英ジャーナリストで、ベストセラー『Treasure Islands: Uncovering the Damage of Offshore Banking and Tax Havens』(宝島――オフショア金融とタックスヘイブンによる損害を暴く)の著者としても知られるニコラス・シャクソン氏は、現在、世界の富裕層などがタックスヘイブン(租税回避地)を利用してオフショアに保有する資産を10~20兆ドルとみるが、米独立系調査報道ジャーナリスト兼作家のデービッド・デグロウ氏は、上記38.6兆ドルを所有する米富裕層が、全オフショア資金のうち6.3兆ドルを占めると、自身のオンラインリポート(8月10日付)で指摘する。つまり、米国トップ0.1%の超富裕層が、国内外に約46兆ドルの富を抱えている計算だ。