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企業の提携・合併観察スレ

1■とはずがたり:2002/11/04(月) 21:42
企業の提携・合併観察スレ

1404とはずがたり:2015/02/18(水) 18:36:20
バイオやTVは兎も角ウォークマンはソニーそのものな気がする。。

ソニー、10月にAV分社化 ウォークマンも切り離し
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20150218/Kyodo_BR_MN2015021801001532.html
共同通信 2015年2月18日 16時01分 (2015年2月18日 18時27分 更新)

 記者会見で、AV機器事業の本体からの切り離しについて説明するソニーの平井一夫社長=18日午後、東京都港区(ロイター=共同)

[拡大写真]

 ソニーは18日、携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」に代表される音響・映像(AV)機器事業を本体から切り離し、10月1日をめどに子会社化すると発表した。構造改革の一環。代わりに、収益の柱として半導体やゲーム機、映画、音楽を位置付けた。

 AV事業の需要の大幅な拡大は見込めないと判断した。経営を独立させることにより、経費削減や迅速な判断の徹底を目指し、黒字を着実に確保する狙いがある。

 ソニーは2014年7月にテレビ事業を同様に分社化している。創業精神を受け継ぐ電機事業から距離を置く姿勢が、一段と鮮明になった。

1405荷主研究者:2015/02/21(土) 18:15:59

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150212/bsc1502122059008-n1.htm
2015.2.12 20:59 Fuji Sankei Business i.
中小型液晶パネル 国内勢が中国で展望なき消耗戦

2014年4〜12月期連結決算発表で会見するジャパンディスプレイの大塚周一社長=12日、東京都中央区(黄金崎元撮影)

 中小型液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)とシャープの国内2社が、中国を舞台に展望なき消耗戦に突入している。世界のスマートフォン市場で小米科技(シャオミ)など中国メーカーが台頭し、液晶各社の値引き競争が激化。国内2社はともに平成27年3月期連結決算が最終赤字となる見通しだ。行きすぎた価格競争による共倒れを危惧する声もあがっている。(黄金崎元)

 JDIは12日、27年3月期の最終損益が121億円の赤字(前期は339億円の黒字)になるとの見通しを発表した。中国向け液晶の単価下落や販売減に加え、米アップル向けの納入が遅れたのが響いた。

 業績悪化の最大の要因は、中国メーカー向け営業の遅れだ。これまで中国向けではシャープがシャオミ向けの取引を拡大し、業績を伸ばしてきた。対抗するJDIは液晶の単価を引き下げ、シャオミからの受注に成功した。業界では、大塚周一社長の号令で決まった「大塚価格」だと指摘する声もある。

 大塚社長は12日の会見で「無理をして注文を取ることはない」と述べ、あくまで高価格帯の供給にこだわる姿勢を示した。ただ、競争激化で単価が下落しているのは間違いない。受注の一部を奪われたシャープは27年3月期の最終損益が黒字予想から一転、300億円の赤字(前期は115億円の黒字)に追い込まれた。

 消耗戦を繰り広げる国内2社の背中には、台湾や中国の液晶メーカーが迫っている。技術的にはアップルが採用するJDI、シャープ、LGディスプレイが頭一つ抜けているが、台湾・中国勢も技術開発を強化し、設備増強も進めており、その差は縮まりつつある。

 一部のタブレットなどを除き、スマホなどでは液晶パネルの性能差が問われなくなり、汎用(はんよう)品化が進んでいる。差異化できる余地について、米調査会社ディスプレイサーチの早瀬宏シニアディレクターは「あとは消費電力を大幅に抑えるぐらいだ」と指摘する。

 汎用品化が進めば、液晶の価格競争がさらに強まる恐れがある。中国向けで巻き返したJDIに対抗するため、シャープがさらに値下げすれば、互いの利益を食い合う悪循環に陥るばかりだ。共倒れの懸念から、業界ではシャープとJDIが統合する、との噂もささやかれている。

 かつて、日本のお家芸だった半導体やデジタル家電は、韓国勢や中国勢に技術で追いつかれ、シェアを奪われた。シャープが先鞭(せんべん)をつけた液晶テレビも、いまや中韓勢が主役で、日本のメーカー各社は縮小・撤退が相次ぐ。残る中小型の液晶パネルでも同じ轍(てつ)を踏む恐れがある。

1406荷主研究者:2015/02/21(土) 18:17:24

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150213/bsc1502130500001-n1.htm
2015.2.13 06:58 Fuji Sankei Business i.
日本の液晶大手「共倒れ」の危機 中台勢が猛攻、技術的な優位性も揺らぐ

シャープ製のスマホ。画面周囲の枠を細くできる液晶パネルを搭載した(ブルームバーグ)

 中小型液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)、シャープの日本勢2社が「展望なき消耗戦」に突入している。

 次々と立ち上がった中国の新興メーカーがスマートフォンの拡販に向け、中国やアジアなど世界各地で低価格戦略を展開。そのあおりで両社はパネル単価の値下げを余儀なくされ、ともに2015年3月期の連結決算は最終赤字が避けられない見通しだ。

 台湾や中国のパネルメーカーは製品の性能を向上させ、日本勢の技術的な優位性も揺れ動き始めており、業界内では共倒れを危惧する声も上がっている。

 ジャパンディスプレイは12日、15年3月期連結決算の最終損益が121億円の赤字(前期は339億円の黒字)になる見通しだと発表した。

 14年4〜9月期に中国の端末メーカー向けのパネル単価が下落し、販売も減少したことに加え、米アップルへの納入遅れが響いた。

■迫る中台勢

 ただ、14年10〜12月期は中国向けやアップル向けの販売が好調で、4〜12月期の最終赤字は86億円にとどまった。背景には出遅れていた中国メーカー向けの営業強化があるとされる。

 シャープは、取引先の中国の小米科技(シャオミ)がスマホの販売を急速に伸ばしたことで供給量を拡大。勝ち馬に乗ったことで、液晶パネル事業の収益が向上し、業績は一時改善した。

 だが、ジャパンディスプレイも昨秋以降、巻き返しを図り、シャオミからの受注に成功。パイを奪われたシャープは、黒字を予想していた15年3月期連結決算のもくろみが大幅に狂い、最終損益は300億円の赤字(前期は115億円の黒字)に落ち込む見通しとなった。

 ジャパンディスプレイは、巻き返しの際に「大塚価格」と呼ばれる割安な価格で攻勢をかけたとの指摘が業界内にある。もっとも、大塚周一社長は12日の決算発表会見で「無理をして注文を取ることはしない」と噂を一蹴し、あくまで販売価格を維持する姿勢を強調した。

 ただ、競争の激化で単価が下落しているのは間違いなく、この言葉を額面通りに受け取る向きは少ない。バイイングパワー(購買力)をつけてきたシャオミがパネルメーカーを競わせ、単価の引き下げを迫っている構図は想像に難くない。

 日本勢が消耗戦を繰り広げる中、背後には台湾勢や中国勢が迫る。現在の技術レベルはアップルに液晶パネルを納めているジャパンディスプレイとシャープ、韓国のLGディスプレイが頭一つ抜けているが、技術開発の強化や設備増強で台湾、中国勢は激しく追い上げている。

 台湾の群創光電(イノラックス)や友達光電(AUO)は昨年、高精細化が難しいとされる「アモルファスシリコン」を使ったパネルの試作に成功。高精細化に特殊な工程が不要で、コストを大幅に抑えられるという。中国の京東方科技集団(BOE)や天馬微電子(ティエンマ)は新工場を建設し、日本勢も手掛ける高精細の「低温ポリシリコン(LTPS)」パネルの量産を始める予定だ。

 ただ、日本勢もLTPSの量産化に苦労した経緯があり、ジャパンディスプレイの大塚社長は「LTPSは本当に難しい」と技術力の差をアピールする。

1407荷主研究者:2015/02/21(土) 18:18:00
>>1406-1407 続き

■差別化難しく

 とはいえ液晶パネルも差別化が難しくなりつつあり、価格勝負のコモディティー(汎用(はんよう)品)化が進んでいる。高精細化では5インチのフルハイビジョン(HD)が可能となり、タッチパネル機能の組み込みも実現した。技術面で差を付ける余地は「消費電力を大幅に抑えるぐらい」(ディスプレイサーチの早瀬宏シニアディレクター)という。

 パネルメーカーは新たな技術革新を生み出し、大型投資でライバルを引き離すことが唯一の生き残り策となっている。ジャパンディスプレイは、タッチパネル機能を組み込むことでコストを低減できる「インセル型LTPS」を開発し、一歩先をいく。

 ただ、インセル型についてシャープの高橋興三社長は「夏には量産を始める」と話し、海外勢もいずれ量産に乗り出すと予想され、優位に立てる時間は以前よりも短くなっている。

 かつて日本が高い競争力を誇った半導体や薄型テレビは、汎用化もあって韓国勢などにシェアを奪われた。液晶パネルもその二の舞いにならないとはかぎらない。業界内では「ジャパンディスプレイとシャープの液晶パネル事業統合もあり得る」との噂もささやかれ始めている。

 両社が真の「日の丸連合」を結成するのか、それとも独自路線を貫くのか。決断までに残された時間は、そう多くはない。(黄金崎元)

1409とはずがたり:2015/02/26(木) 08:29:07
原発以降の話しかと思ったら2009年の話しだった。

電気系学生の劣化 東大でもこの惨状
技術立国は足元から崩れている
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/436
2009年07月16日(Thu)  WEDGE編集部

 就職に強い工学部のなかでも、もっとも強い電気系は、逆境にも耐えられるようだ。電力、NTT、鉄道などインフラ系の採用意欲は旺盛だし、設備系企業(インフラ企業の下請け施工会社やエレベータ管理会社など)や、印刷、食品、素材など、例年は電機業界の大量採用で採れない業種からの引き合いが強まっているからだ。「“電気”のイメージがない食品業界だが、製造ラインの管理構築などで優秀な電気系学生を欲している」(業界関係者)というように、いまの時代、製造業で電気系のいらない業種はない。

訴求力を失った電気

 このように就職に強い電気系だが、学生からの人気はこの10年ほど低迷を続けている。何年も理系離れ、工学部離れが指摘されているが、なかでも苦しむのが電気系だ。

 05年の「東大ショック」は大学、企業関係者を驚かせた。東京大学は入学時点ではおおまかにしか専門が決まっておらず、2年生前期終了時に本人の希望と成績に応じて3年生以降の進学先が決まる。05年秋に実施された06年度進学振分けで、電気系学科の最低点が60点を下回り(50点未満は「不可」のため、50点台は単位が取れるギリギリの点)、「希望すれば誰でも行ける」ような状態に陥ったのだ。09年度進学(08年秋実施)では、なんとか人気を保ってきた情報系コースまでもが40枠に対し応募が42人と「底割れ」寸前になっている。

 この事態は東大に限らない。電気系はかつての材料・金属、原子力、船舶系と同じような道を辿っている。90年代に著しく人気が落ちたこれらの学科は、こぞって「システム」「マテリアル」「環境」といった名前にかえて存続を図った。電気系学科が「電気」の名前を放棄せざるを得ないとすれば、20世紀のエレクトロニクス全盛期を知る世代にとっては悲劇的だろう。

 実際、京都大学では「電理工学科」への名称変更が真剣に検討されたという。京大の佐藤亨教授は「昔は黙っていても優秀な学生が集まったが、(今は)イメージ戦略が不可欠」と語るが、その背景には「若者に“ものづくり”や“エレクトロニクス”が見えない時代になった」ことへの強い危機感がある。幼少期にラジオを手作りして感激したなどという逸話は皆無となり、昨年にはハンダゴテの熱い部分を握って火傷をする学生まで現れたという。

 中央大学の白井宏教授も「物心ついたときからゲームや高機能携帯が目の前にあり、価格がいつも下がり、差異化はデザインやサービスのみ、というのを体感している世代に、技術者の苦労と喜びを伝えるのは難しい」と語る。「技術革新がもたらした技術軽視」という皮肉に、多くの大学関係者は戸惑いを隠せない。

 ゆとり教育も暗い影を落としている。ちょうどいま、就職活動を行っている大学4年生は、ゆとり教育が本格的に適用された「第一世代」と呼ばれている。その評価は確定的なことはいえないが、微分・積分など基礎が不十分ということだけは確実だ。上位校から下位校まで各大学は、推薦入学者向けの入学前教育や入学後補習などの対策に追われている。一方で先端分野は進化しているから、大学教育への負荷は年々重くなっている。

自ら首を絞める業界

 しかし、問題は教育だけにあるのではない。教育の劣化は工学部、電気系だけに影響を与えているのではないからだ。

 本当の問題は、エレクトロニクス業界の無為無策にある。

 総合電機も通信も半導体も、バブル崩壊以降、抜本策を打てないまま小出しのリストラばかりを続けてきた。技術者の待遇の悪さや、システムエンジニアの悪環境は知れわたっている。新たな地平を切り拓けないまま、価格下落と新興国との競争に従属的に巻き込まれる姿をさらした結果が、学生の人気低迷となって現れているのではないか。

 金融危機以前の好景気を受け、若干ではあるが人気は回復傾向にあった。しかし、景気悪化を受けて各社がすぐさま採用数大幅抑制に走ったことが、それに水を差すのは間違いないだろう。

 ある就職支援企業によると、リーマンショック後、外資系金融を希望する理系学生は著しく減ったたという。ではメーカー回帰が起きたかというとそうではない。理系優秀層は日系の金融、コンサル業界、さらには、この数年、投資事業への傾斜で理系採用を強化している商社に次々と囲い込まれている。

 「ソニーに行きたいという学生をすっかり見なくなった」――上位、中堅問わず、多くの大学関係者から発せられたこの声が意味するものは何か。資源の少ない日本が技術立国でこれからも生き延びなければいけないのは論を待たないが、その足元がどれだけぐらついてきているか、覚悟すべき時期に来ている。

1410荷主研究者:2015/03/01(日) 11:35:35

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0320150216bjap.html
2015年02月16日 日刊工業新聞
シャープ、液晶パネル事業立て直し-車載用などBtoB比率を21年度40%に

 シャープは主力の液晶パネル事業を立て直すため、車載用(写真)などの企業向け製品(BtoB)比率を2014年度の約15%から21年度までに40%に引き上げる方針だ。方志教和取締役専務執行役員は「スマートフォン用などコンシューマー向けはボラティリティ(価格変動)が大きいのが問題」として、中期的に製品分野をシフトして収益の安定を図る考えを示した。

 中国スマホ向けパネルは「インセル型」の量産を6月にも多気(三重県多気町)、亀山第2(同亀山市)、天理(奈良県天理市)のいずれかの工場で始める。インセル型はタッチセンサーを液晶パネル内部に作り込むことでコストダウンや軽量化などが可能になる。

 現在主流の小型だけでなく7―17型の中型パネルにも展開する。

 14年10―12月期の同社液晶事業の営業利益は前年同期比55・9%減の114億円に落ち込み、業績悪化の主因となった。方志氏は「12月にタッチパネルメーカーの工場が停止してサプライチェーンが絶たれた影響が大きい」と説明。在庫増大による収益悪化は「一過性」で「14年度の中国スマホ向けパネルの売り上げ目標2000億円は変わらない」と強調した。

1411荷主研究者:2015/03/01(日) 11:49:26

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201502/0007747949.shtml
2015/2/17 19:19 神戸新聞
NEC、神戸にデータセンター新設へ 西日本の旗艦施設に

 NEC(東京)は17日、関西最大規模のデータセンターを来春、神戸市内に新設すると発表した。大阪へのアクセスの良さや、神戸市の災害対応力の高さから選定したといい、西日本の旗艦施設に位置付ける。総工費は約100億円。(中務庸子)

 同社は関西にデータセンターを、兵庫県内の1カ所を含め、6カ所持っている。今回新設するセンターは地上6階建て延べ8千平方メートルで、このうちサーバーを保管するマシンルームは4千平方メートル。高度な安全管理のために顔認証システムや赤外線カメラを取り入れる。

 活断層から7キロ、海岸から9キロ以上離れ、土砂災害などの危険性が少ないとされる地域に建設を予定している。場所は非公開。

 2016年4月の稼働予定。企業や自治体向けに、ハードウェアを貸与するクラウドサービスと、顧客のサーバーを預かって管理するハウジングサービスを手掛ける。

 関西以外の地域からのバックアップ利用の需要も見込み、19年度末までに250社・団体の利用が目標。また、神奈川県にある同社の旗艦データセンターなどとともにクラウド基盤事業を強化し、17年度に同事業の売り上げ1200億円を目指す。

1415とはずがたり:2015/03/20(金) 23:05:12

<パナソニック>4月テレビ事業部復活 独立で収益力強化へ
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/business/mainichi-20150321k0000m020135000c.html
毎日新聞2015年3月20日(金)22:16

 パナソニックは20日、4月に「テレビ事業部」を復活させることを明らかにした。テレビは2014年4月の組織改革で、オーディオなど家庭用AV(音響・映像)機器の主要製品で構成される事業部「ホームエンターテインメント事業部」に組み入れていた。テレビ事業(パネルを除く)は赤字で、中国からの生産撤退など収益改善を進めているが、事業部として独立させることで収益力を高め、黒字転換を果たす構えだ。

 津賀一宏社長はテレビ事業について「ブランド向上の観点から重要」と位置づけていた。同社は4月1日付で家電を扱う社内カンパニー「アプライアンス社」の傘下にテレビ事業部を設ける。15年3月期のテレビ販売は三洋電機ブランドを除いて、約700万台の見通し。テレビ事業の売上高は4300億円だが、赤字となる見通し。4Kなど高付加価値のテレビの販売を強化し、16年3月期の黒字転換を目指している。【宇都宮裕一】

1416とはずがたり:2015/03/20(金) 23:12:29
関西系企業が日本を代表する企業となっている部門は商社・製薬・新聞・エレクトロニクス等があるけど商社も製薬も新聞も皆東京の企業みたいになってしまった。松下は大丈夫だとして早川も井植も応援してたのにやばいなぁ。。確かに似てきた。。

【経済裏読み】「なんだか三洋と似てきた?」“誤算”シャープ、主力行に資本支援要請で迎える重大局面
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-wst1503180001.html
産経新聞2015年3月18日(水)11:02

 「なんだか似てきたとよく言われる」-。シャープ関係者がこうこぼした。どことかというと、4月に全社員がパナソニックに転籍する三洋電機だ。シャープは、資本支援の要請に向け主力取引銀行と交渉に入ったが、三洋も3千億円の出資の見返りに普通株換算で議決権の約7割を金融3社に握られ、経営の自由度を奪われていった。三洋はその後、パナソニックに買収され、事業売却や人材流出などが相次ぎ、事実上“消滅”する。再び経営危機に陥り、金融への依存度が高まるシャープの運命はどこに向かうのだろうか。(松岡達郎)

窮余の策

 「厳しい財務状況だと強い危機意識がある」

 2月3日、平成26年4〜12月期連結決算を発表した記者会見で、シャープの高橋興三社長は厳しい表情でこう語った。

 シャープが主力取引先のみずほ銀行と三菱東京UFJ銀行に資本支援を要請するのは、業績の悪化と不振事業の損失処理に加え、抜本的な構造改革に踏み切るため財務基盤を強化しておく必要に迫られているからだ。

 太陽電池やテレビ事業の不振に加え、主力の液晶パネル事業も中国市場での競争激化の影響で失速。27年3月期の連結最終損益の予想を従来の300億円の黒字から300億円の赤字に下方修正せざるを得なかった。

 不採算事業の生産設備などの減損処理に迫られるうえ、業績回復に向けた抜本的な構造改革に踏み込むことを検討中で、工場の縮小や閉鎖などの費用がかかるとみられ、最終赤字は1千億〜2千億円に膨らむ可能性もある。

 シャープの26年末の有利子負債は約1兆円。一時は6%まで劣化した自己資本比率は25年秋の公募増資で1400億円を調達したことで10%に回復したが、製造業で健全とされる20%の水準にはほど遠い。

 このため主力取引2行からの融資約6千億円のうち1500億円規模を議決権のない優先株などに振り替えてもらう「デット・エクイティブ・スワップ(DES)」の要請に向け交渉を始めた。ただ、「株価が下がれば本来なら返ってくる金額が目減りする。借金は利子をつけて返済するものと考えれば、とんでもないと言われる」(関係者)という。

 DES(債務の株式化)は、リコール隠し問題で経営危機に陥った三菱自動車工業や、海外事業の不振などで経営が悪化した双日ホールディングス(HD)で活用された。財務の改善につながるが、債務超過を回避するための窮余の策だ。シャープがそこまで追い込まれているといえる。

1417とはずがたり:2015/03/20(金) 23:13:00
>>1416-1417
金融の監督下の悲哀

 株価下落のリスクがあるため銀行側はこれまで以上に経営への関与を強めるのは確実だ。

 DESではないが、銀行などの出資を受けた結果、経営の主導権を握られ、経営の自由度を失ったのが三洋電機だ。家電に加え、金融や携帯電話など多角化戦略を加速したが、ITバブルの崩壊などで業績が急激に悪化。18年に主力取引行の三井住友銀行や米ゴールドマン・サックス(GS)など金融3社を引受先として計3千億円の優先株を発行し資本を増強した。

 増資がなければつぶれていたとも言われるなか、優先株は一定期間で1株70円で普通株に転換できる条件がつき「屈辱的なダンピング」(関係者)ともいわれた。出資の見返りに金融3社が手に入れた優先株は普通株換算で発行済み株式の約7割(議決権ベース)。金融3社の“監督下”で事業の選択と集中を余儀なくされた。

 「総合家電からの撤退」を掲げ、AV(映像・音響)や半導体、白物家電、金融事業などの売却・撤退を視野に入れて規模を縮小したうえで、経営資源を電池やデジタルカメラといった事業に集中するシナリオだった。

 ただ、17年から社長を務めていた創業家出身の井植敏雅氏は金融3社の不採算事業の“圧力”に対し「売却・撤退しない道もある」と対立が目立ち、結局は19年4月に退任。後任社長の佐野精一郎氏は金融3社の面接で選ばれたとも言われた。

 その佐野氏のもとで三洋は20年3月期連結決算で4年ぶりに最終損益を黒字に転換。監査法人が企業の存続可能性に重大が疑義があるときに記す「注記」も2年半ぶりに消し、経営再建に望みをつないでいた。

 ところが、20年9月のリーマン・ショックで状況が一変。GSなどは利益を見込めるうちに三洋株を手放す意向を強め、海外を含めて売却先を探したが、最終的にはパナソニックが買収することに決まった。

正念場

 その後、円高に加え、中国や韓国メーカーの台頭もあって三洋の電池事業などの競争力が低下。パナソニックは三洋買収に8千億円を投じたが、三洋の企業価値の低下に伴う損失だけで計5千億円にのぼるとされる。三洋への風当たりが強くなり、パナソニックと重複する冷蔵庫や洗濯機などの白物家電やデジカメなどの事業は海外企業などに相次ぎ売却され、人材流出も続いた。そして4月には残っていた三洋の全社員がパナソニックに転籍となる。直轄する最後の事業も月内に売却されると発表され、三洋は登記上の法人格を残すのみとなる。

 シャープは今後、資本支援や抜本的な再建策などについて主力取引行と協議を本格化させるが、高橋社長がどこまで踏み込んだ中期経営計画を打ち出し、銀行からどのような条件で支援を取り付けるか。債務を振り返る優先株に議決権はつけない方向とみられ、三洋とは状況が異なる。ただ、主力取引行の経営への影響力が強まるのは確実で、新中期経営計画を策定する5月までがシャープの命運を左右する正念場となる。

1418とはずがたり:2015/03/23(月) 14:43:53
そうなんかー。。俺の持ってるはフィルター式だとは思うんだけど。
>清浄機には大きく分けて、「フィルター式」と「イオン式」の2種類に分けられる。
>今年1月に東京都が消費者の空気清浄機選びに影響を及ぼすであろう、ある発表を行った。
>その内容とは、イオン式空気清浄機は、フィルター式に比べて一定時間に処理できる空気量が少なく、花粉等の大きな粒子の捕獲は困難であるという比較実験結果レポートだ。併せて、微粒子をイオン化する際に、人体に有害なオゾンがJIS(日本工業規格)が定める基準値以上に発生している機種が確認されたと同ポートは報告している。

花粉症対策として知っておきたい空気清浄機の特徴とお薦め製品
http://news.mynavi.jp/articles/2015/02/13/pollen/
神野恵美  [2015/02/13]

室内における空気環境改善対策のポピュラーなものに、空気清浄機がある。ただ、製品によって空気を浄化する仕組みが異なったり、それぞれの機種にメリット、デメリットがあったりするほか、製品の価格帯までさまざまだ。そのため、その選定に悩む人も多いのではないだろうか。

そこで今回は、花粉などの空気中に浮遊する不純物の除去や消臭という空気清浄能力をポイントに、空気清浄機の基本知識や昨今のトレンドを押さえた上でオススメの製品を紹介したい。

電量販店の空気清浄機コーナーには空気清浄機がズラリと並ぶため、これらの中から自分に最適な一台を選ぶのは一苦労だ。購入前に一度、空気清浄機の性能についてしっかりと学んでおこう
フィルター式とイオン式の特徴

まずはそのタイプ分けからだ。空気中の不純な微粒子を除去するという集塵(じん)機能に的を絞った場合、空気清浄機には大きく分けて、「フィルター式」と「イオン式」の2種類に分けられる。

■フィルター式……ファンで空気を吸い込み、環境汚染物質を目の細かいフィルターを用いて捕集し、ろ過された空気のみを排出するのが特徴。フィルターに吸着した汚染物質を取り除いたり、フィルターが目詰まりしないよう定期的な清掃をしたりする必要がある。また、フィルターの定期交換も欠かせない。

■イオン式……電極による電気の力で環境汚染物質を帯電させ、電荷をかけた捕集板で集塵(じん)する点が特徴となる。手入れ面では、捕集板に付着した汚染物質を洗い流すだけでよく、新たに何かを購入したり交換したりする必要がない。

現在、国内市場ではこの両方式を搭載し、かつ加湿機能付きの製品が主流となっているが、今年1月に東京都が消費者の空気清浄機選びに影響を及ぼすであろう、ある発表を行った。

その内容とは、イオン式空気清浄機は、フィルター式に比べて一定時間に処理できる空気量が少なく、花粉等の大きな粒子の捕獲は困難であるという比較実験結果レポートだ。併せて、微粒子をイオン化する際に、人体に有害なオゾンがJIS(日本工業規格)が定める基準値以上に発生している機種が確認されたと同ポートは報告している。

1420とはずがたり:2015/03/31(火) 10:31:11

経営危機シャープへ主力行が最後通告 「(改革案が)何も決まっていない」と失望隠さず
http://news.livedoor.com/article/detail/9950738/
2015年3月31日 6時0分
ビジネスジャーナル

 あれもしたい、これもしたい――。経営危機が伝えられるシャープだが、構造改革案が固まらないでいる。金融機関幹部からは「危機感が伝わってこない」とのため息が漏れる。

「切り売りはしない。抜本的な改革を求める」。3月5日夜、記者団の取材を受けた主力行首脳はこう漏らした。同日、シャープの高橋興三社長が東京都内で主力2行のみずほ銀行、三菱東京UFJ銀行の審査担当役員と面会。すでに3日付日本経済新聞が、シャープは主力2行に1500億円の資本支援を要請すると報じたため、報道合戦が加熱。2012年のシャープ危機時にスクープを連発した共同通信も3日、太陽電池事業の売却で昭和シェルと交渉と報じた。そのため、5日には構造改革案の詳細が銀行側に伝えられるのではとの観測が広まっていた。

