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製紙産業スレッド

1荷主研究者:2003/12/03(水) 00:45
業界の再編が進み、世界市場への進出と世界の上位を伺う日本の製紙産業。国内2強の王子製紙と日本ユニパックホールディングを筆頭に個性的な製紙メーカーも多い。また原料から製品まで鉄道貨物輸送との関連も深く興味深い産業である。

日本製紙連合会
http://www.jpa.gr.jp/

印刷関連リンク集(製紙メーカー、商社、インクメーカー等ある)
http://www.idek.jp/print/link.asp

858荷主研究者:2017/12/30(土) 21:35:46

https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/politics/22484
2017/12/19 上毛新聞
段ボールのトーモク 明和に製造拠点

調印書を手に冨塚町長(左)と握手を交わす新井工場長

 段ボール製造大手のトーモク(東京都千代田区、斎藤英男社長)は18日、2018年末に完成予定の明和大輪東工業団地(群馬県明和町大輪)に進出することを明らかにした。段ボールや包装資材などを手掛ける工場を新設するほか、物流センターや研究施設を併設して国内最大規模の拠点づくりを目指す。20年に着工し、21年に稼働する予定。

 町は少子高齢化に伴う人口減少や財源縮小の対策として、企業誘致や工業団地の造成に積極的に取り組んでいる。町産業振興課は「町の発展に企業誘致は必要。さらに工業インフラや交通網の整備を進めていきたい」としている。

859荷主研究者:2018/01/02(火) 11:35:12

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/153805?rct=n_hokkaido
2017年12/27 05:00 北海道新聞
森のハルキ、八雲の集成材工場買収 道産材販路拡大へ

 【森】渡島管内森町の製材業ハルキは26日、同八雲町内で住宅用集成材を生産する「エム・エイチグルーラム協同組合」から、工場と土地を買収したことを明らかにした。同社の集成材工場として利用し、従業員8人の雇用は引き継ぐ。同組合は解散する見通し。

 買収したのは、土地1万4500平方メートル、集成材工場(2200平方メートル)、保管庫など建物4棟。道産トドマツや、道南スギなどを使い、住宅用の柱やはりなどの集成材を生産する。年間の生産目標は6千立方メートル。

 同組合は山越郡森林組合(八雲)やテーオー小笠原(函館)など道南の7団体・企業が出資し、2000年に発足。02年から道産材を使い集成材を生産していたが、輸入材との競合で売り上げが低迷していた。買収額は非公表。

 ハルキは17年3月期の売上高が17億2千万円。製材や住宅部材加工のプレカットを手掛けているが、これまでは集成材の生産設備がなく、輸入品を購入するなどしていた。

 道産材を使った住宅用建築材に力を入れており、4月には、12億円を投じて製材工場を新設した。春木芳則社長は「自社の集成材工場を持つことで供給体制を強化し、道南スギなどの販路拡大につなげたい」と話す。

860とはずがたり:2018/01/16(火) 19:46:10

北上製紙が全事業を停止へ 事業環境厳しく黒字化困難
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180116-00000075-zdn_mkt-bus_all
1/16(火) 17:15配信 ITmedia ビジネスオンライン

 日本製紙は1月16日、連結子会社の北上製紙(岩手県一関市)が7月末で全事業から撤退すると発表した。

 1948年の創業以来、東北地区を中心に新聞用紙や段ボール原紙を供給してきたが、古紙など原材料価格の上昇で事業環境は厳しく、2017年3月期は約54億円の売上高に対し約17億円の最終赤字を計上するなど、赤字経営が続いていた。

 コスト削減などに取り組んだが、「今後の損益改善、安定した黒字化は困難」と判断、全事業からの撤退を決めた。

 事業停止後、会社は解散・清算する方針。

861とはずがたり:2018/01/19(金) 17:50:02

「Nintendo Labo」発表で連想買い 段ボールメーカー「大村紙業」連日のストップ高
ITmedia ビジネスオンライン 2018年1月19日 14時04分 (2018年1月19日 17時31分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20180119/Itmedia_business_20180119078.html

 任天堂が「Nintendo Switch」と合体して遊べる段ボール製の工作キット「Nintendo Labo」を発表したのを受け、2月18〜19日の東京株式市場では連想買いから段ボールメーカーの大村紙業(東証JASDAQ)が急上昇している。

 大村紙業は18日の「Nintendo Labo」発表後に急騰。値幅制限の上限(ストップ高)となる1100円で取り引きを終えた。

 19日も続騰し、午前9時27分には前日比300円高(+27.3%)の1400円を付けて連日のストップ高となり、昨年来高値も更新した。値上がり率は全市場でトップ。

 任天堂(東証1部)も好調で、午前11時28分には前日比2020円高(+4.4%)の4万8380円を付けて昨年来高値を更新。午後1時現在では1770円高(+3.8%)の4万8130円を付けている。

864荷主研究者:2018/01/28(日) 10:58:24
>>863
www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180117_32009.html
2018年01月17日水曜日 河北新報
<北上製紙>社長「従業員の再就職を支援」 老舗の事業停止、地域経済への影響懸念

全事業からの撤退を決めた北上製紙=16日、一関市

 7月末で全事業からの撤退が発表された北上製紙(岩手県一関市)の内田善朗社長は16日、取材に対して「従業員の再就職を誠心誠意支援する」と強調した。15日に創業70年を迎えたばかりの老舗企業の事業停止に、関係者からは不安の声が上がった。

 北上製紙は関連会社を含めて約120人の従業員を抱えている。会社は労働組合に7月20日付の全員解雇を提案し、再就職に向けた労使の協力態勢を固めたい考えだ。

 事業停止後はJR一ノ関駅近くに立地する本社工場などの建屋を全て撤去した上で、土地の売却先を探すという。内田社長は「長年、古紙の提供でお世話になった一関市民にも申し訳ない」と話した。

 一関商工会議所の佐藤晄僖(こうき)会頭は「製紙業界も苦しいとは聞いていたが、まさか地元でこんなことになるとは。地域経済に悪影響が出ないよう情報収集に努める」と話した。

 一関市は地元企業への再就職を促す考え。勝部修市長は「大きな衝撃だ。関係機関と連携して雇用対策に万全を期す」と述べた。

866とはずがたり:2018/02/09(金) 15:24:24

「Nintendo Labo」発表で連想買い 段ボールメーカー「大村紙業」連日のストップ高
ITmedia ビジネスオンライン 2018年1月19日 14時04分 (2018年1月24日 13時31分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20180119/Itmedia_business_20180119078.html

 任天堂が「Nintendo Switch」と合体して遊べる段ボール製の工作キット「Nintendo Labo」を発表したのを受け、1月18〜19日の東京株式市場では連想買いから段ボールメーカーの大村紙業(東証JASDAQ)が急上昇している。

 大村紙業は18日の「Nintendo Labo」発表後に急騰。値幅制限の上限(ストップ高)となる1100円で取り引きを終えた。

 19日も続騰し、午前9時27分には前日比300円高(+27.3%)の1400円を付けて連日のストップ高となり、昨年来高値も更新した。値上がり率は全市場でトップ。

 任天堂(東証1部)も好調で、午前11時28分には前日比2020円高(+4.4%)の4万8380円を付けて昨年来高値を更新。午後1時現在では1770円高(+3.8%)の4万8130円を付けている。

869荷主研究者:2018/02/25(日) 14:22:27

www.sankeibiz.jp/business/news/180206/bsc1802060500005-n1.htm
2018.2.6 06:03 Fuji Sankei Business i.
製紙各社、生産体制の抜本的な見直しへ デジタル化の進展で需要低迷、相次ぎ生産縮小

日本製紙が塗工紙の生産設備を停止する石巻工場=宮城県石巻市【拡大】

 デジタル化の進展で紙の需要が減少する中、製紙各社が生産縮小に乗り出している。日本製紙と中越パルプ工業は今年、一部生産設備を停止する。減少傾向は今年も続く見通しで、生産体制の抜本的な見直しが避けられなくなりつつある。

 日本製紙はチラシなどに使われる塗工紙について、表面をコーティングする設備を5月末に秋田工場(秋田市)と石巻工場(宮城県石巻市)で各1機停止し、年間生産能力を計24万トン減らす。1月下旬には、岩手県一関市に本社を置く子会社で、段ボール原紙や新聞用紙を生産する北上製紙が7月末に全事業を停止することも決めた。

 中越パルプは富山県高岡市の二塚製造部で、新聞用紙などを生産する抄紙機を3月末に1台停止する。

 停止する設備の1日の生産能力は190トンで、今後は440トンとさらに規模が大きいもう1台の設備に生産を集約する。同社が抄紙機を停止するのは7年ぶりという。

 日本製紙連合会によると、2018年の輸入を含む紙の国内需要は1438万5000トンと、12年連続で前年を割り込む見通し。新聞や雑誌をスマートフォンで読む人が増加しているほか、企業が紙の使用を減らしていることも、逆風となっている。

 各社はこれまで、需要が比較的堅調な段ボールやティッシュなどの家庭紙で、洋紙の落ち込みをカバーしてきた。しかし最近は、段ボールでも中国の輸入拡大で原料の古紙価格が高止まりするなど、収益がさらに圧迫されている。このため各社は鉄の5倍の強さと軽さを併せ持つ新素材「セルロースナノファイバー」に力を入れるなど、「脱・製紙依存」の動きも強めている。

871荷主研究者:2018/02/25(日) 21:24:43
>>830-832
www.kensetsu-sinbun.co.jp/menu/Daily_kensetsu_jyouhou.htm
2018/02/08 建設新聞
MPM・王子ホームプロダクツ 青森県八戸市・家庭紙製造工場の新築
1万0680㎡・施工は日鉄住金テックスエンジ

 エム・ピー・エム・王子ホームプロダクツ(青森県八戸市市川町浜2の2 佐藤啓一代表取締役社長)は、八戸市市川町に家庭紙製造工場の新築を計画し、このほど日鉄住金テックスエンジの施工を決めた。9日に現地で起工式を行う。

 同社は、三菱製紙(東京都墨田区両国2の10の14 鈴木邦夫取締役社長)と王子ホールディングスの子会社である王子ネピア(東京都中央区銀座5の12の8 清水紀暁代表取締役社長)が、家庭紙を製造する新会社として設立した企業。

 三菱製紙側は、同社の第2次中期経営計画において、洋紙事業の構造改革に取り組んでおり、主力工場である八戸工場の体質強化策の一つとして、成長が見込まれる商品分野の家庭紙を八戸サイトで生産し、多角化を図ることにより、安定した収益構造の構築につなげていきたい考え。また、王子ネピア側としては、三菱製紙八戸工場の競争力のあるインフラの活用、東北地区で初めてとなる家庭紙事業の拠点獲得による物流コスト削減等を通じた家庭紙事業の競争力強化を図るとともに、今後も安定した需要が期待される家庭紙事業の拡大を進め、さらなる企業価値の向上を図る狙いがある。

 計画では、青森県八戸市市川町浜2の2の三菱製紙八戸工場構内にティッシュやトイレットロール等を生産する家庭紙製造工場を建設する。生産量は約1万8000㌧/年で、新工場の規模はRC造平屋一部2階建て、延べ1万0680㎡となっており、新工場建設後に王子ネピアの家庭紙製造設備を移設する方針で、2019年4月の操業開始を目指す。なお、実施設計は王子不動産が担当した。

2018/02/08付一面に掲載。

872荷主研究者:2018/03/06(火) 23:28:14

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00462908?isReadConfirmed=true
2018/2/22 05:00 日刊工業新聞
特種東海製紙、ラミネート加工品を多角化 手術室向け床シート製品化

手術室の交差感染リスクを低減するディスポーザブル床シート

 特種東海製紙は樹脂と紙のラミネート加工技術を生かし、手術室用ディスポーザブル(使い捨て)床シートを製品化する。紙加工品事業子会社のトライフ(静岡県島田市)で製造し、同社がトップシェアを持つ業務用ペーパータオルの医療機関向け販路を活用して普及を図る。ラミネート製品は現在、ワンプと呼ばれる製紙用包装紙や、業務用の食品シートなどが主力。今後、医療分野のほか建装材なども対象にして、ラミネート技術の用途開発を進めていく。

 手術室用ディスポーザブル床シートは母材の紙や不織布に、特殊な樹脂を押し出して、製膜・コーティングできる共押し出しラミネーター設備を使って加工する。手術室で床面に飛び散る体液や薬液などの水分を素早く吸収・保持し、染み出しを防ぐ。床側の接地面には防滑樹脂をラミネート。手術後の清掃作業を容易にして、病原微生物による交差(間接接触)感染のリスクを低減する。

 トライフのラミネーター設備は、最大幅2100ミリメートルの共押し出しに対応。病院などの医療機関で交差感染を防ぐために注射器をはじめとする器具だけでなく、シーツなどの資材でもディスポーザブル製品が普及してきたことを背景に、手術室用床シートの製品化を決めた。また、建装材では断熱性に優れたウレタン素材のラミネート製品を試作し、建材メーカーに提案している。

 特種東海は国内紙市場の成熟を受け、成長戦略として技術融合による新市場の創造をテーマに掲げている。

(2018/2/22 05:00)

873荷主研究者:2018/03/11(日) 11:02:35

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2018/02/26-32885.html
2018年02月26日 化学工業日報
中越パルプ工業 富山でCNF生産検討

 中越パルプ工業はセルロースナノファイバー(CNF)の需要拡大をにらみ、新たな量産設備の建設を検討する。高岡工場(富山県高岡市)の敷地内で2023年ごろの稼働を想定。国内最大級となる年1000トン規模の供給を見据えるほか、鹿児島県内にある同100トンの現行設備は追加投資で年産能力を5?6倍に高めることも視野に入れる。主力の紙パルプ事業はデジタル化などの影響で内需減少が続き、新たな柱の立ち上げが急務になっている。印刷・情報用紙だけに頼らない事業構造への転換を進め、覇権争奪に向けた競争激化に備える。

875荷主研究者:2018/04/22(日) 11:30:38

http://www.sankeibiz.jp/business/news/180412/bsc1804120500003-n1.htm
2018.4.12 06:11 Fuji Sankei Business i.
大王製紙、生産設備1機停止 洋紙の需要減続く 業界再編の動きも

生産設備1機を停止した大王製紙の三島工場=愛媛県四国中央市【拡大】

 大王製紙は11日、三島工場(愛媛県四国中央市)の生産設備1機を停止したと発表した。洋紙の需要減少が続いているため。製紙大手では日本製紙も一部設備の停止を計画するなど、業界全体で生産縮小の動きが加速している。

