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蝶が舞う時・・・。

100:2011/08/23(火) 18:34:30 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
100行った!!!

妹>>鈍感じゃないんだよね・・。それが・・。

ってかあんまコメしないでくれません?

コメしてる余裕があったら、自分の小説進めたらどうですか?

自分で考えろ!!


はい。OKです。←w

妹のくだらない喧嘩はおいといてですね。

ヒントを公開しようと思ったのですが・・。

もう少し待ってください!!

今行ったら・・ネタバレになるかもしれないので・・;;

では。

101明優:2011/08/23(火) 18:57:11 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
100おめでとっ☆
って、コメントして良かったのかな?
これからも応援してるよww

102麻実:2011/08/23(火) 19:04:48 HOST:i121-118-203-47.s10.a045.ap.plala.or.jp
100おめでとw
これからも頑張ってねw

103スズラン:2011/08/23(火) 19:11:32 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
はーい(ww)

104:2011/08/23(火) 22:10:26 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優&麻実>>

ありがとうry

てか、コメ遅くなってごめん・・><

105:2011/08/23(火) 22:19:45 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ってか妹以外だったら、コメしてもエエよんw

106:2011/08/24(水) 10:50:06 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
鏡から立ち去った私は、ベッドに座った。

「はぁ・・・・。」

私は手を前に組んで俯いた。

深いため息をついた。

私・・・監禁されてないんだ・・。

じゃ・・何でこんな事を・・・?

ますます・・分からなくなってきた・・。

頭が・・何かにのっとられそうで・・怖かった・・。

私は、ベッドに大の字になった。

足が冷たい・・。

私は・・いつも裸足・・。

靴下なんて・・履いたこともない・・。

履かしてくれない・・・。

お母さんには・・聞かれない・・。

怖いから・・・。

やっぱり・・誠さん・・に少し聞きたい事もあるし・・。

聞こうかな・・・。

でも・・あの人・・意地悪だし・・。

どうしよう・・?

107:2011/08/24(水) 11:10:19 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は・・一応、聞いてみる事にした。

少し・・勇気いるけど・・・。大丈夫だよね・・・。

明日にでも・・聞こうかな・・・。

今日は・・もう・・遅いし・・。

「お風呂でも・・入ってこようかな・・。」

私はそう言って、立ち上がって、この部屋を出た。

108:2011/08/24(水) 11:24:01 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は、階段を降りて1階に向かった。

洗面所に続く廊下の横には、リビングがある。

リビングの扉は・・閉まっていた・・。

扉の向こうから慌しい音が聞こえてくる。

私は・・音を立てずに忍び足で向かった。

109:2011/08/24(水) 11:55:44 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
洗面所に着くと、誰も居ない。

それもそうか。

無愛想なお父さんは、会社で残業だし・・。

兄妹など居ないし・・。

ずっと・・3人家族だし・・。

「はぁ・・・。」

最近・・ため息ばっかつく・・。

何かの病気とか・・・。

違うか・・・。

私は服を脱ぎ、お風呂場に行った。

110:2011/08/24(水) 12:23:14 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は・・身体と頭を洗い・・シャワーで洗い流した。

温水が・・冷たい私の身体を温めていった。

111:2011/08/24(水) 13:27:29 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は・・湯船に浸かった。

音を立てて・・湯船から水が溢れた。

温水・・・。

私の身体のしんから満たされていくようだった。

112:2011/08/24(水) 13:43:23 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は・・10分間湯船に浸かり・・湯船を上がった。

棚の上段にある、バスタオルを取り出し・・身体を拭いた。

さっぱりしない・・。

なんとなく・・違和感を感じた・・。

いつもなら・・少しさっぱり感があるのに・・・。

・・・・

分からない・・。

113:2011/08/24(水) 14:26:13 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は・・黒のワンピースに着替えて、レギンスも履いた。

頭をバスタオルで乾かした。

私は・・バスタオルとさっき着ていたワンピースとレギンスを

青い籠に入れた。

そして・・私は部屋を出た。

114:2011/08/24(水) 15:37:13 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は・・2階に向かおうとして・・階段を上がろうとしたその時。

「夜那さん。少しこちらへ来てください。」

リビングの扉にお母さんが顔を出していた。

「・・・・。」

私は、お母さんの顔を一瞥して、リビングの中に入った。

リビングに入ると、テーブルを囲んで4人ぐらい集まっていた。

それの中に・・誠が居た。

「神頼さ・・・ん・・。どうして・・ここに・・?」

誠は・・私を一瞥した。

さすがに・・様子がおかしかった。

「では・・皆さん・・集まったようなので・・。私からお話をしたいと思います。」

お母さんは静かに言った。

私は・・リビングの扉の近くに正座して座った。

「私の娘・・夜那さんの事でね・・。」

私は肩を震わせた・・・。

「誠さん・・・。これから・・夜那さんと話す事を禁じます。これは決定なのです。
 黙って従ってくださいね・・。」

誠は黙っていた・・。

「はい・・・。分かりました・・。」

誠はそれに従った。

そんな・・・。

どうして・・・。

どうして・・誠にまで・・・。

私は俯いて涙を流した。

「・・・・。」

助けなくちゃ・・・。誠を・・・・。

私は・・ワンピースのポケットに手を入れた。

そこには・・誠がくれた・・兎のキーホルダーだった。

ピンクで女の子らしい・・キーホルダーだった・・。

「御守り・・・。」

私は・・それを握り締めた。

弱い心を強くするんだ・・・!!

それには・・・自分が・・強くならないといけないんだ・・・。

私は・・・心に誓った。

私は・・どうなっても構わない・・・。

ただ・・誠だけは・・救うと・・。

115:2011/08/24(水) 16:08:11 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「・・・・異議あり・・。」

私は俯きながら・・手を挙げた。

「あら・・・珍しいですね・・夜那さんが私に意見を言うとは・・。
 半年以来でしたね。」

お母さんの・・視線が・・私に注がれた・・。

「どうして・・・・。どうして・・・。誠も巻き込むのですが・・。
 これは・・私の問題でもあるのに・・。」

「しょうがありませんよ。夜那さん。これは決定なのですから。それに・・
 貴方は・・私に逆らえないのですよ。」

「そんな事・・誰が決めたのですか・・?」

私は言った。

「私が決めたのですよ。貴方は私の人形に過ぎないのですよ。」

「・・・私は・・貴方の人形でもない・・・。一人の人間です。
 私を物みたいに・・・言わないでください!」

「あら。貴方は人間ではなく、私の物なのですよ。
 それぐらい。貴方になら、分かるでしょう。」

私はキーホルダーを右手に握りしめて、立ち上がった。

「自分の意見が正しいとか思ってる時点で、貴方の方が意気地ですね!
 私は・・もう貴方には従いません。それと、誠を巻き込むのは辞めてください!」

私は・・自分の思っている事を言った。

「それは・・無理な相談ですね・・。私の意見に反論した為、貴方には1週間の刑を与えます。
 これは決定ですので。今日からです。神頼さんが帰ってから、そこへ案内しますよ。」

お母さんは・・すんなり言った。





コメしますw

何か変な展開になってしまって・・本当に申し訳ありません・・><

でも・・。小説を書くという情熱はまだあるので、最後まで付き合ってください。

116ライナー:2011/08/24(水) 16:30:39 HOST:222-151-086-015.jp.fiberbit.net
遅れましたが100切りおめでとうございます!
展開は悪くないと思いますよ^^情熱が伝わってきています^^
アドバイスですが、文中の「・・」ですが、点の数を増やしたくないなら「……」にしたほうが良いですよ〜。(自分も最近気付いたが^^;)
ではではwww

117:2011/08/24(水) 16:34:18 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ライナーs>>わ・・分かりました・・。

やってみます……

118:2011/08/24(水) 18:29:36 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
少しコメします。

えっと・・たぶん・・第4章まで続くかもしれません・・;;

第3章だったら・・入りきれない部分が出てきつつ・・あるので・;

では^p^

119:2011/08/24(水) 19:00:43 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「夜那さん。貴方は廊下に出ていてください。」

私はリビングから追い出された。

もう………嫌だ………

ここから逃げたい…

でも……逃げたら…どうなるんだろう…

それより…刑が下るのか……

半年前は……「宙吊りの刑」だった…それも……4日だった……

ご飯も食べられなかったし……最悪だった……

その悲劇が……また来る………

120麻実:2011/08/24(水) 19:22:12 HOST:i121-118-203-47.s10.a045.ap.plala.or.jp
うわぁ…。
あたしがその場にいたらお母さん殴るかも…。
お母さん最低w

燐頑張ってねw!!

121:2011/08/24(水) 19:26:22 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私……怖い……

でも……心に決めたんだ。

私は……どうなっても構わないって……

決めた……

だから覚悟は出来てる。

私は兎のキーホルダーをポケットにしまい、私は手を握り締めた。

私は大きく息を吸った。

息を吸い終わると同時に、リビングの扉が開いた。

「月隠さん・・。ホントごめん・・。」

誠が私の前で言った。

「これから・・刑を受けるんだろ・・。お前の母親から聞いた。
 でも・・お前は強くなったしな。頑張れよ。」

誠は言った。

「それって・・。応援ですか・・?」

私は言った。

「ま・・そうだな。」

誠は、手を頭の後ろで組みながら、喋った。

「じゃ、俺は行くわ。」

誠は後ろを振り返り、私に手を振ってくれた。

とても嬉しかった……

誠の後ろには・・黒スーツを着た2人組みが私の前を通っていった。

122:2011/08/24(水) 19:28:48 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
麻実>>殴るか・・w

ま・・夜那の義理のお母さんやしなw

夜那にあんま優しくないしなw

夜那の本当のお母さんも優しくないしなw

((ときどき・・優しくなるけどw

じゃ・・今日はあと・・1回更新しま〜すw

123麻実:2011/08/24(水) 19:30:37 HOST:i121-118-203-47.s10.a045.ap.plala.or.jp
はwい!!

待ってまwす!!

124:2011/08/24(水) 20:03:40 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
麻実>>了解w

125:2011/08/24(水) 21:22:00 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私の心が少し揺れた…。

私…生きる事が目的じゃない…

生きるのも…いいけど…。

生きて…誠を助ける為に…。立ち上がるんだ…!!

私は…いつまにか…涙を流していた……

悲しい気持ちが込みあがってくる……

でも……覚悟は決めている……!!!

でも……証拠は結局…なかった……

何処かに証拠はある……

そう言えば……鏡の裏は見ていない…

そこに何かあるとか……

確かめる価値は十分ある。

「夜那さん。では案内します。」

私は再び現実に引き戻された。

「……。」

私は、お母さんの後について行った。

126:2011/08/24(水) 21:33:41 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は…お母さんの後について行くことしか出来なかった……

自分が情けない……

そう思った…

お母さんは・・洗面所の突き当たりにある部屋に案内した。

そこは以前から納戸として使われていた。

お母さんは…納戸の部屋の扉を開けた…。

そこには…何も置いてなかった…。

ただ……奥の方に

127スズラン:2011/08/24(水) 22:10:27 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
お・・・・・・

奥の方に????

128:2011/08/24(水) 22:28:16 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
何かがあった……

でもそれは暗くてよく見えなかった………

お母さんは納戸の一番手前の地面にあるとってを掴んだ。

そこは、地下へと続く道である。

半年前―――………

私は……そこに入れられた…

あの時は……反抗した時点で………

私は暴行を受けていた……

だから……顔も膨れ上がって……痛々しかった…。

今も変わらないのかもしれない……

それは分からないよ……

お母さんは……地下へと続く扉を開けた。

そこには……明かりはなく……

129:2011/08/24(水) 22:32:05 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
石の階段が続いていた。

半年前と変わらない…石の階段……

私は……そこに足を踏み入れた…

裸足の為……足に伝わる…地面の感覚が少し伝わってきた…

130:2011/08/24(水) 22:32:52 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
今日の更新はもう終わりですw

また明日w

ではおやすみ(-_-zzz)

131麻実:2011/08/24(水) 22:47:53 HOST:i121-118-203-47.s10.a045.ap.plala.or.jp
明日も頑張ってねw!!!!

おやすみw

132スズラン:2011/08/25(木) 13:02:41 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
かーさん、夜那ちゃんの、苦しさわかってへんのかい!!(怒)

お前も、夜那ちゃんの苦しさ、分かってあげろぉぉぉぉ!!!

133麻実:2011/08/25(木) 13:16:49 HOST:i125-205-176-88.s10.a045.ap.plala.or.jp
スズランちゃんどうどうどう!!!
落ち着いてっ!
気持ちは分かるけどw
大丈夫、そんなお母さんは後で痛い目に遭うんだよw

雑談掲示板で置手紙したよw

燐がんばってねw

じゃw

134:2011/08/25(木) 16:29:29 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
冷たい……それもそうか……

私は……刑を与えられるんだ…

それぐらい把握している……

石の階段を降りて行くと…出口が見えてきた。

お母さんは・・私をある牢屋へ案内した。

それは…半年前…居た、牢屋ではなかった…

普通…家の地下なんかに牢屋なんてない……

でも…私の家には牢屋がある…

どうしてかも分からない…

「夜那さん。ここに入りなさい。」

お母さんは、牢屋の鍵を開け、私を押した。

私の身体は地面に叩きつけられる。

私は、胸を押さえ、必死にこらえた。

何か・・吐きそうな気分になった…

「うっ・・・。」

私は口元を両手で覆った。

一瞬…吐きそうになったが…すぐに楽になった…。

「夜那さん。貴方には1週間…ここに居てもらいます。私に反抗したのですから。
 当然でしょう。それに、貴方はこれで2回目ですよね。」

お母さんは笑いながら言った。

「・・・。けんな・・。」

私は震えた声で言った。

「ん。何ですか?夜那さん。」

「ふ…ふざけんなぁぁぁ!!!」

「まぁまぁ…また私に意見を言うのですか…?」

お母さんは余裕な素振り見せた。

「お母さんは・・ただの意気地だ!!自分の意見が通らないからって…
 自己中すぎる!!!!私は…何だって…いつだって…我満して来た…
 苦しい時も…悲しい時も…。でも…もう限界なんだ…!!!
 もう…私に指図するなぁぁぁぁ!!!」

私は…お母さんに初めて自分の気持ちを伝えられた気がした。

135:2011/08/25(木) 16:38:56 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「またそんな事を言うのですか。じゃ、今回は1ヶ月にします。」

お母さんは、笑いながら言った。

「お母さんはずいぶん…余裕なんだね。味方が居るとかでも思ってる…?」

「あら。夜那さん。私に向かってその言葉遣い…気をつけてはどうなんですか?」

お母さんは私に近づいてきた…。

正直…怖い……けど、その怖さに立ち向かうんだ…!!

克服するんだ…!!

「貴方には…手錠をかけておきます。足首、手首にね。」

お母さんは、この牢屋の中に置いてあった、手錠を持ち…

私の手足首につけた。

「では。私は行きます。1日1回ここにご飯を運んできます。では。」

お母さんはそう言って、牢屋に鍵をかけ、出て行った。

136麻実:2011/08/25(木) 16:55:27 HOST:i121-118-203-47.s10.a045.ap.plala.or.jp
うわぁ…。
最悪じゃん!!
お母さんサイテw

燐頑張ってね!!!!!!

137:2011/08/25(木) 16:56:09 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
麻実>>ありがとう!

でも…ラストの方がもっと泣けるかもよ?

138:2011/08/25(木) 17:02:13 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は1人になった…

手首を見ると手錠が付いていた。

横に引っ張ると…鎖まで付いていた。

足首の手錠も同じだった…。

私は…身体を引きずりながら…牢屋の壁に身体をつけた。

光なんて…ない…真っ暗だった…。

この…牢屋には…窓はなかった…。

「私には…味方なんて…居ないよ…。」

そう…味方なんて…居ても…すぐ…居なくなる……。

脆い物だ……。

ちっぽけな欠片に過ぎないのに……。

私は…自分の胸に顔をうずめた。

「もう…怖い……。克服しようと……決めたのに…。」

私の眼から大粒の涙が溢れた……。

「泣いては駄目……。私は心に誓ったんだ…。生きて生きて誠を救うって…
 決めたんだ……。」

なのに…何で涙が…出てくるの……?

分からないよ……

神様はいつも不公平だよね……

お母さんの方に運を引き寄せるんだから……

私は…こんなに耐えてきた来たんだ……

なのに…救いの手は見えないんだね……

私の何がいけないの……?

分からないよ…

私は…急に力が抜けて…倒れた。

頭を強く打ち…意識を失った…。

139:2011/08/25(木) 17:31:04 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
誰かの足音に私は目が覚めた…。

光が無いため…朝か夜も分からなかった…。

誰かが私の方に向かってくるのは分かっていた…。

私は…自力で身体を起こし、身体を壁につけた。

「誰・・・。」

私は…少し警戒した……。

私の牢屋に現れたのは、誠だった。

「神頼さん……。どうして此処が……!!」

私は驚いた。

この場所がどうして……分かった……!?

「月隠さん…。俺さ…月隠さんと居られて楽しかったな…。」

いきなり誠は言った。

「神頼さん…。いきなり…何言ってるの……。」

私は震えた声で言った。

「此処から出してあげるよ…。そうすれば…君も楽になれるよね…?」

えっ……。

何を言ってるの……?

たしかにここから出たいけど……

私が思うのは……どうして誠がここに……居るかって事なのに……。

これは……夢なの……?

分からないけど……。

突如、私の視界がぼやけた。

私はそのまま意識を失った。





コメしますw

何かまたまた変な展開になってしまって・・・すみません><

次回は、第2章のクライマックスといった所だと思います。

分かりませんけど・・・;;

では。楽しみにしていてください!!!

140:2011/08/25(木) 17:48:45 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は目を覚ました。

意識が朦朧としている中だった。

今のは…夢……?

分からない……

私は頭を触った。

ぬるっとした感触がする。

頭から血が出ていた…。

頭から右目の眼元にまで、血が垂れてきていた。

私はデコの血を腕で拭いた。

拭いた腕には、血が付いていた…

血の匂いが鼻に来る……。

「私……何をしてたんだろう……。今まで……。」

私は壁に手をついて立ち上がった…。

ここから……逃げなくちゃ……

私は……お母さんの奴隷でもない……!!!

一人の人間だ………!!!!

私は、牢屋のの入口に身体の思いっきりぶつけた。

141ゆめ:2011/08/25(木) 17:57:59 HOST:p2152-ipngn100102niho.hiroshima.ocn.ne.jp
来たよw

142:2011/08/25(木) 17:58:28 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ゆめ>>おお!!

ありがとう!!

でも皆にまだ言ってないねんw

143ゆめ:2011/08/25(木) 18:04:27 HOST:p2152-ipngn100102niho.hiroshima.ocn.ne.jp
そうなの。。。
わかったw

144:2011/08/25(木) 18:04:57 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ゆめ>>ごめんなw

じゃ、ゆめの小説楽しみにしてるわw

145ゆめ:2011/08/25(木) 18:13:10 HOST:p2152-ipngn100102niho.hiroshima.ocn.ne.jp
楽しみって…。
そんな大したもんじゃないんよ!!!?

146:2011/08/25(木) 18:14:28 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ゆめ>>大した事ないんか・・。

ま、私の小説も見てなw

あと・・コメは時々書いてくれたらエエよww

147ゆめ:2011/08/25(木) 18:34:54 HOST:p2152-ipngn100102niho.hiroshima.ocn.ne.jp
分かったw
今のところいいと思う!www

148麻実:2011/08/25(木) 19:51:14 HOST:i121-118-203-47.s10.a045.ap.plala.or.jp
やっほw☆
来たよん♪

泣ける…かぁ…。
あたしあんま泣かんから燐の小説で泣いたら燐はすごいってことになるなw

お互いがんばろw

じゃw

149:2011/08/26(金) 09:48:25 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
たとえ……この身体が壊れても……私は絶対…ここから抜け出す…!!

束縛から……抜け出すんだ……!!!!

これが……私の望んでいた……事なのかも…しれない…。

でも…身体中が痛い…。

…そんな事言ってられない…。

今は…大切な物の為…私は…立ち上がるんだ…!!

私は…牢屋の出口を何度も何度も体当たりした。

息が切れる……。

でも……私は……負けられない……。

以前の私は…本当に何を…やっていたんだろう……。

私は急に思った。

同じ日々を繰り返して…何を望んでいたんだろう…。

そんな事を今は…考えるな…!!

私は自分に言い聞かせた…。

私は…それから…何百回にも相当する体当たりを繰り返した…。

そのおかげで…私の身体にはいくつもの痣や…傷が残っていた…。

でも…扉は…何の変化もない…。

私は…力尽きて倒れた。

150:2011/08/26(金) 10:03:47 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
コメしますw

いよいよ後半に入りまして、第3章始まります!!

新章・・ひゃっほ〜(^。^)y-.。o○

この後・・麻実の読み通り、お母さんに天罰が・・下ると思います。

ではでは。

151:2011/08/26(金) 10:44:35 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
3. 運命

私の息が……切れた…。

身体中に痛みが走る……。

私は…意識が混沌とする中…

牢屋の出口は見つめた…。

その時。私の目つきが変わった。

「あ…あれは…。」

間違いなかった…あれは…私が……10年前に見た…青い蝶だった…。

何で…こんな所に…。

青い蝶は青い鱗粉を飛ばしながら…私の前に入ってきた。

私は左手の人差し指を蝶の前に差し出した。

青い蝶は私の人差し指に止まった。

私がおそるおそる触ってみると…消えなかった…。

幻じゃないんだ……。

私の眼から涙がこぼれた。

152:2011/08/26(金) 16:05:33 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は思わず泣いてしまった…。

青い蝶に出会えた喜びと不安が一緒に込みあがってきた。

青い蝶は私の指から離れると…牢屋の出口の外側に行った。

そして、立ち止まった。

私は訳が分からなかった。

青い蝶は…牢屋の出口についてる鍵穴に入り込んだ。

ロックが解除された音がした。

ロックが解除されたと同時に、青い蝶が私の所に戻って来た。

私を…助けてくれたんだ……。ありがとう…。

私は…青い蝶の礼を言った。

蝶は…私の言葉が分かってるような不思議な気分になった。

それより…ここから出なくちゃ……。

私は牢屋の扉を開けた。

私と青い蝶は…牢屋を出た…。

153くれよん ◆yC4b452a8U:2011/08/26(金) 16:15:56 HOST:p227.net112139158.tokai.or.jp
Σ遅くなったけど第3章きたぁ!!

これからもふぁいつ!!(←。

154:2011/08/26(金) 16:21:17 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
咲>>そうw

第3章ですw

155:2011/08/26(金) 16:51:16 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
でも…入口は…あそこしかないし……。

外に出るには…あそこを通らなくてはならないんだよね……。

その時。青い蝶が私から離れ、牢屋の突き当たりに行ってしまった。

私は、蝶の後を追い、そこにあったのは・・・。


小さな入口だった。

まるで、空洞のようにどこまでも闇が広がっていた。

こんな狭い道に何があるのだろう…。

私は思った。

青い蝶は…私をこの空洞の中に進め…と言っているようだった…。

私は…覚悟して…この空洞の中を進むのだった…。

156:2011/08/26(金) 17:20:28 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は…青い蝶について行くことにした。

空洞の中は真っ暗で、青い蝶が出している青い燐粉が灯り代わりだった。

空洞の中は…何処までも一本線だ…。

本当に進んでいるのかと思いたくなる……。

すると、光が少しずつ見えてきた。

私は…その光を求めて…どんどんと進んで行った…。

157:2011/08/26(金) 17:20:58 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
何かまたまた変な展開ですが・・

お気にせず・・。

158:2011/08/26(金) 18:06:35 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は…空洞の出口に着くと、そこは何処かの家の庭だった…。

私は…青い蝶に導かれたのか……。

でも……。どうして……?

「月隠さん…!?どうして此処に…!?」

私が後ろを振り向くと、誠が居た。

「えっと……抜け出して来たんです……。牢屋から……。」

私はさらりと言った。

誠は、驚愕していた。

「神頼さん…。あの…。」

私は尋ねた。

「とりあえず、ここじゃマズイから俺の部屋に来い。親も今は不在だしな。」

誠は言った。

「えっ…で…でも…。」

私は、戸惑った…。

「とりあえず、来いよ!」

誠は私の腕を掴み、走り出した。

誠は縁側で靴を脱ぎ、私を家に招きいれた。

「お前…怪我してるじゃねーか。」

誠は私の頭を触った。

「や…止めてください…。傷が開きますから…。」

私は、抵抗した。

「じゃ、俺が手当てしてやる。縁側で座ってろよ。」

誠はそう言うと、部屋の奥にあるタンスに向かった。

159:2011/08/26(金) 19:03:35 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は縁側に座り、足元を見た。

所々レギンスが破けていた。

それも…そうか……。

てか…私…外に出てる……!?

自由になれた……?

