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スーフィズムに関するHP

1スーフィズムに関するHP開設:2004/01/19(月) 15:34
はじめまして。

日本に在住のトルコ人です。この度、イスラームとスーフィズム、そしてトルコの紹介に関するHPを開設することになりました。このHPを通じて皆様と交流し、世界平和に少しでも貢献させて頂ければと思います。お時間のあるとき是非訪問して下さい。お待ちしております。
宜しくお願い致します。

http://www.yoyogi-uehara.net

457チバQ:2014/10/07(火) 23:07:06
http://www.sankei.com/world/news/141007/wor1410070051-n1.html
2014.10.7 22:09

シリアに不法入国計画か 「イスラム国」参加へ渡航企ての北大生 警視庁、直前に出国阻止

秋葉原の古書店内に張られていたシリアへの渡航を求める求人広告。北大生の男はこの求人広告を見てイスラム国への参加を企てたとみられている=4月、東京都千代田区外神田(ツイッターから)
 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の戦闘員に加わるために北海道大学の男子学生(26)が渡航を企てた事件で、北大生がシリアの周辺国を経由して陸路で不法入国を計画していたとみられることが7日、捜査関係者への取材で分かった。北大生は同日、トルコに出国する予定だったが、警視庁公安部が6日、私戦予備・陰謀容疑で強制捜査に乗り出し出国を阻止した。

 イスラム国の勢力拡大を支えているとされる外国人戦闘員らは周辺国を経て陸路でシリアに不法入国するケースが主流といい、公安部は現地の事情に通じた人物が計画を支援した疑いがあるとみている。

 捜査関係者によると、北大生はシリアの隣国のトルコへの航空券を準備。公安部が捜査に着手した翌日の7日に成田空港から出国する予定だった。両国の国境地域では、戦闘員希望者を不法入国させ、イスラム国に手引きする動きがあるという。北大生の渡航をめぐっては、イスラム世界に詳しい元大学教授の男性が手引きしていたとみられることも新たに判明。公安部は7日、同容疑で、元教授の自宅など東京都内の関係先を家宅捜索した。

 北大生は、東京都千代田区の古書店に張り出された「求人 勤務地シリア」などと記載された広告を見て書店関係者を通じ元教授と接触。張り紙には、シリア渡航のほか、中国国内への渡航を呼びかけるような趣旨の記載があり公安部は今後、詳しく調べる方針。

 北大生は、今年8月にも航空券を準備し、ジャーナリストの男性ら数人とシリアへ渡航する計画を立てたが、直前に中止していた。元教授は過去にイスラム国の支配地域を訪れたことがあり、渡航計画を手助けした可能性がある。

458チバQ:2014/10/07(火) 23:36:50
http://mainichi.jp/select/news/20141008k0000m030052000c.html
空爆2週間:続くイスラム国の攻勢 統治これまで通り
毎日新聞 2014年10月07日 20時02分(最終更新 10月07日 21時32分)

 【カイロ秋山信一】米国と中東5カ国がシリアでイスラム過激派組織「イスラム国」への空爆を始めてから7日で2週間となる。イスラム国の勢いは衰えず、北部アレッポ郊外で攻勢を強めている。実効支配地域の住民によると、空爆で簡易製油施設が破壊されたため、燃料価格が上昇したが、従前通りの統治が続いているという。空爆回避の対策も強化しており、イラクでも新たに西部アンバル県の町を制圧するなど勢力に陰りは見えない。


 ロイター通信によると、イスラム国は6日、米軍空爆前から攻撃を続けていたトルコ国境近くのシリア北部の要衝アイン・アル・アラブに侵攻し、クルド人民兵組織との市街戦に突入した。米軍などは付近のイスラム国の拠点を再三空爆したが、イスラム国の攻勢は続いている。

 米軍は油田収入を断つため簡易製油施設も空爆の標的にしている。シリア北東部ハサカでは、ガソリン価格が空爆前から50%上昇したという。またラッカ郊外では水道が停止するなどインフラにも影響が出ている模様だ。

 イスラム国はイラクでも今月上旬、アンバル県ヒートとクバイサを相次いで制圧。政府軍との攻防が続く首都バグダッド西方の要衝ラマディへの圧力を強めている。

 イスラム国の実効支配地域で暮らす住民によると、空爆による大きな混乱は起きていない。3日に公開された英国人人道支援活動家の処刑映像では、戦闘員とみられる男がオバマ米大統領に向けて「お前はシリアでも空爆を始め、我々の人民を殺害している。我々もお前たちの国民の首を切るだけだ」と挑発。別の米国人を処刑すると警告し、空爆への反発を強めている。

 イスラム国は空爆の影響を最小限にする対策も強化。空爆が多い夜間に地域本部や司令部から要員を退避させ、昼間でも、こうした拠点を守る戦闘員や治安要員を減らし、兵力や武器を分散させている模様だ。また、米軍が8月にイラクでの空爆を始めた後、イスラム国関係者によるツイッターやフェイスブックによる情報発信が減少。英BBCによると、戦闘員に対して戦闘や移動時の写真撮影を禁止し、携帯電話の利用を控えるよう命じている。位置情報を隠し、空爆を回避するのが狙いだとみられる。

 また無関係の建物にイスラム国の旗を掲げ、誤爆を誘発しているとの情報もある。市民や建物の巻き添えが増えれば、反米感情が高まり、イスラム国への支持が増すことを狙っている可能性もある。

459チバQ:2014/10/07(火) 23:48:47
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014100702000115.html
クルド難民、先見えぬ避難生活 トルコ政府の援助届かず?

2014年10月7日 朝刊


トルコ南部スルチで4日、シリア北部から逃げてきたザイムさん。傍らでは息子が眠っている=中村禎一郎撮影
写真
 【ガジアンテプ(トルコ南部)=中村禎一郎】トルコ南部のスルチに、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」によるシリア北部への進攻から逃げてきたクルド人があふれている。旅券(パスポート)も所持していない密入国の難民たちは、トルコ政府が設けた難民キャンプには入れない。衛生的とは言えないトルコのクルド人組織の避難所で寝泊まりする。
 サーレ君(7つ)はクルド人が多く住むシリア北部の村に住んでいた。「首を切る人たちが村に来たから、二十日ほど前に家族で逃げてきたんだ」。途中で靴をなくしてしまい、今はクルド人組織が用意した結婚式用のホールで、はだしで避難生活を送る。眠るのはコンクリートの床の上。トイレには汚物があふれ、とても衛生的とは言えない。
 ザイムさん(65)もシリア北部の村からトルコに避難してきた。逃げる途中、妻(40)は「イスラム国」の砲撃を受けて死んだ。ザイムさんは「金がない。ここからどこにも行けない」と嘆く。ザイムさんの傍らには三歳になったばかりの息子が寝ていた。「私はもう高齢。妻がいなくなり、息子とこれからどう暮らしていったら良いのか分からない」。戦禍は貧しい人々に最も重くのしかかる。
 スルチにある避難所の運営責任者アイシャさん(37)は、「BDP」が避難所を運営していると説明。BDPはトルコで独立国家樹立を目指す非合法組織「クルド労働者党(PKK)」がボランティア活動などの際に使う名称だ。
 PKKは非合法組織のため、トルコ政府が関係する援助物資は避難所に届いていないとみられている。アイシャさんは「世界中から援助が届いている」と説明するが、今後、難民の生活状況が悪化する恐れがある。

460チバQ:2014/10/09(木) 21:31:26
http://www.sankei.com/world/news/141009/wor1410090036-n1.html


 イスラム教スンニ派過激派「イスラム国」は9日までに、トルコとの国境に近い少数民族クルド人の町シリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)の3分の1以上を制圧した。シリア人権監視団(英国)の情報としてロイター通信が同日報じた。

 町周辺でのイスラム国を標的とする米軍主導の空爆が続いているが、イスラム国は砲撃などにより、クルド人民兵と激しく衝突。町が陥落すれば、イスラム国がシリア北部の要衝を押さえるとともに、近接するトルコにとっては直接の脅威となる恐れがある。

 人権監視団によると、イスラム国は町の東部一帯のほか、北西部の一部などを掌握した。

 イスラム国は8日、米軍主導の空爆を受け、町から部分的に撤退したが、再び攻勢に出たもようだ。町の東、南、西の三方から攻めるイスラム国と、防衛を図るクルド人民兵との間で市街戦になっているとみられる。(共同)

461チバQ:2014/10/09(木) 21:31:51
http://www.sankei.com/world/news/141009/wor1410090047-n1.html
2014.10.9 21:13

パレスチナ統一政府首相がガザ訪問 初の閣議

 パレスチナ暫定統一政府のハムダラ首相らは9日、初の閣議を開くため自治区ガザを訪問した。AP通信などが報じた。

 パレスチナは2007年以降、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するガザと、自治政府のアッバス議長が統治するヨルダン川西岸に事実上分裂していたが、ことし6月に暫定統一政府が発足した。

 首相らのガザ訪問には、暫定統一政府によるガザの統治を国際社会にアピールし、今夏のイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘で破壊されたガザ復興への支援確保につなげる狙いがあるとみられる。

 復興支援を話し合う国際会議が12日にカイロで開催される予定。ガザ再建には国際社会の支援が不可欠だが、ハマスがイスラエルを攻撃するために支援物資を流用することを懸念する声がある。(共同)

462とはずがたり:2014/10/12(日) 16:57:46
なかなか面白い。野蛮なテロと決めつけて思考停止するのは良くないねー。

北大生支援の元教授インタビュー
公安の事情聴取を受けた
中田考氏が語る「イスラム国」
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4290
2014年10月09日(Thu)  Wedge編集部

「イスラム国」に戦闘員として渡航計画を企てていたとして、10月6日に北海道大学の男子学生が警視庁公安部から事情聴取を受け、東京都杉並区の宿泊先などの家宅捜索を受けた。小誌は、この学生の渡航支援を行ったとして、同じく事情聴取と家宅捜索を受けた中田考氏に9月24日の段階で接触していた。9月に現地を訪れたばかりの中田氏が語る「イスラム国」とは――。

Wedge編集部(以下、――)なぜ「イスラム国」へ行ったのか。

中田 考(なかた・こう)氏
カリフメディアミクス代表取締役社長、同志社大学高等研究教育機構客員教授、イスラム学者(c)Takashi Suga

中田考氏(以下、中田)9月上旬に「イスラム国」に招かれ、シリア国内の彼らが支配する地域へ行ってきた。「(編集部注:8月にシリアでイスラム国に拘束されたとみられる)湯川遥菜氏の裁判をしたい。公正に裁きたいと思うのだが、英語も通じず、話にならないので、通訳にきてくれ」という幹部の依頼を受けてのものだ。アラビア語と日本語の通訳ができ、かつイスラム学の知識がある人間として私に白羽の矢が立った。この時点でほとんど人は限られる。結局、折悪しく空爆が激しくなり、幹部たちが散り散りに身を隠してしまったため、湯川さんとは会えず、虚しく帰ってきた。

――渡航費は出してもらったのか。

中田 全額自分で支払った。大変だった。

――危険な目には遭わなかったのか。

中田 私は招かれて行っている立場なので、捕まることはない。

――印象に残ったことは。

中田 彼らは金銭的な余裕がなく武装面では非常に弱い組織、という印象を受けた。中東各国の富裕層などが彼らを資金面で支えている、という報道もあるが、基本的には彼らは自分たちのお金で組織を回しており、貧しい。「政府軍を追いやるぐらいなので、お金があり強いはずだ」という意見もあるが、政府軍が極端に弱いだけの話。弱い組織ともっと弱い組織の戦い。現地にいってそれを目の当たりにしてきた。そもそも停電が常態で電気もろくに通じていないような世界。

――であればアメリカが地上軍を投入すれば簡単に倒せるのか。

中田 それは無理だ。アメリカ軍は強いイメージがあるが、本当に弱い。その理由の1つとして法の縛りが挙げられる。彼らは随分ひどいことをしているが、それでもシリアのアサドやイラクのフセインの軍隊に比べれば、一応軍規がある。軍規があるとやはり弱い。

――実際の戦闘を目にしたか。

中田 「今からシリア政府が管轄する軍用空港を攻撃しに行くから来い」と言われてついて行った。上から明確な命令があったわけではなく、「ちょっと行くか」という感じだった。指揮命令系統はしっかりしていない。彼らは死ぬことをまったく恐れていない。喜んで死ぬ。一方の政府軍は死を嫌がって逃げる。だから弱い。

463とはずがたり:2014/10/12(日) 16:58:08

――「イスラム国」へはどんな人が集まっているのか。

中田 世界各地から「イスラム国」へ集まっている人の多くは中東出身者のイスラム教徒。稀に白人を見掛けたが。

――彼らが「イスラム国」の活動に参加する理由は。

中田 実際に話したわけではないが、普通にイスラム圏でイスラムの世界なので、「イスラム国」にいたほうが気持ちよいのだと思う。そこへ集まる人たちはムスリムなので。

――給料は出ているのか。

中田 月50ドル出ている。もちろんムジャヒディン(ジハードを行う人)になると、たとえばガソリンをいくらもらえるとかあるらしいが。現地で50ドル札を見せてもらったが「大変なんだよ、これを一枚もらうのが」と話していた。

――現地に日本人はいたか。

中田 いなかった。これから増えると思うが。

――なぜ。

中田 増えるに違いない。日本にいて何かいいことがあるだろうか。毎年3万人も死んでいくような国。自殺するよりまし。「イスラム国」へ行けば、本当に貧しいが食べてはいける。

――「イスラム国」指導者のバグダディ氏がカリフ(預言者ムハンマドの後継者の意で、イスラム国家最高権威者の称)を名乗った。

中田 彼らは建国宣言で、「イスラム国は『イスラムのカリフ制』であり、アブー・バクル・バグダディ氏は全ムスリムのカリフである」と宣言した。ただ、カリフについては「恐るおそる言ってみた」という感じであった。やはりあれは「イスラム国」であり、カリフではないと言ってもいい。

――彼ら自身もカリフであるということを強く主張はしていないということか。

中田 大して強く主張していない。一応カリフと言ってみたというところ。イスラム法上の正当性があったとしても、認められるかどうかは別なので。彼らは「多分これは認められないだろうな」と思っている。ただし、私は一応カリフの依頼を受けたということで、今回の渡航費も全額自分で支払った。空爆の関係で現地到着後、3日間放置されて、やっと伝令が来るという状況だった。携帯電話を使うとGPSで把握されて爆撃されるので、伝令が来るのだが、「今から(湯川氏のところへ)連れていくけど、1週間いてくれ」と言われた。事前に帰国する日が決まっており、「カリフ制を名乗っているなら約束を守れ!」と言って断って帰ってきた。本当にカリフだったらカリフにそんなことは言えない。「1週間いろ」と言われたら、1週間いないといけない。

――カリフはどう決めたのか。

中田 彼ら自身が決めた。ボードメンバーが「よし、そろそろカリフ制にしよう」と言ってカリフ制にした。それはそれで合法性はあるが、合法性があることと、他の人間が認めることは別の話。じゃあそれだけしかないのかといったらそうとも言い切れない。他にいない、というのは非常に強く、基本的にはバクダディ氏がカリフであろうという話。

464とはずがたり:2014/10/12(日) 16:58:41
>>462-464
――彼らは何がしたいのか。

中田 非常に大雑把にいうと、「コーランの教えをしっかり守る国をつくる」ということ。礼拝を行い、酒は飲まず、泥棒など法に背く行いをした人間には罰を与えると。そのため、コーランの教えに公然と反対し背教したイスラム教徒には非常に厳しい対応をし、見せしめのために公開処刑も行う。ちなみに公開処刑を行っているのは「イスラム国」だけではない。シリアは首切りでなく、首吊りを公開で行っている。基本的には見せることによって、刑罰に対する恐怖心を掻き立てて犯罪を防止するということ。これに効果があるかというのは学説で分かれるところだが。先日現地へ行ったときも、アサド側のスパイが見付かったらしく、司令官が銃殺をしたが、市民から「なぜちゃんと首を切らないのだ」という抗議を受けて、結局司令官が謝罪させられたという一幕があった。

――スパイは多いのか。

中田 イラクもシリアもスパイ国家のため、「イスラム国」には多くのスパイが入り込んでいる。殺害されたジャーナリストの一部はどうも本当にスパイだったようだ。イスラム法では成人男子の戦闘員の捕虜の処刑は合法なので、ある意味では殺されて当然ともいえる。ただ、私は個人的にはジャーナリストを殺害するのは反対だ。彼らには国に戻って「イスラム国」の実態を伝えさせるべきだと考えるからだ。

――支配地域で暮らす一般の民衆は、彼らを支持しているのか。

中田 一般の民衆は何を考えているかというと、日本と同じように、政治やイデオロギーに興味をもっている人は非常に少ない。99%の人は何の興味もない。たとえばアサドが戻ってくるなら「アサド万歳」と言うはず。

――なぜこのタイミングでこうしたことが起こったのか。

中田 非常に簡単に言ってしまえば、世界がおかしいから。イスラムの世界もおかしいし、世界全体がおかしい。イラクとシリアはイスラムの世界においても、世界レベルでみても、ほぼ最悪の残虐な政権。イラクは単に野蛮で、シリアはもっと計算された冷酷な野蛮さ。人を殺すことも、嘘をつくことも平気な人たち。そういうところを倒すには、それに対抗できるような、ある意味での強さみたいなものがなければならない。

――今後の展開は。

中田 ともかくアメリカが空爆を始めてしまったので、さっき言った99%のあまり意識のない民衆がかわいそう。意識のある人間は死んでも平気なのでよいが、一般の民衆がかわいそう。アメリカが彼らを根絶やしにすることは非常に困難であるし、「イスラム国」の活動には、今後日本人を含めて多くの人が参加するものと考えている。彼らの勢いはまだまだ衰えることはないだろう。

(聞き手・構成/Wedge編集部)

【中田考氏 プロフィール】
1960年岡山県生まれ。灘高等学校卒業後、84年東京大学文学部イスラム学科卒業。86年同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。92年カイロ大学大学院文学部哲学科博士課程修了。在サウジアラビア日本国大使館専門調査員、山口大学教育学部助教授、同志社大学神学部教授などを歴任

465チバQ:2014/10/13(月) 15:58:31
http://www.afpbb.com/articles/-/3028701
イスラム国、クルド人部隊に進撃を阻止され後退 コバニ攻防戦
2014年10月12日 08:01 発信地:MURSITPINAR/トルコ
【10月12日 AFP】イスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は11日未明、トルコと国境を接するシリア北部の町アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)中心部に向けて攻勢をかけたが、防衛に当たっているクルド人部隊に進撃を阻止されて後退した。

 イスラム国側は前日の10日、アインアルアラブにあるクルド人部隊の司令部を制圧していた。非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、アインアルアラブでは11日に約1時間半にわたる激しい戦闘があり、米軍をはじめとする有志国連合は町の南と東で2度の空爆を実施した。

 砂嵐のためそれ以上の空爆はなかったが、アインアルアラブ南部と、制圧された司令部の近くで激しい戦闘が繰り広げられた。シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)氏はAFPに、クルド人部隊は少人数のグループに分かれて、町を包囲しているイスラム国側を戦線のあちこちで襲撃していると語った。

 シリア内戦の和平を仲介する国連(UN)のスタファン・デミストゥラ(Staffan de Mistura)特使は、アインアルアラブはトルコ国境に抜ける狭い1か所を除き「文字通り包囲されている」と指摘し、アインアルアラブ防衛のため、義勇兵と装備が送り届けられるようにしてほしいとトルコ政府に要請した。(c)AFP/Burak Akinci with Mohamad Ali Harissi in Beirut

http://www.afpbb.com/articles/-/3028750
イスラム国からのコバニ防衛、率いるのはクルド人女性
2014年10月13日 11:55 発信地:ベイルート/レバノン

【10月13日 AFP】シリア北部の町アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)への攻撃を続けるイスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」と戦うクルド人部隊は、ある女性戦闘員によって率いられている──。非政府組織(NGO)・シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)と現地の活動家らが12日、AFPに明らかにした。

 同監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表によると「ナリン・アフリン(Narin Afrin)」のコードネームで知られる女性戦闘員マイッサ・アブド(Mayssa Abdo)氏(40)が、男性戦闘員のマハムード・バルホーダン(Mahmud Barkhodan)氏と共に、クルド人民防衛部隊(Kurdish People's Protection Units、YPG)を率いているという。

 左派寄り世俗主義のYPGは、イスラム国が先月16日にトルコと国境を接するコバニへの攻勢を始めて以来、コバニ防衛の戦いを続けている。シリア北部および北東部のクルド人自治区における事実上の軍隊組織である同部隊は、反体制派の民主連合党(PYD)の軍事部門でもある。

 クルド兵士にはコードネームを使用する慣習があり、マイッサ氏の「ナリン・アフリン」は、コバニと同じくアレッポ(Aleppo)県内にある自身の誕生地アフリン(Afrin)からとったもの。

 コバニのクルド人活動家、ムステファ・エブディ(Mustefa Ebdi)氏はマイッサ氏について「彼女を知る人は、教養があり聡明で冷静な女性だと言っている」と話す。「兵士たちの精神状態に気をかけ、彼らが抱える問題にも気を配っている」

 クルドでは女性部隊が戦闘に参加する伝統があり、隣国のトルコやイラクのクルド人部隊でも女性が大きな役割を担っている。(c)AFP

466チバQ:2014/10/14(火) 21:45:12
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141014-00000074-jij-m_est
少数派の女性を戦利品に=イスラム国「奴隷復活」宣言
時事通信 10月14日(火)14時30分配信

 【バグダッドAFP=時事】イラクとシリアで勢力を拡大する過激組織「イスラム国」は12日発行のプロパガンダ誌の中で、イラクで拘束したクルド人少数派ヤジディ教徒の女性や子供を「戦利品」として、戦闘員に分け与えていると明らかにした。
 イスラム国側がヤジディ教徒を「奴隷」として扱っていることを明確に認めたのは初めて。
 イラク北部シンジャル山周辺では8月、イスラム国に追われたヤジディ教徒が孤立。米軍がイラクでの空爆に踏み切る理由の一つとなった。現在も数百人の女性や子供の行方が分かっていない。
 プロパガンダ誌は「奴隷復活」と題した記事で、「捕らえたヤジディの女や子供は、シャリア(イスラム法)に基づいて、シンジャルの作戦に参加した戦闘員に分け与えた」と強調。キリスト教徒やユダヤ教徒には「税金」支払いや改宗という選択肢も与えるが、多神教のヤジディ教徒には適用されないと明言した。

467チバQ:2014/10/14(火) 21:45:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141014-35055129-cnn-int
ISIS、イラク首都の空港に迫る シリアでも攻勢
CNN.co.jp 10月14日(火)19時41分配信

(CNN) イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」はイラク中西部アンバル州でさらに攻勢を強め、イラク首都バグダッドの空港からわずか25キロの地点まで迫った。

米軍のデンプシー統合参謀本部議長が、米ABCテレビとのインタビューで語った。米軍はISISの進撃を阻止するためにヘリコプターを導入し、低空からの攻撃を実施したという。

ISISはすでに同州の約8割を占拠している。州全体が掌握されれば、ISISの支配はシリア北部の本拠ラッカからバグダッドの入り口まで及ぶことになる。

アンバル州治安部隊の情報筋が13日、CNNに語ったところによると、州内でイラク軍の支配下に残っていた数少ない拠点のうち、戦略的に重要な州西部ヒートの基地で激しい戦闘があり、軍部隊が逃走した。

また当局によると、州警察トップが12日までに、車列を狙った爆弾攻撃で死亡した。

前線のイラク軍兵士と部族民兵らは訓練や装備の不足を訴え、米軍が地上部隊を派遣しなければ武器を捨てる構えとされるが、米軍は派遣の可能性を否定している。

ISISはシリアでも、トルコ国境に面したクルド人地域の要衝、アインアルアラブ(クルド名コバニ)の掌握を進めている。国境地帯のCNN取材班によると、13日はこれまでで最も激しい戦闘が展開され、銃声や爆発音が響いた。国境の検問所3カ所がすべてISISに占拠される事態が懸念されている。

一方、ISISに拘束されている英国人ジャーナリスト、ジョン・キャントリー氏の家族は、ISISが自ら設けていた通信ルートを絶ち、直接連絡が取れなくなっているとして、ルートの再開を求める声明を出した。