 だが、5日の面会時もシャープ側から構造改革案の説明はなかった。主力2行の関係者はこう漏らす。

「当初は3月をめどにまとめる計画だったが、何も決まっていない。1500億円の融資も、どのようにソロバンをはじいたのか。詳細な構造改革案が決まらずに融資額が決まるわけがない」

 その後も人員削減案が報じられたり、台湾・鴻海精密工業が出資に意欲を示すなどしたが、「現場の担当者レベルではいろいろな案が浮上しており、それが部分的に漏れている状況。固まった計画を銀行側に提出したわけではない」(銀行関係者)。 

●液晶事業めぐる主力行との溝

 最大の焦点でありながら出口が見えないのが、スマートフォンなどに使う中小型液晶事業の行方だ。12年に経営危機に陥った際、次世代の成長エンジンに位置づけたが、主力取引先の北京小米科技の受注を日本企業のジャパンディスプレイ(JDI)に奪われ、テレビ事業や太陽電池事業の不振を埋めきれなくなっている。今では在庫が積み上がっている状況だ。 

「現実的なのは事業の浮き沈みが大きい液晶事業を分社化して、他企業と合弁にする。不調時の本体への影響を軽微にすることで、経営を安定させるのが現実路線」(主力行幹部)

 主力2行の幹部は液晶も含めて抜本的な改革を求めるが、シャープで液晶事業を統括する方志教和専務は3月10日に都内で行われた液晶関連の説明会で「中型、大型も含めたディスプレイ全体の事業は単独でやっていく」と言い切り、一部で報道されている電子部品などの工場の閉鎖についても「(工場の操業を)継続していきたい」と否定した。

1421とはずがたり:2015/03/31(火) 10:31:39
>>1420-1421
●「球は一球しかない」

 銀行や経済産業省が主導して再建を進めるとの見方もあるが、「銀行は役員を送り込んでおきながら、業績がここまで悪化するまで放置していた。銀行と経産省がどこまでコントロールできるのかは未知数」(銀行関係者)だという。

 経産省内でも日本勢同士で消耗戦を続ける構図を危惧して、シャープの液晶事業とJDIの「日の丸連合」構想がいまだにくすぶるが、国主導の大型再編が軟着陸した成功例は少ない。

 近年でも半導体産業で長年再編の焦点となっていたシステムLSIでオールジャパン体制が出来上がり、ルネサス エレクトロニクスが設立されたのは、議論が浮上して10年以上が経ってから。完全に競争力を失っており、電機メーカー各社本体から不採算事業を切り出しただけの張りぼてのオールジャパンになったのは記憶に新しい。経産省内では、「半導体再編を振り返れば、JDIとの合併は次の経営危機に陥った時」との皮肉も飛び交うほどで、メディアがはやし立てる液晶大型合併待望論との温度差は大きい。今回の場合、JDIも自前で石川県に新工場の建設を計画しており、国や銀行が動いたところで、実現性は低い。

 主力銀行幹部は「ボールは向こう(=シャープ)にある。だが、球は一球しかない」と今回の融資が最後であることを隠さない。当初の計画から1カ月遅れて、4月初旬には構造改革の骨子が固まると見られている。

 シャープはラストチャンスを生かせるか。それとも、数年がかりでの解体に進むのか。
(文=黒羽米雄/金融ジャーナリスト)

1422とはずがたり:2015/04/05(日) 19:56:49
2015年04月03日 11時00分 更新
フィリップス、LED事業を28億ドルで売却
http://eetimes.jp/ee/articles/1504/03/news054.html

Philips(フィリップス)が、LED部品と車載用照明事業を技術系投資コンソーシアムGo Scale Capitalに売却する。これによってPhilipsは、医療と一部の家電事業に注力するという、シンプルな構造になる。
[Paul Buckley,EE Times Europe]

 PhilipsはLED部品事業の株式の80.1%をGo Scale Capitalに28億米ドルで売却することで合意した。売却する事業には、車載照明部門やLumileds製造部門が含まれる。技術系の投資コンソーシアムであるGo Scale Capitalは今後、自動車用LED事業を独自に展開することを狙う。

 今回の合意は、Philipsにとってより大きな戦略的な動きの始まりを告げるものである。同社のコア事業であるLED部品事業は、株式上場を通じてスピンオフされる。Philipsは今後、医療技術や、厳選した家電事業にさらに焦点を合わせることになる。

 売却取引は規制当局の承認を経て2015年第3四半期に完了する見込みである。新たに設立される企業は、高輝度LED「Lumileds(ルミレッズ)」の名を引き継いだ上で、引き続きPhilipsのサプライヤとしての機能を果たすようになる。

 世界最大規模の照明メーカーであるPhilipsは、LED部品の子会社の売却には負債を含めて33億米ドルの価値があると推定している。LED部品事業の2014年の収益は1億4100万ユーロ、売上高は14億2000万ユーロだった。

 香港、北京、米国のシリコンバレーに拠点を置く投資コンソーシアムであるGo Scaleは、GSR VenturesとOak Investmentの資金を受けて、これら2社を支援するために設立された。同コンソーシアムの他のメンバーとして、ベンチャーファンドのAsia Pacific Resource Development、Nanchang Industrial Group、GSR Capitalが挙げられる。

 Go Scale Capitalは、LEDや電気自動車のバッテリー技術にも投資していて、車載用LED事業への投資と拡大を計画しているという。Go Scaleの過去の投資先の例として、電気自動車用バッテリーの製造を手掛けるBoston Power、中国の電気自動車メーカーXin Da Yangがある。

 PhilipsのCEOであるFrans van Houten氏は、報道陣に対し、「他にもよい入札者はいたが、半導体業界とはつながりが薄かった」と述べている。

 なおPhilipsは、以前からLumilledsの事業を売却する意向であったことを明らかにしている。

【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】

1423とはずがたり:2015/04/05(日) 19:57:51
2014年09月16日 18時30分 更新
パイオニア、オンキヨーとのホームAV事業統合とDJ機器事業の譲渡を発表
http://eetimes.jp/ee/articles/1409/16/news141.html

パイオニアは2014年9月16日、ホームAV事業をオンキヨーと事業統合するとともに、DJ機器事業を米国の投資ファンドに譲渡して、カーエレクトロニクス事業に集中するとの事業方針を発表した。
[EE Times Japan]

 パイオニアは2014年9月16日、ホームAV事業をオンキヨーと事業統合するとともに、DJ機器事業を米国の投資ファンド コールバーグ・クラビス・ロバーツ・アンド・カンパニー・エルピー(以下、KKR)に譲渡して、カーエレクトロニクス事業に集中するとの事業方針を発表した。

ホームAVはオンキヨーを存続会社にして2社で統合

 同社は、2014年6月にオンキヨーと香港の投資ファンドであるベアリング・プライベート・エクイティ・アジアと資本業務提携することで基本合意し、ホームAV事業の機能の一部を統合する方針で3社での検討を重ねてきた(関連記事:パイオニアがホームAV事業でオンキヨー&香港投資ファンドと資本業務提携)。

 だが、「統合によるシナジーをできるだけ早く実現させる必要性があるものの、事業環境の変化に迅速に対応した戦略的かつ機動的な事業展開を長期的に検討することも重要であることから、事業の当事者であるパイオニアとオンキヨーの2社で本統合を検討していくことが有効と判断した結果、3社での最終合意には至らなかった」とする。

 これを受けて、パイオニアとオンキヨーの2社間で協議し、パイオニアのホームAV事業をはじめ、電話機事業、ヘッドフォン関連事業をオンキヨーと統合することでこの日、基本合意に至ったという。

 統合は、まずパイオニアが統合対象事業を完全子会社のパイオニアホームエレクトロニクス(PHE)に集約。パイオニアがオンキヨーの普通株式14.95%を取得するとともに、パイオニアはPHEの全株式をオンキヨーに対して譲渡する形で、PHEとオンキヨーが合併し、オンキヨーが存続会社として事業を継続するもの。両社のブランドは統合後も維持される見通し。

 なお、両社は、2014年10月末日を目指して、統合に関する最終契約を締結し、2015年3月末までに統合完了を目指すという。なお、譲渡額などについては、「今後、両社で誠実に協議の上、決定する」としている。

DJ機器事業は新会社設立し、約15%の株式を保有へ

 DJ機器事業については、同事業を会社分割し「パイオニアDJ」として切り離した上で、KKRが設立する持ち株会社PDJホールディングスが、パイオニアDJの全株式を約590億円で取得するもの。同時に、パイオニアはPDJホールディングスの第三者割当増資を引き受け、PDJホールディングスの株式14.95%を保有するという。パイオニア 社長の小谷進氏は「引き続きパイオニアDJの14.95%の議決権を保有するパートナーとして、同社の成長のための協力体制を維持していく所存」とコメントし、パイオニアDJブランドは継続される見込み。譲渡時期については2015年3月を予定している。

カーエレ事業に集中も、人員は削減

 パイオニアは、ホームAVやDJ機器以外にも一部残る非カーエレクトロニクス事業についても、「選択と集中を加速する」として、カーエレクトロニクス事業に経営資源を集中する方針。同時に、グループ全体の経営体制の再構築とスリム化を推進する。一連の事業再編を含め連結従業員数を現状よりも1割程度少ない国内約800人、海外約700人の合計約1500人体制に抑えるとしている。

1425とはずがたり:2015/04/06(月) 14:20:53
テレビや冷蔵庫・洗濯機でもダメ,液晶もLSIもメモリもダメでは救われんなぁ。。焦土の中から何か光明を見出すべく頑張って欲しい所。

革新機構に出資要請検討=液晶事業を分社化―シャープ
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-150405X189.html
時事通信2015年4月5日(日)12:19

 経営再建中のシャープが政府系ファンドの産業革新機構に出資要請を検討していることが5日、分かった。シャープは主力の中小型液晶パネル事業を子会社として分社化し、2016年3月期中に出資を受けたい考えだ。

 シャープは液晶事業についてスマートフォン向けなどの需要増により、今後も成長が見込める事業と位置付けている。経営不安が再燃しているシャープ本体から切り離し、ライバル企業との競争で多額の投資が必要な液晶事業の資金調達を容易にする狙いがあるとみられる。分社化では、三重県の亀山工場(亀山市)など生産部門をはじめ、開発や営業の各部門も移す。

 同社は産業革新機構への出資要請を検討していることについて、機構の監督官庁である経済産業省や、みずほ銀行など主力取引行に伝えた。

1426とはずがたり:2015/04/06(月) 19:21:33
>>1425

シャープ、「液晶事業切り離し・産革機構に出資要請」報道にコメント
ITmedia ニュース 2015年4月6日 13時38分 (2015年4月6日 14時11分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/it_g/20150406/Itmedia_news_20150406046.html

 シャープは4月6日、同社が液晶事業を分社化して切り離し、官民ファンドの産業革新機構に出資を要請するという複数の報道について「液晶事業を含む抜本的な構造改革についてさまざまな検討をしているが、決定した事実はない」とコメントした。

 報道によると、シャープは主力の液晶事業を分社化し、産革機構から1000億円規模の資本注入を受けることで立て直しを図りたい意向といい、5月に発表する新中期計画に盛り込むという。シャープは自己資本比率が10.8%(昨年12月末)にまで低下している。

 シャープは報道について「当社が発表したものではない」としている。

1427とはずがたり:2015/04/06(月) 19:24:07
2015年03月23日 09時28分 更新
シャープ、さらに2000人の人員削減を検討 銀行にリストラ案示す
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1503/23/news050.html

経営再建中のシャープは3000人規模の希望退職を来年度中に行う計画。さらに海外でも約2千人の人員削減を検討している。
[産経新聞]
 経営再建中のシャープは19日、主力取引銀行のみずほ銀行と三菱東京UFJ銀行に、3千人規模の希望退職を来年度中に行う案を伝えた。さらに海外でも約2千人の人員削減を検討している。シャープはこれまでリストラには否定的だったが、業績悪化は深刻で銀行側に押し切られたもようだ。シャープ経営陣の見通しの甘さは否めず、責任を問われそうだ。

 三菱東京UFJ銀行の平野信行頭取は19日、全国銀行協会会長としての定例記者会見で、一般論と断った上で「銀行が金融支援を行う場合、顧客企業は一般的に不採算事業からの撤退、抜本的な事業改革を行う」と指摘。シャープが検討している債務の株式化などについては「ゾンビ企業を生み出す延命措置であってはいけない」とした。

 シャープは、銀行側と協議の上で3月中にも新しい中期経営計画の素案を策定し5月中に発表する予定だ。しかし、双方の溝は埋まっておらず「3月中の合意は無理だろう」(主力行幹部)とされる。

 シャープは追い詰められた格好で今後、従業員の給与カットにも踏み込むとみられる。経営不振の原因となっている主力の液晶事業を手放さない意向を示しているが、さらなる譲歩を迫られる可能性もある。

 シャープの現行の中期計画は平成25年5月に策定。液晶事業で収益性の高い製品の比率向上や医療など新規事業開拓を柱とするもので、これに基づき銀行に支援を求めてきた。

 しかし関係者によると、銀行側は実効性に懐疑的で、リストラを含む抜本的な経営の見直しを求め続けたという。そうした中、27年3月期は液晶事業の不振などで1千億円規模の最終赤字に転落する見通しとなり、中期計画は頓挫した。

 シャープは1500億円規模の支援が必要になる見通しで今月5日、高橋興三社長は主力行の担当常務らと会い、中期計画の改革案を説明。しかし、踏み込んだリストラに言及がないことに銀行側が不満を示して突き返したといい、双方の溝は深い。

2015年03月19日 09時04分 更新
シャープ「国内で希望退職3000人募集」報道にコメント
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1503/19/news059.html

シャープが国内従業員の1割超に当たる3000人規模の希望退職を募集する方針を固めたという報道に対し、同社がコメント。

[ITmedia]

 シャープは3月19日、国内従業員の1割に当たる3000人規模の希望退職を募集する方針を固めたという一部報道に対し、「厳しい経営環境を受け、固定費全体を対象として削減について様々な検討を行っているが、役員の報酬返上など以外に決定した事実はない」というコメントを発表した。

 日本経済新聞は同日付けで、シャープが2015年度に国内で3000人規模の希望退職を募集する方針を固めたと報じた。給与水準も引き下げる見通しで、希望退職や福利厚生の見直しなども含め500億円規模の固定費を削減したい考えという。昨年12月末時点の同社国内グループ従業員数は約2万4000人。

 同社は報道について「当社が発表したものではない」とコメント。「抜本的な構造改革を踏まえた様々な検討を行っておりますが、決定した事実はない」としている。新中期経営計画は5月をめどに公表する予定。

 シャープは今期の連結最終損益が300億円の赤字に転落する見通しを明らかにしているが、赤字はさらに膨らむ可能性がある。同社は主力2行に経営再建に向けた金融支援を要請したが、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行はリストラ策を強く求めており、日経新聞によると同社は希望退職実施の方針を2行に伝えたという。

1428とはずがたり:2015/04/07(火) 20:28:06

サムスン営業利益30.5%減 1〜3月期
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/ASH4733CFH47UHBI00J.html
朝日新聞2015年4月7日(火)10:53

 韓国電機大手、サムスン電子は7日、今年1〜3月期の連結決算(速報値)を発表した。売上高は前年同期に比べて12・4%減り、47兆ウォン(5兆1600億円)。本業のもうけを示す営業利益は前年同期比30・5%減の5・9兆ウォン(約6500億円)だった。(ソウル=東岡徹)

1429とはずがたり:2015/04/08(水) 19:08:17
ソニー国内半導体工場に450億円投資 スマホ向け好調
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/ASH475GG9H47ULFA020.html
朝日新聞2015年4月7日(火)19:07
 ソニーは7日、スマートフォンのカメラなどに使われる「CMOSセンサー」をつくる長崎、山形両県の半導体工場に約450億円を投資すると発表した。生産能力は現在の月6万枚から、2016年9月末までに8万7千枚に上がる。高性能なスマホ向けに販売が好調なためという。

 ソニーは14年1月にルネサスエレクトロニクスの鶴岡工場(山形県鶴岡市)を買収して以降、国内の半導体工場への投資を強めている。CMOSセンサーは同工場と長崎県諫早市、熊本県菊陽町の計3工場でつくっており、14年以降の3工場への投資額は計2200億円に上る。

 ソニーはCMOSセンサーで4割弱のシェアを持つ世界首位。センサーなどの部品部門を成長事業と位置づけ、部門の売上高を15年3月期の9500億円(見通し)から18年3月期には1兆5千億円に伸ばす方針を明らかにしている。(伊沢友之)

1433とはずがたり:2015/04/20(月) 17:00:56
LGが悪いだけじゃ無くて日本企業が間抜けだったのでは?

2014.08.27
ジャーナリズム ジャーナリズム
闘うジャーナリスト・佐々木奎一がゆく! ワーキングクラスの被抑圧者たち 第21回
韓国LG、日本の中小企業に恫喝訴訟&脅迫行為 韓国財閥と国家の異様な癒着ぶりが露呈
http://biz-journal.jp/2014/08/post_5839.html
文=佐々木奎一/ジャーナリスト

 ニュースサイト「My News Japan」を中心に、企業のパワハラ問題や労働争議を追いかけ取材を続けるジャーナリストの佐々木奎一が、独自のルートで取材したあの企業や業界の問題点に迫ります。

 韓国財閥LGの子会社が、日本の中小企業と個人事業主を相手に特許侵害訴訟を起こし、昨年、東京高等裁判所でLG側の全面敗訴とする判決が下った。この事件の中で垣間見えた、日本企業では考えられない韓国財閥の異様な対応を紹介したい。

 判決文や証拠書類などによると、この事件の発端は2003年1月にさかのぼる。当時、愛知県で金型や自動車部品等を製造販売する中小企業・大林精工の大林孝司社長は、液晶テレビの部品にジクザク加工を施す技術を開発して特許を取得後、日立製作所とライセンス契約を結んでいた。そのような中で大林社長は、LGグループの中核企業であるLG電子の液晶パネル事業を譲り受けたLGフィリップスLCD(その後、LGディスプレイに改編。以下、LGD)が製造販売している液晶ディスプレイの部品に、自社の技術が無断で使われていることに気付いた。そこでLGDに対して、特許侵害であることを指摘した上でライセンス契約を結ぶよう要求し、回答がない場合は損害賠償を求める訴訟を起こすと警告した。しかしLGDから回答がないため、同年2、5、7月にも同様の連絡をしたが無反応だった。

 すると同年9月に突然、LGD代理人から大林社長に連絡があり、「大林精工が保有する液晶パネルに関する特許権は、もともとLGが発明した技術を出願したものであり、LGDに譲渡することを求める。もし応じなければ損害賠償を請求する」と通告された。
●アメリカで恫喝的訴訟提起

 LGDの主張は、「当時LGが雇用していた木村大吾朗氏(仮名)が、LGの技術を盗んで親交のある大林氏に教えた」との言い分だった。

 その木村氏がLGに雇われていたのは1991〜98年までで、LGは「お雇い外国人」として、液晶パネルの最新技術を持つソニーの技術者だった木村氏に対し、生産ラインの立ち上げに当たって技術指導を求めた。当時木村氏は、業界の最新動向を把握するため、日本にいる大林社長などと連絡を取り、日本から入手した技術情報を善意でLGに報告していた。この木村氏の行為についてLGDは「雇用契約にある業務の範疇から外れており契約違反だった」とし、さらに「木村氏は特許技術を盗んだ」と主張した。

 さらにLGDは、大林社長が取得した液晶ディスプレイの特許権についても譲渡するよう要求してきたが、木村氏と大林社長はLGDの要求を無視した。するとLGDは翌04年1月、LGDの特許技術を盗んだとしてアメリカで大林精工を提訴した。

 その後、LGDは木村氏に対し、特許権を譲り渡すことを記した合意書にサインをするよう執拗に要求した。同年3月中旬、木村氏は体調を崩し歩くことも困難になった(のちに深部静脈血栓症と診断)。木村氏はLGDの執拗な要求によって心身が弱り、争いを終わらせるため合意書にサインして大林社長にファックスした。

 大林社長は、木村氏がいなければ争いを継続することは難しいと判断した。加えて、大林社長に対してLGD側の交渉担当者のパク氏(仮名、男性)が、「合意書にサインすればアメリカの訴訟を取り下げてもいい」と打診してきたこともあり、同年4月3日、合意書に木村氏と連署するかたちでサインしてパク氏に送った。その合意書に添付した文面には、次のような趣旨が書かれていた。

「貴殿の合意案を受け入れたいと思います。ただし、ご存じのとおり、我々は日立製作所および日立ディスプレイとの間で契約を結んでおり、貴殿の申し入れをすべて受け入れれば日立と対立することになります。そのような状況を回避するため、貴殿が主張している大林精工の保有する発明19件のうち、00年以前に取得した5件についての特許権を貴殿に譲渡します」

 LGD側は、この合意書を受け取ると、今度は「日立に関する部分については承服できない。補償金を出すので残りの特許権も譲るよう要求する」と迫ってきた。ただし、この日を境にパク氏の言動は、それまでの恫喝的な態度から温和に変化したという。

1434とはずがたり:2015/04/20(月) 17:01:17
>>1433-1434

●1年半前に決裂した合意書の有効性

 その後、双方はファックスなどで文書を交わして妥協点を探ったが、折り合いがつかないまま1年以上が経過した。

 業を煮やしたLGDは05年10月11日、1年半前の合意書のLGD社長の署名欄に「担当パク」とサインした上で、「合意書を受領しました。我々は(略)貴殿の申し込みを受け入れます」と書かれた文書と共に送り返してきた。

 日本の商法508条に「承諾の期間を定めないで契約の申込みを受けた者が相当の期間内に承諾の通知を発しなかったときは、その申込みは、その効力を失う」とあるように、LGD側の主張は、商取引上認められるものではない。

 このLGDからの申し入れを、大林社長と木村氏は拒否したところ、06年10月20日、LGDは両氏を相手取り韓国のソウル中央地方法院(日本の地方裁判所に相当)に提訴した。

 訴えの内容は、合意書に基づき両氏保有する特許権をLGDに譲ることを求めるもので、07年8月23日に一審判決が下った。判決では、最大の争点である木村氏が盗んだとされる特許技術について「かかる特許発明が被告木村のLG電子における職務発明に該当しない事実は、当事者の間で争いがない」と明言している。つまり、LGD側の主張が単なる言いがかりであることが明らかになった。さらに、「各国の特許権の効力は、当該国家の領域内でのみ認められる」という原則を理由に、「原告の訴えを棄却する」という判決を下した。LGDの完全敗訴である。

 なお、筆者が原告サイドに取材したところ、この一審判決後、木村氏はLG社員の知人から、「LGは二審ではどんな手を使っても勝つから覚悟するように」という趣旨の忠告を受けたという。

●逆転判決、その後に裁判長がLG側弁護士事務所に天下り

 LGDは控訴し、二審のソウル高等法院で09年1月21日、判決が出た。判決文では、くだんの合意書について「契約内容を書面にて作成した場合、当事者の内心の意思とは関係なく、かかる書面の記載内容に基づき、当事者がその表示行為に付与した客観的な意味を論理則、経験則により合理的に解釈するべき」と述べ、「文言の客観的な意味から、被告らが前提条件なしで、原告に本事件の特許権を無償譲渡するという内容の合意が成立したと見るのが妥当である」と判断、一審を覆してLGDの逆転勝訴とした。

 ちなみに、この二審判決を下した朱基東(チュ・ギドン)裁判長は、この判決から約40日後の09年3月2日、LG側の弁護士事務所「有限会社太平洋」に弁護士として“天下り”した。韓国では、財閥と国家権力の癒着がまかり通っていることを示す一例といえよう。

 なお、当該二審判決を受けて、韓国内の新聞では木村氏が顔写真付きでスパイにように扱われ大々的に報道されたという。

 その後大林社長と木村氏は上告したが、11年4月28日に棄却されLGD側の勝訴が確定したため、両氏は韓国での特許をLGDに譲渡した。

 さらにLGDは11年7月、韓国での勝訴判決に基づき韓国以外の国で登録した特許権も譲渡するように求めて東京地裁に提訴したが、一審判決はLGD側の全面敗訴。さらに13年3月19日の控訴審判決でもLGDの全面敗訴だった。判決文では、「日本の裁判所の専属管轄に服すべき日本の特許権の登録に関する訴訟に対する判決であるから、専属管轄違反の判断を免れない」とされ、いわばLGDは門前払いだった。その後、LGD側は上告し、現在係属中であるが、勝ち目はない情勢といえよう。

 韓国企業の体質を知る上で、このLGD事件はぜひ参考にしてほしい。
(文=佐々木奎一/ジャーナリスト)

1435とはずがたり:2015/04/21(火) 09:08:21

白物家電の国内出荷額、3年ぶりマイナス
TBS News i 2015年4月20日 22時29分 (2015年4月20日 23時50分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20150420/Tbs_news_32480.html

コンテンツを再生中
 2014年度のエアコンや洗濯機など「白物家電」の国内出荷額は2兆1255億円で、前の年度と比べて12.2%減少し3年ぶりにマイナスとなりました。
 消費税増税後の反動による影響と台風などの天候不順で、エアコンや冷蔵庫の販売が落ち込んだことなどが要因としてあげられます。

 業界団体は今年度の国内出荷額について、「消費増税の影響が和らぎ、省エネ・節電志向の高まりから増加に転じる見通し」としています。(20日18:29)

1436とはずがたり:2015/04/21(火) 12:21:26
英夫氏,少なくとも経営者としては無能だったんだな。。

ソニー創業家・盛田家の没落と信用失墜 長男の事業ことごとく失敗で巨額損失
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20150420/Bizjournal_mixi201504_post-2965.html
ビジネスジャーナル 2015年4月20日 06時11分 (2015年4月20日 10時50分 更新)

 井深大氏と盛田昭夫氏。敗戦直後、東京・日本橋の白木屋3階で2人が手を携えてつくった東京通信工業(現ソニー)は、日本の戦後復興を上回るスピードで「世界のソニー」への道を駆け上がっていった。

 その故盛田氏の妻、良子氏が3月14日死去した。享年85歳。ソニーの古手役員やOBたちの間では「ミセス」が通り名だった。1982年から95年まで社長を務めた大賀典雄氏は、しばしば良子氏の呼び出しで東京・青葉台の盛田邸を訪れた。良子氏に詰問され不機嫌になって本社に帰ってきた大賀氏を、何人もの社員が目撃している。

 95年に社長に就いた出井伸之氏は、良子氏の覚えがめでたかった。欧州に留学していた盛田氏の長男と長女の面倒を見たことから、盛田家と家族ぐるみの付き合いに発展した。盛田氏の長男の妻は、出井氏の従兄弟の娘である。血のつながりはないが、出井氏は盛田ファミリーの一員と見なされ、「盛田家の家庭教師」と言ってはばからないソニー幹部も多かった。出井氏が社長に就いたのは、良子氏の強い意向が働いた結果だといわれている。05年、出井氏が後任に指名したハワード・ストリンガー会長兼CEOへの申し送り事項の中に、「良子氏をリスペクト(尊重)せよ」という内容が入っていたとされる。