 大王製紙が停止したのは、チラシなどに使う塗工紙の原紙を作る抄紙機。三島工場に13機ある抄紙機の1機で、1日あたりの生産能力は190トン。需要減で稼働率低下が見込まれていたという。

 製紙大手では、日本製紙も塗工紙の表面をコーティングする設備を5月末に秋田工場(秋田市)と石巻工場(宮城県石巻市)で1機ずつ停止する計画。また、7月末には段ボール原紙や新聞用紙を生産する岩手県の子会社が全事業を停止する。このほか、中越パルプ工業は富山県高岡市の二塚製造部で、新聞用紙などを生産する抄紙機を3月末に1機停止し、規模が大きいもう1機の設備に生産を集約した。同社による抄紙機の停止は7年ぶりという。

 日本製紙連合会によると、2018年の輸入を含む紙の国内需要は1438万5000トンと、12年連続で前年を割り込む見通し。新聞や雑誌をスマートフォンで読む人が増加。企業が紙の使用を減らしていることも逆風となっている。このため生産縮小だけでなく、王子ホールディングスが三菱製紙に33%を出資することを決めるなど、業界再編の動きも加速しつつある。

877とはずがたり:2018/05/01(火) 23:00:38
>>875
>王子ホールディングスが三菱製紙に33%を出資することを決める
しらんかったか読んだけどすっかりすっ飛んでた。。
三菱の主力の八戸で手を組んでたからなぁ。
まあ順当だけど三菱東京UFJ銀行張りに第3極北越大王三菱製紙の到来を待ち望んでたけど王子・日本製紙の二強が強まりこそすれ3極の気運は高まらんな・・。

メガは4行から金融庁が強引に3行体制に持ち込んだけど,鉄鋼も2極だし3極はなかなか難しいのかなぁ・・

878荷主研究者:2018/05/06(日) 11:28:07

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20180421/CK2018042102000042.html
2018年4月21日 中日新聞
天竜材の活用を 浜松市が製品開発に補助金
◆事業提案を募集

清水港にトレーラーで運ばれてきた天竜材。天竜材は輸出され、海外でも活用されている=静岡市清水区で(浜松市提供)

 浜松市は、天竜材の消費拡大に向けて、市内の企業や団体が連携したグループや、全国展開する企業が天竜材を使った製品を開発する際などに補助金を支出する。五月十四日まで、事業提案を募集している。

 市内に拠点を持つ企業同士が二社以上連携し、天竜材を使った製品の開発や販路拡大に取り組む際、最大百五十万円を補助する。

 森林管理や流通の国際基準「FSC-CoC認証」を取得済みか取得予定で、全国に事業所を持つ企業が製品開発などをする際は、最大で四百万円を補助する。

 いずれの場合も原材料費のほか、交通費や従業員への給与なども補助対象の経費として認められる。補助は総経費の半分以内で、二〇一八年度のみ。

 補助金の支出は一七年度も実施され、本年度で二年目。一七度は全国に事業所を持つオフィス家具メーカーのイトーキ(大阪市)が天竜材を使った椅子を開発している。

 本年度の募集要項は市のホームページで確認できる。(問)市林業振興課森林・林業政策グループ=053(457)2159

(佐藤浩太郎)

888荷主研究者:2018/06/13(水) 22:08:48

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/193813?rct=n_hokkaido
2018年05/29 01:31 北海道新聞
日本製紙、勇払の紙生産停止 20年1月 需要減で再編

 日本製紙は28日、北海道工場勇払事業所(苫小牧市)の洋紙生産を2020年1月に停止すると発表した。釧路工場(釧路市)でも19年7月に生産ラインの一部を停止する。印刷用紙などの需要が減り続ける中、生産体制を再編して効率化を図り、新素材の開発やバイオマス発電などの成長分野に注力する。従業員の雇用は維持するとしているが、他工場などへの配置転換は避けられない見通しだ。

 勇払事業所では現在、紙を連続的にすく抄紙機4機で新聞用紙や紙コップ用の原紙などを年間23万トン生産。これらを他の製造拠点に振り向け、固定費削減と各工場の稼働率向上を図る。洋紙生産に関わるのは正社員約240人と協力会社の約260人。正社員の雇用についてはグループ内での配転などで維持するが、協力会社については今後検討するという。

 勇払事業所では、食品添加物などに使われるセルロースパウダーの生産を続けるほか、木質チップを使った国内最大規模のバイオマス発電設備の建設を計画している。原料搬入のための埠頭(ふとう)や倉庫を活用した物流事業なども検討するという。馬城文雄社長は取材に対し「需給バランスを見直す中で、勇払は土地や設備を新事業に転換しやすかった。強みを前向きに生かしたい」と話した。

 一方、釧路工場では抄紙機3機のうち1機を止めることで、生産能力は35万トンから20万7千トンに減少。減産に関係する約20人の従業員はグループ内に配転する。クラフト紙など一部製品の生産は旭川事業所(旭川市)などに移す。

 このほか、富士工場(静岡県富士市)でも19年に抄紙機全3機を止める。今年減産した秋田、石巻の両工場を含めた5拠点で全体の18%に当たる年76万トンを減産。110億円の収益改善が見込めるという。

 同社は勇払事業所、釧路工場、富士工場の生産設備の停止に伴い、19年3月期連結決算で約200億円の特別損失を計上し、純損益が前期の78億円の黒字から180億円の赤字に転落する見通しだ。

(権藤泉)

889荷主研究者:2018/06/13(水) 22:09:12

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/193973?rct=n_hokkaido
2018年05/29 05:00 北海道新聞
苫小牧・釧路「衰退する」 日本製紙紙生産停止、縮小

洋紙生産の撤退で、地元から不安の声が上がる日本製紙北海道工場勇払事業所=28日、苫小牧市

 【苫小牧、釧路】日本製紙が、北海道工場勇払事業所(苫小牧市)と釧路工場(釧路市)の洋紙生産を停止、縮小する方針を発表し、地元住民や商店主らに28日、衝撃が走った。「雇用は守られるのか」「規模縮小は避けられないのか」。協力会社なども含め、大きな存在感を示してきた地元企業の再編に直面した住民から「地域が衰退する」と不安の声が上がった。

 苫小牧市勇払では28日夕方から約1時間、勇払事業所が地元の勇払自治会役員向けに説明会を開いた。同事業所では協力会社も含めて約500人が関わる洋紙生産を、2020年1月に停止する方針が発表され、萬誠(よろずまこと)・自治会長(70)は「どうしても勇払の将来に影響が出てしまう」と声を落とした。

 地区の人口は現在約2千人。同事業所を定年退職してからも住み続けるOBが多く、萬さんも事業所のOBだ。地区には事業所の社宅複数棟と独身寮があり、小中学校には社員の子どもたちが多く通う。高齢化が進む町内会活動でも社員やその家族は大事な担い手になっている。洋紙生産が停止されれば配置転換に伴い、従業員の減少などは避けられず、萬さんは「今後の地域がどうなるか不安だ」と表情を曇らせた。

 事業所内には社外からも利用できる診療所があり、日常的に通う住民も多い。70代主婦は「歯科以外では事業所の診療所が唯一の医療機関。市中心部に通えない高齢者は頼りにしているので、なくなったら困る」と話した。社員が多く来店する同地区のコンビニエンスストアの店長も「売り上げの減少は免れないだろう」と、ショックが隠せない様子だった。

 釧路工場でも、協力会社を含めて現在約500人が勤務する。洋紙の生産は続けるものの、19年7月には生産能力を従来の6割に減らす。

 釧路工場近くのすし店主の男性(73)は「ニュースを見てびっくりした。50年近く店をやっているが、工場が合理化される度に売り上げは減ってきた。また影響が出るのでは」と心配そう。釧路市内で複数の飲食店を経営する男性は「紙の需要が減る中、いよいよか、という感じだ。働く人が減れば、工場に近い地域の飲食店は経営が厳しくなる」と話した。

890荷主研究者:2018/06/13(水) 22:09:57

http://www.sankeibiz.jp/business/news/180529/bsc1805290500008-n1.htm
2018.5.29 06:06 Fuji Sankei Business i.
日本製紙、国内の抄紙機8機停止 洋紙事業再編 特損200億円

日本製紙は洋紙事業を再編し、バイオマス発電事業などに注力する。バイオマス発電所が稼働する八代工場=熊本県八代市【拡大】

 日本製紙は28日、不振の洋紙事業を再編するため、北海道や静岡県にある国内計8機の抄紙機を停止すると発表した。バイオマス発電事業や家庭紙といった成長分野に力を入れる。関連する従業員約350人については、配置転換で雇用を維持するという。

 これにより2019年3月期連結決算で約200億円の特別損失を計上し、最終損益が前期の78億円の黒字から180億円の赤字に転落する見通しだ。赤字は東日本大震災の影響が大きかった12年3月期以来7年ぶりとなる。

 抄紙機は紙を連続的にすく生産設備。再編の対象となるのは3拠点で、北海道工場勇払事業所(北海道苫小牧市)の全4機を20年1月に停止する。跡地をバイオマス発電事業などの新規事業に活用する。

 釧路工場(北海道釧路市)では1機を19年7月に停止する。新聞用紙の生産拠点だが需要が減っており、効率を上げる。

 富士工場(静岡県富士市)の全3機は19年3月から9月にかけて停止し、家庭紙事業の生産拠点に転換する。

 日本製紙は既に秋田工場(秋田市)と石巻工場(宮城県石巻市)で、カタログなどに使う塗工紙を生産する塗工機をそれぞれ1機ずつ停止するなど、生産体制の見直しを進めている。塗工機と抄紙機の停止により、全体の18%に相当する年間約76万トンの能力削減となり、約110億円の収益改善が見込めるとしている。

 野沢徹取締役常務執行役員は記者会見で「需要の減少が想定を上回っている。強いところを伸ばさなければいけない」と強調した。

891荷主研究者:2018/06/13(水) 22:13:21

http://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/495560.html
2018/5/29 07:40 静岡新聞
日本製紙、洋紙事業再編 富士工場の生産停止

 日本製紙は28日、印刷用紙や新聞用紙などの洋紙事業の生産能力を削減するため、富士工場(富士市)と北海道工場勇払事業所(北海道)の同事業に関連する全ての生産設備を、2020年1月までに順次停止すると発表した。釧路工場(同)も一部設備を止める。国内需要の落ち込みを受けて生産拠点を絞り込み、収益構造の改善を図る。

 富士工場では現在、印刷用紙や情報用紙の抄紙機3基が稼働しているが、いずれも19年中に停止する予定。同工場では5月1日から、訪日旅行者の増加で市場拡大が続くトイレットペーパーなどの家庭紙の生産を開始。首都圏に近い立地を生かし、今後は同工場を家庭紙事業の生産拠点として転換を進める。

 同社は5月に秋田工場(秋田県)と石巻工場(宮城県)の塗工機も停止した。これらも含めた洋紙生産体制の再編で、年産能力は全体の18%に当たる年間76万トン(富士工場は13・5万トン)削減される。経費削減効果は今後3年間で計110億円と見込む。

 停止する設備に関わる従業員計約350人(富士工場は約90人)はグループ内の成長分野や新規事業に再配置するなど、雇用を継続する方針。

 国内の洋紙市場は印刷物のデジタル化などによって縮小が続いている。同社は同日発表した新中期経営計画(18〜20年度)で、収益構造の改善を「最重要課題」と位置付けた。

892荷主研究者:2018/06/13(水) 22:21:21

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/194270?rct=n_hokkaido
2018年05/30 05:00 北海道新聞
日本製紙事業再編 不安広がる苫小牧 地元経済への影響懸念

日本製紙が洋紙製造を2020年1月に停止するとした北海道工場勇払事業所

 【苫小牧、釧路】日本製紙が北海道工場勇払事業所(苫小牧市)の洋紙製造を2020年1月に停止することが決まり、協力会社など苫小牧の関係者に不安が広がった。製紙業は苫小牧の基幹産業だけに、地元経済への影響を懸念する声も上がっている。一方、19年7月に抄紙機3機のうち1機の停止が決まった釧路工場がある釧路市では、洋紙製造自体が続くこともあり、冷静な受け止めが目立った。

 苫小牧では、勇払、旭川、白老の3事業所を統括する北海道工場の飯塚匡信工場長が29日、苫小牧商工会議所を訪れ、宮本知治会頭らに洋紙製造中止の方針について説明した。会談終了後、宮本会頭は「地域経済を壊さないよう協力を求めた」と厳しい表情を見せた。

 2015年の苫小牧市の製造品出荷額は1兆4762億円で、うち紙類・パルプは12%に当たる1766億5千万円。事業所別の出荷額は非公表だが、王子製紙苫小牧工場の年間生産量が約100万トン、同事業所が同23万トンで、地元関係者は「市内全体の2割程度では」とみる。

 日本製紙は、同事業所で洋紙生産に関わる正社員約240人の雇用は配置転換などで維持すると発表したが、協力会社5社の社員約260人については明言していない。ある協力会社社員は「具体的な説明がなく、従業員たちの不安が大きい」と話す。

 紙原料や燃料、紙製品の輸送など同事業所の取引先企業は多い。機械組み立てや保守点検を手掛ける松本鉄工所(苫小牧市)は年間3〜4%の売上高減を予測。苫小牧港管理組合の佐々木秀郎専任副管理者は「燃料となる石炭の輸入減や、本州向けの紙製品の輸送に影響が出そうだ」と話す。

 市や商工会議所は、今後の影響がどの程度に及ぶか情報収集を急ぐ方針だ。

■釧路は冷静に受け止め

 釧路市では、安永敦美釧路工場長らが同日、市や釧路商工会議所などを訪れ、再編内容を説明。停止に伴う削減人員を定年退職など自然減で吸収するほか、パルプの生産量を増やす見通しを伝えた。

 蝦名大也釧路市長は「紙の需要が減っており、縮小はやむを得ない」と述べた。また、「パルプ増産などで発展を目指す思いを聞き、力強く感じた。市としてもさまざまな分野で連携を進めていきたい」と力を込めた。(山田一輝、安房翼)

 <ことば>日本製紙の道内工場 道内の生産拠点は4カ所。北海道工場と釧路工場があり、北海道工場は勇払事業所(苫小牧市)、旭川事業所(旭川市)、白老事業所(胆振管内白老町)の3工場からなる。操業開始年は古い順に釧路が1920年(大正9年)、旭川40年、勇払43年、白老60年。従業員数は4工場で計916人(4月1日現在)。

