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ガルパン みほルートGOODエンド
393
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/25(日) 00:02:11 ID:ZIwmvIb.
だから、ね?私と過ごそう?それが一番いいよ。私なら貴方が今夜したいこと、全部してあげられるよ?経験はないけど、きっと満足してもらえるように頑張るから。
ふふふ、隠さなくったっていいよ?あの人とそういうこと、するつもりだったんでしょ?恥ずかしがらなくったって大丈夫。男の子だもんね。
―――ねえ、なんで逃げようとするんですか?おかしいよね?だって私、貴方を傷つけるようなこと、何もしてないよ?理不尽に話も聞かずに行動や考えを否定したりしてないし、嫌がることを脅してやらせようとしたりしてないし、居場所を奪おうとしたりしてないし。
ねえ、どうして?説明してください。ねえねえねえねえねえねえ。
……はあ、しょうがない、か。じゃあ、私から貴方へこのクリスマスプレゼントをあげます!さ、遠慮せずに開けてみて。ね、素敵なマフラーでしょ?付けて見せて?―――わあ、思った通り、すごく良く似合ってるよ!
―――ああ、それ?ごめんね、ちょっと汚れちゃってて。あの人、最後までそれを離してくれなかったから。
なにもおかしくないよ。全部普通で当たり前。貴方を喜ばせるのは私だけ、だなんて、すごく普通のことだよ。だからそれを渡すのが私なのも、今夜一緒に過ごすのが私なのも、全部当たり前。
貴方は今夜当たり前に私を好きになって、当たり前に私と幸せになるの。―――それが、それだけが私たちのクリスマスだよ。
394
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/25(日) 00:05:15 ID:ZIwmvIb.
というわけでクリスマスネタ(?)でした
これもうわかんねえな
あ、ちなみに自分は麻子SSの人ではないです
ぶっちゃけあの作品に触発されて書き始めたのでパチもんくさくなってるのは仕様です
(紛らわしくて)すまんな
395
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/25(日) 00:19:57 ID:kScTPmDM
いいっすね^〜
もっと病んだクリスマスネタ書いてくれよオラァン!
396
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/25(日) 07:27:45 ID:Z0E.qwZU
あんこうチーム残りみんなのぶんも見たいけどな〜俺もな〜
年末年始版も期待してますんで!(無茶ぶり
397
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/26(月) 23:15:23 ID:KhUcp46A
【柚子ルート BADエンド】
「これ、どういうことかな」
ある日、小山副会長から大洗女子学園の生徒会室へと呼び出された。
『明日の夜9時に来て。大事な話があるの』
指定された時間が日も落ちた頃だというのもそうだが、それ以上に電話越しの声が恐ろしく無機質であったことが不安を煽った。そしてそれは見事に的中した。
机を挟んだ向かい側の小山副会長が示したのは、数枚の写真。そこには、自分と女性―――恋人である河嶋 桃さんが唇を重ねる姿が写っていた。血の気が一気に引くのを感じる。
「この場所、うちの艦にある公園だよね?学園のすぐ近く、他の生徒もよく使う公園」
淡々と、しかし明確にこちらを責める意図が見える口調で小山副会長は言う。言い訳のしようもないくらいに鮮明なその写真を出されては、ただ頷くことしかできなかった。
「困るなぁ、こういうの」
はぁ、とわざとらしくため息をついてから、今度は呆れを含んだ物言いになった。どこかこの部屋の本来の主―――角谷会長を彷彿とさせる言い方により恐怖が増す。
「うちの学校が不純異性交遊禁止って知ってるよね?まあ貴方たちがお付き合いしてるのはなんとなく察してたけど……。節度は持ってくれてると思ってたんだけどなぁ」
さらに声に失望の色まで交えつつ、小山副会長は写真とこちらを交互に見た。その視線に普段の柔和さは微塵もなく、ただひたすらに暗かった。
「しかもこんな場所で。人に見られたらどうなるか、とか考えなかったのかな?仮にも桃ちゃんはこの学園の広報なんだよ?変な噂が流れればそのまま会長や学園の名前に傷がつく、って普通わかるよね?」
トントンと、小山副会長が机の端を指で叩く音が部屋に響く。それすらもこちらへのある種の威嚇に感じられた。
そして、ついにその言葉が告げられる。
「悪いけど、二人には別れてもらわないと。あと、桃ちゃんには責任を取るってことで生徒会を辞めてもらうから」
398
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/26(月) 23:16:02 ID:KhUcp46A
写真を片付けながらあっさりと言うと、小山副会長は席を立った。話はこれで終わりだと言わんばかりだ。あわててその行く手を遮り、ためらいなく土下座をした。恥も外聞もなく、それだけは勘弁してください、と必死に頭を床に打ち付ける。彼女の提示した二つのものが、いかにこの場にいない恋人を傷つけるか、想像に難くない。
「やめてよ、そんなことしてほしくてやってるんじゃないんだから」
こちらの肩に手を置き、動きを制する小山副会長。顔を上げると、困ったような表情が見えた。
「ごめんね、追い詰めちゃって。意地悪で言ってるわけじゃないんだよ?」
普段のものに近い、先ほどより柔らかい声が聞こえた。
「でも、いきなり別れろだとか、生徒会を辞めろ、だとかは酷だよね」
交渉の余地が出てきたと感じ、すぐさま何か別の方法で自分に責任を取らせてください、と訴える。
「そうだねぇ……。まあ、この写真に関しては私が見なかったことにすればいいし、二人には今後自重してもらうってことにすればいいのかな」
口元に指を当て、思案するように言う。ようやく希望が出てきた。一転して小山副会長が女神か天使にも見えたのだが。
「でも、ただってわけにはいかないよね。悪いことをしたんだから罰は受けてもらわないと」
もとよりこちらはそのつもりだ。なんでも言ってください、と覚悟を決めて言う。桃さんと別れたり、彼女の生きがいである生徒会を辞めさせること以上に最悪なものなんてない。それ以外の罰で済むのなら喜んで受け入れよう。
「本当?じゃあ」
不意に小山副会長は距離を詰めこちらとの―――唇を重ねてきた。
さらに彼女の右手がこちらの股間をズボン越しにまさぐってきた。突然のことに呆然としてしまったが、なんとか正気を取り戻し、その体を突き放した。どういうことですか、と問うたが、小山副会長は動揺した様子もなくあっさりと言った。
「だからこれが罰だよ。罰なんだから貴方が嫌がることじゃないと意味がないでしょ?」
当然のように、まるで母親が子供に1+1=2と教えているかのように言う。
「だから、抵抗したり拒絶したりしたら―――どうなるかわかるよね?」
ここでようやく気付いた。彼女の目つきに。それは被告を弾劾する裁判官でも、刑を執行する刑務官でもなく―――獲物を狙う獣の目そのものだった。
399
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/26(月) 23:16:31 ID:KhUcp46A