 盛田氏の次男、昌夫氏は6月に開かれるソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)の株主総会で、会長を退任し、ソニーグループのアドバイザーに退く。盛田家の資産管理会社レイケイは、95年時点ではソニーの筆頭株主だった。しかし、今では大株主名簿に名前が見当たらない。盛田家とソニーをつなぎ留めていた良子氏が亡くなり、完全に縁が切れた。

●長男の事業が失敗の繰り返し

 盛田家がソニーの大株主でなくなったのは、長男・英夫氏が手掛けた事業の失敗の穴を埋めるために、持ち株を売り払ったからである。93年、昭夫氏が病に倒れると、英夫氏は社長を務めるレイケイが保有するソニー株式を担保に、巨額の資金を調達し、さまざまな事業に注ぎ込んだ。だが、事業は失敗の繰り返しだった。

 最初に手掛けたのは、新潟県妙高市の大規模スキー場「新井リゾート」。日本が世界に誇る高級保養地を目指し、レイケイの投資額は500億円に及んだが、バブル崩壊で開業当初から苦戦が続いた。

 続いて米コロラド州の大規模スキー場を100億円で買収。最後には自動車レースのF1関連事業で230億円の巨額損失を出し、レイケイは税金も払えなくなり、05年6月に解散した。

●出資先で詐欺事件

 盛田昭夫氏が設立した鈴渓(れいけい)学術財団、盛田国際教育振興財団は13年12月に解散した。昭夫氏の死後、理事長に就任した英夫氏が財団の基本財産に手をつけていたことを文部科学省から指摘されたからだ。両財団は盛田アセットマネジメントに貸し付けていた。盛田アセットは盛田家の江戸時代から続く家業である酒造会社の盛田からスピンアウトした、英夫氏の資産管理会社である。レイケイで失敗した英夫氏は盛田アセットを拠点に復活に懸ける。資金は財団のカネだった。

 05年に、ヒマラヤ東京というパンメーカーに出資した。子供に人気のアニメキャラ「甲虫王者ムシキング」のカード入りパンだが、これも失敗。同社は07年に破産。同社創業者は詐欺事件で逮捕された。足りない資金を埋め合わせるために、億単位の詐欺事件を起こしていたのだ。

 ヒマラヤ東京は、盛田家の名前を出すことで取引を拡大してきた。この事件で盛田家は信用を失墜させ、英夫氏が資金を流用していた2つの財団は解散に追い込まれた。

 良子氏の葬儀の喪主は、長男の英夫氏ではなく、次男の昌夫氏だった。
(文=編集部)

1437とはずがたり:2015/04/21(火) 15:31:12
2015.04.21
ルネサス黒字化の立役者・作田会長をトヨタが解任?自動車メーカーの聖域を侵し怒り買う
http://biz-journal.jp/2015/04/post_9670.html
文=編集部

「日の丸半導体」のルネサスエレクトロニクスは4月1日に開催した取締役会で、代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)である作田久男氏が、15年6月の定時株主総会および取締役会終了後に退任することを決めた。後任には元日本オラクル社長兼CEOの遠藤隆雄氏を迎える。遠藤氏は4月1日付でルネサスのCEO付に就任した。鶴丸哲哉社長は留任する。

 現在ルネサスが取り組んでいる「変革プラン」で、財務基盤の安定に向けた構造改革に一定のメドがついたことを、作田CEOの退任の理由に挙げている。今後、取り組みを加速させるために、豊富な知見・経験と実績を持った新しいリーダーシップが必要だと判断。新しいCEOを選定した、と説明している。

 だが、この公式発表を信じる業界関係者は皆無に近い。筆頭株主の産業革新機構と、大株主のトヨタ自動車に解任されたとの見方がもっぱら。変革プランの実行をめぐり、作田氏とトヨタとの間に緊張関係が高まり、一触即発の状態になった。早晩、トヨタが動くとみられていた。

トヨタが経済産業省に働きかけて誕生した「日の丸半導体」

 ルネサスは三菱電機、日立製作所から分社化して設立されたルネサステクノロジと、NECから分社化したNECエレクトロニクスが経営統合して、2010年4月に誕生した半導体メーカーである。

 11年3月に発生した東日本大震災で自動車用マイコンの主力拠点である那珂工場(茨城県ひたちなか市)が壊滅的な打撃を受け、再生のスタートラインに立つまでに長いこと足踏み状態が続いた。12年夏、債務超過への転落を回避するため、当時の赤尾泰社長が米投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に出資を要請したと報じられた。

 これに猛反発したのがトヨタだった。燃費や走行性能を左右するエンジンユニットに組み込む車載用マイコンでルネサスのシェアは42%の世界首位、トヨタがハイブリッド車(HV)に使うマイコンはすべて特注品でルネサスが納入していた。KKRが経営権を握れば、顧客の要望に応じた特注品の生産を減らし、数で勝負でき、儲けが大きい汎用品しかつくらなくなる恐れがあった。「(KKRの傘下に入れば)新車開発に支障が出かねない」と判断したトヨタの要請を受けて、経済産業省が巻き返しに出た。

「外資から日の丸半導体を守れ」。12年12月、政府系投資ファンド・産業革新機構とトヨタなど顧客企業8社が1500億円の第三者割当増資を引き受けるスキームが決定した。産革機構が1383億円、8社は117億円を出資。革新機構の持ち株比率は69.16%で、筆頭株主となった。出身母体のNEC、日立製作所、三菱電機の持ち株比率は6〜9%に低下し、主要株主ではなくなった。

 出資比率が決まっても、トップの人事は難航した。更迭した赤尾社長の後任に鶴丸哲哉取締役を昇格させることで幕間つなぎをした。本命候補としてソニーの吉岡浩・元副社長など有力者に接触したが実らず、最終的にはオムロンの作田久男会長(当時)の起用にこぎ着け、13年6月の株主総会とその後の取締役会で、ルネサス会長兼CEOに正式に就任した。同年9月、革新機構やトヨタなどから合計1500億円の出資手続きが完了、ようやく再スタートを切った。

1438とはずがたり:2015/04/21(火) 15:31:23
>>1437-1438
果敢な作田改革

 ルネサスに乗り込んだ作田氏は、さっそく「変革プラン」を打ち出した。「徹底的に収益にこだわりたい。利益のない企業は虚しいだけだ」と利益重視の姿勢をはっきり打ち出した。ルネサスは経営統合してからリストラを日常茶飯事のごとく繰り返しており、従業員は発足当時の4万2800人から14年3月末には2万7200人と4割近く減った。それでも作田氏は「人員の余剰感は25%ある」と述べ、17年3月期末までに国内8工場の閉鎖や大幅縮小を打ち出した。

 荒療治の結果、ルネサスの15年3月期の連結最終損益は740億円の黒字(前期は52億円の赤字)に転換する見込みだ。統合前のルネサス時代の08年3月期以来、7年ぶりの最終黒字である。

トヨタの虎の尾を踏んだ

 人員削減と工場閉鎖以外に、作田氏は採算性の低い製品や、価格変動の大きい事業からの撤退を決断した。それでもまだ利益率はライバルより低かった。米テキサス・インスツルメンツの粗利益率は58%、マイコン専業のマイクロチップは56.5%(14年10〜12月期)なのに対し、ルネサスは40.9%止まりだ。

 ルネサスの粗利益率が低いのは、自動車メーカーの仕様に沿った特注品を下請け的につくってきたからだ。作田氏は、これにメスを入れることにした。これまでは売り上げの確保を優先して値下げ要求に素直に応じてきたが、顧客とシビアに価格交渉することを現場の社員に強く求めた。それまでルネサスは、自動車メーカーと価格アップの交渉をした経験がほとんどなかったという。

 しかし、トヨタにしてみれば、自ら主導してつくったルネサスが“脱トヨタ”色を強めることを認めるわけにはいかない。「トヨタの虎の尾を踏んだために、作田氏は解任された」と業界内ではいわれている。
(文=編集部)

1439とはずがたり:2015/05/10(日) 15:47:44
奇手・奇策に縋るようではねぇ。。

<シャープ>1億円に減資…「中小企業」化で財務改善
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150509-00000013-mai-bus_all
毎日新聞 5月9日(土)11時31分配信

 経営再建中のシャープが1218億円の資本金を1億円に減らす方針を決めたことが9日分かった。6月下旬開催の株主総会で承認を受け、実施する。2015年3月期に2300億円前後の最終(当期)赤字となる見通しで、大きく膨らむ累積損失を一掃し、財務体質の改善を図る。また、資本金を1億円とすることで、「中小企業」とみなされ、税制上の優遇措置が受けられるようになる。経営破綻していない大企業が99%以上の減資を行うのは極めて異例。

 シャープは12年3月期と13年3月期に計9000億円超の連結最終赤字を計上、単体の累積損失が14年3月末時点で208億円となった。15年3月期も大幅赤字で損失はさらに膨らむ見通し。このため、累積損失をいったん解消し、残った資本金の大半を剰余金にあらかじめ振り替える。16年3月期にも1000億円規模の最終赤字が見込まれ、これに備える狙いもある。併せて主力2行が約2000億円の資本支援を行う。

 資本金を減らし累積損失を一掃しておけば、業績回復に伴い、今後配当に回す利益を増やすことができる。公募増資や資本提携なども進めやすくなる。株主にとっては、資本金を減らすだけでは、1株当たり価値は減らない。

 また、税制上のメリットも受ける。法人税法上、資本金1億円以下が中小企業と定義され、法人税への軽減税率の適用や外形標準課税の不適用など、税制上の優遇措置が受けられる。経営危機の中で、「中小企業」となる道を選択し、収益改善を目指す。【宇都宮裕一】

みずほ銀・三菱UFJ銀:シャープ支援承認 見えぬ成長戦略 大規模リストラへ
http://mainichi.jp/area/news/20150424ddn008020034000c.html
毎日新聞 2015年04月24日 大阪朝刊

 みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行が23日、経営再建中のシャープに対し2000億円規模の資本支援を承認したことで、シャープは資本不足のため先送りしてきた抜本的なリストラにようやく踏み切る。だが、シャープをよみがえらせる成長戦略は見えてこないのが実情だ。

 シャープがまとめた再建策の柱は、大規模なリストラだ。国内で3000人規模の希望退職や社員の賃金カットを実施、海外でも2000?3000人規模の従業員を減らす。テレビや太陽電池、電子部品などの不採算事業は大幅に縮小。液晶をはじめとする各部門の収益管理徹底に向け、カンパニー制も導入する。

 シャープ内では当初、太陽電池などの不振は「一時的」として、不採算事業の整理・縮小に抵抗が強かった。しかし、これまで追加融資や役員派遣でシャープを支えてきた主力2行は「切り刻めるものはすべて切らなければ、さらなる支援はできない」(幹部)と徹底したリストラを要求、シャープの抵抗を押し切った形だ。

 だが、再建計画は、2015年3月期に連結最終(当期)赤字に転じる見通しを発表した2月以降、急場しのぎで検討したため、人員削減や工場売却などのリストラが中心。多くの項目は12?13年の前回の経営危機時にも検討対象に挙がった内容で、新味に乏しい。

 銀行側は、主力のスマートフォン向け中小型液晶パネル事業の収益強化策を描くようシャープに求めた。だが、5月の決算と中期経営計画発表まで時間がなく、「引き続き宿題が残った」(主力行首脳)状態で支援を了承せざるを得なかった。

 中小型液晶パネル事業は分社化し、官民ファンドの産業革新機構など外部から出資を受け入れることで、競争力維持に必要な設備投資資金を確保することも視野に入れる。

 だが、革新機構はシャープのライバル、ジャパンディスプレイ(JDI)の設立に関わり、現在も約36%を出資する筆頭株主。シャープにも出資すればJDIに不利になるため、交渉は難航必至だ。革新機構以外の出資先が見つかる可能性も高くない。主力行は「シャープとJDIが海外市場で競い合い続ければ、共倒れしかねない」(幹部)と両社の事業統合や製品ごとのすみ分けを模索するが、先行きは不透明だ。

1440とはずがたり:2015/05/10(日) 17:42:23
サムスンは何%だったんだ??

韓国サムスン、中国市場で4位に転落=韓国ネット「永遠の栄光はない…」「日本市場にもっと力を入れるべき!」
http://www.recordchina.co.jp/a107848.html
配信日時:2015年5月2日 6時59分

2015年5月1日、韓国・聯合ニュースによると、中国スマートフォン市場における今年第1四半期の会社別シェアで、韓国サムスン電子が4位に転落した。

米調査会社「ストラテジー・アナリティックス」によると、中国スマホ市場における今年第1四半期の会社別シェアで、首位は中国の小米科技(シャオミ)の12.8%だった。米国のアップルが12.3%で2位、中国の華為技術(ファーウェイ)が10.2%で3位と続いた。サムスン電子が4位以下となるのは、2011年第4四半期以降初めてだという。

1441とはずがたり:2015/05/10(日) 17:45:49
嫌韓・反韓とかとは関係なく韓国製だとなんとなくものが悪い印象を持つ(日本製に信頼感を持つ)日本人が多いからだと思われる。

サムスン、日本市場で自社ロゴを消す販売戦略「その提案は日本と韓国どちらから出てきた?」「最近の政情を考えると仕方ない」―欧米ネット
http://www.recordchina.co.jp/a106759.html
配信日時:2015年4月21日 8時0分

2015年4月20日、AFP通信の報道によると、韓国のサムスン電子は、日本で販売する最新のスマートフォン「Galaxy S6」と「Galaxy S6 Edge」から同社のロゴを消したことが分かった。

AFP通信の報道によると、サムスン電子の広報部は19日、日本で販売するスマートフォンの新製品「Galaxy S6」と「Galaxy S6 Edge」から同社のロゴを消したことを明らかにした。ロゴを消した理由については述べていないという。日本のスマートフォン市場ではiPhoneが圧倒的な地位を占めており、ソニー、シャープ、富士通などの日本メーカーがそれに続いているため、サムスンは日本市場で苦戦を強いられているという。

1442とはずがたり:2015/05/11(月) 17:06:30

オリンパス3年ぶり赤字…米のリベート疑惑響く
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%e3%82%aa%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%83%91%e3%82%b9%ef%bc%93%e5%b9%b4%e3%81%b6%e3%82%8a%e8%b5%a4%e5%ad%97%e2%80%a6%e7%b1%b3%e3%81%ae%e3%83%aa%e3%83%99%e3%83%bc%e3%83%88%e7%96%91%e6%83%91%e9%9f%bf%e3%81%8f/ar-BBjs8wO?ocid=AARDHP
読売新聞

オリンパスが8日発表した2015年3月期の連結決算は、税引き後利益が87億円の赤字だった。

赤字転落は3年ぶり。

従来予想は450億円の黒字だったが、米子会社が医療機関にリベートを渡した疑いがあるとして、米司法省から調査を受けており、同省との和解に向けた特別損失として539億円を計上したことが響いた。

15年3月期は、内視鏡などの医療事業が好調で、売上高は前期比7・2%増の7646億円、本業のもうけを示す営業利益は同23・9%増の909億円だった。

16年3月期の業績予想は、税引き後利益が560億円の黒字を見込んでいる。

1443とはずがたり:2015/05/11(月) 23:36:30
2015.01.16
湯之上隆「電機・半導体業界こぼれ話」
サムスン、「傲慢と過信」で内部崩壊の兆候 日本半導体、「過剰品質」で復活のシナリオ
http://biz-journal.jp/2015/01/post_8596.html

 2014年5月に、香港とシンガポールでそれぞれ3回ずつ、投資機関を対象とした講演を行った。この講演を通して、アジアの著名な投資機関が、日本と韓国の半導体業界の挙動に注目していることがわかった。

 特に、なぜ日本が凋落したのか、韓国も日本と同じ道をたどるのか、日本の復活はあるか、ということに大きな関心を持っていた。日本の世界シェアは低下し存在感は薄れる一方だが、そのポテンシャルは高いと、今でも投資機関は評価しているのである。

●世界半導体産業の展望

 講演でまず筆者は、50年に世界半導体市場が10年の2.5倍の7500億ドルになるという予測を示した。その根拠は次の通りである。

(1)過去の30年のデータから、先進国および新興国では1年間に1人当たり、それぞれ150ドルおよび75ドルの半導体を消費していると推定できる。
(2)10年から50年にかけて、先進国人口は10億人から30億人に、新興国人口は20億人から40億人に増えると予測されている。
(3)したがって、50年の世界半導体市場は、30億人×150ドル+40億人×75ドル=7500億ドルになると計算できる。

つまり、世界半導体市場は数年単位でみればミクロな乱高下はあるが、40年の長期展望では確実に成長する産業であるといえるのだ。

●なぜ日本半導体は凋落したのか?

 世界の半導体市場は成長しているのに、なぜ日本の半導体業界は凋落し続けているのか。かつては半導体メモリDRAMで80%、半導体全体でも50%の世界シェアを占めていたにもかかわらず、なぜDRAMから撤退し、シェアが低下し続けているのか。東芝のNANDフラッシュメモリのように健闘している分野もあるが、「日本の極度の不振」にアジアの投資機関は最も大きな関心を持っていた。

 日本は1980年代にメインフレーム(大型汎用コンピュータ)用に25年保証の高品質DRAMを製造することによって世界シェア1位となった。この時、日本企業には品質の極限を追求する技術文化が深く浸透した。そのような時、1990年代にコンピュータ業界がメインフレームからPCへパラダイムシフトした。にもかかわらず、相変わらず日本企業は高価な25年保証のDRAMをつくり続けてしまった。その結果、「安価に大量生産」した韓国企業にコスト競争で完敗した。つまり、典型的な「イノベーションのジレンマ」が起きたのだ。高品質病はDRAM撤退後も治らず、それゆえ12年にエルピーダは倒産し、ルネサス エレクトロニクスは産業革新機構等に買収され、実質的に国有化された。

 「日本半導体の経営者はパラダイムシフトを知らなかったのか?」「開発や製造現場はどうしていたのか?」「倒産したエルピーダも高品質病だったのか?」と次々と質問を浴びせてきた。

 筆者が以下のように回答すると、またも投資家たちは驚きを隠せない様子をみせた。

「日本は、パラダイムシフトも、韓国メーカーの躍進も知っていた。しかし、品質をダウングレードすることができなかった。25年保証の高品質DRAMでの成功体験と、技術では世界一という過信が変革の妨げになった。日本にとっては、そこそこの品質のDRAMを安価に製造することは簡単ではなく、だからこそ、それが破壊的技術となって日本を凋落させた」

●韓国は日本と同じ道をたどるのか?

 メインフレームからPCへのパラダイムシフトに乗じてDRAM世界シェア1位になった韓国が今後どうなるのかは、投資家にとって重大な関心事だった。現在、韓国の半導体メーカーはうまくやっている。例えばサムスン電子は、世界中に5000人にも上る現地マーケッターを配置し、情報収集している。これが奏功してPCからスマートフォン(スマホ)へのパラダイムシフトにも見事に適応し、GALAXYは出荷台数で米アップルのiPhoneを大きく上回り、同社の稼ぎ頭となった。

 しかし筆者は、順風満帆のサムスン電子に対して、2つの懸念材料があることを指摘した。

1444とはずがたり:2015/05/11(月) 23:36:56
>>1443-1444
 ひとつは、サムスン電子が「日本にはもう学ぶものなどない」と言い始めていることだ。NANDフラッシュで世界シェア1位を奪い、薄型テレビでもスマホでもシェア1位となったサムスン電子にとって、周回遅れの日本は取るに足らない存在に見えるからだろう。

 しかし、歴史をひもとけば、国も産業も企業も、外敵に攻め込まれて崩壊するのではなく、内部から崩壊していくのである。日本の凋落も、低価格DRAMで韓国勢に攻め込まれたことより、「日本の技術は世界一」とうぬぼれ、自己改革ができなかったことに大きな原因がある。サムスン電子が「日本に学ぶべきものはない」と傲慢な姿勢になっているとすれば、かなり危険な兆候だ。

 もうひとつの懸念材料は、サムスン電子の絶対的なオーナー経営者であるイ・ゴンヒ会長が、昨年5月初旬に急性心筋梗塞で入院したことである。

 以上の筆者の見解に、投資機関の多くが賛同していた。そして、この懸念は現実となった。14年を通して、サムスン電子の業績急落が止まらなくなったからだ。

 この直接的な原因は半導体ではなく、サムスン電子の営業利益の約7割を稼ぎ出していたスマホの不調にある。世界最大のスマホ市場となった中国で、100ドルスマホなどの低価格スマホが爆発的に普及し、サムスン電子のGALAXYのシェアが激減した。いうなれば、サムスン電子はスマホで「イノベーションのジレンマ」に陥ったのである。この背景要因には、「スマホでも世界一」になったことによる傲慢さと、カリスマ的な絶対専制君主の不在があるとにらんでいる。

日本、特にルネサスの復活はあるか?

 凋落した日本半導体に復活の道はあるのか?という投資機関の関心事に、筆者は「一つだけ日本(特にルネサス)が再生する道がある」と説明した。

 コンピュータ産業は、46年のENIACの登場以来、ひたすら「軽薄短小(ダウンサイジング)」の歴史を歩んできた(図4)。当初、基幹部品として真空管が使われていたが、現在は、半導体(LSI)が取って代わっている。そして07年のiPhone発売以降、スマホシフトが進んでいる。では、スマホの次は何か?

 時計型やメガネ型などのウエアラブル端末の時代が来るというアナリストが多いが、筆者はそれらはスマホやPCの補助的な端末の域を出ないのではないかと考えている。実際のところ、時計に電話やメール機能がついていても、便利とは思えない。

 筆者の意見は、ずばり「スマホの次はクルマ」だ。20年は、スマホ30億台、タブレット端末10億台、PC3億台、自動車1億台の出荷が予測される。スマホやタブレットに対して、自動車のボリュームはずいぶん小さいが、それでも「スマホの次はクルマ」と考えるのは、20年に自動運転車が実現するかもしれないからだ。

 現在のクルマにも100個ほどの半導体が使われているが、自動運転を実現するには、次元の異なる高性能かつパワフルな半導体プロセッサが数十〜100個単位で必要になると考えられる。例えるなら、自動運転の実現は、昆虫のような節足動物がほ乳類に進化するぐらい劇的なことだ。

 もしも100個の高性能プロセッサを必要とする自動運転車が20年に実現すれば、予想出荷台数は1億台で、100億個の高性能プロセッサ市場が新たに創出されることになる。プロセッサ1個100ドルと仮定して、1兆ドルの巨大市場が出現する。

 では、その自動運転車用高性能プロセッサを制するのは誰なのか? 現在、車載半導体ではルネサスが世界シェア1位を占めている。その背景には、トヨタ自動車など世界的に競争力が高い日本の自動車メーカーの存在がある。ルネサスは日本の自動車メーカーの下僕的な存在ではあるが、継続的な取引実績があるのは紛れもない事実だ。また、気温-40〜200℃、湿度95%、50Gの振動で20年間正常に動作する極めて高い信頼性が要求される車載半導体においては、日本の凋落を招いた過剰品質の企業文化が、逆に競争力となる。

 自動運転車の時代になれば、超高品質への要求は、より高度化する公算が高い。つまり、ルネサスには、自動運転車の時代の超高品質車載半導体でも、世界シェア1位を守り続ける可能性がある。これが、私が考えるルネサス再生のシナリオだ。このシナリオに投資家たちは驚く一方で、経営状態が悪化しているルネサスに、そんな超高品質でパワフルなプロセッサをつくることができるのか懐疑的でもあった。しかし、筆者が「20年までに、ルネサスはトヨタかデンソーに買収されているかもしれない。自動運転車のシステム設計はトヨタやデンソーに任せ、ルネサスは超高品質半導体の製造に徹すればよい」と説明すると、多くが納得したようだった。

(文=湯之上隆/微細加工研究所所長)

1445とはずがたり:2015/05/13(水) 12:30:20

シャープ、1億円への減資計画を5億円に変更=関係筋
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150513-00000028-biz_reut-nb
ロイター 2015/5/13 09:31 ロイター

 5月13日、関係筋によると、シャープは資本金を1億円に減らす計画を5億円への減資に変更する。写真はロゴ、東京都内で2014年2月撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 13日 ロイター] - シャープ<6753.T>は、資本金を1億円に減資する計画を5億円に変更する。関係者によると、減資で累積損失を一掃する狙いは変わらない。14日に公表する中期経営計画に盛り込む。

1218億円の資本金を取り崩して剰余金に振り替える。累損を解消し、将来の利益を配当に回せるようにする。主力2行による2000億円規模の債務株式化(DES)で発行する優先株とともに、減資の案を6月の株主総会で決議する。

資本金が1億円になれば、税法上の定義で「中小企業」に分類され、外形標準課税の適用を免除されるなど優遇措置がある。ただ、関係者によると、減資はあくまで累損一掃が狙いであり税制優遇は目的としてないため、批判を考慮した。

1446とはずがたり:2015/05/14(木) 15:33:57

2015.05.13
シャープ解体の“Xデイ” 銀行団が見捨てる日 「張りぼての再建計画」に銀行団が怒り
http://biz-journal.jp/2015/05/post_9913.html
文=黒羽米雄/金融ジャーナリスト

 2015年3月期連結当期損益で2,000億円を超える赤字に転落する見通しのシャープ。みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行の2行から計2,000億円の金融支援を取り付けたことで、当面の危機は脱する。ただ、内情は政府が銀行に必死に働きかけたため、2行は渋々応じた格好。「張りぼての再建計画」に2行の幹部は怒りを隠さない。再建計画の過程も一見、銀行主導に映る。シャープ側は当初3月内にまとめる予定だったものの、銀行団から突き返されたため抜本的な構造改革に踏み込まざるを得なかったからだ。
 電子部品の一部工場閉鎖や国内3,000人の人員削減にとどまらず、最終的には会社の象徴である液晶事業の分社化と本社ビル売却も盛り込んだ。結果的には及第点にも映るが、再建案にはカラクリがある。三菱UFJ銀関係者はささやく。
「最大の焦点は業績の浮沈が大きい液晶事業の切り離しだが、難航している。シャープは過半の株式を保って主導権を握りつつ、官民ファンドの産業革新機構からカネを引き出したい。一方、機構側も過半出資を条件にしており早期に折り合うのは難しい状況。それでもシャープ幹部には危機感が見えない。実は分社化の猶予が2年とも3年ともいわれている」
 再建策は液晶事業を分社化して外部資本を注入することで、本体業績への影響を抑えながら新たな事業の柱を模索する構図だ。本来、分社化は早急に手を打たなければならないのだが、異例の猶予期間が設けられた。青色吐息のシャープの数年後など見通せるわけがない。復活に向けた一歩が踏み出せない状況では、再建策が画餅に終わる可能性が高まる。
 では、なぜ銀行団はこのような計画を飲まざるをえなかったのか。背景には一部週刊誌で報じられているが、首相官邸の力が作用したとの見方が支配的だ。全国紙記者も漏らす。
「官邸はとにかく、アベノミクスに水を差されたくない。銀行団が匙を投げてシャープが破綻したり、事業を切り売りしたりする方向に話が進めば、景気は冷え込み政権の屋台骨が揺らぎかねない。水面下で官邸から2行に強力な要請があったと聞いています」 