893荷主研究者:2018/06/13(水) 22:43:27

https://toyokeizai.net/articles/-/223037
2018年05月31日 東洋経済
日本製紙が「生産能力2割削減」を決めた事情
大掛かりな能力削減は2011年以来

鶴見 昌憲 : 東洋経済 記者

日本製紙の富士工場。今後は大都市に近い立地を活かし、家庭紙の生産拠点へ転換を図る(記者撮影)

 デジタル化、ペーパーレス化の進展で紙の需要減少が止まらない。その中で、製紙会社は自らの身の丈を縮める、生産能力削減に踏み出す。

 製紙業界2位の日本製紙は5月28日、国内3工場の抄紙機(紙を生産する機械)8台と関連する設備を停止すると発表した。これとは別に、5月末には紙製造の下工程にあたる塗工紙2台を止める予定で、合わせると削減能力は年76万トン、同社全体の2割弱に当たる。こうした大掛かりな能力削減は、リーマンショック後の2009年、東日本大震災後の2011年に次いで3度目となる。

新聞用紙や印刷用紙の需要が続落

 業界団体の日本製紙連合会によると、2017年の国内紙需要は2660万トン、ピークだった2006年と比べ2割弱減っている。今年も前年比0・9%減と8年連続でマイナスとなる見込みだ。中でも大幅に減っているのが、新聞用紙や出版、広告、チラシなどに使う印刷・情報用紙だ。

 日本製紙は新聞用紙や印刷用紙の国内首位。それだけに需要減の影響は大きい。同社の新聞用紙・印刷用紙部門の収益は、2018年3月期に55億円の営業赤字に転落した。数量減に加え、製品の値上げが浸透しなかったからだ。

 新聞用紙・印刷用紙は原燃料価格の高騰を受け、昨年の夏以降、値上げを進めようとした。ところが、需要が減り続ける印刷用紙の値上げは限定的にとどまり、効果は雲散霧消した。新聞用紙に至っては、値上げそのものが行われなかった。食品向けや通販で需要が増えている段ボール原紙で、原料古紙高に対応した値上げが順調に進んだのとは対照的だった。

 日本製紙が今回停止するのは、釧路工場(釧路市)の新聞用紙抄紙機1台、北海道工場勇払事業所(苫小牧市)の新聞用紙と印刷・情報用紙の全抄紙機4台、富士工場(富士市)の印刷・情報用紙の全抄紙機3台。この再編に伴い固定資産の減損損失を計上し、2019年3月期は約180億円の最終赤字に転落する見通し。最終赤字は7期ぶりだ。停止設備にかかわる従業員約350人はグループ内の配置転換で対応し、雇用継続する。

 日本製紙はこの大幅な生産能力削減と同時に、2021年3月までの中期経営計画を発表した。同社は今後、紙容器や家庭紙、ケミカル、バイオマス発電などを成長事業と位置づける。その前提として、新聞、印刷用紙の抜本的な改善なしでは、計画が成り立たない。

 日本製紙の野沢徹取締役は「日本製紙だけが(生産設備を)止めてどうするんだ、という見方はあると思うが、日本製紙は新聞、印刷用紙のトップメーカーとして、そこに手をつけざるを得ない」と市場首位であるがゆえの苦境を吐露する。

他社も能力を削減して欲しい

 業界で見ても設備過剰感は否めない。製紙会社全体の生産能力は、2016年で3005万トン。稼働率は約87%で400万トン近い設備が待機している状態だった。そのうち6割強が新聞・印刷用紙向けだった。

 その後、業界首位の王子ホールディングス(HD)が2016年3月に徳島・富岡工場、2017年3月に愛知・春日井工場で抄紙機1台ずつを止めた。同7位の中越パルプは富山・二塚工場の新聞用紙抄紙機2台のうち、1台を今年3月末に停止。同4位の大王製紙は4月に愛媛・三島工場の抄紙機1台を止めている。ただ、それでも需要減には追いつかない。

 業界全体の需給調整について馬城文雄・日本製紙社長は「各社とも瀬戸際。我々の(能力削減)発表を機にいろいろな動きが出てくることを期待しているのも事実」と他社の能力削減追随への希求を隠さない。

5月28日、国内生産能力の削減を発表する日本製紙の野沢徹取締役(左)ら(記者撮影)

 かつて「国内2強」と称された王子HDと日本製紙だが、両社の差は広がるばかりだ。海外の原料パルプや感熱紙が好調の王子HDは2019年3月期に営業利益1000億円の大台乗せを狙う。一方で、日本製紙は今回の工場再編効果を入れても、中計の最終年度である2021年3月期の営業利益は470億円目標にとどまる。業界では「すでに2強ではなく、1強」との声も出る。

 日本製紙にとって、新聞・印刷用紙分野の止血は避けて通れない。ただ今後も国内市場の縮小は続くだろう。今回の能力削減で本当に終わるのか。その確信はまだ見えていない。

895荷主研究者:2018/07/01(日) 23:54:11

http://www.sankeibiz.jp/business/news/180621/bsc1806210500019-n1.htm
2018.6.21 06:10 Fuji Sankei Business i.
【JAPAN style】訪日外国人増でトイレットペーパー好調 各社、増産体制整備

製紙会社の工場で生産されるトイレットペーパー【拡大】

 訪日外国人客が増えトイレットペーパーの生産も好調に-。訪日客がホテルなどで使う需要が増えていることを背景に、日本製紙や王子ホールディングス(HD)など製紙業界が新工場の整備など生産拡大に乗り出した。業界関係者は「10年前は少子高齢化で市場が縮小するとみていた」と意外な効果に驚き、2020年の東京五輪・パラリンピック後も伸び続けることに期待を寄せる。

 訪日外国人の数とトイレットペーパーの国内販売額はここ数年、連動して推移している。政府観光局がまとめた年間訪日外国人数は、東日本大震災後の12年から6年続けて前年に比べて増えた。経済産業省が公表しているトイレットペーパーの国内販売額は、14年から4年連続で増加した。

 製紙各社は売り上げを伸ばす絶好の機会と捉え、生産体制を整備。日本製紙は、子会社と春日製紙工業(静岡県富士市)の共同出資会社の工場を5月に稼働させた。大王製紙は今秋に埼玉県の新工場と、愛媛県の工場にある新設備を相次いで稼働させる予定だ。王子HDも三菱製紙と共同で会社を設立し、青森県で19年春に生産を開始する。

 日本製紙連合会によると、紙の国内需要は印刷用などが減る一方、トイレットペーパーなどの衛生紙では訪日客の増加に加えて高齢者ほどペーパーを多く使う傾向もあり、今後も一定程度見込めるという。

 政府は訪日客を17年の2869万人から20年に4000万人に引き上げる計画を掲げている。製紙大手は「案内人を増やすなど(観光の)整備を進めることで、さらに市場が成長するのではないか」(広報担当者)と政府の施策に期待している。

897荷主研究者:2018/07/07(土) 22:59:33

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/201757?rct=n_hokkaido
2018年06/22 05:00 北海道新聞
生産体制縮小する日本製紙・馬城社長 勇払でバイオマス、物流

「人材は会社の財産」と語る日本製紙の馬城社長(守屋裕之撮影)

 道内工場を中心に大規模な生産体制縮小を発表した日本製紙の馬城(まのしろ)文雄社長は北海道新聞のインタビューに対し「従業員については、新規事業や成長分野を含め、活躍してもらえるよう考えたい」と述べ、雇用維持に努める考えを改めて示した。北海道工場勇払事業所(苫小牧)については、新規事業のバイオマス発電に加えて、埠頭(ふとう)や倉庫を生かした物流ビジネスを検討していることも明らかにした。

 同社は5月下旬、主要な国内製紙拠点14カ所のうち、紙を作る抄紙機を勇払事業所で2020年に全4機、釧路工場(釧路市)で19年に3機中1機止めると発表。富士工場(静岡県)も全3機を止める。これについて馬城社長は「生産品目や物流コストなどを総合的に考え判断した。需要が減り、どうしても生産能力を集約する必要があった」と理解を求めた。

 従業員の雇用を維持する考えを改めて強調し、勇払は道内他工場や他部署への配置転換、釧路は定年退職などによる自然減で対応すると説明。「地元を離れられない事情がある人もいると思うが、配転も新たな挑戦と前向きに捉えてほしい」と述べた。

 協力会社については明言を避けたが「勇払では新規事業のバイオマス発電で引き続き関わる業種もあるのではないか」と指摘。今後の生産体制については「中期経営計画期間の20年度末までは、今ある設備の活用に注力する」と述べたものの、それ以降は紙の需要を見ながら慎重に検討していくという。

 同社はバイオマス発電を含むエネルギー事業を新規事業の柱の一つと位置づけ、目標とする営業利益500億円のうち100億円を稼ぐ計画。馬城社長は「勇払事業所は原料の輸送船が入れる岸壁と広大な敷地があり、送電網にも接続しやすい。競争力のある拠点になる」と期待した。

 さらに、人手不足や環境汚染への対策として、物流をトラックから海運などに転換するモーダルシフトの流れが進んでいることを踏まえ、勇払事業所の埠頭や倉庫などの設備を活用する考えを表明。道産の農作物の出荷や飼料・肥料の搬入などを念頭に、新たな物流ビジネスの展開を検討していく考えを示した。(権藤泉)

898荷主研究者:2018/07/07(土) 23:00:39

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00478507?isReadConfirmed=true
2018/6/22 05:00 日刊工業新聞
王子ネピアなど、今秋から統一パレット運用

 王子ネピア(東京都中央区)、日本製紙クレシア(同千代田区)、大王製紙、カミ商事(愛媛県四国中央市)の4社は21日、ティッシュペーパーなど家庭向け紙製品を運送するパレットを統一する「家庭紙パレット共同利用研究会」を設立したと発表した。秋から統一パレットを運用し、車両への製品の積み降ろしの負担を軽くしてトラックドライバーの労働環境を改善する。

 製紙4社は物流機器レンタル業のユーピーアール(東京都千代田区)と統一パレットの利用・回収で業務提携する。ユーピーアールは最適な新型パレットの製作も担当する。

(2018/6/22 05:00)

899荷主研究者:2018/07/07(土) 23:00:55

http://www.sankeibiz.jp/business/news/180622/bsc1806220500008-n1.htm
2018.6.22 05:00 Fuji Sankei Business i.
製紙4社、物流で提携 パレット共同利用し効率化

 王子ネピアなど家庭紙の製造販売を手掛ける4社は21日、輸送用のパレットを共同で利用し物流の効率化を図るために提携し、研究会を設立したと発表した。今秋からティッシュペーパーなどで運用を始める。物流業界の人手不足に対応する狙い。

 王子ネピアと日本製紙クレシア、大王製紙、カミ商事(愛媛県四国中央市)の4社。

 王子ネピアによると、現在は工場や小売店でのトラックからの積み卸しは、運転手が手作業で段ボール箱を運び1回2時間程度かかる。商品を載せるパレットを導入すると、フォークリフトで一度で運べ、作業時間は30分程度に短縮でき負担を軽減できるという。小売店などからのパレット回収は一括して行う。

 物流機器レンタルなどのユーピーアール(東京)が共通のパレットを開発し、貸し出しや回収も実施。王子ネピアの担当者は「これまでは運転手を確保できたが、人手不足にメーカーとして対策が必要。業界に幅広く呼び掛けたい」と話している。

901荷主研究者:2018/08/11(土) 11:25:39

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201807/20180721_33003.html
2018年07月21日土曜日 河北新報
<北上製紙>工場閉鎖 110人が退職、創業70年で幕

工場が閉鎖されて人けのなくなった北上製紙構内

 全事業から撤退し、グループ2社を含めて全社員126人の解雇を表明していた北上製紙(一関市)が20日、工場を閉鎖した。この日は残務処理担当者を除く110人に「会社都合による退職」の辞令を交付。1948年に創業した老舗企業の終幕に、地元では雇用不安が広がっている。

 段ボールや新聞用紙の生産を手掛けてきた工場は6月20日に操業を停止しており、活気の象徴だった煙突から立ち上る白い煙も消えた。事業撤退は、原料になる古紙価格の高騰で黒字を見込めなくなったためだ。

 解雇された従業員の再就職活動は、これから本格化する。親会社である日本製紙のグループ企業から引き合いはあるが、勤務先は大半が遠方になるという。

 40代の男性従業員は「手取りが減っても地元にとどまりたい。先輩たちが築いてきた会社が自分たちの代でなくなるのは本当に残念」と肩を落とした。

 JR一ノ関駅近くにある工場敷地約3.3ヘクタールは売却先を探し、並行して10月には建屋の撤去が始まる。

 一関市民からの古紙受け入れだけでも継続できないかどうかを検討したが、北上製紙は倉庫の管理が難しいとして断念。市民に愛用されてきた看板商品「白い紙ひも」も市場から姿を消す。

 幹部は「地元の協力で70年間操業を続けてきたが、迷惑を掛けてしまった」と頭を下げた。

 北上製紙の撤退表明からわずか3カ月後の今年4月、今度はNECが、やはり一ノ関駅近くにある生産拠点を本年度末に閉鎖すると発表。再び地元に動揺が広がった。

 駅前の飲食店経営者は「常連さんが来なくなって大打撃だ」と話し、出入りの運送会社社員は「仕事が減るのは目に見えている」と不安を口にする。

 両工場の撤退で職場を失う従業員は計約400人に上る。一関公共職業安定所や市は合同の対策本部を設置し、地元での再就職支援に全力を挙げる。

903荷主研究者:2018/08/11(土) 11:40:24

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/211599?rct=n_hokkaido
2018年07/24 05:00 北海道新聞
<北海道でつくる>赤平製紙(上) 少量多品種で質を追求

「エリエール」ブランドの道内供給を担う赤平製紙の工場。多品種生産が強みだ

 赤平市の中心部から5キロほど離れた工業団地の一角。赤平製紙の工場に足を踏み入れると、せっけんのような香りに包まれた。「香り付きトイレットペーパーの芯に配合する香料です」と、山崎将人社長。道内で販売される「エリエール」ブランドのティッシュやトイレットペーパーは、全てここで生産されたものだ。

 1980年代後半、地域の核だった炭鉱の合理化が進み、赤平市は雇用確保や経済振興を図ろうと大王製紙に進出を要望。89年に同社と市、道、地元企業が出資する第三セクターとして赤平製紙が設立された。労働省(当時)の大規模雇用開発モデルプロジェクトにも選ばれ、当時は社員の大半が炭鉱離職者だった。

