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ガルパン みほルートGOODエンド
458
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/01/11(水) 00:25:01 ID:91cLRn82
それから間もなく、お姉ちゃんは甲高い声を上げて身体を震わせた。彼もまたわずかにうめき声を上げている。お姉ちゃんはすぐに脱力したように彼に覆いかぶさった。吐き気がするけど、それを必死にこらえつつ、カメラの録画を停止し、自室へと向かった。その後カメラを置き、今度はあえて大きめに足音を立てつつ、またお姉ちゃんの部屋へ向かい、扉をノックし声をかけた。
「お姉ちゃん?」
「ッ……みほか。どうかしたか?」
「いや、なかなかふたりとも戻ってこないから……大丈夫?何かあった?」
なるべく自然に話す。向こうも向こうで私と同じように、平静を装っている。―――全部筒抜けなのに。
「ああ……問題ない。話ももうすぐ終わるから、部屋で待ってていてくれ」
おそらくだけど、今お姉ちゃんはとても邪悪な笑みを浮かべているのだろう。憎い妹が何も知らずにいる、と思い込んで。
「そっか。じゃ、待ってるね。お母さんももうすぐ帰ってくると思うし」
そう言って自室へ向かう。おそらくだけど、今私はとても邪悪な笑みを浮かべているのだろう。憎い姉が何も知らずにいる、と確信して。
ほどなくして、お姉ちゃんが彼を伴って部屋に入ってきた。表向きはいつも通りの表情だけど、その裏にあるもののどす黒さを私はもう知っている。
彼の方は私と微妙に目を合わせないようにしている。表情もどこか気まずそうなものだ。ああ、大丈夫だよ。もうすぐ助けてあげられるから。
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