村幸治」

246夏獣:2009/11/16(月) 21:42:41
IMEメンバーのミヤサカこと夏獣です。
CDのジャケットデザインの件なのですが、題名、アーティスト名など文字情報が未決定だと思うので、決定し次第連絡お願いします。

247毛蟹:2009/11/17(火) 12:04:08
>>246

夏獣さん。どの演奏をCDに収録するか、まだ決められない状況です。なので表ジャケットだけ決めましょう。

KARLHEINZ STOCKHAUSEN

AUS DEN SIEBEN TAGEN

  performed by

Intuitive Music Ensemble


そして「Intuitive Music Ensemble」のI,M,Eのアルファベットのみ3色にする(たとえば「I」を黄、「M」を赤、「E」を緑など)。

これでどうでしょう。千手さんのご意見を聞きたい。

248毛蟹:2009/11/17(火) 12:09:52
こっちのほうがいいかも?

KARLHEINZ STOCKHAUSEN

Aus Den Sieben Tagen

performed by

Intuitive Music Ensemble

249夏獣:2009/11/17(火) 23:20:27
ジャケ表のイメージですが、題名もグループ名も長いことを予想していたので、文字のレイアウト重視のデザインになりそうだと勝手に思っていました。
こんな感じです↓
http://www.amazon.co.jp/gp/customer-media/product-gallery/B00005U25U/ref=cm_ciu_pdp_images_0?ie=UTF8&index=0

250千手:2009/11/19(木) 12:45:27
昨日のアルティでのシュトックハウゼン・コンサート、とても魅力的だった。
いまひとつきちんと聞けなかったが、「空を散歩する」のエンディングはやっぱり素晴らしい。
また「宇宙の鼓動」の方も、もっと緻密な音響設定ができると思うが、シュトックハウゼンが晩年でもあれだけ精力的な探求ができていたのだということには感銘する。
後で松平さんと挨拶することができた。また清水さんにも挨拶をしてきた。

251千手:2009/11/19(木) 12:47:44
247の方がいいかな。
全曲演奏CDを作ろう、という気になります。

252千手:2009/11/19(木) 12:51:43
別の話、最近知り合いになったある女性写真家に、ご挨拶がわりにIME「Stickhausen1」のCD-Rをお送りしたところこんな返事をいただいた。
>今日はお手紙とCDを拝受しました。すばらしい、芸術的な現代音楽と聴き入っております。ありがとうございました。
と。
とても嬉しかったので、報告します。

253千手:2009/11/19(木) 12:54:34
どうもいかん。「挨拶がわり」ではなくて、「気持ちを、もしくは敬意をお伝えしようと思って」と言った方が正しいのだ。

254夏獣:2009/11/21(土) 12:19:08
ジャケット表紙ですが、千手さんの意向もふまえ、247で作ってもらおうと思います。
ほかに文字情報などありましたら言ってください

255千手:2009/11/22(日) 01:49:00
青鬼、赤鬼、緑鬼。
(黒鬼、白鬼)

256毛蟹:2009/11/30(月) 09:54:30
直観音楽アンサンブルのコンサートを行います。

日時:12月18日(金) 18:00開演 

場所:「壱坪シアター」 烏丸五条下ル(ホテルの南筋を西に少し入った北側)。地下鉄五条駅8番出口より徒歩1分。

出演予定者:IME,Yasusi Simomura & Friends,他

257毛蟹:2009/12/02(水) 11:52:31
12月18日の「壱坪シアター」Liveの告知を中川さんが自身のHPでやってくれました。

http://nonpage.exblog.jp/i8/

トップページの「next live]」をクリックしてください。
中川さん、ご苦労様、ありがとう。

258毛蟹:2009/12/04(金) 09:25:03
>>256 訂正

開演時間を間違えていました。

正しくは19:00開場、19:30開演です。

お詫びして訂正します。

259夏獣:2009/12/08(火) 03:53:17
ジャケのデザイン案が再度あがってきました。
アップロードサイトに載せてみたので、確認おねがいします。

3つのパターンがありまして、個人的には2つ目の女性の顔をピックアップしたデザインがいいのではないかと思います。
(文字のレイアウトなり、フォントは変更する必要はあると思います。)


どのデザインの方向性がいいかや要望なり、変更したい点がありましたら言ってください。


http://w.upup.be/?knAQTnXvd4

260毛蟹:2009/12/09(水) 00:43:09
見られません。どうすればいいのでしょうか?


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