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ソウルファッカーズ2のようです
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25年前。
「グオオオオオオ…」
聖母マリアのように胸に両腕をクロスさせた異形が崩れる。
残るは巨大な電子の繭。
「マニトゥ……帰ろう…
アタシ達のいるべき世界へ…」
「そうすれば…
もう、こんなに苦しくないよ……」
銀髪の女が語りかける。
女が振り返る。
「ヒトミちゃんとも……
スプーキーズのみんなとも……
このままずっと一緒にいたかった。」
口ごもる。
「でも駄目なんだよ…
今の人のソウルは、私達には耐えられない……」
https://pbs.twimg.com/media/FUz_rUGaIAAX8RZ.jpg
ネミ;ー;)「今日は、アタシの……
最初の、誕生日かも知れない……
アタシ、忘れないよ……
アンタのこと…」
https://pbs.twimg.com/media/FU0GOoWagAIb0Je.png
「泣くんじゃねーよ!俺達はやる事全部やってきたろ。
最後のシメだ、お前がやりたいと思う事をやりな」
ネミ-ー-)「そうね…起きて、ヒトミちゃん。」
https://pbs.twimg.com/media/FUz_sj-agAYPAHR.jpg
少女が茶髪に戻る。
中から電霊がフワッと華麗に舞う。
繭に抱きつき、消滅していく。
「さよならは言わないぜ。またきっと会えるだろうよ」
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ξ゚⊿゚)ξ「」 ポカーン
パ`ω´)「何を呆けておる。
わらわのような大物悪魔が仲魔になってやると言うておるのじゃぞ。
もっとシャキッとせぬか!
泥をわらわの顔に塗る気か!」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、ええ・・・ごめんなさい。話が急で。
つまり、正式に契約してくれるって事でいいのよね?」
パ`ω´)「悪魔は?をつかぬ。人間と違うてな。
ただし、あくまでわらわを真に封じた者を八つ裂きにするまでの間じゃ。
それまでにわらわがおぬしを気に入れば、話は別じゃがの。
せいぜい必死に貢ぐがよい。
ほっほっほ!」
ξ;゚⊿゚)ξ「あ、でも、収納場所はどうしようか?」
パ`ω´)「もう意識を縛られるのは嫌じゃ!」
ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ、私のCOMPの最優先メモリでいい?
自由に自分の意志で出られるようにするから、カムイがいない時のボディーガードになって。」
パ`ω´)「それでよい。ではわらわは疲れたので戻るでな。
・・・どうしたパズス?」
パ;`W´)「いや、今の我はこの男と契約を交わしている。
・・・別居ということになるな。」
パ`ω´)「マジで?」
(´<_`)「任務の時にはできるだけ一緒に召喚するから、今はそれで我慢してくれ。
さて」
パズスの毒針を腕に刺す。
(´<_`;)「ぐおおおおお!」
つ-
-
ξ;゚⊿゚)ξ「何してんの!?」
(´<_`;)「ふぅ・・・
パズスの毒針経由で、ラマシュトゥを通じて灰子さんのCOMPと俺をリンクさせた。
まだ負荷がきついようなら、俺にCOMPを一丁貸してくれ。
負担軽減してスキルを出せるはずだ」
パ`ω´)「・・・ほんに面白い人の子じゃ。
ではさらばじゃ。」
怒りをおさめた悪魔はCOMPに戻った。
パ`W´)「我も戻るぞ。
面白い見世物だった。」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・わざわざ合体師匠探してパズスを作って来たの?」
(´<_`)「ああ。俺は何故か堕天使はレベル無関係に呼べるんだがな。
邪神のパズスはそうもいかなかったから、俺が扱えるレベルまで戻してもらった。
本人は不服かもしれんがな」
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇ!なんでそこまでするの!
別にアンタには関係のない・・・」
(´<_`)「君が好きだ。これ以外に理由がいるか?」
ξ*゚⊿゚)ξ「・・・
あっ!お父さんからLINEが大量に来てる!
じゃあわたしは戻るから!」
(´<_`)「ああ、もう朝だ。それがいい。」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・ありがと。ここまでしてくれるの、アンタが初めてかも」
(´<_`)「ふう・・・一睡もできていないな。
少しだけ・・・少しだけ・・・」
-
─
「ついでだ。無事に交渉成立した時の為に施術をしてあげよう。
でも運がよかったよね。まだラマシュトゥで」
(´<_`)「どういうことです?」
「他の女神・・・たとえばイザナミ神なんて封じられていたらとんでもなく厄介って事さ。
彼女は全ての日本人の母とも呼べる存在だが、同時に日本人を憎んでいる。」
(´<_`)「そうなんですか」
「何故?とまで聞かないんだね。
彼女は自分の死因とはいえ、お腹を痛めて産んだヒノカグツチ神を夫のイザナギ神に殺された。
その上、あの世にいる自分の体を見てビビって逃げたんじゃ、
そりゃ日本人を毎日1000人殺す発言もするってものだよ。
裏切者の旦那の子孫が?栄してる事ほどイラつく事はないだろうしね。」
(´<_`;)「じゃあ・・・仮に彼女に憑いていたのがイザナミ神ならば?」
「それこそ旦那のイザナギ神なんて造って会わせてもキレるだけだよね。
合理的なアマテラス、マザコンのスサノオ、頭の切れるツクヨミの三貴子を筆頭に
イザナギ派イザナミ派に分かれて、日本中の神で大戦争が起こるんじゃないか?
それこそ1日1000人なんて規模じゃなくなる。
半封印状態でもクズノハライドウが苦戦したという暴れん坊、アマツミカボシでも動員しなきゃ抑えきれないだろうね。
もっとも、憑かれてる子が日本人なら即殺すかもしれんから、戦争まではいかないかもね・・・」
(´<_`;)「・・・」
「ああそれと知っているかい?
イザナギイザナミ神の諍いは、リリスと唯一神の逸話にも似ている。
神とアダムが、『お前の子どもを毎日100人』殺すって宣言するんだけど
リリスは『ではリリム達と協力し、毎日それ以上の子を産む』と返してるんだ。
ちなみに魔の女神という点ではラマシュトゥはリリスと同一視される事も多く・・・」
(´<_`)「すいませんそろそろ急ぐので・・・お代は?」
「施術完了・・・ああすまんすまん。つい神話談義してしまったね。
お代は僕の講義を聞いてもらったってことで。」
(´<_`)「ありがとうございました。よければ名前を教えていただきたい。」
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「ウィリアム・フォン・フランケンシュタイン。けちな世捨て人さ。
ヴィクトル兄さんに会ったら伝えてくれないかい。
弟は元気でやってる、お互いもう死なないようにしようねってね。」
─
翌朝5時。
モリカワから呼び出しを食らった。
任務はまだ来ていないはずだが・・・
恩人からの呼び出しだ、トップランカーといえど応じなければいけない。
>事務所
(=■д■)「よぉ。グッスリト眠れたみたいだな?」
(´<_`)「モリカワさん。御用は?」
(=■д■)「そうだな・・・いきなり大所帯召喚されても困る。
紙にリストを書いてくれ。」
(´<_`)「装備?」
(=■д■)「仲魔チェックだ。抜き打ちの」
(´<_`)「わかりました」 カキカキ
φ
・・・・・・・・・
(=■д■)「へえ、堕天使軍団は相変わらずだが、邪神がいるとはな。
お前にしては珍しいじゃないか。
何かあったのか?」
(´<_`;)「・・・」
(=■д■)「何の為に朝5時に呼んだと思ってんだ?ほかに誰もいやしねえよ。
秘密は厳守するから、話してくれ。
な?」
(´<_`;)「モリカワさんがそう言うなら・・・」
-
(=■д■)「なるほど。あの子を助けるために神話上での縁を上手く利用したってわけだな。
で、お礼は?」
(´<_`)「は?」
(=■д■)「助けてくれてありがとう!あなたに私をあげるとか・・・
ちょめちょめ・・・
なかったの?」
(´<_`;)「言わんとしてる事は理解できますが、別にそういう狙いでやったわけでは・・・」
(=■д■)「ま、とりあえず合点いったわ。
昨日はナカの野郎が、暴風に揺られるご立派様みたいに荒れ狂ってたからな。
ボスがなだめなきゃヤバかった。
なにせ暴言吐きまくりながらスマホを血眼になってポチポチやってんだもんよ・・・
あ、すまん、ついポチポチ言ってもうたわ。
おっさんだからな、すまん。」
(´<_`;)「いえ別に・・・」
(=■д■)(好意もあるんだろうが、本当に善意でやったみたいだな。
想像できるわー)
https://pbs.twimg.com/media/F6CB7tcbYAAH6yJ.jpg
>夕方
また呼び出しを食らった。
( ,_ノ` )「おうデカチン。お前悪霊王を仲魔にしたんだってな?
悪いが明日からちいと付き合ってくれや。」
(-Д-)「俺らの仕事が捗りますね。」
(´<_`;)「・・・パズスの事ですか?」
( ,_ノ` )「ご名答。モリから聞いたぜ。
まぁ手こずりそうな時に同行してくれればいいからよ。報酬と別件で俺から小遣いもやる。」
-
>数日後、喫煙所
(´<_`#)「モリカワさん」
(=■д■)y-「ん?どした?」
(´<_`)「どうもこうもないですよ。なんでパズスの事が部署内に広まってるんですか。
秘密は厳守するって・・・」
(=■д■)「ははは。まぁ許せ。
仲魔にした理由に関しては話してない。
それに、テツさんの手伝いのおかげでポイントも金もウッハウハだろ?」
なるほど。都合よくそこはかくしてくれたわけだ。
(=■д■)これでナカの野郎もお前に難癖はつけられめえ。
まぁもっとも、女子をロック付きの自分の部屋に招いたり
一晩過ごして朝帰りさせるのは怪しまれても仕方ねえ。
ナカは屁理屈と人の粗さがししか仕事をしねえクソ野郎に見えるかもしれんが、
あれはあれでネット構築やらには詳しいし、何より年上のおっさんだ。
少しだけ、1マグネタイト分くらいは敬ってやれ。」
(´<_`)「わかりました。
ナカテガワさんは何の担当なんでしょう?」
(=■д■)「悪魔絡みのネット犯罪。まぁサイバー警察みたいなもんって言った方がいいか?
このご時世じゃ、悪魔をカネで取引するのなんて容易だ。
闇っぽい掲示板やSNSを監視して潰すのが奴の仕事。
まぁネットの闇部分見まくってるから、あんな性格になっちまうのも・・・な。」
それからのカムイの快進撃は続いた。
パ`W´)つ「ハマ!」
あの合体術者の男が意図したかは不明だが、
パズスの地力と「悪霊の王」としての特性が
悪魔に憑依された凶悪犯罪者、特に邪霊系が憑依している者には特別に効果を発揮した。
巣くっているものが怪異、悪霊、幽鬼の類ならば
憑依先の人間ごと動きを封じ、肉体を破壊し浄化すればいい。
( ,_ノ` )「邪神の類なんて悪い神としか思ってなかったがよ、案外こういう使い方もあるもんなんだな・・・」
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(-Д-)「まあ邪神とかって種族は所詮は人間が当てはめた、もしくは自分から名乗ってるだけですからね。
供え物とかすれば人間に恩恵をもたらしてくれる神様だっていますし、魔神が必ずしも絶対的な善でもない。
ジジ・・・テツさんだって打つ飲むやってるくせに極悪人処刑なんてやってるじゃないですか。」
( ,_ノ` )つy= 「あんだとこの野郎!撃っちゃうゾ!?」
─
『SNIPE』
ξ>⊿゚)ξつつy=っ 「うっ!」
つ
https://pbs.twimg.com/media/F6Q0quAaIAAARQa.jpg
悪魔に撃たれを受け、COMPを一丁落とす。
(´_>`)つy=っ 「なめたまねを!」
カムイがすかさず拾う。
(´<_`)「行けるか!アッシュ!?」
ξ゚⊿゚)ξ「あたりまえ」
ξ゚⊿゚)ξつy=っ 「灰は灰に」
(´_>`)つy=っ 「塵は塵に!」
と(´<_`)「ほれ、返すよ。
銃が効かない悪霊すら灰に化すって、どんな物理法則してるんだ。」
ξ゚⊿゚)ξ「アッシュって呼んで」
(´<_`;)「え?」
ξ゚⊿゚)ξ「今度から灰子じゃなくてアッシュって呼んで。
本当はコードネームのアッシュが本名。灰子は偽名。
本当は他人に本名呼ばれたくないけど、あんたにだったら、いいかも。」
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>事務所
(´<_`*)「戻りました。
・・・スミオさん?どうしました?」
つ(-Д-)と 「あああ・・・」
ソファに座ったまま、スミオがらしくない程落ち込んでいるようだ。
( ,_ノ` )「おう気分よさそうだな、デカチン。話聞いてやってくれよ。
こいつ、トドメキを憑依させた犯罪者のクビを取ったんだけどよ。
勝利の凱旋してきた後にデータベース調べたら・・・
強盗殺人だかはまだやってない、ただのセコい窃盗犯だったって判明して
ふさぎこんじまってんだ。」
(´<_`)「百目鬼・・・盗みの悪魔ですか。」
https://pbs.twimg.com/media/EFB4WqfVAAE7oGn.jpg
つ(-Д-)と「あそこまでやることはなかった・・・なかったんだ・・・
デカチンか。悪いが俺はもう引退だよ・・・」
クサビが唐突に胸倉をつかむ。
(# ,_ノ` )つ(-Д-)
「てめえいつまでもウダウダいってるつもりだ!!
だったら今すぐ死んで、今まで殺ってきた犯罪者どもに地獄で詫びてきやがれ!!」
( ,_ノ` )「・・・なんてな。体育会系の熱血バカ教師的にやってみたかっただけ」
-
( ,_ノ` )y- 「ふー・・・。
スミオちゃんよ、俺達はなんだ?何者だ?」
(-Д-)「ファントムソサエティ・凶悪犯罪対策課・・・でした。
でも俺はもう」
( ,_ノ` )「そうよ。俺達は影の共同体。
てめえの死の目前まで銃を抜けないサツとは決定的に違うところだ。」
(-Д-)「・・・」
( ,_ノ` )「今回やっちまったヤツは悪魔を操り、操られてた。
今まで処理してきた奴らとそこはなんも変わりはしない。」
(-Д-)「でも殺人まではやってなかった・・・せいぜい逮捕で済むはずだったんだ・・・」
( ,_ノ` )「・・・あんま関係ない話だがな、昔ガキの付き合いで見てた特撮番組があったんだよな。
死んだ人間が怪人になって蘇るって話よ。ゾンビよな。
んで、ある怪人はビビりでな。
能力でせいぜい空き巣やって食いもん食って逃げるだけの小市民だったわけだ。
でもな、ふと家主に見つかってハズミで殺しをやっちまってから
タガが外れて他の怪人みたいに殺人に躊躇いがなくなっちまったわけよ。
・・・何が言いたいかわかるか?」
(-Д-)「・・・俺が殺っちまったやつも、殺人衝動が起こる可能性があったって事ですか?
でもあくまで可能性ってだけで・・・」
( ,_ノ` )「更生の可能性を信じて、『何かあった』じゃ遅いのよ。
悪魔の力は、一般人をなでただでけひしゃげさせるくらいのパワーはある。
奴がもっともっと欲しい!と思って強盗殺人に走る可能性は十二分にある。
だって簡単に人を殺せて、しかもシャバの方法じゃアシがつかんからな。
JD殺害放火事件をやったカスジジイなんかは、悪魔の力なんかないのにはしたカネ欲しさに何十件も強盗や放火を繰り返した
悪魔より悪魔してる野郎だ。
お前のやった事は、将来殺されるかもしれん一般人の誰かの命を救った可能性があるんだ。
こう考えてみちゃ、どうだい?」
(´<_`)「・・・スミオさん。悪魔の力を悪用する奴は、危険すぎる。
罪の大小問わず処分が妥当だと思います。
こんなテンプレートな言葉しか出せなくて、すいません。」
(・Д・)「テツさん・・・デカチン・・・」
https://pbs.twimg.com/media/F6Q0sVgaYAApX1B.png
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(-Д-)「・・・子供に諭されちゃ、世話ねえな。
テツさん。俺、奴を殺すことできっと未来で人を守れたと信じたいです。
前を向いて生きていきます。」
https://pbs.twimg.com/media/F6Q0tEWagAARmMj.png
( ,_ノ` )「・・・おう。とりあえず帰って休め。
予約してたドミノピザ食いそびれるけどな!ヒヒヒ!」
(#-Д-)「ジジイ!ずりーな!!」
( ,_ノ` )「事務所に泊まり込めなんて言わねーよ。
今通知来たから届くはずだ。少し待ってろ。
デカチン、付き合ってくれ。」
(´<_`)「・・・俺がですか?」
( ,_ノ` )「お前の新人歓迎会やってなかったからな。お前も食っていくだろ?
それに名目上はネット事業会社ってことにしてるが、流石に屋内まで配達にこられっとまずいのよ。
だから夜風にあたって外で受け取る。」
>外
( ,_ノ` )「ナカの娘の歓迎会もやらねえとな。絶対あいつは断りそうだけど。
なァ、デカチン」
(´<_`)「はい」
もし、悪魔犯罪者をシメるのを拒否するようになったら・・・
ヤツを見送ってやろうじゃねェか・・・
ファントムの流儀でな・・・
https://pbs.twimg.com/media/F6Q0riUbYAA_cYP.png
─
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おつ
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(´<_`;)「・・・はっ!」
充実感があり、更に嫌な余韻を残すものを見た。
ファントムの流儀。
組織を変えようとしている穏健派のボスですら避けて通れない道。
あの人・・・スミオさんは正義感が強すぎる人だ。
あの後は少しづつ立ち直ったはずだ。
だが・・・
また迷うことがあるか、己の仕事を拒むようなら・・・
クサビさんはきっと迷わず・・・
と(´<_`)「おい起きろ、未成年酔っ払い。」
毛布をぐちぐちゃにしていびきをかく男を起こす。
カ*`ω´*ブつ 「んだテネー!ひとさまがせっかく気持ちいい夢をみていらのに・・・」
とっさに繰り出された拳を避ける。
(´<_`)「もう朝だ。これ飲んでさっさと起きて帰れ。」
室内のベンダーから出されたアイスコーヒーを差し出す。
カ^ω^フ「なんだお前か。悪いな」
(´<_`)「気にしなくていい」
カ^ω^フニア 「じゃなくて俺は!