もはや抵抗は無意味どころか逆効果だと悟り、彼女の要求を受け入れる。言われるままに愛撫し愛撫され、唇を何度も重ねた。その度脳裏には愛しい恋人の笑顔が浮かんだが、その笑顔を守るため、と言い訳して行為に没頭した。体に走る快感に耐えることは、もはや不可能であった。唯一、不幸中の幸いと言っていいのかわからないが、小山副会長が避妊具を使ってくれたのは助かった。もちろんそれが不貞をごまかすことにはならないが。―――それを彼女の良心からの行い、と考えた自分は本当に馬鹿としか言い様がない。
「はい、笑ってー。チーズ!」
行為がひとしきり終わり、そのまま床で呆然としていたら、突如としてシャッター音が聞こえた。目線を上げると、そこにははだけた服装のまま、携帯のカメラをこちらに向けている小山副会長の姿があった。そう、撮影されたのだ。裸で床に横たわり、性器に避妊具をつけた姿を。
「うん、良く撮れてるね。全身しっかりと」
携帯を操作しながら彼女は言う。起き上がりその手を止めさせようとしたが、
「もう遅いよ。データは私の部屋のPCに送っちゃった。これを壊しても解決しないよ?」
その宣告に、がくりと肩を落とした。行為の疲れと相まって、もはや動くことすら億劫だった。
「さて、と。私の言いたいことはわかるよね?この画像と、さっきの写真。この二つが同時に流出しちゃったら、責められるのは誰かな?」
もはや自分と桃さんの社会的生殺与奪権は、目の前の女性に完全に握られた。少なくとも今の働かない頭ではどうにもできず、絶望するくらいには。
「貴方が私の言うことを聞いてくれてれば、誰にも言わないし見せないって約束するよ。だから」
こちらの耳元に口を近づけ、囁くように彼女は告げた。
「これからよろしく。末永く、ね」
400
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/26(月) 23:17:19 ID:KhUcp46A
「さて、と」
―――がチャリ。
「桃ちゃん、大丈夫?生きてる?」
「―――ッ!!―――ッ!!!」
「ああ、どうどう。今解いてあげるから。とりあえず口だけね」
「プハッ……!!柚子……!お前、どういうつもりだッ!!なんで……なんでこんなひどいことをッ!!」
「あーあ、本当に泣き虫だね、桃ちゃんは。そんなにベソかいちゃって」
「巫山戯るなッ!!」
「巫山戯てなんてないよぉ。それにどういうつもり、って。さっき彼に言った通り、『罰』だよ」
「……ッ!確かに我々のしたことは不用意だった!それは認める!でも……だからってここまでする必要があるのか!?お前がただ欲求を満たしたくてやったことなんじゃないのか!?」
「そうだよ?」
「なッ……!」
「ああ、あとひとつ訂正ね。さっき彼に言った通りって言ったけど、本当は嘘が一個混ざってるの」
「嘘……?」
「うん。それはね、この『罰』はふたりの行いへのものじゃない、ってこと」
「……どういう意味だ」
「つまり、この『罰』は―――」
401
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/26(月) 23:17:50 ID:KhUcp46A
「私から大切な人を奪って、でもそんなことも知らずにのうのうと幸せそうな間抜け面をさらしてた『誰かさん』への『罰』、なんだよ」
402
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/26(月) 23:19:07 ID:KhUcp46A
というわけで柚子ちゃんルートBADでした
エロシーンは童貞なのでキャンセルだ
403
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/26(月) 23:24:13 ID:P.4I.7A2
犯りますねぇ!
404
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/27(火) 00:21:06 ID:ZUKTZTDY
なんで・・・?(キャンセル
でも柚子ちゃんBADあぁ^〜いいっすねぇ〜書いてくれてありがとナス!
普段おとなしい子ほど振り切れた時はやはりヤバイ(確信
405
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/27(火) 01:14:34 ID:HxRjDots
柚子ちゃんみたいな人ほど怒らせると本当に怖いって、はっきりわかんだね。
406
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/27(火) 03:05:51 ID:HHLEtkRw
なんでもすると言ってはいけない
407
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/27(火) 06:09:06 ID:hEn/8JvA
やべぇよやべぇよ…
408
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/27(火) 23:47:05 ID:MjmlH9BQ
<そど子>
好感度10%(顔見知り程度):「はい、おはよう。……ちょっと貴方、ネクタイはしっかり締めなさい。校則以前の常識でしょう?」
好感度50%(仲の良い友人):「おはよう。……はぁ、ちょっと貴方、寝癖がついてるわよ、ほらここ。まったく、服装はちゃんとしてても、それじゃあ台無しよ」
好感度100%(恋人) :「遅いわ!女性を待たせるのはマナー違反よ!まったく、身だしなみは合格だけど30分も待たせてたら意味が……な、なによ。そりゃあ確かに私も早く来すぎたこともなくもないこともないかもしないけど……う、うるさいわね!楽しみにしてたとかそういうことじゃないんだから!本当よ!」
好感度444%(???) :「他の異性との会話、他の異性への笑顔、他の異性への気遣い……全部規則違反よ。覚悟はできてるんでしょうね?とりあえず勝手な外出は禁止、どうしても必要な場合は必ず私が同行するから。あと、携帯も没収ね。……学校?ダメに決まってるでしょ。貴方まだわかってないの?この規則がある意味を。……そう、ならもういいわ。説明しても意味ないんでしょ?じゃあ、黙って従いなさい。逆らわず、考えず、ただ従ってればいいの。それが貴方のためなのよ」
409
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/27(火) 23:48:54 ID:MjmlH9BQ
というわけでそど子小ネタでした
そろそろレオポンも考えなきゃ(使命感)
410
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/27(火) 23:57:35 ID:zT3iRxZ2
そど子すこ
411
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/27(火) 23:59:48 ID:lJvvoDLU
ああ^〜
412
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/28(水) 00:58:17 ID:P2qVje/2
バミューダ娘オナシャス
バミューダ娘ってショタコンっぽい
413
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/28(水) 01:47:10 ID:q.LS4sP2
バミューダ三人も見た〜い見た〜い
ショタとは言わないまでも年下のほうが好きそう感ありますねぇ!