468チバQ:2014/10/14(火) 21:46:11
http://www.cnn.co.jp/world/35053738.html?ref=yj
「イスラム国」「ISIS」「ISIL」 その違いは?
2014.09.12 Fri posted at 14:58 JST
(CNN) オバマ米大統領は10日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国(ISIS)」に対して空爆を行う方針を明らかにした。
この組織はもともと、2004年に故アブムサブ・ザルカウィ容疑者がイラクで立ち上げた国際テロ組織アルカイダの分派だった。
ザルカウィ容疑者は06年6月、米軍の攻撃で死亡。後継者となったアブアイユーブ・マスリ指導者はその数カ月後、「イラクのイスラム国(ISI)」の創設を発表する。
ISIは13年4月、シリアのアルカイダ系武装組織である「ヌスラ戦線」を統合した。ヌスラ戦線の指導者アブバクル・バグダディ容疑者は、組織は今後「イラクとレバント(またはシャム)のイスラム国」と呼ばれるようになるだろうと発言。これが現在の、同組織の呼称を巡る混乱のもとになっている。
ISIL
オバマ米大統領や国連、一部の報道機関がこの組織を指すのに使っているのが「ISIL」だ。アラビア語名を訳した「イラクとレバントのイスラム国(英語:Islamic State in Iraq and the Levant)」の頭文字をつなげたものだ。
CNNのエリーゼ・ラボット特派員の分析では、米政府がこの呼び方を使う理由は2つある。まず、組織がイラクやシリア以外の国への拡大を視野に入れているとみられること。また、米政府はカリフ制イスラム国家を設立するという組織の計画を認めない立場を取っている。
ただし、この訳が正確かどうかには議論がある。レバント(地中海の東部沿岸地方)と訳されているのは「シャム」というアラビア語の言葉だが、コロンビア大学のラシッド・カリディ教授(シリア史)によれば、シャムはトルコからシリア、エジプト、パレスチナやヨルダン、レバノンを含むもっと広い地域を指すという。

ISIS
こちらは「イラクとシャムのイスラム国(英語:the Islamic State in Iraq and al−Sham。アラビア語:Al−Dawla Al−Islamiya fi al−Iraq wa al−Sham)」の頭文字をつなげたもの。「イシス」と読めるから英語として語呂がいいと考える人もいるし、また偶然ではあるが、古代エジプトの女神の名前とも同じだ。
CNNでは「イラク・シリア・イスラム国」の略としてISISを採用している。
アラビア語でシャムは、レバント、シリア、大シリア、場合によってはダマスカスのいずれの意味にも取れるとされる。
イスラム国
組織側は自らのことを短く「イスラム国(英語:Islamic State。アラビア語:al−Dawla al−Islamiya)」と表現することが多い。国境を越えたカリフ制国家を作りたいという彼らの意思を正確に表した言葉といえるだろう。
彼らがインターネットで公開した動画では、単に「国家(ダウラ)」と表現している。
DAIISH
欧米ではあまり知られていないが「DAIISH」という略称もある。これはアラビア語の組織名(アラビア語でal−Dawla al−Islamiya fi Iraq wa al−Sham)をアルファベットで音写した際の頭文字をつなげたもの。アラブ世界の報道機関や政治家はよく使う。
ただし、DAIISHには否定的なニュアンスがあるとカリディ教授は言う。「反対派の人々が使う呼び名だ」
組織側はこの呼称に異議を唱えているという。

469とはずがたり:2014/10/15(水) 19:44:06
<イスラム国>ウェブ英字機関誌で人身売買認める記事
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20141015k0000e030204000c.html
毎日新聞2014年10月15日(水)11:24

 【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」は、今月発刊したウェブの英字機関誌「DABIQ」最新号の中で、イラクで拘束した少数派ヤジディー教徒の女性や子供を奴隷として売買していることを認めた。女性の一部が結婚や性行為を強要されていることも事実上認め、「(イスラム国が統治の基本とする)イスラム法では合法だ」と主張した。

 イスラム国は8月、イラク北西部シンジャルを攻撃し、集住していたヤジディー教徒ら数千人が行方不明となっている。イスラム国は「奴隷制復活」と題された記事で、ヤジディー教徒の女性や子供の奴隷化が容認されると主張。シンジャルで戦った戦闘員に「戦利品」として分配したことを明らかにした。

 避難民の証言によると、拘束された男性の多くが処刑され、女性や子供はイラク北部モスルやシリア北部ラッカなどに連行され、奴隷として売買されている。サウジアラビアなど外国も売却先になっているという。また女性らが「奴隷市場」で10ドル(約1000円)前後で売られ、性交渉を強要されているとの報道もある。

 イスラム国は7世紀のイスラム教草創期の社会を理想としており、実効支配地域では極端な慣習を住民に強制している。奴隷制の復活を含む教義の極端な解釈と強要に対して、イスラム社会からも非難の声が上がっている。

470とはずがたり:2014/10/15(水) 19:44:35
「イスラム国」勢力衰えず=空爆2カ月も首都圧迫―イラク
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-141015X729.html
時事通信2014年10月15日(水)14:37

 【カイロ時事】イスラム教スンニ派の過激組織「イスラム国」が、イラクで2カ月前に始まった米軍などの空爆作戦にもかかわらず、勢力の維持、拡大を続けている。首都バグダッドではイスラム国が実行したか、関与が疑われるイスラム教シーア派を標的とした自爆テロが相次ぎ、シーア派が主軸のアバディ政権は権力基盤を脅かされつつある。

 現地からの報道によると、イスラム国は10月に入ってからイラク西部アンバル州でさらに攻勢を強め、ヒートなどで政府軍を相次いで撃破。15日までに州全域をほぼ完全に掌握した。

 アンバル州はシリア国境からバグダッドの西側に至るイラク最大の州で、イスラム国はバグダッド方面に勢力を拡大しつつある。バグダッドやその周辺での自爆攻撃が激化し、14日には連邦議会議員を含む少なくとも25人が死亡するなど連日多くの犠牲者が出ている。

471とはずがたり:2014/10/15(水) 21:24:57
フランス革命やプラハの春や天安門事件と同じく開明的な政府が漸進的改革を進めようとすると急進派が急浮上してきちゃうってことかねぇ。

「報道されない中東の真実」とは何か
国枝昌樹氏、「日本の読者は誘導されるがまま」
中村 陽子 :東洋経済 編集局記者 2014年10月15日
http://toyokeizai.net/articles/-/49687

くにえだ・まさき●1946年生まれ。一橋大学経済学部卒業後、外務省入省。在エジプト大使館一等書記官を振り出しに、在イラク大使館、在ヨルダン大使館の参事官、在カメ ルーン特命全権大使などを経て、2006年在シリア特命全権大使に着任。10年退官。『シリア――アサド政権の40年史』ほか著作活動を重ねる。(撮影:今井康一)
2011年3月の民衆蜂起に端を発したシリア内紛は、混迷が続く中、さらにスンニ派過激組織イスラム国への外国軍侵攻で戦火が広がっている。『報道されない中東の真実』の著者、国枝昌樹氏(元在シリア特命全権大使)は、ここに中東アラブ世界の地殻変動の予兆を見る。
──米CIAによればシリアの人口は2010年末2200万から2014年には1800万にまで減少したとか。

2010年まで4年間駐在した当時は、シリアの社会全体は非常に明るかった。父の跡を継ぎ2000年に発足した現バシャール・アサド政権は紛れもない独裁政権です。が、彼自身は、反アサドの欧米や周辺国が作り上げた悪のイメージとは違い、体制内改革を推進していました。閣僚たちには、傲慢を捨て国民とともにあれと折を見て訓示し、治安当局には国民との関係改善を進めさせていました。一部の不満分子には厳しく対処しても、一般市民への態度は先代とは劇的に変化していたんです。

そういう意味でアサド大統領はかなり努力しました。ところが2011年3月に最初の民衆蜂起が発生し、政権転覆をおそれた治安当局は再び牙をむきだした。アサド現政権の10年間の改革は水泡に帰してしまった。

一連の反体制派による内紛を、アサドは外国から押し付けられた戦争だと思っています。国内の反体制派組織は約3000で、大半はいわゆる強盗団ですが、いくつかの勢力は外国から支援を受けている。アサド政権としては、外国が資金・武器・兵站支援を止めさえすれば、1カ月で事態は収まると考えていました。

過激な原理主義勢力がイラクに戻った

──そしてイスラム国の勃興が。

ソ連のアフガニスタン侵攻で、米国から支援を受けたアルカイダなど過激な原理主義勢力がイラクに戻った。シーア派マリキ政権下でスンニ派市民の間に不満が高まると、それに乗じてイスラム国が活動を始めます。彼らは一部をシリア国内に潜伏させ、2011年の民衆蜂起を機についに動きだし、支部のような形で反体制派ヌスラ戦線を発足させました。

ヌスラ戦線は戦闘行動の勇猛さと規律で名を上げ、シリア国内で影響力を拡大させました。イスラム国はそのヌスラ戦線を吸収しようとしましたが、ヌスラ戦線側が拒否。アルカイダはイスラム国にイラクを、シリアはヌスラ戦線に任せると指示します。それを今度はイスラム国が拒否、アルカイダと絶縁します。

2014年1月、反体制派の著名な医者をイスラム国が殺害すると、ヌスラ戦線と他の反体制派が連携しイスラム国との武力衝突が勃発しました。

472とはずがたり:2014/10/15(水) 21:25:23
>>471-472
──反体制派同士の潰し合いを当時アサド政権は高みの見物だった?

ええ。ところがイスラム国がイラクのモスルを攻略し、戦闘放棄したイラク軍から戦車・武器・弾薬・軍用車すべて収奪して、またシリアに侵入してきた。破竹の勢いにイスラム国へ外国人がどんどん参入します。今年初め1万5000〜2万5000人くらいとみられていた兵力は、2万〜3万1500人に拡大したと先日CIAが報告しています。

イスラム国はある意味宗教に対し非常に純粋です。彼らは7世紀、預言者ムハンマドの死後の4代カリフ時代をイスラム国家の理想と考えている。イスラム国はそれを現代に再現するため敵や異教徒を容赦なく殺す。欧米から加わった若者たちは社会に居場所がなく不満を持つ人々なので、イスラム国の青臭い純粋性と強い仲間意識に引き付けられる。

ユーチューブの斬首映像も、7世紀のイスラム法を独自解釈して厳格に実践しているんです。戦国時代なら日本でもあったことですが、彼らは21世紀の現代でそれを実行している。理想のイスラム国家樹立となると、これはもう信念の問題。一般的に戦争とは敵の戦闘能力をそぎ無力化するのが目的ですが、信念の戦いでは敵を殺すことが至上命題。殺して初めて安泰を得るわけです。

しょせんは烏合の衆

──イスラム国の脅威が中東全域に広がる可能性はあるのですか?

私は彼らにそこまでの力はないと思っています。彼らは混乱した現代の鬼子、あだ花です。財力も武器弾薬も豊富、戦闘員には多額の報酬などといわれていますね。サダム・フセイン時代の旧バース党生き残りが合流しているから行政、軍事、装備力も強力とかいうけれど、しょせん彼らは烏合の衆です。モスルの銀行から奪ったカネがある、原油の密売でも資金を得ているといっても、パイプラインで輸出するわけじゃなし、ドラム缶で売りさばくだけのこと。そもそも彼らにとってカネなど意味はない。食糧確保こそが彼らの生命線なのです。

米国は空爆で彼らの前進を今のところ止めている。イスラム国にいる米国人約100人が帰国後テロを起こす危険性を想定すると、イスラム国殲滅は米国の治安維持に直接関係があるのです。一方、シリアの本音はイスラム国を米国が潰してくれるなら好都合なわけですね。アサド政権はヌスラ戦線とその他反体制派への攻撃に集中できるわけですから。

──シリア情勢が中東アラブ世界の地殻変動を招くと見る理由は。

絶対王政を敷く中東湾岸諸国がシリア攻撃に参加している。たとえばカタールは資金や軍を出してきたけれど、国民はそれを絶大な国富を握る国王の火遊びと見ていやしないか。シリアの反体制派支援を民主主義のため、自由のためと唱えれば唱えるほど、自分たちカタール国民には自由もなければ民主主義もないじゃないか、と疑問が出てくるわけです。

アラブの春は、湾岸諸国には飛び火しなかったかのように見えましたが、実は湾岸諸国でも蜂起はあり、激しく弾圧されました。バーレーンはサウジアラビアから兵士1000人を借りて鎮圧した。シリアでは反体制派を支援しながら自国ではそれを許さない。そんな政権が本当に正当な国民の代表なのかと疑問を持ち始める。王政にとってたいへん危険です。シリア動乱が触媒となって湾岸地域の国民が奮起し、第2のアラブの春が起こりうる。

──日本の中東報道のあり方にも疑問がおありのようですね。

はい、とても疑問を持っています。イスラム国みたいなセンセーショナルな存在が現れると集中報道されるけれど、一段落すると再び何も報じられなくなる。中東の社会、文化、思想、人々の生活感を根底で理解した、継続的な報道には到底ならないのです。

丸腰の民衆が平和に行進してるところを政府軍が襲い市民が逃げ惑うという、一連の経過に見える映像が、実は継ぎはぎ編集されていたこともありました。なぜそういう図式に固定化するのか。非常に違和感を覚えます。それに国際報道の場合、よほどのことがないと訂正は出ませんし。私は変だと思ったら裏を取って確認できるけど、日本の読者・視聴者は誘導されるがままですよね。

473チバQ:2014/10/15(水) 21:48:04

http://www.sankei.com/world/news/141015/wor1410150002-n1.html
【世界の焦点】
「イスラム国」の“力”の源泉とは……本家アルカーイダから破門された組織がなぜ台頭しているのか





(1/4ページ)【過激組織「イスラム国」】
 米国を中心とする有志連合が壊滅に向けて動き出したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」。国籍や宗教を問わず対立する者を断首などの方法で処刑する残虐性もさることながら、領域支配を確立した上で米欧へのジハード(聖戦)を遂行しようとする点で、テロ組織同士の緩やかなネットワークを特徴とするアルカーイダとは違った形で脅威をまき散らしている。(カイロ 大内清)

高級腕時計

 今年7月初め、ネット上にある動画が出回った。イスラム国の指導者、アブーバクル・バグダーディ容疑者が、“カリフ即位”宣言後初めてイラク北部モスルで行ったとされる説法の映像。黒衣に黒いターバンといういでたちのバグダーディ容疑者の右手首には、ひときわ目立つ銀色の腕時計が巻かれていた。

 アラブのメディアでは「超高級品のロレ.ックス」などと報じられた。その後、「ロレ.ックスではなくオ.メガ」だとする分析や、イスラム教で採用されている太陰暦に対応した「イスラム時計」の高級ブランドだとする説も登場したが、いずれにしてもスイス製の高級品であるとの見方が一般的だ。

 口さがないネットユーザーらは「新しい“カリフ”殿は、即位のタイミングを知るためにスイス(時計)の正確さが必要だったらしい」などと皮肉る。


国境の否定

 イスラム国は、名前からも分かる通り、シャリーア(イスラム法)による領域的な統治を目指している組織だ。イラク第3の都市である北部モスルを制圧後の今年6月に「国家」の樹立を宣言。モスルなどにはイスラム国の基準で非イスラム的と判断された者やイスラム国の支配を認めない者を拘束する機関や、それらを不信仰者と断罪するシャリーア法廷などが設置されているとされる。その点では90年代後半にアフガニスタンのほぼ全土を制圧し厳格なシャリーア支配を敷いたタリバンなどに近いともいえる。

 ただ、タリバンは国境の枠内での統治にとどまったのに対し、イスラム国は、他宗派やキリスト教世界へのジハード(聖戦)と同時に、国境の打破を図ろうとしている点に特徴がある。

 現在、イスラム国はイラクからシリアにまたがる地域を実効支配下にある「領土」だとしているが、根底にあるのは、第1次大戦後に西洋列強の主導で引かれた国境で成り立つ国民国家の否定と、「カリフ」を自称するバグダーディ容疑者の下で究極的にはイスラム世界全体を統合するという、誇大妄想的ともいえる野心だ。

カリフ

 「カリフ」は、イスラム教の預言者ムハンマドの後継者を意味し、かつてはイスラム世界の宗教・政治両面での最高指導者を指した称号だ。歴史上、さまざまな王朝の支配者がカリフを名乗り、オスマン帝国解体後の1924年に廃止されて以降は「空位」の状態にあるとされてきた。

474チバQ:2014/10/15(水) 21:48:36
 スンニ派では理論上、カリフは、イスラム教に関する深い知識を持つことや、預言者と同じクライシュ族出身であることが必須条件とされる。

 バグダーディ容疑者の素性については不明な点が多いが、イラクの首都バグダッドの大学でイスラム法学を学んだ経験があるとされるほか、通称名である「アブーバクル・バグダーディ」の最後にクライシュ族出身をあらわす「アルクライシー」と名乗っていることからも、自身でもカリフに推戴される資格があると強く認識しているものとみられる。

 ちなみに、バグダーディ容疑者の本名とされる名前は「イブラヒム・ビン・アッワード・ビン・イブラヒム・アルバドリ・アルラダウィ・アルフセイニ・アッサマラーウィ」と非常に長い。

 イスラム諸国では、バグダーディ容疑者をカリフとは認めないとの声が圧倒的だ。ただカリフという言葉には、イスラム教で理想とされる預言者ムハンマドとその教友らの時代を思い起こさせる響きがあり、特に信仰の原点回帰を唱えて他宗教をジハードの対象とみなすことが多いサラフ主義者らにはその傾向が強い。

 「カリフ宣言」後、イスラム国に参加する外国人戦闘員が急増した理由の背景には、豊富な資金力や武器などのほかに、カリフを名乗ったことによるアナウンス効果もあるとみられる。カリフ制国家を名乗るまでに組織が成長したことは、シリアやイラクで活動する武装組織よりも軍事的に優勢であることの証左でもあるだけに、戦闘員らには「勝ち馬」に乗る心理も働いている。


ジハード思想

 イスラム国が台頭する以前、イスラム過激派組織の総元締めと認識されてきたのは、2001年の米中枢同時テロを引き起こしたアルカーイダだった。

 アルカーイダは、イエメンや北アフリカ、ソマリア、内戦下のシリアなど各地の過激派組織をネットワークとしてゆるやかに束ねてきたところに最大の特徴がある。各組織はアルカーイダの思想に共鳴し忠誠を誓いつつも、自律的に活動しているとされる。

 そしてイスラム国も元々は、アルカーイダ・ネットワークの一角だった。

 しかし今年初め、アルカーイダの現在の指導者であるアイマン・ザワヒリ容疑者と対立し決別。“破門”となったのは、イスラム国はイラクでの活動に専念し、シリアでの活動はもう一つのアルカーイダ系組織ヌスラ戦線に任せよとの勧告を無視したのが理由だとされる。国境を前提とした活動を求めるザワヒリ容疑者と、国境を否定するバグダーディ容疑者の路線対立との見方もできる。

 ただイスラム国は、アルカーイダが主唱してきた世界規模でのジハード思想は保持し続けている。バグダーディ容疑者が「カリフ宣言」後に行った説法でも、他宗教・宗派の敵と戦うことの重要性が繰り返し強調された。現在はシリア、イラク両政府や対立するシリア反体制派などの「近い敵」を主なジハードの対象としているが、地盤が固まれば米欧などの「遠い敵」を標的とする可能性は極めて高い。

 こうした点からイスラム国は、アルカーイダと完全に別種の組織というよりも、アルカーイダの下で育った苗が独自の成長を遂げた姿だといえる。拘束した人間を処刑するたびに映像をネット上で公開する残虐性は、組織の“強さ”を宣伝する効果を上げており、各地のアルカーイダ系組織にも影響を及ぼす懸念がある。

475とはずがたり:2014/10/15(水) 21:55:43
トルコは領内のクルド人の自治を拡大すべきだヽ(`Д´)ノ

シリア情勢 トルコ、穏健反体制派を軍事支援 米と合意
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20141011513.html
産経新聞2014年10月11日(土)10:56

 【ワシントン=加納宏幸】米国務省のハーフ副報道官は10日の記者会見で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」を打倒するための有志連合による軍事行動の一環として、トルコ政府が訓練提供や武器供与の形でシリアの穏健な反体制派武装勢力を軍事支援することで米政府と合意したと明らかにした。

 有志連合の調整に当たるアレン米大統領特使は9日にトルコの首都アンカラを訪問し、ダウトオール首相らと会談。トルコによる軍事協力のあり方を協議していた。米国防総省は来週、軍の計画チームをアンカラに派遣し、人道支援を含めた軍事作戦計画を話し合うことにしている。

 トルコのエルドアン大統領はシリアのアサド政権の打倒を目指し、軍事作戦参加の条件にシリア上空での飛行禁止区域や緩衝地帯の設定を米側に求めている。

 これに対し、ハーフ氏は飛行禁止区域に関し、「現時点では考えていない」と述べるとともに、トルコ政府による反体制派への軍事支援はアサド政権の打倒ではなく、「イスラム国やアサド政権などと戦う反体制派の支援」が目的であるとの認識を強調。また、シリアやイラクに米軍の地上戦闘部隊を派遣しない方針を重ねて強調した。

476旧ホントは社民支持@鹿児島市:2014/10/16(木) 19:44:41
何というか,キてるなぁ。

「イスラム国」が「奴隷制復活」を宣言
http://www.yomiuri.co.jp/world/20141016-OYT1T50128.html?from=ytop_main1
 【カイロ=溝田拓士】イスラム過激派組織「イスラム国」が、組織の電子機関誌「ダービク」最新号で、イラクやシリアで少数派ヤジーディ教の女性を「戦利品」として扱っている実態を明らかにし、「奴隷制の復活」を宣言した。
 AFP通信によると同誌は12日に発行された。奴隷制を「イスラム法に基づく」と正当化した上で、「イスラム法が(世界で)放棄されて以来かつてない規模」の「戦果」を誇っている。
 国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」によると、イスラム国戦闘員が結婚相手として少女(15)を1000ドル(約11万円)で買った例があるという。
 イスラム国は8月にイラク北部センジャールのヤジーディ教徒居住地を襲撃。国連は誘拐された女性や子供への性暴力の危険性を警告していた。

477チバQ:2014/10/16(木) 23:20:22
http://mainichi.jp/select/news/20141016k0000m030087000c.html
イスラム国:空爆参加に13カ国 広がらぬ有志国連合
毎日新聞 2014年10月15日 21時57分(最終更新 10月15日 23時49分)

攻撃に参加する有志国と米軍などを側面支援する主な国

 ◇「国際法違反の疑い」シリア空爆に、二の足

 【ブリュッセル斎藤義彦、ワシントン和田浩明】米国主導のイスラム過激派組織「イスラム国」への空爆に参加する有志国連合が13カ国に拡大した。しかし、参加意思のある国への米国の要請が遅れるなど拡大作業はもたついている。イラク空爆には踏み切っても国際法違反の疑いのあるシリア空爆に加わる国は増えず、2011年のリビア攻撃より見劣りするのが実態だ。

 オランダ政府関係者は「米国から打診がなかったのは衝撃だった」と話す。オランダはアフガニスタン派兵、リビア攻撃など軍事作戦に実績がある。しかし、9月5日に英ウェールズで開かれた「有志国連合」の初会合には招かれなかった。結局、自主的に参加を表明し、イラク政府の要請も取り付け、7日にイラク空爆を行った。

 手続きももたついている。ベルギー、デンマークは9月5日に攻撃を了承したが、米国の正式な要請はそれぞれ9月23日、25日と2週間以上遅れた。デンマーク政府関係者は「素早く議会で承認する用意があったのに、要請がなかなか来なかった」と打ち明ける。

 欧州の国はイラク空爆には参加しても、国際法違反の疑いがあるシリア空爆には二の足を踏む。英国は、国際法違反の疑いもあったイラク戦争(03年)を米国と共に戦ったが、結局は攻撃の大義だった生物化学兵器も発見されなかった。この経験が「重くのしかかる」(キャメロン英首相)英政府は野党の賛成がない限り、シリア空爆を行わない方針だ。

 11年のリビア攻撃は英仏が先行し、北大西洋条約機構(NATO)と友好国が飛行禁止空域設定などを引き受け、軍事作戦に参加した国は18カ国に上った。リビア攻撃と比較して、イスラム国攻撃が広がりを欠く面は否めない。