そうなのかな……。

私は少し嬉しくなった…。

数分後―――……

誠が救急箱を持ってきてくれた。

160:2011/08/26(金) 19:40:13 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
誠は、私の隣に座った…。

私は……少し…緊張した…。

私には怪我や傷を手当してもらった事がなかった。

そもそも…家の中に居るから、怪我をする事はなかった。

「まず…腕だな…。とりあえず、消毒して、包帯を巻いとくよ。」

誠は…私の右腕に…消毒液をかけ、包帯を巻いた。

30分後――……

私の腕と足は包帯が巻かれていた。

「あ…ありがとう…。誠さん…。」

私は礼を言った。

「いいよ。てか、お前今、俺を下の名前で呼んだよな。」

誠は言った。

「うん…。呼んだけど…。それがどうかしたの?」

私は首を傾げた。

「だってさ…お前さ…いつも、俺を苗字で呼んでたしな。気にかかっていた。」

誠は照れくさそうに言った。

「たしかに…そうだよね…。でも…気にしないよ。」

161ゆめ:2011/08/26(金) 19:47:58 HOST:p2152-ipngn100102niho.hiroshima.ocn.ne.jp
感動w

162:2011/08/26(金) 20:11:33 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ゆめ>>感動は涙流さないと感動と言わないものだよw

163:2011/08/26(金) 21:39:38 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「そうか。ありがとう。」

誠は笑った。

「俺さ…高校は通信制なんだ…。」

誠が急に言った。

「通信制…って?」

「要するに、高校に行かなくても家に課題が届くって言うかさ…。」

誠は言った。

「そうなんだ。でも…何で?」

私は誠に聞いた。

「俺さ…生まれつき心臓が悪くてな…。あんまり友達とか出来なかったんだ…。
 でも、俺はお前に会えてとても嬉しかったんだ!」

誠は言った。

「そうだったんだ…。じゃ、体調とかいい日には…学校に通ってるの?」

「うん。でも…ほとんどが早退だけどな。」

164:2011/08/26(金) 22:37:23 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「そ…そうなんだ…。」

何やってるんだろう…私…。

誠の気持ち…全然…分かってなかった…。

「何泣いてるんだよ…。」

誠が言った。

私は、手元を見ると、上から雫が落ちてきた。

私…何泣いてるんだろう……。

最近は泣いてばっかだ…………。

「ううん。何か似たような人って居るんだな。って思って。」

私は…。笑った。

「お前ってさ…。笑うと可愛いよな。」

誠が言うと、

「えっ……。か…可愛くないよ…。でも、嬉しい。」

私はまた笑った。

「似たもの同士か…俺達って…。」

「えっ…。そうかな?」

私は照れくさそうに言った。

「絶対そうだぜ。な、俺達ってもう友達だよな。」

誠は言った。

「当たり前だよ…。」

私は立ち上がった。

そして…私はワンピースのポケットから兎のキーホルダーを取り出した。

キーホルダーを持つと、私は誠の横に座った。

「私…この御守りのおかげで…弱い心を強くしたんだ…。誠のおかげだよ。」

私は笑いながら言った。

「俺のおかげじゃないよ。お前が勇気出したから、その弱さを克服したんだ。
 お前は強い人間だよ。」

「誠も強い人間だよ。病気なのに、そんなに明るく振舞ってるんだからさ。」

私は言った。

「えっ…。」

誠の心が揺れ動いた。

「…?どうかしたの…?」

「ううん。何でもないよ。」

誠は首を振った。

「言って。私が力になるから!友達は隠し事とかなしだよ。」

165:2011/08/27(土) 15:38:33 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は言った。

「俺さ…もうすぐしたら、入院するかもしれないんだ…。」

誠は言った。

「そ…そうなんだ…。」

私は、ワンピースの裾を握った。

泣いたら駄目…。誠を悲しめない為にも…我満しなきゃ……。

私は…。何て無力なんだろう……。

「月隠さん…?」

誠の声に私は振り返った…。

「あ…すみません…。聞いていませんでした…。」

私は誤魔化した。

「月隠さん…。少し聞きたい事があるんだけど…。」

誠は言うと…。

「うん。いいよ。何?」

私は、真剣な顔で誠を見た。

166:2011/08/27(土) 16:25:00 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「……。その……。やっぱ…止める…。」

誠は恥ずかしがりそうに言った。

「何?気になるんだけど…。」

私は首を傾げた。

ふと、誠は私の手を握った。

「誠さん……?どうかしたのですか…?」

私は言った。

「あのさ…。お前の事さ…夜那って呼んでいいか?」

誠は言った。

「えっ…。」

「お前に改めて聞きたかったんだ…。ずっと前なんかさ…話も聞いてくれなかったからさ…。」

誠は言った。

「あ…。そうだったよね…。」

誠…引きずってたんだ……。なのに…私……。

「いいよ…。じゃ、私も誠って呼ぶね…。」

私はにっこりと笑った。

167:2011/08/27(土) 17:02:56 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「ありがとう。ところでさ…夜那。さっきから気になってたんだけど…。
 その青い蝶は…何なんだ?」

誠は私の左肩に止まってる蝶に指を向けた。

「…。この蝶は私を助けてくれたんだ…。」

私は、左手の人差し指を取り出した。

青い蝶は私の人差し指に止まった。

「夜那を助けてくれたのか…。ありがとな。蝶さん。」

誠は蝶に話しかけた。

青い蝶は私の手を離れ、誠の右肩に止まった。

「…。通じたみたいだね。蝶に。」

私は、言った。

「うん。なぁ…。夜那。もし、俺が死んだらお前どうする気だ?」

誠はふと言った。

「えっ…。何でそんな事言うの…?死ぬつもりなの…?」

私は、誠の手を両手で握った。

「そんな訳じゃねーけど。人っていつか死ぬもんだろ。だからさ…。」

誠は半笑いながら言った。

「死なないで…。死んだら、皆、悲しむよ!!私だって…最初は死のうって思ってたんだよ…。
 でもね。誠が私に会いに来てくれたから…。少しは変わったんだよ…。
 なのに…。死んじゃうなんて…。嫌だよ…。」

「夜那…。でも…俺には、余命ってものがあるんだ…。後、何年生きれるか…
 分からないからな…。」

誠は俯いた。

「そんな…。でも…そうだよね…。貴方は病気なんだから…。
 しょうがない事だよね。」

私は…泣きながら、納得した。

「……。でも…その事は以前から考えていた…。でも、俺はなんとしてでも
 生きる。大切な存在が出来たから……。」

大切な存在……?誰の事……?

「そうなんだ…。で、大切な存在…って?」

私は誠に尋ねた。

「お前だよ。夜那…。」

誠は優しくそっと呟いた。

「私…?何で…?」

あれ…?

胸が熱い……?

何でだろう……。

病気かな……?

私は思った。

「俺…お前の為に生きるからさ。お前も死ぬなよ。」

誠は笑った。

私の為……?

どうして……?

たしかに…私も誠の為に生きるって決めた…。

でも…それとはまた違う感情かな……?

分からないよ……。

168:2011/08/27(土) 17:24:04 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「誠。どうして…私の為なの…?」

私は訳が分からなくなった。

「……。それは…。言われないけど…。」

誠はそっぽを向いた。

「そっか……。」

その時。誠の肩に止まっていた蝶が離れた。

そして…私の所に来て、私のはめている手錠の前で止まった。

青い蝶は…私の手首についている手錠の鍵穴に入り込み、ロックを解除した。

ロックが解除されると同時に、手首の手錠が外れた。

私は手錠を外した。

青い蝶は、同じく戻ってきて、今度は私の足首の手錠の鍵穴に入り込み、ロックを解除した。

同じく、ロックが解除され、私は、手錠を外した。

青い蝶は…手錠の鍵穴が解除されると、戻って来た。

そして、私の左肩に止まった。

「この青い蝶…凄いな。一瞬で手錠のロックを解除するんだしな。」

誠は、驚愕した。

「ありがとう…。でも、この蝶…。どこから来たのかも分からないんだ…。」

私は、言った。

「帰る場所がないのか。じゃ、一層、お前のパートナーにしちゃえばいいんじゃね?」

誠は、冗談半分で言った。

「パートナー……か。」

「でも…今のは冗談だしな。気にすんなよ。」

誠は言った。

「うん…。」

そう言えば…兎のキーホルダー返さなくていいのかな…?

169:2011/08/27(土) 20:01:27 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「誠…。これ…返す……。」

私は兎のキーホルダーを誠に見せた。

「それは俺からのプレゼントであげたんだ。貰っていいんだよ。」

誠は言った。

「そうなんだ…。じゃ、貰うね。」

私は…キーホルダーをワンピースのポケットに入れた。

「じゃ、私そろそろ行くね。」

私は、立ち上がった。

170:2011/08/27(土) 21:04:24 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「何処に行くんだ?」

誠は尋ねた。

「戻るの。牢屋に。」

私は言った。

「何で…!?」

誠は言った。

「だって…。怖いんだよ…。お母さんさ…。意気地な人だから…。
 何するか分からないんだ……。」

私は震えた。

「なら…。逃げればいいんだよ…。お前…。ホントは逃げたいんだろ?」

誠の図星に私は…黙ってしまった。

「逃げたいけど…。逃げられないよ…。私はお母さんの人形だから。」

私は誠に言った。

「人形…か。お前は母親の言いなりか?」

「…うん。怖いから…。言いなりになるしかないんだよ…。」

私は、再び、誠の横に座った。

「お母さんは…私を物しか思ってないんだよ……。」

171麻実:2011/08/27(土) 21:21:13 HOST:i121-118-203-47.s10.a045.ap.plala.or.jp
ヤッホー!!
読んだよ!!

よなちゃん可哀想・・・。

燐頑張ってね!!

172:2011/08/27(土) 21:23:35 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
麻実>>ありがとうw

173:2011/08/27(土) 21:27:41 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「でも…俺はお前を一人の女として見てるから!!だからさ…。」

誠は必死に言った。

「でも…誠…。私……。」

私は言った。

174:2011/08/27(土) 21:38:47 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「俺さ…ずっと前からお前が好きだった…。」

誠はふと言った。

「えっ……。」

私は硬直してしまった。

誠が私を…好き?

好き……って何だろう?

「誠…。好きって何?」

私は何の躊躇いもなく、言った。

「お前に惹かれたんだよ…。出会った時から好きだったんだ…。
 いつか、お前に言おうと思ってたけど、勇気が出せなくて…。」

誠は頬を赤くして言った。

「そうなんだ…。でも…。今はそんなの考えられない…。
 返事…は今度でいい?」

私は俯きながら言った。

「うん。いつでも待ってるから。」

誠は微笑んだ。

何か気まずい空気……。

どうすればいいのかな……。

「お前さ…。ずっと此処に居ろよ。」

誠が突然、言った。

「えっ…。でも…。」

私は戸惑った。

「お願いだからさ!」

175:2011/08/28(日) 11:56:38 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「何で…?」

私は訳が分からなかった。

「俺…。お前と喋っていると、楽しんだ。俺には身寄りとかないからさ。
 ずっと一人だった…。今は、里親が居るから、マシだけどな。」

身寄り……?

じゃ、誠は……。

孤独なの……?

「貴方は一人じゃない…。孤独でもないんだ…。私…。
 誠と共に、前に進む!一緒に頑張ろうよ!誠。」

もう私は一人じゃない……。

今こそ本当に自由になる為に、戦うんだ……。

「夜那…。そうだな。お前の言う通りだ。俺もお前と共に戦う。」

誠も決心した。

私と誠は握手を交わした。

176:2011/08/28(日) 12:21:24 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「そこまでですよ。夜那さん。」

横からお母さんの声がした。

私は振り返ると、お母さんが立っていた。左手には、小型の斧が握られていた。

どうして…此処が……?

「夜那さん。貴方は脱走をしたのですね。そんな事しても無意味ですよ。」

お母さんは嘲笑いした。

「貴方の身体には、GPSが埋め込んであるのですから、逃げられないのですよ。」

GPS……!?

そんな物が私の身体の中に………?

私は、胸を掴んだ。

「どうして、夜那さんにそんな物を埋め込んだのですか…?」

誠は、お母さんに尋ねた。

「当然ですよ。彼女を売るのですから。」

売る……!?

私を……!?

どうして……?

「ある者と約束したのです。彼女を売れば、私の借金をチャラにしてくれると。」

お母さんが……借金!?

そんな……。

「その為には育てなくてはいけなかった。だから、私は金…借金の為に
 彼女を育てたのですよ。貴方が7歳の時です。」

お母さんは真実を口にした。

私は…身体の力が抜けた。

「さぁ。夜那さんを渡してください。誠さん。」

お母さんは手を差し出した。

「……。お断りします。」

誠は断った。

「あら。何ででしょうか。この娘を売れば、貴方の手術費も差し上げますよ。
 貴方の病気も直る可能性もあるのですよ。」

「…。俺は別に病気が治らなくてもいい…。ただ、夜那だけは売るな!
 彼女は物じゃない。一人の人間として。見ていただけないでしょうか。」

誠はお母さんに向かって土下座した。

「……。嫌です。夜那さんはただの奴隷に過ぎません。私の運命も懸かっているのですから。」

お母さんは反発した。

「自分の借金の為に、夜那はどうでもいいって言うのかよ…。ふざけるな!
 コイツは…。夜那は…。アンタの我侭の為に、ずっと我満して来たんだ!
 苦しい時も…。悲しい時も…。母親の代わりでも、アンタなら分かるだろ!」

177:2011/08/28(日) 20:44:31 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
誠はお母さんを睨み付けた。

「誠さん…。貴方、夜那さんに惚れているのですか。でも、残念でしたね。
 運命は変えられないのですから。」

お母さんはさらりと言った。

「そんなの間違ってる…。自分の運命は自分で決める!人が決める運命なんて…
 そんなの偽りだ!お母さんはいつでもそうだった……。私を道具扱いして…。
 嘲笑っているようにしか見えない!」

私は…。立ち上がって言った。

178:2011/08/28(日) 21:03:16 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「おい…。夜那…。大丈夫なのか…?」

誠は私を心配しながら、私に近づいた。

「これぐらい平気…。ありがとう…。」

私は誠に礼を言った。

「私…。あの家を出て行く。」

私はふと言った。

「生意気なガキが何を言ってるのですか?これで殴りますよ。」

お母さんは手に持っていた、斧を持ちながら、私に近づいてきた。

どうすればいいの……。

「ビビッているのですか…。今楽にしてあげますよ。」

お母さんは私に向かって、斧を振り上げた。

179ライナー:2011/08/28(日) 21:17:38 HOST:222-151-086-011.jp.fiberbit.net
どうも、久々のコメントですが、またまたタブーが……^^;
この前言った、「……」ですが、これの使いすぎは行けません。
三点リーダーですが、これを多用してはいけない訳は、文章のテンポが悪くなります。
こういった小説なので、少しは仕方がありませんが多すぎると本当にここで表現したい!と思った部分で「……」を使っても読者は分かってくれません。
もう少し使う場面を絞らないととてもテンポの悪い小説になるので気をつけましょう!

180:2011/08/28(日) 21:23:15 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ライナーs>>そうなんですか・・。

分かりましたw

アドバイスありがとうrym(__)m

181:2011/08/28(日) 21:32:16 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は目を瞑った。

その時。私の上に何かが覆いかぶさった。

「……!!!?」

お母さんの持っていた、斧が地面に落ちた。

私はそっと目を開けた。

「お父さ……ん……。どうして……。」

私をお父さんが守ってくれた………。

どうして……。

私を無視していたのに……。

「夜那。無事で良かっ…た…。」

お父さんは倒れた……。

「お父さん……。どうして……。」

私はお父さんの手を両手で握った。

手が冷たくなっていた。

「ごめんな…。お父さん…。お前も守れなくて……。臆病な父さんでごめんなぁ…。」

私は、お父さんの右手を握り締めた…。

お父さん……。

私の眼から涙が溢れてくる。

拭いても、拭いても、止まらない。

「お父さん……。死なないで……。死んだら…。私…。たった一人の身内を失うのに…。
 嫌……。お父さん……。」

私は握り締めながら、泣き崩れた。

「お前には…未来があるんだよ…。生きなちゃ…いけねえだろ?
 お前は…。一人じゃないんだぞ。父さんも居るし…。誠さんも居るじゃないか…。」

お父さんは私を見て、笑っていた。

お父さんの頭から血が流れる。

「誠さん。」

お父さんに名前を呼ばれ、誠は我に返った。

「はい。」

お父さんは笑って、最後にこう言った。

「夜那を頼む。お前なら任せられる。」

お父さんの息が荒くなっていった。

「……。」

誠は答えない。

「お父さん。私…。」

私はお父さんに尋ねた。

「大丈夫。お前は一人じゃない。」

それが、お父さんの最後の言葉だった―――…

「お父さぁぁぁぁん!!!!」

私は、お父さんが息を引き取った瞬間、空に向かって、泣き叫んだ――…。

182麻実:2011/08/29(月) 12:58:23 HOST:i121-118-203-47.s10.a045.ap.plala.or.jp
おお!!
すごい展開w
Gpsが埋め込まれてるってこわw
それでころすとか最低やw
110番通報せなw

燐頑張ってね!!

183:2011/08/29(月) 13:08:35 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は、お父さんの亡骸にしがみついた。

離れたくない。

ただ、それだけだった。

「哀れな男ね。自分を犠牲にして娘を守った。馬鹿な男。」

お母さんは他人事のように言った。

お母さんは、服のポケットから煙草を取り出し、火を付けた。

お母さんは私に近づいて、地面にあった斧を掴み、私に振りかざした。

184:2011/08/29(月) 13:09:11 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
麻実>>ありがとうw

うん・・ま、しゃーないなw

185:2011/08/29(月) 14:58:06 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は、お母さんの振りかざした斧を見事、よけた。

斧は地面に突き刺さった。

お母さんの吸っていた煙草が地面に落ちた。

その時。お母さんの腕に手錠がかけられた。

お母さんの後ろには、警官らしい人が3人立っていた。

「浅田真由。お前を暴行容疑で逮捕する。」

警官の一人が言った。

「ふざけるな。私は、暴行などしてない!!」

お母さんは、警官に抗った。

「でも、近所から通報があったのですよ。奥さん。娘を監禁してる
 って言う噂がこの近くで流れているのは以前から知ってましたよ。」

警官はさらりと言った。

「!?それは…。」

お母さんの声が曇った。

186:2011/08/29(月) 15:23:18 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「さ、署でゆっくり話を聞かせてもらいますよ。」

警官は、お母さんの腕に布をかけ、お母さんと一緒に立ち去って行った。

取り残された、私は、お父さんの亡骸を見つめていた。

「お父さん…。」

お母さんを…。追放したのは、誰?

誰だか分からないけど…。

187:2011/08/29(月) 16:43:00 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私…。束縛から抜けられたんだよね。

でも、何か気持ちが複雑。

188:2011/08/29(月) 18:02:38 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「夜那。」

誠に呼ばれて、私は振り返った。

「な…何?」

「お前は…。絶対生きろ!!お前の父さんが残してくれた命なんだ!
 死んだら…。お前の父さんが悲しむだろ。」

誠を私の肩に手を置いて、真剣な目つきで言った。

189明優:2011/08/29(月) 18:19:06 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
いいこと言うね♪
かっこいい☆
最後はどんな感じで終わるの?(ネタバレしない範囲でいいよww)

190スズラン:2011/08/29(月) 18:20:46 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ボ・・・ボスゥ!!

なんやねん!いい小説書いてるやん!

はははwwかーさんざまー見ろww

自業自得のブッチョやろ〜ww

((私、悪になってるなwwしかも、体型分からんのにww

ま・・。誠さ〜ん!!

これから、誠さんのこと、誠師匠って言う!!

誠さんエエ言葉言うなww

夜那さん、良かった!

おとぎ話の最後のエエ結末やなww

頑張れ! ボス!

長くなってすみまへんww

191:2011/08/29(月) 18:23:14 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>最後か・・・。

曖昧やなぁ・・。

ハッピーエンドで終わるかもしれへんし、

バッドエンドで終わるかもしれへんw

予測不能やww

ま、楽しみにしといてw

192:2011/08/29(月) 18:25:18 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
スズラン>>

そうw誠sエエ事言うねんw

ドSやけどなw

でも・・なw

この後・・災難降りかかるねんなw

ネタバレ言ってもいいんか・・;

193:2011/08/29(月) 18:49:07 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「そ…そうだけど…。お父さんの亡骸…。どうすればいいのか分からないし…。」

私は戸惑った。

「とりあえず…。救急車呼んだ方がいいよな。」

誠はポケットからケータイを取り出し、番号を押そうと思ったその時。

「うっ……。」

誠は胸を押さえて、うずくまった。

「誠……!!?どうしたの…!?」

私は誠に駆け寄り、寄り添った。

誠は苦しそうに、倒れた。

誠の身体から汗が流れ落ちた。

「とにかく、救急車を呼ばないと…。」

194明優:2011/08/29(月) 19:00:35 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
楽しみにしておく^^
作者も予測できない終わりなんだね。
ますます楽しみなんですけどっ!

195:2011/08/29(月) 19:19:40 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>たぶんww

196:2011/08/29(月) 19:42:48 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は誠の持っているケータイに番号を入力した。

「あの…。助けてください!!」

私は、無我夢中で事情を説明した。

3分後―――…

誠の家の前に救急車が来た。

誠の家の庭に救急隊員がお父さんの亡骸と誠を救急車の中に運んだ。

これが、私の運命なのですか―――

誠を失いたくない――

そう思った――

197:2011/08/29(月) 20:09:44 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は呆然とそれを眺めていた。

私はボロボロの足で、救急隊員に駆け寄った。

「あ…あの!私も病院に連れて行ってください!誠と一緒に居たいんです!
 お願いします。」

私は頭を下げた。

「いいですよ。さ、入ってください。」

救急隊員の一人は私を救急車の中に入れてくれた。

誠は寝ているのか、目を瞑っていた。

私は誠の寝ている横に座った。

ごめんね…。

私のせいで…。

本当にごめんね…。

私は心の中でそう思った。

私の両目から涙が落ちてきた。

悲しい――

苦しい――

この想い―どうすればいいの――…?

198:2011/08/29(月) 21:17:23 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は頭を抱えた。

こんな想いをするくらいなら死んだほうがマシなのに…。


誠の家から、病院まで5分。

病院の玄関前に着くと、救急車は停車した。

後ろの扉が開いて、私は降りた。

私は、病院を眺めた。

とても壮麗で、見てる私も心が穏やかになった。

199:2011/08/29(月) 21:31:25 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
  4, 彼方

私は病院に駆け込んだ。

病院は静まり返っていた。

客は数人程度。

私は、病院のソファに座った。

もう私…。

私の眼からまた涙が溢れてきた。

200:2011/08/29(月) 21:32:22 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
コメしますww

いよいよ、クライマックスですw

もしかしたら・・第2期があるかもしれません・・。

後半は少し雑になってしまい・・すみませんw

201:2011/08/29(月) 21:39:59 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私はそのまま眠りについた。


数時間後――――

私はふいに目を覚ました。

辺りを見回すと、病院の窓から温かい光が差し込んできた。

眩しい――

そう思った。

そう言えば、私…裸足なんだよね。

生まれてからずっと裸足。

靴なんて履いたことない。

私は、手首を見た。

未だに、手錠の痕が残っている。

私は、病院の時計を見た。

午後4時になっていた。

「夕方…。」

私はそっと呟き、立ち上がった。

202ライナー:2011/08/29(月) 22:43:48 HOST:222-151-086-015.jp.fiberbit.net
 ども、ライナーです^^
 200≫切りおめでとうございます!
 いよいよクライマックスですか……早いものですね。(実質一ヶ月もかかっていないようですが^^;)
 やはり情景模写が上手いですね、良い雰囲気出てます^^b
 ……っと、またもやアドバイスです。うざいですね〜、嫌になっちゃいますね〜まともな小説書いてない人間に何度も批評されるのは……
 今回は文の終わり方についてです。
 例えば、198≫がその例ですね。

 病院の玄関前に着くと、救急車は停車した。

 後ろの扉が開いて、私は降りた。

 私は、病院を眺めた。

 とても壮麗で、見てる私も心が穏やかになった。

 と、ありますがこれはいけません^^;
 何故かというと、前回したアドバイスでも言ったように、テンポが悪くなります。ですからこの場合は、

 病院の玄関前に着くと、救急車は停車した。
 後ろの扉が開き、私は降りながら病院を眺める。
 それはとても壮麗で、見てる私も心が穏やかになった。

 という感じです。同じ「た。」での終わり方にするより、文の最後をちょこっといじってみると良いですね^^
 それと、「それは」のように何を示しているのかもう少し具体的にすると良いでしょう。
 最後のアドバイスでは、比喩表現ですね。これを入れるとだいぶ表現が変わり、より分かりやすく情景が伝わります。
 試しに、先程直した文に入れてみましょう。

 病院の玄関前に着くと、救急車がエンジンの音を静めゆっくりと停車した。
 後ろの扉が開き、私はゆっくりと足を下ろしながら病院を眺める。
 それはとても壮麗で、安らぐような雰囲気に私の心は穏やかにされていた。

 まあ、これが僕なりの完全最終形体です(笑)
 ではでは、ご参考までにwww

203:2011/08/30(火) 10:51:00 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ライナーs>>

上手すぎるじゃないですか\(^o^)/

てか・・私の小説はまだまだやな・・・。

ライナーsはやっぱ尊敬するわw←

またまたアドバイスありがとうry

204:2011/08/30(火) 11:37:51 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ふらふらした足で、私はロビーの受付に行った。

「あ…あの!」

私は、受付に居る20代くらいのお姉さんに聞いた。

「何でしょうか。」

「えっと、神頼 誠さんの病室って何処ですか?」

私はおどおどした声で言った。

「少々、お待ちください。」

そう言うと、受付のお姉さんは手元にあった、ファイルを開き、何かを探し始めた。

「神頼 誠さんですよね。その人なら、502号室に居ますよ。ご案内しましょうか?」

「はい。お願いします。」

私は、お姉さんにそう言うと、その人の後を着いて行った。

205:2011/08/30(火) 17:34:47 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「ここですよ。」

受付のお姉さんが私を病室へ案内してくれた。

「ありがとうございます。」

お姉さんは私に頭を下げ、去ってしまった。

私は、病室のドアに手をかけ、横に開いた。

私は音を立てないように、部屋に入った。

ドアは自動ドアだった為、静かに閉まった。

私は横にあった、パイプ椅子を手に、ベッドの横に座った。

誠の右腕には点滴がしてある。

見るのが痛々しかった。

私は俯いて、服の裾を持って、目から涙を流した。

「ん?夜那…か?」

その声に私は顔を上げた。

「誠…。良かった。」

私は誠に駆け寄った。

「どうしたんだよ…。夜那…。」

誠は右手で私の頭を撫でた。

「何か安心しちゃって…。」

私は目に付いた涙を拭き取った。

206:2011/08/30(火) 18:30:58 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「でも、大丈夫だから。心配すんなよ。」

誠は私の頬を触りながら、言った。

また私の目から涙が溢れてきた。

「泣くなよ。俺まで悲しくなる。」

誠はそう言った。

「うん。そうだね。」

私は腕で涙を拭き取った。

2人に沈黙が訪れた―――…

207麻実:2011/08/30(火) 18:32:51 HOST:i121-118-203-47.s10.a045.ap.plala.or.jp
うわw
うますぎw
続きが気になるw

頑張ってね!!!