情熱的なホットコーヒー砂糖マシマシが飲みてええええええんだ!」
-
(´<_`)ニア 「ぜいたくな奴だな。ちょっと待ってろ」
ポチ、とボタンを押してベンダーに新しいコーヒーを注文する。
基本的に組織内の飲食は無料で提供される。
外食する場合は自腹だが。
そもそも、低ランクの見習いサマナーは余程のラッキーパンチでもない限り、弱小悪魔しか倒せない。
それで手に入るマグネタイトはたかが知れている。
いい食べ物を得ようとするならば、マグネタイト換金で現金を得なければならない。
なけなしのマグでそれをしてしまえば、今度は仲魔が召喚できなくなる。
悪魔を召喚できない初心者サマナーなど、でくのぼうだ。
さみしく骸を晒す結末しか待っていない。
カ^ω^フつ 「いただき。やっぱ目覚ましにはホットだしょ!ミルクもそうだがよ。
お前は朝からよく冷たいもん飲めんな。しかもブラック!!!!!!
信じられねーよ。まるで氷の心でも持ってんじゃねえのか。」
(´<_`)「ふ、ある意味そうかもな。」
カ^ω^フ 「そうだ!食堂行こうぜ!」
(´<_`)「おれたちはスイートルームでいつでも極上のメシが食えるだろう。
何故わざわざ最下層まで・・・」
==カ^ω^フ 「飯の前の運動だよ!あらよっ!」
つと
(´<_`;)「首が先走って吹っ飛んでるが。
・・・やれやれ」
本来はひとっとびで降りられるのだが、
カブラギに付き合って螺旋階段を下ることにした。
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>食堂
券売機にIDカードを提示し、注文する。
即座にインスタントのうどんと、カツカレー定食が出てくる。
カ^ω^フ 「どけどけぇ!トップランカー様のお通りだあ!」
つ□と
「うわっ!カブラギじゃん・・・」
「ウエハラさんもいるぞ。
何の為にこんなとこまで・・・
冷やかしか?クソが。」
(´<_`)「俺は付き合いで来ただけだ。
本当に冷やしてやろうか」
右腕に冷気を纏わせて追い払う。
「ひぇ〜!」
(´<_`)「すみっこの席でいいか。目立ちたくはない・・・」
カ^ω^フ 「構わねえぜ。雑魚どもの目シャットダウンだ!」
さっそく飢えた妖獣のように、カツカレーをむさぼる。
カ(゚ω゚ フ 「サクサクのカツがジュウジュウ・・・福神漬けシャリッシャリッ
炊き立てご飯パカッフワッ ソースをトットットッ…
ハムッ ハフハフ、ハフッ!!」
(´<_`)「きめぇよ氏ね」
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別にファントム内の食堂は質が悪いわけではない。
むしろ、サマナーとして健康的に戦えるように栄養バランスが考えられている。
ボトムに近いサマナーほど最下層に近い部屋を割り当てられ、いつでもすぐ食べて好きに出撃できるようになっている。
中間レベルのサマナーは、ランカーが済む上層と下層の間という部屋で、
食堂までの道が非常に中途半端で面倒くさいつくりになっている。
下級サマナーのまま満足したいなら食堂で食を繋ぎつつほどほどに任務を受け、
中級は楽をしたいならランカーまで這い上がって不自由ない部屋を手に入れるか
いっそ下級に落ちて甘んじろというシステム。
カ^ω^フ「しっかし風情がねえよな。ここ」
(´<_`)「何が?」
カ^ω^フ「いや、ランカーになって余裕出来たから、外で食ったりしてんのよ。
体臭食堂?ってとこだと気のいいおばちゃんが気持ちよくメシをよそってくれるんだぜ。
注文してすぐポン!って出てくるのもいいけどよぉ、やっぱ目の前で料理してくれんのがありがてぇよな。」
(´<_`)「大衆食堂だろう。イントネーション的に失礼だぞ。」
カ^ω^フ「そういやあの子はもうデートに誘ったのかよ?」
(´<_`)「別にそういう仲じゃない。あくまで悪魔狩りの相棒ってだけだ。」
カ^ω^フ 「いきなりラブホとかで合体じゃなくてもよ、一緒にメシ食うとかでもいいんだよ。
もっと夢を持てよ!脈あるうちによ!」
(´<_`)「・・・そういうお前に夢はあるのか。
ただ無感情に任務をこなしてる顔じゃないだろう。」
カ^ω^フ 「俺はな、もっとビッグに成りあがって周りの奴らを見かえしてやるんだ!
元々スラムみてえなとこから拾われて10歳くらいまでは孤児院にいたからな。
男はもっとハングリーじゃねえとな!
カムイ、お前も仲間と同時にライバルだかんな!
氷結の使い過ぎで風邪ひいて休んでランク落ちなんてつまんねー真似はすんなよな!
・・・あと、孤児院育ちの馴染みがいんだ。
ビッグになったら特権でそいつをファントムに呼ぶ!」
(´<_`)「恋人かなにかか?」
-
https://pbs.twimg.com/media/F7htHpOaUAAlm3y.png
カブラギが一瞬沈黙する。
カ-ω-フ 「・・・ちげえよバーカ。男だよ」
(´<_`)「じゃあホモか」
カ`ω´ブ 「なんでそうなるねん!!!!!!」
(´<_`)「静かにしろ。奴らが見てる。
わざわざ端に来た意味がない」
カムイは口元に指を立てた。
周りの構成員達が二人を見やる。
(;``)「あ、あの!カムイさんにカブラギさんですよね!?」
一人が寄って来て声をかける。
(´<_`)「なんだ、きみは」
(;``)「い、いえ!お二人にあこがれていて!
よかったら、一度ご指南を・・・」
カ`ω´ブつ 「ざっけんじゃ、ねえ!」
突如激昂し胸倉をつかむ。
カ`ω´ブ 「お前タダで俺達に寄生するつもりか!ああん!?
ランクいくつだよ!」
(;``)つ□ 「604位、ナナッシーです・・・」
スマホで自分の戦績を見せる。
カ`ω´ブ 「下層も下層じゃねえか! なめてんじゃねーぞ、ああん!?
低ランクってのはなぁ、今の地位に甘んじてる証拠だ!
俺達みたいに毎日任務受注して死と隣り合わせで戦ってんのか!?
どうなんだ答えてみろ!」
-
(´<_`;)「おれたちも毎日出撃しているわけじゃないが・・・」
カ`ω´ブ 「失せやがれ!」
(;``)人 「ひぃぃー!ごめんなさい」
手を合わせて走り去っていく。
(´<_`)「あそこまで言うことはなかったんじゃないか。
俺としては、地位ほしさに近づく奴がいなくなりそうでありがたかったが。」
カ´ω`ブ 「仕方ねえだろ。参加人数が多ければ多いほど、ポイントは分散されて下がる。
俺達スリーマンセルだから、今のランク維持もやっていけてるようなもんだぜ。
それに戦死者が出たらポイントが引かれるのはお前だって知ってんだろう。
それに俺はビッグになってファントムに迎えたい奴がいるんだ。
やる気のねえ雑魚の世話なんて、 今は ご免だぜ。」
(´<_`)「そういうもんかい。カレー冷めるぞ」
カ´ω`ブ 「あっくそ!あのやろうーのせいで、カツがカレーに沈んだままだ!
ベチャベチャだァ!
カムイお前食ってくれ!?」
(´<_`;)「男の食い残しなんてごめんだ・・・仲魔にでも食わせろよ」
>食堂外
カ^ω^フ 「あー食った食った!たまには初心を思い出すのもいいもんだろ!?」
(´<_`)「あァ・・・そうだな・・・
じゃあ俺は部屋で待機ついでに寝ている。
お前も酔いが残っているだろう?寝て治せ。」
カ`ω´ブ「おう!」
-
>最上層
ミレ゚ - ゚ディ
カ^ω^フ ノシ 「おや、ミレディの姉御やないですか。
こんなところまで何の用ですか?」
ミレ゚ー゚ディ クスッ
(´<_`)「・・・何が可笑しい?」
ミレ゚ー゚ディ 「プッ。養護施設生まれの底辺はお友達と仲がいいのね。
上空を飛んでいると、みじめな働きアリの生活なんて見えないでしょう?
たまには物見遊山でも、と思ってね。
これからちょっと早いお楽しみかしら?」
カ`ω´ブ 「言わせておけばいい気になりやがって・・・鉄仮面の愛人ごときが!
戦災孤児がどうやってファントム大幹部のおひざ元ポジションになったんだ!?
夜のお楽しみで媚び売ってんのはテメーだろ!!?」
(´<_`;)「お、おい・・・」
ミレーディ「・・・なんて言ったの?」
カ`ω´フ ゙「どんだけの回数、鉄仮面のブツをくわえこんだんだって聞いてんだよ!
悪趣味な売女が!」
ミレ゚ - ゚ディ 「殺す」
つY つY
二又の武器を取り出す。
カ`ω´ブつy=っ 「こいやサノバビ●チ!!
言っとくが俺とこいつのコンビは世界で二番目くらいに最強だからな!
特にこいつはバケモノじみた強さ!俺の自慢の親友だ!!」
ミレ゚ д ゚ディ 「化け物だって、殺せば死ぬわよ!!」
つY つY
-
と(´<_`) 「チッ!致し方ない。死体の処理はお前がやれよ。
召喚─」
「はしたないぞ。ミレディ。」
ミレ゚ д ゚ディ 「!」
つY つY
と(´<_`)「!」
カ;`ω´ブつy=っ 「!」 ゾクッ
一同が固まる。
カ;^ω^フ「鉄仮面さんか。お初にお目にかかれて光栄だぜ。」
(■│■)「私も君達を見かけるとは光栄だよ。
トップランカー。」
カ;^ω^フ「俺達の顔を知っていてくださるなんて光栄ですな。
言っておくけど、この狂犬の方からけしかけてきたんですぜ。
飼い主ならちゃんとしつけといてほしいね。」
(■│■)「これは失礼した。
だが、君達も彼女の逆鱗に触れるような事を言ってしまったのでは?」
ミレ゚ー゚ディ「愛しいポール、こいつらは消してもいいわよね?
大幹部補佐の顔に泥を塗ったのよ。」
沈黙。
-
(■│■)「ミレディ」
ミレ゚ー゚ディ「はい」
(■│■)「このような程度の人達を相手にしていれば、君の価値が下がるぞ。」
カ・ω・フ「・・・は?」
ミレ;゚ー゚ディ「ごめんなさいポール。つい・・・」
(■│■)「それに他人の前では鉄仮面と呼んでくれたまえ。
君達も、社内での私闘はご法度だと知っているだろう。
ミレディの無礼は謝ろう。
だが今後は気を付け給え。
所属部署があれば、そこにも迷惑がかかる。」
カ;^ω^フ「すいませんっした!」
(■│■)「では、我々は失礼する。」
ミレ゚ - ゚ディ 「・・・フン!」
>二人は去っていった
─
>カブラギの自室
>きたない
カ#`ω´ブ「かー!ミレディもだが、鉄仮面も相当のクソ野郎だな!
てめえの女からけしかけておいて、こっちにも非があるよーな言い方しやがって!」
(´<_`)「売り言葉に買い言葉だ。お前も悪い。俺は止めたぞ。」
カ`ω´ブ「理屈ではわかってんだけどよ!人の気にしてること言われたらむかつくじゃんよ!
ところで!」
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おつ
-
https://www.youtube.com/watch?v=QMscFUwdNuc
カ`ω´ブ 「お前、どうよ?
俺達で鉄仮面が殺れると思うか?」
(´<_`;)「・・・はぁ!?」
カ`ω´ブ「あいつらだって流石に一日中部屋で合体♂♀してるわけじゃねえだろ。」
(´<_`;)「そういう決めつけはあまりよくないと思うが・・・」
カ`ω´ブ「ともかくだ!あいつがひょこっと外出したのを見計らって・・・総力でズドンだ!」
(´<_`)「まぁ任務の為に外出して襲撃したら俺達のクビが物理的に飛びかねん。
しかしプランは考えてあるのか。鉄仮面の戦力は分からないぞ。
それにミレディも一緒に外出する可能性が高い」
カ`ω´ブ「そこぁ勢いだよ!!
俺があの高飛車をひきつけてる間に、お前とアッシュでアレとか・・・あとは一斉悪魔召喚によるリンチとかキメるんだ!
そして発狂した愛人もズドン!!
どーだ!完璧な作戦だろ!?」
(´<_`;)「・・・荒唐無稽すぎやしないか。
それに彼女がが協力するかわからん。
俺達は鉄仮面やミレディの能力すら知らんのだぞ。
ファントムの法外地権でやりあうということは、問答無用であっちもやってくるからこちらが殺される確率も高い。
三人で生きて帰れる保証などないんだぞ。」
カ^ω^フ「ガハハ!この俺様が即興で考えた作戦があーる!
鉄仮面の首を取ってトップになれば、俺達はもっとデカい顔できるぞ!
まあ任せとけ!」
(´<_`;)「(絶対ろくな作戦じゃないだろうな・・・)
とりあえず俺は帰るぞ。」
カ^ω^フノシ 「おう!期待しててな!」
バナナは完全栄養食!」
>見かねたので掃除を軽くしてから出た。
-
カ^ω^フ 「さて」
>部屋を出た。
最下層まで歩く。
カ^ω^フつ 「ナナッシーくーん!いーますかー!」 ドンドン
手当たり次第にドアを叩いていく。
(;``)「あの・・・なにか・・・
ひぃ!?カブラギさん!?」
食堂で失礼な態度を取った事で何か用があるのかと思い、少年は身を震わせる。
「おい、こいつ誰だ。
ナナシに手出すならぶっ殺すぞ」
「バカヤロー!今すぐそこのモニター見ろ!
ランク三位のカブラギさんじゃねーか」
「1位じゃねえなら簡単だ!
殺してやんよッ!」
『妖鬼召喚』
『妖鳥召喚』
https://pbs.twimg.com/media/F7hxku9bIAAJLKo.png
カ^ω^フ「ふん・・・まだ話もしてねえのに喧嘩腰か・・・
いいぜッ!?」
カ`ω´ブつy=っ
-
>自室
く(´<_`)「・・・」
おれは、考えていた。
あいつのいう秘策というのは、あれのことではないだろうか?
信頼のおける者にしか見せられない、『変異』・・・
眠りを深くするため、とりあえずベンダーでココアを注文する。
ここ最近は冬なのか残暑なのかわからない不安定さだ。
生ぬるいものに調整する。
─
https://pbs.twimg.com/media/Epbl3G4UwAAyFKH.jpg
「ギャアっ!」
カ`ω´ブつy=っ 「やったぜ!おとといきやがれってんだ!!」
ξ-⊿-)ξ「一人で片づけたわけじゃないのに、調子乗り・・・」
(´<_`)「いい加減慣れてくれ。こういうやつなんだ」
灰子さん・・・いやアッシュと組むようになってから半年。
英雄ヘラクレス、アルゴー探検隊。
数々のギリシャの逸話に登場する怪鳥スチュパリデスの討伐が終わった。
召喚されたか顕現してきたばかりのようで、己の体を堅強にするために
そこらの鉄ばかりでなく、人間のが血中に持つ鉄分や持つマグネタイトも求めて喰らっていた。
これにファントムのルーキーが数人喰われたので、討伐の運びとなったわけだ。
必殺の一撃を加えようにも、まず鋼鉄の肉体による守りをはがさなくてはならない。
アッシュの目にはちまちまとヒットアンドアウェイを繰り出すだけのチキンに見えたかも知れないが、
カブラギによる削りは間違いなく今回の勝利に貢献していた。
カ^ω^フ「カチドキ祝いになんか食ってこうぜ!深夜でも空いてる店あったかな!?」
カxωxフと(´<_`;)==「避けろッ!」
-
カ;`ω´ブ「てめえこんにゃくやろう、何しやが・・・
ああっ!?」
https://pbs.twimg.com/media/Ct6KEzXUAAQCLBo.jpg
<目>「わが一撃をよくもかわしました。
これで楽に死ねませんよ」
先ほどまでいたコンクリートの地面には、大穴が空いていた。
カ`ω´ブ「なんだ、モンスターみてえな姿しやがって!
どこの回しもんの悪魔だ!?」
(<_)「カブレ下がれ。あれは天使だ」
カ`ω´ブ「なにいっ!あんな姿のやつがか!?」
(´<_`;)「イスラムの天使だからな・・・一般的な天使とは容貌も違う。
それも最上級クラスの大天使だ。
この目で見るのは初めて、だがな・・・」
<目>「ふむ・・・一応自己紹介しておきましょうか。
つと 「私は大天使スラオシャ。神の声を聞くものです。」
>TALK
カ^ω^フ「その大天使サマが、俺らになんか用事かよ?
酒飲みを裁きにきたんじゃないんだろ?
それともあれか!
このカブラギ様の名声を聞いて仲魔に」
https://pbs.twimg.com/media/F8ZOaFqbUAEKTkF.png
『SOUL BREAK』
-
https://www.youtube.com/watch?v=rnaCXfAVft0
<目>つ
カ;^ω^フ「なんだ巻物振り回しただけじゃねえ・・・か・・・」
つと
ξ゚⊿゚)ξつy=っ 「スキルが・・・出ない・・・」
つy=っ カチッカチッ
カ;^ω^フ「おいおいこんな時にCOMPの故障か!?俺は腕がうごかねえ!!」
<目>「ふるいはかかりましたね。我が一閃、得物が書物といっても侮ってもらっては困る。
並の人間ではかすっただけで魔力・・・人の言葉ではMPですか。
それを奪い取るのです。」
カ;^ω^フ「だいたい今夜中だろ!?なんで明るくなってんだよ!?」
(´<_`)「それが奴の力だろう。異界化のようなものだと思う」
<目>「さて」
威厳のある声が響く。
<目>「私が用があるのは、そこの青年だけ。
お二人にはご退場いただきたいのですが?」
カ`ω´ブ「ばーろー喧嘩売られといて下がれってか!?