 欧米にはイスラム国の問題は自分たちが招いたという「後ろめたさ」もある。アサド政権の市民弾圧に対する無策を批判された欧州連合(EU)は昨年5月、反体制派への武器供与を容認した。この武器が「戦利品」を含めてイスラム国側に流れた可能性もある。オランド仏大統領は8月、「もし2年前にアサド政権を倒していればイスラム国もなかった」と後悔の念を述べた。

 有志国連合参加への打診の遅れに関し、米国務省の報道担当者は毎日新聞の取材に対し「当初から、いつ、どんな貢献をするかは各国次第、という方針だ」と説明する。

478チバQ:2014/10/16(木) 23:20:54
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%9B%BD%E3%80%81%E3%82%B3%E3%83%90%E3%83%8B%E4%B8%AD%E5%BF%83%E9%83%A8%E3%81%B8%E9%80%B2%E6%94%BB-%E7%94%BA%E3%81%AE%E5%8D%8A%E5%88%86%E3%82%92%E5%88%B6%E5%9C%A7/ar-BB9dnF5
イスラム国、コバニ中心部へ進攻 町の半分を制圧

【AFP=時事】イスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は13日、トルコ国境沿いにあるシリア北部の町アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)中心部に進攻し、防衛するクルド人部隊と激しく衝突した。

 この突破により、イスラム国はコバニへの攻撃を開始してから1か月足らずで同市の半分を制圧。3週間以上にわたり行われてきた米軍主導の空爆もイスラム国を阻止することはできていない。

 トルコに逃れたコバニの地元政治家によると、イスラム国の戦闘部隊はコバニの東西南の3面を包囲しており、現在はトルコと国境を接している北面を制圧しようとしている。この北面が掌握されれば、コバニは外部から隔絶され、イスラム国による「虐殺」が始まる恐れがあるという。

 英国を拠点とする非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によれば、コバニの戦闘は有刺鉄線を張ったトルコ国境の柵から1キロに満たない範囲にまで拡大。国境周辺では自動車を使ったイスラム国による自爆攻撃3件が発生している。

 同監視団によると、イスラム国はコバニ中心部まで進軍し、主要な建物を占拠、コバニの防衛に就くクルド人部隊をトルコ国境に接する町の北側へ押し込んでいるという。

【翻訳編集】AFPBB News

479チバQ:2014/10/16(木) 23:21:25
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141015/k10015430911000.html
イスラム国 奴隷制復活のねらい
10月15日 21時58分

イスラム国 奴隷制復活のねらい
イスラム過激派組織「イスラム国」が奴隷制の復活を宣言したことについて、イスラム過激派に詳しい専門家は「イスラム世界で過去にあった奴隷制度を復活させることでコアの支持層にアピールしている」と指摘し、アメリカが主導する空爆が続くなか、支持者らの引き締めを図るねらいがあるという見方を示しました。

イラクやシリアで勢力を拡大しているイスラム過激派組織「イスラム国」は、英語の機関紙の最新号で奴隷制の復活を宣言し、誘拐した少数派のヤジディ教徒の女性や子どもを奴隷として売買の対象にしていることを明らかにしています。
これについて、イスラム過激派に詳しい日本エネルギー経済研究所の保坂修司研究理事は「イスラム世界では過去に奴隷制が存在し、コーランの中でも奴隷という単語が出てくる。奴隷制度をもう1度復活させることは、コアの支持層に対するアピールになる」と指摘しました。
そのうえで「『イスラム国』に対する軍事的な包囲網が出来上がるなかで、支持者やメンバーが動揺している可能性があり、その引き締めにかかっていると考えられる。英語の機関紙は外国人向けでもあるで、欧米のイスラム教徒の支持を得る目的もあるのではないか」と述べ、「イスラム国」がイスラム法で認められているものだとする奴隷制度をアピールすることで、支持の拡大を図っていると分析しています。
また、少数派のヤジディ教徒が奴隷の対象となっていることについては、「ヤジディ教徒は多神教徒でクルド人なので、キリスト教徒やアラブ人を奴隷にしてはいけないというルールに合うため、標的にしやすかったのではないか」と説明しました。

480チバQ:2014/10/19(日) 18:16:45
http://www.sankei.com/world/news/141018/wor1410180042-n1.html
2014.10.18 23:24更新


シーア派攻勢、40人死亡 イエメンで宗派対立拡大

 イエメンのイスラム教シーア派系ザイド派の反政府勢力の民兵が17、18両日、スンニ派が多い南部イッブ州などでスンニ派部族と衝突し、フランス公共ラジオによると、計40人が死亡した。9月下旬に首都サヌアの軍司令部などの中枢施設を制圧したザイド派が南部地域に攻勢を掛け、宗派対立が拡大している。

 ザイド派が進撃する南部地域には、スンニ派の国際テロ組織アルカイダ系武装組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の拠点が多く、衝突の激化が懸念される。

 ロイター通信によると、サヌアで少なくとも47人が死亡したザイド派を狙ったとみられる今月9日の自爆テロでは、AQAPが犯行声明を出した。(共同)

481とはずがたり:2014/10/23(木) 12:15:22
ナイジェリア
「少女誘拐」ボコ・ハラムは既に1万人を殺害
Boko Haram in Nigeria Has Killed More Than 11,000 People
西欧の教育を否定し、ナイジェリアでイスラム国家の建設を目指すボコ・ハラムの残虐
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2014/10/post-3428.php
2014年10月17日(金)12時18分
スネハ・シャンカル

 4月にナイジェリアの学校から270人以上の女子生徒を連れ去ったイスラム武装勢力ボコ・ハラムは、これまでに少なくとも1万1000人を殺戮した──米ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院のOBグループが明らかにした。

 ボコ・ハラムは西欧の教育を否定し、ナイジェリア北東部に預言者ムハンマドの後継者(カリフ)を頂くカリフ制イスラム国家を建設することを目指している。

 同グループがまとめたデータによると、ナイジェリアでは98年以来、民族や宗教、政治などに起因する紛争が2300件を超え、少なくとも2万9600人が死亡した。うちボコ・ハラムの犠牲者は、その暴力がエスカレートした09年以降だけで全体の40%に当たる。昨年7月〜今年6月の1年間では、少なくとも7000人が殺害されたという。昨年のアフガニスタン内戦の犠牲者の2倍以上だ。

 調査を行ったグループのメンバーは「ナイジェリアが直面する過去数十年で最も死者数の多い紛争。世界各地の深刻な内戦に匹敵する規模だ」と、ワシントン・ポスト紙に語った。

 一方、地元メディアの報道によると、ナイジェリア軍は先週、北東部の町ミチカでボコ・ハラムに反撃した。「軍はミチカを掌握。この攻撃でボコ・ハラムの兵士約100人が死亡した」と情報筋は語っている。

 住民はいち早く町を脱出したというが、戦いで命を落とすナイジェリア人の数が減る気配はまだ見えない。

[2014年10月21日号掲載]

482チバQ:2014/10/23(木) 21:17:49
http://mainichi.jp/select/news/20141023k0000m030038000c.html
トルコ:続く板挟み クルド人勢力と連携迫られ
毎日新聞 2014年10月22日 19時57分(最終更新 10月23日 00時53分)
【エルサレム大治朋子】イスラム過激派組織「イスラム国」への対応をめぐり、トルコが米欧との連携強化や軍事介入を求める内外からの圧力にさらされている。国内各地では今月初めからクルド人住民がシリアのクルド人救援を求めるデモを繰り返し、治安部隊との衝突で30人以上が死亡した。トルコが抑え込んできたクルド人民族問題に火を付けかねず、トルコ政府は対応に腐心している。

 トルコ国営通信によると、エルドアン大統領は18日、一部記者団に、イスラム国と戦うシリア最大のクルド人勢力「民主統一党」(PYD)について、「トルコで反政府活動を続けるクルド労働者党(PKK)と同じテロ組織だ」と批判し、統一党との連携を図る米欧を強くけん制した。統一党はその武装組織、人民防衛隊(YPG)への武器供与を米欧に求め、米国は搬入ルートとなるトルコに協力を要請しているが、エルドアン大統領は「我々に支援を期待すべきではない」と、拒否する姿勢を明確にした。

 トルコ側は、イスラム国の問題が一定程度収拾すれば米欧は関心を失う可能性があり、戦闘に伴う地域の混乱や摩擦に長期的に対応する用意はないとみている。このためイスラム国の報復や、トルコと敵対するクルド人勢力の利益につながる関与は避けたいとの思惑がある。

 米軍によるシリア北部への武器投下については、トルコ領空を通過しないルートで実施したとの情報もあり、米国は統一党と敵対的なトルコが黙認しやすい形を取ったようだ。

 だがAFP通信などによると、エルドアン大統領は22日、「米軍による武器投下が誤りだったのは明らかだ。その一部が(トルコが敵視する)統一党とイスラム国に渡ったからだ」と米国を批判した。

 一方でトルコ政府は20日、石油資源の売買などで経済的な協力関係にあるイラクのクルド人勢力に対しては、トルコ領内を通過しコバニでの戦闘に参加するのを認めると表明した。

 クルド人支持を訴えるデモの混乱に乗じてPKKは東部のトルコ軍基地をロケット砲などで繰り返し攻撃した。軍は13日、PKKの軍事拠点を戦闘機で空爆した。

 政府とPKKが和平交渉を開始した昨年春以降、最大規模の攻撃となったが、トルコ政府は和解交渉継続の方針は崩していない。政府幹部はPKKの創設者で国家反逆罪で収監中のオジャラン党首と面会し、事態収拾を呼びかけるよう求めるなど沈静化を図ろうとしている模様だ。

 ◇クルド民族問題

 クルド人はトルコやイラク、シリアなどにまたがる国境地帯に暮らし、推定人口は2000万〜3000万人。トルコには最多の1200万〜1500万人が居住する。「国を持たない最大の民族」と呼ばれ各地で弾圧を受けてきた。トルコでは、1978年に独立を求めるクルド労働者党(PKK)が創設され、84年に武装闘争を開始した。同党の指導者オジャラン氏は昨年3月、停戦とトルコ領からの戦闘員撤退を呼びかける声明を発表。政府側もクルド民族の人権拡大を含む改革案を発表している。

483チバQ:2014/10/23(木) 21:18:26
http://mainichi.jp/select/news/20141022k0000e030216000c.html
シリア:クルド居住地を防衛…対イスラム国、米空爆が効果
毎日新聞 2014年10月22日 11時46分(最終更新 10月22日 12時34分)
 【ワシントン和田浩明、カイロ秋山信一】米国防総省のカービー報道官は21日、イスラム過激派組織「イスラム国」が猛攻を続けるシリア北部のクルド人居住地域アインアルアラブ(クルド名コバニ)について、市街の半分以上は防衛側のクルド人部隊が確保しているとの評価を示した。米軍などの空爆で攻勢が弱まったためと説明した。だが、戦況は厳しく、陥落の懸念も残るという。

 米軍は20〜21日にかけても有志国とともにコバニ周辺で4回の空爆を続け、イスラム国の大部隊や施設を破壊したと発表。イラクでも北部バイジの製油施設やイスラム国が制圧したモスルに近いダム、中部ファルージャなどで、イスラム国と戦うイラク軍を支援して空爆を行った。

 一方、米軍が20日にコバニで行ったクルド人勢力向けの補給作戦を巡り、在英の民間組織「シリア人権観測所」は21日、支援物資の一部がイスラム国の手に渡ったと発表した。支援を急ぐため、物資は空中からパラシュートで投下されていた。約30のパラシュートのうち、少なくとも一つがイスラム国の戦闘員に奪われたという。

 支援物資は手投げ弾や弾薬、携行式ロケット弾の発射装置など。イラクメディアによると、イラク北部のクルド人自治政府が提供し、米軍が運搬したものだという。

 ただ、カービー報道官はこうした情報について「調査中」と述べるにとどめた。米軍は20日の時点で「28個の支援物資を投下し、27個は防衛部隊に届いたが、1個は目標を外れたため破壊した」と説明していた。

 イスラム国は9月以降、三方からコバニを包囲。クルド人勢力にとって北側のトルコ国境が唯一の補給路だが、これまでトルコが人や物資の往来を規制していたため、陸上からの補給が困難だった。ただ、トルコ政府が20日、クルド自治政府の部隊の領内通過を容認したため、今後は陸上からの補給が可能になるとみられる。

 米軍主導で行われている対イスラム国空爆は、8月8日の開始以降約500回に達し、国防総省によると総費用は4億2400万ドル(約453億円)に達している。

484チバQ:2014/10/28(火) 21:06:42
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2014_1023.html
「イスラム国」の“首都”は今
10月23日 19時15分
別府正一郎支局長
イラクとシリアにまたがる地域を支配し、「国」を名乗る強大なイスラム過激派組織「イスラム国」。
アメリカなどが、イラクに加えてシリアにも空爆を拡大してから23日で1か月になりました。
その「イスラム国」が“首都”と呼んでいるシリア北部の都市ラッカ。
そこでは、今、何が起きているのか。
脱出してきた住民の証言や撮影した映像からは、過激派の勢いが依然衰えず、むしろ支配を強めている実態が浮かび上がってきました。
ドバイ支局の別府正一郎支局長が報告します。
命懸けの証言

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謎に包まれた「イスラム国」の支配の実態を知ろうと、私たちはトルコ南部でラッカから脱出してきたばかりの住民たちに話を聞きました。
メディアの取材を受けていることが分かれば、自分だけでなく、ラッカに残る家族に危害が及ぶ危険があるとして、どの人も顔は撮影しないことになりました。
インタビューのあと、放送の際には声を変えてほしいと繰り返し頼む人もいました。
人々の恐怖がいかに大きいかを感じました。
ある女性の証言です。

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「『イスラム国』は私に黒いベールの着用を強要した。男性と出歩くとすぐ拘束された。女性の生活を取り巻く状況は一変してしまった」。

宗教に基づく統治

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街の様子を映した映像で目につくのは、ほぼすべての商店のシャッターに付けられた「イスラム国・公共サービス局」という丸い印です。
商店主たちは、税金や電気代と称して、毎月、日本円で3000円ほどを納めさせられていて、この丸い印は「イスラム国」に「納税」したことを示すものだということです。
「イスラム国」が独自に行政を進めていることがうかがえます。
しかし、その実態は近代的な国家とはかけ離れたものです。

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この組織が町に掲げた看板には、「世俗国家は神に反する」と記されています。
世俗的な法律を否定し、極端な宗教の解釈に基づく支配を行っています。

“恐怖”と“洗脳”が支配する街

しかも、その支配に抵抗する者には過酷な弾圧が行われています。
街の広場の映像には、「イスラム国」の黒い旗がいくつも立っているのが見えます。

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広場は公開の処刑場になり、意に沿わない人たちが殺害されているといいます。
その様子を何度も目撃したという24歳の男性の証言です。

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「処刑に加えて、生きたまま3日間、はりつけにされ、さらされた人もいる。そうした光景は恐ろしく、次は自分の番になるのではないかと思うと恐ろしくなった」。
さらに、「イスラム国」が住民たちの心も巧妙にコントロールしようとしていることもうかがえます。
「イスラム国」が街に設置した巨大なモニターでは、毎晩、戦闘の様子や殺害した政府軍の兵士の映像などを流し、組織の力を誇示しています。

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集まった人たちの中には、子どもたちの姿も目立ちます。
「イスラム国」は、子どもの心をつかむため、食べ物だけでなく金も与えているということで、成長した子どもを新たに戦闘員にしようともくろんでいるようです。

シリア空爆の効果は・・

アメリカのオバマ大統領が、「イスラム国」の壊滅を目指すとして、アメリカ軍を主体に中東のいくつかの国も加わってシリアで空爆を続けています。
しかし、住民が先週、ひそかに撮影したラッカの街の映像では、車から降りる戦闘員の姿や、バイクの後ろに乗る戦闘員の姿が映っています。
このうちの1人は自動小銃を持っています。

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戦闘員たちは、依然、わがもの顔で行き交っているのです。
21歳の男性の証言です。

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485チバQ:2014/10/28(火) 21:06:58

「空爆が始まってから、戦闘員たちは人々が暮らすアパートに紛れ込むようになっただけだ。『イスラム国』は、依然、街を完全に支配している」。

組織を弱体化できるのか?

取材を進めるうちに「イスラム国」の27歳の元戦闘員から話を聞くことができました。

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ことし7月に、上官と仲たがいして組織を離れ、トルコに逃れてきたということです。
ラッカで行われている残虐な処刑についての証言です。

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「戦闘員には、軍事訓練を通じて過激な思想が刷り込まれている。『処刑をすれば神に近づける』と教え込まれた。ときには、上官から『神に近づくための褒美だ』として、10人の処刑を任されることもあった」。
私が、「空爆によって組織は弱体化されると思うか」と尋ねると、「戦闘員が住民に紛れ込むなか、軍事拠点だけを狙った空爆で組織を壊滅することはできない」と、この元戦闘員は断言しました。
そして、この元戦闘員は次のように話しました。

ニュース画像

「戦闘員たちのただ1つの夢は戦場で殉教することだ.『イスラム国』の結成当初なら空爆で潰せたかもしれないが、今は地上戦しかない。それでも2、3年はかかる」。
「命を落とすことが本望だ」という過激な思想に染まった「イスラム国」の戦闘員たち。
空爆の効果も依然見えないなか、その支配を着実に広げているのが現状です。

486チバQ:2014/10/28(火) 22:43:53
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141024/k10015658991000.html
イラン 初の豪華列車観光振興図る
10月24日 10時01分

イラン 初の豪華列車観光振興図る
欧米との対話など開放政策にかじを切ったイランで、豪華列車に乗って世界遺産などを巡る初めての観光ツアーが企画され、イランは手軽さや安全性をアピールすることで外国人観光客の誘致をさらに進めることにしています。

このツアーは、イギリスの旅行会社が初めて企画したもので、23日、イラン北西部のザンジャンに、シベリア鉄道などで運行され世界屈指の豪華列車として知られる「ゴールデン・イーグル」が到着しました。
ツアーには欧米をはじめ9つの国から60人余りが参加し、駅で出迎えた地元の人たちから赤いバラを受け取ったあと、近郊にある世界遺産で14世紀のイスラム建築の高い技術水準を今に伝える「ソルタニエ・ドーム」を見学しました。
ツアーでは5日をかけて、2500年前のアケメネス朝ペルシャの遺跡「ペルセポリス」をはじめ6つの世界遺産を巡る予定です。
参加したクウェート出身の女性は、「不安もあったので、グループで行動する鉄道旅行にしましたが印象が変わりました。友人たちにも勧めたいです」と話していました。
不安定な情勢が続く中東では、観光産業が大きな打撃を受けていますが、イランは欧米との対話を掲げるロウハニ政権のもとで観光ビザの発給も迅速化していて、手軽さや安全性をアピールすることで外国人観光客の誘致をさらに進めることにしています。

487チバQ:2014/10/29(水) 22:22:42
http://mainichi.jp/select/news/20141030k0000m030095000c.html
イラン:閣僚国会承認で混乱 ロウハニ大統領と強硬派対立
毎日新聞 2014年10月29日 21時13分(最終更新 10月29日 22時15分)

 【テヘラン田中龍士】イランで閣僚の国会承認をめぐり、穏健派ロウハニ政権と保守強硬派の対立が先鋭化している。保守強硬派は8月に科学研究技術相を罷免。ロウハニ大統領から後任指名されたテヘラン大教授に対する29日の国会信任投票でも反対多数で否決された。大統領の指名した人物が不適切だったとの批判もあり、ロウハニ政権の求心力低下が徐々に進んでいる。

 前科学技術相のファラジダナ氏は、アフマディネジャド前政権時代に拡大された大学奨学金制度が汚職の温床になっているとして、不正の一掃を推進。

 一方、強硬派議員は「(同氏が)前政権時代、政権批判の暴動を起こした人々を科学技術省の要職に登用した」などと弾劾を求め、国会で罷免された。

 改革派の元国会議員、ダリュシュ・ガンバリ氏は「強硬派議員の利益が危険にさらされたため罷免された。強硬派は核協議での成果も含め政権運営に何かと反対し、衝突してきた」と言う。

 国会で強硬派が穏健派に近い他会派の切り崩しを図っているとみられ、29日の投票でも政権の方針に否定的な票は前回より15票増えた。国営通信記者は「これは戦争だ。後任大臣を巡り、ロウハニ師と強硬派の溝は深まっている」と、対立の先鋭化を指摘した。

 一方、今回指名されたマフマデ・ニーリーアフマダバディ氏は、材料工学の専門家。政治家としての経歴はないとみられ、地元メディアの間でも無名の人物。応援した議員は「もう少し世の中で知られている人を選出してほしかった」と、人選ミスを示唆。別の議員も「人々に紹介する期間が数日と短く、政権側の戦略ミスだった」と語った。

488チバQ:2014/10/29(水) 23:00:28
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014102902000130.html
「イスラム国」多言語戦略 ネットで戦闘員勧誘 PRも

2014年10月29日 朝刊


 【カイロ=中村禎一郎】イラクやシリアで攻勢を強めているイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の宣言や声明が、多言語に翻訳されてインターネット上で広がっている。「イスラム国」には現在、八十カ国以上から戦闘員が加わっているとされ、翻訳された情報が欧米やアジアなどからの戦闘員参加を促していると指摘されている。
 「イスラム国」は六月、イスラム教国家の樹立を一方的に宣言。ネット上で「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)」を頂点とする国家の樹立は「すべてのイスラム教徒の夢」と訴える。宣言内容は本紙が確認しただけでフランス語、ドイツ語、インドネシア語など少なくとも九カ国語に翻訳され、ネット上で閲覧できる状態となっている。
 日本語は見当たらないものの、ほかにウルドゥ語やアルバニア語などに翻訳された情報も。アラビア語圏以外から「イスラム国」に加わっている戦闘員が母国語に翻訳しているとみられている。また、奴隷制復活を宣言したことで知られるネット上の機関紙「ダービク」は英語。「イスラム国」は主にアラビア語圏を活動範囲としているが、英語を使用することで世界に情報を発信しようとの姿勢が読み取れる。
 シリア人権監視団(ロンドン)によると、各国語の情報で過激思想に傾倒し、アラビア語も英語も話せないイスラム教徒が「イスラム国」に参加する例も少なくない。監視団のラミ・アブドルラフマン所長は「同じ母国語を話す先輩の戦闘員の指導を受ける仕組みになっている」と説明する。
 多言語での情報発信は戦闘員勧誘だけでなく、別の目的もあるようだ。イスラム過激派に詳しいエジプトのジャーナリスト、サルマン・ロトフィ氏は「世界中に『イスラム国』の協力者がいるとのメッセージを送る意味がある」と分析する。
 欧米や中東諸国などの有志国連合の攻撃に対し、「イスラム国」は九月二十二日、有志国連合に参加する国々の市民を「可能であれば、殺害せよ」と支持者に呼び掛ける声明をネット上で公開。米ニューヨーク市で今月二十三日、おので警官二人を切りつけた後に射殺された男は、イスラム教改宗者で「イスラム国」など過激派のサイトを閲覧していたことが判明している。
 ロトフィ氏は「『イスラム国』は中東だけを対象とする組織でなく、全世界への広がりを目指す組織だとの意識もうかがえる」と指摘。「世界中どこでも標的になる可能性がある」と警告している。
◆有志国連合 対抗を確認
 【カイロ=中村禎一郎】「イスラム国」の掃討を目指す有志国連合は二十七日、クウェートで会合を開き、「イスラム国」がインターネット上で展開する情報戦に結束して対抗していくことを確認した。米国務省が発表した。
 会合にはアレン米大統領特使らが出席。各国は「イスラム国」への新たな戦闘員参加を防いでいくことで一致した。AFP通信によると、アレン氏は「イスラム国」がネットで発信する過激な思想を否定する必要性を強調した。

489チバQ:2014/11/03(月) 16:18:24
http://www.afpbb.com/articles/-/3030669
イスラム国、イラク部族民200人超を殺害
2014年11月03日 10:02 発信地:バグダッド/イラク
【11月3日 AFP】イスラム教スンニ派(Sunn)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)が、イラク西部アンバル(Anbar)州で最近、同組織に敵対するスンニ派のアルブ・ニムル(Albu Nimr)部族民200人以上を「処刑」したことが分かった。当局者らが2日、明らかにした。ここ10日間ほどで殺害された部族民の中には、女性と子どもも含まれている。

 イスラム国はアンバル州の大部分を制圧しており、一連の「処刑」は、アルブ・ニムル部族がイスラム国に対する武装蜂起を開始した後に起きた。アンバル州内の強力な部族の抵抗を抑える狙いがあるとみられている。

