[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
蝶が舞う時・・・。
457
:
燐
:2011/10/09(日) 18:38:50 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「誠。電話だよ。お姉さんから。」
私は誠にケータイを渡そうとした。
「何でアイツが!?てか、お前の兄貴に電話したはずだろ…!?
何で姉貴が出てくるんだ!!!?」
誠は言った。
「でも、代わって欲しいって言ってるよ。はい。」
私はケータイを誠に渡した。
「しゃねーな。」
誠はぶつぶつ言いながらケータイを耳にあてた。
「はい。」
誠の低い声が私に伝わってきた。
「誠か?お久しぶりだね〜。憶えてるよな?あたしの事。」
純は言った。
「憶えてるに決まってんだろ。で、何の用だよ。」
誠は純の存在にうんざりしている様子だった。
「あたし彼氏が出来たんだけど。」
純は嬉しそうに言った。
純の声は私の方まで聞こえてくる。
「だから何だよ。」
誠は苛立っていた。
「アンタは彼氏出来たの?」
純は笑いながら言った。
「そんな事…どうでもいいだろ。」
誠はそう言って純との通話をやめ、ケータイの電源を消した。
「消したの?」
私は言った。
「ああ。アイツとやり取りしてるだけで俺の気が可笑しくなるだけだ。」
誠は腰を下ろした。
「そっか。」
私は地面に寝そべって仰向けになった。
「おい。髪が汚れるぞ。」
誠はそう言って私の長い髪の先を触った。
「大丈夫だよ。誠…。見て。空が綺麗だよ。」
私は空を見上げて言った。
何処までも続く薄い色の青。
私は右手を伸ばした。
空に指先が届くように…。
ふと誠は私の右腕を掴んだ。
「誠…?」
私は振り向いた。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板