腕が使えなきゃ足技でも噛み付きでも・・・」
(´<_`)「アッシュ」
カ`ω´ ブとξ゚⊿゚)ξ「わかってる」 グニー
(´<_`)「さて、話を聞こうか大天使」
-
カ;^ω^フ「くそ・・・カムイ・・・
なんで・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「仕方ないわ。彼が勝って帰ってくるのを待ちましょう。
あたしたちは、デビルサマナーなんだから。」
カ`ω´ブつ ==ξ゚⊿゚)ξ ドン
突き飛ばす。
咄嗟に受け身を取る。
カ ω ブ「ねたましい・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「は?」
カ;ω´ブ「俺の方があいつより社交性もあるし
『人』も殺さない迷いのなさもあるッ!
なんで俺が選ばれない!?
俺の何が!!!
ダメなんだああああああああ!!!!??」
─
フラロウスの加護を打ち消され、滅多打ちにされるカムイ。
(´<_`メ)「ぐ・・・」
<目>「邪悪な力など、我が結界の前では無意味。
英雄ファリードゥーンに助言し、無限の害を解き放つ邪龍を封印したこともあるのですよ。
そうか・・・あなたも死が怖いのなら肉体を封印してしまえばいい。どうですか?」
-
https://www.youtube.com/watch?v=DsQbU-Pwtdg
(<_)「ふ・・・」
どくん。
<目>「何が可笑しい?」
(<_)「勝手に襲われ勝手に嫌われ、挙句死ぬか封印を選べと。
お前の言う主とやらに何の権利がある・・・」
<目>「異端の血に産まれたからとしか言い様がありません。
堕天使の力もl悪ばかりではない。
その忌まわしい血でさえなければ、予知でくじでも買ってきままに暮らせたものを・・・同情しますよ。」
どくん。
─
ξ⊿)ξ
─
(゚<_゚ )「 ふ ざ け る な 」
カムイが立ち上がり、バキバキと肉体を氷が覆う。
<目>「やれやれ・・・まだ異端の力が・・・
なにっ!
結界が置き換わっている!?
それにその姿は・・・」
https://pbs.twimg.com/media/F8ZOXa3akAAyDTa.png
https://pbs.twimg.com/media/F8ZOw_QbwAAljQE.png
(´<`)「貴様らがそしり、恐れた力で味わわせてやる・・・
異端の力でな!
さあ、ショウタイムだ!!」
https://pbs.twimg.com/media/F8ZOyKaa8AA8O33.jpg
-
<目>「こざかしい真似を!」
つ□と
書物をかざし、もはや自分の支配領域ではなくなった空間の地面に大穴を穿ってゆく。
『マッハスペシャル』
== (´<`) ==
<目>と(´<`)「おそい」
宙を舞う大天使の肩にタッチする。
<目>つ 「なに!」 ==と(´<`)
表情は読み取れないが、声のくぐもりで狼狽が見て取れる。
掴み取ろうとする手は、空気を掴むだけ。
<目><目><目><目>「ならば、分霊を呼ぶまで!」
スラオシャが四体に分身した。
「貴様の月は欠けているぞ・・・
霧氷月影」
https://pbs.twimg.com/media/F8ZOzK3aAAA93pm.png
目にもとまらぬ「速さ」で、スラオシャ四兄弟を取り囲み
霜をまとった大ガマで斬りつける。
<目>「ぐあッ」
https://pbs.twimg.com/media/F8ZOYZUaUAAaf5H.png
分身は氷像となって散り、本体も致命的な一撃を受けた。
(´<`)「命乞いはしないのか」
<目>「殺すなら殺しなさい。我が兄弟達があなたを狙うでしょう。」
-
「Orb」
〇と(´<`)
手に持った虹の鉱石・・・宝玉が、大天使のキズを癒す。
<目>「何のつもりですか・・・」
(´<`)「お前の主と兄弟どもに伝えろ。
次に狙いに来たら容赦はしない、天界に行って喉笛を食いちぎってやるとな。」
<目>「・・・」
(´<`)「友達、として来るなら歓迎するがな。
あの頭悪そうなやつにバケモノ呼ばわりされたのも、異端視だ.。
今回はお互い手打ちにしないか」
>スラオシャは去っていった
─
カ ω フ「俺は無力・・・俺はあいつより弱い・・・だから俺は選ばれなかった・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「おい!カブラギ!
聞いてんのか!」
カ ω フ「耳引っ張んなよ・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「異界化が解ける・・・どっちかが戻ってくるよ・・・
アタシはカムイにかけるけど。アンタは」゙
カ ω フ「あいつはきっと連れていかれて神の戦士にされたんだ・・・だから解ける・・・ん・・・」
カ;ω;フつ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
生きてたカムイいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
(´<`#)「大声出すな抱き着くな鼻水こすりつけるな!!!!!」
-
おつ
-
おつです
-
>バー民ヤン
カ`ω´ブ
ξ゚⊿゚)ξ
(´<_`)「・・・」
「お待たせいたしました。ハイvoltと中華おたのしみフルコースになりま・・・」
カ`ω´ブつ 「早く酒くれよ!」
店員が持ってきた盆からまずメインディッシュをかっさらう。
「失礼しました。おくつろぎください。」
「せーの!」
https://www.youtube.com/watch?v=OIo4Mwv85V8
カ^ω^フつ ξ゚⊿゚)ξつ (´<_`) 「「「乾杯!」」」
-
カ`ω´ブ「なんだお前ら、ソフトドリンクじゃねえか!」
カムイはカモミールティー、アッシュはジャスミンティーとオレンジジュースを注いでいた。
(´<_`)「当たり前だ。俺達は未成年なんだぜ。お前含めてな」
ξ゚⊿゚)ξ「未成年の喫煙、飲酒は肝臓をクッソ弱くするわ。
成人でもやりすぎるとそうみたいだけどね。」
カ`ω´ブ「くくく・・・偽造免許証にハンドルキーパー無し。
このカブラギ様にぬかりはねぇッ!
だから飲めよ!」
(´<_`)「アルハラだな」
ξ゚⊿゚)ξ「未成年飲酒も含めて、しょっぴけそうね」
カ`ω´ブ「ぐぬぬ・・・
まぁそれはそうとよ、あの姿はなんだったんだ?」
ξ゚⊿゚)ξ「そうね、アタシも気になるわ。
あの全身鎧。」
(´<_`;)「俺も知らん。奴に叩きのめされて怒りが頂点に達したときになった。
としか言えん。」
カ^ω^フ「叩きのめされた?天使にさそわれたんじゃねえのかよ?」
(´<_`)「・・・どういうことだ?」
ξ゚⊿゚)ξ「こいつね、あんたが引きずり込まれた時に泣きわめいてたわよ。
神の戦士に選ばれたんだー!
強いのは俺なのになんで俺が選ばれないんだー!、ってね。」
カ;^ω^フ「う・・・お代わりに行ってくるわ」
( ,_ノ` )つ「ここにゃあサーバーなんて気の向いたもん、ねえよ。」
-
ξ゚⊿゚)ξ「クサビさん?」
( ,_ノ` )「空いてんだろ?同席させてもらうわ」
カ;^ω^フ「あんたが犯罪者狩りの・・・?」
(-Д-)「悪魔犯罪者狩りって、せめて言って欲しいもんだな。
傍から聞こえたらただの私刑執行人じゃねえか。」
( ,_ノ` )つ 「まぁ似たようなもんだがな。
店員さん!生中1つとチョイ飲みセット二つな!」 ピンポーン
「かしこまりました。ご新規様お二人ですね。」
(´<_`)「お二人も仕事上がりで?」
( ,_ノ` )「ああ、ファフニールを憑依させた強盗殺人鬼。
器は潰せたが、中身には逃げられちまった。
クソガキのせいでな。」
(-Д-)「あんだとクソジジイ!
邪龍最上級相手だ、生きてるだけマシだろーよ!
てめえもろくに銃が通じなかったくせに・・・
おい!ビール取ンなよ!」
( ,_ノ` )「今日はお前がキーパーやれ。
帰ってからいくらでも、付き合ってやるからよ」
カ;^ω^フニア 「なあ・・・あの二人・・・いつもあんなんなのか?」
(´<_`)「俺達と同じだ。コントだよ。」
─
( ,_ノ` )「なにぃ?大天使に襲われただぁ?」
-
(´<_`)「はい。スラオシャと名乗っていました。」
カ`ω´ブ「天使とは思えねェ、奇怪な姿の奴だったよな」
クサビ顎に手を当てて考える。
何か真剣に考え事をする時の、この人のクセだ。
( ,_ノ` )「まァ国々によって、神や悪魔の姿かたちも変わるァな。
b 知ってるか。某国なんて同じ主神を信仰してるのに、呼び名が違うだけで戦争なんぞ・・・」
( ,_ノ` )「悪い癖が出た。今日はうんちくなんてやめとこうか。
モリカワの悪ィ癖がうつったかな?
おまえら、悪魔の基本的アライメントは知ってるか?」
(-Д-)「はいはーい!L」
( ,_ノ` )⊂彡☆))Д´) 「ぐえっ」
( ,_ノ` )「俺は未来を憂う子供たちに出題してんだ。
お前サマナー何年生だ?あぁンダスタン?」
(#-Д-)「ジジイっ!」
ξ゚⊿゚)ξ「横軸はLAW、CHAOS、NEUTRAL。
主にその悪魔の生きざまやスタンスを抽象的に表したものです。」
( ,_ノ` )「ご名答。流石はナカの子だな。次は縦軸、誰か」 パチパチ
つと
カ`ω´ブ「EVIL、GOODだぜ!」
( ;,_ノ` )「・・・
小僧、お前いつの時代の人間だ?」
-
( ,_ノ` )「・・・デカチン?」
わかってるな、という視線を受ける。
(´<_`)「縦軸はLIGHT、NEUTRAL、DARKです。
横軸のNEUTRALとはまた別物です。」
( ,_ノ` )「─先輩の意地を見せろよ」
(-Д-)「俺ェ!?
LIGHT悪魔は滅多に人界に現れない!善神が多いがすべてがその限りではない!
NEUTRAL悪魔は妖精、地霊など!俺達サマナーにとって最も身近な存在!
会話で仲魔にできる!
DARK悪魔は文字通り、基本的に会話じゃ仲魔にならねェ!邪悪な欲望を持つ奴が多い!
俺らの仕事を増やしてんのも大体はこいつらだ!糞ったれどもが!!」
( ,_ノ` )「やるじゃねえか。
・・・そう、ライト悪魔は合体で作らん限りは滅多に現世には現れんのよ。
モリカワ曰く、ヒトの世界が汚れてるからだそうだが・・・」
カ`ω´ブ「じゃあカムイがよっぽどケガレてるから粛清に来たのかぁ!
天使代行してやるぜ!
抜け!どっちが早くてデカいか決めてやるぜ!」
ズボンを脱ごうとする。
(-Д-)つ「はいはい抜くのはCOMPにしましょうね〜」
できあがっているカブラギから酒を取り上げようとする。
カ`ω´ブ「おっとそうはイスラフィール!」
つ□と
ξ;゚⊿゚)ξ(何があってもお酒だけは死守するのねぇ・・・)
-
https://pbs.twimg.com/media/D90XaJzU0AAeJ14.jpg
( ,_ノ` )「ずっどぉぉぉぉぉん!」
(;-Д-)「うわ!飲みすぎてテツさんがぶっ壊れて本当のジジイになっちまった!!」
( ,_ノ` )「俺は素面だこのやろう!」
つ(;-Д-)と 「いででででで!」
首にアームロックをかける。
今は防具無装備なので、力加減を間違えればあっさり逝く。
やはりサマナーの世界は殺るか殺られるかの世界だな、とおれは改めて思う。
( ,_ノ` )「イスラフィール・・・中東の大天使の口調だよ。
一見ふざけてんだが、実力はレベル相応に確かだ。
また、あの方面の天使にしては非常に慈悲深いと言われている。
地獄に落とされた人間の事を想って、大粒の涙を三連続で流すとか。」
カ`ω´ブつ「どうせ敬虔な信者の事しか思ってねえんだろう?
俺は庶民的な仲魔でいいぜ」
残り少ないタコハイをぐびっと飲み干し、ベルで店員におかわりを要求する。
(´<_`)「敬虔な信者ならそもそも地獄に落ちんだろう。
おれたちのような殺しが生業のサマナーはいくら信仰してても地獄逝きだろうが・・・」
「・・・???」
( ,_ノ` )「あ、おねえさん唐揚げとポテトの追加もお願いします」
「かしこまりました。」
殺し、というワードを聞いて怪訝な顔をした店員をうまくかわす。
-
店員が奥に去った後。
( ,_ノ` )「迂闊だなデカチン。まぁゲームか何かの話と思ってくれそうだが・・・
例の事で気でも立ってるのか?」
(´<_`)「まぁ・・・ナイーブには気分になっているかもしれません。」
カ*^ω^フつ「お前も飲めよ!ストローでチューチューすっか!?」
(-Д-)「テツさんみてえなバツイチでコワモテなら、人殺してきた後って言っても誰でも信じるよ!
ぎゃはは!!」
( #,_ノ` )
つカ`ω´-Д-;)と 「「ぎゃあああああ!!」」 ブチュー
ξ゚⊿゚)ξ「・・・」
(´<_`)「どうした、顔色がすぐれんようだが」
ξ;゚⊿゚)ξ「いえ・・・地獄の話を聞いたらね・・・
アタシ達は悪魔を倒してるだけだけど、それでも地獄に落ちるのかしら?
神様や天使にとっても利だと思うんだけど・・・?」
( ,_ノ` )(・・・)
(´<_`)「悪魔相手といえど、殺しは殺しだ。
それに見てみろ。今、おれ達が食っている物を。
飲食も殺生というのなら、全生物が地獄逝きだよ。
大丈夫だ。
君が堕ちるなら、おれも一緒に堕ちよう。アッシュ」
-
( ,_ノ` )「ふ・・・乳くせえガキがいっちょ前に口説くじゃねえか。
モリカワの教育か?」
(´<_`;)「い・・・いや!すいませんでした!
彼女を励まそうと!」
カ#`ω´ブ 「ちくしょー!てめえらが青春ロマンスしてる間に俺はおっさんとキッスだよっぉ!
酒で口ゆすがねーと!ぺっぺっ!」
(#-Д-)「ざけんじゃねーっ!誰がおっさんだ!
こっちもそういう趣味はねーんだよ!!
焼くぞ!?」
ξ⊿)ξ「ふ・・・」
(´<_`)「は、灰子さん・・・?」
ξ^⊿^)ξ「あはははは!」
カ;^ω^フ「狂ったか・・・!?」
ξ^⊿;)ξと 「今日になるか遥か未来になるかわからない、死後の世界なんかで
鬱々してたアタシがバカに思えてきたわ!
あー涙出てきた!」
カ^ω^フつ 「お嬢さん、笑い涙を混ぜて酒デビューはいかがですか?」
ξ゚⊿゚)ξ「いや、それパス。しかもアンタの飲みかけじゃん。」
weak!
カ;ω;フ 「ぐああああッ!
俺にも甘いラブロマンスをプリーズッ!」
-
─
カ ω フ
( ,_ノ` )つ「支払いはカードで」
「ありがとうございました」
店を出る。
(-Д-)「やったぜ!テツさんが珍しく奢りだ!!」
(´<_`)「ありがとうございます」
( ,_ノ` )「何言ってんだ。お前らのギャラから少しもらうからな」
ξ;゚⊿゚)ξ「乱入しといてそれなの・・・!」
( ,_ノ` )y- 「ふー・・・俺がガキの頃ならともかくな、
今は未成年に酒タバコ売った側だって罰を受けるんだぜ。
店員様がかわいそうだと思わんのか。
・・・んでその置物、どうすんだ」
ξ゚⊿゚)ξ「プリーズプリーズうるさいから、FREEZEさせてやったのよね。
私達に非はないです」
( ,_ノ` )「張本人デカチン、お前トランクにぶちこんどけ。
うるさいのが少なくなったし、ヤサに帰る頃には溶けてんだろ。」
(´<_`;)「はい・・・すいません」
ガシャ、と凍り付いた少年を投げ捨てる。
(-Д-)「レディゴー!」
-
スミオが勢いよく、左ハンドルのレクサスのアクセルを踏む。
( ,_ノ` )「てめえ!これ半分社用車だけど名義は、俺のなんだぞ!
討ち殺しちゃうゾ!」
(-Д-)「うっせーかっこつけ爺。結局ローン払いきれずに社用車にしたんじゃねえか。
酒飲めなくてイライラしてんだよ!」
( ,_ノ` )「スミオくん、オービスって知ってるぅ?
僕の車でもね、運転者が別人ならそいつの罪になるんだよーん☆」
(-Д-)「監視アプリならちゃんとぶち込んでますよ。
ちゃんと法定速度は10キロオーバーしてっし」
( ,_ノ` )「ああいえば上祐・・・って今のガキにゃあ伝わるまいか・・・」
(-Д-)「そういや処刑執行されたカルトひげもじゃ、自分には破壊神シヴァがついてるってゆーてましたね。
そんなんなら第三の目でムショ焼いて脱獄ヨユーじゃね?」
( ,_ノ` )「善神相手に不敬だぞ。
破壊の神と聞けば怖そうだが悪のアスラを打ち倒すシヴァファミリーの大黒柱だ。
店でやった悪魔アライメント、もっかいやる?」
(´<_`;)「あの・・・クサビさんちょっといいですか」
( ,_ノ` )「ん?へんなことは聞いてくれるなよ」
(´<_`;)「いや失礼かと思いますが、クサビさんは20年近いベテランサマナーと聞いています。
値が張るといえど、左ハンドルの車などローンを組まずとも一括でいけるのでは?」
(^Д^)「・・・
ぎゃはは!後で殺されるわお前!!」
>クサビは明らかに冷や汗をかいている
(´<_`;)「すいません。何か気に障るような・・・」
( ;,_ノ` )「いやな、最近はきゃっしゅれすっつーのが主流だろ?