巨額減資で苦境鮮明に

 シャープは1,200億円以上ある資本金を1億円に減資する方針も決めたが、これも各方面の思惑が錯綜した結果だろう。税制優遇措置を受けられる資本金1億円まで減資することで、剰余金に振り替えて赤字を補てんする格好だ。だが、「累積損失を減らして再建が容易になる」と額面どおり受け止める向きは少ない。

「むしろ今回の減資で苦境がより鮮明になった。100%減資だと上場廃止になる。既存株主の権利は消滅するし、景気への影響も少なくない。それを避けたい力が作用したための苦肉の減資策にしか見えない」(証券アナリスト)
 2行幹部の中には「リストラ策だけで成長策が見えない。分社化も決まっていない。なぜ支援しなければならないのか」と怒りを隠さない者もいる。減資により赤字を補てん したところで急場しのぎにすぎないのは誰の目にも明らかだ。銀行団も支援に渋々応じつつも、シャープの復活を見込んでいない。すでに水面下で家電部門や電子部品部門の売却を模索しており、パナソニックや日本電産に非公式に働きかけているとの観測も市場では広まる。銀行団もシャープ解体の来るべき「Xデイ」に備えているのが実情のようだ。
(文=黒羽米雄/金融ジャーナリスト)

1448とはずがたり:2015/05/16(土) 18:57:23
2015.05.15
巨艦・東芝、異常事態で危機 不正会計発覚で無配転落 待ち受ける最悪のシナリオ
http://biz-journal.jp/2015/05/post_9939.html
文=編集部

 5月8日(金)、東芝は過去に不適切な会計処理が行われたとして、2015年3月期連結決算の公表を6月以降に延期すると発表した。企業にとって極めて都合の悪い事実の公表は金曜日に行うという、広報のセオリー通りの発表だった。

 15年3月期の業績予想を取り消し「未定」とし、期末配当の見送りを決めた。期末の無配は10年3月期以来5年ぶり。東芝は第三者委員会を設置し、調査を進める。不適切な会計処理を理由に、決算発表を延期するのは異例のことだ。東芝の経営姿勢に批判が集まり、発表翌週11日の東京株式市場で株価が急落することが懸念されていた。

 今回の問題点を整理しておこう。東芝は4月3日、14年3月期のインフラ関連工事の会計処理に問題があったとして、室町正志会長をトップにした特別調査委員会の設置を発表している。特別調査委の調査が進む中で、原価の見積もりの過小評価以外にも、調査が必要な事案が出てきた。不適切な会計処理が14年3月期より前の期にも行われていた可能性が明らかになった。「調査結果に対する信頼をさらに高める」(東芝)ため、第三者委員会の設置を決めたというが、5月8日の公表時には第三者委員会の具体的な人選などは明らかにされなかった。どう調査を進めるかも公表されていない。

 不適切な会計処理が行われたのは、コミュニティ・ソリューション、電力システム、社会インフラシステムの社内カンパニー3社とその関連会社だという。508億円の最終利益を上げた14年3月期連結決算については、「少なくとも修正の必要がある」と説明している。不適切な会計処理がいつから、誰の指示で行われていたかなどは究明されていない。「売り上げや利益がドレッシング(化粧)され、水増しされていた可能性が極めて高い」(市場筋)のだ。

 第三者委員会を設置するほどの重大かつ深刻な問題なのに、東芝はタイムリー・ディスクロージャー(迅速な情報開示)を怠ってきた。東京証券取引所は上場企業に対し、決算期末後45日以内に決算の内容を公表するよう求めている。東芝は5月15日が期限だが、大幅に遅れる。6月以降としているが、東芝の不適切な会計処理が故意であれば、東証は投資家に注意を促すために「特設注意市場銘柄」に東芝を指定し、改善報告書の提出を求めることになる。

グループ企業にも影響波及

 公表翌週明け5月11日の東京株式市場で、東芝の株価はストップ安(80円安)となる403円30銭まで売られた。下落率は16.6%だった。12日も375.2円まで下げ、年初来安値を更新した。同日、東芝は上場している連結対象のグループ会社4社の15年3月期決算発表を延期したことを明らかにした。同様の理由で、東芝プラントシステムは15日に予定していた発表を延期した。

 連結対象のグループ4社とは、販売時点情報管理(POS)端末大手の東芝テック、計測用記録紙を手掛ける国際チャート(ジャスダック上場、東芝テックが56.6%の株式を保有)、船舶用電機大手の西芝電機、半導体製造装置のニューフレアテクノロジー(ジャスダック上場)。4社は7〜8日に発表予定だったが延期した。新たな発表時期は未定。東芝テックは12日に株価が急落し、598円の50円安と年初来の安値に沈んだ。グループ企業を巻き込んで影響が急拡大しているのに、東芝の情報公表は遅れている。市場筋は「社外の専門家だけで構成される第三者委員会の立ち上げは5月中だというが、遅すぎる。東芝は危機感が欠如しているとしかいいようがない」と指摘する。

 今後ポイントとなるのは、海外の原子力発電所や火力発電所などの大規模案件だ。原発の新興国への売り込みは東芝の子会社、WH(ウェスチングハウス・エレクトリック)が担当しているが、大型プラント案件に付き物のリベート問題が浮上する可能性もある。

 07年、「工事進行基準」をめぐる不適切会計問題では、IHIが巨額損失を計上し過去の決算を訂正。株価下落で損失を受けたとして、株主による損害賠償請求訴訟に発展した。東芝も同様の事態に発展すれば、東芝の屋台骨を揺るがしかねない事態になる恐れもある。予断を許さない状況が続く。
(文=編集部)

1449とはずがたり:2015/05/17(日) 20:14:54
シャープ再建、メインバンクの評価に温度差 みずほ、三菱UFJのトップが異例の言及
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%83%bc%e3%83%97%e5%86%8d%e5%bb%ba%ef%bd%a4%e3%83%a1%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%90%e3%83%b3%e3%82%af%e3%81%ae%e8%a9%95%e4%be%a1%e3%81%ab%e6%b8%a9%e5%ba%a6%e5%b7%ae-%e3%81%bf%e3%81%9a%e3%81%bb%ef%bd%a4%e4%b8%89%e8%8f%b1ufj%e3%81%ae%e3%83%88%e3%83%83%e3%83%97%e3%81%8c%e7%95%b0%e4%be%8b%e3%81%ae%e8%a8%80%e5%8f%8a/ar-BBjS6n8?ocid=AARDHP#page=2
東洋経済オンライン

 瀬戸際のシャープが再建策を公表した翌日、株価は一時、年初来安値を更新し、終値は186円と前日に比べて7%下落。市場の評価は厳しかった。一方、この日に注目されたのが、シャープのメインバンク2行(みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行)の親会社である、みずほフィナンシャルグループ(FG)と三菱UFJフィナンシャル・グループの決算会見だった。

 シャープの質問を受けたみずほFGの佐藤康博社長は「個別の会社の話はしないことになっているが、メインバンクの1行なので、所見的なものを申し上げたい」として、思いのほか詳しく説明した。

 「十分評価に値する」

みずほFGの佐藤康博社長。シャープの経営計画をポジティブに評価した(撮影:梅谷秀司)c 東洋経済オンライン 提供 みずほFGの佐藤康博社長。シャープの経営計画をポジティブに評価した(…  佐藤社長は、従来のシャープの取り組みについて「やれることはやってきたんだと思う」とし、5月14日に発表された経営計画に対し「十分評価に値する」と述べた。

 その理由は、液晶や太陽光、白モノといった事業について「負の遺産を抱えながらやってきたが、今回、財務的に大幅な処分をして重荷が取れた。これから戦略分野に思い切った投資がしていける」というもの。

 もう一つ挙げたのは、ガバナンスの改善だ。「従来、組織の意思決定のあり方が足を引っ張っていた。だが、今回のガバナンス体制で、社長の下でやり遂げることが明確になってきた」と説明。シャープは今回、取締役4人が代表権を返上、うち3人が取締役を退任するという経営体制の刷新を発表している。

 ほかにも「(独自の液晶パネルである)IGZOを中心とした技術は世界に冠たるものがある。技術力があるということは、ポテンシャルがあるということ。ガバナンスがしっかりして、負の遺産を外してやることで、今回の計画が成長戦略の土台を作っていくと思う」(佐藤社長)と語った。

三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行社長。一定の評価をしつつ、注文もつけた(撮影:今井康一)c 東洋経済オンライン 提供 三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行社長。一定の評価をしつつ、…  三菱UFJFGの平野信行社長も決算会見で「シャープは日本の産業にとっても、経済にとっても重要な企業なので、一言コメントさせていただきたい」として、見解を述べた。

 新しい経営計画に対し「今後の再生の加速化につながる内容」と評価したものの、「施策の詳細化や、詰めが終わっていないものも確かにあると考えている。危機感を持って、迅速に改革・再建に取り組んでいただきたい」とクギを刺した。総じてポジティブだったみずほFGの佐藤社長の言いぶりとは、微妙な温度差も感じられた。
 「予期しない展開になった」

 三菱は、みずほと同様、シャープに自行出身者の役員を派遣し、経営をモニタリングしてきた。だが、結果的には不調の兆しを早い段階でキャッチすることはできなかった。平野社長も「シャープが昨年末から今年1〜3月にかけて、私自身も予期しなかったような展開になったのは、まことに残念だと思っている」と述べている。シャープは三菱に対し、直前までこうした事態の把握ができなかったと説明したという。

 5月14日の会見でも、シャープの高橋興三社長は急激な業績悪化について、「現在のガバナンスと経営管理体制で対応できなかったのが反省点」と述べている。今回発表された新しい経営計画の柱の一つに、ガバナンスの強化が含まれていることに平野社長は言及し、「経営管理機能を強めていただくことを期待している」とも語った。

 経営計画の説明の中で、「新生シャープ」という言葉を繰り返した高橋社長。平野社長がクギを刺したように「危機感を持って迅速に再建に取り組み」、新たな経営計画を遂行し、佐藤社長の言う「成長戦略の土台」を築く必要がある。今回は両行とも、実質的に借入金を優先株に振り替える「デット・エクイティ・スワップ」(DES)に応じるだけに、これまで以上にシャープに目を光らせることになりそうだ。

1450とはずがたり:2015/05/19(火) 22:16:04

シャープが大幅続落、相次ぐ格下げを嫌気
2015年 05月 18日 12:36 JST
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPKBN0O306420150518

[東京 18日 ロイター] - シャープ(6753.T: 株価, ニュース, レポート)が大幅続落。同社の長期格付けについて、15日に米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が2段階引き下げて「トリプルCマイナス」に、また同日に日本格付研究所(JCR)が6段階引き下げて「ダブルC」にしたとそれぞれ発表した。相次ぐ格下げが嫌気されている。

JCRはシャープが連結ベースでも債務超過寸前という危機的な財務状況に陥ったことや、「一部の債務について約定どおりの債務履行を行っていない」状況に該当したことなどを格付け引き下げの理由に挙げている。

1451チバQ:2015/05/20(水) 21:04:11
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150516-00000500-biz_fsi-nb&ref=rank
シャープが抱える「負の遺産」 なすすべもなく立ち尽くす“指示待ち社員”
SankeiBiz 2015/5/20 06:24

画像
巨額を投じたシャープ堺工場=堺市堺区
[拡大]
 3月10日、シャープの液晶事業を統括する方志教和専務は、東京都港区の東京支社で開いた事業説明会で「やはり『競合さん』が大変な勢いで営業をかけていたようだ」とうなだれた。「競合さん」とは、日立製作所とソニー、東芝の液晶部門を統合して誕生したジャパンディスプレイのこと。タッチパネル機能を液晶パネルの中に作り込む技術で先行し昨秋から、中国市場でシャープの得意先を切り崩していた。
 だが、方志専務は今年2月に開いた大阪での説明会で「シェア下落は認識できていない」と発言。その頃には業績悪化が明らかなはずだったが、方志専務は「タッチパネルを仕入れている台湾メーカーの破綻で一時的に調達が滞り、こちらが生産停止に追い込まれた」という程度の認識だった。現場からは聞こえの良い情報ばかりが報告されていた可能性がある。
 主力の液晶事業でリスク情報が上層部にうまく伝わらなかったことに最もショックを受けたのは、ほかならぬ高橋興三社長だろう。一昨年6月の就任以来、現場の声を上層部に直言できる企業風土づくりに心を砕いてきたからだ。
 「社員が自らの判断で挑戦し、上からの指示を待たない。そういう企業風土に変えたい」。高橋社長は就任前の会見でこう力を込めた。背景には、トップダウンの傾向が強すぎた独特の社内の雰囲気が、経営危機を招いた液晶事業への過剰投資に突き進ませたとの反省があった。社内に経営トップの判断に意見したり、水を差す情報を報告したりできる雰囲気はなかったといわれる。
 特に「液晶のシャープ」という一時代を築いた町田勝彦氏(現特別顧問)の社長時代に経営トップのカリスマ化に拍車がかかった。後継の片山幹雄氏(現日本電産副会長)の社長時代も続いた液晶事業への巨額投資に、社内から疑問の声は上がらなかった。逆にアイデアマンで明確にビジョンを示す片山氏の指示を待つ傾向が強まったとされる。
 約4300億円を投じた堺市の液晶パネル工場が稼働した2009年には、前年のリーマン・ショックの影響でパネル需要が激減していたのにもかかわらず、計画の中止や修正を求める声はなかった。12年に販売不振を公表したが、その数カ月前には同社首脳が「大型テレビは好調」とアピールしていた。

 高橋社長は、このような企業風土を「けったいな文化」と決別を宣言し、社内では役職ではなく「○○さん」と呼称する運動の旗振り役を務めた。自身を「高橋さん」と呼ばせるなどフラットな組織を目指した。
 だが、今回の液晶事業で現場のリスク情報を上層部が共有できず、対応が後手に回った事態は、高橋社長のこれまでの努力が全くの空回りだったことを意味する。高橋社長は強権を伴う指示をできるだけ避けてきたが、カリスマ経営者の指示待ちに慣れていた社員の意識を変えることは簡単ではなく、「決断しない社長に物足りなさを感じる声が少なくなかった」(シャープ社員)という。
 社員が自らの判断で挑戦する風土を重視する高橋流は、一方で「やる気のない社員や何をすべきかを分からない社員の放置」(関係者)につながり、急激な円安や競合他社の攻勢など経営環境の変化への対応を遅らせた。昨年末、社内では「社長が一人でもがき苦しんでいる」との情報が飛び交ったが、明確な指示を避ける高橋社長を前に、指示を待つ社員はなすすべもなく立ち尽くした。
 過剰投資の揚げ句生産能力を持て余した液晶パネルの巨大工場だけでなく、それを生み出した社員の意識という「負の遺産」も、いまなおシャープにのしかかる。新中期経営計画では、世界の全従業員の1割を減らすなどの決断に迫られたことに対し、シャープ関係者はこう指摘する。「トップダウン経営を否定して変化への対応に遅れた揚げ句、自分が強いリーダーシップを持たざるを得なくなった。皮肉な話だ」

1452とはずがたり:2015/05/25(月) 12:46:31
シャープ株急落178円…東芝も一時ストップ安
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150511-OYT1T50049.html?from=yartcl_outbrain1
2015年05月11日 12時34分

 11日の東京株式市場で、シャープと東芝の株に売り注文が殺到し、一時、値幅制限いっぱいまで値下がりするストップ安となった。

 再建中のシャープの株価は前週末終値比80円安の178円まで急落した。株価が200円を割り込むのは、2012年12月以来。大幅減資を検討していると報じられたことが嫌気された。

 不適切な会計処理が発覚し、決算の発表を延期した東芝の株価は、80円安の403円30銭をつけた。

2015年05月11日 12時34分

1453とはずがたり:2015/05/28(木) 17:02:37

俺は日本の技術は大したことないと思うというかDVDプレイヤーの操作性の悪さを体感する度に苛々する。スイッチ入れてから何十秒も待たせるクソ機械め。
iPhoneはメイドインチャイナであっても事実上,半分弱がアメリカ製,1/3強が日本製といっていいんですねぇ。

日本は「技術屋」、中国は「組み立て屋」=中国メディア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150518-00000003-scn-bus_all
サーチナ 5月18日(月)6時3分配信

中国メディアの捜狐は12日、日本の電機メーカーの存在感が低下しているとされることについて、日本は今なお技術屋であり、一方の中国は単なる組み立て屋に過ぎないと論じた。(イメージ写真提供:(C) Visions Of America LLC /123RF.COM)

 中国メディアの捜狐は12日、日本の電機メーカーの存在感が低下しているとされることについて、日本は今なお技術屋であり、一方の中国は単なる組み立て屋に過ぎないと論じた。

 記事は、かつて日本の優れた経営モデルと高い品質の製品は「日本企業に成功をもたらし、戦後の日本経済の復興ならびに躍進に寄与してきた」と伝え、20世紀後半は日本企業はずっと世界をリードする存在だったと紹介。

 一方、1990年代に入ると日本は「失われた10年」を迎え、日本企業の業績も低迷し始め、日本の経営モデルに対する反省と改革を呼びかける声が高まったと紹介。さらに、ソニーやシャープといった世界に名だたる企業が業績不振に喘いでいると伝えたほか、サンヨーは中国企業のハイアールに白物家電事業を買収されたと伝えた。

 そのほか、日本の大手電機メーカーが主力事業の転換や調整を行ったことを伝え、「なぜ日本企業は揃って衰退してしまったのか?」と疑問を投げかけつつ、その理由として「市場に対する判断を誤ったためだろう」と主張。市場の需要予測の読み間違えや、消費者を無視した商品展開が経営の悪化を招いたと論じた。

 続けて記事は、日本の電機メーカーの衰退と対照的に、世界最大の消費市場である中国では中国企業が著しい成長を見せていると伝える一方で、「本質を見てみれば、小米科技(シャオミ)など成長を続ける中国企業の多くは部品を購入し、製品を組み立てて販売するだけの企業に過ぎず、重要な技術を持っていない」と指摘。

 さらにアップルの「iPhone」を例に、「組み立ては中国だが、原価のうち米国が49.4%、日本は34%を占める」と紹介しつつ、iPhoneという製品の裏では日本が高い技術によって多くの利益を得ているとするも、「1台のiPhoneに含まれる中国側の原価は4%未満に過ぎない」と指摘し、中国がiPhoneに付加した価値も4%未満であると主張。日本は今なお技術屋であり、中国は単なる組み立て屋に過ぎないと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Visions Of America LLC /123RF.COM)

1454とはずがたり:2015/06/04(木) 16:10:46
シャープ、台湾大手と提携検討…北米用液晶TV
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150603-OYT1T50118.html?from=ycont_top_txt
2015年06月04日 10時14分

 シャープは、北米向けの液晶テレビ事業について、台湾の電子機器受託製造(EMS)大手、瑞軒科技(アムトラン・テクノロジー)と提携する検討に入った。

 アムトランへの生産委託などを軸に交渉を進める。今後、日本を含むアジア市場に注力する考えだ。

 シャープはメキシコにある工場で大型テレビを組み立てて米国で販売しているが、不振が続いていた。アムトランに生産を委託するか、工場を合弁に切り替えることを検討している。自社で製造・販売する体制から、ブランドの供与や生産指導による収入で稼ぐ体制への移行を目指す。有利な条件を引き出すため、他のEMSとも並行して交渉を進めるとみられる。

 シャープは昨年、欧州でも液晶テレビの自社生産・販売から撤退し、ブランドをスロバキアのメーカーに供与してライセンス料を受け取っている。

2015年06月04日 10時14分

1455とはずがたり:2015/06/05(金) 12:30:03
R2―D2冷蔵庫、動きます ハイアール独自路線で勝負
http://www.asahi.com/articles/ASH6254FWH62ULFA00V.html?ref=yahoo
南日慶子2015年6月3日05時06分

 白物家電で世界最大手の中国・ハイアールが日本市場で生き残るため、他社にはない奇抜な商品で勝負に出る。2002年に日本に進出し、12年には三洋電機の洗濯機と冷蔵庫部門を買収して技術力を高めたが、ブランド力不足で思うように販売を伸ばせていない。独自路線でまずは日本での存在感を高める狙いだ。

 「これは冗談ではない。本気で販売する」

 2日、東京都内で開いた発表会。日本と東南アジア地区を統括するハイアールアジアの伊藤嘉明社長が紹介したのは、映画スター・ウォーズの人気キャラクター「R2―D2」型の冷蔵庫だ。ほぼ等身大でリモコンで動く。開発担当者によると、500ミリリットルのペットボトルなら3本、350ミリリットル缶なら6本冷やせる。16年に売り出すという。

 ほかにも斬新な商品が次々に登場した。水を使わずに空気で衣類のニオイや菌を消す「ラクーン」は、いわば水のいらない「洗濯機」。約8万円で2日から予約販売を始めた。今年秋に発売する中型の冷蔵庫は、2枚の扉が32インチの液晶ディスプレーになっており、スマートフォンから好きな映像を転送できる。どちらも、旧三洋の技術を生かしたという。

1456とはずがたり:2015/06/12(金) 15:52:50

2015.06.07
あの70歳“異次元”社長の勢いが止まらない 誰にも真似できない驚異の“膨張経営”
http://biz-journal.jp/2015/06/post_10243.html
文=編集部

「2020年までに、売上高を現在の1兆円から倍の2兆円にする。うち5000億円はM&A(合併・買収)によって達成する」
 4月23日、日本電産の決算説明会で永守重信会長兼社長がまた大風呂敷を広げた。永守節が復活したのは、車載用・産業用に営業の軸足を移してきた成果が上がってきたからだ。世界トップシェアのHDD用精密小型モーターの需要減をカバーした。
 日本電産の15年3月期連結決算(米国基準)の売上高は前期比17.5%増の1兆283億円、営業利益は31.1%増の1112億円、当期純利益は35.4%増の762億円といずれも過去最高を更新した。連結売上高は初の1兆円台、連結営業利益は初の1000億円台へと共に大台に乗せた。営業利益率は10.8%と優良企業の目安とされる2ケタを達成した。
 事業別では精密小型モーターの売上高が9.8%増の3980億円、「車載及び家電・商業・産業用」の売上高が33.2%増の4600億円。10年度から精密小型モーターから車載と家電・商業・産業用の2事業に軸足を移してきたが、初めて2事業の売り上げが精密小型モーターを上回った。
 事業転換の原動力となったのが車載向けモーターだ。売上高は65.2%増の1970億円、営業利益は2.4倍の166億円と初めて100億円を突破した。

次なる成長への軸足

 近年の電子部品市場における主戦場はスマートフォン(スマホ)向けだった。次の主戦場になると目されているのが自動車向けだ。自動車のエレクトロニクス化が急速に進み、使われる電子部品が増えている。パソコンやビデオ向けHDD(記録媒体)用超小型モーターで世界トップシェアを誇った日本電産が、次なる成長への軸足に据えたのが車載向けモーターだ。
 中期経営計画の20年度連結売上高は15年3月期の倍の2兆円、連結営業利益率15%以上の目標を掲げる。このうち、車載関連で7000億円〜1兆円の売り上げを叩き出す計画だ。精密小型モーターは4000〜6000億円と設定しており、車載向けモーターを主力製品と位置付ける。車載関連の売上高最大1兆円の半分は、お家芸とするM&Aで積み上げる。
 14年3月、自動車電子制御ユニットを製造するホンダ子会社ホンダエレシス(現・日本電産エレシス)を買収。今年2月には、独車載用ポンプ大手ゲレーテ・ウント・プンペンバウを買収した。2社とも売上高500億円規模の会社だ。
 永守氏は「このペースでいくなら、今後5年で10件。これで5000億円になる」と述べた。同社がこれまで手掛けてこなかった数千億円規模の大型買収については、「車載関連では大型M&Aも考えているので、大きなもの1回でいくこともある」と意欲を示した。さらに、M&Aの対象については「すでに対象会社は確定しており、話し合っているところ」と述べ、常時10件以上の案件を検討していることを明らかにした。
 永守氏は、M&Aを軸に成長を加速させる。かつては赤字企業を買収して「再建王」の異名がついた。これからは買収のスタイルを変えて、「利益の出ている会社」をターゲットにして、連結営業利益率15%以上を目指す方針を示した。

集団指導体制

 今年6月に開催予定の株主総会で、昨年9月に顧問として入社したシャープ元社長の片山幹雄副会長兼最高技術責任者が代表取締役に就く。片山氏は液晶パネルへの過剰投資でシャープの経営危機を引き起こしたとされる。経営の第一線から退き、シャープの技術顧問(フェロー)として奈良の天理工場に勤務していた片山氏は、永守氏からの誘いを受け、日本電産入りを快諾した(14年11月28日付産経新聞より)。
 日本電産の代表取締役は、永守氏、元カルソニックカンセン社長の呉文精副社長執行役員COO(最高執行責任者)、創立メンバーである大番頭の小部博志副社長執行役員、片山氏の4人体制となる。集団指導体制に移行する布石を打ったとみられている。だが、永守氏は70歳を過ぎても経営の第一線から離れるつもりはない。「20年には、まだ私はCEOをやっている。集団指導体制にはなっていないだろう」と見通しを語る。
 今後永守氏がどんな大風呂敷を広げ、そしてそれを実現していくのか、見ものである。

1458荷主研究者:2015/06/26(金) 23:27:36

http://www.at-s.com/news/detail/1174202102.html
2015/6/5 07:12 静岡新聞
サムスン電機閉鎖へ 藤枝、跡地利用は未定

閉鎖する方針が固まったサムスン電機ジャパンアドバンスドテクノロジー=4日午後、藤枝市花倉

 ハードディスクドライブのモーターを開発する「サムスン電機ジャパンアドバンスドテクノロジー」(藤枝市花倉)が6月末で事業所を閉鎖する方針を固めた。同社は業務を韓国の本社へ移管する。4日関係者への取材で分かった。同社は2013年から現在の社名で旧日本ビクター藤枝工場に進出していた。

 複数の関係者によると、現在同社には約90人の従業員がいるが、全員退職する見通し。土地や建物の跡地利用は現時点で未定。敷地面積は6ヘクタール以上。

 81年3月の日本ビクター藤枝工場の設立以来、最大で数百人の従業員が勤務していた。08年日本ビクターから「アルファナテクノロジー」が分社化し社名が変更。12年3月からサムスン電機の傘下に入った。

 アドバンスドテクノロジーの担当者は静岡新聞社の取材に「現在の市場状況の急激な変化の中では藤枝での事業継続が難しいと判断した」と文書で回答した。

1459とはずがたり:2015/07/01(水) 19:15:38

シャープが最低格付けに、債務株式化で…S&P
http://news.goo.ne.jp/topstories/business/996/2a5c7c9b45646777c6aded9c633ee9f1.html
(読売新聞) 06月30日 19:29

 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は30日、シャープの長期会社格付けを2段階引き下げ、21段階で最も低い「SD(選択的債務不履行)」にしたと発表した。

 シャープが同日に主力取引銀行からの借金の一部を優先株に転換したことを受けた措置で、S&Pの基準では、こうした取引は債務不履行とみなすという。ただ、当面の資金繰りにめどが立ったことから、S&Pは7月1日にも格付けを引き上げる見通しだ。

1460とはずがたり:2015/07/06(月) 09:04:37
上場廃止とかもありえんの?

