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ガルパン みほルートGOODエンド

271名前なんか必要ねぇんだよ!:2016/12/01(木) 01:39:22 ID:g5t5CPBI

 【まほルートイベント 『姉妹の確執』】
 
 (発生条件:西住みほの好感度が一定値以上の状態でまほ個別ルートに入ると夜間限定で出現する選択肢『みほの誘いを受ける』を選ぶ)

 ※注:きれいなみぽりんが好きな方は閲覧注意かも

 
 



 ―――大洗女子学園・学園艦。二度に渡る廃校の危機を乗り越え日常を取り戻した同校を、西住まほは訪れていた。内に滾る感情を抑えつつ、呼び出した相手がやって来るのを待つ。指定した場所は海に面した公園である。黄昏時となったこの時間は、他に人影は見られなかった。

 「ごめん、お姉ちゃん。待たせちゃったかな?」

 掛けられた声に反応し、ベンチから立ち上がるまほ。その目線の先には、呼び出した相手―――妹である西住みほの姿があった。

 「ごめんね、戦車道の練習が長引いちゃって。本当はもうちょっと早く―――」

 「みほ」

 妹の言葉を遮り、まほが声を発する。その声と目つきは戦車道の試合中よりも鋭いものだった。

 「……どうしたの?なにか怒ってる?」

 困ったような笑顔を浮かべながらみほが尋ねる。そのいつも通りの―――言い換えればまったく動揺を見せない態度に、まほの心はさらに荒ぶりかけたが、なんとか踏みとどまり、冷静な態度を保った。

 「……彼からすべて聞いた。お前が彼にしたことについて、すべてな」

 極めて単刀直入な、核心を突いた言葉。しかしみほに動じた様子はまったくなかった。それどころか。

 「ああ、結局全部喋っちゃったんだね、彼。罪悪感に耐えられなくなっちゃったのかな?」

 笑顔をより一層深め、心底楽しそうに言った。

 「でも、そういう真面目で誠実なところも可愛いよね。お姉ちゃんもそう思うでしょ?」

 事も無げに言い放たれたみほの言葉に、つい先ほど押さえ込んだ怒りが爆発した。

 「ふざけるなッ!!」

 まほは一気に距離を詰め、妹の襟首を思い切り掴んだ。

 「お前は私が彼と付き合っているのを知っていただろう!いや、そうでなくても友人に薬を持って犯すなど、まともな人間のすることじゃないッ!!」 

 「……」

 姉の叱責に、みほは無言で答えた。だがそれは気圧されているからではないことは、いまだに彼女が笑顔のままであることが証明している。そんな態度が、まほをさらに苛立たせた。

 「お前ッ……!」

 「彼がそのことを喋ったのって、この間の週末?確か彼、泊まりでお姉ちゃんのところに行ったんだよね?そういう話題になったってことは、お姉ちゃんも彼とシたの?」


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