208:2011/08/30(火) 18:34:04 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
麻実>>上手くないよ;;

下手だからww

209:2011/08/30(火) 22:27:36 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「あのさ…夜那。」

誠はふいに言った。

「な…何?」

私は言った。

「もし…。俺の病気が治ったら、一緒にどっか行かねぇか?」

誠の意外な言葉に私は緊張してしまった。

「ど…何処に?」

私は戸惑いながら言った。

「どっかさ。海外とか…。」

「か、海外!?何で…?」

私は驚いた。

「お前と行ってみたいんだ。俺さ…。この人生の中で旅行とか、連れて行って
 もらった事がないんだ。」

「そうなんだ…。」

誠の話を聞いてると、涙が止まらない。

駄目…。泣いたら…

「夜那?」

誠が私を心配した。

「な…何?」

私は言った。

「また泣いてるのか…?」

誠の図星に私は黙った。

「なら、この話は辞めるよ。夜那が嫌がる事は俺はしない。」

誠の真っ直ぐな言葉に私は、心が揺れた。

「……。誠。」

私は言葉が曇った。

「何?」

「何か欲しい物とか、ある?」

私は誠に尋ねた。

210麻実:2011/08/30(火) 22:31:55 HOST:i121-118-203-47.s10.a045.ap.plala.or.jp
それは夜な、お前だとか言われたら胸キュン!

頑張ってねw

211:2011/08/31(水) 12:28:48 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「…別にない。」

誠は悲しそうな顔を浮かべながら言った。

「そう…。」

私は肩を下ろし、深いため息をついた。

「何で、悲しい顔すんだよ。」

誠は私を心配しながら言った。

「だって、誠も悲しそうな顔をしてるものだから…。」

「……」

誠は黙ってしまった。

「そう言えば、誠の両親は?」

私は聞いた。

「…仕事だよ。共働き。」

「そう…なんだ。」

誠は目を瞑った。

212スズラン:2011/08/31(水) 13:19:08 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ま・・・。誠師匠!!!!

ヤバス!

病気にかかったのか・・・。

ふっふっふっ!!

かーさん死んでよかったぜ!

((いまだにヒドイ事言ってるw

お姉ちゃん200とバスb!

((ヤバスのパクリw

これからもがんばってな!

213:2011/08/31(水) 14:37:01 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ふふふwwって何やねんww

214:2011/08/31(水) 16:10:42 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「笑えるよな。大切な一人息子なのに俺より仕事が大事なんてさ。
 俺を道具扱いかよ。」

えっ…。

「道具…。」

誠も私と同じ…人を「物」として生活してきた…?

215:2011/08/31(水) 19:44:08 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「誠は一人じゃないよ…。私が居る。寂しくなんかないじゃない!
 悲しくなるよ…。誠がそんな話をしてると…。」

私は泣きながら言った。

「じゃ、辞めるよ。ごめん。」

誠は、首を横に向けながら言った。

「誠のせいじゃないよ。」

私は言った。

「誠はいつだって、私を元気づけてくれたんだから!今度は私が
 元気づける番だよ。」

私は笑顔を見せながら言った。

「夜那…。」

誠は私の手を握った。

「兎のキーホルダーあるだろ?あの後ろのチャック開けてみろ。」

私は誠に言われ、兎のキーホルダーをポケットから取り出した。

キーホルダーの後ろを見てみると、チャックがついていた。

私は何の躊躇いもなく、チャックを下に引いた。

その中には、何やらわっかみたいなのが入っていた。

全体が銀色で宝石が所々埋め込まれていた。

「これ…何?」

私は誠にそれを見せた。

「…それは指輪だよ。お前の為の。」

えっ…。

「つけてやるよ。左手を出して。」

「何で左手?」

私は尋ねた。

「いいから。」

誠に言われ、私は左手を差し出し、左手の薬指に指をつけてもらった。

「ありがとう…でも、何の意味があるの?」

「ま、俺達の愛の証だな。」

誠は笑った。

216明優:2011/08/31(水) 19:50:30 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
遅れたけど、200突破、おめでとう☆
これからもファンでいさせてください☆

217:2011/09/01(木) 14:56:07 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「愛の証…?」

私は首を傾げながら言った。

イマイチ、意味が分からない。

でも何か心の中が熱いような…?

気のせい……?

「ま、いつかお前にも分かるよ。」

誠は言った。

「そう、だよね。」

私は言った。

「夜那。お前にこれやるよ。」

誠は病服のポケットからある物を取り出した。

それはブレスレットだった。

ワイヤーに石が通してある。

とても綺麗だった。

「でも…。」

「いいから。」

誠は私にブレスレットをくれた。

218:2011/09/01(木) 18:04:08 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私はさっそくブレスレットを右腕につけた。

それは私の腕にフィットしていた。

「似合っているぞ。夜那。」

誠は笑いながら言った。

その時。私の肩にずっと止まっていた青い蝶が肩を離れ、誠の所に行った。

そして、誠の右手の中指に止まった。

「何か…誠の事、気に入ったみたいだね。」

私は言った。

219:2011/09/01(木) 18:08:33 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>ほいほい(^^♪

ありがとう!!!

道化師と仮面もよろw

220:2011/09/02(金) 15:55:51 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「そうか?俺には何かを伝えてるように見えるが。」

誠は言った。

「…?」

私は意味が分からなかった。

「ま、いいさ。」

誠は悲しそうな顔をしながら言った。

221:2011/09/02(金) 17:57:06 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「じゃ、私帰る…。」

私は後ろを向いた。

本当は帰りたくない。

ずっとここに居たいけど…。

222:2011/09/02(金) 18:54:27 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
でも迷惑はかけられない…。

私は手を握った。

「何で?今日、泊まっていけよ。」

誠は言った。

「いいよ…。め…迷惑とかかけたくないの…。」

「迷惑なんかじゃない…。寧ろお前が居た方が楽しくなるんだ。」

誠は真剣に私の顔を見ながら言った。

223:2011/09/03(土) 14:18:00 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は迷った。

「…じゃ、そうする。」

224:2011/09/03(土) 17:38:19 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「ありがとう。」

誠は私に礼を言った。

「でも、何処で寝ればいいんだろ。」

私は考えた。

さすがに、誠の横では寝れないし…。

う…ん…。

225:2011/09/04(日) 19:33:42 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「待合室に寝たらどうだ?」

誠は私に提案した。

226:2011/09/04(日) 20:39:50 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「そうだね。」

私は立ち上がり、ドア方面に向かおうとした。

「あ…夜那。」

誠が私を引き止めた。

「何?」

私は、誠の所へ向かい、前に立った。

「これ持ってけ。」

誠は病服のポケットから、財布を取り出した。

「いいよ…。誠。それは誠のお金なんだよ。」

私は拒否した。

「…。いいからさ…。もし俺が死んだら、お前が困るだろ…。」

私は誠の財布を預かった。

「死んだら…死んだら駄目だよ……。」

私の眼に涙が浮かんだ。

227:2011/09/04(日) 21:34:43 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「死んだら絶対駄目だ!!!誠が死んだら悲しむ人が居るから!!!!!」

私は必死で誠に言った。

「夜那…。」

誠は夜那の頬を触りながら言った。

「誠……。」

私は誠の右手首を握った。

冷たい手。

でも、心は温かいんだね。

「…。誠。」

私…誠が好きなのかな……?

分からないよ…。

でも、誠は私が好きなんだよね。

私も好きなのかな…?

でも胸の奥が熱い…。

この感情は何?

「夜那。顔が赤いぞ。大丈夫か?」

誠は私を心配してくれた。

「うん。大丈夫。」

私は涙を拭き取った。

228:2011/09/05(月) 12:43:59 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「じゃ、そろそろ行くね。明日の朝にはここに来るね。」

私は誠に別れを告げ、病室を後にした。

病室を出た私は、一気に泣き崩れた。

「ひっく…ひっく…。誠ぉぉ……。」

私は身体を抱え、1階の待合室に向かった。

229明優:2011/09/05(月) 13:12:05 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
久々のコメントです☆学校行事忙しくてコメントできなかった・・・。
あまり読み進めてないと思ってたら結構読んでたww
だから早く続きが読みたいです☆

230:2011/09/05(月) 13:38:21 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
1階に向かうと、ロビーは静まり返っていた。

ふと私は上を見上げると、時計は午後7時を指していた。

私は待合室のソファーに腰を掛けた途端、私は横に倒れこんだ。

誠……。

私は歯を食いしばり、涙を堪えた。

私は首だけを上に向けた。

そこには天井があるだけ。

あとは何もない。

231:2011/09/05(月) 13:41:54 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>やぁやぁやぁ!!!!

エエよんww

232明優:2011/09/05(月) 14:16:02 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
これからは、なるべくたくさんコメントしていきたいので
よろしくね☆

233:2011/09/05(月) 14:16:59 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>エエよw

うんww

234:2011/09/05(月) 15:28:21 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「あら、貴方はあの時の。」

私は横を向くと、夕方、誠の病室を教えてくれたあのお姉さんだった。

「お姉さん…。」

お姉さんはにっこりと微笑んだ。

「どうしたんですか?」

お姉さんは私の横に座りながら言った。

「いえ…その…。」

「何か私に話せる事があったら話してもいいのよ。」

お姉さんは私にそう言った。

「いいです…。」

「そう…。神頼 誠さんの事でも悩んでいるのかしら?」

「えっ…!?」

私はお姉さんの図星に答えられなくなった。

「どうして分かったのですか…。」

「なんとなくですよ。」

「そうですか…。」

私は肩を下ろした。

「あの!私、今日ここで寝るので、毛布とかありませんか…?」

私は聞いた。

「ありますけど…今日ここで寝るんですか?」

お姉さんの察知に私は硬直した。

「はい…。他に寝る所がないんで。」

「分かりました。では、持ってきますから少々お待ちください。」

235:2011/09/05(月) 17:05:40 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
数分後、お姉さんが毛布を片手に私の元に戻って来た。

「はい。どうぞ。」

お姉さんは私に黒色の毛布をくれた。

「あ、ありがとうございます。」

私はお姉さんに礼を言った。

「私はこれからまた仕事があるから行くわね。何かあったら言ってね。」

そう言うとお姉さんは行ってしまった。

236:2011/09/05(月) 17:33:18 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
コメしますw

えっと・・・。何から話せばいいのか分かりませんけど・・。

ぶっちゃけ、この物語は第2期があると思いますw

続編的なwはい・・。

でも、ネタバレになるんで、今は伏せておきます。

第2期の話はですね・・・。主人公は変わらないんですが・・。

何かが変わると思いますw

はい。。

なので楽しみにしておいてくださいw

237雛菊 ◆h28m2qQSeY:2011/09/05(月) 17:51:01 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
こちらでは初めましてー!
全部読んでたらなかなかコメできなかった…;
すごく面白いーw
お母さん最低だなぁっ((←この話題結構遅い??

238:2011/09/05(月) 18:17:35 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
雛菊>>別に遅くないですねw

いつか出てくるかも!?

239:2011/09/05(月) 19:26:00 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は毛布を被り、ソファーに身を任せることにした。

毛布は温い。とっても。

私はすぐに深い眠りに落ちて言った。


翌日―――――――……

私は何かの足音で目が覚めた。

何やら看護師や医師達が慌しく動いていた。

「何があったんだろう…。あ、誠の所に向かわなくちゃ…。」

私は毛布を持って、誠の病室に向かった。

240雛菊 ◆h28m2qQSeY:2011/09/05(月) 19:30:19 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐>ならよかったぜぃw
  これ以上出てくると夜那が大変なことになっちゃうねw
  そっちのほうがおもしろいけど。
  がんばってくださーい!

241:2011/09/05(月) 19:31:56 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
雛菊>>うんw

そう壊れるなww

てか・・この小説さ・・第2期あるかもしれへんねん・・。

242:2011/09/05(月) 19:38:26 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私はエレベーターで5階に向かった。

誠の病室のドアに手をかけて、大きく深呼吸した。

私はドアを開けると、誠は居なかった。

点滴は外されていた。

「誠…。まさか…。」

私は病室を後にして、ある所に向かった。

243:2011/09/05(月) 20:42:33 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は裸足である場所に向かった。

私は5階から最上階まで階段で上った。

私は最上階に着くと、地面に足をついた。

ここまで走ってきた。

息が切れるのも当たり前だ。

最上階には病室がない。ただ、正面に扉がある。

その扉が少し開いていた。

私は扉を開くと、そこには見慣れた人影があった。

「誠…。」

青いストライプ柄の病服の誠は振り返った。

「夜那か。どうした?昨日はよく眠れたか?」

誠は言った。

「うん。眠れたよ。でも、何でこんな所に居るの?」

私がそう言うと誠はこう言った。

「この景色を見たかったんだ。」

誠はそう言うと、私は誠の元に向かった。

「うわぁ…綺麗……。」

私は病院の屋上から外の景色を見ながら言った。

「この景色が永遠だったらいいのにね…。」

「そうだな。」

2人は無言のまま。1時間が過ぎた―――……

「そろそろ戻ろう。誠。」

私は引き返そうとした。その時。

私の肩に手が置かれた。

その手が私の胸元で交差した。

「もう…離したくない。お前を。」

私の後ろで誠の声がした。

「お前が俺を嫌いでも、俺はお前が好きだ。もし俺とお前が離れ離れになっても
 俺とお前は繋がっている。いつでも。いつまでもだ。」

「誠…。私は誠が嫌いじゃない。好きでもない。」

私は泣きながら震えた声で言った。

「?」

やっと分かったよ。お父さん。

誠は夜那から離れた。

私は振り返り、ただ一言こう言った。

「私は誠を愛してる。」と。

244:2011/09/05(月) 20:49:52 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
誠はその言葉に硬直してしまった。

「私、やっと分かったんだ。貴方を愛してるって事を。」

私の真っ直ぐな答えに、誠は夜那に近寄った。

「ありがとう夜那。この言葉が聞けて嬉しいよ。」

誠は夜那の頭を撫でた。

「でも、夜那。ずっと黙っていた事があるんだ。」

245:2011/09/05(月) 21:34:43 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「何?」

誠は深刻そうな顔でこう言った。

「来月、日本を発つんだ。」

「えっ…。」

誠は私に背を向け、淡々と言葉を口にした。

「大きな心臓の手術を受けなくてはならないんだ。それには莫大な費用がかかる。
 けど…俺はそれに受けなくてはならない。その手術を受けたら、俺の病気の再発は
 無くなるかもしれない。」

「でも…それっていつ日本に帰ってくるの…?それに、それに失敗したら
 誠は死ぬんじゃないの……?そんなの嫌だよ…。」

私は地面に座り込んだ。

「お前を置いて死ねるかよ。俺はお前の為ならどんな事でも尽くそうと思っているんだからさ。
 そんな悲しい顔すんなよな。もし俺が無事帰還したら、その時は笑顔で迎えてくれよ。」

誠は笑顔で言った。

246明優:2011/09/06(火) 10:34:55 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
ヒントもらいにきました☆

247:2011/09/06(火) 14:52:30 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「でも、お金はどうするの…?」

私はおそるおそる誠に尋ねた。

「…俺の家は昔から貧乏だから、そんな金はない…。国からの資金は出してもらいけど、
 そんなの頼めないよ。だから、俺の病気の費用は、俺の家にある金と銀行にある金全財産
 を使って、俺の病気の費用に使うんだよ。」

「それじゃ…家も売り払わなくてはならないの…?」

私は言った。

「うん。でも、いいんだ。俺はお前と一緒に居るだけで十分だよ。」

誠はそう言って誤魔化した。

「何で私を優先するの…?誠だって、遠慮とかしなくていいんだよ。」

私は言った。

「遠慮なんかしてないよ。夜那は心配性だな。」

そう言って誠は私の髪を触った。

誠の指が私の髪の間をすり抜けていく。

私は思わず眼を閉じた。

何か緊張する…。

どうしてこんなに……。

「夜那?どうかしたか?眼なんか瞑ってさ。」

誠はそう言うと、私の髪から手を離した。

「えっ…。あ…何でもないよ。何でも。」

私は緊張しながら言った。

「さ、戻ろうか。夜那。」

誠はそう言った。

「うん…。」

私は誠の後ろに着いて行った。

「夜那。ここは恋人らしく手を繋がないか?」

誠は振り返り、笑顔で私に言った。

「こ、恋人!?………。」

私は恥ずかしくなって眼を逸らした。

「恋人って言うより、愛人か。」

誠はさらりとその言葉を口にした。

「あ、愛人って……。大げさすぎるよ…。」

「あれ?お前、愛人の意味は知ってるんだな。」

誠は私を馬鹿にしているように言った。

248:2011/09/06(火) 14:53:40 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>おお!!!

ヒントか・・・。

ま、最終回?は・・・悲しい面もあれば、いい面もあるなw

249雛菊 ◆h28m2qQSeY:2011/09/06(火) 16:39:06 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐>第二期!?
  やったーw
  第何期になったって読むよw

250:2011/09/06(火) 16:43:10 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
雛菊>>うんw

第2期計画中w

何かこのまま終わったら変やんかw

だからさw

251:2011/09/06(火) 17:05:33 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「も、もちろんだよ!!!」

「ふーん。ま、いいか。さ、戻ろうぜ。」

「うん。」

私は誠に寄り添って、手を握った。

「夜那の手。温かいな。」

誠は言った。

「誠の手も温かいよ。誠は優しくてとても温厚な人だよ。私はそんな誠が好きだよ。
 今は、この瞬間を楽しんだらいいよね。」

私はそう言った。

「そうだな。夜那の言葉はいつも勇気が湧いてくる。」

「そうなの?私も誠からいっぱいいろんな事を教えてもらい、私を気づかせてくれた。
 本当にありがとう。」

私は前を向きながら言った。

私と誠は、最上階から5階まで二人で降りた。

私の足は裸足の為、病院の地面の冷たさが伝わってきた。

私は誠の病室に着いた。

誠は病室の扉のとってに手をかけ、開いた。

病室の中に入ると、一人の人影があった。

「母さん…。どうして…?」

誠の言葉にその人影は振り返った。

252雛菊 ◆h28m2qQSeY:2011/09/06(火) 17:23:42 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐>うぬ、確かにw
  楽しみにしてるよー^^

  母さん!?…あ、誠のか((←

253:2011/09/06(火) 17:30:28 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
雛菊>>そうw

誠のお母さん登場です!!!

254:2011/09/06(火) 17:37:20 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「あら。誠。何処行ってたの!!?心配したんだから!!!!!」

誠のお母さんは誠に駆け寄った。

「大丈夫だよ。母さん。でも、母さん仕事は?」

「早退してきたわ。上司に言って。」

誠のお母さんはそう言った。

「母さん…。俺…誤解してた。」

「誤解なんてしなくていいのよ。うん。あら、横の女の子は?もしかして彼女?」

お母さんはにやにやしながら言った。

「うん。」

「そっか。アンタにこんなぺっぴんさんの彼女が居るなんて、お母さん嬉しくなっちゃうわ。
 名前何て言うの?」

誠のお母さんが私に聞いた。

「夜那です。」

私は淡々と言った。

「夜那ちゃんね。いい名前ね。」

誠のお母さんにそう言われ、私は嬉しくなった。

「あ、ありがとうございます。」

「さ、私はもう行くわね。後、夜那ちゃん。少しお話していいかしら?」

「えっ…は、はい。」

私はお母さんの横についた。

「誠はここで待ってて。夜那cと話をしてくるからね。」

「分かったよ。母さん。」

病室に誠を残し、私と誠のお母さんは誠の病室を後にした。

255:2011/09/06(火) 17:57:28 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私とお母さんは誠の病室の横にある、二人がけソファーに座った。

「で、お話って何ですか?」

私は誠のお母さんに尋ねた。

「誠…。来月、手術の為にアメリカへ行くの。知ってる?」

「はい。誠さんから聞きました。」

256明優:2011/09/06(火) 18:05:10 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
もっともっと見たいなぁ♪
ネタ切れしない程度に更新多くしてほしい☆

257:2011/09/06(火) 18:07:23 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>いや・・ネタ切れないよw

うん。

258明優:2011/09/06(火) 18:12:01 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
ネタ切れないなんてすごいね!!
燐の小説、よく泣けるよ!!
ってか妹さんいるんだ・・・。
書き込みで見たことあるけど、なんて小説書いてるの??
これからも泣ける小説を期待してます!!
私も読者さんたちを泣かせられる小説を書けるように
燐様を見習います!!

259:2011/09/06(火) 18:13:35 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>そっか(^^♪

うんwここで小説かいとるよw

スズランって名前でさw

うんw

様づけは止めて!!!

何か・・気まずいしなw

260:2011/09/06(火) 18:16:27 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
えっと・・「フェアリープリン」と「鏡の中のジェミニ」と「操りノピエロ」

だよw

261明優:2011/09/06(火) 18:20:10 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
スズランさんね。OK!!
今度、読んでみるねww
何か、読んだ事ある気がするけど・・・。
「燐様」は、憧れでつけただけだよww
普段は燐の事、様付けしないし(笑

262:2011/09/06(火) 18:21:06 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>うんw

ま、妹の小説も上手いしなw

明優と並ぶくらいにw

憧れか・・w

263明優:2011/09/06(火) 18:24:15 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
後で妹さんの小説、読むねww
今、お父ちゃん帰って来たからお話してくるねww(笑
小説上手姉妹なんだねww
それもそれで憧れるww
何歳違いの妹さん?
話、変わってゴメンね!!

264:2011/09/06(火) 18:25:15 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>6歳違いw

私が14で、妹が8歳w

265:2011/09/06(火) 18:27:59 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「そう…。なら話が早いわね。あの子、今まで友達とか出来た事ないから、
 夜那cに会えて嬉しそうだった。本当にありがとう。」

誠のお母さんはそう言った。

「いえ…私だって、誠の辛い気持ちが分かって私と同じ道を歩いているんだ。
 思ったんです。でも、誠の気持ちに嘘なんかなくて、私は信じてみようと思ったんです。
 誠は、私にとって大切な存在であり、私の一部でもある人なんですから。」

「貴方は純粋な方なんですね。いつでもこの気持ち忘れないでくださいね。
 では、戻りましょう。夜那c。」

誠のお母さんはそう言うと、私を誠の病室に戻してくれた。

266明優:2011/09/06(火) 19:14:26 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
おぉ!!更新されてるww
6歳違いなの??ウチと一緒だ☆
8歳で小説書けるなんてすごい妹さんだぁ!!
姉妹揃ってすごい才能持ってるねww
これから更新された小説読むねww

267雛菊 ◆h28m2qQSeY:2011/09/06(火) 20:09:51 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐>最初見たら「夜那のお母さん!?」ってびっくりしたw
  こっちのお母さんはいいひとだ〜!

268:2011/09/06(火) 22:02:23 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>てか・・今日聞いたら9歳やって言ってたw

てか・・バリ怒ってたww

雛菊>>そうw誠のお母さんはいい人だよ〜w

でも、お父さんがね・・・。

269:2011/09/06(火) 22:08:56 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
(^^♪お知らせ(^^♪

この小説「蝶の舞う時に…」はもうすぐで最終回を迎えますw

早いそうな感じでしたが、第2期を計画中ですw

ちなみにこの小説が終わったら、この小説の登場人物のプロフを

公開したいと思いますw←出来る範囲でw

最終回の結末を楽しみにして置いてください(-。-)y-゜゜゜

で、第2期のお話を少しだけ書いておりますが・・・。

ヒントをとりあえず出しておきますw

これがendしたら、あらすじも出来たら書きたいですw

これからも「蝶の舞う時に…」をよろしくお願いします!!!

270:2011/09/06(火) 22:11:51 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
で、ヒントですが・・・

今の所・・・年号的なものしか決まっておりません。はい。。

で、第2期の舞台は半年後の話になるかと思いますw

登場人物は変わりありません^m^

ただ・・何かが違うと思うので、探してみてくださいw←

では、今日はここまでですw

PS

これから寝ます(-。-)y-゜゜゜

おやすみなさ〜い(-_-)zzz

271:2011/09/07(水) 17:37:54 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は誠の病室に戻った。

「お!!話はもう終わったのか?」

誠はベッドで本を読みながら言った。

「うん。終わったよ。何読んでるの?」

私は誠に近づき、本の表紙を読んだ。

「砂丘の中に…?かな?これ…小説って言う物なの?」

「うん。夜那も読むか?」

誠は聞いた。

「えっ…。いいよ。誠が読み終わったら、読ましてもらう。」

「いや…。俺はもう読み終わってるからさ。これで読むの2回目だし。」

そう言って、誠は私に本を渡した。

「いいよ。誠が読んだらいいし。」

私は断った。

「そか。でも、読みたくなったらいつでも言えよ!!」

誠のその言葉に私は胸が熱くなった。

何か…顔が熱い。

熱でもあるのかな…?