<不適切会計>東芝の経営責任焦点に かさ上げ額当初の3倍
毎日新聞社 2015年7月5日 12時09分 (2015年7月5日 13時12分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20150705/Mainichi_20150705k0000e020116000c.html

 東芝の不適切な会計処理を巡る問題で4日、過去の決算でかさ上げされていた営業利益の総額が1500億円規模に膨らむ見通しになったことが判明した。インフラ関連工事だけでなく、他の主要事業でも不適切処理が行われていたためとみられる。同社が5月に設置した第三者委員会は意図的な会計操作や役員の関与の有無などを調べており、7月中旬をめどに調査報告書をまとめる。最終的な利益かさ上げ額がどこまで拡大するかに加え、田中久雄社長らの経営陣の責任をどう認定するかが今後の焦点となりそうだ。

 これまで東芝は、インフラ関連工事を中心に計21件の不適切な会計処理があり、2014年3月期までの5年間で利益が計548億円かさ上げされていたと説明していたが、金額が3倍近くに膨らむことになる。東芝の営業利益は14年3月期までの5年間、1000億円強?3000億円弱で推移しており、累計では1兆円強。利益かさ上げ額はこの1割以上を占める計算だ。

 第三者委はインフラ関連に加え、パソコン、半導体、テレビの主要3事業についても調査を行っている。生産を終了した半導体製品で適切な損失計上をせず、パソコン部品の取引に絡む利益の計上時期が不適切などの疑いが出ており、こうした影響で利益のかさ上げ額が膨らんだ模様だ。必要となる決算修正額は、04年3月期までの5年間に2000億円強の粉飾決算(最終利益ベース)があった旧カネボウのケースに迫ることになりそうだ。

 東芝の場合、高い業績目標が現場に重圧となり、損失先送りなどで利益をかさ上げするきっかけになった可能性がある。第三者委は不適切処理の経緯、役員の関与、背景にある企業風土などの実態解明を進める見通しだ。

 証券取引等監視委員会は今年2月、東芝関係者からの通報をもとに同社を検査した。今後は、第三者委の報告などを東芝側から受けた上で、金融商品取引法に基づく金融庁への勧告が必要かどうかを調べることになりそうだ。東芝の利益かさ上げが、投資家に与えた影響は大きく、課徴金などの処分対象になる可能性もある。

 東芝は第三者委の報告を踏まえて経営責任を明確化し、9月末までに開く臨時株主総会で新たな役員体制を提案する見通しだ。【片平知宏、谷川貴史】

1461とはずがたり:2015/07/09(木) 11:37:27
東芝要請の「融資枠」、最大7000億円規模に
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150708-OYT1T50223.html
2015年07月09日 08時19分

 不適切会計で揺れる東芝が、主要取引銀行に対して要請することにしている「融資枠」の金額が、最大で7000億円規模になる見通しであることが分かった。

 これは、銀行側からみれば資金繰りを支えるという事実上の金融支援にあたる。このため、東芝は、一定のリストラが必要だとして、保有株式や不動産など2000億円程度の資産を売却する検討に入った。

 融資枠の設定は、三井住友、みずほ、三井住友信託の3銀行に打診したとみられる。今回の問題による信用の低下で金融市場での資金調達が難しくなるという万が一の事態に備えたものだ。

 また、営業利益(本業のもうけ)の過大計上の総額については、過去5年で計1500億円超になる見通しだったが、さらにそれを数百億円上回る可能性も出てきた。

1462チバQ:2015/07/12(日) 15:17:26
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150712-00000015-mai-bus_all
<東芝不適切会計>背景に激しい首脳同士の対立 
毎日新聞 7月12日(日)11時30分配信
 東芝の不適切な会計処理を巡る問題で、5月に設置された第三者委員会(委員長・上田広一元東京高検検事長)が歴代3人の社長を調査対象とし、経営責任を追及する事態に発展した。過去の決算での営業利益かさ上げ額は累計で2000億円規模に達する可能性があり、「投資家の信頼を裏切る行為」との批判が強まっている。問題が拡大した背景には「首脳同士の社内対立」と「利益至上主義」があるとの見方が出ており、信頼回復には企業風土そのものを抜本的に見直すことが不可欠となっている。【片平知宏、赤間清広】

 「西田、佐々木両氏の対立で激しい摩擦が生じ、社内対立でみるみるうちに燃え広がってしまったのではないか」。ある財界関係者は拡大の一途をたどる東芝問題の背景に、社長経験者である西田厚聡相談役と佐々木則夫副会長の対立があると指摘する。

 東芝の社長人事は「歴代の社長経験者の了承が得られないと難しい」(同社関係者)とされ、経済界では「社長が代わるごとに派閥が入れ替わる」との見方がささやかれていた。実際に1990年代後半以降の社長は、西室泰三氏(海外、家電営業部門)、岡村正氏(計測器など社会インフラ部門)、西田氏(パソコン部門)、佐々木氏(原子力部門)とインフラ系と家電系が交互に入れ替わり、現社長の田中久雄氏はパソコン部品などの調達で高い評価を受けた。

 今回の問題で、歴代社長間の確執に注目が集まるのは、2013年に佐々木氏の社長退任と、田中氏の社長昇格が発表された記者会見で、西田、佐々木両氏が「火花」を散らしたためだ。

 当時、会長だった西田氏は社長に必要な経歴に触れ、「一つの事業しかやっていない人が(会社全体を)見られるかと言えば見られない」と指摘し、ほぼ原子力畑一筋の佐々木氏を皮肉るような発言をした。一方、佐々木氏は「業績を成長軌道に乗せるという私の役割は果たせた」と語り、西田社長時代の赤字転落から業績を改善させたことを強調。その後、西田氏が佐々木氏の経営手腕を批判する発言が週刊誌で報じられた。

 今回の問題では、佐々木氏が社長時代、各事業部門に業績改善を強く要請し、その圧力が利益先取りなど不適切な会計処理につながったとの見方が強まっている。西田氏が佐々木社長時代の業績に不満を抱いた結果、西田氏に口出しされたくなかった佐々木氏による業績改善圧力が強まった可能性がある。

 東芝関係者は「社内会議の際、事業の進め方で意見対立するなど二人は仲が悪かった」と証言。「今回の問題の背景に社内抗争があるなら、関係者はみんな辞めてほしい」と訴える。今後は退任する見通しの田中社長の後任人事が大きな焦点になるが、東芝内外で「社内抗争」の疑念を呼ばない人事が必要となる。

1463チバQ:2015/07/12(日) 15:19:14
http://mainichi.jp/select/news/20150712k0000m020075000c.html
東芝不適切会計:西田社長時代も 第三者委、歴代3人調査
毎日新聞 2015年07月12日 07時30分(最終更新 07月12日 09時00分)
 東芝の不適切な会計処理を巡る問題で、西田厚聡(あつとし)相談役(71)が社長を務めていた2009年3月期の段階から営業利益のかさ上げが行われていた疑いのあることが11日、関係者の話で分かった。第三者委員会もこうした実態を把握している模様で、当時の状況などについて西田氏から複数回、事情を聴いているという。一連の問題を巡っては、前社長の佐々木則夫副会長(66)に加え、田中久雄社長(64)も現場に過剰な業績改善を迫っていたことが判明。両氏とも引責辞任する方向だが、西田社長時代まで波及すれば東芝の企業風土が一段と厳しく問われそうだ。

 西田社長時代に不適切な対応が疑われているのはパソコン事業の部品取引を巡る会計処理。東芝は低価格で一括購入したパソコン部品を、購入時より高い価格でパソコンの製造委託先に販売していた。この部品取引に伴う利益計上の時期などが不適切だった疑いが浮上している。東芝関係者は部品取引について「パソコン関連で09年3月期に、それなりに大きな金額で不適切処理が行われていた疑いがある」と指摘した。

 東芝は09年3月期、リーマン・ショックに端を発した世界的な金融・経済危機の影響で2000億円台の営業赤字に転落。業績を下支えするため、パソコン事業で利益の先取りをするなど不適切処理を行っていた可能性が指摘されている。西田氏は14年6月に相談役に退いているものの、第三者委の調査結果次第で、責任を問われることもある。

 一方、田中社長は同社幹部らにメールなどで「何で予算を達成できないんだ」「売上高、利益をもう少し上げろ」などと強く求め、損失先送りなどを事実上、促していた疑いがある。また、社長就任前には部品などの調達担当役員を長く務め、パソコン部品の不適切処理などで責任を問われる可能性も浮上している。

 一連の問題で14年3月期までの利益かさ上げ額は2000億円規模に拡大する可能性がある。田中社長だけでなく、佐々木副会長も社長時代に現場に強く業績改善を迫っていたことが明らかになっており、両氏の引責辞任は避けられない情勢だ。第三者委は20日前後にこの問題の調査報告書をまとめる予定。これを受け、東芝は経営責任の明確化を図る方針だ。【片平知宏】

 【ことば】東芝の不適切会計問題

 証券取引等監視委員会が今年2月、東芝に対して報告命令と検査を行い、問題が発覚した。東芝は4月に室町正志会長をトップとする特別調査委員会を、5月に上田広一元東京高検検事長が委員長の第三者委員会を設け、実態解明を進めている。これまでに次世代電力計などインフラ関連工事を中心に21件の不適切な会計処理が明らかになったほか、2014年3月期までの5年間で累計548億円の営業利益かさ上げが判明。第三者委は半導体、パソコン、テレビの主要事業でも不適切処理があったと見て調査し、金額はさらに膨らむ見通し。東芝は15年3月期決算を発表できず、期末配当を無配にする異例の事態に陥っている。

1464チバQ:2015/07/12(日) 15:20:15
2013年の記事
http://toyokeizai.net/articles/-/13063
東芝の社長交代、絡み合う思惑
西田会長が留任、佐々木氏は新設の副会長に
前田 佳子 :東洋経済 編集局記者 2013年02月27日

東芝は2月26日、佐々木則夫(63)社長が新設する副会長に就き、後任に田中久雄副社長(62)が昇格する人事を発表した。6月下旬に開催する定時株主総会を経て就任する。西田厚聰(69)会長は留任する。

東芝は4年サイクルでの社長交代が恒例となっており、佐々木社長も「自分の社長就任会見の時、4年間で結果を出せるようにしたいと答えた覚えがある」とコメントしたほど。今回の社長交代は既定路線だが、意外な点が2つある。

田中新社長は資材部門出身

1つ目は、新社長となる田中氏の経歴だ。パソコンの資材調達や生産を担当し、英国、米国、フィリピンと、海外駐在経験は延べ14年と歴代社長の中でもっとも長い。従業員20万人のうち半分が外国で働いている東芝にとって、田中氏の豊富な海外経験が高く評価されたことは納得できる。副社長に就任後は、戦略企画を担当しグループ全体を見てきた経験もある。

一方で、花形部門であるPC畑の西田会長や原発畑を歩んできた佐々木社長など歴代社長に比べると、田中氏は資材部出身。西田会長は「東芝は34の事業を抱えており、このうち1事業しか経験していない人が経営するのは大変。経営は総合力なので、様々な分野の経験を持つ田中さんを社長に選んだ」とベタ褒めだが、地味な印象がある。

会見の冒頭、西田会長は「(佐々木社長が)継続して利益を出せる企業体質に導いたのは大きな功績。田中氏にはもう一度、成長路線に戻して幅広い経験と豊富な国際経験を生かし、東芝がグローバル企業に飛躍できるようリーダーシップを発揮してほしい」と発言した。確かに09年6月に佐々木氏が社長に就任して以来、東芝は4期連続の減収。08年3月期に7兆6680億円あった売上高は、12年3月期には6兆1000億円まで落ち込んでいる。

「利益が出ていても売上高が落ちてはダメ」

しかし、東芝は、09年3月期に3435億円という過去最悪の最終赤字を計上して最大の苦難に直面していた。火中の栗を拾う形となった佐々木社長は、大規模なコスト構造改革で4300億円の固定費を削って事業立て直しに奔走。11年3月期には過去最高益を計上し、黒字体質を定着させている。減収となった背景には、携帯電話や中小型液晶の事業売却や円高も影響している。それでも会見後、記者団に囲まれた西田会長は「利益が出ていても売上高が落ちていてはダメだ。企業は成長しないといけない」と漏らした。


佐々木則夫社長は東芝の恒例に沿って4年で退く
2つ目に意外だったのは、副会長というポジションが新設された点だ。西田会長は留任する理由について「周囲から会長を引き続きやってほしいと言われた。さらに佐々木社長は国や経済界の重職に就き、社外活動で大変忙しくなることを考慮した」と説明する。確かに佐々木社長は政府の経済財政諮問会議の議員を務めるほか、6月には日本経済団体連合会の副会長に就任することが内定している。今後の財界活動が忙しくなることは間違いない。

東芝にとって副会長というポジションは1949年の株式上場以来、初となる。異例の3トップ体制の背景には指名委員会の強い意向もあったとするが、仕事内容は「会長からの特命事項を担当する」であり、具体的なイメージが湧いてこない。トロイカ体制との指摘に対しては、「取締役と執行役が分かれており権限は新社長にある。ガバナンスに問題はない」(西田会長)と完全否定する。それにしても会長と副会長はどう違うのか、役割分担がいまいち分かりにくい。

1465チバQ:2015/07/12(日) 15:20:26
西田会長は1年後、会長を退いて相談役に就くと明言している。東芝には70歳で役員を退くという不文律があり、これに沿う意向だ。副会長ポストはあくまで過渡的なポジションであることを認めた格好だが、西田氏が会長職にとどまる必要性は最後まで判然としなかった。西田会長は経団連の副会長退任後について、「財界活動が減る分、現場を回って社長をサポートしたい」と意欲を語ったが、財界活動を続ける可能性も十分に考えられる。

来年5月には、経団連の米倉弘昌会長(住友化学会長、75)が任期満了となる。3年前に西田会長は経団連会長の候補の1人だったが、東芝の岡村正相談役が日本商工会議所の会長を務めていたことから、2つの経済団体のトップを東芝が務めることにトヨタ自動車が異議を唱えたことで見送られた経緯があるとされる。

ただし西田氏は経団連の副会長を退任後、佐々木社長へバトンタッチすることで経団連会長就任の芽がなくなったという見方もある。今回の東芝のトップ人事には、さまざまな思惑が絡み合っているようだ。

(撮影:梅谷 秀司)

1466チバQ:2015/07/12(日) 15:24:58
http://rekidai.keieimaster.com/company/1273.html

西室 泰三 1996/6就2000/6退 日本郵政代表執行役社長
岡村 正 2000/6就2005/6退 東芝相談役
西田 厚聰 2005/6就2009/6退 東芝会長
佐々木 則夫 2009/6就2013/6退 東芝副会長
田中 久雄 2013/6就

*一部チバQ追記

1467チバQ:2015/07/12(日) 15:27:18
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/35894
スクープ!「社長をクビにした理由」を本誌にぶちまけた!
東芝のサプライズ人事西田会長がその全内幕を明かす
「社内で会議ばかりやっている」
「英語がろくに話せない」
「利益を出しても日立には負けている」

 候補者をリストアップし、何年もかけて見極めた。こいつしかいない。そう確信した後継者なのに、思わぬ方向へと走り出した。だから、人事は難しい。「選んだ側」はいま、こんな思いに悩んでいた。

彼のままでは会社が潰れる

「佐々木を社長に指名したのは僕です。選んだ僕に責任がある。そこは認めます。ただ、このままだと東芝の将来がとんでもないことになってしまうと思ったのも事実です。社長を新しい人にかえて、もう一度東芝の再生を図らないと、大変なことになってしまうと」(西田厚聰・東芝会長)

 今年6月に東芝は新・経営陣で再スタートを切る。しかし、その新体制人事はサプライズが満載だったため、業界関係者は騒然となった。

 まず一つ目のサプライズは、社長の佐々木則夫(63歳)の役目が、今後は財界活動中心になることにある。副会長職という新しい役職が作られそこに収まるのだが、要は経営の中枢から外された形なのだ。

 またもう一つのサプライズが、会長である西田厚聰(69歳)が現職に残ること。過去の社長交代時には、会長は相談役へと退くのが通例だが、西田は新社長である田中久雄(62歳)をサポートするため会長職に留まるというわけだ。

 今年2月の社長交代会見は、異様な雰囲気に包まれた。西田と佐々木は、互いを批判するような言葉を口にした。

「(新社長には)もう一度、東芝を成長軌道に乗せてほしい」(西田)

「成長軌道に乗せる私の役割は果たした」(佐々木)

 公の場で会長と社長がこんな「すれちがい」を見せつけるのは異例のことだったため、メディアは二人の確執を書きたてた。

 西田と佐々木—。二人はかつて「盟友」だった。世界中を驚かせる米大手原子力発電会社ウェスティングハウスの買収という一大プロジェクトを、二人三脚で成し遂げた仲。ともに親分肌として性格も似ている。西田が佐々木を後継指名する際には、一部から反対の声も上がったが、西田自らがOBらの説得に走ったほどである。

 西田から佐々木へバトンが渡されたのは2009年のこと。二人は固く手を結び、「会長・西田晡社長・佐々木」体制で東芝をさらなる巨大企業へ飛躍させようと、胸躍らせたに違いない。

 あれから4年—。売上高6兆円、従業員20万人。日本を代表する巨大企業で、何が起きているのか。二人の間に何があったのか。

 西田を自宅で直撃すると、本誌の独占取材を受け入れた。冒頭の発言はその西田の言葉である。

「いろいろ報道されていますが、間違いも多い。誤解されていることもある。だから、私は事実を事実として説明します」

 抜擢した部下を、自らの手でクビにした男が、サプライズ人事の全内幕を明かした。以下、西田の「独白」である。



 佐々木体制のこの4年間は、僕が期待したようなものではありませんでした。彼は年度の初めに立てた売り上げ目標を一度も達成したことがありません。(2013年3月期の)決算も(昨秋に)2600億円の利益目標を掲げて、「やります、やります」と言っておきながら、結果は2000億円にも届かなかった。もう有言不実行ばかりを繰り返していて、反省がないのです。

 確かにこの4年間は、利益は出ていますが、しかし売り上げはどんどん下がっている。売り上げが減っているのにどうして利益が出ているのかといえば、固定費のカットです。もちろんカットすべき無駄なコストはありますが、東芝の礎だったり、将来の成長の芽となる固定費もあります。それを4年間ずっと、削っていく。これでは将来の芽を摘んでいるも同然です。

 自分のときにだけ利益が出ればいいんだという考えで経営をやってしまうと、縮小均衡に陥って、会社が潰れてしまいます。経営とは本来、次の社長に成果の果実を摘んでもらうためにやるものなのです。それが固定費のカットばかりをやっていたら、20万人の会社では、とても会社を動かせません。事業部長の仕事ではないんですから。

1468チバQ:2015/07/12(日) 15:28:18
そもそも利益が出たといっても、ではライバルである日立さんよりも業績はいいのでしょうか。まったくダメです。僕は社長だった時代にうちの株価を日立さんよりも上にしましたが、再び逆転されて、いまは150円以上も離されてしまっているじゃないですか。うちはグローバルトップへの挑戦と言っていますが、国内でトップにも立てずにどうしてグローバルトップになれますか。「実績を残した」と言うならせめて、日立さんと拮抗するくらいの業績は出していないといけません。我々は競争をしているんです。比較しようともせずに「俺はやった」といっても、これでは意味がありません。

問題は「能力」だったのか

 グローバル競争は先の読めない戦いです。これに対応していくには、トップ自ら積極的に海外の情報を集めて、また情報発信をしていかなければならない。トップセールスも必要です。ライバルの日立の中西(宏明社長)さんはどんどん海外に出て行っている。しかし、佐々木はどうかと言えば、ほとんど行きません。社内で会議ばかりやっている。これはまずいですよ。

 海外展開するには、海外の投資家の皆さんに社長みずからが説明をしなければなりません。それはペーパーを読んで何とかなるレベルではありません。例えば説明に行ったときに、機関投資家の皆さんから、「社長の経営哲学を聞かせてください」と言われれば、1時間くらい英語で話をしなければならない。自分の哲学を英語で話すにはよほどの英語力が必要です。ただ、彼は海外経験もないし、留学したこともないから、(海外へ)行かなくなっちゃうわけです。大変だから、と。

 社長は強いリーダーシップが必要だといっても、誰もついてこなければ意味がないんです。自分でリスクを取って、部下たちに「俺が責任を取るから、頑張ってくれ」と頼むのです。売り上げが落ちたのであれば、自ら前線に出て、お客様のところに行かなければダメなんです。そういうことが彼には一切なかった。

 それを見て、僕は去年、株主総会が終わった時点で「来年は代わってもらうよ」と伝えたのです。しかし、本人は「あと1年やりたい」と言い出した。東芝は社長になった時に後任候補を数人選び、そこから候補者を絞っていくという伝統があります。ところが彼は後任をちゃんと育てていなかった。人材育成もできていないのに、あと1年なんてありえませんよ。あまり言うと悪口を言っているようで良くないのですが、皆さんには東芝社内の実態が見えませんからね。



 今回、東芝元社長の西室泰三も本誌の取材に応じた。西室は「西田さんと佐々木さんの間に考え方の違いが出てきたという話は、昨年末に初めて聞きました」と前置きした上で言う。

「佐々木さんもよくやってくれたと思います。しかし、部下に荷重がかかりすぎていたということがあるようです。部下が提案書を持っていくと、『ダメだ』と言われて返される回数が通常の社長より多かったり、その時に具体的な指示が出ないとかね。佐々木さんは自分のスピーチに熱心な人で、(部下が)そのスピーチ原稿を50回以上も書き直させられたということもあったようです。

 佐々木さんともよく酒を飲んで話を聞きましたが、人間として欠陥があるとは思っていません。ただ佐々木さんは独身ですし、そういう意味で配慮が足りないところがあったのではないでしょうか。『自分で決めたい』ということが多すぎたんですかね。佐々木さん当人は、意識して自分のところに権力を集めようという人ではないんですが、結果的にそう見えてしまったということなんです」

 西田と佐々木はともに異色の経歴を持つ。

 西田は東京大学大学院時代にイラン人女性と学生結婚すると、現地に渡りイランの現地企業と東芝の合弁企業に就職。そこで才能を見込まれ東芝本社に入社した時には、31歳。「10年遅れの新入社員」から社長まで登りつめた超異端児だ。

 一方の佐々木は原発一筋。3・11の震災で事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所が入社最初の担当で、配管設計などを担当し、会社人生のほとんどを原発畑で過ごした。原発の技術の話題になると、夜中12時を過ぎるまで話が止まらないという「原発野郎」(東芝関係者)だった。

1469チバQ:2015/07/12(日) 15:28:44
権力には魔力がある

 強烈な二つの個性はある瞬間、魅かれ合うように急接近した。しかし、個性がぶつかり合いを始めると、その距離は取り返しがつかないほど遠く広がってしまったのだろう。

 西田の会長留任は、経団連会長を視野に入れたものではないかとの指摘も出ている。しかし、西田は「まったくその気はない」と全否定し、「1年で相談役に退く」と語った。では自分の後任会長に佐々木を指名することはあるのか。あと1年で何をしようとしているのか。西田の話に戻ろう。



 社長は会長及び取締役会があるからコントロールはできますが、会長はコントロールする機関がないわけです。これが独走してしまったら止められません。だからわれわれはきちっとした人材を会長に据えないといけません。権力だけ持ってやろうという人を会長に持ってきたら、これはえらいことになってしまいますからね。会長は社長をやった人間が自動的になるものではないのです。

 新社長の田中には期待しています。彼は人望も厚いし、権力を振りかざすような男じゃない。海外経験も豊富です。僕は前から彼と仕事をしてきているし、彼を引き上げてきました。社員と一緒になって会社をもりたてて、再び東芝を成長軌道に乗せることができるはずです。

 それに我々は日本の企業なのですから、日本経済、地域経済にも貢献できるようにしないといけないんです。将来の成長とそれにふさわしい利益を確保し、それがまた再投資に回されて、日本経済をよくして雇用も守られる。これが最高なんです。そのための社長であり、会長でなければいけない。そういう体制を築き上げて、1年後に僕は退きたいと思います。

 結果論ですから、こんなことは言いたくありませんが、(佐々木社長ではなく)ほかの人がやっても同じような業績を残せたでしょう。その上で人心を傷つけるようなことはなかった。その後継社長はもっとやりやすかったでしょう。そういう意味で、僕の責任なんです。その過ちはきちんと改めなければいけなかったということなのです。



 もちろん佐々木には反論があるはずだ。利益の総額は西田社長時代と比べ佐々木時代は2000億円も増加している。そもそも佐々木は、西田が3400億円という巨額赤字決算を出した直後に社長を継いでいるのだから、V字回復を成し遂げたともいえる。

 本誌は佐々木の自宅を幾度も訪ねたが、話を聞くことはできなかった。佐々木と同じインフラ部門の幹部は、佐々木の言葉を代弁するかのようにこう語った。

「佐々木さんは構造改革と構造転換と言っていました。財務基盤をしっかりする構造改革と、これから伸びて行く分野にしっかり投資していく構造転換の両方を、ずっとやってきたわけです。決して利益だけを求めて、成長をないがしろにしてきたわけではない。もちろん言われるような佐々木さんの横暴な態度も私は見たことがありません。構造転換は成果が出るのに時間がかかります。だから評価をもう少し待っても良かったのかなというのはあります。もう少し成果が出るまで」

 だが、西田にはその時間がもどかしかったのだろう。攻め続けなければ負けてしまう。成長も利益も同時に達成するのが真の経営者であり、グローバル時代のあるべき社長像である、と。

 新社長の田中はそんな重い課題を背負って、いま、スタートラインに立とうとしている。 (文中敬称略)

「週刊現代」2013年6月1日号より

1470とはずがたり:2015/07/12(日) 17:04:41
ここより転載http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1036414893/1308-1310

1308 名前:名無しさん[] 投稿日:2015/07/12(日) 12:32:39
東芝はこのスレで良いでしょうか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150711-00000015-mai-bus_all
<東芝不適切会計>田中社長、引責辞任へ
毎日新聞 7月11日(土)10時51分配信

 東芝の不適切な会計処理を巡る問題で、田中久雄社長(64)が引責辞任する見通しとなったことが11日、分かった。田中社長は幹部らにメールなどで業績改善を強く求めていたことが判明しており、問題を調べている第三者委員会(委員長・上田広一元東京高検検事長)はこうした現場への圧力が損失先送りの指示と受け止められたと判断している模様だ。前社長の佐々木則夫副会長(66)とともに歴代経営トップが辞任する異例の事態に発展した。

 田中社長は幹部らに早朝の電話やメールで「何で予算を達成できないんだ」「売上高、利益をもう少し上げろ」などと要求。関係者によると、損失計上の先送りを促すようなメールなども見つかったという。

 また、2013年6月の社長就任前に担当していた部品などの調達部門が不適切会計に関与していたことも判明している。東芝関係者は毎日新聞の取材に対し「(今月中旬にもまとまる)第三者委の調査結果を受けて、社長辞任などを決断する」と語った。

 東芝はこれまでインフラ関連工事を中心に21件の不適切な会計処理があり、14年3月期までの5年間で累計548億円の営業利益かさ上げがあったと説明。受注時に損失の可能性を認識しながら、将来の損失に備えた引当金を計上しなかったり、具体的な裏付けのないコスト削減策を決算に反映したりする事例が次々に判明した。

