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直観音楽アンサンブル とりあえず2

202千手:2009/03/11(水) 12:31:22
以下は上記演奏会についての大井さんの解説です。


>  ベートーヴェンのクラヴィアソナタ、特に中期から後期作品を演奏する際、そこで使われている音域が楽器選択の基準の一つとなります。気まぐれで例外的な「はみ出し」を度外視すれば、《告別》以前は5オクターヴ半に、後期ソナタ6曲は6オクターヴ(CC-c4)に収まります。ただし、《ハンマークラヴィア》第1楽章では、最高音域(c4-f4)が繰り返し用いられるため、作曲当時の楽器を使用するとなると、どうしても都合2台のフォルテピアノが必要となります。

>  3月10日(火)の公演では、イギリス式アクションのジョン・ブロードウッド(1816年ロンドン製)、ならびにウィーン式アクションのマテウス・シュタイン(1820年ウィーン製)を並べ、楽章毎に楽器を換えながら演奏致します。また、「ウィーン(18世紀)vsロンドン(19世紀)」という好カードをより刺激的に味わうために、ベートーヴェン自身によってオーサライズされた「ロンドン初版」(楽章の順序が交換されている)を採用します。恐らく、そこまで酔狂な演出を《ハンマークラヴィア》ソナタに施すのは、世界初の試みになるんじゃないでしょうか。当時の楽器では、いわゆる「ウナ・コルダ」は、まったく別世界の、まさに彼岸の音色とでも喩うべき響きを醸し出しますが、通常の全弦打鍵のトゥッテ・レ・コルデ、その中間状態であるドゥエ・コルデといった「距離感」の変容を、ベートーヴェンが指定した通りに明確に区別出来る点にもご注目下さい。新作を御提供頂く有馬純寿氏は、日本を代表するサウンド・アーティストとして、八面六臂の活躍をなさっておられます。

>  3月17日(火)の第12回公演では、ソナタの最後の3曲を、ジョン・ブロードウッド一台で取り上げます。十数年ぶりに譜面を見ると、以前はいかに「シューマン目線」で解釈していたか、ということに愕然としました。例えば作品109にしても、ロマネスカで開始されるエマヌエル式ファンタジアだと思えば、第1拍を見失うことも無い、という具合です。委嘱作曲家の福井とも子氏との協働作業は、17年目を数えるに到りました。

>  3月26日(水)のオーラス公演では、ベートーヴェンの「即興精神」の結実ともいえる《第九》を後半に据え、その縮図である《カヴァティーナ》→《大フーガ》を前半に配しました。この「即興精神」を足掛かりに新作を書いてくれるのは、「赤のあいのてさん」としても知られる畏友、野村誠氏です。コンサート副題「踊れ!ベートーヴェン Jogetlah! Beethoven(インドネシア語)」は、ガムランと児童合唱のための、不羈奔放な野村作品から採りました。


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