 殺害された人数とその時期については情報源によって食違いがあるが、いずれの情報源も死者数は200人以上としている。AFPの取材に対し、地元警察幹部は200人以上が殺害されたと表明。一方、アンバル州の議会幹部は死者数を258人としている。(c)AFP/Salam Faraj and Ammar Karim

490チバQ:2014/11/03(月) 16:49:53
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date2&k=2014110200012
実務型内閣設置で合意=武装勢力と政治各派−イエメン



10月31日、イエメンのサヌアで開かれたイスラム教シーア派系ザイド派の会合(AA=時事)
 【サヌアAFP=時事】イエメンの首都サヌアを制圧したイスラム教シーア派系のザイド派武装勢力と政治各派は1日、危機打開に向け、実務型内閣を設置することで合意した。
 合意文書への署名式がサヌアで開かれ、ザイド派代表のほか、スンニ派系政党のイエメン改革党(イスラーハ)など対立関係にある政治各派も出席。ハディ大統領やバハーハ首相に組閣を求め、新内閣を支持することで一致した。閣僚ポストをめぐる妥協が図られた可能性がある。(2014/11/02-06:41)

491チバQ:2014/11/04(火) 22:22:34
http://mainichi.jp/select/news/20141105k0000m030110000c.html
パキスタン:タリバン イスラム国支持めぐり進む分裂
毎日新聞 2014年11月04日 21時46分

 【ニューデリー金子淳】ノーベル平和賞に決まったマララ・ユスフザイさん(17)を銃撃したことで知られるパキスタンの武装組織「パキスタン・タリバン運動(TTP)」が分裂の度合いを強めている。中東で勢力を広げる過激派組織「イスラム国」支持に傾くメンバーが出ているためだ。専門家からは「TTPは今後も分裂を重ねて弱体化していく」との見方も出ている。


 「カリフ(イスラム国指導者のバクダディ容疑者)への忠誠を宣言する」。地元メディアなどによると、TTPの報道官ら幹部6人は先月14日、声明でイスラム国に加わることを表明した。TTPはその後、この報道官を解任したという。

 パキスタンでは8月ごろからイスラム国支持を訴えるパンフレットが拡散するなど影響が広がっていた。TTPは先月上旬、イスラム国に「可能な限りあらゆる支援を行う」との声明を発表したが、数日後には支持を撤回。直後に幹部6人のイスラム国への参加表明があり、イスラム国への対応を巡って内部で意見が割れている状況をうかがわせた。

 TTPは、ファズルラ師が昨年に最高指導者に選ばれてから、分裂傾向が加速したとされる。パキスタンの軍事アナリスト、ハッサン・アスカリ・リズビ氏は「ファズルラ師に不満を持つ集団がイスラム国支持に向かっている。イスラム国の過激思想はTTPと似ており、共感しやすいのだろう」と分析する。

 TTPはアフガニスタンの旧支配勢力タリバンの最高指導者で、パキスタン西部クエッタ近辺に潜伏しているとされるオマル師に忠誠を誓ってきた。オマル師は世界のイスラム教徒の頂点に立つと主張している。

492チバQ:2014/11/06(木) 22:04:51
http://mainichi.jp/select/news/20141106k0000e030165000c.html
ヨルダン:イスラエル大使を召還 聖地対立激化で抗議示す
毎日新聞 2014年11月06日 11時30分

 【エルサレム大治朋子】ヨルダン政府は5日、駐イスラエル大使の召還を決めた。エルサレム旧市街のイスラム教聖地「ハラム・アッシャリーフ(高貴なる聖域)」(ユダヤ教の呼称は「神殿の丘」)での礼拝などを巡るユダヤ教右派とパレスチナ人の対立が激化し、同聖地を管理するヨルダンがイスラエルの対応に抗議した形だ。大使召還は1994年の両国の平和条約締結以来初めてで、関係悪化が懸念されている。

 旧市街はかつてヨルダン領で、現在もヨルダンはこの聖地の管理権などを持つ。召還理由については「聖域でのイスラエルによるかつてない(対応の)エスカレートに対する抗議」としている。

 この聖地でのユダヤ教徒の礼拝は禁じられているが、権利を主張する一部ユダヤ教右派らが強行し、パレスチナ側が反発を強めている。10月29日には右派の集会がエルサレムで開催され、出席した幹部が銃撃された。イスラエル治安当局は「容疑者」のパレスチナ人男性を射殺した。5日にもパレスチナ人の男が運転する車が東エルサレムで通行人に突っ込むなどして警官1人が死亡し、混乱が拡大している。

493チバQ:2014/11/07(金) 19:46:56
http://mainichi.jp/select/news/20141108k0000m030030000c.html

米大統領:イランに秘密書簡「イスラム国対抗は共通利益」
毎日新聞 2014年11月07日 19時19分

 【ワシントン和田浩明】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは6日、オバマ米大統領が10月中旬にイランの最高指導者ハメネイ師に秘密書簡を送り、イラクとシリアで活動する過激派組織「イスラム国」に対抗することは米国とイランの共通の利益だと指摘したと報じた。また、米CNNによると、米国は対イスラム国軍事作戦に関し、イランとの情報共有ルートを開設しつつあるという。

 これらは交渉期限が今月24日に迫ったイラン核問題の包括的解決を目指す国際交渉をにらみ、イラン側から妥協を引き出す狙いがあるとみられる。だが、4日の中間選挙で上下両院を掌握した共和党や、与党・民主党の議員の中にも、イランとの核交渉や連携に懐疑的な意見が根強く、経済制裁を強化する法案なども提出されている。イランへの「歩み寄り」は、オバマ政権と議会の対立激化を招く懸念もはらんでいる。

 同紙によると、オバマ氏は書簡で、イスラム国に対処するうえでの米国とイランの協力は、イランが核協議で米国など6カ国が提示した包括合意を受け入れるかどうかにかかっていると指摘した。シリアのアサド大統領についてイランは支援し、米国は退陣を要求しているが、書簡では米軍のシリア空爆の標的にしていないことも説明したとされる。

 CNNによると、軍事関連情報の共有は、必要に応じてイラク軍経由で実施。共同作戦などは提案しないが、米国とイランの作戦が相互に悪影響を及ぼさないよう空域の管理に関する情報共有などを行っているという。

 米国はこれまでもイスラム国問題についてイラン側と協議したことはあるが、「軍事上の協力や機密情報の共有は行わない」(アーネスト大統領報道官)のが公式の立場だ。

494チバQ:2014/11/07(金) 19:48:34
http://mainichi.jp/select/news/20141107k0000e030175000c.html
レバノン:国民議会 任期さらに延長 法定2倍の8年間に
毎日新聞 2014年11月07日 10時48分

 【カイロ秋山信一】レバノン国民議会(1院制)は5日、隣国シリアの内戦の影響による治安情勢などを理由に、議員の任期を2年7カ月間延長する案を賛成多数で可決した。現役議員が当選したのは2009年。任期延長は昨年に続いて2度目で、任期は法定の2倍の8年間に延びる異常事態となった。国民議会ではイスラム教スンニ派とシーア派の政争が絶えない。国家元首の大統領も議会での選出ができず、5月から空位が続く。市民からは「民主主義の否定だ」と不満の声が上がっている。

 国営通信によると、任期延長案は出席した97議員中95議員の賛成で可決された。議員らは「テロや銃撃戦が頻発する治安情勢や、大統領選任を巡る政治対立を克服するための猶予期間が必要だ」などと任期延長を正当化した。

 大統領は議員の投票で選ばれるが、スンニ派とシーア派が異なる候補者に固執。10月までに14回の投票が行われたが、当選に必要な定数128の3分の2以上を得票する候補者は出ていない。

 レバノン・聖ジョセフ大学のアントン・サフィル教授(41)は「スンニ派はサウジアラビア、シーア派はイランの強い影響を受けており、単純な国内対立ではない」と指摘した。会社員のラビア・ヤシンさん(30)は「自分たちが混乱を招いておいて、勝手に任期を延ばすなど許せない」と話した。

 レバノンは18以上の宗教・宗派が混在し、各派の意見調整を重視する伝統がある。だが05年にスンニ派のハリリ元首相が暗殺された事件を契機に、宗派対立が深刻化。さらにシリア内戦でシーア派はアサド政権、スンニ派は反体制派を支持する傾向が強く、国内でも衝突が頻発している。

495名無しさん:2014/11/08(土) 22:33:16
http://www.sankei.com/world/news/141108/wor1411080034-n1.html
2014.11.8 11:35

世界で唯一女性の運転禁じたサウジで“解禁”初提案「地味な服装、スッピン」が条件

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運転解禁を目指す運動の一環として、サウジアラビアのリヤドでハンドルを握る女性=3月29日(AP)
 世界で唯一、女性の自動車運転が禁じられているサウジアラビアで、国政助言機関の諮問評議会が政府に対し、条件付きながら初めて運転解禁を提案したことが分かった。AP通信が7日、評議会議員の話として報じた。

 イスラム教の戒律を厳格に守り、男性優位の価値観が根強いサウジで、運転禁止は女性の社会進出を妨げる象徴とされる。評議会に立法権はなく宗教界の抵抗も予想されるが、解禁に向けた機運が高まりそうだ。

 提案では、解禁されるのは30歳を超える女性で、父親や夫の許可を得た上で、昼間や夜の一部時間帯に限定することを条件とした。

 運転時には、地味な服装や化粧なしの素顔であることを求め、市街地では1人での運転を認める一方、郊外では父親や夫の同乗が必要とした。(共同)

496チバQ:2014/11/08(土) 22:40:03
http://mainichi.jp/select/news/20141108k0000e030141000c.html
イスラエル侵攻:ガザの子癒えぬ心 37万人家族や家失う
毎日新聞 2014年11月08日 09時33分(最終更新 11月08日 09時49分)
 イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を拠点とするイスラム原理主義組織ハマスの停戦合意から2カ月。50日間の戦闘で2200人以上の死者を出したガザ地区では、約10万人が家を失った。うち半数は18歳以下の子供だった。現地で復興に携わる国連やNPOは「ガザの将来を担う子供たちが心に深い傷を負った。子供に希望を持たせる努力が不可欠だ」と訴える。

 停戦から数週間を経た9月中旬、ガザ地区南部ハンユニスにある児童館に、40代の母親が12歳と7歳の姉妹を連れて現れた。「家を失ったショックで子供が親から離れることができなくなり、学校に行けなくなった。ここで遊ばせてほしい」

 児童館を運営する日本のNPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」によると、施設には紛争後、1日当たりの収容定員の2倍に当たる約400人が訪れている。空爆による精神的ショックで学校へ行けなくなった子供たちだけでなく、多くの学校が破壊されたり、今も一部が避難所として使われたりしているため、学校で十分な時間を過ごすことができない子供たちも大勢いるからだ。

 子供たちの中には、連日の猛爆撃で植え付けられた恐怖が消えず、不眠になったり、夜に突然叫び出したりという症状が出ている。感情が抑制できずに暴力を振るうケースも多いという。児童館ではスタッフが子供と一緒に絵を描いたり、スポーツをしたりしながら気持ちを発散させ、「安心していいんだよ」と声をかけ続ける。田中好子事務局長は「8割の子供は徐々に回復するが、2割は医師の診察が必要だ」と厳しい表情をみせる。

 国連児童基金(ユニセフ)によると、家族や家を失った子供は約37万人。学校でも子供の心理サポートに力を注ぐ。学校運営を支援するユニセフ・パレスチナ事務所の功刀(くぬぎ)純子・特別代表は「紛争の影響でガザでは暴力が横行し、親による家庭内暴力の割合も7割を超える。対話で問題を解決することを、子供たちに教える必要がある」と話す。

 戦闘中、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の学校はイスラエル軍に位置を伝えていたにもかかわらず、7校が爆撃され、学校内にいた30人が死傷した。ガザ全域で約7000発と言われる不発弾の一部は、学校周辺に埋まったままだ。UNRWAのピエール・クレヘンビュール事務局長は「市民を攻撃しないというルールが全く守られずにガザ全域が攻撃され、安全な場所はどこにもなかった。爆撃は国際法違反の可能性があり、国連などによる調査に期待したい」と語った。【三木幸治】

 ◇ハマスと戦闘「日常化」

 イスラエルと鋭く対立するハマスがガザ地区を武力制圧した2007年以降、両者の大規模な戦闘は08〜09年と12年に続いて、今回で3回目。戦闘期間は今回が最も長く、死者数も最大となった。ガザで暮らす6歳以上の子供にとって戦闘は「日常化」しており、心身に与える影響は想像を絶する。

 今回の戦闘の発端は、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区でユダヤ人少年3人が拉致、殺害された事件にさかのぼる。イスラエルはパレスチナ人の大規模な摘発を行い、これに反発したハマスがガザからイスラエル南部へロケット弾を撃ち込み、イスラエル軍の空爆を招いた。

 イスラエル側の死者は70人。ロケット弾による死者はわずかで、ほとんどはガザへ投入された地上部隊の兵士だった。一方、ガザ側の死者は2200人以上。イスラエル軍が狙ったハマスの戦闘員だけでなく、18歳以下の子供たち500人余りも命を落とした。約2万戸の家屋が壊され、住民には絶望感が漂う。家を再建しても、また数年後には壊されるのではないか、という不安がぬぐえないからだ。

 ガザ在住の人権活動家ラジ・スラーニ氏はこう語る。「(イスラエルとパレスチナの2国家共存を目指した)1993年のオスロ合意はもう死んだ、と言ってもいい。イスラエルが何を望んでいるのか分からないし、彼ら自身も分かっていないのではないか」

 一方、イスラエル政府関係者はガザへの攻撃についてこう答えた。「北朝鮮のミサイルが日本に着弾したことを想像してほしい。日本も(イスラエルと同じように)国民を守ろうとするはずだ」

 繰り返される破壊と殺りくから、罪のない子供たちをどう守ればいいのか。国際社会はいまだ答えを見つけられずにいる。【三木幸治】

497チバQ:2014/11/08(土) 23:08:11
>>490
http://www.sankei.com/world/news/141018/wor1410180042-n1.html
2014.10.18 23:24

シーア派攻勢、40人死亡 イエメンで宗派対立拡大

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 イエメンのイスラム教シーア派系ザイド派の反政府勢力の民兵が17、18両日、スンニ派が多い南部イッブ州などでスンニ派部族と衝突し、フランス公共ラジオによると、計40人が死亡した。9月下旬に首都サヌアの軍司令部などの中枢施設を制圧したザイド派が南部地域に攻勢を掛け、宗派対立が拡大している。

 ザイド派が進撃する南部地域には、スンニ派の国際テロ組織アルカイダ系武装組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の拠点が多く、衝突の激化が懸念される。

 ロイター通信によると、サヌアで少なくとも47人が死亡したザイド派を狙ったとみられる今月9日の自爆テロでは、AQAPが犯行声明を出した。(共同)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014110800149
新政権の閣僚発表=イエメン


 【エルサレム時事】イエメンのハディ大統領は7日、首都サヌアを制圧したイスラム教シーア派系のザイド派武装勢力を含む新政権の閣僚を発表した。AFP通信などが伝えた。
 新政権はバハーハ首相を含め37人。政府と武装勢力は9月、停戦とともに新政権発足で合意したが、閣僚の構成をめぐる武装勢力とスンニ派系政党の対立などで作業が遅れていた。武装勢力と政治各派は11月1日、実務型内閣を設置することで合意した。(2014/11/08-10:29)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014110800150
イエメン前大統領ら制裁対象に=平和と安定脅かす−国連安保理


 【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会のイエメン制裁委員会は7日、同国のサレハ前大統領とイスラム教シーア派系のザイド派武装勢力指導者2人の計3人を制裁対象に指定した。イエメンの平和と安定を脅かし、政治プロセスを妨害していると判断されたためで、国連加盟国は3人の資産凍結と渡航禁止措置を取る。
 米国が3人に対する制裁を提案し、安保理の他の理事国全14カ国が賛同した。制裁委は2月の安保理決議で設置された。
 イエメンは2011年の反政府デモをきっかけに混迷に陥り、サレハ氏は12年2月に大統領を辞任。その後、ハディ大統領の下で新憲法制定などに向けた政治プロセスが続くが、最近はザイド派勢力が武力で首都サヌアを制圧するなど混乱が続いている。(2014/11/08-10:30)

498チバQ:2014/11/10(月) 00:19:31
http://www.sankei.com/world/news/141109/wor1411090002-n1.html
2014.11.9 18:00
【鼓動2014】
クルド人自治区の「孤立」の夢と現実、脆弱な経済、イスラム国の脅威…





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建設作業がとまったビルが目立つクルド人自治区の中心都市アルビル(大内清撮影)
 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の台頭による混乱の中で、イラク北部クルド自治政府のマスード・バルザニ議長が、クルド人の悲願である「独立」に向けた住民投票を行う考えを表明して3カ月以上がたった。ただ、自治政府は財政基盤を欠くのが現実。現在は、将来の独立を達成するため、中央政府との神経戦を繰り広げている。(アルビル 大内清)

 自治政府があるアルビルから南西に車で約1時間半。首都バグダッドの中央政府と自治政府が帰属をめぐって争う町マフムールに、イスラム国が侵攻したのは8月7日のことだった。

 マフムールにはクルド人とスンニ派アラブ人が共存していたが、ほとんどのクルド住民は親類などを頼って町を逃げ出した。「クルド人は出て行け」。あるクルド男性は、それまで親しくしていた近所のアラブ人にこう罵(ののし)られたことに強いショックを受けたという。

 イスラム国がアルビルをもうかがう姿勢をみせたことに危機感を強めた米国などの有志連合は8日、マフムール近辺のイスラム国部隊を空爆。11日には自治政府のペシュメルガ(クルド兵)部隊がマフムールを奪還した。

 避難していたクルド住民が町へ戻ると、今度はアラブ住民が姿を消していた。男性は「ここはもう完全にクルディスタン(クルドの国)だ」と胸を張り、将来の「独立クルド」に編入されることに期待を込める。

× × ×

 6月、イラク北部の主要都市モスルがイスラム国に制圧された。7月、中央政府の統治が大きく揺らぐ中、自治政府トップのバルザニ議長は、数カ月以内に自治区の「独立」の是非を問う住民投票を行う考えを示した。

 自治政府はマフムールのほかにも、イスラム国から防衛するとの名目で北部最大の油田地帯キルクークなどの係争地を実効支配。自治政府内では独立や係争地の帰属をめぐる住民投票実施のための法整備も進む。

 しかし、その一方で自治区は現在、深刻な経済危機に見舞われている。

 今年春、自治政府から受注した建設工事を完成させたアルビルの開発会社役員、ライス・タウフィークさん(40)は、担当者から代金の手形を受け取る際、「経済状況が好転するまで現金化はしない」との一筆を入れさせられた。従業員らの給与は、預金を崩すことでまかなった。その手形は「7カ月以上も机の中で眠ってるよ」という。

499チバQ:2014/11/10(月) 00:19:54
 アルビルはここ数年、好景気に沸き、開発スピードの早さはアラブ首長国連邦(UAE)のドバイになぞらえられた。石油資源の存在に加え、イラクの他の地域に比べて治安が格段に良いことなどが投資を呼び込む要因ともなった。

 だが今年に入ってからはタウフィークさんのように、企業が自治政府から代金の支払いを受けられないケースが相次ぎ開発が急速に鈍化、民間投資も冷え込んだ。市内には建設が止まったビルが目立つ。

 直接的な原因は、政局の混乱で中央政府での予算承認が大幅に遅れていることにある。現在の財政難は、中央政府からの予算配分なしでは経済を維持できないという、自治区の脆(ぜい)弱(じゃく)性も浮き彫りにしているのだ。

× × ×

 自治政府は今年初め以降、中央政府を通さずにトルコへの石油輸出を開始するなど独自の財源確保も進めている。だがこうした動きは、一方的な独立に向けた布石との警戒を呼び、当時のマリキ政権との政治的緊張にもつながった。

 実際に独立が現実味を増せば、自国のクルド人の独立運動などへの影響を懸念するトルコやイランから干渉を受ける可能性もある。

 自治政府は、中央政府のアバディ政権に対し、予算問題などが早期に解決されなければ独立への準備を加速させる構えをみせる。現時点では非現実的な「独立」というブラフで、中央政府から利益を引き出そうとするしたたかな戦術だ。

 「クルド人は自立するために少しずつ進んできた。これからもそうだ」。バルザニ氏率いるクルド民主党(KDP)に所属するクルド議会のセルファト・ソフィ議員(36)はこう語り、“悲願”達成に向け、当面は経済基盤を固めていく考えを強調した。



 ■クルド人自治区 イラク北部のアルビル、ドホーク、スレイマニヤの3県からなる地域で、人口は約830万人。1970年に当時のバース党政権と、自治権闘争を展開していたクルド民主党(KDP)との間で結ばれた協定に基づいて設置された。91年の湾岸戦争後、中央政府に反乱を起こしたクルド勢力を保護するため、米英が飛行禁止区域に設定したことで自治が確立。行政機関のほか、軍事組織や独自の議会も持つ。周辺のニナワ県やキルクーク県のクルド人地域の帰属をめぐって中央政府とは対立関係にある。

500チバQ:2014/11/10(月) 21:46:31
http://mainichi.jp/select/news/20141110k0000e030068000c.html
イスラム国:指導者が負傷か イラク治安部隊攻撃で
毎日新聞 2014年11月10日 11時05分(最終更新 11月10日 11時19分)


 【カイロ秋山信一】AP通信は9日、複数のイラク国防・治安当局者の話として、イスラム過激派組織「イスラム国」のアブバクル・バグダディ指導者がイラク治安部隊の攻撃で負傷したとの情報を伝えた。負傷程度など詳細は不明。バグダディ指導者が米軍主導の有志国連合による空爆で負傷した可能性も報じられており、負傷の真偽も含めて情報が錯綜(さくそう)している。

 APによると、シリア国境に近い西部カイムで8日、イスラム国の会合が開かれていたところを治安部隊が攻撃し、バグダディ指導者を負傷させたとの情報がある。イラク国営テレビも9日に負傷情報を報じた。また、サウジ系の衛星テレビ局は8日、有志国連合による空爆でバグダディ指導者が負傷した可能性があると伝えた。

 一方、米中央軍は8日、有志国連合が北部モスル付近でイスラム国の指導者らの車列を空爆したが、バグダディ指導者が標的に含まれていたかは不明だと発表している。

501チバQ:2014/11/15(土) 09:57:35
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014111400974
要衝バイジを奪還=「イスラム国」に打撃−イラク軍


 【カイロ時事】イラク軍部隊は14日、イスラム教スンニ派の過激組織「イスラム国」が6月以降支配下に置いていた北部バイジを奪還した。AFP通信が当局者の話として伝えた。バイジは近郊にイラク最大の製油所を擁する戦略上の要衝で、奪還作戦を進めるイラク軍にとっては最大の戦果となる。
 バイジは、イスラム国が拠点とする北部モスルとティクリートを結ぶ幹線道路上に位置する。ティクリートは依然イスラム国の管理下にあるが、バイジを失ったことで孤立化は避けられず、大きな打撃となる。
 イラク軍はバイジ一帯の支配権をめぐり、イスラム国と2週間以上にわたって交戦を続けていた。今後、製油所も完全に掌握し、生産再開に踏み切れるかが焦点だ。(2014/11/14-21:53)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014111400993
さらし首、町のあちこちに=「イスラム国」恐怖で住民支配−国連調査委


 【ジュネーブ時事】国連人権理事会が設置したシリア情勢に関する国際調査委員会は14日、過激組織「イスラム国」の支配地域で、思想や宗教が異なる市民、戦闘で捕らえた兵士の処刑が横行しているとの最新報告書を発表した。犠牲者の首が広場で「見せしめ」にされるなど、イスラム国が恐怖による支配を強めていると非難した。
 報告書によると、北部アレッポなどでは、集まるように命じられた住民の目前で処刑を実施。遺体ははりつけにされ、住民の目に付きやすい場所にさらされたり、切断された頭部は公園の柵に並べられたりするという。
 報告書は少女がイスラム国の兵士と結婚を強要されたり、性的暴行の対象になったりしていると指摘。さらに「学校が18歳未満の少年の徴兵や軍事訓練の施設として使われている」とし、イスラム国が「大規模な戦争犯罪」を行っていると断定した。
 その上で、「組織的に基本的人権と自由を否定している」と、イスラム国による人道に対する罪を改めて批判。イスラム国指導者らを処罰するため国際刑事裁判所(ICC)への付託などを訴えた。(2014/11/14-22:15)