■物流コスト軽減
 大王製紙が進出を決めた背景には、地元の熱意に加えて家庭紙特有の事情があった。ティッシュ類は軽いのにかさばるため、例えば10トントラックでも5、6トン分しか積めず、メーカーにとって物流費の負担が大きい。同社は従来、道内で販売する商品を岐阜県の工場から運んでいたが、赤平に製造拠点を持つことで道内向けの物流コストを抑えることができたのだ。

 現在の工場の設備は、開業当時とほぼ同じ。原紙を作る抄紙機が1台と、製品ごとに紙を巻いたり包装したりする加工機が3台で、生産量は月約1300トン。1日当たりで5箱入りのティッシュペーパー3万6千パック、12ロール入りのトイレットペーパー2万1千パックを作る計算だ。

■保湿タイプ好調
 赤平製紙は道内への商品供給を一手に担うため、大王製紙グループの家庭紙工場の中でも「少量多品種」が特徴。原料の配合や乾燥方法を切り替えて紙の厚さや柔らかさを変えるなどして、原紙24種類、製品51種類を作る。近年好調なのが、グリセリンやヒアルロン酸などを配合し、肌触りがしっとりした保湿タイプのティッシュ。花粉症の人などに喜ばれているという。

 赤平市は2016年度から、同社の製品をふるさと納税の返礼品に採用。市への寄付総額は昨年度初めて2億円を超えたが、その半分以上がエリエールのティッシュやトイレットペーパーを返礼品に選んで寄付されているという。市の担当者は「今後も新商品を取り入れたり製品の組み合わせを変えたりしていきたい」と話す。

 人口減少やペーパーレス化で紙の生産量は減り続けているが、家庭紙の需要は堅調だ。大王製紙は20年度までの3年間で、国内外の家庭紙や紙おむつなどの事業に520億円の設備投資を計画。紙・板紙事業の1・4倍だ。山崎社長も「大王製紙と連携して使い心地の良い新商品を開発し、道内でのシェアをさらに伸ばしたい」と意気込む。

 操業開始から28年。社内に元炭鉱マンはいなくなり、次第に人材確保が難しくなりつつある。「品質にこだわりながら自動化できる工程は自動化し、働く環境がより良くなるよう工夫したい」と山崎社長。今後も地域とともに歩む経営を続けていく考えだ。(権藤泉)

 ◇

▽所在地 赤平市共和町199の5
▽社長 山崎将人
▽事業内容 ティッシュペーパー、トイレットペーパー、キッチンタオルの製造・加工
▽従業員 97人
▽沿革 1989年に大王製紙(愛媛県)と赤平市などが出資する第三セクター方式で設立され、90年に操業開始。三セク方式は2003年に解消し、現在は大王製紙の100%子会社。ティッシュペーパーとトイレットペーパーの道内シェアは約3割でトップ。ポケットティッシュは全国に供給している。

905荷主研究者:2018/09/02(日) 21:37:40

https://www.yomiuri.co.jp/local/shizuoka/graph/article.html?id=20131206-OYT9I01434
2013年12月07日 23時11分 読売新聞
(上)製紙のまち 斜陽化

大小の製紙会社が連なる富士市(岳南電車岳南原田駅から)

 新幹線が新富士駅に近づくと、乱立する煙突が見えてくる。多くは、製紙工場のもので、「紙のまち・富士市」の様子を物語るが、煙が出ていない煙突も多い。

 富士市産業政策課によると、2002〜11年の10年間で、「パルプ・紙」の事業所数は275から224に減少。従業員も2300人近く減ったという。11年の出荷額は4407億円で、ピークだった1991年の6035億円(旧富士川町を含まず)から1600億円余りも減った。こうしたことから、富士市は昨年、財政が豊かな不交付団体から交付団体に12年ぶりに転落した。

 富士市の製紙業は、富士山の伏流水や富士川など、豊富な水資源に恵まれ、大消費地・東京からも比較的近いことから栄えてきた。

 しかし、事業所のペーパーレス化や人口減少で紙の需要が減少。王子製紙富士工場(当時)で09年2月、生産ラインの一部が止まり、12年9月末には、日本製紙グループが、かつては大昭和製紙本社工場だった日本製紙富士工場鈴川事業所(富士市今井)での紙生産を全面的に停止した。

 中規模のある製紙会社の工場担当者は「パッケージを工夫するなど、大手と差別化を図らないと生き残れない」と話す。別の会社は、東京電力の電気料金値上げに伴って太陽光発電装置を導入し、東電に売電することで全体の生産コスト低減に努める。

 今年8月、中部電力は三菱商事、日本製紙との合弁で、日本製紙富士工場鈴川事業所内に石炭火力発電所を建設すると発表。経済浮揚や雇用創出が期待できるニュースとなった。ただ、実際にどの程度の効果をもたらすかは未知数だ。

 富士市産業支援センター(エフビズ)の小出宗昭センター長は「中小の製紙会社に必要なのは、販路拡大、高付加価値商品の開発、紙以外の分野への進出だ。新市長は強力なリーダーシップでこうした企業を一層後押ししてほしい」と訴える。

2013年12月07日 23時11分 Copyright c The Yomiuri Shimbun

906荷主研究者:2018/09/02(日) 21:38:55

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/tokai-news/CK2018052902000112.html
2018年5月29日 中日新聞 朝刊
日本製紙、洋紙事業再編 富士の関係者「寝耳に水」

家庭紙の生産拠点に転換される日本製紙富士工場=28日、富士市蓼原で

 日本製紙グループが二十八日に発表した洋紙事業の再編計画。街の発展と軌を一にしてきた工場はどう変わるのか。雇用への影響は-。突然の一報に、製紙のまち・富士にも動揺が広がった。

 日本製紙本社によると、同社の富士工場は、段ボールなどの生産拠点の「吉永」(富士市比奈)と洋紙などの生産拠点「富士」(同市蓼原)の二拠点を持つ。今回、影響がある富士拠点では、原料のパルプから完成品までを作る巨大な「抄紙機(しょうしき)」三台で年間十二万トンのコピー紙、上質紙などを生産している。同社は、この三台を来年三月から九月にかけて全て停止する。

 富士工場によると、洋紙の製造過程に関わるのは正社員九十人と協力会社などの従業員六十人の計約百五十人。正社員は配置転換などで雇用を継続したい考えで、協力会社とその従業員については、希望を基に調整に応じる方針で、二十九、三十の両日で従業員への説明会を行う予定。工場は今後、都市圏に近い立地を生かし、かさばって輸送費のコストが高いトイレットペーパーなど家庭紙の生産拠点へ転換していくという。

 工場ではこの日午後三時、報道発表と同時に従業員や組合など関係各所への説明を始めた。富士工場勤務の男性は「びっくりした。(洋紙の生産をやめるのは)かなり思い切った形だと思う」と驚きを隠さない。市内在住で、子どものころから工場の風景になじんでいたこともあり「工場が消滅するわけではないし、何とか残るのであれば…」と複雑な心境をのぞかせた。

 一方、新素材セルロースナノファイバー(CNF)の研究支援や工業用水などで同社と関係する富士市は、突然の一報に同日夕方から情報収集に追われた。同社から直接の連絡はなかったといい、産業政策課の担当者は「寝耳に水。製紙産業は裾野が広いため、雇用などもどこまで影響があるかわからない。追って(同社に)確認したい」と話すにとどめた。

(前田朋子)

907荷主研究者:2018/09/02(日) 21:39:59

http://www.hokkaido-nl.jp/article/6220
2018.05.29 苫小牧民報
日本製紙勇払、紙生産停止 2020年1月、ケミカル部門は継続

洋紙生産から撤退する日本製紙北海道工場勇払事業所(提供)

 日本製紙(本社東京)は28日、国内の工場、事業所の3カ所で洋紙生産を2019年3月から順次撤退、縮小すると発表した。道内では北海道工場勇払事業所=苫小牧市勇払=が20年1月に新聞用紙など洋紙生産ラインを完全に停止。釧路工場=釧路市=も19年7月に縮小する。勇払事業所はケミカル部門の継続と、21年度導入を検討しているバイオマス発電など新規事業の拠点化を目指す。紙需要の減退が進む中、グループ全体の業態転換で収益性を高める体制を構築する方針だが、勇払で長く生産を続けてきた同社の主力部門の撤退は地元経済などに影響を与えそうだ。

 洋紙事業から完全撤退するのは勇払事業所、富士工場(静岡県富士市)の2カ所。釧路工場は生産マシンの抄紙機を1台減らして2台体制に縮小する。同社は昨年も秋田工場(秋田県秋田市)と石巻工場(宮城県石巻市)の2工場で塗工紙生産から撤退。洋紙生産量は全体で現在年間430万トンに上るが、今回の生産撤退分を含めた見直しにより350万トン規模に縮小する。

 生産体制の見直しにより、19年3月期に約200億円の特別損失を計上。純損益は180億円の赤字に転落する見込み。一方、今後3年間で110億円程度の営業利益改善効果が見込めるという。

 洋紙事業の縮小は、国内需要の減少や古紙など原燃料価格の上昇などが要因。新聞や雑誌など紙媒体の需要低迷に加え、ICT(情報通信技術)化の進展で企業などのペーパーレス化が進み、生産体制の再構築による収支改善が必要としている。勇払事業所は、主力の新聞用紙や印刷用紙などの洋紙を年間約25万3000トン生産できる能力を持つが、近年の操業率は7割程度に落ち込んでいた。

 勇払事業所は20年1月に4台の抄紙機やパルプ設備などの各設備を停止するが、紙生産自体は19年12月末に終了する予定。一方、食品分野などに使われるセルロースパウダー生産のケミカル部門は続けるほか、構内に木質系バイオマス発電所を整備して21年度の稼働を目指す。この他の新規事業も検討する。

 釧路工場は抄紙機3台のうち1台を19年7月に稼働を停止。富士工場は19年3月から9月にかけて3台の抄紙機を順次停止する。

 勇払事業所の正社員約240人については、国内工場などへの配置転換で雇用を維持。バイオマス発電部門や新規事業部門への配置も検討する。協力会社の約260人に関しては今後検討する。

 28日に苫小牧市内で記者会見した飯塚匡信北海道工場長は、白老や旭川など各事業所や他工場への配置転換について「定年など退職社員の減少分を補う形での配置を想定している」と説明。また、「勇払事業所では燃料の受け入れや払い出し、設備メンテナンスなどで長く地域と関わりがあった。年間約23万トンの紙生産が止まることで地域に大きな影響を与え、大変申し訳ない思いだ」などと語った。

日本製紙北海道工場勇払事業所の歩み
1940年 大日本再生製紙設立
  43年 工場が完成し操業開始
  45年 国策パルプ工業と合併、国策パルプ工業勇払工場に改称
  48年 戦後の再建計画で丸鋼抄紙機運転開始
  52年 洋紙用2号マシン運転開始
  56年 4号マシン運転開始
  65年 コート紙製造設備運転開始
  71年 新規パルプ製造設備の運転開始
  72年 山陽パルプと合併、山陽国策パルプ勇払工場に改称
  79年 5号マシン運転開始
  90年 新聞用紙6号マシン運転開始
  93年 十條製紙と合併、日本製紙勇払工場に改称
2003年 大昭和製紙と合併、新生・日本製紙スタート
  10年 日本製紙北海道工場が誕生、勇払工場は勇払事業所に

909とはずがたり:2018/09/15(土) 19:38:17
2000年9月18日
勇払工場に排水スラッジ固形燃料化設備設置、ゼロディスチャージ達成へ
https://www.nipponpapergroup.com/news/news00091801.html
日本製紙株式会社

当社の勇払工場(北海道苫小牧市)では、排水スラッジを固形燃料として工場の主力ボイラーで利用できる設備を設置し、9月18日より運転を開始した。これにより同工場の廃棄物処分量は大幅に減少し、当社が「ゼロディスチャージ運動」で掲げる廃棄物削減目標を全11工場で達成できる見込みとなった。

勇払工場では、排水スラッジなどの廃棄物が年間約10,000トン(水分を全く含まない状態での重量=絶乾重量)発生するが、これまでは構内に埋め立て処分を行っていた。今回の固形燃料化設備の稼働により、同工場では、生産工程から発生する排水スラッジは石炭を混ぜて固形化し、燃料として主力の循環流動床式石炭ボイラー(1994年稼働、最大蒸気発生量260t/h)で燃焼させる。これにより、石炭使用量の減少、スラッジ埋め立て処分費用の削減など、年間約24百万円の費用効果が得られる。

当社は、?@廃棄物の発生の極小化、?A廃棄物の有効利用、の2点を基本原則として、1996年12月より「ゼロディスチャージ運動」を全社をあげて推進している。当初目標の「廃棄物処分量を製品重量あたり1%(絶乾重量換算)以下」を翌1997年に達成し、その後0.2%へ上方修正した目標もすでに達成している。
本年3月には2度目の環境憲章改訂を行い、廃棄物削減の目標を「廃棄物の発生を極小化し、その有効利用を推進することにより、2003年度までに最終処分量を製品重量あたり0.1%以下とし、さらに最終処分量ゼロを目指す」こととし、これまでより一段と厳しい姿勢で、廃棄物ゼロに限りなく近づくことを目指している。
これまでのところ、当社11工場のうち勇払工場を除く10工場については、スラッジ専用焼却炉の設置、石炭灰・スラッジ焼却灰のセメント利用など、すでに廃棄物の極小化および有効利用を進める対策を講じている。今回勇払工場で排水スラッジ固形燃料化設備が稼働したことにより、全社的にゼロディスチャージを達成する態勢が整ったことになる。

910とはずがたり:2018/09/15(土) 19:42:08
2006年4月28日
白老工場に新エネルギーボイラーを新設
〜C重油削減により、年間21億円の投資効果〜
https://www.nipponpapergroup.com/news/news06042801.html
日本製紙株式会社

日本製紙(社長:中村雅知)は、白老工場(北海道白老郡)に石炭と木くずを主な燃料とする新エネルギーボイラーの設置を決定しました。
設備投資額は90億円で、本年4月に着工し、2008年7月の完成を予定しています。当設備の導入により、高騰している重油の使用量を年間で5万5千キロリットル削減でき、21億円/年の投資効果を見込んでいます。

