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蝶が舞う時・・・。
459
:
燐
:2011/10/09(日) 19:39:34 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「誠。」
その言葉に誠と私は振り向いた。
「父さん…。どうして…。」
誠は震えた声で言った。
「誠。お前に伝える事がある。」
誠のお父さんは一歩ずつ誠に近づいた。
「な…何ですか。」
誠の強い眼差しでお父さんを見た。
本気なんだね。誠。
私はそう思った。
「誠。お前はそこに居る夜那さんとお付き合いしているようだな。夜那さんと
一緒に居るお前はいかにも楽しそうだった。今までのお前は沈んだ顔をしていたからな。
だが、夜那さんと出会ってお前は変わった。これからも夜那さんも守っていきなさい。」
誠のお父さんは厳しい顔から穏やかな顔に変わっていった。
「父さん…。」
誠の目から一筋の涙が零れ落ちた。
「全部、母さんから聞いた。今までお前の気持ちを考えず行動してすまなかった。
本当にすまなかった。」
誠のお父さんは誠に頭を下げた。
「父さん。俺もすみませんでした。俺…父さんが俺を物扱いにしてたから
つい勘違いしてしまいました。本当にすみませんでした。」
誠も頭を下げた。
「いや、いいんだよ。誠。全部、父さんの責任なんだ。本当にすまなかった。」
誠のお父さんは何度も誠に頭を下げた。
「いいんですよ。もう。そんな父さんでもいいですからこれからも一緒に居てください。」
誠は優しい言葉で語りかけた。
「許してくれるのか!?本当にありがとう。」
誠のお父さんは言った。
「良かったね。誠。」
私は言った。
「ああ。夜那のおかげだよ。」
「私なんて…何もしてないよ。」
私はキョトンとして言った。
「でも、ありがとう。悩みが無くなったよ。」
誠は私に礼を言った。
「そっか。」
私はそう言った。
「後、父さん。話したい事があるのですが…。」
「知ってる。同居の件だろう?さっき偶然聞いてな。」
誠のお父さんはにやにやしながら言った。
「はい。」
「ま、考えてみようと思う。母さんと相談して明日ぐらいには結論を出そうと思う。」
誠のお父さんはそう言って腕の時計を見て時間を確認した。
「もうこんな時間か。じゃ、父さんは仕事があるから行って来る。
今日はまた夜来ようと思う。では。」
そう言って誠のお父さんは出て行った。
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