だから現金一括払いっつーのも・・・」
-
(-Д-)「かっこつけてんじゃねーぞジジイ!
そんのカッコつけのくせで身の丈にあわねー車やら買って、
奥さんから離婚切り出されてガキまで置いていかれて・・・」
( ;,_ノ` )「てめェ 余計なことを・・・」
https://pbs.twimg.com/media/F_D0L1kXEAA_cDP.jpg
ξ;゚⊿゚)ξ「・・・」
(´<_`;)「・・・すいませんでした」
( ;,_ノ` )人 「・・・!
頼む!俺がこっそり吸ってたのを、娘には内緒にしてくれえ!」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・へ?」
(´<_`;)「娘さんもファントムに・・・?」
(-Д-)「いねえよ?家族はカタギだ。
大昔、俺がファントムのフも字も知らず、お前らがパパのスペルマですらなかった頃だ。
組織を抜けたサマナーの家族を見せしめに始末した事があんだと。
その結果、思わんしっぺ返しを食らってほぼ壊滅したらしい。
それ以降、ファントムサマナーのプライベートに上は不干渉ってことになってる。
テツさん、なんて言いましたっけ。その元凶になった・・・」
(# ,_ノ` )つ 「黙れ!」
いつものお茶らけた態度ではない。
( ,_ノ` )「あいつとフィネガンの話はすんじゃねえ・・・
俺はもう忘れたいんだ。
誰にだって・・・そういうの、あるだろうが。」
(-Д-)「・・・すんません」
>運転に集中した
-
>ファントム屋外
( ,_ノ` )「おつかれさん」
(-Д-)つ「うん 5万・・・」
https://pbs.twimg.com/media/F_D0Mq9XEAAzZUn.jpg
( ,_ノ` )「?」
(-Д-)つ「タクシー代」
( ,_ノ` )「現金は持ち合わせねェ主義だ・・・」
(-Д-)「借りればいいじゃないすか。無線でほら、ナカテガワさんにでも。
あの人ボンボンだから・・・」
https://pbs.twimg.com/media/F_D0LDMWAAArLvp.jpg
( ,_ノ` )「やだね。ナカに借りつくるなんて。
それよか人の車内で勝手にタバコ吸った罪で5万の罰金。
これでチャラにしろや・・・」
(;-Д-)「いつ作ったァ!」
( ,_ノ` )「俺様の法律だ。今作った。」
(´<_`)「すいません、おれ達はもう降りても・・・」
( ,_ノ` )「ああ、デカチンと嬢ちゃんは俺についてきな。
スミオは好きにしな。」
ジュッ
タバコを氷人形にくっつけて消火する。
カ´ω`ブ「どあづっ!」
( ,_ノ` )「わー、一瞬で溶けやがった。」
(-Д-)「ポケモンかな?」
-
>社内
カ^ω^フノシ 「じゃーなおっさん達!」
所属する課がないカブラギは、別行動で戻っていった。
>悪魔犯罪対策課オフィス
(´・u・`)「・・・」
( ,_ノ` )「・・・」
>二人は見つめ合っている
(´・u・`)「・・・ずいぶんと、遅かったようですね?
とくに彼らの相手は、対した悪魔ではなかったはずですが」
( ,_ノ` )「こっちが手こずって救援で来てもらったんだ。
その礼にメシ奢ってたわけだ」
レシートをピラピラと見せる。
(´・u・`)「・・・領収書ではないですね。
経費では落ちませんよ」
( ,_ノ` )「そもそも落ちる組織じゃねえだろうが。
弾薬から悪魔召喚費までテメエ持ちだ。
裏だから稼ぎに税金がかからんから、どっこいどっこいか。
・・・モリカワは?」
(´・u・`)「帰りました。ボスもです」
( ,_ノ` )「ああ、そう。だからお前が残業に駆り出されてカリカリしてんのか。
お前の愛娘は無事だ。返すぜ」
( ,_ノ` )つξ゚⊿゚)ξ「おとうさん、戻りました」
ナカテガワは一瞥する。
(´・u・`)「お父さんは書類整理でちょっと忙しいんです。
Φ すぐ終わらせるので、すいませんがソファで仮眠してもらえますか」
-
ξ゚⊿゚)ξ「・・・はい」
(´<_`)(冷たい親だな。実の親子でないとは聞いていたが。
それともこういうものなのだろうか?家族とは?)
「おーい!ロビーに来いよ!コーヒーおごったる!」
( ,_ノ` )「クソガキが呼んでやがる。ガキはガキ同士で少し遊んで来い。」
ソファで値ながらクサビが指を指す。
>深夜のロビー
(-Д-)ノ 「よー」
(´<_`)「スミオさん、運転ありがとうございました。」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・ました」
(-Д-)「いいよ。悪魔に利用された憑依犯のグロ死体見たら酒飲む気じゃなかったんだ。今日は。
それよか、ほら」
ガサゴソと、レジ袋から何か取り出した。
ξ*゚⊿゚)ξ「あっ」
(-Д-)つ「バー民ヤンのデザートのテイクアウトよ。俺のおごりさ。お喋りばっかでメシあんま食ってないだろ?」
アッシュが黒糖ずっしりのタピオカミルクティーを手に取る。
と(´<_`)「・・・ありがとうございます。」
カムイは冷えカステラを受け取った。
(-Д-)「お前こんな季節によく食うね、そんなの。買った俺も俺だけどさ。」
(´<_`)「・・・まぁ氷結使いなので。」
(-Д-)「関係あるそれ?じゃあせいろ蒸しは火炎が好きな俺がもらいっ!
テツさんにはゴマダンゴで・・・あのガキには一番やすいオーギョーチでいいか。
デカチン、明日にでも渡してやってくれよ。
嬢ちゃん・・・って呼ぶのもなんかアレな。アッシュちゃんでいい?
悪いけどここで食っちゃいなよ。持ち帰るとこナカさんに見られたら捨てられそうだ。」
と(´<_`)「嫌いでなければ、おれのも少し食うといい」
ξ゚⊿゚)ξ「二人とも・・・ありがと!」
-
(´・u・`)「アッシュ、帰りますよ。
・・・何か食していましたか?」
(-Д-)「急に冷えてきたんで、低脂肪のホットミルクをオーダーしてやったんす。
・・・隠語じゃないすよ?」
(´・u・`)「ならよろしい。
脂肪は大敵。太った女など醜いだけだ。ではまた明日に」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・じゃあ、また」
>二人は帰っていった
(-Д-)「んじゃ俺も帰るわ。じゃあなデカチン。」
(´<_`)「ありがとうございました。帰り、お気をつけて。」
>オフィス
(´<_`)「クサビさん」
( ,_ノ` )y- 「・・・行ったか。おう座れや。」
ソファに腰掛ける。
( ,_ノ` )「お前が天使に狙われて変身したっていうおとぎ話、ひけらかすなよ」
(´<_`)「・・・はあ。もとから話す気はありませんが。」
( ,_ノ` )「ナカの野郎はただでさえ、嬢ちゃんとバディやってるお前に嫉妬してるフシがある。
つけこまれる隙を作るな。弱点を突かれるな。サマナーバトルと同じだ。」
(´<_`)「はい。あとこれ、スミオさんから」
( ,_ノ` )「わざわざありがとうな。さっさと寝ちまいな。
ゴマダンゴだぁ!?安いもんよこしやがって!撃ち殺しちゃうぞあのやろー!」
-
─
く(´<_`)「・・・」
ベッドで横になりながら、考える。
あの異形の姿になったのが去年、2018年。
あれ以降、全く顕現はしていない。
鉄仮面。
カブラギが成り上がる為にも邪魔な存在だろう。
おれにとっては、鉄仮面自体はどうでもいい。
だが腰巾着のミレディ。
組織とて調和は必要だ。
こちらが何もしていないのに敵意と見下しの視線をしてくるのは気に食わない。
奴らを始末するのに意義はない。
だが一応は同じファントムの同志。
暗殺して死体を気付かれず遺棄でもしない限りは、
ボスの率いる課が糾弾されるのは必至。
なんの課にも属していないカブラギにはわからないのだ。
そもそも、交戦した事もない相手を初見で撃破するのは非常に厄介だ。
人間は悪魔と違って 「デビル」アナライズができない。
もしあの二人のどちらかに氷結無効以上の耐性があったら?
仲魔にやっかいなバッドステータス持ちや、マカラカーン持ちがいたら?
まぁ、万能の射撃を持つアッシュが協力してくれればあるいは・・・
く(´<_`;)「流石に彼女を巻き込むのはな・・・」
カブラギには何か作戦があるのか?
ミネラルウォーターで口の渇きを癒して、眠りについた。
-
https://pbs.twimg.com/media/F7hxj9_bEAAys1C.png
カ`ω´ブつy=つ 「フンッ!」
霞斬りを仕掛けてくる妖鬼ビルヴィスの攻撃を見切り、銃撃を浴びせた。
「うわああー!俺の最強悪魔がー!」
カ`ω´ブ「ふん!そんな雑魚が切り札だと!?
喧嘩ふっかけておいて、落胆させんじゃねェ!」
気が強い男の顔面に飛び膝蹴りをかます。
「ほげが・・・はがが・・・」
先鋒のハーピーとアズミも既に倒され、COMPに戻っている。
残りは気の弱い男、ナナシだけだ。
(<) 「アニキ!こいつなかなかやりますぜ!」
カ#`ω´ブ「何やってんだコッパァ!そんなんじゃ強くならねーぞ!」
(メ W)「バウッ! バゥバウ!!」
https://pbs.twimg.com/media/F7htbiVaEAApbZV.jpg
魔獣がキズだらけになりながら、主人を守っている。
コッパテングの衝撃魔法にもひるまず、体全体で戦っている。
(;``)「へ、ヘアリー・・・もういいんだ!
僕と契約解除して逃げろ!」
憧れのカブラギが近づいてくるのに、ナナシにはもう恐怖しかない。
( W)「サマナー オレサマ ニゲル マケ
ドウセ マケルナラ タタカッテ シニタイ!!」
-
https://youtu.be/sZkhjkzbHvc?t=18
(;``)「わかったよ・・・へアリー。
僕も戦う!」
(;``)つy=つ 「うわあああああああ!!」
ヒュン、と疾風が舞う。
カメ`ω´ブ「なに!?」
頬を銃弾がかすめた。
ドアに弾痕が残る。
(;``)つy=つ「相手があこがれのカブラギさんでも容赦しない!
つ ぼくの友達と仲魔たちは傷つけさせない!!」
ナナシは銃を乱射し、攪乱をおこなう。
(<) 「ひー!俺は銃が苦手なんでさー!」
COMPに引っ込むコッパテング。
カ`ω´ブつ 「チッ!調子乗ってんじゃねえぞ!」
腰からダガーナイフを取り出し投擲する。
(メ``)「ひるむかあああああ!!」
キズを受けつつも、肉薄する速度は止まらない。
カ;`ω´ブつy=つ 「チッ!クソが!」
銃撃でナナシのGUMPがはたき落される。
しかし。
ランドールナイフを振り回して突進してくる。
(#``)つ-l--))) 「うわああああああああああああーーー!!」
-
カ`ω´ブつ(``;) 「なめんじゃねえクソガキ!!」 「ぐっ」
喉に一撃食らう前に、組み伏せる。
カ`ω´ブ「場数がちげええんだよバカガキが!ランカーなめんじゃ・・・」
違和感。
首筋に吐息がふりかかる。
( W)カ`ω´ブ「チッ!」
とっさに首をひねるが、ジャケットの襟に噛みつかれて顎の力で振り回される。
カ#`ω´ブ「ぎゅがあ!話せ駄犬!!」
( ``)「僕の自慢のへアリージャック!なめないでください!」
余程の膂力でも持ち合わせていない限り、悪魔に組み伏せられた人間は勝てない。
顔面への噛みつきを首を振ってかわす。
(;``)つつ-l- 「僕があなたの喉を切れば、終わりなんだ!!」
カ´ω`ブ「わーった、わーったよ!降参だ!
実質一人相手に隙つかれるとはな・・・」
( ``)「へアリー、少し押さえつけを緩めてあげて。
カブラギさんは確かに強い。 けど、驕りがあったんじゃないですか?
僕なんか勝手に逃げ出していくと・・・」
( W)「バウ!」
カ´ω`ブ「・・・ふん。認めてやるよ。
認めついでに・・・
おい!認定マシン!部屋ん中で私闘が起きたぞ!」
-
朝。
く(´<_`)「流石に腹が減ったな・・・」
朝食にバジリスクの目玉焼きセットをオーダーする。
変異に目覚めたあの日以来、食欲が増す事があった。
□と(´<_`)「・・・ん?」
着信音で端末にメッセージが届いているのを確認した。
『ちと事情があってお前らとはしばらく久米ねえ。
二人でイチャイチャしてろ。
すぐ追いおつく。
最強無敵だったカブラギ様』
(´<_`;)「誤字るなよ・・・だいたいわかるが。」
『何があった?あと落ち着いて文字を打て』
『ランキング見ろ。察っしてくれ』
(´<_`)「・・・ん?」
そのままアプリでランキングを見る。
別の名前・・・ミレディが三位にいた。
(´<_`)「何をやらかした・・・?まぁいい、出勤だ」
>オフィス
(=■д■)「おはよう、デカチン。」
ξ゚⊿゚)ξ「おはよ!」
-
>半年後、埠頭
メキッ
( ´)Д(`) つΣ д)
https://pbs.twimg.com/media/F_N22ueboAAapLZ.png
学ランの男が、顔面に突きを食らってダウンする。
カ`ω´ブ「リュージ!
てめええええ何しやがる!」
( ´)Д(`) ニア 「YoYo、こいつは渡さねえ!
俺達のシマ荒らして悪魔狩ってたこいつ死刑!
leaderのカブラギ、お前も同罪!ギルティ!」
https://pbs.twimg.com/media/F_N31nbacAARNsM.jpg
カ`ω´ブつ 「上等だゴラア!俺の舎弟に訳も聞かずぶちかますたあ、いい度胸じゃねえかRS!
つ 豚ミンチにしてやら!」
( ´)Д(`) ニア 「待ちわびたぜ俺様の出番!行くぜお前ら速攻でコテンパン!
そして起こすぜearthクエイク!!
お前ら全員、面目もbodyもマルツブレ!!」
https://pbs.twimg.com/media/F_N32ZbakAAvdGe.jpg
ヽ(`Д´#)ノヽ(`Д´#)ノヽ(`Д´#)ノヽ(`Д´#)ノヽ(`Д´#)ノヽ(`Д´#)ノヽ(`Д´#)ノヽ(`Д´#)ノヽ(`Д´#)ノ「ううおおおおおRSさんの韻はよく踏まれてるぜ!」
カ`ω´ブ「ふざけた野郎だが、ランカーだけあってつええぞ!
てめえらは雑魚どもを片づけてろ!
野郎の首は俺が狩る!」
(``;)ヽ(`Д´1)ノヽ(`Д´2)ノ「「「了解!!」」」
( ´)Д(`) 「noobがいくらきてもノープロブレム!!
全員ミンチでバッドエンド!!」
-
https://www.youtube.com/watch?v=n9byQ7RAV3c
( ´)Д(`)
つと カチャ
https://pbs.twimg.com/media/F_OBO2tbQAAyolr.jpg
拳に特注COMPをハメ込む。
本気で戦うあかしだ。
( ´)Д(`)ニア 「DopeなMC!その名もR.S! Year!?
つ knuckle sommonerのフィネガン尊敬!
悪魔とともに切磋琢磨!
またたく間もなく、お前ら肉ダルマ!」
『妖獣召喚』
https://pbs.twimg.com/media/F_N33SiaMAAz_GI.jpg
https://pbs.twimg.com/media/F_OFy1wbAAEfZvY.jpg
https://pbs.twimg.com/media/F_OFzlubMAARp0z.jpg
https://pbs.twimg.com/media/D-zRovQUwAAQ6JK.jpg
( ´)Д(`) 「乗ってよし戦ってよし食べてよし!バイコーン召喚ッ!」
カ`ω´ブつy=つ 「・・・」
つ
( ´)3(`) 「お前foolish!?仲魔出さないとかlife取り!?
suicide BLACKなんて流行らねえYO!」
カ`ω´ブ「お前みたいなBAKAと違ってmast counter見極めてんだYO!
てめえの根城なら腐ったト・ラップくらい仕掛けてんーだろう!?」
( ´)Д(`) 「ノリが悪いぜハゲラギくん!ランカーから落っちこぼれた脆弱くん!
今時攻撃onlyは流行らねえ! バイコーン! ラク・カジャキメちゃって!」
「RSさんよよよYO!信じてるぜぇ!」
https://pbs.twimg.com/media/F_OBRabagAAAn-9.png
( ´)Д(`) つ「そして必殺の抹殺PUNCH!!
つ 非殺不殺?そんなの流行らねえ!」
『beast's killing fist』
https://pbs.twimg.com/media/F_OBSN1aAAA19Gj.png
カ´ω`ブ「ぐあッ!」
-
(``;)「カツラギさん!」
ヽ(`Д´#)ノ「よそ見してていいのかよ、おチビちゃん!!」
チンピラの模造刀攻撃を見切ってかわすナナシ。
思いっきりカツラギの腹に食い込む拳。
苦痛に顔がゆがむ。
しかし。
(;´)Д(`) 「what!?なんだとありえねぇ!」
と
カ`ω´ブつy=つ
懐に飛び込んできた時にGUMPで銃撃をしたため、1ラウンド目は痛み分けとなった。
カ`ω´ブ「チッチッチ。油断大敵てめえは雑魚敵。
三下らしく、くたばりなっ!」
{Ⅲ}つー∞ 「ザンマ!」
https://pbs.twimg.com/media/EdeIbraU0AAbd59.jpg
https://pbs.twimg.com/media/F_OBQobbsAAyg2z.png
羽根を生やした修行僧のような悪魔が、バイコーンに衝撃の錫杖を振り滅多うちにする。
( #´)Д(`) 「飛行悪魔だありえねぇ!?俺らのシマじゃノーカンだ!