 第三者委はインフラ関連以外でも半導体、パソコン、テレビの主要事業で不適切な会計処理があったと見て実態解明を進めており、利益かさ上げ額が2000億円規模に膨らむ可能性がある。田中社長だけでなく、佐々木副会長も社長時代に現場に強く業績改善を迫っていたことが明らかになっており、歴代トップの過剰な要求が巨額の利益かさ上げをもたらした格好だ。

 第三者委は今月中旬をめどに調査報告書をまとめる予定で、これを受けて東芝は田中社長らの経営責任を明確化する方針。この問題で東芝は15年3月期の決算発表ができず、期末配当を無配にする異例の事態に陥っている。15年3月期決算などを盛り込んだ有価証券報告書を8月末までに提出。新たな経営体制を9月末までに開く臨時株主総会で提案する。【片平知宏】

1309 名前:名無しさん[] 投稿日:2015/07/12(日) 12:33:37
>1308

http://www.huffingtonpost.jp/2015/07/10/toshiba-window-dressing_n_7774504.html
東芝、田中久雄社長辞任へ 部下に圧力メール 堀江貴文氏「粉飾だめと書かないと」
The Huffington Post | 執筆者: HuffPost Newsroom
投稿日: 2015年07月11日 13時16分 JST 更新: 2015年07月11日 13時16分 JST

東芝の不適切な会計処理を巡る問題で、田中久雄社長(64)が引責辞任する見通しとなったことがわかった。第三者委員会の調査で、部下に過大な利益目標の達成を迫ったと受け取れるメールなどが見つかったという。7月11日、産経ニュースなどが報じた。

東芝は、2009?2013年度の5年間で、累計548億円の営業利益が水増しされて過大に計上されたことを明らかにしている。リーマン・ショックや東日本大震災によって業績が悪化しているなかで、厳しい予算目標が粉飾会計につながる圧力となったとみられる。

外部の専門家による第三者委員会が調査した結果、2013年6月に就任した田中社長は、幹部らに早朝の電話やメールで「何で予算を達成できないんだ」「売上高、利益をもう少し上げろ」などと要求。「計上時期をずらすことを検討してくれないか」などと、損失計上の先送りを促していたという。

なお、リーマン・ショック後の2009年6月に社長に就任した、前社長の佐々木則夫副会長(66)も、予定通りの利益を上げられない部署に、会議の場やメールで「工夫しろ」と指示していたとされる。佐々木氏はすでに辞任する見込みだ。

一連のニュースに対し、ライブドア事件で逮捕・起訴された堀江貴文氏(42)は、「私もなんとかしろ的な発言で粉飾の指示を受けたと思ったと元部下に証言されたことが有罪の大きな決め手となりました」「粉飾はだめと書かないと」などととツイートしている。

1471とはずがたり:2015/07/12(日) 18:26:37
この記事だと佐々木氏の社長就任時から西田氏と佐々木氏は不仲だったと云う認識で書いている。

2015.05.17
堕ちた巨艦・東芝の内部崩壊 “老害”経営陣の醜い内紛&権力闘争、不正会計を招く
http://biz-journal.jp/2015/05/post_9981.html
文=編集部

 5月8日、東芝は過去に不適切な会計処理が行われたとして、2015年3月期連結決算の公表を6月以降に延期すると発表した。15年3月期の業績予想を取り消し「未定」とし、期末配当の見送りを決めた。期末の無配は10年3月期以来5年ぶり。東芝は第三者委員会を設置し、調査を進める。不適切な会計処理を理由に決算発表を延期するのは、異例のことだ。
 東芝は4月3日、14年3月期のインフラ関連工事の会計処理に問題があったとして、室町正志会長をトップにした特別調査委員会の設置を発表している。特別調査委の調査が進む中で、原価の見積もりの過小評価以外にも、調査が必要な事案が出てきた。不適切な会計処理が14年3月期より前の期にも行われていた可能性が明らかになった。
 不適切な会計処理が行われたのは、コミュニティ・ソリューション、電力システム、社会インフラシステムの社内カンパニー3社とその関連会社だという。508億円の最終利益を上げた14年3月期連結決算については、「少なくとも修正の必要がある」と説明している。不適切な会計処理がいつから、誰の指示で行われていたかなどは究明されていない。「売り上げや利益がドレッシング(化粧)され、水増しされていた可能性が極めて高い」(市場筋)のだ。

東芝の内紛

 東芝の不適切な会計問題の背景には、深刻な内紛が横たわっている。同社は西田厚聰会長が内規で定められた会長定年である70歳に達したため、14年6月25日付で相談役に退いた。だが、9年間にわたり同社のトップに君臨してきた最高実力者の引退で「西田時代」は終焉したかというと、そうではなかった。
 物議を醸したのは後任の会長人事だった。後任会長には室町正志取締役が昇格し、その一方で佐々木則夫副会長は留任。社長経験がない室町氏が、佐々木氏を飛び越えるかたちで会長に就いた格好となり、異例人事として当時話題になった。室町氏は西田氏同様、取締役会議長と取締役候補などを決める指名委員会委員を兼任した。この室町氏がトップとなり、一連の不適切会計問題の特別調査委がつくられた。
 西田氏と佐々木氏の確執が公になったのは13年春、当時会長だった西田氏は、社長の佐々木氏を新設した副会長に棚上げし、新社長に田中久雄副社長を昇格させた。13年2月26日の社長交代会見は異様だった。西田氏は社長の条件として「さまざまな事業部門を経験していることとグローバルな経験を持っている」ことを挙げ、「一つの事業しかやってこなかった人が東芝全体を見られるのか」と発言。原子力畑一筋で海外経験が少ない佐々木氏を公然と批判した。すかさず佐々木氏は、「業績を回復し、成長軌道に乗せる役割は果した。ちゃんと数字を出しており文句を言われる筋合いはない」と真っ向から反論。公の場で会長と社長がお互いを批判し合うという異例事態となった。

その後、内紛はさらにエスカレート。西田氏は「週刊現代」(講談社/13年6月1日号)誌上で佐々木氏との確執を認め、事の顛末を暴露したのだ。佐々木の社長在任中の評価について「固定費削減ばかりに集中し、将来の成長に向けた経営を怠った」「苦手な海外の顧客や機関投資家へのトップセールスにも行かず、社内で会議ばかりしていた」「実績を残したというのなら、ライバルの日立製作所と拮抗するくらいの業績を出していないといけないが、日立には負けている」など、いくつもの落ち度を列挙し、社長としての能力に落第点をつけた。
 さらに西田氏は、12年6月の株主総会後に「来年は代わってもらうよ」と佐々木氏に社長退任を促したが、佐々木氏は「あと1年やりたい」と13年6月の退任を主張していた内幕も明かした。日本を代表する大企業トップが自ら、奥の院の醜態をここまでさらけ出したのは初めてだろう。

1472とはずがたり:2015/07/12(日) 18:26:56
>>1471-1472
形勢逆転

 佐々木氏が反撃に出る可能性の芽は摘まれていた。社長時代に佐々木氏は、後継者を指名する権利も奪われていたからだ。東芝は03年に委員会設置会社へ移行し、社外取締役2人と会長の西田氏の3人で構成される指名委員会で、社長や役員の人事を決める体制になった。13年に複数候補者の中から田中氏を次期社長に選んだのは、この指名委員会だった。
 この時、現在の経営体制につながる布石となる重要な人事を決めていた。指名委員会は13年5月8日、常任顧問だった室町氏を6月下旬の株主総会後に取締役へ復帰させる人事を決めた。室町氏は12年まで東芝の副社長を務めていた。一度退任したOBが取締役に復帰するのは珍しく、室町氏は西田氏が社長当時、右腕といわれた人物だ。
 室町氏は半導体事業のエキスパートであり、西田氏が半導体と原子力発電を東芝の二枚看板に据える経営方針を示した際に半導体部門のトップを務めた。だが、08年のリーマン・ショック後に東芝は半導体で巨額赤字を出したため、09年3月期決算で3435億円の巨額赤字に転落。西田氏は社長から会長に退いた。
 後任社長に就いたのが、もう一枚の看板である原子力事業を率いてきた佐々木氏だった。両者の確執はこのときの社長交代にさかのぼる。西田氏は「引責辞任」とは口が裂けても言わなかったが、社長を退いたのは事実上の引責辞任だった。ポスト西田の有力候補であった室町氏は社長レースに敗れ、東芝本社を去らざるを得なくなった。

完成した西田院制

 しかし、11年3月11日の東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所事故が、佐々木氏の権力基盤を突き崩した。原子力畑一筋の佐々木氏に対して批判発言を繰り返してきた西田氏はこの事故後、完全に東芝の経営の主導権を奪還した。

 佐々木氏のライバルだった室町氏が取締役に復帰する人事が実現したことから、当時社内では「14年の株主総会後に会長になる布石」「佐々木氏は会長になれないだけではなく、副会長の椅子からも追われることになる」と取り沙汰された。しかし、当時政府の経済財政諮問会議民間議員を務め、経団連副会長の任期を残す佐々木氏を切るわけにはいかなかったため、佐々木氏は副会長に留任した。
 西田氏が描いていた構想は、自身の人脈に連なる「室町会長=田中社長体制」を敷くことだったが、その体制が現実のものとなり、西田院政のシナリオは完成した。
 不適切会計がなされていたとされているのは、コミュニティ・ソリューションズ、電力システム、社会インフラシステムの3つの社内カンパニーとその関連会社だ。これらは、佐々木氏が社長になる前からのまさに“天領”だった。経営陣が6月末株主総会で「佐々木退任」というカードを切りやすくするために不適切会計を持ち出したのだとすれば、完全に公私混同である。
 今回の騒動で東芝株価は急落した。同社、そして多くのグループ企業の信用失墜の責任を、誰がどのように取るのか。東芝という会社のコーポレートガバナンスが問われている。
(文=編集部)

1473とはずがたり:2015/07/12(日) 18:32:34
西田氏は結局,会長引退に際し社長になり損ねた室町氏を後任に据ゑると云う荒技で佐々木氏の会長就任を阻んで望みの後継体制の構築に成功し,更に今回の佐々木氏側の大エラーで完成したが,どっちもどっちやんけと云う記事。けど西田派の田中氏にもエラーがあった>>1470ようだ。

醜い内紛に東芝社員ウンザリ 西田相談役一派は辞めないのか
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/161628
2015年7月11日 日刊ゲンダイ

 危機的状況に陥っている東芝で、みっともない社内抗争の行方に注目が集まっている。

 不適切会計問題では、営業利益の水増し額が最大2000億円に膨らむ可能性が出てきており、前社長の佐々木則夫副会長(66)が取締役を退任する方向だ。その理由は、佐々木氏が社長を務めた2009〜13年に、会計処理が始まったからだという。

 だが、果たして、佐々木氏ひとりのクビだけで、済む問題なのか。

 東芝では数年前から深刻な内紛が続いている。前会長の西田厚聰相談役(71)と佐々木氏の対立だ。05〜09年に社長を務めた西田氏は、後継に佐々木氏を指名。盟友とされた2人だったが、13年に佐々木氏が社長を退任する際に、対立が表面化した。社長交代の会見で、互いを批判したのは有名な話だ。

 その後、相談役となった西田氏は“子飼い”の田中久雄氏を社長に、室町正志氏を会長に就かせるなど、醜い主導権争いを続けてきた。この「西田VS佐々木」抗争が、収益達成を強く迫る社内の風潮を生み、今回の会計問題を引き起こしたともっぱらなのだ。

「不適切な会計処理が行われていたのは、佐々木氏が担当してきたインフラ関連です。社長だった佐々木氏としては、業績が悪ければ、力関係で西田氏に負けてしまうという思いがあったのでしょう。問題の根本にあるのは、2人のいがみ合いです。引き金を引いたのは佐々木氏ですが、引き金を引かせたのは西田氏。そもそも仲が良ければ、佐々木氏も出身母体の業績を良く見せる必要はなく、西田氏に相談もできたはずです」(経済ジャーナリストの井上学氏)

 西田氏としては、今回の問題に乗じて、佐々木氏を追い出せてニンマリかもしれないが、巻き込まれた社員はたまったもんじゃない。東芝が主要取引銀行に対して要請する融資枠の金額は、最大で7000億円規模にもなるといわれる。この支援を受けるためには、それなりの“血”が流れるのは必至だ。

「当時の社長だけが辞めるのはおかしな話です。西田氏も会長だったわけですから、『知らなかった』では済まされない。技術力がある東芝は、まだまだ立て直しは可能です。ただ、銀行の融資を受けるには、リストラも強いられるでしょう。社内の士気を守るためにも、西田氏本人と“西田派”である現在の会長と社長も辞めるべきです。そうすれば社内の風通しも良くなるでしょう」(井上学氏)

 名門再建へ、経営陣は総退陣したほうがいい。

1474とはずがたり:2015/07/12(日) 18:48:18
西田派の田中社長時代どころか西田社長時代にも問題があったようだ,と云う記事。ホリエモン怒るの無理ないな。ライブドアは潰されちゃったも同然なのにねぇ。

東芝不適切会計:西田社長時代も 第三者委、歴代3人調査
http://mainichi.jp/select/news/20150712k0000m020075000c.html
毎日新聞 2015年07月12日 07時30分(最終更新 07月12日 09時00分)

 東芝の不適切な会計処理を巡る問題で、西田厚聡(あつとし)相談役(71)が社長を務めていた2009年3月期の段階から営業利益のかさ上げが行われていた疑いのあることが11日、関係者の話で分かった。第三者委員会もこうした実態を把握している模様で、当時の状況などについて西田氏から複数回、事情を聴いているという。一連の問題を巡っては、前社長の佐々木則夫副会長(66)に加え、田中久雄社長(64)も現場に過剰な業績改善を迫っていたことが判明。両氏とも引責辞任する方向だが、西田社長時代まで波及すれば東芝の企業風土が一段と厳しく問われそうだ。

 西田社長時代に不適切な対応が疑われているのはパソコン事業の部品取引を巡る会計処理。東芝は低価格で一括購入したパソコン部品を、購入時より高い価格でパソコンの製造委託先に販売していた。この部品取引に伴う利益計上の時期などが不適切だった疑いが浮上している。東芝関係者は部品取引について「パソコン関連で09年3月期に、それなりに大きな金額で不適切処理が行われていた疑いがある」と指摘した。

 東芝は09年3月期、リーマン・ショックに端を発した世界的な金融・経済危機の影響で2000億円台の営業赤字に転落。業績を下支えするため、パソコン事業で利益の先取りをするなど不適切処理を行っていた可能性が指摘されている。西田氏は14年6月に相談役に退いているものの、第三者委の調査結果次第で、責任を問われることもある。

 一方、田中社長は同社幹部らにメールなどで「何で予算を達成できないんだ」「売上高、利益をもう少し上げろ」などと強く求め、損失先送りなどを事実上、促していた疑いがある。また、社長就任前には部品などの調達担当役員を長く務め、パソコン部品の不適切処理などで責任を問われる可能性も浮上している。

 一連の問題で14年3月期までの利益かさ上げ額は2000億円規模に拡大する可能性がある。田中社長だけでなく、佐々木副会長も社長時代に現場に強く業績改善を迫っていたことが明らかになっており、両氏の引責辞任は避けられない情勢だ。第三者委は20日前後にこの問題の調査報告書をまとめる予定。これを受け、東芝は経営責任の明確化を図る方針だ。【片平知宏】

 【ことば】東芝の不適切会計問題

 証券取引等監視委員会が今年2月、東芝に対して報告命令と検査を行い、問題が発覚した。東芝は4月に室町正志会長をトップとする特別調査委員会を、5月に上田広一元東京高検検事長が委員長の第三者委員会を設け、実態解明を進めている。これまでに次世代電力計などインフラ関連工事を中心に21件の不適切な会計処理が明らかになったほか、2014年3月期までの5年間で累計548億円の営業利益かさ上げが判明。第三者委は半導体、パソコン、テレビの主要事業でも不適切処理があったと見て調査し、金額はさらに膨らむ見通し。東芝は15年3月期決算を発表できず、期末配当を無配にする異例の事態に陥っている。

1475チバQ:2015/07/12(日) 21:12:59

西田は解消退任済・現在は相談役でした
1466 :チバQ:2015/07/12(日) 15:24:58
http://rekidai.keieimaster.com/company/1273.html

西室 泰三 1996/6就2000/6退 日本郵政代表執行役社長
岡村 正 2000/6就2005/6退 東芝相談役
西田 厚聰 2005/6就2009/6退 東芝会長
佐々木 則夫 2009/6就2013/6退 東芝副会長
田中 久雄 2013/6就

*一部チバQ追記

1476とはずがたり:2015/07/13(月) 13:17:18
ヨドバシ梅田店

処分費用約6000円

シャープ AY-E22SD 65,760- 内部清潔・本格空気清浄

Panasonic CS-225CFR 62,420- 内部清潔

日立 RAS-A22D 64,360- 快適高性能センサー

1477とはずがたり:2015/07/15(水) 08:39:09
カネボウやライブドアはアウトで東芝はセーフだったら法治国家じゃあないな-。

逮捕者の可能性も “水増し会計”東芝に囁かれる「解体」危機
http://news.nifty.com/cs/economy/economyalldetail/gendai-20150714-265264/1.htm
2015年7月14日(火)9時26分配信 日刊ゲンダイ

 西田厚聰相談役(71)、佐々木則夫副会長(66)、田中久雄社長(64)と、歴代3社長が「不適切会計」に関与していた疑いが浮上している東芝。もはや、会社ぐるみで“不正決算”に手を染めていたのは明らかだろう。この先、東芝はどうなるのか。「上場廃止」と「解体説」まで流れている。

 リーマン・ショックが直撃した09年3月期連結決算で、東芝は2501億円の営業赤字に陥った。この時、社長だった西田氏が不適切な会計処理を始め、その後を引き継いだ佐々木氏、田中氏の社長時代に、会計処理が本格化していったとみられている。

 メールで「利益をもっと早くあげろ」「工夫しろ」などと部下に指示していたというからやっていることはほとんど“粉飾”だ。3人の辞任は当然だが、ライブドア事件で堀江貴文氏が逮捕されたように、「金融商品取引法違反」で逮捕者が出る可能性もある。

 東芝の決算粉飾は、2000億円規模だけに、経営も一気に悪化していく可能性が高い。裏返して言えば、業績が悪いから不正に走った。すでに、金融機関には7000億円規模の「融資枠」の設定を打診している。

 市場では「東芝解体」まで囁かれている。

 東芝は、太陽光発電などを扱う「電力・社会インフラ部門」、パソコンなどを扱う「ライフスタイル部門」など、主に5つの部門で構成されている。赤字部門が切り離されてもおかしくない。ソニーの場合、パソコン事業を売却するなど、本体を切り売りしている。

「今後は銀行が主導して再建していくことになる。決定的に業績が悪い部門は、売却していくでしょう。東芝としては、原子力部門は強みであり残したいでしょうが、銀行が『原子力もこの先どうなるかわからない』と判断すれば、本体から切り離すこともありえます」(経済ジャーナリストの井上学氏)

 さらに、「上場廃止」に追い込まれる可能性もゼロじゃない。東芝と同じ規模の2000億円の粉飾決算を行ったカネボウは05年、上場廃止になっているのだ。

「やっていることは明らかに粉飾で、今後大変な問題になると思います。基本的には上場廃止になってもおかしくない案件です。ただ、上場廃止となると、市場で“東芝ショック”のようなことが起きかねない。今は上海株も悪いので、タイミングとしては難しい状況です。最後は当局がどう判断するかでしょう」(井上学氏)

 今後は大リストラも予想される。かわいそうなのは巻き込まれた社員だ。

1478とはずがたり:2015/07/15(水) 12:23:58

東芝、損失900億円計上へ…新たに半導体で
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20150715-567-OYT1T50010.html
08:26読売新聞

 不適切会計で揺れる東芝が、新たに半導体事業で900億円程度の損失(減損)を計上する見通しとなったことが、関係者への取材でわかった。

 外部の第三者委員会の調査などで、営業利益(本業のもうけ)の過大計上が少なくとも1700億円を超えることが判明している。新たな損失分を含めると、最終的に3000億円近く利益が押し下げられる公算が大きくなった。

 企業は、工場や土地、設備などの資産を活用して利益を得ており、資産にどれだけ収益力があるのか、帳簿に評価額を載せる必要がある。これまで決算に計上した評価額は、従来、東芝が公表していた売上高や利益、工場の稼働率などに基づいて計算されていた。しかし、これらの数字は実態を反映していなかった。今回、かさ上げされていた利益を下方修正することなどから、資産として計上していた工場や設備などの評価額(簿価)をより厳しく見直し、その分を損失計上する。

 東芝で不適切会計が発覚したのは複数の部門にわたるが、主力の半導体部門では500億円を上回る利益が過大に見積もられており、特に影響が大きい。スマートフォン向けなど一部を除いて採算も悪化していた。

1479とはずがたり:2015/07/15(水) 12:28:24
一月前の記事

東芝と日立製作所の現状を分析する 東芝は不適切会計問題を乗り切れるのか?
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-73366.html
06月16日 23:43東洋経済オンライン

東芝の異常事態が長期にわたっています。一部のインフラ事業で不正な会計処理があった同社が、2015年3月期の業績予想を未定としたのは5月8日。結局、決算発表は株主総会にも間に合わず、6月以降に延期されるとのことです。最終的にどれだけの利益が引き下げられるのかは、まだわかりません。いずれにしても、一刻も早い真相解明のために、東芝は必要な情報提供を急ぐべきです。

現時点(6月17日)で不適切会計問題の全容はまだ明らかになっていませんが、多くの読者にとっての興味は「東芝はこの問題を乗り越えられるのか?」という点ではないでしょうか。今回は、東芝の直近の決算内容(平成27年3月期 第3四半期)を、ライバル社の日立製作所と比較します。そのうえで、この問題について私の意見を述べたいと思います。

「不適切会計問題」はなぜ起こったのか
東芝の突然の発表に驚かれた方も少なくないと思います。なぜ、このような問題が起こったのでしょうか。

そもそもの発端は、2014年3月期に計上されたインフラ事業の収益でした。インフラ事業というのは、数年から数十年にわたって行われる息の長い事業です。このような長期のプロジェクトの原価や収益を計算するとき、一般的には「工事進行基準」という考え方を適用します。

これは、工事の進み具合によって、売上高や原価、利益を計上するというものです。工事の完成まで、決算期ごとに進行状況をチェックできるというメリットがある一方で、原価や進捗が意図的に操作できてしまうというデメリットもあります。

今回は、このデメリットが問題になったと言われています。報道によると、一部の工事で原価を少なく見積もったことで、過去3年間で合計約500億円もの利益が、かさ上げされていたというのです(6月12日の日経新聞朝刊によれば、インフラ事業のうち、「電力のスマートメーター」、「自動料金収受システム(ETC)」などインフラ9案件の会計処理で疑念が生じた、と報道されています)。

この原因は、予算の達成目標が非常に高く、ガバナンス(内部統制)が十分に機能しなかったからだと指摘されています。そもそも会社の体質に問題があったと考えられます。

資産規模・業績とも、日立は東芝より一歩リード
それでは、東芝とライバル社である日立の2015年3月期 第3四半期決算とともに見てみましょう(先に述べたように東芝の決算発表が遅れているため、ここでは同年同期の業績を比較できるように、2社ともに第3四半期の決算を使います)。問題の調査結果によっては、東芝の業績が大きく変わる可能性がありますが、大まかな規模をつかみたいと思います。

まずは損益計算書(東芝はこちら(9ページ参照)、日立はこちら(16ページ参照))、を見てください。昨年度第3四半期までの売上高は東芝が4兆7162億円(前年同期比4.1%増)、日立は6兆8180億円(同比0.6%増)です。

本業の儲けである営業利益は、東芝が1648億円(同比6.4%増)、日立は3221億円(同比9.0%増)です。事業規模・営業利益ともに日立の方が大きいことがわかります。売上高営業利益率(営業利益÷売上高)も、東芝は3.5%、日立は4.7%ですから、日立のほうが高くなっていますね。

次に、貸借対照表(東芝はこちら(8ページ参照)、日立はこちら(17ページ参照))を見てみましょう。資産合計を比べると、東芝は6兆9759億円、日立は12兆3157億円ですから、日立が東芝の約2倍の規模となっています。

安全性はどうでしょうか。東芝の貸借対照表から自己資本比率(純資産÷資産)を計算すると27.4%となります。中長期的な安全性については問題ありません。短期的な安全性を示す「流動比率(流動資産÷流動負債)」は118%ですから、こちらも安全水域だと言えます。

決算が正しいとすれば、今のところ安全性に問題はないでしょう。ただし、今後は会計の不正がどこまで根深いのかによって状況が変わる可能性がありますので、引き続き報道等最新の情報には注意が必要です。

日立も同じように調べてみますと、自己資本比率は34.1%、流動比率は138%となります。全く問題ない水準です。こちらも東芝より高い水準であることがわかります。

1480とはずがたり:2015/07/15(水) 12:28:44

このように2社を比較すると、事業規模、収益率、資産規模、安全性という点において、東芝より日立のほうが総じて上回っているのです。だいぶ差がついているとも言えます。

先ほど、東芝の問題の原因は予算達成目標を高くしていたからだという話をしました。この一因として、東芝には他社との競争を意識していた部分が強かったのではないかと思います。

2008年に起こったリーマンショック以降、東芝の業績は急速に悪化していました。しかし、それ以前から行われていた構造改革、重電へのシフトといった戦略が功を奏し、見事に回復したのです。

これは日立も同様でした。以前、過去のコラム「『勝ち組』日立・東芝と『負け組』ソニーを分析」でも解説しましたが、事業別の業績をまとめたセグメント情報を見ますと、2社ともに情報システム事業やインフラ事業などのBtoB事業で稼いでいることがわかります。
>>1479-1480
ただ、今回見てきましたように、2社の間には大きな差がついてしまっています。戦略も事業内容も似ている部分がありますから、東芝はライバル社との差を意識していた部分が少なからずあったのではないかと思うのです。

東芝の決算、注意すべき点はどこか
東芝は、今回の不適切会計問題を乗り越えられるのでしょうか。今後に発表されるという2015年3月期決算で注意したいポイントがいくつかあります。

ひとつは、営業利益がどれだけ修正されるかという点です。冒頭でも触れましたが、報道によると、2012年3月期からの3年間で累計500億円強の利益がかさ上げされていたということです。東芝の事業規模から見ると、500億円程度の減額で済むのであれば、財務上のインパクトはそれほど大きくはないと思います。

しかし、この金額は一部のインフラ事業にかかわるものだけです。今後の調査結果によっては、不正の規模が拡大する可能性があります。

当初、同社の2015年3月期の業績予想は営業利益3300億円と発表されていました。もちろん、これは問題発覚とともに取り下げられましたが、2015年3月期決算では、営業利益がどれだけ減額されているかに注意が必要です。

2つめは、東芝が保有する現預金の額です。2014年12月末時点の貸借対照表を見ると、資産の部にある「現金及び現金同等物」は2102億円が計上されています。

ここから短期的な安全性を調べるための指標「手元流動性(現金や預金、有価証券などのすぐに現金化できる資産÷月商)」を計算すると、0.4カ月分となります。一般的には、大企業ですと1カ月分強ほどあれば安全だと言われていますから、同社の場合はそれと比較すると、かなり低い水準だとわかりますが、これまではこの水準でも問題なく回ってきました。

