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ガルパン みほルートGOODエンド

448名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/01/08(日) 01:29:56 ID:fLAa6mYk
 私はこれまでの人生を戦車道に捧げてきた。それは西住の長子として生まれた私にとって当然のことだった。だからお母様の厳しい指導にも、周囲からのプレッシャーにも耐えた。

 だが、みほはどうだ?小さい頃からあいつが何かすれば姉である私が怒られた。あいつが黒森峰の連覇を途絶えさせたとき、そのことを隊長だった私が責められた。私が敗北を許されない状況になったとき、あいつは新しい友人と居場所を得ていた。私にとって高校の全国大会機最後の試合で、まだ2年のあいつは私を倒した。そして、周囲は当然私を責めた。そして今―――あいつは最大の幸せを得ている。

 どうだ、理不尽だろう?同じ家に生まれながら、たった1年の違いでこの差だ。私は何も悪いことをしていないのに、いつも私ばかりが背負わされる。逃げ出したあいつが幸せを手にしている。

 ああ、矛盾しているのはわかっている。私はそれを最初に望んだ。私がどんなに辛い思いをしようとも、みほには幸せになってほしい、と。それは間違いでも嘘でもない。あいつが笑顔になれたから、周りの責めも気にならなかった。

 でも―――でも、こうしてみほが私の手から穏当に離れていこうとして。私ではなく、お前を人生の拠り所にしようとして。私の心はそれを認めなかった。なぜ私ではなくあいつが幸せになる?なぜ私のもとにはなにも残らない?

 みほがこの先、仮に戦車道を完全に捨て去ってもお前や友人が残るだろう。だが私には戦車道しかない。戦車道以外に何もない。もう―――みほもいないから。それに気付いてしまった。


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