414
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/29(木) 22:42:03 ID:q0IQ08tg
<アズミ>
好感度10%(顔見知り程度):「んー……?あー……おはよう……。ゴメン、大きい声出さないでくれる?昨日ちょっと飲み過ぎちゃったから……」
好感度50%(仲の良い後輩):「あ、おはよう。……あー、昨日はごめんなさいね?巻き込んじゃって。勝手だけど、できればアレは忘れてくれると嬉しいかな。一応私たちも嫁入り前の女だから、ね?」
好感度100%(恋人) :「おはよ。ん?ふふ、さすがに昨日は飲んでないわよ。せっかくのデートですもの、体調はバッチリ。そのかわり、今日はしっかりエスコートしてよね?お酒を飲んでいるよりも素敵な時間にしてくれないと、お姉さん怒るわよ?」
好感度444%(???) :「おはよう。昨日はどうも。……あら?覚えてない?じゃあほら、これ観て?よく映ってるでしょ。もう、お酒の勢いとは言えあんなに激しくして……お姉さん驚いちゃった。彼女持ちなのにこんなことしちゃ、イケナイぞ?ああでも、私も謝らないとね。さっきの動画、あの娘に間違えて送っちゃったの。え?人聞きが悪いわね、わざとじゃないのよ?でも、ちゃんとそのことの責任は取るから、ね?」
415
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/29(木) 22:44:10 ID:q0IQ08tg
というわjけでアズミさん小ネタでした
長めのはどうしようかと思ってます
やるとしてもバミューダまとめてとかになるけど絶対スマブラみたいになる(確信)
416
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/29(木) 23:59:57 ID:sMVmyiKQ
GAMESET
417
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/29(木) 23:59:58 ID:sMVmyiKQ
GAMESET
418
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/30(金) 05:46:29 ID:qI6OYlF2
アズミさんいいゾ〜これ
大学生なのに色っぽくてすき
419
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/30(金) 07:32:17 ID:e16Y6xLE
(スマブラみたいでも)なんの問題ですか?(レ
444%も計算ずくと考えるとぞくぞくしますね(興奮
420
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/30(金) 23:10:58 ID:Ed0zVixY
クラーラオナシャス
421
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2016/12/31(土) 23:52:18 ID:AmFpebyg
【年越し】
「……そろそろいいかな?蓋、外すね」
12月31日の夜。みほの自宅のマンションでふたりで鍋を囲むことになった。普段なら一緒に過ごす旧大洗女子あんこうチームはそれぞれ帰省などの予定が入り、自分と同じく特に予定のなかったみほの提案でこうなった次第である。ひとりで年越しというのも味気ないので、彼女の誘いは正直ありがたかった。
「本当は実家に帰ってもよかったんだけどね。お姉ちゃんが『この時期は色々忙しいからそれにお前を巻き込むのは悪い』、て。だからお正月が終わった頃に顔を出すことにしたの」
ひょいひょいと箸で鍋の具を取りつつ、みほが語った。なるほど、妹想いのあの人らしい。こちらとしても結果的にこうしてみほとこの時間を過ごせるのだから、感謝しなければ。……まあ直接言うと話がややこしくなるだろうから心の中だけにしておくが。
「それじゃあ、改めて……。今年一年、お世話になりました。来年もよろしくお願います」
こちらこそ、と返し、彼女に倣って頭を下げる。顔を上げると、みほの少し照れたような笑顔があった。
「あはは、改まって挨拶するとなんだか恥ずかしいね。さ、冷めちゃう前に食べよう?……あ、その前に乾杯だね。今持ってくるから」
そういうと立ち上がり、冷蔵庫から缶ビールを持ってきた。みほは普段飲み会(大半があんこうチームとのものだが)に顔は出しても酒はほとんど飲まない。当人曰くあまりアルコールの味は得意ではないから、らしい。しかし今日はふたりで行った買い出しの際に、
『私もそろそろ慣れないとね。こういう時に練習しておかないと』
ということで、珍しくビールを数本購入した。まあ場所は彼女の自宅だし、こちらも酒はそれほど飲まないのでいざとなれば自分が介抱すれば良いだろう、と考え、それを止めなかったのだが……。
「うふふ〜……。なんだかふわふわします〜……」
乾杯して数十分後。まだ缶の中身は半分も減っていないはずなのに、みほはすでに出来上がっていた。紅潮した顔は妙に色っぽいが、頭を左右にメトロノームのように揺らしている姿のコミカルさが勝ってしまっている。
「酔ってないよ〜。いつも通りだよぉ〜……。うふへへへへ」
普段からそんな不気味な笑い方をしていたらおそらく友達にはなっていない。とりあえず口の端から垂れている涎を拭ってやりつつ、どうしたものかと考える。とりあえずベッドに一旦寝かしつけてしまおうか……。
「でも今年は助かったなぁ〜。実家にはあんまり帰りたくなかったから〜」
……これは……。もしやと思い、試しにみほに質問をしてみる。
422
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/01(日) 00:08:24 ID:5dGHLCB6
あんこうチームをどう思う?
「え〜?う〜ん……。沙織さんはぁ、私が大洗に転校したとき最初に話しかけてくれた恩人で〜……。だけど大学に入ってからますます彼氏が欲しい彼氏が欲しいっていうのはちょっとアレかな〜。華さんはさりげない気遣いができる人だけど、消化器官どうなってるのって思う時がありますね〜。優花里さんも色々なことができる人だから助かるけど、パンツァー・ハイはそろそろどうにかしてほしいよ。麻子さんはいざという時頼りになるんだけど、いまだに朝起こさないといけないからね〜」
……やはり。どうにも酒の入っている現在の彼女は、普段表に出さない本音がダダ漏れになるようである。幸いこの場には自分とみほの二人だけだ、せっかくの機会なので色々聞いてみることにする。
旧大洗生徒会のカメさんチームはどう思っている?
「角谷元会長はね〜、すごい人だと思うけど最初の時に私を脅したのはね〜。小山元副会長も優しいけど怒るとなにするかわからない感じがするし〜、河嶋先輩は一生懸命だけど肝心な時に外すから〜……」
姉のまほさんは?
「優しくて自慢のお姉ちゃんだけど〜……。いい加減過保護すぎるんだよね〜。私も20歳過ぎてるってわかってるのかな〜?」
元黒森峰の……えーと、逸見?さん?については?
「う〜ん……いい人だと思うよ?うん。ちょっと面倒くさい時があるけど」
―――さて、予想以上に本音が聞けた。しかしこれ以上は何か人間関係の闇が浮き彫りになりそうなので自重しておこう。そう思ったのだが。
「あと、貴方のことはね〜」
聞いてもいないのに話し始めるみほ。本格的に酔いが回ったのかすっかりテーブルに突っ伏していた。まあ確かにここまで聞いておいて自分のことは聞かない、というのは卑怯かもしれないので、そのまま彼女の言葉に耳を傾ける。
「戦車道以外に取り柄のない私に優しくしてくれて、家のこととかで偏見も持たずに接してくれて、いざという時に頼りなって……」
……思った以上のベタ褒めに顔が赤くなるのを感じた。普段はこんなことを思っていたのか。
「あ〜、でもひとつだけ」
みほが付け加えるように言う。相変わらず顔を伏せたままなので表情はわからない。
「私の気持ちに気付いてくれないのは困るかなぁ」
―――思わず息を飲んでしまった。この場合の気持ち、というのは間違いなく……。
「……」
それきり黙ってしまったみほ。―――これ以上はさすがになにも聞けない。いや、先ほどの時点でアウトだろうが。
とりあえずみほを抱えてベッドに運ぶことにする。残った鍋もすっかり冷めてしまったし(ある程度は酔いみほ問答の間に食べてはいたが)、このまま彼女を寝かしつけてお開きにするべきかと考えながらベッドにみほを寝かせ離れようとすると。
423
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/01(日) 00:09:08 ID:5dGHLCB6
「どこに行くの?」
いきなりみほの両手がガシリとこちらの首を掴み、ベッドに横たわる彼女の上に引き倒される。間近に迫ったみほの顔は、先程までとは違う笑みに満ちていた。
「酷いよ、私にあれだけ言わせておいて自分は何もなし、なんて」
しっかりとした口調、目線で言う。これはつまり……。
「うん。酔ってないよ、最初から。そもそも私、お酒は好きじゃないとは言ったけど弱いとは言ってないし」
最初から計算ずくだったということか。今日誘ってきた時からずっと。
「違うよ」
みほは笑顔のままで言う。
「最初の飲み会の時からだよ。まあ貴方を好きになったのは高校の時だから、その頃からって言ってもいいのかもね」
ならおおよそ3年越し、ということになる。それだけの間、彼女は―――。
「……あ。年、明けちゃったね」
低音量で点けていたテレビから新年の挨拶の声が聞こえるた。しかしすぐにみほがこちらから目線を外さないまま、リモコンで消してしまう。部屋は彼女と自分の呼吸と鼓動の音のみで満たされた。
「今度は貴方の『本音』、聞きたいな。貴方は私をどう思ってるの?」
―――こうして1月1日、間違いなく誰よりも可愛らしいが、もしかしたら誰よりも恐ろしい恋人ができたのだった。
424
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/01(日) 00:10:30 ID:b.IgrAxM
あっ(勃起)
425
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/01(日) 00:12:40 ID:5dGHLCB6
というわけであけましておめでとナス!
せっかくなので病んでないみぽりんで行きました
クラーラはロシア語がね…
426
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/01(日) 00:46:51 ID:.hPX4jB2
やっぱ
>>1
の…SSを…最高やな!
427
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/01(日) 01:04:02 ID:qhi6/mNU
いいゾ〜
428
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/01(日) 08:04:31 ID:sVxjoGwg
あぁ^〜やっぱり可愛いんじゃあ〜
あけましておめでとナス!