今回の問題が、どれだけの規模になるかはわかりませんが、もし、利益の減少幅が拡大するならば、借り入れを増やす可能性もあります。「現金及び現金同等物」や、負債の部にある借入金などの項目の今後の変化にも注意が必要です。

家電は円安でさらに苦戦、減損額に注目
3つめは、営業赤字が続く家電事業(ライフスタイル事業)などで減損損失が発生する可能性です。

ライフスタイル事業は、2014年3月期まで3期連続の赤字を計上しています。2015年3月期も赤字になる見通しでした。国内での家電の販売不振が続いているだけでなく、円安の悪影響も出ているのです。

同社の家電は、大部分が海外で生産されています。ところが、円安によって原価が膨らみ、採算が悪化しました。さらに消費増税の影響も相まって、家電事業は苦戦が続いているのです。

こうした状況から、この期には数百億円規模の減損損失が計上されると言われていました。決算発表で、減損がどれだけ出るかという点にも注意が必要です。

東芝は第三者委員会を設置し、事態の解明に向けて調査を始めると発表しています。調査は過去5年にさかのぼって実施され、その対象は問題となったインフラ事業だけでなく、ほぼ全事業に拡大される見通しです。

決算発表は遅れていますが、売上高6兆円という巨大企業ですから、調査にはそれなりの時間がかかるでしょう。株式市場への不安も計り知れません。一刻も早い全容解明を期待します。

1481とはずがたり:2015/07/16(木) 15:52:23
東京系(=芝浦だし。。)企業だからこけてくれて構わん気もするが三井系だし電気機関車とか造ってるし応援してなかった訳でもないが今回だけはやっちまったねぇ。。フラッシュメモリとか原発とか強みはあったのに目標は死ぬ気で頑張って売る(大阪系企業はこのノリ。。)のではなく数字をいじって達成する文化があったとしか思えん。

組織的行為と認定へ=東芝の不適切会計―第三者委
http://news.goo.ne.jp/topstories/business/143/8ad8a30c2074aff54d168e423fb20ed6.html
(時事通信) 11:28

 東芝の不適切会計問題を調べている第三者委員会(委員長・上田広一元東京高検検事長)が、調査報告で一連の不適切な会計処理を組織的行為と認定する方針を固めたことが16日、分かった。第三者委は20日前後に調査報告書を東芝に提出する。報告を踏まえ、田中久雄社長と前社長の佐々木則夫副会長が引責辞任するなど、東芝は経営陣を刷新する方針だ。

 第三者委は、田中氏や佐々木氏らが業績目標の達成を幹部に強く迫ったことが、意図的な損失の先送りにつながったと判断している。

東芝株価、3割近く下落=不適切会計が影響
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-150715X143.html
07月15日 19:22時事通信

 不適切会計問題に揺れる東芝の株価が、下落基調を鮮明にしている。15日の終値は前日比6円80銭安の374円90銭。問題を初めて明らかにした4月3日以降、約3カ月半の下落幅は137円50銭に達した。過去の利益のかさ上げ額が大幅に膨らむ見通しとなるなど問題の深刻さが増す中、市場では先安観が広がっている。

 東芝は、過去に受注したインフラ工事で費用計上が不足していたことを4月3日に公表し、翌営業日に株価は大幅下落。5月8日には2015年3月期連結業績予想の取り消しと期末配当の見送りを発表。先行き懸念を強めた投資家の売りが膨らみ、翌営業日に約17%急落した。

 その後、株式相場全体の上昇につれて東芝の株価も回復する場面があったが、7月に入ると、不適切会計による営業利益のかさ上げ額が当初見込みの548億円から2000億円規模に膨らむ見通しとなり、株価は一段と下落。13日には今年の最安値を更新した。

 4月3日以降の下落率は約27%に達し、日立製作所(約7%下落)、三菱電機(約3%上昇)に比べて東芝株の低迷ぶりが際立つ。

東芝株価、保有リスクの大きさ不透明 不適切会計発覚から下落率27%
http://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/fbi20150713003.html
07月14日 08:21フジサンケイビジネスアイ

 13日の東京株式市場で東芝株は一時前営業日比13円30銭安の363円90銭まで下落し、今年の最安値を更新した。終値も4円70銭安の372円50銭と6営業日連続で下落。不適切会計問題が発覚した4月3日の512円40銭と比較すると、下落率は27%に上った。3割近い株価下落は、問題の深刻さを映し出している。

 今回の問題が表面化したのは、4月3日の取引終了後に東芝が「会計処理について、調査を必要とする事項が判明した」と発表したのが最初だった。株価が大きく動いたのは5月11日。約17%安と値幅制限の下限(ストップ安)まで売られた。

 前営業日に2015年3月期の業績予想を「未定」とし、3月末時点の株主への配当を無配としたことで、事態の深刻さが伝わったからだ。保有リスクの大きさが不透明になったため、機関投資家が運用資産から外す動きも出たとみられる。野村証券はこれ以降、目標株価の設定を取りやめたままだ。

 その後は相場全体の押し上げ効果もあって400円台を回復して推移していたが、7月に入り、当初500億円強とされた利益の過大計上額が2000億円規模に膨らむ見通しになったほか、調査している第三者委員会が問題の悪質さを指摘する公算が大きくなり、株価は再び軟調になった。

 楽天証券経済研究所の窪田真之チーフ・ストラテジストは「悪材料が出尽くしたか分からないうちは、買いが入りにくい」と指摘している。

1482とはずがたり:2015/07/16(木) 16:12:01
コンプライアンスが問題になってる時に定款外でも問題ないの?

東芝、社外から取締役会議長起用へ…「定款」外
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20150716-567-OYT1T50007.html
07:46読売新聞

 不適切会計問題に揺れる東芝は、取締役会議長を社外から招く方向で調整に入った。

 経営監視の要になるポストに外部の人材を起用することで、経営の透明性を高め、問題の再発防止を図る考えだ。

 外部の第三者委員会は、不適切な会計処理が発生した背景に、企業の内部統制に問題があったとみている。経営を監督するべき取締役会が十分に機能していなかったために、不適切な会計が横行した可能性が高い。

 東芝は定款で、取締役会長が取締役会議長になると定めており、現在は生え抜きの室町正志会長が議長を務めている。社外の人材を起用すれば、従来は取締役会にかけられなかった事案を審議するなどしてチェック機能を高めるほか、議論を活性化させる効果が期待できる。

1483とはずがたり:2015/07/16(木) 16:38:15
コンプライアンスが問題になってる時に定款外でも問題ないの?

東芝、社外から取締役会議長起用へ…「定款」外
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20150716-567-OYT1T50007.html
07:46読売新聞

 不適切会計問題に揺れる東芝は、取締役会議長を社外から招く方向で調整に入った。

 経営監視の要になるポストに外部の人材を起用することで、経営の透明性を高め、問題の再発防止を図る考えだ。

 外部の第三者委員会は、不適切な会計処理が発生した背景に、企業の内部統制に問題があったとみている。経営を監督するべき取締役会が十分に機能していなかったために、不適切な会計が横行した可能性が高い。

 東芝は定款で、取締役会長が取締役会議長になると定めており、現在は生え抜きの室町正志会長が議長を務めている。社外の人材を起用すれば、従来は取締役会にかけられなかった事案を審議するなどしてチェック機能を高めるほか、議論を活性化させる効果が期待できる。

1484とはずがたり:2015/07/17(金) 19:21:30
<シャープ>営業赤字が300億円台に 15年4?6月期
http://news.goo.ne.jp/topstories/business/587/72398064829eec0f52545078e7da8a31.html
(毎日新聞) 10:48

 経営再建中のシャープの2015年4?6月期の連結営業損益が300億円台の赤字になる見通しとなった。主力のスマートフォン(多機能携帯電話)向け液晶パネルの中国市場での販売が不振だったのが響いた。4?6月期の営業赤字は、12年の941億円の赤字以来3年ぶり。

 シャープは5月中旬時点で、4?6月期の営業赤字を約300億円に抑える目標を掲げていたが、赤字幅は拡大した。中国のスマホ大手向け液晶パネルの需要が低迷し、競争激化もあり価格が下落。同様に価格下落が進む液晶テレビ事業でも赤字が続き、太陽電池事業の採算も苦しい。

 シャープは15年9月中間期(4?9月)に100億円の営業利益を上げる目標を掲げているが、中国経済の減速でスマホ向け液晶パネルの需要回復のめどは立たず、目標達成へのハードルは高まっている。【宇都宮裕一】

1485名無しさん:2015/07/20(月) 11:34:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150715-00050010-yom-bus_all
東芝、損失900億円計上へ…新たに半導体で
読売新聞 7月15日(水)8時26分配信

 不適切会計で揺れる東芝が、新たに半導体事業で900億円程度の損失(減損)を計上する見通しとなったことが、関係者への取材でわかった。

 外部の第三者委員会の調査などで、営業利益(本業のもうけ)の過大計上が少なくとも1700億円を超えることが判明している。新たな損失分を含めると、最終的に3000億円近く利益が押し下げられる公算が大きくなった。

 企業は、工場や土地、設備などの資産を活用して利益を得ており、資産にどれだけ収益力があるのか、帳簿に評価額を載せる必要がある。これまで決算に計上した評価額は、従来、東芝が公表していた売上高や利益、工場の稼働率などに基づいて計算されていた。しかし、これらの数字は実態を反映していなかった。今回、かさ上げされていた利益を下方修正することなどから、資産として計上していた工場や設備などの評価額(簿価)をより厳しく見直し、その分を損失計上する。

 東芝で不適切会計が発覚したのは複数の部門にわたるが、主力の半導体部門では500億円を上回る利益が過大に見積もられており、特に影響が大きい。スマートフォン向けなど一部を除いて採算も悪化していた。

最終更新:7月15日(水)8時26分

1486荷主研究者:2015/07/20(月) 23:16:16

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0320150707bfah.html
2015年07月07日 日刊工業新聞
倉元製作所、マグネシウム電池参入-ビジネスユニット編成、特性生かした製品を開発

マグネシウム電池製品を生産する本社・若柳工場

 【仙台】倉元製作所はマグネシウム電池事業に参入する。防災機器や各種センサーなど、マグネシウム電池を使った産業用・民生用製品を開発・販売し、3年後をめどに月当たり1億円程度の売り上げを目指す。

 技術開発、生産技術、商品企画開発のメンバー7人でマグネシウム・バッテリー・ビジネスユニットを編成した。軽量で自己放電せず、製品の形状に柔軟に対応するマグネシウム電池の特性を生かした製品を開発する。主な電池材料を調達し、本社・若柳工場(宮城県栗原市)で組み立て最終製品を生産する。

 事業化に伴う大きな投資の発生はないが、今後はユニットの人員を増やして事業規模を拡大し、三重工場(津市)での生産も検討する。

 第1弾として水を加えるとLED電球が点灯するライトなど、ノベルティー製品の販売を自社ホームページ(HP)で開始した。今後は防災、イベント関連、レジャー、各種センサーなど産業用製品を開発する。今秋にも防災関連製品を発売し、2015年度内に漏水センサーを実用化する。大容量電池を使った製品の開発も視野に入れる。

1487チバQ:2015/07/21(火) 20:38:50
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150720-00000098-jij-biz
東証、特設注意銘柄指定へ=監視委は課徴金検討
時事通信 7月20日(月)23時0分配信

 東京証券取引所は20日、東芝の不適切会計をめぐる第三者委員会の調査結果を受けて、同社株式を、上場を維持しつつ内部管理体制の改善を求める「特設注意市場銘柄」に指定する検討に入った。東芝が8月末までに提出する訂正有価証券報告書を踏まえ指定する。また、投資家の信頼を損なったとして約9000万円の上場契約違約金を科す方針。
 現行の東証ルールでは、虚偽記載の企業でも、売り上げの大半が架空の場合や上場申請前から債務超過状態だったような極端なケースを除き、投資家保護の観点から上場廃止にならない。このため、東芝を上場廃止に準じる措置である特設注意銘柄に指定し、内部管理の改善を求める。違約金は時価総額を基に決定する。
 東芝株は特設注意銘柄に指定された場合でも自由に売買が可能。1年以内の管理体制改善を求められ、改善が認められれば指定が解除される一方、今後も改善が見込めない場合は上場廃止になる恐れがある。
 一方、証券取引等監視委員会は、東芝の行為が金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)に当たる可能性があるとみて本格的に調べる。第三者委の調査結果や訂正有価証券報告書を精査した上で、金融庁に対し、東芝に課徴金の納付を命じるよう勧告する方向で検討する。
 決算書に「お墨付き」を与えていた監査法人にも厳しい目が向けられている。金融庁で監査法人を監督する公認会計士・監査審査会は、公認会計士法に基づく立ち入り検査などを通じ、東芝の監査を担当した新日本監査法人の業務管理体制に問題がなかったか調べる。

1488チバQ:2015/07/21(火) 20:39:14
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150721-00000558-san-bus_all
東芝不正会計 田中社長が「経営責任取って辞任」と会見 取締役退任は8人に
産経新聞 7月21日(火)18時5分配信

東芝不正会計 田中社長が「経営責任取って辞任」と会見 取締役退任は8人に
東芝本社の入るビル=21日午後、東京都港区(鴨川一也撮影)(写真:産経新聞)
 第三者委員会の調査により不正会計が明らかになったことを受けて、東芝の田中久雄社長は21日夕、東京都内で記者会見し、同日付で辞任すると発表した。後任社長には、室町正志会長が暫定的に兼務する。

 田中社長は「株主の皆様を含め、すべてのステークホルダーの皆様におきましては、心よりおわびを申し上げます」と陳謝。「本件に対する重大な責任は私を始めとする経営陣にあり、厳粛に受け止め、私から経営責任を明らかにするため、本日をもって取締役および代表執行役社長を辞任します」と述べた。

 田中社長とともに前社長の佐々木則夫副会長、その前の社長の西田厚聡相談役の歴代3社長が辞任。また代表執行役副社長で取締役の下光秀二郎、深串方彦、小林清志、真崎俊雄の4氏が辞任する。前田恵造・代表執行役専務は取締役を外れ代表権のない執行役に降格する。また久保誠・取締役監査委員会委員長も辞任する。このうち西田相談役を除く8人は取締役であるため、現在16人いる取締役のうち半数がいなくなる。

 第三者委が20日に公表した報告書の要約版では、西田相談役以降の歴代3社長から部下に対し、利益の上積みや目標達成を強く求める圧力があったと指摘。第三者委は21日午後7時から都内で記者会見を開き、全文を公開する。

 一連の不適切会計問題をめぐっては、証券取引等監視委員会が2月に、東芝関係者の通報を受けて検査。その後の社内調査で発覚した。

1489チバQ:2015/07/21(火) 20:40:54
http://www.sankei.com/economy/news/150720/ecn1507200014-n1.html
2015.7.20 22:18
【東芝不適切会計】
「経営トップら組織的な関与」「上司に逆らえぬ企業風土」 第三者委、報告書で指摘





 東芝は20日、会計問題を調査してきた第三者委員会の報告書の概要を公表した。報告書では、平成21年3月期から26年4〜12月期で計1518億円の税引き前利益を水増ししていたと指摘した。

 水増しした利益の内訳は、インフラなどの「工事進行基準」に伴うものが477億円▽パソコンやテレビなどの部品取引に関するものが592億円▽半導体の在庫にかかる水増しが360億円▽取引先などに請求書の発行を遅らせてもらい、経費の計上時期をずらす手法が88億円-とした。

 調査委は不適切な会計処理が行われた直接的な理由として、「経営トップらを含めた組織的な関与があった」と指摘。社長だった当時の西田厚聡氏や佐々木則夫氏らが、各事業部門に対し、売上高や利益などの目標で「厳しいチャレンジ」を課し、強いプレッシャーをかけたと指弾した。

 その上で、調査委は「上司の意向に逆らうことができない企業風土が存在した」と指摘。不適切な会計処理は「多くの事業部門で同時並行的かつ組織的に実行された」と指摘した。

 再発防止に向け、関与した取締役など役職者や幹部職員について、引責・懲戒人事が必要だとしたほか、目標達成を強制する仕組みを排除し、上司の意にそぐわない結果となってもルールを守るよう、企業風土の改革を求めた。

1490チバQ:2015/07/21(火) 20:41:32
http://www.sankei.com/economy/news/150721/ecn1507210013-n1.html
2015.7.21 11:54
【東芝不正会計】
浮かび上がる病巣…「行きすぎた利益至上主義」「適切会計の意識欠如」

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 東芝の不適切会計問題を調査する第三者委員会(委員長・上田広一元東京高検検事長)が20日に提出した報告書には、経営トップの判断で行われたことが盛り込まれた。次々と明かされる東芝の病巣。直近の社長が問題を招き、経営陣は事態を深刻に受け止めようとしなかった様子がうかがえる。

横行した「チャレンジ」…上司に逆らえぬ社内風土

 不適切会計問題を生んだ背景として第三者委は、行き過ぎた「利益至上主義」と上司の意向に逆らうことができない「社内風土」、経営者の適切な会計に対する意識の欠如を指摘した。

 東芝は毎月、「カンパニー」と呼ばれる事業部門や子会社のトップが社長に業績の見込みや実績を報告する「社長月例」と呼ばれる報告会を開催している。そこで、経営トップが高い目標を強くせまり、業績不振の事業部門に対して、事業撤退を示唆するケースもあったという。

 各事業部門では、実力以上の目標を課せられた結果、次期以降の利益を先取りし、損失や費用の計上を次期に先送りする会計処理が横行するようになったと結論付けた。

 また、第三者委は経営トップによる利益の最大化が上司に逆らうことのできない社内風土を醸成したと認定した。社長から事業部門の会計処理の担当者に至るまで、適切な会計処理に対する意識や知識が欠如していたと厳しく指摘した。

 報告書では、西田厚聡相談役、佐々木則夫副会長、田中久雄社長の3代の経営トップの時代に「チャレンジ」と称する収益改善の高い目標値が示されたとした。さらに、経理担当や内部の監査部門が各事業部門の不適切な会計処理をチェックできなかったことも問題視した。

 田中社長と佐々木副会長については問題の責任を取って辞任の方向で、東芝社内には西田相談役についても責任を問う声が上がっている。ただ、20日公表された報告書の要約版には、東芝社内でいわれていた経営陣の対立については記されていなかった。

 第三者委は5月から調査に乗り出し、210人の関係者から聞き取りを行ってきた。

「田中社長ら、損失先送りの意図あった」

 第三者委が指摘した平成21年3月期から26年4〜12月期の税引き前利益の要修正額は1518億円で、社内調査の44億円を合わせると、1562億円に上る。東芝は今後、これに伴う減価償却費や税金費用の変更を加味して決算を修正、8月末までに27年3月期の有価証券報告書を提出する方針だ。

 第三者委の報告書によると、1518億円の内訳は社会インフラが約477億円、テレビとパソコンが約680億円、半導体が約360億円となっている。

 第三者委は報告書で「適切な会計処理に向けた意識の欠如」を指摘した。

 田中社長時代の25年9月に、社会インフラで255億円の影響が出た次世代電力計「スマートメーター」用の通信システムの開発などを受注した案件では、経営トップのコンプライアンス(法令順守)意識の低さが見て取れる。

 受注時点ですでに工事損失の発生が予想され、担当する事業部門は少なくとも42億円の工事損失引当金を計上する必要性を認識し、田中社長や事業部門のトップに承認を求めたが、認められなかったという。第三者委は「田中社長らには、損失計上を先送りしようとの意図があったと思われる」と“断罪”した。

 東芝の経営陣は問題が発覚しても危機感に乏しく、初動が遅れ、第三者委による本格調査までの「空白の3カ月」につながった。

 証券取引等監視委員会への内部告発がなければ問題が明るみに出なかった恐れもあり、“自浄作用”が発揮されない状況だったようだ。

1491チバQ:2015/07/21(火) 20:41:55
http://www.sankei.com/economy/news/150715/ecn1507150002-n1.html
2015.7.15 05:00

「棚ぼた」「傍流」と呼ばれた田中社長 実績残しに焦った?






東芝の田中久雄社長
 東芝の田中久雄社長は平成25年6月、佐々木則夫社長(現副会長)の後任として副社長から昇格した。調達部門出身の田中氏が社長に昇格するとは当時は誰もが思わず、周囲は「傍流社長」、「棚ぼた社長」と呼んだ。「傍流出身」ゆえに田中社長は実績を残そうと焦り、部下への圧力につながったとみられる。

 「周囲から傍流といわれて、平然としていたが、内に秘めたる思いは強かったはず」と語るのは東芝の関係者だ。同年2月、事前の予想で名前も上がっていなかった田中氏の社長就任が発表され、東芝社内に衝撃が走った。

 当時の東芝は、西田厚聡会長(現相談役)と佐々木社長の対立が激しかった。東芝の元幹部は、田中氏が社長になった背景に「西田氏の信任が厚く、調整能力も高い。敵が少ないのも大きかった」として、社内抗争の影響があったことを挙げた。

 田中社長は、若手のころから工夫を凝らした調達に定評があった。海外に14年駐在、ハードな交渉を数多く経験し、頭角を現していった。16年にパソコン事業の資材調達部長に就任。そこで西田氏に目をかけられ、18年に調達部門から初めて常務に昇格した。

 田中社長の若い時代を知る関係者は「普段は冷静だが、負けず嫌いなところがある」と話す。さらに、社長に引き上げてくれた西田氏の期待に応えようというプレッシャーがあったとみられる。

1492チバQ:2015/07/21(火) 22:31:53
http://www.news-postseven.com/archives/20150721_336805.html
東芝の不適切会計問題 背景に経団連会長を巡る争いもあった
2015.07.21 16:00

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 今年4月に発覚した東芝の「不適切会計」問題は次々と新事実が明るみに出て、当初は500億円とされていた額が2000億円にまで膨れ上がった。

 社員たちはなぜ、巨額の“粉飾”に手を染めたのか。その背景として指摘されているのが、社内の激しい人事抗争だ。社長の出身母体が、パソコンや家電などの「家電系(弱電)」と、原子力などの「インフラ系(重電)」で交互に入れ替わり、その都度、社内の主流派閥も替わっていた。

 加えて東芝の“伝統”がトップの抗争に拍車を掛け、話をややこしくしている。経団連会長を巡る争いだ。

 過去、東芝は石坂泰三氏、土光敏夫氏という2人の経団連会長を輩出した。経団連の会長になるには、現役の社長か会長であることが必須条件だ。西田厚聰氏(現相談役・家電系)も2009年に東芝会長、経団連副会長に就任して、「財界総理」の有力候補と目されていた時期があった。

 ところが“壁”となったのが西田氏の前任の岡村正氏(現相談役・インフラ系)だった。西田氏が社長を退任した2009年当時、岡村氏は日本商工会議所会頭。経済3団体のトップ2人を同時に同じ企業の出身者が務めた前例はなく、西田氏の経団連会長就任には岡村氏が会頭を退く必要があった。

「そこに、西田氏の2代前の社長・西室泰三氏(現・日本郵政社長・家電系)の影響がありました。西室氏自身も経団連会長就任に意欲があるといわれている人物。最終的には“西田君はまだ早い”という西室裁定が効いたとみられている。

 東芝の社長人事は歴代社長経験者の了承がないと難しいといわれるほどOBの意向が強いので、従うしかなかった」(東芝に詳しいジャーナリスト)

 西田氏は経団連の副会長どまりで財界総理となる夢は幻と消えた。

1494チバQ:2015/07/26(日) 21:28:35
http://www.nikkansports.com/general/news/1512799.html
シャープ社員は苦悩…3500人規模の希望退職募集
[2015年7月25日19時36分]

大阪市のシャープ本社(共同)
大阪市のシャープ本社(共同)


 経営再建中のシャープは27日から、45歳以上を対象に3500人規模の希望退職の募集を始める。約3000人が会社を去った2012年の前回募集から3年足らず。会社側が人件費削減の効果を見込む中、社員は残るか辞めるかの決断を迫られ、苦悩している。

 「家族のことを考えて残りたいと伝えたが、どうなるか分からないと言われた」。大阪府八尾市の拠点で勤務する40代後半の男性社員が話す。

 シャープは6月下旬から説明会を開催。その後、部門長による個別面談を重ね、社員の「意思確認」を進めてきた。会社側は3500人を「再建のためのノルマ」(関係者)とみるが、社員に慎重な姿勢も広がる。男性社員は「面談を5回も6回も繰り返され、退職を迫られている同僚もいる」と打ち明けた。

 別の50代の社員は「再建できると信じたい。それでも(残るか辞めるか)結論は出ていない」と揺れる心情を吐露した。シャープ連結の国内社員数は約2万4000人。希望退職は本体と主な子会社の45〜59歳が対象で、この年齢層の3〜4人に1人に当たる。会社側は既に基本給や賞与、各種手当のカットを打ち出しており、残っても待遇悪化は避けられない。

 一方、国内外のメーカーは退職者に熱い視線を送る。生活用品大手アイリスオーヤマ(仙台市)はシャープの希望退職を受けて、急きょ中途採用の予定数を増やした。中国家電大手の海信集団(ハイセンス)も触手を伸ばす。担当者は「液晶テレビやエアコンなど日本向けの商品開発を担う即戦力がほしい」と期待する。採用は技術者のみ30人程度で、勤務地は開発拠点がある中国だ。

 工場を抱える自治体も支援に動きだしている。電子部品などの工場がある広島県は、地元企業の正規雇用で600人近くの求人を集めた。「この情報をシャープに届ける。なんとか県内での再就職を支援したい」

 奈良県では県内のハローワークに相談窓口を設置。23日までに190人が求職の登録を済ませた。奈良労働局の担当者は「前回の退職者で再就職できていない人もいる。求人が技術者に偏っており、楽観できない」と、特に事務系の退職者への懸念を示す。

 ある社員は「45歳以上の再就職が楽なはずはない。前回退職した人の苦労もよく見ている」とうつむいた。(共同)

1495チバQ:2015/07/26(日) 21:40:49
http://www.asahi.com/articles/ASH7Q72T0H7QPLFA00R.html
シャープ従業員の苦渋 希望退職、厳しい決断
山村哲史、新宅あゆみ2015年7月24日11時26分
 経営再建中のシャープが27日から、3500人規模の希望退職の募集を始める。3年前にも国内従業員の1割に当たる人員削減をしながら業績は再び悪化。社員は「残るのも去るのも、どっちの道もしんどい」と厳しい決断を迫られている。

 奈良県天理市の拠点で働く50代の男性技術者は、就職あっせん会社に相談してみた。希望する条件に合う再就職先を見つけるのは難しそうだ。「残らせてほしいと言っているが、会社がつぶれたら退職金もなくなる。本当に悩んだ」

 大阪府八尾市の拠点に勤める40代の男性社員は「年齢的なこともあるし、同じ職種での再就職は難しいだろう。期間ぎりぎりまで考えたい」と話す。

 液晶の不振で2012年3月期に赤字に転落したシャープは、固定費削減のためにこの年の12月に希望退職を実施した。40歳以上を対象に2千人募集すると、2960人が応じて会社を去った。

 年200億円以上のコスト削減につながったとみられ、14年3月期の純利益は115億円と3年ぶりの黒字を達成。しかし、わずか1年で赤字に逆戻りし、再度の募集に追い込まれた。

 今回は対象を5歳引き上げ、シャープ本体と国内の主な子会社にいる45〜59歳に対し、8月4日まで受け付ける。退職は9月末。最大で給与の26カ月分の割り増し退職金が支払われる。

