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蝶が舞う時・・・。

469:2011/10/10(月) 21:30:04 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は左目を指で擦りながら言った。

「じゃ、今から寝ろ。」

誠は少し怒っている様子だった。

「…い…嫌だよ。少しでも誠と一緒に居たい。明日居なくなるって分かっている
 少しでも傍に居させてください。」

私の目からまた涙が零れ落ちた。

「……そんな風にお前は…。ごめん。」

誠はそう言って横から私を優しく抱擁してくれた。

誠の吐息が私の頬にかかる。

「……誠は自分の気持ちが抑えられなくなるとそうしてくるの?」

私は俯いて言った。

「……そうだよ。お前と居ると俺の中の気持ちが和らいでくるんだ。
 感情的になったらもう止められないから。」

誠は目を瞑って言った。

「そうやって気持ちを抑えているんだね。私はそんな気持ちになった事がないから
 分からないけど…。」

私も目を瞑って言った。

「でも、お前が俺以外の奴を好きになったら嫉妬するかもな。ま、無いと思うけど。」

誠は落ち着いた声で言った。

「嫉妬…。でも、私は誠が好きだよ。ずっと好きだよ。」

私は言った。

「俺も夜那が好きだ。半年後、此処に戻ってきたら一緒に歓迎会をしような。」

誠は嬉しそうにそう言った。

「うん。絶対しようね!」

私は誠の言葉に賛成した。


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