>>1
くんのSS、今後も期待してますんで!
429
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/01(日) 21:29:54 ID:5dGHLCB6
【年の初めの誕生日】
「いやー、ごめんごめん。待たせちゃった?」
1月1日の午前9時頃、待ち合わせ場所である駅前に待ち人である彼女―――角谷 杏さんが現れた。彼女の言葉に、ほとんど待ってないですよ、と答える。
「本当はもうちょっと早く着くつもりだったんだけどねぇ。服選びに手間取っちゃってさ」
そう言う杏さんの服装は、随分可愛らしいものだった。コートにマフラー、スカートにブーツというオーソドックスなスタイルではあるが、少しサイズが大きいからかコートに半分着られている、といった感じがあった。しかしそれがかえって彼女のもつ容姿の愛らしさを引き立てていた。彼女を知らない人が見れば女子大生と見抜くことはできないだろう。……まあ杏さんの内面のしたたかさを知っている身からすれば、その辺も計算ずくなんだろうな、と感じてしまうが。
「何言ってんの、服装なんてほとんどの人が計算ずくでやってるよ。相手によく見られたい、っていうね。特に女の子はなおさら。よっぽど近しくなければ何も考えてない格好なんて見せないよ」
なるほど、言われてみれば当たり前だ。しかしなんとなくそのまま納得するのは癪なので、つまり杏さんにとって自分はまだ考えた格好を見せるくらい距離が離れてるんですね、と言い返してみた。
「そりゃそうでしょ。私にとってキミはまだ『常に考えに考えた服で一番可愛く見られたい』相手だからね。気を抜いた姿を見せられるのは『どんな私でも絶対に好きでいてくれる』って確信が持ててからかな。だからもうちょっと先」
ニッ、と笑ってそういう杏さん。ストレートな言葉にこっちの顔が熱くなってしまった。やはりまだまだこの人にはかなわないらしい。
430
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/01(日) 21:30:27 ID:lL01i1BE
もう始まってる!
431
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/01(日) 21:30:28 ID:5dGHLCB6
「あー、やっぱりすごい人だねぇ」
目的地である神社に着くと、そこは大勢の人でごった返していた。まあ元旦なのだから当たり前だが、境内にたどり着けるのは随分先になりそうだ。
「ま、しょうがないね。のんびり並んで待とうか。……っと」
不意に人波に押され、杏さんがよろけた。あわてて彼女の小柄な身体を支える。この人混みではふとした拍子にはぐれてしまいかねないと思い、袖からちょこんと出た彼女の手を握った。
「おー、気がきくねえ。なかなかポイント高いよこれ」
神社の混み様を見て苦笑気味だった表情が晴れやかな笑顔になった。
「これなら人混みも悪くないかな、なんてね」
そう言いながら身体を寄せてくる杏さんに、まったく同じ感想を抱いたのは言うまでもない。
432
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/01(日) 21:30:58 ID:5dGHLCB6
「ふー、結局2時間くらいかかっちゃったね」
参拝を終え、再び神社の前の大通りまで戻ってきた頃には、すでに時刻は11時半を回っていた。途中おみくじで杏さんが大吉、自分が凶を引くということがあり、それを杏さんが『一緒に結んでおけばちょうどいい感じになるよ、きっと』と言って二枚のおみくじを重ねて結びつける、なんてことがあったりしたが、それはさておき。
「んー……、そろそろあっちに行かないとまずいかな」
携帯を見ながら杏さんが言った。なんでも誕生日会としておから友人たちと一緒に過ごす約束をしているらしい。
「一応女子会だからね。申し訳ないけどキミは参加できないかな」
彼女の交友関係は学内外男女問わず広がっているが、元が女子校育ちということもあり比率としては女子の方が多く、本人的にもそちらの方が気楽らしかった。参加できないのは残念ではあるが、無理に行って空気を壊すのも本意ではない。
しかし、それならばここで渡しておかなければならないだろう。鞄から用意していた誕生日プレゼントを取り出そうとしたが
「あ、ちなみに今日は遅くとも9時には解散、ってことになってるから。明日朝から実家に帰らなきゃいけないって言ってあるんだ」
それは初耳だ。酒を嗜みイベントごとも好きな彼女のことだから、てっきりオールするのかと思っていたが……。まあ家のことなら仕方ないのだろう。
「……こういう察しは悪いんだねぇ。私は『夜は空いてる』って言いたいんだよ。もっと言えば実家に帰る予定も本当はないよ」
……さすがにそこまで言われれば自分でも理解できる。出しかけたプレゼントをしまい直す。
「小山もかーしまも今日は実家から参加してそっちに帰るから、夜は家に私だけだよ」
ルームメイトが不在、となれば、か弱い女性を守るために部屋に行くのもやむなしだろう。
「あ。ところで朝の話の続きなんだけどさ」
「女の子が一番考えに考えて気合を入れる格好は、裸なんだよ。そこのところを今夜キミには身を持って知ってもらうから、そのつもりで」
433
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/01(日) 21:33:02 ID:5dGHLCB6
というわけで会長お誕生日おめでとうございます
考えてみたら会長はBADしか書いてなかったからね
明日は来れないので明後日以降に何か書きたいね(適当)
434
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/01(日) 21:33:53 ID:5QvCQuqg
いいゾ〜これ
435
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/01(日) 21:35:12 ID:b.IgrAxM
セックス!SEX!正月から会長とSEX!あーサイコ
436
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/01(日) 21:46:17 ID:wExSEt1A
ヌッ!