私の視界はぼやけていて、そのまま意識を失った。

272明優:2011/09/07(水) 17:41:46 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
書いてますね!!
最終回までよろしくお願いします☆
必ず見るよんww

273:2011/09/07(水) 17:43:13 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>買いとるよ・・。

泣きながらさ・・・。

うん。分かった。

274明優:2011/09/07(水) 17:47:16 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
もっともっと書き込んでね!!
泣いてたら書きづらいじゃん!!
泣いてくれることは私として、嬉しいけど☆

275:2011/09/07(水) 17:48:37 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
書くわw

今日は何かテンション高いしな・・。

うん・・・。

もしかしたら、最終回まで書いてしまうかも・・。

276明優:2011/09/07(水) 17:51:02 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
いっちゃえ!いっちゃえ!
まぁ、燐のペースでいいけどね♪
どっちにしろ、今日中に読めたら読もうと思うww
進んだところまでだけど。

277:2011/09/07(水) 17:52:18 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>行っちゃう行っちゃう♪

そかそかw

今、書いてる途中やけど・・・内容が複雑な気がするわ・・。

278明優:2011/09/07(水) 17:55:30 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
どんな内容でも燐の小説ならいいよぉ♪
書いちゃって☆

279:2011/09/07(水) 17:56:29 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>了解w

な、ホンマ雑談掲示板行かれへん?

280:2011/09/07(水) 17:59:33 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
――――――――……

「ん…ここは…。」

私は眼を覚ますと、真正面には青い蝶が居た。

「あ…。蝶さん。」

私はベッドに寝かされていた。

おでこには、濡れタオルがのせてある。

「夜那。大丈夫か?」

私は首を横に向けると、誠が笑っていた。

「うん…。少し身体がだるいけど…。」

「そうか。でも、無理すんなよ。」

誠に励まされ、私は嬉しくなった。

「うん。ありがとう。」

私は身体を横に向け、少し仮眠を取る事にした。

281明優:2011/09/07(水) 18:01:11 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
雑談掲示板ね、私のPCなぜか行かないの・・・。
いけなくてさ・・・。
後で調べてみるねWW

282:2011/09/07(水) 18:02:51 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>そうなん!?

了解w

あそこはエエでw

置手紙機能で誰からも見られない機能があるからw

便利やでw

283:2011/09/07(水) 18:25:09 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「ここは、何処?」

見渡す限り一面、黒の世界に居た。

私は後ろを振り返った。

何か得体の知れない物が追いかけてきてる気がする。

私は逃げた。

でも、足元が動かない。

「そん…な…。」

どうしよう。

私は得体の分からない物に追いかけられそうになった時。目が覚めた。

284:2011/09/07(水) 20:14:55 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「いやぁぁぁぁぁ!!!!!」

私は病室の天井に向かって叫んだ!!!!

「夜那!!!?」

誠はベッドから飛び起き、夜那の元へ駆け寄り、夜那の左手を握った。

「夜那!!?どうしたんだ!!一体!!!」

誠は私の手を握り締めた。

「ま…こ…と……。どうした…の?」

私は首を横に動かした。

「どうしたのじゃないよ!!心配したんだからな…。」

「でも大丈夫だよ。少し変な夢見ただけだから。気にしないでよ。」

私は、上半身を起こして、ベッドの脇に座った。

誠もその横に座ってくれた。

「母さん。しばらく2人にしてくれないか。夜那と2人だけで話がしたいんだ。」

誠はそう言った。

「分かったわ。じゃ、お母さんは何か買ってくるわね。」

そう言うと誠のお母さんは出て行った。



つい誤魔化してしまった。

285:2011/09/07(水) 20:17:06 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
上の「つい誤解化してしまった」は消去でw

286:2011/09/07(水) 20:22:52 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
誠と2人だけになってしまった私は、俯いた。

気まずい空気―――…

でも、懐かしい気もした。

「夜那。熱は大丈夫なのか?」

「うん。誠の笑顔見てたら、楽になったから。」

私は、微笑むと誠も微笑んだ。

「そうか。もし、俺の病気が治ったら、この町を離れてよう。」

「えっ…。何で?」

私は首を傾げた。

「俺さ…いろんな所へ行って、いろんな物を見てみたいんだ。」

287:2011/09/07(水) 20:29:19 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
今日はだいぶ進みましたw

何か・・最終回まであと少しになってきましたw

最後は中途半端な部分で終わると思いますw

「えー!!もう終わりなん?」とか言わないでくださいw←

ではでは。

第2期の内容なんですが・・まだ極秘ですw

ま・・ネタバレになるんですけど・・。

夜那の母がもしかしたら何処かで出てくるかもしれません・・。

まだ、分かりませんけど・・。

288明優:2011/09/08(木) 12:20:17 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
ウキウキしてきた☆
最終回、楽しみ☆
頑張ってね♪

289:2011/09/08(木) 12:31:29 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>ありがとうw

290:2011/09/08(木) 12:48:58 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「いろんな所…?」

「うん。世界遺産とかさ。とにかくこの町から離れたい…。ただそれだけなんだ。」

誠は俯きながら言った。

「そっか。私は誠の意見に異議なんてないよ。」

私はそう言った。

「そうか。」

誠は俯きながら言った。

さっきからずっと俯いている。

どうして?

理由が見つからない。

私のせい…?

私が居るから、誠を悲しませている?

もし、誠にとって私が邪魔なら、私は消える。

それが誠にとって一番の幸せだから…。

291:2011/09/08(木) 13:58:58 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ごめんね…誠…。

私、誠の為に生きてきたはずだったのに。

私の心はもうボロボロなんだよ。

脆くて儚いよね…。

所詮、私は死ぬんだから。

私はワンピースの裾を握った。

また、涙が溢れる。

私の眼から大粒の涙が溢れ出る。

「夜那…?」

誠は私に異変に気がついた。

「はっ…。何でもないよ。」

私は振り返った。

「…。何で俺に隠すんだよ。夜那。」

誠は私をそっと抱きしめた。

「えっ…。誠?」

私は戸惑った。

「大丈夫か?夜那。気持ちが落ち着いたら言ってくれ。」

292:2011/09/08(木) 15:47:55 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「誠…。少し相談があるんだけど…。」

私の質問に誠は聞いた。

「何?」

「誠はさ、私が居る事で邪魔って思ってるでしょ?」

私の質問に誠は黙り込んだ。

「どうして、そんな事言うんだよ。。。」

「誠…。」

誠は堕落した感じで言った。

「何でそんな事言うんだよ!!!お前が俺を邪魔だって思っていても
 俺は決してお前を邪魔なんて思ってない!!言っただろ…。
 お前を一人の女と見てるってさ。」

誠は必死に私に言った。

「誠…。私…。」

私は誠の身体に顔を埋めて泣いた―――――……。

293くれよん:2011/09/08(木) 16:07:48 HOST:p227.net112139158.tokai.or.jp
Σ熱くなってきたね^^b←
頑張って^p

294:2011/09/08(木) 16:19:36 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
くれよん>>何が!?

てか・・・夜那にはね・・。


これ、第2期で明かされるw

295:2011/09/08(木) 16:44:25 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「私…。何考えてたんだろう…。」

私は、誠の病服を掴んだ。

温かい匂い。

これが男の人の匂いなんだね。

私…。何考えてんだろう。。。

「夜那…。お前には生きる未来があるだろ?その為に頑張ったらいいよ。」

「誠も死んだ駄目だから!!!誠も生きる未来がある!!!誠が死んだら私が
 生きる意味なんてない。。。」

私は大粒の涙を流しながら誠に言った。

「泣くなよ。泣いたら、こっちまで悲しくなるだろ…。」

誠は私の頭を撫でた。

296:2011/09/09(金) 15:03:56 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私…何泣いてんだろう…。

子供みたいに泣くなんて…。

私、馬鹿だよね。

「誠は、どこまで行くの?手術を受ける場所…。」

私は言った。

「アメリカだよ。そこで手術を受ける。そこで半年間滞在する。」

えっ…。半年間も……。

そ…んな。

「でも、半年以内に帰ってくるからさ。もし、俺が生きてたらだけどな。」

誠は私の身体から離れ、言った。

「そんな事言わないで…。私また泣きたくなる……。」

私は誠の前でうずくまった。

「ごめん。夜那…。」

誠は後ろを向き、ため息を吐いた。

「誠…。そんな事ないよ。誠は強くてたくましい。
 私の運命を変えた人なんだから。」

私は堂々とこの言葉を口にした。

「運命…か。最初から運命が決まっているなんて偽りだよね。」

誠は笑いながら呆れたように言った。

私はそんな誠を後ろから抱きしめた。

温かい…。

「夜…那…?」

誠は吃驚した。

「私、誠が居なくなるって嫌だよ…。誠はそれでいいかもしれないけど…。
 私は……そうじゃない。」

私は俯きながら言った。

297:2011/09/09(金) 15:15:55 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
お知らせw

レスの300は書き込まないでくださいw

少しコメを書きたいと思ってますww

我侭な感じでごめんなさい・・。

298:2011/09/09(金) 15:53:00 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「やっと自由も愛する人も出来たのにさ、まだ縛られてる気分なんだ。
 でも、誠が居れば乗り越えられる気がする。」

私は真面目で真剣な声で言った。

「夜那はそう思うのか。不思議だ。俺達は別々の星で生まれたのに、
 兄妹みたいな気分になる。」

誠は振り向き、笑顔で言った。

「兄妹か…。いいね。そう言うの。」

「だろ。」

誠はベッドの上であぐらをかきながら言った。

私は誠の身体から離れると、一言言う事にした。

「私、誠が無事手術が終わったら、二人で旅行行こうよ!!!」

「そうだな。」

それが。私と誠の約束だった――――……

299:2011/09/09(金) 16:14:40 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「あら〜お二人さん。何してるのかしら〜?」

私は後ろを振り向くと、誠のお母さんが紙袋を片手に立っていた。

「あ、誠のお母さん。いえ、何もしてません。」

「そう。まぁ、いいわ。後、夜那c。貴方に服を買ってきたの。
 似合うかしら?」

そう言って誠のお母さんは持っていた紙袋から赤と黒の服を取り出した。

それはどこかメルヘンな話に出てくるような衣装に近い服だった。

赤い無地のワンピースに黒のチャックが入っている。

右胸の所には髑髏のワッペン。中心には、リボンがついていた。

「夜那cの為に買ってきたの。さ、着て。」

誠のお母さんは笑顔で言った。

「えっ…でも。。。」

「いいのよ。遠慮しないで。」

「じゃ、お言葉に甘えて。」

私は、誠の病室を出た。

300:2011/09/09(金) 16:20:12 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
コメしますw

何か凄い展開ですけど・・。そこはお構いなしで。

ま、質問などあれば私に聞いてくださいw

アドバイスも受け付けますw

後、皆さんのおかげで300行きました!!

本当にありがとうございますww

301:2011/09/09(金) 16:47:53 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
誠のお母さんも紙袋を持って、私の後に出た。

「さ、夜那c向こうに行きましょうか。」

誠のお母さんに言われ、私はある場所に案内された。

そこは霊安室だった。

「あの、ここは…?」

「霊安室よ。一時的に亡骸を置いておく事が出来るの。」

誠のお母さんは悲しそうな顔で言った。

「まさか…お父さんの亡骸はここに?」

「……ええ。」

私は亡骸の顔に被せてある布を取った。

「お父さ…ん。」

私はお父さんの顔を見れたのが嬉しくて、涙が溢れてきた。

でも、私は後ずさりして、地面で崩れた。

…何か虚しい気分になった。

「もう、良いです。」

私は立ち上がって、その場から逃げた―――…

302:2011/09/09(金) 17:45:44 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
もう、見たくない。

余計、辛くなる。

それは、嫌だ。

私は全力疾走で走った。

303明優:2011/09/09(金) 18:18:12 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
300突破、おめでとう☆
これからも応援してます☆

304:2011/09/09(金) 18:32:17 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ありがとうw

305:2011/09/09(金) 18:41:11 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「夜那c!!!!!」

後ろから誠のお母さんが追いかけてくる。

私は振り向いた。

誠のお母さんは息を切らして、私の所に来た。

「さっきはごめんなさい。あんなの見せた私が悪いんだから。 
 さ、気持ちを入れ替えて、これ、着替えましょ。」

誠のお母さんは私の腕を引き、ある場所に案内した。

306明優:2011/09/09(金) 18:42:01 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
更新されてるwww
見ようとっ!
もっと更新して☆(←読者からの願い(笑

307:2011/09/09(金) 18:42:38 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>了解w

最終回の手前まで行くかもw

308:2011/09/09(金) 19:32:10 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
誠のお母さんが案内したのは、ある部屋だった。

そこはとても、荒れていて、部屋は薄暗い。

でも、灯りはちゃんとある。

「ここは少し汚いけど、ここで着替えましょ。」

私は、はい。と小さく返事をしてここで着替えた。


着替えた私は、誠のお母さんとこの部屋を出た。

私には靴も履かせてもらった。

サイズは少しブカブカだけど。嬉しい気持ちに変わりはない。

黒いミニブーツだった。

ブーツには紐がついていた。その紐には私のイニシャルが刻まれていた。

嬉しい。

ただそれだけだった。

私は誠の病室に戻ると、誠は寝ていた。

寝息を立てていて、私は笑った。

「寝てるか。。。」

私は誠の隣のベッドに寝転がった。

深いため息をつく。

「夜那c。このワンピース。ここに置いとくね。」

誠のお母さんは、黒いワンピースを袋に入れ、サイドボートに置いた。

「ありがとうございます。」

私は正座をして、誠のお母さんに礼を言った。

「じゃ、私はもう行くわね。また夕方に来るわね。」

そう言って誠のお母さんは出て行った。

309明優:2011/09/09(金) 20:22:41 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
更新しないの??

310:2011/09/09(金) 20:23:32 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
今、書いてる途中w

書きながら、コメしたり、音楽してるw

311ライナー:2011/09/09(金) 20:26:58 HOST:222-151-086-011.jp.fiberbit.net
ども、ライナーです^^
燐さんの小説は雰囲気が独特の良さを持っていて、読みやすいですね!
この前言った、アドバイスもだいぶ考慮されてきているので良くなっていると思います。
何か、尊敬して貰っているようでお恥ずかしいです(≧ ≦)
僕もあまり上級者と言った系統ではないのですがね〜(照)僕にも師匠みたいな人がいるので。
今回のアドバイスですが、確か前も注意した覚えが……(ホワイトレザーソールだったと思いますが)
名前の後のcはcと略さず書きましょう。人によっては手抜きを感じる人がいるので……^^;

312:2011/09/09(金) 20:29:42 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ライナーs>>分かりましたw

この小説でもそうです。

師匠ですか!?

へ〜w←

最近、この小説を書いてるせいで、ライナーsの小説を全然、読んでいませんw

しかも、勉強や塾もあるので・・スケージュールが埋まってしまってるんで・・。

暇が最近、ないですw

暇な時、絶対読みます!!!!

これからも頑張ってください!!!!

313明優:2011/09/09(金) 20:41:51 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
☆燐の小説の良いところ☆
☆行を変えるのがうまい
☆全体的にバランスが良くて、見やすい&読みやすい
☆その時の動作などが分かりやすい

まだまだいっぱいあるけど、探せば探すほどいっぱい書いちゃうから
ここら辺でやめておきます(笑
私を調子乗らせたお返し(笑
燐も調子乗ってね(笑

314:2011/09/09(金) 20:43:31 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>お返しかw

でも明優って小学生やろ?

小学生で小説かけるって凄いやんかw

315:2011/09/09(金) 20:50:28 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「夜那。」

私はその声に横を向くと、誠が優しい顔でこちらを向いていた。

「お…起きてたの?」

「うん。」

私はベッドの脇に座り、足をふらつかせた。

「てか、お前その服…可愛いな。」

誠にそう言われ、私は少し嬉しくなった。

「誠のお母さんがくれたんだよ。センスいいね。」

私は褒めた。

「そんな事ないよ。母さんはあれでも…。」

「あれでも…。何?」

私は首を傾げながら言った。

「ううん。何でもないよ。」

その時。扉がノックされた。

扉が開き、看護師さんが出てきた。

「神頼さん。食事の時間ですよ。」

看護師さんの声に、誠は、ありがとうございます。と言った。

食事は、和食だった。

「後、月隠さんにも食事を差し上げますよ。」

看護婦さんはそう言って、私に食事をくれた。

そう言えばお腹が減っていたのに、気づかなかった。

それは何故?

理由は分からない。

316:2011/09/09(金) 20:51:03 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
今日はここまでにしますw

明日は朝から出来れば書きたいですw←

317明優:2011/09/09(金) 20:51:13 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp

小学生じゃないよ(泣
顔は童顔で、性格も幼稚で、成績も幼稚園レベルだけど・・・。
一応中3の受験生ですぅ!!
燐は14でしょ??何年生の?
私より下か同級生でこんなにうまい小説書けるとかすごいよww

318:2011/09/09(金) 20:54:28 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>中3!?

ずっと小学生やと思ってた・・(^_-)-☆

ごめん・・・(>_<)

私も中3だよw

うんww

成績は悪いなw けど、小説とゲームと書道は好きw

書道は得意やなw

319明優:2011/09/09(金) 20:59:02 HOST:i114-182-217-152.s41.a005.ap.plala.or.jp
ひどっ!!(笑
私もまだ14だよww
ゲームは趣味じゃないけど、小説は趣味なのです☆
こういう話は雑談掲示板でしたいんだけど
私、よく分かんないっていう悲しい現実(泣
燐に置手紙とかしてみたいんだけど、どうしたらいいんだろうか・・・。

320:2011/09/09(金) 21:01:55 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>ごめん・・(>_<)

もうすぐで誕生日w

雑談掲示板行かれへんの?

行けたら、置手紙機能でネタバレいえるのに・・w

てか・・この小説掲示板の左上にない?

雑談掲示板って・・小さくw

私の趣味は小説&ボカロ聴くw&ゲームでございますw

321:2011/09/09(金) 21:05:01 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「良かったな。食事貰えて。」

誠はそっと微笑みながら言った。

「うん。でも、何でだろ?」

「さぁな。別に気にする事ねーじゃん。」

322:2011/09/09(金) 21:15:19 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
コメしますw

もうすぐでこの小説も最終回ですw

この物語の結末は中途半端で終わりますw

はいw 何かもういろいろトラブルとかあって・・。

カットしちゃったのですよw

はいww

でも、皆さんのおかげで最終回を迎えれそうですw

ま、第1期が終わったら、第2期が来ますねw

はいw

ネタバレなるんですけど・・・。

変更になるかもしれませんけど・・・。

夜那と誠は旅行に行くのですが、そこである人物と出会いますw

そのある人物とは――――!!!!!

ここまでですw

ネタバレは・・・。

では、寝ますw

PS

明日には最終回に行くかもw

でも、今週で、最終回の手前までは行きますw

323:2011/09/10(土) 09:04:45 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「そうだよね。」

私は食事を20分で済ませた。

「もう食べたのか!?」

誠は驚いた顔で言った。

「うん。一昨日ぐらいから何も食べてなかったから。」

私は下に視線を落として、ため息をついた。

「そうか。ご馳走様でした。」

誠は正面で手を合わせ、言った。

その時。扉がノックされ、看護婦さんが来た。

「あら。もう食べたんですね。食欲旺盛なんですね。最近の若者は。」

看護婦さんはクスッと笑いながら言った。

看護婦さんは、私と誠の食器を片付けると、出て行った。

「なぁ、夜那。」

誠がふと言った。

「何?」

「屋上に行きたいんだけど、夜那も行くか?」

誠のその回答に私は うん。と返事をして、誠と共に病室を出た。

324:2011/09/10(土) 09:57:03 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
誠と私は手を繋いで屋上に向かった。

私は左手、誠は右手を仲良く繋いだ。

誠の温度が伝わってくる。

温かい。

温もりも感じる。

「着いたな。」

いつの間にか私と誠は最上階に居た。

まるでワープしたような気分にもなっていた。

「う…うん。そうだね。」

「どうした?」

誠は私の肩に手を置き、心配してくれた。

「少し考え事。。」

私は俯いて、低い声で言った。

「そうか。さぁ、開けるぞ。」

誠は屋上の扉のとってに手をかけ、開いた。


屋上には人影が2つあった。

その人影は私達の事に気がついたのか、一つの人影がこちらに向かってきた。

「誠…。」

「母さん……。帰ってなかったのか。。」

誠は驚いた。

「まぁね。誠。。明後日、日本を発つことになったの。」

誠は吃驚した。

「何で…?」

誠は突然の出来事に言葉を失った。

「どうしてなんですか!!?まさか…悪化とか…。」

私は泣きながら言った。

「…。ええ。来月にしようと思ってたんだけど…。明後日の方がいいと思って。
 でも、夜那ちゃんにまで知られる事になったのは少し恐れたわ。」

誠のお母さんは言いたくなさそうに言った。

「そ…んな。そんなの嫌だよ…。私、ずっと誠と一緒に居たい。
 もう…離れたくない……。」

私は大声で地面に泣き崩れた。

325:2011/09/10(土) 10:22:49 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「夜那…。」

誠は私の頬を触りながら言った。

「でも、母さん。そんな事誰が決めたんだ?」

誠は警戒しながら言った。

「俺が決めたんだよ。誠。」

もう一つの人影がこちらに向かってきた。

「なぜ、父さんがここに…?」

誠は嫌そうな顔をしながら言った。

「お前の為に、わざわざ時間を取ってきてやったんだぞ。感謝しろよ。」

「うん…。分かってるよ。父さん。」

誠は視線を逸らしながら言った。

「で、明後日に決まってしまった訳だが、明後日の11時便の飛行機を取っておいた。
 遅れるなよ。もちろん、父さんが付き添いで行くからな。母さんは留守番だ。
 その日、母さんは大事な用事が入っているからな。」

誠のお父さんは、淡々と予定を言った。

「じゃ、俺はこれから会議だが、これで失礼とする。」

お父さんは私を一瞥して、去って行った。

「ごめんね。誠と夜那ちゃん。お父さんは、少しイライラしてるだけだからね。
 私もこれから仕事が少しあるの。別の仕事が。じゃあね。」

誠のお母さんは怯えるようにして、逃げるように去って行った。

326:2011/09/10(土) 11:23:40 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「誠…。私…。」

私は泣きながら、怯えた声で言った。

「夜那…。ごめんな。俺のせいでお前まで巻き込んでしまって…。」

誠は俯きながら言った。

「そんな事ないよ。それも、私の為なの…?」

「うん。」

誠は私の指を絡めながら言った。

「誠……?」

誠の顔を見ると、誠が涙を流していた。

「誠。。」

夜那の言葉に誠は振り返った。

「ど、どうしたんだ?夜那。。」

「何で泣いているの?」

私は顔を近づけた。

「父さんが俺を道具扱いにするんだ。お前の母親みたいな扱いにされる。」

誠は苦笑いで言った。

私はその時改めて思った。

やっぱり、私と同じような人生を送ってきた。と思った。

でも、誠には私と違って心臓病と言う持病があるんだ。

だから、精神的にもダメージを受ける。

「俺も父さんに人を物として見なされた。でも、それは当然の事だ。
 本当の父さんは3年前、白血病で死んでしまった。義理の父さんは
 少し意気地だけどな。でも、そんな父さんでも血は繋がってなくても
 家族なんだ。」

誠のその言葉に私は、納得した。

「そうなんだ。私と同じだね。」

私は立ち上がって、そう言った。

「そうだな。もし、俺が帰ってきたらお前は笑顔で迎えてくれるよな。」

誠のその純粋な言葉に私は微笑んだ。

「もちろんだよ。私はもう決めたから。」

私の言葉に、誠は立ちあがった。

そして、私と誠はkissを交わした。

もう迷いはない。

私はそう誓った――――……。

327明優:2011/09/10(土) 14:12:57 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
今日はもう更新しないの??