男なら地につけ足つけ戦えYO!」
{Ⅲ}「知るか!」
足元のトラバサミを破壊する。
( ´)Д(`) つ 「なんだよ畜生バレてたか!
反撃ついでにデビルサモン、ほんとにFUCKな野郎だぜ!」
歌えガイコツ〜♪ラフィンスカル〜♪」
『幽鬼召喚』
https://pbs.twimg.com/media/E_c9DbEUUAgCSe1.jpg
{Ⅲ}つ 「ハッ!デカ頭トゥルダクか!
アニキここは任せてくだせえ!」
-
ラフィン・スカルにザンマが連続で打ち込まれていく。
(;●Ⅲ●)「ガガガガガ・・・!」
https://pbs.twimg.com/media/F_OWngVaEAEBPvP.png
{Ⅲ}「ひゃはは!衝撃スタンで動けねえ!
おもしれえったらありゃしねえ!
飛んで火にいる夏の骨!」
(;´)Д(`) 「wait a minute!ウェイト!ほあー待って!
あまり刺激与えると自爆!
俺もお前もタダじゃすまねー!
払わにゃいかんぞ渡し賃!」
https://pbs.twimg.com/media/FL0aOfxacAQN67I.png
カ`ω´ブつy=つ 「脅しのつもりかこの野郎?
召喚したのはてめーだろ!
仲魔のチョイスも三流か!?」
(; ´)Д(`) 「ちくしょーちくしょー覚えてろ!
泣きづらかくのはお前の方!
一発逆転キメてやる!!」
カブラギの銃撃からおっかなびっくり逃げながら、恨み節を吐く。
( ´)Д(`) 「ちょっとお前止まってろ。俺様の逆転の盾になれ。」
ヽ(`Д´#)ノ「え?RSさ・・・
ギャー!!」
カ;´ω`ブつy=つ 「!」
( ´)Д(`) 「臆したお前、敗北者!ラップバトルの敗北者!
つ と 人生負け犬敗北者!!」
『CHARGE』
https://pbs.twimg.com/media/F_OBZJobcAA6tMB.png
流石にたかが抗争程度で、味方を盾にするという斜め上の発想はカブラギにはなかった。
RSにとっては野良ネコマタの縄張り争い程度ではなく、本気で殺しに来ているのがようやくわかった。
しかも奴が逃げ込んだ先には、自分の仲間達もいる。
うかつな乱射などできなかった。
( ´)Д(`) 「どうせこいつら金魚のフン!俺の勝利の餌同然!」
X
https://pbs.twimg.com/media/F_OFktqawAAb7w1.jpg
-
(#・)Д(・) 「魅力的なSKILLで速攻でKILL!!ヒーホー、お前らおめめの邪魔!」
つ と
https://pbs.twimg.com/media/F_OFlp8acAALimH.jpg
『Warning!Risk of COMP damage!』
両手のCOMPが発光、発熱する。
と( ´)Д(`)つ 「いちいちうるさい警告だYO!おふくろみてえなCOMPだな!
両手のCOMPで100万パワー+100万パワーで200万パワー!!
いつもの2倍のジャンプが加わり、200万×2の400万パワー!!
そして、いつもの3倍の回転を加えれば、400万×3の・・・」
https://pbs.twimg.com/media/F_OFnIIaMAACCEd.jpg
空中で大跳躍して回転を始める。
ヽ(`Д´#)ノ「ぎゃー!RSさんのアレが出るぞー!」
(`Д´;)ヽ(`Д´2)ノ「おい!アレってなんだ!やべえスキルなのか!?」
ヽ(`Д´;)ノ「ちくしょう放してくれー!うまみだけ吸いたかっただけなんだ!
死ぬなんて御免だー!」
( ´)Д(`) つ「お前をオーバーキルできる1200万パワーだYOーっ!!」
つ
https://pbs.twimg.com/media/F_OFyA7akAATjR5.jpg
『HAZARD BOMB』
大轟音とともに地鳴りがうねり響く。
====カ;´ω`ブ「ほっ。大した事ない大技、スキだらけ!
見掛け倒しでこけおどし!肉ダルマはてめえだ!」
「ごほっ」
-
カ;`ω´ブ「リュージ!? ぐあああ!!
カラス!リュージを抱えて飛べ!」
{Ⅲ}「合点承知だ!!」
RSに開幕で殴られ地に倒れ伏した、リュージと呼ばれた男が血を吐いた。
真の狙いは、体重に身を任せたパンチではなく振動攻撃だったのだ。
くらっときたカブラギを、RSが体格差で投げる。
(●Ⅲ●)「あ・・・が・・・」
『maid souvenir』
ラフィン・スカルにぶつかり、大爆発に巻き込まれる。
カ ω ブ「があああああ!!」
( ´)3(`) 「ラフィン・スカルは有能悪魔!Do you know?
立て続けに衝撃受けると冥途の道連れ誘爆自爆!
周り吹き飛び大惨事!!
俺様の必殺、浮遊程度じゃ避けられなーい!!」
部下のチンピラたちもまともに振動と爆風を食らい、軒並みフラフラだ。
ヽ(`Д´2)ノ「なんつーことを・・・仲魔や仲間まで見境なしか・・・」
ヽ(`Д´1)ノ「でもてめーに反動ダメージがねえのはおかしいんじゃねえか!?」
( ´)Д(`) 「仲間?仲魔?ハァン?使い捨てる為のもんだろ!
それが俺様のつよつよ強み!」
カ´ω`ブ「そういうことか・・・ラクカジャをかけたのは自分へのダメージ軽減・・・やられたぜ・・・
第二波がくる・・・カラスはそのままリュージ連れて逃げろ・・・!」
https://pbs.twimg.com/media/F_OWoWcbwAAxw8Q.png
ラフィン・スカルが二体召喚された。また誘爆させるつもりか。
( ´)Д(`) 「次でお前らお陀仏ブツブツ!ブツクサ文句は言わせねえ!」
つ と
(((と( ´)Д(`) つ))))「それが俺様、RS!」 ぐるんぐるん
COMPにエネルギーをチャージし跳躍する。カブラギは動けない。
-
https://youtu.be/2lpd6Jjb01E?t=65
ヽ(`Д´1)ノ「どうすんだカブラギィ!
もう一度来たら俺達タダじゃすまねえぞ!」
ヽ(`Д´2)ノ「カブラギさんッ!」
カ;`ω´ブつy=つ 「てめえらも逃げろ!
相打ち上等!!
だああああああ!!」
(((と( ´)Д(`) つ))))「グレイの空が♪崩れ落ちてくる♪」
「その前にッ!」
鈍い音がしたと思えば、RSが無様に落下してくる。
ぶよん
(#´)Д(`)と 「why!?」
つ
(メ``)つ===
漆黒のヌンチャクを持ったナナシが、撃ち落としたのだ。
カ´ω`ブ「ナナッシー・・・!」
( ´)Д(`) 「むむっ!」
-
( ´)Д(`)ニア 「F・U・C・K!ファックファック!クソガキ邪魔はいけねーYO!YO!」
つ
https://www.youtube.com/watch?v=NjSZ0LKtstc
(メ``)つ=== 「取り繕うとしても無駄ですよ。
動揺して韻を外した時点であなたのペースは崩れました。
ここからは堅実に進めていくのみ。」
( ´)Д(`) ニア「調子に乗るなよこっからまた俺様RSのターン!
Open The FUCK! さあ、簡単だStand Up!
アナーキーに生きる ファンタスティックFUCK!!」
立ち上がって再び拳のCOMPを振るう。
しかし。
== (メ``) == ヒュンヒュン 「あなたのstyleは見切った!ここからは追い詰めていくだけのbattle!詰め将棋そっくりの消化試合!」
つと
==(メ``)
==つカ´ω`ブ「すまねえ・・・」
(;´)Д(`) 「ワッツ!?エモい獲物横取りこれで二回目!
RS様相手に三回目は、ないぜっ!」
(メ``)「ワン!ツー!カブラギさんを連れて離れて!」
(#´)Д(`) つ「させるかYO!」
つ
( ;´)Д(`) つ===と(メ``)「へアリー」
また漆黒の三節混が
(メ``)「あなたのCOMPと肉弾は確かに強力です、RS。そこは敬意をしめします。
しかし、間合いというものを考えてない。かつての僕のようだ。
強いからこそ、欠点をカヴァーする事をしなかったんですね。」
( ´)Д(`)ニア 「ほざくなYO!棒切れチビ助がYO!
バイコーン!角でブスっと刺せ・・・
あ?」
-
(メ``)ニア 「自分のスキルで殺しちゃったじゃないですか。忠誠度ダダ下がりですねきっと。」
ナナシは三節混を真っすぐ伸ばし、槍の要領で突いて追い詰めていく。
(; ´)Д(`)と 「ズルいんだYO!その武器!」
つ
(メ``) 「あなたは強い。尊敬に値します。でも僕はそれ以上にカブラギさんを尊敬しているッ!」
つつ====>
( ´)Д(`) 「イチかバチバチバチか!!」
つ と
『CHARGE』
(メ``)つ-l--つ 「遅い!」
必殺の為に溜めたチャージの隙に、背後に忍び寄る。
そしてブラックジャック状に変化した武器で後頭部を殴打する。
( ´)Д(`) 「ぐえっ・・・」
https://pbs.twimg.com/media/F_QzpvtbEAAF1mw.png
流石の屈強なRSも、嘔吐し倒れる。
(メ``)「カブラギさんに迷惑はかけられない。殺しはしません。
リュージくんに謝ってください。」
( ;)Д(;) 「ごめんYO・・・許してYO!」
ヽ(`Д´1)ノ「ナナシ!気をつけろ!やつめ何かやる気だ!」
( ´)Д(`) b 「最後の最後でお前ら爆死だYO!許してねェ!
この起爆switchでラフィン・スカルも腐ったマフィン!大爆発!」
「凍てつけ」
( ´)Д(`) b「ファファファ!fire!!!!!!!!」 カチッ
-
(; ´)Д(`) b 「あれ・・・おかおかおかしいYO!?忠誠度関係ないYOこれ!」 カチカチカチッ
虚しくボタンを押し続ける。
(メ``)「よく見てください。あなたのかわいそうな仲魔を」
( ´)Д(`) 「なにネゴート言ってんだYO!山羊でも数え・・・
ええ!?」
[●Ⅲ●][●Ⅲ●]
ラフィン・スカルはカチカチに凍っていた。
( ;´)Д(`) 「馬鹿な!?カチカチのロックアイスになっっちゃってるYOYOYO!?
メパトラストーン、fire・・・」
「させるか」
( x)Д(x) と(´<_`)「Fuck it(くたばれ)」
男が、真正面がらチョップを叩き込む。
RSは本当に倒れた。
ヽ(`Д´1)ノ「あ・・・アンタは!ランク1位の・・・!なんでここに!」
(´<_`)「無駄話は帰ってからでいい。ロープはあるか?生き残ったミートボールどもを縛り上げて連行する」
カ^ω^フ「・・・!心の友よ!久しぶりだ・・・な!」
カブラギの顔がパァっと輝くが、すぐ痛みにうめく。
(´<_`)「あの日、いきなりお前がランク最下位レベルにまで堕ちたわけを聞きたいが。
今はやるべきことをやれ。」
ヽ(`Д´2)ノ「ウッス!」
─
-
─
カ`ω´ブニア 「おい!俺は今施設内で私闘をしたぞ!
こういう時はランクを下げるのがスジじゃねえのか!?」
部屋の備え付けのモニターに怒鳴る。
『お名前と認証できるものを』
カ`ω´ブつ■「カブラギだ!これでいいか!」
『カードを挿入してください』
素直に、ランカーの証であるブラックライセンスカードをモニタ下に差し込む。
『貴方はファントムにとって有益な働きを多数しています。
それによって多少免責され、100程度ランクを落とす程度で・・・』
カ`ω´ブ「このクソどもと同じく、最下位のボトムズランクまで落としな。」
その言葉が認識され、数秒でカードが書き換えられる。
カードは最底辺の証、レッドカードになっていた。
カ`ω´ブつ□ 「あーあ、これでまたやり直しかい。」
(;``)「なんでそこまで自分を卑下するんですか。
あなたは僕のあこがれだった・・・正直失望しました。」
カ`ω´ブ「ああん?卑下してんのはお前らだろ。
どうせ無理だ無理だって、最下層に住んで食堂のメシ以外知らないサマナー人生。
そんなんで楽しいか?」
ヽ(`Д´1)ノ「てめえは何言ってんだ・・・」
カ`ω´ブ「これだけ言ってもわかんねえか?
お前らもこのカブラギ様の仲間に入れてやろうってんだよ!!
テッペンまで這い上がるんだ!!
俺達で!!」
ヽ(`Д´2)ノ「俺は乗るぜ。
食堂以外のメシを食いたい。任務以外で外に出て強い悪魔を仲魔にしたい。
フーゾクつーとこで、女を抱きてえ!!」
-
数日後。
x::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
八::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
!::::::::_彡彳儿´`ミミ、川::::::::::::::::!
!:::W: : : : : : : : : : : : : : 了::::::::::::!
川: : : : : :_: : : : : : : :_:イ ヾ:::::::::::!
.!zヽ: : : ノ `丶: : : / |:::::::八
ヾ.x、´ _} ) ‐、" !:::乂_
`:! / `ー´ .!i ,'从_
_ミ:, rニェェ= / ー、
‐=´. ヽ .` ̄´ /  ̄`' ,
/ `:,丶_.. ノ _ ヽ
| ヾ..r ,,. ´ \
! ! ヽ
{ .: !
ヽ 、 ! .ノ
{ ! : /
! i ! y .{
! ', ! ) !
> ヽ .人 ../ .|
K ▼д▼)「ウっス!ファントム専属調教サマナーのタクヤと申します!
カブラギくんもここに落ちてきたんすか!?」
https://pbs.twimg.com/media/FIG2MMpagAEBiGr.jpg
カ^ω^フ「ああ。ちょっとやらかしてな。
死ぬ気で稽古つけてくれや。」
K ▼д▼)「ウッス!!じゃあ覚悟はいいっすか!?」
つ と
『邪鬼召喚』
.??}⌒V ̄V⌒{
??_{?}<o>{?}
??/ミヘ?V?/三ハ?Vゝ
?/?/?ゞツ{三し、-'ト、
?/ミ/?(??`ー´?)ィ?}
TT?く7-T?T-ト=
{?{??{??トイ?イ
?\?\??\??Y?ノ
?\\??>_}{K
-
<o>「俺の役目は!役立たずどもをボコることだ!!
笑ったり泣いたりできなくしてやる!!!
わかったかウジ虫ども!!!!」
https://pbs.twimg.com/media/F_REprzbYAAn5S2.png
くK ▼д▼)「ギリメカラ軍曹、二本足立ちのスペシャルエディションっす!」
カ;^ω^フ「い、いきなり・・・?タクヤさんはシビアだねぇ。
ま、やりますか!
お前らCOMP構えろ!
いきなり来るぞ、気をつけろぉ!」
─
<o>「なんだ貴様ら、そのへっぴり腰は!じじいのマダムの方がまだ気合が入ってる!
ふざけるな!大声出せ!!根性直しの悪魔狩り25回!!
次チャレンジしてくる時までにやっとけ!!!」
https://pbs.twimg.com/media/F_REqWnbMAAtuHW.png
https://pbs.twimg.com/media/F_RErLXbEAA2ztz.png
カ;xωxフ「きっつ・・・お前ら、生きてるかぁ?」
ヽ(`Д´1)ノ「ああ、なんとかなぁ!!」
ヽ(`Д´2)ノ「なんだあのテトラカーンはぁ!?」
(;``)「・・・」
K ;▼д▼)「申し訳ナス!
次は比較的オーソドックスな仲魔にしときまっす!お待ちしてナス!」
カ;^ω^フ「あ、ああ・・・できればそうしてほしいよ。
さてお前ら、休憩したら俺のお楽しみスポットに行くぞ。(ほんとはカムイの後を追って偶然見つけたんだがな!)」
(;``)「はい!」
-
>廃墟ホテル
「いらっしゃい・・・」
カ^ω^フ「よろしく頼むぜ!」
>酒を手渡した
「・・・安酒だね。あとで錬金術で蒸留してランクアップさせるか・・・。
設備は勝手に使ってくれ。」
─
ヽ(`Д´1)ノ「すげー!ネコパンチバズだってよ!」
カ^ω^フ「へへ、魔晶変化ってんだ。俺のネコマタが変化したやつだが、お前に貸しといてやる。
命中に難はあるが、当たればすごいっていう銃だぜ。
クズノハ伝説サマナーのキョウジも愛用してたって噂だ。」
ヽ(`Д´2)ノ「へー。最強のサマナーも駆け出しの頃はそんなの使ってんだ。
ん、どうしたナナシ?」
「そのへアリージャックはずいぶん君に懐いているようだ。魔晶にしてあげられるよ?」
( W)「カワレルノカ?」
(;``)「やっぱり僕はいいです・・・これまで僕を助けてくれたへアリーを武器になんてできない・・・」
カ^ω^フ「ナナッシー、よく聞け!」
(;``)「・・・」
カ^ω^フ「へアリージャックははっきり言って下級悪魔だ。ずっと連れ添って戦ってレベルを積んでも、上級悪魔にはかなわない。
形が変わっても、お前を助けてくれる。お前が注いだ愛情に変わりはねえんだ。
元ランカーの俺を組み伏せた体躯が、牙が、そのまま武器としてお前を磨いてくれるだろうぜ!」
(;``)「へアリーは・・・いいの?元に戻れないんだよ?」
( W)「・・・
オレサマ ナナシト タクサン タタカッタ!