437
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/02(月) 03:00:41 ID:ozCMr3Yo
ねこにゃーオナシャス
438
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/03(火) 22:32:39 ID:lVZeoIOE
<ねこにゃー>
好感度10%(顔見知り程度):「うひゃあっ!?……お、オハヨウ……あ、えーとあーと……や、約束があるのでこれにて!」
好感度50%(仲の良い友人):「おお、昨夜はどうも!おかげで大勝利だったにゃー!ただボクとしてはあそこは包囲を崩してでも突撃した方がよかったんじゃないかといやあくまで個人的なアレなんだけど何故かというと」
好感度100%(恋人) :「あ、おは……あっ!ちょ、ちょっと待つにゃー!い、今眼鏡かけるから……どうでもよくない!眼鏡は体の一部だから……っていうか恥ずかしいから!いや、昨日全部見られたけど……ううぅぅ、とにかく向こうを向くにゃー!」
好感度444%(???) :『おはよう。メールの返事くれなから電話しちゃったんだけど……え?送りすぎ?たった92通なのに?……それはともかく、ドアを開けて欲しいにゃー。外は寒くて……。開けられない?部屋が散らかってるから?あは、そんなの気にしないよ。だから開けて?そっちが開けなくても自力で開けられるけど、修理費がすごいことになると思うよ?だから開けて?』
439
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/03(火) 22:40:24 ID:lVZeoIOE
というわけでねこにゃー小ネタでした
キャラがイマイチつかめないゾ……
440
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/03(火) 22:51:02 ID:Z9J8sTtk
50%のめっちゃ早口で言ってそうな感じすき
441
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/04(水) 13:50:41 ID:B8vdk0Fo
ねこにゃーほんとすき
442
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/05(木) 05:26:44 ID:/qjB0CdU
毎日見てるからマイペースに頑張って、どうぞ
443
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/05(木) 16:03:16 ID:K0dVRnoI
クラーラはパパの怖い部下たちが来そう
444
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/06(金) 00:06:02 ID:0lGiCq2s
<カチューシャ>
好感度10%(顔見知り程度):「ふわぁぁ……ん〜?なによ。カチューシャは眠いんだから用があるなら後にして……ふわぁ……」
好感度50%(仲の良い後輩):「ああ、ちょうど良かったわ。ちょった貴方、今日のお昼は予定を開けておきなさい。ノンナが用があっていないから、特別に子守唄を歌うことを許してあげるわ。光栄に思いなさい!」
好感度100%(恋人) :「もう!いつまで待たせるの!?あと1分遅かったらシベリア送り25ルーブルにしてたところよ!ほら、早くしなさい!遊園地は時間との勝負なの!このカチューシャとその恋人が敗北なんて、絶対に許されないんだから!今日はめいっぱい楽しんで勝利するのよ!」
好感度444%(???) :「ようやくお目覚め?いいご身分ね。……ああ、何も喋らなくていいわ。貴方は言う通りにしていればいいの。カチューシャが欲しいのは、カチューシャが必要と思う貴方だけ。それ以外の貴方はいらないから、全部捨てなさい。カチューシャのために」
445
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/06(金) 00:14:14 ID:0lGiCq2s
というわけでカチューシャ小ネタでした
不定期になると思いますが思いついたものから書いていきたいです
446
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/08(日) 01:28:10 ID:fLAa6mYk
【まほルート BADエンド】
始まりは……そうだな。多分みほと再会したとき―――そう、あの戦車喫茶で会ったときなんだろう。当時は自覚していなかったがな。
あいつは友人たちと楽しそうに談笑していた。我々、というかエリカが話しかけた途端に気まずそうな顔になったが。
あいつが戦車道を続けていたことはその前の抽選会で知っていた。それは私にとって純粋に嬉しいことだった。なにせあいつを追い詰めた一因に私の存在があったからな。
そして話してみれば、みほの友人たちはあいつを責めるエリカから庇った。それを見て言葉には出さなかったが、いい友人を持てたようでよかった、と思ったものだ。だからこそあの後、その内のひとりである……冷泉さん、だったか。彼女を助けたんだ。
大会の試合を見ていても、みほは追い詰められることはあっても、屈せずに最終的には勝利をもぎ取っていた。私の―――西住流とは大きく違うやり方でな。これも私は喜ばしく感じた。みほがみほだけの戦車道を見つけられた、と思ったからだ。
だから全力で迎え撃った決勝戦で敗れた時も、その結果に不満はなかった。みほから聞きたい言葉も聞けたしな。試合後に選手以外の学園の生徒やOGから色々と言われたが、気にもならなかった。
大学選抜との試合にしてもそうだ。純粋にみほを助けてやりたいと思い、ダージリンの話に乗った。結果、試合に勝った。ハッピーエンド、というやつだな。
447
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/08(日) 01:28:50 ID:fLAa6mYk
ターニングポイントは―――言わずともわかるだろう?お前だよ。
みほとは件の大学選抜との試合の後から連絡を取るようになっていたが、ある時相談を受けた。『実は今付き合っている人がいて、将来的なことも考えてお母様に認めてもらいたいから協力してほしい』、とな。
そこでお前たち二人と改めて会った。そう、先日のあれだ。お前もみほも、お母様への不安以上に心底幸せそうだったな。ああ、あの時言った通り私も嬉しかった―――そして憎らしかった。
自覚したのはその時だよ。自分がいかに醜い感情を内に溜め込んでいたのかをな。言葉にするなら―――一嫉妬、が一番近いだろう。ずっと私の後をついてきていたみほが、私以外に―――私以上に大切な存在を得たこと。それがたまらなく妬ましかった。
どちらが、だと?両方だよ。そんな存在を得ることができたみほも、みほにとってそんな存在になったお前も。等しく妬ましかったんだ。
448
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/08(日) 01:29:56 ID:fLAa6mYk
私はこれまでの人生を戦車道に捧げてきた。それは西住の長子として生まれた私にとって当然のことだった。だからお母様の厳しい指導にも、周囲からのプレッシャーにも耐えた。
だが、みほはどうだ?小さい頃からあいつが何かすれば姉である私が怒られた。あいつが黒森峰の連覇を途絶えさせたとき、そのことを隊長だった私が責められた。私が敗北を許されない状況になったとき、あいつは新しい友人と居場所を得ていた。私にとって高校の全国大会機最後の試合で、まだ2年のあいつは私を倒した。そして、周囲は当然私を責めた。そして今―――あいつは最大の幸せを得ている。
どうだ、理不尽だろう?同じ家に生まれながら、たった1年の違いでこの差だ。私は何も悪いことをしていないのに、いつも私ばかりが背負わされる。逃げ出したあいつが幸せを手にしている。
ああ、矛盾しているのはわかっている。私はそれを最初に望んだ。私がどんなに辛い思いをしようとも、みほには幸せになってほしい、と。それは間違いでも嘘でもない。あいつが笑顔になれたから、周りの責めも気にならなかった。
でも―――でも、こうしてみほが私の手から穏当に離れていこうとして。私ではなく、お前を人生の拠り所にしようとして。私の心はそれを認めなかった。なぜ私ではなくあいつが幸せになる?なぜ私のもとにはなにも残らない?
みほがこの先、仮に戦車道を完全に捨て去ってもお前や友人が残るだろう。だが私には戦車道しかない。戦車道以外に何もない。もう―――みほもいないから。それに気付いてしまった。
449
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/08(日) 01:30:32 ID:fLAa6mYk
そして今日、お前たちはここに―――お母様に交際を認めてもらうためにやって来た。みほはまだ自室にいるだろう。お母様が帰ってくるまでまだ1時間以上あるからな。しかしあいつも馬鹿正直だ。『彼とふたりで話しておきたいことがある』なんて言葉を信じるのだから。
さて―――前置きが長くなってしまったな。私がお前を誘い出したのは他でもない、お前に穢れてもらうためだ。私のこの心と同じように。
そう怯えるな。何も怪我をさせたり、命を取ろうというわけじゃない。むしろ男であるお前が味わうのは快感のみだろう。
……察したか?そうだ、私はお前をこれから犯す。みほの生まれ、今みほもいるこの家で。みほとの交際を認めてもらうために来たこの家で、お前は私に犯される。
私がみほを思い遣りながらもそれとは矛盾する憎悪に流されてあいつを裏切ったように。お前はみほへの愛情と矛盾する快楽に流されてあいつを裏切る。お前は私と同類になるんだ。
ああ、心配しなくてもいい。このことを誰かに話すつもりも、お前への脅しに使うつもりもない。ただ―――背負ってくれればいい。お前は穢れた身でみほを愛しているのだということを。みほが何も知らずに穢れたお前を愛しているのだということを。
ハハ、ハハハハハハッ!!たった十数分の行為で、全てが台無しになる!まるであの試合のようじゃないか!!
さぁ、楽しもうじゃないか。思う存分私の身体に―――いや、私の『泥』に溺れるといい。
450
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/08(日) 01:31:56 ID:fLAa6mYk
というわけでまほさんBADでした
これもうヤンデレかどうかわかんねぇな
451
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/08(日) 01:41:13 ID:uqGSao1Q
救いのない
452
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/08(日) 03:51:49 ID:AWCrKcE.
しかし主人公である男はあまり喋らず、幾多もの女性を虜にしているとかどこぞの屋根ゴミを思い出しますね。
453
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/08(日) 04:16:39 ID:DwcG8nfc
興奮する
454
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/08(日) 08:44:09 ID:bmbVxfeQ
>>271
と同じ展開になりそうな辺りやっぱり姉妹ですね・・・
455
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/08(日) 11:53:53 ID:si.UkIqM
姉妹特有のドロドロやめろ
やめて…
456
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 00:23:36 ID:91cLRn82
【まほルート BADエンド Another】
―――これは、何? 私は一体、何を見ているの?