328:2011/09/10(土) 14:13:49 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
やるけどw

夕方ぐらい

329:2011/09/10(土) 15:45:21 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は、何を迷っていたのだろう。

その考えが少し馬鹿らしくなってきた。

でも、私はもう迷う事はないのだと確信した。

隣には誠が居る。ただそれだけだった。

誠の唇が離れると、誠は私を優しく抱きしめた。

「誠。私…分かったような気がする。誰かを愛する事で人は変わるんだね。」

私は誠の背中を撫でながら言った。

「そうだな。でも、誰かに失恋する事によって何かを学ぶ。でも、俺はお前の
 気持ちに嘘はない。と言うか、その実体なんてものはないよ。すべて空想だと思っておけばいいだろう。」

誠は私の髪に止まっている青い蝶を右手の人差し指の先で撫でた。

「誠と私はいつまでも…ううん。永遠に繋がっているよね!!」

私は言った。

「もちろんだろ。夜那は心配性だな。」

誠は私の頭を優しく撫でた。

「私はいつまでも誠を愛しているよ。いつまでも。永遠に…。」

私は赤い頬を見せながら言った。

「俺も愛しているよ。夜那。」

誠は私の眼にあった涙の雫を拭き取った。

330:2011/09/10(土) 16:05:28 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私はポケットから兎のキーホルダーを取り出した。

「このキーホルダーが私の運命を変えた。ありがとう。」

私は兎のキーホルダーを空に放り投げた。

「何で投げたんだ?」

誠は意味が分からない様子だった。

「キーホルダーさんが私を助けてくれた。この御守りがあったから、
 私は乗り越えられた。」

その時。キーホルダーが急に光りだした。

「何だろう…。」

光は消えると、そこにはキーホルダーが消えていた。

ただ、赤い何かが居た。

それは青い蝶とは違う色の蝶だった。

燃え上がるような赤色をしていて、その色は少し緋色に近かった。

「何で、御守りがいきなり蝶に…。」

私は後ずさりしようとしたが、慌てて尻餅をつく。

「いたっ…。」

「大丈夫か?夜那。」

誠が私に駆け寄る。

「うん。」

赤い蝶は私の正面に来た。

青い蝶は赤い蝶の横に来た。

赤い蝶は、誠の元に行き、誠の肩に座った。

「誠を選んだのかな?」

「俺が選ばれたのか…?」

誠は驚いている。

私は赤い蝶が頷いていると思った。

「絶対、誠を選んだよ!!私はそう思う!!!」

私は自信有り気に言った。

「まぁ…夜那がそう言うなら…。」

誠は私の意見に賛成してくれた。

331:2011/09/10(土) 16:39:00 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は誠の元に行って、赤い蝶に向かって言った。

「蝶さん。貴方はずっと誠の傍に居てやってください。
 それが私の願いでもあります。」

赤い蝶は、赤い燐粉を飛ばしながら、頷いた気がした。

「蝶に話しかけてどーすんだよ。喋りもしないのにさ。」

誠は呆れた顔で言った。

「何か今、頷いた気がしたんだけど…。気のせいかな?」

私は首を傾げる。

「気のせい気のせい。勘違いもほどほどにな。」

誠は私を馬鹿にしたような口調で言った。

「もう…。分かりました。」

私はそっぽを向いた。

少し私も我侭になってみたかった。

今まで何でも従ってきた。

今度は少し甘えようと思っていた。

「分かったって。冗談に決まってるだろ。」

誠は笑いながら言った。

「冗談なら、最初から言わないでよ。こ、こっちだってびっくりするんだから。。」

私は少し視線を逸らした。

これでいいよね。

もう、我侭はこりごりにしようと思った。

「はいはい。病室に戻ろうか。」

誠は出口に向かおうとした。

「ま…待って!!!もう少しだけ、ここに居させて。誠は行ってもいいよ。
 この景色を眺めていたいんだ。」

私は屋上の柵に手をのせ、景色を見渡した。

「じゃ、俺もここに居る。少しでもお前の傍に居たいからさ。」

誠はそう言いながら、私の隣に来て、景色を眺めた。

私は右手で誠の左手を握った。

「どうした?夜那。」

誠は景色に視線を落としたまま、言った。

「何となくだよ…。そんなに深く聞かないで。」

私は目を泳がしながら、言った。

「そうか。なら、いいぞ。」

誠はそう言って、私の腕を握ってきた。

伝わる温もり。

感じる鼓動。

332明優:2011/09/10(土) 17:17:30 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
おぉ!!更新されてる!!
今から読むねww

333:2011/09/10(土) 17:54:40 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>うんw

ラブラブ×熱い関係だよねw

334:2011/09/10(土) 20:03:15 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
誠は心が温かい人なんだね。

この瞬間を大事にしたい。

私は、そう思った。

「あのさ、夜那。」

誠が言った。

「ん?何?」

私は景色から誠にと、視線を変えた。

「俺とお前が旅行に行くじゃん。まず何処行きたい?」

「んー。でも、私は外国とか行った事ないから分かんない。あ!でも、お兄ちゃんなら
 知ってるかも。。」

私は純情な言葉で言った。

「お前、お兄さんとか居るのか!?」

誠は驚きながら言った。

「うん。でも、今は外国のフランス?って所に居る。て、私の義理のお母さんが
 言ってたんだ。」

「へ〜。俺も姉が居るけど、留学中。そー言えば、最近、彼氏が出来たって騒いでたな。」

誠は不気味な笑いを浮かべながら言った。

「彼氏か…。でも、お兄ちゃんも彼女居るってお母さんが言ってたような…。」

私は、空を見上げて考えた。

「でも、私の愛人は、誠だし。これからもよろしくね!」

私は右手を出した。

「何だよ…。いきなり。。まぁ、いいや。」

誠は左手を出し、握手をした。

335:2011/09/11(日) 10:48:24 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
コメしますw

いよいよ3回ぐらい更新したら最終回でございますw

最終回は感動しないと思いますw

泣けない最終回だと思いますw

はい・・・。←おmww

で、第2期ですが・・少しノートに言葉(会話)を書いているので・・

この物語が終わったら、さっそく書きたいと思いますw

第2期の話は・・まだ極秘ですw

すみません・・・。

旅行の話は入りますw

これぐらいかな・・。

第1期が終わったら、夜那と誠のプロフを公開しますww

お楽しみにw

336:2011/09/11(日) 12:56:29 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「やっぱりこの景色は綺麗だよね。私はこの景色が一番好き。
 でも…あと少しで誠とお別れなんだよね。運命はいつでも
 気まぐれだよね。」

私は泣きながら俯いて言った。

「でも、運命は最初から決まってない。逆に言えば、最初から決まってる運命
 なんて嘘に決まってるよ。」

誠は景色を見ながら言った。

「嘘…。私の中にも嘘はあるのかな。。分かんないよ。
 私…。嘘とかついた事ないから。分かんない。分からないんだ。。。」

私は空を見上げながら言った。

「嘘はいけない事だ。でも、嘘は相手を騙す行為にあたる。ま、嘘をついた者は、
 それなりの償いは多少あるかもな。」

「ふーん。私には全然分からない。でも、私は誠の気持ち、愛する気持ちに
 嘘はない。」

私は振り向き、誠の顔を見ながら言った。

「そうか。俺は姉貴に嘘をつきまくるけどな。」

誠は笑いながら言った。

「そうなの?私はお兄ちゃんにあまり会ってない。私が6歳の時、家を出て行ったから。
 今はフランスに居るのかもしれない。。」

「そうか。俺も姉貴には子供の時しか会ってない。俺が4歳の時に家を出て行った。
 でも、俺の姉貴はサックスやってて、世界中を回っている。」

誠は自慢げに言った。

「私のお兄ちゃんはギターやってるよ。腕はそこそこだと思う。」

私は馬鹿にしたように言った。

337:2011/09/11(日) 13:05:37 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「ギターか。カッコイイな。姉貴なんてさ、サックスだぜ。
 笑えるぞ。アイツの演奏聴いたら。」

誠は馬鹿笑いをして言った。

本当にこんな人が病気なの?

凄く元気だし…。強がってるのかな?

私は誠の身体に縋りついた。

「よ…夜那!!?どうしたんだよ。。急に。」

誠は戸惑いながら焦った顔をしていた。

「もう離れなくない…。ずっと一緒に居たいよ…。なのに、
 離れ離れにならなくてはいけないの…?」

私は泣きながら言った。

私の髪が風に揺れる。

「ごめん…。

338ライナー:2011/09/11(日) 15:55:56 HOST:222-151-086-003.jp.fiberbit.net
コメントするのは金曜ぶりなライナーです^^
もう最終回ですか、いつも燐さんの独特な文章に引き寄せられます!
キャラクターの個性も次々と出てきてまた良い雰囲気です。
最後まで見ていきたいと思うので、頑張って下さい。

339:2011/09/11(日) 16:11:29 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ライナーs>>ww

はい!最終回ですね・・(-_-;)

更新するのは早いのですが・・。

ま、いい事ですよね←

ありがとうございます!!

340:2011/09/11(日) 19:45:20 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
でも、半年後に会えるじゃねーか。」

誠は笑いながら言った。

「…。誠はそれでいいかもしれないけど…。私はそうじゃない。。」

私は目を瞑りながら言った。



341明優:2011/09/11(日) 20:00:33 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
今は妹さんの番なのかな?
更新、楽しみにしてるよ☆

342:2011/09/11(日) 20:03:34 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>そうでもないw

お風呂は言ってたw

343:2011/09/11(日) 20:19:41 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「私は…私は…嫌だよ…。誠が居ない世界なんて楽しくないよ。。
 この世界は孤独と絶望で溢れているかもしれないけど、
 私は…それでも構わない!!!!!だって、貴方が居て、私はここに居るから。」

私の純粋な気持ちに誠は耳を疑った。

「!!!?そうか…。俺も、お前が居ないと成り立たないからな。ありがとう。」

誠は私の頬を触り、そこにkissをした。

「……。温かい…。」

誠の温度が伝わってくる。

344志摩 雛菊 ◆h28m2qQSeY:2011/09/11(日) 20:22:59 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
うおぉー、2人ともラブラブですね〜!
最近誠が最初よりかっこよくなっている気がするw
これからもがんばってね!

345:2011/09/11(日) 20:26:05 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
菊>>そやねんww

かっこ良くなってんねんなぁ・・・。

ま、第2期には新たなキャラ登場やしなw

346志摩 雛菊 ◆h28m2qQSeY:2011/09/11(日) 20:38:17 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐>
いいな、うらやましい←
ホント?第2期も楽しみ!

347:2011/09/12(月) 12:42:15 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
何でこんなに温かいの?

でも、誠はたしか…身寄りがないとか言ってたよね。

誠のお母さんも誠の義母みたいなものなの?

もし…そうだとしたら、私……。

私は誠の身体を離れて、泣きながら言った。

「誠は一人ぼっちだったんだね。なのに私…。もう、
 いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

私は大声で泣き叫んだ。

頭が変になりそう。

狂ってしまいそう―――…。

何かが私の頭を掻き毟って行くような感じ…。

得体のしれない何かが。。私の頭を。。。

考えたくない。。

私は頭を抱えて、酷く唸った。

「夜那!!!!!」

誠が私に近寄ってくる。

「来ないでぇぇぇぇ!!!!」

私は屋上の柵に背中を向けた。

私はそこから飛び降りようとした。

「私はこの世界で生きていく資格なんてないよ。私の頭はもう変になってる。
 狂っている。誰かが私の頭を操作しているみたいにね。誠には分からないよ。
 私の気持ちなんて。」

私はそう言いながら、屋上の柵に腰をかけた。

「お前、本当に飛び降りる気かよ!?」

誠は私の行動に吃驚した。

「当然だよ。私に生きている資格なんてないよ。もう、死ぬしかないよ。」

私の言葉に誠は私に近づいてきた。

一歩ずつ。一歩ずつ。。

私に近づいてきた。

「それ以上近づいたら今すぐ飛び降りる!!!」

私は柵に手をかけ、泣きながら言った。

348:2011/09/12(月) 14:35:55 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
それでも、誠は私に近づいてくる。

私を見て無言で近づいてくる。

「来ないで…。今すぐ飛び降りてもいいの?」

私は躊躇なく言った。

誠は私の正面に来た。

私は思い切り誠を睨み付けた。

「飛び降りないのか?」

誠の言葉に私は…。

「……。迷ってる…。何かが私の頭を掻き毟っていった物が抜けていくような気がして…。」

私の身体の力が抜け、地面に倒れこんだ。

幸い、私の頭にはガーゼと包帯が巻かれていたため、頭を打つ事はなかった。

「夜那!?」

誠の声を最後に私は意識を失った。

349明優:2011/09/12(月) 16:26:07 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
最終回、まだだよね?
まだ全部読んでなくて分かんないんだけど、
これから読もうと思うww
わくわく☆

350:2011/09/12(月) 17:10:45 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「ん…私……。」

私はベッドの上で目を覚ました。

頭が重い。

めまいがするし…。

「夜那?起きてたのか?」

その声に私は横に首を動かすと、誠が笑っていた。

「うん。起きた…うぐっ。」

私は斜めから誠に抱きしめられた。

「誠…!?ど、どうしたの!!?」

私は戸惑った。

「心配かけやがってさ。何でそんな心を閉ざすんだよ…。」

誠は私の背中を摩りながら言った。

「そ、それは…。」

私は口が曇った。

「私のせいで、誠が傷つくのは嫌なんだ。貴方の事を考えると、私の頭が
 おかしくなってしまう…。だから、もう私は誰も愛さない。」

私のその言葉に誠は一言言った。

「…。そうか。でも、最後に一つだけ約束してくれないか?」

誠は私の身体から離れ、こう言った。

「俺は今でもお前の気持ちは変わらない。てか、変わる気がないけどな。
 でも、俺はお前が好きだからな。いつまでもだ。」

誠は私の頭を撫でた。

「本当にごめん…。」

私の気持ちに誠は冗談半分に言った。

「気にする事ねーじゃねーか。お前が気にしてどーすんだよ。」

351:2011/09/12(月) 17:11:03 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>さんキューw

352くれよん:2011/09/12(月) 17:15:33 HOST:p227.net112139158.tokai.or.jp
来たぜ―☆(←
更新楽しみにしてるよb

353:2011/09/12(月) 17:32:01 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
くれよん>>www

thanks

354:2011/09/12(月) 18:39:23 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
誠は私のおでこにデコピンをした。

「いたっ…。いきなり何するの!!!」

私はベッドから降りて、靴を持って病室を出た。

私、何やってるんだろ…。

私は腕を後ろに組んで、廊下の壁にもたれ掛かった。

「はぁ…。」

最近は泣いたり、ため息がつくばかり。

私は迷ってる?

どうして今、あんな事言ったのかな?

許してくれる訳ないよね。

私の心はもうボロボロなのに…。

「あら?夜那ちゃん。どうしたの?こんな所で。」

私は前を向くと、誠のお母さんが片手にバックを持ちながら言った。

「あ…。いえ。別に何でもありません。。」

私は視線を逸らす。

「誠と何かあったんでしょ?喧嘩でもした?」

誠のお母さんの図星に、私は黙り込んだ。

「…。私のせいなんです。私の頭が変になっているせいで、誠に迷惑かけてる
 んです。だから、屋上から飛び降りようとしたんです。でも、誠のおかげで
 死なずに済みましたけど…。」

私は俯きながら言った。

涙は不思議と出てこなかった。

「そう…。でも、夜那ちゃんの為に誠もやっていると思うの。私は、誠の本当の
 お母さんじゃないから分かんないんだけどね。でも、夜那ちゃん。貴方は絶対死んだら駄目よ!!
誠も居るじゃない。皆居るのだから。頭がおかしくなっても、死んだら駄目よ!!
死んでも、何も得なんてものはないんだから!!!」

誠のお母さんは私の肩を持って、言った。

「でも、私…。」

「何があっても死んだら駄目よ!!!どうしても死ぬ気になったら、まず誠の家に来なさい。
 いろいろ教えてあげるから。」

誠のお母さんは自信有り気に言った。

「何で、誠の家なんですか?」

私には理解不能だった。

「ふふ。秘密よ。後、誠が好きな事を教えてあげるわ。」

「誠の好きな事?」

私は首を傾げた。

「うん。誠はね。胡蝶蘭って言う花が好きなの。私と一緒にその花を買いに行く?」

「胡蝶蘭?」

私は花の名前とか聞いた事がなかった為、想像がつかなかった。

「ええ。とてもいい花よ。普通の花屋にでも売ってるわ。今から買いに行く?
仲直りの印に。」

355:2011/09/12(月) 18:41:37 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
コメしますw

最終回まであともう少しって言ってましたが・・。

延期なりそうです・・。

長編派なんで;;←こだわるw

最終回までもう少しかかりますw

本当にすみませんw

第2期のタイトルが決まりましたw

それも楽しみにしておいてくださいw

356志摩 雛菊 ◆h28m2qQSeY:2011/09/12(月) 19:17:09 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
延長だぁーい!!やったね←
2期も楽しみだけど1期が長く読めるのもいいw

357:2011/09/12(月) 19:26:46 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
菊>>いや・・急遽、変更なってん;;

358:2011/09/12(月) 19:38:16 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「…。はい。」

私は、誠のお母さんと一緒に胡蝶蘭を買いに行くことにした。


私と誠のお母さんは病院を出て、近所にある花屋に足を運んだ。

病院から徒歩で10分の所だった。

私はシックな花屋に足を運んだ。

扉を開けると、オルゴールのようなベルがなり、オーナーさんが私の前に現れた。

「ようこそ。fiore・giardinoへ。私がオーナーの南です。」

オーナーと名乗る南さんは私と誠のお母さんに名刺を渡された。

「あ…ありがとうございます。」

「で、今日は何の花をお探しかな?」

南さんは私に聞いてきた。

「あ…えっと…。胡蝶蘭を探しに来ました。」

359明優:2011/09/12(月) 20:18:18 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
遅くなったけど
延長ありがとう☆

360:2011/09/12(月) 20:31:50 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>.ほいほいww

延長しないととヤバスやからww

361:2011/09/12(月) 20:56:28 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「胡蝶蘭ですね。色はピンクと白がありますけど、どうしましょうか。
 ちなみにピンクの花言葉が「貴方を愛します。」で白が「変わらぬ愛」とかですね。」

南さんは、私に尋ねた。

「じゃ、ピンクでお願いします。」

私はそう言うと、南さんはこう言った。

「分かりました。値段は今は半額でございまして、10000円になります。」

そう言うと、南さんは奥に行ってしまった。







362志摩 雛菊 ◆h28m2qQSeY:2011/09/13(火) 06:55:00 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
胡蝶蘭の花ってきれいだよね〜
でも定価が20000円って高いn((ry

363:2011/09/13(火) 11:46:02 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「すみません。胡蝶蘭をバラで欲しいのですけど…。」

誠のお母さんはそう言うと、南さんが胡蝶蘭を持ちながら戻って来た。

「バラですか。分かりました。何本にしましょうか。」

南さんはそう言うと、店の奥に行ってしまった。

「夜那ちゃんは何本がいい?」

誠のお母さんは私に尋ねた。

「えっと…。胡蝶蘭って花自体見た事ないんで…。分かりません。」

私は戸惑いながら言った。

すると、南さんはピンクと白の胡蝶蘭を何本か持ってきてくれた。

「胡蝶蘭はこんな花ですよ。」

私は生まれて初めて胡蝶蘭も見た。

一つ一つの花が大きな花のようになっていて、鈴蘭みたいな花だった。

「綺麗…。」

私は胡蝶蘭に見とれながら言った。

「誰かにプレゼントするんですか?彼氏とか…。」

南さんは笑みを浮かべて言った。

「はい…。喧嘩してしまって。。仲直りの印に買うので…。」

「そうなの。じゃ、少し待っててね。」

そう言うと、南さんは胡蝶蘭の花を持って、奥に行ってしまった。


数分後―――…。

南さんは、花を包んでくれた。

「はい。胡蝶蘭を花束にしました。胡蝶蘭3本と向日葵を2本を花束にしました。」

南さんは笑顔で言った。

「向日葵…?」

「はい!向日葵は夏の花として有名ですよ。今はまだ6月ですけどね。これから夏になりますし…。
 この花屋は、一年中の花や種や鉢を売ってあるので。」

南さんは私に花束をくれた。

花束には青いリボンが結ばれていて、花束の中にはカードらしいものが入っていた。

「南さん…。これ何ですか?」

私は花束からカードを取り出した。

「メッセージカードですよ。貴方の思いをこのカードに込めて。」

「私の思いを…。このカードに。。」

私はカードを握った。

「あの…!!ペン貸してください!!!」

私は南さんに申し出た。

「いいですよ。では、こちらへ案内します。」

南さんは私をエスコートしてくれた。

「私はここで待っておくわ。」

誠のお母さんはそう言うと、笑みを浮かべた。

「分かりました。では行って来ます。」

私はそう言って、店の奥に行った。

364:2011/09/13(火) 11:46:33 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
菊>>うんw

高いもので30000〜40000ぐらいするからなw

うんw

365:2011/09/13(火) 12:23:16 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私が案内されたのは、アンティークみたいな部屋に連れてこられた。

壁にはランプが設置されていて、違う世界に居るみたいだった。

その部屋には、渋いテーブルに椅子が4つ置かれていた。

そのテーブルには、キャンドルが置かれていて、とてもいい香りがした。

後、テーブルには皿にお菓子が乗っていたり、何処か別の世界に居るような気分になった。

「凄い、何とも言えない部屋ですね。」

「さぁ、座ってください。お茶を持ってきます。」

南さんはそう言って、この部屋を出て行った。

私は少し遠慮しがちで椅子に座った。

座り心地がとても良かった。

私は花束をテーブルに置いて、カードを自分の前に置いた。

「何か、緊張する。。私…。何であんな事を…。」

私の心の中は何かしらの渦が巻いていた。

366:2011/09/13(火) 12:49:17 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「あら?どうしたんですか?」

私が顔を上げると、南さんがお盆を手に言った。

「考え事です。大した事ではありません。。」

「そうですか。でも、何か相談出来る事があれば言ってくださいね。
 お茶をどうぞ。」

南さんは、紅茶を差し出した。

「あ…ありがとうございます。」

私はそう言って、紅茶を飲んだ。

「美味しいです。」

私は紅茶のグラスを持ちながら言った。

「ありがとう。ペンを持って来たわ。」

そう言って南さんはテーブルに色鉛筆やカラーペンを置いた。

「こんなに…。」

「せっかくだから、飾りつけとか色づけをした方がいいと思うの。」

南さんは笑顔で言った。

「ありがとうございます。南さん。」

私は南さんに礼を言った。

「そう言えば、貴方の名前聞いていなかったわね。」

「夜那って言います。」

私は明るく振舞って言った。

「夜那ちゃんね。私は南。よろしくね。」

「はい!よろしくお願いします!!!」

私は南さんと一緒に作業に集中した。

367:2011/09/13(火) 13:09:43 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
30分後―――…。

メッセージカードは完成した。

「で、出来た。」

私は凄く嬉しくなった。

「さぁ、行きなさい。自分の思いを伝えるのよ。後、また花を買いに来てね。
 夜那ちゃん。」

南さんは笑顔で私に言った。

「はい!!」

私は花束にカードを入れ、花束を持った。

私は花屋の玄関に行き、誠のお母さんと共に店を出た。

「ありがとうございました。」

後ろから南さんの声が聞こえてくる。

「またいつか絶対来ます!!!」

私は大声で南さんにもう一度、礼を言った。

368:2011/09/13(火) 15:04:43 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は急いで病院に向かった。

空は濃いオレンジ色に染まっていた。

もう夕方なんだ…。

温かい風が私に吹いてくる。

私は心に誓った。

私が頭がおかしいとかそんなの関係ない!!!

私は誠が好きなんだ!!!

もう誠から目を逸らしたら駄目なんだ!!

私は泣きながら歯を食いしばり、走った。

私の気持ちに嘘なんてない。

もう誓ったんだ!!!!

私は全力疾走で病院に駆け込んだ。

病院の中に入ると、階段で5階に上がった。

私は誠の病室の扉のとってに手をかけた。

深呼吸をして、開いた。


中に入ると、誠は居なかった。

「まさか…。」

私は病室を出て、無我夢中で屋上に向かった。

階段を上って息が切れるまで走った。

「やっと着いた…。」

何かいつもより遠く感じる…。

理由は分からないけど。。

私は花束を持って、屋上の扉を開いた。

「誠…。」

私の前方に影があった。

私の声に、その人物は振り返った。

「夜那…。」

誠は私を認識出来たのか、近寄ってきた。

「ごめんなさい!!!!」

私は誠の前で頭を下げた。

「…!?」

「私のせいで…。誠を傷つけてしまって。でも、私はもう貴方から目を逸らしません!!
 逃げません!!!逃げていたって何も変わらない。何も始まらない。誠と向き合わなくちゃいけない!!
私は、もう逃げません。誠と共に同じ道を歩きます!」

私は正直に自分の思いを伝えた。

「…。夜那が立ち直ってよかった。俺もお前と共に同じ道を歩く。」

誠は笑って言った。

「良かった。やっぱり私は貴方が好き。もうこの気持ちは変わらないよ!」

私は笑顔で言った。

「そうか。」

「後、これ仲直りの印に。」

私は持っていた花束を誠に渡した。

「これ…胡蝶蘭!?何で…。」

「誠が好きな花だって…。聞いたから。」

私は服の裾を持って、泣きながら言った。

「母さんからかよ…。ま、いいや。とりまサンキューな!」

誠は私の頭を撫でてくれた。

「私ね…。胡蝶蘭を選んで良かったって思ってる。誠が喜んでくれて。」

私は後ろを向いて言った。

「そうだな。」

誠は私に寄り添った。

「今って6月なんだよね…。梅雨の時期なのに、雨降らないんだね。」

私は赤い空を見上げた。

「6月20日。明後日は22日。俺の出発する日だ。」

誠は明るく言った。

「そっか。半年後って…12月?冬になるんだね…。私達が会える日って。」

「そうだな。」

「でも、私は明るく見送るから!!!」

私は誠の手を握り、自信満々に言った。

「ありがとう。そろそろ戻るか…。」

誠は言った。

「うん。そうだね。」

私は帰ろうとした。

「夜那。」

誠は言った。

「ん?何…。」

私は振り向いた。

「何でもない。」

誠は照れながら言った。

「そっか。」

私と誠は手を繋いで屋上を出た。

369:2011/09/13(火) 17:43:52 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私と誠は階段を下り、病室に戻った。

「……。お母さん…。」

私は驚愕した。

私の正面にお母さんの幻覚が見えた。

「どうした?夜那…。」

誠は聞いた。

「お母さんが居る…。そこに。」

私は頭を抱えてうずくまった。

「居ないよ。お前は母親の幻覚を見ているだけだ!!落ち着けよ!」

誠は言ったが、私には聴こえない。

「お母さんはそこに居るんだよ。落ち着けられないよ。。」

私は、頭を抱えて横に振った。

「大丈夫だ。俺が居るだろ。」

私は誠に抱擁された。

「!?…。私…。逃げたら駄目だよね。お母さんにも立ち向かわなくてはならないのに…。
 また迷惑かけちゃってさ…。」

私は立ち上がり、零れていた涙を拭き取った。

370:2011/09/13(火) 17:44:53 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
コメしますw

最終回が延期になりましたが・・・。

来週には完結かも・・・。

で、第2期のシークレットボーイが出てきたら、三角関係になってしまいそうなw

371スズラン:2011/09/13(火) 18:21:56 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ふむふむ。

夜那さん、凄い事になったね・・・。

ふむふむ。

なるほどね。

ふむふむ。

372:2011/09/13(火) 18:29:31 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
うんw

そだねw

373明優:2011/09/13(火) 18:42:04 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
最終回かぁ・・・。
何か、さびしくなりますねぇ・・・。
新連載は書くのかな??