スガタカワッテモ、ユウジョウ クズレナイ!
オモイデ クチナイ!」
ヽ(`´)ノ「・・・わかったよ!へアリーの事、僕も忘れない!
魔晶変化、お願いします!」
-
─
(´<_`)「ふうん、カツラ君は俺の尾行をしてたのか。
それで、彼らが持っているのが魔晶変化装備というわけか。」
カ;^ω^フ「ま、まぁーいいじゃねえか。
持ちつ持たれつ・・・だよ・・・」
ヽ(`Д´1)ノ「アンタがランク1位保持のウエハラカムイか。俺はイチロー!」
ヽ(`Д´2)ノ「本当に助かった。俺はジロー。犬みたいとか言ってくれるなよ!」
(;``)「どどどうも・・・ナナシって呼ばれてます・・・」
(´<_`)「別に緊張しなくていい・・・
それより君が使っていた武器を見せてくれないか?」
(;``)つ== 「いいですけど、ランカーの人が見て面白いものではないと思いますよ・・・」
(;``)つ===> ジャキッ
(;``)つ==つ ドン
https://pbs.twimg.com/media/F_QzqqjbMAAV0w4.jpg
(´<_`)「いや、面白い機構だ。
魔晶元の悪魔とは忠誠度を越えてずいぶん仲が良いらしいな?
もはや魔晶品というより、魔具と言った方がいいかもしれん。
それに、君達もランカー入りだ。もう」
ヽ(`Д´1)ノ「どういう事だ!?」 ガタッ
イチローが思わず身を乗り出す。
カ・ω・フ「む?なにスマホいじってんだお前」
(´<_`)「今回の俺の出動要請は、RS達の秩序ない振る舞いを取り締まれということだった。
奴らは色んな場所に暴走族の如くたむろして、縄張り主張していたからな。
気軽に悪魔交渉ができないというルーキーからのクレームが大量に入ったそうでな。
本来ならお前らも処罰対象のはずだが、運がよかったな。
先にRS側が一方的に戦闘を始めた上に返り討ちにあったから、奴らはランカー剥奪、一気に降格さ。
お前らの順位が繰り上がってランカーになれるはずだ」
カ^ω^フ「マジか!」
ヽ(`Д´2)ノ「やったなカブラギさん!タナボタだぜ!」
-
く(`<´リと{Ⅲ}「アニキ、治療終わったんで連れてきましたぜ!」
ヽ(`<´リノ「やっと目が見えてきた・・・助かるぜ黒い兄ちゃん」
https://pbs.twimg.com/media/F_TOjHzbcAA7jsQ.png
カ;ω;フ「リュージ!大丈夫か失明とかしてねえか!?」
{;Ⅲ}「大丈夫だからここに連れてきたんすよ。
まだ目がイッちゃってる時は、肉ダルマ野郎の仲魔かと思われて罵倒されましたもん。」
─
{Ⅲ}「今回復魔法使ってやるから、そしたら帰っていいぜ金髪のにーちゃん。」
ヽ(`<´リノ「放せ!お帰りはテメエだ黒いの!」
https://pbs.twimg.com/media/F_TOk1XbIAABIv2.png
─
ヽ(;`<´リノ「あー、その節は・・・ほんとに・・・」
カ`ω´ブ「俺のエース仲魔にそんな暴言吐きやがったかテメー!!
まぁリュージらしくていいわな。
その威勢のよさとパイプアタックで結構助けてもらったしな。」
ヽ(`Д´2)ノ「そうすね。悪魔の群れにバックアタック食らいそうになった時は必死で防いでくれたし。」
(` `)「僕とリュージくんは、後方支援!」
ヽ(`Д´1)ノ「いやお前は立派な武器持ってんだから前衛だろ!!
ほんとは虚弱体質さえなきゃ最前線立っててほしいんだけどなー。」
(` `)b 「でも僕もカブラギさんやタクヤさんのシゴキ(意味深)で強くなったし!
これからはどのポジションでもいけるし!」
(´<_`)「口を挟んで悪いが、そこの黒子さんはカブ野郎の仲魔なのか?」
{Ⅲ}「ウッス!お久しぶりっす!妖魔のカラステングっす!コッパテングから昇格しました!」
カ^ω^フ「つーことで、コンゴトモよろしくな。
さてリュージも来た事だ、本題に入りたいね。」
-
─
(;``)「ええっ!リュージくんを抜けさせる!?」
カ・ω・フ「ああ・・・俺もよく考えての事だ、おちんちんついて聞いてくれ。」
(´<_`)(・・・お前が落ち着け)
ヽ(#`<´リノ「いきなりなんだよ!?納得できねえよ!!
二か月程度だけど仲良くやってきたじゃねえか!!」
カーωーフ「お前、まだ脚が治ってないよな?
じゃなきゃ、運動部のお前があんなデブの初撃をかわせないはずがねえ。」
ヽ(`<´リノ「・・・!」
カーωーフ「隠しても無駄だぜ・・・足手まといになるくらいなら別にいい。俺らがカバーすりゃ。
でもお前が死んだら、おふくろさんが悲しむだろうが?」
(´<_`)「? こいつには親がいるのか?」
カ・ω・フ「いるも何も、こいつはファントム生まれじゃあない。
闇バイト感覚で入って来た学生だよ。」
ヽ(`<´リノ「おい!カブラギ!余計な事言うな!!
いくらリーダーでも横暴だ!クソすぎんだろ!」
カーωーフ「困るんだよな、学生さんがヒーローごっこ感覚で入ってこられちゃ。
お前とバカやってた日々は楽しかったけどよ。
それとこれとは、別だ。」
>カブラギの、絶対抜けさせるという信念を感じる・・・
(´<_`)「本気なのか」
カーωーフ「こんな土壇場で冗談言うほどアホじゃねえよ。」
(´<_`)「じゃあリュージ君。お初にお目にかかります。ファントムサマナーランク1位のウエハラカムイだ。」
ヽ(;`<´リノ「お、お見それしやしたっ!」
(´<_`)「謙遜しない。最高幹部の鉄仮面を除けば最強だ。ランキングがそれを示している。
だがそんなおれでも、サマナー始めたての頃は相棒を追手によって死なせた事があった。
・・・泣きながら死にたくない死にたくないと言いながら結局は死んだ。そういう世界だ。」
-
ヽ(;`<´リノ「・・・」
(´<_`)「こいつもバカなりに、君の事を考えているんだと思うよ。
おれも親の顔は知らん。
だから親のいる君は、幸福なのかもしれない。
足は洗えるうちに洗った方がいい。」
ヽ(#`Д´1)ノ「おい!俺名義で寿司頼んだ奴は誰だ!金返せ!」
カ^ω^フつ「ちいせえ奴だなあ。送迎会くらいパーッとやろうぜ!ほれ代金!」
>送迎会
ヽ(`<´リノ「俺は本当にやめなくちゃいけないのか?」
ヽ(`Д´2)ノ「まぁRSにやられてCOMPもおじゃん。仲魔データも消えちまったんだろ?
今から仲魔揃えるのは、正直きついと思うよ。」
(;``)「あっ僕のネギトロ!」
カ^ω^フつ= 「俺のエンガワやるよw」
(;``)「脂っこいの苦手なんですよ・・・なんでわかっててくれるんですか・・・」
ヽ(`<´リノ「じゃあ俺がもらっていいか?俺のネギトロやるよ」
=と(´<_`)「俺のもやる。」
(;^^)つ= 「ありがとうっ!!」
>送迎会終わり
カ^ω^フ「食った食った。が・・・もっとピザとかケーキオーダーしとけばよかったな、お前らもそう思うだろ?」
ヽ(`Д´1)ノ「てめえと違ってもう入らねえよ!」
ヽ(`<´リノ「・・・これでお別れかよ。」
カ^ω^フつ「あっそうだ。前の歓迎会でビュッフェ行った時に立て替えてもらった金だ。」
ヽ(`<´リノ「ひいふうみぃ・・・
30万!?何倍返しだよ!?」
ヽ(`Д´1)ノ「前にパチンコでスった時にテメエに金借りたっけな。ほれ」
ヽ(;`<´リノ「10万も貸してねえんだが!?」
-
ヽ(`Д´2)ノ「俺はラーメンジロウでおかわりしまくって奢ってもらったっけな。ほれ」
ヽ(;`<´リノ「20万!?いやいや」
ヽ(`Д´2)ノ「母子家庭のくせに人にホイホイ奢るからだ。
俺らじゃなくて、母ちゃんにいいもん食わせてやれ!」
(;``)つ「僕も・・・40万」
ヽ(;`<´リノ「いやいやもっと不味いだろ!?お前には特に奢ってないんだが!?」
(;``)「さっきのネギトロのお礼と・・・今までのボディーガード料だよ。
リュージくんがいなかったら、ぼくは何度も死んでた局面があったと思うんだ。」
ヽ(`<´リノ「お前ら・・・」
(´<_`)つ□ 「封筒が一枚残ってた。9万で少ないが、とっておけ。」
ヽ(;`<´リノ「いやほぼ初対面のトップランカーから!?無理っすよ!」
(´<_`)「不慣れな脚でファントムに貢献してくれた、ランカーからの謝礼金と思ってくれ。
それに、おれは親の顔は知らんと言っただろう。
君の御母堂の顔は知らんが、親孝行してやるといい。
みんなからの金を無碍に使うな。とりあえずは自分の脚を治すのに専念しろ。
学業とスポーツに専念すれば、こんなところよりいい道も拓けるだろう。」
─
ヽ(;<;リノ「みんな・・・ありがとよ!」
( ;;)「学校でも頑張ってね!リュージくんならいけるよ!」
ヽ(`Д´1)ノ「いじめにあったら言え!俺がぶっ殺してやる!」
ヽ(`Д´2)ノ「まぁ・・・なんだ・・・俺は忘れないぞ。
気持ちのいいバカ。」
カ^ω^フ「成人になるまで酒に手出すんじゃねーぞ!コラ!タバコもだ!判ったかパツキンモンキー!」
ヽ(;<;リノ「カブラギにだけは言われたくねーや!」
(´<_`)「・・・おれにしてやれる事は少ない。ただし、ファントム抜けしても大丈夫なように取りはかっておこう。
早く悪魔の事なんて忘れて平穏に生きろ。」
https://pbs.twimg.com/media/F_TOkD4aEAAeyRA.png
ヽ(;<;リノ「こんなお別れクソすぎんだろ!
・・・いい意味で!一生忘れねえよ!!!!!」
-
>リュージは去っていった
(´<_`)「いいのか?本人の意思を無視して離脱させるような・・・」
カ´ω`ブ「俺も寂しいけど、いいんだよ。
あいつはもともと進学校のスポーツ特待生だったんだが、
小さい頃に親父に虐待を受けたのが響いて、足を痛めて立場が危うくなったらしい。
学費を払うためと片親の母親に負担かけねー為に、ここに入って来たんだと。
あいつには親がいる。ヘマで死なせだら、俺はどうおふくろさんに謝ればいい?」
(` `)「リュージくん、ほんとに一緒に頑張ってくれてたんだ。
でもときどき辛そうに足を引きずるのは見てたんだ・・・」
ヽ(`Д´1)ノ「馬鹿野郎!俺らと違って学校行けてんだから
まともにバイトしてエンジョイしろや!ったく」
ヽ(`Д´2)ノ「・・・まぁあいつが先制で殴られてくれたおかげで、
RSをランカーから引きずりおろせたわけだしな。
最後の貢献は素晴らしかった。
俺達の役目はそれを無碍にせずに、次につなげていくこと。
だよな、カブラギさん?」
カ^ω^フノ 「ああ・・・そうだな!
テッペン目指すぜ!」
>地下
( #)´)Д(`) 「ゆ・・・ゆぶしてくだちゃ・・・」
K ▼д▼)「自分らのシマを勝手に主張して仲魔作り等を妨害。
同じファントムの同胞に一方的に暴力行為。
更には殺意あり。」
( ;´)Д(`) 「そ・・・そんな・・・証拠が・・・」
K#▼д▼)つ□ 「ランカー1のカムイから戦闘の動画が送られてきてる。
言い逃れできると思ってんのかオォン!?」
( ;)Д(;) 「ぎゃー!!!!!!」
-
>解散後、トイレの個室内
カ;^ω^フ「・・・お前ホモか?
個室に男二人・・・何も犯らぬはずはなく・・・」
□と(´<_`)「・・・違うわ。
これを見ろ」
カムイはスマホを見せる。
https://pbs.twimg.com/media/F_Qzsm2aYAA9NvK.jpg
カ`ω´ブ「ホモストーカーじゃねえか!俺を巻ーき込むなー!」
(´<_`)「アホか。ランカーのVIPルームには盗聴器が仕掛けられてるって可能性が高いってことだ。」ボソッ
カ・ω・フ「なんで?」
(´<_`)「おれの考えでは、実力あるランカーは更に上を目指すという危惧がされている。
b 例えば幹部殺しで下剋上とかな。
それを阻止する為に・・・おれの持論だがな。」
(´<_`)「このふざけたメールを送って来たのは、お前じゃないよな?」
カ#`ω´ブ「んな嫌がらせやる暇あったら外で悪魔狩るわぁ!
頭装備にアルミホイルでも巻いてろォ!」
(´<_`)「じゃあいい。鉄仮面殺しは部屋以外で計画しよう」ボソッ
カ`ω´ブ「ああ・・・」
(´<_`)「あの三馬鹿はどうした」
カ`ω´ブ「お前の采配のおかげで、ランカーになれたからな!
部屋変えの申請とブタ小屋の掃除やらせてる。」
(´<_`)「ブタ・・・ああ。
性格悪い糞みたいなデブを豚呼ばわりは豚に失礼だろ。」
カ^ω^フ「そっすね。
そろそろトイレから出ないか?」
(´<_`)「同意だ。
お前なんかとデキてるなんて噂されるなんてお断りだだからな。」
>アッー
-
(´<_`)「おはようございま・・・」
>翌日朝、オフィス
>奥から大声がする
(■/へ■)「・・・つまり?」
(´・u・`)「そうです。幼少期からあのガキの世話をしたのはモリカワ。
その過程で何か仕込んでいても可笑しくないかと・・・」
>ナカテガワとボスが言い争っている
>つまらなそうにボスはタバコを吸い始めた
(■/へ■)y- 「で?それが本当だったとして何だと言うのだ?」
(´・u・`)「わかりませんかボス。いつか背中を刺されますよ。
モリカワ達にはなにかこの課を掌握しようとする意図が・・・」
(■/へ■)y-「・・・貴様はモリカワより優秀だと言い切れるのか?」
https://pbs.twimg.com/media/F_sb8I3a0AA7me-.png
(´・u・`)「学歴が上の私が優秀でないと?
年功序列は古臭いですよ、ことこのファントムでは」
(■/へ■)y-「己は別に古株だから絶対的な権限を持っていいなどと思ってない。
自分が20年近く前のクズノハファントム戦争から生き残ってこのポジションにいるのもたまたまだ。
己がどうしようもない老いぼれになったら、次の候補者を自分で頭でも撃ち抜いて潔く散るさ。
だがテツやモリカワはお前よりファントム上では先輩だ。殺しの腕もな。
先輩は最低限敬うべきだ。
今一度改めるべきではないのか?その決めつけと態度。」
https://pbs.twimg.com/media/F_sbzfIacAAu93s.png
(´・u・`)「・・・カムイの写真です。使い魔に写真を取らせました。」
https://pbs.twimg.com/media/F_sd0qabAAA5PlY.jpg
(■/へ■)y- 「最低限、目は通しておく。置いてここから消えろ。」
https://pbs.twimg.com/media/F_sb9_faIAAgVPu.png
(´・u・`)「今日は気分が優れないので失礼します。」
(´ u `)「遅れ・・・ソジジイ。・・・ポイント追加だな・・・」
(´<_`)「・・・おはようございます」
(#´・u・`)つ「盗み聞きか!どけ悪魔のガキィ!!」
>不意に突き飛ばされた
-
(#=■д■)「おいナカ!俺の事をどー言おうが構わんが。
デカチンに手出すのは許さん」
(´・u・`)「ああ、御出勤でしたか。
ではあなたには4千万ポイント追加で・・・」
>ナカテガワは去っていった
と(´<_`)「モリカワさん・・・」
(=■д■)つ 「よっ、デカチンおはよう!
コーヒー淹れてやるから飲めや。ミルク入れてええか?」
(´<_`)「はい」
ファントムをブラック企業のようにしたくはない。
そういう理念で苦いブラックコーヒーはなるべく避けているのだ。
(´<_`)「モリカワさん」
(=■д■)「できたぞ。熱いからな。・・・ん?」コトン
(´<_`)「言い難いのですが、あのような人は排斥すべきでは・・・?」
ズズッと啜りながら、言葉を選んで答える。
(=■д■)「ナカの事か?確かに目にあまるが、だからって追い出したりしたらあいつと同じになる。
お前はまだ若い。若すぎる。だから実力と実績をもっとつけろ。
そうすりゃギャーギャーうるせえあいつもお前を見ても何も言えなくなるぜ。」
(´<_`)「あの・・・悪魔の子というのは?」
(=■д■)「ああ、ナカが仲魔使って盗撮したっていうデカチンアーマーか。
インキュバスみたいでカッコイイじゃねーか!ははは!」
https://pbs.twimg.com/media/DyOacEwVsAAF1FK.jpg
(´<_`;)「そ、その例えは・・・」
(=■д■)「まぁアイツのドヤ顔透破抜き、意味ないんだけどな。
半年前にテツさんとの飲みでポロッと聞いた。
まーどんだけ強いかわからんが、多用せず切り札としてとっとけよ。」
(´<_`)「知ってたんですか。そういえば今日クサビさん達は?」
-
(=■д■)「ああ、二人はまた犯罪サマナー狩りだよ。
例のファフニールの痕跡を見つけたらしい。」
(´<_`)「ようやく尻尾を見せましたか。」
(=■д■)「俺は仕事に行くけど、デカチンはどうする?