一向に戻ってこないふたりが心配になって、お姉ちゃんの部屋にやって来て。どんなことを話しているか気になって聞き耳を立てて。その内容に驚いて、ドアの隙間から中を覗いて。
―――そこでは、私の大好きなお姉ちゃんが、私の大好きな恋人を犯していた。
お姉ちゃんの口から出た私への恨み言も驚いたけど、目の前で実際に繰り広げられるその光景はその比じゃなくショッキングだった。
私と彼は交際しているけど、いまだにそういった行為には至っていなかった。これは大洗女子学園の戦車道の隊長という私の立場によるものだ。全国優勝と大学選抜への勝利というジャイアント・キリングを成し遂げたことで、大洗女子、とりわけ戦車道関係者は注目を集めている。おこがましくもその中心人物となっている私にスキャンダルの類が発覚すれば、賞賛の声は簡単に非難の怒号に変わってしまう。
彼も幸いそんな私の事情を理解してくれて、清い交際を続けられた。聞けば彼も恋人ができるのは初めてらしく、そういった行為の経験がないらしい。感じ方は人それぞれだろうけど、少なくとも私はこの事実が少し嬉しかった。初めて好きになった人の初めてになれる、ということが。
でもどうだろう。今、目の前でそんな彼の初めては奪われてしまった。わずかな隙間から見えるのは、手足を拘束され、目尻にはわずかに涙さえこぼしながらも必死で抵抗しようとする彼の姿。そしてそんな彼に跨り、服をはだけさせて淫らに腰を振るお姉ちゃん。
―――どうしようか。
不思議と、そんな光景を見ているとむしろ頭が冷え、冴えてくるのを感じた。予想外の状況でも動じず、適切な対処をする。それは戦車道の基本だ。私の思考は戦車道の試合の時と同じものになってきていた。
バレないよう足音を殺しつつ、自室に戻ってカバンの中からひとつのものを取り出す。優花里さんに借りたデジタルカメラだ。うまく今日お母さんに交際を認めてもらえたら、彼と帰る前に観光をしようと思ってその時用に借りてきたんだけど、こんな形で使うことになるなんて。優花里さん曰く、潜入調査用のものだからほとんど音が鳴らないように改造してあるとのこと。これも今はこの上なく都合がいい。
457
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 00:24:26 ID:91cLRn82
カメラを携えつつ、再びお姉ちゃんの部屋へ向かう。この時、頭の中では冷静な思考の傍ら、良心がこれからよるとしていることを止めようとしていた。
―――今ならまだ間に合うんじゃないか。部屋に入っていって、お姉ちゃんと話し合えばもっと丸く収まるんじゃないか。
しかし、そんな案を悪意が即座に却下する。
―――もうお姉ちゃんは彼に手を出した。だからこれは正当な復讐。それにそもそも、お姉ちゃんの言い分だって自分勝手だ。
私だって小さい頃からお姉ちゃんと比較されてきた。あの試合のことだって、お姉ちゃんは口先の擁護だけだった。私が転校した後に連絡もしてこなかった。私は学園を守るために絶対に負けられないのに、お姉ちゃんは私を本気で倒そうとした。大学選抜との試合だって、私はお姉ちゃんに助けて、なんて言った覚えはない。
全部、お姉ちゃんの勝手だ。勝手にやって、勝手に恨んで。しかも私じゃなく、わざわざ彼を傷つけた。もう無理だ。和解なんてありえない。
わずかに残った良心が軒並み駆逐された頃、お姉ちゃんの部屋の前に到着した。無言でカメラを起動し、ドアの隙間から中の忌々しい惨状を撮影する。
行為はクライマックスを迎えようとしていた。前に沙織さんから『勉強』ということで観せられた動画と同じように、上に乗るお姉ちゃんの腰の動きが速くなっている。今お姉ちゃんの頭にあるのは悪意か、快楽か。今彼の頭の中になるのは苦しみか、快楽か。
いや、少なくとも彼の方はわかる。彼は私を想って、必死に耐えているのだ。間違いない。そんな彼をレンズ越しに捉えつつ、
―――ごめんね。でももう少しだよ、頑張って。
と、心中で声をかける。私のこの策が成功すれば、彼は今受けている苦しみからも解放される。
458
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 00:25:01 ID:91cLRn82
それから間もなく、お姉ちゃんは甲高い声を上げて身体を震わせた。彼もまたわずかにうめき声を上げている。お姉ちゃんはすぐに脱力したように彼に覆いかぶさった。吐き気がするけど、それを必死にこらえつつ、カメラの録画を停止し、自室へと向かった。その後カメラを置き、今度はあえて大きめに足音を立てつつ、またお姉ちゃんの部屋へ向かい、扉をノックし声をかけた。
「お姉ちゃん?」
「ッ……みほか。どうかしたか?」
「いや、なかなかふたりとも戻ってこないから……大丈夫?何かあった?」
なるべく自然に話す。向こうも向こうで私と同じように、平静を装っている。―――全部筒抜けなのに。
「ああ……問題ない。話ももうすぐ終わるから、部屋で待ってていてくれ」
おそらくだけど、今お姉ちゃんはとても邪悪な笑みを浮かべているのだろう。憎い妹が何も知らずにいる、と思い込んで。
「そっか。じゃ、待ってるね。お母さんももうすぐ帰ってくると思うし」
そう言って自室へ向かう。おそらくだけど、今私はとても邪悪な笑みを浮かべているのだろう。憎い姉が何も知らずにいる、と確信して。
ほどなくして、お姉ちゃんが彼を伴って部屋に入ってきた。表向きはいつも通りの表情だけど、その裏にあるもののどす黒さを私はもう知っている。
彼の方は私と微妙に目を合わせないようにしている。表情もどこか気まずそうなものだ。ああ、大丈夫だよ。もうすぐ助けてあげられるから。
459
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 00:26:07 ID:91cLRn82
「待たせたな。おかげで有意義な話ができた。これでお母様の説得もうまくやれそうだ」
白々しくそう言うお姉ちゃん。まあさっき言っていたことが本当なら説得自体はちゃんとするつもりなのだろう。
「ありがとう。お姉ちゃんには助けられてばかりだね」
笑顔を作ってそう答える。ピクリ、とお姉ちゃんの眉がわずかに動いた。私の今の言葉が気に食わなかったのだろう。―――もちろんわざとだけど。
「気にするな。……ああ、ちょうどお母様も帰ってきたみたいだな。出迎えないと」
外から聞こえてきた車の音に気付き、お姉ちゃんと一緒に玄関へ移動する。
「「おかえりなさい」」
私とお姉ちゃんが頭を下げてお母さんを出迎える。お母さんはそれにええ、と短く答えた。すぐに私の隣に立っていた彼が自己紹介をしようとすると、
「話は居間で聞きます」
と遮り、さっさと廊下を進んでいってしまった。
「居間で待っていよう」
お姉ちゃんの言葉に従い、三人で居間でお母さんが来るのを待つことにした。間もなく、書斎に荷物を置いてきたのだろうお母さんがやって来た。後から入ってきた菊代さんがお茶を出してすぐに下がる。
お母さんはお茶を一口飲むと、口を開いた。
「今日は常夫さんは仕事の都合でここには来られません。なので話の一切の判断は私が行います」
もしも交際を認めてもらうだけなら、お父さんがいた方が話は上手くいきやすかったかもしれない。でも今日は目的が変わっている。むしろ好都合だった。
460
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 00:27:29 ID:91cLRn82
「みほ。前置きは必要ありません。貴女が話すべきことを簡潔に話しなさい」
お母さんの鋭い眼光が私を射抜く。いつも怖かったそれも、今は何の脅威も感じない。
「はい。……実は、話すつもりだったこととは別に、まずお母さんに伝えたいことが」
「……?」
私の発言が予想外だったのか、怪訝そうに眉をひそめるお母さん。
「……みほ?」
お姉ちゃんも同様に困惑しているようだ。大丈夫、すぐにわかるよ。―――あなたがどういう末路をたどるのか。
「まず、これを見てください」
「これは……?」
カメラを取り出し、お母さんに差し出す。カメラの中にあるデータは『あれ』だけだから、すぐにわかるはず。
「再生してみてください」
「……」
お母さんが無言でカメラを操作する。音声は流れないけど、その反応ですぐにわかった。―――私の勝利が。