374志摩 雛菊 ◆h28m2qQSeY:2011/09/13(火) 20:20:32 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
お母さん出たのかと思ってすごくびっくりした〜。
第2期もがんばってね!

375:2011/09/14(水) 15:43:30 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「これは幻覚なんだよね。夢…って思っておけばいいよね。」

私は深呼吸をして、正面を向いた。

「その意気だな。」

誠は夜那の身体から離れ、言った。

「うん。」

たとえ弱くても私は逃げない。

目を逸らしたら駄目なんだ。

私は手を握った。

私はもう人形や奴隷じゃない!

女として、一人の人間として真実と向き合わなくちゃいけない。

覚悟の上だよね。

たとえ、この身体がボロボロになっても心や魂だけで打ち勝って見せる!!

私は手を握った。

これは幻覚なんだ。

実体なんてない。

きっと大丈夫。

私は心を平常心にさせて、深呼吸をした。

正直、怖いけど私はもう決めたんだ。

真実と向き合うって。

口で言うのは簡単かもしれないけど、行動に移すのは難しいかもしれない。

私はおそるおそる右手でお母さんの肩を触った。

手が通り抜ける。

「良かった…。」

私は安心して、地面に尻餅をついた。

本当に居なくてよか…った。。

「夜那?大丈夫か?」

誠は私の上半身を起こして言った。

「うん。大丈夫だよ。安心したら、身体の力が抜けてしまって…。
 でも、本当に大丈夫だから。心配しないでね。」

私は誠の手を持ち、震えながら立ち上がった。

「本当に大丈夫かよ…。」

誠は私の背中を持ちながら言った。

「うん。心配しないで。それに誠に無理しちゃ悪いし…。」

私は、誠に笑みを浮かべ、ベッドに向かった。

私はベッドの柵に摑まり、息を吐いた。

そのまま、ベッドに倒れこんだ。

ごめんね。誠…。

迷惑はかけたくないんだ私。

誠は病気なのに、どうして明るく振舞えるの?

私は貴方の気持ちが分からないよ。

私の心の中に疑問が残った。

376:2011/09/14(水) 16:43:59 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
誠は私のベッドの隅に座った。

振動が私の身体に伝わってくる。

私は顔の横で手を握り締めた。

「夜那。」

誠がふと言った。

「…何?」

私は少し間をあけて言った。

「お前ってさ、面白いヤツだよな。」

誠は急に言った。

「何で?」

私は意味が分からなかった。

「たまに思うからさ。夜那が居れば俺は耐えれるとか…。」

誠は照れくさそうに言った。

377:2011/09/14(水) 17:22:19 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「耐えれるって言うか、尽くすじゃない?」

私は少し笑いながら言った。

「そうかもな。ま、どっちでもいいと思うがな。」

誠は背伸びしながら言った。

私はちゃんと座り、誠の身体に耳を押し当てた。

「ちょっ…。夜那、何だ!いきなり…。」

誠は戸惑っていた。

鼓動が聞こえる。

心臓の音もちゃんと聞こえる。

誠の身体が温かい。

私の手足はいつも冷たいのに…。

誠は私の手と自分の手を重ね合わした。

「大丈夫か?てか、お前の手って冷たいんだな。」

誠は穏やかに言った。

「うん。誠の手は温かいんだね。私と正反対みたい。。」

私は誠の手を見て言った。

「正反対?ま…そうなるのか。正反対よりただの反対だと思うが…。」

誠は呆れたように言った。

378いちごみるく ◆2rloyWIkLQ:2011/09/14(水) 17:24:09 HOST:p227.net112139158.tokai.or.jp
Σ更新されてる!!!
お、ええじゃないかw(←

379:2011/09/14(水) 17:28:59 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
くれよん>>またいちごみるくになっとるよw

更新更新w

今日は気分がエエからなw

380:2011/09/14(水) 17:31:59 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
またコメしますw

最終回は延期になりましたが、

最近は気分がいいので結構更新しておりますw

今、ノートに第2期の物語を書いておりますw

もしかしたら、第1期の最後らへんに少し登場するかもしれません。

シークレットボーイがww

381いちごみるく ◆2rloyWIkLQ:2011/09/14(水) 17:35:58 HOST:p227.net112139158.tokai.or.jp
わざとw←ぇ
そうなんだ?ふぁいつw

382:2011/09/14(水) 17:37:29 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
くれよん>>気分でか・・w

ま、頑張れww←何をやねんw

シークレットボーイの名前も決まったしなw

383:2011/09/14(水) 20:03:22 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「そうなのかな?」

私は首を傾げた。

「まったく、夜那は鈍感だよな。」

誠は嘲笑うかのように言った。

「わ、笑わないでよ。。」

私は頬を真っ赤にして、視線を逸らした。

「ごめんごめん。お詫びにこれやるよ。」

そう言って、誠は病服から飴を取り出した。

「何で飴なんか持ってるの?」

「俺さ以外に飴とか好きだから。いつも持ち歩いている。」

誠は飴の袋を開け、夜那の口に球状の飴をほりこんだ。

「…。甘い。これ、メロンかな?」

誠も飴を舐めながら言った。

「俺は苺。上手いだろ。」

誠は笑いながら言った。

384明優:2011/09/14(水) 20:20:55 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
今日も更新ありだぁ☆
今から読みます☆

385:2011/09/14(水) 20:24:57 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>今日は結構更新したw

うんw

最終回までほど遠いなぁ・・。

386明優:2011/09/14(水) 20:27:43 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
そっか。最終回はまだなんだ。
嬉しい♪
少しでも多くこの小説見てたいから
最終回はまだ遠慮します(笑
でも最終回も気になる・・・。

387:2011/09/14(水) 20:28:58 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>うんw

ほど遠いかも・・・。

延期なったしなww

388:2011/09/14(水) 20:41:17 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「飴って…あんまり食べた事なかったなぁ…。」

私は飴を舐めながら言った。

「ふーん。でも、久しぶりに食べたって感じするだろ?」

誠は上を見上げて言った。

「そうだね。胡蝶蘭と向日葵、花瓶に入れとくね。」

私は立ち上がって、誠のベッドの横にある棚に向かい、花瓶を手に持った。

「花瓶に水入れてくるね。」

私は花瓶を持ち、病室を出た。

389:2011/09/14(水) 21:04:58 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は病室を出て、水道を探した。

その時。誰かにぶつかり、花瓶を落としそうになった。

「大丈夫ですか?」

そう言われ、私は振り返った。

それは15歳ぐらいの男の子だった。

片目は包帯に覆われていて、髪の毛は黒で、病服だった。

「ありがとうございます。」

私はそう言って、男の子の足元に落ちた本を拾って、男の子に渡した。

「はい。」

私は本を渡すと、男の子は笑みを浮かべて

「ありがとう。」

男の子は私から受け取った本を持ち、小走りで行ってしまった。

あ…。名前聞くの忘れたなぁ…。

私はため息を吐き、再び水道を探すのだった。

390:2011/09/14(水) 21:06:40 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
またまたコメですw

第2期のタイトルは今度発表します!!!


お楽しみにw

で、プロフですが・・

完結したら書きたいと思いますw

その前に書くかも・・。

明日とか・・。

今日の更新は終わりですw

391:2011/09/15(木) 11:39:50 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は5階をくまなく探したが水道は見つからなかった。

「ない…か。しょうがない。1階に行くか。」

私は1階へ向かう階段へ向かった。

「お姉ちゃん。どうかしたの?」

その声に私は後ろを振り向いた。

そこにはさっき私とぶつかった男の子だった。

「貴方はさっきの…。」

「お姉ちゃん。ここで何してるの?」

男の子は首を傾げた。

「えっと…。水道を探してるんだ。何処にあるか知らないかな?」

私は少し遠慮がちで言った。

「あるよ。こっちに着いて来て。」

男の子は私の腕を引いて、案内した。


男の子が案内したのは、5階の隅にあった水道だった。

「こんな所にあったんだ。ありがとう。」

私は男の子に礼を言った。

「お姉ちゃんの名前は何て言うの?」

男の子が笑顔で言った。

「夜那だよ。貴方の名前は?」

私は何の躊躇いもなく、言った。

「憐だよ。2週間前からこの病院に居るんだ。」

憐は言った。

「そっか。憐って…何でこの病院に…?」

「…。事故で片目を失ったから、義眼を入れてもらうんだ。退院は2日後なんだ。
 夜那は?」

私は花瓶の半分くらいまで水を入れ、手に持った。

「私の友達がここで入院してるの。で、明後日?にこの日本を発つらしいから
 それまで私が見守るの。」

私は少し照れながら言った。

「そうなんだ。」

憐は言った。

「私はもう戻るね。心配してると思うし。」

「分かった。」

私は憐とそこで別れ、私は誠の病室に戻った。

392:2011/09/15(木) 13:20:25 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は花瓶を持って、誠の病室の前に着いた。

病室の扉が少し開いていた。

私は扉に手をかけ、開いた。

病室に入ると、誠のお母さんが居た。

「あら。夜那ちゃん。何処行ってたの?」

誠のお母さんは笑顔で言った。

「えっと、花瓶に水を入れに行っていました。」

「そう…。ケーキ買ってきたの。2人で食べなさい。」

誠のお母さんはそう言うと、ケーキの入った入れ物を見せた。

「紙皿は用意してあるから、一人ケーキとプリン1個ずつだから。仲良く食べてね。」

そう言って誠のお母さんはケーキの入れ物をサイドボードに置き、病室を出て行った。

「花瓶に胡蝶蘭と向日葵入れとくね。」

私は棚へ向かい、花束のリボンを解いた。

胡蝶蘭と向日葵を取り出して、花の茎の先をハサミで少し切り取った。

「よし!」

私はそれを花瓶に入れた。

「何がよし!なんだよ。」

誠は呆れたように言った。

「何か達成感があるって言うか…。」

私は言った。

「達成感?ま、いいや。後、これやるよ。」

誠は私の左手に包まれた紙をくれた。

私はそれをあけた。

そこには何かの番号が書かれていた。

「これは何?」

「俺のケータイの番号だ。いつでもお前が電話できるようにさ。」

誠は優しい眼差しで言った。

「そっか。でも、私電話ないし…。出来ないよ。。」

私は誠から視線を逸らし、言った。

「でも、持ってけ。いつか必要な時が来る。」

誠は言った。

「ありがとう。」

私の眼から涙が溢れ返ってきた。

393いちごみるく ◆2rloyWIkLQ:2011/09/15(木) 13:57:06 HOST:p227.net112139158.tokai.or.jp
おっす!w

今日は気分いいんだねw←ぇ

いいねw小説楽しみになってきたw

394:2011/09/15(木) 17:40:56 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
紙を手の中で握り締め、思い切り泣いた。

「何で泣くんだよ…。それって嬉し泣きか?」

「…。そうかも。。。」

私は涙を手で拭き取りながら言った。

私は紙をポケットにしまい、誠のお母さんが買ってきてくれたケーキを食べる事にした。

誠のベッドにはすでに机が設置されていて、私もベッドに机を設置しようとした。

私のベッドに机が設置されると私は少し威張った。

私はサイドボードへ向かい、ケーキの入った箱を誠の机に置いた。

「さ、食べよ!」

私は箱を除いた。

そこには、ケーキが2個ずつ、プリンが2個ずつ入っていた。

その中に誠のお母さんが入れたと思われる、紙皿も入っていた。

フォークやスプーンも入っていた。

ケーキは苺のショートケーキで、プリンは焼きプリンだった。

私は誠の机の上に紙皿を置き、ケーキを皿の上に乗せた。

プリンはビンの中に入っていた為、そのまま机の上に置いた。

395:2011/09/16(金) 13:03:46 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私はケーキの乗った紙皿とプリンを受け取り、自分の机の上に置いた。

フォークとスプーンも誠から受け取った。

「頂きます!!!」

私は手を合わせ言った。

「夜那って食欲旺盛なんだな。」

誠は笑いながら言った。

「ん?そうでもないと思うけど…。」

私はケーキを食べながら言った。

396:2011/09/16(金) 15:55:55 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「ん…。ただお腹が空いているだけだよ。」

私は横を向きながら言った。

「夜那。口にクリームがついてる。」

誠は私に近づき、口の周りについてたクリームを指先に拭き取った。

「あ…ありがとう。。」

私は顔を真っ赤にして言った。

397明優:2011/09/16(金) 16:41:30 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
コメント遅れてごめん!!
昨日コメントしたかったんだけど、塾で遅くなりまして
PCやらなかったから、コメントできなかった(泣
だから今日は昨日の分も読ませていただきたいと思います☆
今から読みます!
楽しみぃ☆

398:2011/09/16(金) 16:42:20 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>.私も昨日塾だったw

ほいほいw

今日の夜更新するw

399:2011/09/16(金) 16:43:11 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
400は取らないでねw

皆>>

400:2011/09/16(金) 16:47:42 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
コメしますw

最近、詩ばっか書いておりますw燐ですw

自分のオリジナルの詩集を作っておりますw

出来たらここにも一部公開したいです!!!

401明優:2011/09/16(金) 16:58:41 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
400おめでとー!!
私もいったことないよ!!(確か・・・)
燐の詩、気になる!!
詩も結構小説と関係性あるしね。
詩力?っていうのかな?わかんないけど
そういうのも燐はもってるんだね。
すごいなぁ。燐って!!

402:2011/09/16(金) 17:00:47 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>いや・・・

何か急に書きたくなってんw←変な話やw

行った事あるやんw

前作でww

403:2011/09/16(金) 17:12:22 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
何か緊張してきた。

胸が熱い…

私は胸を押さえた。

「どうした?夜那。。」

誠は言った。

「な、何でもないよ。。」

少し息苦しかったけど、すぐ治った。

404明優:2011/09/16(金) 17:27:39 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
そうだね、400いってたね。
でも燐にはすぐに追い越されそう(笑

ってかもう更新してるじゃん♪
今から読んじゃいます☆

405:2011/09/16(金) 17:29:37 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>更新更新w

でさ、雑談掲示板行かれないん?

行き方は

・グーグルで「雑談掲示板 ハヤテBBS」と検索する。
・その一番上をクリックw

そして入れるって訳ww

406明優:2011/09/16(金) 17:33:17 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
入るまでは入れるけど
どこに書き込んだらいいのか分かんないし
どうやってお部屋?的なもの作るのかも分かんないもん・・・。
雑談いってみたいんだけどね・・・。

407:2011/09/16(金) 17:37:35 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>良かったw

で、ま、本文と名前を書いて、(一番上に)

keyの横にマークがあるから、そこ押せばいいw

詳しくは右上の「使い方を見る」をクリックw

408明優:2011/09/16(金) 17:41:01 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
分かりやすく教えてくれてありがとう☆
タイトルも書くんだよね??

409:2011/09/16(金) 17:41:54 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>そこは別に書かなくてもエエよw

私も書いてないしw

いや・・これでも・・説明下手なんすけどw

410明優:2011/09/16(金) 17:46:55 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
書き込んだのに書き込まれてないかも!(泣
Keyのトコにも名前書くの??

411:2011/09/16(金) 17:49:18 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>そこは暗証番号を入れるねんw

うんw

412:2011/09/16(金) 17:50:38 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
暗証番号入れやな書き込み出来ないでw

413:2011/09/16(金) 20:20:24 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は深呼吸をして、平常心を保った。

「大丈夫か?少し休んだ方が…」

誠は私を心配しながら言った。

「大丈夫だよ!!私はそこまでやわじゃないから。」

私は正面を向いて言った。

「それならいいんだけどさ…。俺が出来るのは、お前を見守ってやる事しか
 出来ないけど。。」

誠は俯いて言った。

「守ってもらうだけでも十分だよ!!!それにどれだけ私が救われた事か!!!」

私は服の裾を握り締め、言った。

「…。でも、お前には分からないだろな。俺の気持ちなんて。」

誠は俯きながら低い声で言った。

「えっ…。どうしてそんな事を言うの!!!誠までおかしくなってしまったの?」

私は唖然としながら言った。

「俺は…異常なのか?それか正常?ま、分かる訳ないか…。」

誠は肩を下ろし言った。

414明優:2011/09/16(金) 21:36:58 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
暗証番号?マジでか・・・。
何か、ややこしいね・・・。
だから書き込めないわけだ(泣

415:2011/09/17(土) 07:20:30 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>そやねw

でも、自分が決めたパスワード入力したらいいだけw

416:2011/09/17(土) 08:01:42 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
誠の様子がおかしいのは明らかだった。

薬の副作用…?

違うかな?

「誠!!!本当にどうしたの!!!?昨日までは何ともなかったのに!!!」

私は食べ終わったケーキの紙皿を机に置き、誠に駆け寄った。

「…。そんなの俺にも分からないよ……。情けないよな。
 男が女を守るべきなのに、女が男を守る形になるなんてな…。」

誠は俯きながら言った。

417:2011/09/17(土) 08:49:06 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「そんな事ない。そんな事ないよ…。」

私は服の裾をきつく握り締め、歯を食いしばりながら言った。

「誠はいつだって私を励ましてくれた!!!いつだって傍に居てくれたじゃない!!!
私は誠に救われたんだよ。今度は私が助ける番だよ!!!」

私は胸を握り締め、言った。

「夜那…。でも、俺は…。」

「私が力になれる事があればいつでも言って!!!!私も誠の役に立ちたいんだ…。」
 私は…いつでも誠の傍に居る。」

私は誠と正面を向きながら言った。

418志摩雛菊 ◆h28m2qQSeY:2011/09/17(土) 15:02:51 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
最近読めなかったんだ、ごめんね;
読みました♪

400おめでとう!

419:2011/09/17(土) 15:19:59 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
菊>>おお!!!

ありがとうw

420明優:2011/09/17(土) 17:29:32 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
分かったww
行って見るね。
今は無理かもだけど・・・。

421:2011/09/17(土) 20:16:04 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>そっかw

ま、気楽に待つ事にするわw

422ライナー:2011/09/18(日) 09:31:56 HOST:222-151-086-019.jp.fiberbit.net
≫400祝い、遅くながらも申し上げます。
文章力が輝かしい物になっていますね^^素晴らしいです。
ここからは、少し上級者向けの説明となりますが、燐さんを信じてアドバイスをしたいと思います。

上手い人なら多少出来ているのですが、ストーリーに集中しすぎた人はこれが蔑ろになっています。
それは、キャラクターの個性です。
以前、個性が出ていると言いましたが、出し方にパターンがあるので今回は注意です^^;
個性については語れば山ほどありますが、厳選して一つをお教えします。
題して「キャラクターには欠点を持たせろ!!!」です(笑)
欠点を見せることで、人間としての個性が出ますし、物語中にギャグをもたらす要素にも成ります。
欠点は、出せば出すほど効果的ですが、なるべく話しの流れで持って行けるような物にしましょう。
えー、欠点なんて面倒くさくね?とか思った人!バトル物で、完全無欠のヒーローが出てきて面白いと思いますか?もしいたら「ああ、またコイツ勝つんだろ?勝手にやってろ」という状態になります。
ですので、伝わりやすい欠点は持たせるようにしてください^^

それともう一つ、今度は書き方ではありません。
読み方です。燐さんは新しい小説などが出来ると、ちゃんと読んでいますか?
最初にコメントしても、それからコメントナッシングな事が多くないですか?時々見かけますよそういうの(ストーカーか)
確かに掲示板系の小説は読みづらいでしょうよ。横書きですし、分かります(−_−)ウンウン
しっかり内容を掴むためには、プリントアウトしてみるのも手です。パソコンを開かなくても見られますからね^^(自分はそうしています)
何かの合間に見られるので、それが一番お勧めです。

ではでは、長文失礼しましたwww

423:2011/09/18(日) 09:36:40 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ライナーs>>ありがとうございますw

欠点ですか・・・。

ん・・・。少し考えます・・・。←

プリントアウトですか・・・。

あいにくコピー機がないんですよね・・。

こっちは・・・。

ま、頑張ろうかな・・←

424:2011/09/19(月) 15:14:07 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
お知らせw

今日も更新できませんw

明日は絶対更新します!!!


本当にごめんなさい。

425:2011/09/21(水) 10:39:45 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ネタギレなってしまったw←

昼頃に主人公のプロフを紹介しますw

426:2011/09/21(水) 16:39:40 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「そうか。気持ちだけ貰っとく。」

誠は私の頭を撫でながら言った。

誠は落ち着いている様子だった。

私は一瞬、ほっとした。

427Onihime:2011/09/23(金) 20:25:04 HOST:pw126195164071.109.tss.panda-world.ne.jp
私、燐さんの作品が好きっていうか、好みに合ってる?
てな感じ拝見さてもらってます
これからもドンドン書いて下さい!!
楽しみにしてますwww

428:2011/09/24(土) 16:32:40 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
onihimes>>ありがとうございます!!!

好き・・って言ってくれるだけでも嬉しいですw

でも、あいにくネタギレなんで・・。

またいつか更新します(-_-;)

429明優:2011/09/24(土) 20:11:42 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
ネタ切れ??
残念だけど、気長に待つね♪

430:2011/09/24(土) 20:14:40 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
明優>>うんw

道化師は更新するw

431:2011/10/02(日) 11:11:52 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
お知らせでございますw

長らくお待たせしました!!!

「蝶の舞う時…。」をさっそく更新したいと思います!!!

と言っても・・少ししか更新出来ませんけど…。

最近、道化師の方しか更新出来なかったので、さっそく更新します!!!

432:2011/10/03(月) 20:22:53 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
その夜――――――

私は屋上に居た。

誠は部屋でぐっすり眠っている。

私は眠れないからここに居る。

ここに居ると涙が溢れてくる。

拭いても拭いても止まらない涙。

これが私の今の気持ちなの?

私は地面に倒れこんで仰向けになった。

今日は星が満開だった。

私は――こんな星達のような友達なんて居ない。

星の数だけ生きる意味がある…?

誠は何かに悩んでいる?

病気とは違う何かに…。

誠のお父さんの事かな?

それともお母さん?

どっちだろう…。

明日でも聞いてみようかな。

本当の答えを。

433:2011/10/03(月) 20:35:40 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は立ち上がり、服の汚れを落とした。

私は何度も誠に助けてもらったんだ。

次は私が助ける番だよね。

私の眼から溢れていた涙はいつのまにか乾いていた。

私は無言で空を見上げた。

そして右手を空に翳した。

届くことのないどこまでも続く空。

私は静かに手を下ろし、屋上を出た。

434:2011/10/04(火) 15:29:37 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は俯きながら階段を降りた。

「どうすればいいんだろう…。」

私は歩くのをやめ、後ろを振り向いた。

何もない。

「私は誠が本当に好き?何か気持ちに余裕が無くなって来たのに…。」

私の中に不安が生まれた。

ふと私の正面に青い蝶が現れた。

「蝶さ…。ひっ…。」

私は地面に足をついてしまった。

青い蝶は私の前で黒く変色してしまった。

「どうして…。何で黒なの…?」

私はその黒い蝶に触ろうとした。

でも、蝶は私を避けるように遠くへ行ってしまう―――――

どうして?

何故?

そんなの分からない。

分からないから怖い。

まさか、私の気持ちがあの蝶の色?

黒は闇を表しているのかな?

なら、私は今、心の闇で覆い隠されている?

だから、変色した?