ナカがキレて帰ったから、お嬢ちゃんは今日は来ないと思うぜ。
あいつの送迎で来てるから。」
(´<_`)「・・・そうですね。モリカワさんのおかげでどれだけ俺が成長したか
お見せしたいです。
同行しても?」
(=■д■)b「ああ!俺の背中は任せたぜ!」
>大道寺邸
https://www.youtube.com/watch?v=sHB0l6D8Ncs
(<●>)
〜(無)〜 「私を置いてお逃げください茜様…この者、強うございます…
それにあの者達、一見我々を助けてくれたように見えますが…」
リ゚▽゚ リつJ 「そういうわけにもいかん。この奥に行かなあかんからな」
顔のない男が触手に囚われ、得も言われぬプレイをされている。
バールのようなものを持ったピンク髪の少女が対峙する。
(;=■д■)「うげ…野郎が見るにはきつい絵面だぜ…」
(´<_`)「女性が見ても筆舌にしたがいものかと思いますが。
本当にここで合っているのですか?」
(=■д■)「ああ…間違いないよ。でも…」
少女は触手による突きを難なくかわしていく。
しかしそれでもいずれジリ貧になる事は明白だ。
(´<_`)「おい。下手に触るなら逃げた方がいい。そんなものでは殺せない」
リ゚▽゚ リつJ 「じゃあ、何なら効くの?」
https://pbs.twimg.com/media/GAQtvfoaIAACxRT.jpg
(=■д■)「もっと鋭い…実践的な刃か…もしくは」
-
(´<_`)「銃」
リ゚▽゚ リつy=Σ 〜(<●>)〜
ズドン
https://pbs.twimg.com/media/GAQtwofbYAAzZWF.jpg
一瞬のうちに触手付き目玉に衝撃が貫通した。
顔のない男は拘束から逃れる。
(無)「助かりました、あかね様・・・」
リ゚▽゚ リ「礼ならあっちに言ってな。隙作ってくれな危ないとこやったんやから」
(=■д■)「礼には及ばんさ。クライアントはお嬢ちゃんなんだろ?」
(;無)「…!?ということは味方だったのですか」
(´<_`)「しかし妖魔ウォッチャーで良かったな。
他のだったら詰んでいたかも」
(無)「どういうことです・・・?」
(´<_`)「妖魔ウォッチャー。銃の通りは悪いが、効かないよりマシだ。」
https://pbs.twimg.com/media/GARE0ZdakAAXDv_.jpg
(´<_`)「鬼神イチモクレン。銃が無効だな」
https://pbs.twimg.com/media/GAQzU24acAApZln.png
https://pbs.twimg.com/media/GARE9VZaEAAn9Wm.png
(´<_`)「最悪なのがロリコン殺しで有名な外道バックベアード。
銃を反射してくる。」
https://pbs.twimg.com/media/GAREzpHaQAAJ4Aj.jpg
(;無)「全部同じじゃないですか!」
(´<_`#)「これだから素人は困る。よく見てみろ。
ウォッチャーとバックベアードは色が違うし、イチモクレンは目が死んでいるだろう!!」
リ゚▽゚ リ「あっまだこいつ生きとるな。トドメ刺してマグにしとかんと」
ザクッザク
Jとリ゚▽゚ リ
〜(<>)〜「ギャアアアアアア!!!!」
(;=■д■)「うわ…全身目玉みたいなもんとはいえ惨いことしやがる。
まだ小学生くらいにしか見えんが、いったい」
-
https://pbs.twimg.com/media/GAQzULOaIAA8PU7.jpg
─いったいどんな経験をしてくれば、
あの歳であのように修羅場を潜り抜けたようになるのだろうか。
>大道寺邸地下
https://www.youtube.com/watch?v=bPMI9IDOpu8
椅子にチョコミントの匂いがしそうな髪色の少女が縛られている。
服はきれいだ。丁重に扱われているようだ。
対峙するのは身なりのよさそうな男。
「かわいい女の子をなぶる趣味はない。もうしばらくそこに居てもらうよ。」
https://pbs.twimg.com/media/GAQyyp1bMAAog7i.jpg
ア;゚▽゚ オ 「包丁持たれながら言われても説得力ないよ!早く帰して!
私をどうするつもり!?」
「さぁて、どうするつもりだろうな?」
https://pbs.twimg.com/media/GAQyzeuasAA31Du.jpg
ア;゚д゚ オ 「率直に言うよ。
おじさん、私の体が目当てなんでしょ!」
https://pbs.twimg.com/media/GAQy0jPbAAA72MH.jpg
「おじさんだと…?
まぁ、いいカンをしているね。
君のような美少女は私の…」
ア;>▽<オ 「私を暗い地下とかに閉じ込めて
労働力として死ぬまでこき使うつもりなんでしょ!
ペリカ出てくる漫画みたいに!!」
ドドーン
「・・・」 スバッ
ア;;▽;オ 「ああっ!髪飾りはやめて!
おねえちゃーん!!!!!!!!!!!」
-
(´<_`)「落ち着いたか。
モリカワさん、今回の依頼が見えないのですが?」
リ゚▽゚ リ「うちは琴葉茜。かわいいフリーのデビルサマナーやで。」
(無)「私は怪異カオナシと申します。あかね様の一番の仲魔を自負しております。」
(=■д■)「あ、人間じゃなかったのね。
実はこの人…というか悪魔がクライアントだったのよ最初は。
依頼時カオナシって名前もまんまだから、訳アリかとは思ってたけど。」
リ゚▽゚ リ「ああウチは一応小学生だから、仕事依頼なんかできんし。
それにサマナーがサマナーに助け求めるのも恥ずかしいやろ?」
(´<_`;)「いやいやちょっと待ってくださいファントムソサエティですよ?
扮しているとはいえ、一般人からの依頼など受けるのですか?」
(=■д■)「まぁボスの理念がファントムのクリーン化だからな。
悪魔絡みっぽいのなら受けるのさ。
俺はもうトシだしソロで動いてるから、比較的軽めな任務もらってるが。
お嬢さん、どういう事情か聞かせてもらえるかな?
わざわざ帝都・・・東京まで来た俺達には聞く権利があると思うんだが。」
リ゚▽゚ リ「・・・報酬のお金ならあるで。無事に葵を助けられればな。
まさかこんな美幼女相手に体を要求したりしないよな?」
(=■д■)「ハッ。うちのナカじゃあるまいし、ロリ趣味はねえよ。
マンサーチャー(人探し)の手伝いをしてくれってコトで最初は話が通ってたはずだが。
まさかいきなり中堅そこそこの悪魔と出くわすハメになって面食らったぜ。」
リ゚▽゚ リ「それはすまんかったな。
…もしかしてカオナシさん?」
(;無)「も、申し訳ございません!
報酬を安くするため、ナイトストーカー程度の悪魔の仕業だと言ってしまい・・・」
https://pbs.twimg.com/media/EvtbqA0VEAILY4K.jpg
リ゚▽゚ リ「・・・
別にお金のことは気にせんといてええんやで。
今度からちゃんと相談してな?大事な事やから」
(´<_`)「話が見えてこないな」イライラ
(=■д■)「あー。つまりな。
誘拐だよ。悪魔がらみの。」
-
─
(´<_`)「つまり報酬を安上がりにするために、弱小悪魔に人が攫われたというていで依頼されたと…」
(;無)「・・・非常に申し訳なく…」
(´<_`)「俺は付き添いだからかまわん。交通費さえ出してくれればな。最悪仲魔で飛べば…」
リ゚▽゚ リ「タクシー扱いで草。あ、セヤナーが帰って来たで」
四角とも丸ともつかぬ生物二体が、君達の前に這いずってきた。
ピンク色のはボロボロだ。
セ´▽`ヤ 「アカネチャン…チカヤ…チカニ、アオイチャンオッタカワイー」
ダ´▽ 「ダヨネーヤラレチャッタ…ツヨイ…ヨネ…」
水色の生物はサラサラと消えてしまった。
(´<_`;)「これも悪魔なのか?」
セx▽xヤ 「ウ…ウチナーモウダメー」
https://image02.seesaawiki.jp/s/e/seyana-gyakutai-chronicle/934daac8c0d00e8e5004.png
その悪魔?もデータの粒子として消え去った。
リ゚▽゚ リ「うちの仲魔の妖精セヤナーとダヨネーや。正確には
うちと妹の葵の体細胞から作ったトークンみたいなもんやけどな。
戦闘はあまり得意じゃないけど触手で武器を持ったり威嚇ができるんや。
触腕もボロボロやったし、偵察を頼んだだけで戦闘は避けろって言ってある。
ずいぶんやべーやつがいるみたいやな。」
と(´<_`)「久々に骨がありそうな相手がいるようだな。
人質か何か判らんが、さらわれた奴が骨になってないといいが」
『堕天使召喚』
https://pbs.twimg.com/media/Enhk_b_VgAEXglD.jpg
山羊のような頭蓋骨を被った、スーツ姿の男型悪魔が現れた。
[●W●] 「カムイ!今日はなにかよう!?」
-
(´<_`)「どうやら地下に行かねばならんらしい。その燭台で灯りと探知を頼む。」
[●W●] 「僕はレッド・マジシャンのブ男じゃないぞ!使い方が間違ってる!」
(=■д■)「流石だぜデカチン!判断力と行動力がまた上がってるな!
お前の成長ぶりを確かめるのも兼ねて連れてきたが、こっちが勉強させられた。」
リ゚▽゚ リ「デカチン?どういう意味なんや?」
(´<_`;)「…急いで行くぞ。」
>倉庫
(´<_`)「…ここなのか?ただの納戸に見えるが。」
リ゚▽゚ リ「セヤナーたちの体液がここで途絶えとる。なんかあるな。」
『妖魔召喚』
(=■д■)「アガシオン。照らしてくれ。」
(壺)「はーい!」
https://pbs.twimg.com/media/GATDB5dboAAUm3A.png
バチッと一瞬稲光が出た。何かが光っている。
(=■д■)つ光 「スイッチか。」ポチッ
>隠し扉が開いた
リ゚▽゚ リ「流石やなあ!おじさん!」
(=■д■)「簡単な理屈だよ。
出口のない部屋をミルワで照らすと・・・いやわかんねーネタはやめておこう。
地下に本当につながってるみたいだな?準備はいいか?」
(´<_`)「隊列を変更していきましょう。できれば茜さんは真ん中に。
ボティスを召喚して後列を任せよう。ビフロンスは、おれと隣り合って照らしてくれ。」
『堕天使召喚』
https://pbs.twimg.com/media/GATJX9DaYAAlOTK.jpg
リ゚▽゚ リ「うわーごっついなーよろしくなー。カオナシさん、はぐれんといてな。」
(無)「はい。皆様、よろしくお願い申し上げます。」
-
https://www.youtube.com/watch?v=ShCUZrurFcQ
>大道寺邸地下道
https://pbs.twimg.com/media/GATJlYRaYAAHvFA.jpg
(=■д■)つy=つ 「灯りは多いほうがいいな。」
『RETURN』
『妖精召喚』
(`M´)「ヒーホー!」
リ゚▽゚ リ「なぁなぁ弟者みたいな兄ちゃん。」
(´<_`)「…おれの事ですか?」
リ゚▽゚ リ「せやな。なんでCOMPもなしに悪魔召喚できるん?魔法使いなん?
おじさんは普通にCOMP使ってたやん。」
(´<_`)「・・・小さいころから、COMPは必要なかった。
おれ自身にもわからんのです。」
(=■д■)「まぁ電子機器ジャマー区域だとCOMPは全機能が使えんし
魔法禁止エリアじゃあサバトの魔法も使えん。
そろそろ両方備えといて損はないと思うぜ、デカチン。
あっやっぱスマホにwi-fiどころか電波入らないわ。『あの』大道寺家なだけあるわ。」
https://www.youtube.com/watch?v=_kfjqM7UqbA
[●W●] 「悪魔がいるよ!どうする?」
(´<_`)「殲滅だ」
[●W●]「オッケー!」
https://pbs.twimg.com/media/GATG_w6aYAAWQL1.jpg
『OFFENSE_MAGIC
Maha-ragi』
様子を見ていた悪魔達が炎で薙ぎ払われる。
https://pbs.twimg.com/media/GATHAxUaEAAQdsO.jpg
(=■д■)「よかったのか?友好的な悪魔な可能性も・・・」
-
(´<_`)「おれのカンですが、誘拐犯がサマナーならその仲魔と見るべきでしょう。
それに野良悪魔だとして、下手に交渉失敗してクライアントを死なせるよりいい。
ボスに大目玉をくらうのはモリカワさんですからね。」
(;=■д■)「そ、それもそっかあ・・・」
─
リ゚▽゚ リ「ずっと歩いてると暇やな。なんか面白い話してや。
さっきの、あの大道寺家ってなんなん?」
(=■д■)「ん?サマナーなのに知らんのか?少し長くなるぞ。
大正時代に栄華を極めた・・・つまり一番調子よかった時期の華族・・・つまり日本の貴族の屋敷がここだったんだ。
だけどキナくさい話もあってな。
この家系に生まれた女の子はたびたび頭がおかしくなって、こういう地下に死ぬまで幽閉されたってな。」
(´<_`)「ぞっとしないですね。そんな歴史があったとは知りませんでした。」
(=■д■)「ひがみかわからんが、鬼の血を引いているから大道寺家はおかしい、あんなに金持ちなんだってな。
そんな噂は当時あったみたいだな。
サマナー的に解釈すると、悪魔と契約して大金持ちになって対価に血筋にへんなもん入れられたってとこか?
まぁ実際はわからんけどな.。」
リ゚▽゚ リ「なんでや?」
(=■д■)「大正時代当時に大道寺家は離散しちまったからさ。
歴代葛葉ライドウで最強ともされる14代目が、たびたびこの屋敷に入り浸っていたっていう記録がある。
悪魔絡みだったらライドウが解決して、当時のファントムみたいな奴らに利用されないように
クズノハが取り計らったんだろうな。」
リ゚▽゚ リ「誰も住んでないのに。なんでこのお屋敷は奇麗なん?」
(=■д■)「重要文化財に指定されて保護されてるからさ。
本当は無許可で入るなんてダメなんだぜ。
こんな大深夜でもない限りな。」
(´<_`)「おれはてっきり、大道寺の人間が維持しているのかと思いましたよ。」
(=■д■)「実は大道寺家が離散してから、たびたび悪魔が住処にしている記録があったんだ。
全盛期ですら、巨大化した邪龍タラスクがこの地下にいたらしいしな。
下手に一般人が入らぬよう、かつ悪魔が外にでて暴れんように管理されてるのかもな。案外。」
リ゚▽゚ リ「あっ!セヤナーの体液がここで途切れとる!
この奥のでっかい牢屋はなんや?」
(;=■д■)「嬢ちゃんには刺激が強いと思うが・・・座敷牢っていうやつだ。
頭がイカれちまったやつを閉じ込めておく、家庭版牢屋だな。」
-
(´<_`)「モリカワさん。構えて」
(=■д■)「誰かいるのか!?」
ア>▽゚<オ 「お姉ちゃん!助けてー!
おかされた?上にいかがわしいところに売られちゃうよー!!」
https://pbs.twimg.com/media/GAQy1bRa4AAzHj5.jpg
リ゚▽゚ リ「葵!生きとったんかワレ!!」
『チッ、よりにもよってファントムが来るとは…』
ボイスチェンジャーのガラガラ声が響く。
『一人で身代金を持って来るように言ったはずだ。コトノハアカネ。』
(=■д■)つy= 「用意周到に地下道に悪魔仕掛けといてよく言うぜ。
どうせ奇襲で始末して金だけいただこうってハラだったんだろう?
卑怯もんが!姿を現しな!」
モリカワが、水色の少女に当たらないように銃を乱射する。
『約束を破られた以上、こちらも守る義理はない。
人質もろとも、死ぬがいいさ。』
>何者かは逃走した
(枝^ω^豆)
https://pbs.twimg.com/media/GAQttwHbkAASvtH.png
一瞬で座敷牢が水浸しになったかと思えば、触手のついた枝豆頭が現れた。
リ゚▽゚ リ「なんやお前!」
(枝^ω^豆)「ボクは妖樹ぶんだもん。
お前達をご主人様の代わりにぶち殺すのだ。
覚悟するのだ!」
(=■д■)「こいつは手ごわそうだ、ぬかるなよ!」
https://www.youtube.com/watch?v=_qxrxQGkNOQ
-
『大暴れ』
文字通り、触手が縦横無尽に暴れまくる。
(´<_`)「ビフロンス!焼いてしまえ!」
[●W●]つ 「今夜は焼きクラゲだねっ!」
『マハ・ラギ』
茜と葵を突き刺そうとした触手は焼き尽くされる。
『マハ・ラギ』
(`M´)つ「ヒーホー!こんなもん!?」
(=■д■)つy= 「風の中の炎のように
やばくてもクライアントは守り続けろ!!
いいかデカチン!!」
銃からナイフに武器を切り替え、素早く前に躍り出る。
ジャックランタンには何かを投げつける。
(=■д■)つ-l---- 「その邪魔な触手全部切り落としてやるぜ!
アブノーマルプレイができねえようにな!」
(枝^ω^豆)〜〜 「うるさいのだ!熱いのは嫌いなのだ!」
『アイオンの雨』
氷のつぶて交じりの氷雨が吹き荒れる。
リ゚▽゚ リと(無)「あかね様!!」
リ゚▽゚ リ「ウチのことはええ!葵は!?」
ア>▽゚ オと(;`M´)「ホ…」
大の苦手な氷結攻撃を受け、なおも少女を連れ出していた。
(=■д■)(ゆめざくらで無理矢理友愛にして庇わせてすまんな…ランタン。
この詫びは絶対にする。)
(枝^ω^豆)〜 「しぶといやつなのだ。
まあ長くないだろうが、その子ごと消してやるのだ。」
『BUFULA』
-
https://pbs.twimg.com/media/Fq8XKuRakAA-fNi.jpg
刃で受け止め、おまけをつけて返すものがいた。
『OFFENSE_EXTRA
MINCE-NEEDLE』
(・牙・)つ↓ 『我ガイタノヲ忘レテイタナ?』
〜(枝;ω;豆)〜「ぎゃああああ!いじゃいのだああああ!!