製紙工場で製造工程や発電に使用する蒸気は、主に石炭ボイラーや重油ボイラー、パルプを製造する際に発生する黒液を燃料とした回収ボイラーにより発生させています。
白老工場は重油ボイラーへの依存度が高く、また4基ある石炭ボイラーも老朽化から効率が低下しており、高いエネルギーコストが課題となっていました。
今回、石炭比率を高めた高温高圧型の循環流動層ボイラーを導入することにより、重油から石炭とバイオマス燃料へと転換するとともに、旧式の石炭ボイラーを休止することによる効率改善も行います。

当社は、日本製紙グループの中核企業としてグループ「環境憲章」に基づき、自然と調和する持続可能な企業活動に取り組んでいます。今後も地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量削減と収益の安定化を目指し、既存の重油ボイラーを木くずやRPF、廃タイヤなどを燃料とする新エネルギーボイラーに切り替え、積極的にオイルレス化を推進していきます。


以上

911とはずがたり:2018/09/15(土) 19:43:07
2006年1月17日
国内4事業所(旭川、岩沼、東北、吉永)で発電設備を新設
〜年間でC重油使用量を25万キロリットル削減、82億円の投資効果〜
https://www.nipponpapergroup.com/news/news06011701.html

日本製紙グループ
日本製紙グループは、日本製紙旭川工場(北海道旭川市)と岩沼工場(宮城県岩沼市)、日本大昭和板紙東北(秋田県秋田市)、日本大昭和板紙吉永(静岡県富士市)の4事業所に、バイオマス燃料などの新エネルギーを主な燃料とする発電設備の導入を決定しました。

設置場所
設備投資額
完成予定
日本製紙 旭川工場
69億円
2008年9月
日本製紙 岩沼工場
115億円
2007年11月
日本大昭和板紙東北
59億円
2008年4月
日本大昭和板紙吉永
67億円
2008年4月
設備投資額は合計310億円で、高騰している重油の使用量を年間で25万キロリットル削減することにより、年間82億円の投資効果を見込んでいます。また、木くず廃材、廃タイヤ、RPFなどを主燃料とすることにより、化石燃料由来の二酸化炭素排出量も、日本製紙グループ全体の排出量の3%に相当する年間24万トン減少する見込みです。

当社グループは、社会的要請である地球温暖化ガスの排出量削減と廃棄物の有効利用、さらには収益の安定化を目的に、今後も既存の重油ボイラーを、木くず廃材、廃タイヤ、RPFなどを燃料とする新エネルギーボイラーに切り替え、積極的にオイルレス化に取り組んでいきます。


以上

913とはずがたり:2018/09/15(土) 20:15:43
紙はもう必要ないのか!?苦境にあえぐ製紙業界
https://newswitch.jp/p/12213
2018年03月06日
採算割れ続出、市況悪化で海外に軸足

 情報化の進展に伴う“紙離れ”が止まらない。日本製紙連合会(馬城文雄会長=日本製紙社長)がまとめた2018年の紙・板紙内需試算は前年実績見込み比0・9%減の2638万4000トンで、8年連続のマイナスとなる。内訳を見ると板紙は段ボール原紙がけん引し同0・8%増の1199万9000トンと堅調だが、印刷・情報用紙を中心とする紙は同2・3%減の1438万5000トン。板紙は16年から3年連続の増加になるが、07年から12年連続で減少する紙の落ち込みを埋めるほどの力強さはない。

古紙相場が上昇、価格転嫁追いつかず

 業績面で需要減退に追い打ちをかけるのが、原燃料費の高騰だ。特に大きく影響しているのは、原料の約6割を占める古紙相場の上昇。中国向け輸出価格に引っ張られて16年度下期から上昇カーブを描き始め、「17年度上期の古紙購入価格は想定より約2割上昇した」(阿達敏洋大王製紙専務経営管理本部長)という。

 製紙各社はコストアップに対応するため17年2月下旬から3月上旬にかけて、まず量が多い印刷・情報用紙で4月1日出荷分からの値上げを相次いで発表。これを皮切りに家庭紙のほか、産業資材の白板紙や段ボール原紙でも値上げを表明し、需要家と交渉を進めた。だが、価格転嫁が追いついていないのが実態だ。

 特種東海製紙の関根常夫取締役常務執行役員は「重油や電気代を含めて、原燃料費がおしなべて上昇している。クオーター(四半期決算)が進むごとに前年同期に比べ、原燃料コスト上昇によるマイナス幅が広がっている」と懸念する。

 中国政府では環境汚染を引き起こす企業・工場の排除とともに、主に欧米からの輸入古紙や廃プラスチックなどの資源ゴミに混入する異物の多さを問題視。環境負荷の増大につながることから昨夏以降、輸入ライセンスの更新見送りなどで徐々に規制を強め、17年末に全面輸入禁止とした。同国では廃業に追い込まれる製紙会社も出ている。

 これにより古紙需給が緩み、17年度下期を迎えて相場は落ち着きをみせているが、中国の資源不足が根本的に解消されたわけではない。インターネット通販市場の急拡大などで、中国における段ボールや古紙の需給は逼迫(ひっぱく)している。中国の正月である春節明けの2月末以降、部分的に資源ゴミの輸入が再開される可能性もあり、相場動向は予断を許さない状況だ。

 国内製紙各社が取り組んだ値上げ交渉は難航を極め、ほぼ決着したのは17年9月末。それも値上げ幅は最小限にとどまったもようだ。各社の四半期決算におけるセグメント分類に若干の違いはあるものの、本業の製紙事業で採算割れが続出している。

 北越紀州製紙の岸本晢夫社長は「洋紙メーカーの営業赤字は業界全体で上期に約300億円。それが下期には500億―600億円に膨らむ」とみる。その上で、「製品値上げ以上にコストが上がっている。情報化の進展で国内洋紙市場の需給ギャップはさらに拡大し、1年前よりも悪くなった」(岸本社長)とする。同社では「供給過剰が続く限り、国内の洋紙事業で利益を上げられない状況が続く」(同)と断言し、海外展開に軸足を移す方針だ。

 他方、産業資材の板紙は国内経済が回復軌道に乗り、着実に成長している。段ボール原紙のユーザー団体である全国段ボール工業組合連合会(全段連、大坪清理事長=レンゴー会長兼社長)がまとめた17年の生産量(確報)は前年比1・7%増の142億1622万平方メートルとなり、2年連続で過去最高を更新した。

 需要部門別では約4割を占める飲料を含めた加工食品が需要全体をけん引。また、比率は1割に満たないものの通販・宅配・引っ越し用がインターネット販売の拡大で10%に迫る突出した伸びをみせた。18年についても同1・3%増の144億平方メートルで、3年連続の過去最高を見込む。

 製紙各社にとっては板紙の需要は堅調だが、洋紙市況の低迷も足かせとなり、再値上げに踏み切るのはなかなか難しい。段ボール原紙を購入して加工する製段・製函業者は中小企業がほとんどで、薄利多売の事業を強いられている実情もある。

914荷主研究者:2018/09/16(日) 19:25:55

http://www.daily-tohoku.co.jp/kiji/201809070P218324.html
2018/09/08 08:30 デーリー東北
三菱製紙八戸工場が減産へ 紙需要減で

 三菱製紙(東京)は7日、主力の八戸工場(八戸市)にある生産設備「4号抄紙機」の運転を11月末から休止すると発表した。月産1万トン強の減産となり、八戸工場の年間生産量は現行の約72万トンから16%減の60万トン程度に減少する見通し。人口減少や電子媒体の普及によって国内の紙需要が減退する中、生産の効率化を進めて収益力強化を図る考えだ。

 同社によると、4号抄紙機はカラーのチラシやカタログ用などの「塗工紙」をメインに生産する機械。八戸工場にある抄紙機全7台のうち主力だが、塗工紙は国内での需要減が著しいため、運転休止を決めた。稼働再開の時期や見通しは未定としている。

 生産能力を調整する一方で、市場が堅調なパルプの販売増に取り組む方針。修繕費やエネルギー費などのコスト削減にもつながる。生産削減に伴う八戸工場の従業員数に変更はない。

 製紙業を巡っては、トラック運転手不足を背景とした物流費の上昇や原燃料価格の高騰が続き、業界を取り巻く環境は厳しさを増している。こうした状況を受け、同社は今月21日の出荷分から、製品価格に輸送調整金を上乗せする。

 一方、同社は近年の需要動向に合わせ、印刷用紙から情報用紙分野への転換を推進してきた。事業の多角化に向け、製紙業界最大手「王子ホールディングス」(東京)との連携で、バイオマス発電や家庭紙製造事業の計画を進めている。

 三菱製紙は「生産体制の見直しを進めつつ、バイオマス発電や家庭紙のような新たな需要に対応し、経営基盤の強化を図っていきたい」としている。

918とはずがたり:2018/10/03(水) 20:36:13
王子製紙苫小牧工場 生産が元の水準に回復 北海道
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180928/k10011648261000.html
2018年9月28日 16時31分

今月6日の地震で影響を受けていた、新聞紙の生産拠点としては国内最大の王子製紙の苫小牧工場は、北海道内の電力供給にいくぶんゆとりが出たことなどから、すべての生産ラインを稼働させていて、紙の生産は、地震からおよそ3週間で元の水準に回復しました。

北海道苫小牧市にある王子製紙苫小牧工場は、今月6日の地震で設備が被害を受けたほか、道内の電力需給が厳しい中、自家発電施設の電力を北海道電力に供給していたため、すべての生産ラインを稼働できていませんでした。

会社によりますと、その後、設備が復旧し、電力供給にいくぶんゆとりが出たことから、自家発電の電力を工場にまわし、今週半ばから、すべての生産ラインを稼働させたということです。

段ボール紙などを生産するグループのほかの工場も通常操業に戻ったということで、道内の紙の生産は、地震からおよそ3週間で元の水準に回復しました。

植村彰彦工場長は「地震の影響で今月は計画していた生産量よりかなり落ち込んでいるので、これからフル生産し遅れを取り返したい」と話していました。

926荷主研究者:2018/11/03(土) 17:34:08

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00491337?isReadConfirmed=true
2018/10/10 05:00 日刊工業新聞
北越コーポ、キャリアテープ原紙増産 電子部品需要拡大

中国・上海子会社のキャリアテープ加工ライン

 北越コーポレーションは電子部品を搬送するキャリアテープ原紙を増産する。茨城県内の工場の設備をキャリアテープ原紙の生産用に改造して同社全体の生産能力を50%増強した。スマートフォンや自動車向けに電子部品の需要が拡大しており、キャリアテープに供給不安が出ている。同社は設備増強で電子部品メーカーからの増産要請に応えられる体制を整えた。

 関東工場・勝田(茨城県ひたちなか市)の抄紙機の改造工事を終えた。主力の長岡工場(新潟県長岡市)と合わせたキャリアテープ原紙の生産能力を従来比50%増やした。キャリアテープ原紙への設備投資は10年以上なかった。設備増強を終え、電子部品メーカーに関東工場から供給するキャリアテープの提案を始めた。電子部品は微細化しており、異物が障害となってプリント基板に実装できないこともある。関東工場の改造設備も異物除去を徹底しており、長岡工場と同じ品質の原紙を供給できる。

 北越コーポレーションはキャリアテープ加工メーカーに原紙を供給し、加工メーカー経由で日系電子部品メーカーに採用されている。国内シェアは6割以上という。中国・上海には北越コーポのキャリアテープ製造子会社もある。

 スマートフォンの内蔵部品の増加、自動車へのセンサー類の採用拡大、さらに各製品のIoT(モノのインターネット)化もあり、電子部品の需要は世界的に伸びている。同社のキャリアテープ原紙の出荷も年10%以上の勢いで増え続け、13年度比倍増した。ただ、業界ではキャリアテープの供給が追いつかず、電子部品の活況に水を差す恐れが出ていた。

(2018/10/10 05:00)

930荷主研究者:2018/11/29(木) 23:38:44

http://www.sankeibiz.jp/business/news/181114/bsc1811140500001-n1.htm
2018.11.14 06:08 Fuji Sankei Business i.
製紙大手、古紙値上げ加速 段ボール原料、中国の大量購入が要因

http://tohazugatali.web.fc2.com/industry/bsc1811140500001-p1.jpg

 製紙大手が今月、一斉に段ボール原料となる古紙の値上げに動いている。中国が米国との貿易摩擦で、古紙の輸入元を米国から日本に切り替え、大量に購入しているためだ。燃料費や物流費の上昇も要因。影響が長期化すれば、消費者に負担が及ぶ可能性もある。

 日本製紙子会社の日本東海インダストリアルペーパーサプライ(東京都千代田区)は段ボール原紙の15%以上の値上げを21日出荷分から実施する。レンゴーと、王子ホールディングス傘下の王子マテリア(同中央区)、大王製紙も1日出荷分から値上げした。大王製紙の阿達敏洋専務は「(納入先の)在庫も非常に厳しく、価格調整は通りやすい状況」と話す。

 原因は米中貿易摩擦だ。日本製紙連合会によると、中国は5月に米国の古紙に対して環境対策を理由に輸入を規制。8月には米国の関税発動への報復で古紙に25%の追加関税を課した。米国の古紙の対中輸出は急減する一方、分別回収が根付く日本の高品質な古紙の輸出は激増。米国の輸出量は足元では回復の兆しもあるが、段ボール用に限れば、9月の日本の中国向け輸出量は前年同月の4倍を超えた。高騰する輸出価格につられて日本国内の価格も上昇している。

 全国段ボール工業組合連合会によると、2018年の国内の段ボール需要はインターネット通販の拡大などで、3年連続で過去最高を更新する見通し。原料不足による段ボールの欠品も懸念され、レンゴーの馬場泰博取締役専務執行役員は「貿易摩擦が長引けば、国内のほかに米国や欧州からも古紙を入れて、欠品しないようにしていく」と強調する。

932荷主研究者:2018/11/30(金) 00:19:57

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/249929?rct=n_hokkaido
2018年11/20 09:04 北海道新聞
26 丸玉木材 住宅用合板 開発を追求

津別工場で製造ラインに運ばれる原木

 住宅用資材の合板製造の道内最大手。道産針葉樹をオホーツク管内津別町と茨城県小美玉市、京都府舞鶴市の計3工場で製品化し、国内市場向けに出荷する。2017年の総出荷量は19万2千立方メートルで、全国シェアで1割を占める。

