アブサルディンさんの乗っていた船は、密航業者によって途中で放棄された。その後は、難民船の受け入れに消極的なマレーシアとインドネシアがいずれも寄港を拒み、領海から追い出したため、船は海上を漂流するほかなかった。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch、HRW)はこれを「人間ピンポン」だと非難している。
同氏の推計によれば12年以降、人身売買産業によって2億5000万ドル(約300億円)が生み出された。この金は「さまざまな層の人物」によって享受されてきた。ミャンマーのラカイン(Rakhine)州では、国籍を与えられずにいる130万人のロヒンギャ人の多くが12年の民族間衝突以降、密航船に乗り込んでいる。隣国バングラデシュでも今年1〜3月の間に2万5000人のロヒンギャ人と貧しい難民たちが、ベンガル湾(Bay of Bengal)から密航した。同国のコックスバザール(Cox's Bazar)では、約30万人のロヒンギャ人の難民と膨大な数の貧しいバングラデシュ人が、かろうじて生き延びている。
【北京時事】5月28日に中国全土で上映が始まった日本映画「STAND BY ME ドラえもん」(3D版)が、30、31両日の週末、アニメ映画で過去最高の興行収入を記録するなど大ヒットしている。日本映画の中国での上映は、日本政府が2012年9月に尖閣諸島を国有化して以来初めてで、徐々に改善が進む日中関係のムードを盛り上げている。
中国メディアによると、「ドラえもん」の興行収入は公開初日、2日目はそれぞれ3000万元(約6億円)前後だったが、30、31日には8500万元、8800万元にまで急増した。アニメ映画で1日の興行収入で過去最高だった米映画「カンフーパンダ2」の6700万元を上回った。
6月1日の国際児童デーを控えた週末、北京市内の映画館は「ドラえもん」を見ようと親子連れでにぎわった。特に31日の興行収入は、米映画「アベンジャーズ2」などを大きく上回り、全土の興行収入の半分以上を占めたとの統計も出ている。