502チバQ:2014/11/15(土) 10:05:03
http://mainichi.jp/select/news/20141115k0000m030101000c.html
イラク:クルドと対立解消…イスラム国対応に弾み
毎日新聞 2014年11月14日 21時48分(最終更新 11月14日 23時10分)
【カイロ秋山信一】イラク連邦政府とクルド自治政府は13日、自治区産の石油利権を連邦政府に一部譲渡する見返りに、自治政府への連邦予算の分配を再開することで合意した。イラクメディアが報じた。クルド自治政府が今年春に独自に石油輸出を図り、連邦政府から予算配分凍結の制裁を受けていた。両政府が対立解消で前進したことで、イラクで勢力を拡大する過激派組織「イスラム国」への対応における連携にも弾みがつきそうだ。

 ◇石油利権と予算分配

 イラクメディアによると、連邦政府のアブドルマハディ石油相と自治政府のバルザニ首相が13日、自治区の主要都市アルビルで会談。自治区からトルコ経由で輸出される石油の約半分に当たる日量15万バレル分の収入を連邦政府に譲渡するのと引き換えに、10月分の公務員給与に充てる5億ドル(約578億円)が自治政府に支払われる。さらに11月分の予算として10億ドルが追加で支払われることも決まった。

 ただ連邦政府は従来、自治区産のすべての石油収入を管理することを求めてきた。残りの石油収入が自治政府の独自財源として認められるかは不透明だ。

 マリキ前政権下では、新たに採掘される石油の利権配分などを巡って自治政府との関係が悪化。連邦政府が憲法で義務づけられている予算の分配を凍結したため、自治政府では公務員の給料未払いなどが起きていた。イスラム国が6月にイラク北部への大規模侵攻を始めた直後には、自治政府が連邦からの分離独立の動きも見せた。しかし9月に発足したアバディ政権で関係修復が進んでいる。

503チバQ:2014/11/15(土) 10:30:44
http://www.afpbb.com/articles/-/3031369
シリアのクルド人地域、男女平等法を可決 イスラム国に対抗
2014年11月10日 21:38 発信地:ベイルート/レバノン
【11月10日 AFP】住民の多数をクルド人が占めるシリアのハサカ(Hasakeh)の自治体で、女性に男性と同等の権利を付与する法令が可決された。英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によれば、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が成立させた女性に差別的な法律に対抗する動きだという。

 クルド人が多数派を占めるシリアの周辺3地域は昨年、ジャジーラ(Al-Jazira)地区として自治政府の樹立を宣言した。同政府は前週5日、交流サイトのフェイスブック(Facebook)上の公式ページで、男女が「公的・私的生活のすべての場面で」平等を享受することを定めた法令を発表した。また法令は女性に対するいわゆる「名誉殺人」や「暴力や差別」を禁じている。

 労働の場でも給与を含め男女同権が打ち出された。また女性の結婚は18歳以上とされ、本人の同意なく嫁がせることを禁じている。この他、一夫多妻制の禁止、裁判の際の証言者としての権利の男女平等、全面的な相続権の付与などが含まれている。自治政府内にはアラブ系住民もいるが、男女平等は同自治内のすべての民族に適用されるとしている。

 イスラム教では、男性に扶養能力がある場合には妻を4人まで持つことができるとされている他、相続権や裁判の際の権利について女性には制限が課されている。シリア人権監視団によれば、シリアのクルド人女性にはこれまで一切相続権がなかった。(c)AFP

504とはずがたり:2014/11/15(土) 23:37:04

<イラク>政府軍攻勢 イスラム国から北部バイジ市街地奪還
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20141115k0000e030186000c.html
毎日新聞2014年11月15日(土)11:02

 【カイロ秋山信一】イラク政府軍は14日、北部バイジの市街地を過激派組織「イスラム国」から奪還し、郊外にある国内最大規模のバイジ製油所に向けて進攻した。AP通信が報じた。製油所は今年6月からイスラム国に包囲されて操業停止に陥っており、政府軍は包囲解除を狙っている。政府軍がイスラム国の実効支配下にあるモスルとティクリートの中間にあるバイジ周辺を制圧できれば、北部奪還に向けた大きな足がかりとなる。

 APなどによると、政府軍は10月下旬からバイジで攻撃を開始し、14日までにイスラム国の部隊を市街地から放逐した。中心部から約5キロ北にある製油所は、イスラム国に包囲された状態が約5カ月間続いており、今後は製油所の攻防が焦点になる。バイジ製油所は6月まで国内処理量の3割近い日量30万バレルを精製し、主に国内向けにガソリンや発電用燃料を供給していた。

 アバディ首相は政府軍の立て直しを進めており、今月に入って政府軍幹部36人が「不適格だ」などとして更迭・引退させられた。マリキ前首相は軍・治安機関の幹部をイスラム教シーア派の側近らで固めたが、イスラム国が6月に北部で大規模侵攻を始めた際にほぼ無抵抗で敗走を重ねた。アバディ首相はスンニ派も取り込む形で組織再編を進める意向で、北・西部のスンニ派部族を治安組織に取り込む計画も進めているが、スンニ派の不信感は根強く調整は難航している。

505チバQ:2014/11/16(日) 21:45:23
http://mainichi.jp/select/news/20141116k0000m030117000c.html
パレスチナ:民衆蜂起の胎動 不満、不信高まる若者
毎日新聞 2014年11月16日 10時30分
 【エルサレム大治朋子】イスラエルやヨルダン川西岸パレスチナ自治区でパレスチナ人とイスラエル治安当局との衝突が相次いでいる。パレスチナの若者の衝動的な攻撃が波状的に続いており、先月以降、双方の死者は少なくとも計14人に達した。組織的ではない「暴力の波」(地元紙)への対応に治安当局は苦慮しており、新たな「インティファーダ(民衆蜂起)」の始まりとの指摘も出ている。

 イスラエル治安当局によると、10月初旬からエルサレムや自治区各地でパレスチナ人の若者と治安部隊との衝突が増加した。10月末以降は若者がイスラエル人の通行人に車で突っ込むなどの攻撃が続発し、10月以降、イスラエル人計6人、パレスチナ人の少なくとも8人が死亡した。

 今月12日にはパレスチナ自治区ラマラ近郊でモスク(イスラム礼拝所)が放火され、イスラエル北部でもシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)に火炎瓶が投げつけられた。背景には、イスラエルによる占領の長期化や、事態を打開できないパレスチナ自治政府に対する不満や不信、閉塞(へいそく)感の高まりがある。

 米国仲介の和平交渉は今年4月に頓挫し、イスラエル政府はユダヤ人入植(住宅)地の拡大を再開。10月末に東エルサレム近郊に1000戸余り、今月12日にはエルサレム北方に200戸を建設する計画などを発表した。

 さらに政府は10月末、イスラエル側への通勤許可を持つパレスチナ自治区の労働者らに対し、ユダヤ人入植地を通る公共バスに乗車するのを禁止すると発表。パレスチナ人は大幅な迂回(うかい)を強いられ、「アパルトヘイト(人種隔離)だ」と反発を強めている。

 エルサレム旧市街のイスラム教聖地「ハラム・アッシャリーフ(高貴なる聖域)」(ユダヤ教の呼称は「神殿の丘」)をめぐる問題も対立に拍車をかけている。ユダヤ教聖職者はユダヤ教徒の礼拝を禁じているが、権利拡大を求める右派らが繰り返し礼拝を強行。10月15日には、イスラエル政府がパレスチナ人の立ち入りを禁じてユダヤ教徒約100人の入域を許可したため、衝突に発展した。

 また、ユダヤ教活動家が29日、パレスチナ人に銃撃され重傷を負い、イスラエルの与党右派幹部がこれに抗議して聖地を訪れ礼拝し、さらに対立が激化した。パレスチナ自治区ガザを拠点とするイスラム原理主義組織ハマスなどは「ユダヤ人が聖地を奪おうとしている」と徹底抗戦を呼びかけている。

 イスラエルのネタニヤフ首相は今月13日、ハラム・アッシャリーフを維持管理するヨルダンのアブドラ国王、ケリー米国務長官と会談。ユダヤ教徒の礼拝を禁じる「現状」維持の方針を明確にした。だが、投石などには強硬姿勢で臨む構えだ。

 テルアビブ郊外のバルイラン大学のメナケム・クレイン教授(政治学)は「組織に頼らない若者の抵抗は権威の否定であり、新たな形のインティファーダだ。イスラエルが過剰な力で抑圧しなければ収まるかもしれないが、致命的な過ちを犯せば事態は急激に悪化する」と指摘している。

 【ことば】インティファーダ

 1987年、イスラエルの占領に反発するパレスチナ人が開始した投石などによる抵抗運動。93年の「オスロ合意」(パレスチナ暫定自治合意)前後に沈静化したが、その後の和平交渉が2000年に決裂。失望感が広がるなか、同年9月に右派リクード党のシャロン党首(当時。後の首相)がイスラム教聖地ハラム・アッシャリーフへの訪問を強行し、第2次インティファーダが始まった。パレスチナ側はロケット弾など、イスラエルは爆撃機まで投入する大規模な戦闘となり05年ごろまで続いた。

506チバQ:2014/11/18(火) 20:48:41
http://mainichi.jp/select/news/20141118k0000m030150000c.html
アラブ3カ国:カタールから召還中の大使 復帰で合意
毎日新聞 2014年11月18日 00時21分(最終更新 11月18日 00時46分)

 サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンの3カ国は16日、今年3月に召還していた駐カタール大使を復帰させることで合意した。昨年7月のエジプトの軍事クーデターを巡り、カタールがクーデターで弾圧されたイスラム組織ムスリム同胞団を擁護したことに反発し、サウジなど3カ国が大使を召還していた。カタールが同胞団幹部の一部を国外追放するなど譲歩したため和解した。【秋山信一】

507チバQ:2014/11/20(木) 21:04:41
http://mainichi.jp/select/news/20141120k0000e030190000c.html
対イスラム国:最大製油所の包囲破る イラク政府側に弾み
毎日新聞 2014年11月20日 10時25分

 【カイロ秋山信一】イラク治安部隊は18日、北部バイジにある国内最大規模の製油所で過激派組織「イスラム国」の包囲網を破り、製油所内に進入した。国営テレビが報じた。約5カ月間続いた包囲網の突破は、北部でイスラム国の支配地域奪還を図る政府側の動きに弾みをつけそうだ。

 国営テレビなどによると、治安部隊はイスラム国が敷設した地雷を除去し、製油所への進入ルートを確保した。イスラム国の部隊の多くは撤退したが、一部は周辺で抵抗を続けており、国内供給の3割近くを担う製油所の稼働再開には時間を要する見込みだ。

 バイジはイスラム国が実効支配するモスルとティクリートの中間にあり、イスラム国の攻撃が続く油田地帯のキルクークにも近い要衝。政府側は14日に市街地を奪還していた。

 一方、イラク農業省は18日、イスラム国が6月以降に北部の穀倉地帯から100万トン以上の小麦・大麦を奪い、シリアのラッカやデリゾールに運び去ったとの推計を明らかにした。イスラム国は食糧確保に加え、石油精製やインフラ復旧も自前で行うなど、実効支配の強化を図っている。

509チバQ:2014/11/25(火) 20:52:36
http://www.afpbb.com/articles/-/3032554
イスラエルは「ユダヤ人の祖国」、閣議で基本法案を承認
2014年11月24日 16:23 発信地:エルサレム/その他
【11月24日 AFP】イスラエル政府は23日の閣議で、同国を「ユダヤ人の祖国(ナショナルホームランド)」と定義し直す基本法案を承認した。基本法は独立宣言と並んでイスラエルの憲法として機能しているもので、民主主義を弱体化させると非難する声が上がっている。

 ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相率いる右派政党リクード(Likud)は、同党の国会議員の一人が起草者に名を連ねた同法案について、「内閣は本日、『ユダヤ人国家イスラエル』の基本法案を承認した」との声明を発表した。

 閣議は荒れ、14閣僚は賛成したが、ツィピ・リブニ(Tzipi Livni)法相が党首を務めるハトヌア(HaTnuah 運動)と、ヤイル・ラピド(Yair Lapid)財務相が党首を務めるイェシュアティド(Yesh Atid 未来がある)の中道2政党の6閣僚は反対した。

 この法案が可決されれば、基本法の中でイスラエルは「ユダヤ的かつ民主的国家」ではなく、「ユダヤ人の祖国(ナショナルホームランド)」と定義されることになる。

 イスラエル政府の最高法律顧問を含む反対派は、承認された法案はアラブ系イスラエル国民170万人に対する差別を制度化する恐れがある上、イスラエルの民主主義国家としての性格よりもユダヤ人国家としての面を強調しており反民主主義的だとしている。

 シンクタンク「イスラエル民主主義研究所(Israel Democracy Institute、IDI)」は、1948年の独立宣言はイスラエルをユダヤ人の国と規定するとともに全国民の平等を強調しているが、閣議で承認された法案からは後者が抜け落ちていると指摘した。

 これとは別にネタニヤフ首相は、アラブ人を対象に、本人や親族が暴動に加われば居住権や福祉受給権を剥奪する方針も発表した。(c)AFP/Steve Weizman

510チバQ:2014/11/25(火) 20:55:30
http://www.afpbb.com/articles/-/3032647
「女性は男性と平等ではない」、トルコ大統領の発言に非難殺到
2014年11月25日 19:58 発信地:イスタンブール/トルコ
【11月25日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は24日、イスタンブール(Istanbul)で開催された女性の権利に関する会議の席上で、女性と男性は平等ではないと主張し、同国のフェミニストたちは母親という概念を拒んでいると発言した。これに対し、あからさまな性差別だとして激しい非難の声が上がっている。

 敬虔(けいけん)なイスラム教徒である同大統領は、女性と男性の生物学的な違いは、同じ役割を果たすことができないことを意味していると述べ、女性の「繊細な気質」に肉体労働は向かないとも語った。

 このエルドアン大統領の発言は、ツイッター(Twitter)上で大論争を巻き起こした。ある有名な女性ニュースキャスターは、ニュース速報の間に発言を非難する異例の対応をとった。

 エルドアン大統領は会議で、娘のスメイエ(Sumeyye Erdogan)さんを含む出席者らに向かって「私たちの宗教(イスラム教)は、(社会における)女性の地位を母親と定義している」と述べた。

 同大統領はさらに「自然の法則に背くことになるため」、女性と男性を平等に扱うことはできないと続け、「男女の性格や習慣、体格は異なる。赤ん坊にお乳をあげている母親を、男性と平等の立場に置くことはできない」、「共産主義体制のように、男性と同じ仕事を女性にやらせることはできない。女性たちにシャベルを与え、仕事をしろとは言えない。それは女性の繊細な気質に反する」と語った。(c)AFP/Dilay GUNDOGAN

511チバQ:2014/11/26(水) 21:47:14
http://mainichi.jp/select/news/20141127k0000m030037000c.html

イラク:「搾取財産で…」フセイン元大統領孫の結婚式波紋
毎日新聞 2014年11月26日 19時27分(最終更新 11月26日 20時36分)


 ◇長女ラガドさんの娘バナンさん、ヨルダンの高級ホテルで
 【カイロ秋山信一】イラクの故サダム・フセイン元大統領の孫娘が24日、隣国ヨルダンの高級ホテルで豪華結婚式を挙げ、「フセイン政権時代に国民から搾取した財産を使っている」との批判を浴びている。調度品にフセイン政権時代のイラクの国章があしらわれていたことも反感を買ったようだ。

 結婚したのは、フセイン元大統領の長女ラガドさんの娘バナンさん。2003年のイラク戦争後に母と共にヨルダンに亡命した。結婚相手はイラク人男性との情報もあるが、詳細は明らかにされていない。

 ラガドさんが写真共有アプリ「インスタグラム」に結婚式の準備や祝賀パーティーの写真を投稿したところ、交流サイトを通じて拡散。イラクでは過激派組織「イスラム国」の侵攻で多数の死傷者や避難民が出ていることもあり、「イラク国民への当てつけだ」、「お金の使い道が他にあるはずだ」との批判の声が上がっている。

 ラガドさんは亡命時に巨額の資産を国外に持ち出したとされ、イラクの反政府運動を支援しているとの疑惑も持たれている。

512チバQ:2014/11/29(土) 03:41:01
http://www.sankei.com/world/news/141128/wor1411280037-n1.html
2014.11.28 20:28

アフガン大統領就任2カ月 首都の治安ますます悪化 閣僚いまも決まらず

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 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンの首都カブールで今月、要人や治安部隊を狙ったテロが相次ぎ、今年末の国際治安支援部隊(ISAF)撤収を控えて、治安悪化への不安が増している。ガニ大統領は、さきの大統領選で対立したアブドラ行政長官と挙国一致政権を発足させ、29日で2カ月になるが、内閣配分でアブドラ氏との合意が得られていない。閣僚は一人も任命されておらず、悪影響が懸念される。

 イスラム原理主義勢力タリバンは27日、英大使館車を自爆攻撃し、英国人大使館員1人を含む5人が死亡した。複数の大使館が集まる地域にある宿泊施設も自爆や銃撃で襲った。

 24、25日には道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、ISAFを主導する北大西洋条約機構(NATO)の兵士2人が死亡、アフガン兵6人が負傷した。9日と16日には、警察署長や閣僚有力候補の女性人権運動家が自爆テロ犯に襲われた。

 米メディアによれば、米軍はアフガン部隊の支援が主要任務となる来年も、空爆などタリバンとの対テロ戦を一部継続するとされる。ロイター通信は、9800人にまで減らすとしていた米兵の数について、数百人規模の増員が検討されていると伝えた。

 アフガン議会の上院は27日、米兵の駐留を可能にする安全保障協定を下院に続いて承認した。アフガン治安部隊は能力に不安を抱え、米軍が支援だけの役割に回ることは難しい状況にあるといえそうだ。

 閣僚任命では、挙国一致政権合意に基づき「権力の折半」を求めるアブドラ氏と、これを押し返そうとするガニ氏との間で調整が難航している。12月4日には、ロンドンで支援国による国際会議が開かれるが、主要閣僚が出席できるかどうかは不透明な情勢だ。一方で、ガニ氏は顧問や特使に元閣僚などを起用し、内閣発足以前に大統領主導の体制を固めつつある。

 アフガンの政治評論家、モハンマド・ユーナス・ファコル氏は、内閣が発足できないことに「ガニ氏とアブドラ氏に配分について明確な合意がなく、それぞれ挙国一致政権について独自の解釈をしていることが原因だ」と指摘し、「地方でNATO軍が撤収するなか、タリバンが首都への攻勢を強めている」として政治、経済、治安に影響を与えることを懸念している。

513チバQ:2014/11/30(日) 21:44:56
http://www.sankei.com/world/news/141129/wor1411290039-n1.html
2014.11.29 19:57

殺人罪などに問われたムバラク元大統領に「無罪」 旧体制への回帰鮮明

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テレビ放送されたムバラク元大統領の公判=29日、カイロ(AP)
 【カイロ=大内清】2011年の民衆デモで参加者の殺害を命じたとして、殺人罪などに問われたエジプト元大統領、ムバラク被告(86)の判決公判が29日、カイロの特別法廷で開かれ、特別法廷は殺人罪の起訴手続きに不備があったとして、公判を無効とする判断を下した。

 ムバラク氏が殺人罪では事実上の無罪となったことで、軍出身のシーシー現大統領の下で進む旧体制への回帰がいっそう鮮明となった。

 11年の政変を主導した若者中心の民主化グループやシーシー氏による昨年のクーデターで政権を追われたイスラム原理主義組織ムスリム同胞団が反発を強め、抗議デモなどの混乱につながる可能性もある。

 判決では、ムバラク氏とともに殺人罪に問われていたアドリ元内相らには、無罪判決が言い渡された。ムバラク氏や息子2人らの汚職事件では、すでに時効が成立しているなどとして、無罪となった。

 高齢のムバラク氏が今後、政治の表舞台復帰を目指すかは不明だが、エジプトでは最近、旧ムバラク政権関係者が相次いで無罪判決を受けており、来年前半にも行われる議会選に向け、旧体制出身者の復権が進むとみられる。

 エジプトでは政変後の混乱が長期化していたが、今年6月に強権的な手法も辞さずに安定回復を訴えるシーシー政権が誕生。国民の間でも治安が安定していたムバラク旧政権期を再評価する声も高まっていた。

514チバQ:2014/11/30(日) 21:46:44
http://www.sankei.com/world/news/141130/wor1411300017-n1.html
2014.11.30 19:30

アフガンで相次ぐテロ カブール警察本部長辞任

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 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンの首都カブールで11月29日、宿泊施設が襲撃され、警察当局によると、国際援助団体を率いる南アフリカ人とその子供2人、アフガン人1人の計4人が死亡した。イスラム原理主義勢力タリバンが犯行を認めた。カブールでは今月、要人や治安部隊を狙ったテロが相次いでおり、ザヒル・カブール警察本部長は30日、治安悪化の責任を取って辞任した。

 ザヒル氏自身も9日にタリバンの自爆テロの標的になり、部下の首席補佐官1人が死亡していた。

 一方、ガニ大統領の報道官によると、ガニ氏とアブドラ行政長官は新閣僚について、すべて新任とすることや、女性を4人以上任命し、一部で専門家を起用することで合意した。

515チバQ:2014/12/01(月) 21:31:29
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014120100848
王家支持のスンニ派勝利=バーレーン総選挙


 【カイロ時事】ペルシャ湾の島国バーレーンで行われた総選挙(下院、定数40)で、イスラム教スンニ派のハリファ王家を支持するスンニ派勢力が過半数の21議席以上を獲得し、勝利を収めた。アラブ・メディアが1日報じた。(2014/12/01-21:04)

516名無しさん:2014/12/09(火) 21:40:04
http://www.sankei.com/world/news/141209/wor1412090039-n1.html
2014.12.9 20:56

イスラエル国会解散 3月に前倒し総選挙 右派優勢、和平交渉再開はさらに困難に

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 【シャンリウルファ(トルコ南部)=大内清】イスラエル国会(定数120、任期4年)は8日夜、ネタニヤフ首相が求めていた国会解散と前倒し総選挙の実施に向けた法案を可決した。選挙は来年3月17日に行われる。選挙ではネタニヤフ氏が率いるリクードを中心とした右派勢力が優勢とみられており、今年4月に頓挫したパレスチナとの和平交渉の再開はさらに困難となりそうだ。

 昨年3月に発足した現在の連立政権には、リクードや入植推進派の極右政党のほかに、パレスチナとの和平に積極的なハトヌアなど中道政党も参加。政権は当初から、和平交渉再開の障害となっている占領地・東エルサレムやヨルダン川西岸での入植政策などをめぐる対立を抱えていた。

 そうした中、ネタニヤフ氏は今月、予算編成や住宅関連の税制、イスラエルを「ユダヤ人国家」と規定する法案などをめぐり、ハトヌアのリブニ法相ら2閣僚を更迭。これによって連立政権内の亀裂が決定的となり、ネタニヤフ氏は2017年の任期満了まで2年以上を残した段階で異例の国会解散を決めた。

 現地メディアが伝えた情勢によると、現時点ではリクードや極右「わが家イスラエル」で作る会派が優勢で、リクード党首のネタニヤフ氏が通算4期目の首相に再任される可能性が高い。

 また、パレスチナとの「2国家共存」を目指す現行の枠組みを否定する極右「ユダヤの家」が議席数を伸ばして第2党になるとの予想もある。選挙後、これらの政党が中道勢力を排除した右派連合政権を形成すれば、パレスチナ側が反発を強めるのは必至で、和平交渉再開に向けた機運そのものが低下する恐れもある。

 一方、野党側は、経済や福祉政策などの面でどれだけ支持を拡大できるかが焦点となりそうだ。

517チバQ:2014/12/10(水) 21:50:07
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141210-00000035-jij_afp-int
イスラム国、「同性愛者」を屋上から落とし投石で殺害
AFP=時事 12月10日(水)16時28分配信

イスラム国、「同性愛者」を屋上から落とし投石で殺害
イラク・ラシャドに立てられたイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の旗(2014年9月11日撮影、資料写真)。
【AFP=時事】イラクとシリアで活動するイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は9日、同性愛者とされる男性を建物の屋上から落とした上で、投石により殺害する場面を写したとみられる写真を、インターネット上で公開した。