 1902年(明治35年)、マッチ棒を製造する丸玉製軸工場として北見で創業。25年(大正14年)に森林資源が豊富な津別に移転し生産を本格化させた。

■息づく創業精神
 アイデアマンだった初代工場長の故・大越密次郎氏が、原木を高速回転させて薄く切り、貼り合わせる合板製造法を考案。以来、創業精神を受け継いだ新製品開発が社風となっている。

 かつては木目の美しいナラ、シナなどが原料の中心だったが、森林資源の減少に伴い2000年にカラマツ材、07年にトドマツ材を使った合板製造に着手。主力だった天井や壁、床の下地用の構造用合板に加え、近年はフローリングなどの内装建材用合板を増産。今や双方の比率は半分ずつを占める。

■木片燃料で発電
 津別町の社有林約500ヘクタールでカラマツなどを育成。08年には町が町有林の間伐など森林管理を進めるため創立した基金に原資として1千万円を寄付。その後も寄付を続け、地域の森づくりに力を注ぐ。地球温暖化対策への取り組みも進め、07年に津別工場で発生する木片を燃料とする発電施設「バイオマスセンター」を設立。工場で使う電力をほぼ賄う。

 戦後間もない1951年に従業員の健康管理などに開業した津別病院は、6診療科目を持つ町内唯一の医療機関で、今も町民に不可欠な存在だ。

 昨年社名を丸玉産業から変更し、74年まで使用していた丸玉木材に復活させた。人口減で住宅需要の縮小が避けられない中、新製品開発を主眼にした創業の原点に戻るという思いを込めた。内装建材用合板の種類を増やすなど、きめ細かく、市場の需要に応えていく考えだ。6代目の大越敏弘社長(71)は「地元の森づくりを進めながら、他社の追随を許さない商品開発に取り組む」と話している。(美幌支局 大場俊英)

 ◇

▽本社   オホーツク管内津別町新町7
▽事業所  工場(津別町、茨城県小美玉市、京都府舞鶴市)
▽創業   1902年
▽事業内容 住宅資材用合板の製造、販売
▽グループ売上高 551億円(2017年9月期)
▽従業員数 802人(4月1日現在)
▽採用実績 38人(18年)

934荷主研究者:2018/12/09(日) 18:29:18

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/252408?rct=n_economy
2018年11/28 09:23 北海道新聞
<けいざい最前線 道産子企業人に聞く>王子ネピア社長・用名浩之さん(54)=檜山管内せたな町出身 高品質 苫小牧から追求

「苫小牧工場は王子ネピアにとって重要な北の拠点です」と語る用名浩之さん(藤井泰生撮影)

 北海道は全国で最もネピアの製品が売れている地域です。ティッシュやトイレットペーパーなど家庭紙のシェアが3割もあります。

 王子ネピア(東京)は家庭紙の製造・販売会社で年商650億円。苫小牧工場では、トイレットペーパーやキッチンペーパーを月1500トン(約3億円分)作り、8割が道内向けです。自社製品は道内限定販売のトイレットペーパー「アネモネHG」など10種類で、新品のパルプと古紙をブレンドした商品を作れるのは苫小牧だけです。

 子供のころから日本海を望む小さな町で白球を追い、高校野球の監督を夢見ていました。北海学園大の野球部長から今の会社を薦められて入社し、札幌6年、福岡13年、東京12年と営業畑一筋。小売店と1円単位の厳しい価格交渉を重ねてきた自負はありますが、社長になるとは想像もできませんでした。

 ネピアのこだわりは業界ナンバーワンの品質です。東南アジアや南米などから輸入するパルプは、適切に管理された森林からのものしか使わない。赤ちゃん用紙おむつが評価されているのは、肌触りや吸水力を徹底的に追求した結果だと思います。国内市場が頭打ちの中、2016年から輸出を始めた中国には大きな伸びしろがあり、来春に最高級品「Whito(ホワイト)」を投入します。

 北海道が今後も発展するには、業種を超えた物流の再編が不可欠だと考えています。人口が点在し、面積が広い北海道では、いくら良い製品を作っても、本州と結ぶ物流コストが必ずネックになる。九州より地域の垣根が低く、助け合いの精神が根付く道民気質があればできるはずです。

 道内の人口がどんなに減っても家庭紙の需要はなくなりません。香りや柄つきのトイレットペーパーなど高付加価値の商品も開発し、80人が働く苫小牧工場を守っていくのが、故郷への恩返しだと思っています。(聞き手・拝原稔)

<略歴>ようめい・ひろゆき 1964年、檜山管内せたな町生まれ。檜山北高、北海学園大を経て、87年に王子ティシュ販売(現王子ネピア)に入社。常務リビングサポート事業本部長や副社長などを経て、2018年9月から現職。座右の銘は「継続は力なり」。

935とはずがたり:2018/12/24(月) 16:27:39
環境スレより。これは環境事業ではなく製紙事業だし,日経の記事を日本製紙のNLに差し替えて此処へ投下。
これからは日経でニュース見付けたら企業のホムペへ行ってNLひっぱってこなければいかんな。

2003年10月23日
中華人民共和国における環境植林事業への取り組みについて
〜寧夏回族自治区の砂漠化地域緑化プロジェクト Ⅱ期工事完了〜
日本ユニパックホールディンググループ
日本製紙株式会社
エヌピー総合開発株式会社
https://www.nipponpapergroup.com/news/news03102301.html

日本ユニパックホールディンググループの日本製紙(社長:三好孝彦)とエヌピー総合開発(本社:東京都北区 社長:桑島郁夫)は、中華人民共和国の寧夏回族自治区において、日本国政府開発援助(ODA)の無償資金協力による砂漠化地域森林回復プロジェクトである、「黄河中流域保全林造成計画」のⅡ期工事に携わってきました。このたび、本年予定していた植栽をすべて完了し、9月25日に工事成果を中国・国家林業局に引き渡しました。

対象地域である寧夏回族自治区は、中国の華北、東北、西北部を含む三北地域のほぼ中央に位置し、黄河中流域の中でも砂漠化の進行が深刻な問題となっている地域です。これまで、日本国政府は、同地域に対する森林分野での協力を重視し、1987年から「砂漠化地域森林回復技術指針策定調査(林野庁・海外林業コンサルタンツ協会)」、1994年から「寧夏森林保護研究計画(国際協力事業団)」、2000年から「本計画基本調査(国際協力事業団)」などの事業を推進してきました。

本プロジェクトは、上記事業の実績を踏まえ、2001年、日中両国政府により「政府間交換公文」を締結、同年10月から本格的な工事を開始しました。砂漠化地域の植生を回復させ飛砂を防止すること、地域住民の福祉向上、および他の乾燥地域においても技術普及を図ることを目的として、Ⅲ期3年間で、砂漠化地域に4,200ヘクタール(植栽本数1,100万本)の環境保全林を造成する予定です(2004年度完成予定)。Ⅱ期目に当たる本年は、ほぼ東京都新宿区の面積に相当する約1,800ヘクタールの藁(ワラ)製砂止め工事および植林を行いました。

日本ユニパックホールディンググループは、環境との共生を基本理念に掲げています。製紙産業は典型的な資源循環型産業であり、グループ全体で、これまで、社会の持続的発展への寄与という視点を重視した経営に取り組んできました。「日中両国民の友好と協力」のもと、当地での成果が、「生態環境保護政策の21世紀型実践モデル」として広く引き継がれ、広大な砂漠化地域が緑あふれる大地に生まれ変わることにより、地球環境の保全に貢献していくことが期待されます。

936とはずがたり:2018/12/25(火) 19:48:01
でらいスッキリした・゚・(ノД`)・゚・。

>>15ももう古いし今は企業別のページも充実してるし製紙・緑化産業綜合スレとして本文削除して再投下しつつバイオマスなんかも含めて再構築の時期かねえ。。

937荷主研究者:2019/02/09(土) 20:15:51

https://www.sakigake.jp/news/article/20181120AK0018/
2018年11月20日 秋田魁新報
どう生かす秋田杉(1)戦後造林が実結ぶ

http://tohazugatali.web.fc2.com/industry/20181120akita01.JPG
秋田杉の蓄積・生産量の推移

 本県の杉の蓄積量は都道府県別で全国一を誇る。戦後の造林が実を結んだ。半面、山からどう切り出し、製品化するかには課題が残る。どうすれば蓄積量日本一を生かせるのか。現状と方策を探った。

 ◇  ◇

 国有林と民有林を合わせた秋田杉の蓄積量はここ50年で5倍に増えた。昭和40年代初めの2千万立方メートル弱が現在、1億立方メートルを超えている。

 蓄積量とは杉の体積(材積)の合計をいう。伐採に適する樹齢60年の秋田杉は、平均で樹高が約24メートル、地上から1・2メートルの高さの直径が30センチ余り、材積は0・5立方メートルほどとされる。1億立方メートルの蓄積があるということは、この60年生の杉が2億本、県内の山に林立している計算になる。

 林野庁は全国都道府県の蓄積量を5年に1度調べている。秋田杉は1992年に全国最多になり、以来2012年まで連続5回日本一。10月公表の調査(17年時点)では、調査方法を変えた宮崎県にわずかな差で抜かれた。本県も同様に調査手法の見直しを進めており、その方法に基づく蓄積量では引き続き全国一を維持する見込み。

 秋田杉の蓄積量がこれほど増えた背景には、戦後の地道な取り組みがある。戦中、太平洋戦争での資材を供給するため、本県の杉は大量伐採を余儀なくされた。これを補うため戦後間もなく、国有林は秋田営林局(現東北森林管理局)、国有林以外の民有林は県が主体となり復興造林、1955年前後からは拡大造林を実施。県は69年から7年間、毎年1万ヘクタールずつ造林する運動も展開した。前年の68年に田沢湖畔で全国植樹祭が開かれたのがきっかけだった。

 蓄積量は着実に増大した。だが、それに伴い、丸太の生産量や製材品の出荷量が増えたわけではない。むしろ2002年までは反比例するように生産・出荷量が減っている(グラフ参照)。

 実は秋田杉が年々成長し、蓄積量が増大していく裏側で予想外のことが進行していた。

【メモ】
 国有林に対し、私有林と公有林を合わせて民有林と総称する。国・民有林別を問わず県内の人工造林杉を「秋田杉」、植栽記録のない樹齢150年以上の天然杉を「天然秋田杉」(天杉)と呼んでいる。秋田営林局(現東北森林管理局)と県、林業・木材産業界が協議、1982年に名称を統一した。

938荷主研究者:2019/02/09(土) 20:17:39

https://www.sakigake.jp/news/article/20181121AK0017/
2018年11月21日 秋田魁新報
どう生かす秋田杉(2)天杉依存が弊害に

2012年度末で伐採終了後、6年ぶりに競りにかけられた台風被害などの天然秋田杉=10月5日、能代市の県銘木センター

http://tohazugatali.web.fc2.com/industry/20181121akita02.JPG

 本県の林業・木材産業は「天然秋田杉」(天杉)で全国に名を知られてきた。年輪幅が狭く、美しい木目の天杉は住宅建材、中でも柱や天井板などとして重宝され、価格も高かった。

 こんな昔の逸話が残っている。「秋田の木材業者が上野駅に着くと、問屋が待っていて、飲めや歌えやの接待が始まる。一番よく飲ませてくれたところに貨車1台分の天杉を卸す」。天杉はそれほど引く手あまたで、黙っていても売れたのである。

 人工造林の「秋田杉」は必ずしもそうはいかない。樹齢が150年以上の天杉に対し、秋田杉は50〜80年。全国の人工杉に比べれば、年輪が細かく品質的に優れているとはいえ、希少性やネームバリューも加味すると、天杉ほどの商品優位性はない。

 さらに昭和50年代から平成にかけて、人工造林に力を入れた昭和30〜40年代には想像だにしなかったことが起きた。高度経済成長が終わり、秋田杉の主な供給先である住宅需要が減少。本県以外の杉産地に加え、外国から輸入される外材との競争も激化し、丸太の生産量も製材品の出荷量も減った。

 住宅の洋風化や工法の変化も、秋田杉の需要減に追い打ちをかけた。柱の見える内装から柱の見えない内装へシフト、木目の美しさは問われなくなった。住宅部材は従来以上に曲がりが少なく、寸法も狂わない乾燥材が求められるようになった。しかし他県がいち早く取り組む中、本県業界は対応が遅れた。

 高品質の天杉への依存度が高かった分、本県の林業・木材産業界は、市場や技術の変容にうまく付いていけなかったのである。

【メモ】
 天然秋田杉の収穫量は1943年度の約91万立方メートルがピーク。戦争資材を供給するためだった。その後減ったものの、高度経済成長期の61年度に53万立方メートル余と第二のピークを迎えた。以後、再び漸減。2000年代に入ると数千立方メートル台に。12年度末に資源保護のため伐採が終了。

939荷主研究者:2019/02/09(土) 20:18:49

https://www.sakigake.jp/news/article/20181122AK0014/
2018年11月22日 秋田魁新報
どう生かす秋田杉(3)合板利用が助け舟

工場に積み上げられた合板製品=秋田市向浜の秋田プライウッド

http://tohazugatali.web.fc2.com/industry/20181122akita02.JPG

 2003年、本県の林業・木材産業にとって大きな転換点が訪れた。皆無に近かった秋田杉の合板利用が本格的に始まったのである。

 従来、合板の材料は外材が主流だった。だが外材の多くを占める南洋材は乱伐で資源枯渇が世界的に問題化していた。本県の「秋田プライウッド」や「新秋木工業」(ともに秋田市)を含む合板業界は、年々蓄積量が増す秋田杉などの国産材にシフトした。

 杉は材質が軟らかく水分も多く含むため、合板には不向きという技術的な課題もあった。秋田杉の利用を早くから模索していた両社をはじめ、合板業界は技術的な課題を克服、杉を用いた新しい住宅建材も開発した。県立大木材高度加工研究所(能代市)など研究機関の協力も得た。両社や原木供給団体、県などでつくる「秋田杉合板用原木需給協議会」が設置され、生産体制が整った。

 両社による秋田杉の合板使用量は順調に伸びた。本格生産を始めた3年後の06年には、原木(丸太)使用量が4倍近い26万立方メートルに急増。13年以降は柱や板材などを製造する製材の使用量を上回り、16年は55万立方メートルに上っている(グラフ参照)。

 これに対し県内の製材工場は03〜16年にかけて半減し、105工場になった。住宅着工件数の減少や工法の変化などが主因だが、天然秋田杉という素材の良さに依存し、そこからなかなか抜け出せなかった結果でもある。「次の時代の売れ筋を見極める努力を続けていないと生き残れない」(秋田プライウッドの渡辺一徳専務)