「……!これは……!まほ、どういうことです!」
「は……?」
困惑するお姉ちゃんに、お母さんが映像が流れているだろう画面を突きつける。
「なっ……!」
お姉ちゃんの目が先ほどのお母さんと同じように見開かれた。そんな姿に笑いがこみ上げてくるのを必死で我慢する。
461
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 00:28:15 ID:91cLRn82
「ここに映っているのは貴女と―――そこの彼ね?今すぐどういうことか説明なさい!」
「あっ……あの……」
顔を青ざめさせながら口をパクパクさせている姿は、まるで陸に打ち上げられた魚のようだった。
「くっ……みほ!お前……!」
「お母さん」
お姉ちゃんがこちらを睨んできたのを無視し、お母さんに話しかける。いまだに状況が分からず困惑している彼には安心させるように一瞬だけ笑顔を向けておく。大丈夫、もうすぐ済むから。
「その映像は先ほど、お母さんが帰ってくるまでの間に撮ったものです。お姉ちゃんは彼を話がある、と連れ出しました。そしてそこに映っている通り、嫌がる彼を拘束して性的暴行を加えたんです」
淡々と感情を込めず、ニュースを読むキャスターのように話す。あくまで事実を伝えている、とわかるように。試合で作戦を他のメンバーに伝える時と同じように。
「本当は、彼との交際を認めてもらうために今日ここに来ました。でも……」
一瞬お姉ちゃんへ目線を向けてから、お母さんへ向き直る。
「結果として、こういうことが起きてしまいました。……私はとても許せません。ましてこんな人が私の姉で、栄誉ある黒森峰の隊長で、由緒ある西住流をいずれ継ぐ人だなんて」
一度息を大きく吸ってから、最後の言葉を紡ぐ。―――さあ、仕上げだよ。
「お姉ちゃん―――いえ、まほさんはこの家にふさわしくありません。破門・勘当すべきです」
462
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 00:28:57 ID:91cLRn82
「……」
お母さんは私の言葉に目を瞑り、しばらく沈黙した。そして目を開けると、わずかに嘆息してから立ち上がると、私の隣でいまだ混乱から脱せずにいた彼に近づき、腰を下ろして―――頭を下げた。つまり土下座の格好だ。
「この度は娘が大変なご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありません。すべては親である私の不徳の致すところです」
慌てた様子で、頭を上げてください、と彼が言った。その言葉を受けてもお母さんはしばらくそのまま頭を下げ続けた。たっぷり1分以上経った後、お母さんは再び立ち上がると、今度はお姉ちゃんに声をかける。
「まほ」
「……っ」
それまで苦虫を噛み潰したような顔で震えながら俯いていたお姉ちゃんの肩がビクリと跳ねた。
「一週間与えます。その間に自分のすべての荷物をこの家から撤収しなさい。また、今後この家の一員と名乗ることも、戦車道に関わることも許しません。―――失望しました」
「お母様!!」
お姉ちゃんの必死な声を無視して部屋を出ようとするお母さん。しかし途中で立ち止まり、こちらに声をかけてきた。―――お姉ちゃんを一切視界に入れずに。
「みほ。交際の件はまた日を改めて話を聞きます。彼も気持ちの整理が必要でしょうし」
「わかりました」
私の返答を聞くと、今度こそお母さんは部屋を去った。残されたのは私と彼とお姉ちゃん―――だった人。
「さ、私たちも帰ろう?ごめんね、色々。しかもまたここまで来ることになっちゃったけど、次は話もスムーズに行くと思うから」
彼の手を取って立ち上がる。観光は次の機会にして今日は帰らないと。今夜は汚れてしまった彼の体を時間をかけてキレイにしないといけないし。―――と、その前に。
私は放心した様子で俯いたままの彼女の耳元まで近づき、声をかけた。
「これまで助けてくれてありがとう。大好きだったよ―――今は大嫌いだけど」
虚ろな眼でこちらを見てきた。もはや睨む力も残ってないらしい。
「お待たせ。さあ、行こう」
再び彼の手を取ると、それはわずかに震えていた。
ああ、かわいそう。怖かったよね。でも、もう大丈夫。あの人にも、誰にも、貴方を傷つけさせないから。私が守るから。
463
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 00:29:58 ID:91cLRn82
というわけでなんとなく思いついた何かでした
みぽりん好きな人ごめんなさい
464
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名前なんか必要ねぇんだよ!2PutaGbC
:2017/01/11(水) 01:54:57 ID:???
いい…凄くいい(クソザコ語彙力)
465
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 02:01:04 ID:31itmS6U
このドロドロした感じいいゾ〜コレ
466
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 02:02:29 ID:wAyUqmAA
いくあてもなくさ迷うまほさんをも匿ってあげたい
467
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 02:04:40 ID:XVClRJG.
いいゾ〜これ
468
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 07:15:20 ID:ddhPk5i6
姉妹だからか方向性が似てる・・・似てない?
まほさんに手を差し伸べたいですねぇ!
469
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 07:18:18 ID:rkvVTMp.
戦車道に関われなくなって、昼は強襲戦車競技(タンカスロン)の野良賭け試合、夜は吉野屋で日銭を稼ぐ死んだ目の西住まほさん
470
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 07:31:30 ID:ai.fXCSU
逸見と地獄姉妹を結成しそう
471
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 16:38:02 ID:3/QQsx5s
>>470
一時的に三女ダージリンが加わりそう
472
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 17:00:38 ID:DLlsi83k
(どのみち西住姉妹からは)ああ逃れられない!
473
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 17:10:27 ID:gak1v6LE
やべぇよやべぇよ…
474
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 17:26:04 ID:CsAL2YR.
数年後にまほが西住家に復讐する姿が見える見える
(どっちにしてもバッドエンドからは)ああ逃れられない!
475
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 17:29:45 ID:Fe7FHmjo
強い絆で結ばれた者同士がドロドロするのはいいっすねぇ^〜
カチューシャノンナコンビが蹴落とし合うのも見たいけどな〜俺もな〜
476
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/13(金) 23:54:50 ID:2zvEeoLA
明後日あたりに投稿できたらいいと思ってます(適当)
多分まほさんのほどじゃないけどドロドロしたやつになるかなぁ
477
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/14(土) 05:38:46 ID:7qn7eR3.
待ってるんでオナシャス!