先月にも同性愛者とされる2人を殺害

 イスラム国は、写真に添えられた声明で「ウィラヤット・フラー(Wilayet al-Furat)のイスラム法廷は、同性愛行為におよんだ男について、街の最も高い場所から投げ落とし、さらに投石によって死刑に処すべきと決定した」と述べている。

「ウィラヤット・フラー」が指すのは、シリア・イラクの国境にまたがる地域で、シリア側からユーフラテス川(Euphrates)がイラクに流れ込んでいるアブカマル(Albu Kamal)─カイム(Al-Qaim)間の国境検問所付近が含まれる。

 写真の1枚は、同性愛者とされる男性1人が、イスラム国の戦闘員2人に建物から投げ落とされている場面で、場所はシリアとイラクのどちらとも特定されていない。次の写真には地面に倒れた男性が写っている。

 イスラム国は11月にもシリアで、同性愛者だとの理由で男性2人を投石により殺害している。【翻訳編集】 AFPBB News

518チバQ:2014/12/11(木) 07:37:39
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014121100066
中道2党、統一名簿作成へ=来年3月のイスラエル総選挙


 【エルサレム時事】イスラエルの中道左派・労働党(現有15議席)のヘルツォグ党首と、中道政党「ハトヌア」(同6議席)のリブニ党首は10日夜、2015年3月17日に予定されている国会選挙(定数120)に、候補者名簿を統一して臨むことを発表した。
 リブニ氏は共同記者会見で、「ヘルツォグ氏はイスラエルの次期首相になるべきだ」と強調。今度の選挙は「中道対極右」の戦いになるとの考えを示した。
 イスラエル紙イディオト・アハロノト(電子版)が8日に報じた世論調査では、両者が協力することにより、ネタニヤフ首相が率いる右派リクード(同18議席)を上回る議席獲得も期待できる。
 首相は2日、連立を組んでいた中道政党との対立が深化したことを受け、法相だったリブニ氏らを更迭し、前倒し総選挙を実施する方針を表明。イスラエル国会は8日夜、解散した。(2014/12/11-06:26)

519選挙:2014/12/11(木) 12:00:55
さよなら安倍政権 自民党議員100人落選キャンペーン
URL:http://ouen100.net/

520チバQ:2014/12/12(金) 20:31:10
http://mainichi.jp/select/news/20141213k0000m030060000c.html
イスラム国:モスル恐怖政治半年 新知事スパイ容疑処刑か
毎日新聞 2014年12月12日 20時11分(最終更新 12月12日 20時27分)
 【カイロ秋山信一】イラク北部の主要都市モスルがイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」に電撃制圧されてから半年が経過した。米軍主導の有志国連合の空爆支援を受けて、イラク軍やクルド人治安部隊が周辺で軍事作戦を続けており、住民らはイスラム国の恐怖支配の下で、再び戦火におびえる日々を過ごしている。一方、現地では携帯電話が遮断されるなど、イスラム国指導部は情報統制に神経をとがらせている。

 今月8日、住民の間を衝撃的な情報が駆け巡った。「知事が処刑された」。イスラム国はイラクとシリアの実効支配地域に独自の行政区画を設置。モスル一帯は「ニナワ州」と名付けられ、バグダディ指導者が任命した知事が統治していた。

 だが、11月中旬に前知事が有志国連合の空爆で死亡。12月上旬に新知事が任命されたばかりだったが、スパイ容疑をかけられて処刑されたという。真偽は不明だが、イスラム国指導層の内紛情報が流れるのは異例だ。

 複数の住民によると、前知事への空爆について、所在情報が内部から漏えいした疑惑が浮上していた。また、携帯電話の位置情報を有志国連合や政府軍につかませないため、イスラム国は11月27日に主要携帯電話会社のネットワークを切断すると住民に告知。インターネットもつながりにくくなっている。

 イスラム国は6月以降、シャリア(イスラム法)に基づく統治を標ぼうし裁判、行政、教育などの制度を変え判事、弁護士、公務員らは失職した。

 偶像崇拝につながりかねない芸術や、イスラム国の解釈と相いれない歴史・地理の授業もなくなった。子供たちはイスラム国が管理する学校に通うしかないが、中央政府はイスラム国支配地域での履修実績を無効にする姿勢だ。

 一方、医師や建設業者、技師など住民サービスに必要な人材には「逃亡すれば財産を没収する」と脅し、つなぎ留めを図っている。実際にイスラム国が敵視するシーア派住民の財産は没収された。イスラム国侵攻時に多くは避難したが、脅迫を受け、モスルに戻った人もいる。

 シリアやトルコからの輸送路が確保されており、食料は侵攻以前と同様に手に入る。中央政府の公務員は失職状態だが、送金業者を介した給料の受け取りは認められているという。ただ、水道の不通、麻酔薬の在庫切れなど問題は続出。耐乏生活が住民をじわじわと追い詰めている。

 政府軍やシーア派民兵、クルド人部隊はモスル・ダムや北部バイジなどを奪還。モスル進攻を計画している。住民にはイスラム国からの解放を望む気持ちと、シーア派民兵やクルド人部隊から「イスラム国の協力者」というレッテルを貼られ、弾圧されるのを恐れる気持ちが交錯している。

521とはずがたり:2014/12/19(金) 11:37:49

「イスラム国」副官死亡=米軍主導のイラク空爆で
http://news.nifty.com/cs/world/worldalldetail/jiji-2014121900109/1.htm
2014年12月19日(金)7時30分配信 時事通信

 【ワシントン時事】米国防総省のカービー報道官は18日、米軍主導のイラクでの空爆により、過激組織「イスラム国」の複数の幹部が死亡したと発表した。氏名は明らかにしていないが、米メディアによれば、指導者のバグダディ容疑者の副官で組織ナンバー2とされるハジ・ムタズ(別名アブムスリム・トルクマニ)氏ら3人という。
 イスラム国は死亡した幹部の後任に適した人材を多く抱え、致命的打撃にはならないとみられるが、来年からイスラム国に対し、本格的攻勢に出る構えのイラク政府軍には追い風になりそうだ。
 ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)によれば、イラク北部モスルの「知事」を自称する幹部が11月下旬、空爆により死亡。さらに今月3〜9日の間に、ムタズ氏とイラクでの軍事作戦を統括するアブド・バシト氏の2人を殺害した。

522とはずがたり:2014/12/19(金) 19:12:19
ボコ・ハラム襲撃で32人死亡…軍は士気低下?
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20141218-567-OYT1T50130.html
読売新聞2014年12月19日(金)00:52

 【ヨハネスブルク=上杉洋司】AFP通信は18日、ナイジェリア東北部ボルノ州の村グムシリがイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」に襲われ、少なくとも32人が死亡したと伝えた。

 襲撃があったのは14日で、複数の地元政府関係者によると、多数が行方不明となっており、185人以上の女性と子供が拉致された可能性があるという。

 ボコ・ハラムによって携帯電話の基地局や主要な道路の多くが破壊されているため、情報が伝わるまで時間がかかったようだ。村から約70キロ・メートル北にある州都マイドゥグリなどに村人が多数逃げてきたことから、攻撃が明らかになった。

 ボルノ州では今年4月、学校がボコ・ハラムに襲撃され、女子生徒200人以上が拉致された。同州などナイジェリア東北部では、ボコ・ハラムが食料や家畜を略奪し、女性を拉致する事件が頻発。ナイジェリア軍は、ボコ・ハラムの掃討作戦を展開しているが、地元住民らからは、「軍は住民を守ってくれない」と不満が高まっている。

 一方、同通信などによると、ナイジェリアの軍事裁判所は17日、ボコ・ハラム掃討作戦への参加を拒むなど命令に違反したとして、兵士54人に死刑判決を下した。ナイジェリア軍は、軍需物資の不足や給与の未払いなどで、兵士の士気の低下が著しいとの指摘が出ている。

523とはずがたり:2014/12/19(金) 19:17:19
野党大統領候補にブハリ氏=元軍政トップ、現職と一騎打ち―ナイジェリア
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-141212X321.html
時事通信2014年12月12日(金)05:44

 【ロンドン時事】ナイジェリアからの報道によると、最大野党・全進歩会議(APC)は11日の党大会で、ブハリ元最高軍事評議会議長を大統領候補に選出した。来年2月の大統領選挙は、与党・国民民主党(PDP)のジョナサン大統領との事実上の一騎打ちとなる見通し。

 ブハリ氏は1983年のクーデターで軍政トップの座に就いたが、2年後に失脚。99年の民政移管後、3度の大統領選すべてに出馬し、いずれも落選した。

 ナイジェリアはアフリカ最大の産油国で、国家歳入の大半を原油収入に頼るが、折からの原油価格下落への対応は待ったなしの状況だ。北東部ではイスラム過激組織「ボコ・ハラム」がテロを繰り返し、汚職もまん延する。

524チバQ:2014/12/21(日) 19:23:37
http://www.sankei.com/world/news/141221/wor1412210001-n1.html
2014.12.21 18:00
【国際情勢分析】
危険度増すアフガン 首都でテロが激化

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11月27日、カブールで自爆テロを受けた英国大使館の車両の残骸。5人が死亡、30人余りが負傷した(ロイター)
 アフガニスタンの首都カブールで外国人や要人、治安部隊を標的にしたテロが11月以降、相次いでいる。米支援組織の所長家族3人や、英国人の大使館員らがイスラム武装勢力タリバンの襲撃で殺害され、カブールの警察本部長が更迭される事態に発展した。9月に発足したガニ新政権は、国際治安支援部隊(ISAF)撤収を控え、治安対策で、難しいかじ取りを迫られている。

米支援組織などが標的に

 米カリフォルニア州を拠点とする支援組織「教育開発協力(PAD)」の施設がタリバンのメンバー3人に襲われたのは11月29日のことだった。1人は警官の制服を着ていた。自爆や銃撃で攻撃され、事務所長の南アフリカ人男性(46)のほか事務所長の息子(17)と娘(15)、アフガン人2人が犠牲になった。

 AP通信などによると、親子は医師の母親とともにカブールに居住し、母親は別の職場にいて無事だった。PADは2002年以来、アフガンで活動しており、男性は3年前から事務所長を務めていた。学校へトイレを供給し、英語教育を提供するなどの活動をしてきたが、事件を受け、PADは事務所をいったん閉鎖した。母親は事件後も、医師としての活動を継続しているという。タリバンは、PADがキリスト教の布教の拠点になっていたため、標的にしたと説明している。

 カブールでは11月、タリバンによるテロが続発している。27日には、英大使館車が自動車爆弾を使った自爆テロに遭い、英国人館員1人とアフガン人通訳1人、別のアフガン人3人の計5人が死亡、30人余りが負傷した。大使館の多目的車は爆発で40メートルほど吹き飛ばされ、屋根や扉がなくなるほどの衝撃を受けた。当時、現場付近にいた商店主のハビブラさん(34)は、産経新聞通信員の取材に「爆発はまるで地震のようだった。一帯が衝撃で揺れた」と当時の様子を証言した。

警察本部長は更迭

 このほか、24、25日には道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、ISAFを主導する北大西洋条約機構(NATO)の兵士2人が死亡、アフガン兵6人が負傷した。9日と16日には、カブールのザヒル警察本部長や閣僚有力候補の女性人権運動家が自爆テロ犯に襲われた。2人は無事だったが、本部長の部下の首席補佐官が死亡している。

 ザヒル氏は一連のテロの責任を取り、「これ以上は続けられない」(カブール警察報道官)として30日に本部長の辞任を申し出て、その後、更迭された。

 タリバンは一連のテロについて、12月4日のロンドン支援国会合を前にした攻勢だとしている。比較的警備が厳重な首都でテロが可能になっていることについて、アフガンの政治評論家、モハンマド・ユーナス・ファコル氏は産経新聞の取材に、「地方で0001NATO0001軍が撤収するなか、タリバンが首都への攻勢を強めている」と分析する。

525チバQ:2014/12/21(日) 19:23:52
 ロイター通信によれば、南部ヘルマンド州では最近、I0001SAFの縮小に伴い英米軍が撤収し、アフガン治安部隊が使用している基地がタリバンに襲撃され、奪われそうになる事件も発生した。

イラクの二の舞いを警戒

 AP通信によると、アシュラフ・ガニ大統領(65)は治安悪化の事態を重く見て、タリバンの勢力が強い南部ヘルマンド州、東部ガズニ州、ナンガルハル州に加え、北部クンドゥズ州などで文民や軍幹部の更迭に着手した。フランツ=ミカエル・メルビン駐アフガン欧州連合(EU)特使(56)は、「ガニ大統領は、軍内部の改革の必要性を感じている」としている。

 I0001SAF撤収後の来年以降、米国は9800人に規模を縮小し、NATO全体で外国部隊の駐留規模は約1万2000人程度になる見通しだが、米国はアフガンが部隊撤退後にイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の増長を許したイラクの二の舞いになることを強く警戒している。

 このため、米メディアによれば、来年以降、当初予定していたアフガン治安部隊の支援中心の任務に加え、空爆などタリバン掃討作戦を継続する方針だ。ロイター通信は、駐留規模が予定されていた9800人よりも数百人増えると報じている。

 バラク・オバマ米大統領(53)は2016年末までの米軍完全撤退を表明しているが、それまでには、紆余(うよ)曲折があるかもしれない。(ニューデリー支局 岩田智雄)

526チバQ:2014/12/23(火) 13:13:42
http://www.sankei.com/world/news/141223/wor1412230015-n1.html
2014.12.23 05:15

EU、トルコ政権対立のイスラム系言論機関摘発を批判 強権発動 エルドアン大統領「余計なお世話だ」

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 【カイロ=大内清】トルコ警察が国内最大のイスラム団体、「ギュレン運動」系のメディア幹部ら20人以上を逮捕したことをめぐり、同国のエルドアン政権と人権尊重を求める欧州連合(EU)が批判合戦を展開している。エルドアン大統領が強権色を強めていることで、トルコが将来的に加盟を目指すEUとの溝が深まった形だが、政権側は22日、ギュレン運動指導者の逮捕状を取り、さらに圧迫を強める構えだ。

 警察当局は14日、ギュレン系有力紙ザマンのドゥマンリ編集長らジャーナリストや、ギュレンの信奉者とされる警官らを一斉逮捕。編集長は釈放されたが、当局側は「非合法グループを組織し国家主権奪取を図った」などとしている。

 EUのモゲリーニ外交安全保障上級代表は同日の声明で、捜査手法が「欧州の価値観に反している」と、言論機関を標的とするエルドアン政権の対応を批判。これに対しエルドアン氏は、「国家の安全に関わる問題にEUは介入するべきではない。余計なお世話だ」と反撃した。

 ギュレン運動は、米国で事実上の亡命生活を送るイスラム教指導者、フェトフッラー・ギュレン師を奉じる人々のネットワークで、トルコ内外で教育や慈善活動を展開。地方の優秀な学生に奨学金を出し、政府や司法機関、メディアに送り込んでいるとされる。

 エルドアン氏が創設したイスラム系与党、公正発展党(AKP)とは協力関係にあったものの、昨年には対立が表面化し、現在は激しく敵対している。

 逮捕状が発行されたとはいえ、米国がギュレン師を引き渡すとは考えにくい。

 ただ、今年夏の選挙で首相から大統領に就任したエルドアン氏は、AKPが議会の多数派を握っていることもあって政治基盤は安定しており、来年予定される総選挙ではさらなる権力基盤強化を狙っている。

 このため、たとえ強権手法が批判を招いても、選挙戦で障害となりかねないギュレン側への締め付けを強めるものとみられており、逮捕状取得はその意思の表れといえそうだ。

527チバQ:2014/12/23(火) 18:45:13
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141223-00000017-jij_afp-int
性奴隷の運命恐れ自殺… イスラム国被害者の惨状、人権団体が報告
AFP=時事 12月23日(火)11時55分配信

性奴隷の運命恐れ自殺… イスラム国被害者の惨状、人権団体が報告
イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の侵攻を逃れるため、イラク北部から隣国シリアへ向かう少数派ヤジディー教徒の人々(2014年8月13日撮影)。
【AFP=時事】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は23日、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」により性奴隷にされたイラクの少数派ヤジディー(Yazidi)教徒の女性や少女たちが自殺したり、自殺未遂したりする事例が発生していると発表した。

イスラム国、ヤジディー教徒の女性たちを奴隷化と自賛

 今年6月からイラクの広範囲の領土を掌握しているイスラム国は、隣国シリアとの国境をまたぐ地域でのカリフ制国家の樹立を宣言し、両国で残虐行為を繰り返している。

 アムネスティによると、イスラム国によってイラク北部のヤジディー教徒やその他の少数民族が標的にされた結果、民族浄化や一般市民の殺害、奴隷化が行われた。捕らわれた人の一部は、奴隷となることを死よりも過酷な運命とみなしている。

 アムネスティの危機対応上級アドバイザー、ドナテラ・ロベラ(Donatella Rovera)氏は声明で、「性奴隷として捕えられている人の多くは子どもで、14〜15歳か、さらに若い少女たちだ」としている。

 アムネスティによると、加害者の多くはイスラム国の戦闘員だが、同組織の支持者らも含まれている可能性があるという。

 アムネスティは、被害者の一人であるジランさん(19)の事例を挙げている。兄弟によると、ジランさんは性的暴行を加えられることを恐れて自殺したという。

 ジランさんと共に拘束された後に脱出したある少女も、これを裏付ける証言をしている。「ある日、私たちはダンスの衣装のような服を与えられ、入浴してからそれを着るように言われた。ジランは浴室で自殺した」「彼女は両手首を切り、首をつった。彼女はとても美しかった。男に連れていかれることがわかっていたから、自ら命を絶ったんだと思う」

 別の元人質の女性、ワファさん(27)はアムネスティに対し、強制的な結婚から逃れるために姉妹と共に自殺を図ったが、止められたと語っている。「私たちは、お互いの首の周りにスカーフを巻き付け、思い切り強く引っ張った。私は気を失った。その後、数日間は話すことができなかった」

 アムネスティはまた、家族と共に拉致され、自分の倍の年齢の男から性的暴行を受けたランダさん(16)の話も取り上げている。ランダさんは、「彼らが私や家族にしたことは、本当に痛ましいものだった」と語っている。【翻訳編集】 AFPBB News

528とはずがたり:2014/12/25(木) 19:20:34
教室で女性教師をイスに縛り火つける…武装集団
http://www.yomiuri.co.jp/world/20141218-OYT1T50027.html?from=yrank_ycont
2014年12月18日 09時16分

 【ニューデリー=石田浩之】パキスタン北西部ペシャワルで16日に起きた7人組の武装集団による学校襲撃事件で、パキスタン軍の発表や地元メディア、生き残った生徒たちの証言などから、武装集団の残忍な犯行が明らかになってきた。

 襲撃が始まったのは16日午前10時頃。学校の裏手での車の爆発が合図だった。爆発で、警備員の注意をそらした後、武装集団は学校に隣接する墓地から壁を乗り越えて次々に校内に侵入した。

 「国境警備隊」の制服姿でカムフラージュしていた武装集団は、「神は偉大なり」と叫び、発砲しながら教室や講堂に向けて廊下を移動。応急処置の講義などのために約400人が集まっていた講堂に入ると、至近距離から次々と生徒を撃った。

 武装集団の1人が「ベンチの下にたくさん隠れているぞ」と叫ぶと、ベンチの下を乱射して回ったという。

 教室を襲った武装集団の1人は、女性教師をイスに縛り付けて火をつけた。その後、生徒たちに向けて銃を乱射した。

 軍の部隊が現場に到着したのは事件発生から約15分後。午後4時までに、武装集団を四つの建物に追い込んだ。銃撃戦の末、数時間後に7人全員が死亡したという。

2014年12月18日 09時16分

529とはずがたり:2014/12/25(木) 19:32:18
拡大し続けないと巧く行かない体制になっているとすると案外脆いのかも。。

「イスラム国」逃亡の戦闘員100人を処刑か
http://www.yomiuri.co.jp/world/20141221-OYT1T50075.html
2014年12月21日 21時17分

 【ロンドン=柳沢亨之】20日付英紙フィナンシャル・タイムズは、シリアの反体制筋の話として、イスラム過激派組織「イスラム国」拠点のシリア北部ラッカから逃亡を図った外国人戦闘員100人が処刑されたと報じた。

 支配地域の拡大が止まり、組織の士気が低下している可能性があるという。

 同紙はまた、ラッカの複数のイスラム国要員の話として、イスラム国が、任務の報告を怠る戦闘員を取り締まる憲兵隊を創設したと伝えた。戦闘員向けの規則をまとめた文書も発行され、同文書は、受領後48時間以内に出頭しない戦闘員を罰すると通告。既に400人が拘束されたという。

 イスラム国はイスラム教スンニ派の組織で、イラクやシリアのスンニ派居住域に勢力を広げたが、最近は、米軍などの支援を受けた地元勢力の反攻で、一進一退の攻防が続いている。

2014年12月21日 21時17分

530チバQ:2014/12/27(土) 22:26:52
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014122700136
中東アフリカ、長期政権なお主流=オマーン44年イラン33年−独裁崩壊、副作用も

写真上から、オマーンのカブース国王(2011年10月、マスカット)、カメルーンのビヤ大統領(4月3日、ブリュッセル)、ジンバブエのムガベ大統領(右、2013年8月、ハラレ)、イランの最高指導者ハメネイ師(11月25日、テヘラン)(AFP=時事)
 【カイロ時事】2011年に独裁政権が崩壊した北アフリカのチュニジアで21日、建国後初の本格的な自由選挙による大統領選の決選投票が行われ、カイドセブシ元首相が勝利、民主化定着に向け、大きな一歩を踏み出した。しかし、中東アフリカ諸国では強権的な長期政権がなお主流だ。その「一歩」は決して容易ではない。
 ◇筆頭はカブース国王
 長期政権を握る指導者の筆頭は、アラビア半島にあるオマーンのカブース国王(74)。1970年7月に宮廷クーデターで父親を追放して即位して以降、絶対的な権力を手中にし、実に44年にわたって国家統治を担う。
 これに続くのが、カメルーンのビヤ大統領(81)。首相時代も含め、39年間首脳を務める。このほか30年以上首脳の地位にあるのは、ジンバブエのムガベ大統領(90)(34年=首相時代含む=)、イランの最高指導者ハメネイ師(75)(33年=大統領時代含む=)らで、いずれも中東アフリカ地域の指導者だ。
 ◇四つの理由
 アルアハラム政治戦略研究所(エジプト)のアティア・エサウィ研究員は、強権的な長期政権が続く主な理由として、(1)国民が権力を恐れ、権利要求を自粛する警察国家体質(2)食料や教育の欠如で国民に民主化を求める余裕がなくなる貧困状態(3)選挙を実施しても公平性が担保されない汚職まん延(4)国益のために政権を支える欧米など域外諸国の存在−を挙げる。
 一方で、11年にカダフィ政権が崩壊したリビアでは、独裁体制が倒れた後、国家が内戦状態に陥り収拾がつかなくなった。結果的に国民生活の水準が低下するようなケースも存在する。
 オマーンなどペルシャ湾岸諸国では、王家による安定した統治が続いている。エサウィ研究員は、石油や天然ガスの産出を背景に「国民が経済的な恩恵を受けている」と指摘。さらに「部族社会が色濃く残り、仮に民主化すれば抗争が激化して政治が不安定化する」と副作用を警告し、当面は現状維持が望ましいと考えている。
 ◇ブルキナファソに注目
 今後、民主的な政権移行の成否が注目されるのが西アフリカのブルキナファソだ。民主化が困難とされるアフリカ最貧国の一つだが、27年間政権の座にあったコンパオレ大統領(63)が11月、民衆蜂起で失脚に追い込まれた。
 権力を継承した軍将校は政党、宗教、民族の各指導者との対話により、15年11月に総選挙を実施、民政復帰させることを確認した。ブルキナファソで軍が約束通り権力を手放せば、今後の中東アフリカ地域での政権移行のモデルケースの一つになり得ると期待されている。(2014/12/27-16:33)

531チバQ:2014/12/28(日) 13:42:15
http://mainichi.jp/select/news/20141228k0000m030107000c.html
ガザ:届かぬ資材、遠い復興…停戦4カ月
毎日新聞 2014年12月28日 00時13分(最終更新 12月28日 00時36分)
 今年夏に50日間続いたイスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘の一時停戦から、26日で4カ月が過ぎた。イスラエルの爆撃で自宅を壊され、今も国連の学校で避難生活を送る市民は1万9000人にのぼる。建設資材が搬入されず、市民はがれきの山から鋼材などを収集、家屋再建に役立てようと懸命だ。【ガザ市(パレスチナ自治区ガザ地区)で大治朋子】