1496チバQ:2015/07/26(日) 21:42:19
http://www.sankei.com/west/news/150725/wst1507250039-n1.html
2015.7.25 11:45

シャープ3500人希望退職、事前調査で「計画は大幅未達」 つぶし効かない45歳以上ネックか

 経営再建中のシャープが27日に募集を始める希望退職で、社員へ意向調査を行ったところ、応募予定者は会社計画の3500人規模を下回っていることが25日、分かった。2960人が応募した3年前の水準に到達することも厳しく、慎重な姿勢が目立っているという。対象年齢を引き上げたことで、事務系など管理部門を中心に再就職への不安が高まっていることなどがあるためとみられる。ただ、会社側は事実上の退職勧奨を始めるなど計画達成へ動きを強めており、対象者は厳しい選択を迫られることもありそうだ。

 40歳以上を対象とした平成24年の希望退職では、計画の2千人を大きく上回る2960人が応募。想定以上の応募に締め切りを5日早めた。ところが、今回は、事前調査で残留希望の回答が続出。社内では「前回並みも厳しい」と、計画未達の観測が出ている。

 背景には、対象者の年齢を45歳以上と5歳引き上げ、40代前半の世代を外したことがある。若手の退職が増えると経営再建に支障をきたすとの判断だが、逆に対象者には、再就職と新たな雇用条件への不安が広がった。

 関係者によると、前回応募してシャープを去った社員の1年後の就職率は3割、2年以内では7〜8割。今回も国内外の電機メーカーなどが技術者を中心に獲得を狙っているが、他社が欲しい人材には限りがある。また「45歳以上になると就職は厳しくなる」(業界関係者)とされ、事務系など管理部門の社員を中心に、慎重な姿勢が広がっている。

 さらに、電機メーカーでは一般的に、45歳以上の社員の給与が他業種と比べ高い傾向がある。退職金に加え、最大で給与26カ月分の特別加算金があるとはいえ「再就職先の雇用条件を考えると、給与・賞与がカットされても残留したほうが有利」と考える対象者は少なくない。

 ただ、3500人規模の希望退職は、経営再建に向けた新中期経営計画の柱。主力取引銀行との約束でもある。シャープは28年3月期連結決算で、希望退職に関連して割増退職金など約350億円を特別損失として計上する一方、27年10月〜28年3月に150億円の固定費削減を見込む。未達の場合は今後の資金繰りに影響しかねない。

 このため、6月から部門長による対象者の個別面談を進めている。関係者によると、部門ごとに応募者の目標人数を設定し、人事評価が一定以下の残留希望者に3回以上も面談。「今後、あなたには活躍の場がないかもしれない」と事実上の退職勧奨をするケースもあるという。

 希望退職を含む再建策について高橋興三社長は「痛みを伴うものもあるが、やり切らなければ明るい未来を描くことはできない」と訴えたが、希望退職の目算が狂えば、シャープにさらなる痛みをもたらすかもしれない。

1497チバQ:2015/07/26(日) 21:43:04
5月の記事だけど
http://www.sankei.com/west/news/150515/wst1505150014-n1.html
2015.5.15 07:00
【漂流シャープ(上)】
99%超減資、迫られた覚悟…大企業のなりふり構わぬ姿勢に広がった波紋





(1/3ページ)【シャープ】

記者会見終了後、報道陣に囲まれるシャープの高橋興三社長(中央)=14日午後、東京都港区
 「あのシャープが中小企業なんて…」

 9日、シャープが約1200億円の資本金を1億円に減らすことを検討していると日本経済新聞が報じ、衝撃ニュースとして駆け巡ったことに、パナソニック幹部は言葉を失った。

 99%以上の減資は取り崩した資本金で累積した損失の穴埋めに充てる奇策だ。連結売上高3兆円、従業員5万人規模の企業が法人税法上の中小企業となり、各種の税負担を軽くする思惑が透けてみえた。

 週明け11日午前の東京株式市場はシャープの株価が一時ストップ安まで急落。宮沢洋一経済産業相は12日の閣議後会見で「違和感がある」と発言するに至り、さすがに断念。それでも累積損失の解消のため資本金を5億円に減らすことに変わりはなく、再建策は最後まで迷走した。

 かつてパナソニックはプラズマテレビに集中投資し「液晶のシャープ」と薄型テレビ戦争に火花を散らした。残ったのは液晶だが、日本勢に勝者不在のままパナソニックはプラズマテレビから撤退。ライバルのなりふり構わぬ姿に、このパナソニック幹部は「正直ショック」と打ち明ける。

   
■   ■

 主力の液晶の生産拡大を目指す巨額投資がリーマン・ショック後の需要減で裏目に出てシャープは平成24〜25年3月期に計9千億円超の最終赤字を計上。深刻な経営危機を招いたが、主力取引銀行のみずほ銀行と三菱東京UFJ銀行の支援を受け約3千人の人員削減などの構造改革に取り組み、何とか持ち直した。

 25年5月に3年の中期経営計画を発表。翌6月に就任した高橋興三社長は「計画の業績予想は必達目標」と公約し、再建に乗り出した。滑り出しは順調で、液晶事業が中国の新興スマートフォンメーカーの受注を次々と獲得し、26年3月期には予想を上回る営業損益1085億円の黒字(前期は1462億円の赤字)を達成した。

 異変が生じたのは計画が折り返し点を過ぎた昨年10月。液晶事業の国内のライバル、ジャパンディスプレイが中国市場で新技術による価格攻勢で、シャープの得意先から受注を奪った。国内の白物家電や太陽光パネル事業も、海外生産を進めていたため円安で採算を悪化させ、シャープは27年3月期連結決算に再び巨額赤字に沈んだ。

   
■   ■

 経営計画が頓挫したシャープは、主力行の資本支援を受けるため、その前提となる再建策を3月に提出したが、人員削減などに踏み込んでいなかったため主力行首脳に「全然だめ。やり直し」と突き返された。

 主力行にとって、支援の柱となる「債権の株式化」は株価が下落すれば、回収できる金額が減るため「株主に債権放棄といわれない妥当性が必要」(金融関係者)だ。とはいえ、追い込みすぎて法的整理の道を選び、不良債権化したり、債権放棄を迫られたりしたら元も子もない。

 シャープが「ここまでやる」と覚悟を示す必要があった。国内で新たに3500人規模の希望退職を募り、本社も売却。高橋社長以外の代表取締役の代表権返上など経営責任を明確にしたことで再び挑戦のチャンスを得た。99%以上の減資が主力行との協議で浮上したのも覚悟の表れと受け取れる。

 岩井コスモ証券の有沢正一投資調査部副部長は「99%以上の減資は通常なら最終手段。できることは全部やる姿勢を示したということ」と指摘する。

 奇策まで俎上(そじょう)にあげたシャープの再建にもう後はない。

     


 シャープの経営再建が仕切り直しとなった。再度の危機の原因を分析し、今後の行方を追う。   =続く

1498チバQ:2015/07/26(日) 21:43:30
http://www.sankei.com/west/news/150519/wst1505190010-n1.html
2015.5.19 07:00
【漂流シャープ(中)】
「指示待ち」風土 払拭できず…再建にのしかかる「けったいな文化」





(1/3ページ)【シャープ】

売却が検討されるシャープ本社=大阪市阿倍野区(竹川禎一郎撮影)
 3月10日、シャープの液晶事業を統括する方志教和専務が、東京都港区の東京支社で開いた事業説明会で「やはり『競合さん』が大変な勢いで営業をかけていたようだ」とうなだれた。

 「競合さん」とは、日立製作所とソニー、東芝の液晶部門を統合して誕生したジャパンディスプレイだ。タッチパネル機能を液晶パネルの中に作り込む技術で先行し、昨秋から中国市場でシャープの得意先を切り崩していた。

 だが、その約1カ月前、方志専務は大阪での説明会で「シェア下落は認識できていない」と発言。2月には業績悪化は明らかだったが、方志専務は「タッチパネルを仕入れている台湾メーカーの破綻で一時的に調達が滞り、こちらが生産停止に追い込まれた」との認識だった。現場からは聞こえの良い情報ばかりが報告されていた可能性がある。

 主力の液晶事業でリスク情報が上層部にうまく伝わらなかったことに最もショックを受けたのは、ほかならぬ高橋興三社長だろう。一昨年6月の就任以来、現場の声を上層部に直言できる企業風土づくりに心を砕いてきたからだ。

 
「けったいな文化」

 「社員が自らの判断で挑戦し、上からの指示を待たない。そういう企業風土に変えたい」

 高橋社長は就任前の会見でこう力を込めた。

 背景には、過去の経営危機を招いた液晶事業への過剰投資に突き進んだのは、トップダウンの傾向が強すぎたという反省がある。社内に経営トップの判断に意見したり、水を差す情報を報告したりできる雰囲気はなかったといわれる。

 特に「液晶のシャープ」という一時代を築いた町田勝彦氏(現特別顧問)の社長時代に経営トップのカリスマ化に拍車がかかった。後継の片山幹雄氏(現日本電産副会長)の社長時代も続いた液晶事業への巨額投資に疑問の声は上がらなかった。逆にアイデアマンで明確にビジョンを示す片山氏の指示を待つ傾向が強まったとされる。

 約4300億円を投じた堺市の液晶パネル工場が稼働した平成21年には、前年のリーマン・ショックの影響でパネル需要が激減していたのにもかかわらず、計画の中止や修正を求める声もなかった。24年に販売不振を公表したが、その数カ月前には同社首脳が「大型テレビは好調」とアピールしていた。

 高橋社長は、このような企業風土を「けったいな文化」と決別を宣言し、社内では役職ではなく「○○さん」と呼称する運動の旗振り役を務めた。自身を「高橋さん」と呼ばせるなどフラットな組織を目指した。

 それだけに今回の液晶事業で現場のリスク情報が上層部と共有しきれず、対応が後手に回った事態は、ある種の既視感を持って経営危機が再燃した理由をも浮き彫りにした。

 同時に、高橋社長はトップダウンの企業風土への拒絶反応から、強権を伴う社長としての指示をできるだけ避けてきた。しかし、カリスマ経営者の指示待ちに慣れていた社員の意識を変えることは簡単ではなく、「決断しない社長に物足りなさを感じる声が少なくなかった」(シャープ社員)という。社員が自らの判断で挑戦する風土を重視するからだが、社員をやる気にさせる高橋流は一方で、「やる気のない社員や何をすべきかを分からない社員の放置」(関係者)につながり、為替や競合他社の攻勢など経営環境の変化への対応を遅らせた。

1499チバQ:2015/07/26(日) 21:43:44
社長一人が苦しむ

 昨年末、社内では「社長が一人でもがき苦しんでいる」との情報が飛び交ったが、明確な指示を避ける高橋社長を前に、指示を待つ社員はなすすべもなく立ち尽くした。やる気になった社員は情勢を変えるほどには増えていなかったのだ。

 過剰投資のあげく生産能力をもてあました液晶パネルの巨大工場だけでなく、それを生み出した社員の意識も「負の遺産」として今もシャープにのしかかる。

 新中期経営計画では、世界の全従業員の1割を減らすなどの決断に迫られたことに対し、シャープ関係者はこう指摘する。

 「トップダウン経営を否定して変化への対応に遅れたあげく、自分が強いリーダーシップを持たざるをえなくなった。皮肉な話だ」

1500チバQ:2015/07/26(日) 21:44:27
http://www.sankei.com/west/news/150520/wst1505200005-n1.html
2015.5.20 07:00
【漂流シャープ(下)】
“ゾンビ企業”と認定されれば「解体」に現実味…不透明な再建の行方、それでも液晶に希望託す





(1/3ページ)【シャープ】

 「金融支援が単なる延命になってはだめだ。ゾンビ企業を生み出す措置になってはいけない」

 3月19日、シャープの主力取引銀行のひとつ、三菱東京UFJ銀行の平野信行頭取は全国銀行協会会長としての会見でこう強調し、再建の見込みのない“死に体企業”の延命を否定した。「一般論」としたが、シャープを念頭に置いているのは間違いない。

 シャープは主力行からの資本支援でひとまず生き延びた。今月14日に発表した新中期経営計画には世界で約5万人いる全従業員を約1割減らすことを盛り込んだ。不採算事業からの完全撤退も掲げたが、具体的にはカナダや豪州などのテレビ事業終了などにとどまった。主力の液晶事業は分社化を検討していたが、直前に撤回。会見で高橋興三社長が「現時点で考えていない」と否定し、将来的な成長の道筋は明確ではない。

 主力行は土地や建物を担保に取っているとはいえ、債権の一部を優先株に振りかえた以上、再建がうまくいかなければ貸し倒れが生じかねない。

 銀行関係者は「返済原資が見込める事業なら継続させる。そうでないものは処分する」と述べ、ゾンビ企業と認定されれば「解体」もあると示唆する。

 
迅速な判断目指す

 10月、社内カンパニー制に移行することも盛り込まれた。液晶、電子部品、家電など事業ごとに5つのカンパニーに再構築し、それぞれ迅速に経営判断できる組織を目指すが、再建の鍵を握る商品が液晶パネルであることに変わりはない。

 その液晶パネルで需要の変動が大きく、価格下落も激しいスマートフォン向けに代わって、次に狙うのは自動車向けだ。車載商品は一度採用されると、その車種がモデルチェンジするまで数年にわたって安定した収益につながる。液晶に限らず車載シフトは電機業界の大きな流れだ。パナソニックや日立製作所は車載関連事業の売上高がすでに1兆円を超えている。

 シャープも乗り遅れまいと躍起だが、業界関係者は「数年の間に2度も経営危機に陥った会社と安定的に取引しようとする自動車メーカーがあるだろうか。周回遅れだ」と指摘する。

 
中韓の低価格攻勢

 「日本製品は年々減っている。そのうちなくなるのではないか」

 米国に拠点を置く世界最大級の家電量販チェーン、ベスト・バイの販売担当者がこう話した。実際、売り場にメード・イン・ジャパンの存在感が失われて久しい。

 かつて家電で世界を席巻した日本の電機各社は、主役の座を価格競争力を武器に躍進したサムスン電子など韓国勢に奪われた。近年は、さらに低価格な中国勢が攻勢を強める。

 日本勢も長引く円高などでシャープ同様に業績悪化に苦しんだ。日立は赤字のプラズマテレビと半導体事業などを整理し、鉄道など交通インフラ事業などに注力することで復活した。スマホの不振で経営危機が深刻とみられたソニーも画像センサーや金融といった収益の柱を育てている。いずれも旧来の家電メーカーの枠組みから脱却したことで成長路線に転換している。

 関西ではパナソニックと三洋電機、シャープの家電3社が競い合ってきたが、今や三洋は事実上消滅。パナソニックは「脱家電」を打ち出す。

 
液晶に「こだわり」

 テレビがブラウン管の時代に存在感が薄かったシャープは、電卓の表示装置からスタートした液晶ディスプレーの実用化で先行し、液晶テレビに経営資源を集中して躍進。「ブラウン管を液晶テレビにすべて置き換える」と宣言して拡大路線をひた走った。しかしテレビは宣言通り液晶が主流になったが、リーマン・ショック後の世界的な景気減速で販売が低迷。最初の経営危機につながった。

 再び経営危機に陥ったシャープは、主力行の資本支援を受け再建の機会を得たが、何をつくり、何で成長するのか。漂流するシャープのたどり着く先はいまだ見通せない。

 高橋社長は会見でこう語った。

 「今後も世の中になくてはならない企業であり続けたい。どんな時代になっても家庭にディスプレーはなくてはならず、それを液晶で追求する」

 ◇ 

 この企画は織田淳嗣、藤原直樹が担当しました。

1501チバQ:2015/07/26(日) 22:03:58
http://www.sankei.com/premium/news/150722/prm1507220009-n1.html
2015.7.22 06:30
【東芝不正会計-歪みの代償(上)】
「業績至上」生んだトップの確執 「財界総理」固執が発端か





(1/3ページ)

 「なぜ、そんなことができないんだ。できないなら辞めてしまえ」

 東芝本社で開かれていた「社長月例」と呼ばれる会議に、佐々木則夫社長(当時)の怒声が響いた。

 同会議は各カンパニーや子会社のトップが社長に業績の進捗(しんちょく)を報告する場。社長時代に佐々木副会長が部下を糾弾する光景が当たり前になっていった。当時、会議に同席した幹部は「(佐々木氏は)完全に常軌を逸していた」と証言する。

 社長月例は2時間程度行われ、各事業の責任者1人当たり20分の持ち時間が与えられている。早い場合は5分で終わるが、「佐々木氏はカンパニー長を1時間締め上げていたこともあった」(前述の幹部)。

 社長月例は、東芝元社長で名経営者として知られる土光敏夫氏の時代から行われていた。経営実態を把握するための会議は本来の目的から変質。佐々木氏の叱責を避けるため、カンパニー側は無理を承知で利益水増しに手を染め、会議は事実上、会計操作を指示する舞台となってしまった。

 第三者委員会は平成20年度から26年4〜12月期までに西田厚聡相談役、佐々木副会長、田中久雄社長の3代にわたり経営トップの指示で組織ぐるみの利益水増しが行われていたと認定した。だが、歴代の経営トップがなぜ、利益水増しに走ったかは言及していない。

 リーマン・ショックの影響で、東芝は収益の柱の半導体事業が低迷し、20年度の決算に3435億円の最終赤字を計上。当時社長だった西田氏は責任を取る形で、21年6月に佐々木氏に後を託した。

 会長となった西田氏は佐々木氏に業績向上を強く求め、会議の場で経営への不満を公然と口にした。一方、佐々木氏は西田氏への反発を強め、その反動からか現場に予算目標達成の圧力を強めていった。西田氏について東芝の有力OBは、「『財界総理』への執念が業績への強いこだわりにつながった」と語る。

 当時、日本経団連の副会長だった西田氏は、財界総理と称される経団連会長の有力候補とされた。経団連会長への就任の条件として業績向上は必須だった。東芝の利益至上主義はここから始まったともいわれる。



 「次を頼む」。日本経団連会長だった御手洗冨士夫現キヤノン会長兼社長は平成21年、当時副会長だった東芝の西田氏に打診した。石坂泰三氏、土光敏夫氏に続く、東芝から3人目の財界総理の椅子は目前だった。

 しかし、当時、日本商工会議所の会頭に岡村正東芝相談役が就任していた。経済3団体のトップの2つを同一企業で占めることに財界から異論があった。

 そこで、東芝相談役の西室泰三・現日本郵政社長が説得し、西田日本経団連会長はなくなった。

 だが、西田氏は財界総理の椅子を諦め切れず、住友化学の米倉弘昌現相談役の次を狙っていたとされる。西田氏が後任社長の佐々木氏に業績向上を強く求めた背景はそこにあったともいわれる。

 その西田氏も社長当時「社長月例」でパソコン関連の事業部に「チャレンジ」と呼ぶ損益改善を強く求めていた。「こんな数字はずかしくて公表できない。死に物狂いでやってくれ」と責任者を叱責。事業売却を示唆することもあった。

 佐々木氏は、会長となった西田氏との対立を深め、部下への圧力を強めたが、二人の姿勢は重なる。

 西田氏は、社内に“悪評”が広がったことを受けて佐々木氏を事実上、更迭。西田氏は会長ポストを渡さず、佐々木氏は異例の副会長に棚上げされた。田中社長との交代会見で佐々木氏と西田氏はお互いを公然と批判し、対立は決定的となった。

 その後、佐々木氏は経団連副会長に就任し、政府の産業競争力会議のメンバーも務めるようになったが、西田氏への対抗心から財界総理を狙っていたともいわれる。

 トップ就任の後ろ盾となった西田氏の目を意識したのか、田中社長も高い経営目標を掲げ、不適切会計に関わった。

 ライバル関係にある日立製作所の関係者は「財界に優秀な人材を送り込んだ東芝は常に業績が良く、名門企業の振る舞いをしなければならなかったのでは」と話す。名門企業ゆえのプレッシャーが経営者にのしかかり、利益至上主義が広がったとの見方だ。

 利益水増し問題で経営陣の多くが辞任し、財界総理を輩出してきた名門企業、東芝への信頼は失墜した。トップが経営をゆがめた代償は大きい。

1502チバQ:2015/07/26(日) 22:04:32
http://www.sankei.com/economy/news/150723/ecn1507230002-n1.html
2015.7.23 06:30
【東芝不正会計-歪みの代償(下)】
「社長、私はこの取引に反対です」“不正の連鎖”忠言も届かず





(1/3ページ)

東京都内の家電量販店の床に貼られた東芝のロゴ。多くの家電を開発し大物経済人も輩出した名門のブランドは地に落ちた(ロイター)
 平成25年9月、当時社長だった田中久雄氏は、副社長だった久保誠氏にこう切り出した。

 「極秘の相談があります。少し『バイセル取引』を増やしたいと思っています」

 バイセル取引とは、自社が大量に仕入れた部品を、製造委託先である海外メーカーに販売する取引だ。最終的に、部品を組み入れた完成品を引き取るため、取引で得た売上高や利益は相殺されるものの、一時的に利益を水増しすることができる。パソコン事業部門の営業赤字幅を圧縮するための不適切な取引だ。

 「社長の決断ならば従いますが、私は取引に反対です」

 久保氏は田中氏をこういさめた。だが、同年度も利益のかさ上げは引き続き行われたと第三者委員会の報告書は指摘する。

 同様の取引は田中氏の前任の佐々木則夫氏時代にも行われた。当時、部品の購入を持ちかけられた海外メーカーのトップは、異常な取引だと指摘した。その上で「会計処理に疑義をもたれる懸念がある。そのリスクを覚悟した指示か」と問いただしている。

 こうした忠言は、東芝の歴代トップに届かなかったのだろうか。報告書では、不適切な損益改善に関して「田中氏の社長就任後、26年ごろから、残高を増加させない旨の方針が打ち出された」との記述がある。田中氏は問題を認識し、“軟着陸”させようとしたふしがある。

 しかし、現実には今年2月、証券取引等監視委員会から金融商品取引法に基づく報告命令が下るまで、歴代トップは問題の抜本解決に動こうとはしなかった。田中氏は、21日の会見で不正の指示について「ございません」と否定したが、東芝に自浄作用が欠落していたとの批判は免れない。

 「内部統制が不十分だった」

 田中氏の後任として再建を担う室町正志会長は21日の会見でこう述べ、社内の制度改革を急ぐ考えを示した。手始めとして、社内で「チャレンジ」と呼ばれた高い利益目標の設定をやめ、損失先送りなどにつながる不適切な取引の排除も徹底する方針だ。

 会計制度に抵触する不適切な取引の排除は企業として当然だ。しかし一概に高い目標設定をやめ、容易な目標ばかりになれば、社員のモラール(職務遂行上の意欲)が衰え、大きな成長が望めなくなる“副作用”もある。

 かつて東芝にはもうひとつの「チャレンジ」があった。昭和40年に東芝の社長に就任し、名経営者と評価された土光敏夫氏が実践した「チャレンジ・レスポンス経営」だ。各事業部は目標にチャレンジし、達成できなかった場合は社長に理由を説明(レスポンス)する手法で、土光氏は議論を通じ、幹部との信頼関係を深めたという。

 高い目標の達成に向け、健全な営業努力を重ねることは、どの企業でも実践する当たり前のことだ。しかし、東芝は本来健全だった利益追求のあり方をゆがめ、将来の成長の機会を失おうとしている。これから支払う“代償”は、あまりにも大きい。(黄金崎元、高橋寛次が担当しました)

1503チバQ:2015/07/26(日) 22:05:10
http://www.sankei.com/economy/news/150725/ecn1507250006-n1.html
2015.7.25 17:00
【東芝不正会計「歪みの代償」番外編】
石坂泰三、土光敏夫…財界の盟主を続々輩出した名門企業はなぜ転落したのか?




(1/6ページ)

東芝の名経営者といわれた石坂泰三氏(左)と土光敏夫氏
 利益水増し問題で「組織的」な不正の存在が認定され、田中久雄社長ら半数の取締役が辞任する事態に陥った東芝。江戸後期に生まれた創業者の田中久重に始まり、石坂泰三氏、土光敏夫氏ら同社を発展させた経営者の足跡から、難局を迎えた名門企業が立ち戻るべき原点とは何かを探った。

新旧社長の確執は50年前にも

 調査した第三者委員会の報告書には盛り込まれなかったが、今回の問題には前相談役の西田厚聡氏と前副会長の佐々木則夫氏との対立があったといわれている。佐々木社長時代、西田会長が公然と経営を批判したことが、同社の“歪み”を増幅させたようだ。

 東芝の歴史をひもとくと、新旧の社長の対立を契機に見事に再生したことがある。石坂泰三氏は昭和32年、販売部門出身の岩下文雄氏に社長の座を譲るが、業績が悪化。岩下氏の経営手腕に不満を持った石坂氏は、石川島播磨重工業(現IHI)会長だった土光敏夫氏の招へいに動いた。土光氏は40年に東芝社長に就任。回想録で、「与えられた責務は、減配続きの東芝の立て直しである」と語っている。

 平成25年、西田氏は佐々木氏を副会長に“棚上げ”し、会長に室町正志氏(現会長兼社長)を就け、社長には田中氏を抜擢(ばってき)。いずれも西田氏に近い人物で、起用が社内抗争を激化させ、今回の問題につながっていったとみられる。対立を次代に持ち込まず、しがらみなく社内の一致をはかった土光改革とは対照的だ。

 第三者委の報告書では、「チャレンジ」と言われた過度な目標の達成に向けた損益改善要求が問題の元凶とされた。しかし、日本郵政の西室泰三社長(東芝相談役)は22日の会見で、「『チャレンジ・レスポンス』という言葉を最初に使ったのは土光さんだ」と指摘した。土光氏は従業員の自主性を引き出すために、事業部に大幅に権限を委譲。この手法に関して回想録では、「事業部が目標を達成出来なかったとき、『チャレンジ』する。その説明を要求し、議論を呼びかける。そこで、相手はすばやくレスポンスしなければならない」と語っている。

似て非なる“チャレンジ”

 一見、今回問題になったチャレンジと似ているが、どうやら運用面で大きく異なるものだった。土光氏は「仕事の上では、社長も社員も同格なのである。その意識を持つには、ディスカッションするのがいちばんいい」とも振り返っており、議論を通して信頼関係を深めたようだ。今回、チャレンジの達成のために社長が事業部門のトップに圧力をかけた事実が認定されたが、その一方的な手法は土光氏のものとは真逆に見える。「いざなぎ景気」を背景に、土光東芝の業績は急回復したという。

 回想録には、工場を訪ねた土光氏を従業員が大歓迎し、自宅にまで遊びに来る者もあったと書かれている。「人は能力以上に働かなければならない」という信念を持つ土光氏だったが、従業員の自主性を尊重するか否かという点で、新旧のチャレンジは似て非なるものだった。今回の問題を受けて、経済同友会の小林喜光代表幹事は「組織論ではなく、いかに魂を入れるかが重要」と語っているが、土光氏の経営を振り返ってみたとき、この言葉は示唆に富んでいる。

 土光氏はその後、経団連会長を経て、行政改革に奔走。質素な生活が取り上げられ、「メザシの土光さん」と国民的な人気を博した。東芝は今回の問題を受け、9月の臨時株主総会で経営体制を刷新するが、会社を一丸にして再生に向かって進めた土光氏のような手腕が求められている。


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