 苦闘する県内の木材産業界は6年前の12年、ついに大きなチャレンジに打って出た。秋田市河辺の七曲臨空港工業団地に東北でも有数規模の大型製材工場を建設、生産を開始したのである。

【メモ】
 合板とは、丸太を薄くむいた単板を何層か重ね、接着剤で貼り合わせて作る。通常は各単板の繊維方向を直交させる。3層、5層、7層、9層構造があり、積層数が多いと厚くなる。比較的軽い割に強度があり、切断やくぎ打ちがしやすい。単板の樹種や枚数などを変えることでさまざまな性能の製品が造れる。

940荷主研究者:2019/02/09(土) 20:19:52

https://www.sakigake.jp/news/article/20181127AK0016/
2018年11月27日 秋田魁新報
どう生かす秋田杉(4)仕入れ安定、課題に

ほとんど自動化されている製材工程=秋田市河辺のアスクウッド

http://tohazugatali.web.fc2.com/industry/20181127akita02.JPG

 秋田空港から程近い七曲臨空港工業団地(秋田市河辺)。9ヘクタール余りの敷地に並ぶ大型工場から秋田杉製材品が次々と生み出される。6年前の2012年7月、稼働を始めた。大規模化で製材コストを下げ、競争力を高めるためだ。

 運営する「秋田製材協同組合」は県内の製材、素材(丸太)生産、運輸など34団体・個人で構成。県内の製材関連業者が生き残りをかけて団結した。県、秋田市、大仙市から支援を得た。通称「アスクウッド」。「秋田」の「A」、「製材」の「S」、「協同」の「K」を合わせた「ASK(アスク)」に「木」の英語表記「ウッド」を加えた。

 丸太の消費量も製材品の出荷量も増えている。昨年度1年間の丸太消費量は、稼働開始以来最大の約12万立方メートルと、県内2位の2倍近くに上り、引き続きトップを維持。決算も14年度に次いで500万円余りの黒字となった(グラフ参照)。

 課題は一定品質以上の丸太をどう安定的に仕入れるかだ。丸太の良しあしは製材品の品質に直結する。仕入れ量が安定しないと出荷量も安定せず、注文に応じ切れない場合も出てきかねない。

 だが最近は、主な仕入れ先である県内から思うように入荷できず、それを補うため県外からの仕入れ量が増加する傾向にある。

 県全体の秋田杉の蓄積量が全国一で、木材にするのに適した樹齢50〜60年の杉が増えているにもかかわらず、丸太を入荷しにくいというのである。アスクウッドの丸太処理能力(年間)はおよそ13万立方メートル。丸太の入荷量が増えないと、その能力を十分生かし切れないばかりか、売り上げや収益にも影響する。

 丸太を供給する県内林業はどんな状況に置かれているのか。山に眠る財産を生かせない理由でもあるのだろうか。

【メモ】
 県内でアスクウッドに次いで多い製材工場の丸太消費量(年間)は6万6千立方メートル。以下4万3千立方メートル、3万1千立方メートルなどと続く。全国では80万立方メートル、東北・北海道では42万立方メートルが最大級とされる。アスクウッドの12万立方メートルは全国、東北・北海道ともほぼ中位にある。

941荷主研究者:2019/02/09(土) 20:20:12

https://www.sakigake.jp/news/article/20181128AK0019/
2018年11月28日 秋田魁新報
どう生かす秋田杉(5)厳しさ克服へ糸口も

高性能林業機械による伐採。秋田杉の切り倒しや、丸太の切り分け作業が1人でできる

 林家が秋田杉を売ると、どれくらいの収益になるのか。一つのモデルケースがある。植林して50年後、山林1ヘクタール当たりの収入は120万円。経費は国の補助を繰り入れても75万円の持ち出しで、差し引き45万円。50年間育てて手にできる額だ。木材価格が下がったり、経費がかかり過ぎたりすれば、赤字になる場合もある。林業は今や、収益の薄い業種の代表格で、林家側が伐採をためらう要因となっている。

 人手不足も大きい。伐採しようにも林業従事者が少なくなり、林業会社が作業量に見合う人数を確保できないこともある。ただ今後は、高性能林業機械の導入により、人手不足をカバーできる可能性が高い。

 製材用の良質丸太がなかなか出回らない理由はほかにもある。木は里山に近く、林道や作業道が整備された所ほど切りやすいし、経費がかからない。そうした場所にある良質な秋田杉は既に相当量を伐採。良質でも地理的に不便な山にある杉は、経費がかかり増しになり、伐採しにくいため、流通量が減る傾向にあるのだという。

 虫の害や節の多い丸太は、製材には適さないとして林家や林業会社が製材工場向けの出荷を控えている。「県木材産業協同組合連合会」はこう指摘し、その量も決して少なくないとみている。

 「県素材生産流通協同組合」が昨年度扱った丸太約113万立方メートルの内訳は、合板用50%に対し、チップ用30%、製材用は20%。合板用は多少材質が悪くても加工技術でカバーでき、安定した価格でまとまった量を合板メーカーが引き取ってくれるため、林家側が出荷しやすい。そんな事情も製材用良質丸太の流通不足の背景にあるようだ。

 林業が直面する現実は厳しい。「業として成り立っているのだろうか」(県森林組合連合会の佐藤重芳代表理事会長)という見方さえある。だが、県内には良質な秋田杉がまだ豊富にあり、蓄積量が全国一と恵まれている。活用しない手はない。その方策を探る新たな試みが既に始まっている。

【メモ】
 県内で林業・木材産業の代表的な団体には「県森林組合連合会」(県森連、12組合、組合員数約3万人)、「県木材産業協同組合連合会」(県木連、10組合で構成)、「県素材生産流通協同組合」(県素流協、103会員)がある。いずれも独立した事務所を秋田市に構えている。

942荷主研究者:2019/02/09(土) 21:16:06

http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20181225/CK2018122502000010.html
2018年12月25日 中日新聞
森林整備へラジキャリー 天龍村導入、急峻な山も簡単搬出

http://tohazugatali.web.fc2.com/industry/PK2018122402100184_size0.jpg
急峻な山から木材を搬出するラジキャリー=天龍村で

 更新時期を迎えた森林の再生事業に取り組む天龍村が、村内に多い急峻(きゅうしゅん)な山でも簡単に木材を搬出できる自走式木材搬器(ラジキャリー)を購入し、十一月から運用を始めた。自治体としての購入は県内初。林業再興のためさまざまな施策に取り組む村は、新たな林業の担い手確保への弾みにしたい考えだ。

 ラジキャリーは、村が今年から始めた森林再生事業「天龍村森林レボリューション」の一環で、県の地域発元気づくり支援金を活用して購入。事業ではラジキャリーの貸与のほか、自主的に森林を整備・利活用する住民への支援や木材運搬費の補助などを行い、地域全体での森林再生を目指す。

 林業機械のイワフジ工業(本社・岩手県)が製造したラジキャリーは、最大積載量一・四トン、分速二百メートルで、リモコンの遠隔操作で山の内外を結ぶワイヤ上を走る。必要な人員は木材を付け外しする二人のみ。免許不要で操作できる。

 南信州林業研究会の村松久一さん(69)は今月上旬、同村向方地区の私有林で、村が貸与したラジキャリーを使用。これまでは人員が三人必要な集材機や倍以上の時間がかかる旧式のラジキャリーを使っていたといい「作業効率が格段に上がった」と話す。

 村の森林の多くは樹齢四十五〜五十年で更新時期を迎えているが、高齢化や木材の需要低下などで林業の担い手が減少し、放置林の増加が懸念されている。村地域振興課はラジキャリー導入で「今まで林業をあきらめていた人も従事できるようになる」と期待している。

 村は他にも森林に関する事業に取り組む。今年一月、適切に管理された森林に与えられる「森林管理認証」を村有林六百十七ヘクタールで取得。二〇二〇年の東京五輪・パラリンピックの選手村ビレッジプラザの建設に使われることが決まった村産ヒノキは、必要な十立方メートルの伐採が今月完了した。県森林税を活用して里山整備を支援する「里山整備利用地域制度」には向方地区の住民約十人が手を挙げ、今月二十日には住民らによる協議会が発足した。

「林業に関心を持つ次世代が出てきてくれたら」と話す村松さん=天龍村で

 村担当者は「共通の目的は整備された山を次世代に残すこと」と説明。向方地区出身でもある村松さんは「今ある資源を活用するのが天龍村での生き方。危機感はあるが、里山で生きていく楽しさを伝える教育も必要」と話している。

 (寺岡葵)

943荷主研究者:2019/02/09(土) 21:45:38

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/262681?rct=n_hokkaido
2018年12/28 05:00 北海道新聞
フローリング事業で共同出資会社設立へ テーオーHDと大建工業

 【函館】流通、木材、不動産業などを展開するテーオーホールディングス(HD、函館)は27日、住宅建材大手の大建工業(大阪)と無垢(むく)材フローリング事業を手がける共同出資会社「テーオーフローリング」(東京)を来年1月に設立すると発表した。

 テーオーフローリングには、テーオーHDの子会社のフローリング事業を分割して承継させる。設立時はテーオーHDが100%出資し、来年3月に株式の50%を大建工業に譲渡する。譲渡額は非公表。資本金は1千万円。

 共同出資会社の設立により、テーオーは大建工業の営業網を生かし、公共・商業施設の無垢材フローリングの道外での販路開拓を強化する。また、住宅向け建材が主力の大建工業は公共・商業施設分野での商材を確保し、事業拡大につなげる。

 テーオーHDと大建工業は8月、事業強化を図るため、木材分野での資本業務提携に向けて基本合意していた。(合津和之)

944荷主研究者:2019/02/09(土) 23:30:43

http://yamagata-np.jp/news/201901/01/kj_2019010100010.php
2019年01月01日 14:08 山形新聞
酒田港から庄内スギ材大規模輸出 中国に月最大500立方メートル

酒田港から中国に輸出される予定の庄内産スギ材。過去最大規模の木材輸出となる=酒田市・酒田港古湊ふ頭

 本県唯一の重要港湾・酒田港(酒田市)から、庄内地域のスギ材を中国に輸出する事業が進んでいることが31日、分かった。県内3社から丸太の供給を受け、王子製紙(東京)のグループ会社が手掛ける。供給量は月300〜500立方メートルの計画で既に昨年11月に切り出しが始まった。原木・製材の県内の年間輸出量は、これまでの最高が約100立方メートルで、今回は過去最大規模となる。

 王子木材緑化(東京)が、日本産丸太の輸出事業の一環として取り組む。中国国内での木材需要の高まりを受け、同社は2012年に輸出を開始。新たなスギ材の産地として資源が豊富な庄内地域に着目した。伐採作業は遠田林産(酒田市、遠田勝久社長)を中心に庄内、最上地域の3社が請け負っている。

 遠田林産によると、これまで直径16〜40センチのスギはフローリングや柱などに使われる集成材、合板の材料として販売してきたが、16センチ未満と40センチ超は買い手が付かず、山に廃棄したり、未利用のままになったりしていたという。今回は8センチ以上が全て供給の対象となる。

 県の統計年報で確認できる1966(昭和41)年以降では、県内の原木・製材の輸出はゼロの年がほとんどで、約100平方メートルに達したのは2010年だけだった。同社の山岸彰常務は「捨てていたものが商品になる上、売り先が増え、県内林業が活気づく」と業界全体の声を代弁する。運輸業など周辺産業への波及効果、酒田港の利用拡大も期待される。

 切り出したスギ材は累計で既に1200立方メートルを超えた。酒田港の古湊ふ頭に保管している。丸太の状態で輸出し、梱包(こんぽう)材や建築資材、家具などに使われるという。中国に向けた第1便は、チャーター船で3月ごろまでに酒田港を出る予定。上海近くの港から荷揚げされる見込みとなっている。

945荷主研究者:2019/02/11(月) 11:16:50

http://www.muromin.co.jp/murominn-web/back/2019/201902/190205.htm
2019年2月5日(火)室蘭民報 朝刊
■日本製紙が室蘭港崎守ふ頭のチップヤードを廃止へ

 日本製紙(本社・東京)が室蘭市崎守町のチップヤードを廃止することが、4日までに分かった。荷役設備やフェンスなどの老朽化に加え、北海道工場勇払事業所(苫小牧市)の洋紙生産停止に伴うストックヤードの集約化により、崎守からの撤退を決めた。

 室蘭港崎守ふ頭のチップヤードは1975年(昭和50年)から供用を開始。約5万平方メートルの敷地に、製紙原料のパルプ製造用にチリやブラジルなどから船で輸入したチップを、コンベヤーを備えた荷役機械「スタッカー」2台でヤードに積み上げ、白老工場にトラックで運ぶ。2017年度(平成29年度)の取扱量は、自然乾燥(風乾)の状態で約74万トン。

 同社によると、供用開始当時から使用している荷役機械や、高さ約15メートルの飛散防止用フェンスが老朽化し、設備更新が喫緊の課題だった。勇払事業所は紙需要の減退で20年1月に洋紙製造を停止するが、新規に木質チップを原料とするバイオマス発電の事業化を検討している。崎守でのチップの荷役輸送を勇払に集約することで、原料輸送の効率化を図る考えだ。

 崎守では今年12月末までチップを受け入れ、20年1月以降は輸入を停止し、荷役設備などを解体撤去する。跡地は更地にするが、撤退後の跡地活用は決まっていないという。

 崎守ふ頭のチップは、室蘭市がまとめた室蘭港の17年(1〜12月)港湾統計で、崎守ふ頭の取扱貨物量の6割強、公共ふ頭全体でも約5割を占める。荷役や運搬業務を担う地元企業にも影響しそうだ。

(菅原啓)

946荷主研究者:2019/03/03(日) 22:00:05

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00504003?isReadConfirmed=true
2019/1/28 05:00 日刊工業新聞
遠野興産、いわき市に木質ペレット新工場 3交代で年産3万トン

岩石工場に木質ペレットを生産する新工場棟を完成。年産2万トンで生産を始めた(遠野興産のペレット工場)

 【いわき】遠野興産(福島県いわき市、中野光社長、0246・89・2172)は、同社の岩石工場(いわき市)にバイオマス発電の燃料となる木質ペレットを生産する新工場棟を完成、年産約2万トンの規模で生産を始めた。今後、3交代制を敷いて同3万トンまで拡大する方針。林野庁によると2017年の国内の木質ペレット生産量は年12万7000トンで、そのおよそ4分の1をカバーする日本最大級の工場にしていく。