 ◇あふれる避難民

 世界がクリスマスを祝った25日、ガザでは暖房のない冷たい教室で避難生活を続ける人々がいた。「家を建てるお金はない。ここで暮らす以外、生きる道はありません」。ラビラ・アルバラウイさん(52)が障害で感覚を失った左足をさすりながら言った。夫は他界し、7人の子供とガザ市北部にある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)運営のアブアシ小・中学校で暮らす。

 戦闘が始まった7月初旬、自宅を空爆され同校に駆け込んだが、避難民でいっぱいだった。敷地の一角に幕を張って暮らしていたが、冬季に入り雨も増え、同校職員のはからいで先月、教室に移った。四女ヘンドさん(18)は「家が恋しい。ここから出たい」とつぶやいた。

 同校で暮らす避難民は1000人以上。戦闘前から教室不足で午前と午後に授業を行うシフト制を取ってきた。停戦後は避難民を教室に収容したため、1日3交代に変え、45分の授業時間を30分に短縮。同校の校長は「学習に大きな障害をもたらしていることは否めない」と話す。

 UNRWAのサミ・マシャシャ広報担当によると、ガザ全体では約9万6000人が今も避難生活を送り、うち約1万9000人がUNRWAの約18の施設で暮らしている。

 イスラエルとの境界に近い東部シュジャイヤ地区では、破壊された家屋が放置されていた。その一角で若者たちが掘削用の重機を使い、がれきを砕いたり、鋼材を取り出したりしていた。

 「こうすれば鋼材はまた使えるんだ」。ハンマド・シンバリさん(24)はそう言って汗をぬぐった。仲間と2人で曲がった鋼材の両端を持ち、「ガザで発明された特殊工具」にはさんで少しずつまっすぐに伸ばしていく。がれきも細かく砕いて売れば「元の建物価値の10分の1ぐらいは回収できる」という。

 イスラエルは「テロ対策」として2007年からガザを封鎖。停戦後も、家屋再建に必要な資材を「攻撃用トンネルの建設に使う」として搬入規制している。「ガザでは、手元にある資源をいかにリサイクルするか、その知恵が大事なんだ」。シンバリさんがほほ笑んだ。

 米国の仲介で昨年夏に再開したイスラエルとパレスチナの和平交渉は、今年春に頓挫。隣国エジプトもガザには強硬姿勢で臨み、困窮を深めたハマスは今年夏、イスラエルと戦闘を繰り広げた。双方の死者が2200人以上と過去最悪規模になり、8月末に一時停戦したが、和平交渉は中断したままだ。24日には停戦後初の本格的な交戦が起き、再び緊張が高まりつつある。

532chibaQ:2014/12/30(火) 12:38:07
http://mainichi.jp/select/news/20141229k0000e030147000c.html

トルコ大統領:就任4カ月 権限拡大、陰の支配を構築か

毎日新聞 2014年12月29日 11時30分(最終更新 12月29日 11時50分)


 【エルサレム大治朋子】トルコのエルドアン大統領は28日、就任から4カ月を迎えた。トルコでは本来、大統領は象徴的存在だが、エルドアン氏の就任後、大統領府の財政や権限はかつてない規模に拡大。内外メディアは、自ら指名した首相を「かいらい」とする「陰の支配の構築」とも伝えている。対立する国内イスラム穏健派や世俗派、メディアへの抑圧も強まっている。

 ◇予算は倍増

 「首相専用機といわれていたものに大統領が乗り、首相官邸のはずのところに大統領が住んでいる。誰が誰の予算を使用しているのか」。11月初旬、議会で野党議員が財務相を追及した。

 エルドアン氏は2003年から14年までの11年余り、首相を務めた。専用機の購入(220億円)も、部屋数1000室といわれる大統領府「ホワイトパレス」建設(800億円余り)も、エルドアン氏が首相時代に首相府予算で進めたもので、自らの大統領転身を見越して用意したとの批判が出ている。

 10月に公表された15年大統領府の予算は前年比97%増を記録。管理職の職員を大幅に増やしたことによる人件費の倍増や物品購入費の急増が要因という。

 ◇進むイスラム化

 エルドアン氏率いる与党、公正発展党(AKP)は02年以降、単独政権を維持。イスラム的な価値観を重視しつつ市場主義、世俗主義とも折り合いをつける「中東民主化のお手本」と評価された。

 だが昨年、アルコール類の販売規制を始めるなど次第にイスラム色を強め、反発したイスラム穏健派や世俗派らが同年春、各地で大規模なデモを展開。エルドアン氏は、米国在住のイスラム教穏健派指導者フェトフッラー・ギュレン師による「政権転覆のたくらみ」と非難した。同師とは11年ごろまでは共に軍部の弱体化を図るなど協力関係にあったが、師の影響力拡大を警戒し、支持者らの弾圧を開始。反発した同師派の治安当局担当者は昨年12月、エルドアン氏自身も含む大規模な政界汚職事件に着手したが失敗した。政権側は今月中旬、これに報復するようにギュレン師派とされるトルコ最大紙ザマンの編集長ら約30人を「反政府的行為」を理由に逮捕。師の逮捕状も取り、国際刑事警察機構(ICPO)への手配申請を準備するなど全面戦争の様相を呈している。

 ◇国際社会への影響力低下も

 外交政策では、米欧がエルドアン氏の「内向き思考」に不満を募らせている。国境に近いシリア北部の町アインアルアラブ(クルド名コバニ)では、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」が勢力を拡大。米欧は軍事協力を求めているが、エルドアン氏は10月、「我々に期待すべきではない」と不快感を示した。イスラム国が弱体化すれば、敵対関係にあるシリアのクルド系武装勢力が勢いを増し、トルコ内のクルド人反政府勢力と共闘する可能性があると警戒している。

 だが、こうした対応が「国際社会での地位低下を促している」との批判も強い。10月に国連で行われた非常任理事国選挙では、予想外の敗北となった。6年前の選挙では選出されていただけに「イスラム国問題への消極姿勢が影響した」との指摘もある。

533とはずがたり:2014/12/31(水) 19:05:56
リドリー・スコット監督の『エクソダス:神と王』、歴史的に誤りがあるという理由で、エジプトで公開禁止へ
http://news.goo.ne.jp/article/cinematoday/entertainment/cinematoday-N0069467.html
シネマトゥデイ2014年12月31日(水)13:51

 リドリー・スコット監督、旧約聖書の出エジプト記を題材にしたクリスチャン・ベイル主演作『エクソダス:神と王』が、エジプトで公開禁止になったとVarietyが報じた。

 ベイル演じるモーゼが、エジプト王ラムセスと反目し合い、ヘブライ人をエジプトから脱出させ、約束の地に導いていく様を描いた本作の公開を、エジプトの映倫は、「歴史上の事実に異なる内容が含まれている」として禁止とした。その歴史的誤りとは、映画の中ではユダヤ人がピラミッドを建てたことになっていたり、海が真っ二つに切り開かれたのは、モーゼの奇跡によってではなく、地震が起こったため、と描かれている点であるとのことだ。

 エジプトの文化省の長官であるガバー・アスフォー氏は、「ユダヤ人奴隷が大スフィンクスやピラミッドを作ったことになっているのは、歴史上間違っている。なぜならそれらの建設は紀元前2540年ほどで、ユダヤ教の父とされるアブラハムが現れる500年以上も前の出来事だからだ」とコメント。さらに、「これは、シオニズムの考え方で、歴史上の誤りを含んでいるため、われわれは公開を禁止にした」と語っている。

 結局、エジプトでは、12月24日に予定されていた公開初日の1週間前になって、公開禁止になった。今年始めには、預言者を描いたことが、イスラム教に反するとして、映画『ノア 約束の舟』がエジプトで公開禁止となっている。また、モロッコでも、エジプトと同様の理由で、『エクソダス:神と王』が公開禁止となった。(鯨岡孝子)

534チバQ:2015/01/04(日) 05:33:56
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date3&k=2015010200066
存在感失うイスラム穏健派=中東混迷に拍車



公判に出廷したモルシ前エジプト大統領(左)ら=2014年12月、カイロ(AFP=時事)
 【カイロ時事】2014年の中東では、イラクとシリアで活動する過激組織「イスラム国」が勢力を伸長させる一方、エジプトでイスラム組織ムスリム同胞団の弱体化が進むなど比較的穏健なイスラム勢力の存在感喪失が顕著だった。穏健派の退潮は、結果的に中東地域全体の混迷拡大をもたらしている。
 ◇弾圧で過激化の恐れ
 中東世界におけるイスラム勢力の代表的存在だったムスリム同胞団。本拠地のエジプトでは、ムバラク独裁政権崩壊を受けた12年の大統領選で同胞団出身のモルシ氏が勝利し、民主的な手続きで国家のイスラム化を目指す組織の代表格として注目を集めた。しかし、13年の政変で政治的に敗北。同胞団は軍出身のシシ大統領に抵抗する「テロ組織」と見なされ、厳しい弾圧下にある。
 イスラム勢力の動向に詳しいエジプトのアナリスト、アフメド・バン氏は「民主主義の道が閉ざされたと考えるイスラム主義者の一部が、暴力に向かっている」と指摘。同胞団弾圧が、結果的にイスラム国など過激派に力を与えることになりかねないと強い懸念を示す。
 ◇国内分裂、社会荒廃も
 エジプト以外でも、14年のチュニジア議会選で世俗派に敗れた政党アンナハダ(再生)や、部族間抗争が続くイエメンで埋没する政党イスラーハ(改革)など、11年の民主化要求運動「アラブの春」で台頭した政治勢力が逆風にさらされている。15年も退潮は続きそうだ。(2015/01/02-14:36)

535チバQ:2015/01/04(日) 06:02:56
http://www.afpbb.com/articles/-/3035515
大統領公邸前で警官襲撃、男を拘束 トルコ
2015年01月02日 09:57 発信地:イスタンブール/トルコ
大統領公邸前で警官襲撃、男を拘束 トルコ 写真拡大 ×トルコ・イスタンブールのドルマバフチェ宮殿(2004年3月31日撮影、資料写真)。(c)AFP/MUSTAFA OZER 【メディア・報道関係・法人の方】写真購入のお問合せはこちら
【1月2日 AFP】トルコ警察は1日、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領のイスタンブール(Istanbul)の公邸近くで、手投げ弾と旧式の銃で武装した「テロリスト」とみられる男を拘束したと発表した。

 イスタンブール警察のセラミ・アルティノク(Selami Altinok)警察長は現場の報道陣に対し「テロ組織の構成員」とみられる男が「攻撃」を仕掛け、イスタンブールの大統領公邸が入っているドルマバフチェ宮殿(Dolmabahce Palace)前を警備していた警官が標的にされたと発表した。

 警察長によると「男が当番中の警官にめがけて投げた2個の手投げ弾は爆発しなかった。男は速やかに取り押さえられた」と述べた。死傷者はいなかったという。またエルドアン大統領個人が狙われた可能性については否定した。地元メディアによれば事件当時、エルドアン大統領は宮殿に隣接する公邸にはいなかった。

 警察は容疑者の身元を公表しておらず、攻撃の動機も明らかになっていない。男は手投げ弾の他に「非常に旧式の」機関銃1丁と拳銃1丁を携行していたという。

 2003年から昨年まで首相を務めたエルドアン氏は、自らの側近や出身母体のイスラム主義政党が関与したとされる大規模な汚職スキャンダルの数か月後に行われた8月の選挙を経て、今度は大統領に就任。反エルドアン派は、同氏がトルコを独裁支配しようとしていると批判している。(c)AFP

536チバQ:2015/01/05(月) 21:54:17
http://mainichi.jp/select/news/20150105k0000e030103000c.html
トルコ:保健相「女性は育児に専念を」…発言に批判噴出
毎日新聞 2015年01月05日 10時37分(最終更新 01月05日 12時02分)

 トルコからの報道によると、同国のミュエジンオール保健相が4日までに「母親は、他のいかなる仕事も母親であること以上に優先させるべきではない」と発言、女性は育児に専念すべきだとの考えを示し、インターネット上などで批判が噴出している。

 保健相は1日、新年に生まれた赤ちゃんを祝福するため西部イスタンブールの病院を訪問。母親らに、子育ては母乳の方がいいなどとも述べた。

 これに対し、ネットには「母親であることは『仕事』ではない」「自分の人生は自分で決める」といった反論が相次いで書き込まれた。(共同)

537チバQ:2015/01/06(火) 20:01:25
http://mainichi.jp/select/news/20150107k0000m030062000c.html
レバノン:シリア人の入国審査強化…難民流入に苦慮
毎日新聞 2015年01月06日 19時54分

 【カイロ秋山信一】レバノン政府は5日、従来は自由に国境を往来していたシリア人に対し、査証の取得を義務化した。内戦下のシリアから100万人以上の難民が押し寄せ、保護が困難になっているうえ、イスラム過激派が越境する事件が頻発したため、入国審査の強化に踏み切った。
 レバノンが難民の受け入れを事実上規制する方針に転じたことで、トルコやヨルダンに向かう難民が増える可能性がある。ただ、各国とも教育や医療などの財政負担が重荷になっており、国際社会の支援強化を求める声が強まっている。

 レバノン紙デーリー・スター(電子版)によると、シリア人は5日以降、レバノン入国時に旅行や商用、留学などの査証取得が義務付けられる。レバノン滞在の目的や場所、期間も明示する必要がある。難民についても、人道上の必要性を厳密に審査した上で受け入れの可否を判断する。

 レバノン政府は既に入国した難民について新たな手続きは必要ないと説明しているが、国境を往来しながら生活する出稼ぎ労働者らには影響が出そうだ。

 国連によると、レバノンには2011年以降、約115万人のシリア難民が避難した。さらに、約50万人が出稼ぎなどで滞在しており、シリア人は総人口の20%以上を占めている。

 シリアとレバノンは歴史的に一体感が強い。20世紀前半のフランス統治下でキリスト教徒が多いレバノンが切り離され、別々の国として独立したが、政治や経済の結びつきは今も強固だ。

538チバQ:2015/01/07(水) 18:31:18
えーーー!1月3日に近くに居ました
http://mainichi.jp/select/news/20150107k0000e030159000c.html
トルコ:警察署内で女が自爆、警官1人死亡
毎日新聞 2015年01月07日 09時44分(最終更新 01月07日 12時12分)
【エルサレム大治朋子】トルコ最大の都市イスタンブールの警察署内で6日、女が自爆し、近くにいた警官1人が死亡した。現場は「ブルーモスク」の通称で知られるスルタンアフメット・モスク(イスラム礼拝堂)などがある旧市街の観光地で、警察は事件後、付近を封鎖した。

 ロイター通信によると、現場は3階建ての警察署で、女は署内に入り、英語で「財布をなくした」と言った後、自爆したという。女の国籍や身元は不明。犯行声明は6日夜現在、確認されていない。

 イスタンブールでは1日にも男が首相事務所近くの警察署に手投げ弾を投げつけ、逮捕される事件が起きたばかり。後日、トルコの極左組織「革命人民解放党戦線(DHKP−C)」が犯行声明を出し、さらに攻撃を加えると訴えていた。

 同グループは、一昨年2月に首都アンカラで起きた米大使館への自爆テロ攻撃も認めている。

539チバQ:2015/01/08(木) 07:47:10
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150107-00000095-mai-m_est
<トルコ>再び極左組織「革命人民解放党戦線」が犯行声明
毎日新聞 1月7日(水)20時21分配信

 【エルサレム大治朋子】トルコ最大の都市イスタンブールの警察署内で6日に女が自爆し、警官1人が死亡した事件で、トルコの極左組織「革命人民解放党戦線(DHKP−C)」がインターネット上に犯行声明を出した。ロイター通信などが7日に伝えた。

 ロイターなどによると、声明では反政府運動に参加した少年が政府の弾圧で死亡したことへの報復などと主張し、警官について「ファシスト国家の守護者」としている。

 同組織は1日にも、イスタンブールで警察署に手投げ弾を投げつける事件を起こしており、さらなる攻撃を予告していた。一昨年2月に首都アンカラで起きた米大使館への自爆テロ攻撃についても関与を認めている。

 現場は「ブルーモスク」の通称で知られるスルタンアフメット・モスク(イスラム礼拝堂)などがある旧市街の観光地で、警察は事件後、付近を封鎖した。

540チバQ:2015/01/13(火) 07:25:39
http://www.47news.jp/CN/201501/CN2015011201001890.html
アフガン閣僚人事を発表 就任3カ月、調整難航


 アフガニスタンのガニ大統領=2014年12月(AP=共同)

 【イスラマバード共同】アフガニスタンのガニ大統領は12日、新内閣の閣僚人事を発表した。アフガン国軍トップのカリミ参謀長を国防相に充てるほか、外相には反政府武装勢力タリバンなどとの和平交渉を主導する「高等和平評議会」議長を務めたサラフディン・ラバニ氏を起用した。

 大統領選を争ったガニ大統領とアブドラ行政長官との間で調整が難航。昨年9月の大統領就任から3カ月以上も閣僚が決まらなかったが、地元メディアによると、25の閣僚ポストは、両陣営がほぼ半分ずつを推薦する形で分け合った。新内閣は議会の承認を経て正式に発足する。

2015/01/12 22:41 【共同通信】

541チバQ:2015/01/14(水) 21:28:36
http://mainichi.jp/select/news/20150114k0000e030167000c.html
イエメン:混乱深刻化 政情不安、アルカイダ系掃討難航
毎日新聞 2015年01月14日 11時25分(最終更新 01月14日 13時39分)

 【カイロ秋山信一】仏週刊紙「シャルリーエブド」襲撃事件で、容疑者兄弟が軍事訓練を受けたとされる国際テロ組織アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)が拠点とするイエメンでは政情不安で、AQAPの掃討作戦も難航している。欧米が支援するハディ政権はシーア派、スンニ派の争いで弱体化し、AQAPが活動する東部には政府の統治が及んでいない。同国がテロの温床となりAQAPが次なる「テロリスト」を養成する危険もある。

 仏週刊紙襲撃事件が起きた今月7日、イエメンの首都サヌアでも凶悪な事件が起きた。警察学校前で爆発があり、中東のテレビ局アルジャジーラによると、仏の事件を上回る38人が死亡した。治安当局は爆弾テロと断定した。事件を巡り、昨年9月に首都サヌアに侵攻した北部拠点のイスラム教シーア派武装組織フシとAQAPが互いに相手の犯行だと非難した。

 泥仕合の様相に対して、サヌアでは10日、数千人の市民がフシとAQAPの双方に抗議するデモを起こし、暴力の連鎖を止められないハディ大統領にも退陣を要求した。仏の事件に比べると外国政府や国外メディアの注目度は低く、地元通信社「マレブ・プレス」のアハマド・アヤイエド編集主幹は「イエメン国民は仏の事件に同情しているが、国際社会が大騒ぎしている様子を見て、『アラブ人の血』が軽く見られているとの気持ちも抱いている」と明かす。

 ハディ大統領は、2011年の民主化要求運動「アラブの春」で退陣したサレハ前大統領の後継者。フシが首都中枢を掌握して以降、ハディ大統領は「フシの操り人形」(アヤイエド編集主幹)と化し、フシの同意がなければ組閣もできないような状況だ。米欧やサウジアラビアなどはハディ氏を支持しているが、フシはシーア派国家イランの支援を受けているとされ、軍事力を背景に首都中枢や北部各県に居座っている。

 一方、AQAPは、仏週刊紙襲撃事件の容疑者兄弟が軍事訓練を受けたとされる東部で勢力を維持し、サヌアでも再三テロを起こしている。スンニ派の過激派勢力であるAQAPは思想的にもフシと対立。国民の約65%を占めるスンニ派がフシの勢力拡大に不快感を抱いていることを利用して、支持拡大を図っている。米軍やイエメン軍は断続的にAQAPを空爆しているが、勢力に衰えは見られない。

 【ことば】イエメン
古くは東西貿易の中継地として栄えた。19世紀に南北に分断されたが、1990年に統合、イエメン共和国が成立した。サレハ氏による政権が30年以上続いたが、2011年以降のアラブの春で退陣。イスラム教スンニ派が6割以上を占める。人口は約2440万人。

542チバQ:2015/01/15(木) 19:59:48
>憎むべき軽薄な言動」と非難するとともに、礼儀を完全に欠いた、こうした風刺画が預言者の高尚さを傷つけることはできない
良い表現だとおもう

http://www.sankei.com/world/news/150114/wor1501140075-n1.html
2015.1.14 22:55
【仏紙銃撃テロ】
「風刺画、無視を」 スンニ派最高権威機関がイスラム教徒に呼び掛け 


【フランス週刊紙銃撃テロ】
 エジプトにあるイスラム教スンニ派最高権威機関アズハルは14日、フランス風刺週刊紙シャルリー・エブドが預言者ムハンマドの風刺画を再び掲載したことについて、全てのイスラム教徒に無視するよう呼び掛ける声明を出した。

 声明は風刺画掲載を「憎むべき軽薄な言動」と非難するとともに、礼儀を完全に欠いた、こうした風刺画が預言者の高尚さを傷つけることはできないと強調した。(共同)

543チバQ:2015/01/15(木) 20:07:43
http://mainichi.jp/select/news/20150116k0000m030054000c.html
仏週刊紙テロ:アズハリ師「描写は預言者おとしめること」
毎日新聞 2015年01月15日 19時11分(最終更新 01月15日 19時24分)
 ◇預言者を描くことに…イスラム教スンニ派の高位法学者

 仏週刊紙「シャルリーエブド」襲撃事件で、同紙最新号が「表現の自由」を盾に、イスラム教の預言者ムハンマド(マホメット)の風刺画を掲載したことが議論を呼んだ。イスラム教徒が預言者を描くことに反発する背景について、イスラム教スンニ派の最高権威アズハルの高位法学者、アシュラフ・サード・アズハリ師(45)に聞いた。【カイロ秋山信一】

 アシュラフ師は、預言者ムハンマドについて、「我々と同じ人間だが、神の啓示を受ける特別な存在でもある。絵画でも映画でも、人間としては描けるかもしれないが、神聖な面を表現するのは不可能だ」と指摘。その上で、イスラム教徒が預言者を描くことを禁じる理由について、「表現しきれないことを描くことによって、預言者をおとしめることになる」と解説した。絵画などの描写を避ける預言者には、キリスト教徒の信仰対象であるイエスやモーセも含まれるという。

 イスラム教の聖典コーランやムハンマドの言行録であるハディースには「預言者を描いてはいけない」といった明確な記述はない。だが、アシュラフ師は「スンニ派のイスラム法学者の一致した解釈だと言ってもよい」と語った。

 「預言者のための報復」という名目で暴力に訴えることについては「間違っている。暴力行為はイスラム教への反発を強めるだけだ」と批判した。また、「禁忌を犯した者に対する罰は、神が与える」と指摘し、風刺画掲載などへの抗議は言葉や平和的なデモで訴えるべきだとの考えを示した。

 一方、政教分離を歴史的に確立したフランスなどの文化について、「欧州社会には、宗教と政治・社会が密接なままのイスラム世界に対して、『発展が遅れているのは宗教のせいだ』という偏見があるように感じる」と述べた。その上で、「(欧州社会で)宗教が軽視されるようになったことは、道徳観の低下につながっている。他者への配慮を欠く行為を『表現の自由』だと一方的に訴えるのは、そうした風潮の表れだ」と、批判した。

 日本や中国については「異なる宗教や慣習を尊重する文化がある。宗教は異なっても、考え方はイスラム教に近いのではないか」と述べた。

 ◇アズハル

 世界のイスラム教徒(推定約16億人)の約9割を占めるスンニ派の最高権威機関。10世紀に創建されたアズハル・モスク(イスラム礼拝所)に大学や研究施設が付属している。イスラム法学の中心地として歴史的に栄え、20世紀初頭にカリフ(スンニ派の指導者)制度が廃止された後は、アズハルを率いる総長がスンニ派の最高権威になったとされる。国際テロ組織アルカイダなどイスラム過激派に対して、穏健派の代表格とみなされている。

