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2004年米国大統領選スレ

786名無しさん:2011/06/28(火) 12:51:16
http://mainichi.jp/select/world/news/20110626ddm007030082000c.html
きしむ多人種国家アメリカ:/5止 異なるコミュニティーつなぐ存在に
 ◇多様性選ぶ若者たち
 黒人の父親と白人の母親を持つオバマ米大統領。その肌の色から「初の黒人大統領」と呼ばれるが、むしろ、異なる人種の両親から生まれた初の「多人種(マルチレイシャル)大統領」だと訴える若者たちがいる。

 米メリーランド州カレッジパークのメリーランド大で結成された「多人種学生協会」。会長のミシェル・ロペスさん(20)が評価するのは「多人種のオバマ大統領が、あえて黒人として生きる道を選んだ」ことだという。「我々は自分が何者であるかを自ら選び取ることができる。それを物語る完璧な例だと思う」と話す。

 米国では67年まで、バージニアなど17州で異人種間の結婚を法律で禁じていた。だが多数の移民を受け入れ「人種のるつぼ」と化すにつれ、規制は撤廃され、「多人種」の子供たちが増えた。プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手も、黒人の父親とタイ人の母親を持ち、多人種を象徴する存在となっている。

 米国は00年から、人口統計で自分の人種を「白人と黒人」などと複数選べるようにした。昨年の統計によると、自らの人種を複数選択した人は約900万人(人口の約2・9%)で、00年当時から、1・3倍に増えた。

 メリーランド大は多人種の学生への理解を広めようと、今年から3月を「多人種学生月間」に決めた。「多人種学生協会」も、これに合わせてシンポジウムを開催。その会場で、ある男子学生がこんな発言をした。

 「米国の人種の多様性を紹介する時、白人や黒人、ヒスパニックの写真を並べることが多い。でも本当にアメリカの多様性を体現するのは、異なる人種の両親を持つ人々ではないだろうか」。多様な人種を抱えていても、その間に「壁」がある限り、多様性を受け入れた社会とは言い難い。異なる人種の男女が愛し合い、その間に生まれた子孫たちこそ、多様性の確かなあらわれではないか、という意味だ。

 オバマ大統領の誕生という時代の流れを背景に、米国では、「多人種」を肯定的に受け止める人々が増えている。シンポジウムに参加した白人の女子学生は「違う人種の人との結婚? 刺激的よね」と目を輝かせた。

 だが、偏見がなくなったわけではない。ロペスさんたちが大学に多人種の学生サークルを作ったのも、学内で多くの学生がそれぞれの人種グループに分かれ、疎外感を感じていたからだ。

 多人種問題の啓発に取り組む市民団体「スワール」のジェン・チャウ事務局長(34)は「米国社会を構成するのは、同じ人種や信仰の人々が作るコミュニティーだ」と指摘する。ユダヤ系と中国系を両親に持つチャウ事務局長は学生時代、ユダヤ系の市民団体に行っても、アジア系に行っても「あなた、友達の付き添い? 誰が入るの?」と聞かれた。チャウさんの外見の印象が、いずれの人種とも異なることから「仲間」と見られなかったのだ。

 「人種の多様性がいくら広がっても、人種別にコミュニティーが形成される限り、何も変わらない。だが多人種の我々は、異なるコミュニティーに橋をかけられる存在だ」。チャウさんらが目指すのは、人種にとらわれない社会の実現だ。【カレッジパーク(米メリーランド州)で吉富裕倫】=おわり

毎日新聞 2011年6月26日 東京朝刊


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