 遠野興産はパルプ向け原料として、主に火力向けの混焼材として木質チップを生産。現在、製材工場はいわき市内に計3工場と、栃木県鹿沼市、茨城県北茨城市に構え、2月には福島県塙町にも新工場が完成する。これらを合わせたチップの生産規模は月1万5000トンになる。

 新工場には電気と熱を供給する700キロワットのORC(有機ランキンサイクル)発電設備も設置した。媒体にシリコンオイルを使用し、シリコンオイルは循環して使用する。

 岩石工場ではこれまで年2000トンの木質ペレットを生産していたが、今回完成した新工場棟に生産を集約。まず月1500トン程度で生産をはじめ、福島県内などの火力発電向けへの供給を開始した。原材料は50キロメートル圏内から供給する。今後、設備改良を加えて同2000トンにし、さらに需要とのバランスを見て現有設備で月3000トン程度へ生産を増やしていく。

 同社は新ペレット工場の生産を拡大することにより日本最大規模の工場となる。これまで低価格で受け入れる輸入ペレットに頼っていた石炭火力の混焼や、大型バイオマス発電向けにも供給を目指す。

 福島県内には同ペレット工場の完成で、数千キロワット規模のガス化発電プラントの計画が上がっている。

(2019/1/28 05:00)

947荷主研究者:2019/03/03(日) 22:46:02
>>945
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/273959?rct=n_hokkaido
2019年02/06 05:00 北海道新聞
室蘭のヤード 日本製紙廃止 崎守埠頭、年内で

 【室蘭】日本製紙(東京)が、室蘭港崎守埠頭(さきもりふとう)のチップヤードを今年末で廃止することが5日、分かった。設備老朽化のため、勇払事業所(苫小牧)に荷役を集約する。

 同ヤードは1974年建設。製紙原料のウッドチップを南米などから輸入し、保管している。2017年度の取扱量は約74万トン(自然乾燥状態)。社員は常勤せず、市内の港湾荷役業者に運営を委託している。

 廃止後の敷地約5万平方メートルの利用は未定。勇払事業所は洋紙生産を来年1月に停止する一方、木質チップを使った国内最大規模のバイオマス発電設備の建設を計画している。(横山清貴)

948荷主研究者:2019/04/14(日) 21:54:44

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42779140S9A320C1EA4000/
2019/3/23 20:00 日本経済新聞 電子版
紙が足りない 生産減で印刷会社悲鳴

949荷主研究者:2019/04/28(日) 22:02:33

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/297504?rct=n_hokkaido
2019年04/18 11:14 北海道新聞
経営戦略、道内工場のかじ取りは 苫小牧の基幹 変わらず 王子ホールディングス社長・加来正年さん

かく・まさとし 1956年、福岡県生まれ。九州大工学部を卒業後、78年に日本パルプ工業(現王子HD)に入社。王子HDの取締役常務グループ経営委員などを経て、今年4月から現職。2006年6月から3年間、施設部長や工場長代理として苫小牧工場で勤務した。

 製紙業界最大手、王子ホールディングス(HD)の新社長に、苫小牧工場長代理を務めた加来(かく)正年氏(63)が今月1日付で就任した。経営戦略や道内工場のかじ取りについて聞いた。(聞き手・拝原稔)

 ――人口減で国内の売り上げが厳しい中、どのように経営を進めますか。
 「グループ全体の売上高(約1兆5千億円)の約70%が国内なのに対し、営業利益(約1千億円)のうち国内は約30%という現状を変えなければいけません。新聞や印刷用紙の需要は減っていますが、ティッシュなどの衛生用紙や、通販での需要増が続く段ボールは堅調です。日本全国にある工場をどう動かせば需要に見合った最適な生産体制になるのか、選択と集中を考えるのが私の仕事です」

 ――世界最大級の新聞用紙生産拠点の苫小牧工場はどうなりますか。
 「苫小牧工場はグループで最も規模が大きく、生産効率が高い。再生可能エネルギーである水力発電所も持っています。基幹工場の位置付けが変わることはあり得ません。現状は新聞用紙の需要減で稼働率が下がり、古紙高騰で収益面も厳しく、需要の動向も見ながら生産品目の転換も検討しなければいけません。人工知能(AI)などのデジタル技術を活用し、生産性を上げる動きも始めています」

 ――釧路や名寄、江別にも生産拠点があります。
 「釧路と名寄は段ボール原紙、江別は食品の包装用紙など特殊紙の生産拠点でそれぞれに特徴があり、今後も道内を中心に製品を供給します。特に特殊紙は脱プラスチックの流れもあって紙ストローや紙容器が脚光を浴びており、しっかり関連業界にPRして、売り上げ増につなげたいです」

 ――好調な海外事業を、どう展開しますか。
 「インドネシアにおむつの工場を新設し、インドやベトナムにも段ボール工場を建設中です。東南アジアにも段ボール原紙から製品までの一貫生産体制をつくろうと、マレーシアの現地工場に約350億円を投資し、2021年から国産と変わらない良質な原紙の生産を始めます。この現地工場を拠点に、さらに海外事業の拡大を図ります」

 ――紙以外の新事業にも挑戦していますね。
 「北大と連携して、木材から衣料用繊維をつくる過程で出る未利用の副産物から製造した『ポリ硫酸ペントサンナトリウム』(PPS)を、ぼうこう炎治療薬などを手掛ける国内外の製薬会社に供給する計画です。パルプを微細化した新素材『セルロースナノファイバー』(CNF)を使った化粧品も実用化しました。CNFは混ぜると軽くて固い素材になるので、自動車などにも活用できないか、研究を続けています」

950荷主研究者:2019/05/26(日) 10:47:43

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/303594?rct=n_hokkaido
2019年05/10 05:00 北海道新聞
勇払バイオ発電、23年1月稼働へ 日本製紙

 製紙大手の日本製紙(東京)は9日、2020年1月に洋紙生産を停止する北海道工場勇払事業所(苫小牧)の後継事業となるバイオマス発電所について、23年1月に稼働させる方針を固めた。日本製紙と総合商社の双日(東京)が共同出資した「勇払エネルギーセンター合同会社」が事業を行う。

 発電の燃料は、紙の原料に不向きな輸入チップや道産カラマツの未利用材などで、出力は石炭を使わない木質バイオマス中心の発電所としては国内最大級の7万4950キロワット。全量を北電に売電し、約16万世帯分の電力を賄える。総投資額は約300億円とみられる。

 着工は20年3月。工事や試運転などの期間を精査した結果、稼働開始は当初見込んでいた22年中から23年1月とすることで両社が合意した。発電に携わるのは30人程度と想定している。

 勇払エネルギーセンター合同会社は日本製紙51%、双日49%の出資で今年2月に設立済み。双日は製紙用チップ調達に携わるなど日本製紙との関係が深い。太陽光や風力発電の実績もある。木質バイオマス発電は初参入で、再生可能エネルギー事業の拡大を図る。

 勇払事業所の洋紙生産停止を巡っては、従業員約500人のうち、日本製紙の正社員290人は配転などで雇用が維持される見通しだが、残る協力会社の従業員の処遇が課題になっている。日本製紙は勇払事業所の埠頭(ふとう)や倉庫を生かした物流ビジネスなど、発電所に続く後継事業の具体化を急ぐ方針だ。(拝原稔)

951荷主研究者:2019/05/26(日) 10:48:32

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190510_12009.html
2019年05月10日金曜日 河北新報
<日本製紙石巻工場>石炭灰活用してコンクリート増強 復興現場へ普及期待

CfFAを使ったコンクリート(左奥)とCfFA粉末

 日本製紙石巻工場(石巻市)で製造される「加熱改質フライアッシュ」(CfFA)が、東日本大震災の復興現場で使われ始めている。紙を乾燥させる際の熱源となる石炭の灰を再利用し、コンクリートの強度を高める効果がある。コンクリート原料として不足が懸念される砂や砂利の代用も可能で、建造物を長寿命化させる製品として普及を目指す。

 CfFAは二酸化ケイ素の粉末で大きさ10〜30ミクロン。コンクリートの製造過程で混ぜ合わせたセメントと水、砂利などに加える。内部で長時間にわたる結晶化反応が起き、コンクリートが徐々に締め固まることで強度が50%程度向上する。

 同社は従来、利用価値がない石炭灰の処理を外部に委ねていたが、大分大の研究グループと活用策を模索。混合によって、コンクリートの強度を落とす炭素を減らす技術を開発した。

 石炭灰は年間4万トン発生しており、このうち5000トンをCfFAの生産に充てている。

 同社は2015年12月、石巻工場内に製造設備を新設し、16年6月に生コン会社などへ販売を開始。仙台港の岸壁工事や岩手県山田町の海岸復旧工事など、震災の被災地を中心に19カ所の公共工事で使われた。

 コンクリート原料の砂や砂利は、震災復興や20年の東京五輪・パラリンピックの建設需要で全国的に調達困難になっている。同社の担当者は「骨材としても使える製品を被災地から供給したい」と話す。

952荷主研究者:2019/06/02(日) 22:45:58

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45139270S9A520C1TJ2000/
2019/5/22 20:20 日本経済新聞
王子HD、印刷用紙など生産縮小 紙の需要減で

953荷主研究者:2019/06/02(日) 22:49:59

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/307686?rct=n_hokkaido
2019年05/23 00:11 北海道新聞
王子HD、江別工場を縮小 20年にも設備2台停止

 製紙大手の王子ホールディングス(HD)は22日、子会社の王子エフテックスの江別工場でコピー用紙などを造る抄紙機2台を2020年4月にも停止すると発表した。王子製紙苫小牧工場でも新聞用紙を造る1台を止め、段ボール原紙用を軸にした仕様に改造して21年度中に稼働させる。官公庁や企業でのペーパレス化など紙の需要減が止まらない中、生産体制のさらなる再編が必要と判断した。

 江別工場では、コピー用紙や紙コップ用の原紙を製造する2台(年間生産能力計6万トン)を止め、6台体制を4台体制とする。再編後も特殊紙の生産拠点として紙コップ原紙やコーヒーフィルター用紙などの生産は続ける。250人の従業員の一部を王子HDの道内工場に移すなどして雇用は維持する考え。

 苫小牧工場は抄紙機8台中7台が新聞用紙用で、このうち1台(同20万トン)を20年4月にも止める。製造業や通販向けの需要が堅調な段ボール原紙と、封筒や紙袋などになるクラフト紙を年間計30万トン生産できる設備に改造する。

 このほか、王子製紙富岡工場(徳島県)の抄紙機1台も20年3月までに止める。今回の再編で固定費など年37億円のコスト削減を見込んでいる。投資額は150億円で、大半が苫小牧工場の設備改造費という。

 道内では製紙会社の生産拠点再編が続き、王子は12年に釧路工場の新聞用紙生産をやめて段ボール原紙生産に特化し、14年にも江別工場の抄紙機1台を止めた。日本製紙も19年7月に釧路工場の1台を止め、20年1月に北海道工場勇払事業所(苫小牧)での洋紙生産を終える。(拝原稔)

954荷主研究者:2019/06/16(日) 22:06:51

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45322090X20C19A5TJ2000/
2019/5/27 19:29 日本経済新聞
王子HD、「脱・紙依存」時間との勝負 新素材に活路

955荷主研究者:2019/06/16(日) 22:13:15

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45370080Y9A520C1TJ2000/
2019/5/28 17:31 日本経済新聞
北越コーポ、段ボール原紙事業に参入 通販需要取り込み

956荷主研究者:2019/07/10(水) 22:52:55

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00521172?isReadConfirmed=true
2019/6/21 05:00 日刊工業新聞
インタビュー/王子ホールディングス社長・加来正年氏 成長軌道へ経営基盤固め

王子ホールディングス社長・加来正年氏

CNFで革新的価値創出

 王子ホールディングス(HD)が攻めの経営にかじを切る。同社は5月、2021年度までに連結営業利益で18年度比36・1%増の1500億円以上を目指す中期経営計画をまとめた。4月に就任した加来正年社長は「矢嶋進会長(前社長)が業界初の1100億円の営業利益を達成した。それを引き継ぐ形で必要な戦略投資や原価削減に取り組む」とし、成長軌道に向けて経営基盤を固める姿勢を示す。

 ◇

―スタートした3カ年計画についてどう進めますか。
「国内では需要の構造的変化などで稼ぐ力が落ちている。いかに早く回復させるかが重要だ。価格修正による単価の上昇も浸透しつつある。需要動向に合わせた生産体制の再構築にしっかり取り組み、営業利益1000億円の基盤を安定化させる」
「海外においては最終年度までに海外売上高比率40%を達成する目標を掲げた。東南アジアを中心に堅調な伸びを示している段ボール、紙おむつ事業を伸ばしていく。ブラジルやオセアニアでは段ボール、パルプ事業で収益を確保していく」

―経営理念に“革新的価値の創造”を掲げています。
「イノベーションの強化に取り組み、新たな事業を創出する。代表格のセルロースナノファイバー(CNF)をはじめ、海洋プラスチック問題への取り組み、硫酸化ヘミセルロースなどの研究を進めて早く事業化したい」

―植物由来の次世代素材、CNFは多様な用途に応用が期待されています。
「当社独自のCNF製造技術であるリン酸エステル化法が特徴だ。超微細なスラリー状やシート状、多様な有機溶剤に分散可能なパウダー状とオンリーワンの技術を持つ。現在は“コストの壁”がネックだが、課題解決に取り組む。化粧品や生コンクリート先行剤、車窓などさまざまな用途の事業化に向け、社内に販売促進チームを立ち上げた」

―働き方改革についての考えは。
「女性や高齢者、外国人などが働きやすい環境を整備している。従業員の定年を60歳から65歳に延長したが、彼らの持つ技能や知識を活用できるシステムを構築したい。製造現場にロボットを導入して女性も働きやすい工場を目指す」

【記者の目/選択と集中、腕の見せどころ】
工場経験が長く、豊富なエンジニアリング経験が強み。人や組織への思いやりは人一倍と評される。紙の内需が減少傾向にあるなか、選択と集中を進め、グローバルでの存在感を示せるか。成長事業への投資が腕の見せどころだ。(山下絵梨)

(2019/6/21 05:00)

957荷主研究者:2019/08/18(日) 15:13:36

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47321460S9A710C1EA5000/
2019/7/12 22:10 日本経済新聞
北越コーポ、三菱商事と業務提携解消


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