こんなの枝豆虐待なのだ!」
『Mind Harness』
(´<_`)「マハブ…!?」
視界が揺らぐ。
モリカワ達も倒れていく。
仲魔達は倒れていくわけではない。
だが、魔法が封じられたようで困惑が伝わる。
[●W●]「くそっ!魔力を吸われた!カムイ・・・!早く回復剤を・・・」
https://pbs.twimg.com/media/GATG-4TaQAA6fj3.png
カムイ自身も昏倒寸前だ。
(・牙・)「ビフロンス、戦エルカ?」
[●W●]「当たり前でしょ!氷結は苦手だけど・・・
あんな程度じゃ、やられないよっ!」
(・牙・)「コウナレバ、物理攻撃デ殺スゾ。
サマナーガ死ンダラ終ワリダカラナ。」
(枝^ω^豆)〜「サマナーの指揮無しで動けるのだ?飼い犬の能無しどもが!!
この無限触手で物理攻撃も受け付けないのだ!!!!
わーっはっはっは!!」
-
(´<_`)「ここは・・・」
(枝^ω^豆)「気が付いたのだ?
ここは海なのだ。」
海。
カブラギやアッシュにせがまれて行った事があるような、
モリカワが海の家で値切って買ったビールで酔っぱらっていたような。
(´<_`)「おれは死んだのか?
ここが海であるはずはない。」
(枝^ω^豆)「君とボクの心の中なのだ。
まだ君と他の人間は生きてるけど、もうじき死ぬのだ。
ボクの触手を破裂させて精神毒を植え付けたからね。」
(´<_`)「精神毒・・・?神経毒の間違いじゃないのか」
(枝^ω^豆)「人間の中には、稀にキミみたいに体への毒が高い奴もいるからね。
精神を侵して壊して殺してしまうのが確実なのだ。
仲魔達も頑張ってるけどジリ貧だね。サマナーが死ねば送還されてしまうのだ。」
(´<_`)「・・・」
(枝^ω^豆)〜 「では失礼するのだ。
おや、キミはずいぶんと主張が無いのだね?
そんなんじゃ好きな子に告白できないのだ。」
(´<_`)「・・・ほっとけ。」
(枝^ω^豆)「素直じゃないのだ。
このまま自我(イド)や精神核を壊してもつまらないし、いっぱいいじって遊ぶのだ!
命令さえ実行できればご主人様は怒らないのだ!
おや、このメッシュの髪の子が好きなのだ?なんかどこかで見た事あるような・・・
それにキミは自分が何者かわかっていないのだ?おかしいのだ!
深層心理を荒らして、探り倒してやるのだ!」
(´<_`)「やめろ。そのまま殺せ・・・」
(枝^ω^豆)「無駄なのだ。もう諦めてボクに全てを委ねろん。
体どころか精神も脆い人間じゃボクには勝てないのだ。」
https://pbs.twimg.com/media/GAQtunyaEAAH4dE.png
(<_)「人間・・・人間・・・」
-
(・牙・)と「スタミナキレカ?情ケナイ」
つ
[●W●]つ 「もう触手はらうの限界だよッ!
燭台の炎も尽きかけてるしッ!
カムイはともかく他の人間守りながらなんて・・・」
https://pbs.twimg.com/media/GATJXMjbAAASBH3.jpg
〜(枝;ω^豆)「ぐあッ!馬鹿なのだ!」
好き勝手動いていた触手が次々と凍り付いて砕けていく。
(´<`)と 「皆、すまない。手間をかけさせた。
精神戦(マインド・バトル)で精神が傷つくと現実世界の肉体も損壊を受けるのか。
その身をもって教えてくれてありがとう。
精神支配、破れたり」
https://pbs.twimg.com/media/F8ZOw_QbwAAljQE.png
〜(#枝^ω^豆)〜「なめるなのだ!!
触手を全部爆破させて、この場所ごと沈めてやるのだ。
逃げ場なんてないのだ!」
『OFFENSE_EXTRA
Yabusame Shot』
https://pbs.twimg.com/media/F_Ed0XjaEAEhcRC.png
五本の指から出される矢が、無駄なく的確にぶんだもんの急所を捉えていた。
まさにクリティカルヒット。
(´<`)「さて死にゆくのはお前のようだが、お前のご主人様は誰だ?
名前くらいは知ってるだろう。」
(枝;ω;豆)「い・・・助けて欲しいのだ!
バラしたら僕がご主人様に殺(バラ)されてしまうのだ!!
そ、そうだ、キミの仲魔に」
ぐしゃ、ざく、と音がした後は何も喋らなかった
-
─
く(;=■д■)「面目ねえ。みんな精神攻撃くらってたのか。
やっぱお前連れてきて運がよかったわ、カムイ。」
(´<_`)「おれじゃなくて仲魔が強かったおかげですよ。」
リ゚▽゚ リ「ありがとな。じゃあこれ報酬・・・」
モリカワは札束を突き返す。
(=■д■)つ「もうちょっと少なくていいよ。気持ち程度で。
・・・妹さんも養っていかなきゃいけないんだろ?」
今回の救出対象、葵はスースーと寝ている。
リ゚▽゚ リ「察しが良くて助かるわ。
でも予想外な事が多すぎて、あんたらがいないと間違いなくブッ殺されてたわ。
だから受け取ってくれへんか?だいたい気持ち程度ってなんやねん?」
(=■д■)「リーマンの平均的月収・・・?」
リ゚▽゚ リ「小学生にそんなんわからんわ!」
と(´<_`) スッ サッサッ
札束から適当に抜き取る。
(;=■д■)「あっデカチンお前かってに・・・!」
(´<_`)「最後まで昏倒してた人は黙っててください。」
(;=■д■)「お前なんかスミオっぽくなってきてないか・・・?」
リ゚▽゚ リノシ 「そうしてもらえると後腐れなくて助かるわ。ありがとな弟者みたいな兄ちゃん。
ほなもう朝になりそうだから帰るわ。」
(無)「この度は本当にありがとうございました。
私も昏倒状態だったとは情けない・・・」
(=■д■)「デカチン、俺達も退散しようぜ。
せっかくだからどっかで朝食食って朝帰りだな。
あっ!ムールムールと2ケツで帰ろうとするな!」
-
>2週間後
カ;ω;フ「げえええー!!!!!」
VIP室備え付けのトイレで吐いてはまた酒をあおる。
ヽ(`Д´2)ノ「おいそろそろやめとこうよカブさん。胃が荒れちまうって・・・」
カ#;ω;フつ 「うるせー!!」ドン ==ヽ(;`Д´2)ノ
ヽ(`Д´1)ノ「テメー何しやがる!!
ここ数日の出撃は俺らに任せっぱなしだしよ!
下の奴らが根性なしだからいいもjのの、これじゃランク格下げになるぜ!!」
カ`ω´ブ「うっく・・・誰が最底辺のテメーらをここまで引き上げてやったと思ってる・・・
言ってみろ!?」
(;``)「・・・依頼受注したので行ってきます!カブラギさんっ!」
カ`ω´ブ「おうおう行ってこい!恩返ししやがれ!」
ヽ(`Д´1)ノ「テメー、マジで腐っちまったな・・・
まさかチーム組んでリーダー気取りたい為だけに俺達と組んだのかよ!?
冗談じゃねえや・・・俺は抜けるぜ。」
ヽ(;`Д´2)ノ「まてよイチロー!きっとリュージロスが今更になって・・・」
ヽ(`Д´1)ノ「いいや違うねッ!はっきり言ってやる!
いつまで経ってもカムイさんを追い越せねえからイラついてんだろ!?
あのひとは毎日のように出撃してやがる!
デカい獲物狩ったらすぐ宴会しちまうような、おれらと違うんだよ!!」
カ#`ω´ブ「黙れ黙れ黙れェ!!
俺とあいつの何が違うってんだ!
努力の量は同じはずだ!!」
ヽ(;`Д´2)ノ「ああ・・・完全防音だからいいものの、聞かれてたらどうなるか。
カムイさんの部屋とそんな離れてないっすよ。」
一触即発。
そんな時に部屋備え付けの内線が鳴った。
モニターやスマホで連絡ができる昨今、そうそう使われる事のない長物だ。
-
ヽ(`Д´2)ノ「もしもし。
・・・カブさんに用だってよ。」
カ`ω´ブ「ああん!?今何時だっと思って・・・
話くらい聞いてやるか。」
>深夜のオフィス
(´・u・`)「どうも。カブラギ君・・・でしたね?アッシュがお世話になっております。」
つと
カ´ω`ブ「あ、どうも・・・
んでなんなんすか?
俺はカムイ達とは組んでるけど、あんたの課じゃないっすよ。」
(´・u・`)「いやね、きみさえ良ければ仕事を依頼したいのですが・・・
カムイ君でもそうそうできるものではないと思いますよ。」
カ´ω`ブ「あの・・・ランクはあいつの方が上なんすよ?
あいつで難しいなら俺じゃもっと・・・」
(´・u・`)「ランクが強さのすべてとは限りません。
適材適所というやつですよ。」
カ´ω`ブ「で、ナニをすりゃいいんですか・・・」
(´・u・`)「内密に・・・」
─
カ^ω^フノシ 「よぉ!塞ぎこんでて悪かったな!
明日からまたガンガン行こうぜ!」
ヽ(`Д´1)ノ「いきなりなんだよ気持ち悪りーな!
まあでも調子戻った んならいいか。」
ヽ(`Д´2)ノ「元気ならよかった。俺はナナシが心配だから援護しに行ってくる。」
-
おつ
-
https://www.youtube.com/watch?v=6l5_Zo7LE4U
─姉の日─
過去にさかのぼってばかりでもつまらないだろう。
たまには、僕の話でも聞いてくれよ。
おれとマリは、連れ子同士だった。
だから義姉に当たるんだろうな。
https://pbs.twimg.com/media/GAqh1OnaEAAU7b-.jpg
(;``) マ゚ー゚)リ「こんにちは、おとなりに引っ越してきた迫真理愛です!
うしろにいるのは弟のシンゴ!よろしくね!」
当時の俺は、何をするにも物怖じするガキだった。
引っ越し先への…
啓自と瞳への初挨拶も任せてしまったところだ。
マリのコミュ力は、凄かったんだぜ。
あっという間に二人をピクニックに一緒に連れて行った。
主婦力も抜群で、義母を差し置いてピクニック用のフルーツを選んだのもマリだった。
いつだったか、子供だけでピクニックに行ったのがまずかった。
僕は川遊びに夢中になって、うっかり転んで流されちまった。
浅い川はあっという間に下流を下って下って…湖にポチャンだ。
二人はオロオロしてるだけだった。仕方ない。
木乃伊取りが木乃伊になってもしょうがないからな。
その時にもう生は諦めてた。
マ゚ー゚)リつと(``)
https://pbs.twimg.com/media/GAqg5RcawAAxpwf.jpg
あの瞬間から、僕にとってマリは姉を越えて女神だった。
ファティマの奇跡ってのはああいうのを言うんだろうな。
湖まで走り去って、飛び込んで必死に助けてくれた。
きったねえ藻がウジャウジャのとこだったら、助からなかっただろうな。
まぁオーブリーがこの頃いたならマリと同時に駆け出していたんだろうな。
アイツが来るのはしばらく後だった。
外国で実親から虐待受けてたのを、親戚筋だった啓自の親が連れ帰ってきたんだと。
もちろんマリはオーブリーにも優しく接したし、仲良くなった。
僕たち男子チームとはよく喧嘩もしたが、マリとヒトミが仲裁に入ってくれたもんだ。
https://pbs.twimg.com/media/GAqpO0aakAA1fSa.png
https://pbs.twimg.com/media/GAqpQteagAA805D.jpg
-
─
マ゚ー゚)リ 「? どうしたの?シンゴ」
つ つ
シ ;゚ -゚)「いや、それはまずいよお姉ちゃん…」
https://pbs.twimg.com/media/GAqh4OIa8AAR-0i.jpg
マ^ー^)リ 「いつもしてる事じゃない。それとも姉離れの時期かな?にひひっ」
つシ --)と
いつもの女神の、家族としての抱擁だった。
変な事にならなくてよかったし、反面で何か残念な気持ちもわいた。
いつからだろう。そんな邪な…
─
マリが高校に上がって、俺が中学生になって少し経った頃。
_,
マ^ー^)リ シ ;゚ -゚)「!?」
https://pbs.twimg.com/media/GAqotvAakAAlssh.jpg
マリが俺を捕まえて、強引に口づけをしていた。
あるいは噛みつきか?
俺は困惑したが、
マ;ー;)リ「ごめんねシンゴ。進学するにつれてあなたが離れていきそうなのが怖くて…
もう、友達はできたの?」
シ ゚ -゚)「…いらないよ。姉さんと皆がいれば、学校で友達なんて。」
マ゚ー゚)リ「でも、お姉ちゃんは心配よ。
私がいなくなっても、ちゃんとヒトミちゃん達と仲良くね…?」
シ ゚ -゚)「あたりまえじゃないか。」
マリは膝を痛めて趣味のソフトボールをやめた。
今は音楽に目覚めたようだ。俺も苦手な部類だが頑張って付き合う。
─
シ ゚ -゚)「誕生日おめでとう、姉さん。」
マ゚ー゚)リ 「わァ…!奇麗なオルゴール!
そういえば私からシンゴへのプレゼントがまだだったね…。
目を閉じて」
-
マ゚ー゚)リ「そうね…ピアノ買ってお金がちょっとないから…
あげる、
わたしを。」
https://pbs.twimg.com/media/GAqozjsaQAABBWa.jpg
マリはおもむろに脱ぎだした。
シ; ゚ -゚)「な…!姉さん…」
マ^ー゚)リ「つれないな。女の子一人にこんなことさせるなんて。
シンゴも脱いで?
あと、これからはマリって呼んで。」
https://pbs.twimg.com/media/GAqoukXbQAAS9D-.jpg
─
俺は熱く焦がれていた女神と一つになった。
それからは暇があれば貪りあった。
自然と啓自たちと遊ぶ機会も減っていった。
─
マ゚ー゚)リ「…あのね。できちゃったみたい。」
シ ゚ -゚)「マジか!」
マ゚ー゚)リ「まだ目立ってないけど…
休学して産もうかなと思ってるんだけど…シンゴはどう?」
シ ;゚ -゚)「俺はもちろん賛成だよ!
でも父さん義母さんがなんていうか…」
そうだ。
神話の世界だって、ギリシャの主神ゼウスが自分の姉妹と作ったりしているじゃないか。
神様がよくて人間がよくないわけがない。
そこに「愛はある」んだから。
─
両親は反対はしなかった。
だが俺とマリはまだ子供の部類、育てられるだけの経済力がないこと、
産まれても施設に預けることになった。
-
シ ゚ -゚)「マリはいいのかよ!俺達の…
父さん義母さんだって孫ができるっていうのに!」
マ゚ー゚)リ「ごめんなさい。わたしが悪いの。まだお互い未熟だったのに、シンゴを求めたから…
もう家族が離れ離れになるのは、嫌だったの。」
シ ゚ -゚)「じゃあ今からでも二人で逃げよう…!それで」
マ゚ー゚)リ「甘ったれた事言わないで…現実的に、まだ学生の私たち二人で何ができるの?
学校やめて働くの?」
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シ ゚ -゚)「俺はマリの為ならなんでもできるさ!
あいつらとも別れる事だって…」
マ#゚ー゚)リ「いい加減にして!私だって辛い…うぷ」
マリがお腹を抑えた。
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https://gamelifeme.com/omori/wp-content/uploads/2022/02/5.jpg
シ ゚ -゚)つ「あ」
吐き気でクラッときたのか、踊り場から一気に階段を転がり落ちる。
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https://gamelifeme.com/omori/wp-content/uploads/2022/02/7.jpg
>マリは動かない
>俺は近づいてみた
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>股の間から出血している以外は外傷はない
>立たせてみる
>抱き寄せて、マリの大好きな部位の一つである胸に耳を当てる
>いきをしていない
>こどうがない
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>あのときにぎってくれたてを
おれは
にぎりかえせなかった
-
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https://gamelifeme.com/omori/wp-content/uploads/2022/02/22.jpg
>シンゴはロープを使った
>木からマリがブラブラ揺れている
>股から赤黒いかたまりが おちたきがした
葬儀はそこそこの規模で終わっていた。
オーブリーは号泣し、ヒトミはすすり泣き、啓自は唇を噛んでじっと目を閉じていた。
両親はどうだったろう。
そのうち、天海という開発途中の街のモニターに選ばれ、転居する事になった。
うちもそうだが、あいつらも実家は残しておくらしい。
啓自とヒトミはくだらないトラブルに巻き込まれてハッカーチームに入った。
俺も半ば入れられる形になったが、干渉はしない。
というかリーダー以外で最年長のガキのユーイチって奴がべたべたしてきてうざい。
オーブリーは黒髪を染めてピンクにし、不良とつるんでいた。
オーブリー自身と俺のマリの好きだった色だ。
馬鹿め、そんなもので忘れられるものか。
いや、むしろ忘れない為か?
よるべない女より もっと哀れなのは 追われた女です。
追われた女より もっと哀れなのは 死んだ女です。
死んだ女より もっと哀れなのは 忘れられた女です。
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ドクン
https://pbs.twimg.com/media/GAq3mTxbYAATIpV.png
ドクン
繭に入った男はひたすら時を待つ。
シ - )「わかっている…
わかっているから…」
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─姉の日─終
俺を、そんな目で見ないでくれ。
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乙乙乙
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OMORIというゲームの重大なネタバレがされている
プレイするつもりの人がいたら気をつけて
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おつおつ
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