435:2011/10/04(火) 17:37:44 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
そんな…。

私はどうすれば…。

私は手を強く握りしめた。

「はっ…。」

私はある事を思い出した。

向かわなくてはならない場所が見つかった。

それは―――

私にとって大切であって大切ではない所。

そこに行けばきっと何かが掴めるかもしれない。

私は、立ち上がって廊下を走った。

誰かに見つかってもいい。

そこに真実があるならば――

私は病院を出てそう心に誓った。

436:2011/10/04(火) 18:09:47 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は全力疾走である場所に向かった。

息が切れるほど私は走っていた。

気がつくと、もう着いていた。

そこは私の家だった。

確かめる事があるから戻って来た。

私は覚悟をして家のドアノブに手をかけた。

「怖がる事なんてない。あの人はもう居ないんだ。」

でも、私の手は少し震えていた。

私は深く深呼吸をしてドアを開いた。

玄関から入るの何年ぶりだろう。

私はそう思いながら2階へ上がった。

2階へ上がると、左側に私の部屋へ続く扉がある。

私は何の躊躇いもなく、扉を開いた。

何も変わらない私の部屋。

懐かしい匂いがする。

私は部屋の左側にある鏡に向かった。

何も変わらない普通の楕円形の鏡だ。

私は壁にかけてある鏡を取り外し、裏を見た。

そこには、セロハンテープで貼られた封筒があった。

「……。」

私は無言でそれをはがし、封筒を見た。

封筒は2個あり、1つは白封筒、もう一つは茶封筒だった。

私は床に鏡を置き、封筒だけを持ってベッドに座った。

「あ…電気。」

部屋が真っ暗だった為、ドア方面に向かい、灯りのスイッチを押した。

部屋は明るくなり、私は再びベッドに向かい封筒を手に取った。

437:2011/10/04(火) 18:15:01 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
封筒には何も書かれていない。

私はまず白い封筒の方を開けた。

そこには紙が1枚入ってあった。

私はそれを開くと、

何やら文章が書かれていた。

1行目には大きい字で「ごめんね」と書かれていた。

私はそれを一つ一つ目で追っていった。

438明優:2011/10/04(火) 19:20:26 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
久々にコメントです!!
最近見れなくてごめんね!!
必ず後で見ますね!
いっきに全部読めるの楽しみ♪

439:2011/10/05(水) 16:23:19 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
『ごめんね。夜那。本当にごめんね。私のせいで…。本当にごめんね…。』

「ごめんね」と書いてある言葉が2行に渡って書いてあった。

それでも私は一つ一つ目で追っていく。

『私は夜那に当たってばっかで、自分が情けないです。それでも、夜那は私に
 耐えてくれて本当にごめんなさい。自分の仕事が上手く行かないからって。
 夜那に当たってばっかでごめんなさい。この手紙を誰かが読んでいる頃には
 私は居ないかもしれないけど…。それでもちゃんと生きてね。
 それがお母さんからの願いです。それと、最後になったんだけど、
 別の封筒に入っているものを誰かの為に使ってね。夜那でもいいわよ。
 でも、夜那にもいつか大切な人が出来ると思うからその人の為に使ってもいいわよ。
 後、もう一つ。夜那のお兄ちゃんの電話番号を下に書いておいたから
 後で電話しておいてね。でも、これは強制じゃないからね。どっちでもいいからね。
 
 後、私の子供で居てくれてありがとう。

 ずっと愛しています。
 

                  月隠 紗夜 』

手紙を読み終えると、私の眼から涙が溢れ返ってきた。

440:2011/10/05(水) 16:55:39 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は手紙を握り締めた。

悲しくて苦しくて―――――寂しい。

「お母さぁぁぁぁぁん!!!!!!」

私は大声で泣き崩れた。

嫌だ嫌だ。

私…何勘違いしてたんだろう。

お母さんは本当に私を愛してくれていたんだ。

なのに私……。

「お母さん…。」

そう言っても叫んでもお母さんは帰って来ないんだ。

私に出来る事は生きていく事。

お父さんとお母さんが残してくれた未来を進むだけなんだ!!

私は顔の涙を拭いた。

「あ、そういえば…。」

私は白封筒と一緒にあった茶封筒を手に取った。

茶封筒は白封筒よりも多少、重みがある。

私は、茶封筒についてあるセロハンテープを破り、中身を見た。

中身は札束が入っていた。

と言っても、10万円ぐらいしかなかった。

「どうしてお金を…。」

私は札束を出してみた。

お札は紙状の帯のようなもので巻かれている。

その時。地面に何かが落ちた。

私は地面を見ると、薄っぺらの紙があった。

私はそれをさりげなく拾うと、紙にはこう書いてあった。

『びっくりしたでしょ。そのお金は私が仕事で働いて稼いだお金よ。
 そのお金で旅行にでも行って来たら?大切な人に使ってもいいし、
 自分の為にでも使いなさい。』

紙にはそう書かれていた。

「お母さん…。私の為に…。」

私は嬉しくなった。

私は茶封筒に紙と札束を戻し、お母さんの手紙を手に取った。

手紙の裏には、私のお兄ちゃんの電話番号がしっかりと書かれていた。

「今度電話してみようかな。でも…私だって分かんないか。」

私は一人気にそう呟いた。

441:2011/10/05(水) 17:11:53 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は白封筒にお母さんの手紙を戻して立ち上がった。

楕円形の鏡を壁にかけようと思った。

私は鏡の前に来て、地面に置いてある鏡を壁にかけた。

「またここに戻ってこようかな。」

私はそう鏡に言うと、鏡の外側が少し光ったように見えた。

「今…光った?まさか…お化けとか……。」

私は急に寒気がした。

こう見えて結構、お化けとかは苦手な方だ。

「そ…そんな訳ないよね。。」

私はベッドに置いてある白封筒と茶封筒を持って急ぎ足で自分の部屋を出た。

442:2011/10/05(水) 18:20:36 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は一目散に階段を降りた。

「あ…電気。」

私は部屋についてた電気を思い出し、引き返した。

私は、部屋に戻り、鏡の方を見ないで部屋の明かりを消した。

部屋の扉を閉め、階段を降りた。

階段を降り、玄関へ向かった。

玄関で靴を履き、この家を出た。

私は家を出ると、一目散に病院に向かった。

病院に着くと、私は正面玄関から入った。

別にばれてもいいと思った。

でも結果、ロビーには誰も居なかった。

時計を見ると午前1時。

夜中か…。

私は手に持っている封筒を握り締め、5階へ階段で向かった。

5階に向かうと電気はついたり消えたりしている。

私は誠の病室の横の椅子に腰をかけた。

「夜那?」

左を向くと、誠が立っていた。

「誠…。どうして?」

「どうしてって…。何か目が覚めちゃってさ…。横のベッドを見てもお前は居ないし、
 探してたんだよ。」

誠は私に近づきながら言った。

「ごめん。少し、家まで寄ってたの。そしたらこれが…。」

私はそう言って、封筒を誠の前に差し出した。

「これは何だ?」

「白の方が私の本当のお母さんからの手紙が入っているの。
 茶色の方は…その…。えっと…。」

私は誠から視線を逸らした。

「言えなかったらいいよ。」

誠は笑顔を見せてそう言った。

「お…お金が入っているの。お母さんが大切な人の為に使いなさい。って
 書いてあったから。もし、誠の病気が治ったらこのお金で旅行をしようよ。
 私はそれだけで十分だよ。」

私は笑顔でそう言った。

「そうだな。フランスでも行くか!」

443:2011/10/05(水) 18:50:13 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
誠は笑いながらそう言った。

「そうだね。そうしよう!!もしかしたらお兄ちゃんにも会えるかもしれないし…。」

私は立ち上がって言った。

444:2011/10/05(水) 19:07:05 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私やっぱ誠が好きなんだね。

やっと気持ちが安定してきた。

「そうだな。ってあれ?何だ?」

誠は私の方と反対方向の方を指差した。

私は後ろを振り向くと、黒い物体が私の所に来た。

それはさっき見た黒い蝶だった。

黒い蝶は黒い燐粉を飛ばしながら私の元に来た。

「戻ってきてくれたんだね…。」

私は蝶にそう言うと、蝶の色が青に戻っていった。

元の青い蝶に戻ると、横で誠が吃驚していた。

「夜那の蝶だったのかよ…。てか、何で黒?」

誠は意味が分からなかったようだ。

「何でもいいじゃない。」

私はそう言って誠に誤魔化した。

445:2011/10/06(木) 15:49:33 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「夜那がそう言うなら、いいけど…。はー眠た…。」

誠は目を擦りながら言った。

「寝てきたら?」

私はそう言った。

「夜那は寝ないのか?」

誠は立ち上がって言った。

「眠くないの。もう少しここに居る。」

私は誠にそう言った。

「なら、俺もここに居るよ。」

誠は再び長椅子に腰をかけた。

「眠たくないの?」

「少しでもお前の傍に寄り添って居たいんだ。」

誠は前を向いて言った。

「明後日…いや明日だね。誠が日本を発つの。」

「ああ。でも、手術したら治るんだ。絶対失敗は出来ないよ。」

誠は言った。

「そっか…。何か安心したら眠くなってきた…。部屋で寝てくるね。」

私は立ち上がって部屋に向かおうとした。

「待てよ。」

誠は後ろから私を抱擁した。

「な…何?」

私は首を上に向けて言った。

誠は私のおでこに何かを貼った。

私はその何かを取ろうとした。

「待て。後で取ってくれ。」

誠に引き留められた。

446:2011/10/06(木) 17:07:37 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「わ…分かった。」

私はそう言うとおでこを触った。

シールみたいな感触はあった。

「誠…。一つだけ聞いていい?」

私は少し照れながら言った。

「何?」

誠は平然な顔をして言った。

私は顔を正面に向けた。

「誠のお姉さんってどんな人?」

私がそう聞いた途端、誠の顔色が少し変わったような気がした。

447:2011/10/06(木) 17:08:46 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
明優>>コメ遅れましてごめん(p_-)

うんw

一気に読めるってエエよねw

爽快感と言うか・・←関係ないやろw

448:2011/10/06(木) 17:47:41 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「姉貴の話かよ。ま、一言で言えば超絶美人だしな。顔が。
 で、性格が短気と言うか…。とにかく俺の姉貴には関わらない方が身の為だぜ。」

誠は私の身体を離れ、呆れた顔で言った。

「短気なの?見た目良くても性格が最悪って事?」

私は首を傾げた。

「そうだ。ま、俺も昔の事は憶えてないけどな。お前の兄貴はどんな人なんだ?」

誠は笑みを見せて言った。

「几帳面な人だった気がする…。とっても妹想いでいいお兄ちゃんなんだ。
 今はどうか知らないけど…。」

私も笑みを見せて言った。

「そうか。妹思いな兄貴が居るだけで家族は賑やかになるよな。歳の差はどれぐらい
 離れているんだ?」

誠は再び長椅子に座りながら言った。

「分かんない…。でも8歳ぐらい離れてるよ。たぶん。」

私も再び長椅子に座りながら言った。

「俺は6歳ぐらい離れている。俺が7歳の時に姉貴は家を出て行ったからな。
 母さんがそう言ってた。」

誠は俯きながら言った。

449ライナー:2011/10/06(木) 22:10:40 HOST:222-151-086-004.jp.fiberbit.net
コメントしに来ました、ライナーです^^
本当は母親、いい人だったんですね……感動しました!
これからも楽しみに読ませていただきます!
コメント失礼しましたwww

450:2011/10/07(金) 15:41:12 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「そうなんだ。」

私は上を見上げてそう呟いた。

「でも、姉貴とは連絡不要になってしまったんだ。どうしたかは知らないけど…。」

誠は地面に視線を下ろした。

「そっか…。大変なんだね…。」

私は言った。

「大変だよ。アイツの事だからまぁ…どうって事ないけどさ…。」

誠は顔を手を覆った。

「アイツって…お姉さんでしょ?言葉遣いをちゃんとしないと!でも、
 何で顔を隠すの?」

私はそう誠の方に身体を向けながら言った。

「アイツは俺にとって天敵。まさしく猫とネズミだぜ?俺がネズミでアイツが猫。
 まったく…俺の姉貴はそーゆう奴。」

誠は笑いながら言った。

「どう言う奴?」

私は首を傾げた。

「お前はやっぱ鈍感だよな。ま、そんな所を俺は好きになったんだよな。」

誠は少し照れながら言った。

「……。」

「おい…。夜那。……寝てんのかよ。」

私は寝息を立てながら誠の肩に寄り添った。

「誠はさ…。私の事好き?」

誠は慌てて私の顔を見ながら焦った。

私の寝言に誠は気づいていない。

「……。好きに決まってるだろ。」

誠は私を抱き寄せてそのまま眠った。


「あらあら。こんな所で眠るなんてね。可愛いわね。」

通りすがった看護師さんが私達に毛布をかけてくれた。

451:2011/10/07(金) 15:43:22 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ライナーs>>お久しぶりですね(p_-)

そうなんですよ。いい人だったんですよ。

娘思いな人なんで・・・

いいですよね。そーゆうお母さんって憧れますよね(-。-)y-゜゜゜

今日はたくさん更新しちゃいますw

ライナーsも小説頑張ってくださいね(@^^)/~~~

応援しておりますよ(^^ゞ

452:2011/10/07(金) 17:26:27 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
翌日―――――


「ん…。あれ?私何でここに寝ているんだろう…。」

私は少し温かい風にあたり、目が覚めた。

「何で横に誠が居るの…!?それに何で誠に抱かれているんだろう。」

私は硬直してしまった。

抱かれるのはもう慣れたけど…。

抱き寄せて眠るって…。

あんまり慣れてないよ…。

「夜那?起きたのか?」

横を振り向くと、誠が笑っていた。

「誠!?起きてたの?」

私は硬直しながら言った。

「うん。昨日はよく眠れたか?」

誠は言った。

「うん。良く眠れたよ。」

私は笑みを見せて言った。

「お前ってさ、寝てる時に寝言とか言うのか?」

「何でそれを!?まさか私…言ってた!!?」

私は焦りの顔を見せながら言った。

「…。うん。まぁ…。」

誠は頭を掻きながら言った。

「何て言ってた!?」

私は顔を真っ赤にして必死に言った。

「何てって…。忘れた。」

「そっか。ま、気になるけど。ま、いいや。」

私は右手の人差し指と親指を擦り合わせながら言った。

「今から屋上行かないか?」

誠は私の身体を離れ言った。

「い、今から!?何で?」

私は未だに硬直している。

「少しお前と話がしたいからさ…。ここだと妙に落ち着かないしな。」

誠はいつの間にか私の腕を掴んでいた。

「う…うん。」

私は俯きながら答えた。

顔を上げられないよ。。

「夜那?」

453:2011/10/07(金) 19:33:56 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
誠は私を心配しながら言った。

「な、何?」

私は少し焦りながら言った。

「何焦ってんだよ。さ、行くぞ。」

誠は私の腕を引きながら言った。

「うん。」

私は誠の後ろに付いて行き病服に視線を落とした。

誠はどう思ってるのかな?私の事…。

そう思っている間にすぐに屋上に続く扉に来た。

誠は何の躊躇いもなく扉を開いた。

扉を開けると、誰も居なかった。

「やっぱ此処に来ると気持ちが落ち着く。」

誠は病服のズボンのポケットに手を入れながら言った。

「そうだね。」

「あ、そうだ。此処で写真撮ろうぜ。」

そう言って誠はズボンからケータイを取り出した。

「それがケータイって言うんだ。私…持った事ないから分かんない。」

私は誠のケータイを眺めながら言った。

誠のケータイは黒で、傷一つ付いていない。結構、真面目で神経質な人なのかな?

ストラップとかもつけていない。

「夜那。撮るぞ!」

誠は私の右手を握り、屋上の柵の所で止まった。

「うん。」

誠はケータイのカメラで私と自分の写真を撮った。

「これでOKだな。離れていても思い出せる恋人の証。」

誠はそれをケータイのフォルダに保存した。

「証…。あ、そうだ。誠にこれ…。」

私は服のポケットからハンカチを取り出した。

「ハンカチがどうかしたか?」

誠は不思議そうに私を見る。

「開けてみて。」

誠は私から受け取ったハンカチの中身を開けた。

「こ…これ。」

ハンカチから出てきたのは指輪だった。

金のリングで周りには不思議な模様が描かれている。

中心にはダイヤモンドが入っていた。

「それ…。茶封筒の中に入ってたの。昨日、寝る前に中身をちゃんと確認
 したら、出てきて。。たぶん。お母さんが私の為に用意してくれたんじゃないかって
 思って……。」

私は後ろを振り向き、背を柵に押し付けた。

「そうかもな。でも、本当にいいのか?」

誠は尋ねた。

「うん。それの方が恋人っぽいと思って…。」

私は顔を真っ赤にして言った。

「ありがとう。夜那。」

そう言って誠は左手の薬指に指輪をつけた。

454:2011/10/08(土) 20:20:26 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
その時。

夜那の横に居た蝶が私の正面に来た。

私は屋上の柵の方面を向いた。

「蝶さん…。」

私は蝶に話しかけた。

すると、誠の隣に居た赤い蝶も誠から離れ、青い蝶の傍に行った。

「どうしたんだろう。」

私は不思議に思い、青い蝶に触ろうとした。

でも、蝶は遠くに遠ざかってしまう――――

どうして?

「たぶん、お前は弱さを克服したから俺達の力は必要ない。とか
 言ってるんじゃないか?」

誠は空を見上げて言った。

「そんな…。私は全然強くなんかない。」

私は蝶に強く否定した。

でも、蝶は私の前から遠ざかってしまう。

「いつか会える日まで待ったらどうだ?また蝶に会えるかもしれないからな。」

誠は言った。

「…そうだね。いつか会える日が来るかもしれないしね。」

私は屋上の柵に腕を置き、蝶を眺めていた。

2匹の蝶は私の言葉を理解したかのように頷いたようだった。

「さよなら蝶さん。」

私は蝶に向かって手を振った。

「いつか戻って来いよ。」

誠も赤い蝶に手を振りながら言った。

2匹の蝶は空に大きく円を描き、空の彼方へ消えていった―――

455:2011/10/08(土) 20:30:18 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
5,いつか会える日まで

私は2匹の蝶が見えなくなるまで空の彼方を眺めていた。

「行っちゃったね…。」

私は目に涙を浮かべながら言った。

「そうだな。でも、いつか会えるんだ。気軽に待って見たらどうだ?」

誠は笑みを見せて言った。

「うん!で、話したい事って?」

私は誠の顔を見て言った。

「いや…もし手術が成功してここに戻ってきたら一緒に同居しないか?
 ま…母さんに相談しなくてはならないけど…。」

誠はそう呟いた。

456:2011/10/09(日) 17:27:07 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「ど、同居!?」

私は頬を真っ赤にして動揺して言った。

「ああ。と言っても二人で住むんじゃない。母さんと父さんと夜那と俺。
 四人で住むんだ。母さんは納得してくれるかもしれないが…。」

誠の顔が不穏な顔に変わった。

「お父さんで悩んでいるんだね。大丈夫だよ。私も頼んでみるから。
 私、誠に助けてもらってばっかだし。一つでも恩返しがしたいの。」

私は誠に腕でガッツを見せながら言った。

「……父さんは母さんみたいに甘くないよ。敵わないよ。俺を物扱い
 にするぐらいだから。」

誠は私の背を向けて言った。

「それでも対抗しなくちゃ!!!いつまでも逃げてたら幸せは手に入らない!!
私一人だけでも誠の為に頼んでくるよ!!」

私は、屋上を出ようとした。

「待て。お前、俺の父さんの場所分かるのか?」

誠は私の目元を手で覆って言った。

「えっと…分からない。。でも、誠のお母さんに聞けば分かるかも!!」

私は言った。

「母さんは今此処に居ない。お前さ…ちゃんと把握しとけよ。」

誠は私の顔から手を離した。

「…はい。」

何ドキドキしてるだろう。私…。

あ、お兄ちゃんに電話しなきゃ。

私は服のポケットから白封筒を取り出して、手紙を取り出した。

「何だ?封筒なんか取り出して…。」

誠は不思議そうに私を眺めている。

「お兄ちゃんに電話しようと思って。でも、緊張するなぁ…。」

私は胸を握り締めて言った。

「大丈夫だ。やばくなったら俺が出てやるからさ。」

誠は私の肩を叩いて言った。

「えっ!!?でもでも、赤の他人だよ?お兄ちゃん…どんな反応するかな…。」

私は手紙の裏に書いてある電話番号を確認しながら言った。

「はい。ケータイ。さっそくかけて見ろ。」

誠は私にケータイを渡してくれた。

「うん。これも一つの勇気だよね。」

私はそう呟くと、ケータイに番号を入れた。

これでいいんだよね…。

私はそっとケータイを耳にあて、出てくれるのを待った。

ワンコール。

ツーコール。

スリーコール。

「はい。」

声は女の人だった。

あれ?お兄ちゃんじゃない…。

間違えたのかな?

「あの…私…月隠夜那って言うのですけど…。」

私は動揺して言った。

「あー。祐也の妹さんの夜那ちゃんか。これは失礼したね。
 あたしは神頼純。宜しくね。」

純の名乗る女の人は陽気の答えた。

「神頼?誠と苗字一緒ですね!」

私は言った。

私…つい言葉に出てしまった。。

「アンタ、誠知ってるの!?」

純は吃驚した声で言った。

「はい。知ってるんですか!!?」

私は尋ねた。

「知ってるも何もあの馬鹿弟の姉だしね。ちょっと誠に代わってくれないかな?」

純の頼みに私はケータイを耳から離した。

457:2011/10/09(日) 18:38:50 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「誠。電話だよ。お姉さんから。」

私は誠にケータイを渡そうとした。

「何でアイツが!?てか、お前の兄貴に電話したはずだろ…!?
 何で姉貴が出てくるんだ!!!?」

誠は言った。

「でも、代わって欲しいって言ってるよ。はい。」

私はケータイを誠に渡した。

「しゃねーな。」

誠はぶつぶつ言いながらケータイを耳にあてた。

「はい。」

誠の低い声が私に伝わってきた。

「誠か?お久しぶりだね〜。憶えてるよな?あたしの事。」

純は言った。

「憶えてるに決まってんだろ。で、何の用だよ。」

誠は純の存在にうんざりしている様子だった。

「あたし彼氏が出来たんだけど。」

純は嬉しそうに言った。

純の声は私の方まで聞こえてくる。

「だから何だよ。」

誠は苛立っていた。

「アンタは彼氏出来たの?」

純は笑いながら言った。

「そんな事…どうでもいいだろ。」

誠はそう言って純との通話をやめ、ケータイの電源を消した。

「消したの?」

私は言った。

「ああ。アイツとやり取りしてるだけで俺の気が可笑しくなるだけだ。」

誠は腰を下ろした。

「そっか。」

私は地面に寝そべって仰向けになった。

「おい。髪が汚れるぞ。」

誠はそう言って私の長い髪の先を触った。

「大丈夫だよ。誠…。見て。空が綺麗だよ。」

私は空を見上げて言った。

何処までも続く薄い色の青。

私は右手を伸ばした。

空に指先が届くように…。

ふと誠は私の右腕を掴んだ。

「誠…?」

私は振り向いた。

458:2011/10/09(日) 19:01:21 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
誠は答えない。

「誠…。どうしたの?」

私は上半身を起こした。

「誠…?っ…。」

誠は突然私の身体を抱擁した。

「誠…?どうしたのいきなり…。」

私は戸惑いながら言った。

「…しばらくこのままで居させてくれ。」

誠の言葉に私は、うん。と言った。

誠と抱き合ったまま10分が経過して、ようやく誠が口を開いた。

「…夜那。」

誠はふと言った。

「な、何?」

私は少し緊張気味で言った。

「…一緒に父さんの所に行ってくれないか?お前と一緒なら俺も父さんに
 対抗できるかもしれない。父さんに敵うかもしれない。」

誠は涙声で言った。

誠が泣いてる…?

「もちろんだよ。明日にでも。明日の別れの時にでも…。」

私は明るく言った。

「そうだな。」

459:2011/10/09(日) 19:39:34 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「誠。」

その言葉に誠と私は振り向いた。

「父さん…。どうして…。」

誠は震えた声で言った。

「誠。お前に伝える事がある。」

誠のお父さんは一歩ずつ誠に近づいた。

「な…何ですか。」

誠の強い眼差しでお父さんを見た。

本気なんだね。誠。

私はそう思った。

「誠。お前はそこに居る夜那さんとお付き合いしているようだな。夜那さんと
 一緒に居るお前はいかにも楽しそうだった。今までのお前は沈んだ顔をしていたからな。
 だが、夜那さんと出会ってお前は変わった。これからも夜那さんも守っていきなさい。」

誠のお父さんは厳しい顔から穏やかな顔に変わっていった。

「父さん…。」

誠の目から一筋の涙が零れ落ちた。

「全部、母さんから聞いた。今までお前の気持ちを考えず行動してすまなかった。
 本当にすまなかった。」

誠のお父さんは誠に頭を下げた。

「父さん。俺もすみませんでした。俺…父さんが俺を物扱いにしてたから
 つい勘違いしてしまいました。本当にすみませんでした。」

誠も頭を下げた。

「いや、いいんだよ。誠。全部、父さんの責任なんだ。本当にすまなかった。」

誠のお父さんは何度も誠に頭を下げた。

「いいんですよ。もう。そんな父さんでもいいですからこれからも一緒に居てください。」

誠は優しい言葉で語りかけた。

「許してくれるのか!?本当にありがとう。」

誠のお父さんは言った。

「良かったね。誠。」

私は言った。

「ああ。夜那のおかげだよ。」

「私なんて…何もしてないよ。」

私はキョトンとして言った。

「でも、ありがとう。悩みが無くなったよ。」

誠は私に礼を言った。

「そっか。」

私はそう言った。

「後、父さん。話したい事があるのですが…。」

「知ってる。同居の件だろう?さっき偶然聞いてな。」

誠のお父さんはにやにやしながら言った。

「はい。」

「ま、考えてみようと思う。母さんと相談して明日ぐらいには結論を出そうと思う。」

誠のお父さんはそう言って腕の時計を見て時間を確認した。

「もうこんな時間か。じゃ、父さんは仕事があるから行って来る。
 今日はまた夜来ようと思う。では。」

そう言って誠のお父さんは出て行った。

460:2011/10/09(日) 19:43:49 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
コメしますw

えっと・・・最終回は延期になりましたが・・

今度こそ本当の最終回が迎えられそうです。

もう少しで最終回です。

ここまで応援してくださった皆様、本当に感謝しています!!!