544チバQ:2015/01/18(日) 12:56:05
http://mainichi.jp/select/news/20150117k0000e030212000c.html
ニジェール:仏週刊紙抗議デモ暴徒化、4人死亡
毎日新聞 2015年01月17日 10時48分(最終更新 01月17日 14時20分
 【ナイロビ服部正法】ロイター通信によると、西アフリカ・ニジェール第2の都市ザンデールで16日、仏週刊紙シャルリーエブドに対する抗議デモが暴徒化し、フランス文化センターやキリスト教徒の商店などを襲撃し、キリスト教会に放火した。警官隊とも衝突し、警官や市民計4人が死亡した。

 ニジェールはイスラム教徒が人口の9割以上を占める。国際テロ組織アルカイダの分派「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」や、隣国ナイジェリアで支配地域を広げるボコ・ハラムなど、複数のイスラム過激派の浸透が懸念されている。

545チバQ:2015/01/18(日) 20:45:31
http://www.afpbb.com/articles/-/3036489
アフガン、戦争孤児に資金援助行き渡らず 汚職まん延で
2015年01月14日 14:37 発信地:カブール/アフガニスタン
【1月14日 AFP】アフガニスタンへの国際援助は同国の福祉水準の改善を目的としている。だが、国際社会からの多額の援助にもかかわらず、首都カブール(Kabul)にある施設で生活する、戦争で両親を亡くした多くの子どもたちはその恩恵をほとんど受けていないのが現状だ。

 カブールにある児童養護施設「ウィンドウズ・オブ・ホープ(Windows of Hope)」では、運営者やボランティアのスタッフがわずかな予算でやりくりしながら、12人の子どもたちの世話をしている。

 厳しい状況の中でも、管理者のフローザンさんは必要最低限の、快適で安全な環境を提供する。ここで生活を共にしているのは、国際社会から資金援助を受けるアフガン政府や国際慈善団体から見放された子どもたちで、多くが重度の障害のある子どもたちだ。

 フローザンさんは「ここにいるのは世話をしてくれる人がいない子どもたち。常に誰かの助けが必要で、多くの問題がある」と語った。また、「多くが戦争で家族を亡くした犠牲者。精神的な問題も抱えていて、親族では面倒を見ることができない」と事情を説明した。

 2001年以降、アフガニスタンには米国主導で国際社会が、旧支配勢力タリバン(Taliban)に対して軍事作戦を展開すると同時に、大規模な復興、開発支援計画も実施してきた。

 支援計画では新しい学校や病院、道路、発電施設などが建設されたほか、成人に読み書きを教えるクラスや手工芸の講座、インターネット、農業支援などのために資金が提供された。だが、都市部でさえインフラの整備や医療などが不十分な状況のため、支援の効果は限定的だ。

 公式の数字によると、01年からの援助額は米国国際開発庁(USAID)だけで150億ドル(1兆7600億円)に上る。だが、タリバン政権崩壊から13年が経ち、アフガンに対する国際社会の関心は薄れつつあり、資金援助が今後、減少していくのは必至だ。

 こうした厳しい時代に適応するため、「ウィンドウズ・オブ・ホープ」はこれまで頼ってきた海外からの支援金ではなく、アフガンの政府や地域団体に資金援助を求めていく意向だという。

 だが、国内に30か所ある国営の児童養護施設はどこも汚職に悩まされており、援助を最も必要とする人々に資金が行き渡らないのだ。

 児童養護施設の責任者、サイード・アブドラ・ハシミ(Sayed Abdullah Hashimi)氏は、アフガンでは一部の親がコネを使い、自分の子どもを国営の施設に入れて教育を受けさせていると明かした。これにより実際の孤児が、必要とする支援を受けられないでいる。ハシミ氏によると、政府による国営施設への割り当て額は、子ども1人の1日当たりの食事に85アフガニ(約170円)だが、汚職などで実際に施設の届くのは50アフガニ(約100円)だという。(c)AFP/Emmanuel PARISSE

546チバQ:2015/01/18(日) 20:46:07
http://www.afpbb.com/articles/-/3036822
イスラム国、イラク北部でヤジディー教徒200人解放
2015年01月18日 18:03 発信地:アルティンキョプリュ/イラク
【1月18日 AFP】イスラム教スンニ派(Sunni)派の過激組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は17日、数か月間拘束していたイラク北部のクルド系少数派ヤジディー(Yazidi)教徒200人余りを解放した。大半は高齢者だったという。当局者と活動家らが明らかにした。

 ヤジディー教徒の人権問題に取り組んでいる活動家はAFPに対し、解放された約200人はモスル(Mosul)で拘束されていたと語った。これまでに身元が特定されたのは196人で、今後さらに増える見通し。一部は身体に傷や障害を負い、精神面や心理面の問題に苦しんでいる人が大勢いるとしている。

 ヤジディー教徒らは、キルクーク(Kirkuk)南西の前線で解放された。キルクークとアルビルの当局者は、モスルからハウィジャ(Hawija)経由で身柄を移されたとしている。一行はクルド自治区の治安部隊ペシュメルガ(Peshmerga)に引き渡され、同自治区の中心都市アルビル(Arbil)に向かう途中のアルティンキョプリュ(Altun Kopri)の保健センターに搬送された。

 保健センターではクルド人の医師や看護士数十人が救急医療処置を施した。センターの門周辺には、ニュースを知ったヤジディー教徒らが、行方不明の親族らとの再会を期待して集まり始めている。

 採血を待っているヤジディー教徒らには疲労や衰弱の色が濃く、車いすに乗ったり杖をついたりしている人々も見られた。このうち壊れそうな車いすに乗り、赤と白の布を頭部に被っていた老人は、昨年8月初旬に拘束されて以来、北部イラクを転々とさせられたと語った。「食料が不足していたばかりではなく、長時間不安にさらされたため、とても辛かった」と振り返った。

■拘束継続が負担に?

 当局者はAFPに対し、今回の解放が大規模だったのは意外だと述べ、ISとの取引はなかったと述べた。人権活動家は、「ISは(拘束したヤジディー教徒らが)負担になり、食事を与え世話することができなくなったのだろう」とコメント。また、ヤジディー教徒で、昨年8月に国際社会に対して苦境を切実に訴えたイラク連邦議会のビアン・ダクヒル(Vian Dakhil)議員は、「ISは高齢者を拘束し続けることに何もメリットがないと考えた」との見解を示し、「ペシュメルガが日に日に巻き返している事実も奏功したに違いない。ISは圧迫され、再編を続けざるを得なくなっている」と語った。

 ダクヒル議員によると、ISに依然拘束されている女性や子供は3000人前後とみられている。(c)AFP/Jean Marc MOJON

547チバQ:2015/01/20(火) 00:29:37
イエメンが再び、そして急速に政情不安定になってますね
http://mainichi.jp/select/news/20150120k0000m030129000c.html
イエメン:大統領府に攻撃 シーア派武装組織フシ
毎日新聞 2015年01月19日 23時21分(最終更新 01月20日 00時09分)

 【カイロ秋山信一】イエメンのイスラム教シーア派武装組織フシは19日、首都サヌア中心部にある大統領府を攻撃し、イエメン軍と交戦した。フシは昨年9月にサヌアに侵攻し、政府の実権を事実上掌握していたが、新憲法案などを巡ってハディ大統領との不和が表面化していた。情報相は「クーデターだ」と非難。2011年の民主化要求運動「アラブの春」後に就任したハディ大統領は窮地に立たされている。

 イエメンからの報道によると、フシは19日早朝に大統領府への攻撃を始めた。フシと政府は同日昼ごろいったん停戦で合意したが、戦闘は再開し、フシの戦車部隊が大統領府を包囲。戦闘で少なくとも2人が死亡した。ハディ大統領はサヌアの邸宅に滞在している模様だ。フシとの停戦協議後、バハーハ首相の車列が何者かに銃撃される事件も起きた。

 フシは国土を6分割するハディ大統領の連邦制導入に反対し、対立しているとの見方がある。「アラブの春」で退任したサレハ前大統領がフシと協力し、復権を狙っているとの情報もある。

 イエメンでは昨年夏、北部を拠点とするフシが大規模な侵攻を始め、サヌアなど北・西部で実効支配を広げた。中東での影響力拡大を狙うシーア派国家イランがフシを支援しているとの疑惑もある。東・南部には仏週刊紙「シャルリーエブド」襲撃事件で犯行を認める声明を出したイスラム過激派「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)の勢力圏もある。

548チバQ:2015/01/20(火) 00:35:56
http://www.sankei.com/world/news/150119/wor1501190041-n1.html
2015.1.19 21:59

反政府民兵が国営TV制圧 イエメン、首相車列銃撃も






 大統領宮殿近くで起きた衝突で、配備された政府側の部隊の車両=19日、イエメンの首都サヌア(ロイター=共同)
 イエメンからの報道によると、同国の首都サヌアで19日、政府への反発を強めているイスラム教シーア派系ザイド派の民兵が国営サバ通信や国営テレビ局を制圧した。サヌアの大統領宮殿周辺では同日朝から、ザイド派民兵と政府軍の衝突が起き、2人が死亡した。

 ザイド派民兵は19日、サヌアの検問所でバハーハ首相の車列を銃撃。けが人はなかったが、政府側は暗殺未遂だとしている。情報相はザイド派のメディア制圧について「クーデターに向けた動きだ」と述べた。

 大統領府は即時停戦を呼び掛ける声明を出したが、衝突は散発的に続いているもようだ。

 ザイド派は昨年9月、サヌアを武力で掌握し、当時の内閣を交代に追い込んだ。その後バハーハ内閣が発足し、連邦制による新体制を目指しているが、ザイド派は連邦制導入による影響力低下を懸念し政府への反発を強めている。(共同)

549チバQ:2015/01/20(火) 20:33:16
http://www.sankei.com/world/news/150120/wor1501200053-n1.html
2015.1.20 19:22
【イスラム国殺害予告】
ジャーナリストの後藤さん、子供に目を向け世界奔走 動画も次々投稿「現場の空気伝えたい…」





(1/2ページ)【過激組織「イスラム国」】

「第53回産経児童出版文化賞」でフジテレビ賞を受賞した後藤健二氏。動画サイトに拘束される様子が投稿された=平成18年6月、東京・飯田橋
 過激派「イスラム国」に拘束されたとみられる後藤健二さん(47)はジャーナリストとして活動していた。平成8年に設立した映像通信会社「インデペンデント・プレス」のホームページには「困難な環境の中で暮らす子ども達にカメラを向け、世界各地を取材している」と記されている。

 昨年12月に後藤さんの現地報告「シリアからの叫び、分裂するイラク」を開催する予定だった宮城県ユニセフ協会の事務局長、五十嵐栄子さん(61)は「紛争の地でも暮らしている人たちがいることを伝えたくて、取材活動をしていたと思う」と話し、「何とか助かってほしい」と無事を祈った。

 昨年9月に後藤さんに会ったという編集者によると、後藤さんは「イスラムについては色々誤解がある。シリアに行きたい」という内容の話をしていたという。

 後藤さんの知人でイラクやシリアなどの紛争地域で取材を続けるフリージャーナリスト、安田純平さん(40)によると、後藤さんは戦闘行為よりも難民問題などに関心を持り、紛争地域を取材するジャーナリストの間で「比較的無理をしない記者」として知られていた。

 一方で取材内容は深さを感じさせたといい、安田さんは「取材が深かったからこそ危険地域に行けてしまったともいえる」という。安田さんは「交渉が通じるルートがあればいいが…」と祈るように話した。

 一方、後藤さんは昨年10月2日、自身のツイッターに「シリア取材に入ります」と書き込んでいた。

 後藤さんは「どこまで皆さんにお伝えできるか、現場の空気が伝えられたら」とも書き込み、2日には動画投稿サイト「ユーチューブ」にシリアと国境を接するトルコへ避難する住民の様子など4本の動画を投稿した。3日にもイスラム国に街を包囲され、トルコ国境に避難している住民のインタビューなどを投稿していた。

 TBSテレビによると、後藤さんは8日、同テレビの情報番組「ひるおび!」に東京都内のスタジオから生出演し、出演前の様子をまとめた動画をユーチューブで披露。この時期に一時帰国し、再び渡航したとみられる。

 確認できる後藤さんの最後のツイッターは10月23日。イスラム国を取り上げるテレビ番組の告知を行っていた。

550チバQ:2015/01/20(火) 20:34:58
http://www.sankei.com/world/news/150120/wor1501200043-n1.html
2015.1.20 18:27
【イスラム国殺害予告】
「戦場記者」の肩書嫌う後藤さん 「死ぬなよ」と湯川さんをたしなめ…





【過激組織「イスラム国」】

「第53回産経児童出版文化賞」でフジテレビ賞を受賞した後藤健二氏。動画サイトに拘束される様子が投稿された=平成18年6月、東京・飯田橋
 シリア内戦を取材していたフリージャーナリスト後藤健二さんは、紛争下でひっそりと暮らす女性や子どもに寄り添い、人々の息遣いを伝えることを心掛けていた。「銃弾が飛び交う現場から離れたところにこそ、記者が伝えなければならない現実がある」と指摘する一方、自身が「戦場ジャーナリスト」と呼ばれるのを嫌っていた。

 トレードマークの長い髪を結い、ビデオカメラ片手に中東やアフリカの紛争地帯や貧困問題を取材してきた。

 昨年8月にシリアで過激派「イスラム国」に拘束されたとみられる千葉市の湯川遥菜さんの知人でもあり、湯川さんに関して取材に応じた際、「自分は死んでもいい身だと話す湯川さんに、死ぬなよ、とたしなめて日本を送り出したのに」と沈んだ声で話していた。

 自身のシリア取材に関しては、反体制派側に面倒をみてもらい、細心の注意を払っていると自信をのぞかせた。(共同)

551チバQ:2015/01/20(火) 20:44:17
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015012000473
進まぬ和平交渉=国家樹立「見果てぬ夢」−パレスチナ


 【エルサレム時事】中東歴訪中の安倍晋三首相がイスラエル、パレスチナの双方に働き掛ける中東和平交渉の再開は、相互不信の深刻化で見通しの立たない状態が続いている。今後も明るい材料は乏しく、パレスチナ住民にとって国家樹立は「見果てぬ夢」となっているのが現状だ。
 1993年のパレスチナ暫定自治宣言(オスロ合意)に端を発する交渉では、これまでに「2国家共存」を目指す大枠は確認されているものの、国境の画定やエルサレムの帰属などをめぐる各論では22年たった現在も合意がみられない。
 交渉は再開と中断の繰り返しだ。最近では2013年7月、米国が9カ月の期限付きで交渉再開を発表したものの、目立った成果もなく中断された。14年7〜8月にはパレスチナ自治区ガザとその周辺を舞台にイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの大規模軍事衝突が発生。イスラエルとパレスチナ自治政府は、エルサレムの聖地をめぐっても対立を深めた。
 交渉再開の糸口を見つけられないパレスチナ側は、国際社会によるイスラエルへの圧力強化に期待。14年末、イスラエルの占領地撤退に期限を設ける国連安全保障理事会の決議案の採択を目指した。これが否決されると、国際刑事裁判所(ICC)の設立条約などへの加盟申請に踏み切った。
 パレスチナ側には、イスラエルによる占領、軍事作戦に「戦争犯罪」の汚名を着せようとの思惑がある。イスラエル政府高官は「ICC(加盟申請)はわれわれのレッドライン(越えてはならない一線)だ」と強く反発する。
 イスラエルは3月に総選挙を控え、ネタニヤフ右派政権の交代による局面打開を期待する向きもある。ただ、パレスチナが国際機関を舞台に「場外戦」を続ければ「より右寄りの政権が生まれ、パレスチナに不利になる」(同高官)ことになりかねない。自治政府自身が、深いジレンマに陥っている。(2015/01/20-14:30)

552チバQ:2015/01/21(水) 08:01:04
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150121-00000003-asahi-int
イエメン大統領官邸を武装勢力が制圧 内通者通じ侵入か
朝日新聞デジタル 1月21日(水)1時13分配信

イエメン大統領官邸を武装勢力が制圧 内通者通じ侵入か
 イエメンの首都サヌアで20日、イスラム教シーア派の武装組織が大統領官邸を武力で制圧した。AP通信が伝えた。戦闘員が官邸を砲撃後、内通者を通じて邸内に入ったとの目撃証言もある。同国の情報相は「武装組織が政治体制の転覆を試みている」と自身のツイッターで述べた。

 イエメンは、仏週刊新聞襲撃事件への関与を主張する国際テロ組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」が本拠とする。同国の混乱は地域のさらなる治安悪化を招く恐れがある。

 武装組織は昨年9月、政府の経済政策などに反発して首都の主要政府庁舎を占拠。その後政府との交渉で首相を交代に追い込んだ。しかし、バハーハ新首相がめざす連邦制の導入などに反発し、19日には首相官邸や大統領官邸周辺を包囲。治安部隊との戦闘が断続的に続いた。イエメンは2012年、「アラブの春」の民主化運動でサレハ元大統領が退陣。ハディ暫定大統領が後任についた。ハディ氏は大統領官邸内にいるとの情報がある。(ドバイ=渡辺淳基)

朝日新聞社

553チバQ:2015/01/21(水) 08:01:32
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150120-00000093-mai-m_est
<イスラム国>規律低下…イラクで戦闘長期化、内紛や脱走者
毎日新聞 1月20日(火)20時27分配信

<イスラム国>規律低下…イラクで戦闘長期化、内紛や脱走者
破壊され「イスラム国」が放棄した軍用車の上に立つイラク側の地元兵士=イラク北部シンジャルで11日、AP
 【カイロ秋山信一】日本人とみられる2人を人質に取り、殺害を警告したイスラム過激派組織「イスラム国」の内部で最近、内紛や脱走者が相次いでいたことがイラク北部の住民の証言などで分かった。昨年6月以降、イラクとシリアで勢力を伸ばしてきたイスラム国だが、戦闘が長期化する中で士気や規律が低下している可能性がある。

【日本人2人殺害を警告 ネットに映像】

 イラク北部では実効支配地域の住民を強制的に徴兵する動きも出ている。近く本格化するとみられる政府側の攻勢に備えて、部隊の立て直しを迫られている模様だ。

 一方、イラクで今月、クルド自治政府の治安部隊ペシュメルガの訓練を行っているカナダ軍特殊部隊が、イスラム国から攻撃を受け、銃で応戦したことが19日、判明した。米軍主導の有志国連合は昨年8月にイスラム国への空爆を開始し、政府軍やペシュメルガへの訓練も進めてきたが、現地に派遣している米欧諸国がイスラム国と地上で交戦したのは初めてとみられる。

 イラク北部モスルの住民やイラクメディアによると、モスルでは昨年12月、任命されたばかりのイスラム国の「知事」が内通の疑いをかけられて処刑された。シリア東部デリゾール県でも今月、「知事」人事を巡って抗争が起きた。本拠地があるシリア北部ラッカでは、逃亡を図った外国人戦闘員約100人が処刑された。

 こうした中、イラク北部の農村部では、若い住民らを戦闘要員として徴集する動きが強まっている。タルアファル近郊の村では徴兵を拒まれたため、村を攻撃し、3人を殺害。約250人を捕虜にした。イスラム国は従来、複数のメンバーの推薦がなければ、新規に戦闘員を加えることはなかった。だが政府側の攻撃が強まるとの観測が広がる中、戦闘要員の確保を急いでいるとみられる。

 ただ、政府側も軍の再編に手間取っており、実際に攻勢に出られるかは不透明だ。昨年6月にイスラム国が大規模侵攻を始めた際、政府軍はほとんど反撃せずに敗走を重ねた。9月に就任したアバディ首相は、汚職容疑で数十人の軍幹部を更迭するなど立て直しを図っている。

554名無しさん:2015/01/21(水) 21:33:01
中田考氏をイスラム国との交渉チャンネルに出来たかも知れないのに公安が潰してしまいましたからね。。。

555名無しさん:2015/01/21(水) 23:09:10
>>554

http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/358547/
http://news.livedoor.com/article/detail/9699980/
【日本人人質事件】2人を救出するチャンスはあった

2015年1月21日 19時0分 東スポWeb
【イスラム国・日本人人質事件】人質2人には解放のチャンスがあった!? シリア、イラクで勢力を拡大するイスラム過激派「イスラム国」とみられるグループが、日本人2人の解放に72時間以内に身代金2億ドル(約236億円)を要求するビデオ声明を発表、日本中をショックに陥れた。映像には男性2人が映っており、日本政府は千葉市の湯川遥菜さん(42)と、仙台市出身のフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)の可能性があることを認めた。イスラム国幹部とのパイプを持つフリージャーナリストの常岡浩介氏は「2人を救出するチャンスはあったのに…」と悔やんでいる。どういうことなのか――。

 ビデオ映像では冒頭に「日本政府と日本国民に対し」とのタイトルがつけられ、イスラム国対策で2億ドルの支援を発表した安倍晋三首相(60)を「おまえは『イスラム国』から8500キロも離れているにもかかわらず、自発的に十字軍に参加した」と名指しで批判した。

 これを受け、安倍首相は2億ドルの支援はあくまで人道的なものと強調。情報収集に当たり、対応策を練っているが、軍事ジャーナリストの神浦元彰氏は「安倍首相が中東に来て、2億ドルの支援を表明したことがイスラム国側には挑発行為に映った。72時間と2億ドルという要求は、ハナから交渉するつもりはない。(人質の命は)非常に厳しい状況だ」と指摘する。

 実は、後藤さんが昨年10月に行方不明となった後、12月にメールで妻に、イスラム国関係者から10億円の身代金要求があったという。

「10億は個人が払える額ではなく、家族は政府に通報したが、政府側も内密にしていたようだ」(神浦氏)。最初の交渉機会を既に失っていた。

 湯川さんにも解放機会はあった。昨年8月に拘束が判明後、イスラム国側は裁判にかける準備を進めていた。湯川さんの英語が片言で公平な公判が困難なためアラビア語と日本語の通訳、立会人を求め、イスラム国幹部とパイプがある常岡氏とイスラム法学者の同志社大・中田考元教授に連絡が入った。常岡氏は2010年、アフガニスタンでタリバンを自称する武装勢力に拘束された経験を持つ。

 2人は9月にシリア入りしたが、米軍の空爆による状況悪化で裁判は延期となった。翌10月に再び公判が予定され、常岡氏がシリア入りしようとしたところで北大生が私戦予備・陰謀の疑いで事情聴取される騒動が起きた。常岡氏や中田氏は警視庁公安部の家宅捜索を受け、パスポートが押収されるなどして、渡航不可を余儀なくされた。

「10月の段階で、イスラム国側は『湯川さんを身代金のネタにしない。見せしめの処刑もしない。イスラム法に基づいて、公正に裁判を行う』と通達してきた。また『無罪ならそのまま日本につれて帰ってもいい』とも言っていた。解放される可能性は半々ぐらいあったと思う」(常岡氏)

556名無しさん:2015/01/21(水) 23:09:23
>>555

 結局、湯川さんの生存、所在が確認できる裁判は流れ、常岡氏も当局のマークを受ける中で、イスラム国幹部との連絡は絶たれた。

「湯川さんを助けに行く」と後藤さんが、シリアへ渡ったのもこの北大生騒動直後のタイミングだった。湯川さんの救出に成功していれば後藤さんが捕らわれることはなかったのだ。

 それにしても、なぜイスラム国の態度が変わったのか? 常岡氏は「イスラム国の人間は“日本は友達だ”とよく言っていた。むしろ反米国家とも思っていたかもしれない。それが安倍首相の2億ドルの支援表明で、“目には目を歯には歯を”になったのではないか」。

 この先、2人を解放するチャンスはあるのか?

 常岡氏は「イスラム国には、あわよくばカネがとれれば、という考えもある。2億ドル払われたら解放されると思うが、ありえないでしょう。現状で、イスラム国とやりとりができるのは、僕と中田氏しかいない。外務省でも警察でもいいから我々に協力を求めれば、喜んで協力するが、何も連絡はない。僕個人で勝手に動けば、逆のリスクを生む可能性があるので(直接コンタクトは)できない。このまま2人を見殺しにしてしまっていいのか」と訴える。

 実際、拘束された2人の情報収集で外務省や警察庁の対応は後手に回り、警察庁幹部は「2人の居場所はおろか、状況も分からないまま月日がたった」と言い、強行奪還作戦どころではない。

「表立って身代金を要求されて、裏交渉もできない。(日本政府も)これまで散々、(家宅捜索などで)嫌がらせした常岡氏らに頭を下げて頼むこともできない。もし身代金を払えば、国際的な信用を逸するのでできない。恐怖感を植えつけるのがイスラム国の狙いなんです」(神浦氏)

 タイムリミットは刻一刻と迫っている。


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