したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

蝶が舞う時・・・。

456:2011/10/09(日) 17:27:07 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「ど、同居!?」

私は頬を真っ赤にして動揺して言った。

「ああ。と言っても二人で住むんじゃない。母さんと父さんと夜那と俺。
 四人で住むんだ。母さんは納得してくれるかもしれないが…。」

誠の顔が不穏な顔に変わった。

「お父さんで悩んでいるんだね。大丈夫だよ。私も頼んでみるから。
 私、誠に助けてもらってばっかだし。一つでも恩返しがしたいの。」

私は誠に腕でガッツを見せながら言った。

「……父さんは母さんみたいに甘くないよ。敵わないよ。俺を物扱い
 にするぐらいだから。」

誠は私の背を向けて言った。

「それでも対抗しなくちゃ!!!いつまでも逃げてたら幸せは手に入らない!!
私一人だけでも誠の為に頼んでくるよ!!」

私は、屋上を出ようとした。

「待て。お前、俺の父さんの場所分かるのか?」

誠は私の目元を手で覆って言った。

「えっと…分からない。。でも、誠のお母さんに聞けば分かるかも!!」

私は言った。

「母さんは今此処に居ない。お前さ…ちゃんと把握しとけよ。」

誠は私の顔から手を離した。

「…はい。」

何ドキドキしてるだろう。私…。

あ、お兄ちゃんに電話しなきゃ。

私は服のポケットから白封筒を取り出して、手紙を取り出した。

「何だ?封筒なんか取り出して…。」

誠は不思議そうに私を眺めている。

「お兄ちゃんに電話しようと思って。でも、緊張するなぁ…。」

私は胸を握り締めて言った。

「大丈夫だ。やばくなったら俺が出てやるからさ。」

誠は私の肩を叩いて言った。

「えっ!!?でもでも、赤の他人だよ?お兄ちゃん…どんな反応するかな…。」

私は手紙の裏に書いてある電話番号を確認しながら言った。

「はい。ケータイ。さっそくかけて見ろ。」

誠は私にケータイを渡してくれた。

「うん。これも一つの勇気だよね。」

私はそう呟くと、ケータイに番号を入れた。

これでいいんだよね…。

私はそっとケータイを耳にあて、出てくれるのを待った。

ワンコール。

ツーコール。

スリーコール。

「はい。」

声は女の人だった。

あれ?お兄ちゃんじゃない…。

間違えたのかな?

「あの…私…月隠夜那って言うのですけど…。」

私は動揺して言った。

「あー。祐也の妹さんの夜那ちゃんか。これは失礼したね。
 あたしは神頼純。宜しくね。」

純の名乗る女の人は陽気の答えた。

「神頼?誠と苗字一緒ですね!」

私は言った。

私…つい言葉に出てしまった。。

「アンタ、誠知ってるの!?」

純は吃驚した声で言った。

「はい。知ってるんですか!!?」

私は尋ねた。

「知ってるも何もあの馬鹿弟の姉だしね。ちょっと誠に代わってくれないかな?」

純の頼みに私はケータイを耳から離した。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板