でも、この物語はまた続編があります。

一応、続編のタイトルと人物の相関図とかをノートに書き込んだりして

おりますが・・・。

まだ時間はかかりそうです(p_-)

一応、ストーリーは書けました。

最初だけですけど・・・。

ま、夜那の兄と誠の姉の話になると思いますが・・←今の所w

変更はたぶんなしだと思いますが・・・。

あるかもしれません。

では、最後まで「蝶が舞う時に…」をお楽しみください!!!!

461:2011/10/09(日) 20:07:23 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「誠のお父さん…。分かってくれたみたいだね。」

私は言った。

「ああ。さて、俺達も戻るか。」

誠はそう言うと私は賛成した。


それから私と誠は病室に戻りいつも通りの日々を過ごした。

誠の電話番号も教えてもらいこれでいつでも連絡出来る。

その夜―――――

誠のベッドの横には旅行カバンが置いてある。

明日発つんだよね…。

寂しくなる。

462:2011/10/10(月) 14:33:16 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私はベッドから起きて病室にある引違い窓の所に向かった。

私は引違い窓の鍵を外し、窓をあけた。

涼しい風が入って来る。

それと同時に私の髪が風に揺らぐ。

私は窓を閉めて病室の扉に向かった。

扉のとってを握り、私は病室を出た。

病室から出ると、正面に憐が立っていた。

「憐くん…。どうして此処に…。」

私は憐の顔を見た。

先日までしていた顔の包帯は取れている。

「義眼…入れてもらったの?」

私は言った。

「うん。で、夜那に別れの挨拶をしようと思ってね。」

憐は微笑んで言った。

「そう、なんだ。」

私は少し戸惑いながら言った。

「少ししか話せなかったけど僕は楽しかったよ。今度また何処かで会おうね。」

憐はそう言って私の頬にkissをした。

「憐…。」

私は頬を触りながら言った。

「今のは気分でだよ。気にしないでね。じゃね。」

憐はそう言って行ってしまった。

463:2011/10/10(月) 15:20:11 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「…。憐…。」

あれ?

どうして…涙が出てくるの。

理由が分からないよ…。

私は立ち上がり病室の横の長椅子に座り込んだ。

私は頭を抱え俯いた。

涙が止まらない。

私…憐が好きだったのかな?

でも、私が好きなのは…。

その時。私の隣にあった扉が開いた。

私は泣いているばかりで気がつかなかった。

その人は何も言わずに私の傍に居てくれた。

私はまだ泣いている。

「…お前ってさ、いつも泣いているよな。弱虫で泣き虫で小心者。
 で、お人よしで穏やか。」

464:2011/10/10(月) 17:38:22 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「えっ…。」

私は顔を上げて振り向いた。

「でも、強き心をを持ち人々を魅力で惹きつける。俺はそんなお前を
 ずっと見てきた。」

私はその人を見た瞬間、涙が溢れ返ってきた。

「ま…こと。」

私は歯を食いしばって誠の前で思い切り泣いた。

「また泣いているのか?夜那。」

誠はそう言って私を見る。

465:2011/10/10(月) 18:25:29 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「うん。」

私はそう言って両手で涙を拭う。

466ライナー:2011/10/10(月) 18:39:02 HOST:222-151-086-003.jp.fiberbit.net
こちらのスレでは久々のコメントとなります、ライナーです^^

夜那の泣きは、こっちがもらい泣きしちゃいます(;△;)
それに情景模写が神って来てますね……凄いです!!

アドバイスとしては、小説にはそれぞれの雰囲気があるので、≫462のkissは口付けやキスのほうが良いと思いますよ^^

ではではwww

467:2011/10/10(月) 19:42:57 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ライナーs>>もらい泣きですか!!?

大げさすぎですよ・・・。

分かりました。

これからそうしてみます。

情景描写が神ですか!!!?

いや・・・ライナーsに比べたらまだまだですよ。

ライナーsの方が上手いってちゃんと知ってます。

話変わりますがもうすぐこの物語も幕を閉じます。

第2期もありますのでそっちの方も応援してください。

468:2011/10/10(月) 20:18:05 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「だって…こんなに涙が流れるって、とても辛いんだ。
 悲しくてとても儚い気持ちで…。」

私は肩を下ろして両手を顔で覆いながら言った。

胸が痛い――

どうして?

こんな気持ちになったの初めて。

誠の気持ちとはまた違う気持ち。

これは何を表しているの?

「儚い気持ち…か。それは誰かを好きになった気持ちなのか?」

誠にそう聞かれ、私は黙ってしまった。

「分からない。でも、その気持ちもあるかもしれない。でも本当によく
 分からない…。」

私はそっと顔を上げ、ため息をつきながら言った。

「夜那。目が充血してる。」

誠は言った。

「いい。充血していても。私は、それでも構わないよ。」

469:2011/10/10(月) 21:30:04 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は左目を指で擦りながら言った。

「じゃ、今から寝ろ。」

誠は少し怒っている様子だった。

「…い…嫌だよ。少しでも誠と一緒に居たい。明日居なくなるって分かっている
 少しでも傍に居させてください。」

私の目からまた涙が零れ落ちた。

「……そんな風にお前は…。ごめん。」

誠はそう言って横から私を優しく抱擁してくれた。

誠の吐息が私の頬にかかる。

「……誠は自分の気持ちが抑えられなくなるとそうしてくるの?」

私は俯いて言った。

「……そうだよ。お前と居ると俺の中の気持ちが和らいでくるんだ。
 感情的になったらもう止められないから。」

誠は目を瞑って言った。

「そうやって気持ちを抑えているんだね。私はそんな気持ちになった事がないから
 分からないけど…。」

私も目を瞑って言った。

「でも、お前が俺以外の奴を好きになったら嫉妬するかもな。ま、無いと思うけど。」

誠は落ち着いた声で言った。

「嫉妬…。でも、私は誠が好きだよ。ずっと好きだよ。」

私は言った。

「俺も夜那が好きだ。半年後、此処に戻ってきたら一緒に歓迎会をしような。」

誠は嬉しそうにそう言った。

「うん。絶対しようね!」

私は誠の言葉に賛成した。

470:2011/10/10(月) 21:34:07 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
またまたコメします!!!

最終回が迫って来ました!!!!

明日か明後日ぐらいには最終回に突入します!!!

ただ、花粉症になってしまって・・

更新出来る回数が少なくなると思いますが・・・。

ま、治ってきているので心配は不要です。

今日の更新は終わりです。

明日は昼頃更新します。

理由はですね・・学校の方が今、大変なわけで

生徒は最近早めに下校して行ってる訳なんです!!←ラッキーw

ではでは

お休みなさい〜(-。-)y-゜゜゜

471明優:2011/10/11(火) 11:36:02 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
最終回まで見守らせてね♪
もぉすぐ復帰予定なので
その時はよろしくね〜★
燐も体調に気をつけて!!

472:2011/10/11(火) 13:13:17 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
でも、私の心の中にはまだ不安が残っている。

私の頭の中はまた狂い始めてしまうんじゃないかって…思ってしまう。

…そんな事今は考えるな。

くだらない事は考えるな。

今はそんな事…気にしてる場合じゃない。

私は一瞬手を握りすぐに力を抜いた。

「……っ……」

私は誠を見上げた。

「…誠?」

私は震えた声で言った。

誠が泣いてる?

何で?どうして?

泣く理由なんて…誠が泣く理由なんてないよ。

「お前が泣いてると俺まで悲しくなる。お前が泣く姿なんてもう見たくない…。」

どうやら誠の独り言のようだった。

「誠?」

私は言った。

「よ、夜那!?……今のは気にしないでくれよ。はー眠…。」

誠は腕で目を擦りながら言った。

「じゃ明日に備えてもう寝よう!」

私はそう言った。

「そうだな。明日は7時起きで少し準備しておく事があるからな。夜那も起きれたら
 起きろよ。」

誠は私の身体を離れそう言った。

「うん。分かった。そう言えば誠って誕生日何時なの?」

そう聞くと誠は少し戸惑った。

「何だよ。いきなり……。ま、12月25日だけど…。」

誠は照れくさそうに言った。

「12月25日なの!!?私…12月24日生まれだよ。」

私は自分に向かって指を指して言った。

「まさかの一日違いか!!?凄い偶然だな。」

誠は微笑みながら言った。

「私もう寝るね。凄く眠くて…。」

私はあくびをしながら言った。

「じゃ、俺も寝るよ。」

誠は立ち上がって言った。

「明日は絶対寝不足確定だよ。」

私は大きく背伸びして言った。

473:2011/10/11(火) 13:14:14 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
明優>>おお!!!コメありがとうございます!!!!!

おkおkww(^^ゞ

楽しみにしてるよんw

474:2011/10/11(火) 13:41:21 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「大丈夫大丈夫。俺が起こしてやるからさ。」

誠はにやにやした顔で言った。

何か久しぶりに見た…誠のドSっぷりな行為…。

と言うかドSって入るのかな?これって…。

「うん。そうさせてもらうね。」

私は立ち上がって横の病室の扉を開いた。

後ろには誠が居る。

私は病室へ入ると真っ先にベッドに倒れこんだ。

病人じゃないのに甘えちゃってさ…。

「じゃ、おやすみ。誠。」

私はそう言うと布団を被った。

「ああ。おやすみ。」

誠もそう言って布団を被った。

475:2011/10/11(火) 14:57:52 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
翌日――――

私が目を覚めると誠はすでに着替えていた。

病服ではなく、赤のTシャツにモザイク柄にカーキ色のショートパンツを着ていた。

ショートパンツには、チェーンが付いている。

でも何でドキドキしているんだろう…。

「お!夜那。おはよう。」

誠は笑みを見せて言った。

「お…おはよう。」

私は少し緊張しながら言った。

「何緊張してんだよ。」

誠にそう言われ私は思わず目を逸らした。

「き、緊張なんてしてないよ。」

そう言って私は部屋の時計を見た。

午前8時13分。

まだ時間はある。

「あの…誠。。何時に此処を出発するの?」

私は服のリボンを整えながら言った。

「えっと…9時には此処を出て行こうと思う。」

誠は部屋にある引違い窓から景色を眺めながら言った。

「分かった。じゃ、少し待ってて。」

私はそう言って病室を出た。

30分後。

私は薔薇を手に戻って来た。

赤い薔薇に赤い薔薇の蕾もある。

「この花も一緒に連れて行ってあげて。私の事だと思って。」

私は誠の前に薔薇を差し出した。

「そうさせてもらうわ。」

誠は笑いながら薔薇を受け取った。

「うん。」

私は言った。

「誠。」

その言葉に誠は振り返った。

「母さん…。今日は仕事じゃ…。」

「仕事はこれから休む事にしたの。で、夜那ちゃんを預かる事になった訳。」

誠のお母さんは凄い陽気に言った。

「夜那を預かる!?でも、家はどうするんだよ!」

誠は少し混乱しながら言った。

「あ、それなら夜那ちゃんの家を借りる事になったの。もう私達の家は売り払ったので
 これからは夜那ちゃんの家に同居と言う形になったのよ。」

誠のお母さんはさらりと口にした。

「同居の件。OKになったんだ…。」

私は嬉しくなって頬が少し赤くなった。

「…うん。」

誠は景色に視線を戻した。

476:2011/10/11(火) 16:09:33 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
寂しいから視線を逸らすの?

悲しいから?

辛いから?

だから視線を逸らすの?

「で、誠。父さんは先に空港で待ってるらしいから9時には此処を出発してね。
 空港までは1時間ぐらいかかるからなるべく早く出る事。」

誠のお母さんはそう言った。

「分かりました。そうさせていただきます。」

誠は振り返らずに言った。

「後、半年後に返ってくる場所は夜那ちゃんの家だからその所忘れずに。
 それと夜那ちゃんにアドレスを教えてあげたら?いつでも連絡出来るようにね。」

そう言って誠のお母さんは行ってしまった。

477:2011/10/11(火) 17:52:19 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「誠…。何で視線逸らすの?」

私は言った。

「視線なんて逸らしてないよ。お前には感謝してる。」

えっ…。

誠は薄く苦笑いしながら言った。

「何で感謝なの…。私は。。」

このままでいいの?

こんなままで送り出すの?

私は…。どうすれば……。

「あ、もう時間だ。夜那。行こう。」

478:2011/10/12(水) 17:00:50 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
誠はそっと私に左手を差し伸べてくれた。

「…うん。」

私は恥ずかしながら右手で誠の手を握った。

温かい……。

温かいけど…指先が冷たい。。

私は不安な気持ちのまま誠と共に病室を出た。

病室を出てエレベーターで1階に降りた。

誠の右手には旅行カバンがある。

私はしっかりと誠の手を握りロビーに向かった。

ロビーには、休日でもないのに誰も居なかった。

がらんどうなロビーで誠のお母さんと担当医が話していた。

「母さん。準備が出来たよ。」

誠は言った。

「あら。誠。準備が出来たのね。先生。本当にありがとうございました。」

誠のお母さんは担当医の先生に別れの挨拶をした。

「いえいえ。誠さんの容態も安定していってるので心のケアとかも大事に
 してあげてください。」

担当医の先生は女の人でとても話しやすい人だ。

いわゆる八方美人と言う人だった。

「本当に短い間でしたけど、ありがとうございました。」

誠は担当医に頭を下げた。

「いえいえ。」

「本当にありがとうございました。」

そう言って私達は病院を出た。

病院を出ると玄関にタクシーが止まっていた。

「誠と夜那ちゃんは後ろ乗りなさい。私は前乗るから。」

そう言って誠のお母さんはタクシーの助手席に乗った。

私と誠は後部座席に乗り、誠は窓側、私は中心側に乗った。

「あの、××空港までお願いします!!!」

誠のお母さんは運転手にそう言うと運転手は、了解しました。と言って

車を発進させた。

479:2011/10/12(水) 17:25:08 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
車の走行中―――

誠は何も喋らない。

でも、私の手を握ってはくれている。

旅行カバンは誠の希望により誠の傍に置かれている。

「誠…。」

私はそう言って目を瞑った。

目を瞑ると涙が溢れてきた。

泣いたら駄目だ。

泣いたぶんだけ誠を悲しませる。

私はそう心で唱えながら涙を抑えた。

そう思っている間に空港に着いてしまった。

誠のお母さんは料金を払い、私達はタクシーを降りた。

空港は私が思っていたよりはるかに巨大で見とれてしまうほどの

大きな建物だ。

「さ、父さんが待ってるわ。急ぎましょ。」

誠のお母さんは急ぎ足で空港の中に入っていった。

私と誠もそれに着いて行った。

480:2011/10/12(水) 17:26:59 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
次回は最終回です!!!!

少し番外編があるかもしれません。

でも、文章量によりますけど・・・・。

で、第2期のストーリーが出来ました!!!

これがendしたらさっそく書きたいと思います!!!

お楽しみにww

481:2011/10/12(水) 17:57:43 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
後。1回更新したら最終回です。

すみません><

訂正と言う所で。

482:2011/10/12(水) 18:07:00 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私達は誠のお父さんと待ち合わせの場所に向かった。

空港の中は混雑と言うほどでもなかった。

夏休み前だからだろうか。

「お父さん。」

誠のお母さんは笑って言った。

「母さん。もう来たのですか。」

誠のお父さんは少し焦りながら言った。

「そうですよ。父さん。」

誠のお母さんは言った。

「で、誠。どうした?元気がないみたいだが。」

誠のお父さんは誠を心配した。

「何でもありません。少しだけ夜那さんと話してもいいですか。
 二人だけで話がしたいんです。」

誠はやっと口を開いた。

「もちろんだ。カバンは預かっておこう。」

誠はお父さんにカバンを渡した。

「後、30分前には戻ってきなさい。10時半までには戻ってきなさい。」

「…うん。分かった。そうするよ…。」

誠は私の手を握り締めたまま、私をある場所に案内した。

483麻実:2011/10/12(水) 18:30:46 HOST:i121-118-203-47.s10.a045.ap.plala.or.jp
キャッホー!!

麻実出現!!(笑)

なかなか来れなくてごめんね><

でも、小説は読んでるよ^^

最終回、楽しみ!!

応援してるよ^^

頑張れっ☆

じゃあね〜^^

484:2011/10/12(水) 19:22:22 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
そこは空港の見晴らしがいい所だった。

空港の屋上版みたいな感じだった。

「誠…。さっきからどうしたの?ずっと…。」

私は誠の頭を何気に触ろうとした。

「夜那。これ…。」

誠はズボンのポケットから折りたたまれた紙を取り出し私に渡した。

私は紙を広げるとそこには誠のアドレスと電話番号が書かれていた。

「これって…。」

私は抑えていた涙が溢れてきた。

「うん。俺のアドレスだけど…ケータイの。」

誠は紙に指を指しながら言った。

「あ、ありがとう。」

私は紙を服のポケットにしまった。

「夜那ってさ…どーゆう物が好きなんだ?」

「えっ…どう言う物って…。どう言う意味?」

私は首を傾げた。

「だから、好きな物だよ。。。」

誠は頬を少し赤くして言った。

「えっと…そんな物今まで我満して来たからないよ。
 でも…あるって言ったら髪飾りが欲しい…かな。」

私は背を向いて言った。

485名無しさん:2011/10/12(水) 20:37:45 HOST:p2152-ipngn100102niho.hiroshima.ocn.ne.jp
来ましたぜ☆
掲示板では久しぶりですねえ。
なんか話についていけてないねぇ〜www
でもやっぱすごいです!リン様((笑

486:2011/10/12(水) 20:44:02 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
あれ?

ゆめかな。。。

487:2011/10/12(水) 21:34:55 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「髪飾りか…。」

誠は軽く笑って言った。

「…うん。でも何でそんな事…。」

私は誠の手を両手で強く握り締めて言った。

「何でもないよ。夜那が気にする事ない。」

誠はそう笑顔で言ってくれた。

でも、その奥に私の言えない事情があるかもしれない…。

今は誠を笑顔で送る事が先決だよね。

「戻るか。夜那。」

誠は笑顔で私に言ってくれた。

「うん。」

私は誠の隣で肩を並べて空港内に戻っていった。


私と誠は空港内に戻り、2人の元へ急いだ。

「父さん…。」

その声に誠のお父さんは振り向いた。

「お!もうこんな時間だったか。さ、行こうか誠。」

「……そうだね。父さん。」

誠はそう言うと私の握っていた手を離し、誠のお父さんの所に向かった。

「父さん。待って。忘れ物した。」

誠はそう言って私の方に戻り、軽く私を抱擁した。

「誠…。」

私は一瞬身体の力が抜けそうになったけど何とか保った。

「お前の為に俺は絶対帰って来る。お前の誕生日の前に…。
 だから…そんな顔すんな。」

誠は私の耳元で囁いた。

「…うん。私は貴方の為に待つよ。いつまでも…。」

そう言って私と誠はキスを交わした。

唇が離れると涙を誠は指先で拭いてくれた。

「じゃあね。誠。」

私は満面の笑顔で誠に手を振った。

「じゃあな。夜那。」

そう言って誠は行ってしまった。

私の瞳から一筋の涙が落ちていくのを感じた。

「夜那ちゃん。」

その声に私は振り返った。

「…はい。でも少し待っててもらえませんか?」

私はそう言い残して空港の屋上に向かった。

屋上は何も変わっていない。

さっきまで…今さっきまで居たのに…何も変わってない。

私は屋上の柵に掴まり、空を見上げた。

吸い込まれそうな青い空。

まさに碧天だった。

「綺麗…。」

その空をしばらく見ていると空から一つの影が見えた。

「…まさか…。」

それは除々に近づいてくる。

それは青い蝶だった。

「蝶さん…。戻ってきてくれたんだ。」

私の眼から嬉し涙が込み上げてきた。

青い蝶は私の隣に来て肩に止まった。

蝶は私の言葉を理解したかのように私の頭上で大きく回転した。

「とても嬉しい……。」

その時。

私の右側から飛行機が飛んでいった。

「誠…。頑張ってね。絶対帰って来てね。」

私はそう空を見上げて呟いた。

私は蝶を連れて屋上を出た。

いつか会える日まで…さよなら。


―――――END―――――

488:2011/10/12(水) 21:37:19 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
終わりました!!!!

第1期が終わりました!!!!

は・・長かったな・・・。

今から第2期のスレを作ります!!!

またそっちも応援してください(@^^)/~~~

489:2011/10/13(木) 12:03:48 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ではではお待ちかねのプロフィール公開をしたいと思います。

まだ公開出来ない所は「?」にしておきます。

では、まず夜那から↓


名前:月隠 夜那
性別:女
年齢:16(第1期)17(第2期)
血液型:?型
好きなモノ:髪飾り、猫、誠。
嫌いなモノ:幽霊、???
趣味:読書、編み物。


名前:神頼 誠
性別:男
年齢:17(第1期)18(第2期)
血液型:?型
好きなモノ:夜那、胡蝶蘭、???
嫌いなモノ:犬、???
趣味:読書、音楽鑑賞。

これぐらいかなw

???の部分は第2期に出てくるかもね(p_-)←ネタバレww

490:2011/10/13(木) 12:42:57 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
えっと・・第1期が終わり今、第2期「絆」の方を書いております。

少しネタバレをしておきます。


この後、誠は無事手術を終えて帰国する訳ですが・・。

2人にある出来事が待っている訳です。

一応、ここまでです。

後、この物語はフィクションです。

なので間違えないでください。

491:2011/10/13(木) 22:25:57 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
早くも第2期を書き始めて1日目ですが・・。

まだまだ勉強不足な部分が見られると思うので・・・。

アドバイス&評価をお待ちしてますw←何だよその宣伝ww

第1期で分からなかった疑惑な部分は第2期で解明されると思います!!!

そこはご期待しておいてください!!!!

492:2011/11/07(月) 20:10:26 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
此処近々、蝶が舞う時に…。のエピローグを書きたいと思います!!!

何か中途半端なレスの番号で終わるなんて・・・と言う妹のコメントを

貰ったのでさっかくだから書きたいと思います!!!

で、今からその一部を書きたいと思います!!!

ではではレッツゴー!!

493:2011/11/07(月) 20:18:09 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
エピローグ I


あれから私は誠のお母さんと共に私の家に戻った。

誠のお母さんには私の連れている青い蝶の認識が取れている。

良かった…。

今度会えるのは冬だね。

そうだ帰って来たら何かをプレゼントしてあげよう。

そうすれば誠も喜ぶだろうし…。

何あげればいいのかな?

腕時計とか…手袋とか…。

冬だから温かいのにした方がいいよね。

とにかくそれは帰ってから決めよ。

私はそう思い、タクシーの中から外の景色を眺めていた。

494kalro:2011/11/12(土) 17:47:23 HOST:nttkyo288153.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp
ずいぶん前にコメントしてもらったkalroです。
返事が遅れてしまい申し訳ありません。
「未来と過去」にコメントしていただきありがとうございました。
これからも読んでいただけると幸いでございます。
燐さんの小説、とても面白いです!これからも頑張ってください!

495:2011/11/12(土) 18:18:27 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
kalros>>たしかライナーsの友達でしたよね?

どうもどうもw

ただ・・・kalrosの小説はまったく読んでないんですよね・・;←何かすいません。

あれから・・・。

何か自分の小説で手がいっぱいって言う・・;

おお!!!ありがとうございます!!!!

小説上級者の人にそう言われてもらって嬉しいです!!←何だよこれw

kalrosも頑張ってください(@^^)/~~~

応援してます!!!

496:2011/11/16(水) 22:32:38 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
私の家の前でタクシーは停車した。

誠のお母さんは料金を払って、私と誠のお母さんはタクシーを降りた。

「やっと着いたわね。今日からお世話なるわね夜那ちゃん。」

誠のおかあさんは嬉しそうに言った。

「はい。」

私はそう言って振り返った。

空は晴天。そりゃそうだもう7月だし。

夏に入るんだよね。

暑くなりそう。

「夜那ちゃん?どうしたの?」

私の背後で誠のお母さんの声がする。

「ううん。何でもないです。」

私は振り返って笑顔で言った。

「そう。今日からたくさん憶える事があるけど大丈夫?料理とか掃除とか…。
 花嫁修業の為に頑張らなくちゃならないでしょ?」

「そうですね。でも頑張ります!!!」

私は勢いに乗る事にした。

これから私の新しい一日が始まる。

これからは楽しくなりそう。

私はそう心の中で呟いた。


エピソード I  完

497:2011/11/16(水) 22:33:27 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
※お知らせ※

500レスは取らないでください。

記念すべき500なんで;;

ではでは。

498:2011/11/17(木) 14:51:50 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
またまたお知らせです。

今、絆の方を書いておりますが・・・。

絆の方もエピローグもあります!!!

ざっくり分けて5回ぐらい項目があると思います。←まだ不明

ではでは、第1期も2期もよろしくお願いします!!!

499:2011/11/17(木) 15:00:10 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
エピソード Ⅱ

あれから3ヶ月…。

私は料理から掃除までありとあらゆる基本から応用まで誠のお母さんに叩き込まれた。

中々厳しいかった為、正直倍疲れる。

それでも花嫁修業の為に私は1日でも多く頑張った。

そんな某日。

私はキッチンでお菓子を作ってた。

500:2011/11/17(木) 15:01:12 HOST:zaq7a66c1fa.zaq.ne.jp
500レス達成!!!

皆さんのおかげで此処までこれました!!!

これからも引き続きよろしくお願いします!!!


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