478
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/14(土) 16:00:14 ID:UIz.5YRI
乙 しばらく見ないうちに良作が出てきてすごくうれしい
479
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/16(月) 00:06:19 ID:yR3JAIq2
2日連続で飲み会とかそんなん考慮しとらんよ・・・
というわけでまだ書けてないんです
楽しみにしてくれてる方すみません
なんとか早く投稿できるよう頑張ります
480
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/16(月) 00:29:04 ID:2XsEfNQs
>>479
まあそう焦んないで
(読者は待ってるから)大丈夫大丈夫ヘーキヘーキ
481
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/16(月) 06:08:25 ID:8ZplbynE
そうだよ(便乗)
482
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/16(月) 07:27:21 ID:V0x1rykQ
あくしろよ(ホせ)
483
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/16(月) 23:35:37 ID:yR3JAIq2
【柚子ルート BADエンド Another】
『ちょっと大事な話があるから、明日生徒会長室に来るように。ただし彼や小山には気付かれないように』
あの忌々しい一件から数日後。会長から一通のメールが届いた。……このタイミングでの、しかも私一人への呼び出し。要件は間違いなくあのことについて、だろう。
柚子が会長に全てをバラした、という最悪の事態が脳裏をよぎる。会長はその権力に加え、広い交友関係を持つ。下手をすれば私も彼もどこからどうなるかわかったものではない。
───だが、会長の命令は絶対だ。なんであれ逆らう事など許されない。否、そもそもそんな選択肢自体がない。どんな処分を言い渡されるにしろ、私には指示通りにあの人の元へ行くしかないのだ。
そして翌日。緊張で卒倒しそうになるのをなんとか耐えて、生徒会長室のドアをノックし、声をかける。
「河嶋です」
「開いてるよ。どうぞ」
会長の声の調子はいつも通り───ではなかった。平時の飄々とした雰囲気は消えており、それだけで足が竦みそうだったが、それでも私は部屋に入った。
「失礼します」
「ん。とりあえずそこに座ってよ」
私が部屋に足を踏み入れるとすぐに会長は自分の椅子から立ち上がると、部屋の端にある長机やソファの置かれている、戦車道の試合前の会議にも使われる一角へ私を導いた。
ソファに座った私の対面……ではなく、すぐ隣に会長は腰かけた。予想外の距離の近さに冷や汗の量が増大するのを感じる。
「……まあ、今日呼んだ理由はわかってると思うけど」
座って間もなく、会長が口を開いた。……やはり、私への処分の言い渡しか。死刑執行を待つ受刑者のような気持ちで次の言葉を待ったが、それは完全に予想外のものだった。
484
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/16(月) 23:36:42 ID:yR3JAIq2
「───ごめん」
会長は椅子から立ち上がると、深々と私に向かって頭を下げてきた。その事態に思わず呆然としている私に構わず、会長は言葉を続けた。
「こんなことに……小山があんなことをやったのは私の責任だよ。本当に申し訳ない」
「あ、頭を上げてください会長!今回のことは私の不用意さが招いたことで」
我に返ると同時に慌てて会長に訴える。しかし、
「いや、私はきっと止められたんだよ。でも『みんなならきっと大丈夫だろう』って思っちゃったんだ。それが間違いだった。読みが甘すぎたんだよ、私の」
今まで見たことのないほど暗い表情の会長。私の心からは先程までの不安と恐怖は失せ、代わりに申し訳なさばかりが募った。
「会長!私は大丈夫ですから!どうか頭を上げてください!」
「……ありがとう」
必死の説得が功を奏したか、ようやく頭を上げ、再び私の隣に腰を下ろす会長。安心して思わずふぅ、と息をつく。
「こんな立場で言うのも……いや、こんな立場だからこそ、かな。───今回の件、私に任せてくれないかな」
「……え?」
またも予想外の言葉に、間抜けな声がでてしまった。こんな展開が待っていると誰が予想できるだろうか。
「任せる……というのは……?」
「そのままの意味だよ。小山のことと彼のこと。私ならなんとか出来ると思うんだ」
真剣な表情で会長が言う。……確かに私ではもうどうしようもない状態だ。柚子には弱みを握られているし、彼のこともある。迂闊に動けばどうなるかわかったものではない。
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/16(月) 23:37:30 ID:yR3JAIq2
「なんとか……なるのでしょうか……」
「大丈夫。今までだって何とかなったんだ、今回もきっとうまくいくよ」
力強く笑みを浮かべながら言う会長。ああ、そうだ。この方がこんな表情をするとき、失敗したことはなかった。この方ならきっと───。
「会長……お願いします……!」
「うん、わかった」
短く、だがはっきりと返事をしてくださる会長。その心強さに思わず緊張の糸が切れ、涙が溢れてきた。
「会長……!会長……!」
気付けば泣きじゃくりながら会長の体に縋っていた。
「うん、辛かったね、頑張ったね。あとは全部私に任せてくれればいいから」
会長は優しく私の頭を撫でてくれる。その小さいが温かい手のひらに、より一層感情が溢れてきた。ああ、もう大丈夫だ。私も彼も、そして小山も。きっとすぐにまたみんなで笑い合えるようになる───。
486
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/16(月) 23:39:49 ID:yR3JAIq2
というわけで柚子ちゃんルートBADアナザー前半でした
後半で若干ドロドロするからもうちょっと待っててね
(明日書けるかどうかはわから)ないです
487
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/17(火) 00:59:25 ID://oHxQiY
(ドロドロな終わり方が)見える見える、ヤバイぜ
488
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/17(火) 07:53:40 ID:pRbDzgNA
会長が全権を握る…?あっ(察し)
489
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/21(土) 00:30:36 ID:2eJOUVsg
どうしよう。どうしよう。どうしよう。
いや、どうしようもない。あんなことをしたんだから、もうどうにもならない。
頭に血が上ったから、なんてことで許されるわけもない。それくらい私のしたことは重大だ。
会長にあの写真を見せられた時、目の前が真っ暗になるのを感じた。それまで我慢してきたものが一気に破裂したみたいだった。
そして気が付くと、桃ちゃんを生徒会長室に呼び出し、拘束して部屋の奥に閉じ込めた。その上で彼を呼び出して───。
最低だ。最悪だ。まともな人間のすることじゃない。それでもその時の私は、自分の行動を疑わなかった。
だって桃ちゃんが悪いから。私の気持ちも知らないで、彼を奪って。それでも周りが気を使って気づかないフリをしていてあげたのに、まんまと写真に撮られて。
だって彼が悪いから。私の想いに気づかないで桃ちゃんを選んで。私が全部我慢してたのに、結局ボロを出して。
全部、全部。あのふたりが悪くいから。だから私は悪くない、と。何をしても許される、と。本気でそう思ってしまった。
彼はショックを受けていた。当然だ。桃ちゃんは怒っていた。当然だ。私は後悔している。───当然だ。
あのふたりだけじゃなく、私は会長も裏切ってしまった。会長があの写真を私に見せたのは、ふたりにそれとなく注意をさせるためだった。
『私から言うとかえって話が大きくなっちゃうからねぇ。小山ならいい感じにしてくれると思ってさ』
いつものどこか適当な調子だったけど、会長がこういう大事な時にふざけることはないと私は知っていた。本当に私を信頼してん頼んでくれた。なのに。
ああ、消えてしまいたい。すべてをなかったことにしたい。そしてそんな自分の無責任さがさらに嫌になる。私は、もう───。
490
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/21(土) 00:32:30 ID:2eJOUVsg
とりあえず柚子ちゃんサイド
待っててくれてた方、お待たせした上にオチまで行ってなくて申し訳ない
明日にはケリをつけたいです
491
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/21(土) 00:38:33 ID:Tz1oESMo
>>490
乙
オチは気長に待ってるから
>>1
のペースで書いてほしいゾ
492
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/22(日) 00:25:00 ID:66FeLixk
すみません
オチが思ったよりドロドロできなくて苦戦中です
中途半端にはしたくないのでもう少し考えさせてください
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